ツギハギ・ホコロビ・ヨセアツメ


メイン 見学



GM:さささ
PC1:入間 誠時(PL:優水)
PC2:上本 晶(PL:銀河忍風)
PC3:雨塚 劉生(PL:メガ大仏)



■目次■

プリプレイ


GM:それでは、セッションを開始していきます。
GM:よろしくお願いします!
入間誠時:よろしくお願いします!
上本 晶:よろしくお願いします!
雨塚劉生:よろしくお願いします!

GM:では、まずPC紹介から始めていきますね。
GM:PC番号順で、PC1の入間くんからお願いします。
入間誠時:はーい!
入間誠時:実は初めてPC1を務める入間誠時くんです。
GM:初だった!
入間誠時:スタイリッシュな見た目とニヒリスティックな雰囲気の何でも屋。
入間誠時:スタイリッシュなのは見た目だけという噂もあります。
入間誠時:とにかく過去がクソ重くて、10歳の誕生日に母親が父親にエグい殺され方してたり
入間誠時:そのトラウマで裏社会に堕ちに堕ちたり
入間誠時:そういうのを乗り越えて(?)今は何でも屋をやってます。
GM:苦労……
入間誠時:汚れ仕事からおばあちゃんのお世話まで何でもやります。
入間誠時:あと性能はシンプルなアタッカーですね。高経験点だとサブ的になるのですが
入間誠時:130点ならアタックに割いている割合の方がでかいのでアタッカーです。
入間誠時:あと時の棺を持ってます。かっこいい!
入間誠時:以上、よろしくお願いします。
GM:時の棺がこわい!
GM:よろしくお願いします。スタイリッシュに戦ってほしい!
GM:ではハンドアウトは以下の通りです。

PC1
シナリオロイス:"ラッシュラビット"三枝雛子(推奨感情:好意/不安)
あなたの知人であるUGN第九支部の後方支援職員、三枝雛子が何者かに襲撃され、脚を切断された。
現在集中治療を行なっている彼女は、"スクラッチパッチ"という名を言い残した。


入間誠時:心配だ
GM:三枝さんは普通に明るい娘さんで、普段は事務関係をやっていますね。
GM:入間くんとはお仕事関係でたまたま会って、見かけたらお話をするくらいの関係ではある、みたいな感じで。
GM:なんか大変な目に遭いそうなので、仲良くしてあげてほしい!
入間誠時:まあ、UGNともよくお仕事をしますし
入間誠時:いくらでも知り合えるぜ!仲良くしようね!
GM:支部でなんか機会があったのでしょう。

GM:では、次はPC2の上本くんお願いします。
上本 晶:はい!
上本 晶:PC2の上本晶です。17歳の高校二年生で、UGNイリーガルです。
上本 晶:元は捨て子でしたが、周囲のサポートによって心身ともに健やかに成長しました。
上本 晶:性格は真面目気質で、オーヴァードとなってからはUGNに協力しつつ日々を過ごしています。
上本 晶:性能的には射撃アタッカーで、時折《援護の風》でサポートを行うこともあります。
上本 晶:単体攻撃のみですが、侵蝕が上がれば《マスヴィジョン》で火力もそこそこと、まあ並な感じです。
上本 晶:あと余談ですが、最近生き別れの妹らしい少女と出会い、生活が一変したとかナントカ。
上本 晶:以上です。宜しくお願いします。
GM:妹さんよかったね!
GM:よろしくお願いします。バンバン撃ってほしい!
GM:ではハンドアウト。

PC2
シナリオロイス:"パペッティアー"緒環伸(推奨感情:連帯感/不安)
あなたは同行者である第九支部のUGNエージェント、緒環伸との任務帰りの最中、突然謎の相手に襲撃される。
撃退はしたものの、何かに動揺した緒環は目に攻撃を受けてしまう。


GM:緒環伸は以前別の卓で数回お会いしたことのあるエージェントですね。
上本 晶:緒環さーん
GM:古代種のおっさんですが、今回はどうも被害者ポジになってしまうらしい。
上本 晶:なんということだ・・・
GM:どうなってしまうのか……! がんばり次第!
上本 晶:がんばらねば!

GM:最後、PC3の雨塚さんお願いします。
雨塚劉生:はーい!
雨塚劉生:PC3の雨塚劉生です。着流しに煙草加えた糸目眼鏡おじさんです
雨塚劉生:17歳の時にジャーム化した父親に殺されかけてオーヴァードに覚醒しました
雨塚劉生:元FHエージェントという特殊な経歴持ちであり、一度UGNに捕まって現在に至ります
雨塚劉生:性能としてはピュアソラ特有の活性の霧パンチの使い手
GM:波瀾万丈だぜ
雨塚劉生:今回は多重生成を切った代わりに財産点とエンブレムでミドルに強くしてます
雨塚劉生:良い感じにミドルを爆殺しつつピュアソラパンチで敵を吹っ飛ばしたいです
雨塚劉生:以上! よろしくお願いします!
GM:なんだその財産点は!
GM:こわい!
GM:では、ハンドアウトこちらです。

PC3
シナリオロイス:"スクラッチパッチ"(推奨感情:興味/脅威)
あなたはN市第十支部から依頼を受け、凍結処理から逃亡したジャームを追っている。
名は"スクラッチパッチ"。話によれば、相手は地区を越え第九支部の管轄地域へと逃げ込んだという。
どうやら先方と協力して対処する必要がありそうだ。


GM:雨塚さんだけ第十絡みですね。支部長から依頼があります。
雨塚劉生:阿久津支部長ー!!
GM:出るよ!
GM:どんなジャームなのか……はたして……

GM:というところで、始めていくわけですが
GM:一般的にはここでトレーラーというものを貼り付けるはず……が
GM:私はマスターシーンがやりたい
入間誠時:おお
入間誠時:やりましょう!
GM:トレーラー兼マスターシーンですね。少々お待ちいただいてもいいでしょうか
雨塚劉生:おおー
入間誠時:OK!
上本 晶:問題なく!
GM:では参ります!
雨塚劉生:やりましょう!


マスターシーン1:十年前、とあるバーにて


GM:十年前。N市第九地区の片隅。バー『スクラッチパッチ』。

GM:温かな照明が照らす小さな店の中には、マスターらしき女性が一人。若い店員が一人。
GM:客は金髪の白人女性が一人と……小さな女の子が一人。
金髪の女性:「ねえマスター、今日はあのコンビ遅いね」
GM:常連らしき、短い金髪の女性が言う。
マスター:「別に、みんな毎日ここに来ることはないのよ?」
GM:長い髪をした、けだるげな美女が笑う。
女の子:「だってここ、楽しいもん! 要くんもいるし!」
若い店員:「雛ちゃんは特別に預かってるんだからな」
女の子:「ねー」
GM:店に不似合いな小さな女の子と、まだ少年の面影の残る店員が親しげに会話を交わす。
女の子:「……あ、そろそろ来るよ。足音、するもん」
GM:その時。バタン、と音がした。
GM:ドアが勢い良く開き、精悍な青年と、にやけた顔の青年が現れる。服は妙に汚れている。
精悍な青年:「うーっす。いや、聞いてくれよ。野良ジャームに遭っちまって!」
精悍な青年:「まあでも、俺の花火にかかればイチコロってやつだな」どかりと席に座る。
若い店員:「わあ、さすがです」
にやけた青年:「よく言うよなあ浅見くん。その花火、人が手伝わなきゃ打ち上がんないやつなくせに」
精悍な青年:「ちょっと、痛いとこ突かないでくれます?」
マスター:「こらこら、ちゃんと傷の手当てをしなさいね」
マスター:「無事で良かった。……あのね、緒環さん。私、いつも言ってるでしょ?」
にやけた青年:「あー、はいはい。『みんなで力を合わせれば』ってやつね」
金髪の女性:「『できないことは何もないのよ』」笑顔で、口真似をしながら。
マスター:「そう。だから、人に頼ることを引け目に思わなくていいの」
女の子:「雛子ももうおぼえちゃった」
若い店員:「……俺、それ好きですよ。マスターの哲学って感じで」
マスター:「ふふ、ありがとね」
マスター:「さ、手当てをしたら、何かお腹に入れたら? お酒は今日はやめときなさい」
精悍な青年:「えー! それ楽しみに来たってのに!」
にやけた青年:「一杯くらい許してよ。消毒ですよ、消毒」
GM:狭い店内に、花のように笑い声が咲いた。

GM:その街の片隅には、ある小さなバーがあった。
GM:特定の組織に属することのない、かといってフリーで食っていけるほどの力もない、言ってしまえばよるべない弱小オーヴァードの溜まり場。
GM:かつての彼らの唯一の、ささやかな居場所だった。
GM:今は、もうない。

GM:ダブルクロス The 3rd Edition『ツギハギ・ホコロビ・ヨセアツメ』

GM:もう十年も前の話だ。そのはずだったのに。
GM:N市に現れた襲撃者は、その店の名を名乗った。



OP 入間誠時:「不安になっちゃって」


GM:まずは登場侵蝕をお願いします。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:37->47)
入間誠時:ホットスタート!
GM:いきなりの
GM:では始めていきます。

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GM:ある日の第九支部内、ラウンジ。
GM:あなたは簡単な依頼を受け、その関係でUGN第九支部を訪れていた。
GM:用事も終わり、広めのラウンジを訪れた時。
三枝 雛子:「……はあー……」
三枝 雛子:明らかに悩んでいるような顔で、ぼんやりしている。
GM:あなたのちょっとした知り合いである職員、三枝雛子がそこにいるのを見つけた。
GM:机の上には、今時紙の古い写真が何枚か置かれている。
入間誠時:「よ」
入間誠時:軽い感じで声をかけます。
GM:では、あなたが声をかける、その一瞬前。
三枝 雛子:「あ」
三枝 雛子:先んじたようにくるりと振り向く。
三枝 雛子:「やっぱり入間さんだ! 足音がそんな感じでした!」
GM:あなたは、彼女の耳が非常に良いことを思い出してもいい。
入間誠時:「……ちぇ、また先越されたか」
入間誠時:「いい耳してるよな。そーいうのは俺も得意だけどさ」
三枝 雛子:「えへへ、伊達にウサギの名前してませんからね!」
三枝 雛子:胸を張ってから。
三枝 雛子:「はあ」肩を落とす。
入間誠時:「で」
入間誠時:「どーしたんだ?三枝くん。ため息なんてついてたが」
三枝 雛子:「ううーん、ちょうど話したかったし聞いてもらおっかな……」
入間誠時:「なら、コーヒー一杯で請け負うぜ?」
入間誠時:くくっ、と悪戯っぽく笑う。
入間誠時:もちろん本気ではない。
三枝 雛子:「お得! 何でも屋さんってありがたいなあー」本気で取る。
入間誠時:「………」
入間誠時:「いや、今のは冗談な?フツーに仕事抜きで聞くつもりだったし」
三枝 雛子:「そ、そうだったんだ……!」
三枝 雛子:「大したことじゃないんですよ、ちょっとお仕事で失敗続きでー」
三枝 雛子:「向いてないのかなー、とか。私ノイマンでもないし」
入間誠時:(心配になるよなこいつ……)
GM:彼女の仕事は主に書類関係の事務。
GM:特に能力が関係するような内容でもないし、戦闘能力もない。
入間誠時:「そーかそーか」
入間誠時:「まあ、失敗ってのはノイマンでもやるときゃやるだろ」
三枝 雛子:「うん……。せめて戦ったりできたらーって思うんですけどね」
三枝 雛子:「入間さんは? お仕事大変ですか?」
入間誠時:「……書類シゴトはあんま好きじゃない?」
入間誠時:「俺は、やりたくて仕事やってるからさ」
三枝 雛子:「好きじゃなくはないけど、ちゃんと周りの役に立ってるのかなーって」
三枝 雛子:「そう、そういう、やりがいとか、実感とかそういうやつ!」
入間誠時:「大変なときもま、あるけどそれはそれ、だ」
入間誠時:「んー……」
入間誠時:とんとん。首の後ろを叩く仕草。
入間誠時:「役には立ってるだろ」
三枝 雛子:「そう、かなあ。だといいんですけど」
三枝 雛子:先ほどの紙の写真に目を落とす。
入間誠時:「……役に立たない奴なんていない。俺でも役に立てるんだからな」
入間誠時:そう言いながら、写真に意識を向ける。
三枝 雛子:「入間さんは強いし、かっこいいし……あっこれは個人的にどうこうとは別ですよ!?」」
GM:写真は、どこかの店内。
入間誠時:視線を直接向けなくとも、それで見ることは可能だ。
GM:入間さんは特に顔を知らない人物が数名、笑顔で写っている。
入間誠時:「個人的にどうこうは、ま、オススメしないからそれで正解だ」
三枝 雛子:「わー、それ同僚の子に言っとこう……気にしてたから……」
三枝 雛子:「…………」
三枝 雛子:「『みんなで力を合わせれば、できないことはない』」
三枝 雛子:つぶやく。
入間誠時:「……」
入間誠時:「……何か。立ち入ったことかも知んないんだけどさ」
入間誠時:「昔お世話になった人たち、とか?」
入間誠時:写真と、言葉。両方に向けて。
三枝 雛子:「そう。私、昔、この写真のお店によく預けられてて。そこの人がよくこう言ってたんです」
三枝 雛子:「ずっと覚えてたんだけど……なんかいろいろ続くと」
三枝 雛子:「『みんな』の中に自分が入れてるのか、不安になっちゃって」
入間誠時:「……」ふと、思い出す。寒々しい教室。生徒で埋まっていても、そこに自分がいないような感覚。
入間誠時:「今いるところにあんま馴染めてなかったりするのか?」
三枝 雛子:「そう、なのかも……? 別に、友達はいるんですけどね」
三枝 雛子:「UGNは好きだし。イリーガルでやってけるような力もないし……」
入間誠時:「……大事にしとけよ、友達。向こうはちゃんと『みんな』だと思ってくれてるって」
入間誠時:「けっこーあることだからさ」
三枝 雛子:「……うん」素直にうなずく。
三枝 雛子:「……あ、入間さんと話してちょっと楽になったかも!」笑顔になる。
入間誠時:「ん。少しでもお力になれたのなら幸い」
入間誠時:「話すだけでも楽になるもんだろ?」
三枝 雛子:「はい! もうちょっと頑張ってみよっかなー」
入間誠時:「ま。気負いすぎずに楽しくやれよ」
入間誠時:「楽しくなくなったら、また話聞いてやるからさ」
三枝 雛子:「やった! あれだったらコーヒーも奢りますからね!」
GM:もちろん、悩みが完全に解決した、という様子ではない。でも、あなたの言葉で彼女は確かに一時笑顔になった。
入間誠時:「じゃ、そん時は三枝くんオススメの奴を頼むな」

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GM:数日後。あなたは先の依頼に関係する用事で、再びUGN第九支部を訪れようとしていた。
GM:じきに到着する、それくらいの路上で、何やら車と人が集まっている。
GM:見たところ全員UGN職員であるらしい。
入間誠時:「………」《地獄耳》。人の集まりの外から、中を窺う。
GM:そして、ストレッチャーが一台。そこに寝かされている人物が一名。
GM:では、話し声が聞こえてきます。
医療スタッフ:「……やはり医務室よりは提携の医療施設に連れていかないと」
医療スタッフ:「生命は無事ですが、《リザレクト》が遅れている」
医療スタッフ:「三枝さん、でしたっけ。早期に救出できて幸いでしたが……」
入間誠時:寝かされている人物の姿は確認できますか?>《地獄耳》(見聞きする、なので)
GM:できます。
GM:あなたも数日前に話したばかりの三枝雛子が、青い顔をして寝かされている。
GM:意識はないようだ。
入間誠時:真っ直ぐに、彼女の元へと歩いていく。迷いなく。
入間誠時:「悪い。彼女の友人だ」スタッフに声をかけて
医療スタッフ:「あまり近寄らないように。怪我人です」
医療スタッフ:顔に覚えがあったのかもしれない。大人しく通してはくれる。
入間誠時:「わかってるよ」
入間誠時:「……三枝くん」
GM:では、あなたは気づくでしょう。
GM:三枝雛子の身体の上には、布がかけられている。
GM:傷は全身にいくらかあるようですが、それほど重いものではない。
GM:ただ……左脚があるべき場所、そこだけ
GM:布の膨らみが明らかに、ない。
入間誠時:「………」領域を、静かに彼女の下に広げる。
入間誠時:それは無意識の行動。
入間誠時:傷を、『視』ようとする、意思の。
入間誠時:「───っ」
入間誠時:首を振る。
GM:では、その傷が綺麗に切断されたようなものであることはわかるかもしれません。
入間誠時:首の後ろを引っ掻く。
GM:オーヴァードなので《リザレクト》を行うことはできる。ゆっくりと治癒は始まっている。
三枝 雛子:「……う……」
三枝 雛子:微かにうめき、目を開ける。
入間誠時:身をかがめ、視線を低く。
入間誠時:「三枝くん」
三枝 雛子:「入間、さん……?」
三枝 雛子:「わ、私、さっき、おそわれて、それで、それで……」
入間誠時:「ああ。入間だ」
入間誠時:「……思い出さなくていい。何も」
三枝 雛子:「なんにもできなくて……」
三枝 雛子:それでも、必死で何かを伝えようとしている様子。
入間誠時:「いいんだ」
入間誠時:「……」
三枝 雛子:「す」
入間誠時:「す?」
三枝 雛子:「『スクラッチパッチ』が」
入間誠時:「『スクラッチパッチ』?」
三枝 雛子:必死で、それだけを絞り出し、またがくりと頭を落とす。
入間誠時:「……」
入間誠時:立ち上がる。
入間誠時:「悪い。邪魔をした」
入間誠時:「彼女のこと、よろしく頼むよ」
入間誠時:周りの医療スタッフにそれだけ告げて。
入間誠時:姿をその場から消す。
入間誠時:(……なんにもできない、とか。馬鹿言うなよ)
入間誠時:(伝えてくれただろ)
入間誠時:(………仕事がひとつ。増えちまったな)
入間誠時:そして、彼は第九支部に向かう。
入間誠時:先の依頼と。そして今、請負った仕事のために。
GM:その仕事は、すぐに正式な依頼となった。
GM:三枝雛子が襲撃を受けた事件に対して支部はチームを編成することとし、あなたはその一員となる。

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入間誠時:三枝さんにロイスを!
GM:おっと、了解です。
入間誠時:友人/三枝雛子/庇護:○/懺悔/ロイス
入間誠時:以上です。
GM:承りました!


OP 上本 晶:「全然見えねえや、これ」


GM:登場侵蝕をお願いします。
上本 晶:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+5[5] → 39


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GM:あなたは第九地区、支部もそう遠くないあたりの道を歩いている。
GM:夕方で、道は少し暗くなり始めている。
GM:同行者は一人。第九支部エージェントの緒環伸だ。共に軽い任務を終えた帰り道。
緒環 伸:「いやー、晶くんのおかげでサクサク終われてよかったよかった」
緒環 伸:スーツすがたににやけた顔の青年。
上本 晶:「いえ、緒環さんがいてくれたからですよ」
緒環 伸:なお、実際は古代種で実年齢42歳だ。
緒環 伸:「お互い助け合って生きなきゃってやつだね。はは」
上本 晶:やや地味目な私服で、隣を歩いている。
上本 晶:「そうですね。それはどこでも、大事なことだと思います」
緒環 伸:「ほんとにね。おかげで僕ぁ昔から人に頼りまくってるし」
上本 晶:「んー……」
緒環 伸:「支援能力なんてのはそんなもんだ……と」
上本 晶:「でも、緒環さんを頼りにしている人もいるでしょう」
上本 晶:「それこそ助け合いの、おあいこですよ」
緒環 伸:「晶くんは真面目だねえ」カラカラと笑う。
緒環 伸:「ああ、助け合いって言えば」
上本 晶:「なんです?」
緒環 伸:「妹さんは元気?」最近縁のあった少女の話をする。
上本 晶:「あー……はは。まだちょっと、実感ないですけど」
上本 晶:「はい。元気にしてます」
緒環 伸:「そ、なら安心だ。家族が一緒なのはいいことだよ」
緒環 伸:「まー、僕はー、ずっと独身ですけどー」
緒環 伸:少し感傷的になったのをかき消すように。
上本 晶:「まあ、その。それは……」
上本 晶:どう言ったものかと、言葉が途切れる。
緒環 伸:「そういう時は、『それとこれとは話が違うでしょう』とか言えばいいんだよ」
上本 晶:「すいません。こういう話題は慣れてなくて」
上本 晶:ちょっと笑って誤魔化そうとする。
緒環 伸:「まあ、そんなこと言って、君は真面目に暖かい家庭を築いて孫に囲まれるタイプだし……」
緒環 伸:「孫にお年玉あげにでも行っちゃおうかな……」
緒環 伸:「…………?」
GM:その時。
GM:軽口を叩いていた緒環が立ち止まる。
GM:一瞬遅れて、《ワーディング》の気配。
上本 晶:「緒環さん…?」
上本 晶:「!」
GM:上本くんも気づくだろう。目の前、少し離れたところに、何か黒い影のようなものがある。
GM:人の大きさ、人の形……いや。
GM:影の中から、人の腕が余計に二本、脚が一本、無造作に突き出している、そんな姿。
謎の影:「…………」
謎の影:「……おだまき、さん」
緒環 伸:「……何?」
上本 晶:「……知ってる相手ですか?」
上本 晶:謎の影を見たまま、隣に。
緒環 伸:「いや、知らん……というか、わからん……」
謎の影:「緒環さん。一緒に……」
上本 晶:「緒環さん、下がって」
上本 晶:前に出て、左腕を影へと向ける。
GM:瞬間。影の目の前に火球が現れる。
緒環 伸:「なっ……」下がろうとする。
上本 晶:「くっ…!」
上本 晶:演出攻撃とか可能ですか?
GM:可能です。ただ、それほど効く様子ではないかも。
上本 晶:承知しました。では効かない感じで。
上本 晶:左手首を起点に光の弓が現れ、引いた右手より一条の光線が放たれる。
上本 晶:狙いは火球。まずは攻撃?を防がねばと。
謎の影:「……っ」命中する……が、それほど堪えた様子はない。
GM:だが、放たれた火球の進路は逸れ、地面へと当たる。
GM:ぱん。
GM:当たった瞬間、鮮やかな花火のような炎が弾けた。
緒環 伸:「……え?」
緒環 伸:明らかにそれを見た瞬間、動揺する。
上本 晶:「駄目か……緒環さん、ともかく逃げるか、応援を」
緒環 伸:「……浅見、くん……?」
謎の影:その名を聞いた瞬間に。
謎の影:奇妙な身体を引きずり、駆け出している。
上本 晶:「あっ…!」
謎の影:やがて二人の目の前に届き……。
GM:ざぐ。
上本 晶:緒環さんの言葉で反応が遅れた。二射目を…
GM:振り上げた影の手は、緒環伸の顔面を攻撃した。
上本 晶:「緒環さん!」影の手がすぐ横を通っていく。同時に、二射目を放つ。
緒環 伸:「ぐっ……!」両手で目を押さえる。血があふれる。
謎の影:「……はは、やった……」血まみれの手を見て、笑う。
謎の影:上本くんの攻撃を受け、のろのろとそちらを見……。
謎の影:《瞬間退場》
GM:影は溶けるように姿を消した。
上本 晶:「………」完全に見失ったことを確認し、緒環さんの方へ向き直る。
上本 晶:「緒環さん、大丈夫ですか!?」
緒環 伸:「な、んで……なんでだ……?」普段の余裕はない。
緒環 伸:「あ、ああ……怪我は大丈夫、治るやつ……だけど」
上本 晶:「とにかく、支部に連絡を入れます。そっちの方が、治療も適切でしょうし」
上本 晶:パパパと、携帯端末を操作。第九支部へ連絡を入れる。
緒環 伸:「……悪いね。全然見えねえや、これ」
緒環 伸:「……ついでに、僕からも報告があるって言っといて」しゃがみ込みながら、上本くんに。
上本 晶:「すみません。僕の力不足で……はい、わかりました」
上本 晶:イリーガルからの連絡、普段であればすぐに支部に繋がるだろう。
緒環 伸:「どっちかというと、こっちが巻き込んだ形だよな……」ぶつぶつつぶやいている。
上本 晶:繋がるや、今起きた出来事を伝える。
GM:支部はあなたからの報告を受け取る。
GM:そして、あなたは支部に戻った直後から、また新しい依頼を受けることになる。
GM:それは、ある事件に関するチームの一員となることだった。

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GM:ロイスのみ取得できます。
上本 晶:緒環伸:尽力○/悔悟 で取得します
GM:尽力してあげてほしい
GM:このシーンは以上です。


OP 雨塚劉生:「生きて帰れ」


GM:まずは登場侵蝕をお願いします。
雨塚劉生:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+8[8] → 46

GM:たかめ
雨塚劉生:ぬぬ

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GM:第十支部、支部長室。
GM:あなたはUGNイリーガルとして、ここへと呼び出されていた。
GM:室内の大きめのビジネスチェアには、小柄な少年が不機嫌な顔で座っている。
雨塚劉生:では、ガチャリとドアを開けて入室します
阿久津数馬:「……ああ、よく来た。雨塚か」資料を見ながら。
阿久津数馬:「突然の呼び出しになったが、緊急の依頼がある」
GM:机の上にはファイルと、ごく薄い資料、そして一枚の写真。
雨塚劉生:「ほう、緊急か」
阿久津数馬:その写真を示し、うなずく。
阿久津数馬:「要するに、このジャームの追跡と処分を頼みたい」
雨塚劉生:手に取って写真を確認
GM:写真には、影のような姿が写っている。
GM:手が二本、あらぬところから生えており、目だけがぎょろりとしている。
阿久津数馬:「名称は"スクラッチパッチ"。こいつが名乗ったらしい……とだけ残されている」
雨塚劉生:「異形化してるタイプか。スタンダードだな」
阿久津数馬:「ああ。十年間凍結処分を受けていた個体だ」
阿久津数馬:「……事故があり、施設から逃亡した」
雨塚劉生:「……ほう、なるほど」
阿久津数馬:「幸い、人的被害は受けていない……ここではな」
阿久津数馬:ぐるん、と椅子を回転させる。
阿久津数馬:「第九で、こいつらしきジャームに襲われた人員がいる」
雨塚劉生:その姿を見て少し目を見開く
雨塚劉生:「なるほど、他地区に逃げたか」
阿久津数馬:「……こっちのミスで他所に被害を出しては面子の丸潰れだ」
阿久津数馬:「だが、向こうは向こうで、被害が出た分主導権を握りたがっている」
阿久津数馬:「何もしないで放っておくわけにはいかないし……というところで、お前の出番ということだ」
雨塚劉生:「そういう意味か。納得がいった」
雨塚劉生:「了解した。この件は引き受けよう」
阿久津数馬:「話が早いな! いいことだ」
阿久津数馬:ほっと顔を緩める。
雨塚劉生:「俺はUGNじゃ新参な上に経緯が特殊だからな」
雨塚劉生:「功績は少しでも欲しい」
阿久津数馬:「ああ、経緯は聞いている。僕はそんなのは大して気にしないぞ」
阿久津数馬:「有能で、今こちら側にいてくれればそれでいい」
阿久津数馬:「ただ、だ」
雨塚劉生:「実力主義なのは助かるな。それで、何か懸念事項が?」
阿久津数馬:「ただ、……あれはこちらで管理していたジャームなんだが、お前に今渡せる情報がほとんどない」
雨塚劉生:「なるほど……」
阿久津数馬:「うちの支部は新しい。以前他所が管理していたところを引き継いで、引き継いで……」
阿久津数馬:「そうしているうちに、研究データが失われた、そういうケースだ」
雨塚劉生:「……そういうものはどこに行っても変わらないらしいな、支部長殿」
雨塚劉生:「了解した。その調査も含めてこの任務か」
阿久津数馬:「本当に困りものだ。有能であれとは言わんが、やることはしっかりやってほしい!」
阿久津数馬:「……雨塚。これは最優先事項ではないが」
阿久津数馬:「何かこのジャームについてわかったことがあれば、後ほど報告を頼む」
阿久津数馬:「……研究員どもがなんか興味を持ち出してるんだよな……」
雨塚劉生:「ほう」
阿久津数馬:「別に、詳細なレポートはいらんぞ。わかったことだけでいい」
阿久津数馬:「何より優先はジャームの処分と人命の尊重だ」
雨塚劉生:「承知した。どちらにせよ情報収集は必須だ」
阿久津数馬:「そういうことだ。第九のチームと連携して当たれ」
雨塚劉生:「人命の尊重、だな」
阿久津数馬:「そうだよ。一般市民はもちろんのこと……」
阿久津数馬:「第九の関係者も、お前も、生きて帰れ」
雨塚劉生:「……ああ」
雨塚劉生:少し頬を緩ませて
雨塚劉生:そして部屋を退室していく
雨塚劉生:「期待して待っていてくれ」

----------------

GM:ロイスのみ取得できます。
雨塚劉生:うーん一端保留で
GM:了解です。


ミドル1:急造チーム、集結


GM:全員登場
GM:登場侵蝕をお願いします。
上本 晶:39+1d10
DoubleCross : (39+1D10) → 39+3[3] → 42

雨塚劉生:46+1d10
DoubleCross : (46+1D10) → 46+8[8] → 54

入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:47->55)
GM:たかめ
雨塚劉生:たかい

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GM:あなたたち三人は、第九支部の一室に集められた。
GM:状況から、三枝雛子と緒環伸を襲った相手は同一であると判断され、あなたたちはチームとして調査を依頼された。
GM:全員がイリーガルという状況だが、ただ一人……。
緒環 伸:目に包帯を巻いた青年が、車椅子に座っている。
GM:エージェントであり、被害者でもある緒環伸が情報提供者として参加している。
緒環 伸:「まあ、みんな仲良くやりましょうね。全然見えないけど」軽口は忘れない。
緒環 伸:「あ、僕は緒環。普段からこんなわけじゃないですよ。今治療中でね」
上本 晶:「緒環さん、辛くなったらすぐに言ってくださいね」
入間誠時:「…痛みの方は大丈夫なのか、それ」
緒環 伸:「一応、薬効いてるし、きつくなったらそりゃ休むよ」
雨塚劉生:「無理はしないでくれよ……?」
緒環 伸:「包帯はどっちかというと、見た目グロいから巻いてるだけ」
雨塚劉生:「オーヴァードでそれは相当だろうに」
入間誠時:「そうだな…それがいい」首の後ろをさすりながら。
上本 晶:「はぁ……っと」
緒環 伸:「治ったら外していいって言われてるしね」
緒環 伸:「じゃ、あとはよろしく」
入間誠時:「とりあえず、自己紹介しておくか。急造のチームだしな」
上本 晶:「そうですね。僕は上本晶。第九を中心に活動させてもらってるイリーガルです」
入間誠時:「入間誠時。何でも屋やってる。UGNの仕事もその範疇だな。実質イリーガルって奴だ」
雨塚劉生:「雨塚劉生だ。第一のイリーガルだが、阿久津支部長の依頼を受けて参加している」
緒環 伸:「そりゃ遠くからご苦労さん」
入間誠時:「第一か……市内つっても離れてるよな。ご苦労様だ」
雨塚劉生:「フットワーク軽いのだけが取り柄だからな。何てことはない」
緒環 伸:「第十の坊ちゃんも、妙に面子気にするからなあー」
緒環 伸:「ま、でもおかげで多少ターゲットについて情報がまとまったわけだ」
上本 晶:「ええ。協力はありがたいです」
入間誠時:「一応整理しとくか」
入間誠時:「第十のトコから出てきたジャーム。こいつは姿の記録もある」
入間誠時:「それと同一のものが三枝くん、緒環サンを襲った」
入間誠時:「そんで、三枝くんが残したのが”スクラッチパッチ”」
緒環 伸:「…………」
雨塚劉生:「凍結処分を受けたのが10年前」
雨塚劉生:「活動時期とコードネームは判明してる。過去の記録は絞れるか」
上本 晶:キュキュキュ、とホワイトボードに情報を書き込んでいる。
緒環 伸:「ああ、それに関してだけど」軽く手を挙げる。
上本 晶:「なんですか、緒環さん」
緒環 伸:「僕はその名前を知ってる」
入間誠時:「マジか」
雨塚劉生:「なに?」
緒環 伸:「つっても、コードネームじゃない。昔通ってた店の名前だ」
緒環 伸:「……十年前に」
上本 晶:「店?」
入間誠時:「店……」ふ、と。
入間誠時:三枝さんが見ていた写真を思い出す。
雨塚劉生:「店の名前、か」
緒環 伸:「ついでに言うと、僕が受けた攻撃、あれな」
緒環 伸:「その店でよくつるんでた奴の能力に似てた」
緒環 伸:花火のことを指している。
入間誠時:「……なるほど」
入間誠時:「もうひとつ、いいか」
入間誠時:「『みんなで力を合わせれば、できないことはない』」
緒環 伸:「!」
入間誠時:「……このフレーズ、知ってるか」
上本 晶:「『みんなで………?」そこまでボードに書いて、入間さんを見る。
緒環 伸:「驚いたな」
緒環 伸:「え、見えないけど君知り合いだったりする? まさかだよな」
入間誠時:「実はそうなんだ。お久しぶり……ってのは冗談で」
入間誠時:「第9の被害者。三枝。三枝雛子くん。彼女から聞いた」
入間誠時:「知り合いなんじゃないか、アンタ」
雨塚劉生:「へえ」
緒環 伸:「ああ、知ってる。小さい頃からね。最近支部で会って驚いたよ」
緒環 伸:「……襲われた、って聞いた時も」
入間誠時:「………昔、ある店によく預けられてたって言ってた」
緒環 伸:「うん。その店だ。『スクラッチパッチ』」
雨塚劉生:「……関係者が狙われているのか」
緒環 伸:「……いろいろ、話をさせてくれないか」
緒環 伸:「つっても、昔の話だ。順番にやらないとどうもなかなかね」
入間誠時:「俺もそう見てる」
上本 晶:「順番、ですか」
入間誠時:「オーケイ。今回はアンタが頼りだ」
緒環 伸:「ありすぎるんだよ、思い出」
入間誠時:「ゆっくりでいい。話してくれ。実働は俺たちがやる」
緒環 伸:「助かるねえ。了解。今回ばかりは真面目にやるさ」
緒環 伸:「ま、思い出話して給料もらえるなら楽なもんだよな、はは」
緒環 伸:「……目はちょっとアレだけど!」
入間誠時:「………」
入間誠時:時折。その包帯の奥にある目の辺りを見ては、視線を逸らす。
雨塚劉生:「……まあ、無理はしないでくれ」
上本 晶:「……目は大事にしてもらうとして」
入間誠時:「こー言う時に口頭で伝えるしかないってのも、辛いよな」
緒環 伸:「ま、僕は口先だけは得意だからね」
雨塚劉生:「よく言うよ」
入間誠時:「なら、期待しとくか」

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GM:ロイス、購入が可能です。
入間誠時:緒環さんにロイス
雨塚劉生:緒環 伸 信頼/不安○ でお願いします
入間誠時:協力者/緒環伸/口が達者:○/目の傷口/ロイス
上本 晶:入間誠時 連帯感○/劣等感 で一先ず取得します。
雨塚劉生:調達はヒートウィップでも狙おうかな
入間誠時:購入どうしようかなあ。ひとまず応急手当かな
入間誠時:3dx+1>=8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 9[2,9,9]+1 → 10 → 成功

雨塚劉生:コネ手配師使用。ダイス9個で狙います
入間誠時:ゲット。
入間誠時:以上です。
雨塚劉生:キリタニコネクションも乗るので固定値7
上本 晶:社会も低いので初手応急手当の安定感で
GM:こわ
上本 晶:1dx>=8
DoubleCross : (1R10[10]>=8) → 2[2] → 2 → 失敗

雨塚劉生:9dx+7>=17
DoubleCross : (9R10+7[10]>=17) → 10[1,1,3,3,4,5,6,7,10]+9[9]+7 → 26 → 成功

上本 晶:dame!
上本 晶:以上。
GM:ひええ
GM:なんだこの……何?
入間誠時:こわ…
雨塚劉生:やったぜゲット
GM:以上かな?
雨塚劉生:以上です!

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GM:では、次のシーンからは情報収集となりますが、今回少し特殊なプライズ制を採用しています。
GM:プライズ制で開ける情報ルートは2個あり、各シーンでそれぞれ1ルートずつしか開けません。

ルートA【ジャーム"スクラッチパッチ"について】プライズ制0/3〈情報:UGN〉目標値9、最大値20
ルートB 【バー『スクラッチパッチ』について】プライズ制0/2〈情報:噂話〉目標値9最大値10


GM:つまり、シーン頭でルートAを調べると宣言した場合、Bについては次のシーンまで待たないといけないわけですね。
入間誠時:ほうほう
雨塚劉生:なるほど
GM:要するに話題がごちゃごちゃになりそうだったから、分けたの……
上本 晶:ふむむ

GM:また、通常の情報収集と同形式のサブトピックもあります。

【"アサルト"浅見悠人について】〈情報:噂話〉6
【"パペッティアー"緒環伸について】〈情報:UGN〉5〈情報:噂話〉2
【"ラッシュラビット"三枝雛子について】〈情報:UGN〉5〈情報:噂話〉5


GM:現在あるのはこちらの3件。
GM:こちらは、どちらのルートについて調べているシーンでも調査可能です。
GM:プライズ判定に満足したら、残った人はサブを開けていく感じ。


ミドル2:昔話をしようか


GM:まずはどちらのルートを調べるかを宣言し、登場侵蝕をお願いします。
GM:登場は自由です。
雨塚劉生:登場します
入間誠時:ルートBで!
上本 晶:登場しますー
入間誠時:登場します。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:55->58)
上本 晶:42+1d10
DoubleCross : (42+1D10) → 42+2[2] → 44

雨塚劉生:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+3[3] → 57


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GM:ではまず、情報収集の判定からお願いします。

ルートB 【バー『スクラッチパッチ』について】プライズ制0/2〈情報:噂話〉目標値9最大値10
【"アサルト"浅見悠人について】〈情報:噂話〉6
【"パペッティアー"緒環伸について】〈情報:UGN〉5〈情報:噂話〉2
【"ラッシュラビット"三枝雛子について】〈情報:UGN〉5〈情報:噂話〉5


雨塚劉生:ではメインお先にやらせて頂きましょう
上本 晶:お願いします
入間誠時:是非にお願いします
雨塚劉生:情報収集チーム使用。キリタニコネクションも乗って固定値6
雨塚劉生:6dx+6>=9
DoubleCross : (6R10+6[10]>=9) → 10[2,2,3,5,10,10]+10[7,10]+4[4]+6 → 30 → 成功

入間誠時:30
GM:うそお
上本 晶:わーお
雨塚劉生:爆★殺
GM:最大値ぶっちぎってるじゃねえか!
GM:はい、Bルート全開示ですね。とほほ
入間誠時:ピュアソラこわ…
雨塚劉生:ヒャッハー!!
入間誠時:サブトピックも判定しちゃっていいのかな
GM:そうですね、先に判定してから全部開示します
入間誠時:じゃあ、三枝さんについて調べましょう
入間誠時:情報:噂話でコネ使ってダイス+2
入間誠時:5dx+1>=5
DoubleCross : (5R10+1[10]>=5) → 10[3,4,9,9,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

入間誠時:とても知ってる
上本 晶:これ緒環さんについてはUGNと噂話で数値が違いますが
GM:こっちも高いし!
雨塚劉生:高い!
上本 晶:内容に差があるのでしょうか
GM:あ、緒環は好きな方を選んでいいです。差はありません。
GM:要するに、UGN経由で調べるのと、本人に話を聞くのの差。
入間誠時:噂話…?
上本 晶:なるほど。では手堅く本人の口から
上本 晶:コネ:噂好きの友人(多分本人)を使ってダイス+2
上本 晶:3dx+1>=2
DoubleCross : (3R10+1[10]>=2) → 9[1,5,9]+1 → 10 → 成功

上本 晶:よく知っている人で助かったなあ
GM:おのれ……全員成功ですね
GM:では、順番に情報を開示します。まずはメイン。

B-1【バー『スクラッチパッチ』について1】

『スクラッチパッチ』はかつて第九地区にあったバーの名前。十年前に閉店した。
特定の組織に所属しない、というよりは数に数えられない程度の野良オーヴァードの互助会的な役割を果たしていた。
十年前、マスターと店員、常連客であった浅見悠人が同時に失踪し、閉店した。
→【『スクラッチパッチ』の関係者】〈情報:UGN〉8、〈情報:噂話〉7が調査可能になりました。


B-2【バー『スクラッチパッチ』について2】

十年前の失踪事件の後、店内には薄い焦げ跡と、微かに遺体の名残りらしき燃え残りが残っていた。
成人男性と女性のもの。それ以外の痕跡を誰が片付けたのかは、わかっていない。
当時のUGNはこの件を、身内の心中事件と結論づけていた。


【"ラッシュラビット"三枝雛子について】

十年前は子供で覚醒済み、よくバー『スクラッチパッチ』に預けられていた。現在はUGN第九支部で事務などの後方支援を行う職員。
エンジェルハィロゥ/ハヌマーンで非常に耳が良く、脚も速いが戦闘能力はない。
《リザレクト》にも時間がかかっており、現在意識不明。


【"パペッティアー"緒環伸について】

UGN第九支部のエージェント。バー『スクラッチパッチ』の常連だった。
現在42歳だが、古代種のレネゲイドウイルスに感染しており、十年前と容姿は変わらない。
オルクス。主に支援役だが、《ナーブジャック》が使用可能。


GM:以上の情報がわかりました。

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GM:緒環伸は、ゆっくりと十年前にあった店の話をあなたたちに語った。
GM:そして、そこで起きたらしい事件のことも。
緒環 伸:「……って感じかな。ジャームとどこまで関係があるかは謎だけど……」
緒環 伸:「全く無関係とは思えないんだよな」
入間誠時:「……そのマスターたちの失踪前後については?」
緒環 伸:「前は、全然普通。特に変わりはなかった」
入間誠時:「ほら、いつもどーり店行ったらしまってたのか、久しぶりに行ったらしまってたのか、とか」
緒環 伸:「いつも通りだねえ。三日も空けてなかったんじゃないかな」
上本 晶:「普通……と」情報をボードに書き込んでいく。そろそろスペースが足りなくなってきた。
緒環 伸:「とっくに開店時間で、客も待ってるのにドアが開かない」
入間誠時:「その三日も空けないうちに、普段と変わりなかったはずのマスターたちが消えちまってた、と……」
緒環 伸:「そ。その後はまあ、いろいろごたついてたからあんまりわかんないな」
雨塚劉生:「なるほどな……」
雨塚劉生:「失踪した浅見はその後見つかっていないのか?」
緒環 伸:「何も。噂も聞かなかった」
緒環 伸:「……そもそも、何も言わずに居なくなるような性格でもなかったんだよな……」
上本 晶:「それが消息不明、ですか」
雨塚劉生:「……ふむ」
緒環 伸:「で、僕がUGNに入ってから調べたら、燃え残りの話が出てきた、ってわけ」
入間誠時:「……じゃあそのことは常連も知らなかった、と……燃え残りね。心当たりは?」
緒環 伸:「……ああ。それは……」
緒環 伸:「マスター、女性なんだけど、浅見くんとはわりといい仲だった」
緒環 伸:「だからまあ、UGNも心中って話にしたんじゃないかな……」
雨塚劉生:「心中っていうのはそういう話か」
上本 晶:「心中……」隅の方に書いた相関図に、両者の関係を書き加える。
雨塚劉生:「これでハッキリしてきたな」
雨塚劉生:「失踪した三人、彼らの誰かがこの件に関わっている」
雨塚劉生:「あくまで推論、だがな」
入間誠時:「……誰か」
上本 晶:「情報から考えると……そうなりますか、やっぱり」
緒環 伸:「……やっぱり、そうなっちゃうよな……」ほう、と息をつく。
入間誠時:「なあ、上本くん、緒環サン」
入間誠時:「君たちが見たって言うそのジャーム」
入間誠時:「……その姿を確認したいんだが」
緒環 伸:「ああ、あの影みたいなやつ」
GM:人型の影の中から、手が余計に二本、脚が一本突き出していたような形でした。
GM:中に目だけが見えていた、そういうジャーム。
GM:また、体格や声音は不安定でよくわからなかった、という印象です。
上本 晶:「そうですね……写真なんかはないんですけど」
上本 晶:「こう、黒塗りの人間というか……」
上本 晶:「ただ人間って言っても、腕が四本、脚が三本ありました」
上本 晶:ボードに描こうとしたが、妙な感じになってすぐに消してしまう。
雨塚劉生:「腕が四本、か」
入間誠時:「…ああ。そうだよな。資料じゃハッキリしなかったが、パーツが多いように見えた」
入間誠時:「……誰か、ひとり、じゃないな……それに、脚が……」
入間誠時:「脚………?」
GM:雨塚さんは気づくかもしれません。
GM:阿久津支部長に見せられたジャームの写真。
GM:あれよりも、脚が一本多い。
上本 晶:「はい。脚が……脚?」
入間誠時:三枝さんの、斬り落とされた脚を思い出す。
上本 晶:ふと、こちらも引っかかる。
入間誠時:「脚の数が、半端だ」
雨塚劉生:はっと気づき、写真を取り出す
雨塚劉生:そして舌打ち
入間誠時:「それに……三枝くんの……」
入間誠時:「雨塚サン?」
雨塚劉生:「三人とも、良いか」
雨塚劉生:そして写真を突き出して見せる
上本 晶:「ええ。……それは?」
雨塚劉生:「阿久津支部長から提供された資料の写真だ」
上本 晶:「こいつは……!」
入間誠時:「………そういうことか」
雨塚劉生:「コイツの脚は、二本だった」
入間誠時:「上本くんと、緒環サンが見た三本目の脚」
入間誠時:「あれは………三枝くんの脚だ」
雨塚劉生:「……ああ。胸糞悪い話だ」
上本 晶:「じゃあこいつは、襲った相手の一部を奪うと?」
入間誠時:憶測。推論。まだ、それだけだが。確信に近いものがあった。
緒環 伸:「ああ、じゃあ僕の目って……」
上本 晶:「……"持って行かれた"?」
緒環 伸:「うわ……」げんなりした顔。
入間誠時:「……『スクラッチパッチ』の常連のパーツ、か」
入間誠時:「それを集めて。で、かつての店を再現するとか」
入間誠時:「そーいうハナシじゃないだろーな」
雨塚劉生:「想像以上に最低なジャームだ」
入間誠時:自分でも、よくも悪趣味な発想に辿り着くと思う。
入間誠時:だけど。こういうハナシは。とても『馴染んで』しまう。
入間誠時:首の後ろをとん、と叩く。
緒環 伸:「参ったな……しかもそいつの正体が知り合いかもしれないっていう……」
雨塚劉生:「こうなってくると次のターゲットも絞れてくる」
入間誠時:「……ジャームじゃない方がキツいさ」ぼそり、と。
上本 晶:「緒環さん、三枝さんは確実に除外として」
雨塚劉生:「かつて常連だった者の所在、そいつを真っ先につき突き止めて保護が必要だ」
上本 晶:相関図の緒環さんのところに「シロ、両目」、三枝さんのところに「シロ、片脚」と付け加える。
雨塚劉生:「調査を再開しよう。猶予は無さそうだ」

----------------

GM:チームに与えられた一室。現在は人影はひとつしかない。
GM:車椅子に乗った緒環が、ぼんやりと空中を見ている。
GM:いや、見てはいない。
GM:目には依然、包帯が巻かれている。
入間誠時:その一室に、人影が一つ増える。
入間誠時:一応。ノックの音を立てて。
入間誠時:「邪魔するぜ」
緒環 伸:「はいはーい」軽い声。
入間誠時:「あー、色々お疲れさん。あ、声わかるか?入間だ」
緒環 伸:「まあ、今声しか材料がないしねえ」
緒環 伸:「お疲れさん。みんななかなか名探偵だったじゃない」
入間誠時:「…そーだな。なんつーか」
入間誠時:「性格が悪いせいかね。嫌な想像力ばっか逞しくてさ」
緒環 伸:「別に悪いこたないさ。こういう仕事なんだからね」
入間誠時:「前も似たよーなこと言われたよ」肩を竦める。
入間誠時:「……目」
入間誠時:「見えないって、どんな感じ?」
緒環 伸:「あー……」
緒環 伸:「これはな。晶くんには絶対内緒だぜ。気にするから」
緒環 伸:「物凄く、心もとない。真っ暗で、何もわかんないってのはね」
緒環 伸:「……僕の力はね、視力に関係するから。それもあるかな」
入間誠時:「……心許ない、か……」
入間誠時:「俺の力もさ。視ることに関係するけど」
入間誠時:「アンタと多分違って。目を閉じてても…恐らく目が潰れても、『視える』」
緒環 伸:「そりゃ羨ましいな……」かりかり、と軽くこめかみの辺りを引っ掻く。
入間誠時:「そーでもないぜ?」
入間誠時:「あんたの、その、目の傷口」
入間誠時:「たとえばそーいうものが。視える。そういう、痕のようなものであれば、尚更に」
緒環 伸:「うわっ、恥ずかしいな……」手で隠そうとする。
入間誠時:「ま、なんだ。魔眼てやつが領域と一体化しててさ」
緒環 伸:「ああ、オルクス仲間ね。僕より融通効きそうでいいな」
入間誠時:「だから、視線に重力を発生させたりできる。…てのが掴めてきたのは最近だけどさ」
緒環 伸:「ふうん、クロスの人は便利だよな……僕もなんか目覚めないかな……」
入間誠時:「それはいいとして、恥じるトコかそこ?!」
緒環 伸:「いや、だってこう、常に格好いいおじさんでいたいじゃない」
入間誠時:「割と俺から見るとアンタはひょうきん枠なんだが」
緒環 伸:「かっこいいってのはそういうだけじゃなくてさー」
緒環 伸:「……若い子と一緒にいる時に何もできなかった、みたいなのを、こうね」
入間誠時:「………」
入間誠時:「目の前のことに対して何もできないってのはキツいよな」
緒環 伸:「キツい」
緒環 伸:「……十年前もキツかった」
入間誠時:「今も、キツいだろ」
緒環 伸:「まあね。ただ……」
緒環 伸:「『みんなで力を合わせれば、できないことはない』」
緒環 伸:「みんながいる分、僕は今、恵まれてるんだよ」
入間誠時:「そりゃ、いいね」
入間誠時:笑う。
入間誠時:「……傷口。見ちまって悪かった」
入間誠時:「俺さ。あー……何だ。ダメなんだよな。痛そうなの」
緒環 伸:「ああ、別にね。見えちゃうもんはしょうがない」
緒環 伸:「お?」
入間誠時:「違うんだよ。自分で意識して、やった」
入間誠時:「あるだろ。こう。見たくないのに惹かれて止まない、みたいなさ」
緒環 伸:「そういうのも含めてさ」
緒環 伸:「見えちゃうもんは、しょうがない」
入間誠時:「……しょうがない、か……」
入間誠時:「そんなもんかね」
緒環 伸:「そんなもんだよ」
入間誠時:「…ま。いいか。ちっと楽になったし」
緒環 伸:「ま、僕は早く見えるようになってもらわないとスゲー困るんですけどね」
緒環 伸:「このままじゃ見たいもんまで見えないよ」口だけで笑う。
入間誠時:「はは。早い回復をお祈りしとくよ」
緒環 伸:「そりゃ良かった。まだ名探偵してもらわなきゃなんないしな」
入間誠時:「……サンキュな。アンタのやれないことは、こっちでやるから」
入間誠時:「目の代わりに使ってやってくれ」
緒環 伸:「……ああ。頼んだ」

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GM:ロイス、購入が可能です。
入間誠時:協力者/緒環伸/口が達者:○/目の傷口/ロイス→協力者/緒環伸/信頼:○/悔悟/ロイス
入間誠時:購入!
雨塚劉生:では ”スクラッチパッチ”追跡対象/疑念○でロイス
入間誠時:今回は速く動く必要もないし、メイド服がほしいな
入間誠時:一応チャレンジ!
雨塚劉生:あっメイド服でしたら奢りますよ
上本 晶:雨塚劉生 連帯感○/隔意 で取得します。ちょっと緊張しているという感じで…隔意ってほど隔意ではないです
入間誠時:おっ
入間誠時:いいんですかい大将!
雨塚劉生:購入爆殺拳を見せてあげましょう
雨塚劉生:コネ手配師しようしてメイド服にチャレンジ
雨塚劉生:9dx+7>=20
DoubleCross : (9R10+7[10]>=20) → 8[1,1,2,4,6,6,6,8,8]+7 → 15 → 失敗

上本 晶:問屋が頑丈だった
雨塚劉生:財産点5点使用で購入じゃーい!
上本 晶:爆散した
雨塚劉生:受け取れー!!
GM:財産点がやばい
入間誠時:すげー
入間誠時:ありがとうございます!いただきます!
雨塚劉生:残り30点あります
入間誠時:必殺メイド服フォーム!
入間誠時:それはそれとして何買おう
上本 晶:必殺冥土服
上本 晶:うーん。応急手当ばかりというのも
雨塚劉生:ブルゲあたり狙ってみますか
雨塚劉生:入間さんは使えますし
上本 晶:ブルーゲイルにしよう。
上本 晶:1dx>=20
DoubleCross : (1R10[10]>=20) → 5[5] → 5 → 失敗

上本 晶:そりゃね
入間誠時:こちらもブルげちゃれんじ
上本 晶:以上!
入間誠時:3dx+1>=20
DoubleCross : (3R10+1[10]>=20) → 9[2,8,9]+1 → 10 → 失敗

入間誠時:以上!
雨塚劉生:うーんじゃあ自分も以上~


マスターシーン2:ドアは開かない


GM:十年前。N市第九地区の片隅。バー『スクラッチパッチ』入り口前。
GM:もう夕方の開店時間になるはずが、ドアの鍵は閉まったままだ。
金髪の女性:「どこ行っちゃったのかな、マスターと要くん……」
金髪の女性:金髪の女性が、開かないドアの前にある階段に腰掛けている。
緒環 伸:「浅見くんも連絡よこさないしなあ。これ、同じ件だと思う?」
緒環 伸:「駆け落ちとかならまだマシなんだけど」
緒環 伸:にやけた顔の青年が、普段ほどは笑わずに、ドアの横に寄りかかっている。
金髪の女性:「……わかんない。変な事件だったらどうしよう」
緒環 伸:「なんとも言えないよな。僕らの伝手じゃ、調べるにも限度があるし……」
金髪の女性:「…………」
緒環 伸:「……こんな時、UGNなりFHなりにいれば、もうちょっとどうにかできたかな」
金髪の女性:「でも、そしたらこのお店で会えてないよ」
緒環 伸:「そりゃそうだ」笑う。
金髪の女性:「……『みんなで力を合わせれば』って言っても、あたしたちの力って結局、すごくちっちゃかったんだね」
金髪の女性:ぽつりと、寂しげにつぶやく。
緒環 伸:「まあ、ね。大樹に寄らない生き方ってそんなもんでしょ」
緒環 伸:「つっていい加減、根なしも潮時かなあー」
金髪の女性:「……緒環さん、あたしね。もしこのお店がこのまま、閉まったまんまだとしても」
金髪の女性:「絶対に復活させる。『スクラッチパッチ』は、ずっと続くの」
緒環 伸:「なるほど。聞くけど、ローズちゃんにとって『スクラッチパッチ』ってのは?」
金髪の女性:「場所かな。みんなが集まって、繋がれる場所」
金髪の女性:「大事な場所」
金髪の女性:「うん、そう。あたし、絶対諦めない」
金髪の女性:遠い目をして、自分を励ますように何度もうなずく。
緒環 伸:その様子を、何も言えずにじっと見ている。

GM:結局、店がその後開くことはなかった。
GM:警察もUGNも、失踪を大きな事件として扱うことなく日々は流れ、客が集う場所は消えた。
GM:緒環伸と三枝雛子は結局、しばらく後にUGNに所属することになる。
GM:『スクラッチパッチ』は失われた、そのはずだった。


ミドル3:『みんなで力を合わせれば』


GM:Bルートは全開示しましたので、自動的にAルートに移ります。
GM:登場は自由。出る人は登場侵蝕をお願いします。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:58->65)
雨塚劉生:出ます
上本 晶:出ましょう
入間誠時:いいぞいいぞ
上本 晶:44+1d10
DoubleCross : (44+1D10) → 44+1[1] → 45

雨塚劉生:57+1d10
DoubleCross : (57+1D10) → 57+8[8] → 65

雨塚劉生:よしよし
GM:だいぶ開いてますね
上本 晶:落ち着き
GM:では情報収集!

----------------

GM:現在調べられる情報収集項目は以下の通りです。

ルートA【ジャーム"スクラッチパッチ"について】プライズ制0/3〈情報:UGN〉目標値9、最大値20
【"アサルト"浅見悠人について】〈情報:噂話〉6
【『スクラッチパッチ』の関係者】〈情報:UGN〉8、〈情報:噂話〉7


雨塚劉生:メインぶっこ抜きにいきます
入間誠時:いけーー!!
GM:どうぞ!
雨塚劉生:情報収集チーム再度使用!
雨塚劉生:7dx+5>=9
DoubleCross : (7R10+5[10]>=9) → 10[1,2,2,6,8,8,10]+1[1]+5 → 16 → 成功

上本 晶:うおお
雨塚劉生:財産点4点入れます! 20!
GM:あ、言い忘れというか補足。
GM:Aルートの最後の情報は、実はサブトピックを全開示してから開くものです。
GM:なので、実はここで財産点を入れてもまだ開かない!
雨塚劉生:なに!
GM:取り下げは可能です。
雨塚劉生:では取り下げます
GM:了解です。
雨塚劉生:16でも十分
上本 晶:さてではサブの方をば
入間誠時:関係者の方いきましょう
上本 晶:では浅見さんの方を
入間誠時:噂好きの友人と共に。噂話で振ります。
上本 晶:噂好きの友人というコネを使ってダイスプラス
入間誠時:6dx+1>=7
DoubleCross : (6R10+1[10]>=7) → 7[2,3,3,5,5,7]+1 → 8 → 成功

上本 晶:3dx+1>=6
DoubleCross : (3R10+1[10]>=6) → 10[9,9,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

入間誠時:ひええあぶない
上本 晶:誰に聞いたんだ
GM:おおっ全員成功
GM:目の前のエージェントかもしれない
GM:では、開示をします。

A-1【ジャーム"スクラッチパッチ"について1】

影の中から多数の手足が伸びる異形。
襲撃事件の後は潜伏しているようだが、数回目撃されている。
予想されるシンドロームの数が通常より多く、コピー能力を持つウロボロス能力者である可能性が高い。
火球が本人の能力なのか、コピーなのかは不明。


A-2【ジャーム"スクラッチパッチ"について2】

ジャームは被害者の身体のパーツを自身の身に取り込んでいる。
また、同時にその相手の持つエフェクトを自分のものにしているようだ。
つまり、三枝雛子・緒環伸の持つエフェクトもコピーされている可能性が高い。
ジャームの動きを見ると、彼らは明確に目的を持って狙われていたようだ。


GM:ここまでがメインで、項目があと一段階残っています。
雨塚劉生:了解です

【"アサルト"浅見悠人について】

バー『スクラッチパッチ』の常連だった精悍な青年。緒環伸とよく組んでいた。
花火のように弾ける火球を飛ばす。攻撃力は非常に高いが、支援なしに相手に当てるのが苦手。
サラマンダー。ジャームの行った攻撃は、彼の花火によく似ていた。十年前に失踪している。


【『スクラッチパッチ』の関係者】

["ヴィオール"須見野リエ]
『スクラッチパッチ』のマスター。
『みんなで力を合わせれば、できないことはない』が口癖。
浅見悠人とは互いに憎からず思っていた。
ソラリスの支援型で、戦闘は好んでいなかった。十年前に失踪している。

["ナーサリー"紫堂要]
家を出てマスターに拾われ、『スクラッチパッチ』でアルバイトをしていた。
店の関係者、特に恩義のあるマスターを非常に慕っていた。
エグザイル。器用だが攻撃力は弱い。十年前に失踪している。

["ペイルブルー"ローズ・ハリソン]
『スクラッチパッチ』の常連だった、日本育ちのイギリス人で金髪の女性。
「必ず『スクラッチパッチ』を復活させる」と閉店時に発言していた。
ブラム=ストーカーだが貧血体質。
N市を出たらしいが、その後の消息は不明。


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GM:あなたたちは引き続き、支部内で情報収集を行っている。
GM:今回は主に、ジャーム"スクラッチパッチ"について調査を行った。
GM:また、バー『スクラッチパッチ』についても、残りの情報を緒環が語ってくれた。
上本 晶:ホワイトボードを引っ繰り返し、新たな情報を記入している。
入間誠時:「まとめマジで助かる……サンキュな……」
雨塚劉生:「ああ、本当に助かる」
雨塚劉生:「にしてもだ……」
緒環 伸:少し話し疲れた様子で、周りの音を聞いている。
上本 晶:「ああ、いえ。書いてまとめた方が、落ち着くというかなんというか」
緒環 伸:「まー、僕もだいぶ喋ったしねえ」
緒環 伸:「……ウロボロス、か。十年前にはなかったんだよな。その概念」ぽつりと。
雨塚劉生:「ということは、シンドロームが後天的に併発したタイプか」
緒環 伸:「かもしれないし、もしかして誰かがウロボロスだったとしても」
緒環 伸:「僕やUGNが把握できていなかったかもしれない、って感じ」
入間誠時:「ああ。他のシンドロームだと思われてたのが実は、ってやつはあるよな。結構」
上本 晶:「なるほど…シンドローム特定も簡単じゃありませんからね」
雨塚劉生:「ウロボロスの性質を考えれば尚更だな」
雨塚劉生:「”スクラッチパッチ”の腕は4本あった」
緒環 伸:「そう。だから僕と雛子ちゃんはともかく、他の誰がどうでもおかしくない。まだね」
雨塚劉生:「だが、恐らく浅見の線は無いだろうな」
緒環 伸:「……だと嬉しいけど……いや、誰でも嬉しかないな」
雨塚劉生:「……まあな」
雨塚劉生:「こういうのは気分の良い話じゃない。アンタの前だと尚更」
緒環 伸:「……聞いてわかったと思うけど、あの店は弱いやつの吹きだまりみたいなもんでね」
緒環 伸:「僕も当時は大したことができなかった。……でも」
緒環 伸:「そうだよな、コピーか。能力を寄せ集めれば、いっぱしのオーヴァードに……」
緒環 伸:「いや、ジャームになれるって寸法だな」
雨塚劉生:「……」
入間誠時:「…みんなで力を合わせた結果が、それか」
入間誠時:「やってらんねーよな」
上本 晶:「……そりゃ」
上本 晶:「一人に集めちゃ、無理も出るでしょう」
上本 晶:「ヒト一人に出来ることだって、限りがありますよ」
入間誠時:「…だな。みんなでっていうか……みんなのっていうか」
入間誠時:「結局、ひとりの力……か」
緒環 伸:「そういう話じゃなかったんだけどねえ、あの言葉は……」
緒環 伸:「ま、でも敵の能力はわかった。狙いもわかった。あとは正体と次の襲撃先、だよ」
緒環 伸:強いて明るい声を上げている、ように見える。
雨塚劉生:「……そうだな」少し目を伏せる
入間誠時:「……正体は、無理に探ることもないだろ」
緒環 伸:「僕が知りたい、と言ったら?」
上本 晶:「それは」
上本 晶:「………」
上本 晶:「確かに、迎え撃つ上で意味はあるでしょう」
緒環 伸:「僕は、十年前のあの事件にきちんとケリをつけたいんだよ」
緒環 伸:「……頼む」
緒環 伸:「もう、ドアの外で待ってるだけなのは、嫌なんだ」
入間誠時:「そっか」
雨塚劉生:「……」
入間誠時:「……そうだな。わからないまま、終わるってことも、あるか」
入間誠時:「ならどこまでも覗き込んで抉って行ってやるよ」
上本 晶:ペンにキャップをして置く。
上本 晶:「もう一度、関係者の行方を探ってみます」
上本 晶:「まだ何か、見落としや届いてないものがあるかもしれませんから」
雨塚劉生:「ならば俺はスクラッチパッチの動向を探ろう」
雨塚劉生:「ある程度行動範囲から絞れるかもしれん」
緒環 伸:「……ああ」ほっと息を吐く。
緒環 伸:「ありがとな。目が治ったら、そしたら、僕も自分でどうにか動くさ」
雨塚劉生:「なあ、一つだけ良いか」
緒環 伸:「ん?」
雨塚劉生:「もし正体が分かったら、アンタはどうしたい」
雨塚劉生:「俺達には”スクラッチパッチ”を救えない。その上で」
雨塚劉生:「……よかったら教えてくれないか」
緒環 伸:「僕にだって、救えるはずもないよ」
緒環 伸:「ただ、あの店は僕にとって……思い出だ」
緒環 伸:「ジャームはきっちり処分する。お仕事だからね」
雨塚劉生:「……そうか」
緒環 伸:「代わりに、店と同じポケットに入れていく」
緒環 伸:「そんで持ち歩いて、たまに見返すんだよ。こんな感じでいい?」
雨塚劉生:「……十分だ。ありがとう」
入間誠時:「……思い出か……」横で聞いていて、小さく呟く。
雨塚劉生:少しだけ、自分と重なって
雨塚劉生:目の前の彼が出したような結論を俺も出せるのか
雨塚劉生:——何度考えても分からない。ずっと止まったままだ
入間誠時:「雨塚サン」その思考を遮るように、呼びかけの声。
雨塚劉生:ふっと戻って来て
雨塚劉生:「あ、ああ。どうした」
入間誠時:「…考え込んでるみたいだったからさ。……ま、俺が思うのは」
入間誠時:「緒環サンは見た目以上にすげー人なんだなってことだよ」
入間誠時:「俺は真似出来る気がしない」
雨塚劉生:「……全くだ」
入間誠時:「……だから、やれることやろうぜ」
雨塚劉生:「ああ」
雨塚劉生:「そのために俺達はいる」
入間誠時:「あと、そーだ」
入間誠時:「悩み事とかあったらコーヒー一杯で話聞くぜ。勿論守秘義務コミでな」
入間誠時:悪戯っぽく笑う。
雨塚劉生:「ははは。随分と気前が良いな、何でも屋」
雨塚劉生:「コーヒー一杯にも拘るタチでね。良い店連れて行ってやるよ」

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GM:ロイス、購入が可能です。
入間誠時:ロイス!
上本 晶:"スクラッチパッチ"に執着○/脅威で取得します。
雨塚劉生:では 入間誠時 信頼○/不安、 緒環 伸のP感情を尊敬に変更します
入間誠時:チーム/雨塚劉生/親近感:○/不安/ロイス
雨塚劉生:Pが表で
雨塚劉生:調達はアームドスーツ狙いましょう
雨塚劉生:手配師は使わないで振ります
入間誠時:適当にブルーゲイル!
雨塚劉生:7dx+4>=15
DoubleCross : (7R10+4[10]>=15) → 10[1,2,3,5,8,10,10]+9[3,9]+4 → 23 → 成功

上本 晶:ブルゲしかない
GM:使わなくても強いんだもんな
入間誠時:4dx+1>=20
DoubleCross : (4R10+1[10]>=20) → 10[2,6,9,10]+7[7]+1 → 18 → 失敗

雨塚劉生:よっしゲットして装備
上本 晶:1dx>=20
DoubleCross : (1R10[10]>=20) → 6[6] → 6 → 失敗

入間誠時:おっ買えるじゃん
入間誠時:財産点2払って購入!
上本 晶:だめだー。以上。
雨塚劉生:おおー
GM:おお
入間誠時:以上!
雨塚劉生:以上ー


ミドル4:眠り姫は取扱注意


GM:やはりルートはAのみ残っていますので変更なし。
GM:登場自由。登場侵蝕を振ってください。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:65->74)
雨塚劉生:65+1d10
DoubleCross : (65+1D10) → 65+8[8] → 73

入間誠時:高まってきたぜー
GM:あがっていく
上本 晶:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+9[9] → 54

雨塚劉生:たかたか
上本 晶:追い上げ
GM:今回高いな!

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GM:では、引き続き情報収集判定を行います。

ルートA【ジャーム"スクラッチパッチ"について】プライズ制2/3〈情報:UGN〉目標値9、最大値20


GM:こちらの最後の情報のみ残されている状態ですね。
入間誠時:先生お願いします!
雨塚劉生:ふははははぶち抜いてやろうぞ
雨塚劉生:最後の情報収集チーム使用! いくぜ!
雨塚劉生:7dx+5>=9
DoubleCross : (7R10+5[10]>=9) → 10[2,7,7,8,8,9,10]+3[3]+5 → 18 → 成功

上本 晶:ヘヘヘ、先生にゃ敵いませんぜ…
GM:オーバーキルだってば!
入間誠時:流石は先生だぜぇ〜〜〜ッ
GM:はい、では情報開示!
雨塚劉生:ピュアソラを崇めるのじゃ~!

A-3【ジャーム"スクラッチパッチ"について3】

影のような現在の姿から正体を判断することは難しい。
ただし、おそらく声だけはジャーム化以前の面影がある程度残っていると推測される。
ジャーム化以前に面識があり、ジャームに遭遇しており、かつ聴覚の鋭いオーヴァードであれば、あるいは正体を特定できるのではないだろうか。

GM:以上のことがわかりました。


入間誠時:誰だろうな〜〜〜〜〜〜〜〜
GM:なお、これ以上はサブトピックは出てきません。
入間誠時:(泳ぐ目)
雨塚劉生:聴覚の鋭いオーヴァードだって~~~?
上本 晶:そんな都合のいい人がいるってのかーーー!

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GM:あなたたちは引き続き、支部でジャームについて調査を進めている。
入間誠時:「上本くん。関係者の行方、なんかわかったか」
入間誠時:情報の記された書類を整理、チェックしている。
上本 晶:「いえ。失踪直前までは幾らか新しい情報もありましたけど」
上本 晶:「失踪後となると、パッタリと…」
雨塚劉生:「こちらもだ。残念ながら特に目新しい話は出てこなかった」
入間誠時:「……時間も経ってるしな……こっちも割と手詰まり」
入間誠時:「別口から攻めた方がいいかもな」
雨塚劉生:「別口、か」
上本 晶:「別口っていっても、これ以上となると」
緒環 伸:「時間が経っててダメなら、今のことを調べる、って感じかな?」
上本 晶:「今、ですか?」
入間誠時:「過去の手がかりでも未来の手がかりでもなく、か」
緒環 伸:「今動いてるのはジャームだからね……」
入間誠時:「……”スクラッチパッチ”そのもの」
雨塚劉生:「ほう、なるほど」
入間誠時:「ってことかい」
緒環 伸:「くらいしか思い当たらないかなあー」
上本 晶:「それは…確かに核心ですけど」
緒環 伸:「何せ資料が見えないからね!」
緒環 伸:言いながらも、その顔色は以前より良くなっているように見える。
緒環 伸:治癒は進んでいるらしい。
上本 晶:「でもどうやって? あの様子じゃ、受け答えも怪しい感じでしたけど」
入間誠時:「外見も、あれじゃあ元の面影も何もなさそーだしな」
上本 晶:「少なくとも、冷静な会話は望めないと思います」
緒環 伸:「まあね。僕らの居場所を突き止める頭はあるみたいだけども……」
緒環 伸:「……会話か。覚えてる? 晶くん。あの声」
GM:"スクラッチパッチ"の声はぱっと聞いた限りでは、誰のものかなんとも判別がしがたい声音だったことを思い出してもいいです。
上本 晶:「……いえ。覚えている、と言っていいのかどうか」
上本 晶:「聞き取れても不鮮明というか……」
上本 晶:「普通の声、って感じじゃなかったですね」
緒環 伸:「そうそう。花火で浅見くんかと思ったらそうでもなさそうで……」
緒環 伸:「でも聞き覚えはあるような、妙な声だったな」
入間誠時:「……聞き覚えはあるような声…」
雨塚劉生:「……なるほど」
緒環 伸:「いや、わかんないよ? 僕が聞いた限りでは、男女どっちかも不明、って感じだな」
GM:ちなみに、緒環伸は聴覚に関わる能力は持っていません。
雨塚劉生:「それを正確に判別する手段があれば良いってことか。それならば」
雨塚劉生:「いるだろう? ”スクラッチハッチ”と直接会った人物が」
雨塚劉生:「二人の他にも」
入間誠時:「……気が進まないな」
雨塚劉生:「……まあな」
上本 晶:「……そもそも、あの状態ですよ」
雨塚劉生:「だが、それしか打開する手段が無い」
入間誠時:「その音声に、面影が……痕跡が残っているという確信があるなら別だが」
緒環 伸:「……そうか……」
入間誠時:「不確かな情報のためにあの状態の三枝くんを起こしたくはない」
入間誠時:「……緒環サン?」
上本 晶:「どうかしましたか?」
緒環 伸:「……いや。ちょっと昔を思い出してた」
緒環 伸:「あの子、足音を聞き分けるのが昔から得意でね」
入間誠時:「知ってる。何度もやられたからな」
緒環 伸:「……当たると、嬉しそうに笑うんだ」
雨塚劉生:「……」
上本 晶:「それで、当てさせるんですか」
上本 晶:「わかりますよ。確かに、それが今だと一番話が早いのも」
緒環 伸:「僕も、彼女を無理矢理起こすのはどうかと思う」
緒環 伸:「……他に方法があるなら、そっちを探した方がいいかな」
雨塚劉生:「そうだな。焦りすぎた。すまない。」
GM:では、その時。
GM:入間さんの携帯端末に、着信が届きます。
入間誠時:「っと。悪い、出る」
GM:では、着信に出たあなたのところにはこんな声が届きます。
医療スタッフ:『もしもし。入間さんでしょうか。私、医療班の者ですが……』
入間誠時:「…ああ、入間だ。……あんたは、三枝くんの?」
医療スタッフ:『はい。現在三枝雛子さんの治療に当たっております、が』
医療スタッフ:若干歯切れの悪い声。
入間誠時:「………何かあったのか」
医療スタッフ:『……その、患者が意識を取り戻しまして……入間さんたちに来てほしいと聞かないのです』
GM:後ろから、三枝雛子の声も少しだけ聞こえるかもしれない。
三枝 雛子:『お願いしますー! 来てもらって! もう元気だから!!!』
入間誠時:「………容態は……体は大丈夫なのか。無理にならない程度なら、顔を出せるが」
GM:声からすると、万全ではないものの、多少声を張れる程度には回復したことが感じられるかもしれません。
医療スタッフ:『こちらとしては安静にしてもらいたいのですが、まず騒ぎますので……いたっ! いたい!』
入間誠時:「医者のアンタがオーケーを出してくれるなら、すぐ行く」
入間誠時:「三枝くんにも伝えといてくれ」
医療スタッフ:『……一度顔を合わせて頂いた方が、まだマシ、かと思われます』
入間誠時:「オーケイ。じゃあ、もう少し持ち堪えてくれ」
入間誠時:「悪いな」
三枝 雛子:『えっ、来てくれるんですか! やった! 早く! 早くね!』
医療スタッフ:『……いえ、仕事ですので……』
GM:だいたいこんな会話をした後に、通話は切れます。
GM:次のシーンで三枝雛子の病室を訪ねることが可能になりました。
入間誠時:「……三枝くんの意識が戻ったってさ。すぐに俺たちに来て欲しいらしい」
上本 晶:「何か、思い出したんでしょうか」
入間誠時:「かもな」
緒環 伸:「……彼女、どうだった? 会えるくらいには元気?」入間さんに。
入間誠時:「元気な声を出そうと頑張ってる、って感じかな。なんか医者のセンセーにも噛み付いてたっぽいし、少し会うぐらいなら平気だろ」
緒環 伸:「まあ、空元気でも出せるうちはまだマシだね」
雨塚劉生:「そうだな」
入間誠時:「ま。俺は見舞いのつもりで行くからな」
雨塚劉生:「手土産でも持って行くか?」
上本 晶:「ああ、それなら確か支部の人たちがまとめてたような」
上本 晶:「僕、取ってきますよ」
入間誠時:「お、サンキュ」
雨塚劉生:「すまん、助かる」
緒環 伸:「おー、気が利く」
上本 晶:「それじゃ、後で」見舞いの品を取りに、部屋を出ていきます。
入間誠時:「今は急ぎだから……今度成田ベーカリーのケーキでも買っていってやろうかな…」
入間誠時:「……こういうの、あんまり幸運とか言いたくないんだよな」
入間誠時:「どう思う?」
入間誠時:誰ともなく、問いかける。
雨塚劉生:「そうだな……」
雨塚劉生:「命があるならば、それは幸運だって俺なら思うか」
雨塚劉生:「そういう意味じゃ俺も幸運だ。不幸だったならこの場に立ってすらいない」
緒環 伸:「……僕は、それを判断するのは、雛子ちゃんかな、と思うね」
緒環 伸:「誰かにとっての幸運が、誰かにとっての不運になることも。逆もあるもんな」
入間誠時:「……『このタイミングで最も役に立つ人間が意識を取り戻す』ってのがさ」
入間誠時:「そのために、彼女が元気になった事を道具にしてるみたいっつーか」
入間誠時:「………元気になったことは嬉しいのにな」
雨塚劉生:「……」
入間誠時:「悪い、変なこと言った」
入間誠時:立ち上がる。
入間誠時:「……あと、」雨塚さんを見て。
入間誠時:「…………命があって不運だったって奴を知ってる。色々だよな」
入間誠時:それだけ言って、部屋を出ます。
雨塚劉生:「……なるほどな」
雨塚劉生:立ち上がり、右手を握って開くことを繰り返す
雨塚劉生:(今の俺は)
雨塚劉生:(一体どうすれば良い)

----------------

GM:ロイスと購入が可能です。
上本 晶:ロイスは埋まってしまっているので購入のみ
上本 晶:それでもブルーゲイルを諦めない
上本 晶:1dx>=20
DoubleCross : (1R10[10]>=20) → 8[8] → 8 → 失敗

入間誠時:チーム/雨塚劉生/親近感:○/不安/ロイス→チーム/雨塚劉生/親近感/隔意:○/ロイスに変更。
上本 晶:以上!!
雨塚劉生:では購入で両手剣に挑みます
雨塚劉生:手配師はなし
雨塚劉生:7dx+4>=11
DoubleCross : (7R10+4[10]>=11) → 10[1,1,3,6,10,10,10]+10[5,9,10]+8[8]+4 → 32 → 成功

雨塚劉生:こわ
入間誠時:じゃあ、強化素材を雨塚さん用に狙ってみますか
入間誠時:4dx+1>=15
DoubleCross : (4R10+1[10]>=15) → 8[1,3,3,8]+1 → 9 → 失敗

入間誠時:失敗!以上!
雨塚劉生:いや!
雨塚劉生:財産点6点投げます!
GM:あ、フローズンリリーでしたっけ?
雨塚劉生:ですね
雨塚劉生:って思ったんですが
雨塚劉生:常備化武器にしか強化素材適用不可らしいのでやっぱり無しで……
入間誠時:あっそうなのか!
入間誠時:確認不足だった…申し訳ない
雨塚劉生:しくしく
GM:悲しい出来事
雨塚劉生:いえいえ
GM:では以上かな
入間誠時:以上で!
雨塚劉生:以上です!
GM:はーい


ミドル5:"犯人"は誰だ


GM:登場自由。出る人は登場侵蝕を振ってください。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:74->78)
上本 晶:登場します
雨塚劉生:73
上本 晶:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+10[10] → 64

雨塚劉生:73+1d10
DoubleCross : (73+1D10) → 73+4[4] → 77

GM:上本くん追いついてきた
上本 晶:guigui

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GM:第九地区 UGN関連医療施設。
GM:あなたたちは三枝雛子の病室へと案内されます。
GM:清潔感のある白い建物の中、病室のドアが目の前にあります。
入間誠時:では、呼ばれたことですし先頭に立ってノックしましょう。
GM:ノックに対してドアが開きます。
医療スタッフ:「……ああ、お待ちしていました」
入間誠時:「……お疲れ様です」
GM:こころなしか白衣などよれている感じの医療スタッフが迎えてくれます。
医療スタッフ:「……では、中でお話をどうぞ」
医療スタッフ:「……頼むから、大人しくしててくださいね!?」これは中に向かって。
三枝 雛子:「しますします! お話ができたらもうなんでもしますから!」
GM:中に入ると、若干なんというか……枕が落ちていたりとか、する。
入間誠時:「……よ」手を上げてあいさつ。
GM:三枝雛子がベッドの上で暴れたのだろう、と推察できる様子だ。
入間誠時:惨状は見なかったことにする。
三枝 雛子:「入間さーん!!!」
三枝 雛子:ほっとした顔。
三枝 雛子:まだ顔色がいいわけではないが、それでも普通には喋れる程度に元気そうだ。
入間誠時:「思ったより元気そーだな」
三枝 雛子:「元気です。というか、元気にならないと」
三枝 雛子:「……緒環さんも襲われたって聞いて。入間さんたちが調査してるって」
三枝 雛子:「あっ緒環さん、えっ、目、大丈夫なんですか??」
緒環 伸:後ろの方で車椅子に乗っている。
入間誠時:「…友達が襲われたっての見てほっとけないだろ」
緒環 伸:「うん、まあ脚よりはね」
上本 晶:車椅子を押している。ぺこり、と頭を下げる。
三枝 雛子:「脚は、大丈夫。もう大体再生してます。すごいなーリザレクト」
上本 晶:ベッドの近くまで車椅子を移動させ、ブレーキをかけます。
三枝 雛子:「えへへ」友達、という響きに嬉しそうにする。
雨塚劉生:車椅子の側へ立ち、静観する
入間誠時:脚が再生してるのは見てわかる感じですか?
GM:そうですね。ベッドの上にはいますが
GM:布団の上から形がわかるし、本人が脚をバタバタしています。
GM:歩けるのはもうちょっと先だけど、まあ容態は大丈夫だろうという感じです。
上本 晶:「これ、支部の人たちからです。とりあえず、持ってこれるものだけですけど」
上本 晶:肘に引っ掛けていたバスケット(フルーツ等盛り合わせ)を棚の上にでも置く。
入間誠時:脚の様子を見て、心底安堵した表情で息を吐きます。
三枝 雛子:「美味しそう……と、えっと、それはありがとうなんですけど」
三枝 雛子:「そしたら私は、友達が頑張ってるのを見てほっとけないんです」
入間誠時:「良かった。リザレクトが遅いって聞いて歩けなくなっちまったらって心配してた」
三枝 雛子:「そういうケースもあるって聞いたけど、大丈夫みたい」
三枝 雛子:「私、運が良かったなあー」
入間誠時:「……そうだな」
三枝 雛子:「で、えっと、呼んだ理由なんですけど」
三枝 雛子:「あの、緒環さん。『スクラッチパッチ』の人たち……覚えてます?」
緒環 伸:「そりゃ覚えてるさ。さっきまでずっとその辺の話してたよ」
三枝 雛子:「私、寝てる間ずっと昔の夢、見てて。それで、思い出したんです」
三枝 雛子:「私を襲ったあのジャームの声、知ってるって」
入間誠時:「………」
三枝 雛子:「だから、頑張って起きたの」
入間誠時:「そか」
入間誠時:「頑張ったんだな」
三枝 雛子:「頑張った。入間さんが頑張ってる間も頑張ってたんですよ」くすりと笑って。
三枝 雛子:「あの声……『雛ちゃん』って私のこと呼んだのは」
三枝 雛子:「要くん、だった」
GM:あなたたちは、先ほどまで話していた関係者の名前の中に、「紫堂要」という名があったのを覚えているかもしれない。
GM:十年前に失踪した店員だ。
雨塚劉生:「……」
上本 晶:メモ帳を取り出し、名前を確認する。
入間誠時:上本くんを見る。
GM:では、ここで。
GM:この場で行える情報収集項目をひとつオープンします。
GM:これは、調査というよりは情報をまとめて過去の真相に気づく、というようなものですね。

【十年前の真相について】〈情報:UGN〉9〈情報:噂話〉9


GM:財産点の使用も可です。
上本 晶:ではまず私から
上本 晶:《噂話》で、友人のコネも使いつつ
上本 晶:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 10[1,3,7,10]+10[10]+8[8]+1 → 29 → 成功

GM:すっご
入間誠時:すごい
GM:えっすごいな!?
上本 晶:噂好きの友人、一体誰なんだ
雨塚劉生:めっちゃ回った!!
GM:ちょっとびっくりしましたが、成功ですので開示します。
雨塚劉生:只者じゃない
入間誠時:上本くん自身の力ももっと評価して!

【十年前の真相について】

"ナーサリー"紫堂要が他二人を殺害し逃亡した。
手段は"アサルト"浅見悠人のサラマンダエーフェクトのコピー。
ジャーム化した紫堂要は凍結処理され、十年間封印されていたが事故で復活。
現在、関係者の生き残りはローズ・ハリソンだけであり、次に狙われるとすれば彼女だろう。


GM:上本くんはこれまでの調査から、以上の流れを推理、予測することができます。


上本 晶:「………」メモした情報を見つつ、思案していたが。
上本 晶:「三枝さんの言葉が正しいとして、声帯が本人のものなら」
上本 晶:「"スクラッチパッチ"はその」
上本 晶:そこまで呟いて、入間さんの方を見る。言っていいものだろうか、と。
入間誠時:肯く。
三枝 雛子:「……いいですよ。大丈夫」
三枝 雛子:「私、もうちゃんとわかってる」
上本 晶:「………」二人を見て、口を開く。
上本 晶:「……"ナーサリー"……紫堂要さんということになるんじゃないかと」
緒環 伸:「……要くん、か……」ほう、と息を吐く。
雨塚劉生:「……そうなる、か」
上本 晶:「身体の一部を結合するというのも、エグザイルシンドロームの特徴を考えれば」
上本 晶:「それに、他者のエフェクトを模倣するのも、場合によっては可能だと」
上本 晶:「その辺りで、ウロボロスの特徴が誤認されてた可能性もあるんじゃ……ないか、と」
緒環 伸:「なるほどな。話が通っちゃったよ」
上本 晶:「で、あれば」
上本 晶:「お二人以外に今後狙われる可能性があるのは」
上本 晶:「"ペイルブルー"、ローズ・ハリソンさん」
上本 晶:「……ってことに、なりますね」
入間誠時:「……N市を出た、って話だったか」
緒環 伸:「ローズちゃんか。ただ、あの子今どこにいるか知らないんだよな」
三枝 雛子:「あっ、はい、はい!」手を挙げる。
入間誠時:「お。何か知ってるな?」
雨塚劉生:「心当たりが?」
三枝 雛子:「あの、私知ってます。えっと、入間さんと前に話した日の後なんですけど」
三枝 雛子:「私、ちょっと懐かしくなってお店のあった辺りに行ったんです」
三枝 雛子:「そしたら、ちょうどローズさんにバッタリして、すっごいお話ししちゃって」
三枝 雛子:「……ローズさん、あそこで新しくお店、開くんですって」
緒環 伸:「……マジ?」
三枝 雛子:「だから、連絡先わかります! あっ、スマホ、スマホが遠い!」
入間誠時:とってあげます。
入間誠時:「ほれ」
三枝 雛子:うんうんと手を伸ばしていたが、入間さんから受け取る。
三枝 雛子:「わー、ありがとうございます。入間さん、優しいー」
入間誠時:「優しいのハードルが低いぜ」
入間誠時:「悪い男に騙されないよう気を付けろよ?」
三枝 雛子:「優しいは1か0かなんですよ。段階じゃなくって」
三枝 雛子:軽く舌を出し、スマホを操作する。
入間誠時:「それなら俺は0だな、ザンネンながら」
入間誠時:そんな風にからかいながら、彼女が連絡先を探すのを待つ。
三枝 雛子:「あった。連絡して、支部で保護してもらうのがいいのかな?」
入間誠時:「緒環サン」
緒環 伸:「ん」少し動揺していた様子だったが、その声に反応する。
入間誠時:「支部に連絡入れてくれるか。端末はこっちで操作して渡すから」
入間誠時:「イリーガルの俺らより、あんたが話を通した方が早い」
緒環 伸:「ああ、了解。その辺は任せてくれ」
入間誠時:「サンキュ」
三枝 雛子:「あ、もしもし? ローズさん? 私ー」話し始めている。
三枝 雛子:「あのね、詳しくは後で話すんだけど、今ローズさん、ちょっと危ない状況で……」
三枝 雛子:「……え?」
入間誠時:「…?」
三枝 雛子:「ちょ、ちょっと落ち着いて。えーと、支部! 第九支部の方に向かって!」
三枝 雛子:急に慌て出す。
入間誠時:「奴さん、もう来ちまったか」
三枝 雛子:「大変、入間さん。ローズさん、またお店の方にいたみたいなんだけど」
三枝 雛子:「そう。なんだか後をつけられてるみたいって」
三枝 雛子:「多分……多分」
三枝 雛子:「要くん……ううん」
三枝 雛子:「"スクラッチパッチ"だと思う」
上本 晶:「緒環さん、先行しますか」
上本 晶:脚には幾らか自信があることを踏まえての言。
緒環 伸:「ああ、対応しよう……と」
緒環 伸:「上本くん、ついでに包帯取ってくれる?」
上本 晶:「え? …大丈夫なんですか」
緒環 伸:「許可はもらってる。僕が大丈夫と言ったら大丈夫」
緒環 伸:「ま、本調子じゃないけど、サポートはできるよ」
上本 晶:「……それじゃ、失礼します」
上本 晶:しゅるしゅると、気を付けながら包帯を取っていく。
GM:ちなみに、緒環伸を連れていくかどうかは選択ができます。
GM:どうしますか?
入間誠時:連れて行きたい…
上本 晶:(しがみついてでもついてくるのでは…?)
雨塚劉生:連れて行きたい
GM:一応、全員にめって言われたらしょんぼり残ってはいると思う……
上本 晶:エージェントの方が立場は上だからなあ、逆らえないなあ(口笛)
GM:では、同行するということで。
入間誠時:ここまで来て蚊帳の外にはできないでしょう
上本 晶:まあ何かあった時のために近くにいてくれた方が対処しやすいところもあるでしょうし
雨塚劉生:ですね
GM:了解です。
緒環 伸:包帯がほどけた後に、まだ少し赤く傷跡は残っているが、目は綺麗に治っている。
緒環 伸:「はは、眩しいけどそんなこと言ってられる場合じゃないな」
緒環 伸:「どうもね、晶くん」
上本 晶:「いえ」包帯は少し迷ったが、病室のゴミ箱へ。
三枝 雛子:「私はまだついてけないし、そもそも戦えないけど……」
三枝 雛子:「……あの、入間さん」
入間誠時:「ん」
三枝 雛子:「ローズさんをお願いします。あと」
三枝 雛子:「私、役に立てました?」真摯な目で。
入間誠時:「滅茶苦茶役に立った」
入間誠時:「役に立ちすぎて申し訳ないってぐらいだ」
三枝 雛子:「やったあ!」とても嬉しそうな顔で笑う。
三枝 雛子:「……よかった。怖かったけど……よかった」
三枝 雛子:「私、ちゃんと『みんな』になれた……!」
入間誠時:「今度奢るからな」ぽんぽん、ととても軽く頭を撫でて。
三枝 雛子:撫でられてふにゃふにゃと目を細める。
入間誠時:「じゃあ。また後でな。ちゃんと寝てろよ」
三枝 雛子:「はあい!」手を振る。
入間誠時:軽く手を振って、部屋を出る。
雨塚劉生:「……どうか任せてくれ。最善を尽くす」
雨塚劉生:その言葉と共に部屋を退室していく
上本 晶:「これ、後で取りに来ますから」車椅子を部屋の脇によせながら。
上本 晶:「それじゃ」走ろうとして、ちょっと思いなおし速足で部屋を出ていく。
緒環 伸:「……よく頑張ったね、雛子ちゃん」最後に振り返り、小さな子供をほめるように言う。
三枝 雛子:「……あの、緒環さん」
三枝 雛子:「要くんを、どうか」
緒環 伸:「……うん」
緒環 伸:「言ってたろ? 任せてくれってさ」
緒環 伸:「どうにかしてきますよっと」そのまま、外へ出て行く。

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GM:ロイス、購入が可能です。購入はこれが最後!
入間誠時:購入!
雨塚劉生:では 上本晶 信頼○/隔意 で取得!
入間誠時:ホローポイント弾でも
上本 晶:うーん三枝さんの枠がないよー。
雨塚劉生:購入はじゃあシルバーハンマーいきます
入間誠時:武器作成だから光の銃でも使えるよね…?
雨塚劉生:最後の手配師使用!
雨塚劉生:10dx+7>=20
DoubleCross : (10R10+7[10]>=20) → 10[1,2,4,5,6,7,8,8,10,10]+10[9,10]+5[5]+7 → 32 → 成功

入間誠時:4dx+1>=10
DoubleCross : (4R10+1[10]>=10) → 10[1,2,7,10]+9[9]+1 → 20 → 成功

雨塚劉生:やったぜ~
入間誠時:だから雨塚さんおかし……って高っ!!
GM:まわる……
入間誠時:上本くん、よければこのホローポイント弾をどうぞ
上本 晶:おおありがたい…
雨塚劉生:財産点すら出番がない
GM:うるわしい友情
入間誠時:以上です!
上本 晶:ブルゲラストチャンス…
雨塚劉生:同じく以上です!
上本 晶:2dx>=20
DoubleCross : (2R10[10]>=20) → 9[8,9] → 9 → 失敗

上本 晶:ぐえー
上本 晶:以上…!
雨塚劉生:いや!
雨塚劉生:財産点11点使用! 購入判定成功だ!
GM:すごいぶっ込み方
上本 晶:おおお
雨塚劉生:めっちゃ余ってるんですよね
GM:なんでそんな余ってるの??
上本 晶:世の中ゼニやな…
GM:おかねもちさんめ……
上本 晶:で、セットアップが空いている方にお渡ししようかと思いますが
入間誠時:私かな…
上本 晶:では入間さんにということで?
雨塚劉生:って感じですかねー
入間誠時:ではいただきます
上本 晶:では改めまして以上!
GM:はーい


マスターシーン3:もう誰も知らない真実


GM:十年前。バー『スクラッチパッチ』店内。

GM:外は既に暗く、店内にはマスターである須見野リエが電話をする姿しかない。
マスター:「……ええ、そうなんです」
GM:ギイ、と音を立ててドアが開いた。
マスター:気づかずに話し続ける。
マスター:「悲しいけど、どうしようもなくて」
マスター:「……来月あたりに、店は畳もうかと……」
紫堂要:「……マスター!?」
GM:バタン。ドアが閉まる。
紫堂要:背に、ボロボロに傷ついた浅見悠人を背負って立ち尽くしている。
マスター:「……要くん、と、悠人さん……!?」
マスター:慌てて電話を切り、駆け寄る。
マスター:「どうしたの、何かと戦ったの? 早く病院に……」
紫堂要:「犬かなんかのジャームが……倒したけど、悠人さんがもうリザレクトできないみたいで、連れてきて……」
紫堂要:「あの、お店を閉めるってどういうことですか!」
マスター:「それは後でゆっくり話しましょう、それより……」
紫堂要:「それより、じゃないです!」
紫堂要:どさり、と背負っていた浅見の身体を落とす。
紫堂要:手には、大事に持ってきていた、噛みちぎられた浅見の片腕。
紫堂要:「ここがなくなったら俺は行き場が……それだけじゃない、みんなに会えなくなる!」
GM:心の中で、何かが砕ける音がした。
紫堂要:マスターが電話に駆け寄る前に、床に払い落とす。
マスター:「ねえ、やめて。悠人さんが……!」
紫堂要:「みんな一緒だって言ったじゃないですか! 二人でどこかに行っちゃうんですか! 俺を置いて!」
GM:もう一度、二度、大切な何かが砕けていく。
GM:それは、決定的な終わりだった。
紫堂要:「俺を裏切ったな」
紫堂要:ずぶ、と肉が波打ち、浅見悠人の腕にまとわりつき、体内に取り込み出す。
紫堂要:やがて肩から不格好に腕が突き出した。
マスター:「要、くん……?」
GM:紫堂要の攻撃力は非常に弱い、はずだった。
GM:だがその時、浅見悠人の能力であるはずの、超高温の火球が目の前に生まれる。
GM:それは花火のように弾け、一瞬で目の前の須見野リエを灼き尽くし——。
紫堂要:「は、あはは」
紫堂要:「そっか、こういうことか。こういうことができたんだ、俺。今まで知らなかったなあ」
紫堂要:「わかりました、マスター」
紫堂要:「『みんなで力を合わせれば、できないことはない』」
紫堂要:マスターの、燃え残った腕を拾う。
紫堂要:腕はまたずぶずぶと同化して、肘の辺りから歪に生えた。
紫堂要:そのまま、瀕死の浅見悠人に手のひらを向ける。
紫堂要:「なくなっちゃうくらいなら、こうやってみんなで一緒にいましょう」
紫堂要:「他の人たちも探して……そう、そうだよ。そうすれば」
紫堂要:「俺が『スクラッチパッチ』だ」
GM:その後、紫堂要であったジャームはUGNに発見され、現在の第十地区にある施設で凍結処分となる。
GM:事故により、再び街に解き放たれるまでは。


ミドル6:運命の糸はあなたに


GM:全員登場。登場侵蝕をお願いします。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:78->87)
GM:あがるーー
雨塚劉生:77+1d10
DoubleCross : (77+1D10) → 77+5[5] → 82

雨塚劉生:80台だー
上本 晶:64+1d10
DoubleCross : (64+1D10) → 64+2[2] → 66

GM:こわいぜ
GM:上本くんはおちついている

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GM:第九地区、路上。

GM:少し薄暗くなってきた時間。普段ならばそれなりに人通りもある道だが……。
ローズ・ハリソン:「……はぁ、はぁ……。まだ来てる……」
GM:今は、慌てて走る女性ひとり。《ワーディング》の効果だ。
GM:その後ろには、影がひとつ。ずっと彼女を追っている。
"スクラッチパッチ":「……ローズ、さん」
"スクラッチパッチ":「一緒に……来て……」
ローズ・ハリソン:「や、やだ……」
ローズ・ハリソン:「あっ!」
ローズ・ハリソン:地面につまづき、転ぶ。
"スクラッチパッチ":「よかった、待っててくれた……」
ローズ・ハリソン:「こ」
ローズ・ハリソン:「来ないで、誰か、誰か……!」
GM:影が彼女に、ゆっくりと迫り……。
入間誠時:ローズの横を、黒く細い線が通る。
入間誠時:それは影に到達して、『刺さり』、一時的に縫い付ける。
"スクラッチパッチ":「……?」
"スクラッチパッチ":動きが止まる。不思議そうに辺りを見る。
ローズ・ハリソン:「……え?」
入間誠時:「───悪い。遅くなった」
ローズ・ハリソン:「あ、あなたたちは……UGN?」
入間誠時:「UGNって言うか……俺は何でも屋だな」
入間誠時:「三枝雛子くんの、友人だ」
ローズ・ハリソン:「雛ちゃんの……そっか」ほっとしたように大きく息を吐く。
雨塚劉生:動きが止まった”スクラッチハッチ”の背後
雨塚劉生:強烈な衝撃が3発、瞬きの間に叩き込まれる
"スクラッチパッチ":「ぐがっ!」
雨塚劉生:「お前が”スクラッチハッチ”だな」
"スクラッチパッチ":「そう……うん。そう」ぼんやりとした反応。
"スクラッチパッチ":「俺が"スクラッチパッチ"」
GM:その手は四本。脚は三本。そして目は……三つ。
GM:ただし、余計な部位は飾りのように、動きはしない。
雨塚劉生:ヒュンと鞭を振るい、間合いを保ちながら
雨塚劉生:「……やっぱりだな」
雨塚劉生:ただ、少し寂しげに笑う
上本 晶:「大丈夫ですか。しっかり」
上本 晶:倒れていたローズさんをゆっくりと助け起こす。
ローズ・ハリソン:「大丈夫。自分で転んじゃった。はは」気丈な笑顔。
上本 晶:「最寄りの支部の方が近くに来ています。この場を離れて、そちらの指示に従ってもらえると」
ローズ・ハリソン:「わかった。……なんだかんだ、頼りになるね、UGNは」
緒環 伸:「……どうも、久し振り」その後ろから。
ローズ・ハリソン:「おだ、うわ、話には聞いてたけど、ほんとに全然変わってない!」
緒環 伸:「その辺はまた後でゆっくりね。とりあえず下がってなさいよ」
ローズ・ハリソン:「うん。……あたしもやっぱり全然、戦ったりできないから。任せる」
ローズ・ハリソン:急いで後方に下がる。
ローズ・ハリソン:「……要くん、なんだよね。ごめん」
ローズ・ハリソン:「でも、あなたは……あたしの好きだった『スクラッチパッチ』じゃないから」
"スクラッチパッチ":「!」
"スクラッチパッチ":その言葉に、明らかに影が揺れる。
"スクラッチパッチ":「なんで、なんでみんな俺のこと……なんでだよ……」
"スクラッチパッチ":「お前らが、邪魔、するから……?」
"スクラッチパッチ":ぎろり。
"スクラッチパッチ":三つの目が、初めてあなたたちを睨んだ。

GM:では、ここで。
"スクラッチパッチ":《原初の虚:ナーブジャック》
"スクラッチパッチ":対象の〈意志〉と対決を行い、勝利した場合メジャーアクションを一回行わせます。
"スクラッチパッチ":対象はどうしようかな。
"スクラッチパッチ":choice[入間,上本,雨塚]
DoubleCross : (CHOICE[入間,上本,雨塚]) → 上本

上本 晶:ヌゥーッ
GM:上本くんだ!
入間誠時:がんばって!
雨塚劉生:ガンバレ!!
GM:まず判定を行いますので、それに対して〈意志〉で対抗願います。
"スクラッチパッチ":5dx+4
DoubleCross : (5R10+4[10]) → 10[4,5,8,9,10]+7[7]+4 → 21

GM:まわった
入間誠時:たけえ
上本 晶:回るなあ…
雨塚劉生:高すぎる
GM:オートのみ支援が可能。
上本 晶:では自分に《援護の風》で支援を。侵蝕率+2で68。
上本 晶:ダイス+5個で判定します。
上本 晶:8dx>=21
DoubleCross : (8R10[10]>=21) → 10[2,3,5,6,7,8,8,10]+10[10]+9[9] → 29 → 成功

GM:うお!?
入間誠時:つよっっ
雨塚劉生:ヒュー!!
上本 晶:勝ったでー
GM:やべえ
GM:では、上本くんは見事敵の攻撃を避けることができました!

"スクラッチパッチ":腕をかざす。何か見えないものが動く感覚。
緒環 伸:「……! まずい……!」
GM:上本くんは、細い糸のようなものが自分に絡みつくのを感じるかもしれません。
GM:それが、緒環伸がいつも用いる『運命の糸』であることも感じ取れるでしょう。
上本 晶:その挙動を見て、身体を僅かにずらす。
入間誠時:目を眇め。
入間誠時:「……うん」
上本 晶:少し絡みつくが、致命的ではない。強引に抜け出すよう、さらに身体を動かす。
GM:糸はあなたの意志に負けたようにするりとほどけていく。
上本 晶:「……ふぅ」
GM:『何かあった』ことはわかる。だが、『何も起こらなかった』。
GM:運命の糸は、あなたに負けました。
上本 晶:「なんとなく、いつもの感じがしましたけど」
上本 晶:「上手くいったみたいです」
入間誠時:「ま、そりゃそーだよな」
緒環 伸:「……僕のとっておきだよ、あれは……。あんな風にじゃんじゃん使わないでほしいな」
入間誠時:「上本くん、お疲れ」
上本 晶:緒環さんを見て、また"スクラッチパッチ"に視線を戻す。
雨塚劉生:「流石だな」
"スクラッチパッチ":「……あれ?」首を傾げる。
"スクラッチパッチ":「緒環さん、あれじゃ上手くいかなかったみたいだ……」ぶつぶつと。
"スクラッチパッチ":目の前の緒環伸ではなく、自分の中の緒環伸に話しかけている。
入間誠時:「……ジャームってのは、ほんとなんもかんも見えなくなっちまうのな」
緒環 伸:「まーね。……僕はここにいるのにな」
雨塚劉生:「……酷く哀れなことだな」
雨塚劉生:「せめて、始末をつけてやろう」
上本 晶:「ええ」
上本 晶:「これ以上、歪になる前に」
入間誠時:「偽物だろーと本物、か。だけど、俺たちから見りゃ、借り物のパッチワークだ」
入間誠時:「人様のパーツ切り分けるやつに碌なのはいないよな。正気だろーとそうじゃなかろーと」
入間誠時:「……それが、アンタの正気じゃないと信じとくよ。”スクラッチパッチ”」
緒環 伸:「……よろしく頼む。いや」
緒環 伸:「君らがやるってことは、僕がやるってことだ」
緒環 伸:「……十年前の決着、つけさせてくれよ」
入間誠時:緒環さんの言葉に頷いて。
入間誠時:「───ああ。決着は、アンタのものだ。手伝うぜ」

----------------

GM:ロイスのみ取得できます。
入間誠時:スクラッチパッチに最後のロイス。
上本 晶:"スクラッチパッチ"へのP感情を執着から尽力に変更して終了します。
入間誠時:影/”スクラッチパッチ”/懐旧/憎悪:○/ロイス
入間誠時:以上です。
雨塚劉生:スクラッチパッチへのN感情を憐憫、P感情を尽力に変更します
雨塚劉生:表はN。これで以上!


クライマックス:vs"スクラッチパッチ"


GM:まずは登場侵蝕をお願いします。
GM:全員登場!
上本 晶:68+1d10
DoubleCross : (68+1D10) → 68+10[10] → 78

入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:87->92)
雨塚劉生:82+1d10
DoubleCross : (82+1D10) → 82+4[4] → 86


----------------

GM:では、あなたたちは路上でジャーム"スクラッチパッチ"と向かい合っています。
GM:ローズは既に安全なところに隠れており、巻き込む心配はなさそうです。
GM:そして、明確にあなたたちを敵と見なした"スクラッチパッチ"は、あなたたちを睨みつけている。
GM:強力な《ワーディング》の気配。衝動判定を行ってください。
GM:〈意志〉で目標値は9!
雨塚劉生:4dx>=9
DoubleCross : (4R10[10]>=9) → 9[1,1,8,9] → 9 → 成功

入間誠時:5dx>=9
DoubleCross : (5R10[10]>=9) → 10[7,8,9,10,10]+8[6,8] → 18 → 成功

上本 晶:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 6[2,3,6] → 6 → 失敗

上本 晶:ぐえー
入間誠時:よし
雨塚劉生:いいぞ
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+16(2d10->7,9)した(侵蝕率:92->108)
入間誠時:よし!
上本 晶:78+2d10
DoubleCross : (78+2D10) → 78+8[2,6] → 86

雨塚劉生:86+2d10
DoubleCross : (86+2D10) → 86+5[2,3] → 91

雨塚劉生:まあまあ
GM:あ、じゃあここで

〈NPC効果:緒環伸〉
《妖精の手》と同効果をシーン中3回まで使用できる。


GM:というものがございます。同行しているからね。
雨塚劉生:ヒュー!!
GM:この効果は今の衝動判定の結果から使用可能です。
GM:使ってもいいし、温存してもいい。
入間誠時:ご随意に!
上本 晶:こちらはマイナー空いてるので温存で大丈夫ですよー。
GM:了解です。戦闘時にご使用ください。
上本 晶:ホロ—ポイント弾は後回しになるけど…妖精の手は大きい!

GM:では、戦闘開始です。
GM:まず、エンゲージから。

["スクラッチパッチ"]--(5m)--[入間・上本・雨塚]


GM:シンプルな状況ですね。
GM:NPC効果は先ほど言った通り、緒環伸が支援を行ってくれます。
GM:では

■セットアップ■

"スクラッチパッチ":《原初の黄:戦いの予感》
"スクラッチパッチ":行動値が36まで上昇します。
雨塚劉生:高い
上本 晶:《光の銃》。射撃武器を作成し、装備します。侵蝕率:86→88
雨塚劉生:<活性の霧>
雨塚劉生:自身に使用。攻撃力+21
雨塚劉生:浸食 91→94
雨塚劉生:オートアクションで両手剣を装備します
雨塚劉生:間違えたごめんなさい! ヒートウィップ装備で!
GM:了解です。
入間誠時:セットアップ、こちらはなしです。
GM:以上。演出がある方がいればどうぞ。


■イニシアチブ■

"スクラッチパッチ":《加速する刻》
"スクラッチパッチ":メインプロセスを行います。
"スクラッチパッチ":マイナーはなし。メジャー、《飢えたる魂:狂戦士》《原初の赤:導きの華》。
"スクラッチパッチ":対象は自分。
GM:ではそのまま、またイニシアチブに。
GM:行動値順で"スクラッチパッチ"の手番です。
"スクラッチパッチ":マイナーはなし。メジャー《原初の黒:プラズマカノン》《コンセントレイト:ウロボロス》《混色の氾濫》
"スクラッチパッチ":対象はPC三人のエンゲージ。
入間誠時:範囲カノン!
雨塚劉生:きたな!
GM:何もなければこのまま判定を行います。
上本 晶:むむ
上本 晶:そういえば
上本 晶:緒環さんにHPが設定されてたりしますか?
GM:あ、緒環はNPC効果のみですね。
入間誠時:あっ
入間誠時:やりましょう
入間誠時:《時の棺》
上本 晶:おおっ
雨塚劉生:おおー!
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+10した(侵蝕率:108->118)
GM:ユニットとして設定はされてなぎゃー!
入間誠時:切るならここだろう!このために侵蝕を上げてきたのだからな!
GM:がんばってコピーしたのに……
GM:判定は失敗となります。
入間誠時:楽しい演出タイム
GM:演出!
"スクラッチパッチ":異形の手を上げる。自分のものでない腕が揺れる。
"スクラッチパッチ":その目の前に、超高温の火球が生じ始める。浅見悠人の持っていた力だ。
"スクラッチパッチ":元々はなかなか命中しなかった強力な力。だが、今は。
入間誠時:それを、目に収めている。
"スクラッチパッチ":「『みんなで力を合わせれば――』!」
入間誠時:───”スクラッチパッチ”は、『見られている』感覚を味わうだろう。
"スクラッチパッチ":「『できないことは、何も』」
"スクラッチパッチ":「……!?」
入間誠時:大きく広がった領域は、『目』そして『視界』そのものだ。
入間誠時:…入間誠時はゆっくりと目を閉じる。いつもの言葉を唱えながら。
入間誠時:「───閉じろ」
入間誠時:その、『目』もまたゆっくりと閉じ。
入間誠時:”スクラッチパッチ”の攻撃の瞬間。世界の時と切り離した。
入間誠時:見えないもの。観測されないものが存在しない、そんな理のように。
"スクラッチパッチ":その火球は、花火のように色鮮やかに弾けるはずだった。
"スクラッチパッチ":「…………」
"スクラッチパッチ":「その……花火……」呆然とつぶやく。
"スクラッチパッチ":「人が手伝わなきゃ打ち上がんない……」かつての思い出に、すがるように。

GM:では、次は上本くんの手番ですね。
上本 晶:はい
上本 晶:マイナーで暴走解除。メジャーで《小さな塵》+《光使い》+《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》
上本 晶:"スクラッチパッチ"に射撃攻撃を行います。
GM:来い!
上本 晶:7dx8+2 命中判定
DoubleCross : (7R10+2[8]) → 10[1,3,5,5,5,6,10]+3[3]+2 → 15

上本 晶:うっ、低い…
GM:このままでいきますか?
雨塚劉生:ここは妖精の手切りますか
上本 晶:うーむ…すいません、では1回だけ
GM:では最後のダイスが1個10に変更になります。
上本 晶:えーっとでは
GM:「1dx8+12」ですかね
上本 晶:ですかね。毎度迷ってしまう…
GM:あ、ちがうか
GM:+22だ
上本 晶:20?
上本 晶:みたいですね! では
上本 晶:1dx8+20+2
DoubleCross : (1R10+20+2[8]) → 4[4]+22 → 26

上本 晶:mumu-n
GM:くっいいところに
"スクラッチパッチ":ドッジ
"スクラッチパッチ":6dx
DoubleCross : (6R10[10]) → 10[3,6,8,10,10,10]+7[4,4,7] → 17

上本 晶:ひえ
"スクラッチパッチ":まわったのに……
入間誠時:セーフ
雨塚劉生:危なかった
上本 晶:何もなければダメージ出します!
"スクラッチパッチ":こちらは何もなし
上本 晶:では
上本 晶:3d10+11 諸々有効
DoubleCross : (3D10+11) → 16[3,5,8]+11 → 27

"スクラッチパッチ":ぐえー
上本 晶:んー、並
"スクラッチパッチ":とはいえまだ立っています。
上本 晶:では演出を。
上本 晶:───"スクラッチパッチ"の気に、衝動が湧き上がってくる。
上本 晶:同情、憤懣、憐憫、優越。そういうものとは無縁な、破壊の衝動。
上本 晶:しかし───
上本 晶:「(そうじゃない……そうじゃ、ない)」
上本 晶:喜怒哀楽、何れにせよ何かをもってして動くのが人だ。本能すらない破壊の機構になるわけにはいかない。
上本 晶:短く深呼吸。衝動を抑えて、照準器としての光の弓をかざす。
上本 晶:決めた以上は躊躇なく。これ以上を止めるべく。
上本 晶:「(そこ……だっ!)」
上本 晶:右手から、光の線。"スクラッチパッチ"の正中線、胴体の真ん中を射抜く。
緒環 伸:その右手からは、他人には見えない糸が伸びていて。
緒環 伸:緒環伸がほんの僅かに力を加えている。
緒環 伸:「……大丈夫、落ち着いてやんな。引っ張っててあげるからな」
"スクラッチパッチ":「ぐが、ああ、あ!」
"スクラッチパッチ":"スクラッチパッチ"の胴体は、紫堂要本体のものだ。
"スクラッチパッチ":痛みも感じる。血も出る。だが、それを影で隠している。
"スクラッチパッチ":「……っ、大丈夫。俺は"スクラッチパッチ"……」
上本 晶:「……ありがとうございます。緒環さん」
上本 晶:"スクラッチパッチ"を見たままで。彼を見れば、張った気が緩みそうだったから。
上本 晶:侵蝕率:88→94
緒環 伸:「なーに、たまには大人面させてくれよ、上本くん」

GM:では次は雨塚さんの手番!
雨塚劉生:おっす!
雨塚劉生:マイナーでシルバーハンマー使用。攻撃力+5し、浸食は98。
雨塚劉生:メジャーでコンセントレイト+アドレナリン
雨塚劉生:更に命中判定の直前にヒートウィップの効果使用を宣言。装甲無視を適用!
GM:ぐえー
GM:判定をどうぞ
上本 晶:あでは
雨塚劉生:いくぜー
上本 晶:そこに《援護の風》
上本 晶:ダイスを+5個します。
GM:ぐわー
雨塚劉生:やった!
GM:侵蝕上げておいてね
雨塚劉生:ではダイス14個で判定
雨塚劉生:14dx7-2
DoubleCross : (14R10-2[7]) → 10[1,1,1,1,2,5,7,8,9,9,9,10,10,10]+10[1,2,2,4,5,5,5,8]+4[4]-2 → 22

GM:ぬ!
雨塚劉生:あまりまわらなかった
入間誠時:妖精さん!
入間誠時:やろうぜ!
雨塚劉生:妖精さんいきますか!
GM:うわー
GM:では最後のダイスを1個10に変更して再度振ってください。
雨塚劉生:はーい。では
雨塚劉生:1dx7+28
DoubleCross : (1R10+28[7]) → 3[3]+28 → 31

雨塚劉生:30
雨塚劉生:30台乗ったぜ
GM:ふえた……
上本 晶:いけるはず!
"スクラッチパッチ":ドッジ!
"スクラッチパッチ":6dx=>30
DoubleCross : (6R10[10]>=30) → 7[2,3,5,6,6,7] → 7 → 失敗

"スクラッチパッチ":がー!
GM:命中です。ダメージどうぞ!
雨塚劉生:4d10+31+3+5
DoubleCross : (4D10+31+3+5) → 12[3,3,1,5]+31+3+5 → 51

GM:ぐえ!
雨塚劉生:出目がひどい
GM:装甲無視でそのダメージは……
GM:一度落ちます。
雨塚劉生:やった!
雨塚劉生:浸食103になりました
上本 晶:あ、侵蝕は2上がって96です。
"スクラッチパッチ":《飢えたる魂:アクアウィターエ》
"スクラッチパッチ":復活します。
GM:演出をどうぞ!
雨塚劉生:では演出いきます
雨塚劉生:ヒュンと大気を切る音がした。
雨塚劉生:着流しの内に仕込んでいたヒートウィップを瞬時に抜き放ち、変幻自在に赤熱の軌道を描いた音速の鞭打が一息に五度打ち込まれる。
雨塚劉生:だが、その一撃は布石に過ぎず。本質は機動力を削ぎ、間合いを幻惑させることで確実に射程圏内へと捉えることにある。
雨塚劉生:既に刀は抜かれていた。
雨塚劉生:一歩間違えれば自分もこうなっていただろう。或いはこれからなるかもしれない。
雨塚劉生:「だから、お前のことはよく覚えておくよ“スクラッチパッチ”」
雨塚劉生:怪物となった父から継ぎ、ただ練り上げてきた剣を。怪物となった愛する人を斬るために、ただ磨き上げた殺意を。
雨塚劉生:今は哀れなこの影のために振るおう。
雨塚劉生:取ったのは左足を軸に深く体を沈み込ませ、二本の指で刀身を挟んで保持する奇妙な構え。
雨塚劉生: 「翔道一刀流、滝登り」
雨塚劉生:地面を蹴り、肉体が跳ね上がる。全身のバネを乗せた神速の逆斬り。
雨塚劉生:振るわれたその刀は瞬く間に正中線を走り抜け、切り裂いてゆく。
"スクラッチパッチ":「ぐ」全身が裂かれる。
"スクラッチパッチ":「あ、あ、あ、」ずれかけた身体を、影が繋ぎ止める。
"スクラッチパッチ":しかし。
"スクラッチパッチ":不自然な生え方をしていた脚が、ぽろりと落ちた。
"スクラッチパッチ":「え。雛、ちゃん?」
"スクラッチパッチ":脚は、地面に落ちる前に、さらさらと消えていく。
GM:あなたたちは異変に気づくかもしれない。
GM:あまりに多くの力をコピーしすぎ、このジャームは無理をしている、と。

GM:では、次は入間さんの手番です。
入間誠時:はーい
入間誠時:では、マイナーはなしで。
入間誠時:メジャー。《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》/《紡ぎの魔眼》で”スクラッチパッチ”を攻撃。Rコントローラーを起動、ダイス+5
GM:ぐわー、判定どうぞ
入間誠時:さらに、”スクラッチパッチ”のロイスをタイタスにして昇華。C値-1。
GM:ギャー
入間誠時:15dx6+7
DoubleCross : (15R10+7[6]) → 10[1,2,2,3,4,5,6,6,6,7,8,8,9,9,9]+10[3,4,4,5,6,6,8,10,10]+10[1,1,5,6,8]+10[3,8]+10[8]+10[9]+10[6]+10[8]+10[10]+10[7]+10[6]+10[9]+2[2]+7 → 129

GM:!?
入間誠時:???????
上本 晶:えらいことに
GM:130点やぞ!!???
雨塚劉生:すごすぎる
入間誠時:C値6でこんなん出る???
雨塚劉生:初めて見た……
GM:つっても何もまちがってない
GM:単にすっごい回ってる……
GM:他に何かあればどうぞ……
入間誠時:いえ…ないです…
GM:はい……ありがとうございます……
GM:ドッジさせていただきます……
"スクラッチパッチ":ドッジ
"スクラッチパッチ":6dx=>129
DoubleCross : (6R10[10]>=129) → 10[2,2,4,4,5,10]+1[1] → 11 → 失敗

"スクラッチパッチ":わーい回ったぞー
"スクラッチパッチ":なんの足しにもならんわ!!!
GM:ダメージをどうぞ!
入間誠時:はーい
入間誠時:13d10+14
DoubleCross : (13D10+14) → 71[5,5,8,6,6,2,3,10,5,1,4,8,8]+14 → 85

GM:だから130点環境やぞ!!
入間誠時:諸々有効です
"スクラッチパッチ":とても無理ですね。また倒れます。
"スクラッチパッチ":そして《アナザーセルフ》。
入間誠時:おおっと
雨塚劉生:おおお
"スクラッチパッチ":《飢えたる魂:アクアウィターエ》の使用回数を復活させ、また復活。
上本 晶:むむ
入間誠時:なるほどな
雨塚劉生:しぶとい
GM:こちらからは以上です。演出どうぞ。
入間誠時:エンゲージ切っときゃよかったかな…
入間誠時:ロール行きます
入間誠時:「……それは『雛ちゃん』じゃあない」
"スクラッチパッチ":声を聞いているのかどうか、呆然としている。
入間誠時:「彼女から剥ぎ取ったものではあるけどさ。でも、『雛ちゃん』は……三枝くんは、病院で寝てるトコだ」
入間誠時:「ま。言っても詮無いのは解ってるけどさ」
入間誠時:「……でも」
入間誠時:「人の部品。もらって喜ぶ奴っているもんなんだな」
入間誠時:”スクラッチパッチ”の目を見つめる。
入間誠時:誠時の背後に、曼荼羅のように平面の魔眼が展開される。
入間誠時:その、眼が一斉に開き───
入間誠時:「俺はぜんぜん嬉しくなかったよ」
入間誠時:無数の視線が、”スクラッチパッチ”に楔のように突き刺さった。
"スクラッチパッチ":吠えるような悲鳴を上げながら、影がざわめく。
入間誠時:「あんたの痛むところがよく見える」
"スクラッチパッチ":明らかに耐えきれぬ力に消えかけ、再度また影が蘇り……。
入間誠時:「死ぬ前に覚えとけよ。三枝くん達も、痛かったんだ」
"スクラッチパッチ":「いた、い……」
"スクラッチパッチ":手が一本、また消えた。
"スクラッチパッチ":「いたい……一緒に……」
"スクラッチパッチ":「マスター、どこ、ですか……」

GM:さて、では。このイニシアチブに"スクラッチパッチ"が動きます。
"スクラッチパッチ":《加速する刻Ⅱ》
入間誠時:ひえっ
雨塚劉生:ひええ
"スクラッチパッチ":マイナーはなし。
"スクラッチパッチ":メジャー《原初の虚:ナーブジャック》《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:導きの華》
"スクラッチパッチ":対象は、自分。
入間誠時:うええ
雨塚劉生:んな
上本 晶:む
"スクラッチパッチ":意志で対決して勝利した場合、もう一度メジャーアクションを行います。
"スクラッチパッチ":判定。
"スクラッチパッチ":5dx7+4
DoubleCross : (5R10+4[7]) → 10[1,3,3,5,7]+5[5]+4 → 19

GM:意外と回らん
"スクラッチパッチ":5dx 意志で対決
DoubleCross : (5R10[10]) → 7[6,7,7,7,7] → 7

"スクラッチパッチ":対決に勝利したため、支援入りのメジャーアクションを行います。
"スクラッチパッチ":《原初の黒:プラズマカノン》《コンセントレイト:ウロボロス》《混色の氾濫》
"スクラッチパッチ":対象はPC3人のエンゲージ!
"スクラッチパッチ":判定!
"スクラッチパッチ":5dx7+16
DoubleCross : (5R10+16[7]) → 10[1,2,7,9,10]+10[2,3,8]+10[10]+2[2]+16 → 48

入間誠時:高い!!
GM:リアクションをどうぞ
入間誠時:えードッジ
上本 晶:避けよう
雨塚劉生:ダメ元でドッジだ! アドレナリン使用!
入間誠時:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 9[4,7,9,9]+1 → 10

入間誠時:よわよあ
上本 晶:4dx+1>=48
DoubleCross : (4R10+1[10]>=48) → 5[1,3,5,5]+1 → 6 → 失敗

雨塚劉生:11dx+1
DoubleCross : (11R10+1[10]) → 7[1,3,4,5,5,5,6,6,6,6,7]+1 → 8

上本 晶:dameda-
雨塚劉生:よわよわマン
雨塚劉生:浸食106
GM:全員命中ですね
"スクラッチパッチ":ダメージ!
"スクラッチパッチ":5d10+30
DoubleCross : (5D10+30) → 15[1,3,6,4,1]+30 → 45

"スクラッチパッチ":もろもろ有効です。
雨塚劉生:ぬおー!ギリギリ落ちる!
上本 晶:死んでしまいます
上本 晶:《リザレクト》
上本 晶:96+1d10
DoubleCross : (96+1D10) → 96+2[2] → 98

上本 晶:ぬぬ
雨塚劉生:スクラッチパッチのロイスをタイタス昇華して復活!
入間誠時:死ぬー
入間誠時:雨塚サンタイタス昇華!復活!
"スクラッチパッチ":目を見開く。他人には見えない、自分に繋がる糸を掴み、無理矢理に操る。
"スクラッチパッチ":それは緒環伸の能力の、乱暴な再現。そうして、己を強いて立たせ、再度攻撃を狙う。
"スクラッチパッチ":再び、超高温の火球が生じ、放たれる!
入間誠時:入間誠時のHPは1になった(HP:25->1)
入間誠時:まちがえ
入間誠時:入間誠時のHPは11になった(HP:1->11)
雨塚劉生:HPは14です
入間誠時:「…悪い、さっきのヤツは品切れ。我慢してくれ」
入間誠時:言いながら、火球に焼かれる。
上本 晶:「う……ぐ!?」
雨塚劉生:「そいつは……仕方ないな!」刀を受けながら吹き飛ばされる
上本 晶:火に焼かれ、膝をつく。
"スクラッチパッチ":三発、笑い声のように花火が咲く。
"スクラッチパッチ":その額の三つ目の目が、ざわざわと影に沈み、消えていく。
入間誠時:ふらつきながらも、立っている。
入間誠時:「火遊びは保護者の見ているところでやりましょう……ってな」
緒環 伸:「……僕は見てるんだけどね。この子、聞きやしないんだよ」
入間誠時:「……そりゃ、悪い子だ」
入間誠時:「俺も良い子だった覚えなんて一度もないけどな」
"スクラッチパッチ":「緒環、さん、いなくなった……?」周りを見回す。
緒環 伸:「……だから。僕はここにいるんだよ、要くん」
GM:全員の手番が終わったので


■クリンナップ■

"スクラッチパッチ":行動値が6に戻ります。
GM:他は特にないかな?
雨塚劉生:大丈夫です!
入間誠時:大丈夫!
入間誠時:あっそうだ
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+4した(侵蝕率:118->122)
入間誠時:さっきの!
GM:了解です
上本 晶:クリンナップ、ありません。
GM:了解です。では第2ラウンドにいきましょう。


■セットアップ■

"スクラッチパッチ":今回はなし。
入間誠時:なし。
雨塚劉生:<活性の霧>
雨塚劉生:対象は上本くんに。攻撃力+24
上本 晶:ありがたい・・・
上本 晶:セットアップありません。
雨塚劉生:決めてくれ~!
GM:ドッジダイスマイナスでしたっけ
雨塚劉生:あっそうですね。ドッジマイナス2個
GM:でした! 了解です。


■イニシアチブ■

"スクラッチパッチ":《加速する刻》
"スクラッチパッチ":メインプロセスを行います。
上本 晶:うわー
雨塚劉生:ぎゃー
入間誠時:おのれ
"スクラッチパッチ":マイナーなし。メジャー、《原初の黒:プラズマカノン》《コンセントレイト:ウロボロス》
入間誠時:単体だ…
雨塚劉生:ああ……
"スクラッチパッチ":対象はなんか今強そうになった上本くん。
上本 晶:気のせいじゃないかなあ
"スクラッチパッチ":判定します。
"スクラッチパッチ":5dx7+4
DoubleCross : (5R10+4[7]) → 10[2,3,4,5,10]+10[8]+2[2]+4 → 26

GM:意外といった
上本 晶:ドッジ!
上本 晶:4dx+1>=26
DoubleCross : (4R10+1[10]>=26) → 7[4,4,7,7]+1 → 8 → 失敗

上本 晶:dameda
"スクラッチパッチ":ダメージいきます。
"スクラッチパッチ":3d10+30
DoubleCross : (3D10+30) → 19[8,6,5]+30 → 49

"スクラッチパッチ":もろもろ有効。
上本 晶:sinumasu!
上本 晶:《リザレクト》
上本 晶:98+1d10
DoubleCross : (98+1D10) → 98+2[2] → 100

上本 晶:その落ち着きはなんなんだね
GM:すごい落ち着いてる……
GM:演出します。
"スクラッチパッチ":再び火球を生み出す……が、そこにはもう先ほどの力はない。
"スクラッチパッチ":ふらふらと不安定に揺れながら、それでも上本晶を目指して飛んでいく。
"スクラッチパッチ":「『みんなで』」
"スクラッチパッチ":「『力を』」
"スクラッチパッチ":火球が、着弾する。
上本 晶:焼けた身体で、回避もままならない。
上本 晶:倒れそうになるが、腕一本で身体を支える。
上本 晶:「(みんな……みんな)」
上本 晶:「みんな、か」
上本 晶:歯を食いしばり、"スクラッチパッチ"を見る。

GM:では、そのまま上本くんの手番ですね。
上本 晶:はい。
上本 晶:マイナーでホローポイント弾を使用。射撃攻撃力に+3。
上本 晶:メジャーで《小さな塵》+《光使い》+《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》+《マスヴィジョン》
上本 晶:"スクラッチパッチ"に攻撃します。
GM:来い!
上本 晶:あとすいません。前ラウンドの攻撃、多分肉体のダイス数見て振ってました…申し訳ない。
上本 晶:こんどはちゃんと感覚で!
GM:おっと、了解です
上本 晶:あ、オートで自分に《援護の風》も使っちゃいます。ダイス+6個(レベル上がった)、侵蝕が100から102に。
GM:どんどん来る……
上本 晶:合計が7個の4個の6個で17かな。
GM:こわ
上本 晶:17dx7+2
DoubleCross : (17R10+2[7]) → 10[1,3,3,3,3,3,4,5,6,6,6,6,6,8,9,9,10]+10[3,6,8,10]+10[7,10]+10[4,8]+10[8]+10[9]+3[3]+2 → 65

上本 晶:なかなか
GM:130点……
雨塚劉生:うおー!
"スクラッチパッチ":ドッジするしかない……
"スクラッチパッチ":6dx=>65
DoubleCross : (6R10[10]>=65) → 10[3,4,5,8,8,10]+10[10]+1[1] → 21 → 失敗

"スクラッチパッチ":だいぶいったけど無理!
上本 晶:ダメージ!
上本 晶:固定値がホローポイント弾で+3、雨塚さんの支援で+24だからと
上本 晶:7d10+4+10+15+3+24
DoubleCross : (7D10+4+10+15+3+24) → 38[5,3,8,8,4,2,8]+4+10+15+3+24 → 94

上本 晶:諸々有効!
GM:ひええええ
"スクラッチパッチ":耐えられるわけがない
"スクラッチパッチ":が
"スクラッチパッチ":《蘇生復活》
"スクラッチパッチ":HP1で復活します。
上本 晶:うわーしぶとい!
入間誠時:まだ一枚あった…!
雨塚劉生:粘るなー!!
上本 晶:侵蝕は10上がって112へ。
上本 晶:「『みんな』…って、言うけど。紫堂さん」
"スクラッチパッチ":その名を聞いて、びくりと震える。
上本 晶:ゆっくりと立ち上がり、左腕を影へと向ける。
上本 晶:「いないんだ……肝心な」
上本 晶:弓で狙いを定め、右手に力を籠める。
上本 晶:「『あなた』が、もう」
"スクラッチパッチ":「……?」
上本 晶:一閃。先程射抜いた箇所に、もう一射。
上本 晶:「いないんだ」
"スクラッチパッチ":「あ……ぐっ」そのまま射抜かれる。
上本 晶:「力も、ぐっ……心、も」
上本 晶:よろけるが、踏みとどまる。"スクラッチパッチ"を見ながら。
上本 晶:「もう、合わさることはないんだ」
上本 晶:「残念だけど」
"スクラッチパッチ":その言葉を受けるように。
"スクラッチパッチ":最後に残っていた浅見悠人の腕が、さらさらと消えていく。
"スクラッチパッチ":「うそ、だ」
"スクラッチパッチ":「違う、違う、違う、俺は『スクラッチパッチ』なのに……!」
"スクラッチパッチ":継ぎ接ぎの、寄せ集めの身体と力が、綻びていく。
入間誠時:「あんたが何だろうと俺にはどーでもいいけどさ」
入間誠時:「でも」
入間誠時:「『みんな』を汚すのは、あの子に悪い」
"スクラッチパッチ":「あの子……?」
入間誠時:「『雛子ちゃん』」
"スクラッチパッチ":「雛ちゃん、は、だってさっきまで……」きょろきょろと見回す。
"スクラッチパッチ":「……家に、帰ったのかな……」
入間誠時:「あんたは脚を切り取っただけだ」
入間誠時:「あの子が家や……『スクラッチパッチ』に帰るための脚を」
"スクラッチパッチ":「…………」

GM:では、イニシアチブ。次は"スクラッチパッチ"の手番です。
入間誠時:そこで
入間誠時:メイド服を脱ぎ捨てます。行動値は4から7へ。
"スクラッチパッチ":ではこちらは
"スクラッチパッチ":《加速する刻Ⅱ》
雨塚劉生:ギャー!!
"スクラッチパッチ":メインプロセスを行わせてもらう!
上本 晶:なんだとう
雨塚劉生:おのれ
"スクラッチパッチ":今回はマイナーでPCたちのエンゲージに移動。
入間誠時:うわっこっちくんな
入間誠時:やっぱ切っとくんだったな…!

["スクラッチパッチ"・入間・上本・雨塚]


"スクラッチパッチ":メジャーは《貫きの腕》のみ。素手で攻撃を行います。
"スクラッチパッチ":対象は雨塚さん。
雨塚劉生:なに!
"スクラッチパッチ":あ、ガード不可です。
"スクラッチパッチ":判定!
"スクラッチパッチ":3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 5[1,4,5] → 5

入間誠時:か、かなしい
"スクラッチパッチ":リアクションをどうぞ
雨塚劉生:ではアドレナリンを使用してドッジします
雨塚劉生:11dx+1
DoubleCross : (11R10+1[10]) → 10[1,1,3,3,5,5,5,6,8,10,10]+7[2,7]+1 → 18

上本 晶:よけたー
雨塚劉生:浸食112
GM:まあな
GM:演出いきます。
"スクラッチパッチ":「なんで、なんで、なんで!」
"スクラッチパッチ":「なんで邪魔するんだよ、俺、俺、みんなといたいだけなのに!!」
"スクラッチパッチ":突然激高し、突っ込んでくる。それまでの動きとはまるで違う。
"スクラッチパッチ":これが、ただの"ナーサリー"紫堂要の持つ力だった。
"スクラッチパッチ":突き出した影の手は、雨塚劉生向けて伸ばされ……。
雨塚劉生:「なんで、か」
雨塚劉生:その影の手は容易くいなされる
雨塚劉生:刀すら使わぬ合気術。手を逸らし、胴体に当て身、最後は蹴りで姿勢を崩す
"スクラッチパッチ":「ぐっ……!」あっさりと、崩される。
雨塚劉生:「……お前は過程を間違えたんだ」
雨塚劉生:「ただ、それだけの話だろうさ」
入間誠時:「間違えよーがなんだろーが」「罪は罪、だぜ」
雨塚劉生:「罪、か」
"スクラッチパッチ":「…………」軽く、すすり泣くような声。
雨塚劉生:「——最後は任せるぜ、何でも屋」煙草に火をつけて、口にくわえながら言う
上本 晶:すすり泣くような"スクラッチパッチ"を見て、唇を噛む。
上本 晶:「……お願いします。入間さん」

GM:では、イニシアチブ。次は入間さんの手番です。
入間誠時:はい。
入間誠時:マイナー。戦闘移動。《縮地》を使用することで離脱、5m前方へ。
入間誠時:「…ふう」ため息を、ひとつ。
入間誠時:「言っとくけどさ。俺は優しい終わりなんか与えるつもりはないぜ」
入間誠時:瞬きの間に、距離を取っている。
入間誠時:「俺がやれるのは、痛みだけだ」
入間誠時:メジャー。
入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+2した(侵蝕率:122->124)
入間誠時:《コンセントレイト:バロール》+《黒の鉄槌》のみ。これにRコントローラーを載せます。
GM:判定どうぞ
入間誠時:11dx7+4
DoubleCross : (11R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,3,6,6,7,7,7,10]+10[2,4,8,9]+6[1,6]+4 → 30

GM:うっわ
雨塚劉生:うおお
入間誠時:このまま。
"スクラッチパッチ":ではドッジします。
"スクラッチパッチ":6dx=>30
DoubleCross : (6R10[10]>=30) → 10[1,2,6,8,9,10]+7[7] → 17 → 失敗

GM:ダメージをお願いします。
入間誠時:はい。
入間誠時:4d10+14
DoubleCross : (4D10+14) → 19[1,5,4,9]+14 → 33

入間誠時:入間誠時の侵蝕率を+3した(侵蝕率:124->127)
"スクラッチパッチ":HP1ですので、倒れます。
"スクラッチパッチ":復活エフェクトはありません。
GM:あなたたちの勝利です。
入間誠時:……
入間誠時:では。最後の演出を。
入間誠時:てのひらを、正面に突き出して”スクラッチパッチ”に向ける。
入間誠時:そこには小さな魔眼の領域がある。
入間誠時:「これが、罪の痛みだ」
入間誠時:……視線が、影のような体に突き刺さり、組織を裂き、抉っていく。
"スクラッチパッチ":「……あ」
入間誠時:それは、痛みあるものには耐えがたい苦痛であろうことを、理解している。
"スクラッチパッチ":裂かれる端から影を寄せ集め、継ぎ接ごうとする。
"スクラッチパッチ":だが、一度綻びた身体は、止まらない。
"スクラッチパッチ":「俺、俺、俺、は……」
入間誠時:目を閉じる。
"スクラッチパッチ":「……できなかった」
"スクラッチパッチ":「ああ、俺、じゃあ……」
"スクラッチパッチ":「『みんな』じゃなかったんだ……」
"スクラッチパッチ":影はやがて、溶けて消える。
"スクラッチパッチ":そこには、十年前と変わらぬ姿の紫堂要だけが、倒れていた。
入間誠時:(「私、ちゃんと『みんな』になれた……!」)
入間誠時:その言葉が、重なって聞こえて。
入間誠時:首の後ろに爪を立てた。
雨塚劉生:ただ黙って、煙草の火を消した。
上本 晶:「……」
雨塚劉生:煙が空へ上っていく
上本 晶:倒れる紫堂要を、そして後ろの緒環伸を見る。
雨塚劉生:その表情からは何も窺えない
緒環 伸:「…………」そのまま静かに、紫堂要のところに近寄る。
緒環 伸:「……変わんないな。これ、僕が言われる側だと思ってたんだけどな」
緒環 伸:「お客さん、閉店ですよ」軽口を叩きながら。
緒環 伸:それから三人に向き直る。
緒環 伸:「……ありがとな」


バックトラック


GM:まず今回使用したEロイスは2つ!
GM:《飢えたる魂》が2個です。振りたい人はどうぞ!
入間誠時:振る!
上本 晶:振りません!
入間誠時:127-2d10
DoubleCross : (127-2D10) → 127-16[8,8] → 111

雨塚劉生:振らないです
GM:あとはロイス分振ってください。
入間誠時:1倍チャレンジ
雨塚劉生:では等倍で
入間誠時:111-4d10
DoubleCross : (111-4D10) → 111-17[2,6,4,5] → 94

GM:おお
入間誠時: セーーーフ!
雨塚劉生:112-5d10
DoubleCross : (112-5D10) → 112-40[10,8,9,9,4] → 72

雨塚劉生:おおギリギリかな?
GM:いい数字
上本 晶:112-6d10 素振り
DoubleCross : (112-6D10) → 112-33[2,3,9,8,3,8] → 79

GM:全員帰還! おめでとうございます!
入間誠時:わーい!
雨塚劉生:わーい!
上本 晶:よかったー
GM:では経験点配布までやっちゃいましょう
入間誠時:わいわい
雨塚劉生:いえーい
GM:えーと、いつもの5点と侵蝕分かな?
入間誠時:シナリオ点!
GM:それや
入間誠時:にEロイス点とあればDロイス点
GM:シナリオ点が5点、Eロイス点が2点
GM:13点+侵蝕分!
GM:全員18点かな
入間誠時:18!
雨塚劉生:18! やったー!
上本 晶:18点!
GM:で、GMが19点いただく計算になるのかな
上本 晶:多分そのはず
入間誠時:ですね
GM:いただいてしまおう!
雨塚劉生:ですねー
入間誠時:どうぞどうぞ
入間誠時:こちらもいただきます(むしゃむしゃ)
雨塚劉生:うまうま
GM:失礼しました。12点+侵蝕分ですね……!
GM:PL17点、GM18点
入間誠時:17点だ!
雨塚劉生:17点!
上本 晶:17!
GM:では、どうぞめしあがれ!


ED 雨塚劉生:「断片でも構わない」


GM:第九支部・廊下
GM:ジャーム"スクラッチパッチ"は討伐された。
GM:あなたたちは任務を無事終え、支部に報告も済ませた。
GM:その後のことだ。

入間誠時:廊下の壁に寄りかかっている。
雨塚劉生:その奥からコツコツと、足音を立てて一人の男が歩いてくる
入間誠時:ぼんやりと視線を彷徨わせて、ジャームとやりあった後はいつもこうだな、と自嘲する。
入間誠時:顔を上げ、その姿を認めると軽く手を上げる。
入間誠時:「よ。雨塚サン」
雨塚劉生:「ああ、入間さんか。お疲れ」
雨塚劉生:そう言って隣に寄りかかる
入間誠時:「ん。お疲れ」
雨塚劉生:「……」
雨塚劉生:「少しだけ、俺の話をさせてくれ」
入間誠時:「……缶コーヒー一本」
雨塚劉生:黙って一本、放り投げられる
入間誠時:両手で、少し手間取りながらキャッチする。
入間誠時:「サンキュ」
雨塚劉生:「味わって飲めよ」
入間誠時:「ああ」ゆっくりプルタブを引いて、一口。
雨塚劉生:「……入間さん。罪人が憎いか」
入間誠時:「………そうだな」
入間誠時:「罪ってモンへの……怒りとか、憎悪とか。そーいうのが、俺を戦わせる」
入間誠時:「普段からやってるわけじゃないがね」
雨塚劉生:「なるほどな」
雨塚劉生:「……俺は元FHだ」
入間誠時:「………」片眉を少し上げ、コーヒーをまた一口飲む。
雨塚劉生:「20半ばまではずっとセルで活動していた。堅気は殺したことはない。だが、オーヴァードなら腐るほど殺した」
雨塚劉生:「お前の言う罪人に、俺は当てはまるだろうな」
入間誠時:「…まあ。オーヴァードやってりゃオーヴァードも殺すだろ」
入間誠時:「カタギやってないんなら大分マシな方だと思うぜ」
入間誠時:「……FHってヤツは、確かに嫌いだけどな」
雨塚劉生:「残念ながら違うのさ。UGNは大義のために戦うが、FHは欲望のために戦い、殺す」
入間誠時:「……ん」
入間誠時:「ちょっと、ズレるかもしんないけどさ」
入間誠時:「アンタ、俺が大義のために戦ってるって思うか?」
雨塚劉生:片眉を上げる
雨塚劉生:「ならば何のために」
入間誠時:「憎しみってのは、大義じゃないだろ」
入間誠時:「………灼きついて、離れないんだよ」首の後ろを叩く。
雨塚劉生:「……なるほど、憎しみ」
入間誠時:「10歳の誕生日。親父は俺の前でおふくろを解体してみせた」
入間誠時:「それまでずっと仲良く暮らしてた家族だったんだぜ」
入間誠時:「……それから、ずっと」
雨塚劉生:「……なるほど、それでってことか」
入間誠時:「ん。だから、まあ」
入間誠時:「正確には、罪人を憎むのは矛先を与えてやってるってだけでさ」
入間誠時:「ああいう。親父のような奴を憎めば、生きることはできるだろ」
入間誠時:缶を揺らしながら笑う。
雨塚劉生:「……」
雨塚劉生:「幸運の話もそこから来ているのか」
入間誠時:「ん?ああ。そーだよ」
雨塚劉生:「そうか」
雨塚劉生:「17の時、親父はジャームになった」
雨塚劉生:「俺は親父に殺されかけて、オーヴァードになった」
入間誠時:「……うん」
入間誠時:「そっか。あんたも父親か……」
雨塚劉生:「セルにいた時には恋人がジャームになった。セルは壊滅して、俺はもう一度居場所を失った」
雨塚劉生:「しかも俺は恋人を取り逃して、未だに追い続けてる始末だ」
雨塚劉生:「——だけど」
入間誠時:「……」黙って、耳を傾けている。
雨塚劉生:「……俺は親父にも、恋人にも死んで欲しくはなかったんだ」
入間誠時:「それは……うん」
入間誠時:「わかるよ」
入間誠時:「………俺の親父も、多分まだ生きてる」
入間誠時:「ジャームになっちまってるかもしんねーし、そうじゃないかもしんねーが」
入間誠時:「………俺の知らないところで死んでては欲しくないんだよな」
雨塚劉生:「……ははは。そうか」
雨塚劉生:「そうだな。頼みが一つある」
入間誠時:「なんだい」
雨塚劉生:「……もし俺が恋人を斬れなかったら、俺は罪人になろうともUGNに刃を向けるだろう」
雨塚劉生:「可能性は半々ってところか」
雨塚劉生:「……もしそうなったら、俺を裁いてくれ」
入間誠時:「アンタの罪状次第ってトコだな」
入間誠時:「ま。何だ。裁くってのはガラじゃなくてさ」
入間誠時:「ただ、……そう」
入間誠時:「痛めつけさせてくれるって言うんなら、いくらでも」
入間誠時:くす。
雨塚劉生:「そりゃあ良い。目をきっちり覚まさせてくれそうだ」
雨塚劉生:そして壁から離れて立ち上がる
雨塚劉生:「じゃあな。いつかまた、どこかで」
雨塚劉生:そう言って、一人歩いていく
入間誠時:「……ああ」
入間誠時:手を振って、その背を見送る。
入間誠時:そしてコーヒーを飲み干して。
入間誠時:「……甘かったな」

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GM:第十支部。支部長室。
GM:大きなビジネスチェアには、小柄な少年が座っている。
雨塚劉生:「……以上が当該事件の報告になる」
阿久津数馬:「……なるほどな」
雨塚劉生:「お気に召したか支部長殿」
阿久津数馬:「なんというか……まあ、ジャーム絡みなんだから当たり前なんだが」
阿久津数馬:「……やりきれん話だな」
雨塚劉生:「……まあな」
雨塚劉生:「本当に、どうしようもない」
阿久津数馬:「愚か、と断ずるのは簡単だろうが……いや」首を横に振る。
阿久津数馬:「ジャームはジャームだ。お前たちはよくやった。ほめてやってもいいぞ」
阿久津数馬:「余計な被害を未然に防いだところ、特に敢闘賞ものだ」
雨塚劉生:「ははは。お褒め頂き光栄だ」
阿久津数馬:「そうだぞ。僕はそれほど甘くないからな。いい気になっておけ」
雨塚劉生:「そうか。それならば」
雨塚劉生:「報酬の話がしたい」
雨塚劉生:「金銭は要らない」
阿久津数馬:「ああ、それはそうだ……と、え?」
阿久津数馬:「なんだお前、ボランティア志望か? 変わった奴だな……」
雨塚劉生:「——崩落戦当時のFHに関する資料」
雨塚劉生:「閲覧許可を俺にくれ」
阿久津数馬:「…………」
雨塚劉生:その目は鋭く、どこまでも冷たい
阿久津数馬:「なるほどな、情報目当てか」
雨塚劉生:「第一支部だけじゃ限界があってな。この機会を待っていた」
阿久津数馬:「それは、お前の経歴と何か関わりがあるのか?」
阿久津数馬:こちらも、すっと声の温度を下げる。
雨塚劉生:「——ああ、勿論」
雨塚劉生:「俺は一途な男でな。一つのものだけを追い続けている」
阿久津数馬:「人か、物か」
雨塚劉生:「物には興味が無い」
阿久津数馬:「僕は甘くはないが……公正ではいたい」
阿久津数馬:「FHのことなら、そのままあちらにいれば情報は得られたろうしな」
阿久津数馬:「ただな、雨塚。うちの支部は新しい」
阿久津数馬:「何もかもが引き継ぎを経て……失われているものだって多いんだ」
阿久津数馬:「それで問題なければ、限定的に閲覧を許可する。これでいいか」
雨塚劉生:「ああ。断片でも構わない。今までもずっとそれをかき集めてきた」
雨塚劉生:「……感謝するよ、阿久津支部長」
阿久津数馬:「対価も払えない支部長と思われたくないからな」
阿久津数馬:「もっとも、おかしな気を起こせばうちの奴ら全員が相手だ」
阿久津数馬:「覚悟しろよ、第十は強いぞ!」笑う。
雨塚劉生:「そいつは勘弁」おどけたように両手を挙げる
雨塚劉生:「この街のUGNは強い。嫌でもよく分かる」
阿久津数馬:「『うちが』強いんだ」少しムキになっているが、それほど気にしてはいない。
阿久津数馬:「ともあれ、報告ご苦労。ジャームのこともわかったしな」
GM:机の上には、ジャーム"スクラッチパッチ"の写真が置いてある。
阿久津数馬:「なんで凍結処理なんかされてたかと思えば、当時はウロボロスなんて知られてなかったから、か」
阿久津数馬:「今じゃ当たり前なのにな」
雨塚劉生:「本当にその通りだ。たった数年で常識が次々塗り替えられる」
阿久津数馬:「十年経てば、尚更だな」
雨塚劉生:「不変なものなどない、か」
雨塚劉生:「寂しい話だな」
阿久津数馬:「そうか? 僕はそうも思わないが」
阿久津数馬:「変わるということは、良くなる可能性があるということだろ」
阿久津数馬:子供の無邪気な目でそう言う。
雨塚劉生:目を丸くする。そして笑う
雨塚劉生:「ははは。まさにその通りだな」
雨塚劉生:「貴方は本当に良い支部長だ」
雨塚劉生:「うちの支部長も人間の出来具合では中々だがな」
雨塚劉生:そう言って振り返り、扉へと向かう
雨塚劉生:「応援ならいつでも呼んでくれ。俺はフットワークの軽さだけが取り柄だ」
阿久津数馬:「ああ、またよろしく頼むぞ、雨塚」にこりと笑う。
阿久津数馬:「よくやった」


ED 上本 晶:「これからもずっと」


GM:第九地区、まだ名のないバー。
GM:"スクラッチパッチ"の討伐から少し後。
GM:あなたは緒環伸と二人、ローズ・ハリソンの開く予定の店へと来ていた。
GM:名目は関係者のその後の様子の調査。
GM:真新しい店の中は、まだ荷物などが置かれている。
上本 晶:そわそわと落ち着かない雰囲気で店の中を見渡している。
ローズ・ハリソン:「ゆっくりしていってよ、ほんとにまだ何にも出せないんだけどね」
ローズ・ハリソン:それでも、ジュースなどを二人に振る舞ってくれる。
上本 晶:「あ、いえ。お構いなく」
緒環 伸:「……内装とかは、前とはだいぶ違うんだな」辺りを見ながら。
ローズ・ハリソン:「それはそうよ。あたしのお店だもん」
ローズ・ハリソン:「マスターはマスター、あたしはあたし」
緒環 伸:「ふーん。ま、僕らはUGNだし、なかなか来れもしないと思うけど……」
ローズ・ハリソン:「え、それは別にいいよ。前だって出禁とかあったわけでもないし」
ローズ・ハリソン:「ねえ? 別にいいよね?」上本くんに向かって。
上本 晶:「え? ええ、まあ」
ローズ・ハリソン:「あ、まあ、君は未成年か」
上本 晶:「はあ。すみません、場違いで」
ローズ・ハリソン:「ふふ」
ローズ・ハリソン:「ここはね、むしろそういう人のためのお店なの」
上本 晶:「そう、なんですか?」
上本 晶:「三枝さんも昔、預けられてたって聞きましたけど」
ローズ・ハリソン:「あたしだって昔はそうだったし、そうね。雛ちゃんも」
ローズ・ハリソン:「……要くんだって、そうだったな」
ローズ・ハリソン:「あたしにとっての『スクラッチパッチ』は、人が集まるための場所だから」
ローズ・ハリソン:「ここも、そうするんだ!」
上本 晶:「人が集まる、ですか」
上本 晶:「うん。いいですね、そういうの」
緒環 伸:「……はー、ローズちゃんも大人になっちゃってまあ」
緒環 伸:「僕が変わんない間に、みんなが変わってくんだよな」ジュースを口にしながら。
ローズ・ハリソン:「反応に困ること言わないでほしいな……」
ローズ・ハリソン:「あ、じゃあ、あたしちょっと裏に用があるから。ゆっくりしててね」
ローズ・ハリソン:そのままカウンター奥に姿を消す。
ローズ・ハリソン:その瞬間に、ちかりと左手の薬指に指輪が見えた。
上本 晶:「あ、はい」
緒環 伸:「はー……。あのはねっ返りがねえ……」
緒環 伸:感慨深そうに、しみじみと。
上本 晶:「いい人ですね」
緒環 伸:「まあね。バイタリティはすごいよ、あの子」
上本 晶:「きっと、須見野さんも浅見さんも」
上本 晶:「それに……」
上本 晶:「……」
緒環 伸:「…………」
緒環 伸:「いい奴ばっかりだったんだよ、あの店にいたのは」
緒環 伸:「雛子ちゃんを一番かわいがってたのは、要くんだったな」
上本 晶:言葉を聞きながら、カウンター席に座る。
緒環 伸:「浅見くんはかわいがろうとしてバカやって泣かせたり、それをマスターに怒られたり……」
上本 晶:「ハハ……緒環さんはどうだったんですか?」
緒環 伸:「僕はずっと変わんないよ。それを見てた」
上本 晶:「見てた、ですか」
上本 晶:ふと、緒環さんの目を見る。今はもう、すっかり回復しているだろうが。
緒環 伸:「見るのは得意なんだぜ、僕。今回は形無しだったけどさ」とんとん、とまぶたを示す。
緒環 伸:「見て、覚えてる。全部ね」
上本 晶:「そんなこと」
上本 晶:「緒環さん、助けてくれたじゃないですか」
緒環 伸:「それも、見てたからだな」
緒環 伸:「少しは情報の足しになったろ?」
上本 晶:「その"見る"っていうのが、大事なんだと思いますよ」
上本 晶:「見てくれる誰かがいるっていうのは。きっと」
上本 晶:「僕もきっと……一人だと、無理になると思いますから。色々と」
緒環 伸:「……あいつもずっと言ってたな」
緒環 伸:「『みんなで力を合わせれば、できないことは何もない』」
緒環 伸:「要くんは失敗したけどさ」
緒環 伸:「僕らは……なかなか上手くやったと思うね」
上本 晶:「はい」
上本 晶:「できれば、これからもずっと」
上本 晶:「上手くやっていきたいです」
上本 晶:できなかった彼らの分まで、とは言わない。
緒環 伸:「同感」
緒環 伸:「君なら上手くできるよ」
緒環 伸:「……まー、別に根拠はないんだけどさ!」適当に、はぐらかすように笑う。
上本 晶:「……そうですね。とりあえず」
上本 晶:「クロエちゃんと一緒にここに来られるように、頑張りますよ」
上本 晶:「そうしたら、三人で飲みましょう」
緒環 伸:「……ああ」
上本 晶:「僕たちが飲めるかどうか、わかりませんけど…ああ。源五郎丸さんも呼ばないと怒りますかね」
上本 晶:「ミチカさんとか…それから…」
緒環 伸:「そいつはいいな。どうせ頼めばジュースかなんか出してくれるでしょ」
緒環 伸:上がる名前を聞きながら、くつくつ笑う。
上本 晶:「緒環さん?」
緒環 伸:「いや、いや、いや」続けて笑いながら。
緒環 伸:「……変わらないって思ってても、意外といろいろ、変化ってのはあるんだな、ってね」
緒環 伸:「おかげで僕も、もう少しこっちにいられそうだ」
緒環 伸:「……なあ、僕は君らと知り合えて嬉しいんだ。本当だよ」
上本 晶:「それは……僕も同じですよ」
上本 晶:「助けてくれる人、助けたいと思う人。そういう人たちとの出会いは」
上本 晶:緒環さんの方へ、手を差し出す。
上本 晶:「改めて。これからも、よろしくお願いします」
緒環 伸:少し戸惑った顔をしてから、右手を差し出し返す。
緒環 伸:「ああ、よろしく」
上本 晶:その手を、固く握る。
上本 晶:手は握り合うために、脚は共に歩むためにあるのだから。


ED 入間誠時:「お前はお前で良いんだよ」


GM:第九地区。ケーキ屋『ヌーヴェル・リュヌ』。
GM:それほど大きな店ではないが、なかなかの評判というこのケーキ屋に、あなたは三枝雛子と来ていた。
入間誠時:イートインスペースに席を取ります。
三枝 雛子:「わー、美味しそうなケーキがたくさん……!」
三枝 雛子:「い、入間さん! 選べないです!」
入間誠時:「じゃあ高いのから見てって、良いなって思うやつにしな」
入間誠時:「遠慮とか全然いらないからさ」
三枝 雛子:「え、ショートケーキは王道だし、ミルフィーユも……おおお」
三枝 雛子:それでも、いくつかのケーキを選んで会計を済ませる。
三枝 雛子:トレイに載せ、軽快な足取りで席へと。
三枝 雛子:その歩き方は、以前と変わることなく元気そのものだ。
三枝 雛子:「すごいすごい、本当にいいんですか!」目を輝かせる。
入間誠時:「勿論。こないだは碌な見舞いもできなかったし」
入間誠時:「……ま。なんだ。友達だからな」
三枝 雛子:「ううん!」首を振る。
三枝 雛子:「……一番の、お見舞いでしたよ」
三枝 雛子:「あっ、でもケーキは食べます! 美味しいから!」
入間誠時:「そーか?」首を傾げて
入間誠時:「おー、食べな食べな。どれもイケるはずだからさ」
三枝 雛子:「だって……私、すごく怖かったんです」
入間誠時:「……」
三枝 雛子:「襲われたことも、何もできなかったことも、思い出しちゃったことも、全部」
三枝 雛子:「あの時、入間さんたちが来てくれなかったら……私にできるはずのこともできなかったら」
三枝 雛子:「今、こんな風にケーキを美味しく食べるような気分じゃなかったかもしれない」
入間誠時:「……『みんな』になれないかも、って?」
三枝 雛子:「うん」
入間誠時:「んー」
三枝 雛子:「私だって、何かしたいってずっと思ってて……」
入間誠時:「力になりたいってのはさ。わかる」
入間誠時:「何もできないってのはキツいからな。でもさ」
入間誠時:「あー…お前の大切な言葉を否定するわけじゃないって前提で聞いてくれよ?」
三枝 雛子:「聞きます!」こくこくとうなずく。
入間誠時:「『みんな』にならなきゃいけないわけじゃないんだぜ、『雛子ちゃん』」
三枝 雛子:「え?」
入間誠時:「雛子ちゃんは雛子ちゃんで、それで良いだろ。俺のダチで、ほっとけないけど元気で気持ちの良いやつ」
三枝 雛子:「…………」
入間誠時:「それだけで、いていい。居場所から追い出されるわけじゃない」
三枝 雛子:「私……」
入間誠時:「うん」
三枝 雛子:「……あのね。昔の話、していい?」
入間誠時:「ああ」勿論、と手で促す。
三枝 雛子:「マスターたちがいなくなった時」
三枝 雛子:「私、まだ小さくて、何もわからなくて、何もできなくて」
三枝 雛子:「ただ、もうお店には行っちゃダメだよって言われて」
三枝 雛子:「……勝手に行っても、誰もいなくて……」
入間誠時:「……うん」
三枝 雛子:「だから、何もできないのがダメなんだって思ってたの。悔しかったの」
入間誠時:「………ああ」
三枝 雛子:「……でも」
三枝 雛子:「私、そのままでもいいの?」
三枝 雛子:「もう、みんないなくならない?」
入間誠時:「そのままでいいさ」
入間誠時:ぽん、と頭を軽く撫でて。
入間誠時:「……じゃ、俺が約束してやる」
入間誠時:「お前がそのままでいて。それで、俺はいなくならない」
三枝 雛子:ぐす、と少しだけ目を拭う。
三枝 雛子:「……うん」
入間誠時:「そーだな。月イチぐらいでデザート食いに行こーぜ。」
入間誠時:「でも」
入間誠時:「もしなんかあっても、絶対に、それは、俺のせいだから」
入間誠時:「……それでも」
入間誠時:「お前はお前で良いんだよ」
三枝 雛子:「……入間さん」
三枝 雛子:少し考えて。
入間誠時:その言葉の裏で、小さな棘が自分に向かう。けど。
入間誠時:それは、見なかったことにする。今は、いらない。
入間誠時:「ん」
三枝 雛子:「ケーキを食べよう!」ずい、とザッハトルテの皿を差し出す。
入間誠時:「うおっ」
三枝 雛子:「大丈夫。ケーキは甘くて美味しいから」
三枝 雛子:「そんな顔をしてる場合じゃなくなっちゃいますよ!」
入間誠時:「お、おお……?うん?あれ?」
三枝 雛子:「ね」にこりと笑う。
入間誠時:「……ん」
入間誠時:「そだな」
三枝 雛子:「……これが私、三枝雛子なんだよ」
三枝 雛子:「私は私でいるから」
三枝 雛子:「入間さんも、元気でいて。絶対ね」
入間誠時:「………」
入間誠時:「サンキュ」
入間誠時:にっこりと、笑って。
入間誠時:ケーキをひとくち。
入間誠時:「……うん」
入間誠時:「甘くて美味い」
入間誠時:できるだけ、楽しく、『元気に』。
入間誠時:そう、生きる。今は生きられる。
入間誠時:喩え今も、頭上に口を開けた深淵を感じているとしても。

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GM:その街の片隅には、ある小さなバーがあった。
GM:特定の組織に属することのない、かといってフリーで食っていけるほどの力もない、言ってしまえばよるべない弱小オーヴァードの溜まり場。
GM:かつての彼らの唯一の、ささやかな居場所だった。
GM:それは、ある者にとっては信念。ある者にとっては場所。ある者にとっては思い出。ある者にとっては人。
GM:今は、もうない。
GM:十年前に失われてしまった。

GM:だが、そう遠くない未来には、いずれ。
GM:もしかすると、以前とは少し違った形で――。


『ツギハギ・ホコロビ・ヨセアツメ』完