Quis custodiet ipsos custodes?


PC1:"マングスタ"阿久津数馬(あくつ・かずま)キャラシート)PL:さささ
PC2:"レイジーラクーン"高橋正恒(たかはし・まさつね)キャラシート)PL:猫口@
PC2:"片足ジャック"雲井川垂穂(くもいがわ・たるほ)キャラシート)PL:里村邦彦



メイン 見学


目次



【prologue】


???:父がまだいた頃の話だ。
???:僕の帰宅は常に、父の退勤に併せ、同じ車で帰る毎日だった。
???:そのほうが、あの男にとっては都合がいいから。
???:帰宅手段それ自体に不満はない。僕にとっても、そのほうが効率的だった。
???:当時の僕は既に学校への通学をやめ、自宅で高等部課程の授業を修学中だった。
???:それに加えて週に幾度か、将来の後継者として父の職場で幾つかの簡単な労務をこなしてさえいた。
???:そのうち、効率化のため、僕は父の職場に自らのオフィスを設けた。
???:家で勉強してから通勤するより、そのほうが遥かに便利だからだ。
???:結果として、父の出社退勤に併せて毎日家とオフィスを行き来することになった。

???:私からすれば、それは当然考慮すべき事態であったが、あの頃は自らのアイデアに熱狂し、欠点に目を向けることを忘れていた。浅はかだと言わざるを得まい。
???:苦痛だったのは、車内に流れる空気だ。
???:そこに、人々が想像するような、社会を率いる理想の名君と、その息子の交流などない。
???:あるのは突き刺すような寒々しい気配。おそれにも似た批難の視線。
???:いま振り返っても、あまり楽しい時間ではなかった。刺激的ではあったが。
???:永遠にも等しい時間。
???:その中で、それが訪れたのはまさしく、一瞬の出来事だった。
???:あの日。最初に訪れたのは、車内に備え付けた電話のベルだ。
???:運転手が僕たちに何か言おうとしていた、ように思う。
???:言葉は思い出せない。ただ、受話器越しに響いた、彼のさけびはよく覚えている。
???:恐怖。そう。それは、恐怖の後に訪れた。

???:次に意識を取り戻したとき、まっさきに覚えたのは焼けるような激しい痛み。
???:朦朧とする中で、左足が血に濡れていることがわかった。……骨折の痛みだということに気づいたのはずっと後の話だ。
???:擦り傷が増えることなどお構いなしで、痛みから逃げようと必死に這いずり、割れた車窓から外に
???:出たとき初めて、車が上下逆さまの状態でひしゃげていたことに気づいた。
???:「………父さん?」おそるおそる、僕は車内に声を掛ける。
???:内心ではわかっている。父はもう死んでいた。
???:───それはまさしく、永遠にもよく似た一瞬の出来事だった。
GM:車窓から覗く、力なく垂れた男の腕時計から血の雫がこぼれ落ちる。
GM:時計は無慈悲なまでに未来を刻む。
GM:現在の時刻はちょうど23時。世界が終わるまで、あと1時間───。

GM:DX3rd
GM:Quis custodiet ipsos custodes?

プリプレイ


PC1 阿久津数馬(PL:ささささん・キャラシート
ロイス 氷室隆彌

(今回のあらすじ)
キミは阿久津グループの役員として参加することになったパーティの場で、若き天才として知られる企業家の氷室隆彌と出会う。
自身と似た境遇にあるという若き天才との会談も束の間、会場に巨大なジャームが侵入し、キミはその対処に追われることとなる。
事態が片付いた後も、キミは氷室の言い残した意味深な言葉が引っかかっていた。
「果たして、誰が見張りを見張るのか」と。


GM:お待たせしました!そういうわけで、まずは阿久津くんから自己紹介どうぞ!
阿久津数馬:はい!
阿久津数馬:阿久津数馬(あくつ・かずま)。13歳にしてN市第十支部の支部長をしています。えらいんだぞ。
阿久津数馬:親が経営している阿久津グループというところの役員もしていたりしており、労働基準法のなんかが危ない。
阿久津数馬:支部長としてはまだ経験が浅く、無理をすることも多いですが、おかげさまで日々学んで強くなっているような気がします。
阿久津数馬:性格的には常にえらそうなツンデレ少年です。ピュアノイマンなのできっと頭もよろしい。
阿久津数馬:戦闘ヘリを所持しており、乗る!飛ぶ!撃つ!というシンプルな構成です。
阿久津数馬:おまけで行動値が5になる代わりに装甲が18もらえるので、欲しい人は同乗もできます。
阿久津数馬:160点になっても本体はコンセとエンブレムくらいしか強化しておらず、どこに費やしたかというとカンパニーデータ。
阿久津数馬:チームの情報収集判定+1D、バックトラックのダイス+1D、武器ダメージに+1Dされます。
阿久津数馬:みんなで悪用してください。以上、よろしくお願いします!
GM:カンパニーデータ!これぞ重役で支部長!という感じですね!
GM:そんな阿久津くんは今回、自分と似たような生い立ちだというなぞのCEOと会ったりします。
GM:果たしてどんなことになるのか。お楽しみに
阿久津数馬:うおお
阿久津数馬:どうなってしまうんだろう
阿久津数馬:楽しみです!

GM:では続いて高橋さんのハンドアウト!

PC2 高橋正恒(PL:猫口さん・キャラシート

ロイス 謎の怪ジャーム


(今回のあらすじ)
キミは阿久津数馬の護衛として、彼が招かれたパーティーへ同行することになった。
宴は予定通りに進行し、何事もなく閉会を迎えるかと思われたが、突如として停電の後、会場に巨大なジャームが姿を現す。
キミがジャームを打ち倒すと、怪物はみるみるうちに萎み、一人の痩せこけた男へと姿を変えた。
キミはその男に見覚えがあった。R犯罪者として手配されている人物だが、このような形で大規模に攻撃を行う能力の持ち主ではない。
果たして、どのような陰謀が潜んでいるのか?
キミは真相を追う必要があるだろう。


GM:というわけで高橋さん、自己紹介おねがいしまーす
高橋正恒:第10支部所属のエージェント、高橋正恒です。
高橋正恒:レイジーラクーンのコードネームの通り、あまりやる気のないおじさん。
高橋正恒:出来るだけ労力の少ない方法で問題を解決しようとします。
高橋正恒:性能はノイマン何でも屋。精神で情報収集から戦闘から調達までやります。
高橋正恒:今回は強化パッチとして《フェイタルヒット》をLV5で取得。
高橋正恒:火力を増強して任務に臨みます。その代わりちょっとお金減っちゃった…。
高橋正恒:以上!皆さんと仲良くしていきたい…!
GM:はーい。よろしくお願いします!高橋さんは阿久津くんの護衛としてパーティーに同行することになりました
GM:僕がそういうシチュエーション見たかったので……
GM:フェイタルヒットLV5の力、楽しみにしております

GM:では続いて雲井川さん
雲井川 垂穂:はーい

PC3 雲井川垂穂(PL:里村さん・キャラシート
ロイス 宇治村 唯

(今回のあらすじ)
キミは所属する第10支部の長である阿久津数馬から命を受け、FHが密かに建造した研究施設の鎮圧に参加することとなった。
聞くところによれば、かつて阿久津グループを不祥事により追われた宇治村という人物がFHと共謀し、この街で反オーヴァード兵器の研究を続けている恐れがあるのだという。
ところが、訪れた研究所は既に何者かに破壊されており、生き物を管理していたと思われる檻は、内側から破壊されている始末であった。
研究所に残された大規模な破壊痕が、阿久津支部長の語る兵器によるもので有れば、街に及ぶ被害は計り知れない。
キミは一刻も早く、事態を支部に知らせる必要があるだろう。


GM:というわけで自己紹介どうぞー
雲井川 垂穂:はいはーい。雲井川垂穂ッス。
雲井川 垂穂
雲井川 垂穂:阿久津家所属の強行偵察メイド(ふぉーすりーこんめいど)ッス。よろしくー
雲井川 垂穂:特に何もできない! 戦闘用のメジャーエフェクトなしがトレードマーク。
雲井川 垂穂:コードネームは"片脚ジャック(Leg Lack Jack)"ですが、とくにそういう特徴はありません。
雲井川 垂穂:シンドロームはキュマイラ/ノイマン+モルフェウスのトライブリード。実は複製体ですがあまりキニシナイ!
雲井川 垂穂:で、こんなタイミングになってしまったんですがひとつだけ、開始前にGMに確認しなきゃいけないことがありまして。
GM:なんでしょう
雲井川 垂穂:ヴィークルで殴る型なんですが、シーンに出るたびに搭乗状態オンにする必要ってありますか?
GM:毎回確認するのも大変だし手順悪くなるから、装備中はオートタイミングで搭乗できることにしていいですよ。
GM:戦闘ヘリも同上 オーヴァードだしなんか……いい感じにできるだろう!
雲井川 垂穂:了解。ありがとうございます。ではこのままでー
雲井川 垂穂:まあそんな生き物です。よろしくお願いしますー!
GM:よろしくお願いします。今回はまさしく強行偵察メイド向けの仕事が飛び込んできます!
GM:悪の研究所に強行偵察だ!……開幕全員死んでる気配あるけど!!!
雲井川 垂穂:おまかせあれー!
GM:謎を突き止めて怪物を追いかけてください。ゴーゴーメイド魂
GM:では全員の自己紹介が終わったところで改めて今回予告
GM:【今回予告】
GM:N市。4年前の大規模な〈崩落戦〉以降、13の区間に13の盾を配し、日常に迫る危機から絶えず人々の明日を護り続けるこの街に、新たな危機が訪れる。
GM:始まりは第10地区。
GM:阿久津グループの若き役員でもある、阿久津和馬の招かれたレセプションの場で、事件は起こった。
GM:正体不明のジャームによる攻撃を皮切りに、市内各地で相次ぐ、FHによる大規模な攻撃。
GM:事件の背後に見え隠れする、かつて阿久津グループを追われた男の影。
GM:不可解な襲撃計画と、その実行犯を追う第10支部の面々が辿り着く真実とは。

GM:DX3rd 「Quis custodiet ipsos custodes?」

GM:───はたして、誰が見張りを見張るのか?


【OP1】冬の散歩道


GM:【シーンプレイヤー】阿久津数馬・高橋正恒
GM:登場ダイスをどうぞ
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:0->6)
高橋正恒:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 5[5]+35 → 40

阿久津数馬:44ですね。失礼!

GM:N市・第10地区
GM:市内に存在する高級ホテルにて開かれるレセプションに、君たちは招かれています。
GM:厳密には阿久津くんがグループの役員として出席することになった、という形ですね。
GM:パーティーは街が大災害から復興を迎えて4年目になることを祝すためのもの、という名目で
GM:街の復興に貢献してきた企業の一員として、参列を余儀なくされた形です。
GM:会場には政界や財界から他にも幾人かの著名人が出席していますが、彼らの何れも互いの腹を探るような口取りばかり。
GM:あなたにとっては、あまり楽しいものではないかもしれません。
GM:……というか、どうですか?実際、阿久津君はこういう場はお得意でしょうか。
阿久津数馬:慣れてはいますが、積極的に探り合いをする感じではないかな、という感じです。
阿久津数馬:場を乱さない程度に会話に参加してはいるけれども、愛想笑いが非常に得意、というわけではない。
GM:なるほど。ではあなた達を値踏みするような、不躾な人の波が少し切れたとき、いかにも驚いた、というような声を若い男性から掛けられます。
阿久津数馬:むしろ、幼いながらもそうそう他人に迎合しない切れ者、という印象を持たせたいと考えている。
氷室隆彌:「おや、これは……意外なゲストだ」
阿久津数馬:「む」そちらの方を見やる。
氷室隆彌:「失礼。こうして実際にお会いするのは初めてだったね」
阿久津数馬:見てすぐ誰かわかる相手でしょうか?
GM:スーツ姿の男は歩行を矯正するための機具を取り付けた左足をやや引きずるように、君たちに近づいてきます。
GM:はい。ビジネス誌やテレビのインタビューなどで見覚えもあるでしょう。
GM:氷室隆彌。世間では時代の寵児、天才、あるいは変人として知られている人物です。
阿久津数馬:「ああ、どうも。はじめまして」普段の仏頂面よりは社交的な顔をする。
GM:なにせ彼は悲劇的な事故のあと、自身に残された莫大な遺産の受け取りを拒否し(そのなかには彼の父親が興した企業も含まれる)、たった一代で神城・阿久津(つまり、あなたの職場でもあります)と並ぶ大企業を築き上げたのですから。
氷室隆彌:「氷室です。まさかこんな場所でお会いできるとは」
氷室隆彌:氷室はにこやかな笑みを浮かべると、あなたに悪書を求めます。
氷室隆彌:握手
阿久津数馬:「阿久津だ。こちらも、意外なゲストだと驚いた」オレンジジュースを飲み、グラスを脇のテーブルに置く。
阿久津数馬:握手に応えます。
阿久津数馬:まだ小さい手で、相手の右手を軽く握る。
氷室隆彌:「僅かながら、この街の復興を支援してきた縁で、ということで招かれてしまってね。ここへはひとりで?」
阿久津数馬:「ああ、いや……」
高橋正恒:いつの間にか、阿久津の隣に一人の男が立っている。
高橋正恒:くたびれた雰囲気の中肉中背の男だ。
阿久津数馬:「僕はいいと言ったんだが」首を軽く横に振る。
高橋正恒:スーツも高級なものではなく、上流階級ばかりのパーティの中でも浮いているはずだが、
高橋正恒:氷室は今の今まで彼の存在に気が付くことは出来なかっただろう。
氷室隆彌:「おっと」傍らに控えていた高橋さんの存在に気づき、驚きの声を漏らす。
高橋正恒:「付き添いの者です。どうも。」
氷室隆彌:「失礼。お付の方がいましたか」
阿久津数馬:その様子に、ほんの少しだけ面白そうな色が浮かび、すぐに消える。
阿久津数馬:「別にお付きとかじゃない。好きにしろと言ってるのに、こいつがずっと側にいるんだ」
阿久津数馬:口調はあくまで無愛想だ。
高橋正恒:「取締役が一人で、というのも不用心でしょう。」苦笑する
氷室隆彌:「わかります。私の秘書も、似たようなものですよ」
氷室隆彌:「そういう人ほど、ありがたいものです。大事にしなくてはね」
阿久津数馬:「……わかっているさ」
阿久津数馬:「だから好きにしろと言ってる。判断は任せる」
氷室隆彌:「なるほど。信頼されているのですね」
阿久津数馬:その辺の机から、またオレンジジュースを取ってごくりと飲む。
阿久津数馬:「そういう……そういうのでは……」
阿久津数馬:「…………」ちらりと高橋さんの方を見て。
高橋正恒:「信頼していますよ。」
阿久津数馬:「どうせ来るなら、一番安心な奴がいいと思った。それだけだ」
阿久津数馬:「そういうことさらっと言うなよ! 苦手なんだ僕は!」高橋さんに。
氷室隆彌:「なるほど」頷いてみせると、こちらもグラスを微かに傾ける。
氷室隆彌:「しかし、本当に驚いた。まさか君も、次の市長選を狙っていたとは」
高橋正恒:阿久津に気の抜けた笑みを向けていたが、
氷室隆彌:「そういう話には興味がないものとばかり」
阿久津数馬:「……?」動揺した顔を一瞬で押し殺して。
高橋正恒:氷室にわずかに視線を向ける。
阿久津数馬:「……ということは。あなたも」
阿久津数馬:あまり得意ではない探り合いに移行せざるを得ない!
氷室隆彌:「ああ。君とはライバル、ということになるね」口元から笑みが消える。
氷室隆彌:しばらく、君たちを真顔で見据えてから。
氷室隆彌:「……失礼、冗談が過ぎた」
氷室隆彌:「。この場にいる殆どの者がそのつもりらしいが、実のところ、私はさほどそういう話に興味が無い。君もだろう?」
氷室隆彌:にこり、といたずらっぽく微笑んで見せる。
阿久津数馬:「……あ、ああ。僕は今の事業で手一杯だし……」
阿久津数馬:いざとなったら高橋さんに聞こうと思っていた。
阿久津数馬:「そもそも、いくらなんでも早すぎると周りに止められるな」
阿久津数馬:あいつらいつも子供扱いするから……と思いながら。
氷室隆彌:「はは。そういうものですよ」
阿久津数馬:「……それに、だ」
氷室隆彌:興味深げに次の言葉を待つ。
阿久津数馬:「僕はもう、僕の城を築いた」
阿久津数馬:「他所で偉くなるのもいいが、まずはそちらを見ていたい」
阿久津数馬:自分の支部の話を、ぽつりとこぼす。
氷室隆彌:「ほう。それはやはり、UGNの活動ですか?」
氷室隆彌:「存じています。父は評議会に協力を惜しまない人でしたから」
阿久津数馬:「どうとでも受け取ってくれ」
阿久津数馬:「とにかく、あなたの言う通り、僕はそちらにはあまり惹かれない方だ、とだけ」
氷室隆彌:「ふむ。ということは、付き添いの方もそちらの関係者ですかな」
阿久津数馬:少し前だったら、もしかすると、何もかもを欲しがっていただろうか、とも思う。
氷室隆彌:「ああ、詮索が過ぎたようですね。いけないな……どうも、貴方を見ていると他人の気がしなくて」
阿久津数馬:「……そうか?」
阿久津数馬:じろりと、相手を見上げる。
阿久津数馬:年齢も見た目も性格も、それほど似ているようには見えない。ならば、境遇か。
高橋正恒:「僕はただのエージェントです。」
氷室隆彌:「私たちには意外と共通点が多いものですよ。例えば、お互いあまりこういう場所は好きじゃない」
阿久津数馬:「……まあ」
氷室隆彌:「この町の復興に力を貸しているのは、お互い富や権力の為ではないでしょう」
氷室隆彌:「それに……私も君くらいの頃に父を亡くしていてね。同情は不快だろうが、気持ちはわかるよ」
高橋正恒:パ リン ッ
阿久津数馬:「……!」
高橋正恒:阿久津の隣で甲高い異音がした。
阿久津数馬:答えあぐねていたところで、音にハッと振返る。
高橋正恒:「………ああ、すいません。こういう場は慣れなくて。」
阿久津数馬:「たかは……」
GM:ざわ、と周囲の視線が君たちの方に向かう。
高橋正恒:足元には割れたグラス。
阿久津数馬:「……お前かよ!」
高橋正恒:「申し訳ない。このグラスも高かったでしょうに。僕の給料の何か月分でしょうね。」
阿久津数馬:「何やってるんだ、全く……片付けてもらわないと」
阿久津数馬:「不行き届き、申し訳ない」
高橋正恒:へら、と気の抜けた笑顔で謝る。
阿久津数馬:周囲に謝りながら。
阿久津数馬:ほんの少しだけ、ほっとした表情をしている。
氷室隆彌:「怪我はないかい?」グラスを落とした高橋さんに声を掛ける。
高橋正恒:「ええ、ありません。幸いなことに。」
高橋正恒:「僕のスーツも靴も安物ですしね。」
阿久津数馬:「……それはよかった」こん、とその靴を横から軽く蹴る。
氷室隆彌:「そうか。何よりだ。私の長話で、阿久津くんの友人に怪我をさせては申し訳が立たない」
高橋正恒:「話の腰を折ってすいません。」と断ってから、
高橋正恒:「支部長。そろそろ雲井川さんの定時連絡の時間です。」
GM:氷室が涼やかな笑みを浮かべていると、傍らに秘書らしき女性がやや駆け足で歩み寄ってくる。
高橋正恒:「ここらで……おっと。」
阿久津数馬:「ああ、もうそんな時間か……」
GM:同じタイミングで、雲井川さんから高橋さんの端末へコールが入ります。
秘書:「会長。お耳に入れたいことが……」耳元でぼそぼそと、何かを囁く。
氷室隆彌:す、とその表情から笑みが消えます。
氷室隆彌:「失礼。少し仕事でトラブルが起きてしまった……残念だ」
氷室隆彌:「楽しい時間というのはすぐに過ぎてしまう。いずれまた、よければ食事など」
阿久津数馬:「……ああ。それはぜひ」
阿久津数馬:先ほどの言葉がまだ少し心に引っ掛かっている。
阿久津数馬:父親の話を気軽にするのには、まだ、覚悟が要る。
氷室隆彌:氷室はす、とあなた達から離れようとして……去り際に思い出したように足を止め、君たちへと振り返ります。
氷室隆彌:「あなたの城についてですが」
氷室隆彌:「素晴らしい志です。立派なことだと思いますよ。……だが、気をつけなければ」
氷室隆彌:「力というのは腐敗するものです。いずれ、必ず」
氷室隆彌:それから、小さくそっと何かを君たちに向けて呟く。
氷室隆彌:“Quis custodiet ipsos custodes?”ラテン語の風刺だ。
阿久津数馬:「……果たして」
阿久津数馬:「誰が見張りを見張るのか」
阿久津数馬:子供らしからぬ速度で、その意味を解く。
GM:端末に着信している雲井川さんからの連絡ですが、タイミングは提示報告に近いですが、表示が異なります。
GM:端末に記されたメッセージ情報は【緊急】。阿久津支部長が警句を読み取ったまさにその時。
GM:ホテルの証明がブラックアウトし、そして───



【scene1】ロイス取得

GM:ロイスの取得のみ可能です。購入/ロイスタブにて宣言をどうぞ

阿久津数馬:高橋さんに○信頼/食傷で取得します。
高橋正恒:こちらは自分のOP後に撮りましょう
阿久津数馬:あ、あと氷室さんに親近感/○猜疑心

【OP2】おそらく私は


GM:【シーンプレイヤー】雲井川 垂穂
GM:登場ダイスをどうぞー
雲井川 垂穂:1d10+37
DoubleCross : (1D10+37) → 7[7]+37 → 44


GM:───数日前。
GM:N市・第10支部
GM:君は今、ひとりのエージェントに呼び出されて彼のオフィスを訪れています。
“ルストロ”:「よく来た」
GM:男の名前は“ルストロ”。もちろんコードネームです。ポーランド語の“鏡”だとか。
雲井川 垂穂:「どもッス。"片脚ジャック"、参りました」
GM:この支部のエージェントで、阿久津グループの市場調査員という表向きの顔を持ちます。
雲井川 垂穂:崩れているが端的な挨拶。
GM:陰気そうで、無愛想という印象を与えますが、そこそこベテランです。
“ルストロ”:「コーヒー要るか?」やや億劫そうに、コーヒーメーカーに自分の分を注ぎながら。
雲井川 垂穂:「時間かかる話なら、いただくッスけど」
“ルストロ”:「そうか」自分のぶんを注ぎ終えると、椅子につく。
“ルストロ”:「単純な話だ。手短に言うと、望まれてない男が街に帰ってきた」
“ルストロ”:一通のファイルを差し出す。
雲井川 垂穂:受け取ってぺらぺらと流し読みしているふう。瞳が、小刻みに左右に振れている。
GM:阿久津グループの古い人事ファイルらしきそれには、一枚の男の顔写真が貼り付けられている。
雲井川 垂穂:「宇治村さんね。確かに非合法研究施設はたっくさんある街ッスけど」
GM:宇治村唯。科学者。元阿久津技研所属研究員。研究分野はRウイルス/オーヴァード用の装備類/極小機械群
“ルストロ”:「こいつは数年前、会社の金で望まれてもいないものを作って、うちを追い出された。当時の会長の逆鱗に触れてな」
“ルストロ”:「それ以降音沙汰がなかったが、少し前に街に戻ってきたらしいとの情報が入った」
“ルストロ”:「どうも、FHの連中から協力を取り付けたらしい」
雲井川 垂穂:「確保ッスか? それとも排除?」
“ルストロ”:「会長からは、その判断含めてお前に任せたい、と聞いてる」
GM:会長⇒支部長
“ルストロ”:「宇治村は……言葉を選ばずに言えばクズだが、ジャームじゃない」
雲井川 垂穂:「ああ。だからあたしにお声がかかったと」
雲井川 垂穂:「了解ッス。報告はまめに上げますけど、緊急避難ならいろいろやむなしッスよね?」
“ルストロ”:「あくまで強行偵察の範囲で一任する、とのことだ。定期的に支部長と高橋の二人と連絡をとってくれ」
“ルストロ”:「具体的な物証と身柄が確保できれば、拘束でも構わんぞ。わざわざ殺す価値のある男でもない」
雲井川 垂穂:「そこは状況次第で。この雲井川、いまは若に仕えるメイドッスから」
雲井川 垂穂:「ナマモノ教材にするのは、趣味悪いだけだと思うんスよね。あたし」
“ルストロ”:「…………」小さく息を吐く。
“ルストロ”:「ひとまずは地区内を探って、連中の研究施設を発見するところからだ。必要なら支援人員も送る」
GM:というような依頼を受けて、あなたはこの数日間、FHの研究施設がありそうな場所を探索しつづけていました。
GM:そしていよいよ研究所を発見。支部から派遣された支援人員と共に乗り込む、という予定だったのですが……


GM:現在。
GM:第10地区・FHの研究施設跡

GM:あなた達のチームが踏み込むと、そこは既に何者かに襲撃された後でした。
雲井川 垂穂:「どこのどなたさんか知らないけど、仕事早いッスねえ」
GM:研究所の武装警備員らしき人物はみな重傷あるいは戦闘不能の状態に陥っているうえ、研究員も死に絶えています。
GM:あなたが確保を命じられていた宇治村の姿もありません。既に逃げたのか、あるいは連れ去られたのか。
雲井川 垂穂:荒れた施設内に、見た目無警戒にキックボードで乗り込んでいる。巫山戯た見た目。
エージェント:「ジャック、来てくれ!……信じられないものがある」
雲井川 垂穂:「ろぐ。どうしました?」
GM:エージェントが顎で指し示す先には、内側から破壊されたと思われる鉄扉があります。
GM:シェルターじみたその機械扉が割れた先には、道筋を示すように、紫色の粘液が糸を引いている。
GM:何かが内側から出て、脱走を試みた。おそらくは“ルストロ”が言うところの“ろくでもないもの”でしょう。
雲井川 垂穂:「あちゃあ。……クラスIVはヨユウって厚さッスよねえこれ」
雲井川 垂穂:呼んだエージェントより先に、無造作にするすると前に出ていく。
雲井川 垂穂:キックボードが周囲を踏み荒らす……と思いきや、進んだあたりにはタイヤの痕すら残っていない。
GM:あなたが粘液の道をたどると、それは研究所の地下へ、地下へと向かっています。
GM:下層へ降りれば降りるほど、道に従えば従うほど、死体の数が増えていく。
雲井川 垂穂:「こちら"ジャック"。中継機はまだあります。支部の方に連絡頼めます?」
エージェント:「ひどいな。こりゃ……」
エージェント:「ああ。“ルストロ”に知らせよう。支部長たちにも」
GM:やがて、死体と血の汚濁が途絶えた先は……研究所を出て、街の地下水路へと。
雲井川 垂穂:「安い映画みたいな話ッスねえ」
GM:あなたが地下水路に残された巨大な足跡を辿ると、それは不意に途切れます。
GM:眼前には、ばか力で破壊した、としか思えないコンクリ壁の破砕痕。そして。
GM:破砕痕のすぐそばで、途方に暮れるように立ち尽くす何者かがいます。
雲井川 垂穂:「ハロー? こんにちは。おはようございます?」
雲井川 垂穂:「聞こえてます? 日本語通じてるッスか?」
???:「やあやあ。これは困った。大変なことになったぞう……」
???:男は君の声にびくり、と身をすくませた後、両手をあげて君たちの方を振り向く。
???:宇治村ではない。気の弱そうなへらっとした笑みを浮かべた優男だ。
???:「わあ、待った待った!撃たないでくれ!こっちは丸腰だし、そういう荒っぽいのは慣れてないんだ!……あれ?」
雲井川 垂穂:「こちらはUGN。名前と身分を伺いたいんスけど?」
雲井川 垂穂:「メイドさんですよ」手をふる。
???:「ああ、UGN!よかった、君たちを待ってたんだ。僕の友達もそうだったんだけど、一足先にあれを追って……」
???:「あー。名前、名前ね。ああ……」困ったような表情を浮かべて、男は数度頭を掻いてから、笑顔で答える。
???:「おそらくなんだが、私は……」
???:「たぶん、コードウェル博士だ」
GM:男はどう見ても日系人で、そんな風には見えません。
雲井川 垂穂:「なるほど。じゃあ博士、支部までご同行願います」
雲井川 垂穂:「話はそっちで伺わせてもらいますから。ご存知なんスよね? これの原因」
雲井川 垂穂:通路のぬめぬめを指す。
???:「ああ、勿論!そいつをどうにかしないことには、街が大変なことになる」
コードウェル博士?:「君たちに従うよ。うん」優男は気弱そうな笑みを浮かべて、君たちに同行するのだった。



【scene2】ロイス取得

GM:OP終了/ロイス取得が可能です

雲井川 垂穂:ロイス先は……今回遭遇できてないんスよね。「目標:宇治村 唯:○有為/無関心」でロイスを。以上。

【OP3】まるで稲妻のような


GM:【シーンプレイヤー】高橋正恒
GM:登場ダイスをどうぞ
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:40->45)
GM:阿久津君も登場可能です。どうされますか?
阿久津数馬:じゃあ出てみます
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:44->52)
阿久津数馬:わお

GM:N市・第10地区 高級ホテル
GM:突然の停電に人々がざわめき立つ。半ばパニック状態に陥りつつある喧騒を切り裂くように───
GM:派手な破砕音が響き、窓ガラスが割れて二つの影が会場に飛び込んでくる。
高橋正恒:「支部長。」左手で支部長を下がらせる。
阿久津数馬:「……ああ」素直に従う。
高橋正恒:銃を抜き、二つの影に向ける。
高橋正恒:「招待状はあるかい、君たち。」
“ブラックミラー”:叩きつけられ、真っ二つに割れたテーブルの上から腰を上げると、高橋さんに振り向く。
“ブラックミラー”:「……UGNか。悪いが、持ってない」
GM:顔のない狼に似たアームドスーツの人物が、ボイスチェンジャー越しの声で告げる。
高橋正恒:「じゃあ帰るんだね。マナーが最悪だ。」
GM:この人物に関しては、UGN内にデータがあります。“ブラックミラー”。非正規の……つまり原義的な意味での自警団員。
GM:市内にてFHセルを標的にした攻撃行為の報告例複数。
“ブラックミラー”:「そうしたいのは山々だが……できれば、あれを片付ける手を貸してくれると助かる」
GM:指を差す先には、紫色の不気味な異形の姿がある。
ジャーム:「Shrrrrrrrrrrrrrr」
高橋正恒:「あっちが招かれざる客ってわけか。」
阿久津数馬:「……なんだあいつ……!」
高橋正恒:「あれに付いて分かっていることは?弱点とかはあるかい?」
“ブラックミラー”:「たぶん、ウロボロスだ。能力を吸われた」
“ブラックミラー”:「迂闊に殴りかからない方がいい。弱点は……あればいいけど」
高橋正恒:「絡め手は得意分野でね。」
“ブラックミラー”:腰から二丁の大型拳銃を抜くと、紫色の肉塊に向けて銃砲を放つ。
“ブラックミラー”:「今のところ、こいつだけは効く」
阿久津数馬:「銃か。特殊なものか?」
高橋正恒:「なら大概安心だ。」
ジャーム:「Grrrrrrrrrrr!!!!!」銃撃を受けて、肉が波打つように数度削がれる。
阿久津数馬:「そうでないなら……」高橋さんを見て。「問題ない」
高橋正恒:「……………。」《プロファイリング》
“ブラックミラー”:「いいや。さっきそこで拾ったやつだ」
高橋正恒:銃を構えて、撃つ。狙いはジャームではなく天井に設置されたスプリンクラー。
高橋正恒:「銃弾で剥げているのは表皮だ。」
高橋正恒:「だから仕留めるには大口径の貫通弾で内臓を傷つけるか、」
高橋正恒:もう一発発砲。狙いは会場に設けられた電気スタンド。
高橋正恒:銃弾を受けた電気スタンドがバチバチと放電しながら、スプリンクラーで出来た水溜まりに倒れる。
高橋正恒:「こうして内側から焼く。」
ジャーム:「Gyyyyyyyyyyぃいいいいいい!!!!!」
高橋正恒:けたたましいジャームの悲鳴と黒煙が上がる。
GM:金属音に似た鳴き声が、徐々に人間の悲鳴に変わる。有効打!
阿久津数馬:「……声」
ジャーム:ぶすぶすと煙をあげて、ジャームの巨体が倒れ伏す。
高橋正恒:「ですね。」
GM:君たちの目前で巨体は崩れ落ちると、徐々にしぼんでいく。
GM:倒れ伏す男の姿に、高橋さんは見覚えがあります。
GM:市内で活動を目撃されていたR犯罪者……とはいえ、こんな大規模な破壊能力や怪力を行使できるようなオーヴァードではありません。
GM:せいぜい、目くらまし程度のイージーエフェクトを幾つかと、人より身体能力が少し高い程度。
GM:“小物”のはずです。
高橋正恒:「…滝口裕生。窃盗と強盗の常習犯。」
高橋正恒:「要注意オーヴァードとしてこちらでも行方を追っていた人物です。」
阿久津数馬:「犯罪者か……」
阿久津数馬:「……これは、強盗の範囲か?」
阿久津数馬:周囲を見回す。
高橋正恒:「いえ。こんなエフェクトは報告されていません。」
GM:人々は恐怖と奇異の視線をあなた達に一瞬向けますが、それも束の間。
高橋正恒:「精々周囲の風景に溶け込んで追跡を振り切った…とかそんな程度です。」
GM:ブラックミラーが《ワーディング》を展開し、周囲の人々を気絶させます。
“ブラックミラー”:「知ってる顔か?……いずれにせよ、助かった」
阿久津数馬:「だよな。普段からそれならその程度の記述で済むはずがない」
高橋正恒:「……ああ、ありがとう。”ブラックミラー”くん。」
“ブラックミラー”:「そいつは研究所にいた。FHの」
阿久津数馬:「場をぐちゃぐちゃにして……」じろりと睨むが。「まあ、おかげでこちらも事態の把握ができた」
阿久津数馬:「FHの……実験体か」
高橋正恒:「FHの研究所………。」阿久津を見る。
“ブラックミラー”:「連中に玩具を仕込まれたんだろうな。……ああ、くそっ」
“ブラックミラー”:話の途中で、鬱陶しそうに破損したヘルメットを脱ぎ捨てる。
高橋正恒:「雲井川さんが向かった場所と関連があるかもしれませんね。」
阿久津数馬:「先ほどの連絡か。タイミングも嫌な感じに合ってるしな……」
“ブラックミラー”:「もう行く。厄介な奴を置いてきたんだ。借りはいずれ返す」
GM:少女はぶっきらぼうに告げると、ヘルメットを片手にその場を立ち去ろうとします。
阿久津数馬:「……!」その素顔に少し呆気に取られ。
GM:重要参考人です。この場から返してしまうのはまずいでしょう。今は引き止めたほうがいいかもしれません。
阿久津数馬:「あ、ま、待て!」
“ブラックミラー”:「………何だ」じろり、と阿久津くんを不機嫌そうに見据える。
阿久津数馬:「もっと詳細を聞かせろ。はいさよならで済むと思うなよ!」
“ブラックミラー”:阿久津くんと、背後で油断なく構える高橋さんを見つめる。
“ブラックミラー”:「……わかった。お互い、協力したほうが良さそうだ」
阿久津数馬:「そうだ。その方が借りとやらもすぐ返せるだろ」
阿久津数馬:「な、高橋」
高橋正恒:「置いてきた人が気になるなら我々が同行してもいいですしね。」
高橋正恒:「ともかく、現状持っている情報を出し合いましょう。」
阿久津数馬:「ああ、厄介な奴という奴か……そうだな」
“ブラックミラー”:「そうだな……すまないが、頼む」
GM:(この場は以上になります/何かあればどうぞー)
高橋正恒:しばらくして、UGNの職員がパーティ会場にやってきて、
高橋正恒:周辺の被害者と要人の安全確保、記憶処理、そして滝口裕生の死体を収容する。
高橋正恒:「君は確かに罪を犯したが、ここまでされる謂れは無かったろう。」
高橋正恒:独りでに呟く。
高橋正恒:「………さて、何から手を付けようか。」
高橋正恒:狢が重い腰を上げ、巣穴から這い出した。



【scene3】ロイス取得

高橋正恒:ロイス!
高橋正恒:滝口裕生/同情/○弔意/ロイス
高橋正恒:以上です。
阿久津数馬:こちらはロイス保留

【scene4】土曜9時、馴染みの顔が店に集い、ピアノひきは歌いだす


GM:【シーンプレイヤー】全員登場
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:52->59)
阿久津数馬:たか
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:45->51)
雲井川 垂穂:1d10+44
DoubleCross : (1D10+44) → 1[1]+44 → 45


GM:第10支部

GM:阿久津くんと高橋さんは、“ブラックミラー”を連れて第10支部へ帰投しました。
GM:一時は騒ぎとなりかけた復興記念パーティへのジャームの侵入ですが、こちらは記憶処理および清掃班の事後処理により
GM:ひとまず事故として処理されつつあります。
GM:そんなこんなで君たちが支部へ戻ってきた頃、雲井川さんも妙な人物を連れて支部へ戻ってきます。
GM:彼は自分をコードウェル博士だと名乗っていますが、そんなわけありません。
高橋正恒:「………なるほど。事情は大方分かったよ。」
雲井川 垂穂:「いやーお疲れ様ッス若。高垣サン。まあ、この雲井川、間がいいというか悪いと言うか」
雲井川 垂穂:私服でペットボトルから茶を注いでいます。
“ブラックミラー”:「…………」頭痛を堪えるようなしかめ面で、懐から取り出した錠剤を噛み砕く。
高橋正恒:自称:コードウェル博士と”ブラックミラー”に茶を出して、自分も適当な椅子に座る。
高橋正恒:「君は水もいるかな?」”ブラックミラー”に
コードウェル博士?:「わあ、これはどうもご丁寧にありがとう」
雲井川 垂穂:「重要参考人らしき人物を回収してきてるッスよ。ささ、粗茶ですが」○藤園。
阿久津数馬:「…………」うさんくさそうな顔で"コードウェル博士"を見ている。
雲井川 垂穂:「組織安定剤の類ですか? アレ大変ッスよね」湯冷ましの入ったポットをブラック・ミラーの目の前に、と。
コードウェル博士?:嬉しそうにお茶を受け取り、遠慮なく飲み始める。
雲井川 垂穂:「まあ、報告の通り、どう考えても怪しいところに一人で居たおっさんッスから」
雲井川 垂穂:「無関係ってことはないと思いますよ。若、お茶どうぞ」
阿久津数馬:「……大方わかったか……?」首を傾げながら。
阿久津数馬:お茶を受け取って、ふうふうと冷ます。
阿久津数馬:「……ん。いつも通り美味い」
高橋正恒:「分からないことが分かったことだけでも進歩ですよ、支部長。」
“ブラックミラー”:水を受け取ると、複雑そうな表情で雲井川を見てから、薬を服用する。
阿久津数馬:「そういうものかもしれないが……」
雲井川 垂穂:「若の分だけは頑張って湯煎してますから」満面の笑みで自分の分を注いで勝手に座る
高橋正恒:「現状は、」
高橋正恒:「起こった事件は二つ。」
阿久津数馬:「ば、そういうのは黙っておくのがだな……!」雲井川さんに慌てて言ってから、高橋さんに向き直る。
高橋正恒:「ジャームの乱入騒ぎとFHの実験施設の壊滅。」
高橋正恒:「こちらで確保したジャームは明らかに元の能力とかけ離れた戦闘性能を有しており、」
高橋正恒:「後天的に変異させられた可能性がある。」
高橋正恒:「順当に考えればFHの実験施設との関連がありそうですね。」
阿久津数馬:「タイミングが揃いすぎるからな……」
雲井川 垂穂:「第四のほうに回したサンプルは、まだ回答は帰ってきてないッスけど」
雲井川 垂穂:「どうなんスか博士? なにかご存知ですか?」
高橋正恒:「やるべきことはこれらのジャームの捜索と調査、討伐。そのためには…」
高橋正恒:「情報の提供が必要なんですよ。」
コードウェル博士?:「博士?」きょろ、と後ろを振り向いて。
阿久津数馬:「仮に無関係だとしても、危険な規模の案件が2つも進行してることになる。余計放ってはおけない」
高橋正恒:自称コードウェル博士と”ブラックミラー”に向き直る。
コードウェル博士?:「あ、僕か!いやあ、あの研究所はユズちゃんが見つけてきたんだよ」
高橋正恒:「ジャームの正体や習性、特性を明かして出来るだけ楽に終わらせたいからね。」
“ブラックミラー”:「ユズちゃん言うな。……FHの連中を追ってる時に、地図情報を見つけた」
“ブラックミラー”:「何を研究してたかは知らない。それを調べる為に行ったところで、戦闘になったんだ」
阿久津数馬:「なるほど、じゃあこいつ、本当にあそこにいただけなのか……?」
“ブラックミラー”:「ついでに言うと、このバカはコードウェル博士じゃない。ゲンジュウロウって名前だ。たぶん」
阿久津数馬:「やっぱり違うじゃないか……」首を横に振る。
ゲンジュウロウ:「ちょっと、やめてくれよ!その名前、厳つくてなんか苦手なんだよ」
雲井川 垂穂:「偽名名乗るにしても思い切り良すぎないッスか?」きなこもちを一つ取って頬張る。
ゲンジュウロウ:「そりゃ、僕の名刺入れに入ってた名前は幻十郎だったけどさ」
ゲンジュウロウ:「僕、幻十郎ってキャラじゃないと思うんだけどなあ」
阿久津数馬:「貴様、億が一を警戒してた僕の身にもなれよ。まったく!」
ゲンジュウロウ:「いや、実は記憶喪失でして。そのコードウェルって名前には覚えがあるような……ないような……そんな感じだったので、つい」
高橋正恒:「ゲンジュウロウ氏と君にはどのような関係が?」
高橋正恒:”ブラックミラー”に
阿久津数馬:「そんなの僕にだって聞き覚えはあるわ」腕を組んでぷりぷりしている。
雲井川 垂穂:「まあそりゃ、日本人が福沢諭吉とか、アメリカ人がワシントンとか名乗るようなもんスからねえ」
“ブラックミラー”:「13地区で拾った。……正直、ちょっと後悔し始めてるところだ」
雲井川 垂穂:「拾いもんは大事にしたほうがいいッスよ。たまーに当たりが混じってますから」にぃっと笑って。
高橋正恒:「……ああ。」13地区の名を聞いて納得のいったような顔に
雲井川 垂穂:「てことは、あのよくわかんない粘液野郎の手がかりは、正気のユズちゃんだけってことスか?」
雲井川 垂穂:「お茶もう一杯いります? 何か甘いの食べます?」
阿久津数馬:「そうなりそうだな。やはり詳細を話してもらいたいが」
雲井川 垂穂:「なんならとっておきの羊羹切りますよ」
“ブラックミラー”:……急に態度変わったな、このメイド、と思いながら
“ブラックミラー”:「あの研究セルを見つけたのは、本当に偶然なんだ」
“ブラックミラー”:「でも」ふ、と思い返すように。「今思えば、出来過ぎてたような気がする」
阿久津数馬:「出来すぎてた?」
“ブラックミラー”:「警備の反応が早すぎた。まるで最初から誰か襲撃者が来ることを知ってたみたいだ」
“ブラックミラー”:「おかげで少し手古摺った」
高橋正恒:「………。」
幻十郎:「そういえば、メイドちゃんとUGNの人たちはなんであそこにいたの?」
雲井川 垂穂:「ああ。あれはユズちゃんの仕業っスか。なかなかのお点前で」
雲井川 垂穂:「そらお仕事ッスよ。詳しくは上司に聞いてくださいな」
阿久津数馬:「偵察を指示していたんだ」
阿久津数馬:「まあ、人探しの一環だな」雲井川さんを見て。
幻十郎:「そっか、偵察かあ。……偵察って、メイドの仕事?」
雲井川 垂穂:「メイドの仕事ッスよ」
阿久津数馬:「メイドの仕事かどうかは知らんが、こいつの仕事で、こいつはメイドだ」
阿久津数馬:「結果的にそういう話になってしまう……」
幻十郎:「そっか。メイドは偵察をする仕事である……と」手帳を取り出して、何やら書き込む。
阿久津数馬:「それはちょっと拡大解釈が過ぎるぞ! 他のメイドに謝れ!」
雲井川 垂穂:「他の強行偵察メイドがいたらどうするんスか!」
幻十郎:「えっ すいません!」
“ブラックミラー”:「……メイドの仕事は置いておいて、だ」高橋さんの方を見て
高橋正恒:(社会常識にやや欠けているのは、俗世と隔離されたからか、あるいは人間じゃないからかな。)
高橋正恒:「はい。」思索を止め”ブラックミラー”を見る
“ブラックミラー”:「まずはあの研究所について調べるのが、お互い近道じゃないか」
高橋正恒:「そうだね。もう廃墟同然だろうが、何か残されたデータがあるかもしれない。」
阿久津数馬:「僕も賛成だ。痕跡からわかることもあるだろう」
GM:(こんなところで最初のリサーチ項目をお出ししたいですが、どうか)
阿久津数馬:はーい

【調査可能項目】
氷室隆彌:情報〈ウェブ〉4 〈UGN〉12
宇治村唯の研究に関して:情報〈軍事〉〈ウェブ〉6 〈UGN〉10
ブラックミラー:情報〈噂話〉5 (UGN)7


GM:現段階では以上です
GM:複数技能で調査可能ですが
GM:情報によってはいわゆるハズレといいますか、そこまでシナリオに関わりのない情報もあります
GM:当然、難易度が高いほうが重要度の高い情報がでます。
高橋正恒:了解です。では早速判定を
高橋正恒:ブラックミラーを情報:UGNで判定します。
GM:はい!どれを調べますか?
GM:ドーゾ!
高橋正恒:コネ:UGN幹部を使いさらにカンパニーデータを乗せて+3D!
高橋正恒:5dx+1>=7 UGN
DoubleCross : (5R10+1[10]>=7) → 10[2,5,8,9,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

高橋正恒:成功です
阿久津数馬:ひゅー
雲井川 垂穂:そしたら、氷室のUGNッスね。カンパニーで+1dもらって《生き字引》。侵蝕45
雲井川 垂穂:5dx+14
DoubleCross : (5R10+14[10]) → 10[4,4,6,8,10]+8[8]+14 → 32

雲井川 垂穂:通しました。
阿久津数馬:やばい
阿久津数馬:宇治村唯の研究に関してを情報:UGNでコネとカンパニーデータ使用。
阿久津数馬:5dx+4=>10
DoubleCross : (5R10+4[10]>=10) → 10[4,7,8,9,10]+5[5]+4 → 19 → 成功

阿久津数馬:やったー
GM:全員大目標達成ですね!おめでとうございます
GM:では情報を開示していきます

【情報開示】

【氷室隆彌について】
《UGN-セキュリティクリアランス制限有》
《調査報告書-氷室隆彌について》
年齢28歳。出身は日本・東京都内。父は資産家で旧氷室グループの会長・氷室剛。
幼少期の事故により父を亡くした後、遺産の相続を拒否。養育施設に入所後、独力で僅か15歳の年齢で大学課程を修了。
17歳の頃、立ち上げた事業を元に現在会長を務めるDCグループを設立。
調査の結果、事故に不審な点はなし。
また、現在に至るまでレネゲイドウイルスへの感染・発症も確認されていない。
テレーズ・ブルム同様、純粋培養された真性の天才と言える。
父である氷室剛氏が親UGN派であったことから、過去数度評議会への参入打診を受けているが、いずれも辞退している。
現段階でわかることは以上/⇒【DCグループについて】調査可能になりました



【宇治村唯の研究に関して】
過去、宇治村唯は阿久津技研に所属する研究員として、オーヴァード用の装備制作および
対オーヴァード・反レネゲイド武装の設計・開発にも着手してきた。
彼が阿久津グループを辞職する原因は、《パラサイト》と呼ばれる兵器の開発に由来する。
《パラサイト》は宇治村の理論によればオーヴァードと非オーヴァードを区別し、前者を確実に抹殺する兵器であった。
宇治村はこの武器開発こそ次代の兵器開発の要になると進言するが、非人道的に過ぎる本兵器の開発は却下される。
その後、研究所の開発費を一部着服し、ひそかに試験用のAオーヴァードを用いた動物実験を強行したことが発覚し、着服および独断でのプロジェクト推進の責任を取る形で辞職(実際にはクビに近い)
その後の消息は不明だったが、FHに拾われる形で研究を継続していたようだ。
情報は以上/【パラサイト】について調査可能になりました/宇治村の研究施設跡を調査可能になりました/



【ブラックミラーに関して】
自警団員。主にジャーム・FHと敵対する。元UGNイリーガルのある少女の遺伝子情報から作られたクローン兵士。
かつては製造元であるFHの暗殺者として暗躍していたが、折を見て脱走。脱走後はFHと敵対する。
喪失した左腕の肘先を補填する機械義手「グレイプニル」および戦闘時に着用する機械鎧はFHの技術を一部流用したもの。
個人名は七篠柚希(ななしの・ゆき)。
▼FHと敵対する過程で侵入したセル内で、宇治村の研究施設に関する情報を入手。
兵器あるいはトランス類の設計施設である可能性を検討し、破壊のために単独攻撃を仕掛けた。
ジャームとの戦闘で受けた攻撃が元で本来の能力を封じられており、戦闘では力を貸すことが難しい状況にある。
現在の彼女の状況から、実験施設で研究されていたジャームは「オーヴァードの持つ能力を封じる」特性を持つと考えられる。
◆現在判明している情報は以上となります⇒【謎のジャーム/滝口裕生】について調査可能になりました



【ここまででわかったこと】
《氷室隆彌に関して》
1-事故で父親を亡くして孤児になった/2-本物の天才/3-なぜかUGNへの協力には否定的
=彼の会社について調べる・彼に近づけば、さらにわかることがあるかもしれない

《宇治村唯に関して》
1-阿久津グループで働いていた/2-危険な兵器開発者/3-兵器製造のための資金・技術提供を必要としていた/
=研究所に向かうか、彼の作っていた《パラサイト》を調べれば、なにかわかるかもしれない

《ブラックミラーに関して》
1-危険なヴィジランテ/2-シャイで無愛想だけど、捨て猫とか拾いがち/3-敵の攻撃を受けて現在エフェクトの使用不能
=倒したジャームについて調べると、わかることがあるかもしれない


GM:【だいたいそんな感じのことがわかりました】

雲井川 垂穂:「オーヴァードだけ殺す兵器ねえ。できるんスかねそんなもん」
高橋正恒:「僕は医者じゃないから詳しいことは分からないけど、」
高橋正恒:「この宇治村という男がそれを目指していたことと、」
高橋正恒:「パーティ会場に現れたジャームが、オーヴァードの特徴であるエフェクトを封印する能力を持っていることは確かだよ。」
雲井川 垂穂:「やりあうときは気をつけたほうが良さそうッスけど、増えるんですかねソレというか、アレというか」
阿久津数馬:「封印、面倒だな……」
雲井川 垂穂:「あたし、その手の影響は受けにくい体質なんスけど、それでも限度はあるッスからねえ」
“ブラックミラー”:「私がやりあったのは一匹だけで、他は見てないが……」
“ブラックミラー”:「宇治村ってやつも見かけなかった。そいつがまだ生きてて、アレと同じものを持ってるなら」しばし間を置いて「厄介だな」
阿久津数馬:「その《パラサイト》とやらについて、もう少し調べたい。これもやはり研究所を当たるのが手かもしれんな」
雲井川 垂穂:「了解ッス。現地調査はあたしが」
“ブラックミラー”:「私も行く。自己治癒位なら問題なく使える、弾除けくらいならできる」
高橋正恒:「いや、全員で行こう。彼女が受けたような襲撃がないとも限らない。」
阿久津数馬:「無理はするなと言っても、行くタイプだろ、お前」
“ブラックミラー”:「………好きにしろ」
高橋正恒:「研究所にデータが残っている、と敵も考えているだろう。」
阿久津数馬:「なら僕も行く」
雲井川 垂穂:「慧眼ッスね。ゆずちゃん、そういう生き方をしてるニオイがプンプンするッス」
幻十郎:「あ、今のは“ありがとう”って意味ね、たぶん」
高橋正恒:「ならば回収班とかち合う可能性もある。」
“ブラックミラー”:「…………」じとり、と幻十郎を睨みつける。
雲井川 垂穂:「じゃ、司令部ごと動くってことで。速戦ッスね」
幻十郎:「ええー…… 僕なんか悪いこと言った……?」
阿久津数馬:(……好きにしろ、がありがとう、か。ややこしい……)
雲井川 垂穂:「若、チョッパーはどうするんです?」
阿久津数馬:(……?)
阿久津数馬:少し、レセプションの時のことを思い出したりなどしながら。
阿久津数馬:「ん、あ、ああ」
阿久津数馬:「すぐに呼び寄せられるよう待機させておく。いつも通りだ」
幻十郎:「チョッパー?誰?」
阿久津数馬:「人じゃない。兵器で……」
阿久津数馬:「僕の玉座だ」少しだけ得意げに。
阿久津数馬:「お前も来るのか? 幻十郎とやら」
幻十郎:「僕!?どうかな?行っても役に立たない可能性が高いからね」
幻十郎:「力になれることといえば……あ、そうだ。今の時間ってわかるかな」
阿久津数馬:「そうか。なら見る機会を逃すな……と」
阿久津数馬:時計を見る。
幻十郎:ズボンのポッケから、鎖で繋がれた懐中時計を取り出して。
幻十郎:「僕のこれ、秒針以外が壊れちゃってて」困ったように笑みを浮かべる。
GM:阿久津君が時計を見れば、時刻はちょうど夜の21時を指していることがわかります。
阿久津数馬:「……21時ちょうど。今3秒を回った」
阿久津数馬:「変わった壊れ方をしているな、それ」
雲井川 垂穂:少し怪訝そうな目で時計を見る。
幻十郎:「………………」阿久津君から時刻を聞き、じっと己の時計を見つめる。
幻十郎:「現在物理時刻は21時ちょうど。顔なじみが集い、ピアノひきが唄いだした。」
幻十郎:「破滅記録時計は23時15分。世界の終わりまで残り45分。……あまり余裕はないな」
幻十郎:パチリ。懐中時計の蓋を閉じる。先程までは明瞭に、普段と違う深刻なトーンで話していたが、
幻十郎:君たちと顔を併せて以来の変わらぬ気の抜けた表情に戻っている。
幻十郎:「……えーと、その研究所だっけ。難しいことはわからないけど、針路はあってるはず」
阿久津数馬:「……破滅?」穏やかならぬ言葉を聞き返す。
“ブラックミラー”:「こいつの能力だ。一種の予知だな」
“ブラックミラー”:「仰々しい言葉を使ってるが、要するにこのままだと何かまずい事が起こる、とだけ思えばいい」
“ブラックミラー”:「それ以上は聞くなよ。私に聞いてもわからないし、コイツから聞くともっとわからないぞ」
雲井川 垂穂:「USのたちの悪い冗談ッスね。すぐ戻すやつ」
幻十郎:「ええと……ともかく、今君たちが進んでる方向は間違いではない、みたい」
高橋正恒:「彼も連れて行った方がいいかもしれないね。」
阿久津数馬:「参考にはしておく。残りとやらを引き延ばせるならそれに越したことはない、とな」
幻十郎:「そう!今のところ23時59分から分針が動いたことは一度もないから、安心して!」
阿久津数馬:「わりとギリギリまでいったことあるんだな……?」
幻十郎:励ますように懐中時計の蓋を開いて、君たちに見せる。
幻十郎:どういう理屈か、時計は23時59分を示した状態で時針と分針が止まり、秒針のみが動いている。
GM:チク、タク、チク、タク。
GM:機械的な時計の針が刻む音は、君たちに言いもしれない不安を与えるかも知れない。
高橋正恒:「この時計は重要な指針になるかもしれない。」
GM:世界の終わり。それが何を意味するのかは不明だが、今はまず宇治村の研究所に向かうしかないだろう
阿久津数馬:「……今がギリギリ、なんじゃないか」
高橋正恒:「いつだって世界は薄氷の上を歩いていますよ。」
高橋正恒:「氷が割れないようにするのが我々の仕事ですから。」
阿久津数馬:「……誰も下の海に落ちないように、か」
雲井川 垂穂:「やりがいのあるお仕事ッスよね」
高橋正恒:銃をホルスターに納め、立ち上がる。
雲井川 垂穂:「車回します?」
高橋正恒:「お願いするよ。」
“ブラックミラー”:「行くぞ、来い」
阿久津数馬:「……できる限りで、飛ばせ」
阿久津数馬:「秒針に追いつかれない程度にな」
雲井川 垂穂:「心得ました、若」



【scene4】ロイス・購入

阿久津数馬:雲井川さんに○信頼/食傷で取得します。
高橋正恒:購入!ロイスは保留です。
雲井川 垂穂:「同僚:高橋正恒:○信頼/脅威」でロイスを。
高橋正恒:あ、やっぱ取ろう
高橋正恒:雲井川垂穂/○信頼/不安/ロイス
高橋正恒:そして購入はどうしよっかな~
雲井川 垂穂:で、購入判定ッス。《マシンモーフィング》でアルティメイド服を。侵蝕率50になってー
雲井川 垂穂:3dx+16>=20
DoubleCross : (3R10+16[10]>=20) → 6[2,3,6]+16 → 22 → 成功

雲井川 垂穂:はい成功。ということでようやく商売道具ゲット。ちょっと汚損しちゃって取り替えです
阿久津数馬:とりあえずボディアーマーかな
阿久津数馬:2dx+1=>12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 7[6,7]+1 → 8 → 失敗

阿久津数馬:だめ!
高橋正恒:ウーン、アンチマテリアルライフル
高橋正恒:ブラックカードと手配師使用。調達ダイス+5
高橋正恒:さらに《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:調達》で判定。
高橋正恒:7dx7+12>=35
DoubleCross : (7R10+12[7]>=35) → 10[2,3,4,6,7,8,10]+10[3,7,8]+6[3,6]+12 → 38 → 成功

阿久津数馬:すご
高橋正恒:成功、ウェポンケースに納めておきます。
高橋正恒:ウェポンケース1にスラッグショットガン、2にアンチマテリアルライフル、3が空いてます。
高橋正恒:51→55
高橋正恒:以上です!

【scene5】たった2000万の犠牲


GM:【シーンプレイヤー】阿久津数馬(ほか登場可能)
GM:登場ダイスどうぞですー
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:59->69)
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:55->60)
阿久津数馬:ちょっと
雲井川 垂穂:1d10+50 合流する
DoubleCross : (1D10+50) → 8[8]+50 → 58


GM:第10地区・FHの研究施設跡地

GM:君たちはジャームと化した滝口と“ブラックミラー”の戦闘により荒廃した研究施設にたどり着きました。
GM:死体は既に第10支部の手配した清掃班により片付けられており、血の汚れ等もぬぐい去られていますが
GM:研究施設はところどころジャームの怪力やエフェクト使用による破壊跡が目に付きます。
エージェント:「お待ちしていました。支部長」あなたの到着に際し、一礼のあと状況を伝えます。
エージェント:「施設の損壊に関しては、探査の上で大規模な障害になりそうな部分は急ぎ修繕しました」
阿久津数馬:「清掃班は相変わらず優秀だな」周囲を見ながら。
エージェント:「データに関しても、洗い出しを目下行っている最中ですが、何者かが事前にプロテクトを掛けたらしく……」
雲井川 垂穂:「メインフレーム自体を破壊してないってのは、回収してくアテがあったんスかねえ」
阿久津数馬:「……警備の反応が早すぎた、か」ブラックミラーの話を思い出しながら。
高橋正恒:清掃班が回収した破片の断面を観察したのち、顔を上げる。
阿久津数馬:「襲撃が予測されていたらしい、というのは聞いていたが、これもその一環かな」
“ブラックミラー”:神妙な面持ちで頷く。
高橋正恒:「………。」顎に手を当てる
雲井川 垂穂:「思い当たる節が?」
阿久津数馬:「何かあったか? 高橋」
阿久津数馬:声が重なったので、ちょっとバツの悪い顔をする。
高橋正恒:「……襲撃を予測していたなら、」
高橋正恒:「もっとやり様はあったはずだと思いますね。」
雲井川 垂穂:「そうスね。この規模の予算入れてる研究所としちゃないわーってレベルッス」
高橋正恒:「少なくともこんな目の付く事態は避けただろうし、」
阿久津数馬:「……ふむ」
高橋正恒:頷く「本気で対策に転じていたのなら雲井川さんも”ブラックミラー”さんもただでは済まないでしょう。」
雲井川 垂穂:「FH絡みなら、専門兵力引っ張るのに時間はいらないはずッスからね。この街」
高橋正恒:「制御不能のジャームなんてぶつけない。統制の取れた正規兵力で叩き潰す。」
高橋正恒:「そうした方が、確実性が高いですからね。」
阿久津数馬:「じゃあ、あいつが解放されたのは事故に近いと?」
雲井川 垂穂:「事故か、もしくはヤケ起こした可能性はあるとは思うッスけど」
高橋正恒:「事故か…施設を丸ごと使った実験かもしれません。」
雲井川 垂穂:「ああ。現場の人間には、襲撃規模を過小に報告してー、と」
“ブラックミラー”:「ここの連中もハメられたのかもね」
阿久津数馬:「……実験か」ぐるりと、酷い破壊跡を見回す。報告で死者の数については聞いている。
高橋正恒:「ま、ともかくプロテクトが何とかなるまでは、」
高橋正恒:「現場を歩いて情報を探りましょう。」
高橋正恒:「僕の言ったことも推測にすぎませんしね。」
阿久津数馬:「そうだぞ。僕の言った方が正しいかも知れないしな」睨みつけながら。
阿久津数馬:少しだけ、口調は揺れている。
GM:ではここで、皆さんに研究所を調べてもらいましょう。ちょっとした判定のお時間!

【研究所の調査】
施設の状況を探索する:【感覚】目標値 11/<知覚>技能所有時、<知覚>による判定可能/
電算室の記録を調査する:【社会】目標値 9/12/情報:ウェブに関するコネ・技能あれば使用可能/


雲井川 垂穂:じゃ、施設探索行きます。いちおう知覚1ありますし。マイナーでジェネシフト。
雲井川 垂穂:1d10+58
DoubleCross : (1D10+58) → 1[1]+58 → 59

雲井川 垂穂:う。嬉しくないッスねえ。
阿久津数馬:電算室ですが、カンパニーデータのボーナスは乗りますか?
GM:ボーナスは乗ります。
阿久津数馬:やったー
雲井川 垂穂:1dx+1>=11
DoubleCross : (1R10+1[10]>=11) → 8[8]+1 → 9 → 失敗

雲井川 垂穂:はい。じゃあ旧団長へのロイスをタイタス化して昇華します。
雲井川 垂穂:1d10+9
DoubleCross : (1D10+9) → 4[4]+9 → 13

雲井川 垂穂:通しました。
阿久津数馬:わあ
雲井川 垂穂:ここは若づきのメイドっすから。そっちのほうが優先です。
高橋正恒:タイタス切って大丈夫かい!
雲井川 垂穂:まあ、あたしはコスパだけはいいッスからね。正直、能力1で11要求はタイタス1本で抜けられたら大安売りッすよ。
阿久津数馬:勇気……
阿久津数馬:大丈夫そうなら電算室いきたいです
GM:では残りは電算室についてですね どうぞ
阿久津数馬:カンパニーデータで+1dして調べます。技能はないです。
阿久津数馬:4dx=>12
DoubleCross : (4R10[10]>=12) → 10[3,4,9,10]+6[6] → 16 → 成功

阿久津数馬:やったあ
GM:さっすが支部長!

GM:では、阿久津くんは電算室で防壁の解除を行う解析チームの様子を見に来ました。
GM:高橋さんや雲井川さんも当然同行しているかもしれませんね。
阿久津数馬:かつかつと小さな足音を響かせる。
阿久津数馬:「どうだ、進行の方は」
エージェント:「は。現在こちらで解析を行っていますが、監視カメラの記録とあと一つ」
エージェント:「ここから持ち出したと思われるファイルの痕跡に、手間取っていまして……」
GM:コンソール前では、数人のエージェントが悪戦苦闘と言った様子で何やら電子戦を繰り広げています。
阿久津数馬:「やっぱり用意周到だな……」不機嫌そうな顔になる。
GM:ノイマンである貴方なら、なにかわかることもあるかもしれません。
阿久津数馬:「……少し退け」一人を下がらせ、画面を見つめる。
阿久津数馬:タン、タン、タン、と軽い打鍵音。
阿久津数馬:「……こいつ、結構癖のある防御をしてる。だから解きにくい、が」
阿久津数馬:「一度読み解けば逆に、そこが綻びになる」
阿久津数馬:「……できたかな」目を細める。
GM:では、阿久津君は【監視カメラの記録映像】と【“パラサイト”の実験記録および音声ログ】を入手しました。
阿久津数馬:満足げに腰に手を当てる!
GM:【監視カメラの記録映像】からは、“ブラックミラー”による襲撃直前~戦闘時の映像が確認できます。
GM:映像内では、戦闘の最中、ケージを内側から破壊したジャームが暴走を開始した様子を見ることができます。
GM:再生されている映像の様子から、少なくとも多くの職員にとってはジャームの脱走は予想外の出来事だったと伺えます。
GM:続いて、阿久津君が発見したあるファイルには、興奮気味にカメラに向かって語りかける男の映像が映ります。
宇治村唯:「あなたの言ったとおりだった。この研究所は既に割れていた」
宇治村唯:「FHが寄越した始末屋か、UGNか……どっちかはわからない。残念だが、施設と研究員は捨てていく」
宇治村唯:「“パラサイト”は既に完成した。これさえあれば、あとは幾らでも複製が可能です」男は興奮気味に厳重密封されたトランクをカメラにかざす。
GM:映像内で大気が揺れ、研究所内に悲鳴と銃声が響き始める。サイレンが鳴り響き、施設内の照明が非常用のものに。
宇治村唯:「あの出来損ないが侵入者を始末してくれればいいが……」
宇治村唯:「約束通り、そちらに向かいます。散布の手筈もその際に」
宇治村唯:「大丈夫です。今ならまだ、“たった2000万人”の犠牲で済みます。ええ。これも世界の為です。では」
GM:映像はここで途切れています。
GM:映像に映った男に関してですが、阿久津くんと、雲井川さんは見覚えがあるでしょう。
GM:阿久津グループを追い出された研究員の宇治村博士です。
阿久津数馬:「…………」覚えている。そして、つま先でとんとんと床を叩いている。
“ブラックミラー”:「さっきの推理の話だが」
“ブラックミラー”:「半分正解だったな。ここの連中は見殺しにされた」
阿久津数馬:「事故には近かったようだがな」
“ブラックミラー”:「……私も、利用されたってわけだ」くそっ、と吐き捨てる。
阿久津数馬:「最後に妙なことを言っていた。散布がどうとか」
阿久津数馬:「“パラサイト”絡みなんだろうが」
“ブラックミラー”:「ろくな意味じゃないだろうな。経験から言って」
阿久津数馬:「……“たった2000万人”の犠牲」
雲井川 垂穂:「専門分野からして細菌兵器ッスかね。二千万は粗い計算っぽいスけど」
阿久津数馬:「バカか」
阿久津数馬:椅子を蹴ろうとしてやめる。
阿久津数馬:「バカか、お前……その程度の器で」
阿久津数馬:「そんなものに手を出すような奴が!」
阿久津数馬:激昂しかけて、どうにか深呼吸する。
阿久津数馬:「数もしっかり数えられないような奴を放っておけん。さっさと止める」
GM:決意を新たにしたあなたにお得な情報です。【“パラサイト”の実験記録と音声ログ】を手に入れたことにより、
GM:【パラサイト】に関して調査する際、目標値が1/2に減少します。
阿久津数馬:やったー
GM:さて、では監視カメラの映像を見ている中で、雲井川さんはあることに気づきます。
GM:宇治村がアタッシュケースを手に後にする部屋ですが、これまであなた達が見て回ったどの場所にも、似たような部屋はありませんでした。
GM:かろうじて、背景に映った映像から所長室と通じている部屋であることはわかります。
GM:というわけで、あなたたちは隠し部屋を見つけました。
雲井川 垂穂:ということで、踏み込みます。キックボードで
高橋正恒:「………。」《プロファイリング》
GM:踏み込んだ先は当然無人ですが、いくつかの興味深いものを見つけます。
高橋正恒:記録映像から所長室との位置の関係を割り出し、隠し部屋へのルートを見つけ出す。
高橋正恒:「ここだ。雲井川さん。お願いするよ。」
GM:なかでも、高橋さんと雲井川さんの目を引くのは、壁に立てかけられた、第10地区を中心とする街の地図。
雲井川 垂穂:「あいっさー」キックボードで電源の落ちた扉を蹴りぬいて。
GM:蜘蛛の巣状に各部に糸とピンが立てかけられたそれは、否応なしに先ほどの「散布」という言葉を想起させます。
雲井川 垂穂:「テロ屋の地図ッスねえ。色分けはこれ人口密度?」
“ブラックミラー”:「……どう思う。探偵」高橋さんに。
高橋正恒:「………蜘蛛の巣か。」
高橋正恒:「”パラサイト”の性質に関する情報が必要だ。」
雲井川 垂穂:「ネタが残ってりゃいいんスけどねえ」メイド服の白手袋で、積み上げられたものを無造作に引き抜きながら。
高橋正恒:「ガス状の生物兵器か、あるいは水溶性のものか。僕は後者だと思うけどね。」
雲井川 垂穂:「じゃ、あたしはガスかエアロゾルのほうにベットしましょうか」
雲井川 垂穂:「何か賭けます?」
阿久津数馬:「のんきに賭け事してる場合か」後ろからにゅっと顔を出す。
高橋正恒:「ああ、すいません支部長。」
高橋正恒:地図に向き直る
阿久津数馬:「やるなら止めてからやれ、止めてから」
高橋正恒:「御覧の通り、”散布”予定地がピンで示されているようですよ。」
阿久津数馬:「……ん、いや、止めたってことはもう賭けの意味はなくなっている……?」ぶつぶつ言いながら。
阿久津数馬:「そのようだな。まったく、ふざけてる!」
高橋正恒:「散布を止めるにはまずどのような手段で散布されるかを突き止める必要があります。」
高橋正恒:「エアロゾル系統であれば空調設備を、水溶性のものであれば上水道や下水道を。」
高橋正恒:「それぞれ速やかに確保して敵の狙いを未然に防ぐ。……というあたりでいかがでしょう。」
阿久津数馬:「任せる。一刻も早く突き止めろ」
雲井川 垂穂:「必要ならすぐ動けるッスよ。この雲井川、フットワークが軽いのが自慢です!」
阿久津数馬:「成功の方になら、いくらでもこの僕が賭けてやる」
阿久津数馬:「頼む」
雲井川 垂穂:「若。ブックメークできないのは賭けになんないッス」
高橋正恒:「全員成功の方に賭けますからね。」
阿久津数馬:「う」
高橋正恒:苦笑しつつ
阿久津数馬:「……なんだっていいんだ」
阿久津数馬:「……たった2000万人とか、そういう言い方をするような舐めた奴が」
阿久津数馬:「僕の周りでうろうろと何か企んでるって事が我慢できない」
高橋正恒:「……なるほど。」
阿久津数馬:「僕は一人だが、幸いお前らがいる」
雲井川 垂穂:「Yes, my majesty」yaya
阿久津数馬:「2000万なんて数には及ばんが、何人『も』いてくれる」
雲井川 垂穂:ややおどけた感じの一礼
高橋正恒:「負けやしませんよ。」
阿久津数馬:「僕はそういう数の数え方をしたいし、お前らは応えるだろうと思っている」
阿久津数馬:「頼むぞ」
高橋正恒:「僕(ジャック)と、雲井川さん(エース)がいますから。」
阿久津数馬:「僕は? 僕はどのカードだ?」
雲井川 垂穂:「聞きますかぁ、それ」
高橋正恒:「無論、キングでしょう。」
阿久津数馬:ふふん、と笑って。
阿久津数馬:「当たり前の答えだったな」
高橋正恒:「それともこの前みたいにクイーンになります?」
阿久津数馬:「ばっ、おま、そんなわけがあるか!」
阿久津数馬:「首をちょん切ってやるぞ!!」
高橋正恒:「はは、怖いキングだ。」



【scene5】ロイス・購入

阿久津数馬:ロイスは保留
高橋正恒:ロイス保留!
高橋正恒:購入は…なんかいりますか!
雲井川 垂穂:ロイスは保留。購入は……どうします?
阿久津数馬:とりあえず自分でボデマを
雲井川 垂穂:達成値20くらいなら安定して調達できるッスけど。手分けしますか
阿久津数馬:3dx+1=>12
DoubleCross : (3R10+1[10]>=12) → 8[1,5,8]+1 → 9 → 失敗

阿久津数馬:nn,
阿久津数馬:ん、買える
阿久津数馬:3点支払って購入、装備。残り4点。
高橋正恒:こちらはPDW買いましょう。
阿久津数馬:あとはまあ、照準器とかブルゲとか盾があったら?くらいですね
高橋正恒:んー
高橋正恒:ちょっと待ってね
阿久津数馬:こちらのはすごく必要ではない
雲井川 垂穂:とりあえず、つぶしが効くようにブルーゲイル調達しときましょうか。
高橋正恒:こちらはPDWを購入します。みんな単体攻撃だしね…
高橋正恒:ブラックカードと手配師使用。両方とも残り一回。
高橋正恒:《コンセントレイト:ノイマン》《スキルフォーカス:調達》で判定
高橋正恒:8dx7+12>=30
DoubleCross : (8R10+12[7]>=30) → 10[1,6,8,8,8,9,10,10]+4[1,2,2,3,4,4]+12 → 26 → 失敗

雲井川 垂穂:じゃ、ちょっと考えましたがあたしはクリスタルシールドを。自分用ですね。
高橋正恒:財産4消費して購入。
高橋正恒:7→3
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+4した(侵蝕率:60->64)
雲井川 垂穂:3dx+16>=25
DoubleCross : (3R10+16[10]>=25) → 5[1,4,5]+16 → 21 → 失敗

雲井川 垂穂:じゃ、財産4入れて成功。残り6です。侵蝕は64に。
阿久津数馬:このPT財産点多い


【scene6】下なるものは上なるもののごとく


GM:【シーンプレイヤー】雲井川垂穂(ほか登場可能)
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+4した(侵蝕率:60->64)
阿久津数馬:様子見します。
高橋正恒:んー出ましょう。
雲井川 垂穂:出ますねー。おまかせあれ(シーン)
雲井川 垂穂:1d10+64
DoubleCross : (1D10+64) → 6[6]+64 → 70

GM:へあっ!?
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:64->70)

では、お二人には残っている情報項目にまずチャレンジしてもらいましょう
【DCグループについて】情報<ウェブ><噂話>6 <UGN>10
【パラサイトについて】情報<UGN>/<知識:レネゲイド>可能/目標値は双方16⇒8に修正済/
【謎のジャーム/滝口裕生】情報<UGN>9


GM:以上!気になる項目を触っておくんな!
雲井川 垂穂:そしたら、優先度高い気がするパラサイトについて調べておきますか。
高橋正恒:じゃあDCグループかなあ
高橋正恒:コネ:UGN幹部使って情報:UGNで判定
雲井川 垂穂:じゃあ行きますね。《生き字引》で71。
高橋正恒:5dx+1>=10
DoubleCross : (5R10+1[10]>=10) → 9[1,3,6,8,9]+1 → 10 → 成功

高橋正恒:成功!
雲井川 垂穂:5dx+14>=8
DoubleCross : (5R10+14[10]>=8) → 7[3,3,4,6,7]+14 → 21 → 成功

雲井川 垂穂:問題なく通るッス。
GM:お見事!
GM:【情報開示】

【DCグループに関して】
阿久津グループ・神城グループなどと並び、国内外に高い知名度を誇る大企業。
社名はDii Consentes(ローマ神話に登場する最高神たちの総称)に由来し、関連企業の名称もすべてローマ神話の神格に因む。
一般的には化粧品メーカーであるヤヌス社や、外食チェーン産業を展開するケレス・フーズが有名。
軍需・重工業の分野においても企業を抱えており、重火器製造を手がけるマルス・ヘビーアームスや航空機・宇宙ロケット開発のユピテルなど、手がける業種は多岐に渡る。
◆宇治村の研究施設にて利用されている設備の幾つかは、DCグループの研究プラントにて利用されている機器と同種のものであることが確認された。
大企業ゆえ被害者である可能性も高いが、あるいは計画に関与していたおそれもある。
幸い、氷室はまだ市内に滞在中であることが確認されている。直接話を聞いてみる価値はあるだろう。
⇒トリガー/「氷室から事情を聴取する」が可能になりました。



【パラサイトについて】
阿久津技研にて宇治村が提唱した理論によれば、一種のナノマシン兵器とされる。
極小サイズの医療機械をオーヴァードに投与し、体内で意図的に機能不全を作動させる。
これを兵器レベルで実現・運用する、というもの。
通常、現代の科学技術ではナノマシンの運用など不可能に近いが、宇治村はこれをブラックドッグ用の特殊装備同様、オーヴァード用のものに限定すれば可能であると提唱していた。
オーヴァードの肉体に適応可能な装備は、常人には運用不能である点に着目し、これを応用することで「オーヴァードのみに危害を加える」選別装置として利用可能としている。
◆宇治村の研究施設にて発見された記録によれば、彼はこのマシンに伝染性を与えることを目標としていたようである。
細菌兵器と異なり、ワクチンのような治療法はなく、解除コードによる電気信号でのみ命令を解除・変更することが可能。
また宇治村は、滝口を含む数人の検体を雇用し、試験的にこの投与を行っていたようであるが、いずれも宇治村の望む変異は遂げなかったことに不満を抱いている。



【ここまでわかったこと】
《DCグループに関して》
1-チョーでかい会社/2-えんぴつからロケットまで作っている/3-ちょっと怪しい。話を聞いてみる価値アリ。
《パラサイトについて》
1-医療用の極小機械を転用した殺人兵器/2-オーヴァードの体内でだけ悪さをする/3-ジャーム化するのは予想外


GM:以上のことがわかりました/

GM:N市第10支部

GM:研究施設から持ち帰った資料を精査していた雲井川さんたちは、“パラサイト”について上記のような情報を得ました。
雲井川 垂穂:「高橋サン、二千万ってどっちだと思います?」
高橋正恒:「オーヴァードか、非オーヴァードか、かい?」
GM:記録によれば、感染後即時死亡するはずの被検体がジャーム化することに関して、宇治村は強い苛立ちを覚えていたようです。
高橋正恒:資料に目を落としつつ雲井川の質問に応える
雲井川 垂穂:「あたしは非オーヴァードの方に賭けますけど。これ成立します?」
高橋正恒:「2000万の犠牲か…。」
高橋正恒:「成立しないよ。」
高橋正恒:「僕もそう思ってる。」
“ブラックミラー”:「妙だな」君たちの横で記録を見ながらぼそり、と呟く。
高橋正恒:「どうかしたかい。」
“ブラックミラー”:「オーヴァードにだけ作用して、感染したやつを殺すか、ジャームにするんだろう」
高橋正恒:「うん。」
“ブラックミラー”:「こいつの口ぶりじゃ、相当強い伝染性を持たせたがってたはずだ」
雲井川 垂穂:「そッスねえ」
“ブラックミラー”:「あれと殴り合ったが、私はジャームじゃないぞ。お前らもだろう」高橋さんに。
高橋正恒:「………。」顎に手を当てる
雲井川 垂穂:「伝染性の付与に失敗したか、信号が入ってないから活性化してないか」
雲井川 垂穂:「精密検査受けてる時間はありますかねえ」
高橋正恒:「ナノマシン、が原因だっけ。」
雲井川 垂穂:「書いてある限りは」
“ブラックミラー”:「こいつが正気で書いてるなら、そうなるな」資料を軽く手で叩いて。
高橋正恒:「であればナノマシンを製造する機械があったはずだ。もう一度研究所の写真を。」
GM:コンソールに研究所の写真が展開される。
高橋正恒:「ナノマシンの運用開発は個人ではまず不可能だ。」
GM:施設内の機器をエージェントが撮影したものですね。
高橋正恒:「金が掛かるし、こうした機械をハンドメイドしていたら精度と品質は格段に落ちる。」
高橋正恒:「だから、バックに企業や組織が関わっているはずだ。」
高橋正恒:コンソールを操作して機械の一部を拡大する。
雲井川 垂穂:「合致するやつッスか?」
GM:データベース照合により、DCグループが所有する製薬企業で利用されている医療用極小機械群の製造機器と同種のものである、と確認できます。
高橋正恒:「この精密加工機。」別の写真が画面に現れる。
GM:また、高橋さんはパーティーでの騒動の際、氷室が残した意味深な言葉や、彼が騒ぎの直前に場を立ち去っていたことを思い出してもいいでしょう。
雲井川 垂穂:「製造番号は外してあるッスけど、どう見ても同型ッスねえ。若は嫌な顔しそうな」
高橋正恒:「DCグループの製薬会社で同種の製造機器が使用されている。」
高橋正恒:「他の製造機器もそうだ。マルス・ヘビーアームス社やヤヌス社のものと共通点が見られる。」
高橋正恒:「そして、氷室氏の意味深な態度だ。……何かあると思わないかな。」
雲井川 垂穂:「賭けになんないッスねえ」
“ブラックミラー”:「聴いてみる価値はありそうだな」
“ブラックミラー”:「……私と探偵の身体についてだが」
“ブラックミラー”:「直接検査するより、手っ取り早い方法がある」
高橋正恒:「……?」
“ブラックミラー”:「既にジャームになってるやつがいるだろう。第四に持っていったそうだな」
“ブラックミラー”:「あそこは優秀だろう。結果が出てるはずだ」
高橋正恒:「報告を聞いてから氷室氏に接触してみようか。」
雲井川 垂穂:「そうスね。話題のひとつも手土産がなきゃ、失礼にあたるッス」
“ブラックミラー”:「もしくは、手分けするか、だ。」
高橋正恒:「どっちにしろ支部長を呼ぼう。僕ら下々の者じゃ社長殿とは話せないよ。」
雲井川 垂穂:「毛並みのいい知らない人、苦手なんスよねえ」
高橋正恒:阿久津への連絡を入れてから、椅子に背をもたれぐっと伸びをする。
高橋正恒:「支部長はどうなんだい?毛並みがいいじゃないか。」
雲井川 垂穂:「飼い主嫌う犬はいないッスよ」
高橋正恒:「なるほど。犬か。」くつくつと笑う
雲井川 垂穂:「この雲井川、生まれてこの方ずっと首輪つきッスからねえ」
高橋正恒:「…餌と散歩は足りてるかい。」
雲井川 垂穂:「体のラインが崩れない程度には」
高橋正恒:「そうかい。活発でなによりだ。僕は穴倉に引きこもってばかりだからね。」
雲井川 垂穂:「高橋サンは割と慣れてるッスよね。毛並みのいい感じの空気。だからッスか?」
高橋正恒:「……君は犬だから飼い主が好きなのかな。それとも、」
高橋正恒:「阿久津数馬だから好きなのかな。」
高橋正恒:「僕は拾われた雑種だよ。」苦笑する。
雲井川 垂穂:「野生のアライグマはそこらの犬より凶暴ですよ」
雲井川 垂穂:「まあ大したひとッスよね。若、自分じゃあんまり認めてないとこありますけど」
“ブラックミラー”:「あの歳で支部長なら、大したタマだろう」
高橋正恒:椅子にもたれながら雲井川の言葉をじっと聞いている。
“ブラックミラー”:「まして、この街は戦場だ。野良犬も、数歩歩けばトラブルに出くわす」
雲井川 垂穂:「そうは見えないってとこがミソなんスよ。ご友人ふくめて、火消し専門の若い有望株が多すぎるッス」
雲井川 垂穂:「周りが異常すぎると、なかなかままなんないッスよ。あたしも昔は悩んだりしたモンです」
“ブラックミラー”:「へえ」意外そうに
“ブラックミラー”:「そういう風には見えないけど」
雲井川 垂穂:けらけら笑う
雲井川 垂穂:「人に歴史アリってことでお願いします」
高橋正恒:「その評価だけで充分だよ。」
雲井川 垂穂:「小型の猛獣が喧嘩するのはおもんくないッスからねえ」
高橋正恒:「喧嘩なんてしないさ。」
高橋正恒:「僕は怠け者だからね。」
高橋正恒:支部長からの連絡を受け、席を立つ。
高橋正恒:「けど、狩りはする。」
雲井川 垂穂:「あたしより猟犬向きッスよ」
雲井川 垂穂:イスに立て掛けてたキックボードを担ぎ上げて
高橋正恒:「それが支部長の気に入らない相手ならなおさらさ。」
雲井川 垂穂:「追いたてますか」
雲井川 垂穂:「さて、鳥が出るやら狐が出るやら」
高橋正恒:「賭けるかい?」
雲井川 垂穂:「鳥で」
高橋正恒:「じゃあ蛇に一口。」ホルスターに銃を収め、ふっと笑う。
GM:君たちが立ち上がったところで、ブリーフィングルームの扉がノックされる。
雲井川 垂穂:「ハーイ、ただ今」
“ルストロ”:「高橋。それと、雲井川か。支部長は?」
雲井川 垂穂:「外されてます。動きありました?」
高橋正恒:”ルストロ”に向き直る
“ルストロ”:「問題発生だ。お前らが相手したのと同じジャームが、何匹か出てきた」
“ルストロ”:「よその地区はそれぞれの支部でエージェントに対応してもらってるが、うちでも一匹暴れてる」
高橋正恒:「了解。まずはそっちだね。」
雲井川 垂穂:「スクランブルッスね。らじゃりました」



【scene6】ロイス・購入

高橋正恒:ロイス保留
高橋正恒:購入は医療トランク
雲井川 垂穂:ロイス保留。購入は今度こそブルーゲイル。
高橋正恒:《スキルフォーカス:調達》だけ使用。
雲井川 垂穂:4dx+16
DoubleCross : (4R10+16[10]) → 9[2,7,8,9]+16 → 25

高橋正恒:3dx+12>=20
DoubleCross : (3R10+12[10]>=20) → 9[2,3,9]+12 → 21 → 成功

高橋正恒:成功!
雲井川 垂穂:成功して、侵蝕76。
高橋正恒:以上です!
高橋正恒:70→72
雲井川 垂穂:で、これは若に渡しとくッス。(ブルーゲイル) 必要な相手に渡してください
雲井川 垂穂:なおあたしはFPA型なんで心配ご無用ッス
阿久津数馬:(出てないけどいただく……)

【scene7】われら血によりて


【シーンプレイヤー】高橋正恒
GM:全員登場可能です。ダイスをどうぞー
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:72->78)
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:69->78)
阿久津数馬:ちょっと
雲井川 垂穂:たかーい
雲井川 垂穂:1d10+76
DoubleCross : (1D10+76) → 5[5]+76 → 81


GM:N市・第10地区

GM:君たちが現場に急行すると、赤い異形のジャームが暴れている様が目視できます。
ジャーム-“パラサイト”?:「Grrrrrrrrrr!」力任せに巨大な腕を地面に突き刺す。
GM:ジャームの行動と同時に、周囲の街灯がブラックアウトを始めます。原理は不明ですが、周囲の電力からエネルギーを得ているようです。
GM:放置しておくのは危険でしょう。
阿久津数馬:「いけるか、高橋、雲井川」二人を見て。
高橋正恒:「いつでもご命令を。」
高橋正恒:「出来れば手早く。ヘリの動力にも影響が出かねません。」
阿久津数馬:「わかっている」
阿久津数馬:「やれ!」
雲井川 垂穂:「了解ッス!」
ジャーム-“パラサイト”?:「Srrrrrrrrrrrrrrr!!!!」
ジャーム-“パラサイト”?:君たちの姿を認めたジャームが、金属をこすり合わせるような威嚇音と共に構えを取ります。
高橋正恒:「了解。」銃を抜いて構える。

【戦闘開始】

▼1R-エンゲージ

(阿久津・高橋・雲井川)
    10m
(ジャーム・“パラサイト”?)

▼1R−セットアップ

GM:FPA起動など、宣言はありますか?
阿久津数馬:こちらはなし。
雲井川 垂穂:はいな。《フルパワーアタック》です。行動値1から0に。
雲井川 垂穂:侵蝕85ー
高橋正恒:なしです
GM:オートタイミングの[搭乗]ですが、このタイミングで宣言しても大丈夫ですよ
阿久津数馬:ありがとうございます。では戦闘ヘリに搭乗します。
ジャーム-“パラサイト”?:エネミーは<螺旋の悪魔>を起動。
阿久津数馬:攻撃力5、行動値-3、装甲値18、全力移動200m。チェーンガン自動装備。
阿久津数馬:行動値5に変更になります。
雲井川 垂穂:こっちも搭乗状態に。
ジャーム-“パラサイト”?:[BS:暴走]取得/攻撃力+9/《レックレスフォース》効果起動/ラウンド中ダイス+2個
ジャーム-“パラサイト”?:併せて、オートタイミングで《ワーディングキャンセラー》起動。
阿久津数馬:すみません、変更していいでしょうか。やはりマイナー使って搭乗しようと思います。
ジャーム-“パラサイト”?:シーン中、《ワーディング》の使用は不可となります。
阿久津数馬:!
GM:はい。マイナー搭乗でも大丈夫ですよ。
阿久津数馬:ありがとうございます
ジャーム-“パラサイト”?:ただちに影響はありませんが、2Rを過ぎても戦闘が継続すると、証拠隠滅が大変になるかもしれません。

▼1R−イニシアチブ

GM:行動値順の処理を決定します。割り込み加速など宣言はありますか?
阿久津数馬:こちらありません
高橋正恒:こちらはないでーす
雲井川 垂穂:ありません
GM:それでは行動値は以下の通りになります
GM:阿久津=>高橋>エネミー>雲井川
高橋正恒:あ、阿久津くん行動値下がってますよ
阿久津数馬:いや、搭乗取りやめました
高橋正恒:ああ、すいません
GM:いえ
阿久津数馬:マイナーで搭乗すれば先に攻撃ができるので
GM:1R目に関しては阿久津・高橋の両名が同値ですので
GM:どちらから先に行動するかはお二人で相談するか
高橋正恒:わーい!ではどちらが先に動きます?
GM:あるいは、PCナンバー順で動きます。
阿久津数馬:どうしようかな 高橋さんが同乗するかどうか……?
阿久津数馬:侵蝕も同値だし……どうせだし先に動いちゃいましょうか
高橋正恒:お願いしまーす
阿久津数馬:はーい

▼1R−メインプロセス:阿久津数馬

GM:では、行動宣言お願いします。
阿久津数馬:はい。改めてマイナーで戦闘ヘリに搭乗します。飛行状態に。
阿久津数馬:攻撃力5、行動値-3で5に変更、装甲値18、全力移動200m。チェーンガン自動装備。
阿久津数馬:メジャー、コンボ『プロポジション7』《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》《アンプリフィケイション》。
阿久津数馬:侵蝕9上昇して87。ジャーム-“パラサイト”?に射撃攻撃します。
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+9した(侵蝕率:78->87)
阿久津数馬:あと、判定直前に《リーダーズマーク》使用で達成値を+5します。残り2回。
GM:命中判定お願いします。
阿久津数馬:7dx7+9
DoubleCross : (7R10+9[7]) → 10[2,2,4,4,6,9,9]+10[9,10]+10[4,10]+10[8]+3[3]+9 → 52

阿久津数馬:よっし
高橋正恒:つよい!
GM:エネミーは暴走中なので、リアクション不能です。
GM:このままダメージ判定に移行します。ダメージの算出をどうぞ。
阿久津数馬:ではダメージいきます。カンパニーデータ分でダイス+1dです
阿久津数馬:7d10+30 装甲有効 カンパニーデータ分ダイス増
DoubleCross : (7D10+30) → 26[3,4,3,5,8,2,1]+30 → 56

阿久津数馬:ダイス目さんや
GM:ではダメージ適応処理に移行します。
ジャーム-“パラサイト”?:《雲散霧消》起動。
阿久津数馬:ぐえ
ジャーム-“パラサイト”?:15点ダメージを軽減。
ジャーム-“パラサイト”?:41点のダメージを頂きます。軽減はしましたが、大ダメージですね。
阿久津数馬:よかった……
阿久津数馬:演出いきます
GM:どうぞ。
阿久津数馬:命令の声と共に、バラバラという音が近づいてくる。
阿久津数馬:小型とはいえ、兵器。戦闘ヘリが主の元に駆けつける。開いた扉を掴み、半ば外に身を乗り出すような形で。
阿久津数馬:「……電力もだが、まずいな。《ワーディング》がかき消されている」
阿久津数馬:「僕とこいつは目立ちすぎる。気づかれる前に……」機銃掃射!
阿久津数馬:「速やかに片付けろ。先鋒は僕がやる!」
ジャーム-“パラサイト”?:「Giiiiiいいいいいう!!!」金属の擦れるような音に、人間の悲鳴が重なるような不快なうめき声が響く。
阿久津数馬:電気の消えかけた闇夜に、フラッシュマズルがチカチカと、星のように瞬いた。
阿久津数馬:「……声。この声。嫌になるな……」

▼1R−メインプロセス:高橋正恒

GM:続いては高橋さんの行動処理となります。宣言どうぞ。
高橋正恒:マイナーで戦闘移動、後方に1m下がってオートでウェポンケースからPDWを取り出して装備。
高橋正恒:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》
高橋正恒:ジャームを対象に射撃攻撃です。
GM:暴走中!命中判定⇒ダメージ算出処理をお願いします。
高橋正恒:9dx7
DoubleCross : (9R10[7]) → 10[1,2,3,4,5,5,6,7,7]+10[3,10]+3[3] → 23

高橋正恒:ダメージ!カンパニーデータが乗って+1d!
高橋正恒:4d10+9+5 装甲有効
DoubleCross : (4D10+9+5) → 12[1,5,3,3]+9+5 → 26

高橋正恒:うーん、しょぼい
GM:26点ダメージ直撃します。戦闘不能・死亡はまだありません。惜しい!
GM:演出どうぞ。
高橋正恒:ジャームの首筋、胸、頭部に赤いレーザーポインターの光が灯る。
高橋正恒:高橋個人のレネゲイド出力はそれ程強力ではないし、自身も滅多にそれを振るおうとしない。
高橋正恒:「……斉射。」
高橋正恒:彼の周りが動き、目の前の敵が振り回されるのである。
高橋正恒:ゆえに、”レイジーラクーン”。
高橋正恒:周辺のビルに控えていた狙撃班による一斉射撃。
ジャーム-“パラサイト”?:四方から放たれる狙撃を受け、巨体がガクガクと不格好な舞いを踊るように翻弄される。
高橋正恒:「ヒット。膝をついた。だが生きている。反撃と増援に備えポジションを変えろ。」
高橋正恒:ぞ  ぞ  ——
高橋正恒:静かに、そして迅速に。姿の見えぬ兵たちが駆ける。


▼1R−メインプロセス:エネミー行動/

GM:行動プロセス決定中。
ジャーム-“パラサイト”?:マイナーなし/
GM:すいません。行動訂正/
ジャーム-“パラサイト”?:マイナー/戦闘移動/エンゲージ
ジャーム-“パラサイト”?:メジャー/<C:ウロボロス>+<飢えし影>+<無機なる四肢>+<封印の楔>
ジャーム-“パラサイト”?:対象は高橋さん。命中判定に入ります
高橋正恒:こっちにくるか!
高橋正恒:かもん!
高橋正恒:あ、さっきのメジャーで侵蝕上げてなかった
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+6した(侵蝕率:78->84)
高橋正恒:かもん!
ジャーム-“パラサイト”?:10DX7+6
DoubleCross : (10R10+6[7]) → 10[1,2,3,3,4,5,6,6,7,7]+1[1,1]+6 → 17

高橋正恒:ドッジ!
GM:し、しょぼい リアクションどうぞ
高橋正恒:3dx ドッジ
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[8,8,9] → 9

高橋正恒:避けれない!ダメージどうぞ!
ジャーム-“パラサイト”?:ダメージに入ります
ジャーム-“パラサイト”?:2D10+14+9
DoubleCross : (2D10+14+9) → 10[7,3]+14+9 → 33

GM:装甲・ガード値有効です。
高橋正恒:装甲がないから死にますね…!
高橋正恒:リザレクト!
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:84->91)
高橋正恒:HP7で復活
GM:はい。ではエネミーエフェクト<封印の楔>ぶんの判定行います/
GM:お互い<RC>で判定して、エネミーが勝利した場合
GM:GMの指定するエフェクトがクライマックス戦闘1R目で使用不能になります。
ジャーム-“パラサイト”?:8DX+6
DoubleCross : (8R10+6[10]) → 9[2,7,7,8,8,9,9,9]+6 → 15

高橋正恒:RC…ワンチャンいける!
高橋正恒:判定!
GM:うーん微妙。では高橋さんのリアクションどうぞ
高橋正恒:8dx+1>=15
DoubleCross : (8R10+1[10]>=15) → 9[6,6,7,7,8,8,8,9]+1 → 10 → 失敗

高橋正恒:ウウッ
高橋正恒:ロイス切るのはきつそう…すいません、このままで
GM:はい。では高橋さんのエフェクトがひとつ封じられます。当然!《フェイタルヒット》だッ
高橋正恒:ちなみに、
GM:封じられるのはクライマックスだけですからね
高橋正恒:このエフェクト封印ってロイス切って解除できますか?
GM:この戦闘では次ラウンドあれば使用できます
GM:あ、そうですね。不利なステータス効果としてロイス切りで回復してもよいものとします。
高橋正恒:了解です!
ジャーム-“パラサイト”?:「Giぃいいいいいい!!!」唸りをあげ、赤紫の巨体が高橋に飛びかかる。
GM:組み付かれると同時に、あなたの体内からレネゲイドの力が吸い取られていくような感覚に襲われます。
高橋正恒:「………ッ」
GM:そして、ジャームの肉体が吸収したエネルギーを反映するかのようにより禍々しく、大きなものへと変貌していく!
高橋正恒:巨体のタックルによるダメージを最小限に抑えつつ、
高橋正恒:指を極めてホールドから辛うじて逃れ、距離を取る。
ジャーム-“パラサイト”?:▼与ダメージに対応し、以下のオートタイミングエフェクトを起動。
ジャーム-“パラサイト”?:《喰らわれし贄》LV3
ジャーム-“パラサイト”?:《円環螺旋》LV3
ジャーム-“パラサイト”?:《破壊の渦動》

▼1R−メインプロセス:雲井川垂穂

雲井川 垂穂:はいはい。言っても、やることは一つですけどね。マイナーで戦闘移動、高橋さんとパラサイトのエンゲージへ。
雲井川 垂穂:メジャーで<RC>.
雲井川 垂穂:5dx+21
DoubleCross : (5R10+21[10]) → 10[2,6,9,10,10]+7[4,7]+21 → 38

雲井川 垂穂:達成値38です。
GM:暴走中/リアクション不能ですのでダメージ算出までお願いします。
雲井川 垂穂:5d10+21 装甲有効
DoubleCross : (5D10+21) → 43[9,7,8,9,10]+21 → 64

雲井川 垂穂:出目が走りましたね。装甲有効の64点。
GM:装甲9点軽減/
GM:55点ダメージ/
GM:41+26+55で累計ダメージ122点/
GM:ミドルシーンのエネミーHP80/結果-戦闘不能。君たちの勝利だ。おめでとう!
阿久津数馬:すごいオーバーキル
阿久津数馬:やったー
GM:演出があればどうぞ!
雲井川 垂穂:「おイタがすぎるッスよ、怪物クン」足をかけたキックボードから甲高いモーター音。
雲井川 垂穂:「せーえ、のっ、と!」低い軌道で跳躍。速度は大したことがないものの、ボード底面が接触したところから、怪物の体表がえぐり取られる。
雲井川 垂穂:ボード底面に埋め込まれた金属球が高トルクで回転している。それだけの単純な暴力だ。
ジャーム-“パラサイト”?:「Giaaaaaaaaaaぁああああああ!?」
ジャーム-“パラサイト”?:怪物は悶え苦しみ始めると、その姿が目に見えて萎みだす。
GM:赤黒い異形の外殻が剥がれ、滝口がそうだったように、人間としての姿に変じ、その場で倒れ伏します。
雲井川 垂穂:「高橋さん、意識あるッスか?」
宇治村唯:「あ……が……ぅ……」
GM:そのやや神経質そうな痩身の男に、君たちは見覚えが有る。研究所の記録映像で見た、宇治村博士その人だ。
GM:(GM側からの演出は以上)
高橋正恒:「……ああ。なんとか。」
阿久津数馬:「無事か!」ヘリから離脱し駆け寄る。
高橋正恒:「大丈夫です。」と断ってから視線を倒れた男へ「支部長。」
雲井川 垂穂:「かろうじて。ついでに、最初のおしごとも片付いたって感じっスよ」
阿久津数馬:「……ああ」
高橋正恒:「息があるか、そもそも聴取に応える理性の有無が分かりませんが、」
高橋正恒:「身柄を拘束して収容しましょう。」
阿久津数馬:「その必要があるな。周囲の隠蔽もだ」
雲井川 垂穂:「らじゃりました。連絡回すッス」
阿久津数馬:「早めに対処できたのは幸いだったよな。……高橋」
阿久津数馬:じっと高橋さんを見上げる。
阿久津数馬:「傷は、平気か?」
高橋正恒:「大丈夫ですよ。」
阿久津数馬:「そうか。任務の進行に支障がないならいいが」
高橋正恒:「僕は怠け者だから、三途の川を渡るのも億劫でして。」へら、と笑う
阿久津数馬:「またそういう言い方をする……」
阿久津数馬:「そういう意味なら怠け者でいいのか?」首を傾げながら。
高橋正恒:「はは、治療室のベッドで惰眠を貪ってきますよ。」
阿久津数馬:「行っとけ。僕の許可を得ずに倒れたりするんじゃないぞ」
阿久津数馬:しっしっ、と手を振りながら、支部員に連絡を飛ばす。
高橋正恒:阿久津に手を振ってから救急車両の方へ歩いていく。
高橋正恒:振った手を下し、じっと見つめる。
高橋正恒:「………。」
高橋正恒:(なるほど、これが”ブラックミラー”の受けたエフェクト出力の抑制か。)
高橋正恒:(別の手を考えなきゃいけないね。)
高橋正恒:(今までよりも効果的で、出来るだけ楽に戦う方法を。)
高橋正恒:思考の糸を巡らせながら、担架に横たわった。

GM:【scene7】ロイス・購入可
阿久津数馬:ロイスは保留
高橋正恒:ロイス保留
高橋正恒:医療トランクもここで使えますかね
GM:回復アイテムをこちらで使っていただいても大丈夫ですよ
高橋正恒:わーい!では使います
高橋正恒:7+2d10
DoubleCross : (7+2D10) → 7+10[9,1] → 17

高橋正恒:HPは17に
高橋正恒:購入はどうしようかな~
雲井川 垂穂:ロイス、こっちも保留で。購入は……どうしましょかね。何か要るものあります?
阿久津数馬:盾?(必須ではない)
高橋正恒:盾買いましょう
阿久津数馬:自分が応急手当買って高橋さんにあげるといいかなって
高橋正恒:やった~!ありがたや…
阿久津数馬:分担!
阿久津数馬:じゃあ応急手当キットを
阿久津数馬:4dx+1=>8
DoubleCross : (4R10+1[10]>=8) → 10[2,7,9,10]+1[1]+1 → 12 → 成功

阿久津数馬:やった 高橋さんにどうぞ!
高橋正恒:もらいます!そして回復!
高橋正恒:17+2d10
DoubleCross : (17+2D10) → 17+6[1,5] → 23

高橋正恒:だいぶ回復
高橋正恒:ではこちらはジェラルミンシールドを
高橋正恒:《スキルフォーカス:調達》だけ使用。
高橋正恒:4dx+12>=12
DoubleCross : (4R10+12[10]>=12) → 6[3,4,5,6]+12 → 18 → 成功

阿久津数馬:すごい
高橋正恒:成功です。阿久津くんにパス!あとブルゲ貰ってもいいですか?
阿久津数馬:いただきます!
阿久津数馬:あげます!
高橋正恒:やったー!
阿久津数馬:装備してガード値6。ブルゲは高橋さんに譲渡。
高橋正恒:91→93
高橋正恒:以上です!
雲井川 垂穂:そしたらブルゲおかわりですね。と。
雲井川 垂穂:4dx+16 マシンモーフィングのみ
DoubleCross : (4R10+16[10]) → 10[5,7,7,10]+6[6]+16 → 32

雲井川 垂穂:はい。ということで支部長側にも補給しとくッス。
雲井川 垂穂:侵蝕90。だいたい横並びッスね。
阿久津数馬:あっいただきます!

GM:【scene8のその前に】
GM:ミドル戦闘が終了したので一時小休止を実施します。再開は17時からを目安とします
GM:また、折り返し地点に到達したため簡単なアナウンスを。
GM:以後、クライマックスシーンまでのシーン数は残り3つとなります。
GM:PCは次のシーンで氷室邸に向かう阿久津くん+1名(あるいは阿久津くん単独での登場シーン)と
GM:第4支部でジャームの解剖結果を聞いてもらう最低1名以上のPCに別れて行動してもらった後
GM:1シーンをはさみ、クライマックスに移行します。
GM:別れて行動するシーンでは誰が阿久津くんと行動を共にするか(あるいは誰が解剖結果を聞きに行くか?)
GM:少し相談・思案いただけると幸いです.
高橋正恒:了解でーす
阿久津数馬:はーい
GM:なお、阿久津くんが単独で行動することによって不利なペナルティが発生したりといったことはありません。
阿久津数馬:了解です
GM:別れて行動する組み合わせでなにかペナルティや不意打ちが生じることはありませんので、このへんはもうPLの皆さんの任意で。

【scene8】オジマンディアス


GM:【シーンプレイヤー】阿久津数馬(ほか登場可能)
高橋正恒:おやすみ!
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:87->92)
阿久津数馬:やっと少し落ち着いた
雲井川 垂穂:1d10+90 出ておきますー
DoubleCross : (1D10+90) → 1[1]+90 → 91


GM:N市郊外

GM:第10地区から少し離れた位置にあたる山林部。
GM:富裕層が避暑地の別荘を構える住宅街に、氷室の別邸はありました。
GM:西洋建築の大きな屋敷で、年季を感じさせる作りです。あなた達が訪れると、氷室は快く招き入れます。
氷室隆彌:「やあ、阿久津くん。君の方から訪ねて来るとは驚いた」
雲井川 垂穂:若に三歩下がって鞄持ってついていくッスよ。
氷室隆彌:「そちらの女性は?」
阿久津数馬:「……色々と、あなたに聞きたいことが」
阿久津数馬:「ああ、僕の部下だ」
氷室隆彌:「なるほど」部下という言葉に納得すると、軽く頷く。
氷室隆彌:「聞きたいこと?」
阿久津数馬:「仕事の関係で、調べていることがある」
阿久津数馬:「そこに、あなたのグループの関連機器が絡んできた」
氷室隆彌:「どうやら、阿久津グループとしての仕事についての話、ではなさそうだ」
氷室隆彌:興味深そうに眉根を上げると、椅子に腰掛ける。
阿久津数馬:「手広くやっているグループだ、別に直接の関係者と断じてはいないが……」
阿久津数馬:「そう。これは一役員としての話ではない」
雲井川 垂穂:さりげなく背後で姿勢をただします。
阿久津数馬:「この街の、UGN第10支部の支部長として、あなたに聴取を行いに来た」
阿久津数馬:まだ低い背を、ぴんと伸ばし、声を張る。
阿久津数馬:「宇治村、という研究者がいる。あなたはその人間を知っているか?」
氷室隆彌:「面白い。私は容疑者というわけだ」にこりと微笑んで見せる。
阿久津数馬:「十分な供述があれば、容疑を晴らすのにはやぶさかではないぞ」
氷室隆彌:「数年前に阿久津技研を追われた男でしょう。件の不祥事に関しては、私も幾らかは知っています」
阿久津数馬:「では、その後は?」
氷室隆彌:「……実のところ、彼の研究に関して支援を請われたことがありましてね」
氷室隆彌:「オーヴァードを区別して攻撃することのできる新兵器だとか」
阿久津数馬:(……パラサイト)
氷室隆彌:「開発に成功すれば、神城や阿久津を兵器開発で大きくリードすることができると」
氷室隆彌:「随分と熱心位売り込まれたよ。……阿久津くん」
阿久津数馬:「……あなたはどうした?」
阿久津数馬:「門前払いか、それとも」
氷室隆彌:「その質問に答える前に、少し思索の旅に付き合っては貰えないか?」
阿久津数馬:「思索……?」
氷室隆彌:「ここは父が生きていた頃に所有していた別荘でね。私は彼の遺産は何一つ受け取らなかったが……」
阿久津数馬:「あまり長旅になっては困る。それほど学校は休めないし」少しだけ軽口を叩いて。
阿久津数馬:父の遺産、と聞いて少し眉を動かす。
氷室隆彌:「幼少期の思い出がある、ライナスの毛布というやつで、自分で資産を稼いですぐに買い戻したよ」
氷室隆彌:「とはいえ、辺鄙な場所にあるから、客が来ることも滅多でね」
氷室隆彌:「ああ、少し話が脱線した。来客が現れて嬉しい、ということだ。本題に入ろう」
氷室隆彌:「きみは、オーヴァードというものについて考えたことがあるか?」
阿久津数馬:「……容疑者扱いするような奴でも嬉しいのか……?」小声で。
阿久津数馬:「どういう意味でかによるが」
阿久津数馬:「僕は生まれながらに『こう』だったから、ある意味ずっと考え続けてはきた、と思う」
氷室隆彌:「種としての話だ。ウイルスによって変異した生命。既知の人間を大きく上回る身体能力や一種の超能力を持つ存在」
氷室隆彌:「超人(オーヴァード)とはよく言ったものだが」
阿久津数馬:「……あなたはそうではない、本物の天才だと、何を調べてもそうあった」
阿久津数馬:「別に羨ましいとも、下に見ようとも思わんがな。あなたはそういう人間で」
阿久津数馬:「……僕も、こういう。人間だ」
氷室隆彌:「君個人としてはそうなんだろう。だが前にも言ったように、過ぎた力というものは人を腐敗させる」
氷室隆彌:「私は君たちの存在を知ったとき、初めは真剣にこう考えたとも───彼らが真に人間を超えた存在というのなら、あるいは神にも等しい存在なのかもしれないと」
氷室隆彌:「我々の社会を取り巻く煩わしい問題を解決する能力をもった、優れた種がオーヴァードなのかもしれない、とも」
阿久津数馬:「ものすごい誤解だな、それ……」
氷室隆彌:「ああ。まったくの誤解だった」
氷室隆彌:「期待が大きければ、失望もそれだけ大きくなるものだ」
阿久津数馬:「そんなだったら僕や他の奴らがこれほど苦労をするものか……」
阿久津数馬:「…………」
雲井川 垂穂:やや姿勢を崩して、ぼんやりと視線をさまよわせています。
氷室隆彌:「がっかりしたよ。人より優れた能力を持ちながら、結局その行いは愚かな人のそれだ」
氷室隆彌:「UGNと、FH。彼らの思想対立が何をもたらした?この街だけではない。この世界で起きていることを考えてみたまえ」
阿久津数馬:少し黙りながら、じっと話を聞いている。
氷室隆彌:「君たちの戦争で犠牲になるのは常に、非力な人々だ。にも関わらず、大衆はその存在を知ることすら許されない」
氷室隆彌:「実に不公平なことだ。そうは思わないか?」
阿久津数馬:「……不公平かと聞かれれば、そうだな、と答えるが」
阿久津数馬:「僕は……我々は、我々の最善を尽くしている。いつもだ」
阿久津数馬:「我々とあなたの守りたいものは違っているようだが。これも思想対立だな」
阿久津数馬:じっと真っ直ぐに氷室を見つめる。
氷室隆彌:「最善か。だが、君たちは見たところ、対処療法以上の術を持たないように見えるがな」
阿久津数馬:「…………」
阿久津数馬:「あなたは持っているとでも?」
氷室隆彌:「この街に限定して考えてみよう。迫り来る危機は多い。そのいずれかでも、君たちが根元から取り除いたことがあったかね?」
氷室隆彌:「私にはある。私なら、根本的な解決をすることができる」
阿久津数馬:「…………はっ」
阿久津数馬:「さっき言ったな。オーヴァードの振る舞いは愚かな人のそれだと」
阿久津数馬:「根本的解決なんて、そこをどうにかするしかない」
阿久津数馬:「僕はそう考える。僕は……」
阿久津数馬:「人というやつがそれほど嫌いではない。だから」
阿久津数馬:「貴様のその解決とやらに賛成できる気はしないぞ」
氷室隆彌:「…………」
氷室隆彌:「ふ、ふふ。ああ、失礼。人から愚かしさを取り除く、か。確かに、そういう方法もあるな」
氷室隆彌:「さすがだよ。いや、皮肉じゃない。素直な賞賛だ」
阿久津数馬:じっと氷室を見つめている。
氷室隆彌:「先の質問に関する答えだが……そうだな。仮の話に過ぎないが」
氷室隆彌:「もし私が宇治村博士の計画になにか手を貸したとすれば」
氷室隆彌:「たった2000万の数字でことを済ませるつもりはないよ」
阿久津数馬:「数字に詳しいな」
阿久津数馬:「よっぽど売り込みが熱心だったらしい」
氷室隆彌:「彼の売り文句だったからね」
氷室隆彌:「“スーパーマンは現実として受け入れ易い外見をもってはいるが、結局のところは異星人なのだ”。ある作家の言葉だ」
氷室隆彌:「超人を騙る怪物は、人間の世界には必要ない」
阿久津数馬:はー、と息を吐く。
阿久津数馬:「やっぱり思想対立だよな……」
氷室隆彌:「残念ながら、そうなるね」
阿久津数馬:「氷室。貴様は今、目の前の怪物をどうにか排除したいという気なのかもしれないが」
阿久津数馬:「僕は。13歳のこのちっぽけなガキは、大人に『お前らは死ね』と言われてる、そういう認識だ」
阿久津数馬:「僕はいい。慣れてる」
阿久津数馬:「だが、僕の配下や。それ以外のUGN。組織外、FHにだって」
阿久津数馬:「僕より年下の奴らはいて、大概は敵意を向けられたいとも思っていない」
阿久津数馬:「本当は年だって関係ない」
阿久津数馬:「僕らは結局愚かな人間で、愚かしさを取り除くこともできず」
阿久津数馬:「ただ生きていたい。普通の人間がそうであるのと同じように」
阿久津数馬:「その場として僕らが守っているのが日常だ。僕らは最善を尽くしている!」
氷室隆彌:「では、ここからは敵同士だな」
氷室隆彌:「面白い。本当にライバルとなるとは思っていなかったのでね。さて」
阿久津数馬:「その前に。"あなたはどうした?"」
阿久津数馬:「質問に答えてもらおうか。思索の旅、意外と短かったな」
阿久津数馬:「仮に、とかじゃない答えを貰う」
阿久津数馬:「支部で寝てる奴にお土産が必要なんだ」
氷室隆彌:「私は馬鹿じゃない。自分から不利になる手札は見せないよ」
氷室隆彌:「だがそうだな……君の志に敬意を表して、ひとつだけ」
氷室隆彌:「宇治村博士は、感染者の命を奪う兵器を作ることを目標としていた」
氷室隆彌:「対象に寄生して、病のように命を奪い去る兵器をね。使われた者にはそれが能力による攻撃か、武器によるものかもわからない」
氷室隆彌:「それじゃあ、私の目標には使えない。私が彼の研究を利用するなら……手を加えるだろう」
氷室隆彌:「怪物は闇に潜みたがるが、衆目の前に出てきてもらわないと意味がない」
阿久津数馬:ふと、さきのジャームのことを思い出す。
阿久津数馬:「……貴様は……」
阿久津数馬:「貴様、やっぱり思索の旅に出すぎたな」掠れた声を、どうにか戻す。
氷室隆彌:腕時計をちらりと見据える。
氷室隆彌:「確かに。喋りすぎたかもしれないな。オーブンに入れた肉が焦げてないといいが」
阿久津数馬:「『怪物』も『衆目』も、そういう奴の使う言葉だ。僕はやっぱり、両方人と呼ぶ」
阿久津数馬:「人と人をぶつけて何かが解決すると思うような思想には、僕は与しない」
氷室隆彌:「その優しさは尊ぶべきだが、羊飼いには不要な才能だよ」
阿久津数馬:「……貴様は」少し言葉を探して。
阿久津数馬:「かわいそうだな」
阿久津数馬:精一杯の、侮蔑の言葉をぶつけた。
氷室隆彌:大きく目をあけて。
氷室隆彌:「そう言われたのは久しぶりだ」
氷室隆彌:「君は本当に面白いな。友人になれないことが本当に残念だ」
雲井川 垂穂:「若。そろそろお時間です」よそ行きの声
雲井川 垂穂:きちんと動いている懐中時計を確認する素振り
氷室隆彌:「さて、これから私は夕食だ。もし一緒にするのなら歓迎するが」
阿久津数馬:「知るか。もう二度と言われないような奴になるなら考えてやる」
氷室隆彌:「そうでないなら、お引取りを」
阿久津数馬:「……ああ、そうだな。時間だそうだし」
氷室隆彌:「私を殺すにせよ、逮捕するにせよ。状況証拠だけで良しとするほど、君たちの組織も野蛮ではないだろう。そう願うよ」
阿久津数馬:ふう、と息を吐いて。
阿久津数馬:「疑わしきは罰せず、だっけ。面倒だが仕方ない。仮だもんな」
阿久津数馬:「行くぞ、雲井川」立ち上がり、氷室に背を向ける。
阿久津数馬:「…………」何か言おうとして、やめて。そのまま出ていく。
雲井川 垂穂:「はい」一礼して退出。回してあった車まで誘導して。
阿久津数馬:車の中に乗り込むまで、ずっと気を張った顔をしていた。
雲井川 垂穂:すべるように走り出す。屋敷の敷地の外まで出たところで。
雲井川 垂穂:「いや、攻めすぎっスよ若。この雲井川、うしろで気が気じゃなかったッス」
阿久津数馬:「し」
雲井川 垂穂:ハンドルを握ったまま脳天気な声で。
阿久津数馬:顔を膝に埋める。
阿久津数馬:「仕方ないだろ、あいつ……なんなんだあいつ……」
阿久津数馬:「めちゃくちゃ頭回してたのに最後のボロは出さないし……!」
阿久津数馬:「……お前には悪かったよ!」
阿久津数馬:「……なあ、雲井川」
雲井川 垂穂:「そこは自分、若の従者ッスから。いい悪いじゃなくて驚いたって話ッス」
雲井川 垂穂:「なんスか。若」
阿久津数馬:「僕は最後、ひとつ言うのを我慢したことがある」
阿久津数馬:「『そんなこと言って、もし明日にでもお前が覚醒したらどうなるんだ』」
阿久津数馬:「絶対に言うべきではなかったと思うし、だからやめた」
雲井川 垂穂:「経験上ッスけど」
雲井川 垂穂:「八割がた解毒剤の類持ってますよ。あの御仁」
阿久津数馬:「自分は『怪物』から除外ってことかよ」
雲井川 垂穂:「若。あたしも昔、先生から聞いただけなんスけどね。革命家の条件って知ってます?」
阿久津数馬:「革命家? 思想とか行動力とかか?」
雲井川 垂穂:「そりゃ、どっちも誰にだってあるにこしたことがないヤツじゃないスか」けらけら笑う。
阿久津数馬:「じゃあなんだよ」顔を上げ、少しむっとした表情をする。
雲井川 垂穂:「人間を、数と期待値で解釈できるやつのことだ、って。今は少し意味がワカる気がします」
雲井川 垂穂:「そういう手合からは案件請けるな、って話でしたけど、そっちもッスかねー」
雲井川 垂穂:「いや、この雲井川、お仕えするのが若でよかったと痛感してるッスよ」
阿久津数馬:「…………」たった2000万。
阿久津数馬:「そうだな。僕でよかった」
阿久津数馬:「僕は革命家じゃなくて、支部長だからな。別にそれでいいし」
阿久津数馬:窓の外の流れる景色を見る。
阿久津数馬:「……それがいい」
雲井川 垂穂:「そういうところ好きッスよ、あたしは」けらけらと笑って、急カーブでいきなり加速する
雲井川 垂穂:「時間ギリギリなのはほんとなんで少し飛ばします。待たせちゃ悪いスからねー」
阿久津数馬:「うわっ、おま、運転!!」悲鳴を上げる。
阿久津数馬:その顔には、先ほどよりは少しだけ明るさが戻っていた。
雲井川 垂穂:「シートベルトしっかり閉めてますね。きょうはネズミ捕りの限界に挑戦!」
雲井川 垂穂:笑ってさらに加速する。

GM:【scene8】ロイス・購入可能/
雲井川 垂穂:さて。今んとこコレ以上の購入物資はないんですが、なにか調達しときたいものあります?
阿久津数馬:ロイス保留!
阿久津数馬:あ、いや、氷室のロイス感情を変更!
阿久津数馬:わからんでもない/○敵愾心
雲井川 垂穂:「目標:氷室隆彌:感服/○脅威」でロイスを生成します。で、いちおうボディアーマー調達しときましょうか、ヒラメで。
阿久津数馬:えーと、じゃあ照準器でもチャレンジしようか
雲井川 垂穂:4dx+4>=12
DoubleCross : (4R10+4[10]>=12) → 8[1,5,6,8]+4 → 12 → 成功

雲井川 垂穂:よし。ちょうど出たので、高橋さんにトスするために抑えとくッスよ。以上。
阿久津数馬:4dx+1=>15
DoubleCross : (4R10+1[10]>=15) → 4[1,3,4,4]+1 → 5 → 失敗

阿久津数馬:失敗! 以上!

【scene9】プロメテウスの代償


GM:【シーンプレイヤー】高橋正恒
GM:登場ダイスをおねがいしますー
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:93->100)
高橋正恒:ヴッ
GM:OH……

GM:N市・第四支部/分析機構-“第4解剖室”

GM:キミは回復を知らされると、その足で第4支部の解析室へ向かいました。
GM:ホテルで君たちを襲ったジャームの分析結果に関する報告を聞くためです。
第4支部のエージェント:「やあやあミスター。ジャームに襲われたと聞いていたが、すごい快復力だね」
高橋正恒:「オーヴァードだからね。全快じゃないけど動けるよ。」
高橋正恒:「それで、何かしら興味深い情報でも出たのかな?」
第4支部のエージェント:「excellent。さて、こっちの結果だけどもねえ」
第4支部のエージェント:「最初の検体である滝口氏と、そのあと運ばれてきた……えーと、他の地区から併せてし、ご、6人か」
第4支部のエージェント:「そちらから送られてきた資料にもあったように、外部から意図的にレネゲイドを弄ったような痕跡があった」
第4支部のエージェント:そういうと、手術衣のエージェントは金属トレーに乗せた極小機械の欠片を差し出す。
第4支部のエージェント:「これがその悪さの原因ね。“パラサイト”だっけ?nonsenseだよねぇ」
高橋正恒:「………趣味が悪い、とは思うね。」
第4支部のエージェント:「Oui.この寄生虫についても当然、いろいろ走査してみた。すると面白いことに」
第4支部のエージェント:「どうやら、宇治村博士の理論を元に、誰かが手を加えた可能性が高い」
高橋正恒:「誰かって言うのは、」机に資料を広げて、DCグループの社章を指差す
高橋正恒:「これかい。」
第4支部のエージェント:「C'est vrail(その通り)。結論から言えば、まさしくその通りだろうねえ」
第4支部のエージェント:「宇治村博士はどうかしてるが、研究分野に関しては天才的だ。その技術をどうこうしようというのなら」
第4支部のエージェント:「世界一賢い男くらいじゃないとどうしようもないんじゃないのかなあ」
高橋正恒:「天才、か。」
高橋正恒:「彼ならばパラサイトに手を加える技術も金も持っている。」
高橋正恒:「彼を追い詰めるに足る物的証拠はあるかな?」
第4支部のエージェント:「世界有数の富豪がそんなことする動機がわかんないけど、まあ、人ってのはわかんないものだよねえ。だから面白い」
第4支部のエージェント:「あるとも。彼のような病的なナルシストは、歴史に足跡を残したがるものだ」
第4支部のエージェント:金属片を差して。
高橋正恒:「これをDC社と結び付けられるかい?」
第4支部のエージェント:「ひどく苦労はしたけどね。解剖した6人中すべての体内に、まったく同じ情報が」
高橋正恒:「同じ情報?」
第4支部のエージェント:「メッセージさ。“全能の神よ、我が業を見よ。そして絶望せよ”ご丁寧に本人の署名付きだ。イニシャルだけどね」
高橋正恒:「……我が業を見よ、か。」
第4支部のエージェント:「この碑文に併せて再生予定の音声ファイルがあったよ。勝利宣言として、目的達成時に再生するつもりだったらしい」
高橋正恒:「全く、天才は嫌だね。失敗することなんてこれっぽっちも考えていない。」
第4支部のエージェント:「Oui,Oui(まったく、まったく)!」
第4支部のエージェント:「ああ、ついでだけど。見たところ、当初の予定と違って伝染性は確認できなかった」
第4支部のエージェント:「キミも、親愛なる阿久津氏も、ノライヌちゃんも、感染のおそれはないよ。心配なら破壊プログラムを脊椎から注れることもできるけど。どうする?」
第4支部のエージェント:エージェントはニコニコとした人好きのする笑顔を浮かべている。
第4支部のエージェント:キミの身体で実験をしたいという様子だ。断っておいて損はないだろう。
高橋正恒:「残念ながら時間がない。そろそろサボりすぎだと支部長に怒られそうだ。」
高橋正恒:「証拠のテキストファイルと音声ファイルを第10支部に送信してほしい。」
高橋正恒:ジャケットを羽織り、拳銃を手に取って弾が入っているのを確認する。
第4支部のエージェント:「Je suis désolé(それは残念)。人生なにごとも経験だよ?」
第4支部のエージェント:「りょーかいりょーかい。ついでに、ジャームの特性もわかった範囲でレポって送信るよ」
高橋正恒:シリンダーを取り出す際、わずかな手の痺れを感じ、顔を顰める。
高橋正恒:「……。」部屋を出ていく途中で、足を止めて横を向く。
高橋正恒:壁には無数の武器やガラクタが掛かっているだろう。
高橋正恒:おそらくはエージェントが開発したものだ。
高橋正恒:「君。」
第4支部のエージェント:「なにかな?」
高橋正恒:「これ、借りてもいいかな。」その内の一つを指差す。
第4支部のエージェント:にんまりと目を細め。
第4支部のエージェント:「N'hésitez pas(どうぞご自由に)。道具は使われてこそだからねえ」
高橋正恒:「ありがとう。実戦データが取れたらあげるよ。」
高橋正恒:そう言って腕に”それ”を装着し始める。
第4支部のエージェント:「しかし、驚いたな。キミはこういうgadgetよりは、堅実性を重視する方だと思ったけど」
第4支部のエージェント:「どういう心境の変化だい?よければ聞かせてもらっても、ミスター?」
高橋正恒:「君が自分で言ったことだよ。」
高橋正恒:「人生何事も、経験だ。」
高橋正恒:手を閉じ、また開く。
高橋正恒:初めて装着した”それ”が、銃よりも身体に馴染む。
高橋正恒:第四支部がとある流派のFHエージェントから鹵獲して改造した、
高橋正恒:トラップワイヤーである。
第4支部のエージェント:「Je vois(なるほど)。……おや?」壁に掛けられた固定電話が鳴り響き、受話器を取る。
第4支部のエージェント:「はい、こちら“第四解剖室”。……ふむ。へえ、そうかい。ありがとう」受話器を君に。
第4支部のエージェント:「ミスター、キミにだ。なにやら動きがあったようだよ」
高橋正恒:「了解。どこに向かえばいいかな。」
第4支部のエージェント:「第10支部へ。自称コードウェル博士の彼から君たちに、話があるらしい」
高橋正恒:「時計の針が動いたかな。すぐに行くと言ってくれ。」
高橋正恒:解剖室の扉を開いて部屋を出る。
高橋正恒:扉から一、二歩離れて、わずかに手を動かす。
高橋正恒:誰の手にも触れられることなく、扉が閉まった。
高橋正恒:「何事も経験か。…これは誰の人生なのかね。」

GM:【scene9】ロイス・購入可能/
高橋正恒:ロイスは氷室隆彌に。
高橋正恒:執着/○敵意
高橋正恒:購入はどうしようかな~
高橋正恒:UGNボディアーマーを買いましょう。
高橋正恒:何もエフェクトは使いません
高橋正恒:5dx+2>=12
DoubleCross : (5R10+2[10]>=12) → 9[1,3,4,4,9]+2 → 11 → 失敗

高橋正恒:財産1使って購入。3→2
高橋正恒:そして装備して
高橋正恒:医療トランクで回復もしておきます
高橋正恒:2d10+23
DoubleCross : (2D10+23) → 13[9,4]+23 → 36

高橋正恒:全回復!以上!

【scene10】The END is Nigh.


GM:【シーンプレイヤー】雲井川垂穂(ほか登場可能)
雲井川 垂穂:1d10+91 搭乗ー
DoubleCross : (1D10+91) → 5[5]+91 → 96

阿久津数馬:出ます
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:92->93)
阿久津数馬:や、やった
阿久津数馬:やっとデレた
高橋正恒:出る!
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:100->104)

GM:N市・第10支部

GM:阿久津支部長・雲井川さんの両名は氷室邸からこちらへ戻る途中の車内で
GM:高橋さんと“ブラックミラー”は第4支部で報せを受けて、第10支部へ戻りました。
GM:帰投したブリーフィングルームでは、幻十郎が外の様子を神妙な面持ちで眺めていたが、君たちが戻ってくると視線をそちらへ戻す。
阿久津数馬:「何かあったのか」と声をかける。
幻十郎:「君たちを待っていた。雲井川嬢。私の時計は誰が?」
幻十郎:その口ぶりは、君たちがこれまで接してきた、少し緊張感に欠ける人物のそれとはまるで様子が異なります。
阿久津数馬:「……?」
雲井川 垂穂:「こちらで保管させてもらってましたが。ところでお名前を伺っても?」
“ブラックミラー”:「……おい、どうしたゲンジュウロウ。ヘンだぞ、お前」
幻十郎:「幻十郎だよ。普段の私と様子が違うことに戸惑うのも無理はない。私は殆どの場合、夢を見ている」
幻十郎:「どちらが本来の私というわけでもない。役目に併せて、異なる人格が起きるよう想定されている」
雲井川 垂穂:「若。構いませんか?」
阿久津数馬:「……ああ。構わん」
雲井川 垂穂:「どうぞ。中はいじってませんが磨いといたスよ」
阿久津数馬:「役目に合わせて、か。今の役目はなんなんだ?」少しだけ不審げに。
幻十郎:「感謝する。このデバイスは私にとって、肉体の一部と言っても良いものだ」
雲井川 垂穂:ケースを開けて、赤い羅紗に置かれた時計を渡す。
幻十郎:「切り離して所有することもできるが、落ち着かない」
幻十郎:「君たちに危機を知らせに来た」懐中時計を開いて、秒針の動きを見つめる。
高橋正恒:「時計の針が進んだのかな。」
幻十郎:「今の時刻は23時50分。世界の終わりまであと10分。説明には十二分の時間がある」
阿久津数馬:「三分切り詰めろ。それで?」
幻十郎:「私という存在含め、聞きたいことは多いだろう。質問に答えよう」
阿久津数馬:「世界の終わりというのは、ずいぶん大仰だが。パラサイトの件が関係しているのか」
雲井川 垂穂:「確かにカタログスペック通り動いた日には、世界の終わりかもしれねッスね。お茶どうぞ」
幻十郎:「その通りだ。世界の終わりというのは一種の喩えでもあるし、事実でもある」
幻十郎:「それは違う、雲井川嬢。宇治村博士の作った兵器は危険だが、ブレーキがあった」
幻十郎:「君たちオーヴァードが、暗黙のルールに縛られた中で使う戦闘のツールに過ぎない」
阿久津数馬:(君たち……?)
幻十郎:「仮にFHの手に渡っていた場合に起こりうる状況は、ある種君たちがこれまで退けてきたものと同じと言えるだろう」
幻十郎:「高橋氏と七篠嬢は第4支部で既に聞き及んでいると思うが、今のあの兵器には伝染性はない」
幻十郎:「代わりに与えられた指向性は、レネゲイドを含むエネルギーの吸収。そして一部の能力行使の拒絶」
幻十郎:「ワーディングを剥がす力の一端は、すでに君たちも目の当たりにしたはずだ」
阿久津数馬:「見た。厄介な性質だ」
幻十郎:「氷室隆彌は、改造した寄生機械を注入した被検体を街に放つことで、一種の欺瞞を暴こうとした」
幻十郎:「この街だけではない。この世界に敷かれた一種のヴェールだ。即ち、オーヴァードの隠匿性」
阿久津数馬:「……!」
阿久津数馬:「『怪物は闇に潜みたがるが、衆目の前に出てきてもらわないと意味がない』……」氷室の言葉を思い出す。
雲井川 垂穂:「まあ、戦争になるッスね」
雲井川 垂穂:「見分けるのはかんたんですから。リザレクトを制御できるひとは、まあ滅多にいませんし」
幻十郎:「幸い、君たちの活躍でひとまずは防がれたが」
幻十郎:「記憶処理や清掃による証拠の隠滅にも、限界はある。この場合の限界というのは物理的な問題だ」
幻十郎:「君たちは特性上、個人の能力にその特異性を依存している。超常的な記憶消去や被害の隠蔽は、できる人間にも限りがある」
幻十郎:「もし人々が君たちの存在を大々的に知ることになれば、世界は大きく変わることになるだろう」
幻十郎:「私の言う世界の終わりとは、まさしくそれだ」
高橋正恒:「”真実”の飽和攻撃か。」
幻十郎:高橋の言葉に頷いて見せる。
幻十郎:「多くの人々は、秘密や抑圧を嫌うものだ。それが自らの身を守るための手段であっても、第三者からの提示には拒絶反応を示す」
阿久津数馬:「……理解はできる。我々の活動には、必ずそういった側面がつきまとう」
阿久津数馬:「だが、方法の容認はし難い」
雲井川 垂穂:「うちのボスの見解はこうで、ボスがこう言うなら、下はついてきます。……ああ、もちろん本心からスよ?」
阿久津数馬:「知ってる」ぶすっとした声で。
雲井川 垂穂:「ありがたい話ッス」
阿久津数馬:「とにかく、それが世界の終わりだというなら、僕らの立場ではどうしてでも防ぐ必要がある、とはわかった」
阿久津数馬:「それを余さず知っているお前は、どういう存在なんだ。幻十郎」
幻十郎:「君たちの概念で言うところの“死神”だ」
阿久津数馬:「……死神?」
幻十郎:「私は世界の終わりが近づくと現れる。これまでも多くの世界をそうして渡り歩いてきた」
幻十郎:「信じるかどうかは君たち次第だが」
阿久津数馬:「……半分くらいは信じてやってもいいが」
阿久津数馬:懐疑的な口調で。
雲井川 垂穂:」
阿久津数馬:「それで、お前が訪れたその世界はどうなった」
阿久津数馬:「予定通り終わったのか、それとも、予防が叶ったのか」
幻十郎:「危機が去ったものもあれば、終わった世界もある」
阿久津数馬:「まるきり無意味というわけではないらしいな……」
幻十郎:「どうなるかは、その世界の人々次第だ。私は観測機で、警鐘者に過ぎない」
幻十郎:「気休めになるかはわからないが」
阿久津数馬:「……ふうん」高橋さんと雲井川さんを見る。
阿久津数馬:「お前らはどう見る」
幻十郎:「いずれそうなる可能性はあるが」
高橋正恒:「ある程度は信じますよ。」
雲井川 垂穂:「別に、信じても信じなくても大差ない情報じゃないスかね?」
高橋正恒:「氷室隆彌の情報はまだ彼には伝えていないはずだ。」
高橋正恒:「にも関わらず彼は正確に僕たちの掴んだ情報を知っており、」
幻十郎:「今回の場合、仮に終末が訪れたとして、この星の生命がすべて死に絶えるという話ではない」
幻十郎:「ただ、人々の認識が大きく変わるだけだ。そのあとの世界(システム)は、君たちの知る世界と大きく異なるだろう」
高橋正恒:「これから起こるであろう予見にも筋が通っている。」
雲井川 垂穂:「実物がある以上、情報が漏れるスジはあるでしょうし。どっちにせよ大惨事って結論は同じですし」
雲井川 垂穂:「疑うなら、オプションで幻十郎サンに尋問するのが入るくらいじゃないスか」
阿久津数馬:「なるほどな。僕は下の見解を聞くようにしてる。鵜呑みにはしないが」
阿久津数馬:「尋問はちょっと時間が厳しいな。まずいんだろう、時計?」
阿久津数馬:少し考え。
幻十郎:「その時は近い。氷室は君であれば真実に到達すると考えたはずだ」
阿久津数馬:「『世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた』」
阿久津数馬:呟く。
阿久津数馬:「『だが、人々の知らないところで』」
阿久津数馬:「『――世界は大きく変貌していた』」
阿久津数馬:「よく聞くやつだ。耳にタコだけど、僕にはあまり実感がなかった」
阿久津数馬:「元々オーヴァードで、周りも理解があったから。僕は恵まれていたから。だから、僕は変貌を知らない」
阿久津数馬:「僕はこの世界をまだ、少なくともあいつの思うような方法では変えたくない」
雲井川 垂穂:「では、ご命令を。ご主人さま」
阿久津数馬:「止めろ、世界の終わりとやらを」
高橋正恒:「了解です。支部長。」
阿久津数馬:「僕は支部長として。阿久津数馬として。最善の全力を尽くす」
雲井川 垂穂:「心得ました」
高橋正恒:「——そんなあなただから、僕も怠け者でいられなくなる。」
阿久津数馬:「そうだ、今が働きどころだぞ、"レイジーラクーン"!」
高橋正恒:に、と阿久津に笑いかける。
高橋正恒:「やろうか、いつも通り。」雲井川に視線をやる
雲井川 垂穂:「ええ。その割には張り切ってませんか? 高橋サン」
阿久津数馬:「しっかり動いてもらう。“片足ジャック”」
“ブラックミラー”:「私も行くぞ。世界とかはどうでもいい。でも」
“ブラックミラー”:「友達がいるんだ。そいつになにかあったら困るやつもいる」
阿久津数馬:「……正直な話、助かる」
阿久津数馬:一瞬だけしおらしい顔をして。
阿久津数馬:「せいぜい働いてもらうからな、“ブラックミラー”!」
雲井川 垂穂:「お望みのままに。マイ・ロード、マングスタ」カーテシーの真似事。
高橋正恒:力強く号令する阿久津を見やってから、
高橋正恒:「熱に中てられたのかもね。」
高橋正恒:雲井川に返す。
雲井川 垂穂:けらけらと笑う
GM:君たちが決意を新たにしたところで、支部のエージェントから情報が入ります。
エージェント:「支部長、大変です!」
阿久津数馬:「どうした」そちらを向く。
エージェント:「移送中だった宇治村博士の意識が覚醒して……再度ジャームの姿に……」
阿久津数馬:「! それで、その後は」
エージェント:「脱走です!対象は以前逃走を続けています!」
雲井川 垂穂:「呼び出し、ッスかね?」
阿久津数馬:「……すぐ動くぞ」
高橋正恒:「了解です。」
幻十郎:「始まったようだな。現在時刻23時55分。残りあと5分───」
阿久津数馬:「変える方は楽だよな、好きに動けばいいんだから……」一言だけ、愚痴を。
雲井川 垂穂:「大変な方が立派に見えますよ、若」けらけらと笑う
幻十郎:「阿久津少年。氷室邸の地下には、広大な空洞がある」
阿久津数馬:「食い止める方は必死だ。立派に見えるか?」
阿久津数馬:「空洞」
雲井川 垂穂:「見えますね」
高橋正恒:「見えますよ。怠け者の賛辞で恐縮ですが。」
高橋正恒:そう言って幻十郎を見る
幻十郎:「彼はそこを改築し、自らの神殿を築き上げた。恥ずべき秘密は常に、地の底に伏せられるものだ」
阿久津数馬:「……何が『我が業を見よ』だ」
阿久津数馬:「宇治村はそこに向かった可能性が高いということか?」
幻十郎:頷いて見せる。
幻十郎:「上にあるものは下にあるものの如し。逆もまた然り。」
阿久津数馬:「わかった。半分から八分くらいに信用度を上げてやる」
幻十郎:「君たちの幸運を祈っている。いずれにせよ、次に会う私は別の私だろうが」
阿久津数馬:「……そうか、じゃあ……こうか?」
阿久津数馬:「もう会わないために、行ってくる」
阿久津数馬:「行くぞ、高橋、雲井川。賛辞は帰ってから存分に聞く!」
雲井川 垂穂:「車回します。2分で支度を」
高橋正恒:「はい。……それでは、さようなら。」
高橋正恒:幻十郎に別れを告げ、阿久津に続く。
“ブラックミラー”:雲井川二続き、直前に幻十郎の方へ僅かに振り返り。
“ブラックミラー”:「……お前は鬱陶しい奴だけど、嫌いじゃなかったぞ」ぽつりと言いおいて、一同に続く。
幻十郎:「ああ、さようなら。諸君」君たちの後ろ姿を見送ると、椅子に腰掛ける。
幻十郎:懐中時計の音だけが、ひとり残された作戦室にチクタクと響く。
幻十郎:世界の終わりまで、あと────


【世界が終わるその前に】


GM:クライマックスシーンの前に、簡単なシンキングタイムのアナウンスです。
GM:“パラサイト”の情報解析に成功したことにより、以下のボーナスをクライマックス戦闘で得ることができます/
GM:◆PC1名が宇治村に与える攻撃に対し、<超人的弱点>付与/
GM:阿久津グループ脅威の技術力により、ナノマシンの停止信号を擬似的に再現することに成功しました
GM:取り急ぎの対応であるため量産までは適わず、あくまで1名のみに限りますが、これによりジャームに対して強力な攻撃を与えることができるようになるでしょう。
GM:誰の攻撃に以上の特性を付与するか、相談して決定してください。次回のクライマックス開始までに対応頂けると幸いです。


【scene11】Quis custodiet ipsos custodes?


GM:【全員登場】
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:104->114)
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:93->102)
阿久津数馬:おい
雲井川 垂穂:1d10+96
DoubleCross : (1D10+96) → 5[5]+96 → 101


GM:N市郊外・氷室邸へと通じる地下水路  

GM:君たちは地下水路を通じて、氷室邸にあるという地下の空洞を目指します。
GM:果たしてそこに広がっていたものは、技術の粋を凝らして作り出された巨大な鉄の砦。
GM:レネゲイドの力に頼らず、単純なテクノロジーによってのみ作り出されたそのシェルターは、驚嘆に値すると同時に、恐ろしい妄執を感じさせます。
GM:強固かと思われたシェルターの扉は、君たちが正面に立つと、予想以上にあっさりと開きました。
GM:そこで君たちを待ち受けていたのは、異形と化した宇治村博士と、この屋敷の主である氷室隆彌その人だ。
氷室隆彌:「屋敷にきた時点でいずれ、とは思っていたが……謝罪しなくてはならないな」
氷室隆彌:「君たちを侮っていたよ。まさかこれほど早くここの存在に気づくとは。さすが、というべきかな?」
阿久津数馬:「別に褒められても嬉しくはないな……」幻十郎の情報のために来られたことを思いながら。
雲井川 垂穂:「ここは偉そうに返すとこッスよ」小声で
阿久津数馬:「……そういうことはもうちょっと早く言え」また小声で。
氷室隆彌:「さて、できれば手厚い歓迎でもてなしたいところだが」
氷室隆彌:「私にはこれから人類救済の為にしなくてはいけないことがある。こちらの宇治村博士を、地上に送り出してやらねば」
高橋正恒:「広告塔にしては凶暴すぎるね。」
氷室隆彌:「まさしく、それが狙いだよ。君たちはいずれ、等しくこうなる危険性を秘めている」
氷室隆彌:「評議会はそれを踏まえてなお、共存のための現状維持を謳っているようだが」
氷室隆彌:「共存というのなら、人々にはきちんと危険性を知ってもらわなければ。」
氷室隆彌:「その過程で少しばかり犠牲が出る可能性はあるし、君たちか、あるいは我々か。どちらかの種は滅びることになるかもしれないが───」
氷室隆彌:「平和には犠牲が必要だ。往々にして起きてきたことさ。それに、私は今の人々を滅ぼすつもりはない。」
氷室隆彌:「だから、君たちは安心して死んでくれ」
阿久津数馬:「貴様は本当に……そういうことを言える人間なんだな」
阿久津数馬:売り言葉に買い言葉を、とも思ったが。きっとこの相手には少しも効き目がない。
阿久津数馬:「僕は……もしかしたら本当なら僕にもそうした資質は求められていたのかもしれないが」
阿久津数馬:「僕は違う」
阿久津数馬:「僕は、目の前に立つ相手には。安心して生きろと言いたい」
阿久津数馬:「貴様だってそうだ。かわいそうな氷室隆彌」吐き捨てるように。
阿久津数馬:「まだ間に合う。不安に思う必要はない。その誇大広告を止めろ」
氷室隆彌:「いいや。残念ながら、私を止めるには遅すぎた」
氷室隆彌:「“ノスフェラトゥ”。準備運動の時間だ」
“ノスフェラトゥ”:呼びかけられた宇治村だったものが、君たちに向かって威嚇するように吠える。
“ブラックミラー”:「交渉決裂だな。ヘリを出せ」ホルスターから二丁拳銃を抜いて「来るぞ!」
阿久津数馬:「……そうか」
阿久津数馬:「総員、戦闘配置」
雲井川 垂穂:「コピー」
高橋正恒:「了解。」
阿久津数馬:「……『果たして、誰が見張りを見張るのか』」呟く。
阿久津数馬:「僕なりに少しは考えてきたんだ」
阿久津数馬:「……銃弾で答えなきゃならないのは、残念だ。氷室隆彌」
阿久津数馬:言葉とは裏腹に。既に少年は支部長の顔に変わっている。

【戦闘開始】

GM:▼エンゲージ発表

(阿久津・雲井川・高橋)

    10m

(氷室・ノスフェラトゥ)


GM:▼衝動判定
“ノスフェラトゥ”:『ああああaaarrrrrrrrrrggggggg!!!!』
“ノスフェラトゥ”:不快な金切り声に似たノイズと共に、悪性のレネゲイド伝播が発生する。
“ノスフェラトゥ”:衝動判定発生:目標値9
GM:さらにEロイス《堕落の誘い》が発生する。するんですが
GM:くそう、侵蝕99以下のやつがいねえ!
雲井川 垂穂:あはは。残念でした。いや笑い事じゃないッスね……。色々厳しいッス
雲井川 垂穂:6dx+14>=9 衝動判定
DoubleCross : (6R10+14[10]>=9) → 10[2,2,3,5,5,10]+7[7]+14 → 31 → 成功

雲井川 垂穂:とりあえず衝動判定は成功して
高橋正恒:9dx>=9 衝動判定
DoubleCross : (9R10[10]>=9) → 10[1,1,1,4,7,7,7,10,10]+6[1,6] → 16 → 成功

雲井川 垂穂:2d10+101
DoubleCross : (2D10+101) → 11[1,10]+101 → 112

阿久津数馬:9dx+1 思い出の一品使用
DoubleCross : (9R10+1[10]) → 10[2,2,3,3,4,5,6,7,10]+5[5]+1 → 16

高橋正恒:2d10+114
DoubleCross : (2D10+114) → 12[5,7]+114 → 126

雲井川 垂穂:ぴったり期待値。
阿久津数馬:成功
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+18(2d10->8,10)した(侵蝕率:102->120)
阿久津数馬:おい
氷室隆彌:セットアップタイミングで対オーヴァード用アームドスーツを装着。
氷室隆彌:現在の能力値に変化。
雲井川 垂穂:《フルパワーアタック》宣言して行動値0に。侵蝕116です
氷室隆彌:オーヴァード用のそれと異なり、2mを越す巨大な鉄の鎧を身に纏う。
氷室隆彌:スーツというよりは、船外作業服や、あるいは古いSFに登場するオートローダーのような武装重機に近いものだ。
“ブラックミラー”:「妙な玩具を出してきたな……」
阿久津数馬:ブルーゲイル使用。行動値と侵蝕が5上昇します。
“ブラックミラー”:「UGN。約束通り、弾除けくらいにはなってやる。死ぬなよ」
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+5した(侵蝕率:120->125)

NPCカード追加/“ブラックミラー”
▼ラウンド1回/以下の二種類からひとつを選び、いずれかを適用する
防御使用-カバーリングを宣言。同エンゲージにいるPC1人を庇う。シナリオ中3回まで使用可能
攻撃使用-《紫電掌》-白兵攻撃/<C:ブラックドッグ>+<バリアクラッカー>+<アームズリンク>+<獣の力>+<獣王の力>/マイナーで《一角鬼》+《ハンティングスタイル》使用後起動。
攻撃使用はシナリオ2回までの制限/防御使用はシナリオ3回となります/1ラウンドに使えるのはどちらか片方のみです/
▼NPCの使用タイミングは攻撃使用はイニシアチブ/防御使用はオートタイミング宣言となります/


GM:行動値順の手番決定を開始します/
阿久津数馬:このタイミングで、オートで戦闘ヘリに搭乗したいです。
GM:どうぞ。
雲井川 垂穂:同じくオートでリニアヴィークル搭乗で。
阿久津数馬:攻撃力5、行動値-3して10、装甲値18、全力移動200m。チェーンガン自動装備。飛行状態に。
GM:エネミー側の割り込み宣言はありません/NPCカードの使用宣言がなければ、以下の行動順となります/
高橋正恒:ノスフェラトゥはセットアップないんでしょうか
GM:あ、ありがっとう!
“ノスフェラトゥ”:▼セットアップ宣言-《螺旋の悪魔》/暴走状態付与/攻撃力+9/
“ノスフェラトゥ”:《レックレスフォース》起動/判定ダイス+3
GM:すいません、改めてイニシアチブ発表を。
GM:氷室>阿久津>高橋>“ノスフェラトゥ”>雲井川となります

GM:▼1R-メインプロセス/エネミー/氷室の行動
氷室隆彌:マイナーアクション前のオートタイミングで
氷室隆彌:装備-射撃管制プログラムを起動。効果を開示/
GM:▼射撃行動プログラム/シナリオ3回/<射撃>命中固定値+10/判定ダイス+3
氷室隆彌:マイナータイミングで武装-マイクロミサイルポッドを起動/
GM:▼マイクロミサイルポッド/マイナーで装備可能/射撃命中-3/射程:30m/対象:範囲(選択)/ダメージ:12
GM:この武器は使い捨て扱いであり、1度使用した場合装備欄から廃棄される。
氷室隆彌:メジャーでマイクロミサイルポッドによる範囲射撃。
氷室隆彌:8DX+17
DoubleCross : (8R10+17[10]) → 10[2,2,3,4,6,8,8,10]+4[4]+17 → 31

GM:リアクションをどうぞ。
高橋正恒:ドッジ!
高橋正恒:4dx
DoubleCross : (4R10[10]) → 8[1,2,3,8] → 8

阿久津数馬:ガードします。
雲井川 垂穂:達成値31スか。んー。《マグネットフォース》。高橋さんをカバー。ガード。
氷室隆彌:▼ダメージ算出
氷室隆彌:4D10+12
DoubleCross : (4D10+12) → 11[2,2,4,3]+12 → 23

GM:装甲・ガード有効です
阿久津数馬:装甲ガード計32でダメージゼロ。
雲井川 垂穂:ガードと装甲で弾きます。
高橋正恒:すごい…
雲井川 垂穂:あ。カバー入ってるんで高橋さんへのダメージはこっちッス。
雲井川 垂穂:で、侵蝕118に。
氷室隆彌:「さて。君たちを研究して作ったものだが……どこまで使い物になるかな。実際に試してみよう」
GM:肩部に備え付けられたミサイル搭載機関から、小型ミサイルが大量に打ち出される。
阿久津数馬:呼び寄せたヘリに素早く飛び乗り、すぐさま搭乗体勢に入る。爆撃は装甲により打ち消された。
雲井川 垂穂:キックボードに足をかけたまま、滑るように前に出る。高橋さんへの射線を遮る。
氷室隆彌:「思ったようにはいかない、か。久しぶりのことだな。………頭に来る」
高橋正恒:「助かるよ。」その場から動かない。下手に動けば彼女の援護の阻害になるからだ。

GM:▼1R-メインプロセス:阿久津数馬
GM:阿久津君の行動です。どうぞ。
阿久津数馬:マイナーで戦闘移動、敵エンゲージへ。
阿久津数馬:メジャー、コンボ『ソリューション1』《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《アンプリフィケイション》《零距離射撃》。
阿久津数馬:侵蝕11上昇。ノスフェラトゥに射撃攻撃。
阿久津数馬:判定直前に《リーダーズマーク》使用で達成値を+5します。残り1回。
阿久津数馬:判定します。
阿久津数馬:11dx7+9
DoubleCross : (11R10+9[7]) → 10[1,1,2,3,4,5,7,8,8,8,10]+10[1,1,3,5,10]+5[5]+9 → 34

阿久津数馬:うーんまあまあ
GM:暴走しているのでリアクションはできない……!ダメージを!
GM:▼ダメージ算出
阿久津数馬:では、このタイミングでロイスを取得します。
阿久津数馬:未来に対して。○責任/重圧。
阿久津数馬:そしてこちらをSロイスに指定。タイタス昇華してダメージダイスを増加させます。
GM:来い!
阿久津数馬:カンパニーデータと合わせてダメージダイス+6d
阿久津数馬:10d10+35
DoubleCross : (10D10+35) → 45[5,1,6,10,4,9,3,3,3,1]+35 → 80

阿久津数馬:まあよし
GM:すっごい増えた
GM:少しプロセス考えます。2分お待ちを。
GM:プロセス決定。
“ノスフェラトゥ”:《雲散霧消》LV4使用/ダメージ20減点/60ダメージ被弾
“ノスフェラトゥ”:大ダメージ!
阿久津数馬:ぐぬー まあ当たった!
“ノスフェラトゥ”:ダメージ適応時《レネゲイドアブソープ》起動/
“ノスフェラトゥ”:▼以下の与ダメージ時起動エフェクトが発動されます
“ノスフェラトゥ”:《円環螺旋》LV4
GM:以上/演出どうぞ
阿久津数馬:阿久津数馬の侵蝕率を+11した(侵蝕率:125->136)
阿久津数馬:「……氷室隆彌」ヘリの操縦席から、外に向けてマイク越しに呼びかける。
阿久津数馬:「僕なりの答えを語ろう。『果たして、誰が見張りを見張るのか』」
阿久津数馬:「それは」手は滑らかに機銃の操作を行う。といって、当てること自体は難しくもない。相手は激昂している。
阿久津数馬:だから、もう一人の敵に語ることもできた。
阿久津数馬:「見張りが……僕らが呼んでくるはずの、未来だ」
阿久津数馬:掃射。ジャームに銃弾が集中する。
“ノスフェラトゥ”:緋色の怪物は真正面から被弾!
阿久津数馬:「僕らは己の未来に対して責任がある。何かを間違えば、きっと顔向けができなくなる。そう思って生きている」
阿久津数馬:「貴様はそれが、貴様の望む未来とかち合う結果になると考えているようだが」
“ノスフェラトゥ”:背後に無数の花弁のように、銃弾が貫通したことによる銃創が開き、コンクリ床や鉄壁が抉れる。
阿久津数馬:「信じろ。妥協できる点はきっとどこかにある……!」
阿久津数馬:「どちらにしろ、僕らはこれを終わらせて、時計の針を……進める。終わりを乗り越えて」厳かな宣言のように。

GM:▼1R-メインプロセス:高橋正恒
高橋正恒:オートでウェポンケースからPDWを取り出して装備。マイナーでPDWの効果発動。
高橋正恒:メインプロセスの攻撃の対象を範囲(選択)に
高橋正恒:メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート:射撃》、対象はノスフェラトゥと氷室!
GM:ノスくんはどのみち暴走しているのでリアクション不能ですね。氷室はガードを選択します。
高橋正恒:11dx7 射撃
DoubleCross : (11R10[7]) → 10[1,1,2,2,4,5,6,7,7,8,8]+6[2,4,4,6] → 16

高橋正恒:うわっ
GM:なんですと
高橋正恒:まあいいや!ダメージ前に《フェイタルヒット》!
GM:▼ダメージ算出
GM:あ、ロイス切りって宣言ありましたか?
高橋正恒:すいません、宣言します。
GM:どうぞ。
高橋正恒:自分の記憶のロイスをタイタス化、昇華して不利な効果を解除。
高橋正恒:封印されていたフェイタルヒットを改めて使用。
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+4した(侵蝕率:126->130)
高橋正恒:ダメージ行きます!
GM:カモン!
高橋正恒:超人的弱点のダメージ増加はそちらで計算されますか?
高橋正恒:具体的にいくつでしょうか
GM:20点増えます。
高橋正恒:了解です!ではダメージ!
高橋正恒:1d10+2d10+6d10+5+9+20
DoubleCross : (1D10+2D10+6D10+5+9+20) → 5[5]+12[6,6]+40[9,4,3,9,5,10]+5+9+20 → 91

高橋正恒:装甲有効です!
GM:ほぼ3桁近いダメージ!
GM:▼ダメージ処理
“ノスフェラトゥ”:装甲12点/79点適応/
“ノスフェラトゥ”:エネミーHP120/戦闘不能/《原初の虚:魂の錬成》
“ノスフェラトゥ”:蘇生復活します。
氷室隆彌:氷室はオートタイミングでアイテムを使用します。
氷室隆彌:▼対レネゲイド装甲(試作)/シナリオ3回/エフェクトを含む攻撃による被ダメージを20点に変更し適用
“ノスフェラトゥ”:▼被ダメージにより《レネゲイドアブソープ》起動
“ノスフェラトゥ”:以下のエフェクトが起動します
“ノスフェラトゥ”:《喰らわれし贄》LV4
GM:エネミー側の処理は以上/演出どうぞ
高橋正恒:静かに、蜘蛛の糸は張り巡らされていた。
高橋正恒:彼の同僚は気づくだろう。彼が銃を抜くそぶりを見せないことに。
高橋正恒:彼の敵は気づくだろう。張り巡らされた糸と、回避行動が無意味に終わることを。
高橋正恒:彼の主は気づくだろう。彼の——変節(レネゲイド)に。
高橋正恒:コキ、コキ。
高橋正恒:中指と薬指を折り曲げる。
高橋正恒:「頭に来る、か。僕はそれ以上に頭に来ているよ。」
高橋正恒:「こういうのは、見せたくなかったからね。」
高橋正恒:瞬間。
高橋正恒:ヒュ    カッ  
高橋正恒:ノスフェラトゥの脚と氷室のパワードスーツにワイヤーが絡みつく。
高橋正恒:氷室の持つ対オーヴァードライフルの銃口が逸らされ、
高橋正恒:ノスフェラトゥの全身に弾丸を浴びせる。
高橋正恒:ノスフェラトゥも反撃に出る。ワイヤーを千切り、高橋に飛び掛かるが——
高橋正恒:ヒュ  パッ
高橋正恒:爪の軌道が逸れ、氷室のスーツを穿つ。
高橋正恒:「——口を慎みなよ。」
“ノスフェラトゥ”:「AArrrrrrrrrrgggggぐぐぐぐぐ!!!!」獣は怒りに悶え、憤怒の叫びをあげる。
高橋正恒:「君の前にいるのは、この街の人も業も全てを背負い込んだ王だ。」
高橋正恒:「重いからと言って荷を捨てた君とは格が違うのさ。」
氷室隆彌:「捨てたとは心外だな。私は自らの責務を果たしているとも」
氷室隆彌:そう嘯くが、その声には微かに怒りと不快感が滲んでいる。
氷室隆彌:自らの動きを御されることは、氷室にとっては耐え難いものだ。

GM:▼1R-次のメインプロセスはエネミー行動となりますが、イニシアチブ行動ありますか?
阿久津数馬:はい!
阿久津数馬:NPCカード“ブラックミラー”を攻撃に使用します。対象はノスフェラトゥ。
高橋正恒:高橋正恒の侵蝕率を+6した(侵蝕率:130->136)
“ブラックミラー”:了解。
“ブラックミラー”:マイナー宣言。《一角鬼》+《ハンティングスタイル》
“ブラックミラー”:メジャーアクション-▼《紫電掌》:《C:ブラックドッグ》+《アームズリンク》+《バリアクラッカー》+《獣の力》+《獣王の力》
“ブラックミラー”:13DX7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,3,4,4,5,6,6,7,8,8]+10[9,9,10]+10[8,9,10]+10[3,6,10]+10[9]+4[4]+4 → 58

“ブラックミラー”:▼ダメージ算出
“ブラックミラー”:6D10+8+24
DoubleCross : (6D10+8+24) → 31[10,4,9,4,3,1]+8+24 → 63

GM:…………
GM:あのですね。残りHP40、装甲12(無視される)。ガード値0。
GM:死にます。復活札───なし!
雲井川 垂穂:でかした!
阿久津数馬:やったーー
GM:銃砲の火線が飛び交い、緋色の怪物が荒れ狂う混戦の最中、阿久津支部長の駆るヘリコプターから蒼黒の影が地上に向けて降り立つ。
“ブラックミラー”:落下しながら、装甲の動力源でもある胸部の結晶───愚者の黄金に火を灯す。
“ブラックミラー”:「グレイプニル、第一・第二・第三拘束一斉解除」音声認識に従い、左肘から先に装着された義手が取り外される。
“ブラックミラー”:「時間はないんだ。最初から全力。最短で行く!」
GM:装甲が音を立て、各部に鬼火めいた青い焔が吹き出す。同時に、失った左腕がバチバチと音を鳴らし、稲妻の腕を形成。
“ノスフェラトゥ”:「Gyyyyyyyyy!!!」異形が吠え、巨大な腕を振りかざす。しかし。
“ブラックミラー”:「───遅いッ!!」
GM:ぱ ぁ ん
GM:空気が裂けるような音が響き、絶技が怪物を打ち据える。
GM:失われた腕をほんのわずかな一瞬、擬似的に再生することで放たれる、既に失われた、秘技の模倣。
“ノスフェラトゥ”:「──────!!!!」悲鳴すら稲妻に呑まれ、音もなく焼失する。
“ノスフェラトゥ”:あとには、存在の痕跡を残すように、影が焼き付くのみ。
“ブラックミラー”:残心の構えを取るが、その足取りが微かに揺らめく。
“ブラックミラー”:普段は薬剤により拒絶している、オリジナルの記憶。その一部を無理やり引き出したことによるダメージだ。
“ブラックミラー”:「……悪いが、動けてあと1合だ。それまでには決着をつけてくれると助かる」
GM:遮蔽物に身を隠すと、銃撃を開始しながらHQである阿久津支部長のヘリに。以上/
雲井川 垂穂:「あざッス。あとはこっちでなんとかするッスよ」

GM:▼1Rメインプロセス-雲井川 垂穂
GM:メインプロセスの宣言からお願いします
雲井川 垂穂:はい。じゃ、マイナーで戦闘移動。氷室にエンゲージします。(5+リニアヴィークルの5m)
雲井川 垂穂:で、メジャーアクション。行くッスよ、<RC>!
雲井川 垂穂:6dx+21
DoubleCross : (6R10+21[10]) → 10[1,3,7,7,8,10]+10[10]+7[7]+21 → 48

雲井川 垂穂:いい感じに回って達成値48!
GM:すごい数字回ったな。エネミーはガードを選択します。
GM:ダメージどうぞ。
GM:▼ダメージ算出
雲井川 垂穂:5d10+1d10+25 装甲有効 諸々込みで、いっけー!
DoubleCross : (5D10+1D10+25) → 33[4,10,8,3,8]+3[3]+25 → 61

雲井川 垂穂:期待値ちょっと凹んで61点!
GM:大ダメージ!装甲アイテムは適用不可なので、そのまま貰います。
GM:ボスHPは80点/特殊軽減20+61で合計81点ダメージ/戦闘不能
GM:演出どうぞ。
雲井川 垂穂:複合した視界に、撃ち貫かれたノスフェラトゥが映る。残るは、一人だけ。
雲井川 垂穂:キックボードを踏んで、一直線に加速。独立球形モーターのモードはトルク最大。
雲井川 垂穂:短距離限定ながら、その推力は大型ドーリーに相当する。
雲井川 垂穂:跳ねる。
雲井川 垂穂:……底面に、予測の応射が突き刺さった。
雲井川 垂穂:「なぁんとおっ!?」
雲井川 垂穂:ノイマンの思考速度トリガーによるモーター駆動制御、それを利用した不規則運動が雲井川垂穂の身上だ。
雲井川 垂穂:どんな仕掛けかはしらないが、天才の用意した対エフェクト防衛はそれを凌駕する。
雲井川 垂穂:吹き飛ばされて。地面に叩きつけ……られない。
雲井川 垂穂:猫のように身体を捻って、運動エネルギーをどこ吹く風と相殺して、軽く半円を描くようにスライド。
雲井川 垂穂:「……と。これであたしの武器はなくなった、わけなんですけど」
雲井川 垂穂:鈍い震動。
雲井川 垂穂:「一つ教訓です」
雲井川 垂穂:氷室のパワードスーツ、その真上の天井が崩落した。
雲井川 垂穂:屋敷の前に留めた車の、車輪に埋め込んであったモーターが自立駆動して、親機に向かって突っ込んできたのだ、と。
氷室隆彌:「教訓?」砲身を少女の方へ向け、怪訝な顔で睨みつけた後。
雲井川 垂穂:「単なるアクシデント起こすだけなら、誰がやろうが結果はおんなじなんスよね」にぃ。と笑う。
氷室隆彌:「ああ。………くそっ」崩落により落下するコンクリ片を見上げて、ぼつりと毒を吐く。
雲井川 垂穂:単なる科学の力、彼が頼みにしたものだけで引き起こされた破壊は、エフェクト防御の対応をすり抜けた。
GM:彼の駆る巨大重機では、急速回避も間に合わない。
雲井川 垂穂:身体を支えていた多数の球体モーターで、爬行するように一気に距離を空ける。
雲井川 垂穂:「片脚ジャックの曲芸、っていうにはちょいとあらっぽいスけどね」
雲井川 垂穂:「その図体の戦闘用なら、全身埋まった後のジャッキアップはできないと踏みました。どうです?」
GM:機械鎧は頭上から飛来した大量の落石を受け、その場に崩れ落ちる。
GM:ぶすぶすと煙を上げると、機能を停止し、動かなくなります。
GM:この時点で戦闘終了。君たちの勝利になります。が……バックトラックの前に、少しだけ。
氷室隆彌:▼アイテム/緊急蘇生システム/シナリオ1回/戦闘不能時、HP1で回復。
氷室隆彌:崩れた機械鎧のハッチが音を立てて開放されると、ややよろめきながら這い出てくる。
氷室隆彌:「………してやられた、というべきかな」
阿久津数馬:ヘリがゆっくりと降下する。少年が警戒しながら下に飛び降りる。
阿久津数馬:「……よくやった、雲井川」進み出ながら。
阿久津数馬:「特に、そうだな。やりすぎないところがいいよな、お前は」
雲井川 垂穂:「お褒めに預かりなんもでないッスよ、ご主人さま」一礼。
氷室隆彌:「そう警戒しなくても、君たちの勝ちだ。さて」スーツの襟元を正す。
阿久津数馬:「生きていて何より、だ」少し嫌そうに、それでもほっとした様子で氷室に。
氷室隆彌:「皮肉ならよしてくれ。殺すなら、ひと思いに頼むよ」
高橋正恒:「………。」阿久津の判断を待つ。
阿久津数馬:「バーカ」
阿久津数馬:「僕はお前に何と言った」
阿久津数馬:「妥協をできる点がどこかにあるだろって、そう言ったはずだ」
阿久津数馬:「死んだ奴と何をどう話し合って落とし所決めるんだよ」
阿久津数馬:「死んだ奴は……」
阿久津数馬:「もう、二度と話せない。文句があっても何も言えない」
阿久津数馬:「……僕らには意外と共通点が多い、と最初に言われた。僕は覚えている」
阿久津数馬:「お前にも、そういうことがあったんだろ」
阿久津数馬:ヘリを。父の遺産を一瞬だけ横目で見ながら。
氷室隆彌:「……阿久津くん。君は甘い男だな」
氷室隆彌:「彼は君をこの街の王だと言ったが。未来への夢想も、妥協も。王のする事ではない」
氷室隆彌:「だが……敗けたのは私だ。少なくとも、今この場においては。」
阿久津数馬:「そうだな、部下の買いかぶりにまで責任は持てないが」
阿久津数馬:「お前に膝をつかせたのは、やっぱり僕の部下だ」
阿久津数馬:「……自慢の」小さく言い添える。
雲井川 垂穂:それとなく姿勢を正す
阿久津数馬:「だから、その言葉に僕は応えていく義務がある。今は遠くとも」
氷室隆彌:「好きにしたまえ。いずれ、君にもわかる。この世界にはもう、さほど時間がない」
阿久津数馬:懐中時計の針を脳裏に思い描く。秒針は、少しずつ、少しずつ、進んでいく。
氷室隆彌:「間もなく皆が知ることになるだろう。考えてみろ、その時、人々が本当に必要とする王は誰か?その時こそ───」
GM:ごっ。鈍い音が響き、氷室が昏倒する。背後から、小柄な少女が顔を出す。
“ブラックミラー”:「こいつ、喋り過ぎだ」
阿久津数馬:「……ああ」
高橋正恒:「拘束して連行しましょう。」
雲井川 垂穂:「支部に連絡入れてます。回収車がそろそろ上に」
阿久津数馬:「そうしろ。本当に腹の立つことしか言わないんだよな、こいつ……」
雲井川 垂穂:「あ。ところで支部用車またヤっちゃいましたがご容赦くださいッス」
阿久津数馬:「……それは許す。今回に限っては、お手柄だ」
阿久津数馬:「経理には叱られとけ」
雲井川 垂穂:「はーい」

【バックトラック】


GM:▼Eロイス内訳
GM:《堕落への誘い》 バックトラック時、Eロイス2個として計上/
GM:《ありえざる存在》 2個/
GM:合計4D10、ロイスの数だけ挑む前に任意で振ることができます。
阿久津数馬:振ります振ります
雲井川 垂穂:ジャスト……かな。使いますー
雲井川 垂穂:118-4d10
DoubleCross : (118-4D10) → 118-21[4,4,9,4] → 97

阿久津数馬:136-4d10
DoubleCross : (136-4D10) → 136-25[4,9,5,7] → 111

阿久津数馬:よしよしよし
雲井川 垂穂:ちょっと上振れたけど……ええと、スパの効果って任意で切れましたっけ?
阿久津数馬:えーと
高橋正恒:振る!
高橋正恒:136-4d10
DoubleCross : (136-4D10) → 136-20[5,1,8,6] → 116

GM:温泉に行くかどうかは好きに決めてくれていいです。
雲井川 垂穂:了解です。では効果を切って3本で。
GM:任意で対象から外れることを許可しましょう。
阿久津数馬:了解です。自分は使う!
雲井川 垂穂:97-3d10 ありがたい。ではオンセン抜き
DoubleCross : (97-3D10) → 97-19[3,6,10] → 78

雲井川 垂穂:78。+5域でフィニッシュです。
高橋正恒:温泉行くぜ!一倍!
高橋正恒:116-5d10
DoubleCross : (116-5D10) → 116-36[4,7,8,10,7] → 80

阿久津数馬:111-6d10 一倍 スパ込み
DoubleCross : (111-6D10) → 111-26[2,2,7,2,6,7] → 85

阿久津数馬:ひゅー!
GM:全員経験点5範囲ですね。おめでとうございます
高橋正恒:やった1
GM:では本日はここまで!
阿久津数馬:帰還ばんざい!
雲井川 垂穂:はい!
阿久津数馬:お疲れ様です!
高橋正恒:お疲れさまでした!

【ED1・合同エンディング】


GM:N市・第10支部

GM:結論から言えば、キミ達の活躍により、氷室の目論見は防がれることとなった。
GM:“パラサイト”を投与された被検体は捕縛・駆除され、大規模な情報漏えいも未然に防がれることとなった。
GM:いま世間を騒がせている話題といえば、異形の怪物や異能者が世を闊歩しているという伏せられるべき真実ではなく、
GM:大企業の社長である氷室隆彌が不祥事への関与疑いで逮捕された、という報道である。
GM:無論、カバーストーリーが多分に含まれているが。氷室当人はUGNに身柄を拘束されている。
GM:今後、彼の企業に関する調査が完了するまで、この危険な賢人の扱いは半ば宙に浮いたような扱いになるだろう。
GM:いずれにせよ、そう簡単には世間に戻ってくることはないだろう、というのがきみの部下の見解だった。
“ブラックミラー”:「……世話になった」
阿久津数馬:「ああ、それはお互い様というやつだな。どうやら」
雲井川 垂穂:「こちとらそれがお仕事ッスから」
高橋正恒:「こちらこそ、助かったよ。」
阿久津数馬:「お前は、これからどうするつもりなんだ」"ブラックミラー"に。
“ブラックミラー”:「いつも通りかな。FHを追って、見つけ出して、殺す」
“ブラックミラー”:「……当分は大人しくするつもりだけど」左腕から提げた、半ば請われた義手を顎で示して。
GM:壊れた
阿久津数馬:「どうも過激派だな。…………」
阿久津数馬:「なあ。もう少しここにいる気は、ないか?」少し身を乗り出して。
雲井川 垂穂:「いてる間は誠心誠意お世話するッスよ?」
阿久津数馬:「どこもそうだが、うちも人員は常に必要としている」
阿久津数馬:「強力な戦闘員が増えるならそれに越したことはない」
阿久津数馬:「もちろん、UGNの理念を是とするのならば、だが」
阿久津数馬:「あと、僕の命令には従ってもらうからな」少しえらそうに。
“ブラックミラー”:「よく言われる」過激派、という言葉にやや皮肉げに口の端を歪めて。
“ブラックミラー”:君たちの申し出に、暫し考え込むように顔をしかめて黙り込む。
“ブラックミラー”:「………いや。申し出は嬉しいけど、私は行く」
“ブラックミラー”:「生まれてから1年近く、誰かの命令で仕事ばかりしてたから。もう少し、今の空気を楽しみたいんだ」
阿久津数馬:「……そっか……」少し肩を落とし、また戻す。
阿久津数馬:「それならそれでいい。またどこかでうちの人間と会うこともあるだろうが」
“ブラックミラー”:「ああ。籍を置く、というならひとつ頼みがある」
阿久津数馬:「まあ、上手くやれるといいな。……?」
阿久津数馬:「頼み?」
“ブラックミラー”:ここで、少女の横で別れに目を潤ませていたのっぽの男を肘で突いて。
“ブラックミラー”:「こいつ。そっちで面倒見てもらえないか」
幻十郎:「えっ?ぼく!?」記憶を再度失い、非力な青年の人格を取り戻した幻十郎が驚いたように。
雲井川 垂穂:「個室は松竹梅その下と空いてるッスけど」
阿久津数馬:「ああ、こいつか。連れて行かないのか?」
“ブラックミラー”:「こいつの言うことを全部信じたわけじゃないけど」
“ブラックミラー”:「もし、あの時言ってたことが本当なら、そっちに置いてた方が何かと便利だろ。時報の代わりとか」
阿久津数馬:「それはそうだな。今回のようなことがまた起こることもあり得るわけだ」
阿久津数馬:「……ないなら、それに越したことはないが」
高橋正恒:「一つ条件を提案しても?」
阿久津数馬:「ん、なんだ」
高橋正恒:「幻十郎氏に連絡先を教えてから預けてもらいたい。」
“ブラックミラー”:「条件?」
高橋正恒:「双方のためにもね。」
幻十郎:「あ、ユキちゃんのアドレス?それなら大丈夫だよ。僕知ってるし」
雲井川 垂穂:「知らせとかないと行き倒れそうッスもんね。わかります」
高橋正恒:「それならよかった。」
“ブラックミラー”:「……条件成立だな」
阿久津数馬:「わかった。こいつはうちで引き受けることにするか」
阿久津数馬:「野放しにするのも不安だ。いろんな意味で」
雲井川 垂穂:「じゃあ、早々に用意するッスから」
“ブラックミラー”:「頼む。……支部長」
阿久津数馬:「会いたくなったら別に来ていいんだからな」
阿久津数馬:「なんだ?」
“ブラックミラー”:「私はUGNの理念なんか信じちゃいないけど。この街の連中が明日を信じてることだけは知ってるつもりだ」
阿久津数馬:「…………」じっと聞く。
“ブラックミラー”:「馬鹿なことだと思ってたけど。……最近は、そういうバカなことも悪くないって思ってる」
阿久津数馬:「そうか、少し賢くなったな」眉を軽く動かしながら。
阿久津数馬:「僕はもうちょっと前からそう思ってる」
阿久津数馬:軽く張り合うような言い方で。
雲井川 垂穂:「若。そこ押しちゃっていいんですか。あたしは好きですが」
阿久津数馬:「理念は理念だろ。その上に置いておけばいい」
高橋正恒:「競争心があるのはいいことです。」からからと笑う。
“ブラックミラー”:「そうだな。私も、今は信じてる。ちょっとだけだけど」それじゃあ、と続けると
GM:少女は流線型のブレードバイクを駆って、支部を後にします。
幻十郎:「ああ、行っちゃった。……もうちょっとゆっくりしていっても良かったと思うんだけどなあ」
阿久津数馬:「……もう少しバカになって、賢くなったら。いつでも来い」後ろ姿に呟く。
阿久津数馬:「時計を気にしたんだろ」
高橋正恒:「自らがバカであることに気付けるのは、賢い人間だけです。」
高橋正恒:「こちらに来ないにせよ、よほどのことが無ければ悪い道には行かないでしょう。」
阿久津数馬:「そうだといい。あれと戦うのはぞっとしない」
雲井川 垂穂:「そんときゃ、ただじゃすまないッスねえ」けらけら笑って
雲井川 垂穂:「じゃ、あたしは部屋の準備の方を。公の事後処理は終わってますし、あとは細々した裁決くらいスかね」
阿久津数馬:「頼む。……お前も、寂しいかもしれないがとっとと慣れろよ」後半は幻十郎に。
高橋正恒:「不足のものがあればいつでもご相談を。」
高橋正恒:幻十郎に
幻十郎:「そうだね。……うん」目尻をハンカチで拭って、笑顔を作る。
幻十郎:「それじゃあ、ええと。改めてよろしく。……戦闘じゃあんまり役に立てないけど。それ以外なら頑張るよ」
阿久津数馬:「ああ、頑張れ。僕の命令に従ってな」軽くふんぞり返って。
阿久津数馬:「……まあ、まずは英気を養って、あと支部に慣れとけ」
阿久津数馬:「お前迷いそうだから、ちゃんと見取り図を持ってろよ」
雲井川 垂穂:「案内はするッスけどね。区画は間違えないでくださいよ」
阿久津数馬:「あと食堂は混む時間帯があるから避けたりとか、そういう話は周りに聞いとけ」
幻十郎:「そ、そこまで方向音痴ではないと思うけど……」※この後一ヶ月ほど、めちゃくちゃ支部内で迷う
幻十郎:「おお、お得情報……!」手帳を取り出し、メモを取る。
高橋正恒:(迷いそうだなあ………)
高橋正恒:苦笑しつつ言葉を飲み込む
高橋正恒:「とりあえず、部屋が決まるまでは休憩室でゆっくりしてもらおうかな。」
高橋正恒:「そこでお茶でも飲んで処理が終わるのを待ってください。」
雲井川 垂穂:「アイ、アイ。じゃ、まずはそっちにご案内を」
高橋正恒:「頼んだよ。……あ、そうだ。」
高橋正恒:「賭けは両方外れだったわけだけど、」
高橋正恒:「この場合どうしようか?」
雲井川 垂穂:「……お菓子予算に寄付でもしますか?」
高橋正恒:「平和で健全な解決だね。」にっと笑って雲井川を見送る
阿久津数馬:「結局賭けなんて胴元が一番得するんだぞ」知った風な顔で。

【ED2】


GM:第10支部  

GM:引き続き後処理に追われる第十支部にて。
GM:高橋さんは、第4支部から借りていた試験武器の返却手続きに訪れたエージェント(あの解剖医だ)へ、ワイヤー射出機構を受け渡しています。
第4支部のエージェント:「Certainement(確かに)。お気に召したかな?」
GM:阿久津支部長がちょうど訪れる、というところで。
高橋正恒:「役には立ったよ。しかし、」
高橋正恒:「使うのはしばらく控えておこう。趣味に合い過ぎるのも考え物だ。」
阿久津数馬:ではそこに、つかつかと現れる。
阿久津数馬:「……ああ、第4の。ご苦労だな」エージェントに言ってから、武器を見る。
阿久津数馬:「この間のか」高橋さんに。
第4支部のエージェント:「言えてるねえ」
高橋正恒:「おや、支部長。」
第4支部のエージェント:「Bonjour。阿久津支部長」
高橋正恒:「……ええ、そうです。彼女に融通してもらいました。」
阿久津数馬:「急に使うから驚いたぞ、こっちは。味方には先に言っておけ」
高橋正恒:「申し訳ありません。奥の手は知る人間を限定してこそなので。」
阿久津数馬:「奥の手、なあ……」
阿久津数馬:部下がその糸を使った時の様子を思い出す。
阿久津数馬:中でも、指を折り曲げる仕草を。
第4支部のエージェント:「さて。どうやら部外者が立ち入るべき話ではなさそうだねぇ。私はこれで失礼するよ」
阿久津数馬:「助かった、と日馬支部長に告げてくれ」
高橋正恒:「ん、そうかい。僕からも同じ言葉を。」
第4支部のエージェント:「Oui , avec plaisir.(喜んで)それじゃあ、また。分析と検査が必要な時はいつでも“第四解剖室”へ御用命を」
阿久津数馬:「……支部間の連帯。少しはできるようになったと思うか?」エージェントが去ると、高橋さんに。
高橋正恒:「出来るようになってるでしょう。」
第4支部のエージェント:Au revoir、と別れの言葉を結ぶと、エージェントは一礼して去っていきます。
高橋正恒:「支部を跨いだ人員を徴集しての部隊編成・作戦も多いですし、」
阿久津数馬:「そうだろう。僕はまだまだ学んでより優れた指揮者になる」少し嬉しそうに。
高橋正恒:「支部の長所を生かした技術の交換もあります。」
阿久津数馬:「ああ、いくらでもやってやるさ」
阿久津数馬:「……技術の交換、か」
阿久津数馬:「武器は、返してしまってよかったのか?」
阿久津数馬:「奥の手なんだろう。実際、氷室の装甲がなければ相当に強力だった」
高橋正恒:「………。」
阿久津数馬:「いや」
阿久津数馬:「使わないというなら、それでもいいんだが」
阿久津数馬:薄く、言いようのない不安を感じながら。
高橋正恒:「…どうでしょうね。」
阿久津数馬:「……濁すような言い方をするな」
高橋正恒:「すいません。」
阿久津数馬:「……見慣れない戦い方を見て、少し動揺したみたいだ」
高橋正恒:阿久津に背を向けて、窓の方へと歩いていく。
阿久津数馬:「お前は、ずっと銃を使うものと思っていたからな」
高橋正恒:ブラインド越しに見える空は赤い。
高橋正恒:沈みゆく日を追うように、逆の空から闇がじわじわと侵蝕している。
阿久津数馬:「…………」少し何事かを言おうか迷って、口ごもる。
高橋正恒:「僕が銃を選んだのは偶然ですよ。自分に合っていれば剣だって斧だって使ったでしょう。」
阿久津数馬:「ああ、そういうものかもしれないな……」
高橋正恒:「僕には背景がありませんから。」
阿久津数馬:「……そうだったな」
高橋正恒:「エージェントという背景を形作るには、銃が最も適していたんです。」
阿久津数馬:自分はあの遺されたヘリを使うことしか考えていなかった、そのことに思い至る。
高橋正恒:「少しの訓練で大きな成果を上げられる武器ですから。」
高橋正恒:「………でも、あれは違う。」
高橋正恒:「自分に合い過ぎていた。」
阿久津数馬:「ああ。例えば僕が装着したとして、簡単に扱えるようなものとは思えない」
阿久津数馬:「お前は十二分以上に使いこなしていた」
阿久津数馬:「おかげで……」
阿久津数馬:「僕らは勝利をおさめることができた」
阿久津数馬:真っ直ぐに、背の高い部下を見上げながらそう言う。
阿久津数馬:「まずはそこだよな。よくやった、高橋」
高橋正恒:「………あれは、」
高橋正恒:「……はい、ありがとうございます。」
高橋正恒:「…これからも使った方がいいと、思いますか?」
高橋正恒:阿久津に振り向く。
阿久津数馬:「わからない。正直に言うが、僕には不安がある」
高橋正恒:夕陽を背にした高橋の顔に影が差す。
阿久津数馬:「だが、お前にはきっと、もっと思うところがあるだろう、とも」
阿久津数馬:影の中に、目鼻を探そうとする。
高橋正恒:「………僕はね、坊ちゃん。」
高橋正恒:「不安なんですよ。」
阿久津数馬:いつもの、馴染み深い顔を。
阿久津数馬:「……うん」
高橋正恒:「僕が作り上げた背景を、あれが塗りつぶしてしまわないか。」
阿久津数馬:「…………うん」
高橋正恒:「その時に坊ちゃんを傷つけたり、失望されてしまわないかとね。」
阿久津数馬:「……そうか」目を伏せる。
阿久津数馬:「それなら……」
阿久津数馬:「僕は、もっと強くならねばな」
阿久津数馬:「傷ついたり、失望したり、そんなことにならないよう」
阿久津数馬:「お前にそんな不安を抱かせないような、そういう者に。ならなければ」
阿久津数馬:伏せていた目を、もう一度上げる。
阿久津数馬:窓から照らす西日を真っ向から見据える。
高橋正恒:影の中に、いつもの軽薄な笑みではなく、
阿久津数馬:やがて来る影も。
高橋正恒:不安そうな高橋の顔が見える。
阿久津数馬:「毎回毎回、思い知らされる。僕はまだまだ、どうしようもない未熟な人間だとな」
阿久津数馬:「氷室にも王の器ではないとか言われたし……あいつ……」口を尖らせ。
阿久津数馬:「……そんな顔するなよ」
阿久津数馬:「いや」
阿久津数馬:「させないようにする。僕が、最高の支部長になって」
阿久津数馬:「お前が言うなら王にだってなって、全部飲み込んでやるから」
高橋正恒:「………流石、坊ちゃんです。」
高橋正恒:「ありがとうございます。」へら、と笑う
阿久津数馬:「だから、今だけは少し我慢してくれ」
阿久津数馬:その笑いの裏に、あの顔があることを思いながら。
阿久津数馬:「……できるだけ早く、立派な大人になるからな」
雲井川 垂穂:こんこん、とノックの音から、応答も待たずに扉が開く。
雲井川 垂穂:「どーもッス。そろそろご休憩いかがッスか? お茶いれてきたッスよー」
雲井川 垂穂:「きょうのお茶請けはなんとシュークリーム……あれ? どしたんスか、そんな間が悪いぞお前って書いてるような顔で」
阿久津数馬:「……ん」ドアの方を見て、瞬き。
阿久津数馬:「いや、そういうわけではないぞ、別に!」
阿久津数馬:「……むしろ、良かったのかもしれないな」これは独り言。
高橋正恒:「早速賭け金を持ってきたのかい。」
高橋正恒:笑いながら雲井川に
雲井川 垂穂:「ええ。ちょっと最初だけはイロつけて。最初は若と高橋さんに選んでもらおうかなーと」
雲井川 垂穂:チェーン系の洋菓子屋の大箱。
阿久津数馬:「気が利くじゃないか。いいぞ、雲井川!」少し嬉しそうにする。
雲井川 垂穂:「取ってもらったら次は事務がたのコたちのとこ回るんで、ささ、ずいっとお願いします」
阿久津数馬:「よくやった。今回の手柄の分にさらに上乗せだ」
雲井川 垂穂:「はい。仕事の後ですから。こういうとき、甘いの好きッスよね若」
阿久津数馬:美味しそうなのを選んで取る。
雲井川 垂穂:「ありがたき幸せに。高橋さんはどうします?」
阿久津数馬:「よくわかってるじゃないか」
阿久津数馬:「お前も食べとけ、脳を使ったら糖分だ」
高橋正恒:「じゃあこれを。」
高橋正恒:抹茶シュークリームを取る。
阿久津数馬:「あ、抹茶。悩んだんだよな……」自分のはプレーンなもの。
阿久津数馬:「いや、一度決めたらこれだ。僕は貫く!」
雲井川 垂穂:「はい。じゃ、お茶はこちらに」銀色のポット(魔法瓶)を応接セットに置いて。
阿久津数馬:「いただきます」ちゃんと挨拶をしてから食べ始める。
高橋正恒:「いただきます。……よかったら半分食べますか?」
雲井川 垂穂:「ご苦労さまでした。……はい、できた、と」緑茶の茶碗を、デスクにふたつ。
阿久津数馬:「!」
阿久津数馬:「そうか……! じゃあ、僕のも半分やろう」
阿久津数馬:「お前は気が利くな、本当に」半分のシュークリームを高橋さんの皿に乗せる。
高橋正恒:に、と自分を慕い、自分の慕う少年に微笑みかける。
高橋正恒:「これが僕の背景ですから。」

GM:DX3rd 「Quis custodiet ipsos custodes?」 end.

GM:全工程終了!お疲れ様でしたー
雲井川 垂穂:お疲れさまでしたー!
阿久津数馬:お疲れ様でした!
高橋正恒:お疲れさまでした!
雲井川 垂穂:マジありがとうございました。ソウルメンのように感謝