リプレイ・ドロップ
雨宿町半日常〜調査部風模様〜
メイン 見学
PC1:"サン・シャイン"月夜 日傘(キャラシート)PL:ハシブトガラス
PC2:”コル・スコルピイ”交野 静理(キャラシート)PL:いーさにうむ
PC2:”ワイズマン”栗生 賢人(キャラシート)PL:しんごろ
GM:さささ
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
目次
プリプレイ
GM:では、セッションを開始します。
交野 静理:わいわい!
GM:まずはPC紹介から……順番どうしようかな。行動値順で。
月夜 日傘:私か!
GM:お初の月夜さんからお願いしたいと思います!
栗生 賢人:ユー!
月夜 日傘:では
キャラシート
月夜 日傘:「私と一緒に遊ぼうよ。子供の時間は短いよ」
月夜 日傘:月夜 日傘(つくよ・ひがさ)。肉体性別不明のレネゲイドビーイングです。コードネームは〝サン・シャイン〟。
月夜 日傘:豪勢な段ボールハウスに住み、子供と遊んだり大人と遊んだりしている謎の人物……という風情で生活しています。
月夜 日傘:本質はきっと、どこかの遊びたがりの子供。まぁ今は高校生くらいの姿になっていますが。
月夜 日傘:人間というより、〝この町とそこに暮らす友達〟が好きなタイプなので、ローカルの平和がモチベです。
月夜 日傘:能力は物質の再構成。砂や石ころ、雑草から色んなものを作ります。
月夜 日傘:段ボールハウスだってその気になれば鋼の城塞さ! あと衣装もころころ変わる。
GM:いい感じに神秘的!
月夜 日傘:データですが、109点の常備化ポイントの内の97点を使って装備とコネを大量に持ってます。
GM:めがね!
GM:多い!
月夜 日傘:自分自身はモルピュア特権創造の御手でダイスを増やして装甲貫通射撃なシンプルデータ。
月夜 日傘:ただちょっとお金持ちなので使わないクリスタルシールドとかパワーアシストアーマーとか持ってるので
月夜 日傘:欲しい人がいたらウェポンケースごとあげます。空ケースもふたつ有るよ。
月夜 日傘:ゆるっとした雰囲気感で性別不明ムーブに励みたい想いがありますよろしくお願いします。
GM:よろしくお願いします! サクサク感謝です
月夜 日傘:以上さ!
GM:ハンドアウトは共通なのでまとめて!
GM:では次は交野さんどうぞー
交野 静理:はい。
キャラシート
交野 静理:「……空を見てるとね。一人じゃない、って思えるんだ」
交野 静理:"コル・スコルピィ" 交野 静理(かたの・しずり。17歳。UGNチルドレンであり、現役女子高生でもあります。
交野 静理:物静かな性格。友達が多い方ではないですが、人当たりはよく勤勉で品行方正。優等生気質とも言うかな。趣味は読書と天体観測。
交野 静理:6歳までこの雨宿町で育ち、父の仕事の都合で一度町を離れましが、その後後述の事情により、高校入学と同時に生まれ故郷に帰ってきました。
交野 静理:実は5年前に大事故に遭い、心臓部に瀕死の重傷を負いました。その心臓部を、UGNエージェントである父の図らいによって遺産での代替を試み、奇跡的に成功。
交野 静理:その影響でオーヴァードとして覚醒し、以後はチルドレンとして訓練を積んでいました。現在は状態も安定して元気なようです。
交野 静理:……ただ、融合した仮初の心臓がどれ程命を担保するかは未知数のため、「落ち着いた故郷で暮らしたい」という母の意向もあり、この町に戻ることになりました。
交野 静理:同時期に雨宿町支部に移籍し、模範的なチルドレンとして任務に励んでいます。
交野 静理:覚醒時に発現した、『蠍の尾』に似た部位を自在に操ることで戦闘行動を行います。このせいで体重が重くなっているのが密かにコンプレックスだったり……
交野 静理:補足事項として、遺産の影響で"哀"の感情が徐々に薄れていっていることが確認されています。
交野 静理:そのため、悲恋や別離の物語を好んで読むことで、「まだその感情を保てている」と認識しているのだとか。
交野 静理:性能としては、エグザイル/ウロボロスの小技持ち白兵アタッカー。
交野 静理:イフリートの腕で強化した《骨の剣》で殴りつつ、《凍てつく刃》で火力補助、カバーリングもあります。
交野 静理:代わりにミドル性能は控えめ。皆さんに頼っちゃいますね。
GM:きゃー交野さーん
交野 静理:こんな感じです。皆さん、どうぞよろしくお願いしますね。
GM:ハロウィンに引き続きよろしくお願いします!
GM:では最後栗生さんお願いします。
栗生 賢人:はーい!
キャラシート
栗生 賢人:「やっぱりね、僕にはこういう仕事の方が似合って……いやいや、もちろん給料分は働くよ?大人だからね?」
栗生 賢人:"ワイズマン"栗生賢人(くりふ・けんと)。一年ほど前に日本支部から左遷され、もとい雨宿町支部に赴任した資料室付きエージェント。
栗生 賢人:表の顔は役場の地域親交課資料室に勤務する公務員。ただ表も裏も、どちらの仕事も真面目とは言えず……。
栗生 賢人:町のあちこちにサボり場を確保していますが、最近はいろんなところで顔見知りと鉢合わせるようになったとかなんとか。
GM:おしごとしましょうね
栗生 賢人: だ が 断 る
GM:キー
栗生 賢人:能力的にはモルフェウス/サラマンダーの白兵屋。Dロイスは組織の助力。ミドル判定はこれで乗り切ります。
栗生 賢人:支部のみんな!力を貸してくれ!明日は真面目に仕事するから!!
栗生 賢人:自己紹介としては以上にて!
GM:今日やって!
GM:栗生さんも夏祭りやらハロウィンやらお疲れ様です!
GM:というところで、まずは共通ハンドアウト。
PC1~3
シナリオロイス:"來火=ジェイトーカー"鈴掛喜一
あなたたちは、UGN雨宿支部に関わるオーヴァードだ。
今日は晴れて風もない日。あなたたちは町中で調査部の人員・鈴掛と出会う。
カヴァーである便利屋のチラシを配っていた彼だが、突然の突風でチラシが大量に飛ばされてしまう。
どうやらそれは、通り掛かりのあやし=RBの力によるもののようだが……。
GM:ということで、調査部の人に偶然会ってもらいます。
鈴掛 喜一:こういう人です
交野 静理:鈴掛さん~(お手々ひらひら)
鈴掛 喜一:眼帯がチャームポイントの情報収集得意マンです。
GM:調査部と処理部は便利屋『(株)ピカピカ』という事務所がカヴァーとなっており、鈴掛くんは営業を担当しています。
GM:なんでコードネームがややこしいかというと、《奇妙な隣人》持ちで普段表に出てるのはレネビの方だからですね。
GM:詳しくは『雨宿町怪事件~雷花、はじけた~』をよろしくお願いします。
栗生 賢人:抜け目ない宣伝。
交野 静理:ダイマは基本。
GM:また今回、先に知っておくとうれしい情報を開示しておきます。いつものやつ。
GM:ステージのちょっと特殊なところの説明です。
★雨宿町のあやし=RBについて 自動開示
この町には古くからレネゲイドビーイングが発生し、時には怪異、時には隣人として共存をしてきた。
一般的なRBとやや異なる点としては『オリジンの形質に近い存在』になりがちなところ。
レネゲイドそのものとしての自覚が無ではないがやや薄く、憑依した先に同調しやすい。
そういったまとまりや行き先のない彼らを屋敷で後見しているのが、山の主を自称するアテナシという古代種RBである。
★雨宿町の土地と共振について 自動開示
この土地には、強力なレネゲイドの気配(ワーディングなど)に反応し、精神感応が起こることがある。
具体的には記憶や思念がその場の任意の人間に伝わりやすくなる。これを共振と言う。
※演出的には、主にオリジナルエフェクト使用後、シーン途中に半マスターシーンが挿入されます。
※また特殊な例として、『明確な意志をもってエフェクトを行使した場合、使用者の定めたルールが効果中適用される』ケースがあります。
GM:下のやつはあったりなかったりするんですが、まあ覚えて帰ってね!という感じ。
交野 静理:テストに出ます
月夜 日傘:蛍光ペンひいとこう
GM:というところでトレーラー貼って開始していきます。
栗生 賢人:押忍押忍!
交野 静理:はーい!
某県雫原市・雨宿町。
昔ながらの町並みと、新興の住宅地とが入り交じる町。
この町には古くから、『あやし』と呼ばれるレネゲイドビーイングが多く住まっていた。
山際に聳える『化生岩』の活性によるあやしたちの増加。
町役場や業者を隠れ蓑とするUGN雨宿支部は、今日も何かと忙しい。
今回は、半日常の物語。
何もないわけでもなく、何かあるというほどでもない、そんなよくある日々。
それでも見逃すわけにはいかない、小さな出来事についての話だ。
UGNの役目、何も戦ってばっかじゃないすからね。
普段の仕事と並行で、事件の予防に努めるのも大事なこと。
まあ、この山ほどのチラシもその一環で……これ配り終わんのかな……。
風も出て来た。嵐になる前に片付け……ああっ!?
ダブルクロス The 3rd Edition『リプレイ・ドロップ 雨宿町半日常〜調査部風模様〜』
日常の守護者がおれらなら、おれらの日常は、おれらで守んないと。
……ただ、ちょっとばかりみんなの力は貸してもらわないとなんないすね。よろしくどうも!
オープニング
GM:全員登場!
GM:登場侵蝕をお願いします。
栗生 賢人:1d10
DoubleCross : (1D10) → 5
月夜 日傘:1d10
DoubleCross : (1D10) → 2
交野 静理:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+8[8] → 48
交野 静理:きゃう
月夜 日傘:41+2=43
GM:交野さん高い
【雨宿町・路上】
GM:ある、晴れた日のことだ。
GM:空は澄み、雲もさほどない。良い行楽日和だった。
GM:あなたたちはそれぞれの理由で町中の住宅街の道を歩いていた。
GM:そんな中、一軒の家から眼帯をつけた青年が出てくる。
鈴掛 喜一:「はーい、お疲れ様です。電球くらい全然替えますって」
鈴掛 喜一:「あ、これうちのチラシすね。(株)ピカピカをよろしくお願いします」
【鈴掛喜一・『(株)ピカピカ』営業担当】あるいは【"來火=ジェイトーカー"・UGN雨宿支部調査部員】
GM:この町のUGN支部の一部は、便利屋をカヴァーとしている。
GM:彼はそこの営業担当だ。あなたたちも、顔は見知っている(とうれしい)。
月夜 日傘:「あれっ、こんなところにカリブの海賊が」出て来た彼を見た第一声がこれだ
月夜 日傘:家庭科の授業で作ってそうなバッグを肩に提げている人物が、ちょうど住宅街の奥の方からやってきた。
鈴掛 喜一:「うおっ、どもども」
栗生 賢人:「──おや、こりゃまた珍しい取り合わせで鉢合わせたもんだ」
鈴掛 喜一:「海賊かー。海ないけど!」
GM:周辺は山あいの平地だ。小川はある。
栗生 賢人:丁度その反対側から、"測量道具"を納めたケースを背負った青年が歩いてきて。やあ、などと手を挙げる。
月夜 日傘:「やぁどうもジャック・スズカケさん。……と、クリーフ・ケントさん?」
交野 静理:更に、長い髪を今日は括らずに下ろしたままの少女が、そこにはち合わせる。
交野 静理:町営の図書館で借りていた本の返却を終え、帰路に付いていたところだ。
交野 静理:「……あら?」
鈴掛 喜一:「あっれ」
交野 静理:「偶然ですね。皆さんお揃いで」
鈴掛 喜一:どもども、と全員に片手を振りながら。
鈴掛 喜一:「何これ、なんかドッキリとかあります? ……っと」
月夜 日傘:「ドッキリだれか札持ってる?」きょろきょろ
交野 静理:「ええと、あいにくそういう持ち合わせはなくて……」
鈴掛 喜一:振っていた片手で持っていたものを支える。紙の束だ。
栗生 賢人:「いやあ、たまにはいいんじゃないか、偶然ってのも。通りがった理由はそれぞれみたいだけど──」
栗生 賢人:「ああ、鈴掛くんは仕事か。うん、僕も仕事中ってことにしとこう」
鈴掛 喜一:「同時に三方向から知り合いが来んの、さすがに運命感じちゃう」
交野 静理:「あっ。それはまたサボりですね」 栗生さんをじとーっと見る。
鈴掛 喜一:「『おれは』ちゃんと仕事してるよー」ヘラヘラ笑う。
交野 静理:「……まあ、あまり根を詰めてもというとこですし。程々にしてくださいね」
月夜 日傘:「仕事がある人ってみんな大変だねぇ。私は遊んできたとこ」
月夜 日傘:バッグの中から携帯ゲーム機を取りだしてみせる
鈴掛 喜一:「いいなー。おれはですね。外回りしながら……こいつ配ってんの」
鈴掛 喜一:持っていた紙束は、どうやら便利屋のチラシのようだ。
交野 静理:(常樹くんが言ってたな。『面白い人がいるんだよー!』って……多分、月夜さんのことだと思うけれど)
栗生 賢人:「そう言う静理ちゃんはお出かけの返りで、日傘さんはいつもの御殿通いかな。……うん、大真面目なのは鈴掛くんだけみたいだ」
鈴掛 喜一:「真面目でーす」
栗生 賢人:「カバーで会社勤めも大変だねえ。町のみんなに頼られる会社となればなおさら、だ」
月夜 日傘:「そうそう、中古ゲーム買い込んで適当に遊んで……なになに、紙飛行機の材料?」
交野 静理:「はい、図書館に少し」 リュックをがさりと揺らす。
月夜 日傘:チラシを覗き込みます。ぐいっと。
鈴掛 喜一:「まあ、こんな良い天気だとそりゃ出かけたくもなるよね……紙飛行機じゃねえって」
鈴掛 喜一:「ちゃんと宣伝しないと、表の方の仕事が立ちゆかないわけですよ」
交野 静理:「もう。邪魔したら困っちゃいますよ」
月夜 日傘:「邪魔じゃないですー。ちゃんと読もうとしてるんですー」
月夜 日傘:「チラシは読まれないと意味がないじゃないかぁ!」
栗生 賢人:「日傘さん、大抵のことは自分でやっちゃうでしょ」
鈴掛 喜一:「はは、良かったら今度ポスティングのバイトとか来てくださいよ……」
GM:その時だ。
楓梨:「あああああ、待って待ってーーー」
GM:遠くから、少女の声と。
風:ぴゅー
交野 静理:「バイトかあ……そういうのも、面白そ────わ、わっ」
GM:強い、一陣の風が吹き渡った。
GM:先程まで、そよ風もなかったほどなのに。
月夜 日傘:「わわわわわ」長い髪がばさーっなって顔に被さっている
鈴掛 喜一:「うわっ!?」
GM:ばさばさばさばさ!!!!
栗生 賢人:「うおっ……?」 首の後ろで短く結んだ髪が、ぱたぱたと揺れる。
GM:鳥の羽ばたきのような音がして。
GM:チラシの束は、不意に空に舞い上がる。
交野 静理:「あっ、チラシ……!」 髪を片手で抑えながら、飛んでいく方を見つめるしかできない。
鈴掛 喜一:「あっ!?」
鈴掛 喜一:手を伸ばすが、一枚くらいしか掴めない。
鈴掛 喜一:「やべっ、全部!?」
月夜 日傘:「あっ。……あらーっ」髪が顔に被さって貞子みたいになったまま空を見上げる
栗生 賢人:「……遅めの春一番、ってワケでもなさそうかなあ、こりゃ」
楓梨:「やーーー、待ってってばああああ」
栗生 賢人:空に舞うチラシ、そして駆け込んできた少女へと視線を。
楓梨:ぽてぽてと、あまりに遅いスピードで走ってくる。
楓梨:「ふい」
楓梨:パーカーを着た、のんびりした雰囲気の少女だ。
交野 静理:「あー……もう、あんなに遠く……」
楓梨:「あっ、あの、そこの人……ゆ、ゆーじーえぬ?の人です?よね?」
鈴掛 喜一:「え、おれ?」
交野 静理:「あ、ええっと……」 大人二人の顔を交互に見る。
楓梨:「ごめんなさいっ!」
楓梨:あなたたち全員に対して、一度ずつぺこぺことお辞儀をする。
楓梨:足りないと思ったのか、もう一度する。
楓梨:「今のやつ、わ、わたしがやっちゃった……? かも?なんです……」
交野 静理:「とりあえず、顔を上げてください、ね?」 安心させるように、優しく微笑みかける。
楓梨:「あっ、そっか」
楓梨:「ぜ、ぜんいんがゆーじーえぬ?の人とはかぎらない……?」
栗生 賢人:「なるほど。……うん、まだ事情は何も分からないけれど、とりあえず……」
月夜 日傘:「今の……いたずらな風のこと?」
月夜 日傘:手櫛を髪に通しながら
栗生 賢人:「往来じゃなくて、どこかでゆっくり話をしてもらった方がいいな、これは」
楓梨:「そうなんです! そう! あのあのあの、普段はもっとふわーってなるはずが」
楓梨:一生懸命に説明しようとしているが、要領を得ない。
鈴掛 喜一:「そすね、チラシ、追っかけるのは大変そうだし……っても、なんか今の風」
交野 静理:(……風を操ったり、そういうことかな)
鈴掛 喜一:「明らかに変だったし……狙って吹いてた、みたいな」
栗生 賢人:「だよなあ。…… 鈴掛くん、すまないけどチラシを探すのはちょっとだけ後回しだ」
交野 静理:「そうですね。ゆっくりお話聞かせていただいた方が良さそうです」
月夜 日傘:「賢人さん、サボりにちょうどいい落ち着ける場所って知らなーい?」
栗生 賢人:「それを教えちゃあ僕の行先がまたひとつなくなるでしょうが。……ま、今さらか」
栗生 賢人:「……それじゃあまあ、ちょっと甘いものでもつつきながら。話を聞こうか」
交野 静理:「栗生さんのサボり場所って、雰囲気いいんですよね」 くす、と微笑む。
交野 静理:「……ああ、そういえば」
交野 静理:「お名前を、お聞きしても?」
楓梨:「あっ、め、めちゃ失礼……!」
楓梨:「楓梨(ふうり)です。あの、えっとあの、名字はなくて」
楓梨:「あの、お山のあやし、なので……」
GM:ロイス取得のみできます。
GM:なお、短くて人の少なめな卓なので、積極的にロイスは取っていこう
月夜 日傘:楓梨ちゃんに ○連帯感/キューティクルのうらみ でロイス取得!
交野 静理:鈴掛さん ◯尽力/隔意 で取得。ここは以上で。
栗生 賢人:鈴掛くんに「■仲間意識/不安」にて!
栗生 賢人:OPはひとまずこの1つで。残りはミドルで…取る!
GM:はーい
月夜 日傘:鈴掛 喜一 ○誠意/憐憫 で取得。社会人かわいそう
月夜 日傘:以上!
ミドル1
GM:判定をして話を聞いたり、調査をしたりするシーンです。
GM:まあ全員登場で。登場侵蝕をお願いします。
交野 静理:交野 静理の侵蝕値を1D10(→ 5)増加 (48 → 53)
月夜 日傘:月夜 日傘の侵蝕値を1d10(→ 9)増加 (41 → 50)
栗生 賢人:栗生賢人の侵蝕値を1d10(→ 8)増加 (37 → 45)
GM:高めだ
GM:まず判定から。
GM:現在行える行動は4つ。
★飛び散ったチラシを拾う〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉〈運転〉9
★周囲に助力を頼む〈交渉〉〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉7
★楓梨について〈情報:噂話〉〈交渉〉7
★強風の正体について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉8
GM:今回はPC3人に加えて鈴掛喜一もいますので、余った項目をひとつ自動開示します。
GM:あとこの技能やイージーエフェクトは使えませんかという提案も受け付けますのでどうぞ。
GM:項目を決めてレッツ判定だ。失敗したら登場侵蝕振り直しでやり直せます。
月夜 日傘:では「周囲に助力を頼む」を情報:UGN。コネ:UGN幹部を使用し強化ビジネススーツ適用で判定します!
GM:どぞ!
月夜 日傘:4dx+3>=7
DoubleCross : (4DX10+3>=7) → 10[2,2,7,10]+8[8]+3 → 21 → 成功
栗生 賢人:すんごい
GM:高!?
GM:成功です……
交野 静理:すごい!
月夜 日傘:UGNとか色んなとこにいる知り合いがめちゃくちゃ暇だったっぽくて
月夜 日傘:すごく手伝ってくれました
GM:ありがたいね……
交野 静理:では、私はチラシを拾いに行きますね。
GM:ゴー
交野 静理:4dx+4>=9 白兵で判定
DoubleCross : (4DX10+4>=9) → 10[2,2,9,10]+4[4]+4 → 18 → 成功
GM:高いよ!!
交野 静理:たくさん拾えました。
GM:ばっちりじゃん
GM:こちらも成功
栗生 賢人:たっぷり拾えた!
栗生 賢人:では最後、強風の正体について。組織の助力を使用して判定!
栗生 賢人:10dx+5>=8
DoubleCross : (10DX10+5>=8) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,8,10]+8[8]+5 → 23 → 成功
栗生 賢人:よし。
GM:君たちなに?
GM:UGNこわ……成功です
GM:全員回すと思わなかったです。
交野 静理:ぶんぶん!
鈴掛 喜一:では、★楓梨について〈情報:噂話〉〈交渉〉7 これをNPC都合で自動開示。
GM:以上、4項目全て開示します。
★飛び散ったチラシを拾う〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉〈運転〉9
チラシはあちこちに飛散しているが、意外に数が少ない。
大多数はまとめて強風に吹かれてどこかを舞っているようだ。
★周囲に助力を頼む〈交渉〉〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉8
ご近所やUGNの人員に助けを頼んだ。幾らかのチラシが集まった。
それと共に、強風があちこちで一瞬吹いてはすぐ移動してしまっていること、その行き先がわかる。
★楓梨について〈情報:噂話〉〈交渉〉8
風狸という妖怪の伝承から生まれたレネゲイドビーイング。ハヌマーン。
普段は山に住んでいるのだが、現在は散歩のため外出中。
マンションから落ちてきた洗濯物が汚れないよう風を吹かせたのだが、予想外の強さになって戦慄している。
★強風の正体について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉9
恐らくは空気または風のレネゲイドビーイングが自然発生したものと思われる。
まだ幼く意思も弱いRBは、楓梨の風に影響を受け、一時的に力が増大してしまっている。
悪意がある様子ではないが、このまま放置するのは危険そうだ。追う必要があるだろう。
GM:ということで、楓梨のせいでも一応あるけどなんか変なのがいるっぽいよーということがわかります。
【雨宿町・喫茶『オペラ』】
GM:あなたたちは小さな喫茶店へと集まった。
GM:店内には良い音質で温かなジャズがかかっている。
GM:人は少ないが、居心地は悪くなさそうな喫茶店だ。
鈴掛 喜一:「あのさ、楓梨ちゃん、んなべそべそしないで大丈夫だってば……」
鈴掛 喜一:「UGN、別に取って喰いやしないよ?」
楓梨:「だってだって、わたしのせいだし……」
楓梨:「あの、洗濯物を助けてあげようと思ったんです」
楓梨:「お散歩中に見つけて、落ちちゃいそうだったから、えいって」
楓梨:手をえいっとやる。
楓梨:「そしたら全部吹っ飛んじゃうと思わないじゃないですかあああ」
交野 静理:静かに頷いて話を聴きながら、カフェオレを一口。
交野 静理:「そうだったんですね。でも、私も同じことやっちゃったとしたら……凹むなあ」 少し笑う。
月夜 日傘:「私は笑うけどなぁ」
月夜 日傘:「みんなでチラシを指差してけらけら笑うよ、きっと」
栗生 賢人:「なるほどなあ。うん、悪いことをしようとしたんじゃないなら、僕らが責めたり怒ったりすることじゃあない」
楓梨:「お洗濯はかわいそうだし……うう、お山でもおこらりる」
楓梨:肩を落としている。
交野 静理:「怒られちゃう前になんとかすれば大丈夫ですよ。ね?」
鈴掛 喜一:「そうそう、上手く止められたりしないの?」
楓梨:「それができなくってーー!!」
楓梨:「えいってしたんですよ、えいって」
楓梨:手をえいっとやりながらべそをかいている。
交野 静理:「んん……どうしちゃったんでしょうね。ええと、私からは、とりあえず」
交野 静理:リュックの中から、飛び散っていたチラシをまとめてファイルに入れたものを取り出す。
栗生 賢人:風の「あやし」だという少女が「えいっ」とする度に、心地よいそよ風が感じされるように思えて。自然、チョコレートケーキの甘味が残る頬が緩む。
鈴掛 喜一:「あっ助かるー」
交野 静理:「飛んでいった方向に林があったので。その辺りに引っ掛かっている分は全部、拾ってきたはずです」
交野 静理:木の上とかにも引っ掛かっていたが、尻尾を伸ばしてちょちょいと。人目のないところで助かった。
交野 静理:「でも、飛んでいった量に比べれば全然大した量じゃないんですよね……」
交野 静理:「月夜さんの方は、どうでしたか?」
栗生 賢人:「確かに。一抱えはありそうだったものなあ。町内の戸数とトントンくらいはあったんじゃないか、あれ」
鈴掛 喜一:「あれ全部配れって鬼すよ」
月夜 日傘:「こっちも集めてもらってきたけど、そうだねー。数はだいぶ少ないと思う」
月夜 日傘:束ねたチラシをテーブルの上に置いて
交野 静理:頷く。「私の分で全体の……10%くらいでしょうか」
月夜 日傘:それから印を付けた地図
月夜 日傘:「こっちと、ここ。それからこっち。子供達のグループ幾つかに集めてもらったけど」
交野 静理:「流石に範囲が広いだけあって、多いですね……でも、やっぱり足りないような?」
月夜 日傘:「うん。ぜんぜん足りない」
月夜 日傘:「……でも、気になる証言はあったよ」
栗生 賢人:「……と言うと?」
交野 静理:「というと?」
月夜 日傘:「今日は風が強いってみんなが言うんだ。どっちからどっちに吹いてた? って聞いてみたら」
栗生 賢人:言葉と、発言のタイミングが被ったことに。くすりと小さく笑う。
月夜 日傘:きゅっ 地図にペンで印を付ける
月夜 日傘:「だいたいみんな、こっちの方だって言うんだよねぇ」
交野 静理:栗生さんの方を少し見て、こちらも笑みを返して。地図を覗き込む。
鈴掛 喜一:「ははあ、進行方向が決まってるんだ」
月夜 日傘:「少し〝ごーっ〟て強く吹いて、すぐ止むみたいな。変な風だったってさ」
交野 静理:「私が拾っていた林が……この辺りで」 細い指で地図をとん、と叩く
楓梨:「やっぱり変なんですよう、わたしの風、そこまで強くないもん」
交野 静理:「その更に向こう側、という感じですね」
栗生 賢人:「……なるほど。ちなみに、今日の風向きは丁度逆だ。楓梨ちゃんの吹かせる風に、そこまでの力がないんなら──」
栗生 賢人:何かを言いかけて、卓上に出したままの業務用スマホの画面に目を落とす。何かしらのメッセージが着信したらしく、それを一読してから。
交野 静理:「何か、良い情報ですか?」
栗生 賢人:「力ある存在が生まれかけている、ってことだろう。……風の進路上でね、微弱だけれどレネゲイドの痕跡が確認されたそうだ」
栗生 賢人:「起源不明、分類未定のレネゲイドビーイング。それが、あの強風の正体だ」
交野 静理:「生まれたて……ということ、でしょうか」
楓梨:「えっ、じゃあ、わたしの仲間が……?」
月夜 日傘:「お土産のケーキ買ってったほうがいい……?」
楓梨:「じゃじゃじゃじゃじゃあ、わたしだけのせいでは、なかった……?」
楓梨:「よ、よかったーーーーー」ほっとしてずるずる椅子から落ちそうになっている。
交野 静理:「そういうこと、みたいですね」 こちらもほ、と一息つく。
鈴掛 喜一:「おれの仲間でもあるわけね。ふーん」
栗生 賢人:「これから、良いものになるのか良くないものになるのかは分からないけれどね。それこそ、一緒にケーキをつつける仲間になってくれるならいいけれど──」
月夜 日傘:「仲良くなるにも、まず一緒に遊ばないとね」
栗生 賢人:「まずは、追いかけて確かめなきゃいけない。場合によっては──」
交野 静理:少し目を細めて、その言葉を聞いて。「……そうですね。きちんと、確認しなくては」
交野 静理:(町の子どもたちも、かなりの数目撃してるみたいだし。暴れたりされると……困っちゃうから)
鈴掛 喜一:「……もし仮に戦闘になったら、おれはいまいちなんで」
鈴掛 喜一:「よろしくお願いしますよ。サポートとか、連絡は任せて」
月夜 日傘:「戦闘……なんて言っても、あんまり身構えてかかったら良くないかもよ?」
月夜 日傘:「いきなりお説教されてよろこぶ子供なんか、どこにもいやしないのさ」
鈴掛 喜一:「はは、そりゃそうだ」
栗生 賢人:「そうだねえ。相手は、生まれたてのいたずら小僧だ。いや、女の子かもしれないけどね」
月夜 日傘:「うん。だからまず」
交野 静理:「ご挨拶から、かな」
月夜 日傘:「赤の他人じゃなくなるところからはじめよう」
月夜 日傘:「私と君達みんなのように。ね?」
鈴掛 喜一:「……そうしてあげてください。俺からも、お願いします」
栗生 賢人:「……ああ。誰だって、生まれて独りっきりじゃあ不安なもんさ」
栗生 賢人:──夏。心残りから生まれた、ひとりのレネゲイドビーングのことを思い出して。これまで浮かべたそれよりも、穏やかな笑みを零す。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
交野 静理:楓梨さん ◯尽力/不安 で取得します。
交野 静理:購入は……どうしようかな。特別なものは特に、という感じだけれど……
栗生 賢人:こちらも楓梨ちゃんに「■誠意/憐憫」にて!
月夜 日傘:ここはロイスは無しで次に回す 購入はスナイパーライフル目標19!
月夜 日傘:2dx+2>=19
DoubleCross : (2DX10+2>=19) → 10[9,10]+1[1]+2 → 13 → 失敗
月夜 日傘:財産点6支払って購入、装備します
GM:おかねもち!!
栗生 賢人:購入はー、月夜さんシューターズジャケットとか要ります?
月夜 日傘:月夜 日傘の財産点を6減少 (12 → 6)
月夜 日傘:あっ、無理しない範囲で手に入るならもらうー
栗生 賢人:はーい。じゃあ組織の助力を使って購入判定!
栗生 賢人:10dx+5>=13
DoubleCross : (10DX10+5>=13) → 10[3,3,3,3,4,6,6,6,9,10]+4[4]+5 → 19 → 成功
交野 静理:すごー
月夜 日傘:すっごい
栗生 賢人:成功!月夜さんにパス!
月夜 日傘:うけとり!
交野 静理:UGNボディアーマーをとりあえず狙っておきましょう。腐らない。
交野 静理:1dx+2>=12
DoubleCross : (1DX10+2>=12) → 9[9]+2 → 11 → 失敗
月夜 日傘:そして即座に装備!
交野 静理:財産点1使用で入手。
月夜 日傘:あっ、交野さんパワーアシストアーマー&ウェポンケースとクリスタルシールド&ウェポンケースいる?
交野 静理:はわわ……(初めて見る)
交野 静理:お借りして良いなら……ありがたく!
GM:凄いセットだ
交野 静理:では、先程手に入れたボディアーマーは栗生さんへ。
栗生 賢人:いただきます!ありがたい!
月夜 日傘:はーい、全部合わせて常備化ポイント54点分どうぞー
栗生 賢人:自分は以上にて!
月夜 日傘:以上!
GM:やべえ
GM:闇取引……
交野 静理:いただきました!以上です。
ミドル2
GM:会話をしながら風のいそうなところまで移動するぜ!というシーンです。
GM:全員登場! 登場侵蝕をお願いします。
月夜 日傘:月夜 日傘の侵蝕値を1d10(→ 7)増加 (50 → 57)
交野 静理:交野 静理の侵蝕値を1D10(→ 3)増加 (53 → 56)
栗生 賢人:栗生賢人の侵蝕値を1d10(→ 5)増加 (45 → 50)
【雨宿町・路上】
GM:風の進行方向は判明した。あなたたちはそれを追って移動をしている。
GM:町並みはのどかで、トラブルという雰囲気もない。
GM:ただ、時々「これを飛ばされた」という話題がふと耳に入る。それが増えている。
月夜 日傘:「かわいい悪戯っ子だねぇ」
交野 静理:「こっちで間違いはないみたいですね……そこかしこで噂になってる」
月夜 日傘:「力の加減がわからないのか、ちょっとおいたが過ぎるのか」
栗生 賢人:「そのどっちも、って感じはするけどね。……いや、それにしたって」
交野 静理:自分のスマートフォンを開けば、通信アプリのグループチャットで同級生が騒いでいるようだった。
栗生 賢人:「まさか、自分が生きてる間に。布団が吹っ飛んだ、なんて状況にかち合うことになるとはね……」
栗生 賢人:くだらないダジャレも、現実に起こってしまったのだから仕方ない。
月夜 日傘:「あはははっ」駄洒落を受けてからからと笑う
交野 静理:「そうそう飛びませんからね、布団……」
月夜 日傘:「まぁ、最初は難しいものだよね、能力」
月夜 日傘:「レネゲイドは──あぁ、私達のようなものは」一度の言い直しを挟んで
交野 静理:「そうですね。『あやし』の方々は……生まれながら、ですし」
月夜 日傘:「普通の生き物が自然に持ってる力とは、ちょっと毛並みが違うから」
交野 静理:もちろん、人間でも生まれながらに──という場合は少なからずあるものだけれど。
月夜 日傘:「君達だってあったんじゃない? 能力を持て余したり、困らされたりさ」
月夜 日傘:「……じゃない?」
交野 静理:「それは、もう」 困ったように笑う。「私は……見た目に、変わってしまった部分がありますし」
交野 静理:「変わったというか、増えた、といいますか」 背中に隠した尻尾──尾骶骨から伸びる異常器官が、僅かに服の中で揺れる。
栗生 賢人:「こっちはまあ、武器を握らなければ大した力も使えない部類だけどね。それでも──」
栗生 賢人:「──むしろ逆だな。レネゲイドの力があっても、どうにもならないことも沢山あるんだと思い知らされた」
栗生 賢人:「レネゲイドは決して万能の力じゃあない。良いも悪いも、使う者次第。……レネゲイドの化身、レネゲイドビーイングたる日傘さんには釈迦に説法かな」
交野 静理:「日常生活にちょっと便利、くらいだったりしますからね」 高いところのものが取れたりとか。
月夜 日傘:「慣れちゃうと、まぁ、それくらいになるよねぇ」
月夜 日傘:「……UGNの人には良く言われるけどね、化身とか具現とか。私としてはそういう認識はあんまり無くって」
月夜 日傘:「ふっと気付いたらこの町で、ちょっと人と違う形で生きてるなぁ、くらいのものなんだけど」
月夜 日傘:「それでも最初は他のひととの違いに戸惑ったり、それなりに大変だった記憶はあるんだよ」
月夜 日傘:「顔も名前も知らないけど、〝あの子〟もそうなのかなぁって」
交野 静理:「月夜さんが、ですか。……あまり想像がつきませんね」
交野 静理:「そうですね……今も、きっとこの先のどこかにいるのでしょうし」
交野 静理:「寂しがったり、してなければ良いのですが」
月夜 日傘:「うん。ひとりは寂しいし、悲しいよ」
栗生 賢人:「……そうだね。あの風の子はもちろん──」
栗生 賢人:「自分の力から生まれた子が、もし誰かを傷付ける存在になってしまったら。楓梨ちゃんは、とても悲しむと思う」
交野 静理:少しだけ目を伏せる。寂しい──それから、哀しい。それを、強く意識する。思う。……まだ。
月夜 日傘:「寂しいとか悲しいとか、そういうのは辛いからね。どうしたらいいかわからなくなる」
交野 静理:「……はい。そうなったら──私も、『哀しい』です」 胸にきゅ、と手を当てて。
月夜 日傘:「だからって訳じゃないけど、誰かと居るのはいいよなぁ……って思うんだ」
栗生 賢人:「それが、あの橋の下でのどんちゃん騒ぎの理由かい?」
栗生 賢人:努めて、声色は軽やかに。
月夜 日傘:「うん。楽しいでしょ?」
月夜 日傘:にっこりと笑って頷き──不意に、
月夜 日傘:交野の肩を軽く掴んで、ぐいっと引き寄せる
月夜 日傘:……もう一方の手は栗生の肩に回し、こちらは些か強めにぐい。
交野 静理:「ふぁ……?!」
栗生 賢人:「おおっと?」
月夜 日傘:「悲しそうな顔の子がふたりいた。どうしたの?」
交野 静理:下げていた視線が、自ずと上がって。白黒させながら、二人の顔を順番に見つめる。
交野 静理:「あ、……い、いえ、そんな顔、してたでしょうか……」 顔が、近い。
交野 静理:「ちょっとだけ、物思いに耽ってはいたかも、しれませんが……」
栗生 賢人:「してたとも。……ああ、僕もそんな顔をしてると日傘さんが思ったなら──」
栗生 賢人:「子供たちに、そんな顔をさせる自分がね。不甲斐ないと思ったからさ」
交野 静理:「…………」 ほ、と。胸を撫で下ろす。
栗生 賢人:少女と、妙齢の女性とも青年ともつかない"怪人"の顔を、交互に見て。
栗生 賢人:「……すまない。気を遣わせたな、日傘さん」
交野 静理:「……私。まだちゃんと、哀しめて……」 消え入りそうな小声で、独り言のように。そう漏らす。
月夜 日傘:「この町の名前、なんだっけ?」
月夜 日傘:また、唐突にだ。
月夜 日傘:両腕でふたりを左右に捕らえたまま、空を見上げて、そう言った。
交野 静理:「雨宿町……です、が」
交野 静理:つられて、空を見上げて。
月夜 日傘:「雨に降られたらどこかに逃げる。軒下でも、大きな木の下でも、どこだっていい」
月夜 日傘:「雨でほっぺたを濡らすのは、みんな嫌だから」
月夜 日傘:「だからこの町で一休みするんだろ?」
栗生 賢人:「……ああ、そうとも。雨が止むまで雨宿り、だ」
交野 静理:「……一休み」 雨に追い立てられて、バス停で雨宿りした出来事を思い出して。
栗生 賢人:ふたりに続き、空を見上げる。雨雲の欠片も見えない、春の空。
栗生 賢人:──それでも。なんだかしっとりとした空気が、ここにはあるように思えて。
交野 静理:「雨宿りしたら……良い思い出ができることも、ありますし」 経験談だ。
月夜 日傘:「雨は止んだ?」
交野 静理:「止んだら。それはそれで、嬉しいです」
月夜 日傘:「ならふたりとも、遊びに行こう」
月夜 日傘:「晴れ空が眩しいならその時は、ちょっと日傘でもさせばいいのさ」
栗生 賢人:「ああ、行こう。……哀しみに思いを馳せるのも、大事だけど」
交野 静理:肩に触れる手の感触が、押し付けられるように触れている腕の感触が、温かい。
栗生 賢人:──エージェントという立場上。UGN関係者、とりわけチルドレンの事情はある程度知識として知っている。それを後ろめたくは思わないが。
栗生 賢人:「楽しいことも、人生には必要だ。……先が長い人生なら、余計にね」
交野 静理:そんな思いを知ってか知らずか、下がっていた眉が、少しだけ元の角度を取り戻して。
交野 静理:「はい。……今日はもうしばらく、晴天が続きそうですね」
交野 静理:眩しそうに空を見上げて、ほころぶように笑った。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
GM:ミドルは最後!
月夜 日傘:栗生 賢人 ○友達/悲壮感
月夜 日傘:交野 静理 ○友達/疎外感
月夜 日傘:でロイス取得!
交野 静理:栗生さん ◯信頼/隔意 、 月夜さん ◯懐旧/猜疑心 で取得。
栗生 賢人:日傘さんに「■感服/憤懣」、交野さんに「■尽力/隔意」で取得!
栗生 賢人:購入は……ダメ元でお薬を狙ってみましょう。ブルーゲイル、組織の助力つき!
栗生 賢人:10dx+5>=20
DoubleCross : (10DX10+5>=20) → 9[2,2,2,2,3,3,7,7,8,9]+5 → 14 → 失敗
交野 静理:同じくおくすり!
交野 静理:1dx+2>=20
DoubleCross : (1DX10+2>=20) → 10[10]+9[9]+2 → 21 → 成功
交野 静理:ふえ
栗生 賢人:お、丁度財産点は6あります。入れて購入!
GM:ふええ
交野 静理:アトリエ・アトリから拝借してきた分の残りかな……
交野 静理:手持ちに入れます!
月夜 日傘:では照準器を
月夜 日傘:2dx+2>=15
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 9[8,9]+2 → 11 → 失敗
月夜 日傘:財産4支払って購入、スナイパーライフルに装着して以上!
栗生 賢人:こちらも手持ちで持っておきます。自分で…使う!
月夜 日傘:月夜 日傘の財産点を4減少 (6 → 2)
GM:以上かなー
栗生 賢人:うす、以上です!
クライマックス
GM:全員登場! 登場侵蝕をお願いします。
月夜 日傘:月夜 日傘の侵蝕値を1d10(→ 9)増加 (57 → 66)
交野 静理:交野 静理の侵蝕値を1D10(→ 4)増加 (56 → 60)
栗生 賢人:栗生賢人の侵蝕値を1d10(→ 1)増加 (50 → 51)
交野 静理:栗生さん上がらないね……
GM:地味に格差がある
栗生 賢人:落ち着いている……
月夜 日傘:落ち着いてらっしゃる
【雨宿町・天弓山の麓】
GM:あなたたちは、山にほど近い空き地へとたどり着いた。
GM:風は、崖にぶつかって止まったようで、そこに居た。
GM:居た、というのは、見た目でよくわかったからだ。
GM:チラシをはじめ、これまで吹き飛ばしてきたものが全て、舞い上がって渦を巻く。
GM:見えないはずの風が、塊とでも言うべきつむじ風に変わっている。
交野 静理:まだすぐ近くに寄ったわけでもないのに、強い風が吹き曝している。髪を片手で抑えて撫で付けながら、
交野 静理:「思っていたより、ずっと大きい……」
交野 静理:(ちゃんとお話ができるといいけれど……)
月夜 日傘:「おー。随分とあちこちで遊んできたみたいだ」
月夜 日傘:風を見上げて感嘆しつつ、髪を紐で結んでいる
風:びゅうびゅうと、音だけが響いている。
栗生 賢人:「散歩はもう十分じゃないかな。……僕らとしては、きみと話がしたいと思ってるんだけど──」
栗生 賢人:強風に目を細めて、小さな嵐のようになってしまった「それ」を見上げる。
風:あなたたちの声に反応をしたのか、中のものたちが一際高く舞い上がる。
風:べっ、と吐き出されるように、チラシが一枚、交野さんの方へ。
風:くしゃくしゃになったそれは、拒絶する心を示すようだった。
交野 静理:「わっ」 顔にぶつかる寸前で、なんとか受け止める。
交野 静理:「……嫌、なのかな」
風:ごうごう、と音がだんだん大きくなる。
交野 静理:「ごめんね。急に来て、怖いよね」 チラシを綺麗に畳んで、手を伸ばす。
交野 静理:「大丈夫。私たちは、あなた達と……お話がしたいだけなの」
風:あなたたちの肌に、春にしては冷たい風が吹き付けていく。
栗生 賢人:「……静理ちゃん。日傘さん。残念だけど、まずは話の前に一仕事、となりそうだ」
風:その風には、拒絶するようなレネゲイドの気配が感じられることだろう。
月夜 日傘:「残念って言わないの」
交野 静理:「……どうして、ですか?」 少し哀愁の滲んだ目を、月夜さんに向けて。
月夜 日傘:「言葉だけが会話じゃないよ、君」
月夜 日傘:「ボディランゲージじゃないけれど、少しの運動もいいだろう」
月夜 日傘:「相手は遊びたい盛りの子供かも知れないんだ」
月夜 日傘:「疲れて寝るまで相手するのを、残念と言うのは、ほら」
交野 静理:目を上げれば、様々なものが飛び交っている。……それは、確かに少し──楽しそうに、見えなくもない。
月夜 日傘:「なんだか義務感のようで楽しくない!」
交野 静理:「月夜さんの、得意分野ですね」 僅かに微笑んで。
栗生 賢人:「……なるほど。遊びなら──楽しまなきゃね」
交野 静理:「それじゃあ、それに倣って……一緒に、遊んでみましょうか」
栗生 賢人:ハロウィンの時に垣間見せた、どこか少年の面影を見せる屈託のない笑みを。風の子、嵐の子へと向けて。
GM:再度、風。それはどこか、子供が駄々をこねているような風でもある。
GM:その風に乗ったレネゲイドが、あなたたちの衝動を励起する。
GM:それはまた、土地の力とも、静かに共振を起こし始めていた。
GM:衝動判定、意志で9!
交野 静理:3dx+4>=9
DoubleCross : (3DX10+4>=9) → 9[2,4,9]+4 → 13 → 成功
交野 静理:60+2d10
DoubleCross : (60+2D10) → 60+9[3,6] → 69
栗生 賢人:くくく……意志は弱いぞ……!
栗生 賢人:1d10
DoubleCross : (1D10) → 3
栗生 賢人:ほらな!
月夜 日傘:ネイバーと一品あわせ
栗生 賢人:2d10+51
DoubleCross : (2D10+51) → 7[3,4]+51 → 58
GM:ダイボがないとね
月夜 日傘:3dx+2>=9
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 9[1,3,9]+2 → 11 → 成功
月夜 日傘:ふふん そして侵蝕
月夜 日傘:2d10
DoubleCross : (2D10) → 17[9,8] → 17
GM:あがった
月夜 日傘:月夜 日傘の侵蝕値を17増加 (66 → 83)
月夜 日傘:月夜 日傘の侵蝕値を17増加 (83 → 100)
月夜 日傘:二回おしちゃった
GM:83ですね
GM:あなたたちの脳裏に、不意に幻覚のような、何か懐かしい感じが呼び起こされる。
GM:それは、共振現象と呼ばれる、この土地固有のものだ。
GM:……風の心が、ひたひたと、伝わってくる。
GM:生まれたばかりの風に、何か思い悩むことなどあるはずもない。
GM:ただ、楽しくてひたすらに走っているだけだ。
GM:知らない誰かが力をくれた。それはわかっている。
GM:そのことが嬉しくて、嬉しくて、はしゃいでいる。
GM:何もかもを吹き飛ばして、舞い上げて。
GM:ああ、でも、そっか。
GM:お礼、するの忘れてたな。そんなことを思った。
GM:誰だろう、優しい風をくれた、知らない誰か。
GM:会いたいな。
GM:なんだろう、心のどこかに隙間があるような気がする。
GM:風はまだ幼くて、寂しいという気持ちを知らない。
GM:それが自分に芽生えたことを、知らない。
GM:……目の前のこの人たちじゃない。でも。
GM:遊ぶ? 一緒に? 本当に?
GM:風に目があれば、きっとキラキラと輝かせていたことだろう。
GM:いいよ。こっちは全力でやってあげる。
GM:止めようと思っても、遅いよ。
GM:……吹き飛んじゃえ!
GM:それは、あまりに無垢で無邪気な気持ち。
GM:まだ人の形も取れない風が、ただひたすらに力を振るっているだけの。
GM:……厄介ではあるが、歪みはそこにはない。まだ間に合う。
GM:あなたたちは、風の『遊び』に付き合うことができる。
GM:それだけの力を、抱えているのだから。
GM:ざあ、と一瞬通り抜けた思いは、千々に去った。
GM:さあ、始めよう。
GM:戦闘開始です。
GM:エンゲージは以下の通り。
[風(6)]
|
10m
|
[月夜(9)交野(6)栗生(5)]
GM:勝利条件はエネミーの撃破。
GM:ではラウンド1.
■セットアップ■
GM:宣言があればどうぞ。
風:ないです
交野 静理:ブルーゲイル使用! 侵蝕+5、行動値+5です。行動値11へ。
交野 静理:交野 静理の侵蝕値を5増加 (69 → 74)
栗生 賢人:ブルーゲイル使用!行動値+5の侵蝕+5!
月夜 日傘:なし!
GM:おくすりが!
栗生 賢人:栗生賢人の侵蝕値を5増加 (58 → 63)
■イニシアチブ■
GM:最速は行動値11の交野さん……ですが
風:《加速する刻》
交野 静理:速い!
GM:風がびゅーんします
風:メインプロセスを行います。
風:マイナーなし。
風:メジャー、《氷の塔》
風:判定前に《援護の風》《ウィンドブレス》
風:対象はPC3人のエンゲージ。
風:判定いきます
風:10dx+13
DoubleCross : (10DX10+13) → 8[1,1,2,3,3,3,4,5,6,8]+13 → 21
風:お、意外と
風:リアクションどうぞー
栗生 賢人:暴走リア不!
交野 静理:オートでPAA、クリスタルシールドを装備。ガードします。
月夜 日傘:ガード!
交野 静理:行動値6に下がります。
GM:かたい
風:ではダメージ
風:3d10+15 装甲ガード有効
DoubleCross : (3D10+15) → 16[3,9,4]+15 → 31
風:どうだーー
月夜 日傘:装甲差し引いても倒れる!
栗生 賢人:装甲で8点引いて……23点ダメージ!HP6に!
月夜 日傘:リザレクト!
月夜 日傘:1d10
DoubleCross : (1D10) → 7
月夜 日傘:月夜 日傘の侵蝕値を7増加 (83 → 90)
交野 静理:装甲25、ガード値12。差し引いてノーダメージ、です。
月夜 日傘:HPも7!
風:みんなかたい 以上
GM:では再度交野さんどうぞ!
交野 静理:あ、イニシアチブが下がってます!
GM:あ、ちがった
GM:栗生さんですね。10!
栗生 賢人:はーい。マイナーで戦闘移動、10m移動して風にエンゲージ。
風:わー
栗生 賢人:メジャー、《コンセントレイト/ペネトレイト/炎神の怒り/煉獄魔神》で白兵攻撃!
栗生 賢人:判定いきます!
風:判定どうぞ
栗生 賢人:12dx+2
DoubleCross : (12DX10+2) → 9[3,4,4,5,5,6,7,8,9,9,9,9]+2 → 11
風:ドッジ!
栗生 賢人:おっとクリティカル入れ忘れ。もう1回振ります。
風:あっほんとだどうぞ!
栗生 賢人:12dx7+2
DoubleCross : (12DX7+2) → 10[2,2,3,4,4,5,7,7,8,8,8,9]+10[2,4,4,7,8,9]+10[1,4,10]+6[6]+2 → 38
風:全然ちゃう
栗生 賢人:えらく伸びたな!?
風:でもドッジ 風だから
風:5dx>=38
DoubleCross : (5DX10>=38) → 10[2,3,9,10,10]+10[9,10]+3[3] → 23 → 失敗
風:風だったがーーー
風:ダメージどうぞ
栗生 賢人:ひえッ
栗生 賢人:4d10+18
DoubleCross : (4D10+18) → 26[7,8,2,9]+18 → 44
風:たっっか
栗生 賢人:44点、装甲無視!
風:それはだいぶきますね。まだ元気寄りだけど……
栗生 賢人:ふふ、だがまだ一番槍よ……!
風:ひー
栗生 賢人:二の太刀三の太刀がある!
GM:侵蝕上げて以上かな
栗生 賢人:栗生賢人の侵蝕値を11増加 (63 → 74)
栗生 賢人:押忍、以上にて!
GM:では9の月夜さん!
月夜 日傘:ヤー
月夜 日傘:マイナーで14m後退し、メジャーアクション、コンボ《創って遊ぼう》
月夜 日傘:《コンセントレイト》+《ペネトレイト》+《創造の御手》対象は風!
風:ぴゃー
風:判定どうぞ
月夜 日傘:10dx7+3 スナイパーライフル使用
DoubleCross : (10DX7+3) → 10[1,1,2,4,6,6,7,8,10,10]+10[5,5,6,9]+6[6]+3 → 29
風:ドッジだーーー
月夜 日傘:あっ、固定値は4!
風:おっと、30かな
風:ダメージダイス増えるじゃん……ドッジします
風:5dx>=30
DoubleCross : (5DX10>=30) → 10[1,3,7,7,10]+5[5] → 15 → 失敗
交野 静理:"伴星B" 《凍てつく刃》 DR直前に使用 ダメージ+[1D+15] 侵蝕[+3]
交野 静理:交野 静理の侵蝕値を3増加 (74 → 77)
風:回したが
風:ダメージドウゾ
月夜 日傘:わぁい
月夜 日傘:えーと
月夜 日傘:4d10+1d10+11+15 装甲有効
DoubleCross : (4D10+1D10+11+15) → 16[4,3,6,3]+1[1]+11+15 → 43
風:ひえ
月夜 日傘:出目がよ
月夜 日傘:ごめん装甲貫通!
風:えーと、それは……一度落ちますね
風:《蘇生復活》
風:HP1で復活だぞ
交野 静理:ほう HP1ですか
風:はい……
交野 静理:頑張っちゃうか……手番をいただいても?
GM:どうぞ! 交野さんの手番です
GM:PC優先ゆえ
交野 静理:ありがたく。では……
交野 静理:マイナーで"七月流火" 《骨の剣》 素手データ変更。攻撃力[+15]/ガード値6へ。 侵蝕[+3]
交野 静理:交野 静理の侵蝕値を3増加 (77 → 80)
交野 静理:メジャーで"掩蔽" 《C:ウロボロス》《シャドーテンタクルス》 対象:単体 射程:10m 侵蝕[+3] 対象は風さん、です。
風:にゃー 判定どうぞ
交野 静理:(4+2+2+1)dx7+3
DoubleCross : (9DX7+3) → 10[3,3,3,4,4,5,7,8,10]+10[2,3,9]+10[9]+5[5]+3 → 38
風:ドッジドッジドッジーー
風:5dx>=38
DoubleCross : (5DX10>=38) → 8[1,2,4,6,8] → 8 → 失敗
風:まわってーー
交野 静理:ほっ。では……
交野 静理:4D10+15+5 装甲有効
DoubleCross : (4D10+15+5) → 24[9,1,4,10]+15+5 → 44
風:みんな安定して40出してくる
風:HP1、装甲ガードありませんでした。風ゆえに。
風:復活エフェクトもなし! 倒れます!
GM:エネミー撃破。あなたたちの勝利です。
交野 静理:ふぅ……なんとかなりましたね。
交野 静理:交野 静理の侵蝕値を3増加 (80 → 83)
交野 静理:メジャー分上げておきます。
栗生 賢人:イエーイ!
月夜 日傘:月夜 日傘の侵蝕値を8増加 (90 → 98)
GM:お疲れ様でした! では演出サクサク!
風:『遊ぶ』という言葉に反応し、ごう、と風が高く立ち上る。
風:中のものたちは、洗濯物の中身のようにくるくる、ふわふわと舞い上がる。
風:なかなかの光景だが……それがあなたたちに襲いかかってくるなら話は別だ。
風:ただの紙も、高速で寒風と共に叩きつけられれば、鋭い刃となる!
栗生 賢人:「おいおい、遊びにしちゃあ度が過ぎるんじゃあないか……!」
栗生 賢人:紙が肌を、服を斬り裂いてゆくが。下に着こんだボディアーマーのおかげで、致命傷には至らない。
交野 静理:「……ぅ、くっ」 強風に晒され、身構える。しかし、
交野 静理:先程託された『雨合羽』──曰く、月夜さんの手製なのだという。
交野 静理:それが、まるで堅固な鎧のように身を守って。柔肌には、傷一つない。
月夜 日傘:……その一方で
月夜 日傘:「痛い痛い痛い痛い痛い! ショートヘアーになるぅ!」
月夜 日傘:すぱすぱと切られている者がひとり。自分の防御をおろそかにしていたせいである
月夜 日傘:紙の刃であちこち切られて、レネゲイドビーイングらしく修復はしているものの
月夜 日傘:「痛いものは痛い!」
月夜 日傘:らしい。
交野 静理:「月夜さん……!」 慌てて手を伸ばすものの、時すでに遅し。
栗生 賢人:「……侮るわけにはいかないか。なら──」
栗生 賢人:強く、そして冷たい風に逆らうように駆け出しながら。背負った"測量道具"のケースをオープン。そこから、細いワイヤーで繋がれた金属の筒や塊が零れ落ちて。
栗生 賢人:空中で、一振りの斧槍へと組み上げられる。それを手に取──らず。
栗生 賢人:「せめて、春らしい風にしてもらおうか!」
栗生 賢人:ワイヤーを掴んだまま、斧槍を振り回す。熱を帯びたそれは風の冷たさを相殺し、舞う紙片を焼いてゆく。
栗生 賢人:「鈴掛くんには後で謝っておくさ。それに──ちょっと僕の手に余るものもあるみたいだ」
栗生 賢人:「済まないが、頼むよ日傘さん!」
風:あなたたちに吹き付ける冷たさが、じわりと弱るのがわかるかもしれない。
栗生 賢人:風と拮抗して熱が届かない中心部。舞い踊る重量物を見上げながら──
月夜 日傘:──ぱぁん。
月夜 日傘:その銃声はいやに軽く、爆発音にも迫力が無く、
月夜 日傘:殺傷を目的とした火薬の炸裂というよりは、ホームパーティーのクラッカーのような響きであった。
月夜 日傘:空を駆ける銃弾は、風に乗る紙片の灰に、
月夜 日傘:「オーケー、頼まれた!」
月夜 日傘:触れる、
月夜 日傘:変わる!
月夜 日傘:大量の土砂が、空に出現した。
月夜 日傘:砂を操るモルフェウス能力。その中でも特に、物質の分解と再構築に特化した能力だ。
月夜 日傘:銃弾を媒介に、離れた地点の物質を、
月夜 日傘:精密さも不要とし、ただ雑多な鉱石の集まりへ造りかえる程度は造作も無い。
風:一瞬、驚いたように風が止まる。やがてまた吹き始めるが、明らかに力が弱っている。
月夜 日傘:重量物は風の流れを妨げ、気流の道行きを鎖す──!
風:重たいものを引きずって、無理やりに飛び跳ねているかのように。
交野 静理:鈍った風に向けて──長い鞭のようなものが、振るわれる。
交野 静理:再び吹き始めた風が、土砂を巻き上げて二人に降り掛かるのを防ぐように、幾つかの塊を弾き飛ばして。
交野 静理:──そうして、風の中心に、尾の先端を向けた。
交野 静理:少女の中枢部、代替器官として機能する『蠍の心臓』──それは、蠍の性質そのものを与えるものではないが。
交野 静理:概念的な能力として。そのほんの一部を行使することは、可能である。
交野 静理:蠍毒は、体内の生理機能の失調を引き起こす「内風」……それを鎮める効能を持つ、生薬としても機能する。
交野 静理:すなわち、"全蝎"。薬としての性質を──尾の先端の針に、宿す。
交野 静理:「遊ぶのは楽しい、だけどね」
交野 静理:「皆が困っちゃわない程度に、しようよ」
交野 静理:「大丈夫。遊ぶのは、これでお終いにはならないから」
交野 静理:……ぽう、と。先端に、火が灯る。
交野 静理:揮発する。気流に紛れるように、風を鎮める毒が静かに融けて──
風:どさ、と土砂が地面へと落ちた。
風:ばさ、ばさ、ばさ、とチラシの紙が、洗濯物が、様々なものが。
風:そうして、すう、と風は止む。元から何もなかったかのように……。
風:いや。
風:地面にほど近く、小さな木の葉を揺らす空気の流れが、まだ残っている。
風:ひらひらと遊ぶように葉を舞い上げ、落とし、また追って。
風:力はかなり衰えたようだ。そして、その意気も。
風:ふと、ほんの少しだけ温度の低い風が、あなたたちの顔のあたりを吹き抜ける。
風:『楽しかった!』と、そう告げるように。
バックトラック
GM:Eロイスなんてないよ!
GM:各々ダイス振って侵蝕を下げてください。
交野 静理:最終侵蝕83、帰還確定! ロイス6枚素振りします。
交野 静理:83-6d10
DoubleCross : (83-6D10) → 83-40[5,10,3,10,10,2] → 43
交野 静理:帰り過ぎた…… 3点かな?
月夜 日傘:ロイス6個全部あるから
GM:ですね
月夜 日傘:98-6d10
DoubleCross : (98-6D10) → 98-41[10,9,10,4,1,7] → 57
月夜 日傘:たぶん同じく3点かな
GM:はあい
月夜 日傘:ちがう4点!
栗生 賢人:等倍振りで…!
GM:しつれい!
栗生 賢人:74-6d10
DoubleCross : (74-6D10) → 74-25[1,1,7,5,10,1] → 49
栗生 賢人:こちらは3点!
GM:お疲れ様です!
GM:経験点さっくり配布、いつもの5点、シナリオ5点、プラス侵蝕分!
交野 静理:13点!
栗生 賢人:13点!
GM:月夜さんは14点ですかね。どうぞー
月夜 日傘:いただき!
GM:で、GMは15点かな?
GM:もらっちゃいます
交野 静理:食べて食べてー
GM:では、皆さんおかえりなさい!
エンディング
【雨宿町・喫茶『オペラ』】
GM:風のレネゲイドビーイングを止める事に成功したあなたたちは、再び喫茶店に集まっていた。
GM:他に客の姿はない。マスターも奥にいて、話は十分できそうだ。
GM:窓の外の木の枝は、揺れる様子はない。
GM:再び、風のない快晴の日和が戻ってきた。
鈴掛 喜一:「はい、お疲れ様でしたー」
鈴掛 喜一:アイスティーを飲んでいる、そのストローの袋が、ふわりと浮き上がってくるくる回る。
鈴掛 喜一:「こらこら……」
GM:風はかなり小さなものとなって、まだどうやら元気でいるようだ。
交野 静理:「元気、みたいですね。良かったです」 ストローの袋を優しくつまむ。
栗生 賢人:「お疲れ様でした、と。悪かったね、仕込みと後始末を任せて」
交野 静理:そのまま、端をくいと引いては引き込まれることを繰り返している。
月夜 日傘:「赤ちゃんだねぇ」
鈴掛 喜一:「いやまあ、仕事すからね」
鈴掛 喜一:「そ、手間のかかる赤ちゃんだから、支部で一度預かんないと」
鈴掛 喜一:「で、上手くやってけそうなら、お仲間のいる山にやるのが通例かな」
楓梨:「あ、うちに来るんですかっ」
楓梨:「嬉しいー。よかったねえ。名前もつけてあげようねえ」
楓梨:にこにことしている。
鈴掛 喜一:「まだ決定じゃないけどね」
交野 静理:「どちらにせよ、名前はあった方がいいでしょうね。それ自体が、個体を定義するものになり得るから」
交野 静理:「気持ちも、安定するんじゃないでしょうか」
楓梨:「わたしも、自分の名前好きですからねえ」
栗生 賢人:「いつまでも風の子、じゃあ何だしねえ。それはそれで可愛らしいけれど」
交野 静理:くいくい。袋を上につまみ上げて、抵抗されるのを楽しんでいる。
月夜 日傘:「しかし私達は厄介なところがあるからね、人間の子供とは違って」
月夜 日傘:「人間は名が先にあって、その名で呼ばれることで自己を固めていくだろ」
月夜 日傘:「私達は先にある程度の意識が生まれてる」
楓梨:「ほわあ」
月夜 日傘:「さて。自我を持つ風は、自分がどんな名であれば嬉しいと思うのかな?」
栗生 賢人:「……ああ。UGNやFH……レネゲイドに関わる者が、二つ名めいたコードネームを名乗るのも」
栗生 賢人:「そうでもしなければ、「後付けの自分」を定義できないからだ。……そんな風に言う学者先生もいるね」
鈴掛 喜一:「じゃあさ、こっちでどうにかコミュニケーション取れるようにしてやりゃいいんじゃないすか?」
鈴掛 喜一:「そしたら、自分で好きな名前を言ってくれるでしょ。書いてでもいいけど」
風:くるりくるりと、ストローの袋と戯れている。
栗生 賢人:「ああ、いい案だ。……となると、支部で預かる間の世話は、このまま鈴掛くんが?」
栗生 賢人:随分と懐いているようだし、と。ストローの袋が舞う様子を、面白そうに眺めながら。
鈴掛 喜一:「なんかこういうの、自動でそうなりがちなんだよなあ……」
交野 静理:「自分で決める、っていうのも。なんだか不思議な感じですけど……もう少し、大きくなったら」
交野 静理:「教えてね。あなたのお名前」 指で上辺の部分を撫でるようにして。
風:空気の流れは、交野さんの指にまとわりつく。
栗生 賢人:「いいんじゃないか。荒々しい神様ならともかく──」
交野 静理:「ふふ、くすぐったい」 くすくす笑みを零す。
栗生 賢人:「風と雷は、やっぱり一揃えでこそ映えるもんだろう」
鈴掛 喜一:「屏風じゃないんすから」
楓梨:「わ、わたしも教えてほしいな! と、あとあと」
楓梨:「あのっ、皆々様、今回はほんとーーーーーーーーに」
楓梨:「ありがとうございましぐっ」
楓梨:頭を下げすぎて、テーブルに額をぶつけた。
楓梨:「ひたたた」
交野 静理:「わ、わ……大丈夫?」
楓梨:「皆さんの奮闘に比べれば! 全然!」
楓梨:首をぶんぶん振る。
楓梨:「わたしの風のせいもあったし、あとあの」
楓梨:「この子、ちゃんとこうやってまた会えたのが、嬉しいんです!」
楓梨:「元気で返してくれて、ありがとうございました」
栗生 賢人:「……そうだね。何よりも喜ばしいのは、こうして」
楓梨:ふわ、と髪が風でなびく。
栗生 賢人:「この町で生きる仲間が、また一人増えたことだ」
楓梨:そのまま、ふわふわというか、くしゃくしゃと髪が揺れる。もつれる。
楓梨:「わ、わ、それはやりすぎい」わたわたしている。
栗生 賢人:子が母に、弟や妹が姉に懐くようなその素振りを、見えないままに見つめながら。
栗生 賢人:「──静理ちゃん」
栗生 賢人:声を落として、名を呼んで。
交野 静理:風が戯れる姿を、目を細めて見ていた。呼ばれて、我に返ったように栗生さんを見る。
栗生 賢人:「きみは、感じられたかな。命が生まれた喜びを。無邪気さへのほんの小さな怒りを。こうして語らう楽しみを」
栗生 賢人:「……この光景がなかったかもしれないという、悲しみを」
栗生 賢人:隠し事は、苦手だ。だから、この問いかけできっと彼女は、自分が何を知っているかを悟るであろうと。
交野 静理:悲しみ、という言葉に。ほんの少しぴく、と眉が動く。
栗生 賢人:それを覚悟の上で、問いかける。
交野 静理:「……私は」 喜びを、怒りを、楽しみを、
交野 静理:悲しみを。
交野 静理:「……まだ。感じられていると、思いたい……です」 感情は、目に見えない。不確かなものだ。──だからこそ、曖昧で。そうだ、と断言することは。難しい。
月夜 日傘:「ん」
栗生 賢人:そうか、と頷いて。少しぬるくなったカフェオレをひとくち。彼女がそう思っているのなら、語るべき言葉は、今はない。──自分からは。
月夜 日傘:もごもご、と口の中いっぱいのチョコケーキを呑み込みながら
月夜 日傘:「思いたい、って言うと」
月夜 日傘:「何かあるの?」
交野 静理:僅かに、逡巡。……隠しているわけではない、自分の心臓を置換している"遺産"──コード名:イフリートの腕。
交野 静理:その継承者が怒りか悲しみの感情を失っていくことは、遺産について少しでも知見のある者なら知っているであろうことだ。
交野 静理:そして──交野静理の場合は。
交野 静理:「私は……いずれ。"哀しい"という感情を、失います。生命の代償としては、安いものなのでしょうけれど」
交野 静理:きゅ、と拳を心臓の上に置く。燃える心臓。
交野 静理:「感情の残量は……目に、見えないから。だから、この気持ちが経験から来るまやかしではないと、断言することはできない」
交野 静理:「だから、思いたい、って。そういう言い方に、なってしまうんです」 少し寂しそうに、笑う。
月夜 日傘:「そうかぁ」
月夜 日傘:ごくん。
月夜 日傘:ケーキを飲み込み、それから甘い──殆どカフェオレのようになったコーヒーを一杯。
月夜 日傘:「じゃあ、世の中の哀しいこと、全部無くしちゃわないとねぇ」
月夜 日傘:少し、他人事のような響きでもあり。……なんでもないことのように、言っているようでもあり。
交野 静理:「……へ」 予想もしていなかった言葉に、形良い唇を半開きにして。
月夜 日傘:「そうしたら、みんな君と同じだよ」
月夜 日傘:「君も辛そうな顔をする必要なんてない」
月夜 日傘:そうじて、楽天的なのだ。
交野 静理:そのまま、少しの間固まって。ぱちぱち、と目をまたたかせて。
月夜 日傘:そうできると信じているかどうかはさておき、
月夜 日傘:楽天的なことを容易く口にする。そういうものが、月夜 日傘である。
交野 静理:「……そういう、ものでしょうか」 そんな"解決法"を口にしたのは、後にも先にもこのひとだけだ。
月夜 日傘:「ちょっと話が戻るけど、名前の後付けって」
月夜 日傘:「自分がどうなりたいか、自分で決められるみたいな話だろう」
月夜 日傘:「同じだよ、きっと」
月夜 日傘:「哀しみを無くしてしまう自分になっちゃうよりはさ」
交野 静理:「同じ……」「自分がどうなりたいか、自分が決める」
月夜 日傘:「誰も哀しまなくていい未来、哀しまなくていい自分になる」
月夜 日傘:「ね?」
月夜 日傘:にかっ
月夜 日傘:子供のように笑う。
月夜 日傘:「わくわくしない?」
交野 静理:指先に、くるくると渦巻く風の感触がまだ残っている。この子もいずれ、哀しいという感情を知ってしまうのだろうか。
栗生 賢人:「……随分とまあ、大層な話になったもんだ。でも──」
栗生 賢人:「あなたらしいよ、本当に」
交野 静理:それは、避けられないかもしれない。──でも、望めるなら。一つでも、少なく。
栗生 賢人:月の夜に差す日傘。矛盾の塊のような名を持つひとは、けれど。
栗生 賢人:太陽のように笑うひとなのだと、名前を噛み締めるように。応じて笑いながら。
交野 静理:「……ふ、ふっ」
交野 静理:ほころぶように、その笑みに、微笑みを返して。
交野 静理:「──はい。わくわく、しますね」
交野 静理:無くしてしまうのは、怖い。だけど、元より哀しいことなんて、ない方がいいに違いないのだから。
交野 静理:それを、少しばかり望んだって。そう、なりたいと望んだって。
交野 静理:罰は当たらないだろう。
月夜 日傘:「すいません、ケーキもう一つ」自分から話を切り出した筈の人物は、もう興味が別のことに映っている。
月夜 日傘:やがて手元に、この店の名物たるチョコレートケーキが届けば、
月夜 日傘:いつの間にか手の中に収まっていた蝋燭を一本、そこへぷすりと突き刺すだろう。
交野 静理:「ありがとうございます、月夜さん。栗生さんも」
交野 静理:興味が移っていることも知りながら。静かに、礼を口にして。
交野 静理:「少し、胸のつかえが下りたような感じです」
月夜 日傘:「子供の前では堂々と理想論を語らないとねぇ」
月夜 日傘:蝋燭にマッチで火を付ける。
月夜 日傘:「はい」
月夜 日傘:……そして、皿ごと鈴掛の前に押しやった。
鈴掛 喜一:「お、バースデーケーキだ」
楓梨:「わあ、美味しそうです!」
風:炎が、数回ふわりと乱れる。
風:やがて、すいと風が吹いて、蝋燭の炎は吹き消された。
風:くすくすと、誰かが笑う声が聞こえたようでもあった。
GM:……そうして、あなたたちの話が日常の、他愛ないものに戻ってきた頃。
GM:やがて、外からは別の客が入ってきて、話し始める。
鈴掛 喜一:それにふと耳を澄ませてしまうのは、まあ、職業病だろう。
GM:「さっき、ちょっとすごい風が吹いたよね」
GM:「びっくりしたなあ。強かったね」
鈴掛 喜一:こら、と調子に乗った様子で吹き上がる、小さな風を手で堰き止める。
GM:「それで、その後これが降ってきたんだ。飛ばされちゃったのかな」
GM:「チラシ? 便利屋さんだ。そんなとこあったんだね」
GM:その後同居をしているらしき2人は、水回りの修理の話だとか、壁紙の話だとか。
GM:町の小さな便利屋に頼むと良さそうなこと、について楽しげに語っていた。
鈴掛 喜一:(……あれ。なんだろな。もしかして……)
鈴掛 喜一:(おれが配るより広告効果があったりした……?)
鈴掛 喜一:『えへん』と声が耳元で聞こえた気がした。
鈴掛 喜一:じっと、何もないように見える空間を、指でかき混ぜる。
GM:風は逃げたのか、隣の少女の髪をまたふわふわと乱す。
GM:……そんな風にして。
GM:日常を守る人々の日常は、少しおかしな調子のまま、続いていく。
GM:今日は、快晴で風もない良い日。
GM:ただし、あなたたちの周りにはいつしか、小さく優しい風が吹いている。
GM:いつか山に巣立っていくとしても。
GM:今は、確かに。そこにある、火の消えた蝋燭の匂いが証拠だ。
リプレイ・ドロップ 雨宿町半日常〜調査部風模様〜 了