ヴンダーカンマーの鍵穴
PC1:”メルクリオ”白石 カナタ(キャラシート)PL:いーさにうむ
PC2:"銀嶺の華和泉 桃(キャラシート)PL:しんごろ
PC3:“ビューフォート”夜見守(キャラシート)PL:雷鳥
メイン 見学
目次
プリプレイ
GM:では、セッションを開始していきます。
GM:まずはPC紹介ですが、特に番号とかはないので……行動値順で!
GM:白石さんからお願いしましょう。
キャラシート
白石 カナタ:はーい!
白石 カナタ:「だってわたし、平和な暮らしを護るのがお仕事ですから!」
白石 カナタ:白石 夏向(しらいし・かなた) 24歳。交通課に所属する婦警で、市内の派出所に勤務しています。
白石 カナタ:身長148cmと小柄で童顔。ですが、平和を重んじ、秩序や正義を乱すものは許さない! という強い熱意を抱く女性。
GM:かわいい
白石 カナタ:そんな彼女の裏の顔はUGNイリーガル。
白石 カナタ:両親のもとで平和に過ごしていたのですが、ある日とあるFHセルに拉致され、覚醒実験やレネゲイドアイテムの被験体に……
GM:ひどい話だ
白石 カナタ:幸運にも手遅れになる前にUGNの手によって救出され、その時適合したレネゲイドアイテムとともに日常に帰還しました。
白石 カナタ:現在はその名残でイリーガル活動をしながら、表では町のお巡りさんとして治安維持に務めていますよ。
GM:がんばって!
白石 カナタ:性能的には、モルフェウス/ウロボロスの射撃型。『汞(みずがね)』と呼ばれるEXレネゲイドに感染した水銀を操り、攻防に用います。
白石 カナタ:及第点の攻撃性能と、ミドルの情報収集、カバーリング、火力バフの水晶の剣と色々出来ます。器用貧乏!
白石 カナタ:そんな感じで今日も……頑張りたいんですけど……えっ、ここどこなんですか……?!
GM:どこだろう……
白石 カナタ:というわけで、宜しくお願いします!
GM:任務なので、よろしくお願いしますね。
GM:はーい!
GM:ハンドアウトは共通なので最後に貼りますね。
GM:では、次は和泉さんどうぞ。
和泉 桃:はーい!
キャラシート
和泉 桃:「警察をナメるなよ、犯罪者」
和泉 桃:和泉 桃(いずみ・もも)。26歳、女性。某市警察署に勤務する刑事です。
GM:おまわりさんが多い
和泉 桃:女性としては比較的長身(172cm)、険しい目つきに苛烈な言動と、とっつき難そうな雰囲気……ですが。
和泉 桃:それは「オーヴァードといえど人であり、人であるなら法に依り裁かれるべきである」という信念によるもの。
和泉 桃:それが現実には難しいことも理解しており、そのギャップに苦しみつつ、今日も正義を執行しています。
GM:おお……悩める正義の人だ
和泉 桃:オーヴァードになったのは学生時代。その頃に、上述のカナタちゃんの事件に関わったとかなんとか。今は先輩後輩として仲良くやっています。
GM:お知り合い! やりやすく良いですね
和泉 桃:なお丁度その頃、今の時点から10年ほど前。同姓同名の伝説の女ヤンキーがいたとかなんとか。
和泉 桃:同姓同名だなんて不思議なこともあるものですねえ。(すっとぼけ)
GM:いろいろあるのだなあ
和泉 桃:能力的にはモルフェウス/オルクスの射撃アタッカー。拳銃を常備化してるのでこのままでも戦えますが、Dロイス「生きる伝説」で射撃武器を引っ張ってくる予定。
和泉 桃:また、《力の法則》で他者の火力補助もできます。
GM:くっ密室だがなぜか購入判定の機会は一回だけあるぜ
和泉 桃:ヤッターありがたい!
和泉 桃:自己紹介は以上にて!よろしくお願いします!
GM:はあいよろしくお願いします!
GM:では最後に、夜見さんどうぞ!
キャラシート
夜見守:「いえーい、よろしくよろしく」
夜見守:夜風のレゲネイドビーイング。宵の口のような青い髪に月の明かりのような薄い金の髪が混じっています。
GM:もうこの時点で綺麗
夜見守:ねんれいはわかんない。身長はだいたい150cmです。外見は16さいくらい。おねえさん!
GM:おねえさんだー
夜見守:気の向くまま、風の吹くまま自由に過ごしています。バックパッカーだよ。
夜見守:ふふん!
夜見守:“夜”と“風”にまつわるものを再現できます。追い風(吉兆)を起こす事もできる。すごいぞ!ほめてほめて!
GM:えらいねー
夜見守:《妖精の手》や《ウィンドライダー》で支援も出来ちゃう。攻撃は《鋼の顎》で装甲無視な強風に注意だ!
GM:ひえー
夜見守:今回は何でここに来たかすっかり忘れてます。なんだったっけ?
GM:おもいだして
夜見守:わかんない...
夜見守:なんとか思い出したいぞ!がんばります。
夜見守:よろしくお願いします~
GM:がんばってほしい。よろしくお願いします!
GM:ではハンドアウトを貼っていきます。
【共通ハンドアウト】
シナリオロイス:部屋の外(○渇望/不安)
あなたたちはUGN所属あるいは協力者だ。
今、あなたたちはある小さな部屋の中にいる。その部屋から脱出することが任務だ。
テーブルには鍵がひとつ。扉にも鍵穴がひとつ。
だが、何かおかしい。奇妙な既視感があなたたちを襲っていた。
※「任務のため既に顔見知りの状態で部屋に居る」「なんとなく記憶が妙だ」という前提でロールをお願いします。
GM:はい、密室です。
GM:ちょっとわかりにくいかもなので先に書きますが
GM:「今初めてこの部屋に来たはずなのに、なんだかすごく見覚えがある」
GM:という感じを覚えている、そういう状態です。
和泉 桃:はあい!とまどうぜ!
GM:他にもちょいちょいありますが、OP冒頭で書きますね。
GM:シチュが特殊なので、質問とかあったらどんどんしてください。
白石 カナタ:はーい!
GM:みんなで状況を作っていこう
夜見守:はーい
GM:という感じで、ではトレーラーを貼り開始していきましょうか。
さあ、ご覧あれ。
これこそは精緻にして巧妙な入れ小細工。
鍵穴と鍵の関係は、心臓と剣とは訳が違う。
探したまえ。刺し貫くに相応しい、唯一つのつがいを。
探し当ててその果てに待つものは。乞うご期待、といったところかな。
ダブルクロス The 3rd Edition『ヴンダーカンマーの鍵穴』
私? 私は"ヴンダーカンマー"。
安心なさい。あなたの向き合うこの物語には、登場することのない者だ。
オープニング
GM:全員登場。登場侵蝕をお願いします。
和泉 桃:和泉 桃の侵蝕値を1d10(→ 5)増加 (29 → 34)
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を1D10(→ 3)増加 (32 → 35)
夜見守:夜見守の侵蝕値を1d10(→ 5)増加 (35 → 41)
GM:あなたたちは、古い雰囲気の洋間にいる。洋館の一室という感じの場所だ。
GM:目の前には小さな机があり、真鍮製だろうか、古い小さな鍵が置いてある。
GM:壁には様々な骨董品が並ぶ棚が、奥にはドアがある。鍵穴もあるようだ。
GM:見たところ、このドア以外には出入り口らしきものはない。
GM:あなたたちはUGNの任務で召集され、この部屋から脱出をすることを命じられている。
GM:互いに既に顔見知りであり、同行は自然なことであることもわかっているだろう。
GM:しかし、少しおかしい。なぜ脱出が任務であるのか、ここはどこなのか、という記憶が欠落している。
GM:そして何より、目の前の光景、周囲の味方に酷い既視感を感じている。
GM:初めて見るはずなのに、何度も見覚えがあるような、そういう感覚があるのだ。
GM:あなたたちは状況を把握した後、部屋を自由に調べることができます。
GM:基本的には『鍵はドアの鍵穴には合わないようだ』『部屋の中に幾つか鍵穴を見つけた』程度のことがわかるでしょう。
GM:それ以上の情報はここにはないものとお思いください。
GM:また、机の鍵がどこを開けられるのかは次のシーンでやっていきます。
夜見守:水を飲もうとして、愛用の水筒が無いことに気が付く。
夜見守:「...ありゃっ、落としたっけ?」
白石 カナタ:「…………」 普段から下がり気味の目尻が、とろんとした表示を作っている。
夜見守:ついさっきまで握っていたはずだ。ぱこんとふたを開けて、ぐいっと。
和泉 桃:「喉が渇いたならすまないが、我慢しろ。よしんば部屋を探して飲み物が見つかったとして、口を付けるわけにもいかない。……さて」
和泉 桃:「どこまで話したかな……ああ、鍵を探さなければ、だったか?」
夜見守:「...うん」「はじめましてだけど、はじめましてじゃ...ないよね?多分」
白石 カナタ:「……ええと、はい、そうです。ここから脱出するのに、やはり鍵がないとダメですよねー、って」
白石 カナタ:「どうしたの、ヤモリちゃん?」
和泉 桃:柔らかな感触の椅子にゆったりと腰かけ、先ほどからずっと話していたのだ、というような雰囲気で。
白石 カナタ:当然のように、口をついて出た少女の名前を呼ぶ。
夜見守:「なんかねー、白石さんと和泉さんとどっかであった気がするんだけど」
和泉 桃:「ああ、現に私たちはこうして3人で……うん?」
夜見守:「...ん?!自己紹介したっけ?」
夜見守:「解んなくなってきた...」
白石 カナタ:「しました……よね? UGNに、任務だということで呼ばれた時に」
和泉 桃:「ああ、そのはずだ。私と白石はイリーガル兼警察からの協力者として」
夜見守:「せんぱいとー、こうはい」指を指していう。
夜見守:「...どっちがどっちだったっけ....」髪をわさわさと触る。青に金が僅かに混じる。
和泉 桃:「そして、夜見守。夜風のレネゲイドビーイング」
白石 カナタ:「そうですねー」 自分より僅かに背の高い、しかし外見は年下であろう少女の傍に歩み寄る。「わたしが後輩、ですよ」
夜見守:「そうだよ、夜見守は風が操れちゃう!」
夜見守:「白石さんが後輩!じゃあ和泉さんが先輩だ」
和泉 桃:「……ああ、思い出してきた。確か初対面の時も、似たようなやりとりをしたな?」
白石 カナタ:金の混じる髪に手を伸ばして、撫でる。子供をあやすような手付きで。「正解です。まだ分からないこと、ありますか?」
夜見守:「うんとね...」
夜見守:「ここ、どこ?」
白石 カナタ:「そういえば場所について詳しい説明は……ええと」
白石 カナタ:「ありましたっけ?」
白石 カナタ:振り返って、和泉さんに問う。
和泉 桃:「UGNからの依頼なら、必要な情報は渡されているはずだが……」
和泉 桃:「……思い出せない。少なくとも私は、私たちがなぜこの部屋にいるのか、理由を説明できないな……」
和泉 桃:「白石、夜見守。君たちは?」
GM:「説明はあったはず」だが「詳細はよくわからない・覚えてない」あなたたちの状況はそういう様子です。
白石 カナタ:「少なくとも、脱出しなきゃいけない、ってことは分かるんですけどー……」
夜見守:「うーん、二人に会って、話したのはじわじわ思い出してきたんだけど」
白石 カナタ:「それ以上のことは。聞いたような気はするんですけど……」
夜見守:「ここにどうやって入ったか、全然おもいだせないんだよね...」むむむ、と表情がきびしくなる。
和泉 桃:「脱出か。そうなると、堂々と置いてあるこれと……」
和泉 桃:視線はまず、卓上。古びた鍵へと。そして。
和泉 桃:「……あれらが気になるが」
白石 カナタ:「骨董、高そうですねえ。出入り口は、あの扉くらいしかありませんが」
和泉 桃:部屋のあちこち──扉はもちろん、引き出し、本棚、窓、果ては宝石箱のようなものまで。あらゆるところにある鍵穴へと。
夜見守:「穴はあるのに、風がぜんぜんわからないの」
白石 カナタ:「外に繋がってるなら、ヤモリちゃんなら分かりそうなものだものね」
夜見守:「...普通ならちょっっとだけ吹いてるんだけど、それもなくて...」人差し指と親指でちょっと、を示す。
白石 カナタ:少女の傍から離れ、おもむろに扉の前に立つ。ドアノブに手をかける。
白石 カナタ:がちゃり。がちゃ、がちゃ。空虚な鍵のかかった音だけが反響する。
白石 カナタ:「……開いたら、それが一番だったんですけどー」
白石 カナタ:「先輩。その鍵、貸してもらっていいですか?」
和泉 桃:「試してみるか?……目立つところには合わない、というのもお約束だが──」
白石 カナタ:「そうなんですよねえ。ダメ元です」
和泉 桃:卓上の鍵を、軽い手つきで拾い上げて。ひょいと投げ渡す。
白石 カナタ:「わ、わっと」 落としかけながらもキャッチ。そのまま、恐る恐る鍵穴に差し入れる。
白石 カナタ:──入らない。
夜見守:「...だめそう?」ひょこっとのぞく。
白石 カナタ:「うーん。だめそう」
夜見守:「そっか~...うーん」
夜見守:「UGN、ならさ...ほーこくしょとかあるんだっけ」
白石 カナタ:「それがねえ、ないんですよね」 背中に掛けるタイプの鞄の中身を開けてみせる
夜見守:「えー、それもないの!」
夜見守:「困る...すごい」
和泉 桃:「過去に類似の事件があったなら、それもブリーフィング……最初の話し合いで伝えらえる。その覚えがないとしたら、前例がないか──」
白石 カナタ:「困りますねえ」 ヤモリちゃんの唸るような声に頷きながら、先輩の顔を見遣って話を聞いている。
和泉 桃:「──私たちがそれも忘れてしまっているか、だ。どのみち、無理に扉を破るのもよろしくないだろうし──」
和泉 桃:「……幸い、差し迫った危険は、少なくとも部屋の中には感じられない。少し調べてみようか」
白石 カナタ:「幸い、試せそうな鍵穴はたくさんありますし。……よし、片っ端から挿してみましょうか!」
夜見守:「うん。こっから出たいしね」
白石 カナタ:「ヤモリちゃん、鍵穴が付いたものを先輩の前にいくつ持ってこれるかゲームしましょう」
夜見守:「鍵穴ね?よしよし...負けないぞ」
和泉 桃:「……やっぱりこういうのが上手いな、白石は」
白石 カナタ:「ふふ、やる気が出てきますからね!」
夜見守:「もうみっつも見つけてるもんね!」ぱたぱたと駆けていく。長い髪が風で揺れた。
和泉 桃:少し寂しそうな、けれど楽しそうなものを見る目で。微笑ましい光景を見守って、笑みを零す。
白石 カナタ:「あっ、速い! 流石は風の子……わたしも負けないぞー」 その視線に気付いているのか、いないのか。同じように部屋の反対側に駆けていく。
GM:ロイス取得のみできます。
白石 カナタ:夜見守ちゃん ◯慈愛/不安 で取得します。
夜見守:白石 カナタ 〇後輩さん/あたしよりちっちゃい... と
GM:かわ
白石 カナタ:そうなの……(しょんぼり)
夜見守:和泉 桃 先輩さん/しっかりしてる!ちょっとこわい...で取得します。
和泉 桃:夜見守ちゃんに「■慈愛/不安」にて…!
和泉 桃:コワクナイヨー
夜見守:ほんと~?
和泉 桃:ホントホント。(調達予定:アンチマテリアルライフルと書いたメモを隠しながら)
GM:こわ
白石 カナタ:部屋の外 ○渇望/不安 これも!
白石 カナタ:今度こそ以上です~
ミドル
GM:登場侵蝕をお願いします。
GM:あ、全員登場推奨です。
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を1D10(→ 4)増加 (35 → 39)
夜見守:1d10+41
DoubleCross : (1D10+41) → 8[8]+41 → 49
和泉 桃:和泉 桃の侵蝕値を1d10(→ 6)増加 (34 → 40)
GM:ミドルシーンは情報収集を行い、この部屋について探っていきます。
GM:情報項目は3つ。全て任意の〈情報〉目標値7で得ることができます。
GM:失敗した場合は侵蝕1d10を振り直して再度判定が可能です。
GM:ロール的には『部屋を調べてわかった』でも『記憶を取り戻した』でも大丈夫です。
GM:特に項目名とかはないので
GM:行動値順に調べてもらうのがいいかなー
白石 カナタ:ふむふむ。じゃあわたしからですねっ
GM:白石さんからどうぞ。技能は情報ならなんでも!
和泉 桃:順番了解です!
夜見守:おさきどーぞ!
白石 カナタ:じゃあ、情報:裏社会で。《サイコメトリー》でD+3個。更にブーメランアスピスの効果で達成値+4。
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を2増加 (39 → 41)
白石 カナタ:5dx+1+4>=7
DoubleCross : (5DX10+5>=7) → 10[2,2,2,3,10]+6[6]+5 → 21 → 成功
GM:たかい!
白石 カナタ:めちゃくちゃわかりました
和泉 桃:しゅごい。
GM:じゃあ、今回は1個ずつ開けていくといいかな
GM:開示します。
★情報1
【真鍮色の鍵で、机の引き出しの鍵が開いた。中には黒鉄色の鍵があった】
この部屋は、FHエージェント・"ヴンダーカンマー"の作品、小さな小箱のひとつだ。
彼は『任意の対象を閉鎖空間に閉じ込める』『その際に精神や認識に変化を与える』ことを課題としている。
作者は既にここにはおらず、部屋自体がジャーム化しており、課題に沿って機械的に働いている。
あなたたちの任務は、この部屋の『核』を処理し脱出すること=部屋を無力化させることだ。
GM:ではお次和泉さんかな
和泉 桃:はい、では情報:警察でコネも使って!
和泉 桃:5dx+1>=7
DoubleCross : (5DX10+1>=7) → 4[1,2,2,2,4]+1 → 5 → 失敗
和泉 桃:ヌワーッ!財産点2を入れて成功に!
白石 カナタ:せ、先輩!!!
GM:金! 密室なのに!
GM:成功です。開示します。
★情報2
【黒鉄色の鍵で、金庫の扉の鍵が開いた。中には赤銅色の鍵があった】
あなたたちはこの部屋に入った時点で《Eロイス:虚実崩壊》の影響を受けている。
まず、この部屋はあなたたちの侵蝕率を誤認させ、ジャーム化を誘っているようだ。
現在の侵蝕率は本来のものよりかなり低い状態とあなたたちは認識しているだろう。
反対に言えば、あなたたちは本来、現状よりもずっと強い力を行使することができるはずだ。
※具体的には、衝動判定時に侵蝕上昇の代わりに、任意で侵蝕が+40されます。
和泉 桃:ヤター!いやよくない!
GM:最後夜見さんどうぞー
夜見守:はーい
夜見守:コネ:UGNでダイス+2!
夜見守:5dx+1>=7
DoubleCross : (5DX10+1>=7) → 10[2,7,7,10,10]+9[7,9]+1 → 20 → 成功
夜見守:めっちゃわかっちゃった
GM:やば
GM:天才なので開示されます……
★情報3
【赤銅色の鍵で、壁の隠し扉が開いた。中には青色の小箱があった】
あなたたちは実際は、認識よりも以前からこの部屋の中にいた。
そして何度も鍵と鍵穴を探す流れを繰り返し、核に攻撃を仕掛けていた。侵蝕率が上昇していたのはこのためだ。
しかし、部屋は核を退避させ再び隠蔽し、あなたたちの記憶を操作して元通りに戻している。
だが、見つけた小箱は破損していた。隠蔽にも限界があるようだ。
もう一度この箱=核に攻撃を与えれば、脱出に向かうことが可能のはずだ。
※次のクライマックスシーンで箱を攻撃するところから始めます。
GM:では、これらの情報を踏まえてロールの方を進めていきましょう。
GM:あなたたちは、鍵と鍵穴を調べ、試してみた。
GM:そうしているうちに判明したことは……。
白石 カナタ:「うーん、小箱の類は全滅ですか」
夜見守:「ぜんぶ調べたのにぜんぶだめだった...」
白石 カナタ:「……となると、備え付けの鍵穴、ですかねえ?」
和泉 桃:「そうなるな。白石、お前の傍には何かないか?」
白石 カナタ:「えーと、……あ、この机の引き出し。鍵穴が付いてますね……ちょっと鍵を拝借して、っと」
夜見守:きょろきょろ見渡して鍵穴を覗いたりしている。
白石 カナタ:凭れかかっていた窓際の木製テーブル。その引き出しの鍵穴に、そーっと鍵を差し込む──
白石 カナタ:かちゃり。 小さな音を立て、鍵がくるりと回った。
白石 カナタ:「あ、ああああっ! 開きました、開きましたよ!」
夜見守:「えっ!開いたの」勢いよく振り向こうとして、額をぶつけた。
白石 カナタ:人目がなければ跳ね上がっていたであろう、子供のような喜びようで、二人を振り返る。
夜見守:「んぐう...」両手で押さえてうずくまる。
白石 カナタ:「……だ、大丈夫ですか?」
夜見守:「だ、だいじょうぶ....これくらい...治っちゃうし....」
白石 カナタ:「後でちゃんと見せてね……? ええと、それで、引き出しの中身は、っと」
和泉 桃:「ああ、もう……。……こちらで見ておくから中を確認してくれ、白石」
和泉 桃:少女(?)の額にハンカチを当てるなどしつつ。
白石 カナタ:僅かな木の軋む音とともに、引き出しの中身が衆目に晒される。
白石 カナタ:中には、黒鉄色の鍵が入っていた。
夜見守:「また鍵~...」
白石 カナタ:「……また、鍵ですか」 露骨にしょんぼりした顔をする。なにか他に入っていまいかと、期待していたのだが。
和泉 桃:「これは……ああ、なるほど……」
和泉 桃:「その鍵はいただこう。確かこちらに……あった」
白石 カナタ:「でも、さっきよりも大きいですね。これは、小箱じゃなくて……同じように、備え付けのなにかに対してなのかもしれません」
夜見守:「おっ?」ぴょこっと覗き込む。今度は身を乗り出さないと見えないようだ。
白石 カナタ:「流石は先輩」 にっこり笑い、鍵を手にぎゅっと押し付ける。
和泉 桃:視線を巡らせ、部屋の中──サイズと、そして色。近しいものを見た記憶を手繰り寄せて。
和泉 桃:「これだな。開けるぞ」
夜見守:「ひらけーっ」
白石 カナタ:「ごまーっ」
和泉 桃:鍵を回す音も、扉が開く音も。引き出しよりも随分と軋んだそれを響かせながら、重い金庫の扉が開く。
夜見守:「...開いた!」
和泉 桃:「……また、鍵だな」
和泉 桃:そこから取り出した赤銅色の鍵。漏れた声には、落胆よりもむしろ、楽しむような色が強い。
夜見守:「入れ子こうぞう...」
白石 カナタ:「更に一回り大きくなりましたし……こうなればもう、挿せる鍵穴は限られてきますね」
夜見守:「開けゴマで開かないじゃんねえ、うぅーん」
和泉 桃:「ああ……しかし、扉の鍵穴には合いそうもない。それと同じくらいの大きさの鍵穴となると……」
白石 カナタ:「開きませんでしたねえ……ヤモリちゃん、これが入りそうな鍵穴、見ませんでしたか?」
夜見守:「えーっとね」
白石 カナタ:さっきぶつけていた部分が腫れていないかじっと見ている。大丈夫そうだ。
夜見守:ぱたぱたと駆けまわり、髪がふわりと揺れて金が混じる。
夜見守:「...ここ、なんかすっごいちょっとだけ風吹いてるの」壁を指す。
夜見守:「これだけ隠してるんだしさ、扉も隠してるんじゃないかな」
白石 カナタ:「もしかしたらお手柄かもしれませんよ……!」
夜見守:「和泉さん、鍵ください!」ぱっと両手を出した。
和泉 桃:「そこだな。まさにお手柄だ」
和泉 桃:にこりと笑みを──後輩のそれに比べると、いささか無理をして作っているような──浮かべて、少女の両手にしっかりと鍵を握らせてやる。
夜見守:「どもども...よーし、もう一回」
夜見守:装飾の柄に紛れた小さな鍵穴。そこに黒鉄色の鍵を差し込んだ。
夜見守:「開けー、」手首を返す。
白石 カナタ:「ごま!」
夜見守:ガチャン!
夜見守:「...開いた~!」
白石 カナタ:「さてさて、中身は──」
夜見守:柄が綺麗に区切られ、隠し扉が手前に開く。手を伸ばすと...
夜見守:「はこぉ...」
白石 カナタ:「……箱?」 背伸びし、ヤモリちゃんの肩越しに"それ"を見遣る。
夜見守:「シンドバット二回もしっぱいしてる おかしい...」
白石 カナタ:──箱。箱。これが初めてではない。
和泉 桃:「……いや、当たりだ。よくやった夜見守」
夜見守:「あれ、なんでも開くんじゃないの~?」箱を取り出して、がちゃがちゃ振る。
夜見守:「ん?」
白石 カナタ:ふと思考を過るその文字列を、確信めいて覚えた。
和泉 桃:──それを目にして、頷きひとつ。視線は職を同じくする後輩に。
夜見守:「?」ひとりだけわかってない。
白石 カナタ:「……先輩。これ、"初めて"見ましたか?」
和泉 桃:「いや、見覚えがある。私も、白石も、そしてきっと夜見守も。……よし」
和泉 桃:少女の、薄い夜闇色の髪を。あまり慣れていない手つきでくしゃりと撫でながら。
夜見守:「んひひ...」
和泉 桃:「少し整理しよう。まず……白石」
白石 カナタ:(おお、先輩が……)
和泉 桃:「私たちは、ここに何をしに来た?」
白石 カナタ:「『この部屋からの脱出』。それは、間違いないです」
和泉 桃:──後輩からの視線に、少し恥ずかしいような気持ちになって。髪を撫でていた手を、そっと離す。
白石 カナタ:「……ただ、UGNが場所の詳細も知らせずに、それだけの任務を与えるとは考えにくいです」
夜見守:「なんか...ちゃんと教えてもらったよね」「なんかを...」
和泉 桃:「ああ。既存の情報を基に、対処法、あるいは解決法があったはずだ。それは──」
和泉 桃:もう一度、後輩へ小さく頷いて見せる。
白石 カナタ:「考えられることは──わたし達が脱出すること。それ自体が、『目的』を孕むものだったのかと」
白石 カナタ:「脱出する。その為に取らなければならない手段。それを行うために、わたし達は今、ここにいる」
白石 カナタ:「そう考えるのが妥当かと思います。──そして、その周辺情報は」
白石 カナタ:「何らかの理由で、曖昧になってしまっている」
夜見守:たくさん撫でられた髪を整えようとして、額にさわる。
夜見守:「...あれ、なんか治ってる」
和泉 桃:「──ああ。どうやら私たちは、自分が思っているよりもずっと長くここにいるようだ」
白石 カナタ:「何度も同じことを繰り返しているんでしょうね。……その証拠に、ほら」
夜見守:「...あれれ、めっちゃ治りが早い気がする」
和泉 桃:「傷の治りが早い……レネゲイドが強く活性化する程度に。そして、きちんと準備を整えた上で、だ」
和泉 桃:こつん、と。足元に転がる何かを、つま先で蹴り上げて立ち上がらせる。
夜見守:「えっ!じゃあめっちゃ今上がっちゃってるの!」
和泉 桃:人の──比較的長身の自分の身長程もある、銃器用のケース。ずっとそこにあったというのに、気付かなかったモノ。
白石 カナタ:資料を探そうと開いた鞄の奥底から、中身の空っぽになった水筒が出てきた。ヤモリちゃんに手渡す。
白石 カナタ:「お水を飲もうとしたのも、本当はずっと前。空っぽになって、どこかでわたしに渡したんでしょう」
夜見守:「あったー!白石さんありがとーございます」両手で受け取る。
夜見守:「持ってもらっちゃってたんだね...たすかりました」へへ、と頭をかいて。
白石 カナタ:先輩の立ち上げた銃器ケースからは、僅かに硝煙の臭いがする。そう時間が経っていない間に、使われたことのある証だ。
和泉 桃:「私たちも、長い時間を無碍に過ごしていたわけではないだろう。こうも鮮やかに鍵を開いて見せたんだ、思い出す以前もきっと──」
白石 カナタ:「気にしなくていいですよー。むしろ、ヤモリちゃんが探していなかったらそのまま持って帰っちゃっていたかも」
和泉 桃:後輩の視線に、肯定するように首肯をひとつ。
夜見守:「...色々忘れものしてたんだね」
白石 カナタ:「……そうですねー。完全に思い出したわけじゃないですけど」
白石 カナタ:「わたし達は何度も何度も、鍵を探しては開いて。──この箱を」
白石 カナタ:銃弾の掠めた痕が残る小箱を。「探してたんでしょうね」
和泉 桃:「そして、見つける度に──」
和泉 桃:──そこから先を口に出しかけて。ふと。
夜見守:「んお」
夜見守:「なんか思い出したの?和泉さん」
和泉 桃:「──ああ。私と白石は理解した」
和泉 桃:──だが。
和泉 桃:「お前は──覚えているか。私たちがしてきたこと。私たちが、これからやるべきことを」
夜見守:「んとね...」
和泉 桃:──爛漫に振る舞う少女の声色に、どことなく。不安げな何かが滲んでいた気がして。話の水を向ける。
夜見守:「ここから、出たい。それから...いっぱい鍵を開けて」
夜見守:「なんかいも箱を見つけて、壊して」
夜見守:「また仕舞い込んじゃって、それも仕舞っちゃって...」
夜見守:「...この部屋さ、出れないーってことは」
夜見守:「誰かが招いてくれた訳でしょ?」
夜見守:「おじゃましましたー、って言わなくていいのかなあ...」
白石 カナタ:「…………ふふっ」
白石 カナタ:「そうですねえ、ちゃんとお別れの時には。一緒に挨拶しましょうね」
夜見守:「うん。あとね...」
夜見守:「招くときは...さよなら、も言わないといけないんだよって教えてあげなきゃ」
夜見守:「あいさつ。すると人って嬉しくなるって教わったからね」
和泉 桃:「ああ、思いっきり言ってやるといい。ただし──」
和泉 桃:「私たちの言い方でな」
白石 カナタ:「言葉だけじゃ、まだ伝わらないみたいですからねえ」
和泉 桃:コツン、と拳で銃器ケースを叩き、笑う。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
白石 カナタ:閉じ込めた者 執着/◯憤慨 で取得します。
夜見守:部屋の主 ごあいさつ!/〇出ちゃうぞ! で!
GM:出ちゃえ
和泉 桃:ロイス、"ヴンダーカンマー"に「好奇心/■憤懣」、部屋の外の日常に「■執着/不安」にて!
夜見守:和泉 桃 先輩さん/しっかりしてる!ちょっとこわい... をごついの持ってる...に変えておきます
和泉 桃:そして購入、ここでDロイス「生きる伝説」を使用。アンチマテリアルライフル(基本ルールブック2)を入手してウェポンケースに入れます。
GM:きた……
白石 カナタ:きたわね
夜見守:なんか...でてきた
夜見守:でかくない?
和泉 桃:今回の任務にあたって押収品をガメ、もとい調達してきました。
白石 カナタ:先輩、拳銃にもバフいります?
和泉 桃:a,
和泉 桃:あ、頂けるなら…!3回だしいけます?
白石 カナタ:いけますよー! じゃ、《水晶の剣》3連打。自分の武器と、先輩の拳銃とアンマテに付与します。
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を12増加 (41 → 53)
夜見守:するどくなった!
白石 カナタ:攻撃力+6しておいてくださいませ!
GM:つよい
和泉 桃:わーい!ありがたい……!
白石 カナタ:そしてこちらはUGNボディアーマー購入。ブーメランアスピスの効果を使用して、っと
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を1増加 (53 → 54)
白石 カナタ:1dx+4+4>=8
DoubleCross : (1DX10+8>=8) → 1[1]+8 → 0 (ファンブル) → 失敗
白石 カナタ:ふふっ
和泉 桃:後輩ーッ!!
白石 カナタ:10%引くか~~~
GM:ダイスが……
夜見守:わーっ
夜見守:ボデマ!
白石 カナタ:社会1でDBなしだとこういうことも……ある!
夜見守:3dx+1>=8
DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 7[3,4,7]+1 → 8 → 成功
夜見守:買えた!白石に渡しておきます
夜見守:白石さん!
白石 カナタ:わっうれしい! じゃあ、遠慮なくもらって装備します!
GM:あっまって
GM:8は装甲よ
白石 カナタ:あ、価格12だった ごめんなさい
夜見守:わーっ
白石 カナタ:じゃあ虚空に消えました
GM:ざんねん
夜見守:ない...
和泉 桃:しょんぼりんぐ……
クライマックス
GM:全員登場。登場侵蝕をお願いします。
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を1D10(→ 5)増加 (54 → 59)
和泉 桃:和泉 桃の侵蝕値を1d10(→ 6)増加 (40 → 46)
夜見守:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 9[9]+49 → 58
GM:あなたたちの目前には、核とみられる小箱がある。
GM:箱は既に傷つきかけている。このまま攻撃を加えれば、おそらく処理が可能となるだろう。
夜見守:「...準備、だいじょぶ?」
白石 カナタ:ごくり、と一度喉を鳴らす。「もう何度も逃げられてるみたいですし。ここで決めちゃいましょう」
和泉 桃:「私たちはいつでも。……さて、ここに至るまでは逃げられっぱなしだったらしいが」
白石 カナタ:言って、ゆるりと帽子を外した。──その帽子が流砂のように零れ落ち、女の体に流れ落ちると、
和泉 桃:「──あちらも、どうやらもう後がないらしいな?」
白石 カナタ:その姿は、表の秩序を護る者ではなく。裏で戦うもののそれに、変わっている。
白石 カナタ:《ウォーキングクローゼット》──自身の意識を、切り替える儀式だ。
夜見守:「ここは夜、あたしだけの夜」髪が舞い上がる。ふわりと暗さがやってくる。
夜見守:「風が吹く。招くは追い風」金糸が輝く。
夜見守:「夜の風!」夜の髪に月が浮かんだ。
小箱:……かたん。
小箱:かたん、かたん、と震えるように箱が揺れる。
小箱:あなたたちの戦意を受け、抗おうとしている。
小箱:客人を逃すまいと。
小箱:最後の鍵穴を、守ろうと。
小箱:そうして、箱の傷痕からはレネゲイドの気配が立ち上る。
小箱:あなたたちの衝動を揺さぶろうとする!
GM:衝動判定です。意志で目標値9。
GM:また、侵蝕上昇は通常と40上昇を選ぶことができます。
白石 カナタ:判定直前にブーメランアスピスの効果起動。侵蝕+1して……
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を1増加 (59 → 60)
白石 カナタ:(2+0)dx+4+4>=9
DoubleCross : (2DX10+8>=9) → 8[5,8]+8 → 16 → 成功
夜見守:ヒューマンズネイバーでダイスが一つ増える!
和泉 桃:意志は…素振り!
夜見守:4dx+1>=9
DoubleCross : (4DX10+1>=9) → 8[2,2,6,8]+1 → 9 → 成功
和泉 桃:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 3[3] → 3
GM:先輩ー
和泉 桃:失敗して、侵蝕上昇は+40を選択!
白石 カナタ:侵蝕増加は通常の方を選びます。
白石 カナタ:60+2d10
DoubleCross : (60+2D10) → 60+11[9,2] → 71
和泉 桃:和泉 桃の侵蝕値を40増加 (46 → 86)
夜見守:40を選びます!
GM:はーい
夜見守:夜見守の侵蝕値を40(→ 40)増加 (58 → 98)
GM:では、戦闘を開始していきます。
GM:エンゲージは以下の通り。
[小箱(6)]
|
2m
|
[白石(10)和泉(9)夜見(7)]
GM:狭い部屋なのでこんなんです
GM:1ラウンド目!
■セットアップ■
GM:宣言があればどうぞ
白石 カナタ:こちらはなし。
夜見守:なし!
小箱:ないです
和泉 桃:なし!
■イニシアチブ■
GM:行動値順だと白石さんからですが
小箱:《加速する刻》
小箱:割り込みをさせてもらいます
小箱:マイナーなし。
小箱:メジャー、《導きの華》《領域の加護》 対象は自分。
小箱:次のメジャーアクションの達成値と攻撃力を増加。
小箱:おわり!
白石 カナタ:力をためている……
GM:ちょっとだけ演出をしようかな
小箱:ガキン、と音がする。
小箱:閉ざされた箱に、ひとつ、ふたつ、鍵穴が増えている。
小箱:その中に、何かの気配がある。
小箱:恐らくは、部屋を維持している何者かの……。
GM:ということで、白石さんどうぞ!
白石 カナタ:では、マイナーはなし。オートで汞(ブーメランアスピス)を装備。
白石 カナタ:メジャー、"汞ノ弾" 《C:モルフェウス》《カスタマイズ》+ブーメランアスピスの効果使用 射程:20m 対象:単体 侵蝕[+5]
白石 カナタ:対象は小箱!
小箱:命中判定どうぞ
白石 カナタ:(7+1)dx7+2+4
DoubleCross : (8DX7+6) → 10[3,4,6,7,7,8,8,10]+10[2,7,7,8,9]+10[1,4,6,8]+1[1]+6 → 37
小箱:ギエー
小箱:ドッジ。《イベイジョン》で達成値11固定。
小箱:ダメージどうぞ
白石 カナタ:4D10+12 装甲、ガード値有効
DoubleCross : (4D10+12) → 18[6,2,3,7]+12 → 30
夜見守:あっ!
夜見守:ダイス増やすの忘れた...
白石 カナタ:大丈夫だよ~
GM:そういうこともある
白石 カナタ:わたし以外に使ってあげて!
夜見守:そうします!
小箱:とりま、そのダメージはまだ立っています
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を5増加 (71 → 76)
小箱:演出どうぞ
白石 カナタ:女の腰部に巻きつけられたポーチより、緩やかに立ち昇るは銀色の液体。
白石 カナタ:それは意志持つように形を変え、一つの姿を取った。
白石 カナタ:『汞(みずがね)』──EXレネゲイドに感染した水銀が一塊。白石カナタの意志に呼応し、形を自在に変える武装。
白石 カナタ:拳銃を、緩やかに小箱へ向ける。
白石 カナタ:「──この回で、繰り返すのは終わりにする!」
小箱:かたん、とひと震え。避けようとはしたようだが。
白石 カナタ:一つ、二つ、三つ。続け様に放たれた水銀の塊が、吸い込まれるように小箱の表面を抉る。
白石 カナタ:「よし、効いてはいるみたい……先輩、任せましたよ!」
小箱:開いた鍵穴が、無惨に抉られ、形を失い、また閉じていく。
GM:では次、和泉さんどうぞ。
和泉 桃:ハ!オートアクション、ウェポンケースからアンチマテリアルライフルを装備!
和泉 桃:マイナーなし、メジャーで《C:モルフェウス/ペネトレイト/カスタマイズ/レインフォース》による射撃攻撃を小箱に!
夜見守:はいはーい!《ウィンドライダー》!
夜見守:ダイスが二つ増えるぞ
和泉 桃:わーい頂きます!
小箱:くっ、命中判定どうぞ
夜見守:夜見守の侵蝕値を1(→ 1)増加 (98 → 99)
和泉 桃:10dx7+4
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[1,4,4,5,6,6,6,6,9,9]+10[5,10]+10[10]+4[4]+4 → 38
和泉 桃:おっ、結構伸びた!
小箱:ヒイ
小箱:ドッジ。《イベイジョン》で達成値11固定。
夜見守:桁上げちゃう?どうするどうする?
和泉 桃:妖精、自分にも可なのでヤモリちゃん自身で使ってもらって…大丈夫かと!
和泉 桃:(侵蝕100にしたい、とかがあればお受けする構え)
夜見守:あいさ!
GM:じゃあですね
????:《妖精の手》
夜見守:のわーっ!
GM:誰かから支援が届きました
和泉 桃:だ、誰かーッ!
GM:ダイス1個10にしていいよって
和泉 桃:わーい、するー!
白石 カナタ:名前も分からない誰か……ありがとう……
和泉 桃:1dx7+40+4
DoubleCross : (1DX7+44) → 10[10]+10[10]+3[3]+44 → 67
和泉 桃:???
夜見守:うひょー!
GM:上がりすぎでは?
和泉 桃:では改めて、ダメージ参ります!
小箱:だから11なので……
小箱:どうぞ!
和泉 桃:7d10+34
DoubleCross : (7D10+34) → 36[8,1,3,9,6,6,3]+34 → 70
和泉 桃:装甲無視、70点!
白石 カナタ:良い出目!
夜見守:すっごい!
小箱:ひえっ
小箱:それは無理ですね……一旦落ちます。
小箱:《蘇生復活》
小箱:HP1で復活!
和泉 桃:ぐうーッ!
小箱:演出をどうぞ
和泉 桃:はーい!
和泉 桃:「任されたとも!──聊か火力としては過剰だが──」
和泉 桃:立てていたケースに添えた手を離す。支えを失ったケースがぱたりと倒れて──開く。
和泉 桃:その中身。全体が黒く塗られた、長い長い金属の塊──
和泉 桃:──アンチマテリアルライフル。警察が保管するべき押収品であるそれを、槍を構えるように腰だめに持って。
和泉 桃:「──折角用意したんだ。持っていけ……!」
夜見守:「...撫でてくれたお礼だよ」澄んだ、深い宵の風が吹く。
和泉 桃:銃声、と呼ぶのも大いに控えめな轟音。その中でも、不思議と。
和泉 桃:さぁ、と風が吹く音が聞こえて──
夜見守:「思いっきり...撃っちゃえ!」それは追い風。吉兆を招く良い夜風。
和泉 桃:──追い風を受けた弾丸が、封じ込めの小箱を砕く!
????:風が目に見えぬように、その助けの手もまた、目に見えることはなかった。
????:見えぬ何かを整える手は、しかし確かにあった。
????:小箱の外の観測者による、糸を繰るようなその力は、確かに。
和泉 桃:──そっと添えられた助けに導かれるように、小箱を穿った弾丸が。
小箱:ガキン!
和泉 桃:銀の華を咲かせて、散る。
小箱:たまらずに跳ね飛ばされる。大きな穴が箱を抉る。
和泉 桃:「──終わり、とはいかないか。すまない、夜見守」
小箱:だが、それはじわじわと……底の見えない鍵穴に変わっていく。
小箱:まだ、箱の中身は開かない。
和泉 桃:一発限りの華を咲かせた銃器を、なんの執着も見せずに放り捨てながら。
和泉 桃:「お前に、託す」
夜見守:「...追い風は止まないよ」
夜見守:「——任された!」風は吹く。たとえそれが閉じ込められた密室であろうと。
GM:では次は夜見守さんなんですが
小箱:《加速する刻Ⅱ》
夜見守:あれえっ?!
小箱:さすがにこのままやられっぱなしはなーーー
和泉 桃:!?!?
小箱:行動をします
夜見守:こんにゃろめ~~
小箱:マイナーなし。
小箱:メジャー、《雨粒の矢》
小箱:判定!
小箱:5dx+18
DoubleCross : (5DX10+18) → 4[1,2,3,4,4]+18 → 22
小箱:ちっちゃいな
和泉 桃:あっこのためのセルフ支援……!
小箱:まあよし! リアクションどうぞ!
夜見守:ドッジ~~
夜見守:1dx>=22
DoubleCross : (1DX10>=22) → 3[3] → 3 → 失敗
GM:あ、そうか
GM:シーン攻撃ですね。対象はPC全員
白石 カナタ:3dx>=22
DoubleCross : (3DX10>=22) → 6[2,5,6] → 6 → 失敗
和泉 桃:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 7[1,4,7,7] → 7
白石 カナタ:流石に届かないか!
和泉 桃:失敗……!
白石 カナタ:"汞ノ衣" 《砂の結界》 行動権を消費せずカバーリング 侵蝕[+2] 対象、ヤモリちゃん!
和泉 桃:ナイス後輩!
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を2増加 (76 → 78)
夜見守:たすかり!
小箱:おのれー
小箱:ダメージを出します
小箱:3d10+26
DoubleCross : (3D10+26) → 22[8,4,10]+26 → 48
小箱:いい出目
和泉 桃:でっかい!
夜見守:豪雨じゃん!
白石 カナタ:こ、これがただの雨粒の矢だっていうんですか!
小箱:そうですが?
和泉 桃:そしてすみません、先ほどのメジャー分侵蝕を上げてなかったので、上げてからの
白石 カナタ:おのれー。HP全損、リザレクトします……
和泉 桃:和泉 桃の侵蝕値を9増加 (86 → 95)
和泉 桃:戦闘不能、リザレクト!
白石 カナタ:白石 カナタの侵蝕値を1D10(→ 10)増加 (78 → 88)
和泉 桃:和泉 桃の侵蝕値を1d10(→ 1)増加 (95 → 96)
GM:リザ範囲なんだよなあ
和泉 桃:ちまっ
小箱:一際大きく開いた深淵から、きらりと光る何かが見える。
小箱:それは瞬く間に外に飛び出し、空中に浮かび上がる。
小箱:……鍵が。
小箱:金銀色とりどりの鍵が、ぎらりと輝き、あなたたちを狙う。
小箱:それは、鍵穴ではなく、肉と骨を裂くための形をしていた。
小箱:雨のように、鍵が降り注ぐ!
夜見守:「...ありゃりゃ」屋外ならともかく。狭い狭い部屋では。
白石 カナタ:「──ッ 危ない!」 一瞬躊躇う。しかし、それは一瞬のこと──ヤモリちゃんの身体をぐいと引き寄せ、自身の後ろに隠すように。
和泉 桃:「……!白石!」
夜見守:「のわあっ!」
和泉 桃:指示は不要。元より指揮系統で繋がった間柄ではないけれど。──それ以上に。
白石 カナタ:「──汞、展開!」
和泉 桃:自分たちがそれぞれ何をすべきかを。この職業を選んだ私たちは、知っている。
白石 カナタ:言の葉と同期するように、手の内の拳銃が解ける。それは薄い膜のように伸び、夜見守を護るように広がった。
白石 カナタ:平和を守るのが、わたし達の仕事だから。すべきことを、それぞれが為すのみだ。
夜見守:「わ、わ...きれい...」知らない銀が、目の前に広がる。
和泉 桃:鍵の雨が響かせる騒音の中、届いたその声を聞き届けて。満足そうに笑いながら、凶器に身を晒し──
和泉 桃:血に塗れながらも。レネゲイドの再生力をフル稼働させ、立ち上がる。
夜見守:「...って、大変!当たっちゃうよ!!」雨音ではない、金音が響くのを聞いて。
白石 カナタ:「く、ぅ……っ!」 己自身はその回復力に身を任せ。身体を幾度も切り裂かれ、その度に再生を重ねて、立ち上がる。
白石 カナタ:「──わたしは、大丈夫! ヤモリちゃん、トドメを!」
夜見守:「...お客さんは、大事にしなきゃいけないのに!」
夜見守:「雨の予報はおしまい!」一際大きく、金糸が銀を反射して輝く。
GM:では夜見守さんの手番です。
夜見守:マイナーなし!
夜見守:メジャー コンボ 宵招き:風凪
夜見守:《コンセントレイト:オルクス》+ 《オリジン:レジェンド》+《鋼の顎》+《援護の風》
夜見守:夜見守の侵蝕値を7(→ 7)増加 (99 → 106)
夜見守:対象は小箱!
小箱:命中判定どうぞ
夜見守:10dx7+2
DoubleCross : (10DX7+2) → 10[2,2,3,4,4,5,6,7,7,8]+10[7,7,9]+10[1,5,7]+3[3]+2 → 35
小箱:ひえ
小箱:ドッジ。《イベイジョン》で達成値11固定。
夜見守:怒ったからね...《妖精の手》!
小箱:ぎえー
和泉 桃:ゴーゴー!
夜見守:45+1d10
DoubleCross : (45+1D10) → 45+8[8] → 53
白石 カナタ:振りたし部分は1dx7 かな!
夜見守:あっ
夜見守:45+1dx7
夜見守:1dx7
DoubleCross : (1DX7) → 1[1] → 0 (ファンブル)
白石 カナタ:あと、最後の3が10だと判定されるから、42+1dx7になると思われる
GM:そういうこともある というか1扱いですねこれは
GM:振り足しだからね
GM:43かな
夜見守:んぎゃー 43です ぐぬぬ
GM:いや十分つよいので
白石 カナタ:桁は上がってるからOKOK!
小箱:どっちにしろ11!
夜見守:5d10+7
DoubleCross : (5D10+7) → 31[8,6,9,1,7]+7 → 38
夜見守:装甲無視!
小箱:HP1だってば
夜見守:夜見守の侵蝕値を4(→ 4)増加 (106 → 110)
小箱:倒れます。復活エフェクトなし。
GM:戦闘終了。あなたたちの勝利です。
白石 カナタ:やったー!
夜見守:よーし!
GM:演出をどうぞ!
夜見守:カタカタと落ちた鍵が音を立てる。
夜見守:振動も無ければ、揺れもないその部屋に。
夜見守:それは風だ。キンキン細かい音を立てた。
夜見守:両の手を握りしめて、しっかりと小箱を見据える。
夜見守:「...ずっと一緒にいて欲しいなら...」
夜見守:風が強まる。ビューフォート風力階級が、ひとつ上がる。
小箱:半壊した小箱は、その風にかたりと揺れる。
夜見守:「”また来てね”って、言えばいいの!」
夜見守:かしゃん。鍵が吹き飛ぶ。
夜見守:かしゃん!ぱきん!ひとつ、ふたつ、みっつ。
夜見守:鍵の雨が、箱へ戻っていく。
夜見守:ひとつ残らず。ちゃんと全部返すように。
小箱:……鍵は、見合った鍵穴へと刺すためのものだ。
小箱:ひとつひとつ、吸い込まれるように、鍵が返っていく。
夜見守:「...忘れ物、思い出した」手にふと、鍵が。
小箱:大きく開いた鍵穴に、ひとつ、またひとつ。
夜見守:"ヴンダーカンマー" 〇ばいばい!/もうこんなことしちゃだめだよ で取得。
夜見守:最後に残った鍵穴に、静かに突き刺して。
夜見守:「...お邪魔しました、"ヴンダーカンマー"」
夜見守:かちん。
夜見守:捻ると同時に、夜風はぱたりと止んだ。
小箱:かたん。
小箱:明らかにおかしな質量の鍵を吸い込んだ小箱は、応えるように蓋を開いた。
小箱:中には、やはり鍵がひとつ。
白石 カナタ:「……」 息を呑んで、箱の中を見る。
小箱:良く磨かれた銀色の鍵が、ちょうど収まっている。
小箱:あなたたちがこれまで、見たことのなかった鍵だ。
白石 カナタ:「……今度こそ。当たり、でしょうか」
和泉 桃:「だろうな。ああも必死に抵抗してきたのだから、これが最後だろう」
夜見守:「...きれいだね、これ」箱から取り出して眺める。
白石 カナタ:「そうですねえ。最後の鍵に相応しい感じ」
夜見守:「..うん。この部屋で一番大きいのは...」
夜見守:年季の入った、アンティーク調のドア。ノブの鍵穴は、透き通った銀だ。
和泉 桃:「……さて。別れの挨拶は済ませたのだから、このまま出て行ってもいいのだが」
和泉 桃:「何か、忘れていないか?」
白石 カナタ:「忘れ物?」 首を傾げる。
和泉 桃:「二人して叫んでいたアレだよ、アレ」
白石 カナタ:「……ああ!」
夜見守:「今度こそひらくかも!」ドアの前まで駆けて行って。
白石 カナタ:「三度目の正直、ですねえ」 その背を追うように、栗色の髪が跳ねる。
和泉 桃:「最後だもの、きっと効くさ」
夜見守:するりと、鍵穴へ入り込む。
夜見守:「...いくよ?」
白石 カナタ:きっと、二度のみならず。何度も何度も、繰り返していたのだろうけれど。
和泉 桃:扉に駆け寄る小さな背中ふたつに、注ぐ視線は柔らかなもの。
白石 カナタ:「はい、どうぞ」 にっこりと微笑む。
夜見守:「ひらけ...」
白石 カナタ:「……ごま!」
和泉 桃:──揃って呪文を唱えるには、ちょっと大人になりすぎてしまったけれど。
和泉 桃:──おとぎ話の締めを見守るくらいは、せめて──
GM:……音も立てずに、扉は開かれる。いつか聞いた物語のように。
GM:白い光が差し込み、視界を埋め尽くし、そして……。
バックトラック
GM:バックトラック! Eロイスは一応1個!
GM:振ってもいいし振らなくてもいいです
夜見守:ふっとく!
夜見守:110-1d10
DoubleCross : (110-1D10) → 110-7[7] → 103
GM:堅実派
白石 カナタ:帰還確定なので振らずに……おきます!
和泉 桃:こちらはEロイス分なし、通常振り!ただしDロイス効果でダイスは1個減る。
和泉 桃:96-4d10
DoubleCross : (96-4D10) → 96-22[9,3,9,1] → 74
GM:あとはロイス数分どうぞー
和泉 桃:5点域で帰還!
夜見守:103-7d10
DoubleCross : (103-7D10) → 103-53[10,9,5,1,8,10,10] → 50
GM:!?
夜見守:のわーっ
GM:すごい出目ね
夜見守:めっちゃ いい...
和泉 桃:すごいことに!?
白石 カナタ:88-5d10
DoubleCross : (88-5D10) → 88-25[10,1,2,9,3] → 63
白石 カナタ:4点で帰還!
GM:全員帰還!
夜見守:3点!
GM:ではお疲れ様です。さくっと経験点配布!
GM:いつもの5点、シナリオ3点、Eロイス1点かな
和泉 桃:わーい。こちらは……14点!
GM:計9点と侵蝕分をどうぞ!
白石 カナタ:13点拝領!
夜見守:12点!いただきます
GM:えーとそしたら
GM:14点かな、GM分は
GM:めしあがってください!
GM:お疲れ様でした!
和泉 桃:(パクー)
夜見守:もっもっ
白石 カナタ:もぐもぐ……
エンディング
GM:…………。
????:「はい、お疲れ様でした」
GM:見慣れた支部の一室。白い壁と、窓からは外の光が差し込む明るい部屋。
GM:あなたたちの目の前には、どこかにやけた顔をしたスーツの青年が立っている。
GM:……手には小さな小箱のような立方体を持って。
GM:いや、もう思い出せるはずだ。あなたたちのチームは四人いた。
GM:この立方体を無力化するためにあなたたちは内部にあえて飛び込んだ。それがあの部屋だ。
GM:一人、万が一の場合の救助人員、あるいは観測者を外に残して。
緒環 伸:「ちょっとヒヤヒヤしたけど、まあ。終わり良ければってやつで」
緒環 伸:"パペッティアー"緒環伸。UGNエージェント。
和泉 桃:「ええ、お疲れ様でした。……今回が最初でも最後でもない、というのが不安ではありますが」
夜見守:眩しさに閉じていた目を開いた。
白石 カナタ:「お疲れ様でした。思っていたより、随分と。時間掛かっちゃいましたねえ」
和泉 桃:「それでも、手を伸ばせばいつかは届く。……そういう組織でしたね、UGNは」
夜見守:「...んんー...あ!お疲れ様でした」
緒環 伸:「そういう感じでやってますよ」
白石 カナタ:想定の作戦時刻を2時間ほど超過している。道理でお腹も空くし、喉も渇くはずだ。
緒環 伸:「いや、しかしよかったよ」
白石 カナタ:「また似たような件があっても、入ってしまえば曖昧になるというのは……? なにがです?」
緒環 伸:「上手いこと核を破損させてくれてたおかげで、僕の方も支援ができた」
白石 カナタ:「ああ、成程」 うんうんと頷く
緒環 伸:「繰り返しでしんどかったろうけど、お手柄ってこと」
夜見守:「...さっきのさ、自分でもびっくりするくらいうまくいったの」
夜見守:「...助けてくれてたんだ。ありがとーございます」ぺこりと礼。
白石 カナタ:「ヤモリちゃんの言葉を借りれば、『追い風が吹いていた』というところですねえ」
緒環 伸:「『運命が味方をしてた』でもいいかな」
和泉 桃:「部屋の主からすれば、とんだすきま風だ。……まあ、文句はいつか──」
和泉 桃:「いつか、誰かが本人から聞き出してくれればいい。それまで私たちは、私たちの仕事を続ける」
夜見守:「次はどこいくの?」
白石 カナタ:「そうですね、わたし達の仕事を」 帽子を被るように、緩やかに右手を頭に添える。流砂が零れ、再び紺色の制服が身を包む。
夜見守:(へんしんしてる...!いいなー...!!)僅かに髪が舞い上がる。
和泉 桃:「私たちを必要とする場所なら、何処へでも。……本当は、私たちは全員暇な方がいいんだが──」
白石 カナタ:「みんなそれぞれに、平和を守るお仕事をしていますからね」
和泉 桃:「──真砂の如く、世に悪人は尽きまじ、だ」
緒環 伸:「僕も暇な方がいいなあー」
緒環 伸:「観測者、わりと大変なんだよ。なかなか手が出せないし」
緒環 伸:冗談めかして。
白石 カナタ:憎めない人だなあ、と、立場は違えど秩序側の人である彼を、目を細めて見る。
夜見守:「...でも、ちゃんと見れてたでしょ?」
夜見守:「銀のきらきらがぶわーってなって、銃がどかーんってして...」
夜見守:「鍵で箱を開けたとこ!」
緒環 伸:「見てたよー」
緒環 伸:「全部ちゃんとね。最後は『ひらけごま』だ」
和泉 桃:「……見えているだけで、手は届かない。そんな時にも」
夜見守:「あれ、ちゃんと開いた!もしかしたらあの部屋に効くかもね...」すごくだいじなことを伝えるように。
和泉 桃:「何かを繋いで、続けていくのが。あなたの──いえ」
白石 カナタ:「報告書に書いておいてもらいましょうか。『ひらけごま』で開きました、って」 微笑んで言う。
和泉 桃:「UGN(あなたがた)の戦いでしょう。……ええ、こんな風に──」
緒環 伸:「いいねいいね。なんせ僕は書類の魔術師って言われてるくらいなんで」
緒環 伸:「信じてもらえるかもしれないな」くすくす笑って。
緒環 伸:「わかってもらえるとありがたいね。ご協力感謝」
和泉 桃:「……これ以上は釈迦に説法、それとも馬の耳に念仏かな」
夜見守:「すごい...!」紙が舞い上がって、独り手にペンが走る様子を想像する。
緒環 伸:和泉さんに、ひらひらと手を振る。
白石 カナタ:「秩序と正義のため、という意味では、わたし達の求めるものはとても似通っています」
白石 カナタ:「立場は少し違えど、そこは同じ。これからも、互いに力を合わせられたら嬉しいですね」
緒環 伸:「警察の人って真面目だよなあ……」
緒環 伸:「こちらこそ、よろしく」
夜見守:ぐうー、とお腹から気の抜けた音。
白石 カナタ:「ヤモリちゃんも、また会えたら……あら?」
緒環 伸:「おやおや」
夜見守:「...食べてないからおなかへった...」
緒環 伸:「そういやそうだ。おにぎりがあるよ。お食べー」
緒環 伸:その辺から袋を持ってくる。
夜見守:「やったー!いただきます」しっかり両手を合わせて。
和泉 桃:聞こえてきた可愛らしい音、そして元気な言葉に、くすりと小さく笑みを漏らす。
夜見守:「まだ、この町来たばっかりだから...今度おいしいお店もおしえてね!」
緒環 伸:「お安いご用だよ。とっときのサボり場を教えてあげよう」
白石 カナタ:「ふふ……それじゃあ、先輩。わたし達は帰りましょうか」
和泉 桃:「ああ。手ずから悪いものを教える大人には、後から偉い人が説教をしてくれるだろうからな」
和泉 桃:そちらは任せる、とやはり小さく笑いながら。
和泉 桃:「白石、署まで送っていってもらえるか」
白石 カナタ:「お安い御用ですよ。ついでに、今日の夜とかお暇ですか?」
和泉 桃:「ああ。幸い、報告書の類は──」
夜見守:「暇ー!」ぴっ!と手を挙げて。
白石 カナタ:「ふふ、仲間ハズレにするつもりはなかったの」
和泉 桃:「魔術師殿が片付けてくれるそうだからな。……うん、夜見守も交えて慰労会、というのも悪くない」
白石 カナタ:「学生時代に、先輩とよく行ったファミレスがあるんです。一緒に行きましょうか」
緒環 伸:「あれっ、そういう話?」しょうがないなーという顔。
夜見守:「書類おわったら、緒環さんも来てね!」
緒環 伸:「はいはい、まあ言うてあれでしょ」
夜見守:「みんなで食べた方がおいしい...って知ってる」ふふんと、胸を張るように。
緒環 伸:「君らの戦ってた箱よりは大したことない!」
和泉 桃:──まあ、この魔術師殿は。おそらく、しれっと最初から参加しているのだろうけれど。
緒環 伸:愉快そうに笑って、あなたたちを見ている。
白石 カナタ:「頼もしいですねえ」 手を合わせて、にこにこと。
和泉 桃:「──では、私たちはこれで。さようなら……いや」
和泉 桃:「また、後で」
白石 カナタ:「また後で!」
夜見守:「また後でねー!」
緒環 伸:「はい、また後でね」
GM:そうして、扉は再び開かれる。
GM:その部屋は閉ざされた密室ではなく、外があり、世界に繋がっている。
GM:そうして、あなたたちはまた言うのだろう。
GM:「いってきます」と「ただいま」を。
ヴンダーカンマーの鍵穴 了