ヴンダーカンマーの四阿


PC1:"リヴァイヴボルト"雛菊 遥(ひなぎく・はるか)キャラシート)PL:黒鉛筆
PC2:"アンディバイド"()榊 涼真(さかき・りょうま)キャラシート)PL:サムトー
PC3:"フェンリルポップ"島津 レイ(しまづ・れい)キャラシート)PL:しろい



メイン 見学



目次




プリプレイ


GM:では、セッションを開始していきます。
GM:まずはPC紹介!
GM:PC番号は特に指定ありませんので、行動値順でいきましょう。
GM:雛菊さんどうぞ。
キャラシート
雛菊遥:はーい!
雛菊遥:雛菊遥(ひなぎく はるか)、コードネームは〝リヴァイヴボルト〟。
雛菊遥:純粋培養のFHチルドレンでしたが、現在はUGNイリーガルの小学生です。
GM:きゃー
雛菊遥:遺伝子から調整されたデザイナーベイビーで、能力と精神に手が加えられ、戦闘時には強制的に暴走し、破壊に固定された衝動に駆られます。
雛菊遥:世界の救済を称する計画(実際は現生人類を殺し尽くしセルリーダー一人で地上を埋め尽くす計画)の片棒を担いでいましたが、今は大切なお友達もできて、絆の大切さを知って楽しく生きてます。
GM:よかった…………
雛菊遥:ほんわかにこにこしてますが、セルの幹部候補にまでなった一応エリートなのでやる時はやります。
雛菊遥:性能としては、加速装置ヴァジュラでそこそこの行動値とそこそこの攻撃力で攻撃し、Dロイス装着者……ではなく発明品でで取得したFHバトルアーマーのそこそこの硬さを持ちます。
雛菊遥:紡ぎの魔眼もあり、割といろいろできますよー。
雛菊遥:以前はRC型でしたが、小学生にワークス変更した関係で射撃型に変更しています。ハードワイヤードで取ったリニアキャノンで戦います。インプラントミサイルで一回だけ範囲攻撃もできます。
GM:そこそこって言う人だいたいすごいんだよな
GM:こわいよー
雛菊遥:以上です! よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします! がんばってー
GM:ハンドアウトは全員済んだところで出しますね。

GM:では、暫定PC2は榊さん。
キャラシート
榊 涼真:はい!
榊 涼真:榊 涼真(さかき りょうま)です。21歳の大学生。
榊 涼真:高校時代、FHセルの引き起こした事件に巻き込まれて覚醒。
榊 涼真:絆を育んだ少女と悲しい別れを経験したりしつつ事件を収拾し
榊 涼真:事件を起こしたセルに借りを返すため、イリーガルとしてUGNに協力しています。
GM:おお……
榊 涼真:性格は裏表の少ない一本気で、難しいことを考えるのが苦手。
榊 涼真:大雑把で粗野な面があります。雑になりすぎないように頑張るね。
GM:えらい
榊 涼真:性能は傍らに立つ影で取得した氷の茨を使った多段ダメージ型。相手の蘇生を上手く狩ったりできればいいな。
榊 涼真:余った経験点でカバーリングやギャランティプラスも取得し、つぶしの効く構成に仕上げました。フレーバーとしては、影から青い魔人のアヴァターを出現させ
榊 涼真:二人がかりでめちゃめちゃボコボコにしていくステゴロスタイルです。
GM:これがこわいんだよな……
榊 涼真:高装甲とかはみんなに任せる!
榊 涼真:今日は唯一の男手ということで肉体労働がんばっていきます。よろしくお願いします!
GM:まあ、雨宿りしてるだけですしね、大丈夫大丈夫

GM:ではPC3っぽい島津さんどうぞー
キャラシート
島津レイ:はい!
島津レイ:島津レイです!女子高生でアイドルです。コードネームは"フェンリルポップ"。
島津レイ:アイドルグループ名は「みゅ~じっく☆みんと」。通称「みゅ~☆みん」。島津レイのファンからの愛称は「れいちぇる」です。
GM:れいちぇる~!
島津レイ:れいちぇるだよ~☆ありがと~☆
島津レイ:明るく元気なムードメーカー!最近恋人と同棲を始めました。嫌いなものは野菜です。
島津レイ:キュマイラ/ハヌマーンのクロスブリード。戦闘の時は銀色の狼になります。至上の毛並みでふかふかです。
GM:ふかふかだー
島津レイ:性能的には、なんかC値下げていっぱい殴れる気がします。
GM:こわ
島津レイ:そんな感じです!よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします! なんか改めてみんなつよいな!

GM:では、共通ハンドアウト!

【共通ハンドアウト】
ワークス:UGNに協力できる立場
シナリオロイス:『誰か』(興味/疑念)
あなたたちは今、雨がどうどうと降りしきる中、庭の四阿(あずまや)に居る。
何かすることがあったようにも思うが、ともあれこの雨だ。とても外には出られない。
それに、どういうわけかここに居る理由もよく思い出せないのだ。
一緒に居る相手は、なんとなく知った顔だというのに。
そんな中、あなたたちのうちひとりは、手の中にメモを見つける。
『この中に敵が潜んでいる』
※シナリオ開始時は「ここには任務でいるが、詳細な記憶が曖昧」な状態です。
PC間はある程度知った同士でいた方が望ましいでしょう。


GM:なんか妙なシチュエーションですが、これが大体OPの内容です。
GM:なんか変だぞって反応をしていただけるとありがたいです。
榊 涼真:みんな忘れっぽいなあ
島津レイ:なんか変だぞ~~~!!!!
GM:メモのとこは途中でこっちで挟みますのでね
雛菊遥:まだ小学生なのに痴呆が……
GM:気をつけて……よく噛んで……
榊 涼真:はーい!
島津レイ:メモよく噛みます!
GM:やぎさん
雛菊遥:もぐもぐ
GM:質問とかあれば都度言ってください!
GM:という感じで、トレーラーを貼って開始していこうと思います。

さあ、ご覧あれ。
私が驚異と脅威を詰め込んだこの小さな部屋を。
ここに入る者には……そうだな。ひとつ、疑念を差し上げよう。
何、そう大げさなものではないよ。ほんの小さな種。
長い逗留の間だ。ちょっとしたスパイスになるとは思わないかね?

ダブルクロス The 3rd Edition『ヴンダーカンマーの四阿』

私? 私は"ヴンダーカンマー"。
安心なさい。あなたの向き合うこの物語には、登場することのない者だ。



オープニング


GM:全員登場です。登場侵蝕をお願いします。
榊 涼真:榊 涼真の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (29 → 38)
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (41 → 41)
島津レイ:島津レイの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (34 → 35)
GM:ほどよい感じ

GM:どうどうと、音を立てて雨が降りしきる。
GM:あなたたちは、ある庭園の片隅にある四阿に居る。意外と広さはあり、不便はない。
GM:ただし、美しいはずの庭も、滝のような雨に霞んでしまっている。
GM:中央には華奢な金属製のテーブル。周囲には似た意匠の椅子があり、あなたたちが腰掛けている。
GM:……あなたたちは普段通りの記憶の他、『任務でこの四阿にいること』『脱出をする必要があること』について覚えている。
GM:だが、任務やこの四阿についての知識は曖昧でぼやけており、再確認が必要のようだった。
GM:お互い顔見知りであること、UGN関係者であること、同行が自然であることは把握しているが、それ以上はわからない。
GM:……雨の中を突っ切れば脱出は可能にも思えるが、それはできない、という感覚もある。
GM:ここは半ば密室状態にある、というのがあなたたちの理解だ。
榊 涼真:「あ~……」
榊 涼真:ボリボリと頭をかいて、ため息をつく。
榊 涼真:「なんかやられたか、こりゃ」
島津レイ:「なんか……あっ、たしかにちょっと……ていうかかなりぼんやりしてる!」
榊 涼真:そう言って"見知った"二人に顔を向ける。
雛菊遥:「記憶への干渉……ソラリス系統の能力者による攻撃でしょうかー……?」
島津レイ:「任務だったはずだけど、どんな任務だったかよく思い出せなくて……えへへ」
島津レイ:「あたしだけじゃないのかな?」
榊 涼真:「大体同じ感じだ、俺は」
雛菊遥:「わたしも同じですー」
榊 涼真:「確認。俺は榊涼真、UGNイリーガル」
島津レイ:「あっ、そうだね!あたしは島津レイ!同じくUGNイリーガル!」
榊 涼真:「そっちが島津でちっこいのが雛菊。認識おかしくないか?」
雛菊遥:「同じくイリーガルの雛菊遥ですー」
雛菊遥:「お互いの認識にずれはないようですねー」
榊 涼真:「ああそうそう、全員イリーガルだった。正規人員いねーな」
榊 涼真:「……仕事に入る前にこういう雑談はしたっけか?」
榊 涼真:というのは思い出せるでしょうか?
島津レイ:「そうだねぇ。正規人員の人がいてくれたら心強かったけど……」
GM:あ、そうですね。それは思い出せるでしょう。
榊 涼真:なるほど、ありがとうございます!
榊 涼真:「……『どっちでも構わねえよ、仕事してくれんなら』」
榊 涼真:『以前答えたように』そう答える。
島津レイ:「そうそう!榊くんそう言ってた!」
島津レイ:「そうやって話したこととかは思い出せるのに、肝心な何でここにいるのかが思い出せなくて不思議だねぇ」
雛菊遥:「『お仕事はちゃんとしますよー。これでも、わたし結構能力には自信があります!』」
島津レイ:「やっぱり『なにか』された……のかなあ?あはは~」困ったように笑う。
榊 涼真:「ああ、そんな感じだったか。よく覚えてんねお前も」
雛菊遥:「……という訳で、何とかしてみせましょう!」
島津レイ:「おおっ、心強い!」
榊 涼真:「どうにかできんのか?」
雛菊遥:「どうするかは、これから考えましょうー」
雛菊遥:ほわほわ笑っている。
榊 涼真:「振り出しに戻るかよっ」
島津レイ:「今はやり方わかんなくても、絶対脱出はしなきゃだよ!」ぎゅっと握り拳をつくる。
榊 涼真:何か解決策があるのかと思い込んで、ずるりと肩を落とす。
島津レイ:「ここで一生を終えるのやだもん~」悪戯っぽく笑う。
榊 涼真:「ああ、それだ。"脱出しねえと"」
雛菊遥:「そうですっ! 外にはお友達だって待っていますからねー」
榊 涼真:「お前らもそう思うか?」
島津レイ:「うん!脱出しなきゃって思うよ!会いたい人もいっぱいいるし……」
榊 涼真:「ああいや、モチベの話もなんだがね」
榊 涼真:「"閉じ込められてる"と思うか?って話」
島津レイ:「あっ、確かに!」
榊 涼真:ちらと外の様子を確認する。
雛菊遥:「おおー」
島津レイ:「雨はすごいけど……こんな綺麗なお庭にいて、閉じ込められてるって普通思わないよね」
島津レイ:「でもなんか閉じ込められてて、脱出しなきゃって思った!」
島津レイ:「これも『なにか』されてるのかなぁ?」
雛菊遥:「わたしはてっきり、記憶の断絶があったから、精神面にも何らかの作用があるのか疑われているのかと思ってました」
榊 涼真:「閉じ込められてて脱出しなきゃ、同感。雛菊、お前は?」
雛菊遥:「わたしも、そのように感じますねー」
雛菊遥:「これは誰かによってそう『思わされている』のか、記憶の断片からわたし自身が『判断している』のかは、判別できませんがー」
榊 涼真:「さっきから、お前もよう頭回るね」
島津レイ:「なるほど……でもちょっと不思議じゃない?」
榊 涼真:若いだろうに、と少し驚いた顔で。
島津レイ:「きっとあたしたち、記憶を『なにか』されて『閉じ込められた』んだよね。それで『脱出しなきゃ』って思わされてるのって、なんか逆っぽいのになーって」
島津レイ:「『ずっとここにいたい』って思わされるならわかるんだけど……」
雛菊遥:「ふふふー。……むむ、それは確かに」
榊 涼真:「そこはこうなった状況次第だな」
榊 涼真:「そもそもこうなった原因が人為的なものかどうか、ってのもあるが」
榊 涼真:「例えば、誰かに何かをされて、記憶を失う前の俺たちが逃げ込んだ一時的な安全地帯がここだった、とか」
島津レイ:「あっ、なるほど!」
島津レイ:「遥ちゃんの言ってた自分で『判断している』ってことだね」
雛菊遥:「だとすると、結構切羽詰まった状況ということになりますねー」
雛菊遥:「……少なくとも、外傷はなさそうですがー」
島津レイ:「誰かに何かされてるけど、これはヤバい!って無意識で思ってて脱出しなきゃ!ってなってるってことか」
島津レイ:「うん、怪我はなさそう!」自分の手足を眺めたりぴょんぴょん跳ねたりしている。
榊 涼真:「あくまで仮説の一つだかんな、確定じゃねえぞー」
榊 涼真:「俺も……ああ、問題ない」
榊 涼真:「まあ、こうして考えることができるだけ、最悪よりはマシだろうよ」
榊 涼真:「お仲間もいることだし?頼りにするぜお二人さん」
島津レイ:「へへへ!まかせて!」えへんと自分の胸を叩く。
榊 涼真:「基本肉体労働担当なんでな、難しいあれこれは投げた」
雛菊遥:「こちらこそ! 頼りにさせていただきますっ!」
島津レイ:「あっ、あたしもどっちかっていうと……暴力の方の担当なんだけど……」
雛菊遥:「でも、榊さん、今とっても頼もしいですよー」
榊 涼真:「言い方が俺より物騒だぞお前。それでいいのかアイドル」
島津レイ:「でも最終的に絶対無事に帰りたいって気持ちは本物だから!一番大事なところはしっかりしてるから大丈夫だよ!」
榊 涼真:「そりゃどうも、年食ってっからな」
島津レイ:「大学生でしょ?そんなにかわんないよ~!」
雛菊遥:「わたしにはお二人とも大人に見えますー」
島津レイ:「えへへ……かっこいい大人だなんて照れちゃうなぁ」
榊 涼真:「言うてお前、いざ自分が大学生になったら高校生相手に大人ぶらね?」
島津レイ:「ぶるかも!」けらけら笑っている。
GM:では、そうしてあなたたちが交流を深めている時。
GM:1d3
DoubleCross : (1D3) → 2

GM:榊さんの手の中に、ふとくしゃりと紙の感触がする。
榊 涼真:「……」
GM:それまでもあったのか、その時急に出てきたのかはわからない。
榊 涼真:顔を動かさず、視線だけを掌に落とす。
GM:メモ用紙のようだ。ほとんど雨に濡れて滲んでいる。
GM:ただ、これだけが読み取れた。
GM:『この中に敵が潜んでいる』
GM:それが正確には何を意味するのかも、あなたにはわからない。
榊 涼真:「ふむ」
雛菊遥:「……榊さん? どうしましたー?」
榊 涼真:「や、湿気がすげえから鬱陶しいだけ」
島津レイ:「たしかにじめじめするよねぇ。汗かいちゃった」
榊 涼真:言いながら、四阿の中をぐるりと見渡す。
雛菊遥:「雨すごいですからねー」
島津レイ:「うちに猫……みたいなのいるんだけど、雨の時は普段よりよく寝るんだ~。湿気すごいからかなぁ」
榊 涼真:自分の指を口の前に持ってきて、声をあげないように合図。
雛菊遥:「こういう時UGNの機械化技術が優秀で助かりますー。湿気で動作不良起こしたら大変ですからー」
榊 涼真:できるだけ周囲からは見えにくいように、二人に掌の中を見せる。
島津レイ:「たしかに!死活問題だねぇ」榊さんの様子を目でちらっと見ると、雑談をしてる風に装いながらその掌の中を見る。
榊 涼真:「あー、お前そういうの使う方だっけ。湿気とか砂とか、対策大変らしいな」
雛菊遥:「FHの技術が使われている体なので、機械化で補っているんですよー」
雛菊遥:会話しながら、いつでも体内に増設されたリミッターを解除できるように意識を向けておく。
島津レイ:(……『この中に敵が潜んでいる』?)
GM:周囲には、あなたたちの他に気配はない。
GM:少なくとも、すぐに感じ取ることはできない。
雛菊遥:(この三人の中にいるのか、この四阿に潜んでいるのか、あるいはわたし達を疑心暗鬼に陥らせる何者かの罠か)
島津レイ:(雨で結構滲んでるから……『はこの中に敵が潜んでいるとしたら怖いよね』とかそういう文章の中の一部の可能性もあるけど)
雛菊遥:(ですが、何にせよ、お二人は仲間だと仮定しましょう)
島津レイ:(身をひそめられるくらい大きな箱の時点でそもそも怪しいし怖いよね……)
榊 涼真:(この二人は疑ってもきりがねえ。そこは除外)
雛菊遥:(状況が分からない以上、もし罠だとしても、助け合う相手はいた方がいいですし)
島津レイ:(あっ、ハコって会場の意味かも!ライブ会場に敵いたらやだな~)
雛菊遥:(まずは相手を信じなければ、絆は結べません。もし、敵だったとしても)
榊 涼真:(この四阿か……この雨の範囲の中にいる、とひとまず仮定だ。その前提でなきゃそもそもが詰みだしな)
雛菊遥:(お話して、仲良くなれば心強い味方です)
榊 涼真:(そう考えてるのをうまく伝える……)
榊 涼真:(がぁぁ、めんどくせっ!さっさと口に出してえ!)
雛菊遥:(……ふむ)
島津レイ:(せっかくライブを楽しみにしてきてくれてる人達がいっぱいいるのに、悪意持ってきてる人がいて台無しにされたらやだもん)そんなことを考えて真剣な顔をしている。
榊 涼真:「あー……FHの技術ねえ」
雛菊遥:「……こうして黙っていても進みません」
雛菊遥:「こうやって様子見させて停滞させるのが誰かの思惑である可能性もあります」
榊 涼真:雛菊が口にしたことを確認するように
雛菊遥:「だったら、やりやすいようにやるのが一番いいと思いませんかー?」
榊 涼真:「……」
榊 涼真:「いやそうだな。めんどくせえわもう。とりあえず奇襲は防いだしな」
榊 涼真:ふーっ、と大きくため息をついて。
島津レイ:「その紙が榊くんが自分に向けて残した警告なのか、『誰か』が仕込んだものなのかもわかんないもんね」さもずっとそういうことを考えていたかのように口を開く。
榊 涼真:「いちお言っとくと、俺はお前らが裏切ってない前提で動くぞ」
雛菊遥:「わたしもそのスタンスですー」
島津レイ:「そうだね!そう信じてくれたから榊くんもコレ見せてくれたワケだし」
榊 涼真:「とりあえずこの場所と、雨かね。調べるのは」
雛菊遥:「可能性だけを考えてもキリがありませんからねー。まずは行動! ですねっ」
島津レイ:(でも、閉じ込めて疑わせるのが『敵』の目的なら、榊くん自身がそうで今こうして信頼を得ようとしてる可能性もある)
島津レイ:(遥ちゃんだって、小学生だから無条件で信頼できるってわけでもない)
島津レイ:「そうだね!協力して脱出しよ!」
島津レイ:にこっと笑顔を向ける。
榊 涼真:「んじゃ、改めてよろしく」
雛菊遥:「よろしくお願いしますっ」
榊 涼真:(疑いだしたらキリがねえ、し)
島津レイ:「よろしくね!」さも『仲間』を信頼しきっているかのような笑顔で頷く。
榊 涼真:(全員敵なら、まあそんときだ)
榊 涼真:(全員つかんで殴る)
榊 涼真:特に疑っては居ないが、うむ。そのほうが性に合っている。
雛菊遥:にこにこと笑っている。恐らくは全員完全に相手を信じられてはいないだろう。
雛菊遥:それでも最後まで信頼する。そうすることで、最悪の事態だけは自分が食い止める。
雛菊遥:たとえ敵が混じっていたとしても、話し合うことを放棄する理由にはならないのだから。
GM:どうどうと、雨の音はずっと響いている。
GM:あなたたちの目の前の景色はまだ、よく見えない。

GM:ロイス取得のみできます。
GM:シナリオロイスは『誰か』。
榊 涼真:誰……
GM:誰だろう 取っても取らなくてもですが、人数は少ないシナリオなのでご注意を。
雛菊遥:『誰か』 興味/警戒○
雛菊遥:榊 涼真 ○信頼/猜疑心
雛菊遥:島津レイ ○信頼/猜疑心
雛菊遥:これで!
GM:いいですね……
榊 涼真:『誰か』 ○P:忘却/N:忘却
榊 涼真:島津レイ ○P:共感/N:隔意
榊 涼真:雛菊遥 ○P:庇護/N:同情
榊 涼真:以上!
島津レイ:あたしは
『誰か』P:興味/〇N:疑念
榊 涼真/〇P:強そう/N:疑念
雛菊遥/〇P:頭いい/N:疑念
雨/Pすごい:/〇N:やばい

島津レイ:で以上!
GM:雨……


ミドル


GM:全員登場推奨です。登場侵蝕をお願いします。
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (45 → 41)
榊 涼真:榊 涼真の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (38 → 42)
雛菊遥:あれ? 減った
雛菊遥:51です
GM:どういう現象??
榊 涼真:雛菊さん
榊 涼真:キャラのコマの方の設定
榊 涼真:侵食率最大41にしてる
雛菊遥:あ!
GM:名探偵!
島津レイ:島津レイの侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (35 → 41)
雛菊遥:永遠に侵蝕が上がらない完全生命体になってしまっていた
榊 涼真:最強すぎる
榊 涼真:無限リザレクト
GM:解決してよかった
雛菊遥:直しました!

GM:ミドルシーンは情報収集を行い、この場について探っていきます。
GM:情報項目は1~3の3つで順番に開示。項目名はなし。全て任意の〈情報〉目標値6で得ることができます。
GM:失敗した場合は侵蝕1d10を振り直して再度判定が可能です。
GM:ロール的には『周囲を調べてわかった』でも『記憶を取り戻した』でも大丈夫です。
GM:では、やりたい人から順番にどうぞー
榊 涼真:じゃあ私行きます
榊 涼真:わかんないなら悩んでも仕方ねえ!
GM:どぞ!
榊 涼真:情報:UGNで、UGN幹部使います
榊 涼真:3DX+1+0@10>=6 情報(噂話)
DoubleCross : (3DX10+1>=6) → 10[1,3,10]+10[10]+8[8]+1 → 29 → 成功

榊 涼真:めちゃめちゃわかりました
GM:すっご!!!
雛菊遥:すごい!
GM:あー、じゃあ開示は都度やっていきましょうか
島津レイ:なんでもしってる

★情報1
あなたたちの任務は、FHエージェント・"ヴンダーカンマー"の『作品』であるこの空間を封印することだ。
作品は基本的に手のひらに乗る程度の立方体で、『任意の対象を閉鎖空間に閉じ込める』『その際に精神や認識に変化を与える』特徴を持つ。
多くは空間自体がジャーム化しており、指令に沿って機械的に働いている。封印のためには中から部屋の『核』を処理する必要がある。
また、閉鎖空間内は侵蝕上昇が外よりも顕著に起こりやすい。警戒しても良いし、逆に利用することもできるだろう。
※衝動判定時に通常の侵蝕上昇の代わりに、任意で侵蝕を+40することができます。


GM:なんかおまけと思ったけどあんまりないな……
GM:じゃあ、榊さんは次の判定ダイスを+1個していいよ
島津レイ:ヴンダーカンマーちゃんの好きな食べもの情報とかないですか?
GM:謎です
榊 涼真:あ、わーい!ありがとうございます!
雛菊遥:謎……
島津レイ:謎を食べてる
GM:そういう方向
榊 涼真:魔人探偵じゃないんだから
榊 涼真:次の方どうぞ~
雛菊遥:じゃあ次の『   』を〈情報:UGN〉で調べます!
GM:空白だ。どうぞ!
雛菊遥:紡ぎの魔眼とコネ:UGN幹部を使用。
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を1(→ 1)増加 (51 → 52)
雛菊遥:6dx+1>=6
DoubleCross : (6DX10+1>=6) → 10[1,3,5,6,8,10]+8[8]+1 → 19 → 成功

GM:こっちもすごいな……
雛菊遥:わかる……
GM:開示します。

★情報2
あなたたちは、確かに同時に任務を受けている顔見知りだ。偽物が居る様子もない。
つまり、メモの通りならばこの場には、見えている人物の他に『敵』が潜んでいることになる。
四阿には椅子が人数よりも多く備え付けられており……不自然に空いたそこに、あなたたちは気配を感じることだろう。
そこに、敵=核が居る。あるいは、メモを手渡した『誰か』が。
メモをよく見ると、そこには他にも何か書かれているようだ。先ほど程度ではないが、内容はまだよく読み取れない。


GM:ということがわかりました
島津レイ:ほえ~~!
雛菊遥:なるほどね
榊 涼真:いる!
GM:要はみんなは無罪っぽいということがわかります
榊 涼真:よかった~
GM:では最後の方~
島津レイ:はい!
島津レイ:情報:ウェブで調べます!インターネットってすごい なんでも載っている
島津レイ:コネ:要人への貸しを使用します!
GM:要人もいる空間
GM:どうぞー
島津レイ:5dx+1>=6
DoubleCross : (5DX10+1>=6) → 10[3,3,6,6,10]+3[3]+1 → 14 → 成功

榊 涼真:みんな回すなあ
GM:みんな高いな……
島津レイ:ほっ。成功!
雛菊遥:優秀なチーム
GM:とりあえず開示

★情報3
エネミーエフェクト《失われた隣人》の効果により、あなたたちは『敵』の姿を見失っている。
このままでは核の処理は不可能だ。エフェクトを解除する必要がある。
誰かひとりでも〈意志〉目標値8の判定に成功すれば、『敵』は姿を現すだろう。
※判定成功でクライマックスに突入します。侵蝕1d10振り直しで再判定も可能です。
※また、ふたり以上の成功で展開が分岐、クライマックス戦闘時にボーナスがつきます。


GM:これなんですが
島津レイ:なるほど~~~!
GM:ウェブそのままだとあれなので、なんか不思議データベースに繋がったことにしませんか
島津レイ:不思議データベース!
雛菊遥:ふしぎ
榊 涼真:それは不思議
GM:まとめサイトとかには載ってなかった
島津レイ:まとめサイトにのってるのやだな
GM:そしてこの判定は、ロールを進めた後に行っていきましょう。
GM:なお、分岐と言ってもデメリットやバッドエンド的なものは特にありませんのでご安心を。
島津レイ:前調べたことを元に推測したとかにしようかと思ったけど不思議データベースにしましょう!その方がかっこいい
GM:榊さんのダイス増はこの判定で使用できます。
榊 涼真:助かります!
GM:あ、それはそれでやってもいいですよ。組み合わせてもいいよ~

GM:周囲の雨はまだ止まない。
GM:あなたたちはそれぞれのやり方で調査を進め、なにがしかの成果を得たようだが……。
榊 涼真:「隠れてるらしきのは見つかんねえなあ」
榊 涼真:「精神操作に加えて隠蔽能力でも持ってんのかね」
島津レイ:(ネット自体は生きてるっぽいな~)スマホをいじって同棲中の恋人にメッセージを送っている。既読にはなっていない。
雛菊遥:「うーん……」唸り声を上げている。何かが引っかかっているようだ。
榊 涼真:四阿の中を探し回ってどかどかとものを動かしながら。
榊 涼真:「お前ら、何かめぼしいもんは?」
島津レイ:「ネットは生きてるっぽいってことはわかったかな?」任務中に送られてきていたペットの写真を受信し見せる。
島津レイ:「かわいいでしょ。ふわふわだよ~」猫のようなまんまるの生物がうつっている。
雛菊遥:「いえー……何かが引っかかってるような感じはするんですがー……むむむ……」
榊 涼真:「お前結構余裕あんな?」
雛菊遥:腕を組む。
榊 涼真:「確信につながるような収穫はなし、か」
雛菊遥:「あ、猫さん可愛いですねー」ほわっと笑顔に戻る。
雛菊遥:「……猫さんですよねー?」首を傾げる。
島津レイ:「状況確認だよ~!えへへ、でしょでしょ!つつみって言うんだけどね……」
榊 涼真:「……いっそ少しぐらい叩き壊しゃあ出てくるか?」
榊 涼真:ぼそりとつぶやく。
島津レイ:「種族的にはタンポポネコっていうらしいよ~。これでもレネゲイドの力がちょっとある!」えへんと何故か得意そうに胸を張る。
島津レイ:「壊しちゃうの!?怒られないかな?」
榊 涼真:「流石に冗談っつーか最終手段だよ。怒るやつがいるのかどうかも分かんねえが……ん?」
榊 涼真:「壊す、か。そういやその手があったな……」
雛菊遥:「何か思い付いたんですかー?」
榊 涼真:「おお。ちょっと叩き壊してみるわ」
島津レイ:「えっ!怒られないかな!?」
雛菊遥:「もう最終手段を!」
榊 涼真:「お前そればっか気にしてんな?怒られなきゃいいってもんでもねえからな?」
榊 涼真:「まあいいや。"ホールド・ハンズ"!」
榊 涼真:榊の影からぼうっと、蒼の揺らめく魔人が現れる。
島津レイ:「せっかく綺麗なところだから作った人可哀想かなって……おおっ!」
榊 涼真:「ルォラァッ!」
雛菊遥:「おおー!」
榊 涼真:気合と共に、殴りつける……自分自身の頬を。
雛菊遥:「榊さん……!?」
島津レイ:「自分を破壊!?」
島津レイ:「カードゲームの効果みたいな!?」
雛菊遥:「まさか能力が暴走して!」
榊 涼真:「げぇっほっ……!」
榊 涼真:「じゃねえよ、問題ねえ」
榊 涼真:口の端から流れる血を拭いて。
榊 涼真:「うし、"思い出した"」
榊 涼真:「"ヴンダーカンマー"だ。お前ら、聞き覚えあるか?」
島津レイ:「殴ると思い出すの!?」
雛菊遥:「う゛んだー……」
島津レイ:「”ブンダーカンマー”……?」
島津レイ:「聞いたことが……あるような……気がしてきた!」
島津レイ:うおーっと自分の頬をぺしぺし叩いている。
榊 涼真:「FHのエージェントだよ。この空間の製作者だ」
榊 涼真:思い出した今回の任務の内容を二人に伝える。
島津レイ:「言われてみればそういう任務だった気がしてきた!」
榊 涼真:「俺の"ホールド・ハンズ"は、触れたもんを"拒絶"する」
榊 涼真:「自分が能力の対象なら、いっそ自分にかかった能力も弾き飛ばせるんじゃねえかと思ってな」
島津レイ:「あっすごい!頭いい」
榊 涼真:「思いつきだったんだが、案外うまくいったもんだ」
雛菊遥:「……『核』」
雛菊遥:「『核』ですっ!」ぽむ、と手を叩きながら突然大声を上げる。
榊 涼真:「うおっ、なんだなんだ」
雛菊遥:「ずっと引っかかっていた違和感が分かりましたっ!」
島津レイ:「えっ!?核がひっかかってる!?」
島津レイ:「発電所!?」
榊 涼真:「洒落にならんことを言うな!」
雛菊遥:「いえ、確かにわたしは発電能力がありますがそういうことではなく」
榊 涼真:「で、違和感ってなんだ?俺らに偽物がー、なんて話じゃねえよな」
島津レイ:「ブラックジョークになっちゃった」
島津レイ:「ブラックドッグだけに?」
雛菊遥:「ここにはわたし達三人しかいないのに、それ以上の椅子が用意されています」
榊 涼真:「ブラックなのはお前だろ……」
島津レイ:「たしかに!空いてる椅子あるね」
榊 涼真:「確かに、そこに空いた椅子がある……が……」
榊 涼真:じっとその場所を見つめる。
雛菊遥:「単に上限人数がより多かったのかもしれませんが……」
雛菊遥:「重要なのは、そのことに今まで気付けなかったことです」
榊 涼真:「つまり?」
島津レイ:「えっ、すごいね!椅子がいっぱいあるからおかしいとか全然思わなかった……余裕あっていいなとしか……」
榊 涼真:いまいちピンと来ていない、と頭をかく。
雛菊遥:「記憶に干渉したように、わたし達の認識に干渉したのなら、そこに重要な何かが隠されている」
雛菊遥:「それが『核』なのではないかと!」
雛菊遥:「思うのですっ!」
榊 涼真:「……ふむ。なるほど」
島津レイ:「おおおおおっ!」ぱちぱちと拍手をしている。
榊 涼真:「お前頭いいな……」
雛菊遥:「ありがとうございますー」ふにゃ、と笑う
榊 涼真:ペチペチと手をたたく。
榊 涼真:「しかし、問題は……今もって見えねえんだよなあ」
島津レイ:「そうだよねぇ、ヴンダーカンマー……何か隠されてる……」ぶつぶつと呟きスマホをいじる。
島津レイ:safariで『ヴンダーカンマー 閉じ込め 隠されてる』と検索している。
島津レイ:その瞬間、見たこともないページに飛ばされる。
島津レイ:真っ黒のページ。データが読みこめていないのかと思ったらそういうわけでもないらしい。
雛菊遥:「ここまで気付いても、まだ認識阻害は解除されませんかー……むむ……」
島津レイ:頭の中に、『答え』が流れ込んでくる。
島津レイ:レネゲイドの力で、『敵』の姿が見えない事。この状況をどうにかするには『敵』を見つけ出す必要があること。
島津レイ:「……ど、どうしよう!『真実』に近づいちゃったかもしれない」
島津レイ:と、頭の中に流れ込んできた情報を話す。
島津レイ:「ネットで調べたら……変なページに繋がって……なんかわかっちゃった!」
榊 涼真:「なんだいきなり、口封じされる前の被害者みてえなこと言い出して……」
雛菊遥:「ネットにそんなことが……」
榊 涼真:「つながっただぁ?おいおい……」
雛菊遥:(島津さんの能力でしょうか……)
榊 涼真:一瞬、うさんくさい、という顔をしてから、
榊 涼真:「……いや、だが」
榊 涼真:手の中にあったメモのことを思い出す。
榊 涼真:「あのメモ書いたやつの仕業か?」
島津レイ:「そうなのではないかと推測されます」エア眼鏡をくいっとする。
榊 涼真:「不安感を掻き立ててくるなその動作」
榊 涼真:「直球で言うと残念そう」
島津レイ:「えーっ、うちのメンバーの真似なのに!」
島津レイ:「でも確かによく変な事いってるな……」
雛菊遥:「わたしは可愛いと思いますよー」賢そうとは言わない
島津レイ:「えへへ」素直に照れている。
島津レイ:「とにかく!隠れてる人みつけなきゃだよ!」しゅっしゅっとエアボクシングする。
GM:では、判定です。
GM:〈意志〉で目標値8、一人でも成功でクライマックス突入、ふたり以上成功でボーナス。
GM:侵蝕振り足して振り直しもありです。
島津レイ:うおー!思い出の一品使用したいです!シナリオ回数制限とかないですよね?
榊 涼真:振ります!
GM:ないですよ! いいです
島津レイ:やった~~!!では使います!
雛菊遥:紡ぎの魔眼使用します!
GM:榊さんはダイス+1個
GM:どうぞー
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を1(→ 1)増加 (52 → 53)
榊 涼真:そう!ボーナスで+1されてダイス3の固定値5!
GM:たっか
榊 涼真:3DX+3+2@10>=8 意思
DoubleCross : (3DX10+5>=8) → 7[2,6,7]+5 → 12 → 成功

GM:安定感
榊 涼真:暴走対策してるからね 成功です
雛菊遥:6dx+1>=8
DoubleCross : (6DX10+1>=8) → 9[1,5,7,8,8,9]+1 → 10 → 成功

GM:おっ成功
島津レイ:1dx+1>=8
DoubleCross : (1DX10+1>=8) → 1[1]+1 → 0 (ファンブル) → 失敗

島津レイ:ファンファンファンファン……
榊 涼真:ちぇる!
GM:oh
榊 涼真:まあボーナスは確定
GM:しかしふたり以上の成功ということで、ボーナス、それに伴いイベントが起きます。
雛菊遥:やったー
榊 涼真:うおー

GM:……あなたたちの前にある余計な椅子、そしてその気配は、ふたつ。
GM:その片方から、男の声がする。
????:「あー、やっとだよ」
????:「こういう状況、慣れたくはないんだけどね。何故だかそうもいかない」
????:「ちょっと寂しかったよ。ま、結果オーライってところか」
GM:情報をひとつ開示します。

★情報4
あなたたちは思い出す。今回の任務には、あなたたちの他、監督者の立場であるエージェントが一名同行している。
そのエージェントは、閉鎖空間に入る前にあなたたちに忠告をしていた。
「もし空間に警戒され、分断された場合は何かしら合図を送ることにする」と。
あなたたちに手渡されたメモがそれだ。彼は認識の外からあなたたちにメッセージを送っていた。
よく見ればメモには現状について、さらに詳細な状況が説明されている。隠蔽が解けた今ならわかるはずだ。
……とはいえ、今は既に当人が目の前に居る。直接聞くこともできるだろうが。


GM:あなたたちの目の前には、これまでなかった姿がふたつ。
GM:ひとつは、上等な衣服を纏った男性のマネキン。おそらくはこれが『核』だろう。
GM:もうひとつ……ひとりは、生きた人間。スーツ姿の、にやけた顔をした若い男。
GM:今なら思い出せるはずだ。さらにもうひとりの同行者、今回の件の監督をしている立場のエージェントだと。
緒環 伸:「どうも、もうわかる? "パペッティアー"緒環伸」
緒環 伸:「今なら直接手伝いもできそうだね。そんなメモじゃなくてさ」
GM:NPCカードがひとつ使用可能になりました。

NPCカード
"パペッティアー"緒環 伸
《妖精の手》を1シナリオ1回使用可能。


島津レイ:「『イリーガル多いっていってもちゃんとエージェントの人もいるし』……」
島津レイ:「たしかにそう言ったんだった!そうだ、緒環さんもいたよ!」
榊 涼真:「……あー、あー」
雛菊遥:「緒環さんっ!」
緒環 伸:「『どっちでも構わねえよ、仕事してくれんなら』」
緒環 伸:「仕事はしたよ、裏方でね」
榊 涼真:「そりゃ悪かったね、気遣わせたのに時間食っちまって」
島津レイ:「えへへへ、ありがと~!助かりましたっ」
雛菊遥:「ふふふっ、やっぱり、雪ちゃんに聞いた通り頼れる人でしたねっ」
榊 涼真:メモをぺらと見せる。
緒環 伸:「いーや、予測の範囲内」
GM:メモは、今はもう滲んではいない。
GM:おおまかな現状について記されている。
榊 涼真:「あ、読めんじゃねえか。なるほどね、こいつも認識おかしくなってたか……」
緒環 伸:「まあ、あれだけでも読めたのは御の字かな」
緒環 伸:「ちょっとヒヤヒヤはしたけどね。信じて待ったってやつ」
榊 涼真:「危うくあんたのいるあたりぶん殴るとこだったけどなぁ」
緒環 伸:「こわ……」
榊 涼真:「ま、どうにか信用には答えられましたかね」
緒環 伸:「十分に」マネキンを見る。
榊 涼真:「そいつが、か」
島津レイ:「このマネキンは……」
島津レイ:「緒環さんのお友達?」
緒環 伸:「人の方がいいなあ」
緒環 伸:「核ってやつだよ。準備ができたら殴っちゃいな」
緒環 伸:「ただ、殴り返してくるケースのが多いから、そこは注意だ」
雛菊遥:「そこは問題ありませんっ!」
榊 涼真:「ありゃ敵だろ。"パペッティアー"の糸はこっち向きだ。だったよな?」
島津レイ:「緒環さんは休日にうさぎカフェにいってうさぎを撫でるのが趣味だけど遠慮してモルモットばかり触ってるんじゃありませんでしたっけ」うまく記憶を取り戻せていないのか変な情報が混ざっている。
緒環 伸:「いつでもご随意に」
榊 涼真:「そうなの……?」
榊 涼真:疲れてるのかな、という目で緒環を見る。
緒環 伸:「って何? うさぎカフェは興味あるけども……」
島津レイ:「殴ればいい!そういうのは得意です!」ふんすっとマネキンにむかってシャドーボクシング。
榊 涼真:「ん、おう」
榊 涼真:「ようやっと俺向きの話になりやがった」
雛菊遥:「緒環さんは最高のエージェント、ですよねっ。雪ちゃんが言ってました!」
榊 涼真:「しちめんどくせえ腹芸させてくれた礼はしねえとなぁ」
雛菊遥:「『これでも、わたし結構能力には自信があります!』……わたしも、頑張りますよー」
榊 涼真:ぐるぐると肩を回す。
緒環 伸:「あはは、今はのんびりやってるけど。サポートはしっかりしますよ」
榊 涼真:「『おう、任せとけよ』」
榊 涼真:「『掴むのと殴るのは得意だぜ』、ってなぁ!」
島津レイ:「『狼は強くてかっこいいからね』!」がおーっと手で威嚇するポーズを作っている。

GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
GM:なぜか可能です。気にしないでほしい。
榊 涼真:『誰か』 ○P:忘却/N:忘却→緒環 伸 ○P:連帯感/N:食傷
榊 涼真:こうしとこ
GM:あ、そうそう。『誰か』は名前変更可能です。
GM:ご自由にどうぞ!
榊 涼真:調達誰かいるものあります?
榊 涼真:なかったら自分用のアームドスーツ買います
島津レイ:『誰か』P:興味/〇N:疑念→緒環伸/〇P:頼りになる!/N:うさぎ本当は好きじゃないのかな? に変更します。
島津レイ:買い物は誰か欲しいものいたらやりますが、あたしは獣になると何も使えないのであたしが必要なものはないです!
雛菊遥:『誰か』 興味/警戒○→緒環伸 ○信頼/今まで気付けなくてごめんなさい
榊 涼真 ○信頼/猜疑心→○信頼/劣等感
島津レイ ○信頼/猜疑心→○信頼/不安

雛菊遥:に変更し
雛菊遥:“ヴンダーカンマー” 興味/警戒○ で取得します
雛菊遥:購入は照準器を狙います!
榊 涼真:アームドスーツ狙おう
榊 涼真:手配師を使います
雛菊遥:紡ぎの魔眼を使います
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を1(→ 1)増加 (53 → 54)
榊 涼真:4DX+4+0@10>=15 調達
DoubleCross : (4DX10+4>=15) → 8[2,3,6,8]+4 → 12 → 失敗

島津レイ:踊っています
GM:ひらひら
榊 涼真:3点使って購入!
雛菊遥:4dx>=15
DoubleCross : (4DX10>=15) → 8[3,5,7,8] → 8 → 失敗

榊 涼真:ウェポンケースに入れておきます。以上!
GM:財産点多い!
雛菊遥:駄目でした!
GM:ざんねん!
島津レイ:二人の欲しいもの無理そうなので踊って何も買わず以上!
GM:はーい


クライマックス


GM:全員登場! 登場侵蝕をお願いします。
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (54 → 55)
島津レイ:島津レイの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (41 → 45)
榊 涼真:榊 涼真の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (42 → 51)


GM:どうどう、どうどうと雨が降っている。
GM:外へと飛び出したら、すぐにでもびしょ濡れになってしまうだろう。
GM:……本当に?
GM:雨音は聞こえる。雨に濡れた庭もある。
GM:しかし、それは書き割りのようなものに過ぎない。
GM:ヴンダーカンマーの作った空間は、この四阿の中のみ。他は、飾りだ。

四阿の主:マネキン人形は、じっと椅子に佇んでいる。
四阿の主:しかし、そこからは禍々しいレネゲイドの気配が立ちこめる。
四阿の主:これまでの時間の分、あなたたちに襲いかかり、衝動を掻き立てようとする!

GM:衝動判定です。意志で目標値9。
GM:また、通常の侵蝕上昇の代わりに任意で侵蝕を+40することも可能です。
雛菊遥:1dx+1>=9
DoubleCross : (1DX10+1>=9) → 8[8]+1 → 9 → 成功

榊 涼真:ひとまず意思!
雛菊遥:暴走しない!
榊 涼真:2DX+3+2@10>=9 意思
DoubleCross : (2DX10+5>=9) → 5[1,5]+5 → 10 → 成功

島津レイ:意志判定!思い出の一品使用!
榊 涼真:危ない、成功
島津レイ:1dx+1>=9
DoubleCross : (1DX10+1>=9) → 5[5]+1 → 6 → 失敗

島津レイ:ニャン 暴走!
雛菊遥:侵蝕40増加します!
島津レイ:犬なのにニャンといってしまった
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を40(→ 40)増加 (55 → 95)
榊 涼真:40増加します
島津レイ:侵蝕は40ふやします!
GM:どうぞー
榊 涼真:榊 涼真の侵蝕率を40(→ 40)増加 (51 → 91)
島津レイ:島津レイの侵蝕率を40(→ 40)増加 (45 → 85)

GM:クライマックス戦闘開始です。

GM:エンゲージは以下の通り。

   [主(7)]
     |
    5m
     |
[遥(9) 榊(7) 島津(5)]


GM:距離は5m。主の行動値は7です。
GM:1ラウンド目。


■セットアップ■

GM:宣言があればどうぞ。
雛菊遥:【-250ms】《加速装置》《ヴァジュラ》 ラウンド中行動値+12(16) 暴走 シーン中ブラックドッグのエフェクトの攻撃力+6(9) 侵蝕5
榊 涼真:<傍らに立つ影:氷の茨>を使用 コンボ:届かないこの手
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を5(→ 5)増加 (95 → 100)
榊 涼真:このラウンド間、私のいるエンゲージから移動して離れたキャラクターは、HPを5D点失ってもらいます。味方PC・NPCは対象外に。
島津レイ:セットアップなし!がおーっと手で威嚇します
GM:ひえー
榊 涼真:榊 涼真の侵蝕率を4(→ 4)増加 (91 → 95)
四阿の主:《得意領域》RCダイスを増加。
榊 涼真:以上!
雛菊遥:これで侵蝕100になったので効果は100以上の()内の数値になります。
雛菊遥:行動値+16で25!
GM:こわっ
榊 涼真:はっや
島津レイ:は、はやい!


■イニシアチブ■

GM:では行動値25の雛菊さんから。
雛菊遥:じゃあマイナーで1mだけ前進してエンゲージを分けよう
GM:かしこい子だ
榊 涼真:クレバー
島津レイ:あっあたまがいい
雛菊遥:メジャー:【解放コード:1/3c】《コンセントレイト:ブラックドッグ》《アームズリンク》+《紡ぎの魔眼》 インプラントミサイル使用 7(+db)dx7-1 範囲(選択) 攻撃力+21 侵蝕5
雛菊遥:対象は四阿の主!
GM:判定をどうぞ
雛菊遥:10dx7-1
DoubleCross : (10DX7-1) → 10[1,2,2,2,4,5,7,8,9,10]+10[1,5,6,10]+2[2]-1 → 21

雛菊遥:ほっ一応20乗った
四阿の主:ぬっ、ドッジ
四阿の主:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[7,8,10,10]+9[7,9] → 19

雛菊遥:あぶなっ
四阿の主:あっ惜しい
榊 涼真:セーフ!
四阿の主:ダメージをどうぞ
雛菊遥:3d10+21
DoubleCross : (3D10+21) → 12[9,2,1]+21 → 33

四阿の主:そのダメージは、痛いがまだ立っています。
雛菊遥:雛菊遥の侵蝕率を5(→ 5)増加 (100 → 105)
GM:では、演出はまとめてにしまして
GM:行動値7組。PC優先で榊さん。
榊 涼真:待機!
GM:了解です。では主が動きます。
四阿の主:マイナーなし。メジャー《破砕の顎》《コンセントレイト:オルクス》この攻撃に対するドッジダイス-2個
四阿の主:対象は榊さんと島津さんのエンゲージ。
四阿の主:12dx7+2
DoubleCross : (12DX7+2) → 10[1,4,4,4,5,5,5,7,7,8,8,10]+10[3,5,7,8,8]+10[5,6,7]+10[10]+10[10]+5[5]+2 → 57

榊 涼真:回すね!?
四阿の主:回るなあ
四阿の主:リアクションをどうぞ
榊 涼真:ガードします。オートアクションでアームドスーツを装備。
島津レイ:す、すごい回ってる 暴走リア不!
榊 涼真:行動値が2下がり装甲10、白兵攻撃力+3
榊 涼真:ダメージロール前にオートアクション、<軍神の守り> コンボ:手を伸ばす/離さない
榊 涼真:榊 涼真の侵蝕率を2(→ 2)増加 (95 → 97)
榊 涼真:行動権を消費せずにカバーリング。カバー対象は島津さん
榊 涼真:どうぞ!
四阿の主:ではダメージ
島津レイ:あっありがとうございます!
四阿の主:6d10+14 装甲有効
DoubleCross : (6D10+14) → 49[9,10,9,7,5,9]+14 → 63

榊 涼真:回すね!?
四阿の主:自分でもびっくりしてるや
榊 涼真:リザレクト!
榊 涼真:榊 涼真のHPを1d10(→ 9)に変更 (32 → 9)
榊 涼真:榊 涼真の侵蝕率を9(→ 9)増加 (97 → 106)
島津レイ:ありがとうございます 動画投稿サイトのレネビも腕を組んで頷き感謝をしています
GM:では、主の手番はこれで終了。
榊 涼真:後方何面だお前は
GM:次は5の島津さんどうぞ。
島津レイ:はい!
島津レイ:マイナーでコンボ▼黄花秋桜≪ハンティングスタイル≫≪完全獣化≫≪破壊の爪≫
島津レイ:犬になって接敵!『主』のエンゲージへ。爪もシャキン!
四阿の主:わーっ
島津レイ:メインでコンボ▼ライカ≪大裁断≫+≪コンセントレイト≫、Dロイス伝承者使います!対象は勿論『主』!
GM:判定どうぞ
島津レイ:12dx6
DoubleCross : (12DX6) → 10[2,2,3,4,5,5,6,7,7,8,9,9]+10[1,3,3,4,7,8]+10[8,10]+5[2,5] → 35

島津レイ:う、うーん もっと行くと思ったんだけどなぁ
GM:何かあればどうぞ。なければリアクションします。
榊 涼真:妖精使っちゃう?
島津レイ:よければ……使わせていただきたい!
雛菊遥:緒環さんー
榊 涼真:いいよ!
緒環 伸:はーい
島津レイ:では緒環さんに妖精さんのふわふわのおててを貸していただきたいです!
緒環 伸:了解。《妖精の手》。ふわふわかは知らないが……。
島津レイ:ありがとうございます!40スタートかな
緒環 伸:ダイスを1個10にしなさいね。
島津レイ:1dx6+40
DoubleCross : (1DX6+40) → 5[5]+40 → 45

島津レイ:周らずぅ~~……
榊 涼真:どんまいどんまい
GM:十分高い
四阿の主:ではリアクション。ドッジします。
四阿の主:4dx>=45
DoubleCross : (4DX10>=45) → 6[3,4,6,6] → 6 → 失敗

四阿の主:ぴー
島津レイ:ギリギリよけられなかった!
島津レイ:ではダメージだします
四阿の主:どうぞ……
島津レイ:5d10+18
DoubleCross : (5D10+18) → 33[7,1,9,9,7]+18 → 51

四阿の主:ちょっと待ってね……
島津レイ:ワン!ダイスはよさげ!
四阿の主:ギリ立ってる!
島津レイ:うおー!犬パンチを喰らってまだ立っているとは
GM:ということで、待機の榊さんですね。
榊 涼真:はい!
榊 涼真:マイナーで戦闘移動、四阿の主と島津さんのエンゲージへ
榊 涼真:メジャーアクション、<コンセントレイト:キュマイラ>+<吹き飛ばし> コンボ:手を伸ばす/何度でも
榊 涼真:対象:単体で白兵攻撃を行います。対象は四阿の主!
GM:判定どうぞ
榊 涼真:10DX+4+0@7 (侵食上昇5、侵蝕100~)
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,2,4,4,4,6,7,8,9,9]+4[1,3,4,4]+4 → 18

榊 涼真:マジかぁ
榊 涼真:とりあえずどうぞ
四阿の主:ドッジですね……
四阿の主:4dx>=18
DoubleCross : (4DX10>=18) → 9[3,5,9,9] → 9 → 失敗

榊 涼真:こわいこわい
四阿の主:ギー
島津レイ:あっ!侵蝕とかHP減少とか忘れてた やります
四阿の主:ダメージどうぞ
GM:あっえらい、どうぞ
島津レイ:島津レイの侵蝕率を16(→ 16)増加 (85 → 101)
榊 涼真:ではまず攻撃のダメージ、アームドスーツ込で固定値14
島津レイ:島津レイのHPを10(→ 10)減少 (29 → 19)
榊 涼真:2d10+14
DoubleCross : (2D10+14) → 9[5,4]+14 → 23

榊 涼真:23点の装甲有効です
四阿の主:実は……もうHP一ケタで装甲もなかったんですよね
島津レイ:なんと!
四阿の主:倒れます、が、《蘇生復活》
島津レイ:なにーっ
四阿の主:HP1で復活します
榊 涼真:ダメージを受けたなら吹き飛ばしの効果発動!
四阿の主:えっ
榊 涼真:雛菊さんのエンゲージへ向けて4m、四阿の主を移動させます
四阿の主:なんだってーー
雛菊遥:いらっしゃーい
榊 涼真:自身の居るエンゲージから対象が移動したため<氷の茨>の効果発動。6D点HPを失ってもらいます
榊 涼真:ダメージ出していいかな?
四阿の主:どうぞ…………
榊 涼真:6d10 (氷の茨、侵蝕100~)
DoubleCross : (6D10) → 36[7,5,8,8,4,4] → 36

四阿の主:1より少ないといいな……
四阿の主:多かった……
榊 涼真:36点のHPロスをどうぞ
島津レイ:ちょっと1より多かったですね
雛菊遥:さようならー
四阿の主:HP1なので、耐えきれません。
四阿の主:復活もなし。
GM:戦闘終了。
GM:あなたたちの勝利です。
島津レイ:やった~~~!!!!
雛菊遥:やったー
榊 涼真:やったー!
榊 涼真:榊 涼真の侵蝕率を5(→ 5)増加 (106 → 111)

雛菊遥:人間の反射神経の伝達速度はおよそ250ミリ秒と言われている。
雛菊遥:額の先に、ぱちりと電気の火花が弾ける。
雛菊遥:その火花が消えた瞬間には、既に攻撃は完了している。
雛菊遥:神経伝達は電気信号によって行われる。その速度を、遥は限りなくゼロに近付ける。
雛菊遥:マネキンを貫いた電撃の残光が消えると同時、
雛菊遥:「解放コード:1/3c」
雛菊遥:能力発動の為の音声認証コードが、雷鳴と共に紡がれた。
四阿の主:がくん、と貫かれた衝撃でマネキンが揺れる。
四阿の主:だがそれでも、椅子から落ちる事もなく、ただ俯き……。
四阿の主:見えているのかどうかもわからぬ視線の先には、四阿の床。
四阿の主:あなたたちの認識は、歪められ、阻害されていた。
四阿の主:それは今もなお。空間が歪む。
四阿の主:鋭い顎のように石畳が持ち上がり、あなたたちを食いちぎらんとする!
雛菊遥:「電撃は効果ありのようですが……これは!」
四阿の主:この空間を出ようとする者に、主は容赦はしない。
島津レイ:「わあっ!」床に反抗されるとは思わず、完全に油断していた。攻撃を覚悟してぎゅっと目をつぶる。
榊 涼真:「動くなよ、島津」
島津レイ:「えっ!?……うん!」
雛菊遥:攻撃の為に意識が前に向いていた為、高速化した反射神経と合わせて攻撃範囲に出ることができた。しかし、他の二人は……
榊 涼真:蒼の魔人が、レイの体を包み込むように現れる。
榊 涼真:拒絶するその身が、石の牙を弾く、弾く、弾く。
榊 涼真:「ラァっ!」
榊 涼真:主を牙に食われながら、魔人は任を全うする。
雛菊遥:「島津さん! 榊さん!」無事を確認する為に呼びかける。
島津レイ:「あ……ありがとう!」自分の身が無傷であることを確認する。
島津レイ:(触れたものを拒絶する力って言ってたけど)
榊 涼真:「っしゃ、気合入った!問題ねえ、ぶちかませ!」
島津レイ:(……悲しい感じの響きだし、榊くんもきっと辛いことがあったんだと思うけど。こうやって、人を守るための力として使えるのは……強いな)
島津レイ:「うん、ありがとう!ぶちかましちゃうね!」腕をぐるぐる回す!
島津レイ:「よーい……どん!」
島津レイ:クラウチングスタートの姿勢から走り出す。その姿は美しい銀色の狼に変わる。
島津レイ:「う~ぐるるる……わんっ!わふっわふっ!きゃんっ!」
島津レイ:聞くものを震え上がらせる恐ろしい唸り声を上げながら、この空間の『核』である人形へと疾風のような速さで近づいていく!
島津レイ:「芸術作品なんだよね、この空間。あたしも芸術関係の事やってるから、いいもの作りたいって気持ちは分かるよ」
島津レイ:「一生懸命頑張って練習して、みんなに最高のステージを見てもらいたい!そう思ってやってるけど……」
島津レイ:「あたしのやりたいことを通そうとしたら、誰かが悲しむことになるなら、どうにかならないかいっぱい考えて……」
島津レイ:「それでもどうにかならないんだったら、どっちかは諦めなくちゃいけない。あたしは絶対に帰りたいから、あなたの『作品』にはなれないよ!」
島津レイ:相手はマネキン人形。この言葉も届いていないのかもしれない。
島津レイ:それでも、いいものを作りたいという気持ちは分かるし、それがたとえ人に認められなくともやり遂げたいという気持ちは、尊敬できると思ったから。
島津レイ:しかし、それでもなお、その意思に従うことは、出来ないと思ったから。
島津レイ:敬意を込めて。自らの意思を込めて。ふかふかの狼の腕から伸びる鋭い爪がマネキンへと振り下ろされる!
四阿の主:がくん、とさらに大きく揺れた。
四阿の主:その人形に意志があるのかどうかも、定かではない。
四阿の主:それ故にか、それは人の意志に脆くできている。
四阿の主:一撃は、確かに核を大きく抉った。
榊 涼真:「よう」
榊 涼真:血に濡れた男が立っている。
榊 涼真:右腕を槍のように構えて。
榊 涼真:「射程距離だ」
榊 涼真:この空間の主の、傍に立つ。
榊 涼真:「ルォォラァ!」
榊 涼真:右拳がマネキンを捉える。凡庸な一撃。その身をわずかに揺らすのみ──
榊 涼真:マネキンの揺れが、不自然に止まる。
榊 涼真:「掴んだぜ」
榊 涼真:榊涼真の手は、触れたものを停止させる──掴んだものを離さない。そして、
榊 涼真:「"ホールド・ハンズ"!」
榊 涼真:蒼き魔人の拳は、全てを拒絶する。
榊 涼真:「ルォォォラララララララララァァァァッ!」
榊 涼真:掌握と拒絶。4つの拳が、怒涛の勢いで叩き込まれる。
榊 涼真:「生憎、まだ外でやることがある」
榊 涼真:「離してやっから、離してもらうぜ」
榊 涼真:掌握の能力が解除される。
榊 涼真:その人形は、倒れることを許された。
四阿の主:……倒れる。主の玉座たる椅子から滑り落ちて。
四阿の主:牙を剥く地面にぶつかって。
四阿の主:カキン。
四阿の主:硬質な何かが、割れる音がした。
GM:書き割りの雨と庭が、ひび割れた。
GM:雨音は、少し前から止まっていた。
GM:がらがらと、風景そのものが崩れていく。
GM:その奥にあるものは、無明の闇ではなく。
GM:雨雲の合間から差し込むような、眩く白い光。


バックトラック


GM:今回のEロイスはひとつ!
GM:《Eロイス:虚実崩壊》
GM:振っても振らなくてもいいよ。
榊 涼真:振ります!
雛菊遥:振らなくても大丈夫そう
榊 涼真:111-1d10
DoubleCross : (111-1D10) → 111-5[5] → 106

雛菊遥:ロイス6個
榊 涼真:これなら追加込で確定かな、等倍で
島津レイ:何をどうダイスが腐っても帰還確定してるからふらないでおきます!
雛菊遥:105-6d10
DoubleCross : (105-6D10) → 105-29[4,2,8,5,9,1] → 76

榊 涼真:106-5d10
DoubleCross : (106-5D10) → 106-26[5,9,2,6,4] → 80

島津レイ:等倍!
島津レイ:101-6d10
DoubleCross : (101-6D10) → 101-41[10,9,6,1,6,9] → 60

島津レイ:帰還!
GM:すごい出目
GM:お疲れ様でした! おかえりなさい!
榊 涼真:ただいま!
GM:いつもの5点+シナリオ5点+Eロイス1点!
GM:侵蝕分を足してどうぞ!
雛菊遥:16点!
島津レイ:4点で~足して……
島津レイ:15点!
榊 涼真:16!
GM:自分は17点かな
GM:では受け取ってください!
島津レイ:GMもたべてたべて~~
雛菊遥:ありがたく……
島津レイ:いただきます!
榊 涼真:おたべ~
榊 涼真:いただきます
雛菊遥:もぐもぐ……
GM:もぐー


エンディング


GM:…………
GM:……
GM:…
GM:眩い光はやがて、少しずつ落ち着いて。
GM:気が付くとそれは、ごく当たり前の照明の光に変わっている。
GM:あるいは、窓から差し込む太陽の光。
GM:周囲は、白っぽい会議室のような部屋。
GM:元々居た、支部の一室だ。
緒環 伸:「はい、お疲れ様」
島津レイ:「わ!夢!?」
雛菊遥:「おおっ?」
緒環 伸:「一応、こっちが現実かな」
島津レイ:目を覚まし、きょろきょろとあたりを見まわしている。
島津レイ:「じゃあ今までのは夢だったのかな……?」
島津レイ:「みんながいて、雨が降ってて……」
榊 涼真:「でもねえだろ」
雛菊遥:「今度はちゃんと憶えてますよー」
榊 涼真:「今のできっちり止められたのか?」
島津レイ:「ドリンクバーにソフトクリーム作れる機械があって食べ放題で……」
榊 涼真:「それは夢だな」
雛菊遥:「あっ、それは夢かもしれません」
島津レイ:「夢かあ」
緒環 伸:「そうだね、後で記憶についちゃ検査してもらうのがいいかもしれないけど」
緒環 伸:「止められたみたいだ」
緒環 伸:手のひらサイズの立方体を持ち上げる。
雛菊遥:「なら、任務達成ですねー」
島津レイ:「あっ、これが『作品』?」
緒環 伸:そこには色鮮やかな庭が描かれている。
緒環 伸:雨は、止んでいた。
榊 涼真:「こんなちっこいもんの"中"に居たわけか」
雛菊遥:「おおー」
島津レイ:「なんだか不思議だね……シルバニアファミリーみたい」
島津レイ:「あたしもファミリーの一員になるところだったのか……」
榊 涼真:「あんな不気味ではなくないか?シルバニア」
緒環 伸:「ジャームの力だからねえ。一般人が巻き込まれる前に止めたってわけだ」
雛菊遥:「もしかしたら、この作品、こうやって解決することで『完成』したのかもしれませんねー」雨の止んだ庭を見て
島津レイ:「……おお、おお。なるほど!」遥ちゃんの言葉に大きく頷く。
緒環 伸:「……なるほど」感心した顔。
雛菊遥:「もしそうだったら素敵だなっていうだけなのですがー」
島津レイ:「自分が満足してるから人に見てもらえなくても認めてもらえなくても大丈夫、って信じ切れるの、やっぱり……あたしは辛いと思うし、寂しいと思っちゃってたけど」
島津レイ:「そうやって、人が関わることで完成する、って考えると、なんだか嬉しいかも!」
榊 涼真:「……どうかねえ」
榊 涼真:難しい顔をして。
島津レイ:「……って、巻き込まれて大変なことになってたんだから、そんな呑気なことも言ってられないけどね」
榊 涼真:「それだよ」
榊 涼真:「芸術であれなんであれ、周りに迷惑かけねえなら好きにすりゃいい」
島津レイ:「まあ、結果的にはこうして無事に帰ってきてるからさぁ」へらへら笑う。
榊 涼真:「が、こっちに牙むくなら話は別だ」
雛菊遥:「確かに人を閉じ込めるのは悪いことですが、それでも、わたしはそうだったらいいなと思ってしまいます」
島津レイ:「多かれ少なかれ、誰でも人に迷惑はかけてるワケだし。まあ”ヴンダーカンマー”はちょっと……迷惑のかけ方が大きいけど」
島津レイ:「こうして無事に帰ってこられるなら、誰かが相手してあげて満足するんだったら、あたしは相手してあげたいなぁ」
榊 涼真:「……もしもそうなら」
島津レイ:「一番はそういう方法とらなくても満足できるようになることだけどね」
榊 涼真:「寂しがり屋なのかね、作り手さんは」
榊 涼真:「そんな形でも人との合作求めるなんてよ」
島津レイ:「あたしは結構寂しがり屋さんだと思うなあ」悪戯っぽく笑う。
緒環 伸:「ふーん、プロファイルはまだあんまりやってなかったな」
雛菊遥:「もしご本人に会ったら、悪いことしたことは怒って、お友達になれたら素敵だと思います」
島津レイ:「うん!お友達になれたら素敵ってあたしも思う!」
緒環 伸:「今の話も報告書に書かなきゃだ。やれやれ……」
緒環 伸:目を細めて、あなたたちを見ている。
雛菊遥:「ふふっ、お茶を淹れるので、頑張ってくださいねー」
榊 涼真:「……気をつけろよ、手伸ばすなら」
榊 涼真:「噛みつかれないようにな」
榊 涼真:ため息を付いて。
雛菊遥:こぽこぽと備え付けのポットにお茶を淹れて、お茶菓子まで取り出している。
島津レイ:「噛みつき返しちゃうよ~」がおーっと手で威嚇する。
榊 涼真:「おおこわ」
雛菊遥:「噛み付かれるくらいなら、手を伸ばさない理由にはなりませんよ」
雛菊遥:「ふふっ、でも、心配してくれてありがとうございますっ」
榊 涼真:「……」
島津レイ:「おお、遥ちゃんは優しいなあ……」
榊 涼真:「くらい、じゃねえよ」
榊 涼真:「噛みつかれて傷ついたら、痛ぇのはお前一人でも」
榊 涼真:「悲しむのはもっといんだろ」
榊 涼真:「他人に優しいのは結構だがな」
島津レイ:「……榊くんも優しいね」目を細めて笑う。
榊 涼真:「自分にも向けねえと、一番近い奴らも傷つくぞ」
雛菊遥:「ええ、それはわたしも、それこそ痛いほど分かっているつもりです」
榊 涼真:「わかっててもかよ。頑固者め」
雛菊遥:「でも、わたしはお友達から、たとえ傷付いても誰かと共に歩む道を教えてもらいましたから」
雛菊遥:「それにわたし一人でやるつもりはありませんよ?」
島津レイ:「そっか……」柔らかく微笑んで遥ちゃんを見つめている。
島津レイ:「いいお友達にあったんだねぇ」
榊 涼真:「そうかい」
雛菊遥:「お友達もいますし、その時は榊さんや島津さんも一緒かもしれません!」
榊 涼真:「んじゃ、離すなよ。お友達の手は」
雛菊遥:「ええ、絶対に」
島津レイ:「ふふっ、そうだね!榊くんもなんだかんだお人好しだから。助けられるなら助けちゃうでしょ~」
榊 涼真:「手が空いてたらな」
榊 涼真:ひらひらと、両手をあげて。
雛菊遥:「ふふふー」
島津レイ:「緒環さんも一緒ですか?」
島津レイ:「”ヴンダーカンマー”と一緒にうさぎカフェいっちゃいます?」
緒環 伸:「あ、僕も? そうだなあー、顔つき合わせて話したらどんな奴かなってのは思ってたけど」
緒環 伸:「行っちゃいますか、うさぎカフェ。仕事の振りで」
緒環 伸:もうお茶を飲んでいる。
島津レイ:「ふふふ!”ヴンダーカンマー”と直接会って、和解できて改心したら……UGN専用のうさぎふれあいスポット空間創造者とかになっちゃうかも!」
雛菊遥:「うさぎさん……話を聞いてたら行きたくなってしまいました……」
緒環 伸:「……うさぎにこだわるなあ」
緒環 伸:「ま、みんなまずはゆっくりしときな。お茶いただいて」
島津レイ:「ねこカフェとかでもいいんですけどね~。なんでだろ……なんか間違った情報流れてきちゃったからかなあ」
島津レイ:うさぎってちょっとだけおいしそうだし……というのは口には出さない。がお。
榊 涼真:「あいよ。そっちもおつかれさん」
緒環 伸:「あそこは風通しが良すぎたからね。壁があるのはいいこと」
緒環 伸:こんこん、と白い壁を叩いて、愉快そうにしている。
島津レイ:「そういう見方もあるんですねぇ」早速お茶をいただいている。
島津レイ:「確かに家に壁なかったら絶対落ち着かないもんね……」
雛菊遥:「なるほど……」
緒環 伸:「少なくとも、ここなら何か言っても聞いてもらえるしね」
島津レイ:「……あっ、寂しかったですか?」
緒環 伸:「……べつにー?」目を逸らす。
雛菊遥:「一人は寂しいですよっ」目を合わせる。
島津レイ:「えへへ……そうですよね。何か言っても誰にも聞いてもらえないのって、絶対寂しいですよね」
榊 涼真:「無駄話の相手ぐらいなら付き合おうか?」
緒環 伸:「待って待って、そんないっぺんに来るこたないんだけど」
島津レイ:「それでもあきらめずにずっと助けようとしてくれてたから、あたしたち今こうして無事でいます!本当にありがとうございました」ニコニコと笑顔を向ける。
緒環 伸:「……どういたしまして、だよ。こっちこそね。そっちが粘り強くて良かった」
緒環 伸:「あ、こういうのやった方がいいのかな」
緒環 伸:「今回の任務、君たちのおかげで無事解決、ってことで報告ができそうだ」
緒環 伸:「諸君らの健闘に乾杯!」
緒環 伸:お茶のカップを軽く持ち上げて。
榊 涼真:「おっ。正規人員っぽいじゃん」
島津レイ:「えへへ……かっこよく解決したって書いてくださいね」悪戯っぽく笑って。
榊 涼真:応えるようにカップを掲げる。
島津レイ:「乾杯~!」お茶のカップをむっ!と持ち上げる。ちょっと零れる。
雛菊遥:「おおっ! 全員の力を合わせた成果ですねっ!」
榊 涼真:「乾杯」
雛菊遥:「かんぱーい!」両手で持ったお茶を(小さな手にしては)高く持ち上げる。
榊 涼真:軽く揺らしてから、溢れたお茶をハンカチで拭き取る。
島津レイ:「あっ、ありがと……自分でやるよ~!」わたわたして鞄からタオルを取り出す。
GM:こうして、あなたたちの関わった、ずいぶんと小さな任務は終わりを告げる。
GM:参加人員、全員の無事帰還。
GM:少なくとももう、認識の阻害や敵の存在に気を尖らすこともない。
GM:雨は止んだ。
GM:あなたたちの視界は、晴れた庭の風景と同じように、澄んで、先へと続いている。


ヴンダーカンマーの四阿 了