ハーヴェスト・レインを探して

メイン 見学

GM:さささ
PC1:パイライト(PL:EXst)
PC2:陶 妙算(PL: 中村)
PC3:高橋 正恒




灰色の街に雨が降る。
雨は緑の糧となる。
緑は空へと駆け上がり、
再び雨を呼ぶだろう。

N市第十地区で起こる植物の異常発育事例。
支部長・阿久津数馬はこれをR事案と判断し、あなたたちに調査を命じた。
あなたたちが追うことになるのは、小さな雨告鳥と、そして。

ダブルクロスThe 3rd Edition『ハーヴェスト・レインを探して』

ダブルクロス、それは裏切りを意味する言葉。






GM:それでは、PC1のパイライトくんから自己紹介をお願いしたいと思います。
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY2I_OogIM
パイライト:じゃあ僕から
パイライト:「こんにちは。……これでよかったんだよね。こういう時は」
パイライト:「僕はパイライト。いまはそう自分を定義する」
パイライト:「本当の名前? ないとは思うけど──いつか“両親”に付けてもらえるといいな」
パイライト:夏場でもコートを着込んだ、表情の薄い十二歳ごろの少年。実体は賢者の石の破片から生まれたRB。
パイライト:市内でとある人物を“両親”と呼んで探しており、産まれてから一年も経っていない零歳児です。
パイライト:現在は色々あって、いつか逢えればいいと割り切りつつ第九支部の実働員として活動中。主な業務はカオスガーデンから来た珍獣のお世話とおつかい。
パイライト:ワイバーン狩りで支部長と知り合ってから、第十支部にはちょくちょく遊びに行ってお茶もらったりしてるらしいです。
パイライト:今回も新しい出会いがまっていますが、友達になれるだろうか
パイライト:構成はモルフェウス/ウロボロス。《インフィニティウェポン》から《原初の黒:ポルターガイスト》、《シャドーテンタクルス》を基点にした遠距離白兵型。
パイライト:お二人に比べると非常に燃費が悪いのは生まれたて故と思って頂きたく。
パイライト:以上、どうかよろしくお願いします
GM:よろしくお願いします! 遊びに来てくれてありがとう!
GM:ハンドアウトはこちらです。

GM:PC1 パイライト(PL:EXstさん)
GM:シナリオロイス:"エル"
あなたはN市第九支部所属のレネゲイドビーイングだ。
ある日あなたは支部間のおつかいがあったのか、単に遊びに来たのか、第十地区のビル街を歩いていた。
そこであなたは"エル"と名乗る少女に出会う。晴れの日というのに、少女の周りにだけは雨が降り注いでいた。
それから数日後、再び同地区を訪れたあなたは、ビルの壁を覆い尽くさんばかりに生い茂った植物を見た。


GM:これ、わりと頻繁に第十支部に来てもらってる感じがあるんですが、
GM:何か簡単なおつかい任務があった感じにしましょうか。
GM:そういう感じで、お友達になれそうな少女と出会ってもらえると!
パイライト:わかった。うん、やどりちゃんも雪ちゃんも忙しいからね
GM:よろしくお願いします。

GM:ではPC2の陶くん、お願いします。
GMhttps://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYi-KNsgIM
陶 妙算:PC2の陶 妙算(すえ たえかず)です
陶 妙算:しっとりと濡れた黒髪、やわらかな茶色の瞳が特徴(ドラクルージュキャラ作成表より)のUGNチルドレンです。
陶 妙算:昔、永港ってセルに捕らえられててそこでいろいろあったらしいよ
陶 妙算:そのせいか知らないけど果物しか食べられないのでほのかに桃のような甘い香りを漂よわせています。
陶 妙算:基本、大人しめで物腰柔らかな少年です。任務は真面目に頑張るよ!
陶 妙算:今はチルドレンとして活動しながら学校に通ったりなんかしたりしています。
陶 妙算:性能としては武芸の達人とかハードワイヤードで上げまくった固定値で素殴りします
陶 妙算:100%超えたらフェイタルもヒットする!!強い!やったー!
陶 妙算:そんな感じで美少年剣士ヅラしていきたい子です。宜しくおねがいします。
GM:フェイタルヒットこわい……。
GM:少年組の中では一番お兄さんですね。
陶 妙算:15才児!
陶 妙算:ちょっとお兄ちゃんヅラもしたい!
GM:しよう!
GM:ハンドアウトはPC3と共通なので、この後に貼りましょうか。
陶 妙算:はーい

GM:ではPC3の高橋さんもお願いします。
GMhttp://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY5OLCvAIM
高橋正恒:はい!
高橋正恒:常に眠そうな半目のおじさん。第10支部所属のエージェントです。
高橋正恒:普段は支部とかでのんべんだらりとしているほか、たまに支部長の運転手や補佐として同行したりしてます。
高橋正恒:あやしいやら胡散臭いおじさんだけど、仕事はやるよ!
高橋正恒:能力的にはノイマンの万能性を生かして情報収集、調達、あと軽い戦闘もこなします。
高橋正恒:具体的には生き字引やスキルフォーカス:調達にコンセ載せたりする。
高橋正恒:先日のセッションでさらにうさん臭さが増したところですが、
高橋正恒:支部と支部長の為にガンバリマス!以上、よろしくお願いします!
GM:頼りにしてます!
GM:PC2と3のハンドアウトはこちら。

GM:PC2 陶 妙算(PL:中村さん)
PC3 高橋正恒(PL:猫口@さん)
シナリオロイス:"レーゲンフォーゲル"
あなたたちはN市第十支部所属のチルドレン/エージェントだ。
ある日あなたたちの上司である支部長・阿久津数馬はあなたたちに指令を下す。
それは管轄内で頻発する、『植物の異常発育事例』について調査をせよというものだった。
また、FHエージェント"レーゲンフォーゲル"の活動も確認されているという。
まずは最新の目撃地点を探ってみるのもいいかもしれない。


GM:何か事態が発生しているようなので、支部長から依頼を受けたよ!という形です。
陶 妙算:レーゲンフォーゲル、ゆるせねえ!!
陶 妙算:罪のない植物を成長させるなんてひどいやつだ!!
GM:ククク……
高橋正恒:おれたちのノイマンパンチで改心させてやる!
GM:ノイマンパンチ、えぐそう。
陶 妙算:シュッシュッ!!
GM:そういうわけで、オープニングに入っていきたいと思います。
GM:よろしくお願いします!
高橋正恒:よろしくお願いします!
陶 妙算:お願いします!!
パイライト:よろしくお願いします

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【オープニング1】

GM:登場PC:パイライト(他登場不可)
GM:登場侵蝕をお願いします。
パイライト:1d10+33
DoubleCross : (1D10+33) → 5[5]+33 → 38

GM:では、あなたはここしばらく、第九支部と第十支部との間の簡単な連絡任務などで、二地区を行き来している。
GM:近道などにも慣れたかもしれない。
GM:第十地区はビルを初めとした建造物が多く、あなたは任務の帰り際にその合間を歩いていた。
パイライト:「クッキーもらっちゃったけど、またやどりちゃんに怒られるかな」
パイライト:ぽりぽりと一枚二枚、口に運びながら歩く。行儀は悪いが見られなければバレないということは学んだ
GM:では、あなたがそうしていると、ふとビルの裏手に違和感を覚える。
GM:具体的には細かな水の音と、雨の匂い。
GM:今日の空は晴れている。なんとなく、おかしいな、と思ってもいい。
パイライト:鼻を突く、湿った匂いに足を止めて。
パイライト:──狐の嫁入り、という晴れた状態で雨が降る現象は知っているけれど。
パイライト:「これは少し違うかな」
パイライト:残ったクッキーを口に詰め込んで、渡されている仕事用の端末で時間を確認。
パイライト:戻るまで少し時間の余裕はあった。
少女:「ふんふんふふーん、ふーん」さらに、小さな鼻歌が聞こえる。
パイライト:「うん」
パイライト:……声に引かれるように、奥へ足を踏み入れていく
GM:ではあなたがビルの裏手に回ると、そこには小さな赤い傘を差した少女がいる。
GM:どうやら少女の周りにだけ、小さな雨が降っているようだった。
少女:「……あっ」ふとあなたに気付いて驚く。プラチナブロンドの十歳ほどの少女だ。
パイライト:「……こんにちは」
少女:「こ、こんにちは……えっと、どうしよう……」きょろきょろと周りを見る。
パイライト:わずかにこちらへ流れてきた雨が髪を伝って、落ちる
少女:「あ、あのね、本当はこれ、ないしょなの」傘をたたむ。人差し指を立てる。
パイライト:「ごめんね。僕が来たらまずかったかな?」
パイライト:「ないしょなんだ」うん、それはいい。人間らしい
少女:「わたしはいいけど、パパが怒るかも……」首を傾げる。
少女:「だから、早く離れた方がいいかも。パパ、怒るとめんどくさいのよ」
パイライト:「でも、我慢できなかったんだね」我慢しなければいけないけれど、好きなことをしたい。少しだけわかる
パイライト:「そうんなんだ」
少女:「がまん、というよりは……うーんと、パパがやってねって言って」
少女:「でもほかの人には……あっ、言っちゃった。今のなし……」あわあわする。
少女:「だめだめ! 出てってー。パパの言いつけなのー!」とことこ近づいてきて、ぐいぐいあなたの肩を押す。
パイライト:「わぁ」ぐいぐいと押されながら、特に抵抗もせず
パイライト:「わかった、すぐに離れるよ。だから押さなくても大丈夫」
少女:「ほんと?」
少女:「ありがとう。いい人なのね」にっこりと、無邪気に笑う。
パイライト:「そうかな。僕は君の方がいい人、だと思うよ」
少女:きょとんとした顔になる。
少女:「そうなのかなあ……」不思議そうな顔をする。
パイライト:「うまく表現できないけれど」
パイライト:「わざわざ僕に離れた方がいいって言ってくれたからね」
パイライト:まぁ、怒られたくないという気持ちの方が強いのかもしれないけれど
少女:「……」背後を見る。
少女:「……ね。さっきの、すごかった?」雨は傘をたたんだあたりで止んでいた。
パイライト:「雨のこと?」
少女:「うん。そのうち、たくさんお友達ができるのよ」
パイライト:「僕には出来ないことだからね。凄いと思うよ」
少女:「やったあ!」言ってそのまま、ビルの奥に走って行く。
少女:そうして、くるりと振り向く。
少女:「わたし、"エル"。ほめてくれてありがと!」白いワンピースの裾が揺れた。
パイライト:「──僕は“パイライト”」
パイライト:「こっちこそ、ありがとう。不思議なものが見られた」
少女:名前を聞いて、にこにこと笑顔になる。
GM:そうして少女は、そのまま裏道に消えてしまった。
GM:地面だけが微かに雨に濡れたままだった。
パイライト:走り去ってゆく彼女の背に手を振って。
パイライト:晴れの日に似つかわしくない、ブーツの足跡を残しながら。表の通りへと戻ってゆく

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GM:数日後。あなたは再び第十地区を訪れていた。任務のため、これから支部へと向かう途中だ。
GM:数日前にも通ったはずのビル街が、何やらざわざわとやかましい。
GM:よく見れば、軽くではあるが閉鎖のロープも張られている。
GM:ちょうど、あの少女と会った辺りだ。
GM:周囲の人間は皆上の方を見上げているようだった。
パイライト:「うーん、そろそろこの道も飽きて……」と言いながら通りがかったところ、
パイライト:周りに引っ張られるように、みんなが見ているものを追います
GM:そこには、何の変哲もない雑居ビルと……三階くらいまでの壁を覆い尽くす、緑のカーテン。
GM:普段では考えられないほどに大きく育った植物が、ビルに絡みつき、一部は壁にめりこんでいる。
GM:すぐに崩れるほどではないが、放置すれば危険な状態だろう。
GM:もちろん、前回はこんな風景はなかった。
パイライト:“「うん。そのうち、たくさんお友達ができるのよ」”
パイライト:あの子の言葉がふと蘇る
パイライト:普通でないのは明かで。だけど、楽しそうなあの声と仕草に。あまり触れずにはいたかったけれど
パイライト:「──また会えるかな」
パイライト:できれば。穏やかな再会であって欲しいと、少しだけ思う

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【オープニング2】

GM:登場PC:陶妙算、高橋正恒(他登場不可)
GM:では登場侵蝕をお願いします。
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+4(1d10->4)した(侵蝕:35->39)
陶 妙算:1d10+48
DoubleCross : (1D10+48) → 2[2]+48 → 50


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GM:あなたたち二人は、N市第十支部支部長・阿久津数馬のデスクの前に呼び出されている。
GM:近代的なオフィス風の一室の中、大きなデスクの前に小さな少年が椅子に座って不機嫌そうにしている。
高橋正恒:くたびれたシャツに安物のスーツを着た男がだるそうに立っている。
陶 妙算:その不機嫌そうな様子を受け流すように、春のせせらぎにも似た柔らかく潤んだ瞳をその少年に向けている
阿久津数馬:「陶、高橋。今回はひとつ指令がある」
阿久津数馬:そう言って、机の上に置いてあったタブレットを操作。
阿久津数馬:数枚の写真を表示する。
高橋正恒:「伺いましょう。」わずかに髭のある顎を撫でつつ応える。
高橋正恒:そして視線を写真の方へ。
阿久津数馬:そこには、程度の差こそあれ緑の植物に埋もれたビルがいくつか写っていた。
高橋正恒:「……そういう意匠の店って訳じゃありませんよね?」
陶 妙算:「グリーンカーテン、じゃないですよね?」
陶 妙算:露に濡れた果実のような唇が言葉を紡ぐ
阿久津数馬:「装飾でも、グリーンカーテンでもない」
阿久津数馬:「ましてや、廃墟でもない。第十地区内で今も使われているはずのビルだ」
阿久津数馬:「近頃こういった謎の現象が続いて起きている。最初は外観くらいだったが……」
阿久津数馬:「どうも壁に食い込んだり、破壊したり、そのレベルのものも散見されているらしい」
陶 妙算:「大変だ。植物による破損って保険とか降りるんですかね。」
高橋正恒:《プロファイリング》「確かに。根が中の鉄骨にまで食い込んでる。」
高橋正恒:「今はまだ大丈夫ですが、これ以上成長すれば倒壊してもおかしくない。」
阿久津数馬:「目ざといな。助かるぞ」高橋さんに。
阿久津数馬:「その通りだ。お前らにはこの件について調査を頼みたい」
高橋正恒:「目や頭を使えば、手や足を使わなくて済むので。」へら、と笑う
阿久津数馬:「まず何が……あるいは何者が原因でこの状況が起きているのか」
阿久津数馬:「そして、これ以上状況が進行するようであれば、食い止める必要がある。倒壊などもってのほかだ」
阿久津数馬:「もしかすると、手足を使ってもらうかもしれんからな。出し惜しむなよ」
高橋正恒:「了解。それで、アテはあるんで?」
高橋正恒:「技術班や科学捜査班を呼ばず我々を呼んだのには訳があるんでしょう?」
阿久津数馬:「……アテというよりは、懸念事項がひとつ」
阿久津数馬:「どうも近頃管轄内で、FHエージェントらしき人間がうろちょろしているらしい、との報告を受けた」
阿久津数馬:「コードネームは"レーゲンフォーゲル"。あまり立ち回りの良い奴ではなさそうだ」
高橋正恒:「なるほど。」
阿久津数馬:「そいつが実際に関係しているのかどうかはわからんが……」
陶 妙算:「何にせよ。FHの動きは看過しておくことはできませんしね。」
阿久津数馬:「人為的にこの案件が起きているのであれば、エージェントに排除してもらう必要がある」
阿久津数馬:「そうだ。陶の言う通り」
阿久津数馬:「仮に無関係としても、そいつの動き自体は見張っていてほしい」
陶 妙算:ふふーん、と阿久津くんに褒めてもらって嬉しそうにする
高橋正恒:「植物の件と、”レーゲンフォーゲル”の出没。同時期に起きたことを無関係と割り切るのは早計。」
高橋正恒:「ということですね。分かりました。」
阿久津数馬:「そう、そういうことだ!」満足そうに頷く。
陶 妙算:「でも、二人じゃ少し戦力が足りなくないですか?」
阿久津数馬:「それだな。僕は今少々忙しい。他に手が空いている者は……」
陶 妙算:「新選組でも事に当たる際は必ず3対1の状況を作れと言われてましたし」
阿久津数馬:「新撰組、そうなのか?」
阿久津数馬:「……と。ちょっと待て」携帯端末を軽くいじる。「……パイライト?」
高橋正恒:「新選組は分かりませんが、UGN(われわれ)はそうです。」
陶 妙算:「そうですよ。新選組は治安維持組織であり……」言いかけて止まる
阿久津数馬:「ちょうどいい連絡が届いた。また礼の植物異常発育が発見されたのと」
阿久津数馬:「その場に、第九のパイライトがいる」
陶 妙算:「ああ、支部長のお友達の」
阿久津数馬:「他所の手勢に頼るのは癪だが、あいつなんかよく遊びに来るし……」
高橋正恒:「吉報と凶報が同時に舞い込んだようですなあ。」
高橋正恒:へら、と笑って
阿久津数馬:「一旦合流して調査をしてくれ。いいな」きりっと顔を上げる。
陶 妙算:「了解しました。」
高橋正恒:自分のデスクに戻り、ガンベルトを取り出す。
高橋正恒:リボルバーの弾倉を確認してからガンベルトに挿す。
高橋正恒:「……ああ。そうだ。」
高橋正恒:「パイライトくんに何か伝えることがあれば仰ってください。」
高橋正恒:「これは支部長にではなく、坊ちゃんに向けての言葉ですが。」
阿久津数馬:「ぬ」少し考え。
阿久津数馬:「……今詰まってる面があるから、解決したらお前手伝え、と」ゲームの話だ。
高橋正恒:「はは。責任を持って伝えましょう。」
陶 妙算:他愛のやり取りを聞いてくすりと笑う
阿久津数馬:ぷいと横を向くが、それほど不機嫌そうでもない。
高橋正恒:手首の袖と足首に小型ナイフを仕込んで、立ち上がる。
阿久津数馬:「いいから行け行け。僕は裏方をやる」しっし、と手を振る。
陶 妙算:色々武器を持っても使いこなせない。戦場に持っていくのは一本の刀だけだ。
高橋正恒:「了解。吉報とお友達の返事をお待ちください。」軽く会釈して部屋を出る
陶 妙算:「はい、それでは。"柳雪"、これより任務に入ります」
陶 妙算:高橋さんに続いて部屋を出ていく

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【ミドル1】

GM:シーンプレイヤー:パイライト(全員登場可)
GM:登場侵蝕をお願いします。
パイライト:1d10+38
DoubleCross : (1D10+38) → 1[1]+38 → 39

陶 妙算:1d10+50
DoubleCross : (1D10+50) → 5[5]+50 → 55

高橋正恒:出!
陶 妙算:い
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+2(1d10->2)した(侵蝕:39->41)
GM:陶くん高め

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GM:二人は第十支部から連絡のあった地点に移動した。
GM:先ほどは辺りに野次馬がたくさんいたが、現在はUGNの方で人払いをしたようだ。
高橋正恒:UGNの人員に身分証を見せつつ、封鎖された地点に入っていく。
GM:緑に埋もれたビルの様子がよく見える。先ほどの写真よりも被害が大きいこともわかるだろう。
UGN職員:「お疲れ様です」
GM:警備員風の職員が、人的被害はないことなどを教えてくれた。
陶 妙算:「写真で見た時よりも、成長してません?」
高橋正恒:「だね。これは問題だ。」と返しつつ「それで」
高橋正恒:「パイライトくん。君が見たものについて教えてもらえるかな。」
パイライト:「耳が早いね、高橋のお兄さん」
パイライト:彼の背後から声
パイライト:「陶お兄さんも来たんだ。久しぶり」
陶 妙算:「お久しぶりです、パイライトさん」
陶 妙算:百合の花が花弁を開くように、たおやかに頭を下げる
パイライト:「さん、はいいよ。僕は“後輩”なんだし」年齢としても、経験としてもだ
高橋正恒:「どうも。いつもうちの支部長がお世話になってる。」
高橋正恒:「今度ゲームの詰まってる面を教えて欲しいって言ってたけど、それは後にしようかな。」
陶 妙算:「そ、支部長の客人は敬わないとね。」
陶 妙算:茶色の瞳を悪戯っぽく潤ませながらいいます
高橋正恒:歩みを進めて、異常に成長した植物を見上げる。
パイライト:「難しいね、人間は」
パイライト:「……ああ、ごめんなさい。高橋お兄さんの質問に答えないと」
パイライト:「この間のおつかいの時に、ちょっとここを通りがかって……」
パイライト:雨を連れて、上機嫌に歌う女の子。パパとやら、お友達が増えること、思い出せる限りを順番に並べて
パイライト:「それで今日になったらこの様子だから、数馬の方に電話したんだ」
陶 妙算:「怪しさがネギ背負って夏の虫だ…」
高橋正恒:「虫とネギは合わなそうだ。」苦笑する
高橋正恒:「……なるほど。了解した。」
パイライト:「まぁ、どう見てもオーヴァードだったけど。何が起こるかもわかってないのに、動くわけにはいかないし」
高橋正恒:「正しい判断だね。オーヴァードを見つけるたびに捕まえたりしてたら魔女狩りだ。」
高橋正恒:「とりあえず、現状の手がかりはその少女。植物の方は技術班の方に回して、」
陶 妙算:「でも、その後に『こういう少女がいた』っていう報告はしたほうが良かったかもしれませんね。」
陶 妙算:できるだけ優しい声色でいいます。
高橋正恒:「ここに出没してるというFHエージェントに関しても調べてみよう。」
パイライト:「うん、ごめんなさい。そこは陶お兄さんの言う通り」
パイライト:……彼女が秘密にしていたがったから、黙っていたが。こうなった以上は抑えてもいられないだろう
高橋正恒:「……。」パイライトを一瞥して
陶 妙算:「でも、言いたくなかったって気持ちもわかります。」
陶 妙算:「少しずつ、勉強していきましょう。僕も、そうしますから。」
陶 妙算:柔らかな茶色い瞳をパイライトくんに向ける。ほのかに桃の香りが漂う
陶 妙算:「友達になれるかもって思った人のことを、告口とかしたくないですもんね。」
パイライト:「ありがとう」不思議な匂いだ。香水のようなものでもない、木々から微かに感じるような果実のような
高橋正恒:「仲が良さそうでなによりだ。」
陶 妙算:「高橋さんからも、後輩にご指導等ありませんか?」
陶 妙算:視線を上げ、高橋さんに目を向ける。ちらりと白磁の陶器のような鎖骨がのぞく。
高橋正恒:「ん。そうだね……強いて言うなら堅くなりすぎないでね。」
高橋正恒:「適度に力を抜かないと身が持たないからね。」へらと笑う
高橋正恒:「あとは適材適所だ。」
高橋正恒:背後から複数の足音。第10支部の技術班だ。
高橋正恒:「ここはみんなに任せて、僕らは僕らに出来ることをしようか。」
GM:ではそのあたりで、高橋さんと陶くん、〈知覚〉で判定をしてみて下さい。
陶 妙算:「その後の少女の動向、『パパ』とやらの調査。”レーゲンフォーゲル”との関連性についての調査、ですね。」
GM:目標値は7ですが、高橋さんは先ほど《プロファイリング》を使用していたので5にしよう。
高橋正恒:1dx+1>=5
DoubleCross : (1R10+1[10]>=5) → 5[5]+1 → 6 → 成功

高橋正恒:ぎ、ギリギリ!
GM:ギリギリだった
陶 妙算:1dx>7
DoubleCross : (1R10[10]>7) → 8[8] → 8 → 成功

GM:ふたりとも成功!
陶 妙算:キャッキャッ
GM:では、去り際にあなたたち二人は、植物を見てあることに気付きます。
高橋正恒:陶の言葉に頷く「その通……」途中で何かに気付く
GM:ほとんどの草木はその辺の雑草や街路樹が異常発育したもののようですが、中に少し場違いな白い花がある。
陶 妙算:その視線の先を追う
GM:二人は、その花が先ほど見せられた写真の中にもあったなあ、と思い出すことができます。
GM:名前まではわかりません。
陶 妙算:「白い花。」
高橋正恒:「……他の現場にもあった。これが共通点かもしれないね。」
高橋正恒:「おーい、これの解析もお願いね。後で写真送って。」技術班に声を掛ける
パイライト:「……」
パイライト:二人の視線の先、花を見つける。網のように走る緑の中に浮かぶ白
パイライト:薄暗い路地の中、白い服の彼女の姿。不意に脳裏へ浮かんで消える
パイライト:「──じゃあ、頑張らないとね。僕も」

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GM:ロイス、購入が可能です。というかオープニングでロイス忘れてました。
GM:絆結んでおいて!!
高橋正恒:ロイス!
パイライト:ロイス、まずエルちゃんに「友達になれるだろうか:〇好奇心/隔意」で
陶 妙算:FH/”レーゲンフォーゲル”/好奇心/敵意◯
陶 妙算:ボデマ
陶 妙算:1dx
DoubleCross : (1R10[10]) → 6[6] → 6

高橋正恒:レーゲンフォーゲルに興味/〇警戒
陶 妙算:だめおわり!!
高橋正恒:こちらはフルオートショットガン狙います
パイライト:調達はボディーアーマー狙って
パイライト:1dx>13
DoubleCross : (1R10[10]>13) → 2[2] → 2 → 失敗

高橋正恒:《スキルフォーカス:調達》使用。
パイライト:失敗! 以上
高橋正恒:2dx+12
DoubleCross : (2R10+12[10]) → 7[6,7]+12 → 19

高橋正恒:財産1消費して購入
高橋正恒:24→23
陶 妙算:お金持ち!!
高橋正恒:そしてウェポンケースに入れておきます。以上!
GM:おおー
高橋正恒:侵蝕41→43

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【ミドル2】

GM:シーンプレイヤー:陶 妙算(全員登場可)
陶 妙算:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 8[8]+55 → 63

GM:登場侵蝕をお願いします。
高橋正恒:出!
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+8(1d10->8)した(侵蝕:43->51)
パイライト:出ます
パイライト:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 8[8]+39 → 47

GM:では、ここからは情報収集を開始します。
GM:項目は以下の通り。

【植物の異常発育について】〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉〈知識:レネゲイド〉6
【"レーゲンフォーゲル"について】〈情報:UGN〉7

GM:現在はこの2点です。
陶 妙算:高橋の旦那!ここはああしらに任せてくだせえ!!
GM:順番に判定を行ってください。開くと良いことがあるかも!
パイライト:追加を割ってもらおう!
高橋正恒:了解!待つぜ
陶 妙算:UGNしか持ってないので”レーゲンフォーゲル”を
パイライト:では植物の方を
陶 妙算:コネ:UGN幹部を使用して
陶 妙算:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 7[1,1,3,7]+3 → 10

陶 妙算:初期侵蝕が高くてよかった
パイライト:コネ:UGN幹部使って…不安なので《砂の加護》足しときます
パイライト:7dx+1>6
DoubleCross : (7R10+1[10]>6) → 8[1,2,3,4,5,8,8]+1 → 9 → 成功

パイライト:侵食率50、成功
GM:やるなー
陶 妙算:へへ!この程度高橋の旦那が出るまでもないぜ!
GM:では、これまでの結果を開示します。

【植物の異常発育について】
現場近辺にはUGN関連施設がいくつかあり、周囲の土や植物にレネゲイド反応が残っている。
また、現場で謎の少女と若い男性が目撃されており、関連がありそうだ。
最初は少し緑が豊かになった程度だったが、徐々に規模が大きくなり、成長速度が増している。
緑は雑草や木の類いがほとんどだが、中にレインリリーの花が咲いている。

 →【謎の少女について】が調査可能に。


【"レーゲンフォーゲル"について】
"ローグ"セルの残党で、同胞の復讐を狙っていると思われる。
20歳ほどの男性で、植物の異常発育現場付近で目撃されている。
シンドロームはオルクスで支援に特化した能力。
単体ではそれほどの脅威ではないが、他のオーヴァードと組まれると厄介だ。


GM:まず、レインリリーというのは、先ほどふたりが気付いた花のことです。
GM:”ローグ"セルは以前第十地区をすごい勢いでぶっ壊したFHセルですね。
GM:補足以上!
高橋正恒:いつまでも迷惑な奴らだぜ
GM:あなたたちは支部などで情報を共有などすることができます。
陶 妙算:謎の少女についての判定タイミングはその後でしょうか
GM:あ、そうか。すいません
GM:先にそっちも判定情報を出しますね。
【謎の少女について】
〈情報:噂話〉〈情報:警察〉7

GM:判定をするなら先の方がいいですね。
高橋正恒:手番余りマン参上
高橋正恒:行きます!
高橋正恒:一応生き字引使っておきましょう。意志で判定して判定ダイス+1です
高橋正恒:7dx
DoubleCross : (7R10[10]) → 10[1,3,7,7,10,10,10]+10[3,5,10]+2[2] → 22

高橋正恒:成功!
陶 妙算:だ、旦那ァッ!!
GM:すごい成功だ!
パイライト:ヒューッ
高橋正恒:侵蝕51→52

【謎の少女について】
外見年齢は10歳くらいの、プラチナブロンドの少女。"エル"と名乗っている。
植物の異常発育現場付近で若い男性とともに目撃されている。
そこにだけ雨が降っていたという話や、白い花を大事そうに持っていたという目撃例もある。
身元・所属は不明で、近辺では誘拐などの事件も起きていない。
パイライトが目撃した少女と同一人物と思われる。


高橋正恒:「……さて、それじゃあ。」支部の会議室の席に着き
高橋正恒:「パイライトくん。技術班から植物の解析結果は上がってるかな?」
パイライト:「ついさっき、渡されたよ」
陶 妙算:椅子の上にちょこんと座っている
高橋正恒:備品のノートPCを開きつつ
パイライト:人数分コピーされた資料を確認、袖から伸びた影の触手が二人へそれを渡す
高橋正恒:「ありがとう。」
陶 妙算:資料を見る前に、影の精密な動きに感服してしまう。
陶 妙算:普段から手足のように影を使えるよう訓練をしているのだろうか
パイライト:「概ね、レネゲイド関係のものであるという点はわかってたところもあるけれど」
パイライト:「他の調べ物をしてた人から、発生前の目撃情報も合わせて書いてくれたみたいだ」
高橋正恒:資料に目を通す「謎の男と少女、か。」
陶 妙算:「少しずつ、成長速度が増しているっていうのが、怖いね。」
陶 妙算:「能力が強くなっているのか、あるいは制御ができなくなってきているのか。」
陶 妙算:「どちらにせよ、僕らにとってはいい兆候じゃない。」
パイライト:「帰ってくることを考えるなら、ね」
陶 妙算:「犯人は、それを考慮していない、ということですか?」
パイライト:「……人間の感情にはまだ疎いけれど」
パイライト:「厄介ではある、よね。明らかに自分がおかしいと理解しても、止まれなくなる」
パイライト:「──陶お兄さんの方は、どうだった?」切り替えるように言葉を返して
陶 妙算:資料を高橋さんとパイライトくん
陶 妙算:それと今は空いている阿久津支部長の席の前に置きます
陶 妙算:「僕が調べたのは"レーゲンフォーゲル"についてだけど。」
陶 妙算:「見かけは二十歳前後の男性。」
陶 妙算:「少女と同じく植物の異常発育現場付近での目撃例が多い。」
陶 妙算:「そして、僕らに一番関係のありそうなのは"ローグ"セルの元構成員っていうところかな。」
高橋正恒:「…ほお。それは、また。」
陶 妙算:「目的は、やはり復讐でしょうか。」
陶 妙算:「あ、パイライトさんはローグのことはご存知でしょうか。」
陶 妙算:瞬きする度に音がしそうな濃い睫毛に囲まれた目をパイライトくんに向ける
パイライト:「やどりちゃん……速水支部長に言われて、簡単なことは調べたことがあるよ」
パイライト:「数馬のお父さんが関わって。ちょっと前も、それが原因のR案件があったってことは知ってる」
高橋正恒:「残党を倒したところなのに、今度は残党の残党が出てくるとはね。」
高橋正恒:「………浜の真砂は尽きるとも、か。」
陶 妙算:「僕らが大泥棒の辞世の句を読むのもどうかとは思いますが」
陶 妙算:「確かに、因縁というのはなかなか切り難いものみたいですね。」
陶 妙算:自分が調べたことは以上なので他の人の発言を待つスタイル
高橋正恒:「縁は大事だが、そういう類の縁は御免被りたいね。」
高橋正恒:「そういえば、君の縁についても調べておいたよ。」
高橋正恒:パイライトくんに
高橋正恒:「白い花を持った金髪の少女の目撃情報が複数上がっている。」
高橋正恒:「名前は”エル”。君が見た子と同一人物だろう。」
高橋正恒:「所属や来歴は未だ不明だ。だが、通常の戸籍を調べても出ないということは…」
パイライト:「やっぱり、そうなるんだね」
高橋正恒:「真っ当ではない、可能性があるね。」
パイライト:「……"レーゲンフォーゲル"とやらと組んで、植物を操っている」
高橋正恒:「……かもね。」ぎ、と椅子に背を預ける
パイライト:状況証拠は徐々に埋められ、確定事項が上に建つ。
パイライト:……意識を切り替えろ。少し、浅くなっていた息を吸い込んで
陶 妙算:「大丈夫ですか?」
陶 妙算:茶色い瞳に少し不安の色をのせながら、パイライトくんに声をかける
パイライト:「うん。ありがとう、陶お兄さん」
パイライト:「高橋お兄さん。"レーゲンフォーゲル"の行動が復讐であるとするのなら。支部をまだ襲ってこないのは、意味があるってことかな」
高橋正恒:「そこまで推測できるほどの情報は揃ってない。」
陶 妙算:こくりと頷く。白磁の陶器のようにつるりとしたのどが上下する
高橋正恒:「…ともかく、敵の行動パターンや意図を探る必要がありそうだ。」
陶 妙算:「うん、現時点ではわからないことが多すぎます。"友達"というのは兵力のことを示しているとしても、それを第10支部のお膝元でやる意味もわからない。」
GM:では、その時会議室のドアが開き、阿久津支部長が中に入ってきます。
高橋正恒:資料を前に顎に手を当ててじっと考えていたが、ドアの音に顔を上げる
陶 妙算:「兵力を整えるだけなら、もっと別の場所でやればいい。隠密に行動をしていないのなら、きっとそれなりの理由があるはず」
陶 妙算:といって支部長に視線を向ける
阿久津数馬:「ああ、揃っていたな。急いで動いてもらいたい」
陶 妙算:「何か火急の事案でも?」
阿久津数馬:「例の植物が、また観測された。しかも、これまでよりはずっと速い速度で成長をしているらしい」
パイライト:「その顔だと、あんまりよくない話のようだね」
パイライト:「やっぱり」
高橋正恒:「場所は?」
阿久津数馬:「現場に行き、何か異変はないか探れ」
阿久津数馬:では携帯電話に位置情報を送りましょう。ぴぴぴ。
阿久津数馬:「……これまでの現場からそう離れてはいないな」
高橋正恒:携帯端末を確認する「…了解。向かいます。」
高橋正恒:「君たちも動けるかな?」
陶 妙算:「大丈夫です。」
パイライト:「もちろん」
高橋正恒:リボルバーの弾倉を確認してから。
阿久津数馬:「帰ったらまた報告を聞く。まったく……」ぶつぶつ呟く。
高橋正恒:「手間が掛からなさそうでいいね、君たち。」
陶 妙算:「民間の方の避難は別の方が、僕たちは異常の対処ということでよろしいですか?」
高橋正恒:「そういうこと。」
陶 妙算:或いは、今なら"レーゲンフォーゲル"がいるののかもしれないと考えている
阿久津数馬:「ああ。特に例のFHエージェントがいないかどうか、しっかり確認しろ」
陶 妙算:「はい、微力を尽くします。」
パイライト:「わかった。ちゃんと報告できるようにはしてくる」
阿久津数馬:「もしいたら、うちを舐めるなとしっかりたたき込んでやれよ! いいな!」
阿久津数馬:腰に手を当て、三人を見送る。
パイライト:おお、支部長っぽい。口に出すと怒るから言わないけど
高橋正恒:「復讐しに来るんだ、相手も舐めてかかっちゃ来ませんよ。」苦笑しつつ
陶 妙算:支部長の言葉を受け、士気が高まっているのを感じる。
陶 妙算:「ご期待に添えるよう、がんばります。」
高橋正恒:「その認識の上を行く力で、叩き潰します。」
阿久津数馬:にっと笑う。「よし」

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GM:ではロイスと購入をどうぞ!
パイライト:ロイスは陶お兄さんに。「先輩:〇尊敬/脅威」
陶 妙算:ボデマ
陶 妙算:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 7[3,7] → 7

陶 妙算:ダメ!
高橋正恒:ロイス!陶くんに〇感服/脅威、パイライトくんに〇庇護/不安で取得
陶 妙算:上官/阿久津数馬/敬意◯/嫉妬
陶 妙算:以上で!
高橋正恒:購入はアンチマテリアルライフルで
パイライト:調達はボディーアーマー
高橋正恒:ブラックカードと手配師を使用。調達判定ダイスを合計+5します。残り回数それぞれ2回。
パイライト:1dx>13
DoubleCross : (1R10[10]>13) → 10[10]+7[7] → 17 → 成功

高橋正恒:その上で《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:調達》!
パイライト:うおっ。買えました
GM:すごい
高橋正恒:8dx7+12>=35
DoubleCross : (8R10+12[7]>=35) → 10[2,2,3,3,4,7,8,8]+5[1,3,5]+12 → 27 → 失敗

高橋正恒:ううーん
高橋正恒:財産8使って購入します。
高橋正恒:24→16!
GM:買えちゃうんだもんなあ
高橋正恒:これをウェポンケースに入れておきましょう。以上!
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+4した(侵蝕:51->55)
パイライト:お金持ちー
パイライト:こちら以上です
陶 妙算:以上で!
GM:はーい

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【マスターシーン】

GM:阿久津数馬からの指示のほんの少し前。
GM:ビル街。一部だけ地面が黒く濡れ、そこから見る間に植物たちが芽吹き、伸び、成長を続けている。
GM:これまでとは段違いの速度だ。白いレインリリーの花が幾つも幾つも開く。
GM:ビルが蔓に締め付けられ、軋み、ぱらぱらと壁の破片が落ちてくる。
"レーゲンフォーゲル":「よし、いい感じだ。やっぱり土地に上手く力が馴染んできてんな」背の低い男が頷く。
"エル":「どうかしら、パパ。上手くできた?」プラチナブロンドの少女が得意げに言う。
"レーゲンフォーゲル":「パパじゃねえっつってんだろうが」
"エル":「だって、人に言われたらパパって言いなさいって」
"レーゲンフォーゲル":「それはご近所に噂とかされた時用の言い訳だろうがよ。……俺はパパじゃねえ」
"エル":「むずかしいのね」
"レーゲンフォーゲル":「……うるせえな。ほめてやるから黙ってろ」頭を軽くぽんぽんとする。
"エル":「えへへ。お友達が増えて、うれしい?」目を細めながら。
"レーゲンフォーゲル":「あー、ああ。嬉しいな」ほんの少し目を伏せる。
"エル":「そう。よかった。パパがうれしいならうれしいわ」
"レーゲンフォーゲル":「……もう少しなんだよ」
"エル":「?」不思議そうな顔をする。
"レーゲンフォーゲル":「"ローグ"のオヤジ、"スカウンドレル"のアニキ、みんな俺を置いていっちまう」
"レーゲンフォーゲル":「俺はずっと下っ端で……何かあったら逃がされて、アニキなんてお前の世話をしろだなんて、無茶言って……」
"レーゲンフォーゲル":「もう少しで、ちゃんといっぱしの仕事がやれるんだ。だから、やり遂げる」
"レーゲンフォーゲル":「……あんな大がかりなことはできねえけど、俺なりのやり方で」
"レーゲンフォーゲル":「そのために、お前の力を借りるぞ。"エルンテレーゲン"」頭を撫でてやりながら。
"レーゲンフォーゲル":「……ごめんな」
GM:まるで父子のように寄り添う二人の横に、ごとん、とコンクリートの欠片が落ちて転がった。

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【ミドル3】

GM:シーンプレイヤー:高橋正恒(全員登場可)
GM:登場侵蝕をどうぞ
陶 妙算:1d10+63
DoubleCross : (1D10+63) → 3[3]+63 → 66

高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+5(1d10->5)した(侵蝕:55->60)
パイライト:登場
パイライト:1d10+50
DoubleCross : (1D10+50) → 4[4]+50 → 54

GM:では、あなたたちは指示された現場に向かいます。
GM:場所はやはりビル街の中で、支部からもそれほど離れてはいない。
GM:近づくにつれて、人を隔離させるような警備の声が聞こえてくる。
GM:では、知覚で判定をしてもらいましょうか。目標値は6としましょう。
GM:あ、ただしパイライトくんは5にしよう。
高橋正恒:2dx+1
DoubleCross : (2R10+1[10]) → 9[3,9]+1 → 10

高橋正恒:気づいた!
陶 妙算:2dx=>6
DoubleCross : (2R10[10]>=6) → 7[6,7] → 7 → 成功

陶 妙算:よっし
パイライト:3dx>5
DoubleCross : (3R10[10]>5) → 10[3,9,10]+1[1] → 11 → 成功

GM:みんなすごいな
パイライト:成功
GM:では、全員気がつきます。騒がしいのは表通りですが、裏道から何か聞こえてくる。
GM:小さな歌声です。特にパイライトくんは聞き覚えがあるはずだ。
高橋正恒:歩きながら銃を抜く。
GM:そちらの方にぐるりと向かえば、何かあるかもしれない。
パイライト:「……これは」聞こえた声に、覚えがある
パイライト:あの時引かれたように。そちらへ向かって足を進めて
"エル":「ふーん、ふんふんふんふーん」声は聞こえてくる。
高橋正恒:その後に続く。顔を見知った人間が先に行った方が警戒されにくいと判断したからだ。
"レーゲンフォーゲル":「……なあ、その歌やめろって言ってんだろ……」知らない男の声も聞こえてくる。
陶 妙算:「この歌声は、パイライトさんの友達?」
パイライト:「──そうだね。それと、知らない人の声」
パイライト:言外に、資料にあった男のものだろうと伝えて
"エル":「だって、歌うとお友達が喜ぶのよ」
"レーゲンフォーゲル":「知らねーっつうの……」
GM:裏道から見ると、表よりも植物の侵蝕が激しい。
GM:みしみしと壁に食い込んだ木の枝は、壁を破壊し、下にはコンクリートがごろごろと転がっている。
陶 妙算:(ヘルメット被ってくればよかったな…)
GM:そこに、男と少女が立っていた。同時にあなたたちに気付く。
高橋正恒:「君から声を掛けてくれ、パイライトくん。」
高橋正恒:「話すなら縁がある君の方が適任だろう?」
パイライト:頷いて
パイライト:「──うん、その歌は僕も嫌いじゃない。好きな方だね」
パイライト:「こんにちは。“エル”」
"エル":「……あ」気付いた顔で。「パイライト!」
"レーゲンフォーゲル":「!」こちらは明らかに警戒をし、一歩下がる。
パイライト:「久しぶり。お友達は元気……みたいだね」
"レーゲンフォーゲル":「……なんだ、てめえら」
パイライト:育ち続けるそれらを見上げて。世間話のように声をかける
"エル":「うん。とっても元気よ。あ、こっちはパパなの」男を指す。
"レーゲンフォーゲル":「パパじゃねえよ!」
高橋正恒:「この子は”エル”の知り合いさ。僕らは…保護者と言ったところかな。”レーゲンフォーゲル”。」
高橋正恒:後ろ手に持った銃の撃鉄を起こす。
"レーゲンフォーゲル":「……クソッ」小さく呟く。
"レーゲンフォーゲル":「"エルンテレーゲン"! 一度ずらかるぞ!」
高橋正恒:子供の方が縁を繋げるのは円滑だ。そして、大人の方が縁を切る痛みが少ない。
"エル":「……え? でも、パイライトが……」腕を掴まれ、不審がる。
パイライト:「あんまり乱暴にしないで欲しいな。一度しか会ってないけど、友達なんだ」
"レーゲンフォーゲル":「言ったろうが、今ここに俺たちの味方はいねえんだよ!」"エル"の腕を引こうとし、
"レーゲンフォーゲル":「そうかよ。それじゃ、今度ゆっくり話しな」パイライトくんに。
"レーゲンフォーゲル":「今は、だめだ!」《瞬間退場》《瞬間退場Ⅱ》"エル"と共に離脱します。
パイライト:"レーゲンフォーゲル"の声に合わせて、自身の影から触手が飛ぶ。動きを止めようと足下を狙ったもの
高橋正恒:銃を抜き、レーゲンフォーゲルを発砲。
陶 妙算:その射撃に合わせ、二人の右に回り込む
高橋正恒:当てるためではなく追い込むための射撃。避けた先には──
"レーゲンフォーゲル":発砲をどうにか回避したが――。
陶 妙算:闇夜に霜が落ちるように
陶 妙算:ほろりと
陶 妙算:殺気もなく、敵意もなく
陶 妙算:陶の剣が落ちてくる
陶 妙算:慣れた連携。高橋さんが注意を引き自分が仕留める。或いはその逆。
"レーゲンフォーゲル":「しまっ――」
GM:がごん
GM:剣が落ちてきた先に、木の枝が壁を突き抜けてくる。
"エル":「パパをいじめちゃだめ!」少しだけ怒った顔。
陶 妙算:伯耆安綱が幹を半分断ち割って、止まる。
陶 妙算:「ごめんね。」
"レーゲンフォーゲル":「っ、クソッ!」"エル"の手を引く。
陶 妙算:「じゃあ、君たちも建物をいじめないでくれるかな?」
"エル":「……え?」きょとんとした顔。
陶 妙算:「体が砕けて、痛い痛いって泣いてるように聞こえない?」
陶 妙算:地面に落ちたコンクリートを指差す
"エル":「だって、それは……お友達じゃ……」不安げになる。
"レーゲンフォーゲル":「聞くな、"エル"!」
陶 妙算:話しながら刀を幹から抜こうとするけど、抜けない。困る
GM:木の枝がさらに伸び、陶くんを攻撃しようと迫る!
高橋正恒:陶が木の枝に貫かれる前に、その体を抱いて引き戻す。
"レーゲンフォーゲル":その隙に、ビルの陰を疾走。姿を消している。
陶 妙算:「……ッ!」
GM:では、その時。枝が伸びた影響でビルにさらにひびが入ります。
陶 妙算:細身の体に、うすく肉の乗った柔らかな感触が高橋さんに伝わり、同時に桃の香りが鼻をつきます
GM:びき、と音が聞こえたかもしれない。
パイライト:二人の背を見送るしか出来ず、続いてさらに悲鳴を上げるビルに目線を向けて
パイライト:「まずいかも」
GM:上から崩れてきたコンクリートの塊があなたたちを襲う。
陶 妙算:「高橋さん、まずい。逃げて!」
GM:〈回避〉で判定をしてください。目標値は7。
高橋正恒:2dx 回避
DoubleCross : (2R10[10]) → 6[5,6] → 6

パイライト:ウォーッ
GM:なお、失敗で1d10のダメージを受けてもらいます。
高橋正恒:28-1d10
DoubleCross : (28-1D10) → 28-2[2] → 26

陶 妙算:4dx+1=>7
DoubleCross : (4R10+1[10]>=7) → 8[6,6,8,8]+1 → 9 → 成功

パイライト:3dx+1
DoubleCross : (3R10+1[10]) → 9[3,5,9]+1 → 10

陶 妙算:高橋さんに自分だけ助けもらった感じしてもらってもいいですか。
GM:いいですとも!
パイライト:回避は間に合わない。ならば──ここは日陰
パイライト:周辺の影から一斉に触手を伸ばし、即席のシールドを編む。耐久力はほとんどないが頭の上に落ちてこないようにすれば問題はない
高橋正恒:「君はたまに、熱くなるね。心臓に悪い。」拳銃を二発、上空に放つ。
高橋正恒:狙いは建物の鉄骨。建物の鉄骨が中途で折れコンクリートを受け止める。陶を守る即席の傘だ。
高橋正恒:避けきれない瓦礫を左腕で受ける。
陶 妙算:自分の体を抱きしめる高橋さんの力が不意に弱くなる
高橋正恒:傘の耐久力は決して高くない。陶を抱いたまま危険地帯から抜ける。
陶 妙算:本当は、自分の身は自分で守らないといけないのに
高橋正恒:少し遅れて背後でズゥン、という重低音。
陶 妙算:離れかけた腕が遠くへいかないようにぎゅっと抱きしめてしまう
高橋正恒:「二人とも怪我はない?」
陶 妙算:なんでもなかったようのに言葉を放つ高橋さんに柔らかな茶色い瞳を向ける。その瞳は淡く潤んでいる
パイライト:「大丈夫だけど──高橋お兄さん、無茶するね」
陶 妙算:『僕は、大丈夫です。ありがとうございます。」
高橋正恒:「肉体労働は苦手なんだけどね。」パイライトに返した後、陶を見下ろす
陶 妙算:「そして、すいません。」
高橋正恒:「………やっぱり、心臓に悪い。」
陶 妙算:「ごめんなさい…深追いしすぎました。」
陶 妙算:しゅんとしている。怒られてると思っている
高橋正恒:「いや、そっちはいいんだ。次から気を付けてくれれば。」
高橋正恒:「……ともかく、行こう。歩けるかい?」
陶 妙算:「ちょっと、待ってください。」
陶 妙算:高橋さんの頭に手を伸ばす。
陶 妙算:長袖の白いシャツの裾から、細く白い手首がのぞき
陶 妙算:細長く、少し骨ばった指が高橋さんの髪に触れる
陶 妙算:「御髪が、乱れてます。」
陶 妙算:高橋さんの髪をなで、みだれ髪を整えている
陶 妙算:艶やかな墨のような髪から、優しげな桃の香りが漂う
陶 妙算:「助けてもらった僕がいえることじゃないかもしれませんが。」
陶 妙算:「高橋さんも、自分を大切にしてください。」
陶 妙算:「大人の方が、痛いのには慣れてるかもしれないけど。」
陶 妙算:「それでも、痛いのがきっ辛いと思うんです。」
陶 妙算:春のせせらぎにも似た柔らかく潤んだ瞳に、少し哀しみの色を浮かばせながらそういいます
高橋正恒:「………ありがとう。自分のことは誰よりも優先してると思うけどね。」
高橋正恒:「じゃなかったらサボリ魔(レイジーラクーン)なんて呼ばれないさ。」
高橋正恒:陶の気が済むまで髪を触らせ、優しく下す。
陶 妙算:「大石内蔵助は自分を昼行灯って呼ばせて、吉良を油断させてました。」
陶 妙算:最後に、ぎゅっと高橋さんの髪をぎゅっとする
陶 妙算:「これで、かっこよくなりました。阿久津支部長にもだらしないって怒られません。」
陶 妙算:笑顔を作りながらいいます
高橋正恒:(これはどう注意すべきかな…悪いことはしていないんだが……。)少年から漂う色気に困惑しつつ。
GM:ではそこで高橋さんの携帯に着信が。阿久津支部長からのものだ。
高橋正恒:「ん。」携帯端末を取り出す「高橋です。」
阿久津数馬:『ビルが崩落していると報告が入った。そちらの様子はどうだ』やや焦った声音。
高橋正恒:「”レーゲンフォーゲル”と”エル”は取り逃がしましたが、全員無事ですよ。」
阿久津数馬:『無事は当たり前だろう。お前がいるんだぞ、"レイジーラクーン"』
阿久津数馬:『取り逃がしたのは仕方がない。そこにはまだ何か手掛かりはありそうか?』
GM:ビルの周辺はかなり大きな騒ぎになっており、あまり調べるどころではなさそうだ。
高橋正恒:「無理ですね。人が集まりすぎてます。」
阿久津数馬:『そうか。こちらとしても情報をまとめたい。一度支部に戻れ』
阿久津数馬:『……行ったり来たり面倒だと思ってるかもしれないが! 僕だってそう思ってる!』
阿久津数馬:悪かった、とは言えない性格だ。
高橋正恒:「いいえ。大丈夫ですよ。」
高橋正恒:「少なくともこの行ったり来たりは無駄じゃありません。」
高橋正恒:「我々であの二人に対処出来ましたからね。」
阿久津数馬:『……そうか』少しだけ嬉しそうな声になる。
阿久津数馬:『よし、その話も聞かせろ。いいな!』
高橋正恒:「了解です。ここは処理班に任せます。では後程。」
高橋正恒:携帯を閉じる。
GM:通信は切れる。
高橋正恒:そして、(無事なのは当たり前か。)
高橋正恒:腕の傷を見て、どう隠そうか思案するのであった。

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GM:ロイス・購入があればどうぞ。
パイライト:高橋お兄さんへ「“大人”:〇憧憬/疎外感」でロイスを
高橋正恒:ロイスは保留
陶 妙算:同僚/高橋正恒/敬意◯/寂寥
高橋正恒:購入はアンチマテリアルライフル。ブラックカードと手配師使います。両方とものこり一回。
高橋正恒:《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:調達》
高橋正恒:9dx7+12>=35
DoubleCross : (9R10+12[7]>=35) → 10[1,3,4,7,9,9,10,10,10]+10[5,6,7,9,9,10]+10[2,4,10,10]+4[2,4]+12 → 46 → 成功

陶 妙算:しゅごい
高橋正恒:成功!
陶 妙算:ボデマ
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+4した(侵蝕:60->64)
高橋正恒:これをパイライトくんに渡しましょう。
陶 妙算:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 7[1,7] → 7

陶 妙算:な
陶 妙算:買えない!終わり!!
パイライト:おおなるほど、頂きます
パイライト:じゃあ応急キットを
パイライト:1dx>=8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 2[2] → 2 → 失敗

パイライト:ダメ、終了!

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【ミドル4】

GM:シーンプレイヤー:陶 妙算(全員登場可)
GM:情報収集シーンになります。
GM:登場侵蝕をどうぞ。
陶 妙算:1d10+66
DoubleCross : (1D10+66) → 6[6]+66 → 72

パイライト:1d10+54
DoubleCross : (1D10+54) → 9[9]+54 → 63

陶 妙算:やったーー!!6+66がみれた!!
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+4(1d10->4)した(侵蝕:64->68)
GM:ゾロ目!
GM:良い感じの並び。
GM:では、支部に戻ってきたあなたたちですが、さらに情報収集項目が増えました。

【謎の少女について2】〈情報:UGN〉9
【"レーゲンフォーゲル"について2】〈情報:UGN〉8
【"レーゲンフォーゲル"の狙い】〈情報:UGN〉9

GM:以上3点で、これ以上オープンする項目はありません。
高橋正恒:じゃあレーゲンフォーゲルの狙いについていきます。
GM:どうぞ!
パイライト:では少女についてで
高橋正恒:《生き字引》使用。判定ダイス+1、意志で判定
高橋正恒:8dx>=9
DoubleCross : (8R10[10]>=9) → 8[1,2,4,4,4,4,7,8] → 8 → 失敗

高橋正恒:マジかよ
陶 妙算:兄貴ィッ
高橋正恒:財産1使用できますか!
GM:使用できます!
GM:金の力で情報を生むがいいです!
高橋正恒:では財産使用して成功にします!
GM:了解!
陶 妙算:ジェネシフト
パイライト:こちらも。コネと《砂の加護》乗せて
陶 妙算:1d10+72
DoubleCross : (1D10+72) → 1[1]+72 → 73

陶 妙算:うん
高橋正恒:財産16→15、侵蝕68→69
パイライト:8dx+1>=9
DoubleCross : (8R10+1[10]>=9) → 9[2,3,4,4,7,8,9,9]+1 → 10 → 成功

陶 妙算:コネ:UGM幹部で
陶 妙算:"レーゲンフォーゲル"について2
陶 妙算:4dx+3
DoubleCross : (4R10+3[10]) → 8[4,5,5,8]+3 → 11

パイライト:なんとか通った
陶 妙算:よっし!
GM:おっ全員成功。すばらしい!
GM:では開示します。

【謎の少女について2】
FHに秘匿されていたレインリリーのレネゲイドビーイング"エルンテレーゲン"。
シンドロームはオルクスで、雨を降らせて領域内の植物を発育させている。
"レーゲンフォーゲル"に養育され、かなり懐いているようだ。
能力が最近まで安定しておらず、練習も兼ねてあちこちのビルに緑を生やしていた。


【"レーゲンフォーゲル"について2】
FHのレネゲイドビーイング"エルンテレーゲン"を連れて第十地区の建造物の破壊を狙っている。
"エルンテレーゲン"を支援し、植物の発育規模・速度を強化させている。
崩落戦や"ローグ"セルの崩壊時には下っ端で主要な作戦には不参加。
"スカウンドレル"の蜂起にも加わらず、"エルンテレーゲン"の養育に追われていた。


【"レーゲンフォーゲル"の狙い】
彼の狙いは無差別ではなく、UGN関連の施設近辺をピンポイントで狙っている。
土地に能力を馴染ませ、徐々に破壊の規模を大きくしているようだ。
これまでの被害現場から見れば、最終目標の候補をいくつか絞ることができるだろう。


GM:では、支部の会議室で情報共有などをしていきましょう。
GM:第十支部、会議室。今回は一番上座に阿久津支部長も座っている。
阿久津数馬:「とりあえず、最新の情報を聞かせろ」えらそうに腕を組んでいる。
陶 妙算:「では僕から」
陶 妙算:「僕は"レーゲンフォーゲル"をローグの元構成員と先ほど説明しましたが」
陶 妙算:「それは的確ではなく構成員というよりも見習い、とでも呼ぶべき立場だったようです。」
陶 妙算:「崩落戦や"ローグ"セルの崩壊時の戦線でも前線に出ることはありませんでした。」
阿久津数馬:「まあ、残党の残党だからな。なるほど」
陶 妙算:「ただ、"エルンテレーゲン"の養育を任されてるあたり、それなりに信頼はされていたのかな、と。」
陶 妙算:以上です。と言って頭を下げる
阿久津数馬:「……さっきの子供とやらか。なるほど」
阿久津数馬:「パイライト。お前、何かわかったことあるか?」
パイライト:「見た様子だと、随分懐かれてるようでもあったね」少なくとも、強制的な関係には見えない
パイライト:「……なんとなくの予感はあったけど、あれで得心はいったかな」
パイライト:「彼女は同類だと思うよ。植物系のRBだ」
阿久津数馬:「厄介だな」懐かれている、とRBと両方に。
パイライト:「僕と初めて会った時も雨が降っていたけど、あれは能力の個性みたいなものだろうね。成長させるためのイメージとしての水、ということなのかな」
パイライト:「陶お兄さんが言っていた通り、以前より影響が速くなってるのは能力の成長だと思う」
パイライト:「……間違いなく、手慣れてきてるんじゃないかな」
陶 妙算:「だとすると。」
陶 妙算:「次にあの力を使われたら、致命的な災害すら起きかねないということですか?」
パイライト:「僕達の成長速度は個人差が大きいけれど、ゼロとは言えないかも」
阿久津数馬:「ビルの崩落が既に起きている。そうなったら、次は倒壊も起きかねないぞ」
陶 妙算:「なら、次が起きる前に、彼らを止めないと。」
高橋正恒:ホワイトボードに貼った地図と向き合っていたが、振り返る。
高橋正恒:「今までのはおそらく調整だ。」
陶 妙算:身を焼くような焦燥感に襲われる。でもどうやって事前に彼らをとめればいい
阿久津数馬:「調整?」
陶 妙算:「能力をなじませるための、訓練ということですか?」
高橋正恒:一歩横にずれ、地図を見せる。今まで植物の異常成長が起きた場所に印がつけられている。
高橋正恒:「その通り。で、本命はUGNの主要施設だ。」
阿久津数馬:「……確かにこの近辺にはうちの施設がいくつかあるが」
高橋正恒:「このビルは第10支部、第10区画内の通信のハブだ。」
高橋正恒:「倒壊すれば通信効率は60%ダウンし、非常電源で復帰するまでに15~30分程度の通信途絶が発生する。」
高橋正恒:ペンで印の近辺にあるビルを示す
阿久津数馬:「なっ、大事じゃないか!」思わずがたりと立ち上がる。
高橋正恒:「この工場は装備や緊急時の食糧が貯蔵されている。」また一つ。
阿久津数馬:「……」ごくりと唾を飲む。
陶 妙算:「どれも、致命傷になりかねませんね。」
高橋正恒:「この施設は街の東西を渡す橋の昇降を行う。機能停止すれば人員の移動は困難になる。」
高橋正恒:「敵の狙いはこれです。」
高橋正恒:支部長に向き直る。
阿久津数馬:「……よくわかったぞ」頭を抱える。
高橋正恒:「“ローグ”や“スカウンドレル”のように大きな力は持っていない。」
高橋正恒:資料を一枚手に取り、指でつつく。
高橋正恒:「しかし小さい力でも一点に集中すれば、」
高橋正恒:ボールペンを手に取って資料を同じ力でつつく。
高橋正恒:ビリ、とボールペンが貫通し、穴が開く
高橋正恒:「破壊するには充分というわけですな。」
阿久津数馬:「くそっ、どいつもこいつも……」地団駄を踏みかけて止める。
パイライト:「自分のできることをしっかりと把握してる。強いだろうね、そういう人は」
高橋正恒:すっと支部長の前に一枚のリストを出す。
高橋正恒:「次の襲撃候補地点です。」
阿久津数馬:「……ご苦労」受け取る。
陶 妙算:「どうします。」
陶 妙算:「どれも失うことはできないものですが」
阿久津数馬:「……この場でこれ以上候補を絞ることは難しい」ゆっくりと。
陶 妙算:「かといって施設の守備に人員を廻しすぎて支部のまもりを疎かにすることもできません。」
阿久津数馬:「ああ。だから、まずはお前らに向かってもらう。下から探せ」
阿久津数馬:「……上からは……僕がヘリで出る」
パイライト:「数馬も?」
阿久津数馬:「市街地だ。戦闘に派手に参加するのは無理だぞ。僕も忙しい」
陶 妙算:「それでは支部の周りが薄くなるのでは。」
陶 妙算:守りが
高橋正恒:「第10支部は僕らだけじゃないさ。」
高橋正恒:陶くんに
阿久津数馬:「そういうことだ」腕を組む。
阿久津数馬:「今回は僕が適材適所というやつをやってやる。他は他に任す」
陶 妙算:茶色の瞳に、柔らかい光が灯る
阿久津数馬:「もちろん、お前らが要だ。しっかりやってもらうぞ、パイライト、陶、高橋」
阿久津数馬:「……パイライトはまあ、客分だが……」
高橋正恒:「守りは一人適任を知ってるからね。……プレッシャーには弱いが。」
陶 妙算:「信頼頂けて、嬉しいです。」
パイライト:「手を抜くつもりはないよ。それに、数馬の頼みなら尚更」
高橋正恒:「了解。ですが支部長、一点だけ。」
阿久津数馬:「なんだ?」
高橋正恒:「まだいただいてない指示があります。」
高橋正恒:「命じてください。“レーゲンフォーゲル”と“エルンテレーゲン”。二人の討伐を。」
阿久津数馬:「ああ、そうだったな」こくりと頷く。
パイライト:「……」
阿久津数馬:「“レーゲンフォーゲル”と“エルンテレーゲン”、か。名前長いな……その二人を……」
パイライト:「待った」
阿久津数馬:「む」上げかけた手を止める。
パイライト:咄嗟に声が出ていた。自分でもおかしいと感じる
阿久津数馬:「なんだ、パイライト。問題でもあるのか?」
パイライト:「……ないよ。高橋お兄さんの推測も、数馬の作戦も、現状では正しい」
パイライト:ただ。逃げていく二人の背中が妙に焼き付いていて
阿久津数馬:「ならなんで止める」じっと目を睨む。
パイライト:「──客分って言われた身分で、こう言うのは悪いと思うけど」
パイライト:「あの二人は。無効化するに留めておきたい、って思っただけだよ」
パイライト:無論。それを為すための労力は、討つよりも遥かに高くなる
阿久津数馬:「……お前そんなこと言って、もしジャームだったらどうする」むすっとした顔。
パイライト:状況は悪い。彼女の成長が早ければ、手加減していられるかさえわからないからだ
パイライト:「そうだね。相手がジャームかオーヴァードかなんて見た目も、侵食率だってアテにはならない」
阿久津数馬:「簡単にそう指示できる状況じゃない。僕からはそうしろとは言えない」
パイライト:「……」
陶 妙算:「二人。」
陶 妙算:「それでいいんですか?」
陶 妙算:「貴方の友人は、"エルンテレーゲン"でしょう?」
パイライト:「──そうなんだけど」あの男は、自らの復讐に彼女を利用している
パイライト:「でも、陶お兄さん」
パイライト:「あの子にとっては“父親”なんだ」
パイライト:「確かに間違ったことはしているよ。やったことは戻らない」
パイライト:「ワガママを言ってるけど。……自分でも、巧くまとめられない」
陶 妙算:茶色の瞳から、鋭さが消える。柔らかさが戻る
陶 妙算:「いえ、こちらこそ、意地の悪いことを言ってしまいました。」
陶 妙算:「そうですね。人々の日常を守ることを理念とする僕たちが。」
陶 妙算:「いたいけな女の子、家族を奪うわけにはいきませんもんね。」
パイライト:「……ごめんなさい。僕は、彼女にこれ以上“痛い”思いをして欲しくない」
パイライト:身を切り裂く痛みは堪えられても。心を砕く痛みは、ずっと付きまとう
阿久津数馬:「陶、高橋」
高橋正恒:「はい。」
阿久津数馬:「お前らがしっかり見てろ。もしジャームなら即処分だ」そうでなかったら、とは言わない。
阿久津数馬:「あとは柔軟にやれ。いいな」
陶 妙算:「了解。任務を果たします。」
高橋正恒:「臨機応変に、柔軟に。難しい注文ですがいいでしょう。」
高橋正恒:「承りましたよ。」
阿久津数馬:「あとパイライト。客分っていうのはな、蚊帳の外という意味ではないぞ」
阿久津数馬:「尊重をするという意味だ。お前を妙な状態で第九に返すわけにいかんからな」
パイライト:「……ひとつ賢くなったよ」
パイライト:「ありがとう」
パイライト:三人を見て。頭を下げる
高橋正恒:「いいや。すまないね。こっちこそ”痛い”ことを無理強いしようとして。」
高橋正恒:「出来る限りやってみるといい。」
パイライト:「わかった。……もし、間に合わなかったなら。僕も躊躇わない」
陶 妙算:「ダメだよ。」
陶 妙算:「君は、躊躇って」
陶 妙算:茶色の瞳をパイライトくんに向ける
パイライト:「……」その言葉に。眼を合わせて、見つめる
陶 妙算:ほのかに桃の漂う
高橋正恒:「出来る限りと言った以上は、君は最後まで足掻いてくれ。」
陶 妙算:「人を傷つけるに躊躇を無くすのは、きっと、いつでもできることだから。」
陶 妙算:「今は、まだそのままの君でいいと思う。そのまま君で、エルちゃんに接してあげて。」
陶 妙算:「そっちのが、大変かもしれないけどね。」
パイライト:「……それが僕の責任。だね」
パイライト:「でも。僕が言い出したなら、それはやらなくちゃいけないことだ」
陶 妙算:「ありがとう、パイライト"くん"」
高橋正恒:「だからって君一人で抱え込まなくていい。そのために僕らがいる。」
高橋正恒:「”責任を持て”と言ったり、”でも頼れ”と言ったり……複雑だろう?人間は。」
高橋正恒:「けど複雑な分、結びついたときは解けにくい。」
高橋正恒:「人間の長所であり、短所だ。」
パイライト:「……うん」
パイライト:きっと、僕がこれを理解するのはとてもとても長い先の話だろう。だけど
パイライト:僕には、それを考え続けていることが。必要なのかもしれない
パイライト:「高橋お兄さん、それと」
パイライト:「──妙算、お兄さんも」
陶 妙算:「妙算でいいよ。」
陶 妙算:「友達でしょう?」
パイライト:「……じゃあ、妙算」
パイライト:頷いて
パイライト:「──行こう。やるべきことをやるために」
陶 妙算:嬉しそうに、茶色の瞳をパイライトくんに向ける
高橋正恒:二人を見やりながら、会議室の隅に置いたアタッシュケースを手に取る。
高橋正恒:開くと中には大口径のライフルが。対ジャーム用に口径と威力を調整した代物だ。
高橋正恒:(──大人の方が、”痛み”は少ないからね。)
高橋正恒:ぱたり、とアタッシュケースを閉じ、二人に続く。

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GM:ロイス、購入があればどうぞ!
陶 妙算:ボデマ
陶 妙算:2dx
DoubleCross : (2R10[10]) → 4[2,4] → 4

陶 妙算:あ
陶 妙算:ゴミ!
陶 妙算:友人/パイライト/有意◯/隔意
高橋正恒:ロイスは保留。
高橋正恒:アームドスーツ買います。《スキルフォーカス:調達》使用。
パイライト:ロイスは数馬に「友達:〇決意/劣等感」
高橋正恒:3dx+12>=15
DoubleCross : (3R10+12[10]>=15) → 8[3,4,8]+12 → 20 → 成功

高橋正恒:成功!これをパイライトくんに!
高橋正恒:69→71
パイライト:では着ているボディーアーマーを妙算君へ渡して受領します
パイライト:調達は…折角だしブルゲでも
陶 妙算:パイライトくんのちょっと大きいね(155cm)
パイライト:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 8[5,8] → 8 → 失敗

パイライト:終了です
高橋正恒:以上!

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【ミドル5】

GM:シーンプレイヤー:パイライト(全員登場可)
高橋正恒:出ます!
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+2(1d10->2)した(侵蝕:71->73)
GM:登場侵蝕どうぞー
パイライト:1d10+66
DoubleCross : (1D10+66) → 4[4]+66 → 70

陶 妙算:1d10+73
DoubleCross : (1D10+73) → 8[8]+73 → 81

陶 妙算:あ
陶 妙算:よっし
GM:では、次の狙いの候補地へと向かうため、あなたたちは第十地区の町中にいる。
GM:高橋さんが言った通り、候補地は複数。通信ビル、工場、橋の昇降施設。
GM:近辺まで近づいても、すぐに彼らの気配がわかるわけではない。
GM:では、〈知覚〉または〈RC〉で判定をお願いします。目標値は7。
GM:成功すれば二人の尻尾がつかめるかも。
高橋正恒:RCで判定します
高橋正恒:7dx+1>=7
DoubleCross : (7R10+1[10]>=7) → 10[1,2,5,5,6,9,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

GM:まわった
高橋正恒:RCの才能あるかも……
陶 妙算:頼れる…!
パイライト:さすが高橋お兄さん
GM:一人成功すればOKなので、それでは手掛かりが掴めました。
GM:あ、他の人も気付きたい場合は振っていいですよ!
陶 妙算:じゃあRCで
パイライト:では知覚
陶 妙算:6dx+1>=7
DoubleCross : (6R10+1[10]>=7) → 7[3,4,6,7,7,7]+1 → 8 → 成功

陶 妙算:才能はないがなんとかなる
GM:すごいぜ
パイライト:4dx>=7
DoubleCross : (4R10[10]>=7) → 8[7,7,7,8] → 8 → 成功

GM:全員成功!
パイライト:縁起が良い
GM:それでは、高橋さんと陶くんは、なんとなく遠くに《ワーディング》の気配を感じ取ります。
GM:高橋さんは回ったので、それが前回遭遇した"エルンテレーゲン"のものに近い気配だとわかるかもしれません。
GM:また、知覚で成功したパイライトくんは、白いレインリリーの花びらを地面に発見します。
GM:全員の情報を総合すると、二人の気配はどうやら工場の方に向かっているということがわかりました。
高橋正恒:「ワーディングだ。……これは”エルンテレーゲン”のものかな。」
陶 妙算:「そこまでわかるんですか?」
陶 妙算:なんとなく工場の方角に気配を感じたがそこまではわからなかった。
高橋正恒:「分析するのは慣れてるからね。」
パイライト:「多分あってる。これも落ちてたから」小さな花びらを摘まんで、二人に見せる
高橋正恒:「工場の方だ。行こうか。」
陶 妙算:「…この花が、植物もなしに咲いてるってことは。」
陶 妙算:「やっぱり、力が制御できていないのかもしれない。自分の分身を、無意識に生み出してしまうほどに。」
パイライト:「……急ごう」
GM:上空から、微かにヘリのプロペラ音がする。阿久津支部長のものだ。
陶 妙算:上を見上げる
阿久津数馬:『こちら"マングスタ"。目標は見つかったか?』
GM:通信が届く。
高橋正恒:「工場です。」
阿久津数馬:『あっ、早いな!』
陶 妙算:「まずは兵糧を狙う。古来の戦からの鉄板ですね。」
阿久津数馬:『わかった。そのまま急げ。こちらは派手には動けんが、援護は行える』
高橋正恒:「ヘリで上を取ってください。動きがあれば指示を。」
高橋正恒:「了解。こちらも地上から向かいます。」
阿久津数馬:『ああ、頼むぞ』
阿久津数馬:『……第十支部の、精鋭の力を見せてやれ』
陶 妙算:「人を乗せるのが上手いんだから」
GM:通信はそのまま一旦沈黙し、ヘリはゆっくりと方向転換する。
GM:あなたたちも工場へと向かうといいだろう。
GM:距離はそう離れてはいない。時折花びらが落ちているから、道はすぐにわかる。
パイライト:「まるで童話だね」
陶 妙算:「パンクズを追いかけるやつ?」
高橋正恒:「お菓子の家なんてこのあたりにはないんだけどねえ。」
陶 妙算:「ある意味お菓子の家じゃないですか?兵糧庫なんだから。」
パイライト:「──あの二人が辿り着いた先が、お菓子の家。魔女の居場所なら」
パイライト:「僕達は。引っ張ってでも、連れ出さないとね」
GM:では、工場に近づくと、やがて小さな声で聞き覚えのある歌が聞こえてくる。
"エル":「ふふふーふふふーん。ふふふーふふふーん」
"レーゲンフォーゲル":「だから歌うなっつの」
GM:ふたりの姿は見えるが、辺りに雨が降っている様子はない。
GM:植物も茂ってはいない。
"エル":「……パパは、歌うなとは言うけど、止めたりはしないのね?」
"レーゲンフォーゲル":「……別にどうでもいいってだけだ。いいから仕事だ」
"エル":「はあい」
パイライト:「お父さんもお気に入りなのかな、それは」
パイライト:こつん、と。ブーツの足音が工場内に響く
"エル":「!」
"レーゲンフォーゲル":「……出たか、UGN」
陶 妙算:「あなた方を、止めにきました。」
高橋正恒:「別の仕事を見つけるべきだと思うよ?」
陶 妙算:「エルちゃん、建物をいじめるのはもうやめない?」
"エル":「……建物さんは……」不安げな顔で工場を見上げる。
陶 妙算:「草も、花も、もっとちゃんとした土のあるところに生えたほうが嬉しいと思うよ?」
"エル":「でも。だめ。わたし、建物さんよりパパが大事なの」
"エル":「もしかしたら、お友達より」
"レーゲンフォーゲル":「……おま、そういうことを……」
"レーゲンフォーゲル":「……転職する気はねえ。俺には他に何もできん」
高橋正恒:「リターンは少なく、」工場のコンテナに腕を置き
高橋正恒:「リスクは膨大だ。」もう片方の手で銃を抜く
"レーゲンフォーゲル":「せめてオヤジやアニキの敵討ちつってガキを使うくらいだ」
"レーゲンフォーゲル":「ああ、こっちの用が終わったらそのガキは持ってっていいぜ」
"レーゲンフォーゲル":「……あんたらが立って歩けてれば、だけどな」
陶 妙算:「それじゃ、ダメだ。」
陶 妙算:「そうだよね、パイライトくん。」
パイライト:「うん。それじゃ、頷けない」
"エル":じっと"レーゲンフォーゲル"の目を見上げる。疑う色はない。
パイライト:「貴方にも来てもらう。“レーゲンフォーゲル”」
"レーゲンフォーゲル":「嫌なこった。転職も服役もしねえぞ。誰がUGNなんぞに……」
パイライト:「だって」
パイライト:「親と子が離れてるなんて、痛くて辛いばかりだから」
"レーゲンフォーゲル":「……親なんかじゃねえ」どこか自分に言い聞かせるように。
陶 妙算:「そう思わないと」
"レーゲンフォーゲル":「俺はこいつを利用して一花ぶっ放して、それでおしまいだ。なあ、"エルンテレーゲン"!」
陶 妙算:「その子にこんなことさせられませんもんね。」
"レーゲンフォーゲル":「……!」
"レーゲンフォーゲル":「……面倒になってきたな。援軍が来るかもしれん。さっさと終わらそうぜ」
"レーゲンフォーゲル":とんとん、と爪先で地面を叩く。
陶 妙算:「確かに、"親"は"子供"に復讐の片棒なんか担がせない。そう考えるのが普通の思考です。」
陶 妙算:「だから、貴方は自分は"親"ではないと考える。自分に”親"である資格はないと思い込もうとしている。」
陶 妙算:「だから」
陶 妙算:「止めます。そんなふうに悩むことができる貴方こそ、彼女に傍にいてあげるべきだと思うから」
"レーゲンフォーゲル":「知った風な口を……!」
"エル":「……」目をぱちくりさせる。
陶 妙算:露に濡れた果実のような唇をきゅっと紡ぐ。止めるために、戦う、そのことになんら迷いはない。
"エル":「パパをいじめるの?」両手を大きく広げる。
"エル":「だめよ。絶対だめ。そしたら、わたしが止めるわ」
"レーゲンフォーゲル":「……」ぎり、と奥歯を食い縛る。「パパじゃねえんだよ……クソッ」
パイライト:「……ごめんね」小さい彼女を、見つめて
パイライト:「でも決めたから。僕は」
パイライト:「君のお父さんの夢を壊して。君と、お父さんを守る」
"エル":「……ゆめ……」
高橋正恒:「君たちは血縁上では親子ではないんだろう。おそらくは。」
高橋正恒:「君もそう接することを意図的に避けている。だが──」
高橋正恒:「彼女はそれでも君の傍にいる。君を”パパ”と呼ぶ。」
"エル":"レーゲンフォーゲル"の傍に寄り、きゅっと袖口を掴む。
高橋正恒:「……人間ってのは、複雑だね。」
高橋正恒:「けれど僕たちにとってその縁(ふくざつさ)は何より大事なものなのさ。」
高橋正恒:「僕たちの仕事はそれを護ることだから。」
"レーゲンフォーゲル":「……知らねえ。要らねえ」大きく首を振る。小さな手は振り払わずに。
"レーゲンフォーゲル":「そんなに大事だっつうんなら、見せてみろよ……力でよ!」吠える!

------------------------------

GM:ロイスのみ変更できます。
陶 妙算:ジェネシフトをしていいですか?
GM:あ、大丈夫です。どうぞ!
陶 妙算:81+1d10
DoubleCross : (81+1D10) → 81+3[3] → 84

陶 妙算:微妙!まあ、リザレクトするだろう!
陶 妙算:以上で、終わり!
高橋正恒:ロイスは”エル”に!〇庇護/脅威 これで!
高橋正恒:以上です
パイライト:エルへのロイスの感情を変更。「〇決意/ごめんね」に
パイライト:以上です


------------------------------
 
【クライマックス】

GM:あなたたちはFHエージェント"レーゲンフォーゲル"、レネゲイドビーイング"エルンテレーゲン"を追って工場にたどり着いた。
GM:目の前には二人がおり、幸いまだ工場は襲撃を免れている。
GM:上空からはヘリのローター音が響き、阿久津支部長も接近してきているようだ。
GM:彼らを止めるためには戦闘を行うしかない!

GM:ということで、全員登場です。登場侵蝕をどうぞ。
パイライト:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 10[10]+70 → 80

高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+3(1d10->3)した(侵蝕:73->76)
陶 妙算:1d10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 1[1]+84 → 85

GM:では、"エルンテレーゲン"の《ワーディング》が力を増し、あなたたちに襲いかかる。
GM:衝動判定を行ってください。〈意志〉で9を目標に。
パイライト:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[7,8,9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

陶 妙算:6dx+2>=9
DoubleCross : (6R10+2[10]>=9) → 10[1,2,4,6,6,10]+6[6]+2 → 18 → 成功

高橋正恒:7dx>=9
DoubleCross : (7R10[10]>=9) → 10[1,2,3,4,7,9,10]+6[6] → 16 → 成功

陶 妙算:大安定!
高橋正恒:成功!
パイライト:2d10+80
DoubleCross : (2D10+80) → 6[1,5]+80 → 86

GM:みんな意志強くない?
高橋正恒:76+2d10
DoubleCross : (76+2D10) → 76+8[7,1] → 84

陶 妙算:2d10+85
DoubleCross : (2D10+85) → 15[6,9]+85 → 100

陶 妙算:ぴったしwwww
GM:100いった!
GM:では、戦闘開始です。
GM:まず、エンゲージから。

GM:"エルンテレーゲン" "レーゲンフォーゲル"
         |
        (10m)
         |
     パイライト 陶 高橋


GM:こういう状態で戦闘を開始します。
GM:また、今回【NPC効果】が一点。

GM:【NPC効果・阿久津数馬】
GM:1ラウンド1回、ノイマンのエフェクト《支援射撃》と同じ効果として使用できます。
GM:具体的には、オートアクションで判定前に使用することで、対象の判定のダイスを+3個することが可能です。

陶 妙算:あれは誰だ!?
パイライト:さすが支部長
GM:演出としては、上から敵の動きを止めるように射撃をするよ! 上手く使ってください。
GM:鳥だ! ヘリだ!
高橋正恒:上手く使うぜ!
GM:こちらからは以上です。戦え!
陶 妙算:ありがとう支部長!!
GM:ということで


GM:■セットアップ■

GM:何かありましたら。
パイライト:なし
陶 妙算:なし!
"エルンテレーゲン":《得意領域》判定ダイス増加。
高橋正恒:なし!
"レーゲンフォーゲル":なし
GM:以上ですね。こちらも演出は省略。


GM:■イニシアチブ■

GM:何もなければ行動値順に"レーゲンフォーゲル"の行動となります。
パイライト:宣言なし!
陶 妙算:なし!
高橋正恒:どうぞ!

GM:ではまず"レーゲンフォーゲル"から。
"レーゲンフォーゲル":マイナーはなし。
"レーゲンフォーゲル":メジャーは《導きの華》《領域の加護》を"エルンテレーゲン"に。達成値と攻撃力を上昇。
GM:こちらも演出はまとめてやりましょうか。
高橋正恒:はーい

GM:次、"エルンテレーゲン"の手番。
"エルンテレーゲン":同じくマイナーはなし。
"エルンテレーゲン":メジャーは《雨粒の矢》《惑いの一撃》《完全なる世界》。この攻撃に対するドッジダイス-5個。
"エルンテレーゲン":対象はシーン(選択)なので、当然PC3人!
高橋正恒:ヒエー!
陶 妙算:ひえ……!
パイライト:うおおお
"エルンテレーゲン":判定!
"エルンテレーゲン":19dx+16
DoubleCross : (19R10+16[10]) → 10[1,1,1,5,5,5,6,6,8,8,8,9,9,9,10,10,10,10,10]+8[2,2,3,3,8]+16 → 34

高橋正恒:ドッジ不可なのでガード
陶 妙算:ガード!!
高橋正恒:(ダイスが足りない)
パイライト:ダイスすら振れないのでガードします
GM:そういうこともある
"エルンテレーゲン":ではダメージ出します。
"エルンテレーゲン":4d10+32 装甲有効
DoubleCross : (4D10+32) → 32[8,10,10,4]+32 → 64

陶 妙算:殺意高いね君!?
"エルンテレーゲン":パパが手伝ってくれたから……
パイライト:やる気だ…
高橋正恒:死ぬのでリザレクトするよ!
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+8(1d10->8)した(侵蝕:84->92)
パイライト:装甲あるけど無理! 《リザレクト》
陶 妙算:ちにます!パイライトくんのロイス切って復活!
パイライト:1d10+84
DoubleCross : (1D10+84) → 4[4]+84 → 88

GM:では演出いきます。
"レーゲンフォーゲル":片足でアスファルトの地面を踏みつける。びき、と音がなり、地面にひび割れが走る。
"レーゲンフォーゲル":ひび割れは浅く、人を傷つけるようなものではない。だが、縦横無尽に走り、下の地面を露出させる。
"レーゲンフォーゲル":「俺が力を注ぎ込んだ土地だ。『使え』、"エルンテレーゲン"」
"エルンテレーゲン":「……うん!」
"エルンテレーゲン":小さな手をさっと上にさし上げると、上空に小さな雨雲が生まれる。
陶 妙算:「震脚?いや、違う、本命は…!」
"エルンテレーゲン":あり得ないはずの雨が、まるで雹のような激しさで降り注ぐ!
"エルンテレーゲン":同時に、先ほどひび割れた地面から木の根と枝が爆発的に成長を始める。
"エルンテレーゲン":それはあなたたちの脚を絡め、鋭く突き刺さる雨から逃すまいと引き止める。
"エルンテレーゲン":「……パパを助けられるなら、なんでもするもん!」
パイライト:動きは止められた、武器を盾にするのも間に合わない。水であれ、全身を殴打する痛みに顔をしかめる
高橋正恒:「はは……いやぁ、いいコンビネーションだね。」
パイライト:「やっぱり、片方だけじゃあダメですね」
陶 妙算:「あ、ぐう」
陶 妙算:華奢な脚が樹木に絡み取られ、雨が容赦なく肌を穿つ
"レーゲンフォーゲル":「……パパじゃねえんだって……」小さく、苦々しげに呟く。

GM:では次、高橋さんの手番ですね。
高橋正恒:マイナーでウェポンケースからアンチマテリアルライフルを取り出します。
高橋正恒:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》
高橋正恒:対象はエルちゃん!
"エルンテレーゲン":わあ
GM:判定をどうぞ!
高橋正恒:10dx7+1
DoubleCross : (10R10+1[7]) → 10[2,3,3,4,6,6,7,7,9,10]+10[2,8,8,8]+10[2,9,10]+5[3,5]+1 → 36

高橋正恒:当たれー!
"エルンテレーゲン":まずはドッジ
"エルンテレーゲン":3dx+1=>36
DoubleCross : (3R10+1[10]>=36) → 9[4,4,9]+1 → 10 → 失敗

"エルンテレーゲン":失敗!
"レーゲンフォーゲル":《カバーディフェンス》でカバーリングします。
"レーゲンフォーゲル":とはいえガードは不可能。そのまま受ける。
GM:ダメージをどうぞ。
高橋正恒:ダメージ!
高橋正恒:4d10+5+20
DoubleCross : (4D10+5+20) → 16[6,3,4,3]+5+20 → 41

高橋正恒:うーん、ささやか
"レーゲンフォーゲル":まだ立っている!
GM:演出をどうぞ。
高橋正恒:樹木の枝や根に縛られ、身動きが取れない状態。
高橋正恒:だが腕が動かずとも銃は撃てる。
高橋正恒:手元で携帯電話を操作する。
高橋正恒:「僕らは組織なんでね。存分にその利点を使わせてもらう。」
高橋正恒:”エルンテレーゲン”の身体に赤い点が現れる。
高橋正恒:レーザーサイトだ。
"エルンテレーゲン":「……お花?」不思議そうにそれを見る。
"レーゲンフォーゲル":「っバカ!」
高橋正恒:「肩と足。大動脈は外せ。」
高橋正恒:乾いた銃声と共に工場の窓ガラスが割れる。
"レーゲンフォーゲル":前に飛び出す。銃弾は、"レーゲンフォーゲル"を貫く。
高橋正恒:術者が動揺して能力が弱まった瞬間に拘束から抜け出す。
高橋正恒:「何故庇った?」
高橋正恒:「照準は見えてただろう。」
"レーゲンフォーゲル":「うるせえ!」肩から血を流している。まだ倒れる気配はない。
"レーゲンフォーゲル":「俺なんざなんでもいいんだよ、ただのサポーターだ!」
"レーゲンフォーゲル":「こいつが要だから守った、それだけだ」
高橋正恒:「彼女が銃弾を受けても死にはしない。僕たちは”助ける”判断をしてるからね。」
高橋正恒:「彼女もオーヴァードだ。君はその甘さに付け込んで、自分の身の安全を優先してもよかったんだ。」
"エルンテレーゲン":「パパ!」
"レーゲンフォーゲル":「……クソッ、痛え……」
"レーゲンフォーゲル":「……子供ならなおさら、痛えに決まってる……」呟く。
高橋正恒:「……非合理だね。それは仕事とは呼ばないんだよ、”レーゲンフォーゲル”。」
高橋正恒:雨粒を受け鈍く光るリボルバーを構える。
"レーゲンフォーゲル":「ハッ、どうせ俺ぁ元から落ちこぼれだよ。合理なんぞ知らねえっての!」
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+6した(侵蝕:92->98)

GM:では次、パイライトくんの手番。
GM:あ、いや
GM:同値ですね。パイライトくんと陶くんどちらかからどうぞ。
パイライト:同値ですね、どっちから
陶 妙算:僕が先に行きましょうか?
パイライト:ではお願いします
陶 妙算:じゃあ、いくぞ!!
GM:来い!
陶 妙算:マイナーで10m移動!
陶 妙算:接敵!

GM:"エルンテレーゲン" "レーゲンフォーゲル" 陶
         |
        (10m)
         |
     パイライト 高橋


陶 妙算:で"エルンテレーゲン"ちゃんと殴ります!
陶 妙算:えい
陶 妙算:6dx+30
DoubleCross : (6R10+30[10]) → 9[2,4,4,6,8,9]+30 → 39

陶 妙算:おしい
GM:たかい……
"エルンテレーゲン":ドッジします。
"エルンテレーゲン":3dx+1=>39
DoubleCross : (3R10+1[10]>=39) → 8[5,5,8]+1 → 9 → 失敗

"エルンテレーゲン":失敗!
"レーゲンフォーゲル":《カバーディフェンス》でカバーリングします。
"レーゲンフォーゲル":《ピンポイントガード》も使用。
陶 妙算:なんだと
陶 妙算:ではダメージ
陶 妙算:フェイタルヒット使って
陶 妙算:4d10+4d10+15
DoubleCross : (4D10+4D10+15) → 18[4,5,2,7]+19[4,6,3,6]+15 → 52

陶 妙算:ガード装甲有効です!
"レーゲンフォーゲル":高い、がまだなんとか生きてる……!
陶 妙算:演出!
GM:どうぞ!
陶 妙算:〈ゆるり〉
陶 妙算:と伯耆安綱を下段に構える。
陶 妙算:そのしなやかな様は、或いは牡丹の花の下で微睡む猫のように穏やかで
陶 妙算:あたかも陶だけが時間の流れからはぐれてしまったかのような幽玄さがある。
陶 妙算:「や」
陶 妙算:声を発すると同時に時が流れ出す。
陶 妙算:睡猫が一鼠を狩るが如くの跳躍の後、陶と"レーゲンフォーゲル"の体が交差する。
"レーゲンフォーゲル":一瞬、また前に飛び出している。
"エルンテレーゲン":大きな目を見開いて、その様を、見ている。
"レーゲンフォーゲル":「……がっ!」血を吐く。
陶 妙算:「そうやって、守りたかったんですか。」
陶 妙算:「あなたの"オヤジ"と"アニキ"を。」
"レーゲンフォーゲル":「……!」屈んだ身体の下に、小さな娘を守りながら。
陶 妙算:「その子を守って、一緒に戦っていれば、自分にもできたと思いたいんですか。」
"レーゲンフォーゲル":「なにが、わかる……。なんだよテメェら……!」
"エルンテレーゲン":「パパ、パパ、大丈夫……?」不安げに。
"レーゲンフォーゲル":「テメェらがやったんだろうがよ、俺の……!」後は、言葉にならない。
陶 妙算:「そうですね。貴方が僕らに怒りを感じるのは、当然だ。」
陶 妙算:「でも、ね。」
陶 妙算:「子供だって。」
陶 妙算:「大人が痛そうな顔してるのをみるのは、辛いんです。」
陶 妙算:柔らかな茶色い瞳に、かすかな哀しみの色を宿しながら言います
陶 妙算:「子供のために、大人が傷つけばいいなんて考えるのは、大人の身勝手だ。」
"エルンテレーゲン":「……」ぎゅっと"レーゲンフォーゲル"の袖を握る。

GM:ではパイライトくんどうぞ。
パイライト:はい、マイナーで《インフィニティウェポン》。侵食93
パイライト:《C:ウロボロス》《シャドーテンタクルス》《砂の加護》《咎人の剣》で攻撃
高橋正恒:パイライトくん、支援射撃使ったらいいんじゃないかな
GM:そう、NPC効果があるのだ
高橋正恒:まだ誰も使ってないから
パイライト:そういえば余ってましたね、使ってしまいましょう
GM:支部長がお手伝いしてくれるぞ
陶 妙算:支部長を信じろ!
パイライト:では阿久津支部長に支援要請を!
GM:はい。では判定ダイス+3個です。
パイライト:対象は……“レーゲンフォーゲル”
"レーゲンフォーゲル":来い!
パイライト:12dx7+1
DoubleCross : (12R10+1[7]) → 10[1,2,2,5,6,6,6,7,8,8,9,9]+10[2,4,9,10,10]+10[3,6,9]+10[10]+3[3]+1 → 44

GM:たかいー
パイライト:数馬の力を感じる
"レーゲンフォーゲル":今回はドッジします。
"レーゲンフォーゲル":5dx+1=>44
DoubleCross : (5R10+1[10]>=44) → 9[1,2,3,3,9]+1 → 10 → 失敗

"レーゲンフォーゲル":失敗! ダメージをどうぞ。
パイライト:5d10+22
DoubleCross : (5D10+22) → 24[3,6,8,1,6]+22 → 46

パイライト:46点、装甲有効です
パイライト:侵食率103へ
"レーゲンフォーゲル":装甲入れても無理! 倒れます。
"レーゲンフォーゲル":そして蘇生エフェクトは持っていない……! 戦闘不能!
GM:上空に飛ぶヘリが、僅かに高度を落とす。
GM:搭載した機銃から、連続射撃。精密性はないが、敵の足止めには十分だ。
阿久津数馬:『今だ、行け、パイライト!』通信が届く。
パイライト:「さすが数馬」
パイライト:わずかに動く手元に結晶の剣が生まれ、袖から伸びた影が掴む。
パイライト:自分を拘束する枝葉を両断し、
パイライト:工場内の影から、自分の体に。数本の影の手を巻き付け
パイライト:射出。一瞬で対象の目前、“レーゲンフォーゲル”が間合いの中へ入った
パイライト:視線を合わせて、
パイライト:「ごめんなさい」
"レーゲンフォーゲル":一瞬、酷く優しい目をしたように見えた。
パイライト:言っても、許してはくれないだろうけど。振り抜く瞬間、手の内にある刃を鈍らせて
パイライト:加速を乗せて、側頭部への打撃。意識を刈り取る
"レーゲンフォーゲル":「……っ、あ……」ぐらり、とよろめく。
パイライト:「貴方の夢は大事なもので、それを奪われることは酷く痛むはずだ」
パイライト:「けど、決めたから──やるよ、僕は」
"レーゲンフォーゲル":その言葉が耳に入っていたのか、いないのか――。
"レーゲンフォーゲル":飛ぶ意識を繋ぎ止めるように、"エルンテレーゲン"に手を伸ばす。
"レーゲンフォーゲル":「……エル。言った通りだ……」
"レーゲンフォーゲル":「投降しろ」
"エルンテレーゲン":「……!」
"レーゲンフォーゲル":「野垂れ死ぬ、よりは、マシだ。俺が守ってやれるのは……」
"レーゲンフォーゲル":そこで言葉は途切れる。どさりと倒れ、動かなくなる。
"エルンテレーゲン":「……」
"エルンテレーゲン":パイライトくんの目を見上げる。
"エルンテレーゲン":「いや」
"エルンテレーゲン":「絶対にいや」その目に敵意はない。ただ、意志がある。
パイライト:眼はそらさない。真っ直ぐにそれを受け止める
"エルンテレーゲン":「パパがやろうとしてたこと、わたしがちゃんとやってみせるもん……!」
GM:戦闘続行です。
陶 妙算:(この子は今はまだ"ジャーム"じゃない)
陶 妙算:(けど、大事な絆を失いかけて、不安定になった今じゃ)
陶 妙算:(長引かせれば、危険だ…!)
陶 妙算:「パイライトくん、僕らも全力で止めよう。」
陶 妙算:「彼女と、彼女の"パパ"のために」
パイライト:「──うん」
パイライト:「僕だけじゃなく。妙算と、高橋お兄さん」
パイライト:「三人なら、できる」
高橋正恒:「……。」リボルバーの撃鉄を起こす。銃口を”エルンテレーゲン”に。
高橋正恒:照星の向こうに意志を持って立ち上がった子供の姿がある。
高橋正恒:「………慣れないね、どうも。でも、」

高橋正恒:「これが仕事だからねえ。」

GM:■クリンナップ■

GM:何かあるかな。何もないかも。
陶 妙算:なし!
パイライト:なし!
高橋正恒:なし!
GM:では2ラウンド目に突入します。


GM:■セットアップ■

"エルンテレーゲン":《得意領域》判定ダイス増加。
高橋正恒:なし!
陶 妙算:なし!
パイライト:なし!


GM:■イニシアチブ■

GM:今回もないかな。
高橋正恒:なしです!
パイライト:同上
陶 妙算:なし!

GM:はい。ではまず"エルンテレーゲン"の手番から。
"エルンテレーゲン":マイナーはなし。
"エルンテレーゲン":メジャーは《雨粒の矢》《惑いの一撃》《完全なる世界》。この攻撃に対するドッジダイス-5個。
"エルンテレーゲン":対象はやはりPC3人。
陶 妙算:容赦ないな!!
パイライト:覚悟を受け止める!
高橋正恒:こいっ!
"エルンテレーゲン":判定!
"エルンテレーゲン":13dx+4
DoubleCross : (13R10+4[10]) → 10[1,2,3,4,4,6,7,8,8,9,9,10,10]+4[1,4]+4 → 18

高橋正恒:ドッジが出来ない!ガード!
陶 妙算:うおー!ドッジ!
パイライト:うおードッジ!
陶 妙算:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 2[2]+1 → 3

陶 妙算:カス
パイライト:1dx+1
DoubleCross : (1R10+1[10]) → 3[3]+1 → 4

パイライト:塵
"エルンテレーゲン":あたったー!
"エルンテレーゲン":ではダメージ。
高橋正恒:よかったねえエルちゃん
"エルンテレーゲン":2d10+24
DoubleCross : (2D10+24) → 6[3,3]+24 → 30

高橋正恒:《リザレクト》!
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+8(1d10->8)した(侵蝕:98->106)
陶 妙算:ちぬ!!
パイライト:吹っ飛んだ! 高橋お兄さんのロイスをタイタス化して蘇生
陶 妙算:レーゲンフォーゲルのロイス切って復活!
"エルンテレーゲン":強い意志の宿る目を輝かせる。一度止んだ雨が再び激しく降り始める。
"エルンテレーゲン":今度は、支えはない。だが、植物は変わらず動き、あなたたちの動きを阻害する。
"エルンテレーゲン":「パパの力、まだ残ってる……ううん」
"エルンテレーゲン":「わたしが立ってる限り、パパはずっとここにいてくれてるもん!」
"エルンテレーゲン":氷のように鋭い雨が降り注ぐ!
陶 妙算:その決意と覚悟に気圧される。
高橋正恒:「……分かってたことだが…これは力づくじゃなきゃ止められなさそうだ。」
陶 妙算:体が従前に動かない。雨に体を穿たれれ、顔に苦痛の色が浮かぶ
陶 妙算:「"力づく"、でも」
陶 妙算:「まだ、止められる。」
陶 妙算:「そうですよね。」
陶 妙算:息絶え絶えになりながら高橋さんに頼るように、パイライトくんに呼びかけるように、自分を奮い立たせるように、声を絞り出す
パイライト:「うん。何度だって言う──僕は、そうであれと自分を定義した」
パイライト:「やるよ。どれだけ痛くても」
パイライト:全身を雨にさらして。彼女の眼を受け止めながら
高橋正恒:「じゃあ、僕も痛みに耐えて頑張るとするかな。」

GM:では、次は高橋さんの手番です。
高橋正恒:マイナーで戦闘移動、エルちゃんに接敵
高橋正恒:オートでウェポンケースからフルオートショットガンを取り出し、
高橋正恒:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》
高橋正恒:対象はエルちゃん!
"エルンテレーゲン":来なさい!
高橋正恒:11dx7 射撃
DoubleCross : (11R10[7]) → 10[1,1,2,3,5,5,7,8,9,9,10]+10[2,3,6,8,10]+10[5,10]+1[1] → 31

"エルンテレーゲン":ドッジ!3dx+1=>31
高橋正恒:フルオートショットガンの効果でドッジダイス-1!
"エルンテレーゲン":まちがい
"エルンテレーゲン":2dx+1=>31
DoubleCross : (2R10+1[10]>=31) → 5[2,5]+1 → 6 → 失敗

"エルンテレーゲン":全然だめ! ダメージを!
高橋正恒:4d10+5+10
DoubleCross : (4D10+5+10) → 20[5,3,4,8]+5+10 → 35

高橋正恒:ささやか!
"エルンテレーゲン":まだ生きている!
高橋正恒:植物の蔦を振り払い、照準を合わせる。
高橋正恒:高橋正恒はエージェントだ。相手が誰であれ、射撃の瞬間は全ての感情を消し??
高橋正恒:ただ機械的に引き金を引く。それが、出来る。
高橋正恒:リボルバーが火を噴く。弾丸は狙いを過たず両肩と両膝を撃ち抜いた。
"エルンテレーゲン":銃撃を受け、身体が跳ねる。……血は出ない。
高橋正恒:オーヴァードのリザレクトは確かに強力だ。しかし、肉体の可動域を潰せば行動不能は避けられない。
"エルンテレーゲン":空いた穴から、ざわざわと植物の葉と、白い花が伸びる。
"エルンテレーゲン":「……大丈夫よ。わたし、別に痛くないの」くき、と体勢を立て直す。
"エルンテレーゲン":「……パパは、きっと痛かったと思うけど」
高橋正恒:「再生に力を回した時点で君の負けだ。」
高橋正恒:さっとしゃがみこむ。
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕を+6した(侵蝕:106->112)

GM:では次、パイライトくんまたは陶くん!
陶 妙算:「……君の"パパ"は」
陶 妙算:「それでも、君が傷ついてるところをみたくなかったんだと思うよ。」
陶 妙算:痛いはずなのに、痛いと思えないことは、それはとてもつらいことだから。
"エルンテレーゲン":「……」答えない。
陶 妙算:というわけでマイナーなし、メジャーでエルちゃんを殴ります
陶 妙算:6dx+30
DoubleCross : (6R10+30[10]) → 8[2,2,2,3,4,8]+30 → 38

"エルンテレーゲン":ドッジします!
"エルンテレーゲン":3dx+1=>38
DoubleCross : (3R10+1[10]>=38) → 9[5,7,9]+1 → 10 → 失敗

陶 妙算:フェイタルヒット!
"エルンテレーゲン":まったくのだめ。ダメージをどうぞ!
陶 妙算:4d10+4d10+15
DoubleCross : (4D10+4D10+15) → 16[8,2,2,4]+16[4,3,5,4]+15 → 47

"エルンテレーゲン":うおお
陶 妙算:どんどん低くなる!!
"エルンテレーゲン":そのダメージでは倒れます!
"エルンテレーゲン":そして《蘇生復活》で復活。
GM:演出をどうぞ。
陶 妙算:〈すう〉
陶 妙算:とわずかに呼吸をする
陶 妙算:沢を流れる水のごとく、流麗な動きで"エルンテレーゲン"を馳せ違い
陶 妙算:伯耆安綱が"エルンテレーゲン"を一閃する
陶 妙算:「ごめんね。」
陶 妙算:〝早き瀬に 浮かびて流る 水鳥の 嘴振る露に うつる月かげ〟
陶 妙算:一刀流に伝わる水鏡の極意。
陶 妙算:己が身を鏡とし相手の姿を映し出す。同時に水のごとく変幻し、己を身を守り相手を穿つ、術理と心魂を極めたもののみが会得しうる秘奥
陶 妙算:しかし、陶の体に住み着いた病はその極意に到達するまでの時間を極限まで短縮する
陶 妙算:「君を傷つけても」
陶 妙算:「僕たちは君を守りたいんだ。」
"エルンテレーゲン":その言葉に答えはなく、だが、見返す目に悪意はなく。
陶 妙算:ひどい矛盾だと思う。自己満足にもほどがある。けれど、それを貫くと決めた。
"エルンテレーゲン":斬られた傷からはただわさわさと緑が生い茂る。
"エルンテレーゲン":緑のドレスと、白の花冠を纏った小さな王女のような姿で、"エルンテレーゲン"はまだ立っている。
"エルンテレーゲン":……立とうとしている。
陶 妙算:パイライトくんに視線を合わせます。
陶 妙算:その眼は、今だと言っているようにも、あるいは一番つらい役目を追わせたことに罪悪感を感じているかのようにも見える

GM:次はパイライトくんの手番です。
パイライト:無言のまま、それを受け止めて、応えるように一歩先へ
パイライト:僕は。妙算に。高橋お兄さんに背負わせた
パイライト:逃げはしない。役目なのだから
パイライト:マイナーで《ポルターガイスト》、アンチマテリアルライフルを破壊して攻撃力+20
パイライト:《C:ウロボロス》《シャドーテンタクルス》《砂の加護》《咎人の剣》で攻撃、支援も乗せます!
GM:ダイス+3個!
パイライト:14dx7+1
DoubleCross : (14R10+1[7]) → 10[1,2,3,3,3,4,5,6,6,7,8,9,9,10]+10[1,2,3,5,7]+2[2]+1 → 23

パイライト:ウワーしょっぱいー
"エルンテレーゲン":ドッジします。
"エルンテレーゲン":3dx+1=>23
DoubleCross : (3R10+1[10]>=23) → 5[1,4,5]+1 → 6 → 失敗

"エルンテレーゲン":だめでした! ダメージを!
パイライト:3d10+18+20+10
DoubleCross : (3D10+18+20+10) → 12[2,4,6]+18+20+10 → 60

パイライト:60の装甲有効
"エルンテレーゲン":ぐげー 保つわけがないです!
"エルンテレーゲン":戦闘不能! 復活エフェクトもありません。
"エルンテレーゲン":あなたたちの勝利です!
陶 妙算:やったーー!!
パイライト:勝った……ではフィニッシュムーブを
高橋正恒:やった!
パイライト:演出をば
パイライト:踏み込んだ先、先ほどの支援射撃で弱くなった天井を抜いて、長方形の箱が落ちてくる
パイライト:「──本当に、数馬はすごいな」
パイライト:こっちが動くことを見抜いている。足下から伸びた触手が箱を掴み、手元へ運んだ
パイライト:分解、砂と化した箱の中に納められたものは高橋お兄さんから調達してもらった触媒。
パイライト:N市内に流通する、純度の低い賢者の石のなり損ない。
パイライト:「──Lapis philosophorum」
パイライト:言葉と共に、意識が己の中に潜った。
パイライト:自分の核である賢者の石は欠片に過ぎず、本来の力は残っていない。
パイライト:だがパイライトという自己を確立する際に積み上げられた無数の記憶。適合者達の経験がそこにはある。
パイライト:術理を探り、理解し、分解し、組み合わせる。これこそが、己の持ち得た大いなる業。
パイライト:触媒を影の触手が掴み、割れてゆく。平たかった影が細く、長く
パイライト:「“エル”」
パイライト:「許してなんて言えないけれど」
パイライト:「僕は、君達に。笑って欲しい」
"エルンテレーゲン":大きな目を瞬きする。
パイライト:ヒュ パッ
パイライト:腕を振るった。同時に影の糸が工場内の植物へ巻き付き、締め上げ切断
パイライト:一本がエルの首に巻き付いて。彼女の首を、わずかに絞める。
パイライト:「少しだけ眠って」
"エルンテレーゲン":「っ……」手が小さく首を掻き。
"エルンテレーゲン":……それ以上抵抗する力は、元より残されては、いなかった。
"エルンテレーゲン":かくん、と首が垂れる。同時に、白い花びらが地面に落ちる。
GM:戦闘終了です。
GM:!勝利!

陶 妙算:あ、ちょっとロール挟んでよろしいか!
GM:どうぞどうぞ
陶 妙算:手を伸ばし、倒れかけている"エルンテレーゲン"さんを支えます。
"エルンテレーゲン":「……」朦朧としており、自力で立つ力は残っていない。
陶 妙算:血の通わない、植物の体。
陶 妙算:なのに、どこか温かい。
陶 妙算:パイライトくんに視線を向ける。
陶 妙算:「ほら、君も。」
陶 妙算:「"パパ"が居ないときは。」
陶 妙算:「"お兄ちゃん"が支えてあげないと」
パイライト:「…………」
陶 妙算:優しげな桃の香りを漂わせながら、茶色い瞳を優しげに潤ませている
パイライト:糸を消して。少しだけ、戸惑ったような素振りを見せてから
パイライト:歩み寄り、妙算と挟むように。彼女の背に触れて支える
パイライト:「……軽い」
陶 妙算:「そうだね。」
パイライト:「……でも、きっと“一人”では支えられない」
パイライト:「手伝ってくれる? 妙算」
パイライト:「いまじゃなくて。これからも」
陶 妙算:「それは、”パパ”と”エル”ちゃんの話も聞かないとね。」
陶 妙算:くすりと悪戯っぽく笑う
パイライト:「……そうだね」
陶 妙算:「でも。」
陶 妙算:「君の助けになることなら、僕も頑張れるよ。」
陶 妙算:「高橋さんだって、子供の世話に慣れてるし。」
陶 妙算:「ね、高橋さん?」
陶 妙算:上目遣いに柔らかな茶色の瞳を向ける。
陶 妙算:戦闘が終わった直後のせいか、陶器のような頬にかすか赤みがさしている
高橋正恒:「そんなイメージある?」苦笑する
高橋正恒:「むしろ子供から嫌われてそうだなと思ってたよ。」
陶 妙算:「普段の阿久津支部長みてると、そう思っちゃいますよ。」
陶 妙算:「僕も、高橋さんには懐いちゃってますし。」
陶 妙算:左手で口元を隠し、わずかに目を細めながら笑う
高橋正恒:「それは、ははは……」笑ってごまかして
高橋正恒:工場の外を見やる。
高橋正恒:工場の前に複数台のバンが止まり、中から武装した集団が現れる。支部のエージェントたちだ。
高橋正恒:「支部長を子ども扱いすると怒られるよ?さて、帰ろう。」
高橋正恒:こちらは拘束した”レーゲンフォーゲル”の身体を担ぎ、歩き始める
陶 妙算:「僕たちはまだ、子供だと思うけどなあ」
陶 妙算:パイライトくんと一緒に、エルちゃんを支えながら続いていきます
高橋正恒:(大人は偉いものだと思っているかもしれないが…鈍感なだけなんだよ。)その背を見ながら思う。
高橋正恒:(鈍感だから、躊躇うことなく引き金を引ける。)
高橋正恒:(君たちはそうならないでくれよ……と言う資格もないか。)
高橋正恒:(君たちを戦場に追いやってるのは他ならぬ僕(おとな)だ。)

------------------------------


GM:【バックトラック】

GM:では、バックトラックを始めましょうー。
GM:今回はEロイスはゼロ!
陶 妙算:ノージャーム!!
高橋正恒:素振り!ぶんぶん!
GM:そうなのだ
高橋正恒:1倍!
パイライト:ロイス5本! 素振り!
陶 妙算:1倍!
GM:なのでロイス数分振ってね!
陶 妙算:108-4d10
DoubleCross : (108-4D10) → 108-18[10,4,2,2] → 90

高橋正恒:112-6d10
DoubleCross : (112-6D10) → 112-35[7,2,6,9,5,6] → 77

パイライト:119-5d10
DoubleCross : (119-5D10) → 119-20[1,10,5,1,3] → 99

陶 妙算:あぶな!?
高橋正恒:あぶねえ!?
パイライト:ヒィー
GM:パイくんギリギリ!
陶 妙算:5点!!
パイライト:その1ふたつはなんだ情けない
GM:では経験点ですが、もろもろ10点とバックトラック分をそれぞれさし上げます。
パイライト:とにかく5点!
陶 妙算:15点や!!
高橋正恒:15点!
パイライト:15点拝領します
GM:なんかGMももらえるんですよね。ちょっとお待ちを。
GM:あったった
GM:ではPLはそれぞれ15点、GMは16点をそれぞれ受け取ります。
高橋正恒:全員の経験点の合計/3+1!
高橋正恒:はい!いただきます&どうぞ!
GM:帰還おめでとうございます!
陶 妙算:やったー!!
GM:よかったよかった
パイライト:危ないところでしたがよかった
高橋正恒:よかったよかった

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【エンディング1】

GM:"レーゲンフォーゲル"と"エルンテレーゲン"を制圧後、植物の異常発育とビルの崩落は鳴りを潜めた。
GM:二人は第十支部に拘束され、厳重に取り調べを受けている。
GM:ただし、"エルンテレーゲン"の処分は比較的軽い。
GM:まだ幼いレネゲイドビーイングであることがひとつ。敵意のなさがひとつ。
GM:それから、"レーゲンフォーゲル"の強硬な『自分が彼女を利用した』という主張がひとつ。
GM:あなたはそんな中、"エルンテレーゲン"の収容されている部屋へとやってきた。
GM:監視員は居るが、面会は可能だ。
パイライト:では部屋の前で軽くノック。
"エルンテレーゲン":「はあい」のんきな声が聞こえてくる。
パイライト:「お邪魔します」扉を開け、中に踏み入る
パイライト:「こんにちは、“エル”」
GM:中は、殺風景ではあるが生活は可能な部屋だ。
"エルンテレーゲン":「パイライト!」顔をぱっと輝かせる。
"エルンテレーゲン":「よかった! あのね、ちょうど会いたいなあって思っていたところなの」ぱたぱたとやって来る。
パイライト:「そっか、僕も同じだったよ」
"エルンテレーゲン":怪我は既に治り、当たり前の子供に見える。
"エルンテレーゲン":「いっしょ!」
パイライト:「うん、一緒だ」
"エルンテレーゲン":「……」少し目を伏せる。
"エルンテレーゲン":「あのね。まずね、ごめんなさいって言おうと思ったの」
"エルンテレーゲン":「わたし、撃たれたり斬られたりして、痛くはなかったけど、嫌だったわ」
"エルンテレーゲン":「建物さんも、あなたたちも、きっと同じね」
"エルンテレーゲン":「だから、ごめんなさい。わたし、パパのことしか考えてなかったの」
パイライト:「……謝るのなら、僕だってそうだよ」
"エルンテレーゲン":「そうなの?」
パイライト:「僕達は、君と同じように。信じたもののために戦った」
パイライト:「確かに結果として巧く収まったと思う。でも、君達の願いを踏みにじったのも本当のことだよ」
"エルンテレーゲン":「むずかしいのね……」
パイライト:「そうだね。とても難しい」
"エルンテレーゲン":「……わたしのお友達……えっと、葉っぱさんにはね」
"エルンテレーゲン":「人に踏まれたら、もっと強くなる子もいるの」
"エルンテレーゲン":「わたしもそういう風になればいいと思うのね。……えっと……」
"エルンテレーゲン":「人に、迷惑をかけないようにすれば!」
GM:最後のは、取り調べの間に聞いた言葉なのだろう。
パイライト:「……うん」
パイライト:「僕もまだ、色んな人に迷惑をかけてしまったりすることがある」
パイライト:「だから、一緒に勉強していこう」
パイライト:「これから先、もっと強くなれるように」
"エルンテレーゲン":「うん!」笑顔になり、
"エルンテレーゲン":「……パパも、そうできたらいいなあ」ぽつりと呟く。
GM:"レーゲンフォーゲル"の処分は、まだ決まっていない。
パイライト:"レーゲンフォーゲル"の方は、妙算と高橋お兄さんが行っているはずだ。けれど──
GM:末端の構成員とはいえ、FHエージェントだ。簡単に解放されることはないだろう。
パイライト:「ああ、そうだ」
パイライト:少しだけ話を切り替えるように、言葉を口に出す
パイライト:「エルに持ってきたものがあったんだった」
"エルンテレーゲン":「えっ、なあになあに」
"エルンテレーゲン":少しだけ見せた弱い気持ちを切り替えるように、努めて元気な声を出す。
パイライト:一度ドアを開けて、外にいる監視員に預けていた袋を受け取る
パイライト:一応、事前に渡してもいいかチェックはしてもらった。
パイライト:「ここ、少し殺風景だし。何かあればいいと思って」
"エルンテレーゲン":じっと見ている。
パイライト:袋から出されたのは小さな鉢植え。まだ芽は出ていない、茶色の土で埋められたそれをエルへ渡す
"エルンテレーゲン":「わあ……」目を輝かせ、それを受け取る。
パイライト:「室内でも育てられるものを聞いて、用意してもらったんだ」
"エルンテレーゲン":「あ、でも……」エフェクトの使用は止められている。外を見る。
"エルンテレーゲン":「……」こくりと頷く。
パイライト:「……力を使わずに」
パイライト:「この友達と一緒に歩いていけば」
パイライト:「咲く頃にはきっと、お父さんとも会えるよ」
"エルンテレーゲン":「……うん」胸にぎゅっと鉢を抱きしめる。
"エルンテレーゲン":「わたし、今度はちゃんとする。大事にする。パパともちゃんと話すの」
"エルンテレーゲン":「だめなことをしてたら、めってしてあげるのよ」
"エルンテレーゲン":「……ありがとう。パイライト」少し潤んだ目で見上げる。
パイライト:「……」
パイライト:「こっちこそ、ありがとう」
"エルンテレーゲン":「?」首を傾げる。
"エルンテレーゲン":「変なの。よくわかんないけど……」くすっと笑う。
"エルンテレーゲン":「またね」
パイライト:「うん、またね」
パイライト:軽く手を振って、部屋を出る
パイライト:待っていた監視員に会釈。そのまま、ゆっくりと歩き出す
パイライト:──言うつもりはなかったんだけど、つい出ちゃったな
パイライト:僕は、彼女が羨ましかった
パイライト:父親がいる。守ってくれる人がいる彼女が
パイライト:だから、あの時数馬に反論したのかもしれない
パイライト:彼女は僕の憧れたものを持っていて
パイライト:──それをこの手で奪ってしまうことが、嫌だった
パイライト:だから、ありがとう
パイライト:エルがこうしていてくれることが、僕の望んだ夢でもあるから。
パイライト:……そして、"レーゲンフォーゲル"の夢を壊したように。僕はこれからも続けることになるだろう
パイライト:けど、止まることはしない。悩むし、辛いし、どうなるかはわからないとしても
パイライト:僕はそうであれと、自分を定めたから
 

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【エンディング2】

GM:"レーゲンフォーゲル"の拘置されている場所は、厳重な牢獄に近いものだ。
GM:面会室の強化ガラスを挟んで、あなたたちは彼と向かい合っている。
GM:足を組み、態度は悪いが、話をする気自体はあるようだ。
"レーゲンフォーゲル":「……取り調べと面会っつうのは何が違うんだかな」自分から話し掛けてくる。
高橋正恒:「手続きが違う。こっちは色々面倒でね、その辺。」
陶 妙算:「囚人が会いたい人かどうか?」
陶 妙算:「ですかね。」
"レーゲンフォーゲル":「俺ぁ別に会いたくねえよ、テメェらなんかによ」
"レーゲンフォーゲル":「……まあ、わざわざ来るんだ、こっちも話くらいはしてやってもいいと思ったのは事実だが」
陶 妙算:「それだけですか?」
"レーゲンフォーゲル":「……」頭をがしがしと掻く。
陶 妙算:「聞きたいこともあったのでは?」
"レーゲンフォーゲル":「うるせえな。……ガキはどうしてる」
陶 妙算:「貴方と似たような立場ですよ。」
陶 妙算:「もう少し、優しくはありますけど。」
高橋正恒:強化ガラスの前にあるパイプ椅子に腰掛ける。
"レーゲンフォーゲル":「……」顎をさする。
高橋正恒:「君の証言のおかげでね。」
"レーゲンフォーゲル":「証言っつうか」強硬に主張する。「事実、だ」
"レーゲンフォーゲル":「あいつに罪悪感なくあんなことをさせたのは俺だ。俺が付き合わせた」
"レーゲンフォーゲル":「そんで、今はあんたらに放り投げて知らんふりをしてる」
"レーゲンフォーゲル":「……それでいいと思ってるさ。俺よりはあんたらの方がよっぽど教育熱心だ。だろ?」
陶 妙算:「罪悪感は」
陶 妙算:「あったと思いますよ。」
"レーゲンフォーゲル":「それなら、余計悪いじゃねえか」
陶 妙算:「ええ、悪いです。悪いことです。」
陶 妙算:「けど、それでもあの子は貴方のために頑張った。貴方のことが好きだから、一人になっても立ち上がった。」
陶 妙算:「貴方が主張したのが事実なら、その事実からも眼をそらさないでほしいです。」
"レーゲンフォーゲル":顔を歪める。
"レーゲンフォーゲル":「……知らねえよ。俺、あん時死にかけてたんだぜ……」言いながら、声が震える。
陶 妙算:「だから、あの子と向かい合った僕たちが伝えてあげてるんですよ。」
陶 妙算:柔らかな茶色の瞳を向けながら言葉を紡ぐ
"レーゲンフォーゲル":「なあ、UGNの」掠れた声。
陶 妙算:「はい。」
"レーゲンフォーゲル":「俺、もしあいつにまた会ったとして……どう声をかけてやればいい」
高橋正恒:「事実を話せ。」
陶 妙算:少し困ったような顔をする
"レーゲンフォーゲル":「事実、か」
高橋正恒:「もうこんなところまで来ているんだ。今更取り繕うこともあるまいよ。」
高橋正恒:「君は彼女になんて声を掛けたい。」
高橋正恒:「謝りたいのか。無茶なことはするなと諭したいのか。」
"レーゲンフォーゲル":「ああっ、クソッ、クソッ、俺は……」
"レーゲンフォーゲル":「歌を」
"レーゲンフォーゲル":「もう一度、あの妙な歌を……」
"レーゲンフォーゲル":しばらく、俯いたまま、じっとしている。
陶 妙算:「うん」
陶 妙算:「大人って、すぐ子供になんかしてあげようと、なにか聞かせてあげようとするけど。」
陶 妙算:「子供だって、大人になにかしてあげたいんです。」
陶 妙算:「だから。歌も、色んな話も、聞いてあげてください。」
陶 妙算:「きっと、あの子も貴方に話したいことがいっぱいあると思うから。」
"レーゲンフォーゲル":「いっぱしの口聞いてんじゃねえよ……」その声には、やや力がない。
"レーゲンフォーゲル":だが、目はどこか楽になったように見える。
陶 妙算:「子供の口ですよ。子供の気持ちですもん。」
高橋正恒:「………歌を聞きたければ、」
高橋正恒:パイプ椅子から立ち上がって強化ガラスに近づく
高橋正恒:「もう一つの復讐心(じじつ)は捨て去ることだ。」
"レーゲンフォーゲル":「……」座ったまま、その様子を見上げている。
高橋正恒:「………出来るかい?」
"レーゲンフォーゲル":「難しいが……捨てるしかなさそうだな」肩を竦める。
"レーゲンフォーゲル":「俺は見ての通り三下で、一人で何かできる器でも力の持ち主でもない」
"レーゲンフォーゲル":「今回思い知った。……おまけに、あいつを巻き込んで酷い目に遭わせた」
"レーゲンフォーゲル":「どうも割に合わん、と報告書には書いといてくれ」投げやりな動作。
高橋正恒:「人の護り手(UGN)としてその縁を尊重しよう。」
"レーゲンフォーゲル":「……なあ、じゃあその護り手さんよ。ひとつ話がある」
"レーゲンフォーゲル":「今回、その三下の俺が、どうにかあんたら戦力を引っ張り出すことには成功した」
"レーゲンフォーゲル":「上手くいけば、この辺りの物流を左右させることができるはずだったんだ」
高橋正恒:「………。」目を細める
"レーゲンフォーゲル":「俺個人が、そんな計画を立てられるような奴に見えるか?」
陶 妙算:「エルちゃんが実は頭がいいとか?」
"レーゲンフォーゲル":「そりゃいいな。将来有望だ」
"レーゲンフォーゲル":「俺に情報を売った奴がいる。"エルスター"って名乗ってたが、次も同じ名かはわからん」
"レーゲンフォーゲル":「あんたらに打撃を与えられるような施設のネタをくれた」
陶 妙算:「それは貴方の元同僚ですか?」
"レーゲンフォーゲル":「知らんね。あっちから来て、さっさと居なくなった」
陶 妙算:第10支部の捜査からも漏れた残党の残党と接触し
高橋正恒:「情報と計画をセットで売ったか。」
陶 妙算:厳重に秘匿されているはずの支部の施設の情報すら獲得する。
高橋正恒:「君は復讐に最適なプランを手に入れ、」
陶 妙算:そんな人がこの支部と敵対しようとしている事実に、背筋が寒くなる
高橋正恒:「売り手は自分の姿を表に出すことなく僕たちに攻撃できる。」
陶 妙算:「それで致命傷を与えられれば良し」
陶 妙算:「失敗しても自分はローリスクで僕たちの動きを観察できる。」
陶 妙算:「悔しいけど、だいぶ遅れを取っちゃいましたかね?」
"レーゲンフォーゲル":「……効いたかよ? このネタは」にっと笑う。
高橋正恒:「笑ってるけどね。これ、言ってなかったら君の立場は相当まずかったよ。」
"レーゲンフォーゲル":「だから言ったじゃねえかよ、わかってるよ」
"レーゲンフォーゲル":「俺にはもう外に味方もいねえ。あんたらに尻尾振るしかねえんだよ」
高橋正恒:「分かったよ。その情報分、努力する。」
"レーゲンフォーゲル":「……なんで特にあんたらに話したくなったのかは、わかんねえけどな」
高橋正恒:「………優れた罠は、極少のコストで作れ極大の効果をもたらす。」
高橋正恒:「全く、よく出来てるじゃないか。」
陶 妙算:「案外、エルちゃんに聞いてみたら教えてくれるかもしれませんよ」>レーゲンさん
"レーゲンフォーゲル":「……覚えとくさ」
"レーゲンフォーゲル":「ああ、今の分な。俺もまあ便宜は図ってもらいたいが……」少し言いよどむ。
"レーゲンフォーゲル":「冷えてきたら、あいつの布団、ちゃんとしたのをかけてやってくれ。すぐ蹴飛ばしてくしゃみすんだ」
"レーゲンフォーゲル":「レネゲイドビーイングが風邪引くのかどうかは知らねえがよ。それだけな」
陶 妙算:「いつも貴方がかけ直してあげてたんですね。」
"レーゲンフォーゲル":どこかスッキリした顔をしている。本当に、全て話したのだろう。
"レーゲンフォーゲル":「当たり前じゃねえかよ。他に手がねえんだから」
高橋正恒:「伝えておくよ。……ここから出たら、また君がやってあげるといい。」
陶 妙算:エルちゃんが、この人を信頼していた気持ちがわかる。
"レーゲンフォーゲル":「はあー? 面倒すぎるわ」
高橋正恒:「事実を言えよ。」苦笑して強化ガラスから離れる
"レーゲンフォーゲル":「あのな、勘違いをすんなよ」その背中にぎゃんぎゃんと吠える。
高橋正恒:そして陶の肩を軽く叩き、退室を促す。
"レーゲンフォーゲル":「俺はあいつのパパとかそういうのじゃねえっつうの!」
陶 妙算:背中にかかる罵声を心地よく感じながら部屋から出ていきます
高橋正恒:こちらも部屋を出て、後を別の職員に任せる。
陶 妙算:「高橋さん」
陶 妙算:廊下に出てから声をかけます
高橋正恒:「……何?」ぐい、と凝り固まった背筋を伸ばしつつ
陶 妙算:「僕が"レーゲンフォーゲル"に言ったこと、ちゃんと聞いてました?」
高橋正恒:「聞いてたよ。よくあそこまですらすらと説得できたね。」
高橋正恒:「君は優秀だ。」
陶 妙算:茶色の瞳に不満げな色を浮かばせる。
陶 妙算:「違います。」
陶 妙算:「やっぱり、わかってない。」
陶 妙算:高橋さんの正面に回り、顔を見上げる。
高橋正恒:「………ええと、」頬を掻く
陶 妙算:「子供だって、大人のために頑張りたいって思うんです。」
高橋正恒:指が止まる
陶 妙算:「そして、その気持は、誰かに誘導されたからじゃない。」
陶 妙算:「ちゃんと、自分の意志で動いてるんです。」
陶 妙算:「誰かのせいじゃ、それだけじゃないんです。」
陶 妙算:頬をかいてない方の手を、両手でぎゅっと握る。
陶 妙算:「もう少し、信頼してくれなくちゃ、寂しいです。」
高橋正恒:「………だいぶ信頼してると思うけどね。じゃなきゃ任務には連れてかないだろう?」
陶 妙算:上目遣いに、茶色の瞳が潤んでいる。艶やかな墨のような髪から覗くうなじが、かすかに紅潮している。
陶 妙算:「…ホントですか?」
高橋正恒:「信頼してない相手に背中は預けられないよ。」
陶 妙算:高橋さんを見上げたまま、小首をかしげる。シャツの襟からきめ細やかな肌がのった華奢な鎖骨な覗く
陶 妙算:「……信じます。」
陶 妙算:「僕も、高橋さんを信頼してますから。」
陶 妙算:自分も信頼してほしいから、高橋さんを信頼する
陶 妙算:「行きましょう。阿久津使部長にもちゃんとさっきのことちゃんと報告しなきゃ。」
高橋正恒:「………ああ。そうだね。」
陶 妙算:高橋さんの前をすたすたと歩いていきます
高橋正恒:分かっていた。彼の言う信頼とは手を汚す覚悟のことなのだと。
高橋正恒:(事実を言えよ。か。)
高橋正恒:(偉そうに言っておいてなんだけど、僕には出来なさそうだ。)
高橋正恒:信頼する事と守る事。それは必ずしも両立しない。
高橋正恒:そしてどちらを取るかと問われれば、自分は後者を選ぶだろう。

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【エンディング3】

GM:第十支部。大きなデスクの前に、まだ少年の支部長が座っている。
GM:どうやら今回の件の書類に追われている様子だ。
陶 妙算:ビル、めっちゃ壊れたもんな……
陶 妙算:後処理大変だよな…
阿久津数馬:「ペーパーレス化! UGNも早くペーパーレス化してくれ……!」
GM:そんな様子で、忙しそうな支部長の前にあなたたちは来ている。
陶 妙算:「アメリカ方だと結構進んでるって話も聞きますけどね。」
高橋正恒:「大変そうですねえ、支部長。話しかけてもよろしいでしょうか。」
阿久津数馬:「雑談なら後にしろ。45分後にティータイムだ。報告なら今しろ」
高橋正恒:「では報告を。」
阿久津数馬:「む」顔を上げる。
高橋正恒:「今回の件、裏で糸を引いた者がいます。」
阿久津数馬:「……何?」とんとん、と書類を揃えながら。
阿久津数馬:「例の捕らえた奴はただの実行犯だった、ということか?」
高橋正恒:「”レーゲンフォーゲル”の証言によれば、ですが。名は"エルスター"。それ以上は判明していません。」
阿久津数馬:「知らん名だな……後でデータベースを浚うか」
高橋正恒:「……”レーゲンフォーゲル”個人にこの計画を発案できるほどの能力はありません。」
高橋正恒:「能力というより、情報が足りなかったでしょう。」
阿久津数馬:「なるほどな。確かに、聞いた限りではセルとの繋がりはもうないようだ」
阿久津数馬:「……そこを利用した何者か……」ぐっと眉間に皺を寄せる。
高橋正恒:「当分は建物の再建と”エルスター”の情報収集に人員を割きます。」
阿久津数馬:「任せる。これは急務だ」
阿久津数馬:「……許せんな。僕の街だぞ。どいつもこいつも勝手に破壊して……」
阿久津数馬:別に支部長個人の街ではない。
高橋正恒:「坊ちゃんは市長じゃありませんでしょう。」
阿久津数馬:「そうだけど! き、気分的にそう思ったっていいだろ!」
阿久津数馬:「あと支部長だ! 支部長!」
高橋正恒:「これは失礼。」へら、と笑う
陶 妙算:「お楽しみのところすいません。」
阿久津数馬:「お前これがお楽しみの顔に見えるのか」眉間の皺を深くする。
陶 妙算:「お客様が来られたようなので、少し静かにしたほうがいいのでは?」
阿久津数馬:「ぬ」
陶 妙算:「支部長が大声を出しているとこをみられたら」
パイライト:ドアの向こうから微かに聞こえてくる、ブーツの足音
陶 妙算:「威厳が失われかねませんよ?」
陶 妙算:「偉い人はどんっと構えてなきゃ」
阿久津数馬:「……それもそうだが」少しだけ膨れて、顔を直す。
パイライト:軽いノックの音。が、返事も待たず
パイライト:「おじゃましまーす」完全に友達の家に遊びに来たといわんばかりの物言いで支部長室に入ってくる
阿久津数馬:「入……」言いかけて遮られる。
パイライト:「あ、妙算と高橋お兄さん。おかえりなさい」
高橋正恒:「どんと構える必要、なかったみたいですねえ」
阿久津数馬:「……お前か、パイライト」やれやれ、というような、少しだけ嬉しそうなような顔。
陶 妙算:「ただいま。そっちもお疲れ様」
阿久津数馬:「うるさいぞ。僕は常にどんだ。改める必要はない!」
パイライト:「うん。エルも元気そうだったよ」
パイライト:「……早く、お父さんと会えるといいけどね」
阿久津数馬:「……」処分については言わず。「今回はお前に助けられたな、パイライト」
阿久津数馬:「あのタイミングで"エルンテレーゲン"の情報を得られたのはお前のおかげだ」
パイライト:「僕だって助けてもらったよ。色々とね」
パイライト:「わざわざ室内用の草花も調べてくれたわけだし」
阿久津数馬:「ほんとお前、忙しい時によくわからんことをよこすよな!」
陶 妙算:「室内用の草花って?」
阿久津数馬:「僕は支部長だぞ!」
阿久津数馬:「そいつに聞け。僕はグーグル係じゃないんだぞ」ぷんぷんしている。
高橋正恒:「友達に相談したかったんでしょう。」
高橋正恒:「友達に渡すもののことなんだから。」
阿久津数馬:「と」高橋さんを見、パイライトくんを見。
阿久津数馬:「友……まあ……うん……見た目的にはそうかもしれないが……」ごにょごにょ言う。
陶 妙算:僕も居ますよーと胸元で小さく手をふる
阿久津数馬:陶くんを見てさらにむむむという顔になる。
阿久津数馬:「なんでもいい! だから雑談は45分後……もう40分後! とにかくティータイムだって言ったろ!」
パイライト:「四十分……」
阿久津数馬:「だから今は仕事をさせろ。三人並べ」
陶 妙算:背の並びで一番左に出る
パイライト:続く
高橋正恒:一人列から外れて支部長の机に。
阿久津数馬:「今回の件、突発的な事件に関わらず、三人の尽力で最悪は防げた」
阿久津数馬:「"パイライト"、"柳雪"、"レイジーラクーン"。第十支部支部長として、その働きに感謝する」
阿久津数馬:「以上だ。後始末も含め、働け」
高橋正恒:「どうも。」机にある書類を全部纏めて自分の手元に
陶 妙算:「はい、ありがとうございます。」
阿久津数馬:「あっお前、それは僕の……」高橋さんに。
高橋正恒:「支部長は休んでください。決済が必要なものは後で纏めて机に置いておきますよ。」
阿久津数馬:「……珍しいな。"レイジーラクーン"」少しからかうように。
高橋正恒:「なに、折角お友達が来てるんですから待たせるのは可哀そうじゃないですか。」
高橋正恒:こちらもからかうように返す
阿久津数馬:「お友……うん、まあ、うん。……そう言ってもいいが」
阿久津数馬:「しかしティータイムは40分後で……」
パイライト:「もうなってるよ」と壁掛けの時計を見ると、行った時間に
パイライト:どう見ても影で無理矢理いじくった跡が見えるが
阿久津数馬:「……え」目をぱちくりさせる。
パイライト:「はい、じゃあそういうことで。高橋お兄さんも言ってるし」
阿久津数馬:お前なあ、と言いかけて遮られる。
陶 妙算:くすりと笑う
高橋正恒:「時間が過ぎるのは早いですねえ」へらへらと笑う
阿久津数馬:「わかったよ! 今が40分後だ! 休めばいいんだろ!」
パイライト:「妙算も一緒にね」
陶 妙算:「僕もいいの?」
阿久津数馬:「雲井川、茶を用意しろ」内線で。
パイライト:「友達でしょ?」
阿久津数馬:「せっかくだ、お前も来いよ」陶くんに。
陶 妙算:つるりとしたきめ細やかな白い肌がかすかに紅潮し、露に濡れた果実のような唇の口角があがる
陶 妙算:「うん、ありがとう。」
阿久津数馬:「あっ、そうだパイライト。あの面がどうしてもクリアできなくて……」
阿久津数馬:とん、と陶くんの肩を叩いて、支部長室の横の部屋に入っていきましょう。
パイライト:「あそこ? 僕もどうなるかはわからないけど、三人いればわかるかもね──」
陶 妙算:「文殊の知恵だね」
陶 妙算:支部長に押されるようにして、部屋に移動します
GM:少年達は、わいわいと楽しげに時間を過ごす。
GM:それは、時計の針がいつもより早く進むような、そんなかけがえのない時間で――。
 
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GM:そのしばらく後。
GM:賑やかな声が聞こえていた部屋は、今は静まり返っている。
GM:よく耳を澄ませば、微かに寝息の音が聞こえるかもしれない。
阿久津数馬:「……」何か寝言を言いかけて止める。仕事と久々の遊び疲れで眠ってしまった。
陶 妙算:「すう…すう…」
陶 妙算:その左隣で静かに寝息を立てている。信頼できる人たちに囲まれて、その呼吸が心地よくて、つい寝入ってしまった
パイライト:「……」RBであれば寝る必要は薄い。だが、いまは二人に引っ張られるように瞼を閉じている
高橋正恒:かちゃ、と静かにドアが開く。
高橋正恒:仕事を終え書類を置きに来たのだが、姿が見えなかったのでここへやってきたのだ。
高橋正恒:三人の様子を見て、踵を返して毛布を持ってくる。
高橋正恒:三人の肩にそれぞれ毛布を掛け、一息つく。どうやら起こしたりはしてないらしい。
高橋正恒:「布団を蹴飛ばすような子たちじゃなくてよかったよ。本当に。」
陶 妙算:「う…ん…」
陶 妙算:ころり、と寝返りをうつ。まろみを帯びた優しい肩の線が顕になる
高橋正恒:支部長が寝ている間の予定を頭の中で組み立てつつ、
高橋正恒:陶の寝返りで乱れた毛布を直そうと手を伸ばす。
陶 妙算:その手に、細く冷たい指が触れる
陶 妙算:「あ…高橋さん……お疲れ、様です……」
高橋正恒:「ん……すまない。起こしたかな。」
陶 妙算:茶色の瞳が蕩けたような色をたたえながら、高橋さんを見据える
陶 妙算:「すう……すう…」
陶 妙算:まだ半分寝ているようだ。
高橋正恒:「………もう少し寝るといい。」
陶 妙算:「………」
陶 妙算:薄暗い部屋の中に、かすかに桃の香りが漂っている
陶 妙算:「よければ…高橋さんもご一緒に…」
陶 妙算:「お疲れでしょう?」
陶 妙算:露に濡れた果実のような唇が言葉を紡ぎながら
陶 妙算:自分の毛布にに隙間を作ります
陶 妙算:白磁の陶器のような肌が、かすかに汗ばみ紅潮している
陶 妙算:もう3/4ぐらいは寝ているような、蕩けた眼をしている
高橋正恒:「…僕はいつも怠けてるから、体力は余ってるのさ。」
陶 妙算:「ん……残念、です…」
陶 妙算:毛布の隙間がとじられ、また静かな寝息が聞こえてくる
陶 妙算:誘うような桃の香りだけが、まだ残っている。
阿久津数馬:声を耳にしたせいかどうか、その横でゆっくりと身体を起こす。
阿久津数馬:「……」明らかに寝ぼけた、ぼんやりした顔で、自分にかけられた毛布を見ている。
阿久津数馬:ふと、高橋さんに気付いた顔をするが、その眠そうな顔はいつもよりもあどけない。
高橋正恒:「……坊ちゃんも、もう少し寝てていいんですよ。」
阿久津数馬:「……りがと」小さな声。
阿久津数馬:「パパ」
阿久津数馬:にっこりと笑う。
阿久津数馬:そうして、そのままもそもそと毛布に潜っていく。
高橋正恒:「…………。」
阿久津数馬:すう、と静かな寝息。
高橋正恒:「………過ぎた言葉ですよ。」その髪を撫で
高橋正恒:「おやすみ、数馬。」呟くように、口にした。
高橋正恒:三人が寝ていることを確認し、部屋を出る。
高橋正恒:(布団を蹴るよりよほど手に掛かるな、これは。)
パイライト:…………
パイライト:………
パイライト:……
パイライト:「──難しいね。人間は」


『ハーヴェスト・レインを探して』完