リプレイ・ドロップ
雨宿町拾物~喜雨が降るまで~
PC1:"星喰"天野 晴乃/月乃(キャラシート)PL:切子圭
PC2:"梢の君"柏木 萌(キャラシート)PL:ハゴニン
メイン 見学
目次
プリプレイ
GM:それではセッションを開始していきます。
GM:まずはPC紹介から。
GM:PC1の天野さん、よろしくお願いします!
キャラシート
天野晴乃:はーい
天野晴乃:天野晴乃と
天野月乃:天野月乃です
GM:おふたり……
天野晴乃:見ての通り、一人で二人のPCです。
GM:お得!
天野晴乃:お転婆な晴乃と穏やかな月乃
天野晴乃:雨宿町に関わりのあるらしい古い家の生まれであり、市立篠月高校に通う高校生です
GM:地元民!
天野晴乃:家の話もできたら……いいね!
天野晴乃:能力とは物心ついた時からの関係、気が付いたら二人でいたのでどっちが主人格とかはありません
天野晴乃:シンドローム的にはモルフェウスとウロボロスのクロスブリード、オーソドックスな剣士ながら支援もできる!
GM:つよい!
天野晴乃:今回も二人で頑張っていきたいと思います、よろしくね!
GM:がんばってー!
GM:そんなお二人のハンドアウトはこちら
PC1
天野 晴乃/月乃
シナリオロイス:"ヒルカクロフ"戸神富久郎
あなたは雨宿町に滞在する/暮らすオーヴァードだ。
ある日あなたは、ちょっとした用事でUGN雨宿支部のカヴァーのひとつである便利業者・(株)ピカピカを訪ねていた。
すると業務担当件処理部所属である戸神が、「落とし物を届けてほしい」と依頼をしてくる。
しかし、その瞬間。鳥がその落とし物を攫って飛んでいってしまったのだ。追いかけよう。
GM:ちょっとした用事、支部からの軽い頼まれごとでも、お家のことでもいいんですけど
GM:UGN絡みで多少馴染みがあるよーくらいでいてもらえると助かります
天野晴乃:前回も結構顔馴染みな体でやりましたし、そのまま行きますね
GM:はーい
GM:ピカピカは清掃とか引越しとか迷子のペット探しとかなんでもやる会社です
GM:そこのちょっと気弱な従業員兼支部員くんがお願いをしてくるので、聞いてあげてほしいです
GM:(攫われるけど)
天野晴乃:任せてー!
GM:ごー! では次!
GM:PC2の柏木さん、お願いします。
キャラシート
柏木 萌:はい!
柏木 萌:柏木 萌(かしわぎ もゆる)、住所は鎮守の森、職業は樹木。 所謂この街土着の「あやし」です。
GM:こっちも地元民!
柏木 萌:相当な古木ですが、自我に目覚めて100年も経ってないので若いです 現代っ子と言ってもいいでしょう
GM:応仁の乱より近いですしね
柏木 萌:アメリカンクラツカアもポケベルも知ってますし、なんとプレヰステヱシヨンで遊んだことだってあるんですよ
GM:すごい!
GM:サイバーでデジタルだ
柏木 萌:樹木としての死期を悟り隠遁していましたが、化生岩になにかあったらしいと察知し街に出てきて
柏木 萌:UGNにあっという間に見つかったりして今に至ると思います。よろしくお願いします
GM:いきて
柏木 萌:データ的には光の手で雨粒の矢を撒きます! いじょうです!
GM:シーン攻撃こわい! よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!
GM:ではハンドアウトはこちら
PC2
UGN協力者/関係者
シナリオロイス:甲谷美代子
あなたは雨宿町に滞在する/暮らすオーヴァードだ。
ある日あなたは知り合いの老人、甲谷美代子から声をかけられる。
どうやら、どこかで大事な袋をなくしてしまったらしい。
見かけたら知らせてほしい……と頼まれた瞬間。飛んでいった鳥は確かにその袋を持っていた。追いかけよう。
GM:ということで、こっちはなくしちゃった人が出てきました
GM:おばあちゃんですね。柏木さんより年下だと思うけど……
柏木 萌:なるほど。 困りごとに貴賤はありませんしなくしものはよくないですね
GM:見つけたけど鳥がもってっちゃってますので、追っかけてほしい
柏木 萌:任せてくださいよ、ぼくは鳥には強いんで
GM:無事に袋は元の場所に戻るのか?という内容です
GM:知識ありますもんね
柏木 萌:つつかれたり、巣を作られたり、生りかけのどんぐりを食べられたりしてますからね
柏木 萌:家族みたいなものですよ
GM:攻撃を食らっている
柏木 萌:ともかく元の場所に戻さねば!
GM:ファイトだ!
GM:というところで、簡単にトレーラーを流して始めていきますね。
GM:某県雫原市・雨宿町。
GM:昔ながらの町並みと、新興の住宅地とが入り交じる町。
GM:この町には古くから、『あやし』と呼ばれるレネゲイドビーイングが多く住まっていた。
GM:山際に聳える『化生岩』の活性によるあやしたちの増加。
GM:町役場や業者を隠れ蓑とするUGN雨宿支部は、今日も何かと忙しい。
GM:今回の事件は、ごくごく小さなもの。
GM:町に住む人の、ちょっとした困りごと。
GM:それでも、当人にとっては大きな事件なのだ。
あ、えと、お初です。戸神富久郎。コードは"ヒルカクロフ"。
え、あれ、あの、トレーラーって自己紹介とかいらないんですか。
聞いてなくて、俺……な、何言えばいいんですかね……。
……大事な物。他がどう考えても、その人にとっては絶対になくしたくないもの。
絶対、返してあげなきゃ、っすよね。
それがどっかに持ってかれちゃったら……取り返さなきゃ。
俺たちの仕事、地味かもだけど、そういうことだってきっと、含まれてるんです。
ダブルクロス The 3rd Edition『リプレイ・ドロップ 雨宿町拾物〜喜雨が降るまで〜』
『見てしまったら終わり』ってそういうことでしょ。見て見ぬ振りはできないんだ。
えっと、一緒に、お願いします。どうか。
って、なんでそこでニヤニヤしてるんすか、鈴掛先輩は!
オープニング1 天野 晴乃/月乃
GM:天野さんたちは登場侵蝕をお願いします。
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を1d10(→ 6)増加 (36 → 42)
GM:ある日のこと。
GM:あなた……あるいはあなたたちは、町内の古道具屋『長玄堂』から届け物を頼まれていた。
GM:届け先は、ここ。
【雨宿町・『(株)ピカピカ』社屋前】あるいは【UGN雨宿支部・調査部および処理部前】
GM:町の便利屋をカヴァーにした、小規模な社屋。
GM:用事自体はすぐに済んだ。
GM:あなたたちは社屋を辞して、再び外に出ようとした、その時だ。
戸神 富久郎:「すっ」
戸神 富久郎:「すいません! ま、待ってもらえますかっ」

【戸神富久郎・『(株)ピカピカ』業務担当】あるいは【"ヒルカクロフ"・UGN雨宿支部処理部員】
戸神 富久郎:前髪を長くして、顔がよく見えない作業着姿の青年。マスクをずり下げて、ようやく口元が見えた。
戸神 富久郎:あなたたちに呼びかけている。
GM:表の顔でも裏の顔でも、多少は顔見知りだろう青年だ。
天野晴乃:「ん……? あ、富久郎じゃん」声をかけられて、茶色の髪をなびかせながら振り返る
戸神 富久郎:「あ、えっと、晴乃さんの方……」もごもごしながら。
天野晴乃:「おっすー、今日も目ぇ見えないな」軽く挨拶しながら青年の方に歩み寄る
戸神 富久郎:「あ、えっと、その、お使いの後で申し訳ないんすけど」
天野晴乃:「おお、よく分かったわね!」
戸神 富久郎:「ちょっとこっちからも頼みたいことがあって……」
戸神 富久郎:「そりゃ……なんか……こわ……元気だし……」
戸神 富久郎:「いや、えっと、これ」手を差し出す。
天野晴乃:「こいつめー……で、頼み事? 何? またお仕事関係?」
天野晴乃:「どれどれ?」手元を見る
戸神 富久郎:そこには、赤い布で作られた巾着袋があった。
戸神 富久郎:なんとなく、あまり新しいものではないのはわかる。中身も軽そうだ。
戸神 富久郎:「これ、こないだ仕事で道を清掃したら見つけたやつで」
戸神 富久郎:「あの、持ち主を知ってるんですよね。渡してあげないとって」
戸神 富久郎:「甲谷さんっておばあちゃん。三丁目の方に住んでる」
天野晴乃:「ああ、甲谷のおばあちゃん!」
戸神 富久郎:「知ってた、よかった」ほっとした様子。
天野晴乃:「昔から、かわいがってもらってたしね」
戸神 富久郎:「なら、これお願いします。返してあげてほしい」
戸神 富久郎:なぜか自分で渡そうという様子はない。
天野晴乃:「富久郎が自分で返さないの?」
戸神 富久郎:「んん……えっと、その」
天野晴乃:「苦手だっけ、そういうの」
戸神 富久郎:「俺、なんか嫌われて……っつうか、怒られがちで」
戸神 富久郎:「なんでかはわかんないけど、他の人の方がおばあちゃんも安心かなって」
天野晴乃:「甲谷のおばあちゃんに?」
戸神 富久郎:「背筋伸ばしなさい!とか」
戸神 富久郎:「あんたちゃんと食べてるの! また痩せたんじゃないの!とか」
天野晴乃:「へぇー……」大体どういう種類なのか察して笑って
天野晴乃:「わかった、ならこの晴乃様に任せなさい!」
戸神 富久郎:「あ、よ、よかった……」
天野晴乃:巾着袋に手を伸ばしたように見せて、戸神の手をとって
戸神 富久郎:「ん」
天野晴乃:「二人で行くぞっ!」
戸神 富久郎:「お、俺も!?」
戸神 富久郎:「いや、だって、その、おばあちゃんも怒りたくないでしょ……!」
天野晴乃:「あたりまっしょ、これ聞いてほっとけないもん」
戸神 富久郎:「なんで!?」
天野晴乃:「お婆ちゃんに元気な顔見せたげなさいってコト」
戸神 富久郎:「ええー……いや、俺はおばあちゃん心配ですけど……」
天野晴乃:「なら決まりね、ホラ!」
戸神 富久郎:そう言いながら袋をちらりと見た、その時。
天野晴乃:「あたしの顔を立てるって事で!」
天野晴乃:と言いながら、袋をちらと見る
GM:ざあ、と風が吹いたような気がした。
戸神 富久郎:「……え?」
GM:赤い袋は、手の中から消え去っていた。
GM:風の吹く先には、一羽の黒いカラス。
GM:袋を器用にくわえて、飛び去っていく。
戸神 富久郎:「……あ」
天野晴乃:「あれっ、どこ消えた……ってカラーッス!?」
戸神 富久郎:「あーっ!」
天野晴乃:「待てこのガアガアやろー!!」
天野晴乃:「おっかけるよ富久郎!」
戸神 富久郎:「……待って待って」
戸神 富久郎:「あれ、多分支部で聞いてたやつだ」
戸神 富久郎:「あちこちでいろんなものを盗んでくカラス……多分アニマルオーヴァード」
天野晴乃:構わず走りだそうとした晴乃の目が、数度明滅したと思うと
天野月乃:「盗人カラス……ですか?」顔付きが月乃のものに変わっている
戸神 富久郎:「え、あ、あの、うん」
戸神 富久郎:「そう……だから、俺、ここで調べ物してから後で車飛ばします」
戸神 富久郎:「悪いけど、天野さんたちはカラス、追っかけられないか試してもらえないかな……」
天野月乃:「アニマルオーヴァードという事は自我もハッキリしているはず、何か目的意識があって動いているのでしょうか……」
天野月乃:「あ、はい。 任せてください」
戸神 富久郎:「……こっちも、何かわからないか見てみます」
戸神 富久郎:そう言うと、大慌てで社内に戻っていく。
天野月乃:「よろしくお願いします」ぺこりとお辞儀
戸神 富久郎:お辞儀を軽く返して、ドアにぶつかりかけたりしながら。
天野月乃:その姿を見送ろうとして
天野月乃:ドアにぶつかりかけたりしているのを、アワアワして見送る
天野晴乃:(カラスねぇ、どっかで聞いた気がするんだけど)
天野月乃:「おじさまから、届け物を持っていかれないように気を付けてって……私たちが任されたのもそれででしょ」
天野晴乃:(そだっけ?)
天野月乃:「ちゃんと聞いてようよ」
天野月乃:「……とりあえず今は、甲谷おばあちゃんの袋ね」
天野月乃:「もういいよ」そう言って目を閉じて
天野晴乃:「おっしゃ! 待ってなさいあの鳥野郎!」晴乃が再び体の主導権を握り、駆け出す
天野晴乃:「他人のモンとってタダで済むと思うなよー!!」
GM:ロイスの取得が可能です。
天野 晴乃/月乃:戸神富久郎 ☑ほっとけない・信頼/不安・恐怖
GM:よい感情
天野 晴乃/月乃:前半晴乃後半月乃です
オープニング2 柏木 萌
GM:柏木さんは登場侵蝕をお願いします。
柏木 萌:34+1d10
DoubleCross : (34+1D10) → 34+6[6] → 40
GM:レネゲイドビーイング……あやしであるあなたは、現在は人里に降りている。
GM:UGNの面々含め、顔見知りもそれなりに増えたことだろう。
GM:道端で声をかけてきた、この女性もそのひとりだ。

年輪女史メーカー
甲谷美代子:「あらあら、柏木さん。こんにちは」
甲谷美代子:ややゆっくりとした話し方。
柏木 萌:「ああ、これは甲谷さん。 今日もご機嫌麗しゅう」
甲谷美代子:杖を手に、何かを探しているような素振りのようだった。
甲谷美代子:「ええ、ええ、ええとね……実は」
甲谷美代子:「あまり麗しくはなくてねえ……」
甲谷美代子:困った顔をする。
柏木 萌:「おや、それはいけない。ひとの笑顔が曇るのは、花が落ちるように辛いものです」
甲谷美代子:「この年だと、花が落ちるのなんて見飽きちゃいましたよ」
柏木 萌:「何か…お困りごとでも?」話し相手はやや町中には場違いな、和服姿の青年だ。
甲谷美代子:「ええ、そうなの……」きょろきょろと地面を見渡し。
甲谷美代子:「あなた、どこかで、これくらいの袋を見かけなかった?」
柏木 萌:「袋…」
甲谷美代子:指で、文庫本くらいの大きさを作る。
甲谷美代子:「色は赤でね、元々は着物の布地だったのよ」
柏木 萌:端正な顎に手をやり、物憂げに思案し
柏木 萌:「…なるほど。布」コンビニの袋(最近は有料らしい)のイメージを振り払う。
甲谷美代子:「でも、赤い着物なんてもう長いこと着ないし、息子夫婦も孫も着物なんて、でしょう」
甲谷美代子:「だから、何年か前に思い切って解いてねえ」話が長い。
甲谷美代子:「そうそう、その袋をね、落としちゃって」
柏木 萌:「寂しいものです。いいものなのでもっと流行ってくれてもいいと思うのですが、着物」目立たなくて済むし。
甲谷美代子:「この町はまだ多い方ですけどねえ。いい呉服屋さんもあるし」
甲谷美代子:「私も久しぶりに……ああ、いえ、そうじゃなくてね」
柏木 萌:「ぼくは心当たりがありませんが…どこでなくされたのでしょう?」
甲谷美代子:「それほど家から離れたところじゃないとは思うのよ」
甲谷美代子:「多分、お財布とかを出した時に落としたのじゃないかって……」
甲谷美代子:「お財布ね、最近は時々鞄の中でどこにしまったかわからなくなったりして」
甲谷美代子:「ごそごそってやるでしょ。その時のような気がするのよねえ」話が長い。
柏木 萌:「ほほう…」ゆっくりと聞いている。 一連の話を、特に長いとは認識していない。
柏木 萌:「このぼくの経験上…ご近所のかたが見つけてくれていたら、拾ってくれている。 そのように思量します」
甲谷美代子:「皆さんいい方たちだものねえ」
柏木 萌:「きょうもこのあと町の中を歩いて回るので、人をあたってみますよ。 目立つ色ですから、見る人がいればすぐ…」
GM:その時。
GM:あなたの視界の端を黒い何かがよぎった。それから、赤い何かも一緒に。
カラス:「…………」
柏木 萌:「………」
カラス:くちばしを閉じて飛んでいるカラスが一羽。
カラス:そこには、赤い巾着袋がくわえられている。
柏木 萌:「そんなことってある?」
甲谷美代子:「ああ、ああ、あれよ!」
甲谷美代子:「カラスが拾ってたのねえ……どうしましょう」
甲谷美代子:「……とても、大切なものが中に入っていて……」
甲谷美代子:見るからにしょげている。
柏木 萌:「大切なもの…」カラスが食べそうな何かだろうか?
甲谷美代子:「お金がどうとかじゃないのよ。個人的なものだけど」
甲谷美代子:「でも、他の人がどうでも、私には大切なの……」
柏木 萌:いや、そうではない。 いま重要なのは、きのうUGNに寄ったときに聞いた泥棒カラスの事件の話。
柏木 萌:そして、直接見てしまった以上、だれかが回収してくれているものを拾うのではなく、自分で動かないといけないということで…
柏木 萌:「困りましたねぇ」
甲谷美代子:「……巣を見つければ、そこに運んでいくのかしらねえ」
甲谷美代子:「便利屋さんにお願いして……できるのかしら」弱り果てている。
柏木 萌:「いえ、この足でちょっと追いかけてみますよ。 鳥が巣を作りそうなところは何となくわかるんです」
甲谷美代子:「ええっ」
甲谷美代子:「大変じゃありませんか。大丈夫?」
柏木 萌:「これに関しては便利屋さんに引けは取りませんよ」えへんというように心持ち胸を張る。
甲谷美代子:「そう……そうねえ。便利屋さんのところの若い子はどうもほっておけないし」
甲谷美代子:「無理はなさらないでね。どうか」
柏木 萌:「ああ、戸神くん…」言われて、連絡くらいはしておいた方がいいなと思い当たる。
柏木 萌:「なぁに、鳥だなんてぼくにとっては手のかかる家族みたいなものです。 つつかれたり、住まれたり…」
甲谷美代子:「住まれたり」
柏木 萌:「ええ、はい。 軒先? 軒先でいいんでしたっけ? そういうあれに…」
柏木 萌:「そういうことなので、、もうあの袋はもう手元に戻ったつもりで待っていてください」
甲谷美代子:「ああ、ツバメとか!」手を合わせる。
柏木 萌:「そう、そんな感じです」つられて手を合わせる。
甲谷美代子:「申し訳ないけど、甘えてみるわ。お待ちしてますね」
柏木 萌:「フッフッフ。 それではさっそく失敬… 吉報を待っていてください」どこかルンルンした落ち着きのない足取りでその場を去り始める。
甲谷美代子:「気をつけてねえ」
甲谷美代子:背中に手を振る。
GM:ロイス取得のみできます。
柏木 萌:甲谷美代子 〇尽力 / 危うくばれるところだった…
GM:ww
柏木 萌:以上で!
GM:気をつけてね
ミドル1 合流
GM:全員登場。登場侵蝕をお願いします。
柏木 萌:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+6[6] → 46
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を1d10(→ 7)増加 (42 → 49)
GM:なんか安定してますね数値
GM:そういう経緯で、あなたたちは町中をカラスを追って走り始めた。
GM:(株)ピカピカへの連絡が功を奏し、互いのことは既に把握済みだ。
GM:また、戸神からはカラスの情報をある程度得ることができそうだ……。
【雨宿町・路上・昼】
GM:大きな町ではない。人通りはそこそこというところ。
GM:旧市街から駅に少し近付き、町並みが現代的になりつつあるあたり。
GM:その歩道を、あなたたちは走っていた。
天野晴乃:「うおー! 待てこのクロクロヤロー!!」看板を避けガードレールを飛び越し、元気にカラスを追っかけている
柏木 萌:「そうです。お待ちなさいこの黒々野郎」天野晴乃たちを和服に草履姿でひょいひょいと追いかけている。
天野月乃:(物を集めて……巣を作ってるって事は雌なのかも)
天野晴乃:「あ、たしかに……って、うわっ」連絡はもらっていたが、突然ぬっとあらわれるものだから驚き
柏木 萌:「こんにちは天野嬢。 本日もご機嫌麗しゅう」とりあえずこれを言っておけばいいと思っている。
戸神 富久郎:『そろそろ柏木さんと合流できるくらいだと思うから』メッセージが送られてくる。
戸神 富久郎:ちょっと遅い。
天野晴乃:「ご機嫌よろしくないー!」
天野晴乃:「カシワ様、たしかそっちも追ってんだっけ」知り合った時の呼び名が抜けない呼び方で
柏木 萌:「そうでしょう。 言っている途中であまり麗しくなさそうな気はしていましたよ」
柏木 萌:「…様、はよしてほしいものですね。 何か、こう、くすぐったいというか…」
戸神 富久郎:『そしたら一緒に追ってもらえると嬉しいです』どうも遅い。
天野晴乃:『オッケー任せといて!』続けてサムズアップをしている絶妙な可愛さの市のキャラクターのスタンプ
柏木 萌:「追いかけてはいるのですが、ほとほと困り果てていたところで…」
天野月乃:『合流しました、申し訳ない』
天野晴乃:「呼び方はもう慣れだしー」
柏木 萌:「何しろほら、カラス。 大きいし人に慣れているし、あれもう野鳥というより市鳥でしょう」話が長い。
天野晴乃:「あ、そうだ……鳥とか友達だったじゃん、ワンチャンあいつどーにかできない?」
戸神 富久郎:スタンプは既読スルーをされるが、単になんと返せばいいのかわからないだけだ、ということはあなたたちにはわかる。
柏木 萌:「…残念ながら。 よくよく考えてみれば、彼らは枝先に巣作りをするかわいい小鳥たちとはわけが違います」
柏木 萌:「なんかハンガー…ハンガー? の針金を曲げて巣の材料にしたりするし…怖い…」
天野晴乃:「たしかに、襲ってる側だもんね……」
天野月乃:(Aオーヴァードだし、能力の利きも悪そう)
柏木 萌:「カラスは頭もよい。こうして追いかけていてもじきに撒かれかねません」
天野晴乃:「たしかに、撃ち落として良いならやるんだけど…!」
天野月乃:(だめだよ?)
柏木 萌:「こう、何かの拍子に巣の場所がわかれば楽が出来るのですが…」
天野晴乃:「おばあちゃんの巾着巻き込んじゃうかもだし、ちょっと頭使うしかないかー……」うへぇって顔
天野晴乃:「行く先突き止めて先回り、たしかに手っ取り早そうね」
柏木 萌:「何かこう、心当たりとかないですか? カラスの巣の場所を知ってそうな人とか」
柏木 萌:「具体的には駆除に慣れてる業者とか…」もっと具体的に言えば戸神富久郎くんとかだ。めんどいので人間に借りを作りたくない。
天野月乃:「戸神さんが、調べてらっしゃいますけど……」
天野晴乃:昔は、目の前の男を全ての樹の神と勘違いしていたのを思い出して急に恥ずかしくなり、引っ込んでいる
柏木 萌:「重畳。それは折が良い」超然と、しかしながらわざとらしく、走りながらぽんと手を打つ。
天野月乃:「聞き込み調査、してみましょうか……ルートが分かれば絞り込めそうです」
柏木 萌:明らかに連絡をしてくれるのを当てにしていた反応だ。
天野月乃:「丁度良かったですね、巡り合わせに感謝しなきゃ」
柏木 萌:「三人揃えば文殊の手です」
天野晴乃:「いや、これ分かってたでしょ……コイツー」ジトーっと柏木を見て
柏木 萌:「線で追うより、面で囲うがよいでしょう」
天野晴乃:「面ねぇ……」
戸神 富久郎:『よかったら、聞き込み調査お願いします』やはり遅いメッセージが来る。
天野月乃:「この街なら、面にあたるだけの情報網はあると思います」
戸神 富久郎:『こっちからも人を出したりするんで』
天野晴乃:『ありがとっ!』高速タッピング
柏木 萌:「おお。何と華麗なポケベル捌き…」プッシュボタンが付いていないものを電話と認識していない。
戸神 富久郎:既読スルーされるが、多分、やっぱり何を返せばいいのかわからないのだろう。
天野晴乃:「スマホくらい慣れてよカシワ様……」これでも情報通なのでいざという時には頼りにしているのだ、連絡が取れないと困る
天野晴乃:「よし、じゃあ3人寄ればなんとのやら作戦開始ね!」
天野月乃:(戸神さん入れたら4人なんだけど……)
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
柏木 萌:天野晴乃 〇信頼 / 羞恥
柏木 萌:天野月乃 〇信頼 / 苦労してそう
天野 晴乃/月乃:カシワ様 ☑信頼・懐旧/恥辱・羞恥
GM:めちゃくちゃ恥ずかしがってる
柏木 萌:以上で取得。 購入は…強化素材!
天野 晴乃/月乃:幼少期知られてるから……
柏木 萌:2dx>=15
DoubleCross : (2DX10>=15) → 1[1,1] → 0 (ファンブル) → 失敗
GM:わお
柏木 萌:買い物しようとしたら草履の緒が!
GM:ダブルクロスにはファンブル表はないのでよかった
柏木 萌:いじょうです
天野 晴乃/月乃:甲谷美代子 ☑愛情・尊敬/食傷・不安
天野 晴乃/月乃:購入はアームドスーツで
天野 晴乃/月乃:1dx+3>=15
DoubleCross : (1DX10+3>=15) → 2[2]+3 → 5 → 失敗
天野 晴乃/月乃:失敗、以上!
GM:はーい
ミドル2 調査
GM:全員登場推奨です。登場侵蝕をお願いします。
柏木 萌:46+1d10
DoubleCross : (46+1D10) → 46+2[2] → 48
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を1d10(→ 10)増加 (49 → 59)
GM:上がった
GM:では、説明!
GM:このシーンはあちこちで居場所の情報収集をしつつカラスを追ってもらうシーンです。
GM:最終的には巣にたどり着こう!
柏木 萌:たどり着くぜ!
GM:情報収集判定を4回成功させるとゴールです。
天野晴乃:4回……!
GM:技能は任意の情報と、知識:野鳥で目標値は7
GM:一度調べた後に登場侵蝕1d10を振り直してまた判定ができます。
GM:判定成功したら軽くロールしてあちこち行く感じかな……
GM:何か質問はありますでしょうか
柏木 萌:特にありません!
天野晴乃:おっけー!
GM:よし!
GM:では行動値順に判定しましょうか。
GM:技能を宣言してサクサク振っていきましょう。
GM:まずは柏木さんからー
柏木 萌:そうか私の方が早いんだ!
柏木 萌:野鳥カテゴリ…アーバンな世界に適応しきっておらぬだがうぬの運の尽きよ!
GM:ちなみに待機もできますし(あんまり意味はないが)
柏木 萌:と思いましたが明らかに噂話で振ったほうが有効そうなので<情報:噂話>で振ります ミーミルの覚書で噂好きの友人を指定!
GM:侵蝕格差とかを鑑みて余計に判定するよ、とかもできます
GM:野鳥ー!
柏木 萌:4dx10+1>=7
DoubleCross : (4DX10+1>=7) → 6[1,2,5,6]+1 → 7 → 成功
柏木 萌:あっぶない!
GM:しかしばっちり
GM:では軽く調査演出していきましょうか。
天野晴乃:じゃあ噂話でコネ使って……振る!
天野晴乃:3dx+1>=7
DoubleCross : (3DX10+1>=7) → 4[3,3,4]+1 → 5 → 失敗
天野晴乃:財産点2点使って成功にするよ! 残り4点
GM:あっ演出先かなって思ってたけど、じゃあまとめて振っちゃいますか
GM:財産点はオッケーです
GM:そしたらあとは侵蝕振り直しでやりたい人が判定してってください
柏木 萌:知識だと財産点使えないけど…一度知識:野鳥で振ってみたいですね
GM:どうぞどうぞ
柏木 萌:ありがたく!
柏木 萌:48+1d10
DoubleCross : (48+1D10) → 48+6[6] → 54
GM:安定体
柏木 萌:うなれ鳥など家族同然の私のダイス!
柏木 萌:2dx+1>=7 <知識:野鳥>
DoubleCross : (2DX10+1>=7) → 7[2,7]+1 → 8 → 成功
GM:おお!
GM:ばっちりじゃん
柏木 萌:よし、けっこう知ってた!
柏木 萌:チッ…
天野晴乃:じゃああたしも
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を1d10(→ 9)増加 (59 → 68)
GM:あがる
天野晴乃:100超えたら本番って型だから上がってくれなきゃ困っちゃう
GM:なるほど!
天野晴乃:コネ使って噂話で!
天野晴乃:4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 6[2,2,3,6]+1 → 7
天野晴乃:成功!
GM:すごい!
GM:ということで4回の情報収集判定に全て成功しました
GM:おめでとう! 巣がわかったよ!
天野晴乃:やったー!
GM:では軽く聞き込みロールをやってきましょう
【雨宿町・路上・昼】
GM:駅前に少し近付くと、広場があり人の数も多い。
GM:街路樹も多く、鳥の巣などもあちこちにあるのだろう。
GM:もしかすると、この辺りなら情報が得られるかもしれない。
柏木 萌:「…さて、聞き込みを始めてみましょうか」
柏木 萌:「あの布地の色は目立ちますからね。 この近くに巣があるなら、誰かしら見ているでしょう」
柏木 萌:広場の人並みを見る。 多い。
GM:近隣には高校生のグループが多い。
GM:ちょうど部活帰りなのだろう。
柏木 萌:「…この中の誰かが」ちょっと声量が尻すぼみになる。
柏木 萌:(さて。いまどきのナウなヤングと話が合う自信はないが…)
柏木 萌:(変化に敏感で飢えているのが…若者!)
柏木 萌:「やぁ、こんにちは」笑顔で高校生のひとグループに挨拶をして近づいていく! 調査開始だ!
女子高生:「……こんにちは?」怪訝な顔。
小比良 舞:「……こんにちはー」
小比良 舞:ポニーテールの女子高生がひとり。比較的友好的そうだ。
小比良 舞:「? 何かありました?」髪を気にして押さえているようだ。
女子高生:「舞、髪だいじょぶ?」
女子高生:「すごい勢いだったよね、カラス。ぶわーって」
柏木 萌:「いえ、少し伺いたいことが…カラス」
小比良 舞:「うん、結び直したけど……お気に入りだったのになあ、あのゴム」
小比良 舞:「カラス、気をつけた方がいいですよ。なんか最近物が盗られること多くて」
柏木 萌:「…そちらの美しい髪のお嬢さん。カラスに襲われたのですか」
小比良 舞:「え、うつ、え?」
小比良 舞:「お、襲われましたけど……」
柏木 萌:「もしかしてそのカラス、先に赤い布の巾着袋を咥えていたりしませんでしたか…?」
小比良 舞:「あ、そう、そう!」
柏木 萌:「こう、なんか、上等な布地の…」
小比良 舞:「それなのに私のゴムまでもってっちゃって!」
柏木 萌:「おお…」
小比良 舞:「確かに綺麗な袋だったけど、それどこじゃなかったんですよね」
柏木 萌:「一対しかないくちばしでなんと器用な…」
小比良 舞:「あっちからあっちに、ばーって」
小比良 舞:旧市街寄りの空を指す。
小比良 舞:「巣があるのかなあ。ゴムー」名残惜しそうだ。
柏木 萌:「失礼。麗しい女性の髪留めを奪うなど…許しがたい蛮行ですね。あちらに行ったと」指差された方角を見る。
小比良 舞:「そうです!」
柏木 萌:「ときにお嬢さん。連絡先を教えていただいても…?」
小比良 舞:「……え?」
女子高生:「ちょっ、何ナンパしてるんですかー!」
柏木 萌:「ああ、違うんです。ひいきでも差別でもなく、どうせならあなたたち全員の連絡先を…」
女子高生:「舞はピュアだからうちらが守……」
女子高生:「全員とかちょっとあり得ないと思う!」
小比良 舞:「えっえっ、えーと」
柏木 萌:「いやほら。ちょうど赤い巾着を盗まれて探していたので」
柏木 萌:「せっかくだし髪留めも一緒に見つけたら返してしまいたいなと…直接でなくても」
小比良 舞:「……ああ! そういうこと!」
女子高生:「ええー、ほんとに? 業者じゃない?」
GM:ぶつぶつ言いながらも、なんだかんだ彼女らの連絡先を得た。
柏木 萌:『大丈夫ですよ。ぼくは無職ですから』などと言い出す前に話がとんとん拍子に進んだのは幸運な事だっただろう。
柏木 萌:丁寧に礼をして別れると、借りた予備のポケベル(スマートフォン)を取り出して連絡を入れ始める。
柏木 萌:「背景 さわやかな季節を向かえ、いかガオス越しでしょうか」
柏木 萌:「こちらは女がくせいの連絡先をたくさん手に入れました カラスは休止甲斐に向かったそうです ケイグ」
柏木 萌:「よし」やり遂げた顔で一息入れる。
【古道具屋『長玄堂』】あるいは【UGN雨宿支部・レネゲイドアイテム研究室】
GM:あなたがこの店を訪れるのは、今日二回目になる。
GM:最初は、お使いを頼まれた時だ。
早川 彦山:「……ああ、無事届け物は終わったか」
早川 彦山:【早川彦山・古道具屋『長玄堂』店主】あるいは【"玄斬坊"・UGN雨宿支部研究部員】
早川 彦山:人相の悪い和装の店主が、あなたに話しかける。
天野晴乃:「ばっちし、あたしに任せて正解だったでしょ?」
早川 彦山:「そうだな。ちょうど来てくれて助かった」
天野晴乃:「え? またお使い? 今ちょっと取り込んでるんだけど」
早川 彦山:「それはさすがにこき使いすぎだろう」
早川 彦山:「先ほどご近所から菓子をもらってな」
早川 彦山:「良かったら食べていくといい……と」
早川 彦山:「取り込み中か。それは悪いことをしたな」
早川 彦山:取り出そうとした包みを引っ込める。
天野晴乃:「今取り込まなくなった! お菓子ー!」
天野晴乃:ちぇー、と声を出しながら大袈裟に両手を振って(売り物にはぶつからないポジションは心得ている)
早川 彦山:「現金だな君は……」和菓子の包みを幾らか、あなたに渡してくれる。
早川 彦山:「で、何が取り込み中なんだ」
天野晴乃:「あ、じゃあこっちも……たい焼き」小脇に抱えていた包みを置く
天野晴乃:「ん? あー……」和菓子を美味しそうに頬張りながら
天野晴乃:「頼まれた時に聞いてたカラスいたじゃん、見かけてさ」
天野晴乃:「知り合いの知り合いが大切なモン持っていかれちゃったみたいで、追ってんの」
早川 彦山:「ああ、あの面倒なやつか」
早川 彦山:「大切な物? カラスは光り物を集めるって言うが」
早川 彦山:「……いや、待てよ。カラス……」
天野晴乃:「オッサンところで被害とかでてる?」
早川 彦山:「いや、うちはないんだが」
早川 彦山:「さっき、菓子をいただいた時だよ。近所でカラスを追いかけてたご婦人がな」
早川 彦山:「結局追いつけなくて諦めたみたいだが……」
早川 彦山:「なんだか赤いものをくわえてたのは見えた」
天野晴乃:「お、目撃証言じゃん……! どの辺り?」
早川 彦山:「店の前の道を真っ直ぐに通っていったな。東方面か」
天野月乃:菓子の包み紙を手の中に閉じて、開くとこの街の地図になっている。
早川 彦山:「便利だな、まったく」
天野晴乃:「でしょ。 東か……さっき追いかけてたのと同じだし、そっち方向で間違いなさそうね」
早川 彦山:「うちがここで、この道をまっすぐ東だ。その後どうしたかは、わからんな」
天野晴乃:「もう少し当たってみるしかなさそうかー」
天野晴乃:「友達とか馴染みの店とかあたってみてたんだけど、カラスなんていすぎて逆に区別つかなくてさぁ」
早川 彦山:「それはそうだろうな……調査部なら人数もいるだろうが」
早川 彦山:「まあ、気をつけておけ。動物とはいえオーヴァードらしいからな」
天野晴乃:「能力使って殴り合いは普通にありそうだもんなー」
早川 彦山:「あり得るな。逆に言えば、手加減をする必要はなさそうだ」
天野晴乃:「オッサンの剣、今回も頼りにさせてもらうね」
早川 彦山:「手入れは任せておけ」不敵に笑う。
天野晴乃:こちらも砕けた笑みを返す
天野晴乃:と、そこで通知音を鳴らしたスマートフォンを取り出して確認
天野晴乃:「……なんだこりゃ」絶妙な文面が逆にらしさをにじみ出させる柏木からのメッセージを見た後
天野晴乃:「……なんだこりゃ!?」変な物持っていくカラスとか知らない? とメッセージを送った友人間のグループメッセージを見て仰天する
天野月乃:(変なイケメンに声をかけられた)
天野月乃:(不審者情報……)
天野月乃:(いきなり連絡先をもらった……無職らしい、って何!?)
天野晴乃:「何やってんだカシワ様っ!!」慌てて話題を煙に巻きながら
天野晴乃:「ごめんオッサン、お菓子美味しかった!」
早川 彦山:「おう。気をつけてな」
天野晴乃:「ご馳走さまーっ!」そう言って、いつもの調子で慌ただしく店を飛び出す
柏木 萌:柏木を見つけるのに時間はかからなかった。というかGPSを追えばすぐだ。
柏木 萌:「おお、天野嬢。おふかれ様です」街角のベンチに腰掛け、缶入りのお茶を片手に何かを頬張っている。
柏木 萌:傍らには和菓子店の紙袋。
天野晴乃:「お疲れさまー、じゃない!!」
柏木 萌:「ヒャッ…」
天野晴乃:「何一仕事終えた雰囲気出してんの、めちゃくちゃ話題になっちゃってるじゃん……」
柏木 萌:「コホン。 あなたたちの分もありますよ。お好きだったでしょう、和菓子」
天野晴乃:「いや、カシワ様なりにがんばってくれてるのはうれしーけどさぁ……」
天野晴乃:「ん、もらう」
柏木 萌:「ええ。あのカラス、どうやらすっかり話題のようで」
天野晴乃:ベンチの隣に腰掛けて
柏木 萌:「あのあと、目撃情報の先でまた目撃情報を聞くのを繰り返しました。 だいぶ範囲は絞りこめたと思いますよ」
柏木 萌:「これだけ候補を狭めれば、小鳥の巣の要領で探すのも現実的になってきます」
天野月乃:「ちょっと範囲を描いて行きましょうか」地図を広げて
天野月乃:聞いた範囲を地図上に赤い線で記していく
GM:ではその時。目の前の道路に、何かが通過していく物音が。
柏木 萌:「おや」
鈴掛 喜一:「ん、あ、あー! いたいた」
天野月乃:「えっ」
GM:【鈴掛喜一・『(株)ピカピカ』営業担当】あるいは【"ジェイトーカー"・UGN雨宿支部調査部員】
鈴掛 喜一:眼帯をつけた青年が、自転車に乗って。
天野月乃:「あ、鈴掛さん……どうも」ぺこりとお辞儀
鈴掛 喜一:行き過ぎた分だけあなたたちの方に戻ってくる。
鈴掛 喜一:「どうもどうもー。探してたんだわ」
柏木 萌:「どうもこんにちは。ご機嫌…麗しゅう?」今日は2人に言って2人とも麗しくなかったので疑問形だ。
鈴掛 喜一:「おれがこの辺に近かったから、データ渡しとけって」
天野月乃:「私たちを、という事は……カラスの件でしょうか?」
鈴掛 喜一:「そうそう。麗しいしカラスのこと!」
天野月乃:「あ、データ。 はい、ありがとうございます……」微妙にぎこちない
鈴掛 喜一:「お、ちょうどいいすね。地図と目撃地点?」
鈴掛 喜一:「多分、おれの持ってるやつと合わせるとばっちりなんじゃないかな……」
柏木 萌:「なるほどね、でゑた。知っていますよ」
柏木 萌:「そのでゑたには何と?」
鈴掛 喜一:地図に、さらに地点が足されていく。
鈴掛 喜一:「まあ、見た感じだとこっからさらに東」
鈴掛 喜一:「結構木が多くて暗い辺りがあるし、あの辺に巣があるんじゃね?って感じっすね」
天野月乃:「そう、みたいですね……」線を引いて行き
天野月乃:その動きの先にある林に丸をつけて
天野月乃:「ありがとうございます、たぶん……間違いないと思います」
鈴掛 喜一:「お、ジャスト」
鈴掛 喜一:「その辺、歩きだと大変よ……ってことで。そろそろ来るかな……」
鈴掛 喜一:「うちの真面目な後輩がさ」
柏木 萌:十年ほど前にあったはずの店。十年ほど前には無かった建物。 地図を見ながら、少し物思いにふける。
天野月乃:「ありがとうございます……ここまで気を回していただいてしまって」
天野月乃:鈴掛に習うように笑って見せるがぎこちない
鈴掛 喜一:「や、支部の方でも手を焼いててさ」
柏木 萌:「ええ、とても助かります。 やはり持つべきものはでゑたですね」
鈴掛 喜一:「友人とかじゃなくてー?」
GM:やがて、遠くからエンジン音が近付く。
GM:社用と思しきバンが、あなたたちの元へとやって来る。
戸神 富久郎:「き、来ました!」
柏木 萌:「おお、戸神くん。お疲れ様です」
戸神 富久郎:「乗ってください、あの、行きます。巣のとこ」
鈴掛 喜一:「お疲れ。おれは定時で帰りますわ。じゃーねー」
天野晴乃:「めっちゃ頑張ってるじゃん、お疲れ!」残っていた菓子を口に放り込み、立ち上がる。
鈴掛 喜一:高そうな自転車に乗って、サクサクと漕いで去っていく。
天野月乃:「あ、お疲れ様です……ありがとうございました。」鈴掛にお辞儀
柏木 萌:「甲谷さんが心配していましたよ。 痩せていませんか? ちゃんとご飯は食べていますか?」
鈴掛 喜一:返事をするように、ベルが一度鳴った。
戸神 富久郎:「……また……心配かけて……」
天野月乃:「えっと、気にされるって……」
柏木 萌:鈴掛氏に手を振って見送りながらにこやかに語りかける。
天野月乃:「それだけ、大切にされてるって事だと思います」
柏木 萌:「ええ。放っておけないと言っていましたね」
戸神 富久郎:「……そうなのかな。なんだか、自分が……その、申し訳なくて」
天野晴乃:「なーにが申し訳ないのさ!」
戸神 富久郎:「いい人なのに、残念に思われてるんじゃないか、とか」
戸神 富久郎:「いい人には、笑っててほしいじゃないすか」
天野晴乃:「富久郎は十分笑顔にできてるって」
戸神 富久郎:「そう……だといいけど」
戸神 富久郎:「……でも、いい人だから、困ってるのはほっとけない、です」
天野晴乃:「今回の事だって拾ったのは富久郎だし、カラスに持ってかれたのならあたしだって一緒でしょ?」
柏木 萌:「ふふ。 両思いではないですか」
戸神 富久郎:「うー、なんで俺、女子高生に諭されてるんだ!?」
天野晴乃:「別に歳は関係ないって、こういうのは」
戸神 富久郎:「……そっか」
戸神 富久郎:少し肩の力が抜けたようになる。
柏木 萌:「…期待を寄せられるのが、重たいですか」
天野晴乃:「あたしたちで、おばあちゃんの思い出を取り返しに行こ」笑って
戸神 富久郎:「……はい。カラス、きちんと捕まえなきゃ」
戸神 富久郎:「あいつ、支部長のアクセも盗んだんですよ」
戸神 富久郎:「なんかルビーかなんかがついてるっていう……」
天野月乃:(春日さんが凄い事になってそう……)
戸神 富久郎:「あと花屋の赤いバラとか」
天野晴乃:「そりゃまた……被害めっちゃでてるじゃん、そっちも取り返さなきゃね」
天野月乃:「……赤い?」
戸神 富久郎:「赤いやつ」
天野月乃:「被害が出たもの……全部、赤いんですね」
柏木 萌:「…髪留めの色を聞き忘れましたね」
戸神 富久郎:「ああ、聞いた話だとそうかも……」
天野月乃:「何か理由があるのでしょうか……こればかりは、見て確かめるしかありませんね」
柏木 萌:「…長く生きていると」
柏木 萌:「どうしても抱かずにはいられないものです。 …執着を」
戸神 富久郎:「執着……」
天野晴乃:「アイツなりの拘りね……」
戸神 富久郎:「あれで、わかるかな」
戸神 富久郎:「共振。毎回起こるものでもないみたいだけど……」
GM:土地のレネゲイドと感応して、精神に共振現象が起こる、それがこの町の特徴だ。
柏木 萌:「相手が動物であれ、せめて交渉の余地があればいいのですが」
柏木 萌:「ぼくもこの通り、木ですし」
天野月乃:「そうですね、無益な殺生は……したくないです」
戸神 富久郎:「……この町は、いろいろなものがいるから」
戸神 富久郎:「可能な限りでは受け入れようっていうのが、支部の方針です」
戸神 富久郎:「だから、俺もそう。ちゃんと反省して物を返してくれればそれで……」
戸神 富久郎:「いや、なんかおこがましいかな……」頭を掻いている。
天野晴乃:「何言ってんの! 支部の方針立派に話せてるじゃない!」
柏木 萌:「立派ですよ。落としどころがなくては、まとまる話し合いもまとまりません」
戸神 富久郎:「……んー、そう、そういうことにします」
戸神 富久郎:「……やるぞ」小さく呟く。
天野晴乃:その姿を見てニッコリ笑い、柏木の方を見て。
天野晴乃:(ホント、いい加減なようで大事な所は外さないって言うか……)さっき渡された、昔好きだと言った菓子の包み紙を丁寧に畳んでポケットにしまい
天野晴乃:「じゃ、見た者の義務として、最後まで見届けに……行きましょう!」
GM:ロイス取得と購入判定ができます。
天野晴乃:ロイスは保留! 枠足りない!
天野晴乃:購入はアームドスーツ
天野晴乃:2dx+3>=15
DoubleCross : (2DX10+3>=15) → 5[2,5]+3 → 8 → 失敗
天野晴乃:今日はイマイチね……!
柏木 萌:戸神 富久郎 〇老婆心 / この子も苦労してそう
天野月乃:晴乃が振ってるから……?
GM:そういうのあるんだ
柏木 萌:2dx>=15 強化素材
DoubleCross : (2DX10>=15) → 7[5,7] → 7 → 失敗
柏木 萌:以上で!
クライマックス
GM:全員登場! 登場侵蝕をお願いします。
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を1d10(→ 8)増加 (68 → 76)
GM:上がるなあ
柏木 萌:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+2[2] → 56
GM:格差!
【雨宿町・東方面の雑木林】
GM:あなたたちは、カラスを追って林へと踏み入った。
GM:それらしき巣はすぐに見つかった。地面に、赤いヘアゴムが落ちていたからだ。
戸神 富久郎:「あの、じゃあ、俺が取りに行きます。カラスは警戒しててください」
戸神 富久郎:《軽巧》でひょいひょいと木に登っていく。
戸神 富久郎:「あーっ、やっぱりここだ。ありました。袋も……」
柏木 萌:「うおっと。こりゃ素早い」
天野月乃:「よろしくお願いします……わっ、凄い」
戸神 富久郎:喜びの声が降ってきた直後。
GM:カラスが数羽、戸神に向かって飛び込んでくる。
戸神 富久郎:「うわっ」
天野月乃:「あっ! 危ないです……!」
GM:あなたたちの方にもだ。
柏木 萌:「…! 戸神くん!」
GM:いつの間にか周囲にはカラスが増えて、ばさばさと威嚇するような羽音が聞こえてくる。
GM:おそらく、本体は一羽なのだろうが、見分けはつかない。
柏木 萌:「一旦降りて! 木の上は狙い撃ちです!」
戸神 富久郎:「って言われても……いたたっ」
天野月乃:「飛び降りてください!」
カラス:どの個体がそうなのかはわからないが、突如として強い《ワーディング》の気配。
天野晴乃:「げっ、やる気満々じゃん」
戸神 富久郎:「……あっ」
天野月乃:「それに、来る……!」いつもの"あの"感覚だ
戸神 富久郎:「なんでこんなものがこんなところに……?」何かに気付いた様子。
GM:衝動判定です。意志で目標値9。
GM:ただし、今回はステージ限定アイテムがあります。
ステージ限定アイテム『化生岩の欠片』
衝動判定後の侵蝕上昇を30に変更可能。
柏木 萌:なんとぉ!
天野晴乃:おおー
GM:2d10かどっちか選べます。
GM:巣の中になんかあったみたいですね。
GM:というところで判定をどうぞ!
柏木 萌:なんか…
柏木 萌:迷いますがここは…2d10でいきます。
天野 晴乃/月乃:なんか
天野 晴乃/月乃:30で
GM:どぞ!
天野 晴乃/月乃:3dx>=9
DoubleCross : (3DX10>=9) → 9[5,9,9] → 9 → 成功
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を30増加 (76 → 106)
柏木 萌:3dx10+1>=9
DoubleCross : (3DX10+1>=9) → 9[5,7,9]+1 → 10 → 成功
柏木 萌:56+2d10
DoubleCross : (56+2D10) → 56+7[2,5] → 63
GM:つよいひとたち
GM:では。
柏木 萌:わたしたちには届けたい思いがある!
GM:この地のレネゲイドが、ワーディングの力と共鳴を起こす。
GM:それは、あなたたちの心に、ひとつの声を届けるだろう。共振現象だ。
GM:覚えてるのは、いっこだけ。
GM:お母さんがいつも暗くなる前に帰ってきてくれて、何かおいしいものをくれるの。
GM:あたしたち、いつもケンカしながら一生懸命食べたっけ。
GM:今は、わからない。みんなどこに行っちゃったのか。
GM:散り散りになって、それっきりなんだ。
GM:…………。
GM:覚えてるのは、いっこだけ。
GM:優しかった母さんが帰ってくる時、いつも、いつも。
GM:空が、燃え立つように真っ赤になるの。
GM:あたしはそれを見るたびにいつも、ほっとしたような、苦しいような気持ちになって。
GM:他のみんなは、どうだったのかな。
GM:それからずっと、懐かしくてたまらない。
GM:燃えるような赤を見る度に、掻き立てられるような気持ちで、気がついたら……。
GM:あたしの巣の中は真っ赤っ赤になっていった。
GM:空が、燃え立つように真っ赤になるの。見えるでしょ。
GM:あたしの空。思い出の色。
GM:幾ら鳴いても届かない、遠い日の色。
GM:それは、一羽のカラスの記憶。
GM:……まだ、どうやら歪んではいない。真っ直ぐな気持ち。
GM:しかし、だからこそ厄介な気持ちが、あなたたちに突き刺さるように伝わる。
GM:軽度な罪ではあるが、一度懲らしめる必要はある。そのことがわかるだろう。
カラス:ばさばさと、羽音が続く。
天野月乃:「……お母さんを、懐かしんで」
カラス:どれがそうなのかは、まだわからない。
GM:空は、夕方に近付き、徐々に赤く染まっていく。
天野晴乃:「その面影を追ってたってわけね」
カラス:赤い空を背景に、黒い姿が浮かび上がる。
カラス:カア、と懐かしげに声が響いた。
柏木 萌:「きみが本当に欲しかったものは…そうでしたか」カラスの影たちを見上げ、静かに言葉を紡ぐ。
柏木 萌:雛のところに戻ってこない母鳥。 …そういう光景を目にしてきたのは、これまで何度だっただろうか。
天野月乃:「カシワ様……」彼の言葉の影を感じ取って
天野晴乃:「だとしても、ちょっとおいたが過ぎたわね」
柏木 萌:「ええ、放っておかずに良かった。 誰も叱ってくれないというのも、それはそれで寂しいものでしょうね」
戸神 富久郎:「……本体をやれば、他は、どっか行くはず!」
天野晴乃:「ちょっとケンカしましょう、ぶん殴って頭冷やしてやらなきゃ」
戸神 富久郎:「お願いします! 巣は任せて!」
天野月乃:「お任せします!」
柏木 萌:「…なら少しだけ耐えてください! 任せましたよ!」
GM:戦闘を開始します。
GM:エンゲージは以下の通りです。
[カラス×2(9)]-2m-[カラス×2(9)]-2m-[カラス×2(9)]
|
10m
|
[柏木(10) 天野(8)}
GM:カラスのうち一体が本体、他は操られている普通のカラスです。
GM:他のカラスを追い払いつつ、本体に攻撃を当ててください。
GM:……まあ、やることは要は普段とそんな変わらないですね。
GM:基本的に追い払ったり戦意を失わせたりする演出をするとなんかいいような気がします。
GM:また、あなたたちに直接被害はありませんが、1ラウンド経過するごとに、
GM:戸神くんがカラスに襲われ高所から落ちて、HP1d10失うことになります。
天野晴乃:いたたた
GM:ほんとは2d10だったんですけど、クッション作ってもらったので命拾いしました。
GM:まあ、ともあれ落ちたら痛そうなのでどうにかしてあげましょう。
柏木 萌:こっちはこっちで任されましたからね! 頑張ります!
GM:では開始します。
■セットアップ■
GM:宣言あればどうぞ
カラス:まとめてなし
柏木 萌:ありません!
天野月乃:【降り頻る空】《原初の白:限界突破》
天野月乃:砂の加護をラウンド2回に
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を5増加 (106 → 111)
GM:つよ……
■イニシアチブ■
GM:カラスは特にありませんので、行動値順に柏木さんから。
柏木 萌:では動きます! マイナーでオリジン:プラント! 侵蝕65
柏木 萌:メジャーで▼昔噺《光の手》《雨粒の矢》《シングインザレイン》
天野月乃:【月天に溺れる】《砂の加護》+《砂塵霊》ダイス+5個 攻撃力+16
GM:ひえ
柏木 萌:わわ!
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を6増加 (111 → 117)
GM:判定どうぞ
柏木 萌:ありがとうございます!
柏木 萌:10dx10+14
DoubleCross : (10DX10+14) → 10[2,3,4,6,6,6,7,8,10,10]+3[1,3]+14 → 27
カラス:《イベイジョン》達成値12固定。避けられません。
柏木 萌:あっ対象を宣言していませんでした カラス6体です
GM:おっと、了解です。
柏木 萌:《妖精の手》 侵蝕67
GM:さらに回す……
柏木 萌:1dx10+24
DoubleCross : (1DX10+24) → 6[6]+24 → 30
GM:上がった!
柏木 萌:良し…!
柏木 萌:ダメージを出します!
GM:どうぞ!
柏木 萌:4d10+22
DoubleCross : (4D10+22) → 25[10,4,1,10]+22 → 47
GM:つよいよ……!
柏木 萌:あっ砂塵霊
柏木 萌:47+16
GM:入れてなくてこれ……
GM:63かな
柏木 萌:63点、装甲ガード有効です
カラス:カラスに装甲があると思うか!
カラス:5羽は落ちます。復活も無し。ですが。
ネヴァン:カラス3のみ《黒星招来》使用。ダメージを0に。
GM:本物は3でした!
柏木 萌:おおう、名前が…!
天野晴乃:名前が……!
GM:では演出をどうぞ
柏木 萌:ざわ、と梢が風に揺れる音。
柏木 萌:柏木萌を中心に、どこからともなく木の葉が渦を巻いて舞い上がる。 ここではない森の、閑かで清涼な空気が広がる。
柏木 萌:「すこし、昔の話をしよう。 ふたりの女の子が森に迷い込む、その10年ほど前かな」
柏木 萌:森が、現実の風景の上に被さるように広がり始める。
柏木 萌:「あちこちで密猟をしていた人間たちがこの街で警察に捕まったんだけど、タイミングがまずくてね」
柏木 萌:「もう霞網を仕掛け終わった後だったんだ。 取り払う準備のあった筈の人間が居なくなってしまって」
柏木 萌:あたりの空中に次々に、薄い網が何重にも浮かび上がる。
カラス:カア、カア、とざわつきながら飛び回る。
柏木 萌:「…小鳥がたくさん、羽先を折ってしまってね。 みんなで何とかするのに、苦労したんだ」
柏木 萌:稲光のようなものが網の隅を焼くと、張られていた霞網は糸が切れて一斉に地面に落ちていく。
天野月乃:懐かしむように目を細めながら、権能を用いて網の強度を高める。
柏木 萌:それはカラスの群れをまとめて絡めとり…地面に付くかつかないかのところで空気に溶けるように消えていった。
カラス:ばたばたともがきながら網に絡め取られ……。
カラス:そのまま、肝を潰したように飛び去っていく。
ネヴァン:「……」中に一羽。するりと網を抜けたカラスがいた。
ネヴァン:「ひどいことするのね」口を利く。
天野晴乃:「しゃべっ……!?」
ネヴァン:「カラスだって口くらい利くもん」子供っぽい喋り方だ。
柏木 萌:「やだなぁ、ぼくは猟師でも何でもないんだ。 ちゃんと加減もしたし」
天野月乃:(Aオーヴァードのエフェクトに、人語を解せるようになるものがあったはず)
柏木 萌:「友だちを悪い遊びに付き合わせると、こういうことだってあるんだよ」
柏木 萌:静かにそのカラスを見つめながら諭す。
ネヴァン:「……悪いとは思うけど。あたしだってほしいものがあるの」
天野月乃:「欲しいものですか、それは……?」
ネヴァン:「赤! 赤い色! あたしの欲しい色!」
ネヴァン:ばさばさと、黒い羽をばたつかせて。
ネヴァン:「あの空みたいな、赤で巣を全部染めるの」
ネヴァン:夕日の沈みつつある夕焼け空を懐かしげに見つめる。
天野晴乃:(どうも赤赤言われると嫌な予感がするんだよなー……)
柏木 萌:「…不器用な子だ。 なにも人間の持っているものを使わなくてもいいでしょうに」
天野晴乃:「うん。 そのために他人のモノ取るのは、ちょっと下手打ったわね」
ネヴァン:「……だって。綺麗なんだもの……」
柏木 萌:「…」静かに聞く。
ネヴァン:ジャーム化、まではいっていないだろう。しかし、暴走をしているのは確かだ。
GM:次の手番はカラス3改めネヴァン。
GM:の前に。
ネヴァン:《加速する刻》
柏木 萌:ヌヌヌ!
ネヴァン:割り込んで二連続で行動します。
ネヴァン:判定も一緒にやっちゃいますね。
ネヴァン:マイナーなし。
天野晴乃:すばしっこい!
ネヴァン:メジャー、《大地の牙》《アニマルテイマー》《コンセントレイト:オルクス》
ネヴァン:これを、柏木さんと天野さん両方に2連続で攻撃しますので、判定もまとめて。
ネヴァン:10dx7+4 柏木さん宛
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[2,2,3,3,4,5,5,7,7,10]+6[1,5,6]+4 → 20
ネヴァン:10dx7+4 天野さん宛
DoubleCross : (10DX7+4) → 10[3,4,4,6,6,6,7,8,8,9]+10[1,1,3,8]+4[4]+4 → 28
柏木 萌:ドッジいたします!
GM:リアクションどうぞ
柏木 萌:2dx+1>=20
DoubleCross : (2DX10+1>=20) → 9[8,9]+1 → 10 → 失敗
柏木 萌:あふん
ネヴァン:ほっ
天野晴乃:回避!
天野晴乃:8dx+1
DoubleCross : (8DX10+1) → 9[1,2,5,6,7,7,9,9]+1 → 10
天野晴乃:無理!
ネヴァン:ではダメージ2回。
ネヴァン:3d10+14 装甲有効 柏木さん宛
DoubleCross : (3D10+14) → 23[9,5,9]+14 → 37
ネヴァン:3d10+14 装甲有効 天野さん宛
DoubleCross : (3D10+14) → 21[7,9,5]+14 → 35
柏木 萌:戦闘不能になるので《リザレクト》。
柏木 萌:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2
GM:省エネすごい
天野晴乃:無理、倒れる!
柏木 萌:侵蝕75です。
天野晴乃:実家のロイスタイタスにして復活、HP14
GM:実家ー!
GM:では軽く演出を。
ネヴァン:「……わかってるもん。わかってるもん」ばさ、と翼がはためく。
ネヴァン:その場の空間が、突如大きなくちばしの形に歪む。
ネヴァン:「こんなことやったって無駄だって、でも」
ネヴァン:見えないくちばしは、あなたたちをついばむように襲いかかる!
ネヴァン:「寂しいの!」
天野晴乃:「うわっ……!?」通常の鳥とも違う、明確な自我を持った動きに翻弄される
柏木 萌:「っ、しまった…!」がつり、と鈍い音をして肌にくちばしが食い込む。『森』を広げているときのこの体は樹木に近い。
天野月乃:「これがAオーヴァード……!」制服のあちこちが破れ、小さな切り傷から血が流れ出る
柏木 萌:しかし、広げた『森』そのものが書き換えられたのは痛かった。 領域を塗りつぶし返されたのだ。
柏木 萌:そこにある草木に対し、虫や鳥たちが概念として持つ優位。 森の真の支配者は彼らだ。
GM:では次は天野さん
GM:たち
天野晴乃:マイナー移動、ネヴァンとエンゲージ!
ネヴァン:きたー
天野晴乃:【晴天に焦れる】《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の赤:腐食の指先》命中した相手の装甲を-10する白兵攻撃
天野月乃:【月天に溺れる】《砂の加護》+《砂塵霊》ダイス+4個 攻撃力+12
天野 晴乃/月乃:天野 晴乃/月乃の侵蝕値を12増加 (117 → 129)
ネヴァン:判定どうぞ
天野 晴乃/月乃:15dx7+4
DoubleCross : (15DX7+4) → 10[2,4,4,5,6,6,7,7,8,8,8,9,9,10,10]+10[1,1,2,2,5,8,8,9,10]+10[1,5,6,10]+2[2]+4 → 36
ネヴァン:つよ。《イベイジョン》達成値12固定です。
ネヴァン:命中。ダメージをどうぞ
天野晴乃:4d10+11+5+16
DoubleCross : (4D10+11+5+16) → 27[10,3,5,9]+11+5+16 → 59
ネヴァン:高いって!
ネヴァン:そのダメージは全然だめです。
ネヴァン:落ちて復活なし。
GM:戦闘終了。あなたたちの勝利です。
GM:演出をどうぞ。
天野晴乃:「寂しさ上等!」
天野晴乃:「見たからには、全部受け止めてあげる!」
天野晴乃:影から剣を抜き放ち、駆け出す
ネヴァン:「!」
天野月乃:空いた手で刃に触れると、剣身が解け。
天野月乃:赤い紐で編まれた捕獲用網へと姿を変える
ネヴァン:「また網!」
ネヴァン:「……赤。赤い……」
天野晴乃:「アンタは早いし、ここはそっちの領域だ……けど!」樹を巧みに駆け上がり
天野晴乃:「こっちだって昔から森は遊び場だって、のっ!」その動きの死角、上方から赤い瞳を瞬かせて
天野晴乃:ネヴァンに向けて、網を振り抜く
ネヴァン:「……!」先ほどと同じく、するりと抜け出そうと、した。
ネヴァン:ああ、でも。
ネヴァン:その赤い瞳にふと、見入ってしまったのかもしれない。
ネヴァン:気がついたら、ばたばたと網に絡め取られていた。
柏木 萌:「ああこら、暴れない。 おとなしくしていないと、怪我をしちゃうでしょう」
ネヴァン:「うー! うー!」
天野晴乃:捕獲したネヴァンと目を合わせて
柏木 萌:「優しいお姉さんの気持ちも考えておやりよ」
ネヴァン:「……うー……」
天野晴乃:「あたしの勝ち、ね」そっとその身体を撫でて笑う
ネヴァン:「……わかってた」
ネヴァン:「返さなきゃだめなの……」しゅんとしている。
ネヴァン:「……ごめんな、さい……」
天野晴乃:「ん、わかってんならよし!」
柏木 萌:「ちゃんと謝れたね。 偉い偉い」
天野月乃:「よく謝れたね、えらい」
ネヴァン:「うー……」納得がいきかねているような、気恥ずかしいような声を出す。
GM:そこに。
戸神 富久郎:「うわーっ、と、と!」
柏木 萌:「持ち主のひとたちにはぼくたちで伝えておくから…あっ」
戸神 富久郎:どさ、と落ちてくる音。どうにか着地はしたようだ。
天野月乃:「用意しておいて正解……でしたね」
天野月乃:咄嗟に作り出した兎のクッションで戸神を受け止めている
戸神 富久郎:「うわ、クッションがあって助かったす……」
戸神 富久郎:その手には、あれこれ細かな盗まれたものたちが詰められた袋。
戸神 富久郎:「ほんとに赤ばっかりだったんだな。おばあちゃんのもありましたし、あと」
戸神 富久郎:「これ。使えるやつが……」
柏木 萌:「使えるって?」
戸神 富久郎:その手には、石ころのようなものがふたつ。
天野晴乃:「ん……? 何それ?」
柏木 萌:「…あっ、これ!」
戸神 富久郎:ひとつは、先ほど力を発揮した『化生岩の欠片』。
戸神 富久郎:もうひとつは……。
ステージ限定アイテム『慰石の欠片』
GM:バックトラック時に使用。PC全員のダイスを+1d10する。
戸神 富久郎:「なんか、ホイホイ使っていいものかはわかんないんですけど」
戸神 富久郎:「昔あって砕けた岩の一部で、オーヴァードを落ち着けてくれる効果がある、って」
戸神 富久郎:「別にUGNで管理してるものじゃないんで、必要だったらどうぞ」
柏木 萌:「ぼくはだいじょうぶ。 きょうはあまり疲れていないんだ」
柏木 萌:「若い女の子と話して、きんつばもいっぱい食べたからね」
天野晴乃:「じゃ、ありがたくもらっとくわ!」
戸神 富久郎:「……どぞ」天野さんに手渡す。
天野晴乃:「ありがと!」受け取って笑う
戸神 富久郎:その笑みに応えるように、小さく笑う。
柏木 萌:「…ところでそっちのお嬢さん。 この石、どこで拾ったか覚えてる?」腰を下ろして目線をなるべく合わせ、ネヴァンに訊く。
ネヴァン:「……お山」
ネヴァン:「赤くはないけど、強そうだから、拾ったの」
柏木 萌:「山かー。 ありがとう」
柏木 萌:「あの方なら何か知ってるかな…」
ネヴァン:「ねえねえ、あたしどうなるの? 食べられちゃう?」不安げにしている。
ネヴァン:「食べられちゃうなら、ひとくちがいいなあ……こわいもん……」
戸神 富久郎:「……別に誰も食べないすよ……」
天野晴乃:「そんな事しないって」
天野晴乃:「あたしたちと一緒に上手い事やれる方法、教えてくれる人たちがいるからさ」
天野晴乃:「紹介したげる」
ネヴァン:「うまいこと……」
ネヴァン:「うん」小さく、こくりとうなずくような仕草をした。
柏木 萌:「うん。素直でよろしい」
天野月乃:「よしよし、良い子いい子」ネヴァンを撫でて
柏木 萌:「では。帰りましょうか」
天野月乃:「ええ、これで一件落着と言う事で……帰りましょう、か」
柏木 萌:「カラスも鳴きましたからね」一瞬でいつものつかみどころのない調子に戻っている。
バックトラック
GM:今回Eロイスはなしですが、『慰石の欠片』で+1d10できます。
GM:各々ロイス数に応じてダイスを振ってください。
柏木 萌:ロイスは…7個! かけらは使わないでおきます
柏木 萌:73-7d10
DoubleCross : (73-7D10) → 73-41[8,5,5,5,7,5,6] → 32
GM:安定ー
天野 晴乃/月乃:ネヴァン ☑幼子・庇護/憤懣・不安 でロイス取得してこれで
柏木 萌:いっけない、ルルブ1ルルブ1…!
天野 晴乃/月乃:Dロイス分含めて5d10
天野 晴乃/月乃:点数なら上級のカバー外せば見れますよ
GM:べんり
天野晴乃:倍で!
GM:どぞ!
天野晴乃:129-10d10
DoubleCross : (129-10D10) → 129-42[8,3,2,1,3,3,8,2,5,7] → 87
天野晴乃:帰還!
GM:ナイッシュ!
柏木 萌:あっほんとだありがとうございます! 3点!
天野晴乃:3点!
GM:では今回はいつもの5点+シナリオ3点で計8点!
GM:そこに侵蝕分を足してください。
柏木 萌:11点頂きます!
天野晴乃:11点!
GM:はーい! ではGM分は8点かな
GM:どうぞめしあがってください!
GM:お帰りなさい! お疲れ様でした!
エンディング1 昔と今と
GM:あなたたちの奮闘のおかげでカラスの危機は去った。
GM:ネヴァンは支部に送られ、一旦保護・教育という形を取られる。
GM:そうして、あなたたちは当初の目的である、盗まれた袋を持ち主の元に返しに来ていた。
甲谷美代子:「まあまあ、お揃いでいらっしゃい」
甲谷美代子:「探してくださったんですってねえ。本当にお疲れ様」
天野晴乃:「おばあちゃんこんにちは!」
甲谷美代子:「はい、こんにちは」
戸神 富久郎:「あ……あの、こ、こんにちは……」
天野月乃:「はい、みんなで……探しました」
柏木 萌:「ふふ、ご機嫌麗しゅう」
甲谷美代子:「今日は麗しいわよお」にこにこしている。
甲谷美代子:「こんなにたくさんのお客さんがねえ」
甲谷美代子:玄関から、生活感はあるが片付いた家の中に通してくれる。
戸神 富久郎:「お、お邪魔します……すいません……」
天野晴乃:「お邪魔しまーす!」
甲谷美代子:「富久郎ちゃんは、今日もなんだか落ち着かないこと。ほら、背筋!」
戸神 富久郎:「ひえっ」
柏木 萌:「お邪魔します」
甲谷美代子:「……それで、袋はどうだった? 破けたりしてしまってないかしら?」
甲谷美代子:お茶を出しながら、心配そうに言う。
甲谷美代子:「中の物も、丈夫ではないから……」
天野月乃:心配そうに戸神の方を見る
戸神 富久郎:「あ、だ、大丈夫です」
戸神 富久郎:「ちょっと汚れたけど、綺麗に返ってきてます」
戸神 富久郎:赤い、絹地の袋を取り出す。
天野晴乃:「富久郎が大活躍だったの」
戸神 富久郎:「そ、そんなんじゃ……」
甲谷美代子:「まあ、それは本当にありがとうねえ」
甲谷美代子:袋を受け取って、中身を確かめる。
甲谷美代子:「……ああ、良かった。中はちゃんと無事」
甲谷美代子:かさかさと音を立てて、いくらかの紙を取り出した。
甲谷美代子:少し古い、封筒と便箋のようだった。
天野月乃:「封筒と便箋……昔のものみたいですね」
甲谷美代子:「中はね、息子夫婦と孫からの、昔の手紙なのよ」
甲谷美代子:「今はほら、ニューヨーク。あそこに行っちゃって」
甲谷美代子:「連絡も途切れがちでしょ。寂しくてねえ」
柏木 萌:「あの海の、向こうですか」
戸神 富久郎:「寂しくて……」
天野月乃:「それは確かに、大切な物……ですね」
甲谷美代子:「そう。大事な家族の、大事な思い出」
甲谷美代子:「だからね、あなたたちが見つけてくれて、本当によかった」
戸神 富久郎:「…………」
甲谷美代子:「富久郎ちゃんもね。なんだか大立ち回りしたんじゃないの?」
甲谷美代子:「服が汚れてる」
戸神 富久郎:「え、いや、そんな……そんなではないです。木には登ったけど……」
天野晴乃:「樹登ったりしてたの、凄かったわよ」
甲谷美代子:「わんぱくねえー。孫と本当にそっくり」
戸神 富久郎:「……孫?」
甲谷美代子:「そうよ。だからほっとけなくてねえ」
甲谷美代子:「ついつい口うるさくなっちゃったわ」
甲谷美代子:「晴乃ちゃんみたいな娘さんの孫も良かったけどね」
柏木 萌:静かに茶をすすりながら、戸神くんの様子を横目で見る。
天野晴乃:「えへへ……」照れ臭そうに頭をかく
戸神 富久郎:「……いや、その、あの」
戸神 富久郎:「すいません、俺、わりとなんか、怒らせてるのかと思ってて」
戸神 富久郎:「……孫なら、良かったです。嬉しいです」
甲谷美代子:「ふふ」穏やかに笑っている。
天野晴乃:「よかったわね、富久朗」
戸神 富久郎:「よかった、です」
戸神 富久郎:「いい人は、笑っててほしいから」
戸神 富久郎:「……天野さんたちも、柏木さんも、みんなも、そうです」
柏木 萌:「きみだって、そうですよ」
戸神 富久郎:「え、あの、俺……」
天野晴乃:「うんうん」
戸神 富久郎:「その、頑張ります……!」妙に力を入れて口の端を吊り上げている。
天野月乃:「はい、頑張りましょう……みんなで一緒に」
戸神 富久郎:「……うん。きっと俺、明日からも仕事、やっていけます」
戸神 富久郎:仕事というのは、表と裏と、おそらくは両方。
柏木 萌:すこし、目を閉じたあと。
天野月乃:柏木の方をちらと見る
柏木 萌:「甲谷さん。 帰りがけに、お仏壇に挨拶をしても?」
甲谷美代子:「ああ。それはもちろん。大歓迎よ」
甲谷美代子:「あの人、賑やかなのが好きだったから。きっと喜ぶ」
柏木 萌:「ええ、元気な人でした」
甲谷美代子:「今日もね、私も嬉しいけど、あの人が喜んでると思うのよ」
甲谷美代子:「みんながこうして集まって、家族の思い出を守ってくれた」
天野晴乃:(そっか、知ってるんだ……)
甲谷美代子:「良かったわね、って。私も言ってあげなくちゃ」
柏木 萌:「そうしてあげてください。 たとえこの場にいなくても、きっと気持ちは一緒になれると思いますから」
戸神 富久郎:「あ、じゃあ、あの、俺もお線香とか……」
甲谷美代子:「どうぞどうぞ」
天野月乃:「じゃぁ、私たちも……」
天野晴乃:「頑張った甲斐、あったわね」
天野晴乃:と、戸神に
戸神 富久郎:「……はい。あの、皆さんのおかげでもあるし……」
戸神 富久郎:少しだけ、背筋を伸ばして。
戸神 富久郎:「俺も、ちゃんとできて良かった、です」
柏木 萌:「うん。偉い偉い」
柏木 萌:「大活躍だったんですよ。 結構な数の人が被害に遭われていてね、それを木の上に登って袋詰めに…」
甲谷美代子:「まあまあ」
柏木 萌:そんな話を甲谷美代子に語り始める。
戸神 富久郎:「いや、その、ちょ、て、照れるんですが……」
天野晴乃:「カラスの動きから巣の在処追ったりね」と、話しに付け足しながら
天野晴乃:3人で仏壇へと向かう
戸神 富久郎:「いや、それはだって……!」あたふたしながら続く。
甲谷美代子:「……ふふ」そんな様子を後ろから見ながら。
甲谷美代子:「嬉しいことね。私には……」机の上の手紙を見る。
甲谷美代子:「昔の思い出と、今周りに居てくれる人たち。両方があって」
甲谷美代子:そっと指で古い便箋をなぞり、まとめる。
甲谷美代子:封筒と便箋は、元通り。赤い思い出の色の袋に、きちんと収められた。
エンディング2 柏木 萌
【雨宿町・鎮守の森・夜】
柏木 萌:そうして、この場所に戻ってくる。
柏木 萌:目の前に鬱蒼と茂る『自分』を見上げる。
柏木 萌:まだ自分があいまいだったころ。 森から出られない自分の代わりに、自分の種を見果てぬどこかに運んでくれる鳥たちが好きだった。
柏木 萌:彼らが知らないどこかから種や実を運んでくると、芽吹き育つのを見る時が楽しみで仕方なかった。
柏木 萌:芽吹かなかった。芽吹いても、みんな幼いままに枯れていった。
柏木 萌:極相の森。競うように広く高く、立派な枝ぶりを太陽にかざすじぶんたち。
柏木 萌:そうして、あたらしい木々のための日差しを独り占めにしていたことに気付いたのは人の姿を得てからで
柏木 萌:そんなじぶんたちも、少ない日差しを奪い合う果てに飢え、みんなで少しずつ枯れていこうとしている。
柏木 萌:「…悲しいよね。 むかし、生まれたころに見上げた木々が」
柏木 萌:「負けじと背伸びしたぼくたちのせいで朽ちて、今では土の下だなんて」
柏木 萌:大の字になって地面に転がる。 きれいな月は、枝の合間からわずかに光を差し込ますだけ。
柏木 萌:…こんな夜は、昔の思い出にでも浸ろう。 ひとつの思い出を再現できるのは一度きりだけど
柏木 萌:今夜はなんだか、そんな気分なんだ。
柏木 萌:「昔話をしよう。 それは神社のお祭りの日」
柏木 萌:中空のカンバスに浮かぶ、記憶の中の寸分たがわぬ光景。
柏木 萌:「仲睦まじい夫婦が、小さい子供の手を引きながら、参道の階段をのぼってる」
柏木 萌:「…その奥さんは、とてもきれいな朱絹の着物をしていて…」
柏木 萌:物語は続いてゆく。 過ぎ去った過去をゆっくりと偲びながら、前へ、前へ。
柏木 萌:その先ではいつかきっと、失われていったすべてのものがまたひとつになるのだ。
柏木 萌:そんな救いがあってもいいだろう。
エンディング3 天野晴乃/月乃
【雨宿町町役場】あるいは【UGN雨宿支部の一室】
GM:あなたたちは、町役場、あるいは支部の白っぽい部屋に来ている。
GM:今回の件の後始末に関して、同行者も二名。
戸神 富久郎:「……お疲れ様、す」
鈴掛 喜一:「いや、マジで木登りまでするとは思わなかった」
鈴掛 喜一:「ウケるわ」
GM:処理部と調査部から、支部員が来ていた。
天野晴乃:「頼りになったわよー?」
鈴掛 喜一:「おれはー? おれもお使いしたんですけどー?」
戸神 富久郎:「先輩は何を求めてるんですか……!」
鈴掛 喜一:眼帯をした顔で、ニヤニヤ笑っている。
天野晴乃:「喜一も頑張ったわね、撫でてあげましょうか」
天野月乃:「いつも思うんだけど、年上だよ……?」
天野晴乃:「身内くらいの距離感で良いって支部長言ってたしー」
鈴掛 喜一:「やったー」本気なのかどうか、ヘラヘラ喜んでいる。
戸神 富久郎:「ええ……」引いている。
天野晴乃:ハッハーと笑っている
天野晴乃:「と、それで」
天野晴乃:黒い鳥の方を見て
ネヴァン:「…………」くりくりした黒い目であなたたちを見ている。
天野晴乃:「ネヴァンちゃん、ご機嫌うるわしゅう?」
ネヴァン:「なかよしさん?」首をかしげ。
ネヴァン:「……ふつう」
天野晴乃:「そうそう、ダチよ友達!」
ネヴァン:「思ったよりは悪くないけど、外を飛べないのはつまんない」
天野月乃:「まあそれは……少し待つ必要があるかと」
ネヴァン:「わかってるもん」
ネヴァン:「ちゃんと反省しなさいって言われたし、してるし」
ネヴァン:「……でもまだちょっと、怒ってるから」
天野月乃:「妙に頭の良いカラスの噂は、かなり広まってましたし……謎の和服イケメンが掻き消してるので早く落ち着きそうですけど」
ネヴァン:「それがなくなったら、出してもらえるんだって、知ってる」
天野月乃:「力づくな手をとったのは……ごめんなさい」
ネヴァン:「…………」
ネヴァン:「あ」
天野月乃:「はい?」
ネヴァン:「あたしも、お友達を使って」
ネヴァン:「あんたたちを攻撃とかした、し」
ネヴァン:「盗ったのは、こっちが先だもん」
ネヴァン:「ごめんなさいはこっちでしょっ」
天野月乃:「……はい」
ネヴァン:謝られたのが逆に気に食わないようだ。
天野月乃:(ちゃんと反省出来てる、良い子だ)
ネヴァン:「今のはね、まだ、半分くらいのごめんなさいなの」
ネヴァン:「もっとちゃんと言えるようになったら、言ってやるから」
ネヴァン:「待ってなさいよね!」
ネヴァン:つん、とくちばしを背ける。
天野月乃:「……はい。待ってますね」
鈴掛 喜一:「……すげえ理論」
戸神 富久郎:「ちゃんと謝るって言ってるんだから、その、いいんじゃないですか……?」
天野晴乃:「良い子じゃない?」
鈴掛 喜一:「はは、いい子いい子。面白ーって思っただけ」
天野晴乃:「喜一も仲良くしてあげてね」
鈴掛 喜一:「はいはい。いいよー。仲良ししような」
鈴掛 喜一:「そんな変わんないでしょ、おれもカラスも」
ネヴァン:「ええー……変わると思う……」
ネヴァン:「別にいいけど……」
天野月乃:「……たしかに、鈴掛さんは少し鳥類っぽい……」
天野月乃:「……あっ、ごめんなさい!」
鈴掛 喜一:「なんでおれにだけわりと冷たいのかな……?」
戸神 富久郎:「鳥類っぽい……」くすりと笑う。
天野月乃:「つ、冷たいとかじゃなくて……え、えっと……」
天野月乃:どうも自分の方が小さくなったような気分になってしまい、気恥ずかしいのだ
鈴掛 喜一:「寂しいなー、ねー、ネヴァンちゃん」
ネヴァン:「あたしの方が寂しいもん」
天野月乃:「あ、そうだネヴァンさん」背負ったリュックから小包を取り出し
鈴掛 喜一:「何そのマウント!?」
ネヴァン:「? なあに?」
天野月乃:「支部長から許可をもらって、これ……お土産です」
ネヴァン:「お土産……?」
天野月乃:苺の入った赤い菓子のセットを取り出す
天野月乃:「Aオーヴァードは割と食性が広くなるからいける、らしいので……」
ネヴァン:止まり木から、近くの止まり木に、ばさばさと近付いてくる。
ネヴァン:「わー!」
ネヴァン:「わー、赤いー!」
鈴掛 喜一:「赤いー!ってなに」
戸神 富久郎:「この子の、最上級のほめ言葉、です。多分」
天野晴乃:「そうそう、赤いから気に入りそうって月乃がね」
天野月乃:「どうぞ、これからも定期的に来ますね」
ネヴァン:「わー! わー! うれしい」飛び回る。
ネヴァン:「取っておきたいけど、食べちゃいたいなあ……」
ネヴァン:「まよう……」
ネヴァン:「来てもらえるのも、うれしい。また謝れるかもだし」
天野月乃:「食べちゃって大丈夫ですよ、また持ってきますから」
天野月乃:「一期一会です」
天野月乃:(いちごだけに)
ネヴァン:「いちごだけに、って今思った?」
ネヴァン:くちばしで軽くいちごをつついている。
天野晴乃:(あんまり喜一の前だからってなんかいつになくギクシャクしてるわね……)
天野月乃:「な、なんでわかったんですか!?」
ネヴァン:「当たったー」
天野月乃:「もうっ……」
鈴掛 喜一:「ナイス的中ー」
戸神 富久郎:「あ、いちごだけに……いちご!」
戸神 富久郎:ワンテンポ遅れてうなずいている。
天野月乃:恥ずかしくて真っ赤になっている
鈴掛 喜一:「お、赤い赤い。あれは? ネヴァンちゃん」
ネヴァン:「あれは、ピンク」
鈴掛 喜一:「……そう……」
天野晴乃:「あはは、赤認定はちょっと辛口」
鈴掛 喜一:「唐辛子の赤ってねー」
戸神 富久郎:「よくそういうの、思いつきますよね……」
天野晴乃:「ノリみたいな?」
天野晴乃:「へへっ……仲良くやっていけそうでよかった」
ネヴァン:「……うん。心配してくれて、ありがと」
ネヴァン:「ここでお友達ができたら、少しは寂しくなくなるかも」
天野月乃:「どういたしまして」
天野晴乃:「そう? じゃあまたほかの友達に、あの時の樹も連れてくるわね!」
ネヴァン:「……うん!」
天野晴乃:(見たら損をするばかりでもない、って事ね)
天野月乃:(うん、私たちはこの街でこれからも色々なものを見かけて……出会っていく)
天野 晴乃/月乃:赤と青の瞳が笑って、二人の手がネヴァンの羽を優しく撫でた
エンディング4 あるいは次回予告
【雨宿町町役場・地域親交課】あるいは【UGN雨宿支部・司令室】
柘植 小遥:「…………」雨が降り出した窓の外を眺めながら。
【柘植小遥・地域親交課資料室担当】あるいは【"タイニーヘラルド"・UGN雨宿支部資料室担当】
八千代 路夜:「お疲れ様」
【八千代路夜・地域親交課課長】あるいは【"リーチパーチ"・UGN雨宿支部支部長】
柘植 小遥:「……支部長。機嫌、いいみたい。良かった」
八千代 路夜:「そうね。前に盗られたお気に入りのブレスレットが帰ってきたからね」
柘植 小遥:「……何より……」
柘植 小遥:「…………」
柘植 小遥:なんとなくずっと、顔を伏せている。
八千代 路夜:「そういう柘植さんは、元気がないのね」
八千代 路夜:「去年もそうだったっけ」
柘植 小遥:「……大丈夫。問題なく動ける。平気」
八千代 路夜:「そう? 無理はしないでね。夏祭り当日はあなたも動員すると思うから」
柘植 小遥:「……わかってる……」
柘植 小遥:「…………」
柘植 小遥:「また、来るの。あの……」
八千代 路夜:「え?」
柘植 小遥:「……いえ。なんでもない、です」
柘植 小遥:雷交じりの夕立は、すぐに止んだ。
柘植 小遥:ただ、その顔に浮かんだままの憂いは、その日はずっと、晴れなかった。
GM:夏は深まる。祭りが近付く。
GM:……盆の季節も、また。
柘植 小遥:(夏の熱は、危険)
柘植 小遥:(彼岸と此岸の間の壁も、溶かしてしまうから)
柘植 小遥:(こんな言い方、私らしくない)
柘植 小遥:(この町で、きっと変わってしまった)
柘植 小遥:(…………)
『リプレイ・ドロップ 雨宿町拾物~喜雨が降るまで~』了