リプレイ・ドロップ
雨宿町月輝夜~天気雨、闇から落ちて~
メイン 見学
PC1:"びっくり箱"名張 結良(キャラシート)PL:マンタ
PC2:”パンテーラ”春日 黎子(キャラシート)PL:有限無限
PC3:”エフェメライラ”加茂 由香里(キャラシート)PL:自動
PC4:”影追い”石神井 寅彦(キャラシート)PL:めかぶ
GM:さささ
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
目次
プリプレイ
GM:ではセッションを開始していきます。
GM:まずはPC紹介から。
GM:PC1の名張さんよろしくお願いします。

新ろかめか
キャラシート
名張 結良:はいさい!
名張 結良:「いえーい!名張さんちの結良ちゃんですよ!ぶいぶい!」
名張 結良:名張 結良!17歳の高校二年生女子!
名張 結良:普通の高校生!普通の感性!普通の家庭環境(両親+姉妹で三人姉妹の次女)と全身普通尽くしです。
GM:普通だ!
名張 結良:ちょっと普通じゃないのはオーヴァードだって事ぐらい。でもこれも事件があって成ったわけじゃないのでまあ普通。
名張 結良:そのまんま普通にUGNに見つかって普通にイリーガル登録をして普通に日常を生きています。
名張 結良:全身普通人間です。
GM:普通かな
名張 結良:まあ一言で言うなら”普通のオーヴァード”って事です。オーヴァードが普通かはさておいて。
名張 結良:趣味は限定お菓子を探して食べる事です。
名張 結良:なので戦闘とかはちょっと苦手。でもみんな幸せな方がいいよねって言う子なので頑張ります。
名張 結良:シンドロームはモルフェウス/ソラリスの《亜純血》。ソラリス寄りなので物質生成は苦手!
名張 結良:なので普段から持ち歩いてるお菓子を銃弾に変えて支援したり攻撃したりします。《活性の霧》+《ソードマスター》をばらまくぞ。
名張 結良:切り札としては亜純血で取得した《帰還の声》と嫌悪アージ《砂塵の帳》!上手くやれば2回攻撃を防げます。
GM:お菓子だ!
GM:おそるべき
名張 結良:このお菓子弾は彼女がそのお菓子に対して持ってる感情/イメージとかに効果が左右されるそうなので
名張 結良:"ミント味なら頭がすっきりしそうだよね"と思いながら打つとみんなの頭がすっきりするというわけ。かわいいね!
GM:やったー
名張 結良:攻撃に使う弾は痛そうだったりしそうな奴を撃ったり、"なんか弾っぽいよね"という理由で容器に入った爪楊枝を使ったり、そんな感じです。
GM:爪楊枝ー!
名張 結良:PLはマンタと申します。ささささんと自動さん、めかぶさんとはお初!宜しくお願いしまーす!
GM:支援と攻撃両面ということで、頑張って欲しいです
GM:よろしくお願いします!
GM:ではそんな普通の名張さんにはこんなハンドアウト。
PC1
"びっくり箱"名張結良
シナリオロイス:小関玲音(おぜき・れい。元気な女子高生。親近感/不安)
あなたは雨宿町に住み市立篠月高校に通う高校生だ。
あなたは友人である小関玲音により大失恋やけ食い大会(本人命名)に付き合わされていた。
長年の片思い相手の男子・田村にめでたく彼女ができてしまったらしい。
傷心のようだが前向きな彼女のことだ、と帰りを見送った次の日。小関玲音は田村と非常に仲睦まじく登校していた。
本人も周囲も認める「熱愛中の彼女」として。
GM:これなんですが
名張 結良:はい
GM:男子の名字、ちょっと小関と小林で揃い過ぎてんなと思ったので
名張 結良:ふふっとなった
GM:急遽そこだけ変更しました。田村くんです
名張 結良:あい!田村君!

小関 玲音:私は小関だけどー
名張 結良:小関ちゃん!
GM:学校のクラスメイトとかがいいかなと思ってます
名張 結良:ですね、おともだち!
GM:恋する乙女ちゃんです。仲良くしてあげてね
名張 結良:はーい!(棒着き飴を差し出す)
GM:あ、OPはPC番号順予定です
名張 結良:理解です
GM:ファミレスとかでわーって騒いでから次の日……っていう感じで考えます
GM:不思議に思ってほしい!
名張 結良:ふしぎだなあ
GM:調査が必要だぜ がんばってください
名張 結良:がんばります!
GM:ではPC2の春日さん、どうぞー

キャラシート
春日黎子:「はいっ春日です!」
春日黎子:「あの『春日』……なんですけど……悪い春日じゃないんです……!」
春日黎子:春日黎子(かすが・れいこ)
春日黎子:あのFHの春日一族の出身。
GM:あの!
春日黎子:かつては”豹”(パンテーラ)の名で恐れられたらしいですが……なんやかんやがあり、FHを抜けました
GM:いい春日に……
春日黎子:元から事務のスキルを持ってたもあり、今では雨宿町で事務員として働いています!いい春日!
GM:いつも助かってます
春日黎子:でも戦うこともできますよ!
GM:なんと
春日黎子:普段は黒髪のかつらとメガネで地味な事務員スタイルですが、それを外してワイルドお姉さんになるのです
GM:やべーー
春日黎子:にゃー!
春日黎子:エフェクト構成は
春日黎子:死招きの爪で手に入れた強力な素手を、時間凍結や餓狼の爪でたくさん振り回すアタッカーです
GM:ひえーっ
GM:活用している
春日黎子:ドロップアウトで取ったフローズンリリーで財産点を人にあげることもできるので
春日黎子:ミドルでも戦闘でも、頼ってやってください
春日黎子:平和な生活目指して……がんばるぞーっ
GM:今回財産点こわいんですけど
GM:がんばってー!
GM:では春日さん宛のハンドアウトはこちらです。
PC2
”パンテーラ”春日黎子
シナリオロイス:"玄斬坊"早川彦山(はやかわ・げんざん。UGN雨宿支部研究部主任。連帯感/隔意)
あなたは雨宿町に住むUGNエージェントだ。
町内の古道具屋『長玄堂』は、裏では支部のレネゲイド絡みのアイテムを主に研究する施設となっている。
あなたは支部本体(町役場)からの預かり物を持ってこの店を訪れ、無事引き渡しは完了した。
が、早川は焦った様子で、さらにあなたに紛失したアイテムの捜索を依頼してきた。
それはジャーム化した『月の飾りのついた根付』であるらしい。
GM:研究部に行っていただきます。早川さんは面識あったはず
GM:ちょっと強面の和服男性です。

早川 彦山:よろしくお願いします。
春日黎子:お久しぶりです~
GM:ここはPC3の加茂さんのバイト先でもありますね
GM:ちょっとお話して依頼されて、あと若干のイベントがある感じ
GM:よろしくお願いします!
春日黎子:ひ~~何があるの~!?
春日黎子:よろしくお願いします!
GM:なんだろ……お菓子くれるのかな……
GM:ではPC3の加茂さん、どうぞ!

キャラシート
加茂由香里:はいー
加茂由香里:かも・ゆかり。コードは《エフェメライラ》。
加茂由香里:UGN雨宿支部研究部に所属するエージェントであり、現役大学生です。
GM:わおわお
加茂由香里:所属の関係もあり、バイト先が古道具屋『長玄堂』。
加茂由香里:穏やかで明朗な感じの21歳です。
GM:PC稼働は初だけど、以前お世話になりました
加茂由香里:生まれつき盲目ですが、サイコメトリー能力と構造把握能力を持ち、日常生活の支障は少なめ。
加茂由香里:器物の性能を引き出す/読み取ることことに長けたオーヴァードと言う感じです。
GM:職場向いてますね
加茂由香里:そうだ NPCでちょっと使ったりもしてるけど稼働は初ですね
加茂由香里:シンドロームはモルフェウス/ノイマン。
加茂由香里:ほぼオート支援だけで構成され、攻撃エフェクトは特にありません。
GM:オート支援がこわいんだよな
加茂由香里:戦闘だと、基本的にメジャー放棄カバーか自己支援で攻撃するかしかない!
GM:なるほどね……!
加茂由香里:今回はカバーのがいいかなと思いつつ
加茂由香里:ミドルは情報ダイスも多いし《黄金錬成》で財産点もたっぷりあるため、安定するかと思われます。
GM:その財産点何?
GM:並んでるとこ見ると改めて笑ってしまう
加茂由香里:みんなを支えてゆきたい
加茂由香里:こんなかんじかな!よろしくお願いします
GM:支えていってください!
GM:では加茂さんのハンドアウトはこちら
PC3
"エフェメライラ"加茂由香里
シナリオロイス:"綾藤屋"(あやふや。同名の雑貨屋を営む男。好奇心/不信感)
あなたは雨宿町に住むUGNエージェントだ。
町内にはここしばらく、「願いを叶える店がある」という噂が流れていた。
その噂を信じるかどうかは別にして、あなたが道を歩いていると見慣れない雑貨屋を見かける。
中には怪しげな男が店番をしており、いくつかの商品を見せてくれた。
その中には、月の飾りのついたオルゴールが静かな光を放っていた。
GM:怪しげなお店に、ちょうどいいものがあったのでオルゴールの音色に導かれて入っていってもらいます
加茂由香里:いい音-
加茂由香里:ふしぎなおみせ

綾藤屋:怪しげたあ失礼な……
加茂由香里:あっ!怪しげな人!
GM:怪しげな店主です
加茂由香里:どんな人なんだろう 楽しみです
GM:先に言っておくと、オルゴールここでは入手できないので
GM:あっあったなあというくらいで思っておいてください
加茂由香里:はあーい
GM:では最後、PC4の石神井さんー

キャラシート
石神井寅彦:はーい!
石神井寅彦:しゃくじい・とらひ子です!嘘です。
石神井寅彦:石神井寅彦です。コードネームは《影追い》。
GM:ルビを使いこなしている
石神井寅彦:25歳、小洒落た風貌のUGNエージェント。唯一の男です。どうしましょう。
石神井寅彦:普段は自宅に事務所を構え、口八丁でイカサマ占い師をしています。
GM:どうしようねえ
石神井寅彦:香りと影を通じて相手の心に入り込むことができる能力を持ち、特に非オーヴァードに強い効果を放ちます。
石神井寅彦:こいつに近付くと無条件に「なんだか懐かしい香りがするなあ」ってなって、そのままなんとなく心を許しちゃう…みたいな。
GM:好き……
石神井寅彦:その人がどんな香りを感じるか、石神井自身は基本的に分からない(意識的に能力を使えば分かるけど、基本は踏み込まない)ので、
石神井寅彦:PCの皆さんについても、余裕があれば「○○の香りがする…」みたいなのやっても楽しいかも。
GM:やっていきましょう
石神井寅彦:基本的には主にNPCに効力を発揮する予定です!
石神井寅彦:よろしくだぜ
石神井寅彦:本人からは香水の香りがします。いけすかない男属性をやっていきたいです
石神井寅彦:シンドロームはウロボロス/ソラリスのRC単体攻撃型。
石神井寅彦:《止まらずの舌》やイージー《シャドウダイバー》といった心踏み込み系エフェクトのほか、
石神井寅彦:《奇跡の雫》《記憶探索者》といったロイス防御手段もあるので、パーティの生存に貢献できれば幸いです!
石神井寅彦:以上です。うおお~ワクワクです!どうぞよろしくお願いします!
GM:結構みんないろいろできますよね……
GM:アタッカーしつつみんなを守っていって!
石神井寅彦:うおー!
GM:ハンドアウトは以下!
PC4
"影追い"石神井寅彦
シナリオロイス:末広(すえひろ。扇のレネゲイドビーイング。好奇心/不安)
あなたは雨宿町に住むUGNエージェントだ。
この町のRBは、山の御殿に住むアテナシと呼ばれる主の庇護下にある。
ある日、あなたはそのアテナシの使いである鳥に突然声をかけられる。
町に出かけ、消息を絶った末広という名の者がいる、何か情報があれば教えてほしいと。
GM:わりとよくあるレネビ行方不明系のやつなんですが
GM:今回はたまたま石神井さんに白羽の矢が立ちました
石神井寅彦:やったぜ!アテナシ様とも前に稼働した卓でお会いしてますからね
GM:で、この末広さん、OPでは出てきませんので
GM:代わりにアテナシさんがお話します。ロイスもそっちに取るのも可
GM:もちろん保留してもいいです
GM:そう、顔見知りなのだ……
石神井寅彦:なるほどなるほど!内容を見つつ検討したいと思います!
GM:柔軟にやっていきましょう
石神井寅彦:やってやるぜ~!
GM:ということで、皆さんよろしくお願いします!
石神井寅彦:よろしくお願いします!
名張 結良:うおー!よろしくおねがいします!
春日黎子:よろしくお願いします~!
加茂由香里:よろしくです!
GM:あっ、そうだ大事なこと忘れてた
名張 結良:おお?
GM:事前情報!
GM:今回は独自ステージのため、PCたちは事前に以下の情報を共有しています。
GM:全部でみっつ!
★雨宿町のあやし=RBについて 自動開示
この町には古くからレネゲイドビーイングが発生し、時には怪異、時には隣人として共存をしてきた。
一般的なRBとやや異なる点としては『オリジンの形質に近い存在』になりがちなところ。
レネゲイドそのものとしての自覚が無ではないがやや薄く、憑依した先に同調しやすい。
そういったまとまりや行き先のない彼らを屋敷で後見しているのが、山の主を自称するアテナシという古代種RBである。
GM:さっきのアテナシさん出てきました。
石神井寅彦:アテナシ様~
GM:ちょっと普段のレネビと違うとこもあるかもーってくらいにお考えください。
加茂由香里:はあい
名張 結良:あいさー!
★雨宿町の土地と共振について 自動開示
この土地には、強力なレネゲイドの気配(ワーディングなど)に反応し、精神感応が起こることがある。
具体的には記憶や思念がその場の任意の人間に伝わりやすくなる。これを共振と言う。
※演出的には、主にオリジナルエフェクト使用後、シーン途中に半マスターシーンが挿入されます。
※また特殊な例として、『明確な意志をもって共振を起こした場合、上記とは別の現象が起こる』ケースがあります。
GM:これもなんか……みんなでマスターシーン見ようぜみたいなことをします
★『月輝物(つきもの)』について 自動開示
由来・出所不明の様々な物品。どこかしらに月の絵が記されていることが共通点。
UGN側の呼称は『オブジェクト:ムーンシャイン』。
多くはジャーム化したEXレネゲイドで、《Eロイス:虚実崩壊》と呼ばれる特殊能力を備えている。
意志を持たず、効果範囲は狭いものの、持ち主の衝動・願望に影響され、周辺の法則・認識の書き換えを行う。
対処法は物品の破壊、もしくは月の絵の部分を損傷させること。
GM:これが今回わりと重要なやつで、以前も出したアイテムなんですが
GM:皆さんのOPの他に、支部からこれに対策するために呼ばれる流れになります
GM:合流シーンで話すと思うので、頭の隅に入れておいてください
石神井寅彦:かしこみです!
加茂由香里:はあい
名張 結良:りかいのり!
春日黎子:入れました!
GM:ありがとー
GM:では、短いマスターシーンとトレーラーとを流して開始していきます。
マスターシーン
GM:それは、いつのことだったか。
????:「……おや。こんなところに」
GM:男がひとり、しゃがみ込んで何かを見下ろしている。
????:「ひどい有様だなあ。かわいそうに」
GM:言われた方は返事があるはずもなく、ただ男の声だけが響く。
????:「直してやろうな」
GM:片方は、ただ軽い気持ちだったろう。
GM:もう片方は、そうではなかった。
GM:よくある気持ちのすれ違い、それだけのはずだった。
GM:だが、それが騒動の始まりのひとつ。
GM:月は、輝き始める。
某県雫原市・雨宿町。
昔ながらの町並みと、新興の住宅地とが入り交じる町。
この町には古くから、『あやし』と呼ばれるレネゲイドビーイングが多く住まっていた。
山際に聳える『化生岩』の活性によるあやしたちの増加。
町役場や業者を隠れ蓑とするUGN雨宿支部は、今日も何かと忙しい。
この町を幾度か騒動に叩き込んだ品、通称『月輝物』。
意志を持たぬが故に周りを掻き回し、しかも何も語らぬものたち。
雲の影に隠れてきた月が、少しずつ、少しずつ、表へと滲みだしてきた。
それは妄想による現実の侵蝕か、それとも尻尾を捕まえる好機になり得るか。
物というのは、元来人の願いを叶えるためのものだ……というのは思い上がりかな。
心などない、ただの物質だと言う者もいる。それもまた、正しいのだろうね。
宿ると思えば心は宿る。見る人次第で物は変わる。
ただ、本当に心が宿ってしまった場合。我々はそれを知っている。
あるいは、力も。
さて、しばらく町を騒がせた物品群、その名も『月輝物』。
これらの先行き、確かめてみる時が来たようだ。
ダブルクロスThe 3rd Edition『雨宿町月輝夜~天気雨、闇から落ちて~』
裏切られたと思うほどにはまだ、何も知らない。
人も、世も、あなたのことも。
オープニング1 名張 結良
GM:名張さんは登場侵蝕をお願いします。
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 4)増加 (30 → 34)
名張 結良:そこそこ!
【雨宿町・ファミリーレストラン『サエズリヤ』店内】
GM:放課後。あなたは学校の友人達と、駅前に二軒あるファミレスのうち新しい方に来ていた。
GM:店内は軽く賑わっており、あなたたちと同じような学生も多い。
GM:だが、あなたの同行者は特にテンション高く話していた。ヤケっぽいとも言う。
小関 玲音:「はいっ、それでは皆様、大失恋やけ食い大会にご参加いただきありがとうございますっ!」

【小関玲音・市立篠月高校2年生】
GM:小柄な女子が音頭を取り、テーブルの上には軽食やデザートがずらずらと並んでいる。
名張 結良:「大失恋やけ食い大会、名前長くないです?普通にやけ食い大会でいいのでは?」
友人1:「私もそう思う」
友人2:「まーいいじゃん、小関の気が済むならさ」
名張 結良:制服のセーラー服に黒髪ボブ、青い目が少しだけ目立つがそれ以外取り立てて騒ぐことも無い容姿。
名張 結良:つまりそれが名張結良という子の印象であった。
小関 玲音:「大失恋が重要なんだってば!」
名張 結良:「じゃあ大失恋大会、というのもまあ意味がありませんね」
小関 玲音:「普通だったらやけ食い大会なんて開かないもん!」
名張 結良:「ともかく大変でしたねえー、たくさん食べて忘れちゃいましょ」
小関 玲音:「うええええ」
小関 玲音:ぐすぐすとべそをかきながら、チキンをもしゃもしゃしている。
小関 玲音:「3年だよおお」
名張 結良:「ドリンクバーも頼んでますよ、ほらよくある沢山混ぜるやつも出来ます」
名張 結良:なんだかとんでもない色をしたドリンクを錬成して持ってくる。
小関 玲音:「うう、カルピス氷なしがいい……」
名張 結良:「えっじゃあこの態々作った名張ちゃんSPECIALの処理は誰が」
小関 玲音:「3年見てたのにー! いつの間にか彼女をー!」
友人1:「しょーがないな、飲むか」
友人1:「…………」
名張 結良:「おお、チャレンジャーですね」
友人1:「何? 醤油?」
名張 結良:「……どうです?行けますか?」
名張 結良:「えっ」
友人2:「こわ……」
名張 結良:「しょ……醤油……」><って顔をしている。
友人1:「いや、醤油と思えばいけるって……! だいじょぶ!」
名張 結良:「くっ、これからはしょうゆ味の結良を名乗るしかありませんね……」
名張 結良:名乗ってどうするのか、というツッコミは野暮であろう。
小関 玲音:「醤油より私の話を聞けー!!」
名張 結良:「ここに来るまでにも何回も聞きましたってー!とりあえず食べましょ食べましょ」
名張 結良:「……うわっ本当に醤油だ……私どうやってこれ作ったんです?」
名張 結良:呑んでる。
小関 玲音:「中学から見てたんですってずっと言おうって決めてて」めそめそしながらサラダを食べている。
名張 結良:「ちょっとこれワンチャンドレッシングに使えません?それ位醤油ですよこれ、そいそーす」
名張 結良:てーとサラダにかけていく。
小関 玲音:「えー……」もしゃもしゃ。
名張 結良:「どうです?」
小関 玲音:「……芳醇!」
小関 玲音:「えっおいし」
名張 結良:「いぇい!」ピース。
名張 結良:「ちょっと元気になりましたね!よかったよかった解決!」
友人1:「お、元気になった? よかったよかった」
小関 玲音:「なったわけじゃないけどー」もしゃもしゃ。
名張 結良:「あ、私にもチキンください。結構品薄なんですよね最近」
友人2:「なんかさ、あんまりあれだったら、噂の話とかしようと思ってたんだよね」
名張 結良:サエズリヤの情報はそれなりに仕入れている。ファミレスの中でも安いからだ。
名張 結良:「うわさ?」きょとん。
友人1:「噂ってあれ? なんか漫画みたいなやつ」
友人2:「うん、なんかね。ここの町に願いを叶えてくれるお店があるーって」
名張 結良:「何です?食べると腕が伸びるようになるとか雷の身体になるとか……」少年漫画を読むタイプの女子だ。
名張 結良:「願いを…………」
友人2:「そっちの漫画ではない」
小関 玲音:「えっ、何それ何それ」
名張 結良:「でも最近は博士も出てきたし熱いんですよ」
友人2:「そりゃそうだけども!」
友人1:「なんかふわふわした話なんだよね」
名張 結良:「ともあれ、願いをかなえてくれる……の方だと喪黒の方なのでは?」しかも結構色々読んでいるようだ。
友人1:「商店街の方にあるとかないとか」
名張 結良:「あぶなっかしーですよ流石に、怪しすぎます」
名張 結良:3の口。
友人1:「だよねえ」
小関 玲音:「…………」
小関 玲音:「だ、だよねえ」
名張 結良:「あ、なんか今間がありましたよ」
小関 玲音:「そんなの絶対代償があるやつじゃん!」
名張 結良:「あれですね……もしかして……」
小関 玲音:「ないないない、なんもない」
名張 結良:「お腹いっぱいを通り越して……」
名張 結良:「地球ぐらいの大きさにお腹がなるぐらい……」
名張 結良:「沢山……食べたいって願いがあるんですね!?」
名張 結良:※それは自分の願望である。
小関 玲音:「……名張じゃあるまいし!」
名張 結良:「ええっ」
名張 結良:私だったら確実にそう頼むのに!という顔。
小関 玲音:「だからやけ食いじゃなくて大失恋がメインなんだってば!」
名張 結良:「と言われましても……」
小関 玲音:「まあ、もうなんかちょっと元気出てきたらいいけどさあ」
名張 結良:「大失恋……したことが無いので……そのう」
名張 結良:えへへ……と少し困ったはにかみ笑い。
小関 玲音:ふっと、しょんぼりしつつも笑う。
小関 玲音:「しない方がいいよー」
名張 結良:「ええと、これでも慰めようとはしてますよ!?いやホントに……」
小関 玲音:「知ってる」
小関 玲音:「んと」
名張 結良:「はい」何となく佇まいを直す。
小関 玲音:「いきなりこういうこと言い出して、付き合ってくれて」
小関 玲音:「ワイワイ話してくれるみんながいてくれて、よかったと思うよ」
名張 結良:「とーぜんですよ!お友達じゃないですか」
名張 結良:にっと笑う。
名張 結良:「名張さんちの結良さんはお友達を見捨てたりしないのでっす!」
名張 結良:ぶいぶい。
小関 玲音:「へへ」
小関 玲音:「もうちょい元気ないと思うけど……なんとかする!」
小関 玲音:「そのために今日は、食べる!」
名張 結良:「そのいきですよ!」
名張 結良:「私も次はしょうゆ以外を作ってみます」
名張 結良:言いながら再びドリンクバーに向かう。
名張 結良:choice[飲み物系,ドレッシング]
DoubleCross : (choice[飲み物系,ドレッシング]) → ドレッシング
名張 結良:「……ゴマだれが出来ました」
名張 結良:なんで???という顔。
小関 玲音:「……うそお」
友人1:「すいませーん、サラダもうひとつ追加で!」
名張 結良:「……私、ドレッシング錬成職人として生きて行けますかね?」
小関 玲音:「……っははは! あはは!」
小関 玲音:まだどうしようもなく落ち込んではいるけれども。
小関 玲音:それでもあなたの顔を見て確かにおかしそうに笑っていた。
GM:こうして、大失恋やけ食い大会は、なんとなく悪くはないような手応えで終わりを迎える。
GM:また明日ね、といつもの挨拶を交わして、あなたたちは別れた。
【雨宿町・路上】
GM:次の日。あなたが登校のため高校付近の道を歩いていると。
GM:前方に他の生徒達に紛れ、仲睦まじそうに歩く男女がいる。
名張 結良:「ふんふんふ~ふんふんふ~♪」
GM:声はよく聞こえない距離だが、顔はわかる。
GM:小関玲音と、片思いしていたという相手の田村だ。
名張 結良:上機嫌に明るく歩く。何時も通りの……「む、むむ?」
GM:だがなんというか、距離感が近い。話しながら軽く腕に触れたりもしている。
名張 結良:「小関ちゃんやっほー!おはようですよ!」
友人1:「おはよー、名張ちゃん」後ろから声。
名張 結良:とりあえず突っ込む。名張結良の生態とは大体そう言うものである。
友人1:「多分聞こえてないよ、あの子」
名張 結良:「ほえ?なぜに」
友人1:「彼氏といたらもう大体あんな感じ」
GM:昨日、大失恋やけ食い大会を行ったばかりだ。
名張 結良:「……ん?」
名張 結良:「ほえ?」
名張 結良:「かれし?」
名張 結良:???と思い切り頭に”?”が浮かんでいる。
友人1:「いや、ちょっと前から付き合ってるじゃん。あそこ」
名張 結良:「……!?」
GM:当然、そんな記憶はない。
名張 結良:「ちょ、ちょっと前って…いつからですか!?」
名張 結良:肩を掴んでがっくんがっくん揺さぶる。
友人1:「えー、先月だったっけ」
名張 結良:「先月!?昨日は先月でしたか!?」意味不明なセリフを吐いてしまう。
友人1:「昨日は昨日でしょ、落ち着け」
友人1:「なんかあれからあんまり話さなくなっちゃってさあ。悲しいよね」
名張 結良:「あっはい、落ち着きます」
名張 結良:とりあえずコンビニでよく売ってるタイプの頭をすっきりさせる”フリスケ”のミント味を齧る。
名張 結良:「あーすっきり……」
名張 結良:「と、ともかくそう言う事なんですねなるほどなあ……」
名張 結良:(ってなるわけないでしょー!これ明らかにおかしいですよね!)
名張 結良:頭の中は大混乱のままだが。大根が走り回っているぞ。
友人1:「何が? いや小関もよく頑張ったなあとは思うけど……!」
名張 結良:「このままだと大根おろしが出来上がってしまいます……」ぐるぐるぷしゅー。
名張 結良:恐らくは……あまりそちらに詳しくはないけれど”非日常”の匂いがする。そう言う感じだ。
名張 結良:「相談…相談……牛乳に相談だ……」
名張 結良:「もしくは餅は餅屋……」変な方向に言っている。しかも食べ物ばかりだ。
名張 結良:「ともかく……聞いてみないと始まりませんね!」
名張 結良:「……結良ちゃんは急用を思い出したので」
名張 結良:「今日の学校はサボります!のでその旨を伝えておいてください!」
友人1:「マジ!?」
名張 結良:それだけ言い残してもう走り出す。勢いばかりは何時もある!
友人1:「うわーっ勢い!」
名張 結良:ずだだだだだ!勢いよく走って
名張 結良:ぴょーん!そのままブロック塀を飛び越える!
名張 結良:「確か支部の方向はあっちの方だった……気がします!」
名張 結良:……まっすぐ行けば早いだろう。そう考えている名張の道程は――
名張 結良:――実は少し遠回りだったりするのであった。
GM:そんなあなたのポケットの中、携帯端末には、実は一通のメッセージが届いていた。
GM:送り先は餅屋……もとい、向かう先のUGN雨宿支部。
GM:『月輝物と呼ばれるアイテムについて、対策を依頼する』そういう旨のメッセージが。
GM:ロイス取得のみできます。
名張 結良:むむむ
名張 結良:小関 玲音 ◎友達/不信 明らかにおかしいですよアレ!
GM:不信だ! ありがとうございます
オープニング2 春日 黎子
GM:春日さんは登場侵蝕をお願いします。
春日黎子:38+1d10
DoubleCross : (38+1D10) → 38+5[5] → 43
GM:安定
春日黎子:セーフ
【雨宿町・旧市街 古道具屋『長玄堂』 あるいはUGN雨宿支部・研究部】
GM:古い街並みが並ぶ旧市街の、特に古い寂れた雰囲気の古道具屋。
GM:渋みのある商品が並ぶその店の奥は、支部のうち主にEXレネゲイドについて研究する部署となっていた。
GM:奥の方には、表の店には置くことができないような品が並んでいるはずだ。あなたが運んできた包みのように。
GM:今日あなたはここに、支部本体である町役場からの届け物を持って訪問をしていた。
早川 彦山:「わざわざ済まないね。ありがとう」

【早川彦山・古道具屋『長玄堂』店主 あるいは"玄斬坊"UGN雨宿支部・研究部主任】
GM:和服姿の、人相が悪いが穏やかな雰囲気の男性があなたを迎えてくれた。
春日黎子:「いえいえ、ちょうど手が空いてましたから~」
早川 彦山:包みの中身を改め、問題はなかったようで机の上に置く。
早川 彦山:「役場の方も忙しいだろうにね」
春日黎子:「……そういう時期、ではありますけど」
春日黎子:一瞬、げっそりとした表情になり
春日黎子:「うまく隙間の時間を作る、というのも、事務のスキルの内ですから~」
早川 彦山:「頼もしいな」
早川 彦山:「……ああ、だからというわけではないんだが……」
早川 彦山:「もし余裕があればの話で構わないんだが、頼みたいことがひとつある」
春日黎子:この街に来て、それなりの時間は経ち、仕事にも慣れてきたころだ
春日黎子:「私にやれることなら……何でも!」
早川 彦山:「正直、こちらの不始末で情けない限りなんだが」
早川 彦山:「研究部からひとつ、紛失物が出てしまってね」
早川 彦山:「『月の飾りのついた根付』だ」
GM:あなたには、『月の飾り』という単語がことさらに意味を持って聞こえることだろう。
春日黎子:「……月」
早川 彦山:「いわゆる『月輝物』と見られる物品だ。まだ確認中だったが」
早川 彦山:「それがどこかに消えてしまった。支部にも伝えて、探して貰えるとありがたい」
春日黎子:月輝物。一度、対峙したこともある
春日黎子:「放置しておいて、大きな騒ぎになってしまったら」
春日黎子:「きっと後処理で……膨大な仕事が増えてしまいます」
早川 彦山:「そういうことで……事務方に迷惑をかけるのも申し訳なくてね」
春日黎子:「やるしか……ありませんね!」
早川 彦山:「お願いする。他の任務と並行でも構わないからね」
早川 彦山:ゆっくりと頭を下げる。
春日黎子:両手でぐっと握り拳、やる気いっぱいに
春日黎子:「頑張らせていただきます!」
早川 彦山:助かった、という顔。
春日黎子:「では……その根付というものについて、詳しく教えてもらえると……」
春日黎子:(根付……ストラップ、ってことでいいんだよね……?)
早川 彦山:「ああ、こういう風に紐が……」とてもストラップである。言葉が古い。
GM:では、そうしてあなたたちが話し合っていると。
春日黎子:(とってもストラップだ……)
GM:店内の背後のドアが静かに開いた。

????:「……あの」女性がひとり、顔を出す。
春日黎子:特別警戒もせず、振り向く
????:「お茶をお持ちしました」
早川 彦山:「ああ、済まない。こっちに頼む」慣れた様子。
????:「はい。支部の方ですか? はじめまして」湯呑みを置きながら。
????:「私、早川要と申します」
春日黎子:「あっはじめ……まして!」女性へ
早川 彦山:「……まあ、その」
春日黎子:初めての人へは話し方がすこしぎこちなくなる
早川 彦山:「まあ、そのな」
早川 要:「早川の妻です」少し照れた顔をしている。
春日黎子:(はやかわ……早川!)
春日黎子:「あら!」
早川 彦山:咳払いをしている。
早川 彦山:「いや、つい最近なんだよ。本当に」
春日黎子:「え~~、おめでとう……ございます!」
早川 彦山:「支部にもあまり大っぴらには話していないし」
早川 要:「なんだか恥ずかしいみたいで」
春日黎子:「え~、もう、ちゃんと祝いましょうよ~」
早川 彦山:「いや、まあ、いいじゃないか……!」
早川 彦山:「ほら、探し物だ探し物」
春日黎子:正直、早川さんから女っ気はまるで感じていなかったため
春日黎子:驚いてテンションが上がってしまっていた
春日黎子:「そ……そうですね!」
春日黎子:「二人の時間を……邪魔するのも悪いですし……」
早川 彦山:「いずれ、支部の方でも月輝物全体に対策を取ると思うんだ」
早川 彦山:「そ、ういうのはいいから……!」
早川 要:くすくすと笑っている。
春日黎子:「うっふふふ」
春日黎子:「ではこれで……うふふふ……」
早川 要:「はい、お疲れ様でした」
春日黎子:穏やかな笑みのまま、すすす……と後ずさり
早川 彦山:「……頼むよ、本当に……」
春日黎子:そのまま店を後にする
春日黎子:(……こういうのが)
春日黎子:(知ってる誰かが幸せになって……それでこっちも嬉しくなって)
春日黎子:(それが……”日常”ってことなんですよね)
春日黎子:(それを守るためにも)
春日黎子:「がんばるぞっ」
春日黎子:閉めた扉の裏、もう一度、握り拳で
GM:少し後、あなたの下にも支部からのメッセージが届く。
GM:早川の紛失物も含め、月輝物について対策を乞う、という内容だった。
GM:ロイス取得のみできます。
春日黎子:じゃあ早川さんに!
春日黎子:〇おめでとうございます!/教えて欲しかったな~ で
GM:めでたい!
オープニング3 加茂 由香里
GM:加茂さんは登場侵蝕をお願いします。
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 4)増加 (35 → 39)
GM:みんなほどほどですね
【雨宿町・商店街 雑貨屋『綾藤屋』前】
GM:比較的賑やかな商店街だが、少し裏の道を行けば静かな路地になる。
GM:ある日道を歩いていたあなたは、ふと思い立ってその路地に足を踏み入れることにした。
GM:小さくオルゴールの音が聞こえてきたからだ。クラシック曲のアレンジのようだ。
加茂由香里:煙り濁るような眼、物静かな印象の若い女。
GM:どうやらその音の元は、一軒の雑貨屋であるようだった。
加茂由香里:その視線は一点から動くことはない。だが足取りは確かで、杖も差していない。
GM:あなたは、つい最近耳にした噂話を思い出してもいい。
GM:『町のどこかの裏路地には小さな雑貨屋があって、客の願いを叶えてくれる』
加茂由香里:視界は暗闇。だが、だからこそその光るような音が余計によく聴こえた。
加茂由香里:「こんなところに建物があったとは」
加茂由香里:《構造看破》《成分分析》。
加茂由香里:「……ううん、たぶん大丈夫ですよね?」
加茂由香里:営業中、の札に手が触れた。
GM:様子からすると、ごく普通の雑貨屋のようだ。
GM:中は少し薄暗いが、あなたにとって障りになることはないだろう。
加茂由香里:戸が開かれる。器物の気配。それも、いくつもの。
加茂由香里:「…店員さんはいらっしゃいますか?」
綾藤屋:「……はいよ」

【"綾藤屋"店主】
加茂由香里:物がどこに置かれているかはわかる。それを避けるように進んで…人の形があることがわかる。
綾藤屋:「いらっしゃいませ?」
綾藤屋:声からは年齢のわかりづらい、中背の男性がそこにいる。
GM:店内はあなたのアルバイト先の店と同じくらいの広さ、ただし置いてある物はもう少し気軽な雑貨類だ。
加茂由香里:「ああ、よかった。他にお客さんがいないものですから、入ってよかったかしらと」
GM:オルゴールの音色は、男性の目の前の机から聞こえてきているようだった。
綾藤屋:「はは、おかげでごゆっくり見てけますよ」
綾藤屋:「こっちもヒマしてたもんで、人が来てくれてた方が昼寝しなくて済む」
加茂由香里:「あら。場所が少しわかりにくいからでしょうか」
加茂由香里:くすくすと笑う。
綾藤屋:「最近のお得意は学生さんでね」
綾藤屋:「今はちょうど授業中なんでしょ」
加茂由香里:「学生さん?」
加茂由香里:少し意外な気がした。
綾藤屋:「高校生の子たちがね、放課後にわんさといらっしゃいますよお」
加茂由香里:場所も、この男の雰囲気も、あまりそんな感じはしなかったからだ。
加茂由香里:(かわいらしい雑貨だったりするのかな)
綾藤屋:「ま、こっちはお客を選んでる場合でもないんで、お好きなもんをご覧になって」
加茂由香里:「…うーん。そうですね。それなら」
加茂由香里:と、男の手前に、意識的に顔の向きを傾ける。
加茂由香里:「この、音の…」
綾藤屋:「音?」
加茂由香里:「オルゴールかな…聞こえたので」
加茂由香里:「私、目が悪くて」
綾藤屋:「ああ、かけてましたね……と」ゆっくりとゼンマイが止まっていく。
加茂由香里:「構わなければ、触れてみたいな、と」
綾藤屋:「あー、そりゃ難儀だ」
加茂由香里:音が消えていく。両手に収まる物体の気配だけになる。
綾藤屋:「こいつはね、私物でして。そのものはお売りできないんですが」
綾藤屋:「触れてみるくらいならどうぞどうぞ」
加茂由香里:「まあ」
加茂由香里:「大事な持ち物に触らせてもらえるなんて、ちょっと申し訳ないですが…嬉しいです」
加茂由香里:手を伸ばす。
綾藤屋:「そしたらあれですね、音が鳴るやつがいいかな……鈴とか……」棚を遠目に眺めている。
加茂由香里:触れる。《構造看破》《成分分析》。
GM:小さなオルゴールの箱だ。
GM:内部構造も、さほど凝ったものではない。
GM:ただ、外箱に月をあしらった絵が、そこだけつるりとした手触りで描かれている。
GM:ここしばらく、月の絵の品というと何かと支部を騒がせていた。それを思い出すかもしれない。
加茂由香里:指の腹が、その絵に触れる。欠けた円。
加茂由香里:(触れた感じでは、そこまで特別な感じはしない、けれど)
加茂由香里:(……ストラップの件もあったし…)
加茂由香里:「これ、月の絵でしょうか」
綾藤屋:「ああ、そうですよ」
綾藤屋:「綺麗なもんでね。見せられないのが残念だが」
加茂由香里:「そうですね。音だけでも素敵だったけれど…」
加茂由香里:「他に月や星の模様のは置いてあったりするんでしょうか」
綾藤屋:「たまに仕入れるんですけどね。今はそれきりだなあ」
綾藤屋:「月がお好きで?」
加茂由香里:「ううん…どうだろう」
加茂由香里:「見たことがないので、わからないですね」
綾藤屋:「そりゃそうか。こいつは失礼」
加茂由香里:「でも。よく絵や物語や音楽になるくらいですから」
綾藤屋:ぺちん、と額を叩く。
加茂由香里:「きっととても、静かできれいなんだろうなと思いますよ」笑う。
綾藤屋:「いかんですね、見えてるとこう……当たり前のような気がしちまって」
綾藤屋:「月が綺麗で好き、なんてのはね」
加茂由香里:「いえいえ。あまり気にされるより、むしろ気楽ですし…」と返しながら、男の言葉に耳を傾ける。
綾藤屋:「……その目は」
綾藤屋:「いや……そうだな。お客さん、叶えたい願い事なんてのはあります?」
加茂由香里:思い出すのは、噂話だ。
加茂由香里:「もし、ある…と言ったら」
加茂由香里:「叶えてくださったり、しますか?」
綾藤屋:「あたしがどうこうできるもんじゃありませんがね」
綾藤屋:「……次来る時までに、何か仕入れがあったら、お見せしてもいい」
加茂由香里:「ふふ。でも、叶える宛てがあるみたいに言うんですね」
綾藤屋:「そりゃあんた、宣伝文句ですよう」
綾藤屋:「こうやって噂が広がって、いい具合に若い人が来てくれる」
綾藤屋:「それでこんな場所でも店はやってけてるって寸法で」
綾藤屋:ヘラヘラと笑っているようだ。
加茂由香里:「では…静かなときにまたお伺いしようかな。賑やかなのも好きですけど」
加茂由香里:「他にお客さんがいなければ、またこのオルゴールを聞かせてくれませんか?」
綾藤屋:「ならこんくらいの時間ですね。お待ちしてますよ」
加茂由香里:「あと、せっかくだから小さい何かを買おうかな。すてきな宣伝をしていただきましたからね」
綾藤屋:「そりゃいい。じゃあ、そこのストラップやらキーホルダーなんかは鈴がついてて綺麗ですよ」
加茂由香里:「なにかきれいだったり、かわいいデザインのものがあれば…選んでもらえますか」
綾藤屋:ひとつふたつ、何か見繕ってあなたの前に置く。鈴の音がりんとした。
加茂由香里:それがなにかは当然見えるわけもないが。
加茂由香里:教えてもらえばいいし、想像すればいい。知ればいいだけだから。
加茂由香里:欲しいな、と思って、買って帰った。
加茂由香里:事件の情報は見えなかったが、それで十分な、今日一日の収穫だった。
GM:そうして、あなたの下にも支部からの電話が一件。
GM:見えようが見えまいが、あなたたちは渦へと巻き込まれていく。
GM:ロイス取得のみできます。
加茂由香里:綾藤屋 〇好奇心/警戒 かな
加茂由香里:怪しいけど楽しかった
GM:よかった
オープニング4 石神井 寅彦
GM:石神井さんは登場侵蝕をお願いします。
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 4)増加 (31 → 35)
GM:なんか全員4とか5とか
【雨宿町・新市街 バス停『青路歯科医院前』】
GM:あなたがこの町に赴任してきてから、少し経つ。
GM:雨の多い町だ、という印象が強いだろう。今日もその通り。
GM:冬の冷たい雨に降られたあなたは、すぐ傍にある、屋根のあるバス停に避難することにした。
石神井寅彦:いつも傘を忘れているから、と前に少女に傘を贈られたというのに、どうも使うタイミングを逃してしまっている。
石神井寅彦:「うわ、うわ、うわ」スーツに似合わぬピアスが光る細身の男。大股にバス停に飛び込んでくる。
GM:そこはベンチもあり、学生にはデートや友人との他愛ないお喋りなどにも使用されている場所だ。
GM:その時は誰も居なかった……否。
アテナシ:「……おや?」
GM:白い鳥が一羽、雨宿りをするようにベンチに停まっている。
GM:そして、確かに人語を発した。
アテナシ:「見覚えのある顔ではないか。火消しの石神井」

【アテナシ・天弓山の主】
石神井寅彦:「あー」 若干濡れた前髪を気にしながら、返信途中になっていた連絡を返そうと、スマートフォンを再び見つめようとして…。
石神井寅彦:「あ?」
石神井寅彦:顔を上げる。
石神井寅彦:「その声は、その声的に、アテナシ様すか」
アテナシ:「あではないわ。その通り、アテナシであるぞ」
石神井寅彦:「何してんの~」へらへら笑う。
アテナシ:ばさばさと濡れた羽をばたつかせている。
アテナシ:「これが位置ゲーでもやっているように見えようか」
アテナシ:「こちらも大忙しでの。人探しよ」
石神井寅彦:「ゲーム例えわかんないのよ」笑ったまま。
石神井寅彦:「人探し? あやしじゃなくて?」
アテナシ:「そこは言葉の綾よの」
アテナシ:「何せどちらの姿でどのように町におるのかもわからぬでな」
石神井寅彦:スマートフォンをポケットにしまい、代わりにハンカチを取り出して、前髪の水分をふき取る。
石神井寅彦:「ふうん……」
石神井寅彦:「それ、こっちで手伝った方がいい案件?」
アテナシ:「手伝うてくれるか?」
アテナシ:ちょんちょん、とベンチを跳んで寄ってくる。
石神井寅彦:「ん~、そうだねえ」 指で前髪を直す。
石神井寅彦:「わざわざアテナシ様が出てきてるあたり、なんか」
石神井寅彦:「こっちも関わっておいた方が良い気がする」
アテナシ:「ふむ、賢いのう……と言いたいところでもあるが」
アテナシ:「実際この鳥の目ではなかなかに難儀しておったところよ」
石神井寅彦:前髪を整え直して、烏のアテナシ様を見る。
アテナシ:「町は火消しの領分。頼めるのであれば任せたい」
アテナシ:「我は頼むのが苦手での。この程度で許せよ」ふんぞり返っている。
石神井寅彦:「いいですよ。ほら、あれ、前に話したの覚えてる?」
石神井寅彦:「おれ、アテナシ様の親密度上げてんのよ」
アテナシ:「はは、なるほどのう」
石神井寅彦:前に会った時に、冗談でそういうことを言われた。「ポイント貯めたら、なんか…あるんじゃないの?あんだよね?ゲームって」
アテナシ:「そうよの、大抵はフラグが立ってイベントが起きる」
石神井寅彦:「おー」
アテナシ:「何か考えておこうかの。何点で何が起きるか」
石神井寅彦:「やった。楽しみ」へらへらと笑い。
石神井寅彦:「んで、今回フラグ立てるために必要なのは、どんなことでしょうか」
アテナシ:「うむ。先の通り、我が下から行方をくらましたあやしがひとりいてな」
アテナシ:「名は末広。扇のあやしよ」
アテナシ:「人にはよく化けられる者ゆえ、町に紛れているのか、それとも怪我でもしているのか……」
石神井寅彦:「人のときの外見、決まってないんですか?」
アテナシ:「髪型をよく変える」
石神井寅彦:「おしゃれさんじゃん」けらけら笑う。
アテナシ:「美しい女子なのだがな、最後に見た時はずいぶん短い髪をしていたな」
石神井寅彦:「へー、可愛いよね、ベリーショート似合う女の子」
アテナシ:「強火のファンが多いゆえ、早く探せとせっつかれた」
アテナシ:ばさばさと羽根を揺らす。
石神井寅彦:「そんな理由かよ」けらけら笑う。
石神井寅彦:「じゃあ、良い子なんだ」
アテナシ:「そうとも」
アテナシ:「真面目に良く厨房の仕事もしてくれた、良い娘よ」
石神井寅彦:「そんな良い子が」
石神井寅彦:「なんで御殿からいなくなっちゃったんだろうねえ」
アテナシ:「わからぬな。故があるのならば聞いてやらんでもないし」
アテナシ:「事故か何かであれば助けてやらねばなるまい」
石神井寅彦:「うん」 横目にアテナシ様を見る。
アテナシ:「全く、最強ユニットを揃えようとしているのに皆勝手に動きたがる……」ぶつぶつ。
石神井寅彦:「まったく心当たりないんじゃ、骨が折れる仕事だな~」
石神井寅彦:「最強ユニットってなんだよ」笑う。
アテナシ:「親密度、上がるぞ」
石神井寅彦:「いいね」にやっとします。
石神井寅彦:「イベント楽しみ」
アテナシ:「まだ設定しとらんからな。待つが良い」
石神井寅彦:「恋バナとかでいいよ」
石神井寅彦:ふざけて言う。
アテナシ:「恋バナー?」
アテナシ:「我のそういう話はもう遠い彼方ゆえなあ」
石神井寅彦:「昔はちゃんとあったやつじゃん」
石神井寅彦:笑って言ってから。「あ」
石神井寅彦:「ついでにアテナシ様も気をつけてね、なんか最近こっちで、えーと……『月輝物』、流行ってるらしいので」
アテナシ:「む、まだ蔓延っておるのか」
石神井寅彦:「実態がつかめていないので~」
アテナシ:「いかんな、巻き込まれてはかなわぬし……若いあやしはああいう物に弱いのでな」
アテナシ:「そちらの長に、とっとと片付けよと伝えるがよい」
石神井寅彦:「うっす」苦笑する。「頑張って仕事させていただきます」
石神井寅彦:「じゃあ、末広ちゃんね。なんか分かったら、なんかして伝えるね」
アテナシ:「もちろん、我の方も続けて見て回ろうぞ」
アテナシ:「……雨も止んだか。では、行くか」ちらりと外を見て。
石神井寅彦:「風邪ひくなよ~」ふざけて言って、見送る。
アテナシ:「やれやれ、杭を抜きに行かねばならんのに……」ばさ、と羽を広げて飛び立つ。ゲームの話だろう。
石神井寅彦:「何の話だよ」呟きながら苦笑して。
石神井寅彦:返信途中だった連絡を済ませる。ここよりもっと栄えた市内の知人から、数件の宴会の誘い。
石神井寅彦:とりあえず全部に参加と返信。遅れるかもだし行けないかもしれないが、まあたいして気にはされないだろう。
石神井寅彦:「末広ちゃんね」もう一度呟き、雨上がりの街を歩いて行く。
石神井寅彦:《虹の香り》。雨の香りと自らの香水の香りが混ざり、あるいは、知らない香りになっていく。
GM:その濡れた地面が乾きかけた頃。あなたの下にも、支部からの連絡が。
GM:行方不明のRBとは関係のない指令だったが、ともかく、あなたを呼んでいた。
GM:ロイス取得のみできます。
石神井寅彦:どうしようかな~~
GM:会ってないし、保留でも大丈夫
石神井寅彦:アテナシ様/誠意/隔意 のこころを見せつつ、一旦保留にしておいてよろしいでしょうか~~
GM:オッケー!
ミドル1 合流
GM:合流兼情報収集シーンです。全員登場推奨。
GM:登場侵蝕をお願いします。
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 4)増加 (34 → 38)
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 10)増加 (35 → 45)
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 10)増加 (39 → 49)
加茂由香里:ウグ
GM:あーっと
石神井寅彦:うう
春日黎子:43+1d10
DoubleCross : (43+1D10) → 43+8[8] → 51
名張 結良:大人組がたいへんだ
春日黎子:うわーっ
GM:一気に上がった
GM:合流シーンですが、ここで先に情報収集を行います。現時点では項目はふたつです。
★月輝物について2〈情報:UGN〉7
★早川が紛失した月輝物について〈情報:UGN〉7
GM:項目が後から出てくることもあります。
GM:登場侵蝕1d10を振り直すことで再度判定することも可能です。
加茂由香里:早川さんのやつは黎子さんがいいかな?
名張 結良:ですかね
春日黎子:そうですね~やらせていただきましょう!
石神井寅彦:月輝物についてはどうしよっか~
春日黎子:情報:UGNで判定、コネ使用
加茂由香里:月輝物についてはどうしようかな 流れ的に私か石神井さんあたりなのかな?
石神井寅彦:choice[かも,とら]
DoubleCross : (choice[かも,とら]) → とら
名張 結良:かわいい
石神井寅彦:いっていいですか~?
加茂由香里:おゆきー
加茂由香里:タイガー
GM:しつれい!
石神井寅彦:はーい!
GM:判定決まったらどうぞー
春日黎子:4dx+1>=7
DoubleCross : (4DX10+1>=7) → 10[5,6,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功
GM:たっか
加茂由香里:すげえ
名張 結良:強い
石神井寅彦:やばい
加茂由香里:優秀支部員
春日黎子:紛失物の専門家にゃん
石神井寅彦:こちらも月輝物について2、〈情報:UGN〉でコネ使用して判定しま~す
GM:どうぞ!
石神井寅彦:5dx>=7
DoubleCross : (5DX10>=7) → 9[4,4,4,5,9] → 9 → 成功
加茂由香里:安定感!
石神井寅彦:固定値ないの忘れていた よかった
加茂由香里:たすかりの大人たちよ
GM:やったね、両方成功
春日黎子:やった~
GM:では開示します
名張 結良:わいわい
★月輝物について2〈情報:UGN〉7
共通点はジャーム化したEXレネゲイドであり、〈Eロイス:虚実崩壊〉をひとつ所持していること。
特有のレネゲイドパターンから、大元になるジャームが一体存在すると考えられている。
最近町内での流通が増え、非オーヴァードの一般人の手元に渡るケースも見られるようになった。
一般人が使用した場合、効果にはムラが出るものの、反動による消耗が予測される。注意が必要だ。
→★月輝物の流通について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉8 が調査可能になりました。
★早川が紛失した月輝物について〈情報:UGN〉7
少し前に、未使用の状態でUGNが回収した月の飾りのついた根付。
解析のために研究部で預かっていたはずが、いつの間にか消えていたという。
紛失が起こったであろう前後、近くにいたのは早川彦山ひとりだけだが、当人は身に覚えはないらしい。
実際、早川自身が月輝物の力を使用して何かを捻じ曲げ願いを叶えたような形跡はない。
★月輝物の流通について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉8
GM:こちらが調査可能です
石神井寅彦:それこそ加茂ちゃんにお願いしたいかも~
石神井寅彦:かもだけに
名張 結良:かわいい
GM:かもかも
加茂由香里:やってみていいでしょうか
名張 結良:いいですぜ!
加茂由香里:せっかくだしサイコメトリー使うか
春日黎子:うまく……いくかも!
GM:本気だ
名張 結良:おお
加茂由香里:『0146:鵞鳥と孔雀』/《サイコメトリー》。情報判定ダイス+3。
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1(→ 1)増加 (49 → 50)
加茂由香里:6DX+3+0@10>=8 情報:噂話
DoubleCross : (6DX10+3>=8) → 10[1,2,3,6,8,10]+10[10]+3[3]+3 → 26 → 成功
名張 結良:スンゴォイ……
加茂由香里:オッシャ
石神井寅彦:すごっ!
GM:なんか財産点がどうとかじゃなくない?
春日黎子:ミス・パーフェクト
GM:成功です!
GM:開示!
★月輝物の流通について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉8
流通元は判明していないが最近入手した者は学生が多いようだ。
特有のネットワークで噂が広まっているのかもしれない。
また、ここしばらく彼らの間には「願いを叶える店」の噂が流れている。
直接の関連はあるのだろうか?
→★「願いを叶える店」について〈情報:噂話〉8 が調査可能になりました。
→トリガーイベントが発生。次のシーンで名張さんは小関玲音と遭遇します。
★「願いを叶える店」について〈情報:噂話〉8
GM:これが調査可能です。
名張 結良:うおおおいかざるをえんば!
名張 結良:なかよし友達(情報収集チーム)使用!残り2回
加茂由香里:友達!
GM:本気!
石神井寅彦:がんばー!
名張 結良:5dx+3
DoubleCross : (5DX10+3) → 5[2,2,3,5,5]+3 → 8
名張 結良:あっぶな!
石神井寅彦:おおっ!ぴったり成功!
GM:ばっちり!
名張 結良:ふふーん!(ぜえぜえ)
GM:ではばっちり開示します
春日黎子:ばっちり!
★「願いを叶える店」について〈情報:噂話〉8
噂になっているのは商店街の裏手にある雑貨屋『綾藤屋』。
古道具を中心に学生向けの廉価な日用品などを取り扱っている。
店そのものは合法で、経営もささやかに安定しているようだ。
しかし、扱う商品に月の印のついたものが発見されたのは確からしい。
→トリガーイベントが発生。次のシーンで加茂さんが綾藤屋を訪ねます。
GM:以上のことがわかりました。
GM:説明をしますとですね
GM:このシーンで全員でわかった情報について語り合いつつ、オープニングの話を絡めてもらえるといいかなって
名張 結良:了解っす!
石神井寅彦:は~い!
GM:石神井さんのOPは直接は絡んできてないけど、プラスして
GM:で、次のシーンは二手に分かれて別行動してもらうといいと思っています。
加茂由香里:オオー
石神井寅彦:ほうほう!
名張 結良:分かりやすい流れ!
GM:この辺はまた後で話し合いましょうか
加茂由香里:はあい!
石神井寅彦:かしこみです!
GM:ということで、支部で情報共有してきます!
【雨宿町町役場・会議室】あるいは【UGN雨宿支部・会議室】
GM:あなたたちは、支部長により指示・依頼を受け、清潔な町役場の一室に集まっている。
GM:このところ町に出回っている『月輝物』への対処が目的だった。
八千代 路夜:「みんな揃ったかな。それじゃあ、現状のまとめを進めていきます」

【八千代路夜・地域親交課課長】あるいは【"リーチパーチ"・UGN雨宿支部支部長】
GM:落ち着いた様子の女性が話し始める。
名張 結良:「は、はあい……」かちこち。周りに大人の人が沢山いるので緊張しているのだ。それもあまりよく知らない人が!
加茂由香里:ひざ掛けをかけて座っている。いろいろと細かい道具のポーチや、音声器具を机上に。
石神井寅彦:「お願いしま~す」 だらっと座っている。雰囲気に似つかわない、一見かなり胡散臭い外見。
八千代 路夜:「月輝物の性質については周知だと思うけど、最近はちょっと事情が変わってきているのよね」
名張 結良:「はいせんせいー」びしっと挙手。
名張 結良:「……その辺、私は詳しくないので教えてくださいますか……?」うへへへと愛想笑い。
石神井寅彦:「どしたの~」
加茂由香里:あまり聞き覚えの無い声だ。小柄な気配。かすかに首を傾ける。
春日黎子:「主題は『月輝物』……!」ノートを広げ、シャーペンでメモを取っている
名張 結良:「いや……あっし、イリーガルとかになってから本格的なこういうことするの初めてでありやんして……」
石神井寅彦:「あー、じゃあ、自己紹介します?」支部長に言います。
加茂由香里:「あ、そうですよね。あまりちゃんとお話ししたことがないかも」
八千代 路夜:「ああ、そうか。まず誰が誰かを知らないとね」
八千代 路夜:「その後にしっかり説明してくれる?」
名張 結良:「じゃあ言い出しっぺの私から行きますよー、いいですよね?」
石神井寅彦:「うっす」支部長の視線を受け、へらへら笑う。
加茂由香里:うんうんと頷いて促している。
八千代 路夜:「どうぞどうぞ」
名張 結良:「では」
名張 結良:「私は名張さんちの結良ちゃんです!えと、コードは”びっくり箱”…だったかな?」
名張 結良:「高校二年生のー、イリーガル!」びしーっと謎のポーズを取っているぞ。
八千代 路夜:「今回、学生の人の視点が欲しかったから、お願いしたの」
名張 結良:「後それとこちらも事件があってですね」
加茂由香里:「高校生ですか」にこにことしている。そして学生という言葉にも思い当たるものがある。
名張 結良:「昨日は……先月だったんですよ……!」大事件だ……という顔。
八千代 路夜:「?」
石神井寅彦:「何言ってんの?」
加茂由香里:「タイムスリップ?」
八千代 路夜:「バロールの人に何かされた?」
名張 結良:「あ、しまったええと……」わたわた。こういう非日常の事件になれていないのだ。
名張 結良:「ええと、一から説明しますと……お友達が変なんです!」
春日黎子:「名張さんちの結良ちゃんさんに大事件……!」かきかき
名張 結良:一からと言っているだろうに間がすっ飛んでいる。
加茂由香里:「……まあ」
加茂由香里:「……ううん。それはちょっと、心当たりがあるので、あとでこちらからもいいでしょうか」
石神井寅彦:「変つーと」瞬き。「普段と様子が違うってことかな」
名張 結良:「私たちは昨日集まって小関ちゃんの大失恋……なんとか…やけ食いパをしたんです!そのはずなんです…」ぐっと握りこぶし。
名張 結良:主にやけ食いの部分ばっかり覚えている。
名張 結良:「あ、はい」座る。
八千代 路夜:「ふむ、事件というくらいにおかしなことがあったのね」
加茂由香里:「それが昨日ではなくなった、ということ?」
石神井寅彦:「え、いいじゃん~。高校生ぽくて」へらへらしている。
名張 結良:「そうなんです!それから一夜明けたら……なぜかフられたはずの田村君とくっついてたんです!」
名張 結良:「しかも一か月も前からって言って……!」
加茂由香里:「昨日が先月、ですね」
石神井寅彦:「え~?」
名張 結良:「そう言うわけなのです…昨日が先月だったのです……」
石神井寅彦:「田村くんが心変わりしたんじゃないの?」
春日黎子:「!言葉の通りだったなんて」
加茂由香里:「心変わりしたとして…」
八千代 路夜:「人間関係に劇的な変化があった、か……」
加茂由香里:「そんな男の子と付き合いたいでしょうか…?」
名張 結良:「でも先月なのはやっぱりおかしいですよ!きっと……時空が捻子曲がって無ければ……」
石神井寅彦:「そこかー」思わず笑う。
春日黎子:「……その先月からって」
名張 結良:「その辺は結良ちゃん、よくわからないのです。3年狙ってたと言ってた気がしますが……」
春日黎子:「お友達の小関さんとか……そのお相手の、田村さんとかが言ってたことです?」
名張 結良:「……えーと」
名張 結良:「行こうと思ったら途中でそう言う話を聞いてこっちに来ちゃったので……本人からは聞いてないですね」
加茂由香里:「ふんふん…」
石神井寅彦:「ふっ」噴き出す。
石神井寅彦:「うわ~って思って、すぐ来ちゃったの?一生懸命だな~」
名張 結良:「ともあれ名張さんのじじょ―はそんな感じなのです。そうしたらこっちに集められてって所で至る現在……」
名張 結良:語るも涙……みたいなモーション。
石神井寅彦:「大人に囲まれちゃったと」
加茂由香里:「あはは、そうですね、大人ばかり」
名張 結良:「いぐざくとりー、でも皆さんも何かあったんですよね?つまり……」
春日黎子:「い、嫌でしたか……?」
八千代 路夜:「ちょうどいいところに来たから……」
名張 結良:「いえいえ!嫌ってわけじゃあ……でもちょっと緊張はしてます」
名張 結良:あははと笑う。
名張 結良:「だって皆さんこう…キレイどころですし?」
加茂由香里:「まあ~」と笑う。
名張 結良:「ふつーの高校生としては気にしちゃうわけですよお」
加茂由香里:「ですって、黎子さん」
春日黎子:「そ、そんな……!」
名張 結良:「あ、私ばっかりではナンなのでお次のかたどうぞー」
石神井寅彦:「あっはは。じゃあ、黎子さん次いかがっすか」
春日黎子:「名張さんの方が若くて元気が溢れてて……」
春日黎子:「あっ、では、あの、えっと」
春日黎子:「春日……黎子……です」
春日黎子:『春日』の部分は小さめな声で
名張 結良:「レイコさん!」
春日黎子:「は、ひゃい!」
春日黎子:大きな声にビックリ
名張 結良:「あ、呼んだだけです確認作業!」
名張 結良:げんきいっぱいだ。
加茂由香里:「ふふ」
名張 結良:(色々でっかい人だなあ)じーっと見てる。
石神井寅彦:「黎子さんはすげえ頼りになる人だからねえ」後ろから野次のように言う。
加茂由香里:「事務も完璧です」うなずく。
春日黎子:「私は早川さんに頼まれて……根付?というか……ストラップを無くしたので、探してほしいと」
名張 結良:「おお~」
八千代 路夜:「そうそう、あちこちでお仕事ありがとう」
名張 結良:「事務仕事……すごいです!出来る女の匂いがしますぜ……」
八千代 路夜:「早川さんもねえ、なかなかなくし物をする人じゃないんだけど……」
春日黎子:「あ、あう……どうも……」照れて、赤く小さくなっている
加茂由香里:「結良さん、早川さんはご存じでしたっけ。古道具屋さんの」
名張 結良:「無くしもの?が事件につながるんですか?」
名張 結良:「あーえーーーっと……」
名張 結良:choice[おぼえてる,おぼえてない]
DoubleCross : (choice[おぼえてる,おぼえてない]) → おぼえてる
名張 結良:「あ!あのこう……気だるげな」
春日黎子:「そうですそうです」
名張 結良:「あの人が落とし物をしたんですか?確かに何か珍しいというか……」
名張 結良:「そう言う感じの事はあまり起こさない気がしますねえ」
石神井寅彦:「普通の落とし物なんです?それ」
春日黎子:「なんでも……月の飾りがついているとかで」
名張 結良:「……あれれ?確か…月の…って何かありましたよね?」
加茂由香里:「ああ…」
名張 結良:「結構危ない代物……じゃありませんでした、っけ…?」
春日黎子:「そう……なりますね」
加茂由香里:「それが、『月輝物』ですね…」
石神井寅彦:「早川さんがそんなの無くしたの?あんまイメージに合わないけど…」
名張 結良:「そう、その月輝物……」
名張 結良:「……つまり…大事件なのでは……?」はわわわ。
八千代 路夜:「だからこそ相談報告してきたんでしょうね」
名張 結良:「あっえらい大人だ……」
石神井寅彦:「なんか仰ってたんです?」支部長に。
春日黎子:「つまり、何としても見つけないといけないんです……大事件になる前に!この……忙しい時期に!」
八千代 路夜:「いえ、春日さんに言っていたのとほぼ同じ内容ね」
加茂由香里:「事務は本当に今たいへんですよね」黎子さんに同情。
名張 結良:「ああっ、レイコさんの怨念が何か垣間見える気がします……」
名張 結良:「私もそんなに長引かれると……期末テストが近しなので……」
八千代 路夜:「忙しいところに本当に申し訳ないけど、町内の平和のためどうにか……!」
名張 結良:「もちろんです!それとこれとは……いやでもやっぱり早めに終わってほしい……」
加茂由香里:「お山のほうからもわざわざ頼まれるほどなんですよね、確か…」
名張 結良:英語の勉強がぁ~と泣きそう。
春日黎子:「もちろんですよ……私、頑張ります!いい春日ですから!」
加茂由香里:「けっこう深刻なんじゃないですか、それって?」
石神井寅彦:「自分でアピッてるし」
石神井寅彦:「ああ、じゃあ、こっちから改めて報告しちゃいますか」
名張 結良:「おおっと」
石神井寅彦:「石神井寅彦でーす」結良ちゃんに。「寅彦くんでもとらちゃんでもどうぞ~」
名張 結良:「と……」
名張 結良:「とらさん!」色々考えた結果の妥協点らしい。
石神井寅彦:「マジかよ」噴き出して笑う。
加茂由香里:「フーテンですね」
春日黎子:(石神井さん……だいぶ落ち着いてるけど、私より4つも下の人……)
春日黎子:(私も頑張らないと……!)
名張 結良:「いや……たまに”おやじくさい”とは言われます、はい」
石神井寅彦:「じゃあフーテンのおれから、『月輝物』について報告するね」
八千代 路夜:「よろしく」
名張 結良:「おねがいしやっす」ぺこり。
加茂由香里:「お願いします」
石神井寅彦:「少し前から町内で『月輝物』発端の事件が起こってて、おそらく生み出してるジャームが一体どっかにいるらしいと」
名張 結良:「ジャーム……」表情が硬くなる。
石神井寅彦:「つってもまあ、これまでは、いたいけなあやしちゃんがウッカリ手にしちゃうとかの事件だったんで」
石神井寅彦:「こっちで消しちゃえるボヤ程度だったんだけど」
石神井寅彦:「近頃はどうも、普通の民間人にも渡ってしまってるようで、こりゃ本格的に対処しなくちゃと」
石神井寅彦:「そういう状況すよね」支部長を見やる。
名張 結良:「あやし……って確かおばけ~とかようかい~とかそう言う感じの人たちでしたよね」
八千代 路夜:「そういうこと」
名張 結良:ひゅーどろろ~という手。
石神井寅彦:「そうそ」笑って頷く。「会ったことある?」
名張 結良:「んー、私はまだないですねえ」気づいてないだけかもしれないですけど、と付け加える。
名張 結良:「ともあれ、普通の人たちが使うと何かまずいんです?」
石神井寅彦:「オーヴァード由来の力だからね~」
石神井寅彦:「レネゲイド能力を使いこなせない普通の人が使ったら、よくない反動が起こっちゃうみたい」
八千代 路夜:「そう、身体に良いはずもないし、影響を受けて覚醒でもしたら大変ね」
名張 結良:「良くない事……!」
石神井寅彦:「オーヴァードとかの存在自体、みんなに隠さなくちゃだしね」
名張 結良:「初めの時に習いましたねえ、大混乱しちゃうからって」
名張 結良:「……大混乱しちゃうんじゃないですかつまり!?」大根が頭の中で走り回っている。
八千代 路夜:「そうよー。だから早期解決しなきゃ」
名張 結良:「ちなみに私は絡みモチが好きです」ダイコンから派生したらしい。
石神井寅彦:「解決するために、大人達が調べ回ってるつーわけね…」視線を隣に動かす。
春日黎子:「そしたら……私たちは、様々な手続き・事後処理に追われながら年を越すことに……」
名張 結良:「それは……大変です!」
名張 結良:「年越しそばがゆっくり食べられません!」
石神井寅彦:「ここに調べ上手のお姉さんがいるから」由香里ちゃんを手で示す。
加茂由香里:見えないが、動いた気配がわかる。
加茂由香里:「……あ。私が自己紹介を忘れていましたね」と、ここで気づいたふうに言う。
名張 結良:「おお、デキる女ぱーとつーの予感……!」
名張 結良:気押されてみるポーズ。
加茂由香里:「加茂由香里といいます。早川さんの…研究部の所属でして」
名張 結良:「かもさん!」
加茂由香里:「かもです」
名張 結良:「かもかも~」手がマネキネコ。
八千代 路夜:「対象が対象だから、研究部の人にも来てもらったのよね」
名張 結良:「なるほど、そう言う繋がりで……」
加茂由香里:「月輝物については、研究部でも調べてはいたんですが…」
加茂由香里:「私、大学にも通ってまして」
名張 結良:「だ……」
名張 結良:「大学生!!!JDですよJD!」
石神井寅彦:「おやじくさいな~」笑っている。
名張 結良:高校生にとって大学生は1個上なのでなんかこう……つよいのだ!
加茂由香里:「ちょっとだけお姉さんですね」笑う。
加茂由香里:「なのでこの町で学生をしている人にも、いくらか知り合いがいるんです」
名張 結良:「ふおおお……」
名張 結良:「なるほど……せんぱい……」
名張 結良:ちょっと違う。
加茂由香里:「最近は、月輝物を手に入れた人は、学生さんが多いらしいんですよ」
名張 結良:「ほえ、そりゃあまたなぜ……」
春日黎子:「若い人間を狙う……売人が!?」
加茂由香里:「……うーん、結良さんは高校生でしたよね」
名張 結良:「売人!?」
名張 結良:「あ、はい」マージャンをするのかな……と思っていた。
加茂由香里:「願いを叶える店って噂は聞いたことがありますか?」
名張 結良:「あー、確かに近頃噂を聞きますね、たくさん」
加茂由香里:「やっぱりそうなんですねえ」こくこくと頷き。
名張 結良:「隣のクラスのなっちゃんも、こっちのクラスのコースケ君も話してました」
加茂由香里:「まあ…」
名張 結良:「ウチのガッコぐらいなら今や大体の子は知ってるんじゃないですかね実際……」
加茂由香里:「実は私も、それらしい店に入ったんです。叶えてはもらいませんでしたが…月の模様の、オルゴールがあって」
名張 結良:「ほほう!オルゴール……」
八千代 路夜:「……月の、ね」
石神井寅彦:「え、じゃあ実在するんだ」
名張 結良:「大人なアイテムですね、流石大学生……」
石神井寅彦:「んん、待って待って」由香里ちゃんに言う。
加茂由香里:「はい、石神井さん」
石神井寅彦:「話の流れ的に、なに、そこの店で『月輝物』を売ってるってこと?」
石神井寅彦:「『月輝物』で願いが叶えられる的な?」
名張 結良:「え!?そう言う流れなんです……って言うか売ってるような物なので!?」
加茂由香里:「あ、いえ…それは、売ることはできないと言われたんです」
加茂由香里:「店主さんの私物なんですって」
春日黎子:「本当だとしたら……大変な事態ですが……!」言いかけて
名張 結良:「あ、私物ですか……えっ私物」
加茂由香里:「売っていたのは、普通のものです」とポーチを持ち上げる。
名張 結良:「おお」
加茂由香里:そのジッパーにストラップがついていて、鈴が鳴る。
石神井寅彦:「根付じゃん」
名張 結良:「良い音しますね、ちりりんちりりんって」
八千代 路夜:「……確かに普通の、かわいい飾りだけど」
GM:そこからは特にレネゲイドの気配はしない。
加茂由香里:「これ、なんの柄なんでしょう」と八千代さんに尋ねて。
加茂由香里:「えーと…」
名張 結良:「?見ればわかるじゃないですか?」
加茂由香里:「あ、そうだ。忘れてました。目が悪いんです、私」
名張 結良:「えっ」
名張 結良:「め……眼鏡とかいります?」
名張 結良:とりあえず眼鏡をかければ何とかなるんじゃないかというぼんやり考え。
加茂由香里:「あはは。大丈夫、ほぼ見えないんですね。でもレネゲイドで、なんとかなるので大丈夫です!」
八千代 路夜:「ふふ、かわいい小鳥の飾りよ」
名張 結良:「あ、何とかはなるんですか……」ほっとしている。
名張 結良:「でもなるほど、大変ですね……」
石神井寅彦:「なんとかならなかったら言ってね~」横で口を挟む。
名張 結良:「とらさん、何とか出来るんです?」
加茂由香里:「ありがとうございます」と鳥の飾りに触れて。
石神井寅彦:「文字読むくらいならできるよ」結良ちゃんに返す。
名張 結良:「ああ、なら私だってできますよ!」
名張 結良:ぎゅむ、と加茂さんの手を握る。
加茂由香里:「あら、じゃあみんなに助けてもらえちゃいますね」
名張 結良:「あれでしょ、盲導犬ってやつです!」
石神井寅彦:「むしろおれの出番、ねえかもな~」
名張 結良:……多分色々と違う。
加茂由香里:ふふ、と手を握られながら。
加茂由香里:「願いがあれば、『入荷するかもしれない』と言っていました」
名張 結良:「入荷」
加茂由香里:「そういうものも、売るのかもしれません」
石神井寅彦:「じゃあそこのお店、『願いを叶えるお店』なのは、間違いなさそうなんだ」
八千代 路夜:「そこが今のところ怪しいなあ。お店の名前は?」
石神井寅彦:「なんてお店?」
名張 結良:「噂だとばかり……」
春日黎子:「なんにせよ、一度、訪れてみる必要がありますね」
加茂由香里:「アヤフヤ、と言っていましたね」
名張 結良:「あやふや……」
名張 結良:「何だかあやふやな名前ですね」
加茂由香里:「ね」
名張 結良:「えへへ~」
八千代 路夜:「あやふや、ええと……」タブレットをいじる。
石神井寅彦:「そんなとこ流行ったら、おれの商売あがったりだなあ」ぼやく。
八千代 路夜:「ここかな?『綾藤屋』であやふや」
名張 結良:「商売?とらさん何か売り買いをば?」
石神井寅彦:「まあちょっと、副業でね」へらっと笑う。
名張 結良:「おお……」
名張 結良:「出来る女が二人と……」
名張 結良:「悪そうな男が一人、ですね!」……そう言う所で歯に衣着せない、というのが彼女の評価でもあった。
石神井寅彦:「ワルで~す」にこにこと返す。
名張 結良:「返しもワルっぽい!」
加茂由香里:「…あっ。そうだ、それで結良さんのお話が気になったんですよね」
名張 結良:「あ、はい」
名張 結良:「………て、あ、もしかしてそう言う事なんです!?」
加茂由香里:「お友達の異変の件…学生さんだから、関係あったりしないかしらって…」
名張 結良:「あ、あ、あー……あー……りそう、ですねえ……」
石神井寅彦:「その、結良ちゃんの友達も、知ってんの?」
石神井寅彦:「彩藤屋のことは」
名張 結良:「丁度やけ食い大会でしょうゆを錬成した時に……言ってましたねえ、噂話で……」
加茂由香里:(しょうゆを…錬成…?)
石神井寅彦:「楽しそうなことしてんなあ」
名張 結良:「やっぱりそう言うのに引っかかっちゃったのかなあ……?」
春日黎子:(しょうゆ……?)
八千代 路夜:(しょうゆ……?)
石神井寅彦:「まあでも、関係ありそうな子が身近にいるのはいいんじゃないすか」
名張 結良:「くっ……次はみそ汁を作ってみせます……」完全に目的が変わっていた。
石神井寅彦:「その子に詳しく聞いたら、なんか分かるかも」
春日黎子:「手がかりが良いのは、いいことですから」
名張 結良:「あ、じゃあ私が聞いてきますよ!ひとっぱしり!」
名張 結良:今すぐにも走り出しそうになる。せっかちなのだ。
石神井寅彦:「待ちなって~」笑って言う。
加茂由香里:「大人もついてあげた方がいいんじゃないですか、お兄さん」
名張 結良:「おとととと」ききーっ。音速ハリネズミが止まる様なモーションで止まる。
石神井寅彦:「悪いお兄さんでいいのかなあ」
八千代 路夜:「そうね、警戒されない程度にエージェントがついていてくれた方が」
名張 結良:「あ、でもとらさんの風体なら多分大人気ですよ!」
名張 結良:「こう……あぶなげな、ふんいき?的な……」
石神井寅彦:「あ~~? うるせーっつの」へらへらします。
八千代 路夜:「目立ちすぎないようにね?」
名張 結良:「それそれ、そのへらっとした顔!」
名張 結良:「行けますよ!」何が。
石神井寅彦:「やめてって~」視線から逃れる。「じゃあ、そっちの二人は?」
加茂由香里:「私も綾藤屋さんにはまた伺いたいかなと。早川さんにも報告はしたいですが、上司ですし…」
石神井寅彦:頷く。「おれ、最近早川さんに会えてないんだよなあ」
石神井寅彦:「お元気です?」
春日黎子:「あ、そうそう!早川さんのことで、一大事が!」
加茂由香里:「まあ」
名張 結良:「なにっ一大事ですって」
名張 結良:どたどたしている。
石神井寅彦:「なに?病気でもなった?」
春日黎子:「それが……早川さんのお店に伺ったとき……私の背後から、見知らぬ女性が」
名張 結良:「見知らぬ女性……」
石神井寅彦:「怖い話?」
春日黎子:「その人は……早川さんの……奥さんだったのです!」
石神井寅彦:「えっ」
名張 結良:「…………ええーっ!」
石神井寅彦:「えーーーーーっ!?」
名張 結良:「おく……奥さん!!!」
加茂由香里:「あ、ああ~…」
石神井寅彦:「嘘!結婚指輪してないよね!?」
名張 結良:「つまりそれは……あれですか!?つまり…そうそれです!」
名張 結良:「ご結婚……していらっしゃるので!?」
加茂由香里:「すごく最近じゃなかったです?その話」
八千代 路夜:「ああ、そのお話ね」
八千代 路夜:「そう、私もびっくりしちゃったんだけど」
加茂由香里:「私も直接お会いできてないんですよね…」
名張 結良:「へ、へぇ~~……」
名張 結良:驚き。
石神井寅彦:「えーっ、どんな人?どんな人?」ワクワクと聞く。
春日黎子:「やはり加茂さんでも、詳しく知ってるわけではないんですね……」
石神井寅彦:「年上ぽかった?年下ぽかった?服は?髪型は?」
名張 結良:「髪型重要なんです!?」
加茂由香里:「話だけですね…。あ、私もそれは知りたいなあ」
名張 結良:「でも正直気になりますね……どんな感じでしたので!幸せそうでしたか?」
石神井寅彦:「イメージわきやすいかなって…」
春日黎子:「えーっととても美人な方で……年は早川さんよりは下だと思いますぅ……」
春日黎子:「髪は……短めでしたね」
名張 結良:「ふんふんほうほう、歳の差……」
名張 結良:「短め!」
名張 結良:ばさばさと自分のボブカットをばさる。
八千代 路夜:「私もほんのちょっとしかお会いしてないんだけど、スッキリした感じの人ね」
春日黎子:「あまり盛大にお祝いするつもりはない感じでしたが」
春日黎子:「でも……幸せそうでした」
八千代 路夜:「オーヴァードの方だから、いろいろ楽なんでしょうね」
石神井寅彦:「へ~、とっても美人で、スッキリした感じの、短めの髪…」フムフムと頷いている。
石神井寅彦:「……?」首を傾げ、そして八千代さんを見る。
名張 結良:「へえ~~……」
加茂由香里:「そうなんですねえ」
名張 結良:「何はともあれ、良かったですねえ」
石神井寅彦:「楽って?何?」
春日黎子:「ああいうの見ると……なんだかいいなって……」遠い目でどこかを見ている
八千代 路夜:「そりゃあ、一般の方に隠し通すのは大変でしょう」
名張 結良:「わかります!分かりますよレイコさん……!」
名張 結良:ぐいっ。
八千代 路夜:「感覚も違うこともあるでしょうしね」
石神井寅彦:「ああ、お互いオーヴァードってことね………」
八千代 路夜:「そういうこと」
石神井寅彦:「………???」
名張 結良:「こう……なんか、幸せそうなのって…いいですよね!」
石神井寅彦:首をひねっている。
加茂由香里:「あら、そうなんですか」
加茂由香里:「そのわりには全然、聞いたことのない方でしたね…」
加茂由香里:「この町出身じゃないのかしら…?」
名張 結良:「というより先ほどからとらさんは首をひねっているので?」
八千代 路夜:「なんでも、付き合いは長いけど別のところにお住まいだったとかで……」
名張 結良:「もしかしてご結婚の予定が…?」論理の飛躍。たまに名張ちゃんがやらかす思考だぞ。
石神井寅彦:「あっ、いや、まだわかんねえからあれなんだけど………」結良ちゃんの視線に応える。
石神井寅彦:「結婚の話じゃねえよ」
名張 結良:「ちがいました」
石神井寅彦:「えーと、八千代さんにも聞いてほしいんですけど」
八千代 路夜:「はいはい、何かしら」
名張 結良:(あっよくわかりませんが真面目な話ですこれ)
石神井寅彦:「アテナシ様…」そこまで言って、結良ちゃんを見ます。「あれね、この町のあやしのリーダーみたいな人ね」
石神井寅彦:「山に住んでんの。アテナシ様率いるあやし軍団が」
名張 結良:「ふんふん」
八千代 路夜:「……また何かあった?」少し眉を顰める。
名張 結良:「あ、一応話は聞いたことあります!そのアテナシさんがどうしたんです?」
石神井寅彦:「うん、部下のひとりが行方をくらましちゃったから探してるらしくって」
石神井寅彦:「末広ちゃんつう、扇のあやしらしいんだけど」
名張 結良:「奥義……」
名張 結良:字が違う。
石神井寅彦:「違うからね?」
八千代 路夜:「あそこも数が多いから上は大変よねえ」
名張 結良:「ちがいました……」
石神井寅彦:「扇子ね、扇子…。で、人の姿をしてるときがね」
石神井寅彦:「きれいな女の人で、髪は短めなんだって」
名張 結良:「はい、そっちの方でしたか……ふんふん」
春日黎子:「…………」
石神井寅彦:「いや、わかんねえけど…………」
八千代 路夜:「……えっ」
名張 結良:「あ、だから髪型……」
八千代 路夜:「確かに共通点はあるけど……?」
名張 結良:「……短いだけだと範囲広くないです?」
春日黎子:「偶然……と見過ごす訳には、いかないでしょうね」
加茂由香里:「髪型ですか。私には疎い分野ですが…」
八千代 路夜:「そうねえ、即関係あるとも思えないけど、石神井くんのセンサーには引っかかったのよね」
加茂由香里:「ただ、ちょっと早川さんが気にかかるのは事実ですね」
名張 結良:「えー、もったいないですよ!そんな綺麗な髪してるのに……」
名張 結良:「あ、でも自分で見られないんでしたっけ……」
加茂由香里:あらあらと自分の髪に触れる。「手触りはわかりますよ」
加茂由香里:にっこり。
八千代 路夜:「気にかけていてはくれる? どちらにせよ、渦中の人だしね」
石神井寅彦:「よろしくお願いします~」
加茂由香里:「結婚のお話も、急でしたもんね」
名張 結良:「はーい!」
春日黎子:「……はい」
八千代 路夜:「それじゃ、名張さんのお友達と、綾藤屋さんをまずはお願い」
石神井寅彦:「あと普通に、早川さんに、お祝い伝えておいてね」黎子さんと由香里ちゃんに言います。
加茂由香里:「そうですよね。お祝いしなくちゃ」笑う。
名張 結良:「了解です!」
春日黎子:「伝えておきますっ」
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。そしてー
名張 結良:なにっ
石神井寅彦:なんだろうなんだろう
春日黎子:何ですか~?
GM:今回の購入判定には一部商品に割引が発生します。
GM:研究部が絡んでいるということで、入手しやすいアイテムがあるよということですね。
加茂由香里:最高じゃん!
名張 結良:おおー
石神井寅彦:すごーい!
GM:ちなみにこれはイベントでなんか使うよというよりは、いろいろ買ってねのサービスという感じです
加茂由香里:やったぜ
GM:研究部にありそうなアイテムをルルブから引っ張ってきました。
石神井寅彦:はーい!
GM:リストは以下の通り、割引は一律-2です。
UGN戦闘服(基本1) 16
対ワーディングマスク(基本1) 13
UGNボディーアーマー(基本2) 10
アルティメイド服(基本2) 18
ブルーゲイルなど薬品類(基本2、IC)
アンチレネゲイドスーツ(基本2) 15
レネゲイドチェッカー(基本2) 14
レネゲイドサポーター(IC) 53
アンチレネゲイドシェル(NC) 11
ARライフル(NC) 53
GM:メモにも貼りました!
名張 結良:たくさんある!
加茂由香里:ありがたすぎー
石神井寅彦:たすかるー
GM:ふふふ、財産点を使い果たすがよい
春日黎子:年末大セール!
石神井寅彦:ではロイス保留で!さっそくボディーアーマー購入に挑もうかな
石神井寅彦:3dx>=10
DoubleCross : (3DX10>=10) → 10[3,7,10]+7[7] → 17 → 成功
石神井寅彦:えっ…出目に恵まれた
石神井寅彦:買えました!装備します
加茂由香里:すごいじゃん
GM:たっか
名張 結良:すごい
春日黎子:財産点、使い果たせるのか
名張 結良:ロイスはとりあえずうーん……
春日黎子:ロイスの取得は後に回しまして
名張 結良:でもまだチャンスはあるな、保留で
GM:誰かレネゲイドサポーター買おうよ(無責任)
名張 結良:レネゲイドチェッカー……かってみっかぁ!
GM:マジで?
加茂由香里:名張結良 〇誠意/心配で取得します。
名張 結良:ぴろぴろ怪しげなマッシーンを持ちたい()
名張 結良:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[1,3,4,5,9]+1 → 10
加茂由香里:とりあえず手当を買おうかな
名張 結良:とどきませんでした()
GM:残念!
名張 結良:財産使う程じゃないよな……色んな意味で……
加茂由香里:3DX+2+0@10>=8 調達
DoubleCross : (3DX10+2>=8) → 9[2,6,9]+2 → 11 → 成功
加茂由香里:とりあえず手当一個はゲット!
春日黎子:まずは応急手当キットを……!(時間凍結をするので)
春日黎子:2dx+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 7[6,7]+1 → 8 → 成功
名張 結良:大事だ
GM:みんな成功するなあ
加茂由香里:これも黎子さんにパスしますね!二個あればまあ困らなさそう
名張 結良:ワーワー
春日黎子:ありがとうございます!
GM:他ロイス取る人とかいますかー
石神井寅彦:これはおそらく大丈夫そう
GM:大丈夫かな。切りますね
ミドル2 月のかたちふたつ
GM:二手に分かれて調査したりするシーンです。
GM:登場自体は一気にやっちゃいますか。全員推奨。
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 5)増加 (38 → 43)
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 9)増加 (45 → 54)
名張 結良:落ち着いてるなあ
石神井寅彦:いや~ん
GM:あがるー
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 7)増加 (50 → 57)
春日黎子:51+1d10
DoubleCross : (51+1D10) → 51+3[3] → 54
GM:大人組が固まってる
GM:では名張・石神井組の会話から始めます。
【雨宿町・路上】
GM:あなたたちは、小関玲音に接触するため道を歩いていた。
GM:ちょうど時間的には下校時刻に当たる。
名張 結良:微妙にこそこそしながら歩いている。
石神井寅彦:「でさあ」無条件に広がる《虹の香り》。あなたにとって懐かしい香りが微かに漂う。
名張 結良:朝勢いのままサボったからだ。
名張 結良:「あ、はい!」
石神井寅彦:「つかサボッたでしょ」
名張 結良:「ぎくっ」
名張 結良:「はい……」
石神井寅彦:「図星じゃん」笑う。「何?そんなに、玲音ちゃんがヤバそうだったの?」
名張 結良:「というかそのう……こう」
名張 結良:「いつも言われるんですが……こう、何かあるとが――っと一直線に行きがちで……」
石神井寅彦:「犬みてえ」
名張 結良:「犬!?」がびーん!
名張 結良:「わふんとか言った方がいいですか」
石神井寅彦:「やだよ、そんなんされたらおれ、捕まっちゃうよ」
名張 結良:「さいで……」
石神井寅彦:「友達でしょ?玲音ちゃん」
名張 結良:(うーん、おばあちゃんちの匂い……)懐かしい匂い、となるとそうなるのだ。
名張 結良:「そうです!お友達なのです」
石神井寅彦:「やけ食いパーティつったっけ」
名張 結良:「してました!」
石神井寅彦:「楽しそう」へらへらしながら横を歩く。「食べるの好きなんだ」
名張 結良:「好きです!サエズリヤでしかも新しい方でしたのでテンションも上がって……」
名張 結良:「あ、飴とかいります?」
石神井寅彦:「え?持ってんの?」
名張 結良:「いつも常備してます!」
名張 結良:《無上厨師》持ちでありつまり常にたくさん持っているのだ。
名張 結良:「えーと……あ、これは……」
名張 結良:「……随分前に行った焼肉屋でもらったミント味の飴です」
石神井寅彦:「口直しかよ」
名張 結良:「いります?」くしゃくしゃになってるぞ。
石神井寅彦:「いらねえから貰っとこうかな」笑って受け取ります。
名張 結良:「はーい」ころんとわたす。
名張 結良:「あとは堅焼きせんべいとか、メメントスとかヘイチュウとかその辺は何時もあります!」
石神井寅彦:「食い気だなあ」
名張 結良:「あ、ガブリンチュウは今切らしてますけど」
名張 結良:「そりゃあもう、美味しいもの食べて、お風呂に入ってぐっすり寝れば元気いっぱい!でしょ?」
石神井寅彦:面白そうに、貰ったミントの包み紙を眺めている。「そういうのって…」
石神井寅彦:「玲音ちゃんに言ったの?失恋のやけ食いだったんでしょ」
名張 結良:「……言い損ねてましたねえ」
石神井寅彦:「あっはっは」
名張 結良:「こう……私、恋愛とかそう言うのは詳しくないので……何とも対処のしようが」
石神井寅彦:「そりゃ困っちゃったねえ」
名張 結良:「いつも元気いっぱいでいいね、とかも言われますし」
石神井寅彦:「あー」
名張 結良:「……悩んだりしないわけじゃあないですからねえ」
石神井寅彦:「言いづらくなっちゃうよねえ」
名張 結良:でもそれを言うのも何か違うじゃないですか?と付け加える。
石神井寅彦:うん、と頷く。「今の気分的には?」
石神井寅彦:「実はけっこう、悩める乙女ですか?」
名張 結良:「だから……少しそうですねえ、結良ちゃんさんは責任とかそう言うのを感じているのかもしれません」
名張 結良:「悩める乙女なのです、パワーです」
名張 結良:ふんはーってぽーず。
石神井寅彦:「責任ねえ」それを微笑ましそうに見る。
石神井寅彦:「感じることあるんだ。なんか分かんないけど、友達が変なことに巻き込まれてるかも的なやつですか」
名張 結良:「元々……こう、オーヴァードの世界って縁遠いものだったからそっちもわからないですけど……」
名張 結良:「ええ、こう……そこの所だけ、普通じゃあないわけじゃないですかある意味」
石神井寅彦:「うん、そだね」
名張 結良:「だからこー……蜘蛛男的な、大いなる力のうんたらってやつですヨ」
名張 結良:「出来ることがあるんだったら、頑張りたいじゃないですか?」
石神井寅彦:「おれもそれ知ってる」目を細める。
石神井寅彦:「何かしてあげられるなら、したいし、止めたいよね」
名張 結良:「そうなのです!」
石神井寅彦:「でも困ったねえ」頷いて言う。
名張 結良:「なので……こう、レンアイ的な方はお任せしてもいいですか?とらさん」
名張 結良:「ほえ」
石神井寅彦:「そうそ、そこですよ」視線を受け止めて笑う。
名張 結良:「そこですか」びしびし。
石神井寅彦:「だって、結良ちゃんの苦手分野で困ってた友達が、勝手にうまく行っちゃって、それが変かもって」
石神井寅彦:「うわどうしよ、って感じじゃないの」
名張 結良:「あー……うー」
名張 結良:「……そう言う所も確かにありますねえ」
名張 結良:少し渋い面になる。
石神井寅彦:「うら」貰った飴で眉間をつつく。
名張 結良:「何というか……少し置いていかれたというか……そう言う疎外感的なものをぐえーっ」
名張 結良:「眉間つつかれました今私!?」
石神井寅彦:「つついちゃった」
名張 結良:「なぜに」
名張 結良:「結良ちゃん保護法に引っかかりますよ、国会に法案通します」
石神井寅彦:「あはは、負けそう」笑う。
名張 結良:「でもまあ…こういう時の私はいつも結局はやることは同じなのです」
石神井寅彦:「ん~?」
名張 結良:「ごーふぉーぶろーく!当たって砕けろってやつです」
名張 結良:ぶんぶん。しゅっしゅと拳の素振り。
石神井寅彦:「…そしたらねえ」それを見ながら言う。
名張 結良:「はい?」
石神井寅彦:「どこが好きなのとか、聞いてみたら? その、田村くんのこと」
名張 結良:「おお」
石神井寅彦:「恋バナしてみなよ。楽しいかも」
名張 結良:「そうしてみます!恋バナ……」
名張 結良:「………」ほわんと。
名張 結良:(バナナって美味しいよねえ)というのが浮かんだというのは定かではない。
石神井寅彦:「大丈夫か~?」へらへらしている。
名張 結良:「はっ、カリウム豊富……」
名張 結良:「大丈夫です!きっと……」
石神井寅彦:「うん。好きな友達なんでしょ」
石神井寅彦:「変なことに巻き込まれてるなら、助けてあげたいね」
GM:では、そうしてあなたたちが話していると。
名張 結良:「はいっ」ふんす!
GM:道の向こうから、名張さんには聞き覚えのある声が聞こえてくる。
名張 結良:「あっ」
石神井寅彦:「お?」
名張 結良:さかさかさかっ。コミカルな動きでかくれる。
小関 玲音:「あっはは、田村くんっておかしいー」
石神井寅彦:ついていく。
名張 結良:「ターゲット発見です!」
石神井寅彦:「隠れる必要あったか?」
名張 結良:「ついノリで」
名張 結良:すぐ出ていく
GM:小関玲音。隣には髪の短い男子がいて、仲良さげに話している。
石神井寅彦:「よっしゃ、結良ちゃん、初仕事」
田村:そんなことないだろ、などと決まり悪そうに、でも楽しそうに答える。
名張 結良:「はい!吶喊します!」
名張 結良:うおー!
GM:どこから見ても、仲良しのカップルだ。
石神井寅彦:「良い感じに声掛け……よくそんな難しい言葉知ってんね」
名張 結良:「小関ちゃん!」
名張 結良:びしっ!正面から行く。
小関 玲音:「……あれ」
石神井寅彦:視線を上げ、仲睦まじそうなカップルを見やる。普通の高校生カップルにしか見えない。
小関 玲音:「名張じゃん! 今日サボってたよね?」
小関 玲音:とことこと近付いてくる。
名張 結良:「ぎくーっ!それに関してはやんごとなき事情がありまして……」
名張 結良:「と、ともかく小関ちゃん!少しお話良いですか!」
小関 玲音:「日本史のたけぴ、次絶対当てるって言ってたよ」
名張 結良:「げげーん!?」
名張 結良:「そんなあ……」
小関 玲音:「え、何」田村の方を振り向く。
小関 玲音:「待たせてるから、あんまりかからない方が……いいな……」
小関 玲音:そわそわしている。少し前はもっと付き合いが良かったのに。
名張 結良:「え、えとえと」
名張 結良:(……どうしましょう、いざ突っ込んでいったら何から聞いたらいいのかわかりません!)
名張 結良:たすけてー!という目でとらさんをみているぞ。
石神井寅彦:うん、と頷き、二人に近付く。
石神井寅彦:《竹馬の友》《虹の香り》。何故かなんとなく警戒されづらい雰囲気。
石神井寅彦:「ごめんね、ちょっと話聞いていい?」
名張 結良:(あ、おばあちゃんちの匂い……とらさんからしてたんですね)
小関 玲音:「……ん?」ケーキの香りを感じる。
小関 玲音:「なんですか……?」
石神井寅彦:「あー役所の方から来た者ですちょっと調べものしてて学生さんに聞いてて簡単なアンケートなんだけど」パッと言う。
小関 玲音:「えっえっ」
石神井寅彦:「この辺で、願いを叶えるお店って知ってる?」
名張 結良:(た、立て板に水……!)
小関 玲音:「……!」
名張 結良:「そ、そうそうそれなのです!」のっかる。
小関 玲音:「し、知ってる。けど、何かあったんですか」
石神井寅彦:「普通に行きたくてさあ。ね」結良ちゃんを見る。
名張 結良:「そ、そうなのですぴーぴぴぴー」
名張 結良:眼が泳いでいる。
石神井寅彦:(うそくせー)
小関 玲音:「そんなん、普通に名張が聞けばいいのに……」髪をいじっている。
小関 玲音:髪の向こうに、ちかりと光るものが見える。
名張 結良:「いや……何というか、聞きづらくて…あれ?」
小関 玲音:耳に、小さな金色のピアス。いつもしているのとは違うものだ。
名張 結良:「おしゃれしてますね」
小関 玲音:月の形に、見えた。
石神井寅彦:それを見咎める。
名張 結良:「まるで月みたいな――」
名張 結良:「あれ?月みたいな……?」
小関 玲音:「ふつーだし、ていうか、今のお気にだし」
名張 結良:(……どうなんですとらさん!なにかこう……わかったりしません!?)
名張 結良:レネゲイド関連のあれこれは貧弱である!
小関 玲音:どこか焦ったような……というよりは、憔悴したような顔をしているのもわかるだろう。
石神井寅彦:(ん~、怪しいね)首をひねる。
石神井寅彦:「…それ、かわいいやつ、そのお店で買ったの?」
田村:「玲音ー、だいじょぶか?」少し離れたところから声がかかる。
小関 玲音:「そうですけどっ」
小関 玲音:「大丈夫ー。もうすぐ行く」振り返って。
石神井寅彦:「良い買い物だった?」
小関 玲音:「……お気にだし。そう、です……」
小関 玲音:「あの、ほんと待たせてるから、私、その」そわそわとしている。
名張 結良:「あ!じゃあ小関ちゃん!最後に一個だけいいですか!」
小関 玲音:「……名張と話してるヒマ、ない……!」
名張 結良:どたばたとしながら。
小関 玲音:「何!」
名張 結良:「――田村君の!どこが好きになったんですかー!!!」
小関 玲音:「…………え?」
名張 結良:逃がしちゃならんとワーッと大声!
小関 玲音:きょとんとした顔になる。
石神井寅彦:その様子を見ながら、んん、と首を傾げる。
名張 結良:「3年間も狙ってたんでしょー!なら何かしら言えるはずですよねー!」
小関 玲音:「そそそそ、それはだって、かっこいいし、アルバム委員自分でやっててえらかったし」小声。
小関 玲音:「あと河原でゴミ拾ってたし……えと」
名張 結良:「おお……」
名張 結良:(意外と素朴な理由だった……!)
小関 玲音:「……優しいし……」てれてれしている。
小関 玲音:「も、もういいでしょ。私帰るからっ」
名張 結良:「そ、そうですか……えへへへ……」何かこっちまで照れてしまう。
名張 結良:「あ、はい、大丈夫ですっ」
石神井寅彦:「すげえ幸せそうだなあ」
小関 玲音:「明日はサボんないでちゃんと来なね」くるりと背を向ける。
小関 玲音:「ごめーん田村くーん!」普段より高い声。
名張 結良:「わかってますよー!日本史は勉強しないと……」
石神井寅彦:背を向けた瞬間。
石神井寅彦:(……えい)伸びた玲音ちゃんの影を踏みます。《シャドウダイバー》。
石神井寅彦:現在の、小関玲音ちゃんの、名張結良ちゃんへの感情を読み取る事って可能でしょうか?
GM:可能です。
石神井寅彦:では…読ませてもらうぜ!
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を2(→ 2)増加 (54 → 56)
GM:現在の名張さんへの感情は、友情と少しの罪悪感。
GM:それ自体はさほどおかしなものではないようですが
GM:どちらかというと、他の方向への興味で少し押されている、という感じです。
石神井寅彦:ケーキの甘い匂いがほんのり強く周囲に香る。
石神井寅彦:(……はじめて彼氏できて、付き合い悪くなっちゃって後ろめたい……とか) 足を引っ込める。
名張 結良:(お腹の減る匂いになりました……)
石神井寅彦:(そういうやつじゃなさそうだよな~)思いながら、玲音ちゃんを見送る。
小関 玲音:影を踏まれたせいというわけではないだろうが。
小関 玲音:小走りになって、軽くつまづきかけた。
石神井寅彦:「あ」
名張 結良:「ああっ」
田村:「大丈夫? 最近疲れ気味だよな」
小関 玲音:「へ、平気だし」
GM:そんなことを言いながら、二人は下校していく。
石神井寅彦:「……どうすか? 結良センセイ」
名張 結良:「ううむむむ……名探偵名張さんとしてはやっぱり疲れてそうに見えましたねえ」
石神井寅彦:「そうだよね」頷く。「前までは」
石神井寅彦:「あんなに塩対応気味だったわけじゃないっしょ?」
名張 結良:「あんなじゃあなかったです、少なくとも目に見えて……こう、あれな……」
名張 結良:手がわにゃわにゃ中空をひっかく。
名張 結良:「どーんて感じでは……」
石神井寅彦:「はは。今それどころじゃないです~、オーラね」
名張 結良:「そう言う感じです!」
石神井寅彦:「あれも見たよね。ピアス」
名張 結良:「あれやっぱりそうですよね?月の……」
名張 結良:「……それっぽい何か!」
石神井寅彦:「『月輝物』だっつの」笑う。「普通の人が使うと、でかい反動があるっていうね」
名張 結良:「やっぱり例のお店で買って使っているんでしょうか……」
石神井寅彦:「そう思うのが自然だよなあ」
石神井寅彦:「……ついでに言うとさ」
名張 結良:「だとしたら何とか早めに使用をスト―ップ……はい?」
石神井寅彦:「これはおれの勘なんですけど」
名張 結良:「はいはい」こくこく頷いてる。
石神井寅彦:「玲音ちゃん、たぶん、普通に結良ちゃんのこと好きだと思うよ」
名張 結良:「えっ」
石神井寅彦:「友達としてだよ?」
名張 結良:「あ、そうですよね……恋バナとかの話してたから一瞬間違え掛けました!」
名張 結良:「でもそっかー、それならいいです!」
石神井寅彦:「そだね。またね、話せるといいね」
GM:ではここで、自動開示の情報がひとつ。今のイベントのまとめのようなものですね。
★小関玲音について 自動開示
市立篠月高校に通う女子生徒。PC1の友人。
小林という男子と交際をしているが、付き合い始めた状況は明らかに不自然だ。
また、玲音は月の形のピアスを身につけている。
どことなく疲労した様子から考えてこれが月輝物である可能性は極めて高い。
GM:そして、そうしていると石神井さんたちは、どこかから鳥の羽ばたきの音を聞きます。
石神井寅彦:「それじゃ支部に……」
石神井寅彦:「お」音の方を見る。
名張 結良:「ほえ?」
名張 結良:つられて見上げる。
アテナシ:「おお、おったか火消し」
名張 結良:「わぅ、鳥さんが喋ってます!」
石神井寅彦:「アテナシ様じゃん」へらへら笑う。
アテナシ:山のアテナシの使いの鳥が、あなたたちの方に舞い降りてくる。
アテナシ:周囲にはちゃんと人の居ない時を選んだぞ。
名張 結良:「あ、これが噂のアテナシさん!」
石神井寅彦:「そうそう。なんつうの?分身?」
名張 結良:「おおー……便利ですねえ」
アテナシ:「新しい小娘がおるの」
名張 結良:「小娘です!名張さんちの結良ちゃんと言います!」
名張 結良:ぶいっ!
アテナシ:「アテナシであるぞ」
アテナシ:「まあよい、末広のことよ。少々聞き回った甲斐があったわ」
名張 結良:「はは~」何となく崇める感じのポーズ。
石神井寅彦:「お、なんか分かったの?」
名張 結良:「あ、扇の人……」
アテナシ:「町にもあやしがおる故、何か知らぬ者がないかと尋ねたが」
アテナシ:「ほれ、あのお主らの古道具屋。あの近くで扇を見かけたらしい」
石神井寅彦:「早川さんとこぉ?」
アテナシ:「なんでも店主が拾っていただとか」
石神井寅彦:「いつよ、それ」
名張 結良:「また早川さんの……拾い?」
アテナシ:「そう大層前のことでもないようであったな」
名張 結良:「……ぐ、具体的な時間が全然わかりません……!」
石神井寅彦:「でもさあ、結良ちゃん」
石神井寅彦:「早川さんが結婚したつうのも最近らしいじゃん」
名張 結良:「そうですねえ……」
石神井寅彦:「マジでマジだったりすんのかな、これ」
名張 結良:「う、ううーん……こういう時はやっぱりあれですよ」
石神井寅彦:「なになに?」
名張 結良:すっと何処からともなくしゃもじを取り出す。つぶつぶでご飯がくっつかない奴だぞ。
名張 結良:「突撃隣の――ってやつですよ!」
石神井寅彦:きょとんとそれを見ている。
石神井寅彦:「新婚夫婦のとこに!」
名張 結良:「わからないなら聞いてみればいいんです!さっきみたいに」
名張 結良:「……新婚さんの所に踏み込むのはちょっと確かにあれですけれども!」
アテナシ:「あちらはお主らの縄張り故、そちらに任せた方が良かろうと思っての」
石神井寅彦:「ははは」笑う。「いや、でも結良ちゃんの言うとおりだよ。そだね」
名張 結良:「えへんぶいぶい!」そしてしまう。
石神井寅彦:「うん、他の用事もあるんで、こっちで聞いてみます」アテナシ様に言います。
アテナシ:「うむ。息災でおるのなら良いがのう」
GM:では、また自動開示情報がひとつ。
★末広について 自動開示
変わらず行方不明中の扇のRB。現在も消息は掴めない。
ただし、近くのRBから「長玄堂の近くで店主が古い扇を拾うのを見た」と証言が出た。
今も末広が店の近辺にいる可能性は高い。
→トリガーイベントが発生。次のシーンで長玄堂を訪ねます。
名張 結良:「それじゃあ行ってみま――――…………」
名張 結良:ぴた、と立ち止まって。
名張 結良:「……ええと、とらさん」
名張 結良:「道……どっちの方でしたっけ?」
石神井寅彦:「ふ」面白そうにそれを見る。
石神井寅彦:「近道と回り道、どっち好き?」
名張 結良:「んーむむむ……」
名張 結良:「今は近道で!」
石神井寅彦:「おっけ。じゃあこっち」 狭い道を選ぶ。
石神井寅彦:「結良ちゃんさあ」
名張 結良:「はい?」
石神井寅彦:「さっき、玲音ちゃんに聞けてよかったね」
名張 結良:「……」やや考えて。
石神井寅彦:「がんばったじゃん。次も頑張ろうね」
名張 結良:「はいっ!」花の咲くような笑顔でそう答えた。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
石神井寅彦:結良ちゃんにロイス取っちゃお~!
名張 結良:とらさん ◎頼りになります/ワルの匂いがします…… こう!
石神井寅彦:名張 結良/誠意:〇/庇護/ロイス これで取得!
名張 結良:購入はどうしようかな~
名張 結良:でもやっぱり面白さを重点しちゃう……!レネゲイドチェッカーだッ
石神井寅彦:たのしそ~!
名張 結良:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 8[5,5,7,8,8]+1 → 9
名張 結良:うるなーご><
GM:ほんとに狙われると思わなかった
石神井寅彦:ああっ残念
名張 結良:高校生ではどれがどれだかわからなかった……
石神井寅彦:結良ちゃんまだ防具ないですよね
名張 結良:ですね
石神井寅彦:チェッカーもめちゃくちゃ面白そうだけどとりあえずボディーアーマー確保を狙ってみよう
名張 結良:ありがてえ……
石神井寅彦:3dx>=10
DoubleCross : (3DX10>=10) → 9[3,6,9] → 9 → 失敗
石神井寅彦:財産1点払っちゃお~
GM:おおー!
名張 結良:大人の財力……
石神井寅彦:買います そして結良ちゃんにプレゼント!
GM:やっと財産点が使用された
名張 結良:わーい!きますきます!
GM:やったね
石神井寅彦:よかったぜ
名張 結良:最近寒いですからね(きこみきこみ)
GM:あったかくしてね
【雨宿町・路上】
GM:あなたたちふたりは、雑貨屋『綾藤屋』へと向かっていた。
GM:商店街に近い道は、やや人通りが多い(比較的)。
加茂由香里:「ありがとうございます、黎子さん。ついてきてもらえて」
加茂由香里:杖もなく、しかし確かな足取りで、てくてくと道案内をする。
春日黎子:(まるで見えてるみたい……)
加茂由香里:「あそこの外観なんかは、私だけだと見落としもありそうですから…助かります」
加茂由香里:「あっ、そうだ、それと」
春日黎子:「はい?」
加茂由香里:「あの店ででなくてもいいことなんですが」
加茂由香里:「早川さんに夫婦茶碗でもプレゼントしませんか?」
春日黎子:「!」
加茂由香里:いたずらぽく笑って、春日さんのほうを向く。
春日黎子:「いいですね!とっても!」
加茂由香里:「ね。お祝いしちゃいたいなって」
春日黎子:「しちゃいましょう、しちゃいましょう」両手を前に合わせながら
加茂由香里:「私たちに報告なしなんてさみしいですからねー」
加茂由香里:「奥様、どんな方でした?」
春日黎子:「あまり長く、お話はできなかったんですけど」
春日黎子:「なんて言うんでしょう、静かに寄り添う……みたいな」
加茂由香里:「まあ、素敵です」
春日黎子:「早川さんとは、一緒に居るだけでお互い幸せそうな……」
春日黎子:「時間の流れ方が一緒?みたいな」
加茂由香里:かたちでなく、性情や佇まいの比喩をさりげなく選ぶ言葉。それ自体が寄り添うようで、目を細める。
春日黎子:「……伝わってますかね?」自信なさげな声で
加茂由香里:「とっても」
加茂由香里:「思い浮かぶようです」
春日黎子:「……よかったぁ」
加茂由香里:そして一度目を閉じる。変わらず道の続きは知覚できる。開いて。
加茂由香里:「黎子さんの言い回し、私、いいなって思いますよ」
春日黎子:「そ、そうです……か?」
加茂由香里:「しっかりと心が、そのときの黎子さんを通して伝わります」
加茂由香里:「聞いていたら、私も奥様とお会いしたくなりました」
春日黎子:「そんな風に言われるの……初めてです……」
春日黎子:「いきましょう、是非」
加茂由香里:ふふ、と笑う。「やった。押しかけちゃいましょうね」
春日黎子:「サプライズしてしまいましょう」
春日黎子:「こっちも教えてもらえなかったですからね、おあいこです……」
GM:そうして、あなたたちは商店街から外れた裏道へと入っていく。
GM:中に一軒、古い建物を改装したのだろう、少しくすんだ色合いの店がある。
GM:『綾藤屋』と、建物よりは新しい看板に文字が踊っていた。
加茂由香里:「ここかと。開店してますかね?」
GM:中の照明は薄暗いが、店は開いているようだ。
春日黎子:「ごめんくださ~い……」
GM:キイ、と音を立ててドアが開く。
加茂由香里:「また来ちゃいました」
GM:
【雨宿町・商店街 雑貨屋『綾藤屋』】
綾藤屋:「……ん、ああ、どうも。こないだのお客さんだ」
綾藤屋:以前と同じく、机の前には店主らしき男がひとり。
加茂由香里:「今日はですね、仲のいい人を連れて来たんですよ。共通の知り合いのお祝い品があればって…」
加茂由香里:「あとオルゴールもまた聴きたくって」笑う。
綾藤屋:「お祝いか、そりゃいいね。綾藤屋であやふやです。よろしく」
春日黎子:(ちょっと怪しげな前髪……この人が店主さん)
綾藤屋:「しかし、あれだね。願い事を叶えたくなったとかじゃあないんです?」
綾藤屋:ニヤリと笑う。
加茂由香里:「あら。そう言ったら何か出てきたり…?」
綾藤屋:「ご希望とあらば」
加茂由香里:「ですって、黎子さん」
春日黎子:「ええっ私ですか」
加茂由香里:くすくすと笑う。「試しに訊いてみました」
春日黎子:(隠す様子もない……)
綾藤屋:「あ、そっちのお姉さん? 鈴つけたんだけどな。まあいいや」
春日黎子:「で……でも、興味あります!」
綾藤屋:ちりん、と何かについた鈴の音が響く。
加茂由香里:「あれ」
加茂由香里:「鈴…?」
加茂由香里:自分がここで買ったものとは、音が違う気がする。ポーチは鞄の中だし、ここまでは鳴らないと思う。
綾藤屋:手に取り上げたのは、キーホルダーか何かだろう。そこから鈴が鳴っている。
綾藤屋:鈴の横には、金色の三日月の飾り。
綾藤屋:「ちょうどいい出物がありましてねえ」
春日黎子:「あっ!」
春日黎子:(月!)
綾藤屋:「何か?」
春日黎子:(ここは冷静に、冷静によ)
加茂由香里:黎子さんの驚いた様子に、少し驚いて…ストラップ?と少し考えを巡らせる。
加茂由香里:そして黎子さんの言葉を待つ。
春日黎子:「いえ、月の飾り……とっても素敵だなぁって」
加茂由香里:(…あっ。月!)
綾藤屋:「いいでしょ、月。あたしも好きでね。よく仕入れてます」
春日黎子:(早川さんの無くしたのとは違うけど、それでも、月の付いたストラップ……!)
加茂由香里:「オルゴールも月の模様でしたもんね」
春日黎子:「ど、どんなところから……?」
綾藤屋:くるくるとキーホルダーを回す。
綾藤屋:「……時々、持ち込んでくださる方がいましてねえ」
綾藤屋:「そこからは守秘義務だな」
加茂由香里:「取引先情報ですか」
綾藤屋:「そうそう。競争相手が増えちまうかもしれないし」
GM:なお、お二人はこの月のキーホルダーを、財産点3を支払うことで購入することもできます。
GM:なくても進行はしますが、あるとスムーズかも。
加茂由香里:おおっ!
加茂由香里:「それは売り物なんでしょうか?それとも綾藤屋さんのとっておきかしら…」
綾藤屋:「こいつはちゃんとした商品ですよ」
綾藤屋:「必要な方がいりゃお渡ししますともさ」
春日黎子:「じゃあせっかくだし、いただきたいですね~」
綾藤屋:「どうぞどうぞ」いくらかの対価を示す。
春日黎子:「きっとここでしか売ってない、レアものですもの」
綾藤屋:ただのキーホルダーにしては高いようだが、それでも廉価だ。
春日黎子:(……よし、今の手持でも大丈夫でした)
春日黎子:(経費で落ちるかな……)
春日黎子:財産点を3点支払い、購入します
加茂由香里:じゃあ自分が財産点を支払いましょうか。研究部の経費ってことで…
加茂由香里:あ、やったー
GM:了解! 春日さんでいいかな
加茂由香里:わいわい
春日黎子:ここは……年上の意地……!
加茂由香里:黎子さん…!
GM:では春日さんは『月輝物:キーホルダー』を入手しました。
春日黎子:財産20→17
綾藤屋:「はい、まいど」
綾藤屋:春日さんに袋に入れられたキーホルダーが手渡される。
GM:触ったところは、特に不審な様子でもない。
春日黎子:「ありがとうございますっ」
GM:ただ、これを研究部に手渡せば何かの助けになるはずだ。
春日黎子:念のために袋越しに触っている
加茂由香里:ひょいっと手を伸ばして《成分分析》してみるが、現状ではまだ分からない。
春日黎子:(……もしこれが本当に『月輝物』だとして)
春日黎子:(こんなに簡単に人の手に渡るなら……とても危険)
加茂由香里:「そうだ、夫婦茶碗も探さなくちゃですねえ」と言いながら、店内の音に耳を澄ませる。
春日黎子:「そうでしたね!いい物を……」
綾藤屋:「夫婦茶碗かあ、ありましたかねえ」
GM:店内は、店主が棚を探す音の他には目立つものはない。
春日黎子:物色しながら、何か怪しいものがないか店内を見たり、音を聞いたりしている
GM:薄暗い灯り、棚に並ぶ、ややかわいらしい雑貨たち。
GM:古道具もあれば、新しいものもあるようだ。
綾藤屋:「うーん、マグカップならあるんですがね」
綾藤屋:「商店街の方に焼き物屋さんがありましたでしょ、あっちのがいいじゃねえかなあ」
加茂由香里:「あっ、たしかに…マグを使う感じじゃないんですよねえ」
加茂由香里:「このあいだの小鳥のストラップは好評でしたよ。かわいいみたいで」とにこにこしている。
綾藤屋:「そりゃあ良かった」機嫌良さそうにしている。
春日黎子:「そういうことでしたら、焼き物屋さんの方に伺いましょうか」
加茂由香里:「はーい。では、また…ありがとうございました」
綾藤屋:「足下お気をつけてね」
加茂由香里:軋むドア、それから外気と風。ゆっくり出ていく。
GM:ではここでひとつ、自動開示情報を入手できます。やっぱりまとめ的な。
加茂由香里:なんだろうー
★綾藤屋について 自動開示
確かに月の印のついた商品を取り扱っているが、店主の話によれば仕入れ先があるらしい。
詳細を確かめる術はないが、現状ではこれ以上の追及は無意味だろう。
ただし、月の印のついたキーホルダーを手に入れることができた。
これを研究部に渡せば、再度月輝物について研究が可能になるだろう。
→トリガーイベントが発生。次のシーンで長玄堂を訪ねます。
加茂由香里:「これ、月輝物だとしたら…」
加茂由香里:「ううん、それを調べなくちゃなんですね」
春日黎子:「名張さんと石神井さんにも連絡して」
春日黎子:「急いで行きましょう、長玄堂に……!」
加茂由香里:「はいっ」
GM:店の中には、店主がひとり取り残される。
綾藤屋:「……多分あれ、町役場の人だよなあ?
綾藤屋:「それに、前から気になってたんだ。ありゃ長玄堂さんのバイトの子じゃないかね」
綾藤屋:「……ふむ」
綾藤屋:「ここはひとつ」きり、とオルゴールのネジを巻いて。
綾藤屋:「覗き見といきやしょうか」
綾藤屋:独り言は、オルゴールの音とともにふわりと浮かび上がり、すぐに消えた。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
加茂由香里:黎子さんにとっちゃおー
加茂由香里:春日黎子 〇好感/不安
春日黎子:私も~
春日黎子:加茂由香里 〇信頼/不安
加茂由香里:購入は防具系かな。自分よりは黎子さんにぼでまか、石神井さんのメイドのがいいか。
石神井寅彦:着ます メイド服を
春日黎子:なら……買わなきゃ!
GM:着てしまうのか
加茂由香里:オッシャ。
加茂由香里:んじゃそれをするか
加茂由香里:3DX+2+0@10>=18 調達
DoubleCross : (3DX10+2>=18) → 7[2,6,7]+2 → 9 → 失敗
春日黎子:2dx+1>=18
DoubleCross : (2DX10+1>=18) → 4[1,4]+1 → 5 → 失敗
加茂由香里:んー まあ そこまで払うほどでもないか
春日黎子:まだ購入チャンスはありますからね
加茂由香里:いずれtwitterで着てる絵がくるかもしれん
加茂由香里:気長に待ちます
春日黎子:ここは夜明けを待つべき時……
春日黎子:以上です
GM:FA待ち
GM:はーい
ミドル3 長玄堂にて
GM:長玄堂で話したりするシーンです。登場する人は登場侵蝕をお願いします。
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 2)増加 (43 → 45)
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 6)増加 (56 → 62)
名張 結良:なんか凄い落ち着いてるねキミ……
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 2)増加 (57 → 59)
春日黎子:54+1d10
DoubleCross : (54+1D10) → 54+5[5] → 59
春日黎子:せっかくならあと1……!
GM:わりと安定してる
【雨宿町・旧市街 古道具屋『長玄堂』】
GM:店内はいつも通り静かで、古道具たちが行き先を待っている。
GM:あなたたちが入ってきた時、そこには早川要だけがいて、店番をしていた。
GM:あなたたちを見て、ふわりと笑顔になる。
早川 要:「いらっしゃいませ。彦山さんにご用でしょうか?」
名張 結良:「わっ……!」びっくり!
石神井寅彦:「うおっ」びっくり!
石神井寅彦:「マジですげえ美人」
名張 結良:「お…大人の女性です!こんにちわー……」むむむという顔。
加茂由香里:「まあ~」
加茂由香里:「声もきれいな方ですね」
石神井寅彦:「オーラがありますねえ」
早川 要:「そ、そんなに一度に褒められると……」照れている。
名張 結良:「いや、本当に凄いですよ!こう……わーって……」てがわにゃわにゃ。
早川 要:「ええと、先日の春日さんと、あと加茂さんはお話を伺ってます」
早川 要:「他の方も……そちらの関係、ですよね?」
加茂由香里:「わっ。嬉しいですね」
名張 結良:「あっはい!名張さんちの結良ちゃんさんです!」
春日黎子:「こちらが結良ちゃんさんで」
春日黎子:「こちらが寅彦ちゃんさんです」
石神井寅彦:「石神井さんちの寅彦ちゃんさんです~」
加茂由香里:ふふ、と笑っている。
名張 結良:「ちゃーん!」
石神井寅彦:「イリーガルとエージェントすね」交互に指差し。
早川 要:「……どうお呼びすればいいかしら……?」考えている。
春日黎子:「あっすみません流れで……」
名張 結良:「です!あっ普通に結良ちゃんでも名張さんとかでもなんでも!」
早川 要:「ああ、はい。彦山さんがいつもお世話に」にこにことお辞儀して。
名張 結良:「わあ……」何となく圧倒される。
早川 要:「ちょっとお待ちになってくださいね。今奥におりますから」
加茂由香里:「奥さんのオーラですねえ」
名張 結良:「聞きました奥さん……彦山さんですって……」ぼそぼそ……
石神井寅彦:「由香里ちゃん、マジでなんも聞いてなかったの?」
早川 要:そのまま、ぱたぱたとドアの向こうへ。
早川 要:「あなた、お客さんがいらしてますよ!」
名張 結良:「あなた!」びっくりにかいめ。
加茂由香里:「そうですね。もともとそこまで人付き合いのお話を聞いていなかったような…」
春日黎子:「意外ですよねえ」
加茂由香里:「あんまりこう、そういう感じじゃないでしょう」
名張 結良:「確かに何というか……そういうこと話しそうな人じゃなかったですもんええ」
名張 結良:うんうん頷いてる。
加茂由香里:「おじいちゃんぽいといいますか…」
石神井寅彦:「ふっふっふ」若干ウケている。
石神井寅彦:「それが突然、結婚したつうなら、びっくりだよなあ」
石神井寅彦:「事後報告だし」
名張 結良:「そうですよ本当に、しかもあんな…」ちらり遠くを見やる。
GM:やがて、ドアの向こうからゆったりした足音が聞こえてきて。
名張 結良:「こう…凄い、おくさん!って感じの…」
早川 彦山:「いや、すまないね。ちょっと難しい……」
名張 結良:「うわーっ!」
早川 彦山:「……何の話をしてたんだ?」
名張 結良:ぴょんこ。ちょっと跳ねた。
加茂由香里:「早川さんの話ですよ」と笑う。
名張 結良:「え、っとそのえーとあの……!」わたわたして。
名張 結良:「すてきな奥さんですね!?」
早川 彦山:「あ、あー、その」
早川 彦山:「謙遜するのもなんだから言うが」
早川 彦山:「まあ、ありがたい人だよ」
加茂由香里:「まー」
石神井寅彦:「ノロケんじゃーん」
名張 結良:「ひゃあ……!」なんか照れる。
春日黎子:きゃぴきゃぴした感じで跳ねている
早川 彦山:「別にいいだろう、この年でようやく浮いた話ができたんだから」やれやれ、という顔。
早川 彦山:「さて、用事の方は?」
名張 結良:「あ、そうでした!えーっと……どこから話しましょう!」
春日黎子:「まずは……こちらから」
名張 結良:「おねがいします」さささーっという手。
加茂由香里:「黎子さんにお願いしてた件ですね」とだけ付け加える。
春日黎子:袋に入ったままの、月の飾りのキーホルダーを出す
早川 彦山:「ああ、これは……」
早川 彦山:かさかさ、と中を開けてみて。
早川 彦山:「……似てるが、あれとは別のものだな」
早川 彦山:「ただ、よく似ている……これはどこで?」
春日黎子:「件の、綾藤屋というお店で買ったものです」
早川 彦山:「あそこか。業種が近いから知ってはいるが……ふーむ」
早川 彦山:「これは、預からせてもらっても構わないかな。物を確かめたい」
石神井寅彦:「それ、お店で普通に買えたの?」横から口を挟む。
春日黎子:「お願いします……もしかしたら」
春日黎子:「『願いが叶う』……危険な物かもしれないので……!」
加茂由香里:「普通に買えました。学生さんでも買えるくらいじゃないかなあ」
名張 結良:「あっやっぱり買えるんですか…」
早川 彦山:「あそこは元々若い人向けだからな」
加茂由香里:「そういえば、アクセサリーとか食器もありましたっけ」
石神井寅彦:「ピアスとかも?ありそうだった?」
春日黎子:「品ぞろえは、古い物から新し目なものまでありましたね~」
早川 彦山:「願いが叶う、か。ジャームの力で叶える願い、あまりぞっとしないが」
名張 結良:「うひゃっ」ピアスと聞いて耳を抑える。
加茂由香里:「ありそうじゃないかな…?」黎子さんのほうを向く。
GM:綾藤屋の店内にはアクセサリー類が置いてあった。
GM:ピアスなども見かけたことだろう。
春日黎子:「あったはですが……どうして?」
石神井寅彦:「おれたち、見たんだよね」結良ちゃんに。
名張 結良:「はい、結良ちゃん見ちゃいました」
名張 結良:神妙な顔……
石神井寅彦:「結良ちゃんの例のお友達がね、月の形したピアスつけてたの」
名張 結良:「です」
名張 結良:ぶんぶん頷いている。
加茂由香里:「……それは…『らしく』なってきましたね」
石神井寅彦:「なってきました。反動を受けて極度の疲労状態にあるつっても良い状態だったし…」
春日黎子:「そ、そんな……!」
早川 彦山:「ああ、それは顕著な特徴だな」
名張 結良:「どことなく疲れてる感じでしたし……余裕が無いって言うか……」
早川 彦山:「幸いと言っていいか、そこから保健所が絡んで発見されたケースが何件かある」
石神井寅彦:「心配しちゃったんだよねー」結良ちゃんに言う。
名張 結良:「してます!」
名張 結良:「あんまり長くやってるとあのまま更に辛くなっていく感じですよね……?」
早川 彦山:「そうだろうな。侵蝕の影響も馬鹿にできないし」
春日黎子:「保健所のお世話になってしまう前に……なんとかしたいですねっ」
加茂由香里:「あやしの方にも、あまり良くない影響を与えるんでしたよね」
早川 彦山:「ああ、これまではそっちの場合が多かったんだが」
早川 彦山:「オーヴァードだと今度は暴走しやすくなるんだな。困ったことに」
名張 結良:「むううう~……」ぐるぐる悩んでいる。
早川 彦山:「妄想衝動を外付けされる……というかね」
石神井寅彦:「……ちなみに早川さんて」首を傾げる。
石神井寅彦:「身近に仲良いあやしさんっていんの?」
名張 結良:「あ、そうだそう言う話もありました!」神妙な顔……
早川 彦山:「……ん?」
石神井寅彦:「ん?」
早川 彦山:「まあ、これまで縁があった器物のあやしなぞは、時々遊びに来たりはするが……」
名張 結良:「いや、なんでしたっけ」
名張 結良:「ああ、アテナシさんから色々お話がありまして!」さん。
早川 彦山:「仲が良い、か。普通に将棋でもするくらかなあ」
名張 結良:「それでその、扇の人がどうこうってそう言う話が……」
早川 彦山:「ああ、お山の。ご壮健かな」
早川 彦山:「扇の人?」
石神井寅彦:「末広ちゃんって子」
名張 結良:「扇の人です。茶碗じゃないはずですよね、確か……」あやふや。
早川 彦山:少し思い出すようにする。
早川 彦山:「いや、知らないな」
加茂由香里:そちらを向かず、耳を傾けている。
加茂由香里:「扇だったら、ツツリさんや御凪さんあたりもと思ったんですが、知らないみたいでして…」
早川 彦山:「扇、扇ねえ……」
石神井寅彦:「ふうん…」早川さんの様子を見ている。
早川 彦山:「……いや、最近はそういうあやしも、扇そのものも見かけていないな」
加茂由香里:「早川さんもご存じないなら、宛がないですね」笑う。
GM:アテナシによると、「店主が扇を拾った」話自体は確かなようだ。
名張 結良:「というよりこう、情報が当てにならないんですよねえ。美人で髪が短いって言われても困りますよ!」
春日黎子:(嘘を言ってるようには見えないです……)
早川 彦山:「美人なのか。それは拝みたいものだが……」
早川 彦山:軽く笑う。嘘をついているようにも見えない。
名張 結良:「そんなこと言ってると奥さんに怒られますよ!」
加茂由香里:「あら、ここにも女性が多いのに」
加茂由香里:「失礼ですね~」とわざとらしく言う。
早川 彦山:「……要には、内緒で。な」
石神井寅彦:「あっはっは、立場弱ぇ」
早川 彦山:「すまない、すまないって……」
名張 結良:「今回は目を瞑っておきますからね!あまり繰り返してると言っちゃいますよ~」
早川 彦山:「そんな浮気性みたいに言わないでほしいな……」
石神井寅彦:「だいたい、どこで知り合ったんですかあ」
石神井寅彦:「そういうの、二人だって知らないしょ?」黎子さんと由香里ちゃんに。
早川 彦山:「もういいだろそんなことは……」弱っている。
春日黎子:「……確かに」
春日黎子:「気になっちゃいますね~」
名張 結良:「な」「なれそめってやつですか……?!」はわわと赤くなる。
早川 彦山:「あれはええと、二……いや三年? いかんな。年を取ると記憶力が……」ぶつぶつ言っている。
加茂由香里:「あとで詳しく聞かせてもらいましょう」
早川 彦山:「そうだぞ。任務の方をやっときなさい」
加茂由香里:「おやつとお茶持参で伺いますからね」
早川 彦山:「腰を据えてるな……」
石神井寅彦:「一番ノリノリじゃん」笑い、踵を返す。
名張 結良:「気合入ってますね!」ふんす。
名張 結良:てってけてーと付いていきます。
加茂由香里:ゆったりと追従。
春日黎子:「もう、2年とか3年とか、流石に……では、また後で」
GM:では、あなたたちが重たい扉を開け、外に出ようとした時。
早川 要:「……あら、お茶をお出ししようと思ったのに」ドアの向こうからスッと現れる。
名張 結良:「あっ奥さん!」
GM:ここで判定です。〈知覚〉で目標値10
名張 結良:なにっ
GM:成功しなくても進行しますが
GM:後の方の難易度に少しだけ影響が出ます。
石神井寅彦:うおおお 唸れ!
加茂由香里:2DX+1+0@10>=10 知覚
DoubleCross : (2DX10+1>=10) → 6[2,6]+1 → 7 → 失敗
名張 結良:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 7[5,7] → 7
石神井寅彦:2dx+1>=10
DoubleCross : (2DX10+1>=10) → 10[1,10]+6[6]+1 → 17 → 成功
名張 結良:唸っとる
GM:唸った
石神井寅彦:う……唸った
春日黎子:判定は だいたい成功 した方がいい(字余り)
加茂由香里:さすがね
春日黎子:1dx>=10
DoubleCross : (1DX10>=10) → 7[7] → 7 → 失敗
GM:みんな7だ
加茂由香里:やるじゃない寅彦
GM:では、成功した石神井さんにだけ、一瞬見えます。
GM:早川要のポケットのところに、何か小さく光るものがある。
GM:それ以上のことはわかりません。
GM:要もすぐに奥に戻ってしまいます。
石神井寅彦:視線でなんとなく、結婚指輪を探した。
石神井寅彦:その代わりに、別のものがちらりと見えた。
石神井寅彦:(あ?)
加茂由香里:変わらず一点を、濁り霞む眼で中止するようなまま止まっている。気づかない。
石神井寅彦:そもそもすっかり帰ろうとしたところだったので、何か言う間もない。
名張 結良:「さて!次は何をするんでしたっけ」てけてけ歩いてたので気づかなかった。
石神井寅彦:「あ、うん」一拍遅れて頷く。
石神井寅彦:「どうしましょ、黎子さん。支部戻って再調査でいいすか?」
春日黎子:「しましょう!」
春日黎子:「待ち時間も、有効活用です!」
石神井寅彦:「真面目だな~」思わず笑う。
春日黎子:「真面目な春日ですからっ」
????:《第三の瞳》
????:このシーンで起こったこと全てをこのキャラクターは知ることができます。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
名張 結良:早川の奥さん ◎素敵な女性/なにか負けた気がします……
加茂由香里:ロイスは保留で。
加茂由香里:購入は…ボデマにしとこうかな
加茂由香里:3DX+2+0@10>=10 調達
DoubleCross : (3DX10+2>=10) → 10[5,8,10]+1[1]+2 → 13 → 成功
春日黎子:結良ちゃんはかわいい路線でいこうね
GM:割引なしで買えてる
名張 結良:可愛い路線で売っていきます
加茂由香里:んー…黎子さん要りますか?
名張 結良:うーん、石神井さんのメイド服にチャレンジしてみましょう
加茂由香里:肉体が高いからいい気がする…?
石神井寅彦:ありがとうございますッッッ
名張 結良:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 10[1,3,7,9,10]+3[3]+1 → 14
GM:あっ高い
名張 結良:おお
加茂由香里:すごい
春日黎子:ボデマは加茂さんが着て~
加茂由香里:りょ!じゃあ着ますね。
加茂由香里:あたたかです
名張 結良:買っちゃいますか!財産6使用!
名張 結良:名張 結良の財産点を-6(→ -6)増加 (10 → 4)
春日黎子:あっこれはフロリリチャンスか
GM:攻めた!
石神井寅彦:割引があるので、4点で買えますよ!
名張 結良:あっふろりり!
名張 結良:あっお得な割引!
加茂由香里:なんて安定しているんだ…
名張 結良:(気づかず定価で買いそうになる結良ちゃん)
名張 結良:名張 結良の財産点を2(→ 2)増加 (4 → 6)
加茂由香里:みんなで力を合わせてチャラ目の男性にコスプレ衣装を
GM:ww
名張 結良:買えました!
名張 結良:フロリリはまた今度で大丈夫!
春日黎子:OK!
名張 結良:というわけで石神井さんにパス!ミニスカですよ!
春日黎子:私は応急キットにしとこう
加茂由香里:へえーー
石神井寅彦:はい…ミニスカメイド服を頂戴し…装備させていただきます…
春日黎子:2dx+1>=7
DoubleCross : (2DX10+1>=7) → 10[9,10]+7[7]+1 → 18 → 成功
加茂由香里:すごい!
加茂由香里:高級手当だ
GM:あ、どっちみち成功してるけど8かな
GM:問題はないです
春日黎子:そうでした ラグジュアリーな応急体験
名張 結良:すごいぜ
GM:やったね
石神井寅彦:黎子さんにロイス取ります~
石神井寅彦:春日黎子/誠意:〇/隔意/ロイス
石神井寅彦:あっ嘘です N感情こっちだ
石神井寅彦:春日黎子/誠意:〇/スタイルが良い/ロイス
GM:それNなんだ
石神井寅彦:秘めたる思いです
石神井寅彦:購入は応急手当!
石神井寅彦:4dx>=8
DoubleCross : (4DX10>=8) → 10[3,3,4,10]+1[1] → 11 → 成功
春日黎子:スタイルがいいのはお嫌い?
GM:ばっちり
石神井寅彦:買って所持!以上です!
石神井寅彦:正直最高ッス
GM:正直だ!
春日黎子:正直だ 私も以上~
ミドル4 いるはずのない人
GM:情報収集シーンです。登場する人は登場侵蝕をお願いします。
名張 結良:うおー!
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 6)増加 (45 → 51)
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 4)増加 (59 → 63)
石神井寅彦:とりゃー!
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 5)増加 (62 → 67)
春日黎子:59+1d10
DoubleCross : (59+1D10) → 59+4[4] → 63
GM:なんでこんな安定してるの?
GM:すごいぜ
石神井寅彦:やったね~
GM:では、再度情報収集です。
GM:項目は現状ひとつ。
★早川要について〈情報:UGN〉8/11
GM:11で両方開くやつですね
名張 結良:誰行きます?
石神井寅彦:これは……エージェントレディ達にお任せしたいところ
加茂由香里:フレーバー的には私は任せたい気もしますね
名張 結良:いえっさー!では私が行きましょうか
名張 結良:次鋒結良パルドン行きます!
名張 結良:グオゴゴゴ(情報収集チームの音、残り1回)
名張 結良:5dx+4
DoubleCross : (5DX10+4) → 10[5,7,9,9,10]+10[10]+3[3]+4 → 27
名張 結良:うわお
石神井寅彦:えっすご
加茂由香里:やば
加茂由香里:本人か?
GM:なにごと
名張 結良:素敵な奥さんだったから色々知りたくなったのかな
GM:全部開きましたね……
GM:開示します。
春日黎子:名探偵結良ちゃん……!
★早川要について〈情報:UGN〉8
オーヴァード。早川彦山とは最近入籍をした。
落ち着いた人柄で、周囲との関係も良好。
ただし、オーヴァードで以前から付き合いがあったにしては、早川自身やUGNについての知識が不足しているようだ。
経歴を調べてみるのもいいかもしれない。
11
支部で調査したところ、UGN雨宿支部には早川要というオーヴァードは登録されていない。
それどころか住民票や戸籍を調べても、雨宿町には早川要という人間は法律上在住していない。
→★早川要について思い出す〈知覚〉〈意志〉11 が調査可能になりました。
GM:これはちょっと補足があります。
名張 結良:へい!
★早川要について思い出す〈知覚〉〈意志〉11
※前シーンで〈知覚〉判定に成功している人は8
GM:石神井さんは難易度が下がります。
名張 結良:なっ
石神井寅彦:おお!
石神井寅彦:じゃあ行かせてもらおうかなァ~~~~!
加茂由香里:せっかくだしやってほしいかも!
加茂由香里:加茂
石神井寅彦:かもかも
GM:どうぞー
春日黎子:がんばれ~
石神井寅彦:〈意志〉で判定します!
石神井寅彦:5dx+1>=8 うおおお
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 5[1,1,2,3,5]+1 → 6 → 失敗
GM:惜しい
石神井寅彦:ギャ~~~ッ!最低!
加茂由香里:惜しかった
名張 結良:あわわわ
GM:あ、登場侵蝕振り足しで再挑戦もできます
加茂由香里:これ、このあとも情報は出るのかな
GM:あ、これはですね。いいか言っちゃって
GM:ここで一旦区切りです
石神井寅彦:ここに財産点の使用は難しいでしょうか?
加茂由香里:ふん、ふん
名張 結良:なるほどなるほど
GM:うーーーん せっかくだし許可しましょう
名張 結良:とうとうヒモに!
加茂由香里:フーテン!?
石神井寅彦:あの…綺麗なお姉さんがいっぱいお金持ってるって聞いたから……
石神井寅彦:でもせっかくだし他の人が調べても良い気がしまっせ!
春日黎子:もう、寅彦さんはしょうがないなぁ……
石神井寅彦:黎子……
加茂由香里:あっ!疲れた公務員の女が!
GM:なんか……いい感じのインスピレーションを!
春日黎子:ミゼリコルデの効果で、財産点を2点使って寅彦さんの判定を成功にします
名張 結良:こ、これが大人の関係ですか……!?
名張 結良:さすがだぁ
GM:フロリリかな?
加茂由香里:構図が「ガチ」すぎる
春日黎子:あっそうでした なぜか間違えてしまう
春日黎子:フロリリです
GM:オッケー! 成功とします
GM:では、開示!
春日黎子:いいのよお金のことは……気にしないで やりくり、得意だから……
加茂由香里:www
石神井寅彦:黎子…いつもありがとな 冷蔵庫掃除しといたから…
加茂由香里:なんなんだよw
★早川要について思い出す〈知覚〉〈意志〉11
よくよく思い出してみると、長玄堂を訪ねた際早川要のポケットには何か光るものがあったような気がする。
あなたはそれが、紛失した月の飾りのついた根付ではないかと思い至ることができる。
根付が紛失した時、近くにいたのは早川彦山ひとりだったはずだ。しかし。
この研究部にはレネゲイドにまつわる物品が数多く置いてある。それらのひとつがRBであったとしたら?
行方不明のRB、末広が早川要の正体である可能性は高い。確かめる必要がある。
→トリガーイベントが発生。次のシーンで長玄堂を再度訪ねます。
GM:次、ミドル戦闘発生します。
GM:このシーンで調べられる情報は以上です。
【雨宿町・喫茶店『オペラ』】
GM:昔ながらの風情のある……または、どこか古くさい喫茶店。
GM:支部からそう離れていない場所にあるこの店は、ある意味の穴場で、人もそう来ない。
GM:店主の趣味で、やたらと音の良いジャズが流れている。
名張 結良:「お、おぉ……」きょろきょろ……
名張 結良:「雰囲気が……あります!」
加茂由香里:ホットコーヒーのマグを前に、少し冷めるのを待っている。「素敵ですよね、ここ」
石神井寅彦:「高校生だとねえ、ちょっと来づらいよね」
名張 結良:「いつもはサエズリヤとかに生息する生命体なのです……」
加茂由香里:「おいしいですもんね、サエズ」
春日黎子:「大丈夫ですよ、うるさくさえしなければ」
名張 結良:「おいしいです!パスタとかもたくさんありますし」
名張 結良:自分もコーヒーを頼んでいるが、熱くて呑めていない。
石神井寅彦:「パフェとかじゃなくて良かったの?」 こっちはコーヒーフロート。
名張 結良:「あちちち」
名張 結良:「こう……こういう所ではコーヒーかなって……」
石神井寅彦:「あはは、大人ぶってる」
名張 結良:「高校生だって大人ぶりたいものなのです!いつまでも子供じゃないのですよ!」
加茂由香里:シュガーポットがあることを知っており、さりげなく場所をずらしている。
石神井寅彦:「とか言ってますけど」黎子さんを見やります。
石神井寅彦:「二人で一緒にいろいろ調べてましたけど、どうだったんです?」
名張 結良:「その辺りはレイコさんから……あっお砂糖あります」
名張 結良:さかさかさーっ。少しずつ入れていく。
名張 結良:「あちちち」ふーふーしながらゆっくり飲んでる。
春日黎子:「慌てないで…・・・」
加茂由香里:「あ、市役所のほうに行ってましたものね」
春日黎子:「ゆっくりでいいのよ……」
石神井寅彦:「ぎこちねー」笑いながら、ソフトクリームが溶けて甘い色になったアイスコーヒーをゆるゆる口に運んでいる。
名張 結良:「ふぁい……」ふーふー。
名張 結良:「で、色々資料を見たり探したりしたんですが……」くぴくぴ……
春日黎子:「結良ちゃんにも手伝ってもらって、支部の……役所のデータベースを調べたのですが」
名張 結良:「こう……登録とかが無かったんですよね、おかしなことに……」
春日黎子:「そう……いない、はずなんです」
名張 結良:「私とかも初めのうちに色々書いたりした記憶があるのですが……」
春日黎子:「早川要という人物は……この町に」
加茂由香里:「……えっ?」
名張 結良:「そう言う事になってしまうのです……謎の人物……」
名張 結良:ひゅ~どろどろ~という手……
加茂由香里:「少なくとも最近結婚されたなら、その記録は市外出身の方でも、ありますよね…」
石神井寅彦:頷く。「戸籍があるっしょ」
名張 結良:「そう思いますよね、そうですよねえ?」
名張 結良:「で、レイコさんと一緒にそっちも調べに行ったのですが…………」
名張 結良:「何とそちらも成果なし!」
石神井寅彦:「んん」首を傾げる。
加茂由香里:少し顔をこわばらせ、ゆっくりと熱めのコーヒーを嚥下する。
春日黎子:「戸籍とか、要さんがいたって痕跡も、全然ないんです」
石神井寅彦:「もし…なんつうかね。考えられるとすれば、だよ」
加茂由香里:ほう、と息をついて。「はい」
名張 結良:「はい」
春日黎子:「……!」
石神井寅彦:「要さんが本当は、FHで生まれた実験体とかで、実はバリバリの戦闘エージェントで」
石神井寅彦:「それをこう、早川さんが匿って妻って言ってるとか……なんすけど」
名張 結良:「バリバリの…………」
名張 結良:ほわんほわん。
名張 結良:頭の中で人のいい笑顔のまま周りをなぎ倒している絵面が浮かんでいる……
石神井寅彦:「そういう経歴っぽい情報を掴んだりとかは……」黎子さんを見ます。
名張 結良:「……いや~それは無いんじゃないでしょうか?」
加茂由香里:「それにしても、支部に内緒なのは違和感がありますよね」と首を傾げつつ。
春日黎子:「……」半分くらい、自分に当てはまっている気がする
名張 結良:「もしそうだったとしても、あの雰囲気はそうそう出せる物じゃないですよ」
名張 結良:「ウチのお父さんとお母さんに勝るとも劣りませんよあの夫婦っぷり!」
加茂由香里:(あのレベルなんですね…)
春日黎子:「……それに、早川さん……彦山さんの方がですね、気になることを言ってませんでしたか?」
石神井寅彦:「なんでしょ、なんでしょ」
春日黎子:「え~と確か、こう」
名張 結良:「あれ?何か言ってましたっけ……」結良ちゃんのひみつその1:いがいとぽかんと忘れてしまう事が多い。
春日黎子:『あれはええと、二……いや三年? いかんな。年を取ると記憶力が……』
春日黎子:「……って」
名張 結良:「言ってましたねえ」
春日黎子:「でもおかしいんですよ」
名張 結良:「えっ?どこが……」
石神井寅彦:「お?」
春日黎子:「結婚したのは……つい最近のことのはずです」
石神井寅彦:「そうなんすよねえ」
石神井寅彦:「それは間違いないんでしょ?」由香里ちゃんに言います。
加茂由香里:「ですね」
加茂由香里:「……おじいちゃんぽいとは言いましたが、さすがにそこまでぼんやりした人でもないですし。」
春日黎子:「早川さん自身、最近のことと言ってましたし……隠してたのなら、こんなに簡単に口に出したりしませんよ」
石神井寅彦:「……あのさあ」
石神井寅彦:結良ちゃんに言います。「あのさ、結良ちゃんさあ」
名張 結良:「はいとらさん、なんでしょう!」
石神井寅彦:「玲音ちゃんのとき、『昨日が先月』になっちゃったんだよね?」
名張 結良:「なりました!……」
名張 結良:「はっ、名探偵名張さんの事件簿!」
名張 結良:「つまり……そう言う事なのですか!」
加茂由香里:ゆっくりと瞬きする。
名張 結良:「この昨日が先月現象が、もしも早川さんの近くで起こってたとしたら……」
名張 結良:「私たちにはそれは普通の先月に思えてしまう……という事ですよね?」
石神井寅彦:「いや何言ってるかわっかんねえ」笑う。
加茂由香里:「あはは。言いたいことは分かりました」
名張 結良:「ふふーん!名探偵なのです!キック力増強シューズ!」ふふーんとしている。
加茂由香里:「そうか。月輝物が、早川さんの付近で紛失したんですものね」
名張 結良:「……・・・・・あれっ」
名張 結良:「そうなるともしかして……一番怪しいのは……」
名張 結良:「奥さんなのでは!?」びっくり!
石神井寅彦:「うん」頷く。「月輝物の効果で起こってる事象の結果なら、同じだよね」
春日黎子:「そういう結論に……なってしまいます」
石神井寅彦:「前々から付き合ってます~、前々から結婚してました~、ってことにしちゃったって」
石神井寅彦:「それでなんですけど」黎子さんに。
名張 結良:「む、む、むむむむむ~~~~……」ぐむむむとなっている。
春日黎子:「……はい」
石神井寅彦:「早川さんが無くしたっつうストラップって」
石神井寅彦:月の飾りであることから、さらに簡単に特徴を伝える。
石神井寅彦:「みたいな…やつですか」
春日黎子:「その……はずです」
名張 結良:「なにか……心当たりが?とらさん……」
石神井寅彦:「いやそれ」
石神井寅彦:「早川さんの奥さん、要さん、持ってるの見ちゃったんだよね、さっき」
名張 結良:「……」
名張 結良:「ええええ―――ッ!!」
加茂由香里:「……えっ」
石神井寅彦:「奥さんが盗んだって考えるのが、一番自然そうだけど」由香里ちゃんに言います。
春日黎子:「そんな……」
石神井寅彦:「盗まれそうな管理体制とってるわけじゃないっしょ?」
加茂由香里:「はい。そのあたりは厳重にしています」
加茂由香里:「ただでさえあやしの多い地域ですから……」
加茂由香里:「……ただ」
名張 結良:「た、ただ……?」
名張 結良:ごくり……
加茂由香里:「そこに扇の形状の物品があったかと言われると」
加茂由香里:「確認してみないと分かりませんね」
加茂由香里:「ましてや、それが『あやし』になりうるかどうかは、なおさらです」
石神井寅彦:「末広ちゃん、紛れ込んでたのかもねえ」
名張 結良:「む、む、むむむむむむむ……!」
加茂由香里:「オリジンの形態でいられると、こちらでも判別はできないですしね」
石神井寅彦:瞬きする。「早川さんに一目惚れしたのか、もっとなんか…でかい目的があって計画してやったのかは、わかんないけど」
石神井寅彦:「直接聞いてみるしかないっすね」
名張 結良:「……そうですね、聞きに行かねばなりません!」何故か古風。
春日黎子:「……せめて、純粋な……恋だったと、思いたいですが……」
名張 結良:「お二人とも……幸せそうでしたよね」
名張 結良:「……」へんにょり……
加茂由香里:月輝物は誇大妄想を齎すと、他ならぬ早川さんから聞いている。
加茂由香里:コーヒーを飲んで、そのまま思案している。
石神井寅彦:「ははは」笑う。「じゃあやっぱ、悪いことになんないうちに、止めないと」
加茂由香里:「そうですね」
名張 結良:「そうですね……このまま管巻いててもわかりませんので……」へにょーん……
石神井寅彦:「話したじゃん、結良ちゃん。話したんすよ」
加茂由香里:「あら、なにをふたりで」
石神井寅彦:「こういう時は、恋バナするといいんじゃないつって」
石神井寅彦:「ね」目くばせ。
名張 結良:「あっ、しました!」
名張 結良:「……そうですね!行きましょう!恋バナしに!」少しずれてる気はする。
加茂由香里:「新婚さんいらっしゃいですね」
石神井寅彦:「突撃隣のっすよ」
名張 結良:「しゃもじもあります!」スッと取り出した。
加茂由香里:(……この気配はしゃもじでしょうか?)
名張 結良:つぶつぶの奴だ。(二回目)
加茂由香里:(なぜ?)
名張 結良:そしてしまう。
春日黎子:「……行きましょう」
春日黎子:この町では、そういった『想い』と向き合って、それを止めなくてはならないことが、幾度もある
春日黎子:辛いけど、せめて
春日黎子:「要さんの想いが……誰かを傷つけてしまう前に」
【雨宿町・路上】
石神井寅彦:店を出てそのまま歩きながら、ふいに横の少女を見る。
石神井寅彦:「さっきも普通にコーヒー飲んでたけど」
石神井寅彦:「ほんとに、ぜんぜん困んないんだね」
加茂由香里:「……ああ」
加茂由香里:「そうですね。生活だと、だいたい…なんといいますか」
加茂由香里:「たぶん、他の人より視覚以外の情報がすごく多いんですね」
石神井寅彦:「あー」
石神井寅彦:「能力だけじゃなくて?」
加茂由香里:「どうなんでしょう。区分はノイマン・シンドロームなので、どこからがどうかは分からないですけど」
加茂由香里:「いや、でもやっぱり能力なのかな」
加茂由香里:「少なくとも、他に視覚にハンデのある方で、似たような例は少ないですから」
加茂由香里:「音とか温度とか、匂いとか。そういうところから、たくさんのことがわかる」
石神井寅彦:「人の印象も?」
加茂由香里:「あはは。それは……これは。珍しく断言できますね」
石神井寅彦:「お、なんすか」
加茂由香里:「能力じゃなくて、私が決めてる」
石神井寅彦:「ふふ」笑う。「女の勘だ」
石神井寅彦:「綾藤屋、行ったんでしょ?」
加茂由香里:「どうでしょうね」と首を傾げて。「ああ、はい」
石神井寅彦:「どうだったんですか、その時の印象は」
加茂由香里:「ううん……そうですね」
加茂由香里:「開いていない箱みたい」
加茂由香里:「開けたらどうなるか分からないけど、開けてみたいと」
加茂由香里:「好奇心とか、警戒とか、…いろいろ言い方はあると思うんですが」
石神井寅彦:「うん」瞬きする。
加茂由香里:「でもね、きっと素敵なものが飛び出してくる予感はするんです」
石神井寅彦:「悪い印象じゃないんだ」
加茂由香里:「だってあの人が聞かせてくれたオルゴールは、素敵な音でしたから」
加茂由香里:「日常は困らないけれど」
加茂由香里:「でも、綺麗なものが見えないなら、他の部分で欲しくなる」
加茂由香里:「……いい香りとかね」
石神井寅彦:「そうね」笑う。「ご注文があれば答えますよ」
加茂由香里:「ううん。十分、懐かしくて、好きな香りがします」微笑む。
加茂由香里:「本の匂い」
加茂由香里:「……それだけはけっこう、困りものですから」
石神井寅彦:《虹の香り》。彼女がどんな匂いに触れているのか、自分ではわからないが。
石神井寅彦:「文字を読むくらいなら」
石神井寅彦:「あっちの子もできるらしいから」
石神井寅彦:視線を前に向けて言って。「……じゃあ、悪いとこじゃないといいね、彩藤屋」
加茂由香里:「そうですね。何が出てくるか」
加茂由香里:「こんな時に言うのもなんですけど……ちょっとだけ、楽しみです」
石神井寅彦:「わりと剛毅な子だよなあ」呟くように言って笑う。
加茂由香里:「あら、失礼な。ううん…誉め言葉だと思っておきます」
石神井寅彦:「褒めてますよ」 合わない視線を面白がるようにしながら、そのまま歩いて行く。
????:《第三の瞳》
????:このシーンで起こったこと全てをこのキャラクターは知ることができます。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
名張 結良:ろ、ろろろ……ロは保留!
加茂由香里:石神井寅彦 〇信頼/隔意!
名張 結良:そしてメイド服は買ったので……こっそりまたレネゲイドチェッカーを狙います
名張 結良:ガチャガチャのドツボにはまり込んだゆらちゃん
加茂由香里:隔意?剛毅でもいいが隔意にしておいてあげましょう…
GM:名張ちゃん!
名張 結良:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 8[1,3,3,6,8]+1 → 9
名張 結良:うわあん!
加茂由香里:私やってみようかな
名張 結良:何故かチェッカーの時だけ出目が振るわない
名張 結良:かっかもさん!
GM:そんなにもチェッカーを……
加茂由香里:4DX+2+0@10>=14 調達
DoubleCross : (4DX10+2>=14) → 9[1,3,6,9]+2 → 11 → 失敗
加茂由香里:これならいけるな
加茂由香里:加茂 由香里の財産点を3(→ 3)減少 (37 → 34)
名張 結良:ワァ……!
GM:加茂ちゃん武器とか買わんでいいの
石神井寅彦:加茂由香里/誠意:〇/隔意/ロイス で取得ります~
加茂由香里:いや…どうせ今回は勝利女神もないしなと…
GM:ソドマあるよ
加茂由香里:買ったほうが良かったかな 誰か買ってもらおうかな
名張 結良:ま!
春日黎子:買うよ
加茂由香里:黎子…
名張 結良:社会つよパーティ……
名張 結良:皆レイコさんのヒモになってる……
加茂由香里:このチェッカーを私は名張さんにあげる
加茂由香里:これがしたかったw
GM:ww
名張 結良:ありがとうございます!沢山あそびます!
名張 結良:(ぴーぴろぴーぴろ)
加茂由香里:のびのびそだっておくれ
春日黎子:ふふ……欲しいのが有ったら言ってね……
石神井寅彦:ボルアクチャレンジがよさそうかな~
加茂由香里:ボルアクがシナリオ一回だし あとで自分でかってもいいかなと
加茂由香里:ちがったわ
加茂由香里:ごめんそれはアンマテだわ
加茂由香里:ボルアクでいいと思います カタカナ・ムツカシイ
春日黎子:手ごろなボルアクからやりましょう
春日黎子:3dx+1>=15
DoubleCross : (3DX10+1>=15) → 9[1,3,9]+1 → 10 → 失敗
春日黎子:これなら……いっちゃいましょう
加茂由香里:黎子…
石神井寅彦:黎子…!
加茂由香里:俺が娘におもちゃを買いすぎたせいで
春日黎子:財産5点使って成功に!そして加茂さんにプレゼント
GM:財産点が!
加茂由香里:悪いな 母さんにはよく言っとくからよ
石神井寅彦:じゃあこちら無難に応急手当を
名張 結良:おかあさん……いいのよ……(後ろ手に隠される玩具)
石神井寅彦:4dx>=8
DoubleCross : (4DX10>=8) → 6[2,3,5,6] → 6 → 失敗
春日黎子:どういう家族関係?
石神井寅彦:だめだったし!終わりです
名張 結良:振るわないねえ
GM:全員終わったかな
加茂由香里:ボルアクをもちしものとなりました
加茂由香里:ありがとうございます
マスターシーン2 舌の先三寸
【雨宿町・旧市街 古道具屋『長玄堂』】
GM:ぎい、と扉が開く。
早川 要:「いらっしゃいませ……あら?」
GM:店番は、短い黒髪の女がひとりきり。
綾藤屋:「どうも。商売敵がすいませんね。お邪魔しに来ました」
綾藤屋:「……いや、お助けに、ですかね」
GM:ぼさぼさした髪の男がぬっと顔を出す。
早川 要:「……申し訳ありません。ただいま主人は留守にしておりまして」
綾藤屋:「『ご主人』じゃなくあんたに用があるんですよ」
綾藤屋:「あんた、さっきの人らに疑われてますよ。多分UGNさんだ」
早川 要:「!」
綾藤屋:「図星かな?」
綾藤屋:「すいませんね。あたしらにゃわかるもんで」
綾藤屋:「その月の印についちゃあ、こっちが身元だ」
早川 要:「……お引き取りください」抑えた声で。
綾藤屋:「良いんですか? 教えに来てやったってのに」
綾藤屋:「あの人ら、今度は躊躇いませんよ。何をやってでもあんたを押さえに来る」
綾藤屋:「あたしは別にそんなの構いやしませんよ。ただ、困るんじゃないですかねえ?」
綾藤屋:「この店までぶっ壊されちゃたまらんでしょ」
綾藤屋:大きく腕を振って、手入れの行き届いた店を示す。
綾藤屋:主の不在に、『妻』がしっかりと留守を守っているこの店を。
綾藤屋:「わかりますよお、同業者として」
早川 要:「…………」
綾藤屋:「UGNさん、やるとなったら一徹ですもんねえ」
綾藤屋:「うちだってどうせ目をつけられてるし」
綾藤屋:「お気をつけて?」
綾藤屋:ずい、と顔を近づける。
早川 要:一歩引いて、椅子に脚がぶつかった。
綾藤屋:「せっかく手に入った物をみすみす手放しちゃあ、しょうがないでしょう?」
綾藤屋:「あんたはうちの直のお客じゃあないですが、『月』を持ってるなら少しは世話くらい焼きますとも」
綾藤屋:「それじゃあね、お気張りになって」
GM:ぎい、と再び軋む音がして、扉が開き、また閉じた。
早川 要:「…………」小さく震えながら、男の言葉を反芻するように思い返す。
早川 彦山:「ただいま」
早川 彦山:「……要? 何かあったのか?」
GM:いつの間にかまた扉が開いていて、そこには頼れる『夫』が立っていたのだが。
早川 要:「……いいえ、あなた」
早川 要:力ない声で、ただそれだけ呟いた。
綾藤屋:「……ま、これで時間稼ぎくらいにゃなるだろ」
綾藤屋:「良い感じにぶつかってくれりゃ御の字だ。その隙にあたしは……」
綾藤屋:「悪けりゃとんずらかな。やれやれ。良い町だっていうのに」
綾藤屋:雨上がりの濡れたアスファルトに、かつん、と靴の音が響いた。
ミドル5 玄い傷白い傷
GM:簡易戦闘のシーンになります。登場する人は登場侵蝕をお願いします。
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 6)増加 (51 → 57)
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 1)増加 (67 → 68)
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 5)増加 (63 → 68)
春日黎子:63+1d10
DoubleCross : (63+1D10) → 63+6[6] → 69
GM:なんかまとまりがいい!
【雨宿町・旧市街 古道具屋『長玄堂』前】
GM:あなたたちが店に向かうと、ちょうど店の前には早川要が立っていた。

早川 要:「…………」
GM:待っていた、ようにも見える。青い花の描かれた扇で顔を隠している。微かに破れた跡。
名張 結良:「奥さん……」
早川 要:「……聞きました」
名張 結良:「えっ!?」
早川 要:「あなたたち、私を疑っているんでしょう?」
名張 結良:「ぎくーっ!!!」隠し事が下手だった。
加茂由香里:物を持っているのはわかる。声色が硬いのも。
早川 要:「私ももう、隠し立てはしない。でも」
早川 要:「放っておいて、報告もしないでください。お願いします」
石神井寅彦:「…扇を持ってますけど」
石神井寅彦:「それ、なに?」
早川 要:「…………」
早川 要:ひゅう、と振るった。
早川 要:笛のような音がして、風がすぐ傍を切り裂いた。
名張 結良:「うわっ……!」
春日黎子:「きゃっ……!」
石神井寅彦:「うわっ、あっぶね!」
加茂由香里:(……扇か。それじゃ、やっぱり…)と思考する前に、音と風。
早川 要:「でないと、私、どうするかわかりません」
GM:月輝物は妄想衝動を外付けするという。彼女はその強い影響下にいるようだとわかるかもしれない。
名張 結良:「……それで、それで本当にいいんですか!」
加茂由香里:「石神井さんが言っていた話が事実かもしれませんね」
早川 要:「だって」
早川 要:「だって、他にどうしようもないじゃない……!」
石神井寅彦:「正体が末広ちゃんでビンゴ? んで、彼女、なんだかすっかり敵対心剥き出しって感じすけど」
石神井寅彦:「由香里ちゃん、大丈夫なの? こういう状況は」
加茂由香里:「ああ。戦闘はあまり…ですが、切り抜けられる訓練は受けています」
加茂由香里:「できることはしたいです」
加茂由香里:「…たぶん、黎子さんが探していた月輝物の影響ですよね?」
名張 結良:「そう言う感じですよね……!明らかにおかしいですもん!」
春日黎子:「……ええ」
春日黎子:「こうしたくは……ないけれど」
春日黎子:「一度冷静になってもらわないと……お話もできそうにないです……!」
名張 結良:「私も、闘うのとかは苦手ですけど……!」ごそごそと学校指定のカバンから、自分用のハンドガンを取り出す!
早川 要:「どうするんですか。帰らないなら、私たちをそのままにしておいてくれないなら」
名張 結良:「このままじゃお話も出来ません!何とかしましょう!」
早川 要:「私は……!」
早川 要:《ワーディング》
早川 要:周囲に人払いのための気配が漂う。
早川 要:……その気遣いができる程度には、まだ正気であるのだとも、わかるかもしれない。
名張 結良:レネゲイドチェッカーを使用!シンドロームを教えてもらうぜ!
GM:そんなものが!
GM:早川要のシンドロームはハヌマーン/ノイマンのクロスです。
名張 結良:意外と肉体派!
名張 結良:了解です!
加茂由香里:おおー
GM:さて、そのワーディングの気配。
GM:この土地には、ある特殊な反応を呼び起こすことが多々あった。
オリジナルステージ限定エフェクト《産土の共振》。
タイミング:オート
対象:シーン(選択) 射程:視界
対象に目標値8の意志判定を行わせる。失敗した者は侵蝕率+1d10。
また、判定の結果に関わらず、対象にはそのシーンに登場済みの人物の精神に共振を受ける。
具体的にはシーン切り替わりなしにマスターシーンが挿入されます。対象になったキャラクターは内容を認識します。
これは便宜上使用者を定めていますが、土地の影響による現象のようなものとお考えください。
GM:こういうものがあります。全員意志で判定してください。目標値8!
名張 結良:うおおお
石神井寅彦:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 10[4,5,6,10,10]+8[1,8]+1 → 19 → 成功
GM:たかいたかい
石神井寅彦:ヤッタネ
名張 結良:1dx+1
DoubleCross : (1DX10+1) → 3[3]+1 → 4
加茂由香里:【思い出の一品】カスタマイズ:ブランケットを使い達成値+2。
名張 結良:へにょん
石神井寅彦:結良ちゃん!
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 2)増加 (57 → 59)
名張 結良:ze
GM:あっちっちゃい
加茂由香里:4DX+2+0@10>=8 意思
DoubleCross : (4DX10+2>=8) → 10[1,6,8,10]+5[5]+2 → 17 → 成功
名張 結良:絶妙に60にならない……
GM:高い!
春日黎子:3dx>=8 意志判定
DoubleCross : (3DX10>=8) → 9[5,8,9] → 9 → 成功
GM:おおー三人は成功。こちらは何もありません。
GM:土地のレネゲイドによる共振が、あなたたちに襲いかかる。
GM:それは、いつかの風景の像を結んでいく……。
【雨宿町・旧市街】
GM:それは、いつのことだったか。
早川 彦山:「……おや。こんなところに」
GM:男がひとり、しゃがみ込んで何かを見下ろしている。
GM:雨に濡れ、破れた扇が一本。道端に転がっている。
GM:少し元の姿に戻っているうちに、連れとは逸れ、うろついていた猫にやられたのだ。
早川 彦山:「ひどい有様だなあ。かわいそうに」
GM:言われた方は返事もなく、ただ男の声だけが響く。
GM:警戒をしていたのもある。単に人の姿を取る余裕もなかった、というのも大きい。
GM:ただ、男は言った。
早川 彦山:「直してやろうな」
GM:その声に、目もないのに涙が溢れそうになった。
GM:男は言葉の通りに扇を店に持ち帰ると、破れを繕って元通りに綺麗に直してくれた。
GM:そこから人の姿を晒すのは、なんだか面映ゆくて、どうしたものか、とずっと考えていた。
GM:人になって、人の姿でこの人にきちんとお礼を言いたいのに。
GM:店を営んでいるだけあって、よほど器物が好きと見えた。
GM:きっと、器物も彼のことが好きだと思った。
GM:近くでじっと見ていると、日々の生活ではどこか危なっかしい人間だ。
GM:やはり、きちんと人の姿になって、世話を焼いてやって。
GM:それがいい。迷惑でないなら、そうしたい。でも、驚かせたくはないし……。
GM:そこまで考えた時、すぐ傍に鈍く光る何かを見つけた。
GM:声もなく、お前の願いを叶えてやろうと誘うその光は、月の形をしていた。
GM:人ならぬ身に咲いた、淡い恋の色を塗りつぶすのには、足りて余りあるほどに強い灯りだった。
末広:「私、あの人の」
末広:「傍に居たい。家族になりたい」
末広:「……お嫁さんに、なりたいの」
GM:月の光に歪められた、小さな想いは今、あなたたちの前に立ち塞がっている。
GM:止める事さえできれば、まだ引き返すことはできるだろう。
GM:やがて、現実が帰ってくる。
GM:そこに、先ほどは姿を見せなかった人間がひとり。
早川 彦山:「……要!」
早川 彦山:店の中で見ていたのだろう。慌てて飛び出してくる。
早川 彦山:「お前……今のは……」
石神井寅彦:「…、あ。来ちゃった、旦那さんが」
名張 結良:「…早川さん!」
春日黎子:「早川さん……」
早川 要:「……ごめんなさい」
早川 要:「でも、私とあなたと、ずっとずっと一緒にいるためには、必要なんです」
早川 要:「この人達を追い払わないと……!」
早川 彦山:「……何を馬鹿な……」
名張 結良:「……~~~っ!」ふるふると肩を震わせている!
加茂由香里:「……こちらも今は引き返せないんです」名張さんの肩に手を置く。
早川 彦山:「…………」あなたたちを見やる。
早川 彦山:「すまない。俺は今も月輝物の下にいるらしい」
早川 彦山:「家族を守らねば、とそう思っている」
名張 結良:「あ、そうなっちゃうんですか!?」
春日黎子:「そんな……まさか……?」
早川 彦山:「君たちを傷つけたいとも思わないが」
早川 彦山:《折り畳み》解除。すらりと刀を抜き放つ。
早川 彦山:「俺のやり方をさせてもらいたい、どうか」
早川 彦山:「来なさい」
名張 結良:「うひゃっ!ふ……古道具屋の店主っぽいです!」そう言う所の問題ではない!
石神井寅彦:「……黎子さん、いけます?」
石神井寅彦:「二人のお祝い、マジでしたかったんでしょ」
春日黎子:「…………したいです」
春日黎子:「でも、このままの二人じゃ……だめだから」
名張 結良:「そうです!このままじゃいけません!」
春日黎子:「要さん、本当は……こんなことをしたい人じゃないと思うから」
石神井寅彦:「そうね」言葉を聞いて小さく言い、ちょっと笑う。
名張 結良:「きちんと二人で話せるようにしてあげないと!」
春日黎子:「だから私、逃げませんよっ」
加茂由香里:「心強いです」
石神井寅彦:「さすが、頼りになる黎子さん」
名張 結良:「さすがです!」
石神井寅彦:「…と、結良ちゃん」見やる。
石神井寅彦:「じゃあ、なんか号令してよ」
名張 結良:「えっ、私です!?じゃあ僭越ながら……」
名張 結良:ごほんと一つ咳払いをして。
名張 結良:「――あの二人を、本当の家族にしてあげるためにも」
名張 結良:「頑張りましょう!」
GM:ミドル戦闘を開始します。簡易戦闘となります。
GM:まず説明から。
GM:今回エンゲージ、移動については考えなくて良いものとします。
GM:PC四人・早川要・早川彦山がおり、同エンゲージ不可の武器エフェクトも使用可能。
GM:要の行動値は6、彦山は8。
GM:通常通りにセットアップから初めて行動値順に戦闘処理を行っていきます。
GM:ただし、PC側はそれぞれの達成値が11以上で攻撃が命中した扱いになり、ダメージは算出する必要はありません。
GM:エネミー側は早川彦山が命中した攻撃をカバーリングしていき、合計で5回攻撃を防いだところで戦闘終了となります。
GM:また、エネミー側の攻撃は命中確定とします。
GM:ダメージは2d10で装甲有効。カバーリングや軽減は可能です。
GM:ちょっとした小競り合いというイメージですね。
加茂由香里:ふんふん
GM:判定をまとめて行って、演出は後でやろうかなと思います。
GM:質問などありますか?
加茂由香里:特にないです!
GM:簡単に言うと彦山にカバーリングさせないといけないよという話ですね。
石神井寅彦:対象が要さんの攻撃を5回命中させて5回早川さんに防がせれば勝利!
春日黎子:妻を守る男……!
石神井寅彦:うおお!了解しました!
名張 結良:りょ!
GM:そういうこと!
GM:大丈夫そうかな、何かあったら都度どうぞ!
GM:ではセットアップから開始します。
■セットアップ■
GM:エネミー側はなし
加茂由香里:ないでーす
名張 結良:ダメージを考えなくていいので《ソードマスター》だけ自分に掛けます!
名張 結良:名張 結良の侵蝕を3(→ 3)増加 (59 → 62)
石神井寅彦:大丈夫でっす~
春日黎子:ないです~
名張 結良:指定武器は自分の”ばばんばばんばんばん”もといエフェクトシューター!
GM:ばばんばん
■イニシアチブ■
GM:行動値順に処理します。まず8の早川彦山から。
早川 彦山:待機します。
GM:では、7の加茂さん
加茂由香里:はあい
加茂由香里:マイナーでボルアクの効果を起動し、達成値を+5。
加茂由香里:オートで『0147:羊飼いと乙女』/《砂の加護》だけかけときます。
加茂由香里:ダイス+4。
GM:判定どうぞ!
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を3(→ 3)増加 (68 → 71)
加茂由香里:6DX+5+0@10 射撃
DoubleCross : (6DX10+5) → 10[3,5,6,7,7,10]+2[2]+5 → 17
加茂由香里:おし!
石神井寅彦:命中だ~!
GM:11以上なので成功!
加茂由香里:当たった
名張 結良:ヤッター!
GM:命中扱いとなります。
早川 彦山:《砂の結界》で要をカバーリング。
GM:カバーリング回数1、残り4回
加茂由香里:うおお
GM:ではサクサク進めていきましょう
GM:次は6の早川要ですね
早川 要:攻撃します。範囲(選択)でPC全員に2d10のダメージを。
早川 要:ダイスはこちらで振ります
早川 彦山:その前に
早川 彦山:《砂の結界》でPC1名をカバーリング。誰をカバーするかはPC側で指定してください。
石神井寅彦:な…何ィ!
名張 結良:なっ
石神井寅彦:良い人なのでは!?
加茂由香里:最高
加茂由香里:最高の上司です
名張 結良:侵蝕が一番高い人とかをかばうといいのかしら
名張 結良:ボデマ着てないレイコさんとかかな?
春日黎子:いえ……ここは結良ちゃんを!
名張 結良:きゃっ
GM:おおー
春日黎子:結良ちゃんにカバーリングお願いします!
早川 彦山:了解した。名張さんをカバーリング。
GM:なお、これもカバーリング回数に入ります。
石神井寅彦:やった~!
GM:あと3回!
早川 要:そんな……
名張 結良:されます!
早川 要:ではダイス振ります
早川 要:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[6,5] → 11
石神井寅彦:平均値!
GM:名張さん以外は11ダメージ! 装甲有効
石神井寅彦:装甲10点です!1点だけ受けて、HP25点。
加茂由香里:装甲8だから 3ダメか
加茂由香里:加茂 由香里のHPを3(→ 3)減少 (25 → 22)
加茂由香里:生存!
春日黎子:装甲とかは無いので……11点喰らって、残り19
GM:生きてる!
石神井寅彦:頑丈だ~
春日黎子:がっちーん
早川 要:行動終わりのイニシアチブに《分割思考》。
早川 要:同ダメージの範囲(選択)攻撃をもう一度、行動値0のタイミングで行います。
石神井寅彦:なんだって
春日黎子:やめて~
GM:ということで進めます。5の名張さん!
名張 結良:はいさい!
名張 結良:ダメージとかの必要が無いので素撃ちします!エフェクトシューターは使うだけで侵蝕1上がるけど……
名張 結良:3dx+3+9
DoubleCross : (3DX10+12) → 10[6,8,10]+2[2]+12 → 24
名張 結良:ていっ!
GM:たかい!
加茂由香里:すごい
GM:バッチリですね
石神井寅彦:ばっちり!
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1(→ 1)増加 (62 → 63)
早川 彦山:ではまた《砂の結界》で要をカバーリング。
名張 結良:夫の鑑
GM:あと2回、がんばってください
GM:では次、4の春日さん
春日黎子:はい!
春日黎子:マイナー……でもよく考えたら火力要らないので
春日黎子:素手のままで行きましょう
GM:かしこい人が居る!
春日黎子:メガネキラーン!
春日黎子:メジャーアクション
春日黎子:コンボ『爪』《コンセントレイト:エグザイル》+《貪欲なる拳》
春日黎子:素手で白兵攻撃、対象は要さん
早川 要:……来なさい
春日黎子:8dx8+1
DoubleCross : (8DX8+1) → 10[4,5,5,5,8,8,8,9]+10[1,4,8,8]+10[5,9]+1[1]+1 → 32
GM:高いよー 命中です!
早川 彦山:《砂の結界》で要をカバーリング。
春日黎子:よかった……
GM:あと1回!
春日黎子:侵蝕+5 74に
石神井寅彦:すご!高!
GM:では3の石神井さんどうぞ!
石神井寅彦:はーい!マイナーなし、メジャーアクションで要さんにRC攻撃でーす
石神井寅彦:コンボ『残り香にくちづけ(節約バージョン)』:《コンセントレイト:ソラリス》《増加の触媒》。
石神井寅彦:5dx7+4
DoubleCross : (5DX7+4) → 10[3,5,6,9,10]+10[6,10]+4[4]+4 → 28
石神井寅彦:がつんといったね
GM:みんなちゃんと回してくる
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を5(→ 5)増加 (68 → 73)
GM:命中です。ということは
早川 彦山:《砂の結界》で要をカバーリング。
GM:早川彦山によるカバーリングが合計で5回になりました。
GM:これにより、早川要が攻撃を諦めます。
石神井寅彦:おお~~!
加茂由香里:おお
早川 要:……最後に。
早川 要:《分割思考》での手番を使用し、手元に持っていた月輝物を自分で損傷させます。
名張 結良:わあ
加茂由香里:要…
GM:これにより《Eロイス:虚実崩壊》の効果がなくなりました。
GM:結果については演出で進めていきます。
早川 彦山:刀は抜いたものの、ゆったりと構え、殺気はない。
早川 彦山:「まあ、俺と君たちの間だ。お手柔らかにしてもらえると、助かる」苦笑をひとつ。
加茂由香里:その姿は見えないが、その人がどんな顔立ちで、どんな背格好の人なのか。
加茂由香里:それなりに長く知っていたはずの相手だが……さっきはじめて、『見えた』。
加茂由香里:店内に活けられていた花の枝に触れる。その記憶を読み取り、呼び戻す。
加茂由香里:「お手柔らかに、いきたいですけど……」
加茂由香里:にょきにょきと枝が戻って、山茶花の樹が、皆を守り覆うように生えていく。
加茂由香里:「さっき、はじめて見ましたよ」
加茂由香里:「凄く頼りになりそうな、店主さんの顔」
加茂由香里:「ちょっとだけ頑張ってくださいね、店長」笑う。
加茂由香里:枝が揺れてしなり、要さんのほうへと向かう。当たっても重大な傷にはならない。それでいい。彼ならばきっと、どうするかわかる。
早川 彦山:早川彦山の得物は刀、しかして能力は主に守りの力として働く。
早川 彦山:すらりと正眼に構えたそこから一歩大きく踏み込み、斬るは人でなく枝でもなく、『空』。
早川 彦山:虚空を切り裂き、因果を操るが如くその一撃を己に向けたものと化する。
早川 彦山:ほんの僅かな刹那、中空にはその傷痕が玄く一文字に開いて見える。
早川 彦山:故に二つ名を"玄斬坊"。
早川 彦山:そして反対に、己の身には小さな赤い傷が真冬の花の如く咲いて散る。
早川 彦山:「……読まれては仕方がないな」
早川 要:「……あなた」嬉しいような、悲しいような表情を浮かべ。
早川 要:再度扇を振りかざす。
早川 要:虚空を切り裂き、見えぬ白の傷を大きく中空に刻む。
名張 結良:「っ、またさっきの風が……!」
早川 要:それは、まるで鳥が大きく羽を広げるかのように。
早川 要:あなたたちの元に、鋭い真空の斬撃が殺到する。
早川 要:描かれた青い花びらの絵が、はらはらと溢れて散るようにも見えた。
加茂由香里:その風を受ける。山茶花が散り、消える。
加茂由香里:(こちらは…たぶん、黎子さんと石神井さんは慣れてますよね?)
石神井寅彦:「いっ…」ちょうどよく山茶花に隠れながら状況を眺める。
石神井寅彦:「早川さん、奥さん守る気満々って感じ? そしたらめんどいな…」
早川 彦山:その時。
早川 彦山:一筋の白い傷を、玄い傷が上書いていく。少女に向けた斬撃が逸れる。
名張 結良:「わあっ…………ってあれ?」
早川 彦山:またひとつ、赤い花。
早川 要:「……!」
早川 要:「な、何をして……!?」
加茂由香里:「……頼れすぎですね」困ったように笑う。
名張 結良:「早川さん!?」
早川 彦山:「……何って」
石神井寅彦:「ヤバいんじゃないの、ちょっと」呆れたような顔になる。
早川 彦山:「喧嘩の仲裁だよ。これくらいしかできないが」
早川 要:「待って、だって私……私が……」
早川 要:蒼白になりながら、まだ戦意は衰えてはいない。
春日黎子:「……どこまでも、優しい人」
石神井寅彦:「……結良ちゃん!思いきりやっちゃって!」
名張 結良:「はいっ!」
名張 結良:かり、と頭をすっきりさせるミント味。フリスケを齧る。
名張 結良:自身の感情を元にした能力発動。他人に使う時は打ち込む必要があるが――自分で使う分には食べるだけでいい!
名張 結良:「よし……行けます!」
名張 結良:「早川の奥さん!これが終わったらちゃんと話し合ってください!」ごそごそ。
名張 結良:探しだした銃弾――にするためのお菓子。簡単な占い付きの”残像キャンディー”だ。
早川 要:「話し合ってって、何を……私はただの扇ですって言えばいいの?」
名張 結良:でてくるキャンディーの色で占いの結果が決まる。味も違って美味しいが。
早川 要:「……そんなの、普通に、普通の夫婦で会いたかった……」
名張 結良:「そんなことじゃありません!貴女が好きになった人はそんな程度で――」ばりっ。その中身は――金箔。
名張 結良:大当たりだ。
名張 結良:「貴女を嫌いになるような人ですか!」占いの中身は――”友達と話し合うのが吉”!
名張 結良:金箔のキャンディーを弾丸に変えて。
名張 結良:打ちだす!
早川 彦山:その軌道はやはり逸れて、夫の元へと向かうが。
早川 彦山:「……ああ、言ってやってくれ、この人はどうも強情でね」
早川 彦山:また、ひとつ。
石神井寅彦:「言えんじゃん」小さく言い、頷く。
春日黎子:「現に……こうしてっ」
春日黎子:手を変化させ、巨大な爪に……しない
春日黎子:目的は、傷つけることではないからだ
春日黎子:それでも手を抜いては意味もないため、せめて
春日黎子:体術を活かした、鋭い掌底を、素手で繰り出す
早川 彦山:空間に亀裂が生じ、その衝撃はやはり己に向く。
早川 彦山:よろめきながら、受け止める。
春日黎子:「……あなたを守ろうと、こんなに……!」
春日黎子:「分かるでしょう……?あなたの、恋した人は……!」
早川 要:呆然と立ち尽くしている。
早川 要:「彦山さん……彦山さん……!」
石神井寅彦:その様子を見やる。……目的は、傷つけることではない。だからひときわ、無駄に派手なほどいい。
石神井寅彦:己の力を自らの影に注ぎ込む。何の香りも広がらない。
石神井寅彦:足元の影がごぼごぼと沸き立ち、みるみるうち、獣じみた様相の影法師が現出。
石神井寅彦:それ自体は何の力も持たない、ただの──見た目ばかり怖くさせただけの、陽炎。
石神井寅彦:「それじゃ」
石神井寅彦:「倒れるまでやりましょうか?」
石神井寅彦:大きな獣じみた陽炎を、要さんに向かって突進させる。
早川 要:「や……めて!」夫ならどうするか、もう身に沁みて知っている。
早川 彦山:そうして、その想像の通りのことをした。
早川 彦山:今度は身体ごと、獣の前に躍らせる。
早川 要:「だ」
早川 要:「だめ……!」
石神井寅彦:黒々とした影が、早川さんの身体を呑み込む。
早川 要:「やめて、もうやめて、彦山さんにひどいことしない……で……」ふと。
早川 要:「私……? ひどいことをしているのは、私……?」
早川 要:頬に涙の筋を流しながら、扇を持ち上げる。
早川 要:そこには、月の飾りのついたストラップが揺れていた。
石神井寅彦:「それがあるから」声を上げる。
早川 要:何度訂正しても根付と言い張る夫が、とても、とても好きで。だから。
石神井寅彦:「早川さん、あなたを守り続けてるんじゃないの」
早川 要:「……そう、なのね」
早川 要:だから、あの人が自分を守ってくれた分、自分もあの人を守らないといけない、とそう……。
早川 要:白い傷が走った。
早川 要:小さな音を立てて、月の飾りの根付が落ちた。
石神井寅彦:影が霧散する。
早川 彦山:「……要」
早川 要:「…………」
早川 要:「さようなら」
加茂由香里:その音で、なにが起こったかを理解した。
GM:《Eロイス:虚実崩壊》の効果がなくなりました。
GM:これで、「早川彦山の妻である早川要」は「扇のRBである末広」に戻ります。
GM:また、その影響で早川彦山の末広に対するロイスが○尽力/不安から元の○好奇心/憐憫に戻ります。
GM:周囲の人間の認識も、関わりの大きかったオーヴァード以外は全て元通りになることでしょう。
名張 結良:「ストラップが……」
加茂由香里:「…待ってください、要さん、まだ…」少し慌てる。
加茂由香里:「要さん…?」そう呼ぶことにわずかに違和感がある。
末広:「……いえ」
末広:「もう、末広で大丈夫」
名張 結良:「あ……」認識が元に戻る。
早川 彦山:どこか、夢でも見ていたような顔で瞬きをしている。
末広:「ごめんなさい。皆さんには、ご迷惑を」頭を深く下げる。
春日黎子:「……」
石神井寅彦:「……夢が覚めちゃったね」首を傾げ、黎子さんを見る。
加茂由香里:「…いえ。こちらこそ乱暴になってしまって」
加茂由香里:「早川さんもお怪我は」その苗字ももう一人だけのものだ。
名張 結良:「そうです!無理しちゃだめですよ!」
早川 彦山:「ああ、多少はね。ただ、完全に全力じゃなかっただろ? 助かったよ」
早川 彦山:「……あなたもだ、末広さん」
早川 彦山:「暴れてはいたが、まだ喧嘩で止めようとしていた、と思うよ」
末広:「……そうかもしれません」呼び名に、目を伏せる。
石神井寅彦:「…申し訳ないんだけど、このまま、お二人の仲裁するつうわけにもいかないかも」
石神井寅彦:「末広さん、あなた、さっき言ってたじゃん」
石神井寅彦:「おれ達が話してたこと聞きましたって…」
加茂由香里:ああ、と、その割れた音の源、器物の気配に首を傾ける。
名張 結良:「……あ!言ってました!」
末広:「そう、そうです」
加茂由香里:そもそもこれの源だってわかっていない。思考を末広さんの声に戻して。
石神井寅彦:「…黎子さん、まずは、その辺詳しく聞かせてもらった方がいいかなって」
石神井寅彦:「大丈夫?」
春日黎子:「ご、ごめんなさい……」
春日黎子:頬を、両手ではたく
加茂由香里:「なんで謝るんですか」と冗談めかして笑う。
名張 結良:「わっ」
加茂由香里:「すごい音」
石神井寅彦:「しゃきっとしてね」へらへら笑う。
春日黎子:「……もう、大丈夫です」瞳は、僅かに潤んだままだが
春日黎子:「そうですよね、末……末広さんが」
春日黎子:「ああやって私たちを待ち構えていたのはどうしてなのか」
春日黎子:「つきとめないと……!」
早川 彦山:「……とりあえず」
早川 彦山:「一旦、またうちであなたの身柄は預からせてもらうが」
末広:「……はい」
末広:「…………」
早川 彦山:「…………」
早川 彦山:「気まずいな、どうも……。まあ、おいでなさい」
末広:「いえ。これが本当のはず、ですから」
末広:ふう、と息を吐いて店に入る。
末広:これまでは自分の家でもあった、今はどこかよそよそしい建物に。
早川 彦山:扉を押さえながら、ぎこちなくその様子を見ていた。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
加茂由香里:ロイスはそのままで。購入はアンマテでいこうかな。
名張 結良:ロイスは保留ー後は何を買おうかしら
GM:アンマテだ!
加茂由香里:【コネ:手配師】カスタマイズ:ストーンを使いダイス+2し達成値+1。
加茂由香里:6DX+2+1@10>=35 調達
DoubleCross : (6DX10+3>=35) → 8[1,2,3,6,7,8]+3 → 11 → 失敗
石神井寅彦:シナリオロイスの末広ちゃんにロイスを取得します! 末広/親近感:〇/恐怖/ロイス
GM:あ、そうだ。水晶の剣使うならこのタイミングでいいですよ
名張 結良:わあい
GM:ロイスだ!
加茂由香里:んーー 買えるは買えるか
石神井寅彦:応急手当を使用するのもこのタイミングでしていいですか?
GM:どうぞどうぞ!
石神井寅彦:はあい~ といってもこっちHP1点しかダメージ負ってないので 他の人の状況見て使うか考えよう
春日黎子:そうだ、先に使っときましょう
春日黎子:19+2d10 まず1個
DoubleCross : (19+2D10) → 19+12[9,3] → 31
加茂由香里:いやいいか 考えるよりまず買う
石神井寅彦:良い出目!
春日黎子:上限30なので最大回復!
名張 結良:やったれやったれ!
石神井寅彦:ハッピーニューイヤー!
GM:やったー
加茂由香里:加茂 由香里の財産点を14(→ 14)減少 (34 → 20)
加茂由香里:加茂 由香里の財産点を10(→ 10)減少 (20 → 10)
石神井寅彦:じゃあこっちも使おう 応急手当
石神井寅彦:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[8,2] → 10
GM:一気に減ったなあ
加茂由香里:おしおし。あと10点しかない
石神井寅彦:HP26点最大回復しました~
石神井寅彦:充分なんだよな
加茂由香里:そうだ 手当余ってたら貰おうかな
GM:合計27になってしまった
石神井寅彦:じゃあいま買いに挑戦してみましょう
石神井寅彦:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 8[4,5,6,8]+1 → 9 → 成功
加茂由香里:オッシャ
石神井寅彦:買えた!あげる
名張 結良:おおー
加茂由香里:2d10
DoubleCross : (2D10) → 6[2,4] → 6
加茂由香里:最大の25まで回復。
GM:ばっちり
春日黎子:ボデマ買っておきますか
加茂由香里:そしてあっちもしとく
春日黎子:3dx+1>=10
DoubleCross : (3DX10+1>=10) → 8[1,5,8]+1 → 9 → 失敗
春日黎子:1点使います!
GM:ざくざく
名張 結良:わっ割引の効果!
加茂由香里:『0148:水鳥と亀』/《水晶の剣》。名張さんの専用ハンドガン"ばばんばばんばんばん"(エフェクトシューター)に。
名張 結良:助かる~~~~
加茂由香里:シナリオ間、選択武器の攻撃力を+6できるよ。
名張 結良:ヤッター!固定値が伸びる!
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を4(→ 4)増加 (71 → 75)
GM:侵蝕でレベル上がったらさらにドンだぞ
名張 結良:買うものが思いつかないのでブルーゲイルでも狙いましょう(雑)
名張 結良:6dx+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 10[1,1,2,6,8,10]+8[8]+1 → 19
名張 結良:うわ。これなら買えるな……
石神井寅彦:すごい
GM:おおっ
名張 結良:財産1使用で購入しておきます!使いたい人いますか
名張 結良:名張 結良の財産点を-1(→ -1)増加 (6 → 5)
加茂由香里:セットアップ空いてるの私か黎子さんかな?
名張 結良:そうなりますね(こっちはセットアップ使うのでヤクを決められない)
石神井寅彦:そのようですねえ
加茂由香里:黎子さん貰うー?どっちでもいい気もする
名張 結良:実際そこまで大差なさそう
石神井寅彦:黎子さんいざとなれば時間凍結で割り込みできるから
石神井寅彦:加茂チャンのが使い勝手があるかもですね
名張 結良:なるほど!
春日黎子:そうですね~ まず初手で時間凍結の予定なので
春日黎子:せっかくなら他の方に
加茂由香里:じゃあもらおう!
GM:全員終わったかなー
名張 結良:あい!
石神井寅彦:大丈夫です!
加茂由香里:ウス!
ミドル6 月探り
GM:情報収集シーンです。登場する人は登場侵蝕をお願いします。
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 9)増加 (73 → 82)
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 7)増加 (63 → 70)
石神井寅彦:きゃーっ
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 2)増加 (75 → 77)
GM:上がってきた
春日黎子:74+1D10
DoubleCross : (74+1D10) → 74+7[7] → 81
GM:情報収集を行います。現状はふたつ。
★綾藤屋について2〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉10
★月輝物について3〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉11
GM:項目を選んで判定お願いします。
加茂由香里:綾藤屋さんいきたい気がします~
石神井寅彦:どうぞどうぞ~
名張 結良:ごーごー!
石神井寅彦:月輝物について3 やってみようかな 情報弱者だから
GM:どぞどぞ
春日黎子:ふふ……安心して……
加茂由香里:4DX+3+0@10>=10 情報:噂話
DoubleCross : (4DX10+3>=10) → 10[3,5,7,10]+5[5]+3 → 18 → 成功
GM:つよい
石神井寅彦:えっすご!
名張 結良:すご!
石神井寅彦:黎子……いつもすまねえな…
加茂由香里:あ、宣言してなかった 情報:噂話でです!
GM:はーい!
春日黎子:名探偵加茂ちゃん……!
石神井寅彦:月輝物について3、〈情報:UGN〉でコネ使用して調べます~
石神井寅彦:7dx>=11
DoubleCross : (7DX10>=11) → 10[1,2,5,7,8,9,10]+10[10]+6[6] → 26 → 成功
GM:つよいじゃん!
名張 結良:!?
加茂由香里:持ってる?
名張 結良:これがおとなのちから……?
加茂由香里:実は
GM:両方成功ですね。びっくりした
石神井寅彦:………!?
GM:では、開示します。
★綾藤屋について2〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉10
月輝物を流通させ、末広にUGNについての脅しを吹き込んだのは店主で間違いない。
店主は綾藤進太という名で役所とUGNに記録があり、RBではないようだ。
月輝物のジャームであるという証拠は依然なく、月輝物がどこから発生しているのかも不明。
末広によると彼らは複数人であるらしい。「仕入れ先」とも関係があるのだろうか。
★月輝物について3〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉11
彦山からの連絡によれば、現在UGNが手にしている月輝物は2種類。
既に力を使ってしまったものは調べても詳細についてはわからない。
また、未使用のものは下手に深く調べようとすると、こちらが取り込まれる可能性がある。
「今まさに力が働いている最中のもの」があれば、その力や大元のジャームについて調査ができるかもしれない。
→トリガーイベントが発生。名張さんは次のシーンで小関玲音と会話をします。
名張 結良:なにっ
GM:イベントだよ。一応ひとりで話す想定ですが、なんかあったら融通は利かせます。
【雨宿町・五位公園】
GM:町役場からさほど遠くない、小さめの公園。
GM:あなたたちはここに集まり、寒い中話を進めていた。
名張 結良:「寒い時には……やっぱりこれです!」
名張 結良:頭に自販機で買ったあったか~い紅茶と……たい焼きを持っている!
石神井寅彦:「え~~いいな~」
石神井寅彦:「ホットの紅茶とたい焼きを持ってるじゃん」
名張 結良:「そうなのでふ」はふはふ。
加茂由香里:キルティングの上着にストールで防寒している。「おいしそうですね」
名張 結良:もう食べてる。
名張 結良:「いりまふ?みなふぁんのふんも」はふはふはふはふ。
石神井寅彦:「あんの?食べたいっす」かなり寒そうにしている。
名張 結良:「ふぉふふぉ」袋からさらに追加で出てくるたい焼き!
石神井寅彦:「すげ~」喜ぶ。「黎子さんは?もらいます?」
名張 結良:ずずー……「ぷはー……やっぱりあんこにはお茶ですねえ……」
加茂由香里:貰う。温かい。
石神井寅彦:遠慮なくもらっている。
春日黎子:「……いただけますか」
名張 結良:「もちろんですよ!はいレイコさん」
名張 結良:しっぽがかりかりだ。
春日黎子:あったかい鯛焼きの誘惑に、勝てる者などいないのだ
春日黎子:鯛のお腹の部分から、かぷり
加茂由香里:「そういえば、黎子さんに調べていただいた市役所の」
加茂由香里:鯛の頭を飲みこみおわってから言う。
加茂由香里:「戸籍謄本。あれに綾藤進太さんという方がいらっしゃいました」
石神井寅彦:「綾藤…って、そのまんま屋号の?」
名張 結良:「ほうほう……?」
加茂由香里:「はい、はい。同じ字らしいですね」
春日黎子:「あやふや、なんて名前で……本物の苗字だったなんて」
加茂由香里:「ね。…あ、でも正体はあやふやでした」
石神井寅彦:「こっちは実在してる人間なんだね」ちょっと笑いながら言う。小さく尻尾の部分をかじっている。
名張 結良:「不思議な名前です……あやふやあやふや……」
加茂由香里:ちょっと笑う。「月輝物とどう関係があって、どう調べていて…そもそも単独で動いているのかも」
加茂由香里:「でも、末広さんの背を押したのは」
加茂由香里:「あの人で間違いないみたい」
加茂由香里:「……いい人のような気がしたんだけどなあ」
名張 結良:「むむむ……!」
石神井寅彦:「『あたしら』つってたんだっけ、末広さんにけしかけたときに」
加茂由香里:「月の印にはあたしらが詳しい…みたいなことを言ってたみたいですね」
石神井寅彦:「双子とかなんじゃない?」冗談めかして言う。
石神井寅彦:「あとはすげえ似てる兄弟とか」
加茂由香里:あんこがぎっしり詰まった腹から湯気が漂っている。
名張 結良:「ら……」ほわんほわん。ぞろぞろ沢山いる絵面を浮かべている。
名張 結良:とっくの昔にたい焼きは食べ終わっていた。
加茂由香里:「……ふふ。でも、やっぱりあそこが深く関わっていることには、かわりないですね」
加茂由香里:「ショックって強く言うほどでもないけれど、なんだか」
加茂由香里:「あやふやな気分という感じです」困ったふうに笑う。
名張 結良:「あやふやですか」
石神井寅彦:「例のオルゴールもねえ」
加茂由香里:「だって、結局は月輝物のことも謎だらけですもの」
名張 結良:「そう言われてみればそうですね……うむむむむ……」
石神井寅彦:「由香里ちゃん気に入ったっていう」目線を彼女に向ける。ゆらゆらとして合わないが。
春日黎子:「仕入れ先……どこなんでしょうか」
名張 結良:むずかしいかおをしている。
名張 結良:「何でしたっけ、壊れちゃったのを調べても上手く調べられないって言ってましたね……」
石神井寅彦:「あれも月の模様入ってたらしいもんねえ」
加茂由香里:視線は煙るように彷徨っている。「素敵な音でした」とだけ、息を吐くように言う。
石神井寅彦:「ああ、そうそう」
石神井寅彦:結良ちゃんに頷く。「さっきね、早川さんから連絡あって。解析進んだんだって」
名張 結良:「おお、結果は……どうでした?」
石神井寅彦:「結良ちゃんの言うとおり、調べられないことが分かりましたよって」
名張 結良:「だめですかー」がっくし。
石神井寅彦:「物が壊れちゃったり使われちゃったりすると、月輝物が持ってる、願いを叶える的な能力がそのまま失われちゃうみたい」
加茂由香里:指先を三日月をなぞるように動かす。
加茂由香里:「『あやし』や、早川さんですら影響下にあったくらいですし」
加茂由香里:「能力を使う前も危険そうですね」
石神井寅彦:「ジャーム化しちゃってるわけだからね」
石神井寅彦:「調べようと干渉する行為が、そのまま、月輝物に取り込まれるトリガーになりかねないんだって…」
石神井寅彦:「……こういう説明でわかります?」結良ちゃんに言う。
名張 結良:「はい!よくわかりました……けども」
名張 結良:「つまりこれ、どうしたらいいんでしょう……?」
名張 結良:「壊れちゃうと調べられないし、壊れてないと取り込まれちゃうかもですし……」
石神井寅彦:「食べる前はだめ、食べ終えた後もだめ」
名張 結良:「なぞなぞみたいです……」
石神井寅彦:「残ってるのは~?」と、食べ途中のたい焼きを見せる。
名張 結良:困り果てた顔。
名張 結良:「あっ!あんこ!」
石神井寅彦:「ちげえし」笑う。
石神井寅彦:「食べてる時だし」
名張 結良:「つい目の前にあんこがあったので…あっなるほど!」
加茂由香里:「ははあ」と自分もひっそりびっくりしている。
春日黎子:「……でも、そんなもの、あるでしょうか?」
名張 結良:「今まさに使ってる人ですよね………………………あっ」
加茂由香里:「ああ……」
名張 結良:「……………………」口がへのじになってる。
加茂由香里:表情は見えないが、見えるようで。「ピアスでしたっけ」
名張 結良:「きっと……たぶん……そう言うかんじの…………」
石神井寅彦:「うん」最後のひとかけらを放り込みながら、頷く。
石神井寅彦:「小関玲音ちゃん。結良ちゃんのお友達で、今まさに、月輝物を使ってるっぽい子」
名張 結良:「そうなんです……むむう……」
石神井寅彦:「何がこわいの、結良ちゃん」
名張 結良:「こわいというか……さっきみたいに、こう……」
名張 結良:「こう…………小関ちゃんとかが、がおーって……襲ってきたりとか……したら嫌だなあって……」
加茂由香里:「……うん」
加茂由香里:「お友達ですもんね」
名張 結良:「……はい、昨日まで普通だったのにこんなことを考える必要があるなんて、何だか変というか……」
名張 結良:「……大変なんですね、こういうお仕事って」
石神井寅彦:「だって。新人さんが言ってますよ」 へらへら笑い、黎子さんを見る。
春日黎子:「もし、嫌だったら……ここで名張さんが抜けても、いいと思います」
加茂由香里:「お友達や大事な人が当事者なのは…その中でも珍しいほうですしね」
名張 結良:「むむっ、冗談はよし子ちゃんですよレイコさん!」
加茂由香里:「よし子…?」
春日黎子:「こういう時、大変な思いをするのは……大人の仕事だから」
名張 結良:「ここで私が見ないふりしたって、小関ちゃんが色々大変なのが変わるわけじゃないです」
名張 結良:「だから、私だって何とかしたいってなってるのは確かなんです」
名張 結良:「こう……出来ることがあるなら、やれることがあるんだったらがんばりますよ!」
名張 結良:しゅっしゅっとすぶり。
春日黎子:「名張さん…………」
加茂由香里:「…そうですね。あと」
加茂由香里:「さっき、結良さんが末広さんに言っていた。ほら、あなたの好きな人は、って」
名張 結良:「ふにゃっ」
石神井寅彦:「そんな照れなくていいのに」笑う。
名張 結良:「あ、あれはその場の勢いと言いますか……へへえ…」
加茂由香里:「好きも恋だけじゃないし。きっとね、結良さんの好きな友人も」
加茂由香里:「そんなことで、壊れない好き、だと思うな」
名張 結良:「!なるほど……!」
名張 結良:「……よし!名張さんちのがんばりや!結良ちゃんです!」突然宣言。
春日黎子:「……子供の背中を押すのも、大人の仕事です」
春日黎子:「頑張って!」
名張 結良:「はいっ!」
春日黎子:両手で小さく、握り拳
名張 結良:両手を腰にやって握りこぶし。
加茂由香里:「がんばりやさんだ」ふふ、と笑う。視線は捉えていないが、顔を上げて立ち上がった少女を見ている。
石神井寅彦:「良いお姉さんたちだな~」へらへらしています。
加茂由香里:「ほら、良いお兄さんも応援しますよ」
石神井寅彦:「ワルなんで…」
名張 結良:「わるでも応援してくださいよ~」
春日黎子:「またまた~」
石神井寅彦:「えー、じゃあ結良ちゃん、玲音ちゃんに連絡取れます?」
加茂由香里:その会話の中、少しだけ顔を上向ける。(……あ)
名張 結良:「はい!……ってあれ」
名張 結良:「少し天気が……」
加茂由香里:湿った空気の、冷たい重さ。
春日黎子:「冷たい雨ですよ~……」
GM:ぽつり、と地面の色が微かに黒くなる。
名張 結良:「あ!!!振って来ちゃました……!」
GM:だんだん、雨粒が増えていく。
石神井寅彦:「うわうわ、戻りますか、支部」
春日黎子:「避難!しましょう」
加茂由香里:「あら……」
加茂由香里:「そうですね」
名張 結良:「ひょえー!!!寒いのに雨に降られたら風邪ひいちゃいますよ!」
名張 結良:とっさに加茂さんの手を握って。「速めに避難しましょ!」
石神井寅彦:「ほんとだよなあ……、あ、ハハハ。忠犬だ」
加茂由香里:手が温かい。「まあ。…ふふ、頼りになります。連れて行ってくださいね」
石神井寅彦:「おれらも手つなぎます?」黎子さんに。
春日黎子:「も……もうっ!」
石神井寅彦:「アハハ。気をつけてね」
春日黎子:「あっ、待ってください~!」
春日黎子:雨の中、温かな支部目掛け、駆けていく
GM:冬の雨は冷たい。
GM:あなたたちが小走りで支部へと戻っていくその最中。
GM:名張さんの端末に、いくつかの着信があった。
小関 玲音:『名張、ごめん』
小関 玲音:『ちょっと聞いて欲しいことがあるの』
小関 玲音:『明日、学校で話そ』
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
加茂由香里:ロイスはそのまま。もう一回水晶の剣もしていいでしょうか
GM:どぞ!
名張 結良:ロイスは~保留!買い物はどうしようかな……
加茂由香里:『0148:水鳥と亀』/《水晶の剣》。シナリオ間、選択武器の攻撃力を+6。
春日黎子:ロイスを取ります
加茂由香里:対象は私のアンチマテリアルライフル。
GM:やばいものがやばくなった
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を4(→ 4)増加 (77 → 81)
名張 結良:必要なものが無ければ照準器でも買おうかな
石神井寅彦:買って買って~
加茂由香里:私も照準器にしようかな…
石神井寅彦:こちらはロイス全埋まり!
春日黎子:名張 結良 〇尽力/心配
名張 結良:尽力!
名張 結良:6dx+1
DoubleCross : (6DX10+1) → 10[1,7,7,7,9,10]+5[5]+1 → 16
名張 結良:うわお、買えてる
GM:すごい
名張 結良:レネゲイドチェッカー以外買える女子高生
春日黎子:すご~
加茂由香里:5DX+2+0@10 調達
DoubleCross : (5DX10+2) → 8[4,4,8,8,8]+2 → 10
春日黎子:照準器いきます!
名張 結良:ばばんばちゃんに装備!ばばんばちゃん+1です!
GM:ばばんば!
加茂由香里:んばんば
春日黎子:4dx+1>=10
DoubleCross : (4DX10+1>=10) → 9[3,4,4,9]+1 → 10 → 成功
GM:照準器は15かな
加茂由香里:あれ、15じゃなかったっけ?
春日黎子:買えた~ 加茂さんにあげよっかな
石神井寅彦:照準器は目標値15だよ~
加茂由香里:でもその気持ちが嬉しい♡
春日黎子:そうでした すみませぬ……
GM:いえいえ!
石神井寅彦:じゃあこっちも狙ってみよう
石神井寅彦:5dx>=15 照準器
DoubleCross : (5DX10>=15) → 9[1,7,8,9,9] → 9 → 失敗
加茂由香里:温もりだけ頂きます
石神井寅彦:だめでした
加茂由香里:あったけえ
GM:加茂さんに照準器をあげたい気持ちはとてもわかるわ
春日黎子:ぎゅ……
名張 結良:あたたかさ……
石神井寅彦:以上です!
GM:あたためあいなさい(寒そうだったので)
春日黎子:あたたかさだけでも……以上です
マスターシーン3 フラッシュバック・レイン
【雨宿町・市立篠月高校 昇降口】
GM:下校時刻。生徒達の波は、進みが少しだけゆっくりとしている。
田村:「あー、雨降ってきてる」
GM:その中のふたつの影、背が高い方が外を見やる。
小関 玲音:「うそー、私傘持ってきてない。最悪」
田村:「俺、置き傘あるからさ。入ってけば」
小関 玲音:「……うん」
GM:ここしばらくの幸せは、ふわふわと夢の中にいるようで。
GM:なんだかとても、不安になる。
GM:でも、その不安もかき消してしまうほどの熱が、彼女を動かしていた。
GM:他の何もかもが、どうでも良くなってしまうほどの……。
田村:「……あれ?」
小関 玲音:「どうしたの?」
GM:傘に入った時、ふと、横の彼が不思議そうな顔をした。
田村:「前もこんなことあったような……や、気のせいか……」首を傾げている。
小関 玲音:「…………」
GM:思い出した。そうだ。いつかの放課後のことを、自分も知っている。
GM:彼の傘に入っていたのは、別の女の子だったはずで。
小関 玲音:「……なんで」
GM:彼女はそれを、影から見ていた。いつもそうだった。
GM:……『大失恋』ははっきりと振られたわけではない。ただ。
GM:田村くんにはいたのだ。とても大事で、仲が良くて、敵わないなあと思うような彼女が。
GM:今は?
小関 玲音:(今はどうしてるの。告白もしてないはずの私が彼女の座に納まって)
小関 玲音:(あの子を押しのけて)
小関 玲音:(好きな人をなくして、それでそのまま暮らしてるの)
小関 玲音:(なんで私、忘れてたの)
GM:あの時、路上で名張結良と会ってからだ。気持ちがざわつくようになった。
田村:「どした? 最近ほんと調子悪そうじゃん。保健室行く?」
小関 玲音:「ううん、ううん……!」
GM:首を大きく横に振る。彼には話せない。
小関 玲音:(話せないよ、こんなこと……!)
GM:憔悴した心を雨から庇うように、黒い傘がゆっくりと歩いていく。
GM:偽物の幸せでも、ただただ暖かくて。
GM:それが、許せなかった。
小関 玲音:(『名張、ごめん』)
小関 玲音:(『ちょっと聞いて欲しいことがあるの』)
小関 玲音:(『明日、学校で話そ』)
GM:雨は、降り続いていく。
GM:町の中に、冷たく、しとしとと。
ミドル7 友達でいるのは
GM:登場PCは一旦名張さんのみで。
GM:登場侵蝕をお願いします。
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 10)増加 (70 → 80)
GM:一気!
名張 結良:滅茶苦茶心配してる
GM:心配……
【雨宿町・市立篠月高校 教室】
GM:昼休み。小関玲音は空き教室にあなたを呼び出していた。
GM:先日よりもさらに疲労した様子で、目の下に隈ができている。
GM:それだけでなく、気持ちの面でもどこか悩んでいるようだった。
名張 結良:「……!」
小関 玲音:「……来てくれて、ありがと」
名張 結良:「お、小関ちゃん……」おろおろ。
小関 玲音:開いている椅子に腰掛けている。
名張 結良:「あ……明らかに疲れているように見受けられますが……!」
小関 玲音:「うん、ちょっと……考え過ぎちゃったりして」
小関 玲音:異変とまでは思っていないようだ。
小関 玲音:「あの」
名張 結良:「……はい」
小関 玲音:「あのね。変なこと言うかもしれないけど」
名張 結良:「はい、大丈夫です。ちゃんと聞きます」
小関 玲音:「名張、覚えてる?」
小関 玲音:「……大失恋やけ食い大会」
名張 結良:「!」
名張 結良:覚えている、と顔に出ている。
小関 玲音:「覚えてる!?」ぱっと腰を浮かせる。
名張 結良:「小関ちゃん……あ、はい……覚えてますが……」
小関 玲音:「そっか、みんな何それ?って言うから……」
小関 玲音:「あのね。あの、私ちょっと変で」
名張 結良:(そうか、私以外には気づかれないんだ……)
小関 玲音:「覚えてることが、ふたつあるんだ」
名張 結良:「二つ……」恐らく、本来のあれこれと――今の状況になる形のあれこれ。
小関 玲音:「一個はね、田村くんと……上手くいって、仲良くなって、付き合った話」
名張 結良:「……はい」
小関 玲音:「もう一個は……全然上手くいかなくて、みんなに慰めてもらって、それで……」
名張 結良:「……私が醤油を錬成したり?」
小関 玲音:「そう! サラダにかけた!」
名張 結良:やっぱり、という顔。
小関 玲音:「……ねえ」
名張 結良:「……はい」
小関 玲音:「どっちが本当なのかな」
小関 玲音:ぎゅ、と唇を噛む。
名張 結良:「…………」どっちが、というのなら答えは当然一つしかないが。
名張 結良:それを言うのは――憚られた。
小関 玲音:「……ほんとは、そうなのかなって、薄々思ってて」
名張 結良:「えっ……?」
小関 玲音:「今の、田村くんと私、嘘なんだよね……?」
名張 結良:「!え、えとそのあのその」あたふたあたふた。
名張 結良:目に見えてうろたえている!答えを言ってるも同然だ……!
小関 玲音:髪の下の、月の形のピアスに触れる。
小関 玲音:「これ、ずっとお気に入りって思ってたけど」
小関 玲音:「ダメな方だと、全然違うんだ」
名張 結良:「……それ」月輝物。
小関 玲音:「あの日の帰りに、買ったの」
名張 結良:「あの日の……」後。
名張 結良:「えっと……どこで、買ったか…とか覚えてます?」
小関 玲音:「覚えてる。変なお店でさ」
小関 玲音:「オルゴールが聞こえてきたから、行ってみたの」
名張 結良:「オルゴール……!」以前に加茂さんが言っていた。オルゴールの音が綺麗だったと。
小関 玲音:「そしたら、店員さんが……多分誰かと通話してたと思うんだけど」
名張 結良:となればやはり同じお店なのだろう、と辺りをつける。
小関 玲音:「なんか……にこにこしながら喋ってて。変な男の人だったな」
名張 結良:「……それで、そう、そうです」
小関 玲音:「私に気がついたら、『叶えたい願いでも?』って、噂のあそこだって思った」
小関 玲音:「あ、知ってるんだ」
名張 結良:「……ええ、噂にもなってますし、それに……」
名張 結良:言いかけてから”言っちゃダメなんだった”という顔になる。
小関 玲音:「えっ、なになに」
名張 結良:「いやいやいやいや何でもないですよ!?」
小関 玲音:「気になるー!」
名張 結良:「何でもないですってー!」(オーヴァードとかの事は秘密なんでしたー!)
小関 玲音:「くそー、後で聞いてやる」ぷーと膨れる。
名張 結良:「ほっ」
小関 玲音:「……でね。願いを叶えるって、これがなんか……パワーストーンみたいなそういう」
名張 結良:「なるほど……本当に売ってるんですね……」
小関 玲音:「そういう? なんかで、本当に効いちゃったのかな、とかずっと考えてて」
小関 玲音:「うん。これが一番綺麗だったけど」
名張 結良:「……」効いちゃったどころか効果覿面すぎるのだが。
小関 玲音:「でも、やっぱり良くない……よね?」
名張 結良:「……はい、細かい事は言えませんけど……」
名張 結良:「あんまり、っていうより……はっきりと良くは無いです」
名張 結良:真面目な顔だ。こういう顔になるのは珍しいぞ。
小関 玲音:「良くないよね! だって……だって私だってやだもん」
小関 玲音:「いきなり私のところに別の人が来て、名張の友達ポジ取られちゃったりしたら、やだ」
小関 玲音:倫理的な意味で受け取ったらしい。
名張 結良:「小関ちゃん……」
名張 結良:「……ええと、その……」
名張 結良:なんて言おうと少し考えて。
名張 結良:「せ、専門家……専門家の人を知ってるので、そのピアスを渡してくれません……?」
名張 結良:どうにかひねり出した言葉であった。
小関 玲音:「せんもんか」目をぱちくり。
名張 結良:「専門家です」
小関 玲音:「オカルトとか霊媒師とか、そういう……?」
名張 結良:「だ、大体はそう言う感じです、きっと、たぶん、めいびー」
小関 玲音:「…………」じっと考えて。
名張 結良:(こういう時の説明のやり方とか聞いておけばよかったですー……!)
小関 玲音:「だいじょぶかな。名張に悪いなんかが来たりしない……?」おそるおそる。
名張 結良:「それは大丈夫です!…………たぶん」
小関 玲音:言いながら、ピアスを外す。
名張 結良:とらさんの事を少し思い出して言いよどんだ。
名張 結良:「……」そっと受け取る。
小関 玲音:「……わかんない、全然わかんないから、渡す」
小関 玲音:「何すればいいかわかんないし。でも」
小関 玲音:「……ありがと」
小関 玲音:「私ね」
名張 結良:「いえいえ!後は私……と専門家に……おっと?」
小関 玲音:「ダメだった方の時も、みんなが励ましてくれて、嬉しかったんだ」
小関 玲音:「友達がいれば、結構平気じゃんって思ってたはずなの」
名張 結良:「……はい」
小関 玲音:「なのに、お願い事して、みんなのこと気にしなくなってて」
小関 玲音:「名張もこんな、手伝ってくれてるのに、田村くん優先してて」
名張 結良:「……」この前の”早川の奥さん”……今は末広さんに戻っているそれを思い出す。
小関 玲音:ぐし、と袖で目を拭う。
小関 玲音:「ごめんね……!」
名張 結良:「そんなことありません!」
名張 結良:ぐっと抑える。
名張 結良:「えっと、その……もし本当にそうなってたら、好きな人の事を優先するのはそんなにおかしくはないと思いますし」
名張 結良:「えっと、その…………」何か言おうと思っても、やはり詰まってしまい。
名張 結良:「……………」
名張 結良:「と」
名張 結良:「友達でいるのは……ずっと変わりませんから!」
小関 玲音:「な」
小関 玲音:「なばりー」涙がぼろぼろこぼれていく。
名張 結良:「だ、だからええと……もしも本当にそう言う感じのアレになってもってああー!?」
名張 結良:「な、泣かせちゃいました!」
名張 結良:おろおろおろおろ。
小関 玲音:「ばかー、そういうのは泣かせたとは違うでしょー」ぐしぐしぐし。
名張 結良:「そ、そうでした……ええとえと……」
小関 玲音:「……ピアス、よろしくね」
名張 結良:「……はい!お預かりしました!」
名張 結良:「……あ、後」
名張 結良:「もしちゃんとこれについて解決したら……返しますので!」
名張 結良:出来るかどうかはわからないけど。これを気に行ってると言ってたのも多分本当だと思ったから。
名張 結良:返せるならば返せた方がいいなあ、と思ったのだ。
小関 玲音:「あはは、返ってきてもなんかつける気になるかなあ……」言いながらも、少し嬉しそうに笑う。
小関 玲音:「でも、そっか。悪いパワー?とかがなくなるならいいよね」
名張 結良:「物は大切にしてた方がいいですしね!」
名張 結良:……大事にされた器物が、お嫁さんになろうと頑張ってた事もあったのだ。
名張 結良:それ位の事は何とかなってほしい――そう思わずにはいられなかった。
小関 玲音:その顔はまだ、少し目が赤かったけれど。
小関 玲音:あなたの言葉で確かに少しだけ前を向いた。
小関 玲音:それだけは、きっと確かなことだろう。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
名張 結良:小関ちゃんのロイスを感情変更! 小関 玲音 ◎友達/不信→ ◎友達/よかったです
GM:よかったねー
名張 結良:購入はー……照準器を買っておきましょう、渡すために
名張 結良:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 10[3,6,7,7,8,10,10]+8[6,8]+1 → 19
名張 結良:買えてる
GM:いけてる
名張 結良:レネゲイドチェッカー以外の全てが買える子
GM:渡すの覚えておきましょう
名張 結良:はあーい(かきかき)
ミドル8 ホットドリンク
GM:二組で会話をするシーンです。
GM:登場侵蝕は一律1としましょう。
GM:登場する人はどうぞー
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1(→ 1)増加 (81 → 82)
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1(→ 1)増加 (80 → 81)
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1(→ 1)増加 (82 → 83)
春日黎子:81+1d10
DoubleCross : (81+1D10) → 81+10[10] → 91
加茂由香里:あ、黎子さん大丈夫よ!
名張 結良:侵蝕は1よ!
GM:1よ!
石神井寅彦:1だぜ
加茂由香里:10なんてなかった やさしいせかい
春日黎子:あー読めてませんでした!ごめんなさい~
GM:いえいえ!
春日黎子:82です!
GM:いえい!
【雨宿町役場・食堂】
GM:あなたたちは時間外で人のいない食堂にいる。
GM:広々として、お茶は飲み放題。なかなかゆったりとした空間だ。
加茂由香里:その中でお菓子の缶と、注いだ温かいお茶で、学校帰りの少女を待っていた。
名張 結良:てってけてってけ。足音が聞こえてくる。
名張 結良:それだけでもわかる元気な音だ。
加茂由香里:その軽やかでせわしない音に顔を上げる。
名張 結良:がちゃっ。それと同時に入って来る。
名張 結良:「あ、カモさん!」
加茂由香里:「おかえりなさい、お茶はどうですか?」
名張 結良:「いります!あったかいので!」
加茂由香里:「あとチョコもありますよ」にこにこと呼ぶ。
名張 結良:ばたばたと隣の椅子にカバンを置いていく。
名張 結良:「あっチョコ!」
名張 結良:「こっちの方は何とかうまく行きました!」
加茂由香里:「…そっか。よかったです」
加茂由香里:チョコを缶から取り出す。個包装の、シンプルなもの。
名張 結良:choice[ちゃばしら,ない,ない,ない]
DoubleCross : (choice[ちゃばしら,ない,ない,ない]) → ない
加茂由香里:なかった!
名張 結良:「茶柱が立ってませんでした……」
加茂由香里:choice[ちゃばしら,ない,ない,ない]
DoubleCross : (choice[ちゃばしら,ない,ない,ない]) → ない
加茂由香里:こちらもないようだ。
加茂由香里:「ふふ」
名張 結良:「流石にそうそう立ちませんよねえ……」
加茂由香里:「でも、話せてよかったって声です」
名張 結良:「え?そんなに分かりやすいですかね私……」
名張 結良:えへへと軽く笑う。
加茂由香里:「私も、ここの学校を出たので」
名張 結良:「あ、そうなんですね」
名張 結良:ずずー……チョコと一緒にお茶を楽しんでいる。
加茂由香里:「はい。ずっとオーヴァードで、親も役所の関係で理解はあるんですけど」
名張 結良:「ふんふん……」興味深げに聞いている。
加茂由香里:「やっぱり友達に話せないのはあるでしょう」
名張 結良:「うっ」丁度今日、そこで突っかかったのだ。
加茂由香里:「難しいですよね、これ」苦笑する。
名張 結良:「つうかんしました……」ぐでー……
名張 結良:「意外と大変なんですね……」
加茂由香里:「自分が知っていて、相手が知らないこと」
加茂由香里:「その間を…うまく埋めるのって本当に、なかなか、大変だなって」
名張 結良:「そう……ですね……」
名張 結良:飲み干した湯呑を見ている。
加茂由香里:「だから、結良さんが小関さんに会いに行って、ひとりで、どうなのかしらって勝手に心配していたんだけど」
名張 結良:「心配されてました!」
加茂由香里:「……そういう声で話してるの聞いて、よかったなあって」
加茂由香里:「心配ですよ、そりゃあ」
名張 結良:「確かにそうかもしれませんけど―!私だってこう、大人的な?そう言う、アレ的なあれですから!」
名張 結良:見栄を張りたいお年頃なのだ。
加茂由香里:「うん、うん」くすくす笑って。「そうね」
加茂由香里:「結良さんにしかできないことをして」
名張 結良:「むむー…本気で受け取られてない感じがします……お母さんと同じです……」
加茂由香里:「ううん。私の手も引いてくれましたもん」
名張 結良:「?」
加茂由香里:「ほら、道を急ぐときに」
名張 結良:「ああ!だって、目が見えないならそう言う事をするのは当然だと思って」
名張 結良:……つまり、とことん彼女はそう言う事なのだ。
名張 結良:”それ”を特別な事だと思わず、当たり前のようにできるし、そうやって生きていける。
名張 結良:普通の――善性を持った、普通の。
加茂由香里:当然、と、ほんとうに当然の声で言う。
加茂由香里:その響きが、湯気のように温かく耳に残る。
名張 結良:「だから、それ位ならみんなやれますよ!」普通の。女子高生であり――
名張 結良:当たり前の善を持った、そんな女の子だ。
加茂由香里:「あなたの当然が、嬉しいんですよ」
名張 結良:「むむー……そう言うものなんですかねえ……」わかってはいない。
加茂由香里:「それを何気なく手渡してくれることがね」
名張 結良:「よくわかりませんが……カモさんが言うならそうなのでしょう!」
加茂由香里:「そうですよ。早川さんが末広さんにしたことだって」
加茂由香里:「きっとあの人には当然だった」
名張 結良:「あ……」
加茂由香里:「でも、された側には特別になった」
名張 結良:垣間見えたそれ。暖かい、器物の思い出。
名張 結良:「…………むむぅ」
加茂由香里:「ね?」
名張 結良:「何となく…はわかりましたが……ううむ……?」
名張 結良:「少しこそばゆいような気もします……」
加茂由香里:「ふふ」空いた包み紙に触れると、一瞬だけチョコレートが戻り、すぐに消える。
加茂由香里:「……こそばゆいついでに一つ」
加茂由香里:「前からちょっと、思ってたんですが、結良さん」
名張 結良:「こ、これ以上あるのですか……!?」
加茂由香里:「結良ちゃんって呼んでもいいでしょうか?」
名張 結良:「え?勿論いいですが……」
名張 結良:もっとすごい何かが来るのかなーと身構えていた。
名張 結良:「あ、じゃあ私もゆかりさんって呼んでもいいですか!」
加茂由香里:にっこりと笑う。「はい、ぜひ」
名張 結良:「やったあ、名前呼びだとなかよしって感じですよね!」
加茂由香里:「うん。だからね、これでもけっこう、人の呼び方を変えるのは緊張なんです」
加茂由香里:「当然になってよかった」
名張 結良:「なるほどお……私はつい勢いで呼んじゃいます!」
加茂由香里:見えない目を、少しだけ見開き。「……勢い」
名張 結良:「勢いです!」じーっと眼を合わせている。
名張 結良:ちらちら動くそれに自分が動いて合わせようとしているがすぐずれるらしい。
加茂由香里:「……確かに、それでいいのかもしれませんね」
名張 結良:「あ、お茶もう一杯入れますか?」
加茂由香里:彼女の目は見えないが、なんとなくの所作と動作、気配、エフェクトの補佐でわかる。
加茂由香里:「お願いしてもいいですか?」
名張 結良:「はい!」てってけと歩いていく。…さて。
名張 結良:……彼女の能力は、モノに対して自らが抱く”感情”を元に色んなことを付与・錬成する。
名張 結良:突然ドリンクバーの飲み物が醤油になったりしたのはこの影響である。……つまり、制御があまり得意ではないのだ。
名張 結良:なので――――
名張 結良:choice[ちゃばしら,ちゃばしら,ちゃばしら,ちゃばしら]
DoubleCross : (choice[ちゃばしら,ちゃばしら,ちゃばしら,ちゃばしら]) → ちゃばしら
名張 結良:「あ、茶柱です!」
名張 結良:幸せであったりすると――無意識にこういうことが起こるのだ。
加茂由香里:……もちろん、だから、それも見えることはない。ないのだが。
名張 結良:「ほらほら!ゆかりさん!茶柱ですよ!」
加茂由香里:その弾けるような声色は、見えなくたって十二分に、幸せな気持ちを教えてくれる。
名張 結良:「良かったですね!きっと幸せが来ますよ!」
加茂由香里:「あら、もらっちゃっていいんですか」
名張 結良:「はい!幸せのおすそ分けです!」
加茂由香里:「ありがとうございます。…ふふ」
加茂由香里:「願いが叶うより、簡単に幸せになれちゃったな」
名張 結良:ごそごそと懐から追加のお菓子――せんべいを取り出しておく。
名張 結良:「やっぱり、こうしてのんびりするのが――一番幸せですよ!」
【雨宿町・商店街 路上】
GM:あなたたちは買い出しの帰り、荷物を持って路上にいる。
GM:空は曇り模様だが、雨が降る心配はなさそうだ。
石神井寅彦:事務用品の補充とか、お茶請けとか。調査部に寄ったり。
石神井寅彦:こちらはダンボールを抱え、てくてくと歩いている。
春日黎子:「ごめんなさいね、かなり多くなってしまって……」
石神井寅彦:「いえいえ、これくらい」
春日黎子:両手にたくさんの袋を持って
石神井寅彦:「こっちが全部持てたらかっこよかったんだけどなあ」
春日黎子:「そ、そんなに無理させませんよっ」
石神井寅彦:「黎子さんは、他の人に無理させるくらいでちょうどいいと思うよ」へらへら笑う。
石神井寅彦:「そんでさあ、黎子さん」
春日黎子:「なんでしょう?」
石神井寅彦:「月輝物が、願いを叶えるってやつ」
春日黎子:振り向いて、首をかしげる
石神井寅彦:「黎子さんだったら、叶えたい願いってあんの?」
石神井寅彦:《虹の香り》、懐かしさを誘う雰囲気で。いつも通り、飄々とした口ぶりで聞きます。
春日黎子:「叶えたい……願い……」
春日黎子:懐かしい記憶の中には、良いものは少ない
石神井寅彦:「ん~?」
春日黎子:火薬とか、鉄とか、それに近い匂いも多くて……だが
春日黎子:よく覚えている願いが、1つあった
春日黎子:「……大切な人と、一緒に……ココアを……」
石神井寅彦:「うん」
石神井寅彦:瞬きして、黎子さんの表情を見る。
春日黎子:「昔、一族の……えっと、親戚に、すごく仲がいい子がいて」
石神井寅彦:「女の子?」
春日黎子:「そうです。年は……1個上でした」
石神井寅彦:「お姉さんみたいな」
石神井寅彦:「約束したの? ココア、飲もうねっつって」
春日黎子:こくこくと頷いて、続ける
春日黎子:「こんなふうに寒い、冬の日で……一緒に飲んで」
春日黎子:「また飲もうね、って約束したんです」
石神井寅彦:「そっか」
春日黎子:「……それ以来、会えてなくて……」
石神井寅彦:「…会いたいと思ってんの?」
石神井寅彦:「会おうと思って会える相手じゃ、ないっしょ」
春日黎子:「……はい」
石神井寅彦:「そりゃあ、しょうがないよなあ」笑う。
春日黎子:「だから……もしもです、何でも叶うなら……ということで」
石神井寅彦:「うん」
春日黎子:「でも、長らく、そのことは思い出してなかったのに」
春日黎子:「なんででしょう……ふっと、頭の中に浮かんできたというか……」
石神井寅彦:「なんででしょう」目を細める。
石神井寅彦:「寂しくなっちゃったのかな」
春日黎子:「……そうなのかも」
春日黎子:「誰か、大切な人でもできて、一緒にココアを飲めたら」
春日黎子:「月輝物なんてなくても、叶うかもしれませんね……」
石神井寅彦:「ふふふ、そうだね」
石神井寅彦:「隣に誰かいてほしいとかって、あるよね」
春日黎子:「……石神井さんはどうなんです?」
石神井寅彦:「え~?」
春日黎子:「叶えたい願いとか……隣に居て欲しい人とか」
春日黎子:「私、話したじゃないですか~」
石神井寅彦:「そうだけど~」へらへら笑う。
石神井寅彦:「普通がいいよ、普通が…。友達いて遊んで、普通に仕事して、時々帰省して…みたいな」
石神井寅彦:「そういうのしかないっす」
石神井寅彦:「あ、でも、あれだ」
春日黎子:「あれ?」
石神井寅彦:「こんなダサい状況じゃなきゃ、すげえ黎子さんのこと口説けたんだけどな~」
石神井寅彦:「寂しい綺麗なお姉さんの大切な人になれるチャンスがさあ」ダンボールを抱えたまま冗談めかして言う。
春日黎子:「!!!!!」
春日黎子:びっくり。普段は薄い目を見開いて、全身の動きが停止
石神井寅彦:「なに?ときめいてくれた?」へらへらします。
春日黎子:「あ、どぅあ、そ、そうじゃなくて……」
石神井寅彦:「いいよ別に。こういうときは『ふざけないでください』で」
春日黎子:「すごい……びっくりしました……もう……!」
石神井寅彦:「あっはは」
石神井寅彦:「早川さんもね」
石神井寅彦:「いま、知らないところから突然口説かれて、びっくりしてるだろうから」
石神井寅彦:「黎子さん、話聞いてあげたらいいんじゃない」
石神井寅彦:「大丈夫?つって……。…大丈夫?どきどきした?」
春日黎子:「ええっそうでしょうか……でも私じゃ全然参考にならないし……」
石神井寅彦:「なるよ、きっと。黎子さんが思ったこと、そのまま伝えれば」
石神井寅彦:「なんないことはねーよ」言って、また支部に歩いて行く。
春日黎子:「ああっ待って下さいよ~っ」
春日黎子:転びそうになりながら、その背中を追いかけていく
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
GM:購入はここが最後かな。
GM:あ、いや、次でもできそうか。できます。
名張 結良:ゆかりさん ◎大人!です!/むつかしい事をいいます……
加茂由香里:名張結良 〇誠意/心配→〇幸福感/心配 に変更で。
名張 結良:これでロイスは全埋まり!
名張 結良:どうして全埋まりしてるんだ……レイコさんにも取りたかったのに……
加茂由香里:茶柱のhappyです
GM:枠が……
名張 結良:はっぴー!
石神井寅彦:こちらロイス全埋まり!
春日黎子:石神井さんにロイスを!
加茂由香里:あ、そうだ 茶柱(照準器)貰おうかな
GM:照準器一個あったよね
GM:名張さんが買えてたやつ
名張 結良:あっそうだ
名張 結良:さっきの茶柱が照準器だった……?
名張 結良:すでに私は”渡して”いたというのかッ……!
春日黎子:石神井寅彦 〇信頼/恥辱 で取ります~
加茂由香里:”受け取って”いた!
名張 結良:恥辱
加茂由香里:恥辱だってー
GM:恥辱だ
加茂由香里:あれれー
石神井寅彦:ち…
加茂由香里:なんでだろうね
石神井寅彦:な…なんでだろう
名張 結良:ふしぎですねえ
春日黎子:鏡を見ろ~~~っ
加茂由香里:スポーツカー買うか
名張 結良:ワオ
加茂由香里:5DX+2+0@10>=30 調達
DoubleCross : (5DX10+2>=30) → 8[3,3,3,6,8]+2 → 10 → 失敗
加茂由香里:フン…
GM:30はね
加茂由香里:タイヤは買えた
石神井寅彦:うう…スポーツカー買います…
石神井寅彦:5dx>=30
DoubleCross : (5DX10>=30) → 7[1,1,2,6,7] → 7 → 失敗
GM:みんな……
石神井寅彦:広告もらいました…
名張 結良:やってみます、すぽーつかー
名張 結良:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 7[1,3,4,5,6,7,7]+1 → 8
名張 結良:トミカなら買えました。
GM:ちっちゃい!
加茂由香里:高校生には売れなかったか
春日黎子:そういえば加茂さんって防具あります?
加茂由香里:ボデマがあります!
春日黎子:じゃあ……スポーツカーいきますか!
名張 結良:うおおお
春日黎子:4dx+1>=30
DoubleCross : (4DX10+1>=30) → 6[1,3,6,6]+1 → 7 → 失敗
GM:お疲れ様です
石神井寅彦:おっ黎子 おれとお揃いじゃん笑
加茂由香里:こいつ…
春日黎子:商店街のくじ引き 二人ともティッシュでした
石神井寅彦:持って帰ります…
GM:カランカラン
春日黎子:スポーツカーよりも実用的ですよ!
春日黎子:以上です~
ミドル9 月輝夜
GM:長玄堂で話と判定をするシーンです。登場する人は登場侵蝕をお願いします。
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 8)増加 (82 → 90)
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 8)増加 (83 → 91)
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 6)増加 (81 → 87)
春日黎子:82+1d10
DoubleCross : (82+1D10) → 82+8[8] → 90
石神井寅彦:どうやら…仲がいいな
GM:なんか上がりがち
【雨宿町・旧市街 古道具屋『長玄堂』】
GM:『今まさに力が働いている月輝物』であるピアスを入手したあなたたち。
GM:再び研究部こと長玄堂へと集まっていた。
早川 彦山:「……なるほど、これか。助かるよ」
名張 結良:「です!」
早川 彦山:「ああ、もちろん用が済んだら力が働かないようにするから、その子のことは安心しなさい」
石神井寅彦:「終わったら、玲音ちゃんのとこ返してあげられる?」
名張 結良:「あ、良かったです……!」
加茂由香里:「ひとまず解析を終えられたら…多少は道が拓けそうですね」
早川 彦山:「そうだなあ、即返してあげられるかどうかはわからんが」
春日黎子:「綺麗、ですもんね」「返してあげられるなら……それがいいこと……」
早川 彦山:「どのみち、傷はつくだろうしな」
早川 彦山:「さて、ここで皆の協力を仰ぎたい」
加茂由香里:「はい?」
名張 結良:「ふぇ?」
早川 彦山:「要は、この月輝物のレネゲイドについて全員の力を合わせて解析を行う」
早川 彦山:「俺ひとりではなかなか難しい。なんというか……防御が堅い」
加茂由香里:「そういえば…私や結良ちゃんとかはモルフェウスですしね」
早川 彦山:「簡単に言えば、我々のレネゲイドで無理矢理に共振を起こす」
名張 結良:「です!……実は未だにシンドロームのこと詳しくわかってないです、私……」
早川 彦山:「そういう感じかな」
石神井寅彦:後方、話を聞きながら、視線で末広ちゃんの気配を探している。姿は見えない。
名張 結良:えへへ……と笑う。
春日黎子:「で、できるんしょうか……そして、やってもいいのでしょうか?」
石神井寅彦:「結良ちゃんの力、相性良いって」結良ちゃんに。
春日黎子:「もちろん、早川さんの判断なら信じてますが……!」
名張 結良:「ほほう!なるほど……」
早川 彦山:「試してみるしかないかな……。ああ、ここにある道具は補助として使っても構わないからね」
GM:ということで、ここで判定を行います。
GM:〈RC〉〈知識:レネゲイド〉〈知識:古道具〉で判定して、累計45で月輝物から情報を読み取ることができます。
GM:エフェクトの使用は不可。ただし、代わりに財産点を使用することができます。
名張 結良:ざっ財産!
GM:研究部にあるレネゲイド絡みのアイテムなどを借用して補助にしたと考えてください。
加茂由香里:おおお!
石神井寅彦:すごい!
GM:達成値が届かない場合は登場侵蝕1d10を振り足すことで再度判定が可能です。
GM:また、一部PCにはボーナスが発生します。
GM:レネゲイドチェッカーを所持している名張さんは、ダイス+2個。
春日黎子:へへへ……金ならまだあるんやい……!
GM:《サイコメトリー》を取得している加茂さんはどの技能を選んでもこのエフェクトを使用可能です。
加茂由香里:やったーー!
名張 結良:うおー!
GM:他にもイージーエフェクトなどで使えそうなものがあればアピールしていただければ何かあるかも。
石神井寅彦:す…すごい…!なんと丁寧な
GM:ということです。質問はありますでしょうか!
名張 結良:大丈夫です!
加茂由香里:今のところないです
春日黎子:私は……えっと……毛並みが良いですね……(至上の毛並み)
GM:なでなで
春日黎子:質問はないです!
加茂由香里:もふもふ
石神井寅彦:大丈夫です!
GM:はい、では何かアピールがあればそれもどうぞ
名張 結良:《成分分析》を持っていますがなんか……こう、役に立ったりとか……!
GM:あっいけそう
石神井寅彦:なんと…みんな…可愛らしいです!
GM:かわいいねー
名張 結良:わあい
名張 結良:かわいらしいです!ぶいっ!
加茂由香里:《構造看破》《成分分析》を所持しており、内部把握と材料の調査ができそうな気がします!
GM:名張さんは達成値+1どうぞ
春日黎子:ふわふわ
加茂由香里:あとかわいいです!
名張 結良:おいしい!
GM:加茂さんもすごい、+2しちゃえ
名張 結良:かわいいですよ!
加茂由香里:ヤッタ
GM:かわいいのは愛でます
名張 結良:(ふふーん)
GM:他ないか、なさそうなら判定に移ってもらいます
名張 結良:やったります!
GM:あ、じゃあ
GM:順番にしましょうか。行動値順。ややこしくなりそうだから
名張 結良:理解を得ました
GM:財産点は最後にどばっと入れていいです
加茂由香里:はあーい
石神井寅彦:了解しました!
GM:そしたら加茂さんからどうぞ
加茂由香里:おすおす
加茂由香里:『0146:鵞鳥と孔雀』/《サイコメトリー》で判定ダイス+3。折角ですし使おう
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1(→ 1)増加 (90 → 91)
加茂由香里:〈知識:古道具〉で判定します
GM:どうぞ!
加茂由香里:6DX+2+2@10 知識:古道具
DoubleCross : (6DX10+4) → 9[2,3,5,6,7,9]+4 → 13
GM:累計13!
加茂由香里:まずまずですね
石神井寅彦:良いペース!
春日黎子:ほぼ1/3!
名張 結良:おおー!
GM:では名張さんどうぞー
名張 結良:では次鋒ユラパルドン行きます!
名張 結良:RCで判定!チェッカーでダイス+2、成分分析で固定値+1!
名張 結良:グオゴゴゴ
GM:ゴー
名張 結良:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[3,6,7,9,9]+1 → 10
名張 結良:そこそこ!
加茂由香里:おおー!
GM:累計23! 残り22ですね
加茂由香里:いい感じですね
石神井寅彦:10いってくれるのありがたすぎ~~
GM:じゃあ黎子さんどうぞ!
春日黎子:はーい!
春日黎子:RC……純粋な自分だけの力で!
GM:いけー
春日黎子:4dx+1
DoubleCross : (4DX10+1) → 9[5,7,7,9]+1 → 10
加茂由香里:すげえ!
石神井寅彦:2桁!これはかなりのありがたさ!
GM:おっ累計33。残り12です
名張 結良:力……!
春日黎子:10行った!
石神井寅彦:えらいよ~~
GM:そしたら石神井さんなんですが
石神井寅彦:うす!
GM:今気がついたんだけど
春日黎子:後は頼みます…‥・!
石神井寅彦:なんでしょうか
GM:あれがありますね
GM:《Dロイス:記憶探索者》
加茂由香里:探索!
加茂由香里:サイキョーじゃん
石神井寅彦:あっ、ありですか?
GM:ダイス+2個くらいできそうかなって
GM:侵蝕は気にしないでいいです
石神井寅彦:おお…!ありがとうございます!
名張 結良:うおー!
石神井寅彦:ではありがたく!《Dロイス:記憶探索者》を所持しているためダイス+2個!
春日黎子:探ると言えばこの男---っ
石神井寅彦:RCで判定させていただきます!
GM:いけー
石神井寅彦:8dx+4
DoubleCross : (8DX10+4) → 10[1,6,7,9,9,10,10,10]+9[3,5,9]+4 → 23
GM:たっっか
石神井寅彦:ごりっといってしまった
名張 結良:つよ……
GM:えー、累計56ですね
加茂由香里:yabee
石神井寅彦:ワオワオワオ
GM:財産点まるで必要なし! 成功!
石神井寅彦:すご~~!!みんなの力!!
GM:びっくりしたーーー
GM:あなたたちの目の前には、小さな月の形のピアスがある。
GM:かわいらしいものではあるが、何の変哲もなさそうな。
加茂由香里:つい、と指を伸ばす。
名張 結良:結良の能力は、物品に対して自身が思っている”感情”に由来する。つまり……
名張 結良:それに対して思っている事は。”大事なものだから、大切にしてあげたい”という素朴な物。
名張 結良:その想いが流れ込み、周りへと良い影響を及ぼしていく。
加茂由香里:こちらは同じモルフェウス由来でも、能力の中身は随分と違う。
加茂由香里:刻まれた主観を取り除いた事実。物体の性質、来歴を読み取り、一時的に再現する。
加茂由香里:枝がまだ樹と繋がっていたころ、チョコレートの欠片が整形されたころ……
加茂由香里:そしてこのピアスが物語るとすれば、それは…
石神井寅彦:「…黎子さん」
石神井寅彦:二人の様子を見ながら言う。
石神井寅彦:「あのピアスの共振を引き出すつうことは、こっちから、めちゃくちゃ強いレネゲイドをぶつけるってことでしょ」
石神井寅彦:「二人がドアを見つけてるから。黎子さんは、めちゃくちゃ強いノック、してくださいよ」
春日黎子:「……それなら……できるかも……!」
石神井寅彦:「できる、絶対できる」にやっと笑い、見守る。
春日黎子:腕を捲って
春日黎子:「失礼……」
春日黎子:「しまぁす!!!」
春日黎子:思いっきり、腕を振って
春日黎子:人や物は傷つけないようにしながら……レネゲイドを、ぶつけてみる!
石神井寅彦:瞬間。ぐいん、と全員の影をピアスまで繋げる。ジャーム化したピアスの防御壁をブチ破るための、レネゲイド因子の道を作って。
加茂由香里:「……届きましたね」
加茂由香里:「開けば何が出てくることやら、です」
GM:……あなたたちが力を合わせて月輝物のレネゲイドに触れ、探ったその時。
GM:くすくすと、誰かの笑い声がした、ような気がした。
GM:そして、末広の時と同じく脳裏に何かが浮かび上がる。共振だ。
GM:このピアスを作り出した誰かの記憶は、月の影のように塗り潰されていて。
GM:ただ、それを大事に店に飾った誰かの記憶は、光としてはっきりと流れ込んでくる。
GM:それは、いつのことだったか。
綾藤屋:「……おや。こんなところに」
GM:男がひとり、しゃがみ込んで何かを見下ろしている。
GM:ひび割れて、捨てられた灯りが空き地に遺棄されている。
GM:月の絵が浮き彫りにされた、古いが美しいものだ。
GM:最初は、ただ単純に勿体ないな、と思った。せっかく綺麗なのに、と。
綾藤屋:「ひどい有様だなあ。かわいそうに」
GM:言われた方は返事もなく、ただ男の声だけが響く。
GM:手を伸ばした。それがどんなものであるか、知りもせずに。
綾藤屋:「直してやろうな」
GM:ありがとう、と声がした気がした。気のせいだろうと思い、持ち帰った。
GM:店は、夢だった。開いて何より嬉しかったはずなのに。
GM:いつの間にか、慣れて、心がだんだん空っぽになるような気がしていた。
GM:そんな中、その灯りは久しぶりに心が浮き立つような逸品だった。
GM:修理を終えた頃にはもう、その灯りの繊細な細工に夢中になっていた。
GM:そうして、磨りガラス越しの光が初めて点った時、確かに声がした。
????:「ああ、ああ、ずっとこうして欲しかったの。本当に嬉しいわ」
????:「ねえ、あなた。お願いなのだけど。私、やらなきゃならないことがあるの」
????:「これまでもやってみたけど、ひとりじゃどうしても難しくって」
????:「『私』を、あちこちに届けてくださらない?」
????:「月が闇夜を導くように、みんなの夢を叶えるの。素敵!」
綾藤屋:「……あんたは、なんだ? レネゲイドビーイング?」
GM:面食らいながら、つい応えていた。鈴を振るような声が美しかったから。
????:「そう。でも、名前があるの」
????:「私は」
月輝夜:「月輝夜」

GM:さらさらと、長い黒髪の女がひとり、そこに立っていた。
綾藤屋:「…………」
綾藤屋:月輝夜にロイスを取得。○憧憬/不安
GM:それは、美しく愛らしいものに対する、名前のない感情だった。
GM:高い高いところにかかる月を見上げるような、淡く覚束ない想いが生まれた。
GM:そっと、しまい込もうとした時。
月輝夜:「駄目よ、そんなのじゃ」
GM:差し出されたのは、小さなオルゴールの箱。
GM:精緻な唐草模様の中に描かれているのは、黄金の月の絵。
月輝夜:《Eロイス:歪んだ囁き》を使用。対象は綾藤屋。
月輝夜:○憧憬/不安の感情を尽力/○偏愛に変更します。
GM:これによりEロイスの効果中、綾藤屋は月輝夜のために行動することになります。
綾藤屋:「…………」
GM:受け取った瞬間。
GM:心臓を、強い力で掴まれたような気持ちになった。
月輝夜:「もっともっと、あなたの気持ち全部を私に頂戴」
月輝夜:「そうして、私の言うことを聞いて。皆に夢を届けて」
月輝夜:「世界の全部を、私の夢で埋め尽くすの!」
GM:憧れでは駄目なのか、と聞きたかった、
GM:自分が傍にいるだけでは、慰めにはならないのかと。その気持ちも塗り潰された。
GM:熱く、どろどろとした、浮かれるような情熱に。
GM:ひどく、心地が悪かった。それも、忘れた。
綾藤屋:(……まあ)
綾藤屋:(どうせ空っぽのあやふやだ)
綾藤屋:(どうでもいい、か)
GM:あなたたちは、男にはまだ戻れる望みがあることを知る。
GM:心を力で塗り潰され、形を変えても、それでもまだその中には絆がある。
GM:そうして、そうでないもうひとりが今もあの店に潜んでいることもわかるだろう。
GM:女が、キラキラと光る月の飾りを嬉しそうに取り出して。
GM:男が、客には見せたこともないような素直な笑顔でそれを受け取る。
GM:そんな二人の風景が作り出したのが、この小さなピアス。
GM:思い出が詰まった、と思っているのは自分だけだと、男はもうとうに知っているのだけれど。
GM:それでも、彼女の夢を叶えることを、止められなかった。
GM:情報項目がひとつ開きました。
★月輝物のジャームについて 自動開示
ジャームは綾藤屋の照明のRB、人としては髪の長い女性の姿をしているようだ。
シンドロームはエンジェルハィロゥ/ウロボロス。
複数のEロイスを所持しており、彼女を匿っている綾藤屋はその影響下に入っている。
このまま放置しては町に月輝物が蔓延るか、あるいは彼らが逃亡を図る恐れがある。
→次のシーンでクライマックスフェイズに突入します。
名張 結良:「ッ…………」
名張 結良:口がへの字。
加茂由香里:その目の焦点が『合っていた』。それがまた煙り霞むように、戻っていく。
名張 結良:「…………」ぎゅう、と正座していた膝上の手が握られている。
石神井寅彦:夢見心地から覚めたとき、珍しく大真面目に、苦手なものを見たように顔をしかめる。一瞬。
早川 彦山:「……これは……」口をつぐむ。
石神井寅彦:「カロリー高かったすね」飄々と言う。「大丈夫だった?」
加茂由香里:「あんなオルゴールで、あんな顔だったんだ」少し夢見るように言って。
名張 結良:「………………あんまり、大丈夫じゃないです」
末広:「………あの、今のは……」ひょいと奥から顔を覗かせる。
春日黎子:「……知りたかったことは……分かりましたが……」
名張 結良:「……あ、末広さん!」
名張 結良:少し無理してにっと笑う。
早川 彦山:「ああ、すまんね。驚かせたか」
末広:「いえ、その……月が」
末広:「私にも関わりがあることだと思ったので」
末広:すとん、と椅子に座る。
石神井寅彦:うん、と頷く。「あなたを惑わせたものの大本」
石神井寅彦:「こりゃ、綾藤屋さんもそもそもは被害者って感じなのかな」
石神井寅彦:由香里ちゃんを見ます。「そういう意味じゃ、由香里ちゃんの勘は当たってたかな」
加茂由香里:「どうでしょう」苦笑する。「でも…そうですね。きっと」
加茂由香里:「あの人の最初の気持ちは、もう少し違ってた」
加茂由香里:「あんな、ずいぶんと、熱くて、芳しくて、眩しいものではなかったみたい」
名張 結良:「……」
石神井寅彦:「ずいぶん情熱的に言うじゃん」
加茂由香里:「あはは。見えないから、他の比喩が多いだけです」
加茂由香里:「なんか……」
加茂由香里:「勿体ないな」
名張 結良:「…………」押し黙ってしまっている。
石神井寅彦:「勿体ないって?」その様子を見つつ。
加茂由香里:結良ちゃんのほうを、見る…でもなく、頭を意識的に傾け。
加茂由香里:「塗りつぶされなくたって、大事に思ってたのに」
加茂由香里:「当然みたいにあった気持ちだって、光っていたのにね」
石神井寅彦:「恋心みたいなね」
石神井寅彦:「結良ちゃん」ひょいと顔を覗き込む。
名張 結良:「ふぇっ」
名張 結良:俯いていた顔を上げる。
石神井寅彦:「あのね」へらへら笑う。
石神井寅彦:「これから、おれたち、このまんまだと、あの月輝夜ちゃんって女の子を倒しに行かなくちゃいけないんですけど」
石神井寅彦:「よっしゃ倒す、って、気持ちになれた?」
名張 結良:「う…………」
名張 結良:「…………なんて言うか、こう……」
名張 結良:「”かわいそう”って……言うのか、なんて言ったらいいのか……」
加茂由香里:じっと聞いている。
名張 結良:「……その、末広さんと早川さんの関係と、そんなに大差なくて……でも……」
名張 結良:「……ジャームって、ああいう感じの……奴なんですね……」
名張 結良:「なんていうのか……もっと、こう、すごく……”人から遠いもの”だって思ってたというか……」
名張 結良:とりとめのない、でも思った通りの言葉を紡いでいく。
名張 結良:「……なんて言ったらいいのか、困りますよね?こんなこと言われても……」
石神井寅彦:「いや、わかるよ。ねえ」他の二人に。
加茂由香里:ううん、と首を横に振っている。
加茂由香里:「むしろ……」
加茂由香里:「変な言い方なんですけど、悩んでくれて、よかった」
名張 結良:「ふぇ」
加茂由香里:「倒さなきゃってパッと決めちゃうより、なんだか嬉しい」
名張 結良:「……でも、やっつけないとならないのは……確かなんですよね……」
名張 結良:……あえてぼかした言い方をしているが、それがどういうものかは――彼女の武器が物語っている。
加茂由香里:「……そうですね。黎子さん、今回の場合だと……凍結処理になるんでしょうか?」
春日黎子:「むぅん……」
石神井寅彦:「自信持ってよ~」へらへらしている。
春日黎子:「月輝物を、この町に広めたジャーム……」
春日黎子:「これを止めなければ、きっと、この町には、たくさんの歪みが起きるでしょう」
春日黎子:「凍結……になるかと、思います」
加茂由香里:「……あと。個人的な感情なんですが」
名張 結良:「凍結……」その辺りの話は一応説明を受けてはいるが……実感が出来ていたとは言い難い。
石神井寅彦:「慣例通りね。息の根止めるってことはしないけどね」
石神井寅彦:「眠ってもらうっつうか…。どしたの、由香里ちゃん」
加茂由香里:店内の気配。多くの古道具。眠ったような、数多のものたち。
加茂由香里:「ここでアルバイトをしていて、なんとなく……思うんです」
加茂由香里:「きっと、さまざまな器物たちも。それを拾い上げて、人に売る人も」
加茂由香里:「きっと、受け取って使った人には、大事にしてくれる人には、幸せであってほしいんじゃないかって」
名張 結良:「……」
加茂由香里:「綾藤屋さんがあそこにお店を開いたのは」
加茂由香里:「きっと結良ちゃんの友達を疲れさせるためじゃない」
名張 結良:「むむ……」
石神井寅彦:「…由香里ちゃん」首を傾げる。
石神井寅彦:「怒ってるねえ」
加茂由香里:「……うーん、そうかもしれません…」苦笑する。
石神井寅彦:「いいじゃん。大事なことだよ」目を細める。
加茂由香里:「お気に入りのピアスが一個見つかるような幸せも、いいでしょ」
名張 結良:「あ、それは良い事です…!」
春日黎子:「絶対賛成です!」
加茂由香里:「そういう淡い幸せが塗りつぶされるのは、なんだか……嫌だなって」
石神井寅彦:「伝えてあげなよ。綾藤さんに」
名張 結良:こくこく頷いている。
石神井寅彦:「どうでもいいじゃねーよっつって」
加茂由香里:「あはは。じゃねーよですか」
石神井寅彦:「勢い大事だよ~、ね~」結良ちゃんに言います。
名張 結良:「大事ですよ~」
名張 結良:「”もう少し落ち着きなさい”って言われてからが本番です!」
加茂由香里:「ふふ」
石神井寅彦:「別に落ち着かなくてもいいよ~?大人がいっぱいいるし」
石神井寅彦:「結良ちゃんも、だから、玲音ちゃんのこと考えたら?」
石神井寅彦:「他の友達のことでもさ」もう一度顔を覗き込む。「また巻き込まれる子出たら、嫌でしょ」
名張 結良:「それは……嫌です!絶対に!」
名張 結良:「でも……今さっきのを見てたら、何というか……」またへにょっとする。
名張 結良:「何か……他の道もあったんじゃないかって、そう言う事を考えちゃって……」
春日黎子:「……でも、もう……止めるしかない」
名張 結良:「……です」
石神井寅彦:「結良ちゃん、言ってたじゃん」
石神井寅彦:「大いなる力のうんたらってやつ」
名張 結良:「うんたら……」
名張 結良:「……言いました」
石神井寅彦:「今できることは、眠らせてあげること。……まあ、そだね」
名張 結良:「……はい」
石神井寅彦:「じゃあ、せめてさ。どんな道があったのか、ちょっとでも分かるようにさ」
石神井寅彦:「月輝夜ちゃんに、思ったこと全部言って、聞きまくってみたらいいじゃん」
名張 結良:「!」
石神井寅彦:「うまくいけば、友達になれっかもよ」へらへらする。
名張 結良:「……はい!色々……聞いてみます!」
石神井寅彦:「おし。えらいぞ~」
石神井寅彦:「まあ、なんかあったときは黎子さんがいるし、大丈夫っすよ」飄々と言います。
加茂由香里:「突破口ですね」と乗っかってみる。
春日黎子:「ええっ私」
名張 結良:「頼りにします!」
加茂由香里:「頼りまくっちゃってますね、ずっと」
春日黎子:「ふええっ」
石神井寅彦:「頼れるからなあ」
加茂由香里:「今までもですよー」
春日黎子:「も……もうっ!」
名張 結良:「頼れますよ~」うりうりと頭を摺り寄せる。
石神井寅彦:「黎子さん、みんなで一緒にココア飲みたいって」
春日黎子:「皆さんだって……とっても……頼りになるんですからっ」
名張 結良:「ココア!」
名張 結良:「あったかいしいいですねえ……」
加茂由香里:「あら、いいですね。冬にぴったり」
春日黎子:「あっそういうのって、秘密にするものじゃないんですか?」
加茂由香里:「……ふたりだけで秘密を?」
石神井寅彦:「これは言ってもいいかなって」
石神井寅彦:「これ以上は内緒…、なに~?気になる~?」
名張 結良:「ええっ!?ひゃあ……」何となく赤くなる。
石神井寅彦:「大人の秘密を~?」ニヤニヤしている。
名張 結良:「お……大人の関係です?!」
加茂由香里:「まー。仲間外れですか。私も21ですよ」
名張 結良:「うう……私が17才だったばっかりに……」
加茂由香里:「じゃあ私たちは甘いココアにしちゃいましょうねー」
石神井寅彦:「年を普通に言えるのがなあ」
春日黎子:「うわー!そんなんじゃないんですって!」
石神井寅彦:「若い証拠すよ」
名張 結良:「ココア作ります~?」
加茂由香里:「大人は甘くないのでいいですよね?」笑う。
春日黎子:「……私は、甘めに」
名張 結良:「おお」
加茂由香里:「ふふ。うん。石神井さんはどうです?」
石神井寅彦:「悪かったって~」
石神井寅彦:「甘いやつがいいです。仲間に入れて」
名張 結良:「はーい!気合い入れて作りますよ!」
名張 結良:……気合を入れる、という事は感情が乗る、というわけで。
名張 結良:choice[なぜかにがい,おいしいあまさ,かなりあまい,だいぶあまい,やばいぐらいあまい]
DoubleCross : (choice[なぜかにがい,おいしいあまさ,かなりあまい,だいぶあまい,やばいぐらいあまい]) → やばいぐらいあまい
名張 結良:「ぶへーっ!!!」><
名張 結良:……出来上がったココアはびっくりするほど甘かった。
GM:……やがて、早川彦山と何か少し話していた末広が、遠慮がちに石神井さんの元にやって来る。
末広:「あの」
末広:「火消しの石神井さん……ですよね」
石神井寅彦:甘いココアを飲み終える(結構好きだった)。
石神井寅彦:「そうですよ。石神井の寅彦です~」
石神井寅彦:へらっと笑う。「寅ちゃんでどうぞ?」
末広:「さすがにそれはちょっと……恥ずかしいです」照れている。
石神井寅彦:「あはは、美人さん。どうしたの?」
末広:「いえ、山の主様からお知らせをいただいて」アテナシのことだ。
末広:「皆さんに……特に石神井さんに私のことでお手数おかけしたって、聞きました」
石神井寅彦:「あ~。全然だよ。たまたま会って、そんときにたまたま話聞いただけだし」
末広:「……私があの人に見つけてもらったのだって、たまたまです」早川を見る。
末広:「大事なことですよ」
石神井寅彦:「ふふ」
石神井寅彦:「まだめちゃくちゃ好きじゃん」
末広:「それ、は……」
末広:「好きですが……」
末広:消え入りそうだが、それでも言う。
石神井寅彦:「あっはは」けらけら笑う。「認めたね、いいことじゃん」
石神井寅彦:「これから、どうするつもりなの?」
末広:「しばらくは火消し……UGNさんの方で見ていただいて」頬を押さえている。
末広:「そしたら、また山に戻ります。あちらにも心配をかけているし」
石神井寅彦:「いいの、それで」
末広:「えっ?」
石神井寅彦:「ん~?」笑みを絶やさず。
石神井寅彦:「それでお別れって感じみたいに言うから」
末広:「……だって、あんなに迷惑をおかけしたし……」
石神井寅彦:「まあ、そうすねえ」
末広:「……内緒です」小声で。
末広:「本当は、またここに来たい。でも」
石神井寅彦:耳を寄せる。
末広:「早川さんの負担には、もうなりたくない、から……」
末広:寂しげに笑う。
末広:「本当は、私、こうなんです。弱気で」
末広:「あんなこと、すべきじゃなかった。戻してもらえて良かったと思ってます」
石神井寅彦:「いいよ」微笑む。「なんでこうなっちゃったのかな、って感じっしょ」
石神井寅彦:「……あのさあ」考えながら言う。
石神井寅彦:「今から言わせるので、言いたくないだろうけど、無理やり言ってもらうね」
末広:「な、何をですか?」
石神井寅彦:「ふふ」手を伸ばす。頬に触れるか触れないかのところで。影だけが触れる。
石神井寅彦:エフェクト《止まらずの舌》を使用してもいいでしょうか?
GM:おっ、了解です
石神井寅彦:では、コンボ『影法師にあいづち』/《止まらずの舌》。
石神井寅彦:末広さんの〈意志〉と対決し、勝利すれば、こちらの質問に答えていただきます!
石神井寅彦:まずはこちらがRCで判定!
GM:どうぞ!
石神井寅彦:6dx+6
DoubleCross : (6DX10+6) → 5[1,1,3,3,5,5]+6 → 11
石神井寅彦:ギャ~~~ という結果になってしまった
末広:では〈意志〉で判定します
末広:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 10[3,6,8,10]+10[10]+3[3] → 23
末広:!?
石神井寅彦:wwww
GM:たっか
石神井寅彦:じゃあ失敗!これは仕方ない
GM:それでは申し訳ないですが《止まらずの舌》の効果は出ません。
GM:ロールで良い感じにしていきましょう
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を3(→ 3)増加 (91 → 94)
石神井寅彦:影にとぷんと沈む感覚。
石神井寅彦:「早川さんとの、結婚生活」探るように表情を見る。
石神井寅彦:「あなた、幸せだったの?」
末広:「…………」
末広:「石神井さん」
石神井寅彦:「ん?」
末広:「それは、私のものですよ」ふわっと微笑む。
末広:「しまわせておいてちょうだい」
石神井寅彦:「はは」苦笑する。「こりゃ失礼」
末広:「もう、何かと思えば」
石神井寅彦:「無理やりでも言っちゃったら、楽になるかなって」
末広:「……もし、その答えを誰かに言えるとしたら」
末広:「その時、私はきっと、幸せなのだと思います」
末広:「そうなれたらいいと思う」
石神井寅彦:「うん」目を細める。
石神井寅彦:「人の気持ち勝手に知るのは、失礼だけどさ…、まあ、アドバイスくらいならできるから」
石神井寅彦:「そういう仕事をね。副業で。やってるので」
末広:「まあ」
末広:「ありがとうございます。あの時も、助けてくれて」
石神井寅彦:「助けてないよ」困ったように笑う。
石神井寅彦:「最後に決めたのはあなたでしょ」
末広:「それはそうですけど……」
石神井寅彦:「何か決めた、って話がしたくなったら、おいでね」
石神井寅彦:「聞くから、おれ」へらへらします。
末広:「ええ……あ、それなんですが」
末広:「さっき、早川さんともお話をしていたんです」
石神井寅彦:「?」首を傾げる。
末広:「私たち、あちらのお店に行くなら同行させてもらえないかって」
石神井寅彦:「おお…」
末広:「早川さんがついているならいいって許可をいただきました」
石神井寅彦:「意趣返し……?」
末広:「ふふ」
末広:「けじめをつける、かしらね」
GM:二人が同行する場合、NPCカードが二点使用可能となります。
"玄斬坊"早川彦山
『蜻蛉斬』
戦闘中に単体に対してカバーリングを行う。
命中判定後にオートで使用可能。ラウンド1回。
末広
『要の名残』
戦闘中に、単体に対して与えられたダメージを-10することができる。
ダメージ適用前にオートで使用可能。ラウンド1回。
石神井寅彦:いい顔しちゃって、と呟き。
石神井寅彦:「それはいいんですけど、お姉さん」
末広:「はい?」
石神井寅彦:「山の皆さんも心配してたから、あんま無理しないでね」
石神井寅彦:「庇われちゃうぜ、また」
末広:「それはもちろんです、あんな風に暴れるのは、もう……」
末広:「…………」
末広:「いじわる!」
石神井寅彦:「ふっ、ふふふ」けらけら笑う。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
GM:お店だから購入もオッケーにしよう。
加茂由香里:綾藤屋 〇好奇心/警戒→〇興味/憤懣で。
加茂由香里:購入は…どうしようかな。
名張 結良:ロイスはうまりのすけ!購入うーん
石神井寅彦:ロイスはこのまま!末広さんには親近感:〇/恐怖でロイスを取得していました
加茂由香里:車か
石神井寅彦:車でしょう
GM:足だ
名張 結良:車ッ
加茂由香里:5DX+2+0@10 調達
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[3,5,8,9,10]+9[9]+2 → 21
名張 結良:おっすごい
GM:高い!
加茂由香里:35だっけ車
石神井寅彦:い…いっちまうのか…!?由香里…!
石神井寅彦:30です!
加茂由香里:もう使うことなさそうだし買っておくか…
名張 結良:わいわい!
GM:まあ、もうないですね
石神井寅彦:由香里……!
GM:みんなを乗せていくのか……
加茂由香里:加茂 由香里の財産点を9(→ 9)減少 (10 → 1)
石神井寅彦:じゃあ……フォーマル買うか
春日黎子:アスファルトタイヤを傷つけることはできるのか……
加茂由香里:まあ免許取れないんで
石神井寅彦:5dx>=5
DoubleCross : (5DX10>=5) → 10[4,5,7,10,10]+2[1,2] → 12 → 成功
GM:成功!
石神井寅彦:買えました タキシードでスポーツカーに乗り込みます
GM:wwwwww
加茂由香里:フォーマル着てるお兄さんにあげるか 運転してくれ
名張 結良:やりたい放題だ!
石神井寅彦:任せな
名張 結良:ううん買うものも本格的に何も無くなってるんだよな……
加茂由香里:オラッ バラの花束も持ちな
GM:こうなるとは……他の人はなんかありますかね
GM:パスしても全然いいよ
加茂由香里:アクセサリーどう
GM:宇宙船買ってもいいよ
名張 結良:アクセサリー買いますか
石神井寅彦:アクセサリー(バラの花束)とはね
名張 結良:折角お店に行くんだし……
加茂由香里:あれたしか買えたよね ゆらちゃんイヤリングとか買ってもいいし
春日黎子:じゃあせっかくだし……バイクを
名張 結良:バイクを!?
GM:みんな……!
加茂由香里:黎子 まさかレザースーツで
名張 結良:とりあえずアクセサリーを買いましょ
GM:アクセサリーは3ですね
加茂由香里:峰不二子のように
春日黎子:4dx+1>=12
DoubleCross : (4DX10+1>=12) → 9[2,3,5,9]+1 → 10 → 失敗
名張 結良:7dx+1
DoubleCross : (7DX10+1) → 9[3,4,4,5,5,6,9]+1 → 10
名張 結良:かいました!
GM:名張ちゃん成功!
加茂由香里:ヤッター!
石神井寅彦:すごい!かわいい!
名張 結良:多分月関連のアクセサリーです
GM:わおわお
石神井寅彦:いいですねえ
春日黎子:2点使って成功に!
GM:こっちも買った!
石神井寅彦:黎子……!
名張 結良:すごい
GM:あ、あれだけあった財産点が……!
名張 結良:クライマックスになったとたんバイクとスポーツカーでイケイケになってる
GM:64→14とかになってない?
春日黎子:急にハリウッドになってきた
GM:おさいふに気をつけましょう 以上かな
春日黎子:私は以上です ブーン
クライマックス 闇から落ちて
GM:全員登場です。登場侵蝕をお願いします。
名張 結良:名張 結良の侵蝕を1D10(→ 10)増加 (87 → 97)
名張 結良:ぶちあがった
GM:わお
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を1d10(→ 8)増加 (91 → 99)
春日黎子:90+1d10
DoubleCross : (90+1D10) → 90+9[9] → 99
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を1D10(→ 9)増加 (94 → 103)
GM:み、みんな
加茂由香里:黎子さんおそろいだ
加茂由香里:みんな・・・!
春日黎子:ぞわぞわ
石神井寅彦:ほっほっほ…
【雨宿町・商店街 雑貨屋『綾藤屋』】
GM:その店には、またオルゴールの小さな音色が響いていた。
GM:薄暗い、磨りガラス越しの光が商品を照らしている。
GM:そこに、あなたたちは入っていく。
綾藤屋:「……おや」
綾藤屋:片付け物をしていた店主が顔を上げる。
春日黎子:「ごめんください、どうも」
名張 結良:「……」(さっきので見た人です……)
加茂由香里:「こんにちは、ライバル店から来ちゃいました」ちょっと笑う。
綾藤屋:「参ったね、どうも」
石神井寅彦:「ビビッてんの、結良ちゃん」後ろからからかう。
名張 結良:「びびってないです!……こんにちわ!」とりあえず元気よくあいさつ。
綾藤屋:「ずいぶん足が速くていらっしゃる」
石神井寅彦:「その感じ。こっちの動向分かってる感じ?」首を傾げる。
綾藤屋:「全部わかってりゃ、もうちょい早く逃げてましたけどね」
綾藤屋:「そっちは? どこまでご存知で」
加茂由香里:「灯りを」
綾藤屋:「……!」明らかに表情が険しくなる。
加茂由香里:「ずいぶん、眩しいのを、見ました」と。見えない目で言う。
名張 結良:「ゆかりさん……」
綾藤屋:「そこまで事情通ですとはね」
加茂由香里:「勢いです」名張さんに、くすりと微笑む。
綾藤屋:「覗いたな?」
石神井寅彦:「どっちの台詞だよ」笑う。
名張 結良:「……はい、見ちゃいました」
春日黎子:「……お仕事、ですから」
????:「……ねえ」天井から、女の声。
石神井寅彦:「そちらさんだって散々覗いてたじゃん…。……お」
名張 結良:「…!」上を見上げる。
????:「もうわかってるのなら、隠すことはなくなあい?」
綾藤屋:「……輝夜」
????:「だって、帰さなきゃいいのでしょ?」
月輝夜:「おしまいにして、しまいましょうよ」
月輝夜:とん、と宙からドレスの裾を引いて。
月輝夜:女が降りてくる。
月輝夜:「ね?」
名張 結良:「あなたが……」
加茂由香里:それが美しい少女だと知っている、美しい声がする。彼の記憶に違わない。

月輝夜:「こんにちは。私、月輝夜」
名張 結良:「……こんにちわ、私は名張さんちの……結良ちゃんです」
春日黎子:「……」只者ではないと、何かを感じ取る
石神井寅彦:「こわい顔してる」
綾藤屋:「……せっかくあたしがずうっと隠してたってのに」
綾藤屋:「出て来ちまうんだもんなあ」
月輝夜:「だってだって、大ピンチでしょ?」
月輝夜:「私たちが勝って、全部元通り」
月輝夜:「強い強い願いは、誰にも負けないのよっ」
名張 結良:「……色々、聞いてもいいですか」いつもよりも少しだけ押し殺した声。
月輝夜:「なあになあに? 最後に聞いたげる」
名張 結良:「一番はやっぱり――何でこんな事をしたんですか?」
月輝夜:「…………」きょとんとした顔。
名張 結良:問いを投げかけても、分かるとは思わないけれど。聞かずにはいられなかった。
月輝夜:「愛とか夢とかが、勝つところを見たいのよ」
名張 結良:「……はい?」
月輝夜:「どんな困難だって踏み躙って、咲く花が見たいの」
月輝夜:「そういう、強い願いが私の夢」
名張 結良:「……それは、その為に願いを……?」
名張 結良:「……そ、れは、それは違うじゃないですか……!」
月輝夜:「そうよ、私にはできたから」
月輝夜:「違うの?」
名張 結良:「……踏みにじってるのはそっちの方じゃないですか!」
名張 結良:「色んな願いを……人の思いを!」
月輝夜:「それは、だって、弱い願いでしょう?」
名張 結良:「上から強く、ペンキでベターっと塗りつぶしてるみたいに!」
月輝夜:「弱いのなら、いらないの」
名張 結良:「ッ……!あなたは……!それでしか物事を見られないんですか!?」
月輝夜:「えっやだ、怒られちゃった……」
綾藤屋:「まだ若い子だからねえ」
名張 結良:「願いは……思いに、強い弱いは……もしかしたらあるかもしれませんけど!」
名張 結良:「それだって……!一つ一つの思いが、無意味なわけじゃないじゃないですか!」
月輝夜:「そんなこと言われたって、空の月からは強い光しか見えないの」
名張 結良:「そんな……、そんなこと……!」
月輝夜:「悔しかったら、明るく光ってごらんなさいな」
名張 結良:「っ、この―――」
石神井寅彦:「結良ちゃん」声を掛けます。
名張 結良:「ッ、とらさん……」
石神井寅彦:「がんばろ」頷く。「その調子で」
名張 結良:「――はい!あのわからずやをぼかーんとやっちゃいます!」
加茂由香里:「強い想いでなくてもね」
加茂由香里:「ここにあるものを、届けてみましょう」
綾藤屋:「『ここ』はあたしの店だ」
綾藤屋:「あんたらはアウェーなんだよ」
春日黎子:「『ここ』は……私たちの町です」
春日黎子:「これ以上は、放っておけませんよ……!」
月輝夜:「だって、それじゃ雑草みたいに弱い気持ちが蔓延るばっかり」
月輝夜:「そんなのはつまんない!」
月輝夜:「進太くん、それ、今こそ使う時よ」
月輝夜:机の上のオルゴールを示す。
綾藤屋:「……これ? 大事に取っておいたのになあ」
綾藤屋:くるりと、月の絵をなぞる。
綾藤屋:アイテム『月輝物:オルゴール』が所持している《Eロイス:虚実崩壊》を使用。
綾藤屋:本来取得していないエネミーエフェクト《時空の裂け目》を使用します。
GM:これによりPCたちは別の空間に閉じ込められます。
GM:脱出の条件はクライマックス戦闘の勝利。
GM:暗転。
GM:見えているものは、元の通りの店のようなのに、不思議と全てが遠い。
GM:そうして、天井に見えるのは星のちりばめられた漆黒の夜空。
GM:一際大きく輝く月は。
月輝夜:「さ」
月輝夜:「やっちゃいましょう。私たちの愛と夢のため!」
GM:あなたたちの目の前に立っている。
GM:衝動判定です。意志で目標値0。
石神井寅彦:0!?
GM:9!!
加茂由香里:ごまかせなかったか
春日黎子:かきまちがい
石神井寅彦:完全なる理解
GM:失礼しました
名張 結良:りょ!
加茂由香里:【思い出の一品】カスタマイズ:ブランケットを使い達成値+2。
名張 結良:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 4[3,3,4] → 4
石神井寅彦:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 6[1,1,3,3,3,6]+1 → 7 → 失敗
石神井寅彦:いや~ん
名張 結良:暴走!変異暴走:嫌悪!
加茂由香里:5DX+2+0@10>=9 意思
DoubleCross : (5DX10+2>=9) → 10[3,7,8,9,10]+3[3]+2 → 15 → 成功
名張 結良:97+2d10
DoubleCross : (97+2D10) → 97+16[6,10] → 113
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を2d10(→ 13)増加 (99 → 112)
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を2d10(→ 12)増加 (103 → 115)
名張 結良:名張 結良の侵蝕を16(→ 16)増加 (97 → 113)
名張 結良:ばちくそ伸びるな
GM:あがっていく
石神井寅彦:みんな仲良しだネッ
春日黎子:4dx>=9
DoubleCross : (4DX10>=9) → 9[1,2,8,9] → 9 → 成功
春日黎子:強き心
春日黎子:99+2d10
DoubleCross : (99+2D10) → 99+19[10,9] → 118
GM:黎子さーん!
石神井寅彦:つ、強き侵蝕ー!
春日黎子:うがーっ
名張 結良:わーっ
GM:男とは反対に、女の方には掘り起こすべき思い出はない。
GM:夢を叶える者には、叶えるべき夢がひとつもなかった。
GM:あるとすれば、ただ強い想いが勝つのを見たい、と。
GM:周りを歪ませても叶えたい願い、だれを傷つけても構わない愛、そういったものが。
GM:一見甘美な願いは、よくよく見れば酷く凸凹で。
GM:誰かの光が当たらなければ、闇に沈むばかりの月のよう。
GM:己を愛してくれている人のことも、本当は何も見てはいないのだ。
GM:そんな、暗がりの中の妄執だけが、あなたたちには見える。
GM:本当の本当に空っぽの輝きが、虚ろの空に咲く様が。
GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:まずエンゲージ。
[月輝夜(12)綾藤屋(6)]
|
(5m)
|
[加茂(7)名張(5)春日(4)石神井(3)]
GM:エネミーは2体。行動値12の月輝夜と6の綾藤屋。
GM:両方の戦闘不能が勝利条件です。
GM:戦闘終了時、月輝夜が所持していたEロイス、及び月輝物のEロイスは全て効果を失います。
GM:では1ラウンド目、セットアップから開始していきます。
■セットアップ■
名張 結良:はい!あります!
名張 結良:みんなに、力を!:《活性の霧》《ソードマスター》+《タブレット》《多重生成》:対象3(4)人:ラウンド間攻撃+15(18)・武器攻撃達成値+9(12)/ドッジダイス-2:侵蝕+11
GM:つよい……
加茂由香里:すげえ
綾藤屋:《波紋の城塞》対象は自分と月輝夜。移動するまで装甲+6。
名張 結良:4人に攻撃+18・武器攻撃達成値+12!ドッジダイスー2
名張 結良:対象はPC全員!
春日黎子:やったーもらいます!
名張 結良:名張 結良の侵蝕を11(→ 11)増加 (113 → 124)
月輝夜:こちらはなし
石神井寅彦:《扇動の香り》。このラウンド間、綾藤さんを攻撃するPC全員の命中判定ダイス+6個。
加茂由香里:あ、私もないです。
春日黎子:私はセットアップのはないです~
加茂由香里:うおお
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を5(→ 5)増加 (115 → 120)
GM:全員終わったかな。演出ある人はどうぞ!
名張 結良:では
名張 結良:「わからずやの娘さん!私は結構怒ってますよ!」がさごそ!取りいたしたるお菓子は――
名張 結良:”激辛!スコヴィル値がすごい!あかーいポテチ”の袋!
名張 結良:それを一気に両手で挟み込み、銃弾に変換!
名張 結良:「怒ってるからこんなものも撃っちゃいます!」ぼうん!地面に着弾させ、それによりレネゲイドを一気に賦活していく!
石神井寅彦:「うわ、勢い良いねえ…」それを見つつ。
加茂由香里:「あはは…元気を分けてもらってるみたい」
春日黎子:「体が火照ってくる……」
名張 結良:「これをやると元気いっぱいになるのです!」後で少し大変になるのもあるのだが今は言わない。
石神井寅彦:(……!?)黎子さんを二度見する。
名張 結良:「……って、あれ?レイコさん!?」
春日黎子:「……ん?」
名張 結良:「なんか……雰囲気が大分違うような!?」
春日黎子:「スーツで戦う訳にはいかないでしょう?」
加茂由香里:「ええー」
名張 結良:「えっ、そう言うものなので……!?だからって、ええ?!」
加茂由香里:「見たいです」
加茂由香里:「どんな格好なんですか?」
春日黎子:かつらを外し、白い地毛を露に
加茂由香里:「だれか説明してくれませんかね…」
名張 結良:「ひゃぅ!?え、えーと今レイコさんの黒髪が白髪に!!!」
石神井寅彦:「おれが言ったらセクハラになっちゃうんじゃないの?これ…」
加茂由香里:「ふむふむ…白髪のきわどい格好…」
石神井寅彦:「言わせないでほしいんですけど……」
名張 結良:「だ、だいぶ……煽情的な格好です!!!」
石神井寅彦:「しかしなあ」首をひねる。「困ったな、こりゃ」
春日黎子:見開いた瞳の色は紅く、ライダーズスーツのような、柔軟性に優れた戦闘用の服装だ
石神井寅彦:「影がねえや。真っ暗闇みたいで」闇夜の空間。
名張 結良:「何ていうか……凄いです!色んな意味で……!」
春日黎子:「戦いでは役に立つから、気にしないで?」
石神井寅彦:「しかもなあ」空間を見る。
石神井寅彦:無臭。
春日黎子:「あちらにとって、有利な空間なのは間違いない……」
石神井寅彦:「なにしてくんだろね」向こうを見ます。
綾藤屋:「やれやれ、あちらさんはずいぶんと賑やかだ」オルゴールをくるくる回す。
月輝夜:「さびしい?」
綾藤屋:「いや、別に? こっちは二人で十分ってこ」
綾藤屋:音が、流れ出す。
加茂由香里:「……ああ。やっぱり。綺麗な音」
綾藤屋:二人に纏わり付くように、オルゴールの音色が、守るように。
綾藤屋:月の光をモチーフにした、ずっと昔の曲が。
■イニシアチブ■
GM:では行動値順では12の月輝夜が動く……前に。
名張 結良:なにっ
月輝夜:《原初の虚:鼓舞の雷》。対象は綾藤屋。即座にメインプロセスを行ってもらいます。
石神井寅彦:なんだと!
月輝夜:進太くんに動いてもらいまーす!
名張 結良:珍しいものを!
綾藤屋:あいよ
加茂由香里:尽くす男
GM:何もなければこのままメインプロセスです。ないかな。
名張 結良:ないでーす
加茂由香里:ないヨン
石神井寅彦:黎子・割り込み・する?
GM:割り込みした場合も、行動値順になるのよね
春日黎子:どうでしょう 行動値はこっちの方が低いですが
加茂由香里:ハハン
名張 結良:そうなんですよね
石神井寅彦:なるなる!
春日黎子:そう……4だから……!
石神井寅彦:なすすべなし!
GM:なのでこっちが動いてからになる予定
春日黎子:かかってこーい
GM:うおー
綾藤屋:じゃ、メインプロセス。
綾藤屋:マイナーなし。
綾藤屋:メジャー、コンボ『富岳百景』《テンプテーション》《狂乱の一声》《夢幻の腕》《風の渡し手》
綾藤屋:シーン1回の4体攻撃で対象はPC全員。命中で綾藤屋に対しての憎悪を付与。
名張 結良:むむう
名張 結良:これは……やるしかねえかあ?
石神井寅彦:尽くす男じゃんね!
GM:あっなんかありそうな人
名張 結良:こっちで止めますか
名張 結良:シーンだし憎悪あるからね
名張 結良:私にだって、これぐらい!:《砂塵の帳》:攻撃の判定を失敗させる/シナリオ1回:侵蝕+7
綾藤屋:げげっ
名張 結良:その攻撃を失敗させるぜ!
名張 結良:名張 結良の侵蝕を7(→ 7)増加 (124 → 131)
綾藤屋:しまったな……失敗します。以上。
GM:では、綾藤屋の攻撃は失敗。
春日黎子:ありがとう結良ちゃん!
加茂由香里:最高
名張 結良:ぶいぶい!
月輝夜:「さーて、そしたら進太くん」
月輝夜:「まずは手早く、終わらせちゃいましょ」
月輝夜:そっと肩に触れる。ただそれだけ。
月輝夜:それだけで、オルゴールの音色には不穏な響きが篭もる。
綾藤屋:「人使いが荒いんですからね……」
綾藤屋:音は、今度はあなたたちの元に届こうとする。
綾藤屋:男への深い憎悪が、弱い気持ちを塗り潰していくように。
名張 結良:「――」
加茂由香里:(…ああ、あの音が、消えてしまう)
名張 結良:がさり。カバンの中に常備されている袋の中でも一等大事な袋。
名張 結良:即ち、そうそう補充の出来ないお菓子がたくさん詰まった結良ちゃん特性のお菓子袋。その中から一つの飴を取り出す。
名張 結良:それは――”惑星キャンディ”と呼ばれる、星々を模した飴玉。
名張 結良:そして手に持っているのは――
名張 結良:「強いとか、弱いとか、輝いてみなさいとか!」太陽。
名張 結良:「そんな勝手な事ばかり言って――!」――感情を爆発させ、放出して。
名張 結良:ぼ ん っ。 ――彼女の光は、世界を塗りつぶした。
綾藤屋:「……っ、何!?」
綾藤屋:確かに向かった音が、変わらずに傍らでまた優しく響いている。
月輝夜:「あらら、残念」
石神井寅彦:「うわすっげ」思わず言う。「なにいまの…」
加茂由香里:「……良かった」
名張 結良:「どーだみましたか!こんな、事が、良いわけないじゃないですか……!」ぜいぜい、一気にレネゲイドを使い疲弊している。
加茂由香里:「私、あの音が好きだったから」
加茂由香里:「嬉しいな……」
名張 結良:「そんなことを何度言ってもやるんだったら、こっちだって何度だってってやりますよ!」
月輝夜:「でも、今のちょっと良かったなあ」くすくす笑っている。
月輝夜:「もっともっと、見せて?」
綾藤屋:「ご所望なんで、見せてやってくださいね」
GM:では、次は12の月輝夜の手番です。何もなければ。
春日黎子:あるなら……?
GM:あるのかい黎子
春日黎子:《時間凍結》します!
GM:ひえーー
GM:どうぞ
春日黎子:侵蝕が+5で123になって
春日黎子:HPを20消費……残り10 いてて
GM:いてて
石神井寅彦:【ゆら支援】攻撃+18・武器攻撃達成値+12 【トラ支援】綾藤さんを攻撃するPCの命中判定ダイス+6個
GM:すごいことになってる
名張 結良:ゆらゆら~
加茂由香里:すごいぞ
春日黎子:ありがとうございます!
春日黎子:私のメインプロセスを行います!
GM:どうぞ!
GM:こっちで言えばよかったな。やってください
春日黎子:いきます!
GM:ゴー
春日黎子:マイナー『爪研ぎ』
春日黎子:《骨の剣》+《死招きの爪》+《氷の回廊》
春日黎子:素手の攻撃力が……+31に!そして飛行しながら戦闘移動、綾藤さんたちのエンゲージへ
GM:たっっか
春日黎子:そしてメジャーアクション
春日黎子:あっ侵蝕は+7で130で
春日黎子:『爪』《コンセントレイト:エグザイル》+《貪欲なる拳》
春日黎子:対象は綾藤屋さん!
GM:命中判定どうぞ!
石神井寅彦:ダイス+6だよ!
春日黎子:17dx7+12
DoubleCross : (17DX7+12) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,5,6,7,8,9,9,10,10,10]+10[3,4,4,4,6,6,10]+10[7]+10[8]+10[7]+2[2]+12 → 64
春日黎子:うおーー
GM:はわわ
石神井寅彦:や……やばすぎる
綾藤屋:……クリスタルシールドを使用してガード。
加茂由香里:最強!
名張 結良:そんなもんもってるの!?
加茂由香里:あっ 店の人だからか
綾藤屋:店屋ですからね
GM:ダメージどうぞ
春日黎子:防犯設備ということね
春日黎子:でも安心して!市役所の人よ!ダメージ!
春日黎子:7d10+31+18
DoubleCross : (7D10+31+18) → 24[1,4,2,5,6,3,3]+31+18 → 73
石神井寅彦:やばすぎるよ~
綾藤屋:ぐえーっ、走行ガードで21惹いて52ダメージ
名張 結良:ダメージダイスが奥ゆかしめでこれか……
綾藤屋:まだなんとか
名張 結良:宿ってますね
GM:侵蝕上げて演出どうぞ!
春日黎子:侵蝕+5で135に
春日黎子:び ゅ ん ! !
春日黎子:飛ぶように、流れるように
春日黎子:いや、重力に引かれ……落ちるような速さで
春日黎子:綾藤屋の前に躍り出る
春日黎子:「キラキラはしてないけど……見せてあげる」
春日黎子:獣の爪……からも大きく逸脱した、大きく鋭い爪を、その速度のままに
春日黎子:綾藤屋に向け、突き立てる!
綾藤屋:「……っ、あ!」
綾藤屋:その爪は、半ばで止められたものの。
綾藤屋:確かに大きな傷を残した。
春日黎子:「……よかった、この手が届く」
綾藤屋:「ああ、こういうのも……わりとあの子は好きなんでね。ただ」
綾藤屋:「ありがとうございます。こっちを狙ってくれて……ね」
綾藤屋:強がるように笑う。
春日黎子:(まだ何か、あるというの……!?)
春日黎子:「みんな、この狩りは慎重にね……」
春日黎子:唇の端を舐めながら、警戒は緩めない
GM:では今度こそ行動値12の月輝夜。
月輝夜:はあい!
月輝夜:マイナー、《主の恩恵》。エンハイエフェクトを組み合わせたダイスを+3個。
月輝夜:メジャー、コンボ『不二の煙』《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の弓》《マスヴィジョン》
月輝夜:単体RC攻撃で対象は……そうね。次動きそうな加茂さん。
加茂由香里:きなっ
月輝夜:命中判定!
月輝夜:14dx7+4
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,1,2,2,2,5,6,6,7,7,8,8,9,10]+10[1,6,8,8,10,10]+5[3,4,5,5]+4 → 29
月輝夜:あっいまいち
加茂由香里:ドッジしてみるか
石神井寅彦:由香里なら避けれるよ!
加茂由香里:ゆら支援で₋2
加茂由香里:2DX+0@10 回避
DoubleCross : (2DX10) → 4[3,4] → 4
加茂由香里:くっ
名張 結良:活性の霧の地味な弱点:ドッジダイスが減る。
石神井寅彦:由香里…!
月輝夜:ほっ
加茂由香里:貰うぜ 攻撃を
月輝夜:ダメージを出すよ~~
月輝夜:3d10+25 装甲有効
DoubleCross : (3D10+25) → 15[5,6,4]+25 → 40
加茂由香里:装甲は8とはいえ…!
加茂由香里:だが
加茂由香里:テレレレッテレー
月輝夜:むっ
加茂由香里:NPCカード
加茂由香里:末広
『要の名残』
戦闘中に、単体に対して与えられたダメージを-10することができる。
ダメージ適用前にオートで使用可能。ラウンド1回。
月輝夜:えーーーっ
加茂由香里:末広さん!カモン!
末広:お呼びですか
末広:お守りします……!
加茂由香里:これでダメージを30にしてもらうってワケ
GM:なんてこった
加茂由香里:私の装甲は8 引いて22ダメ
GM:生き残れてしまう……というわけか!
加茂由香里:加茂 由香里のHPを22(→ 22)減少 (25 → 3)
加茂由香里:ッシャオラー!
石神井寅彦:すごい~
GM:くっ、演出いきます
月輝夜:「ふふ、今度は私の方ね」
月輝夜:手の中に、光が集う。
月輝夜:太陽に打ち消されようとも、月はまた昇る。
加茂由香里:その光は見えない。そもそもこの、変わり果てた景色ですら見えていない。
月輝夜:そうして闇夜を導くような一筋の光が、加茂由香里を狙って放たれ……。
加茂由香里:無防備なまでに。その光を知ることはできない。
名張 結良:「っ、ゆかりさ……!」
末広:いいえ。
末広:白い傷が、空間を一瞬切り裂いた。
末広:それは、因果を変えるほどの力もなく、ただ光を弱めるばかり。
末広:それでも、弱い力でも、誰かの助けになれと、それだけを祈って。
加茂由香里:「……風」
加茂由香里:それは知っている。微笑む。
加茂由香里:「ええ。届きましたとも」
加茂由香里:「照らされなくたって、あなたの想いは。みんな知ってる」
加茂由香里:月の光が届かずとも、その弱い光が届いた。
月輝夜:「うそーっ!」
月輝夜:「私の光、あんなへろへろじゃないもの!」
月輝夜:「知らない! もうっ、悔しいー!」
GM:では7の加茂さん!
加茂由香里:うす!
加茂由香里:マイナーなし。オートで『0147:羊飼いと乙女』/《砂の加護》《砂塵霊》。
加茂由香里:ダイス+5、攻撃力+16。
GM:ひえ
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を6(→ 6)増加 (112 → 118)
加茂由香里:メジャーは『****:わたしが物語るは』/アンチマテリアルライフルを使用して攻撃します。
石神井寅彦:【ゆら支援】攻撃+18・武器攻撃達成値+12 【トラ支援】綾藤さんを攻撃するPCの命中判定ダイス+6個
石神井寅彦:あるよ~
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を0(→ 0)増加 (118 → 118)
加茂由香里:ありがたい!
GM:対象は!
加茂由香里:綾藤さん!あなただ
綾藤屋:命中判定どぞ……
加茂由香里:16DX+12+0@10 射撃
DoubleCross : (16DX10+12) → 10[1,2,2,2,2,3,3,3,3,5,6,8,9,9,9,10]+6[6]+12 → 28
綾藤屋:ガード不可だっけ?
加茂由香里:アンチマテリアルライフルの効果により、ガード不可です!
綾藤屋:じゃあドッジするしかねえやなあ
綾藤屋:3dx>=28
DoubleCross : (3DX10>=28) → 9[2,6,9] → 9 → 失敗
綾藤屋:ダメージどうぞ
加茂由香里:ではダメージ。バフと水晶の剣をのせて
加茂由香里:砂塵霊・ゆら支援・アンマテ・水晶ですね
GM:こわいよー
加茂由香里:3d10+6+20+16+18+12
DoubleCross : (3D10+6+20+16+18+12) → 19[5,8,6]+6+20+16+18+12 → 91
GM:!????
石神井寅彦:ヤバ~~
加茂由香里:おっしゃ
名張 結良:すっご
春日黎子:破壊神……
綾藤屋:装甲9で82ダメージ
石神井寅彦:水晶、+8になってると思うので
石神井寅彦:93ダメージかも
綾藤屋:84ダメージか
加茂由香里:あ、私が今100越えてるとそこも増えるのか
石神井寅彦:そうだよ!
加茂由香里:失礼!ではそのようです!
綾藤屋:しゃあねえ、一度落ちます。
綾藤屋:《アクアウィターエ》で復活!
加茂由香里:一度だとーー
加茂由香里:ソラ!
石神井寅彦:ヒエ~~ッ
名張 結良:ソラリスだとお
GM:侵蝕……は上がってないか。演出どうぞ。
加茂由香里:へろへろの光、がどんなかも見えなかったが。
加茂由香里:「じゃあ、淡い光の話をしましょう」
加茂由香里:「千を超えて一のひとつ程度の、どこにでもある、ありふれた光のことを」
加茂由香里:ポーチを開ける。小鳥の絵がついたストラップの鈴が鳴る。
加茂由香里:「このストラップ、かわいいって褒められましたよ」綾藤さんの声の向きに笑む。
綾藤屋:「……ああ。そりゃあ……嬉しいね」素直に。
加茂由香里:その男の顔を見た。いまどんな顔かは知らないが、灯りの少女に向けた表情ではないだろう。
加茂由香里:それでいい。それでこの鈴の音は変わらない。
加茂由香里:ポーチの中に仕舞っていた、いくつもの鉱石。砂粒のようなその無数の欠片を。放る。
加茂由香里:「あなたが彼女との愛に奏でた、そのオルゴールの音が」
加茂由香里:「私にとってどれほど美しかったのか」
加茂由香里:それは元の巨大な、いろとりどりの鉱石の姿を。
加茂由香里:「本物の月よりも、美しいと思えたんです」
加茂由香里:「きっと……そうだと言える」
加茂由香里:見えないから。
加茂由香里:引いてもらった手、伝わるように尽くされた言葉、懐かしい匂い。
加茂由香里:きっと人より色濃く残り、覚えている。
加茂由香里:そうだった記憶を思い出しては、鉱石は育ち、戻り、落ちていく。
綾藤屋:「……ああ」ふと、眩んだ目を細める。
加茂由香里:弾丸のように――岩をも砕く、雨の雫のように!
綾藤屋:「あたしには、見えないんですよ、もう」
綾藤屋:「そんな、柔らかな……」
綾藤屋:鉱石の雨に打たれ、膝をつく。
綾藤屋:肩で息をして、そこに、すぐ傍に何よりも眩しい光を見つける。
綾藤屋:それだけで良かった。まだ、立っていられた。
加茂由香里:「ええ。今は見えなくても」
加茂由香里:「いつだって、話をします。聞きたくなったら、聞いてくださいね」
加茂由香里:「あなたのお話だって、私、ちゃんと聞いていないんだもの」
GM:では行動値6の綾藤屋が動きます。
綾藤屋:あいよ
綾藤屋:マイナーなし。
綾藤屋:メジャー、コンボ『Oenothera tetraptera』《テンプテーション》《狂乱の一声》《夢幻の腕》
綾藤屋:対象は石神井さん。命中で綾藤屋に対しての憎悪を付与。
石神井寅彦:え~っ!?こっちきた!
石神井寅彦:うおおきなさい!
名張 結良:ぬおー!
綾藤屋:命中判定!
綾藤屋:7dx+19
DoubleCross : (7DX10+19) → 7[1,2,5,5,5,6,7]+19 → 26
綾藤屋:リアクションどうぞ
石神井寅彦:暴走リア不!
GM:そうだった
綾藤屋:ではダメージ
石神井寅彦:NPCカードを使用します!早川さんの『蜻蛉斬』!
石神井寅彦:カバーリングしてっ
加茂由香里:うおおお
綾藤屋:なんと
早川 彦山:了解した。任せなさい
GM:では、カバーリングが行われます。
GM:一応ダメージだけは出そう
石神井寅彦:お願いします!
綾藤屋:3d10+15 装甲有効
DoubleCross : (3D10+15) → 18[4,10,4]+15 → 33
綾藤屋:まあまあ
GM:カバーリングにより、ダメージと憎悪はPCには無効です。
GM:NPCカードなので、憎悪も意味なし!
GM:ということで演出。
綾藤屋:宝物のように、オルゴールを掲げて。
綾藤屋:その音が、不自然に割れてまた流れ出す。
綾藤屋:最初にもらったこの月輝物を使わなかった理由は、ただひとつ。
綾藤屋:『もう願いは叶っていたから』だ。
綾藤屋:不意に現れた人の傍に居たいと、それだけで、ずっと、ずっと。
綾藤屋:誰かの気持ちを踏みつけにしてきた。今もだ。
綾藤屋:歪んだ音が狙うのは、石神井寅彦。
石神井寅彦:空間に溢れ返ったレネゲイド──発生源である目の前の二人、その感情の渦に呑まれて頭が痛い。
石神井寅彦:呑まれており、ということは惹きつけられており、あるいは知っていた。音の在り処を見返す。
石神井寅彦:「やっば…」
綾藤屋:「悪いたあ思ってるよ。でも、仕方がないよなあ」
石神井寅彦:「好きだから何でもしてあげたいって、どうなの」
石神井寅彦:「ひとりよがりな気持ちになったりしないの?」
綾藤屋:「そんなの、もう最初の方に忘れたさ」
石神井寅彦:「誰かも言ってたな、そういうの」笑う。
石神井寅彦:「あったんじゃん、そういう気持ちが…」
綾藤屋:「……!」
石神井寅彦:「で、お兄さん」
石神井寅彦:「あんたは何が好きなのさ」
綾藤屋:「はい?」
石神井寅彦:「恋バナだよ」軽く笑う。
綾藤屋:「何がって……そりゃあ」
綾藤屋:眩しい。眩しくて、何もかもが眩んでしまうくらいに。
綾藤屋:「光が」
早川 彦山:その時、光すら吸い込む程の玄い傷が空を斬った。
早川 彦山:月輝物を傍に置きながら、願いを叶えたいとも思っていなかった男が。
早川 彦山:空間を断ち、割れた音を己の身で吸い込んでいく。
早川 彦山:「……そこそこ、きついな」
早川 彦山:「だがまあ、君たちの力ほどでもない。やれるさ」
石神井寅彦:「あっちのあの人は何が好きなのかなあ」呆れたように言う。
石神井寅彦:「話合いそうなのにね。ほんとは」
綾藤屋:「……あんたらはなんなんですかね、物騒なやり取りの最中にまあ」
月輝夜:「そう? 楽しい方がいいじゃない、どうせなら」
石神井寅彦:「そりゃあだって」面白そうに言う。「こっちの主役は」
石神井寅彦:「あんたらと友達になりに来てるし」
月輝夜:「あら素敵」
月輝夜:「もうすぐ別れ別れなのが残念なくらい!」
GM:行動値5の名張さんの手番です。
名張 結良:はい!マイナーで暴走解除!
名張 結良:メジャー!
名張 結良:当たって!:《腐食の指先》:命中時シーン間装甲値-5(10):2(5)dx+3(+9/12):侵蝕2+1
GM:ひえー 支援も忘れずにね
名張 結良:これを《タブレット》《多重生成》で分裂せざるを得ない!
GM:ぎゃー
名張 結良:同時に二人を撃ちます!
名張 結良:名張 結良の侵蝕を5(→ 5)増加 (131 → 136)
GM:命中判定どうぞ!
名張 結良:6dx+3+12+1
DoubleCross : (6DX10+16) → 9[1,1,2,3,4,9]+16 → 25
名張 結良:どりゃっ!
月輝夜:ドッジ!
月輝夜:4dx
DoubleCross : (4DX10) → 8[2,2,2,8] → 8
月輝夜:だめー
綾藤屋:ガードしますよ
名張 結良:ダメ―ジ!
名張 結良:3d10+9+8+18
DoubleCross : (3D10+9+8+18) → 20[5,7,8]+9+8+18 → 55
GM:げ
石神井寅彦:ごつい!
加茂由香里:すげえ!
名張 結良:装甲を10減らしつつ装甲ガード有効!
名張 結良:名張 結良の侵蝕を3(→ 3)増加 (136 → 139)
春日黎子:つよいぞーかっこいいぞー結良ちゃん
GM:これってこの攻撃から装甲マイナスでしたっけ
名張 結良:その辺はGM次第ですね、はっきり決まってるわけではない!
GM:ははあなるほど、でも命中でマイナスだからここからっぽいな
GM:順番に処理を行います
名張 結良:はい!
月輝夜:まず、装甲が0になった状態で55ダメージを受けます。
名張 結良:おいしい!
月輝夜:実は……ちょうどHPが55……なんです……
名張 結良:えっ
石神井寅彦:おおっ!?
春日黎子:!?
加茂由香里:す、すごい
春日黎子:ピタリ賞!
月輝夜:倒れます、が
綾藤屋:《奇跡の雫》対象は月輝夜。HP20で復活させます。
名張 結良:ぬおー
加茂由香里:尽くす男
石神井寅彦:なーーっ
名張 結良:出来た男だ……
綾藤屋:自分は倒れます
加茂由香里:愛じゃん
名張 結良:あやふやさーん!!!
綾藤屋:復活エフェクトはこれ以上ありません
石神井寅彦:綾藤屋ーッ
加茂由香里:うう
GM:ということで、侵蝕は上げてるかな。演出をどうぞ
名張 結良:「……私だって、こういう事をしたいわけではないです、が!」
名張 結良:……ごそり。当然――太陽があるならば、そちらもある。もう一つ取り出す惑星キャンディ。
名張 結良:月を模したそれを――
名張 結良:「でも……!あなたのやっている事は、こういう事なんですよ……!」装填。
名張 結良:――彼女の能力は、その対象に対して思っている感情――それを力に変える。
名張 結良:……今、目の前にいる相手は月だ。ならばこの弾丸も月であり、同じものだ。
名張 結良:即ち――それに対して思う感情がごちゃごちゃになる。それをあえて利用する、などと考えてはいなかったが。
名張 結良:がしゃっ。ハンドガンを構え――打ち出す。
名張 結良:――満月が出ていた夜を思い出す。そこに吹いた風の匂いを。
名張 結良:結良にはそれが――――月の匂いのように思えた、その匂いが全員に漂いながら。
石神井寅彦:「お」瞬く。匂い。
名張 結良:「くらいなさぁーーい!!!」ごん、ごん、ごん!
名張 結良:見る間に巨大化したその満月が――落ちていく!
加茂由香里:(…あ。これ)
加茂由香里:(月だ)見えなかったのに、風の香りに、なぜかそう思う。
春日黎子:「なんて大きい……!」巻き込まれないように退避しておく
月輝夜:「あら」目を見開く。
綾藤屋:「……あ」
月輝夜:己の他の月に、見とれる、なんてことが。
月輝夜:「まさか、そんなことがあるなんてねえ」わくわくしたような顔でそれを受ける。
綾藤屋:「……輝夜!」
綾藤屋:こちらは、見とれてはいなかった。ただ。
綾藤屋:相手を突き飛ばして、自分の身で受けようとした。
月輝夜:「……きゃっ!」傷は負うが、さほどではない。
名張 結良:「あっ……!」
綾藤屋:「…………」伏したままでいる。
月輝夜:「進太くん?」
月輝夜:「もしもーし」
綾藤屋:返事は、ない。
月輝夜:「え、うそ、そういう感じなの……?」
月輝夜:「…………」
月輝夜:「なーんだ」
月輝夜:ドレスの裾を祓う。もう横は見ない。
加茂由香里:「……大丈夫。気絶です。呼吸の音がある」名張ちゃんに言う。
石神井寅彦:「かわいそ……」思わずぼやく。
名張 結良:「……、は、い……」呼吸が荒いのは、レネゲイドの使い過ぎか或いは。
月輝夜:「しょうがない子。私が終わらせちゃうから!」
石神井寅彦:「末広ちゃんは戦闘止めてくれたってのに」
名張 結良:感情のままに打ち出すその技法は、あまり浸蝕が良いとは言えない。
加茂由香里:「きっと叩き起こしてやりましょうね」と、あえて微笑む。
石神井寅彦:「強気。いいね」にこっと笑う。
加茂由香里:「さらに強いノックも来ますし」
春日黎子:「ふふっ、任せてね?」
GM:次は春日さんの本来の手番……の前に
月輝夜:《加速する刻》即座にメインプロセスを行います。
石神井寅彦:あっこいつ!
加茂由香里:げんきいっぱい!
名張 結良:なにい
GM:月輝夜に動いてもらいます。
春日黎子:うぎゃー!
月輝夜:マイナー、《主の恩恵》。エンハイエフェクトを組み合わせたダイスを+3個。
月輝夜:メジャー、コンボ『不二の煙』《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《光の弓》《マスヴィジョン》
月輝夜:単体RC攻撃で対象は……同エン不可だからそうね……。
春日黎子:いえーい
月輝夜:さっき落とせなかった加茂さんをもっかい!
加茂由香里:オイヨッ
月輝夜:命中判定!
月輝夜:14dx7+4
DoubleCross : (14DX7+4) → 10[1,2,2,3,3,4,4,4,4,9,10,10,10,10]+10[1,5,8,9,10]+10[1,2,10]+1[1]+4 → 35
月輝夜:リアクションどうぞ
加茂由香里:つ、つえーー!
加茂由香里:ドッジしてみよう
加茂由香里:3DX+0@10 回避
DoubleCross : (3DX10) → 10[7,9,10]+9[9] → 19
月輝夜:うわ回ってる
加茂由香里:めっちゃがんばった
名張 結良:がんばってる
月輝夜:もうカードは何もないと見たわ
加茂由香里:うむ…!
月輝夜:ということでダメージを出します
石神井寅彦:ないのだ…!
月輝夜:4d10+25 装甲有効
DoubleCross : (4D10+25) → 22[5,5,7,5]+25 → 47
加茂由香里:グヌーッ
加茂由香里:もとより3しかないHP!
加茂由香里:死んでしまうーー
月輝夜:うふふ、どうするー
加茂由香里:ここは戦闘不能になります!
GM:おお
加茂由香里:チラッチラッ
石神井寅彦:助けに来たぜ!ゆかりムーン!
春日黎子:そんな……もう起き上がれないというの!?
加茂由香里:トラシード仮面様!?
石神井寅彦:戦闘時にオートでコンボ『うつつに純情』:《奇跡の雫》。
月輝夜:なにっ
石神井寅彦:戦闘不能をHP10で回復させます。どうぞ!
名張 結良:すごいぜ!
月輝夜:きー!
加茂由香里:うおお力が流れ込んでくる
加茂由香里:充電完了
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を6(→ 6)増加 (120 → 126)
GM:回復了解です
加茂由香里:加茂 由香里のHPを7(→ 7)増加 (3 → 10)
GM:では演出かな
月輝夜:「……私、あなたたちの光が強いのは、すごく嬉しいのよ」
月輝夜:「でもね」
月輝夜:「私の光が弱いのは、とっても許せない」
月輝夜:掲げた手に、再び光が宿る。辺りの星を打ち消すほどの強さで。
月輝夜:それは再び、光を持たない加茂由香里の元へと突き進んでいく!
加茂由香里:光には構造がない。形がない。
加茂由香里:だから、気づくことができない。
石神井寅彦:その代わり、影なら生まれる。
石神井寅彦:とぷんと影が沈む感覚。あなたがそのまま光に呑まれる、その瞬間の記憶と感情が、まやかしのように溶けて消える。
石神井寅彦:傷ついた瞬間の記憶と感情を手繰り寄せて影に吸い込んで、肉体にまで作用させて有耶無耶に。
加茂由香里:「……っ?」
加茂由香里:奇妙な暖かさ。「……石神井さんですか」
石神井寅彦:「匂いでばれちゃうな」小さく笑う。
石神井寅彦:「黙ってやるのが一番かっこいいんだけど、こういうの」
加茂由香里:「言ってくれないと気づけないですよ」唇をとがらせる。
加茂由香里:「気づきたいんです」
石神井寅彦:「小さな光でも?」
加茂由香里:「ええ」
加茂由香里:「それに、今、強い光もわかった」
石神井寅彦:「光って、見えんの?」
加茂由香里:「見えませんね。まったく……痛くて、いま、わかりました」
石神井寅彦:「そんなのやだね」
加茂由香里:「あの音楽が月の光だとしたら、ずいぶんと違う……」
加茂由香里:「恋ってこんななのかしら」とだけ、呟く。
石神井寅彦:「耳が痛いねえ」とだけ、こちらも言う。
月輝夜:「ようやく少しわかったかしら、まったく」
月輝夜:「あなた、最初から願いよりもあんな小鳥を取るような人だものね!」
月輝夜:ふん、とそっぽを向く。
GM:では次、今度こそ春日さんの手番です。
春日黎子:本来の手番!
春日黎子:メジャー!
春日黎子:『爪』《コンセントレイト:エグザイル》+《貪欲なる拳》
春日黎子:白兵攻撃、対象は月輝夜!
月輝夜:きゃー
GM:命中判定をどうぞ
春日黎子:12dx7+12
DoubleCross : (12DX7+12) → 10[1,1,3,4,4,4,4,5,7,7,7,8]+6[2,4,6,6]+12 → 28
月輝夜:えーい、ドッジ!
月輝夜:4dx>=28
DoubleCross : (4DX10>=28) → 8[1,6,7,8] → 8 → 失敗
月輝夜:ダメージどうぞ……
春日黎子:3d10+31+18
DoubleCross : (3D10+31+18) → 19[3,8,8]+31+18 → 68
月輝夜:ひえ!?
月輝夜:……えーと、それは……
加茂由香里:つえーー!
石神井寅彦:最強の黎子!
春日黎子:パワー!
月輝夜:……ええい!
加茂由香里:さすが黎子さんだぜェ!!
月輝夜:《光の守護》そのダメージを0にします。
月輝夜:切らせたな……!
名張 結良:なにぃ
加茂由香里:うおお
加茂由香里:切らせた!
名張 結良:レイコさんががんばったのに!
石神井寅彦:おおっ!
GM:侵蝕を上げて演出をどうぞ
春日黎子:ぐぬー無効化 侵蝕+5で140
春日黎子:オーヴァードには、リザレクトがある
春日黎子:故に軽微なダメージは意味を成さず、求められるのは、普通の人間であれば、死を免れぬような大きなダメージだ
春日黎子:だから、タイミングを見て大技を繰り出す……といった流れになりやすい
春日黎子:(……でも、そういった定石を崩すような攻撃こそ……時に有効なはず!)
春日黎子:月輝夜の眩い光が止むと同時、死角から、2度目の爪を突き立てる!
月輝夜:「……えっ?」瞬きをして、それを見つめる。そのまま爪を受ける!
月輝夜:……手応えが、薄くなる。
春日黎子:「……っ?」
月輝夜:光があれば、影ができる。月には、ふたつの面がある。
月輝夜:今、肉体を瞬時にレネゲイドへと化し、刺された部分を溶かし、影と化す。
月輝夜:その影を、切り捨てた。
月輝夜:「……あっぶない!」
月輝夜:「あなたとても強いのね。死んじゃうかと思った」
春日黎子:「……こんな芸当、できるのね」
春日黎子:「びっくり」
月輝夜:「うふふ、とっておき!」微かにふらつく。
月輝夜:レネゲイドビーイングはそもそも、レネゲイドウイルスそのもので構成されている。
月輝夜:すなわち、身体の一部を切り捨てたも同然。
月輝夜:欠けた部分の回復のために、侵蝕も上昇しているはずだ。
春日黎子:(何度も使えはしないと、思いたいところね)
春日黎子:(……大詰めよ)
GM:では行動値3の石神井さんどうぞ!
石神井寅彦:うす!
石神井寅彦:マイナーで暴走解除。
石神井寅彦:メジャーで月輝夜ちゃんにRC攻撃を行います!
月輝夜:もー!
石神井寅彦:コンボ『後ろ髪にめくばせ』:《コンセントレイト:ウロボロス》《飢えし影》《増加の触媒》《原初の白:イエーガーマイスター》。
GM:命中判定どうぞ
石神井寅彦:(4+3)dx7+4 とりゃーっ
DoubleCross : (7DX7+4) → 10[3,3,4,6,7,7,8]+10[4,5,9]+4[4]+4 → 28
加茂由香里:あ、そうだ!
加茂由香里:『0149:狼と狐』/《勝利の女神》。これも!
石神井寅彦:ムッ
GM:おっ
名張 結良:おお
加茂由香里:達成値+18!
石神井寅彦:おお!キミこそ女神………!
GM:なんだとーー
石神井寅彦:C(28+18)
DoubleCross : c(28+18) → 46
石神井寅彦:達成値46になりました!
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を4(→ 4)増加 (118 → 122)
月輝夜:ど、ドッジするわよ
名張 結良:めがみさま~
月輝夜:4dx>=46
DoubleCross : (4DX10>=46) → 8[4,4,7,8] → 8 → 失敗
月輝夜:もーーー
石神井寅彦:あやや
月輝夜:ダメージどうぞ!
春日黎子:餓狼の爪ありますよ~!いかがですか~!
石神井寅彦:くださ~~い!
GM:ひええ
春日黎子:《餓狼の爪》!侵蝕+3
GM:上昇値は……いかほどですか……
春日黎子:至近に居る月輝夜がダメージを受ける時……私の素手のささやかな攻撃力をダメージに加算します
春日黎子:31……!
加茂由香里:オイオイオイ
GM:ヒッ
石神井寅彦:充分じゃが~~!?
石神井寅彦:ゆら支援もあるのでなんと……さらに+18!
GM:改めましてダメージどうぞ……
石神井寅彦:ダメージいっくぞ~~!
名張 結良:パワー!!!
石神井寅彦:5d10+32+18+31 装甲有効
DoubleCross : (5D10+32+18+31) → 28[8,6,2,7,5]+32+18+31 → 109
月輝夜:きゃーーー!?
加茂由香里:やばwwwww
石神井寅彦:出ちゃいました
月輝夜:HP20、装甲は先ほどの攻撃で0
春日黎子:最強の男、寅彦
月輝夜:復活エフェクトは
月輝夜:ありません
石神井寅彦:ウオ~~ッ
月輝夜:戦闘不能になります
名張 結良:やったー!
石神井寅彦:イエーイ!
加茂由香里:ウオオオオ
GM:エネミー2体が戦闘不能、戦闘終了条件を満たしました。
GM:あなたたちの勝利です!
石神井寅彦:やったああー!
加茂由香里:いぇーーい
名張 結良:ウィーピピー!
GM:では侵蝕上げて演出へ。
春日黎子:「まだ行けるっ!」
春日黎子:重力で生み出した力場に、豹のように捕まって
春日黎子:だ ん っ ! !
春日黎子:空中から、再び月輝夜に飛び掛かる!
月輝夜:「……っ!」
加茂由香里:その隙を縫って。
加茂由香里:「さあ、思い出して。語って」呼びかけ、物質の記憶を揺り戻す。
加茂由香里:開封されて中身のない、お菓子の包装。
春日黎子:またも、回避されてしまった───だが
名張 結良:「えっ、これは……!」
春日黎子:これ以上を避ける余裕は、ないはずだ
加茂由香里:見えないが、動きの気配がある黎子さんに頷いて。
加茂由香里:その中にあった――惑星キャンディを。
名張 結良:「月の飴…!」
加茂由香里:ほんの一時だけ、蘇らせる。
加茂由香里:「あの匂い、私、好きでした」
名張 結良:「あ」先ほどの。夜の匂い――月の匂い。そう少女が考えているもの。
加茂由香里:「またお願いできますか?」
名張 結良:「……はいっ!」ばっ。恐らく長くは持たない。
名張 結良:すぐさま装填。
名張 結良:「ッ……!」煌々と輝く――もう、そうした月は作れはしないが。
名張 結良:「――月輝夜ちゃん!」そのでてくる月の月齢は――
名張 結良:「見えなくたって、小さくたって――」
月輝夜:「……え?」呼ばれてそちらを見る。
名張 結良:「人の思いは、皆大切な物なんです!」――新月。
名張 結良:ぱ ん。 見えないそれが飛び、匂いが漂う。
月輝夜:「……!」影が一番、光を食らう月。
名張 結良:「それを――わかってください!」
月輝夜:そうして、影は先ほど散じてしまった。今の彼女は、弱っている。
月輝夜:「わかったからどうだというの」
石神井寅彦:その彼女の手が、ぐいと掴まれる感触。
石神井寅彦:誰かが掴んだわけじゃない。足元。
月輝夜:「私は月輝夜。夜空の一番高くで、輝かないとならないのに……」
月輝夜:「……えっ!?」
石神井寅彦:少女が捨てた彼女の影。それが勝手に歩いて、少女の手首を掴んでいる。
石神井寅彦:「教えてあげよっか」
石神井寅彦:突っ立ったまま言う。影を操る能力者。
月輝夜:「や、やだ。何これ、全然キラキラしてないのに、なんで……」
月輝夜:「なんで強いの!?」
石神井寅彦:「そりゃあ……」
石神井寅彦:「………」
石神井寅彦:「……そもそも。聞いた話」
石神井寅彦:「月って自分で輝けないんだよね。確か…なんだっけ、太陽の光を反射してるんだっけ」
月輝夜:「……知らない」ふいと横を向く。
石神井寅彦:「ふ」笑う。「月の光なんて、どこにもない」
月輝夜:「知らない!」
月輝夜:知らない。助けてもらえなければ、再び輝けなかったことなんて。
月輝夜:今倒れている誰かのために、自分はここに立っていられるなんて。
石神井寅彦:「教えてやるって言っただろ」
月輝夜:だってそんなの、気にしていたら強い想いを持ち続けられない。輝けない!
石神井寅彦:「あんたは知らないみたいだけどさ……」
石神井寅彦:「焦がれるつうのは」
石神井寅彦:おのれが知る感情を生み出して、影を通じて彼女に注ぎ込む。
石神井寅彦:すでに絆を理解できなくなったジャームに、理解できないものを無理やり与えて、齟齬を起こさせて内側から壊す。
石神井寅彦:そういう能力だ。
月輝夜:焦がれるというのは。いつも他の誰かがすることで。
月輝夜:自分のものではなかった。ただ、綺麗に愛らしく光っていれば良かった。
月輝夜:「だめ」
月輝夜:ああ、でも。
月輝夜:あの時、月の匂いの中で見上げた、あれは?
石神井寅彦:「ただ相手に尽くしてやるみたいな、綺麗なだけの代物じゃないよ」
石神井寅彦:ひどく大きな好意の裏側にあるもの。
石神井寅彦:嫉妬と呼んだ。そう思っている。
月輝夜:自分よりも強い想いを。綺麗な月を見上げた時。
石神井寅彦:「じゃ」月の光を名乗った、何も無い少女を見つめる。「分かってみろよ」
月輝夜:焼き切れた感覚の外に繋がっていたもの。
月輝夜:「やめて、だめ、やだ」
月輝夜:「わかりたくない……!」
月輝夜:「だってわかってしまったら私」
月輝夜:「ただの人と同じになってしまう」
月輝夜:……ただの人にすらなれず。
月輝夜:ジャームは、ひび割れた音を立てながら機能を停止していく。
石神井寅彦:「はーーーーー」少女が戦闘不能になった様を確認し、ぼやく。
石神井寅彦:「子供の見た目してるとどうもヤダなほんと……」
石神井寅彦:「……終わったんじゃないすか? みんな大丈夫?」
加茂由香里:月の匂いの中、立っている。「はい。皆さんは…」
名張 結良:「……月輝夜ちゃん」ハンドガンを降ろす。
春日黎子:「はぁ……はぁ……大丈夫、よ……」
名張 結良:「……」何かを言いたくて、でも何も言えなくて。
名張 結良:「またね」ただ、それだけをこぼした。
月輝夜:「私」理解不可能な感情に灼かれながら。
月輝夜:「あなたの月に、もしかしたら」
月輝夜:「ずうっと、焦がれていくのかもしれないわね」
月輝夜:弱ったためか、それとも本心からか。
月輝夜:どこか穏やかな笑みを浮かべて笑った。
GM:かしゃん!
GM:硝子の音を立てて、少女は倒れ、そこには灯りだけが落ちている。
GM:厳密には死ではない。眠っているはずだ。
GM:ただ、月の浮き彫りの模様には、大きく裂けるようなひび割れがあった。
GM:同時に、夜空がひび割れる。
GM:空間が砕け、やがてあなたたちは元の店内に戻るはずだ。
GM:……その、ほんの少し前に。
綾藤屋:「…………」伏せていた男が、目を開ける。
綾藤屋:砕けた灯りと、砕けた空に目をやって。
綾藤屋:「……ああ」
綾藤屋:「星が、綺麗だな」
綾藤屋:「今まで、忘れてた……」
綾藤屋:ふ、と、光の消えた照明に、やはりどこか穏やかな笑みを向けた。
バックトラック
GM:今回のEロイスは以下の通りです。
GM:《Eロイス:虚実崩壊》×5 《Eロイス:歪んだ囁き》 計6個
加茂由香里:いっぱいある
GM:虚実崩壊しまくり卓。振る人はどうぞ。
名張 結良:ふるふるふります
名張 結良:139-6d10
DoubleCross : (139-6D10) → 139-47[5,7,10,9,6,10] → 92
石神井寅彦:キャ~~ッ私としたことが最後の侵蝕あげてない あげます
石神井寅彦:石神井 寅彦の侵蝕を13(→ 13)増加 (126 → 139)
GM:出目高い
GM:あっありがとうございます
石神井寅彦:そして振ります!
加茂由香里:もらえるもんはもらう
名張 結良:日常に帰りたいから……
石神井寅彦:139-6d10
DoubleCross : (139-6D10) → 139-30[7,3,7,1,7,5] → 109
名張 結良:等倍で
名張 結良:92-6d10
DoubleCross : (92-6D10) → 92-20[3,6,1,4,1,5] → 72
GM:ばっちり
名張 結良:5点!
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を6d10(→ 42)減少 (122 → 80)
石神井寅彦:一倍振り!
加茂由香里:等倍。
石神井寅彦:109-6d10
DoubleCross : (109-6D10) → 109-48[9,10,6,9,9,5] → 61
GM:出目すごい
石神井寅彦:ヤバイ
名張 結良:でっか
加茂由香里:加茂 由香里の侵蝕を7d10(→ 42)減少 (80 → 38)
加茂由香里:www
石神井寅彦:4点!
名張 結良:すっごい戻った
加茂由香里:もうオーヴァードじゃないだろこれ
石神井寅彦:ほぼ初期侵蝕率に戻ってる人いるな
GM:加茂さん!
石神井寅彦:その侵蝕率だと3点帰還みたい
加茂由香里:っぱDロイスなしっすよ
名張 結良:最強のDロ、なしだ
加茂由香里:ほんとだ、三点でした!
春日黎子:Eロはもちろん振ります!
春日黎子:143-6d10
DoubleCross : (143-6D10) → 143-31[9,2,10,4,4,2] → 112
春日黎子:ロイス6個あるし等倍振りで
春日黎子:112-6d10
DoubleCross : (112-6D10) → 112-30[9,1,7,8,3,2] → 82
GM:良い感じ!
春日黎子:5点~
GM:わおわおーーみんな帰還ですね!
GM:おかえりなさい!
GM:ちょっぱや経験点配布をしちゃいましょうか。後で感想戦もできたらしようね
加茂由香里:やったー!
石神井寅彦:わーい!
名張 結良:は~い!
GM:いつもの5点、シナリオ5点、Eロイス6点で16点!
GM:ここに侵蝕分を足してください
石神井寅彦:20点です!
名張 結良:21点!
石神井寅彦:5点帰還組は21点、3点帰還組は19点というウワサ…
加茂由香里:すごい!
春日黎子:じゃあ……私も21!?
加茂由香里:19です ありがたー
GM:やったね
名張 結良:きゃいきゃい
GM:そうするとGMは28点もらえそうな計算になります
GM:みなさんどうぞ! 私もいただきます
加茂由香里:クリスマスプレゼントだ
名張 結良:わあい!おかしに取っておきます!
石神井寅彦:わ~い!サンタさんありがと~
春日黎子:いただきます!GMもね~
GM:いえーい
加茂由香里:靴下に入ってました
GM:こうしてあなたたちは、日常へと戻っていく。
GM:月輝物の力は基本的には失せたようで、支配下にあった人々の認識なども元に戻っていった。
GM:事件に大きく関わった者たちは、おおよそは月輝夜の力の影響を受けたと見られ、
GM:監視や監督を受けながら、元いた場所へと復帰していく。そういう形を取った。
GM:八千代市部長は自分が月輝物の影響を受けていたことがなかなかにショックだったようで、
GM:支部の壁には『あなたのその認識、大丈夫?』という警告のポスターが貼られていた。
エンディング1 春日 黎子
【雨宿町町役場・地域親交課】あるいは【UGN雨宿支部・司令室】
GM:あなたは無事に月輝物にまつわる事件を解決し、支部に戻った。
GM:支部長はいつも通りに優しくあなたを迎え、労いの言葉をくれた。
GM:その少し後。本格的に今回の話の報告をする場には、早川彦山も立ち会っていた。
八千代 路夜:「改めまして、お疲れ様でした」
八千代 路夜:「春日さんはもちろん、早川さんもね。当事者だったんだし」
早川 彦山:「ああ、本当に……その、恥ずかしい話だが、お手数をおかけしました」
春日黎子:「いえ……本当に……その……」
早川 彦山:戦闘での傷ももう問題なく、研究部は普段通りに営業しているらしい。
早川 彦山:「何かと情けないところを見せたが……助かったよ」春日さんに。
春日黎子:「情けなくは……なかったですよ」
早川 彦山:「そうかなあ?」頭を掻いている。
春日黎子:「とても……かっこよかったです」こう言っていいものか、迷ってはいたが
春日黎子:「早川さんのあの行動で……要さんは、自分の意思で……」
春日黎子:「月輝物を手放せたと……思うから……」
早川 彦山:「まず、君たちがいてこそだとも思うがね。俺は、守るばかりだから」
早川 彦山:「しかし、受け取ろう。悪い気はしないからね」
八千代 路夜:「……末広さんは」
八千代 路夜:「まだこちらで身柄を預かってます。もうじきお山に帰る予定」
早川 彦山:「そうですか……」
早川 彦山:少し考え込む様子。
八千代 路夜:「早川さんは複雑かもしれませんけど、被害者ですからね。主様も怖いし、穏便に」
早川 彦山:「……複雑そうに、見えたかな」春日さんに。
春日黎子:「……どうですか、早川さんは?」
早川 彦山:「いやまあ、見えたならそうかもしれないが……」奥歯に物が挟まったような言い方だ。
春日黎子:「……支部長」
八千代 路夜:「なあに?」
春日黎子:「お山に帰ってもらうとのことですけど……会いに行くのは……いいんですよね?」
八千代 路夜:「それはもちろん。あちらでシャットアウトでもされなければね」
八千代 路夜:「UGN側では止める理由はありません」
春日黎子:「よかったぁ~」
春日黎子:ほっと胸を撫でおろす
早川 彦山:「…………」
早川 彦山:「帰る、前に」
早川 彦山:「顔を合わせることは、できますか?」
八千代 路夜:「あら」
春日黎子:「……思ってた以上でした」
八千代 路夜:「それも大丈夫だけど……あらあら」
春日黎子:「待ってられないですもんね」
八千代 路夜:「私、早川さんはショックを受けていると思っていたから」
八千代 路夜:「そう、ちょっと驚いてる。会いたかったの」
早川 彦山:「いや、いろいろと通達したいこともありますからね」
早川 彦山:「…………」
早川 彦山:「それに、春日さんのそんな顔を見たら、どうもな」
早川 彦山:「やりたいようにやりたくなりましたよ」
春日黎子:「やりたいって気持ちは」
春日黎子:「自分の手で、叶えるのが一番ですからね」
早川 彦山:「その通りだな」
春日黎子:両手で握り拳 ぐっ
早川 彦山:「……俺はね。春日さん」
早川 彦山:「ああいう願いを叶えるような物が傍にあっても、特に何も叶えたいとは思わなかったんだ」
早川 彦山:「思い入れが薄かったのかもしれないな。何につけても」
早川 彦山:「それを、少し変えようと思う」
春日黎子:「……いいことです、とっても」
早川 彦山:「うん。いいことだと、思えるようになった」
早川 彦山:「やっぱり、今回の件のおかげなんだよ」
八千代 路夜:あらあらあら、という顔で見ている。
春日黎子:「……影響は大きかったですが」
春日黎子:「その全てが悪いものじゃ……なかったのかもって、思います」
早川 彦山:「……物は結局、使う者次第だからね」
早川 彦山:「願いや想いも、そうだろう」
早川 彦山:「君たちはそれをよく使ってくれたんじゃないかな」
春日黎子:「……ふふ」
春日黎子:「私は……この雨宿町に、それを貰いました」
早川 彦山:「……それなら、良かった」
春日黎子:「だから、この町の……あなたが、そう思ってくれるのが、嬉しいです」
早川 彦山:「そうやって、互いに想いを貰って、返していけたら」
早川 彦山:「多分、それを絆と言うんだろうな。照れる話だが」
早川 彦山:「君との間にも、結ばせて貰った。また店にも来なさい」
春日黎子:「……はいっ!」
春日黎子:「今度はお菓子とかも、持って行きますね」
早川 彦山:「うん」目を細める。茶を淹れてくれる人はもう、居ないが。
早川 彦山:「待っているよ」
春日黎子:欲望……子供の頃、何かを思う気持ちを、周りの大人はそう言っていた
春日黎子:でも今、この胸の中の気持ちは、きっとその言葉とは違うものだ
春日黎子:『互いに想いを貰って、返していけたら』……そう思う
春日黎子:それが繋がって、大きくなって
春日黎子:急にじゃなくて、少しずつでも
春日黎子:幸せが生まれて欲しい
春日黎子:それが私が、この町で生きる意味。
春日黎子:「では……書類をやっつけに……行って参ります!」
八千代 路夜:「はい、行ってらっしゃい」
八千代 路夜:「そうして無事に、帰ってきてね」
八千代 路夜:くすっと笑って、あなたを送り出す。
春日黎子:「一番手ごわい相手ですから……なんとか!」
春日黎子:自分の居場所……支部の机めがけ、一礼してから去っていった
エンディング2 石神井 寅彦
GM:あなたの、月輝物にまつわる全体の任務は一旦終わりを告げた。
GM:個人的に頼まれた末広の件も、無事に解決したと言える。
GM:彼女は一旦支部で預かり、問題なしとのことでやがて山へと帰ることになっていた。
【雨宿町町役場・控え室】あるいは【UGN雨宿支部・保護室】
GM:小さな個室の椅子に、彼女は腰掛けていた。
GM:横には、白い鳥が迎えに来ている。
末広:「……本当に、お世話になりました」
石神井寅彦:「いえいえ、結局はさ、あなたが決心したわけだからさ」
石神井寅彦:「おれらがやったことなんて、そうお礼を言われるようなことでも……」
石神井寅彦:「つか」唸る。
石神井寅彦:「絵になるよな~、このツーショット」 白い鳥を従える美女。…に見えないこともない。
末広:「絵ですか?」少し不思議そう。
アテナシ:「うむ、そうであろうの」
石神井寅彦:「はは、御殿で人気の美人さんだもんね」
アテナシ:「あっ、そなた末広をメインで考えておるな」
アテナシ:「主は我ぞ?」ぱたぱたと羽をばたつかせる。
石神井寅彦:「綺麗なのは彼女でしょ」軽口で返す。
石神井寅彦:「ちなみに、会ったの?」末広さんに聞きます。
アテナシ:「ぬう、次は孔雀でも使うか……」日本に野生は生息していない。
末広:「えっ?」
末広:「あ、あの……早川さん、ですか」
石神井寅彦:「しかいないでしょ」笑う。
末広:首を軽く横に振る。
末広:「一度来てくださったみたいなんですけど、申し訳なくて」
石神井寅彦:「そう申し訳なく思うこともないと思うけどなあ」
末広:「だって、改めて考えると、は、恥ずかしいですし」
末広:顔を手で覆っている。
石神井寅彦:「え~?」面白そうに笑う。「なんでよ」
末広:「どんな顔して会えばいいのって……」
石神井寅彦:「ちょっと、お嫁さんになりたいって思ってたのがばれて、しばらく結婚ごっこしてたの知られてるくらいじゃん」
石神井寅彦:「優しい旦那さんだったでしょ」
末広:「全然だめじゃないですかー!」足をばたばたしている。
末広:「……はい」
石神井寅彦:「あっはっはっは」けらけらしている。
石神井寅彦:「………あなたが本当にそれでいいなら、いいけど」目を細める。
末広:「本当に……」
末広:「難しいんです。その、会いたい気持ちはまだずっとあります」
末広:「けど、一度間違えてしまったのに、またやり直せるんでしょうか?」
末広:じっとあなたを見つめる。
石神井寅彦:「ん~」視線を受ける。こういう視線を受けるのは、職業柄、慣れていた。
石神井寅彦:「別に、間違えてないんじゃない」
末広:「えっ」瞬き。
石神井寅彦:「考え方のひとつとしてさ」ふふ、と笑う。「たとえばなんだけど」
石神井寅彦:「早川さんにあなたの気持ち勘付いてもらったり、距離詰めたりするの、難しそうじゃない?」
末広:「そう……かもしれません」
末広:謹厳そうな顔を思い浮かべているのだろう。
石神井寅彦:「ふっ」その表情を見て笑う。
石神井寅彦:「いいじゃん。好きってばれちゃって、逆にチャンスかもよ?」
末広:「チャンス……」
石神井寅彦:「うん。……いや」
石神井寅彦:「おれ、普段は占い師の仕事してんのね」
末広:「……はい」
石神井寅彦:「よく聞くし、あるの。恋愛相談」
末広:こくりと頷く。
石神井寅彦:「でさあ、全部いいことってわけでもなくてさあ」
石神井寅彦:「むしろ、『そりゃだめでしょ』って内容のが多いんだよね。明らか無理めなところに片思いしちゃってるとか」
石神井寅彦:「どう考えても、相手に依存しすぎてるだろとか……まあ、色々」
末広:聞き入っている様子。
石神井寅彦:「だから、結構ね。背中押す人は選ぶんですけど」
石神井寅彦:「あなたの背中は、押しました」
末広:「……!」
末広:「石神井さんの言葉、不思議ですね」
石神井寅彦:「ははは」言ってて照れたのか、ちょっとはにかむ。「おれ、これでも当たるって評判すよ」
石神井寅彦:「ん?」
末広:「ええ、なんだか引き込まれるみたい」
末広:「本当に押された気がしました」
石神井寅彦:「楽しいと思うよ」末広さんと目を合わせる。
石神井寅彦:「早川さんの気持ち。知らないで、探っていくの」
末広:「……そう、できたらどんなに……」
末広:背を伸ばす。
末広:「私、そろそろあなたに失礼ですね。このままめそめそしていたら」
石神井寅彦:「え~? そんなことないよ」
末広:「じゃあ、言い方を変えます」
石神井寅彦:「聞きましょう」
末広:「私が決心を今して……しようとしています」まだ少しめそめそしているが。
末広:「あなたの言葉を受け取って」
末広:「少しくらい、変わりたくなりました」
石神井寅彦:「うん。…頑張ってほしいな」目を細める。
末広:「頑張ります、私」
末広:「だって、あの時とそのまま同じ私じゃ」
末広:「あの人だって、つまらないでしょう?」
末広:にこり、と花がほころぶように笑う。
石神井寅彦:「良い顔してるよ」それを眩しそうに見つめる。「いいね。どきっとする」
石神井寅彦:「……まあ、余計なお世話かもだけど」
石神井寅彦:「めそめそしたら、おれのところ来れば、話聞くくらいならできるから」
石神井寅彦:「……いや、同じこと繰り返しになるな」言って照れて笑う。「頑張って、ということでした」
末広:「……聞いて貰いたくなったら、またお邪魔します」
末広:「ありがとうございました、本当に」
石神井寅彦:「なんもしてねーし…」苦笑する。「まあほら、あなたにひどい事があると、おれがアテナシ様に怒られちゃうから」
アテナシ:「うむ?」
石神井寅彦:「だってほら。言ったじゃん。あれ」
石神井寅彦:「親密度ポイント」
アテナシ:「うむ、チャートは現在調整中ぞ」
石神井寅彦:「じゃ、あれ、ポイントは貯まってんだよね?」
アテナシ:「だがのう、先のような手管を見ていては、怒る気も失せるわ……」
アテナシ:「ぬ」
アテナシ:「ポイント自体は厳密につけておるぞ。下がらぬよう気をつけよ」
石神井寅彦:「それなんだけどね。やっぱいいやって」
アテナシ:「なんと」バサバサする。
アテナシ:「チャートとフラグ管理、思いの外楽しめたというのに……」
石神井寅彦:「もっとふさわしい人がいるよ、たぶん」
アテナシ:「……石神井、お主……」
石神井寅彦:「あなたと、本当に近付きたいと思ってるような…」
石神井寅彦:「おう」
アテナシ:「よく『梯子を外すな』と言われぬか?」
石神井寅彦:「え~」へらへらします。
石神井寅彦:「それ『あなたのことが気になる』って意味?」
アテナシ:「そしての、外した後に追いかけられたりはせぬか?」
石神井寅彦:「それは『あなたを追いかけたい』って意味?」
アテナシ:「『フラグ成立失敗』という意味ぞ。心底気をつけよ」
石神井寅彦:「いや~おれ、年上はな~。いや全然ありだけどな~。何百歳上となるとな~」軽口を叩きながら、へらへらしています。
アテナシ:「…………」
石神井寅彦:「すねさせてすいません」
アテナシ:「末広、こやつの言葉は聞かぬが良い」
アテナシ:「スチル取り逃しおって全く」
末広:「ええっ……」
アテナシ:「だがの」
アテナシ:「稼いだ親密度はそなただけのもの故」
アテナシ:「我の広い心に取っておいてやるわ、全く!」
アテナシ:ぷいっとくちばしを背ける。
石神井寅彦:「そりゃ、優しいんだから」目を細める。「もっと別の、他の人にすりゃいいのに」
アテナシ:「言うたろうに。我はそう幾つも幾つも絆を保てるような者ではない」
アテナシ:「代わりに、一度繋いだものは手元に置いておきたくもなるわ」
アテナシ:「そなたも、火消しの者たちも、山の者たちも」
アテナシ:「全て等しく大事にできればそれは良いことだがの。なかなかに難しいのよ」
石神井寅彦:「そうねえ」
石神井寅彦:「だから、誰かに恋するわけだしね」
石神井寅彦:末広さんに視線を移し、へらっと笑う。
アテナシ:「そういうことかもしれぬな」ばさり、と末広の肩にとまる。
末広:「……繋いだ、大事な絆」
末広:「私も、守れたらいいと、思います」ゆっくり、噛み締めるように。
石神井寅彦:「うん」微笑む。「大丈夫だよ、きっと」
石神井寅彦:「あなた、丁寧にお茶淹れてくれそうだし」
石神井寅彦:その点おれは冷たい飲み物ばっかなんだよね、と呟いて、ひとり笑う。
エンディング3 加茂 由香里
GM:綾藤屋……綾藤進太はジャームの影響下にあったということで、処分としてはかなり軽いものとなった。
GM:UGNの監督下に置かれて店は復帰。定期的に支部に顔を見せる形になる。
GM:監督の任務は、あなたに与えられた。
GM:あなたは雑貨屋『綾藤屋』を店主と共に訪問、もうオルゴールの音は聞こえない。
GM:月輝物は念のために回収されてしまった。
【雨宿町・商店街 雑貨屋『綾藤屋』】
GM:ドアを開けると、中の照明はなく、かなり薄暗くなっているが、おそらくあなたには関係ないはずだ。
加茂由香里:光を映さない、煙り濁るような眼の女。
加茂由香里:《構造看破》《成分分析》。光の下と変わらない様子でそこにいる。
綾藤屋:「……やれやれ。灯りも買い直しだ」ぼさぼさ頭の男が天井を見上げる。
綾藤屋:「あんなのは滅多にないんですがね」
加茂由香里:「ああ…ここの灯りだったんですか」
綾藤屋:目を細めている。
綾藤屋:「そうそう。最後にガシャンって落ちて……」
綾藤屋:「おしまい」
綾藤屋:どこか懐かしそうな声音。
加茂由香里:男を真似するように見上げてみる。何も見えないが、なんとなく。
加茂由香里:「お店」
加茂由香里:「嫌になっちゃいました?」
綾藤屋:「んー? そうさねえ……」
綾藤屋:周囲を見回す。商品は、そのまま棚にある。
綾藤屋:「なんだろうね、灯りは消えちまったのに」
綾藤屋:「妙によく見える」
加茂由香里:ふふ、と笑う。
綾藤屋:キーホルダーのひとつを手に取り、触れる。
加茂由香里:「それは何の模様ですか?」
綾藤屋:「嫌になっちまったってこた……多分ないんだろうな」
綾藤屋:「ああ、花籠ですよ」
加茂由香里:キーホルダーであることまでは分かり、なんの絵柄かは分からない。
綾藤屋:あなたに手渡す。金属製で、形はわかりやすいだろう。
加茂由香里:手に取る。ひんやりとした、金属の手触り。
加茂由香里:「…むかし」
加茂由香里:「物語を、家族や、まわりに読んでもらうときに…」
加茂由香里:突然、思い出したように言う。
加茂由香里:「月って、きっと、こんな。金属みたいな、ひんやりしてつるつるしたものだって」
加茂由香里:「そんな感触なんだろうなって…思ってたこと」
加茂由香里:「思い出しました。今」
綾藤屋:「……こいつは、月の柄じゃないですが」
綾藤屋:「いいね、今のは」笑っているようだ。
加茂由香里:男の顔は、共振現象で見た。月輝夜に笑っていた顔も。
加茂由香里:きっと今は、その時とは違う笑い方なのだろう。
加茂由香里:「でしょう」誇らしげに。
加茂由香里:「月の匂いも、月の音も」
加茂由香里:「私、知りましたよ」
綾藤屋:「……あたしは」
綾藤屋:「月の光しか知らなかったんでね」
綾藤屋:「他を知ったのは、あんたと同じ時じゃないかな」
綾藤屋:あなたには直接は見えないが、なんだか重荷が落ちたような、少しだけ疲れたような笑顔。
綾藤屋:どこか、穏やかな。
加茂由香里:「ううん。音は、あなたより先かな」
綾藤屋:「おっと」
加茂由香里:「だって、あなたが聴かせてくれたんですよ」
加茂由香里:「この店にはじめて来た、あの時に」
綾藤屋:「…………」
綾藤屋:「もう、ないんですよ。あれ」
綾藤屋:「仕方ないですがね。持っていかれちまって……」
綾藤屋:「……ずっと、大事に取っておいて」
綾藤屋:「あの子が最初にくれたもんだから、と」
加茂由香里:その声に耳を傾ける。声のかすかな震え、途切れ、そういったものに触れるように。
加茂由香里:あのぜんまい仕掛けの音楽に、どことなく似ているような。
加茂由香里:「実はね、あれ、少しだけ触らせてもらったんです」
加茂由香里:「あの後に」
綾藤屋:「……ああ」俯いていた顔を上げる。
綾藤屋:「元気でした?」人か何かのように言う。
加茂由香里:「私には返事をしてくれませんでしたね。怒ってるのかな」
加茂由香里:「だからか、わかりませんけど」
加茂由香里:「私が鳴らしてみても、あなたみたいな歌には、ならなかった」
綾藤屋:「……わがままなんですよ」
綾藤屋:「移り気で、そのくせずっと明るくて」
綾藤屋:「よく似てる」
加茂由香里:「…何に?」
綾藤屋:「誰に、かな」
加茂由香里:首を傾げる。
綾藤屋:「ちょうどここをずっと照らしてた子に」
綾藤屋:語るその声には、偏愛の篭もった熱はもうない。
加茂由香里:「……なんだか、私の思う月とは、けっこう違うんですね」
綾藤屋:「そうかもしれんですね。当てられたことがなけりゃ」
綾藤屋:「あたしの月ももう、静かでひんやりしたものになっちまったかな」
加茂由香里:「あはは。それは、私の月と近いかもしれません」
加茂由香里:「静かで、ひんやりとしてて、寂しくて」
加茂由香里:「でも、ひたむきに何かを探しているみたいな」
加茂由香里:「そういう月を、見ました」
綾藤屋:「見ましたか」
加茂由香里:「はい」笑う。「月、お好きかって、訊いてくれましたよね」
綾藤屋:「ああ、見たことがないからわからない、と」
加茂由香里:「はい。だから今、答えさせてください」
加茂由香里:「月は綺麗で、好きです。好きになった」
綾藤屋:「……そりゃ良かった」
加茂由香里:あの月の化身の彼女のように、輝くような目ではなく。
綾藤屋:「良かったなあ」
加茂由香里:光も、相手も捉えない、霞がかったような瞳でそう言う。
綾藤屋:「……あたしは、あんなことがあって、店も品も月も、嫌になるかと思ったんですよ」
加茂由香里:「うん」
綾藤屋:「でも、帰ってきたら別にそんなこたないし」
綾藤屋:「あの子のことだって、きっと嫌いにゃあなれませんね」
綾藤屋:「……加茂さん」
綾藤屋:「ひとつ、お願いが」
加茂由香里:「?はい」
綾藤屋:「あの子の眠りを、どうか、頼みます」
綾藤屋:「静かなものにしてあげてください」
綾藤屋:「あんたがやることじゃないってのは知ってますが」
綾藤屋:「あんたに頼みたいんですよ」
加茂由香里:「……」
加茂由香里:「……はい。私に」
加茂由香里:「言ってくれて、嬉しいです。しっかり、頼んでおきます」
加茂由香里:頷いて。
加茂由香里:「……そういえばはじめて名前を言われましたね」と目を細める。
加茂由香里:「私も言ってなかったですけど」
綾藤屋:「そうですっけ? そうかもしれんな」頭を掻く。
綾藤屋:「……自分とあの子がいれば、それで良かったですからね」
加茂由香里:「そうですとも。綾藤進太さん」
綾藤屋:「今は、そうでもないです。悪い気分じゃあない」
綾藤屋:「…………」
綾藤屋:「こそばゆいなあ、下の名前苦手だってのに」
加茂由香里:「あはは、そうだったんですか」
綾藤屋:「そうですよ。なのにずうっと呼ばれっぱなしで」
加茂由香里:「うんうん」
綾藤屋:「だから、あたしも略して呼んでましたね。輝夜って」
綾藤屋:「……うん。呼べた」
綾藤屋:「もう大丈夫です」
綾藤屋:軽く目尻を拭って、あなたに顔を向ける。
加茂由香里:その動作に、察するものはあるが。
加茂由香里:言わないで、何も見ていないように、向き合う。
綾藤屋:「この度は、何かとお世話になりました。……この先もか」
綾藤屋:「店の方はなんとかやってきますんで、見守ってやってください」
綾藤屋:「『願いを叶える店』なんて大げさなもんじゃなくね」
加茂由香里:「はい。私としても」
加茂由香里:「素敵な雑貨屋さんがひとつ、この町にあってくれるのは」
加茂由香里:「本当に嬉しいことですし。」
加茂由香里:「それに、…今はそんな気分じゃないかもしれないけど」
加茂由香里:「いつか星だとか、花だとか」
加茂由香里:「そういう…何か他のものを見たいと思った時は。いつでも力になります」
綾藤屋:「心強いな」光のない目を見て、軽く笑う。
綾藤屋:憑物が落ちたような顔をして。
加茂由香里:その顔ももちろん、見えない暗い闇の中。
加茂由香里:けれど、そう、こういう暗闇だって。
加茂由香里:(私はけっこう、好きなんですよね)
エンディング4 みんなで
【雨宿町役場・休憩所】
GM:休憩所と言っても、基本的に椅子と簡単な机がある程度。
GM:壁際には自販機がひとつ。
GM:そこにあなたたちは集まっていた。
名張 結良:「はあああああ~~~~」ずごごごごごごご……謎のポーズを取ってから。
名張 結良:「ほわちゃーーーー!!!」ぽちぽちぽちーっ!自販機のボタンを連打!
名張 結良:choice[しょっぱい,すっぱい,にがい,あまい!]
DoubleCross : (choice[しょっぱい,すっぱい,にがい,あまい!]) → しょっぱい
名張 結良:「しょっぱいココアが出来ました」
石神井寅彦:「なんで?」
名張 結良:「どうも私の能力がそう言う方向らしくて……ちゃんと使えてないとかなんとか……」
加茂由香里:「おいしくなさそうな…」
名張 結良:「うおおお……何とも言えない味わいです……」ごくごく……しょっぱーって顔。
加茂由香里:「こんなこともあろうかと」
加茂由香里:「頼んでおいてあります」
名張 結良:「なっカモさんの秘密兵器が」
石神井寅彦:「すげえ。頼れる」
名張 結良:「おお~」ぱちぱち~拍手。
加茂由香里:「頼りになるといえば……ですね」
加茂由香里:そういうことだ。給湯所の方向へ顔を向ける。
石神井寅彦:くるりとそちらを向く。
名張 結良:ひょこりと向く。
春日黎子:「じゃ、じゃ~ん……」
名張 結良:「あっレイコさーん!」ぱたぱたー。近寄る。
春日黎子:4人分のマグカップをお盆に乗せて
名張 結良:「さすが!出来る美人って感じです!」
加茂由香里:「あ、いい香り」
石神井寅彦:「あはは、かわいい登場」
春日黎子:「ちょっといいのを……買って来ましたので……」
名張 結良:「ちょっといいやつ!嬉しい言葉ですね……」
名張 結良:「あ、ここは”私の好きな言葉です……”っていうべきでしたかね」話題の映画とかも見ているのだ。
加茂由香里:「嬉しいですね。ふふ。ココア、ちゃんとしたのを飲むのは久しぶりかも」
石神井寅彦:「ありがとうございます…」言いながらひょいっと受け取る。「…おれもだなあ」
加茂由香里:と、紫色のマグカップを貰います。
名張 結良:「ココア、練るのが面倒なんですよねえ少し……」くぴくぴ。白のマグカップ。
春日黎子:「大人になると、コーヒーに行きがちですもんねぇ……」
名張 結良:「私がやるとたまに変になっちゃいますし……」あくまでもたまにだ。
石神井寅彦:甘い香りとともに湯気がたつ。マゼンタ色のマグカップに揺蕩うココアを眺める。
石神井寅彦:「よかったね、みんなで飲めて」黎子さんに言います。
石神井寅彦:冷めるまで待っている。
名張 結良:「う~んでりしゃす……!」ほんわかしているかお。
石神井寅彦:「和んでるね~」
加茂由香里:「あれ、石神井さん猫舌です?」と言いながらちょっとずつ飲む。
名張 結良:「大変でしたからね~、や~っと終わったって感じですよ~」
春日黎子:「……うふふ」
加茂由香里:「……うん。美味しい」息を吐く。
名張 結良:「あったかほわほわ……幸せ気分です……」
石神井寅彦:「わかんの? 普段そんなにホット飲まないから…」
名張 結良:「クールなタイプですね、とらさん!」
加茂由香里:「動作くらいは感知できるので。ほら、黎子さんも飲んじゃいましょ」
春日黎子:「では……ずずず」
名張 結良:「どうです……?」なんとなくごくり。
春日黎子:「……甘くて、おいしいです」
加茂由香里:「はい」にこにことする。
名張 結良:「よかったです!」にひ、と満面の笑み。
石神井寅彦:「そだよね」こっちも笑う。「みんなでいてね」
加茂由香里:「あっ、みんなと飲みたかったんですね」
石神井寅彦:「寂しいんだって。最近」
名張 結良:「ですっ!みんなで飲むと美味しいので……!」
加茂由香里:「あら…じゃあ私たちで寂しくさせないようにしましょうね」
石神井寅彦:「ははは、そういうことでしょ」へらへら笑う。「結良ちゃん得意そうだし」
春日黎子:「ちょ……そんなことないですよ!」
春日黎子:「いえ……あるんですけど……」
名張 結良:「うぇへへへ、私は纏わりつくぷろ~」黎子さんにまとわりつくぞ。
加茂由香里:「ランチもこんど一緒に行きましょうね~」
春日黎子:「うわぁん……」
石神井寅彦:その様子をへらへら見てます。
名張 結良:「寂しかったらいつでも呼んでくださいね~お友達なので!」
名張 結良:「あ、でも今日はこの後予定があるんです!小関ちゃんと代わりのアクセサリー買いに行くのです!」
春日黎子:「小関さんと……」
石神井寅彦:「ああ…ピアス?」
加茂由香里:「なるほど」
名張 結良:「はい、結局あの月輝物は返せなくなっちゃいましたので……」
名張 結良:「代わりのを買おうって話になりまして、まあ小関ちゃんの記憶はぼんやりしてるんですけど…」
名張 結良:メンインブラックです!と言いながらポーズ。
石神井寅彦:「そりゃいいじゃん。かわいいの選びなよ…」言いながらふと気付く。
加茂由香里:「ふんふん…綾藤屋さんにでしょうか」
石神井寅彦:「そういや、ちゃんと結良ちゃんに言ってなかったね」二人に。
加茂由香里:「……ああ」
名張 結良:「です!月のアクセサリーならあそこが一番多いので……ん?」
石神井寅彦:「いや、初任務だったし。おつかれさまでしたって」
名張 結良:「あ、なるほど……!言われてみればそうでした!」
春日黎子:「そうでしたね……!」
加茂由香里:「うん。おつかれさまでした」微笑む。
名張 結良:「こんなポスターまで張られたりして……何というか、感慨深いですね!」壁際の”ちょっと待って!あなたの認識大丈夫?”ポスターを見て。
石神井寅彦:「八千代さん、分かりやすく引きずってんな~」それを見て笑う。
名張 結良:「……あの」ちょっとだけおずおずとした感じで。
加茂由香里:「はい?」
名張 結良:「いや、私とかはあんまりこっちに来ることは無いじゃないですか、恐らく…」
名張 結良:「また事件でも起きない限りはまあ、あまりない……んじゃないかなって?」
加茂由香里:「学校もありますしねえ」
春日黎子:「……でも」
名張 結良:「なのでこう、何というか……うーん、こう、こう……」少しずつつっかえながら言葉を探していく。
名張 結良:「……えーと、そうです。こんな言い方もなんか変なんですけど――」
名張 結良:「――私、皆さんと会えてよかったです!」
石神井寅彦:「ふ」笑う。「こんなことがなきゃ、きっと会わなかっただろうからね」
石神井寅彦:「女子高生は。お姉さんたちにも、ワルい大人にも」
名張 結良:「そうなんですよねぇ……事件は無い方がいいに決まってるんですけどー…でもこう、ね!」
名張 結良:ね!って顔。
加茂由香里:「うん、うん」
春日黎子:「……何もなくても、会いに来たって……いいですからね……!」
加茂由香里:「私も…それでも、よかったこともたくさんありましたから。わかりますよ」
名張 結良:「!はいっ!たまにこっちにも顔出すようにしますね!」
石神井寅彦:「結良ちゃんも、恋バナしに来てもいいからね」軽口を叩く。
名張 結良:「こ、いばなは……もうちょっと大人になってからで!」ちょっと赤くなる。
加茂由香里:「バレンタインシーズンだと、おいしいチョコも増えますし。買っておきますよ」
名張 結良:「そう言うのはカモさんとかレイコさんとしてください!」
石神井寅彦:「するか~」
加茂由香里:「えー…」
春日黎子:「ええっ」
名張 結良:「きっと素敵な話が出てきますよ!」二人は素敵な女性だからそう言う事ぐらいあるだろうなあと思っている純粋な目。
加茂由香里:「まあ、あれば聞きたいですけど…」
石神井寅彦:「おれ、話し相手に評判いいですよ」
加茂由香里:「えー…でもなんか、あったとして、石神井さんに話すと、本気すぎませんか…?」
名張 結良:「本気度の差…………」
石神井寅彦:「由香里ちゃんて…」
石神井寅彦:「占い、必要なさそうでいいよね」
名張 結良:「あー、多分そう言う所ですよとらさん、いきなり下の名前で呼ぶ辺り!」
加茂由香里:「失礼な。ちゃんと朝の占いはいちおう聞いてますよ」いい時だけ信じている。
石神井寅彦:「あ~?」
石神井寅彦:「呼び捨てで呼んでやろうか」
名張 結良:「レイコさんとかにやるとなんか危なそうですよね、呼び捨て!」べーっとなる。
名張 結良:「……て、あー!!!」突然大声。
石神井寅彦:「なになに」
名張 結良:「ちょっと話し込み過ぎちゃいました……!」壁にかかってた時計を見やる。
春日黎子:「どういう意味……わぁ!」
名張 結良:ばたばたと鞄を持つ。
加茂由香里:「あ、小関さんと、もしかしてすぐ後でしたか」
名張 結良:「あわあわ!そうなのです!」
名張 結良:「小関ちゃんの部活が終わるのがこの辺だから、急いでいかないと!」
春日黎子:「それはとても大事……!」
加茂由香里:「いってらっしゃい」手を振る。
石神井寅彦:「楽しんで」笑って見送る。
名張 結良:「そうなのです!ではあわただしいですがこれにてドロン!させていただきます!」
名張 結良:「お相手は名張さんちの結良ちゃんでした!それでは!」言い残して。
名張 結良:手を振りながら、すたたたたー!ばたん!と走り去っていった。
春日黎子:「いってらっしゃー……い」
春日黎子:「もう行ってしまいました、エネルギー溢れてますねえ」
名張 結良:後には少しだけ揺れているポスターだけが残滓として残って、すぐそれも消えた。
加茂由香里:「ふふ、なんだか、いてくれるだけで暖かい子ですよね」
石神井寅彦:「はは。お日様みたい」
石神井寅彦:月は、太陽の光を反射して輝くという。
石神井寅彦:「焦がれられるわけだ」 ココアの甘い残り香が、同じように残っては消えていく。
エンディング5 名張 結良
【雨宿町・商店街 雑貨屋『綾藤屋』】
GM:商店街の裏手、細い道にその店はある。
GM:なかなか見つけづらい場所だが、あなたはこの雑貨屋に友人と訪れていた。
GM:照明は、いつか来た時よりもほんの少し明るくなっているようにも見える。
綾藤屋:「はい、いらっしゃい」
綾藤屋:どこかうさんくさい店主が迎えてくれる。
名張 結良:「こんにちわです!」
名張 結良:「いやもうこんばんわですかね?」だいぶ遅めの時間である。
綾藤屋:「まあずいぶんと早く来ましたね」期間の話。
綾藤屋:「ゆっくりごらんになって」
小関 玲音:「……こんばんはー」
名張 結良:「はあい!」てってけてってけ。アクセサリーコーナーに一目散に歩いていく。
小関 玲音:きょろきょろと店内を見ながら、不思議そうにしている。
小関 玲音:「あれえ? 私ここ来たこと……夢かなんかで……」
名張 結良:「小関ちゃん小関ちゃん!こっちですよー!」せっかちだ。
小関 玲音:「あ、待ってよー」ついてくる。
名張 結良:やってきたのはアクセサリーコーナーの一角……題して。
名張 結良:”月のアクセサリー”コーナーである。
小関 玲音:「わ、いろいろある」
名張 結良:……勿論月輝物は無い。そう言うものはすべて回収された後だからだ。
名張 結良:「ね~、思ったより色々ありますねえ……」
小関 玲音:「なんか……なんか懐かしいなあ、これ」見ている。
小関 玲音:雨宿支部の記憶処理は、常よりも少し軽いものとなっている。
名張 結良:「ふむふむほうほう……あ、こっちもいいですね……」色んなアクセサリーを見ている。ストラップやピアスなど……
小関 玲音:すなわち、夢か何かで見たような?とぼんやり思う程度の処理にとどめているのだ。
小関 玲音:「えー、ピアスかわいいー」
名張 結良:「あ、やっぱりそれに眼を奪われるんですね……」何となく納得感があった。
小関 玲音:「名張は開けたりしないの? あんまそういう感じじゃないか」
小関 玲音:楽しげにいろいろと見ている。
名張 結良:「えぇ!?だ、だって……」
名張 結良:「み……耳に穴明けるの、怖いじゃないですか!?」
小関 玲音:「あっはっはっは」
名張 結良:「笑わないでくださいよー小関ちゃーん!」
小関 玲音:「……すごい怖かったし、痛かった」ひそひそ。
名張 結良:「ひょえぇぇぇ~~~!?!?」
名張 結良:とまあそんなやり取りをしながら。
小関 玲音:「ふふふふふ、反応いいー」
名張 結良:「……あ」一つのアクセサリーに目を付ける。
小関 玲音:「なになに?」
名張 結良:「……小関ちゃん小関ちゃん、ちょ~っと目を瞑ってもらえません?」
名張 結良:悪戯な笑み。
小関 玲音:「? うん」言われた通りにする。
名張 結良:そっと手の上にそれを乗せる。
名張 結良:……丸い感触だけである。どの月齢かわからない。
名張 結良:「さあここで問題です、じゃかじゃん」
小関 玲音:「えっなになにー」
名張 結良:「このお月様はどのお月様でしょ~~か!」
小関 玲音:「どの!?」
名張 結良:……眼が見えなくても、見えるものもある。寧ろ見えないからこそ見えるものも。「
名張 結良:今、この月は無限の可能性を持っている。
名張 結良:「ふふふ、当てられたら名張さんSPECIAL・改を作って差し上げますよ~」
小関 玲音:「んんん、三日月とかそういうやつだよね……?」
名張 結良:「ギクッ」
名張 結良:あからさまに動揺する。
小関 玲音:「んっ? 名張なんか言った?」
名張 結良:「い、イエイエ何も言ってませんよ!?」
名張 結良:「一発でいきなり正解引き当てられそうになってビビってたりなんてしてませんから!」
小関 玲音:「ふふふ、私はわかってるよー。ズバリ!」
小関 玲音:「今のはフェイントだね!」
名張 結良:「ごくり……」
名張 結良:「ほっ……」
小関 玲音:「答えは! 上弦の月!」
小関 玲音:地学の授業で習ったので知っている!
名張 結良:「……じゃかじゃかじゃかじゃか……じゃかじゃん!」
小関 玲音:「じゃん!」
名張 結良:「正解は~~~~普通に三日月でした!ざん~ねん!」
小関 玲音:「な」
小関 玲音:「なにーっ!」
名張 結良:……満月ほど輝いてもいない。
名張 結良:新月ほど、何も無いわけでもない。
名張 結良:唯、その緩やかな輝きを。
名張 結良:名張結良は、気に入っているのだ。
小関 玲音:「でも三日月、一番綺麗だよね。形」
名張 結良:「はーはっはっは!あ、わかります?」
小関 玲音:「……なんか、こういうの持ってたような……うーん?」
名張 結良:「通はこういう……その、素朴な……わびさび的な……あれです!」
小関 玲音:首を捻っている。
小関 玲音:「気になるってことは、運命ってことかな」うん、と頷いて。
名張 結良:「うんうん!きっとそれがいいですよ!」
小関 玲音:「あはは、いいなーわびさび。これ買っちゃお」
小関 玲音:「……あのさ、名張」
名張 結良:「はい?」
小関 玲音:「いろいろありがとね」
名張 結良:「……えへへー、なんですかぁ急に~」
小関 玲音:「私が失恋だー!って騒いでたから、連れてきてくれたんでしょ」
名張 結良:このこの、と肘でつついてる。
小関 玲音:「やめいやめい」
名張 結良:「……あははー、ばれちゃいました?」(それだけではないけれども、言ってもしょうがないですよね)
小関 玲音:「別に吹っ切れたりはしないけどね。名張たちと遊ぶのも大事だし」
小関 玲音:「田村くんが楽しそうにしてるのも、きっといいことなんだ」
名張 結良:「ん、……元気出ました?」やっぱりまだそう言う機微はわからない。
小関 玲音:「うーん、落ち込むのはさ、あるわけよ。うわーっもうやだーって」
名張 結良:「ありますよねぇ……私も体重が……うう」
小関 玲音:「でも、ちょっとずつ、ちょっとずつ、周期?が延びてくっていうか」
小関 玲音:「体重はね……へこむよね……じゃなくて」
名張 結良:「むしろへこんでくれた方がいいんですけどね……なあんて……」
小関 玲音:「落ち込み方もさ、ちょっとずつ浅くなってる感じで」
小関 玲音:「ほら」
小関 玲音:「お月様みたいに」
名張 結良:「……ああ」
小関 玲音:様々な月齢のアクセサリーを見る。
小関 玲音:「ゆっくり、変わってくのかなって」
名張 結良:新月から、三日月、上弦、満月、下弦、そしてまた新月に。
名張 結良:「……色んなものが変わったり、変わらなかったりするんですねえ……」
小関 玲音:「そうなのかもね」
小関 玲音:「そのうちまた私も満月になって、誰か別の子のこと好きになるかもだし」
小関 玲音:「田村くんも……もしかしたら……こっち向くかもだし……?」
名張 結良:「……大変ですねえ、女の子って」
小関 玲音:「名張も女子だろうがーー」
名張 結良:「天下無敵の女子高生!っていうわけにもいかないもんですかね~」
名張 結良:「うぇへへへ~」
名張 結良:「ふむむむむ、さて……」
名張 結良:ついノリで小関ちゃんに三日月を渡してしまい、自分は何を買おうかなと思案する。
名張 結良:……同じ奴を買えばいいじゃない、というのは女子高生的に許せないのだ。
名張 結良:「んむむむむ……んー」……一つ一つ見ていって。
名張 結良:「……やっぱり、これかなあ……?」と、一つのキーホルダーを取る。
名張 結良:……満月。
名張 結良:「月輝夜ちゃんも、綺麗だったもんね」
名張 結良:普段だったら買わないけれど。
名張 結良:たまにはこうやって、日常から外れるのもいいだろう。
名張 結良:だって――非日常で出会ったものは。
名張 結良:それは、素敵なものだったから――それを否定したくはないのだ。
【雨宿町・路上】
名張 結良:……とっぷりと日が暮れて。
名張 結良:「すっかり遅くなっちゃった」一人、夜の路を歩く。
名張 結良:冬の寒さと、それを伝える寒風が――月の匂いを伝えてくれる。
名張 結良:「あ、今日は三日月じゃないですか!何となくうれしくなりますねぇ」
名張 結良:……ゆっくりと、歩いていく。家への旅路を。
名張 結良:「カモさんも、これなら問題ないですねえ」
名張 結良:一つ、一つ。貰って来たものを数えながら。
名張 結良:「レイコさんは、ゆっくり休んでいるかなあ…それともまだ仕事してるのかな」
名張 結良:非日常から、日常へと回帰していく。
名張 結良:「とらさんは…………なんか、想像できませんね……色々…?」
名張 結良:ひゅう、と
名張 結良:風が吹く。冬の寒さが身を切りつける。
名張 結良:「んひゃ……さむさむ」
名張 結良:てててと足を速める。もう少しだ。
名張 結良:――かくして、一つの事件が終わり。
名張 結良:一人の少女が、家へと帰っていく。
名張 結良:「――よいしょっと」そして、扉にたどり着いて。
名張 結良:「はいはい、つきましたっと!」その日常への扉を開く。
名張 結良:当然、その締めくくりの言葉は――――
名張 結良:「――ただいまです!」
名張 結良:その、ありふれた一言だった。
マスターシーン4
【雨宿町・町役場前】
GM:白い鳥を連れた、髪の短い女がひとり、道を歩いていく。
GM:一瞬名残惜しそうに振り返って、それからまた元の道へ。
GM:少しだけ強くなった視線を前に向けて……。
早川 彦山:「……おおい!」
早川 彦山:「待っ、待ってくれ!」
GM:やがて、和装の男が追いかけてくる。
GM:常になく、肩で息をして。
末広:「……早川さん?」
早川 彦山:「間に合った」
早川 彦山:「ちゃんと、言わなきゃならんことがあったからね」
早川 彦山:「支部では会えなかったし……」
末広:「ご、ごめんなさい! 私……」
早川 彦山:「なあ、戻ってからもまた、気が向いたらうちに遊びに来なさい」
末広:「えっ」
末広:「私……その、いいんですか」
早川 彦山:「当の俺が言うんだ。別に構いやしないさ」
早川 彦山:きちんと姿勢を正す。
早川 彦山:「元通りにはなったがね。起こってしまったことは起こってしまったことだろう」
早川 彦山:「嘘でも幻でも、共に暮らした相手に情が湧くのを消すことはできない」
早川 彦山:「忘れることも選べたが、お互いそれはなしにしたようだし」
GM:軽度の記憶処理も提案された。だが、迷って、断った。
末広:「はい。きちんと受け止めないと、と思いましたから」
早川 彦山:「……あの時と同じように、君の想いに応えられるか、それはまだわからないよ」
早川 彦山:「気まずいことも幾らもあるだろうさ」
早川 彦山:「だが、最初から少しずつ、あるべき形で、もう一度」
早川 彦山:「きちんと絆を育んでいきたい、と思うのは、わがままかな?」
末広:「……わ、私」
末広:「私、そうできたらどんなにって、その……」
末広:一度、気弱に目を伏せてから。
末広:「いいえ!」顔を上げる。
末広:「いいえ、そうさせて、もらいたいです!」
早川 彦山:「うん」
早川 彦山:「ゆっくり話そう」
早川 彦山:「何せ、俺はまだ何も知らないんだ」
早川 彦山:「一度は妻だった相手のことをね」
末広:「……ひとつ。お話したかったことがあります」
末広:「あなたと一緒にいた時、私、とても」
末広:「とても苦しくて、とても幸せでした」
末広:「でも、今はもっと幸せ。あの時より離れたのに、胸のつかえが取れたようで」
末広:「だから、この話をすることに決めたんです」
末広:「また、彦山さんってお呼びしても、いいでしょうか」
早川 彦山:「……ああ。末広さん」
GM:ふたりがゆっくりと笑顔を向け会った時、白い鳥はいつの間にか飛び立って青い空を舞っていた。
アテナシ:「……やれやれ。浮かれおって。ファンが泣くぞ」
アテナシ:「気の利く主で良かったと思えよ。まったく……」
アテナシ:「ああ」目隠しされた顔を上げる。
アテナシ:「ようやく、月夜も明けたようよの」
GM:某県雫原市・雨宿町。
GM:昔ながらの町並みと、新興の住宅地とが入り交じる町。
GM:この町には古くから、『あやし』と呼ばれるレネゲイドビーイングが多く住まっていた。
GM:山際に聳える『化生岩』の活性によるあやしたちの増加。
GM:町役場や業者を隠れ蓑とするUGN雨宿支部は、今日も何かと忙しい。
GM:月輝物の光は薄れ、狂い光る月も姿を隠した。
GM:薄れていた小さな明かりも、やがては力を取り戻すだろう。
GM:少しばかり苦いそれは、全て本物の想い。本物の光。
GM:ひとつひとつは弱くとも、集めればきっと、夜を祓う陽になるはずだから。

『リプレイ・ドロップ 雨宿町月輝夜~天気雨、闇から落ちて~』了