リプレイ・ドロップ
雨宿町探路〜雨音はいつかの調べ〜


メイン 見学



PC1:"橋掛り"御凪 涼(みなぎ・りょう)キャラシート)PL:自動
PC2:"ブルームルーム"花鶏 純(あとり・じゅん)キャラシート)PL:さささ
PC3:"穢霊破りシンコペーション・ステップ"神領 此折/此執(じんりょう こおり/ことり)キャラシート)PL:ミハエル
GM:めかぶ

目次




プリプレイ


GM:では、セッションを開始していきましょう。
御凪 涼:いぇーい
花鶏 純:よろしくお願いします!
GM:まずは自己紹介から!PC番号順に、お名前や所属などを教えてね。
御凪 涼:はあーい(さくらぐみさん)
GM:では、PC1の涼さんからお願いします。

キャラシート
御凪 涼:御凪涼(みなぎ・りょう)。コードは《橋掛り》。舞踊家。
御凪 涼:長い黒髪に痩身、和服姿の男。温和でのんびり屋、浮世離れしてる感じ。
御凪 涼:お家の稼業でジャーム殺しの暗殺剣を学んだはずが、舞踊そのものにめちゃくちゃハマり
御凪 涼:寝食放置レベルで舞ばっかりやっている仙人みたいな人。
御凪 涼:舞もお家の流派とかけ離れたものに仕上がっており、本来は剣の要素もあるはずなんですが
御凪 涼:自他の認識の境界を溶かす、いわゆるトランス状態を強制的に発生させるような舞をやります。
GM:舞そのものにハマッてしまったんだね
御凪 涼:攻撃エフェクトは だから一個もない
GM:コンセもない!
御凪 涼:ダイスは振らない
御凪 涼:シンドロームはハヌマーン/ソラリス。
御凪 涼:特徴は、80%越えからは《限界突破》により《夢の雫》をラウンド2回撃てること。
御凪 涼:いろいろべんり
GM:ヤバいのよな
GM:あとのせ支援は……強い!
御凪 涼:サクサク
御凪 涼:そんなかんじ!
GM:はーい。支援型でPC1やるの、なかなかないような気がするので、ぜひ楽しんでいただきたいです
御凪 涼:マジでそうですね 楽しみまくります
GM:イエイ ということでハンドアウトを確認しましょう

・PC1:御凪 涼
シナリオロイス:《ウェンディ》 推奨感情:誠意/不安
キミはUGN雨宿町支部に関係するオーヴァードだ。
ある日、レネゲイドビーイング《ウェンディ》がキミのもとを訊ねてくる。彼女はオルゴールから発生したての存在で、器物だったころの自身の記憶が曖昧である。
「覚えていることは、いくつかあるの。わたしがどこから来て、わたしの持ち主が誰なのか。調べてもらえないかしら」
そう依頼されたキミは、彼女の元の持ち主を探すことにした。


GM:レネゲイドビーイングの女の子と知り合い、頼まれ事をするという内容になります
御凪 涼:困っている女の子!
御凪 涼:たすけよう
GM:ウェンディちゃんとは、OPで初対面する感じでやろうかな~と思っているのですが、いかがでしょう
御凪 涼:レネビとはなにげに縁がありがち
御凪 涼:そうですね、それがいいかも!
GM:レネビのお友達多い人なのだ
GM:は~い。助けてあげてね
GM:では、よろしくお願いします。

GM:次はPC2の花鶏さん、お願いします。



キャラシート
花鶏 純:はい!
花鶏 純:"ブルームルーム"花鶏 純(あとり・じゅん)。30歳UGNエージェント、雨宿支部の装備部主任を担当しています。
花鶏 純:PLがいい加減なので表記揺れが激しいですが、主任が正式な肩書きということにこないだなりました。
花鶏 純:カヴァーは服屋さんのブティック『アトリエ・アトリ』というお店を経営しており、衣類と共に物騒なものを調達しています。
GM:結構えらい人ですね
GM:ぶ…物騒なものを!
花鶏 純:そうなんだぞ
花鶏 純:多分下に店員さん兼支部員さんがいますね
花鶏 純:表も裏も仕事にはやりがいを感じており、わりと元気に走り回っているちゃきちゃきしたお姉さんです。
花鶏 純:肩までのパーマヘアに伊達眼鏡、服には仕事柄こだわりがあります。
花鶏 純:あとはDロイス秘密兵器で取得したブレイドバレットとブーメランアスピス相当の傘を常に携行しており、
花鶏 純:雨が多い町なので非常に重宝しています。戦えるし。
GM:武器が傘なのとっても良いですよね~
花鶏 純:せっかくだからー
花鶏 純:シンドロームはブラックドッグ/ノイマン。本体は大して強くないのですが、上述等のアイテムで強化をしています。燃費は良いはず。
花鶏 純:固定値型でマルチウェポンを使って射撃を行い、状況によって徹甲弾とホローポイント弾を使い分けたり人に分けたりしていきます。
花鶏 純:今回は射撃の人はいないはずなので、弾丸独り占めです。
GM:撃ちまくりお姉さん
花鶏 純:あとブーメランアスピス効果などで比較的調達に強く、お買い物が上手くできたらなーと思っています。
花鶏 純:社会自体は1なのですが……ブラックマーケットによる金の力を用いてどうにかしていきたいです。
花鶏 純:よろしくお願いします!
GM:金ですべてを!
GM:はーい! NPCからの稼働ということで非常に楽しみです!
GM:よろしくお願いします!
GM:では、ハンドアウトも確認しましょう。でででん

・PC2:花鶏 純
シナリオロイス:仙入美代子(せんにゅう・みよこ) 推奨感情:尽力/不安
キミはUGN雨宿町支部に所属するオーヴァードだ。
ある日、キミは知人の女性・仙入美代子から、飼い猫が行方不明になってしまったと相談される。
仙入美代子は一人暮らしをしている妙齢の美女だが、長年ともに暮らしてきた飼い猫がいなくなってしまい、すっかり意気消沈しているのだという。
そんな彼女を見かねたキミは、彼女に協力して飼い猫を探すことにした。


花鶏 純:でん!
GM:どどでん
花鶏 純:ねこー
GM:非オーヴァードの友達から、猫探しの相談を受けるという導入ですね
花鶏 純:はあい。顔も広いと思うし、お友達も結構いるでしょう
花鶏 純:何よりねこは探さないと
GM:そうですね。シナリオロイスの仙入美代子ですが、お店の常連客で、そこから仲良くなった…ってのはどうかなあと
花鶏 純:いいと思います!
GM:ありがとうございます~。じゃあそういう感じで!
花鶏 純:やるぞー
GM:ガンガンとやっちゃってください~。よろしくどうぞ!

GM:では最後、PC3の神領くん。自己紹介をお願いします!



キャラシート
神領 此折:はーい
神領 此折:「神領此折です、本日はよろしくお願いします」
神領 此折:"穢霊破り(シンコペーション・ステップ)" 神領此折です、情緒の薄いUGNチルドレンです
神領 此折:悪いFHセルに純粋培養で育てられ、そのまま妖刀を埋め込む実験にかけられ死にそうになりましたが
神領 此折:同じ実験にかけられていた別の実験体と融合することかろうじて死は回避しました、以来ずっと彼の中には神領此執というもう一人の意識があります
GM:ひとつの身体にふたつの人格!
神領 此折:その後ある日とある些細な要因で研究所の壁を破壊して脱走し
神領 此折:雨宿町をて歩いていたところを警察に職質され
神領 此折:なんやかんやでUGNにいつくことになりました
GM:職質という生々しい経緯
GM:あれですかね 隠しもせずそのまま警察に脱出経緯を話しちゃって
GM:UGNが飛んできたみたいな
神領 此折:そのままの経緯です、ありがとうございます
GM:嘘をつけない子
神領 此折:身体は一つですが挙動は淡泊な真面目っ子と好奇心旺盛な自由人のコンビみたいな感じです
GM:いいですね みんな大好きな組み合わせ!
神領 此折:放っておくと自主性を獲得しないので普段は大人しい方が主体です
神領 此折:性能
神領 此折:エンジェルハイロゥ/エグザイルのクロスブリードです
神領 此折:死招きの爪で素手変化させて光の舞踏で殴りかかります
神領 此折:他はちょっとお金を持っているくらいで普通です
神領 此折:そんな感じです、よろしくお願いします!
GM:財産Pがメンバーのなかで一番多い気がするのじゃが~~?!
GM:初稼働ということで、ぜひエンジョイしてくださいね。よろしくお願いします!
GM:では、ハンドアウトを確認していきましょう!

・PC3:神領 此折/此執
シナリオロイス:《松虫》 推奨感情:庇護/警戒
キミはUGN雨宿町支部に所属するオーヴァードだ。
レネゲイドビーイング・《松虫》は動物に取り憑いて人々にいたずらを仕掛ける常習犯で、当初は他愛もないものだったため黙認されていたのだが、このところ、どんどん人を襲うような行為にエスカレートしてきているのだという。
怪我人が出る前に《松虫》を捕まえ、いたずらを止めるよう指導する必要がある。
そう支部から依頼を受けたキミは、街に繰り出して松虫を探すことにした。


GM:《松虫》というのは、歩く猫の姿をしていて、中身はいたずらっ子の少年みたいな感じです
神領 此折:いたずらをする猫……
神領 此折:頑張って捕まえます
神領 此折:人を襲うのは、よくない
GM:頼もしい! せっかくなので、本編よりちょい前から知り合いだったことにしたく
GM:その頃の回想からOPで描写したいなあと思っています
神領 此折:お、了解です!
GM:いたずらするので巻き込まれてください
神領 此折:巻き込まれます
GM:助かります。そんな感じで!よろしくどうぞ!

GM:では、自己紹介が終わった後で、ちょっと皆さんと話合いたいことがありまして
御凪 涼:はーい
花鶏 純:はーい
神領 此折:はーい
GM:このシナリオ、PCの皆さんの誰かと誰かが事前に知り合いだったりするとだいぶ合流がスムーズになりそうなんですが
GM:その辺どうでしょう 全員知り合いじゃなくてもいいんですが どこか接点つくりたし
花鶏 純:あ、うちはそこそこ知り合いが多そうなので
御凪 涼:花鶏さんはいそう
花鶏 純:どちらとでもいけます
御凪 涼:神領くんが初稼働だから
神領 此折:支部のチルドレンなのでUGNに協力している方でしたら誰でもいけます
御凪 涼:花鶏神領とか?
御凪 涼:通しやすそうな気がする ラインが
花鶏 純:そうですねー正規同士
神領 此折:それでいきましょうか
GM:そうですね~ 花鶏さんと神領くんは知り合いってことでいきましょうか
花鶏 純:お店に調達しに来ることもあるでしょう
御凪 涼:正規えらい
GM:涼さんは全員初対面でいいぜ
御凪 涼:ウス!
神領 此折:はーい
御凪 涼:ぼんやり…
GM:では、そういうことでやっていきましょう!
花鶏 純:いえい!
御凪 涼:うおううおう
神領 此折:了解です!
GM:では、最後にトレーラーを流して、うお~やったるぜという気分になります

某県雫原市・雨宿町。
昔ながらの町並みと、新興の住宅地とが入り交じる町。
この町には古くから、『あやし』と呼ばれるレネゲイドビーイングが多く住まっていた。
山際に聳える『化生岩』の活性によるあやしたちの増加。
町役場や業者を隠れ蓑とするUGN雨宿支部は、今日も何かと忙しい。


覚えていることは、いくつか。
わたしから流れる歌を口ずさんでいたこと。
ゼンマイを回す指のあたたかさ。
たいせつにされていた記憶。
でも、それが誰なのか。
思い出せない。
……いまのわたしなら、言えるから。
あのひとに、嬉しかったって伝えなくちゃ。

ダブルクロス The 3rd Edition
『雨宿町探路〜雨音はいつかの調べ〜』

思い出は裏切らない。
だから、わたしはいつでもあなたの味方。



GM:うお~やったるぜ!よろしくお願いします!
御凪 涼:よろしくです!
神領 此折:よろしくお願いします!
花鶏 純:よろしくお願いします!


オープニング1 御凪 涼


GM:では、OPを始めていきましょう。
GM:まずはPC1の涼さんから。侵蝕率を上げて登場してね。
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (33 → 37)
GM:良い調子
GM:では、このシーンは、キミがウェンディと出会い、彼女に持ち主を探してくれないかと頼まれるシーンになります
GM:具体的には
GM:公園で毎日のように舞ってるところを目撃されてて、ウェンディが気になって話しかけてくる…みたいなのを想定してたんですが
GM:いかがでしょうか
御凪 涼:www それでいきましょう
GM:やった~~~ じゃあそれでいきます!
御凪 涼:公園は俺の庭だぜ
GM:平日 昼間 公園
GM:ではそういう感じで!やっていきますね~


【雨宿町・五位公園・昼】

GM:とある秋の日。役場近くの小さな公園。
GM:キミは、恐らくいつものように、ここで過ごしている。
御凪 涼:血色の薄い和服姿の男。
御凪 涼:紫檀を透かし彫りに仕立てた扇を開く。ふわりと長い髪が揺れる。
御凪 涼:日ごと移る四季を体に染み込ませるように、同じように見える舞を、繰り返し。
御凪 涼:そんないつも通りの。
GM:では、キミがそうして舞っていると。
GM:ひとりの少女が、じっと見ていることに気付きます。
ウェンディ:「……」立ったまま、じっとキミを見ている。長い金髪に、レースがあしらわれた服装をしたヨーロッパ系の少女。
御凪 涼:「…」視線に気づく。
ウェンディ:「…あの!」声を上げます。
御凪 涼:まだ区切りが悪いのでしばらく舞おうかな?としていたが。
御凪 涼:声にぱちんと扇を閉じる。
御凪 涼:「おっと」
御凪 涼:「はい?」
ウェンディ:その仕草に、瞬きします。「あの…、わたし、あなたとお話しに来たの」
ウェンディ:「いいかしら。すこし」
御凪 涼:「…話し?私と?」
ウェンディ:すまし顔で、こくこくと頷く。
御凪 涼:「ええ、少しでなくとも、いくらでも」
御凪 涼:「話すのはあまり上手くないから、それでもよければ」微笑む。
ウェンディ:「いいわ。わたしの話を聞いてくれればいいの」長い金髪を手で梳かしながら言う。
ウェンディ:「わたし、ウェンディ」
御凪 涼:「聞くだけか。それなら、できるかも。ウェンディくん」
御凪 涼:「私は御凪涼というんだ」
ウェンディ:「ええ。知ってる」
御凪 涼:「おや。どこかで?」
ウェンディ:「ええ。支部の人から聞いたの。いつも舞ってるんだって」
御凪 涼:「支部。きみはオーヴァードなんだね」
御凪 涼:自分も頻繁に支部に行くほどでもないので、まだ顔見知りが多いというわけではない。
ウェンディ:「そうよ! 更に言えば、レネゲイドビーイング…、じゃないや、あやしって言うんですっけ?」
ウェンディ:「ともかく、それよ。それなの」
御凪 涼:「それか」うなずく。
ウェンディ:「ふふん。わたしのことが気になるでしょう?」
御凪 涼:「うん。気になってきたな」
御凪 涼:「それでどうして私に?」
ウェンディ:「それを話す前に、まず、わたしの生い立ちを知るべきだわ」
御凪 涼:「舞がしたい…じゃ私は教えないよな」くすくすと。
御凪 涼:「ほほう」
ウェンディ:「舞のことじゃないもの」子供っぽく頬を膨らます。「あのね」
ウェンディ:「わたしね、ついこないだ生まれたばっかりなの。もともとは、骨董品店で売られていたオルゴールだったんですって」
御凪 涼:「へえ…いいね。オルゴールは好きだな」
ウェンディ:「あら、じゃあ、わたしのことも好きね?」
ウェンディ:丸い瞳がきらきらと輝く。「そうならない?そうなるでしょう?」
御凪 涼:「そうかもしれない」大真面目に。「好ましい感じはある」
御凪 涼:《空の楽器》。自分の知っているオルゴールの音を鳴らす。
ウェンディ:「うふふふっ」くすくす笑う。「そう、わたし……」
ウェンディ:「!」
御凪 涼:「こんなだ」
ウェンディ:「すごい、音が鳴ったわ! どこから鳴ってるの?」
御凪 涼:「レネゲイドで、といえばいいのかな。覚えていて、空気を揺らして、鳴らせる」
御凪 涼:「きみのもともとの歌もあるのかな」
ウェンディ:「まあ。涼は楽器じゃないのに…」
御凪 涼:「似たようなものさ」
御凪 涼:楽しげに音を閉ざす。
ウェンディ:「そうなの?」首を傾げつつ。「うふふ、じゃあ、わたしの音色も聴いてね」
御凪 涼:「どんなだろう?」
ウェンディ:《空の楽器》。代わりに空気が響き、きらきらしたオルゴールの音色が鳴り響く。
御凪 涼:軽く目を閉じて、聞く。
ウェンディ:「これね、わたしの歌。わたしだけの歌なの!」
御凪 涼:空気の擦れる感触、鼓膜の震え、軽やかな響き。
御凪 涼:「こんな素敵なものを聞かせてもらって、いいんだ」
ウェンディ:「まあ!」頬がりんご色になる。
ウェンディ:「うふふふ」「そんなこと言って。たっぷり聴かせてあげる」
御凪 涼:「すごいな。ふふ…」音を頭の中で繰り返して。「うん。覚えたいな、これは」
ウェンディ:「そう? ねえ、あのね、涼、聞いて」袖を引きます。
御凪 涼:「うん」引かれます。高い位置の頭がすこし低くなる。
ウェンディ:「わたしね、雫原市の骨董品店にいたんだけど、本当は、この町の誰かのもとにいて」
ウェンディ:「あなたがこうして褒めてくれたみたいに、その人に、すごくかわいがられていたはずなの」
御凪 涼:「……そうか、オルゴールだったころに?」
ウェンディ:「そう、そう」頷く。「オルゴールだったから、ひとの形ではなかったから…しっかりした記憶ではないんだけれど」
ウェンディ:「でもね、覚えているの! わたしに触れたゆびさきの暖かさとか、音色を口ずさんでくれたこととか」
ウェンディ:「たいせつにされたことは、パズルのピースみたいに、心のなかにあるのに」
ウェンディ:「……」うつむく。「でも、それが誰なのかだけ、まったく思い出せないの」
御凪 涼:少女を見る。人の見てくれはよくわからないが、器物には見えない。
御凪 涼:それがそうでないことを、思い描くことも難しいほど。
御凪 涼:あやしというのは、きっと目覚めてしまえば決定的に違ってしまうものと知っている。
御凪 涼:だが。
御凪 涼:「この町でのことなら」
御凪 涼:「支部の資料だとか、きちんとまとめてくれる人がいて」
ウェンディ:顔を上げる。
御凪 涼:「えっと。私はそういう人ではないが、そういう人に声をかけることはできて」
御凪 涼:「……なにか、思い出せるように」
御凪 涼:「私もなにか、できないかな。そう。それを言いたかった」
ウェンディ:頬をりんご色に染めて、あなたを食い入るように見つめる。
御凪 涼:「だって、それだけたいせつにしてくれたなら」
御凪 涼:「きっと…きみはたくさん、私に話してくれたみたいに、思うことがあったんだろう」
ウェンディ:「…うん。そうなの。そうなのよ」
ウェンディ:「わたしね、たいせつにしてくれるって思うたびに、すごく、嬉しかったのよ」
ウェンディ:「それを、あのひとに伝えたいの」
御凪 涼:「……うん」
御凪 涼:ああ、それは。と思った。
御凪 涼:思うまでできて、まだ言葉にできない。
御凪 涼:「うん」
ウェンディ:「だって、いまなら、言えるんだもの!」
ウェンディ:自分に言い聞かせているようにも思える、そんな言い方。
御凪 涼:「そうだ」
ウェンディ:「ねえ、涼。手伝ってくださるの?」
御凪 涼:これも自分に言い聞かせるようだったのか。果たして自分にもわからない。
御凪 涼:「手伝わせてほしいな」
御凪 涼:「伝えたいことがある人に」
御凪 涼:「私は、なんだか、すごく」
御凪 涼:「自分のことみたいに思ってしまうようだから」
ウェンディ:「まあ。じゃあ、わたしたち、いいお友達になれそうね」
御凪 涼:「ふふ。それもぜひお願いしたいな」
ウェンディ:「ふふ!」キミの考えていることなど露知らず、無邪気に笑う。
ウェンディ:「よかった。涼なら、わたしの頼み事聞いてくれるかもって思って、よかった」
御凪 涼:笑い返す。返していることすらわからないまま、自然に。
ウェンディ:「ふふ」お茶目に目を細める。「わたし、あなたが毎日のようにここでずっと踊ってるの、見てたの」
ウェンディ:「だから、きっと時間にゆとりがあるんだろうって、思ったのよ」
御凪 涼:「……」口を開こうとして。
御凪 涼:「そうかもしれないな…」

GM:シーンを終了します。シナリオロイスのウェンディにロイスを取ってね
GM:推奨感情は誠意/不安です
御凪 涼:ウェンディ 〇誠意/同調
御凪 涼:これで!
GM:はーい。ありがとうございます!


オープニング2 花鶏 純


GM:では、次は花鶏さんのOPです。
GM:侵蝕率を上げて登場してね
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (44 → 47)
花鶏 純:うむ
GM:良い調子
GM:では、このシーンは、仙入美代子から『飼い猫を探している』と悩み相談を受けてもらいます。
GM:花鶏さんがお店にいるところに、仙入が猫探しのポスターをもってやってくる流れを想定していました
花鶏 純:了解です!
GM:おっす じゃあ場所のナレーションをするので、お店の描写があればどうぞ~


【雨宿町・ブティック『アトリエ・アトリ』】あるいは【UGN雨宿支部・装備部・昼】

GM:とある昼下がり。ここはUGN支部の装備部を兼ねた、キミが経営するブティックです。
GM:キミはいつものように、お店で過ごしている。
花鶏 純:おもちゃ箱のような店内だ。
花鶏 純:色とりどりの衣類が吊られて並んでいる。
花鶏 純:壁には、ハンドメイドのアクセサリーを置く棚も。
花鶏 純:この町にしては色鮮やかな店の一角、レジの前に座って、他のお店のフライヤーを並べている。
花鶏 純:伊達眼鏡にパーマヘアの、少し気合いの入った見た目の女性。
GM:そこに、ひとりの客が来店してきます。
仙入 美代子:「純ちゃん、こんにちは…」柔らかい声色で、ドアから顔を覗かせる。
GM:しとやかな雰囲気の、キミより少し年上に見える女性。常連客の仙入美代子です。
花鶏 純:「いらっしゃいませー……あら」
花鶏 純:知った顔に、営業寄りの表情を緩める。
仙入 美代子:とはいえ、見るからに沈痛な面持ちで、手には何やらポスターのようなものがたくさん入った紙袋を提げている。
花鶏 純:「仙入さんだ。どしたの?」
花鶏 純:何か普段とは違うものを感じ、少し踏み込んでみる。
仙入 美代子:「あのね…、ごめんね。今日は買い物じゃなくって。お願いごとにきたの」
花鶏 純:「お願い? なんだろ。いいよ。話して話して」
花鶏 純:レジ前に椅子を一脚出して勧める。
仙入 美代子:「ありがと…」目を伏せながら、椅子に座りつつ。
花鶏 純:(イベントごとの宣伝、とかじゃなさそうだよね……?)
仙入 美代子:「このポスターを、お店に貼ってほしくて」
仙入 美代子:紙袋から出したポスターをキミに渡す。『猫を探しています!』のポスターだ。
GM:太った茶トラの猫の写真とともに、数日前から行方不明になったことや、仙入の連絡先が記されている。
花鶏 純:「あらら……」状況をすぐに飲み込む。
マルチネス:名前はマルチネス。おじいちゃん猫なこと、仙入が溺愛してることなどを、キミは知っていてもいい。
花鶏 純:「マルちゃんでしょ、いなくなっちゃったの?」
仙入 美代子:「いなくなっちゃったの…」しょんぼりしている。
花鶏 純:《写真記憶》を使うまでもない。写真をよく見せられて、愛嬌のある顔をよく覚えている。
花鶏 純:「猫、狭いところに逃げ込むからねえ……」
花鶏 純:「餌のお皿を出しとくといいとか言うけど」
花鶏 純:「で、ポスターね」
花鶏 純:渡されたポスターをとっくりと見る。
花鶏 純:「うん、任せといて」
仙入 美代子:「うん…。お店に貼ってもらえる?」
仙入 美代子:「ほんと?」
花鶏 純:「これくらいの協力はできますよ。仙入さん、明らかに元気ないし」
仙入 美代子:「うん…。だってマルちゃん、もうお爺ちゃんだし、出不精っていうか…のろまな性格だし」
仙入 美代子:「いなくなるなんて、思わないじゃない? 探せばすぐに見つかると思ってたし」
花鶏 純:「それはそうだよねえ……」
仙入 美代子:「ぜんぜん見つからなくて……」はあ、と溜息をつく。
花鶏 純:(誰かが攫う、っていうこともあるかもしれないけど……これは言わないでおく)
花鶏 純:「あのね、仙入さん」
仙入 美代子:「なあに?」
花鶏 純:「お化粧とかおしゃれも大事だけど、美人に一番重要なのはね」
花鶏 純:「笑顔だと思うわけよ」
仙入 美代子:きょとんとした顔で、キミを見返す。
花鶏 純:手に持ったポスターを、レジ前のどこに貼ろうか確認している。
花鶏 純:「マルちゃん、ちゃんと連れ戻して、元気で笑顔になってもらいたいな」
仙入 美代子:「……うん」しとやかにまつげを揺らす。
花鶏 純:「あと、商店街のお店には少しはお話通せるから。他にも貼れる場所があるかも」
仙入 美代子:「ほんと? ふふ、純ちゃんってほんとに頼りになる」
花鶏 純:「でしょー? 伊達にお店やってないのよ、あたし」
花鶏 純:(主任も、だけどね)
花鶏 純:腰に手を当てて胸を張る。
花鶏 純:(……まさか、主任の方の仕事と絡むなんてことは、ないよね……?)
仙入 美代子:「すごいよねえ」ほう、と息を吐く。「私なんか、マルちゃんが唯一の家族みたいなものだから、すっかり動揺しちゃって…」
花鶏 純:「そりゃ慌てるでしょ」
仙入 美代子:「うん」頷く。「ほら、うち、昨年父親が亡くなったじゃない」
仙入 美代子:「小さい頃に母親も亡くなったし、あとはマルちゃんだけだって…」
花鶏 純:「……ああ」少し神妙に頷く。
GM:この辺りはなんとなく知っていて大丈夫です。仙入は独身で、一人暮らしをしている。
花鶏 純:「それはねー! 心配するよ。わかります」
花鶏 純:「あたしもほら、もう家族いないからさあ」
花鶏 純:「じゃあ、余計に早く見つけてあげなきゃね」
仙入 美代子:「あ…、そうよね」こっちも神妙な顔になる。
花鶏 純:「いやまあ、あたしはいいんだって。結構前だし」
花鶏 純:「マルちゃんね。お店の子にも声かけとく!」
仙入 美代子:「…うん。よろしくお願いします」ふふ、と笑う。
花鶏 純:「そうそう、笑顔笑顔」
仙入 美代子:「はい。笑顔ね」
花鶏 純:(……笑顔が一番いいよ。うちに来てくれる人は、みんな)
花鶏 純:(服でどうにかできる話なら一番いいけど……)
花鶏 純:(そうでなくたって、助けない理由にはならない!)
花鶏 純:(見ちゃったものはもう、関わらざるを得ないしねえ……)
花鶏 純:ちらりと、丹精込めて作られたのだろうポスターを見る。
花鶏 純:《究極鑑定》
花鶏 純:そこに込められた愛と不安を見て取る。
GM:店のフライヤーなどを見慣れたキミからすれば、不慣れな素人がつくった出来であることはすぐに見てとれる。
花鶏 純:(でも、作らずにはいられなかったんだよね)
花鶏 純:「見つけようね」仙入さんに。
仙入 美代子:「うん」頷く。「見つける。家族だもの」
仙入 美代子:キミと話して、勇気づけられたのか。少し、笑顔を取り戻した様子だった。

GM:シーンを終了します。シナリオロイスの仙入美代子にロイスを取ってね
GM:推奨感情は尽力/不安です
花鶏 純:そのまま○尽力/不安で!
GM:はい! ありがとうございます~


オープニング3 神領 此折/此執


GM:では、PC3の神領くんのOPです。
GM:侵蝕率を上げて登場してね。
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (34 → 42)
神領 此折:やや高
GM:緊張しているようだな
GM:ではこのシーンでは、《松虫》との回想シーンからスタートしまして
GM:ドッキリに騙されたキミがこらーって松虫と追いかけっこしているワイワイシーンをやり、
GM:そのあとカメラを現在軸に移して、キミが松虫を探しにいくところをちょっとだけ描写しましょう。
神領 此折:はーい
GM:ういす!ではやっていこうねえ


【雨宿町・路上・昼】

GM:それは、いまより少し前の出来事。
GM:暖かく、にわか雨が降る日だった。降ったりやんだりを繰り返すなか、ひとまず雨が上がった時間帯。
GM:水たまりが残る道で、キミは、この町のあやし《松虫》と追いかけっこをしていました。
松虫:「やーい! 騙されてやんの、騙されてやんの」
松虫:おもちゃの剣を持ち、二足で歩く猫のあやし。ケタケタ笑いながらキミの前をかけている。
神領 此折:その後ろを、短距離走もかくやのスピードで無言無表情で走るフードの少年
松虫:「火事だって言ったら、血相変えちゃって。煙上がってて、びっくりしたもんねー」
神領 此折:顔こそフードで隠しているが、心なしか目が光っているように見えている
松虫:「ほんとは、サンマ焼いてるだけでしたけどー! やーい!やーいやーい」
松虫:《猫の道》。ひょいひょいと壁を走ったり塀に登ったりしながら、どんどん煽ってくる。
神領 此執:『ところでどうでもいい情報だけど、マツムシって実際はチンチロリンって感じじゃなくてもっと鋭く鳴くらしいよ』
神領 此執:『この状況っぽくない?』
神領 此折:とかなんとか言ってくる隣人の声も全力で無視し、足を進める
松虫:「へへーん」ぴょんぴょん道端を飛んでいる。
神領 此折:「確保……猫鍋………」
松虫:「にゃっ!?」
神領 此折:動揺した隙を見てだん、とひときわ強く飛び
神領 此折:そのまま目の前に、隣人から提案された通り木天蓼の粉をしみこませた布を当てる
松虫:「フガガ~~!?」
松虫:取り押さえられ、布を当てられ、目を白黒させる。
神領 此折:そのまま首根っこをつかんで持ち上げ顔をこちらに向ける、薄く光る金目が猫の目とあう
神領 此執:『袋の鼠ってやつ?猫だけど』
松虫:「ずっ…ずるいぞコーリ……これしきで、おれっちはふにゃ~んとはならないぞ…」
松虫:「ふにゃ~ん……」ふにゃふにゃしている。
神領 此折:「効果は十分、と」
松虫:「うぐぐ…、コーリ…おれっちをどうするつもり…」
神領 此折:「火事だと聞いて飛んで来たらサンマを焼いていたという蛮行、しかもスプリンクラーを作動させてサンマが台無しになるおまけつき」
神領 此折:「……今日の夕食?」
神領 此執:『猫の肉はまずいらしいぞ』
神領 此折:「……おいしくないそうなので……どうしましょうか」
神領 此折:支部に連絡、と言ってもピンとこないし、と少し考えて
松虫:「にゃにと話してるんだよぉ~~」短い手足とばたばたとさせている。
松虫:「…おれっちはこんなことじゃくじけない…」おもちゃの剣を振り回す。
松虫:「…来いっ!」
神領 此折:「……このままキャリーケースを運んでもらうまではこのままで……」
松虫:《アニマルテイマー》。野良猫を操る。
ねこ:「にゃー!」ぴょーんと、木陰から野良猫が飛び出し、松虫をつかむキミの手に向かって突進してくる。
神領 此折:「わ」突進をかわそうとするもおもちゃの剣を振り回したまんまではうまくよけきれずきれいに激突され、手を放してしまう
神領 此執:『あ』
松虫:「あたぼうよ!」野良猫の背中にもふんと飛び乗る。
ねこ:「にゃー」
神領 此執:『猫の上に猫……ってそうじゃなくて』
GM:松虫を乗せた野良猫は、キミの手が届かない高さの電柱まで、ひょいひょいと飛び移っていきます。
神領 此折:「に、逃げられる」
神領 此折:飛び移っていこうにも、表には普通に人がいる、あまり下手なことはできない
松虫:「ふんっ。逃げるもんねー」得意げに笑う。「コーリ、つぎのいたずら待ってろよ!」
神領 此折:「も、もうこんないたずらはしないでくださーい!!」と説得力皆無の言葉を返し、それを見送らざるを得なかった
松虫:「心配しなくてもっ」のすっ、とキミの頭を踏む。
神領 此折:「ぎゃうっ」
松虫:「ほかのフツーの人間とは、話もできねーし!」
松虫:「おまえくらいにしか、こういうのはやんねーよ!ばーか!」
松虫:「やーい!」
松虫:そう言って、すたこらさっさと逃げていく。
神領 此折:「……はあ」踏まれた衝撃で落ちたフードをもう一度かぶり直し
神領 此執:『……あれ告白?』
神領 此折:「うるさいです」と誰もいなくなった路地裏にむなしく声を上げた

GM:そして、現在。
GM:キミは、近頃《松虫》のいたずらがエスカレートしているとして、彼を探すように支部から任務を下されたところです。
石神井 寅彦:「子供にむかって動物を突進させたりとかね。そういうこともしてるらしくて」
石神井 寅彦:「けが人出る前に注意してってことだそうです」支部員。説明を終えたところ。
石神井 寅彦:「大丈夫そ?」
神領 此折:「……危ないですね」
石神井 寅彦:「危ないねえ」頷く。
神領 此執:『お前にしかやんないって言った矢先にこれ、浮気かな?』
神領 此折:「ですがそれ以外の懸念事項は特にありません、任務受領します」
石神井 寅彦:「おっけ。でも、ほんとに懸念事項ないの?」首を傾げる。
神領 此折:「注意…でいいんでしたよね」
神領 此折:「うまい注意の仕方は別途お伺いする必要はありそうですが…」
石神井 寅彦:「あはは、そうだけど」
神領 此折:「確保に関しては特に……あ、そうだ」
石神井 寅彦:「うん」
神領 此折:「キャリーケースを一つもらいたいのですが、今ありますかね?」
神領 此折:前回は捕獲後特に何も考えてないせいで取り逃した、同じ轍は二度踏めない
神領 此折:が、雷獣の件もある、出てくるかは五分五分くらいで聞いてみる
石神井 寅彦:「あら、ねこちゃん扱いなのね」
神領 此折:「木天蓼は有効でした」
石神井 寅彦:「ばーか。そうじゃなくてさ」
石神井 寅彦:「会話でどうにかなるかもじゃん。説得できるか試してみれば?」
石神井 寅彦:「仲良かったんじゃないの?」
神領 此折:「………?」心当たりが無く、首を傾げてみる
神領 此折:が、そこで少しだけ雰囲気が代わり
神領 此執:「えっと要するに、『お前にイタズラされるのは、俺だと思っていた……』とか言って泣き落としすればいいんですか石神井さん」
神領 此執:と、先ほどの無表情からはかけ離れたあっけらかんとした調子で答える
石神井 寅彦:「こらー」
神領 此執:「ダメでしたか」
石神井 寅彦:「さぁてね」苦笑します。「キャリーケース、残ってるかなあ。見てくるね」
石神井 寅彦:なくても許してねと笑って、備品庫の方に向かって行く。
神領 此折:その背中を見送り、再び主導権を受け取る
神領 此折:「……何が駄目だったんでしょう?」
神領 此執:『……勝手に替わったこととか?』
神領 此執:『説得はどうやらお前がやらないとダメそう』
神領 此折:「………できるかな………」
神領 此折:突然言いようのない不安が襲った、任務に支障が出るので気のせいだと思いたいが

GM:シーンを終了します。シナリオロイスの松虫にロイスを取ってね
GM:推奨感情は庇護/警戒です
神領 此折:はーい
神領 此折:…松虫ともう一つ追加でとってもいいですか?
GM:お、なんでしょう
神領 此折:石神井さんにもロイスを取りたいです…
GM:エッ!?
御凪 涼:ちょっと男子~
GM:い いいけど…いいんですか!?
花鶏 純:君も男子やで
御凪 涼:私はそういうキャラじゃないから…
神領 此折:や、やってみたいなあと…
松虫:おまえがロイスを取るのは、おれっちだと思ってた…
GM:冗談はさておき、ぜんぜん大丈夫ですよ!ぜひどうぞ
神領 此折: 
松虫 〇確保/困惑
石神井寅彦 〇多分宿題なのかもしれない/何が駄目だったんだろう

神領 此折:これで2つ取ります
GM:おおお~いいですね。ありがとうございます!
GM:では、このシーンはこれで以上です!


ミドル1


GM:ここからはミドルフェイズに入っていくぜ!
GM:ミドルフェイズ1。合流シーンです。
GM:全員侵蝕率を上げて登場してね
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (37 → 45)
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (47 → 54)
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (42 → 48)
花鶏 純:緊張気味
御凪 涼:どきどき
GM:ではですね、このシーンでは、花鶏さんのブティックの前で合流していただきます。
GM:最初にウェンディ・涼さんの視点からはじめて
GM:花鶏さん合流⇒松虫が出てきてワイワイガヤガヤ⇒神領くんが駆け付ける…の流れでやっていきましょう
御凪 涼:はーい
神領 此折:はーい
GM:ウェイ!


【雨宿町・ブティック『アトリエ・アトリ』・入口】

GM:ウェンディの持ち主探しに協力することになった涼さんは、そういうわけで、
GM:彼女とともに、さっそく町中に出て来ています。
ウェンディ:「…あら!」町角のブティックを見つけて、瞬きする。
御凪 涼:「おや、どうしたの」
花鶏 純:商店街の中では、白一色で塗られたモダンな壁はよく目立つ。
花鶏 純:そのショーウィンドウと、飾られた華やかな服も。
花鶏 純:周囲に溶け込んだ風でもないが、浮いてもいない、それくらいの小さな服屋。
花鶏 純:リボンをつけた蝙蝠のマークが看板に描かれている。『アトリエ・アトリ』
御凪 涼:「心当たり?」
ウェンディ:「ちがうわ。かわいいお店だなって思ったのと」
花鶏 純:そのすぐ下のドアのところに、猫探しのポスターが一枚貼ってある。
ウェンディ:「あのポスター、なにかしら」店に近寄って、それをまじまじと眺める。
御凪 涼:隣にいって少し身をかがめポスターを見る。
御凪 涼:「迷い猫か」
マルチネス:でっぷりと太ったねこがふてぶてしく載った、『猫を探しています!』のポスターだ。
ウェンディ:「猫。猫ね」
御凪 涼:「猫、好きなの」
ウェンディ:「えっと…。まだ、好きかどうか、考えたことないわ」
御凪 涼:「なるほど。会ったことある?」
御凪 涼:好きかどうかわからない、にまた少し、分かるな、と思いながら。
ウェンディ:「ないわね」少し考えてから言う。「知識はあるわ!」
ウェンディ:「涼は? 猫のこと、好き?」
御凪 涼:「好きだと思う…たぶん」
ウェンディ:「たぶん、なの?」
御凪 涼:「よく、犬とどちらが好きか訊かれて」
御凪 涼:「困る」
ウェンディ:「そうなの? 犬と猫って、どちらかしか選べないものなの?」
御凪 涼:「そう思うよね。私もそう思う」
花鶏 純:その辺りで、チリンとドアベルを鳴らして青いドアがゆっくりと開く。
ウェンディ:「人って難しいわね」ポスターの前で考え込みはじめる。
御凪 涼:写真の猫をじっと見ていたのが、ドアのほうへ。
ウェンディ:「…あ」ぱっとドアの方を見ます。
御凪 涼:「ああ、すまない…これを見ていた」
花鶏 純:「おっと」ドアの前に人がいたのに気付いて。
花鶏 純:「ああ、ごめんなさいね。中に入ってくれてもいいですし……」
花鶏 純:「ポスター? その猫ちゃん、見かけたりしてました?」
花鶏 純:ドアから外へ出て、涼さんたちの前へ。
御凪 涼:「いや。私は、見たことがないかな。たぶん彼女も」
御凪 涼:「ただ…猫だな、と思って」
ウェンディ:「うん。見たことない」頷く。「わたしは、探すっていうところが気になったわ!」
花鶏 純:「そっかー。残念。うちの子じゃないんですけど、協力してて」
花鶏 純:「……変わったとこに食いつくなあ」
御凪 涼:「そう、探してるから」
御凪 涼:「私たちも。それでかな」
ウェンディ:「ええ。わたしたちも、探しているから」涼さんを見上げます。
御凪 涼:「ね」
花鶏 純:「ふーん……? ポスターとかの参考に?」
花鶏 純:一生懸命作られたと思しき猫ポスターを見る。
御凪 涼:「この人はきっと、とてもこの猫をたいせつにしているんだね」
御凪 涼:そう呟いて、同じように見ている。
ウェンディ:「ポスターの参考…?」こっちは反対に、きょとんとした顔で花鶏さんを見る。
花鶏 純:「それはそう。だいぶ落ち込んでたし、それでほっとけなくなってここに貼ったの」
ウェンディ:「……あ!」そして声を上げます。「ちょうど、猫がいるわ」
花鶏 純:「ドアなら、一番目につくしね……」
GM:ウェンディが指を差す。ちょうど花鶏さんの後ろから、ぽてぽてと猫が歩いてくる。
御凪 涼:「おお」
花鶏 純:「猫!」そちらを見る。
御凪 涼:「……」
松虫(ねこのふり):「にゃん」赤い帽子を被った猫だ。猫に見えます。
御凪 涼:「……?」
花鶏 純:「猫……だけど、マルちゃんとは別かなあ」
松虫(ねこのふり):猫のフリをしているので、四足歩行でぽてぽて歩いてくる。
花鶏 純:「お話でもできれば、知り合いだったりするのかもしれないけどね」
御凪 涼:ふらふら近寄っていく。
ウェンディ:涼さんの後ろからついていく。
松虫(ねこのふり):「にゃおん」甘えるように鳴き、キミ達をうるうると見つめる。
花鶏 純:「あら懐こい」
御凪 涼:「触る?」ウェンディに。
ウェンディ:「いいの? 噛まれない?」
御凪 涼:「どうだろう…」
御凪 涼:「そう言われればそうだね」
御凪 涼:「私がまず触ってみよう」
御凪 涼:痩せた手をひょいと出す。
松虫(ねこのふり):「ふんにゃふんにゃ」喉をゴロゴロ言わせる。
花鶏 純:猫の方は気にしつつ、ショーウィンドウの様子を外から軽く眺めている。
御凪 涼:顔の横辺りを触る。
御凪 涼:「触れた」
ウェンディ:「まあ」ぱちぱちと瞬き。自分も華奢な手を伸ばし、猫を触る。
松虫(ねこのふり):「うにゃ」
ウェンディ:「あたたかいわ」
花鶏 純:「ふーん、なんか猫をテーマにしても面白いかなあ……」
御凪 涼:「体温が高いよね」
ウェンディ:「ええ。あと人とは違う毛並みね」こくこくと頷く。
花鶏 純:「うー、気になるけど仕事中に服に毛をつけるわけにはいかない」
花鶏 純:「我慢……!」
松虫(ねこのふり):その会話を聞きながら、暗闇も見通せる目が光ります。《猫の瞳》。
松虫(ねこのふり):「うにゃーーー!!」涼さんに突進!!
御凪 涼:「わ」
御凪 涼:油断している(いつも)のでかわせない!
花鶏 純:「あら」
ウェンディ:「きゃ!」
松虫(ねこのふり):思いきり突き飛ばすようにして、涼さんの持ってる扇をくわえて盗む。
御凪 涼:「あ」
御凪 涼:体幹はそれなりなので転ばない。紫檀の香りが遠ざかる。
松虫(ねこのふり):「うにゃしししし」笑うようにしながら、キミ達を見ている。
花鶏 純:「あーあー、こらっ」さすがに少し大声を出す。
ウェンディ:「涼、あれ、あなたのよ!」扇を指さす。
花鶏 純:「ダメでしょ。返しなさいね。……通じてはないだろうけど」しゃがみ込む。
御凪 涼:「返してくれないかな。おーい」しゃがんで猫の視点へ。
御凪 涼:「あ、店主さんも…ありがとう」
松虫(ねこのふり):「やにゃ!!」扇をくわえたまま、そう鳴いて、今度は花鶏さんの方に突進。
花鶏 純:「お礼は戻ってからがいいんじゃない……」
花鶏 純:「ひゃ」
御凪 涼:「わ」
松虫(ねこのふり):「うにゃにゃにゃにゃっ」
花鶏 純:「待って待って、なになに!」
松虫(ねこのふり):花鶏さんの顔めがけて突進し、そのままショーウィンドウに突っ込んでいく。
花鶏 純:「わ」顔を庇って、そのまま突っ込ませてしまう。
花鶏 純:「ちょっ」
松虫(ねこのふり):「にゃにゃにゃにゃっ」笑い声のような声が聞こえる。そのままショーウィンドウのディスプレイをずかずかと荒らします。
花鶏 純:「な、何してくれてんの!」
花鶏 純:慌てて捕まえようと走り寄る。手を伸ばす。
御凪 涼:さすがに驚き、「こら」と猫に手を伸ばします。
花鶏 純:「あ、お客さんもありがと……は後で」
松虫(ねこのふり):「にゃーーか!」その手に応えるように、自らの爪を向ける。
神領 此折:「……!!」街中を歩いていると、見覚えある姿が見覚えある店のショーウィンドウを荒らしていたので
神領 此折:思わず店の扉をノック無しで開ける
神領 此折:「……いましたね」
松虫(ねこのふり):「! にょーり!」扇をくわえたまま叫んでいる。
御凪 涼:「飼い主さん?」
神領 此折:低くつぶやき店の前で仁王立ち、なおケージはもらえなかった
花鶏 純:「……あっ、神領くん?」
花鶏 純:見知った顔に、声をかける。
神領 此折:「お疲れ様です花鶏さん、あれ、確保対象です」
花鶏 純:「なんだかそういう気がしてたわ……!」
花鶏 純:「というか、それはそれとして」
花鶏 純:「うちの店を」
花鶏 純:「荒らすなー!」
花鶏 純:構わず手を突っ込む。
松虫(ねこのふり):「にゃ~~~!!」扇から口を離し、俊敏な動きで逃げる。
神領 此折:「あっまて!!」
松虫(ねこのふり):「にゃっ…んだよ、オーヴァードかよ! おまえらにはつかまってやんねー!」
花鶏 純:「普通に喋るし……」
御凪 涼:「…喋ってる…」
松虫(ねこのふり):「ばーかばーか!」言いながら、カラスに飛び乗りながら逃げていきます。《瞬間退場》。
ウェンディ:「猫って、喋るのね!」
御凪 涼:「いや。喋らないと思う」
神領 此折:追いかけようとして閉まりかけた扉に頭をぶつけ
御凪 涼:「たぶん……きみと同じ」
神領 此折:「…………っ~~確保失敗か」
御凪 涼:「あやしじゃないかな」
花鶏 純:「あー……」荒れたショーウィンドウ。毛だらけの服と、倒れたトルソー。
花鶏 純:駆け付けた神領くん。
神領 此折:頭を押さえながら外を覗き込んだ時にはもう捕捉できなくなっていた
花鶏 純:「ごめんねー、もうちょっとなんとかすべきだったわ……!」
御凪 涼:「…あ、ということは」
御凪 涼:「支部の人たちか、きみたちは」
花鶏 純:「あやし、を知ってるわけね。なるほど」涼さんを見て。
ウェンディ:「まあ」ぽん、と手を打つ。
ウェンディ:「じゃあ、わたしの話を聞いてもらえるわね!」
御凪 涼:「そうだ。幸先が」
御凪 涼:いい、と言いかけて店内をみる。
御凪 涼:「よくはないか…」
神領 此折:「……話の前に、まずは片づけですね」

GM:シーンを終了します。
GM:ロイス取得と、購入ができるよ
神領 此折:ロイスは保留で
花鶏 純:松虫に かわいいけども/○何してくれてんの?
御凪 涼:保留!購入はさっそくブルゲ狙っておこかな おそおそなので
御凪 涼:4DX+3+0@10>=20 調達
DoubleCross : (4DX10+3>=20) → 9[4,8,8,9]+3 → 12 → 失敗

御凪 涼:お
御凪 涼:《夢の雫》。達成値+10
神領 此折:すごおい…
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を3増加 (45 → 48)
花鶏 純:きゃー
GM:つよいのだ
御凪 涼:買った
花鶏 純:調達どうしよっかな
神領 此折:どうしましょう
神領 此折:とりあえずボデマを
花鶏 純:自分用にボデマかな
御凪 涼:服やさんだしね
神領 此折:1dx+4
DoubleCross : (1DX10+4) → 6[6]+4 → 10

神領 此折:買えました
神領 此折:装備しておきます
御凪 涼:つよい
GM:ボデマの購入は12じゃなかったっけ
GM:財産P払ったかな?
神領 此折:あ、そうでした
神領 此折:財産2点払います…
GM:はいはい!
御凪 涼:金持ちがよ
花鶏 純:ではコンボ『アンドラッド』《ブーメランアスピス》使用。侵蝕+1で達成値+4
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1(→ 1)増加 (54 → 55)
花鶏 純:1dx+7>=12 ボデマ
DoubleCross : (1DX10+7>=12) → 3[3]+7 → 10 → 失敗

花鶏 純:財産点2点支払って購入します。装備。
花鶏 純:ひどい出目
御凪 涼:固定値が・・・
花鶏 純:財産点は残り4点。以上です。
GM:はーい
GM:では、このシーンはこれで以上!


ミドル2


GM:次のシーン。自己紹介&情報収集シーンになります。
GM:全員登場推奨。侵蝕率を上げて登場してね
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (55 → 63)
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を3増加 (48 → 51)
花鶏 純:あがる!
GM:ガツッと上がりましたね
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (48 → 54)

GM:では、このシーンでは、まず情報収集をしてもらいます。
GM:項目はこちら。

・《ウェンディ》について 〈情報:UGN〉難易度6
・仙入美代子と飼い猫マルチネスについて 〈情報:噂話〉難易度6/8
・《松虫》について 〈情報:UGN〉難易度7/9


GM:下2つについては、6と8、7と9でそれぞれ違う情報が開示されます。
花鶏 純:おおー
GM:失敗した場合は、その場で侵蝕1d10を払うことで再挑戦できるよ
花鶏 純:やったー
GM:みんなで分担して挑戦してみてね!
御凪 涼:シナリオロイスちゃんしらべでいい?
花鶏 純:それがよかと!
御凪 涼:・《ウェンディ》について 〈情報:UGN〉難易度6しらべますね~
御凪 涼:家の縁者もとい【情報収集チーム】使います。達成値+2
御凪 涼:4DX+2+0@10>=6 情報
DoubleCross : (4DX10+2>=6) → 8[1,2,5,8]+2 → 10 → 成功

御凪 涼:ふふーん
花鶏 純:では・仙入美代子と飼い猫マルチネスについて 〈情報:噂話〉難易度6/8
花鶏 純:噂話はコネがないんですよね
花鶏 純:なのでコンボ『アンドラッド』《ブーメランアスピス》使用。侵蝕+1で達成値+4
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1(→ 1)増加 (63 → 64)
御凪 涼:いちお雫あるからほしいときいってね
花鶏 純:はーい
花鶏 純:2dx+4>=8
DoubleCross : (2DX10+4>=8) → 9[3,9]+4 → 13 → 成功

花鶏 純:よっし
神領 此折:ではマツムシについて調べたいです
GM:どうぞ!
神領 此折:1dx+2
DoubleCross : (1DX10+2) → 7[7]+2 → 9

花鶏 純:ピタリ賞だ
神領 此折:両方いけた
GM:おお、ばっちり
GM:では、全員成功ですね!
GM:順番に情報を開示していきますね。

・《ウェンディ》について 〈情報:UGN〉難易度6
誕生したばかりのレネゲイドビーイング。元はドイツ製のアンティークオルゴール。
自分を大切に奏でてくれていた元の持ち主の所在を探している。
雫原市にある骨董品店で販売されていたオルゴールにウイルスが感染したことで覚醒、
支部に保護された。
店主との会話から、雨宿町の一般家庭から売却されたことは分かっているが、
売主に関する詳細な記録は残っていない。
元のオルゴールは質が良く精巧なつくりとなっており、骨董品店でも、高級品として査定されていた。
元の持ち主は、どうやらそれなりの好事家だったようだ。



・仙入美代子と飼い猫マルチネスについて 〈情報:噂話〉難易度6
雨宿町で一人暮らしをしている女性。非オーヴァード。ブティック『アトリエ・アトリ』の常連客。
母親を幼い頃に、父親を昨年亡くしており、唯一残された家族である飼い猫・マルチネスを溺愛している。
マルチネスは高齢のぽっちゃりした三毛猫。気難しい性格だが、動きはのろい。


難易度8
仙入美代子の亡くなった父親は、アンティーク品の熱心な収集家だったようで、
高級品でも気に入ればどんどん購入していたという。

⇒FS判定『仙入美代子から話を聞こう』発生
☆次のシーンで、仙入美代子に、父親のコレクションについて聞き取り調査を行う交渉イベントが発生します。


・《松虫》について 〈情報:UGN〉難易度7
雨宿町に現れるあやしの一種であり、とある妖精の伝承を起源とするレネゲイドビーイング。
動物を操作する能力を有している。よく能力を用いて民間人にいたずらを仕掛けていたものの、
大抵は他愛もないものであり、また時には迷子を道案内するなどの人助けをしていたため、
UGN支部からは黙認されていた。
現在、民間人への敵意が感じられるとして行方を捜索されているが居場所は不明。
特に猫の操作を好む。「野良猫より飼い猫の方が警戒心が緩く操作しやすい」と、
本人が語っていたことがあったようだ。


難易度9
非オーヴァードである民間人と会話ができないことに寂しさを抱えていたようだ。
一方で、オーヴァードとは自由に会話ができるため、自ら姿を現して
積極的に凝ったいたずらを仕掛けることで、彼なりの交流を試みていたようだ。


GM:情報は以上です!
GM:では、このシーンでは皆様にこの情報を共有する様子を描写してもらいます。
GM:シチュエーションとしては、前シーンの続きで、ブティックアトリの店内で…ってことでいいですかね?
花鶏 純:いいですよ!
神領 此折:自分はOKです
御凪 涼:はーい
GM:おいす! ミドルシーン数すくないから、ゆっくり話して大丈夫です


【雨宿町・ブティック『アトリエ・アトリ』・店内】

GM:《松虫》に荒らされた店を片付け終えたキミ達は、そのまま店内で、自己紹介も兼ねた情報共有を行うことにしました。
御凪 涼:マネキンの中で、同じように揺らがず座った不似合いな和服のかたち。長い黒髪の男。
花鶏 純:「手伝ってもらっちゃってありがとねえ」
神領 此折:「いえ、お気になさらず、奴をここに入れたこちらの落ち度です」
花鶏 純:レジの前に簡単な机と椅子を用意。あとは紙コップで淹れた紅茶。
御凪 涼:「私はあまりうまく片付けられなかったが…そう言ってもらえるとよかった」
神領 此折:最後の箒を指定された場所に戻しつつ
ウェンディ:「あの…」そわそわしている。「わたし、お洋服を見ていてもいい?」
花鶏 純:「あ、あれがあった。ジンジャークッキー。あんまり甘くないやつ」ごそごそと取り出して開ける。
御凪 涼:「いいかな?」純さんをじっと見る。
花鶏 純:「どうぞどうぞ。見てもらえるのは嬉しいな」
ウェンディ:「ありがとう!」はにかんでから、楽しげに席を立ちます。
花鶏 純:「というわけで、あたしはここの店長をしてます。花鶏純」
花鶏 純:「"ブルームルーム"とも言うけどね。支部の装備部の主任なの」
神領 此折:「いつもお世話になっております」ぺこり、と一礼
花鶏 純:「今回はもう完全に巻き込まれだったけどね」笑う。
御凪 涼:「おお。そんな部署もあるのか」以前出会った呉服屋の少女を思い出しながら。
花鶏 純:「お世話してます」
花鶏 純:「そうよー。縁の下の力持ちなんだから」
御凪 涼:「きみは?」神領くんに。
神領 此折:「…UGN雨宿町支部チルドレン、神領此折です」
神領 此折:「今日は…さっきの猫……いや猫じゃなかったんですけど……彼を捕まえに来ました」
御凪 涼:「純さんと此折くんだね。うん」
花鶏 純:「頑張り屋さんなの。よろしくしてあげてね」
花鶏 純:「今回も……あれは確かに確保対象だねえ」
御凪 涼:「ええ、よろしく」微笑む。
花鶏 純:「で、そういうあなたは」
花鶏 純:じっと涼さんを見る。
神領 此折:「よろしくお願いします」無表情でまた頭を下げる
御凪 涼:「ああ。私は御凪涼という。えっと…イリーガル、という分類だったかな」
御凪 涼:「最近来たんだ。弟だともう少し知っている人がいるかも」
御凪 涼:「あと兄も」
花鶏 純:「御凪」少し眉を顰める。
御凪 涼:「その顔だと、兄さんかな?」
花鶏 純:「そうね、うちに着てストールをお買い上げいただいて」
花鶏 純:「その時いた店員とお客さん全員ににこにこ話しかけてたっけ」
神領 此折:「御凪さん……」少し思い当たる節があるという顔、書類だけかもしれない
御凪 涼:「ふふ、じゃあ兄さんだ。その弟です」
花鶏 純:「まあ、しつこくされたわけじゃないからいいけどねー。お茶のみ友達くらいなら」
花鶏 純:「なるほど。だいぶ雰囲気違うけど、言われてみればーって感じかなあ」
御凪 涼:「そうかな」嬉しそう。
御凪 涼:「あ、あの子は妹ではないよ」
御凪 涼:ウェンディを扇で示す。
花鶏 純:「ああ……」服を眺めている少女を見る。
ウェンディ:「ウェンディよ」ハンガーの間から顔を覗かせる。
花鶏 純:「探し物、してるんだっけ?」
神領 此折:「ウェンディさん」復唱
御凪 涼:「そう。自分がどこから来たのか知りたいんだって」
ウェンディ:「そうなの! ふふ」笑って、また服の中に潜っていく。
花鶏 純:「あ、そっちかあ。じゃあポスターじゃなかなか探せないねえ」
花鶏 純:「……ええと、じゃああの子も……?」
御凪 涼:「さっき少し、私の友達にお願いして調べてもらったんだけど」
御凪 涼:「まだ来てないかな…」
御凪 涼:「あの子?」
御凪 涼:スマートフォン(失くしていない)を出して、机の上に置く。
花鶏 純:「人はあんまり、どこから来た、とかは疑問に思わないじゃない」
神領 此折:「……確かに」
御凪 涼:「ああ。そうそう。あやしと呼ばれているものだよ」
花鶏 純:「やっぱりかあー」
御凪 涼:そこでスマートフォンが鳴る。確認する。少し表情が明るくなる。
御凪 涼:「うん」そのまま画面を中央に置きます。
御凪 涼:「ドイツでつくられたオルゴール」
花鶏 純:「オルゴール!」
神領 此折:「オルゴール……?」
御凪 涼:「この町のどこかの家にあったことまでは確かみたいだね」
ウェンディ:「そうよ」ブラウスを両手に持ちながら、鏡の前でくるくる回っている。
花鶏 純:「あ、右のは今季のおすすめだからねー」
花鶏 純:「そのお家を探してるってこと?」
御凪 涼:「舞うのも上手そうだな…」それを見て。「うん。それと」
御凪 涼:「その人にとてもたいせつにされていたから、伝えたいことがあるんだって」
御凪 涼:「……どこまで話していいかとかは、きっとあるとは思うんだけど」
御凪 涼:「それは、なんだか、手伝いたいなと思って。一緒に来た」
神領 此折:「ウェンディさんのお手伝い、ですか」
花鶏 純:「やだー、いい子だ」頬に手を当てる。
御凪 涼:「そう。お手伝い」
ウェンディ:「うふふ」今季のおすすめの方を合わせながら、頬をりんご色にしている。
御凪 涼:「だから、あのポスターも見てたんだ」
神領 此折:「猫探し、ですね」
ウェンディ:「そう。わたしと同じように、誰かが誰かを探してるんだって、気になったの!」
花鶏 純:「うーん……なるほど」
花鶏 純:「あれはね、さっきも言ったかな。うちのお客さんの家の猫ちゃん。マルチネスちゃんって言うのね」
花鶏 純:「かなり大事にしてて、いなくなって心配してたから。あたしもお手伝いをしてたんだけど……」
花鶏 純:「……んー……、ちょっと待ってね。なんか……」
花鶏 純:《写真記憶》
花鶏 純:仙入さんとの思い出を辿る。いつか、目を赤くしていた時の顔。
花鶏 純:……亡くなった父親の話。
花鶏 純:「ね、そのドイツのオルゴールって、やっぱり結構立派なものだよね」
御凪 涼:「ああ、そうらしい」
花鶏 純:「ビンテージとかアンティークとか、そういうやつ?」
花鶏 純:「だとしたら、そのお客さん……仙入さんっていうんだけど」
御凪 涼:「む」
花鶏 純:「亡くなったお父さんがそういうの集めてたって話を聞いたことあるよ」
御凪 涼:「……おお」
御凪 涼:「だって、ウェンディくん」
花鶏 純:「持ち主かどうかまではわかんないけど、趣味のネットワークとかそういうのがあるかも」
ウェンディ:「ほんとっ?」ストールを何枚も被った状態でもこもこと走ってくる。
御凪 涼:「だったら、ぜひお伺いしたいな…みのむしみたいだね」
ウェンディ:「綺麗な色でね、選ぶのが難しいの。あと、布をどう着ればいいのかも難しいわ」
神領 此折:「仙入さんにお話しを伺えば、手がかりにはなりそうですね」ふわふわひらひらのストールを目で追う
花鶏 純:「あはは、贅沢な格好してる」何枚か取って、残ったものをくるくると巻いてあげる。
ウェンディ:「うふふふ」くるくるされて、楽しそうに笑う。
花鶏 純:「ついでといえばなんだけど、マルちゃんの方も見かけたらよろしくね」
御凪 涼:「もちろんさ」
ウェンディ:「ええ、もちろんね」
御凪 涼:「…猫というと」
神領 此折:「…はい」
御凪 涼:「そもそも此折くんが追っていたのも猫だったよね」
神領 此折:「松虫ですね」
御凪 涼:「虫」
神領 此折:「いつも猫の姿で遭遇するから、てっきり猫なのだろうと思って用意を色々したのですが」
神領 此折:「どうもそうではないらしいです」
花鶏 純:「見た目は猫だけど……ふうん」
神領 此折:「中身は妖精の伝承をオリジンとするレネゲイドビーイング、動物たちは端末…みたいですね」
御凪 涼:「妖精だからいたずら好きなのかな」
神領 此折:「最近は度が過ぎていますけれどね」
花鶏 純:「いたずらにしても度を越してない?」
花鶏 純:「ウィンドウ、入れ替え時期じゃなかったらもうただじゃおかなかったわよ」
御凪 涼:「そうだね…店を荒らすのはよくない」
花鶏 純:「扇も盗られちゃってたし……」
神領 此折:「最近のはなんでしょう……敵意、を感じます」
花鶏 純:「……前と違うんだ」
ウェンディ:「戻ってきてよかったわね」涼さんの扇を見る。
神領 此折:「前はもっと…なんでしょう、そんなに深刻ではなかったですね」
神領 此折:「サンマを焼いて火事に誤認させるとか…」
御凪 涼:「…?」
神領 此折:「洗濯物を盗んでいくとか…」
花鶏 純:「悪さではあるね」
御凪 涼:「盗んでいるのでは…?」
神領 此折:「盗んでいますね……?」
御凪 涼:「いるね…?」
神領 此折:自分で言ってて深刻なのではないかと思い始めた
ウェンディ:「それ、あなたがされていたの?」
神領 此折:「ああ、はい、そうです」
神領 此折:「民間人への被害は基本的にそれよりもっと軽微だったので黙認はされていました」
御凪 涼:「…そういうのって」
御凪 涼:ぱっと言おうとして、それはだれかの心を断定することだろうか?と考えて、一度やめて。
御凪 涼:少し言葉を探す。
神領 此折:「……?」
御凪 涼:「…誰かに、気づいてほしいから、するのかな?」
花鶏 純:「あ、構って欲しい子の心理だ」
ウェンディ:「まあ、構って欲しいのに、ひどいことをするの?」
神領 此折:「……確かに、奴は人のいないところで『みんな喋ってくれなくて寂しい』とたまにこぼしていましたが……」
御凪 涼:「言葉の、代わりに」
御凪 涼:扇をぼんやりと見ている。
御凪 涼:「話す代わりに、していたんだね。今もそうかは分からないけど」
花鶏 純:「今も……うーん、ちょっと心配だな」
花鶏 純:「取り返しがつかなくなってなきゃいいんだけど」少し深刻な顔。
神領 此折:「心配というと?」
神領 此折:「ああ……」納得がいく
花鶏 純:「変わっちゃった、わけだからねえ。まあ、その……」言葉を探す。
御凪 涼:いくらかを思い出す。
御凪 涼:「わかった」
花鶏 純:「……さほど凶悪とまでは見えなかったけど。あたしが判断していいものかどうかはわかんない」
ウェンディ:「わかったの?」
御凪 涼:ウェンディに目を向ける。「ときどきね、そういうことがあって」
御凪 涼:「話したいと思っていた気持ちや、相手を、すっかり忘れてしまって」
御凪 涼:「それで…忘れたことすら思い出せなくなってしまうことがあるのさ」
ウェンディ:「まあ」両手で口をぱっとおさえる。
御凪 涼:蜂蜜みたいな金の髪を軽く掬って。
御凪 涼:離す。「もしかしたら、あの妖精がそうかもしれないし」
御凪 涼:「違うかもしれない…って。違うといいけどね」
ウェンディ:「ええ」まつげまで蜂蜜色だ。瞬きするたびに揺れる。
ウェンディ:「忘れたことすら分からないなんて、さみしいことよ」
ウェンディ:「話したいと思う気持ち、わたし、わたしだけじゃなくて、みんなにも大切にしてほしい」
御凪 涼:「うん」
花鶏 純:「……本当にね。そうだよね」独り言のように。
御凪 涼:「ありがとう」
神領 此折:「…………」
神領 此折:「……頑張ってはみます」
御凪 涼:「お」
神領 此折:「……そんなには思いつかないので、思いついたらになりますけれど」
御凪 涼:「此折くんも、話すの苦手なのかな。私と同じ」
御凪 涼:「…あ、こうやって人を断定するのは良くないって言われたんだった…」
御凪 涼:「違ったらごめん」
神領 此折:「…はい、此執の方が雄弁なので、いつも任せようとはしているのですが駄目と言われてしまい…」
御凪 涼:「小鳥?」
御凪 涼:首を傾げる。
ウェンディ:「小鳥がいるの?」一緒に首を傾げる。
花鶏 純:「ああ、えっと……」本人が説明した方がいいかな、と神領くんの方を見る。
神領 此折:「……せっかくだし出てきてもらおうと思ったんですけどお前の口で言えとのことなので」
神領 此折:「えっと、自分以外には見えないもう一人の人間が自分の中にいる、という感じなのでしょうか」
神領 此折:「二重人格、みたいなものです」
御凪 涼:「ふむ。たまに聞くね」オーヴァードでは猶更。
ウェンディ:「たまに聞くことなのね」
御凪 涼:「これはうまく説明できないな…あとで支部のひとに聞いてみて」
花鶏 純:「神領くんは普段表に出てる方が決まってるから、そんなには混乱しないけどね」
ウェンディ:「わかったわ」涼さんに頷いている。
花鶏 純:「入れ替わり立ち替わり、って子もいるし。賑やかで楽しいけど」
神領 此折:「自主性を失わないため、だそうです、呼ばれたり挙手がてら意見を表明したいときは勝手に出てきます」
御凪 涼:「へえ」
御凪 涼:「じゃあ、いずれ会えるかな」
御凪 涼:「楽しみだ」
ウェンディ:「それでいまは、此折が頑張ることになっているのね」
神領 此折:「そうなってます」
御凪 涼:「じゃあ三人も仲間が増えたね」
御凪 涼:「純さん、此折くん、コトリくん」
ウェンディ:「でも、どうして? 話すのが苦手なのに?」
ウェンディ:瞬きしてから、涼さんを見る。「まあ、仲間になったのね」
神領 此折:「……自分にとってはそれも謎なのですが」
神領 此折:「『意見を言わないお前が裏に引きこもったらそれはもはやいないも同然になっちまう』」
御凪 涼:「ふふ」
神領 此折:「ということを此執に言われました」
御凪 涼:「優しいんだ」
花鶏 純:「いい子たちなんだよねえー」
ウェンディ:「いなくなってしまうのは、さみしいわ」ふむふむと頷いている。「その方がいいと思う!」
御凪 涼:「それに、もしかしたら」
御凪 涼:「きみが話しているのを、聞きたいのかもしれないな」
神領 此折:「…俺がですか」
御凪 涼:「言ってほしいから、そこにいてほしいのかな、なんて」
御凪 涼:「思ったりした」
花鶏 純:「ふふ」少し見守るように笑う。
御凪 涼:「……違ったら叱ってね、此執くん?」
神領 此執:「一言一句あってまーす、第三者からのありがたいお言葉本当に感謝しまーす」
神領 此執:ぽん、と背もたれに寄りかかって
御凪 涼:「あ」
花鶏 純:「あはは、来ちゃった」
神領 此執:「どうもー、神領此執です」
ウェンディ:「表情が変わったわ!」
御凪 涼:「こんにちは、御凪涼です」
ウェンディ:「わたしは、ウェンディ」
神領 此執:「どうもどうも」と全体に向かってにこやかに手を振る
御凪 涼:「…第三者が不躾だったかもしれないな」
神領 此執:「いやいや、遠回しだと伝わらないんでこれくらいでいいですよ」
御凪 涼:「よかった。どうもこういう話し方ばかりで。助かるよ」微笑む。
花鶏 純:「あたしとは、お久し振りかなー」
神領 此執:「さっきも支部員の石神井さんにたしなめられて何が駄目だったんでしょうと首ひねってたんで」
神領 此執:「花鶏さんもお久しぶりですー」
花鶏 純:「でも涼くん、話すの苦手とはちょっと違わない?」
花鶏 純:「話してたじゃない。こう……誠意?みたいな」
御凪 涼:「……なんだろう。どうも、考えていることがたくさんあるんだけど」
御凪 涼:「追いつかないんだよね」
神領 此執:「うまく言語化できない、って奴ですかね」
花鶏 純:「あー、自分の中での満足みたいなね」
御凪 涼:「そう」
御凪 涼:「本当はこうだったのかも、って後でわかったり」
神領 此執:「なるほどなー…ん、どうしたウェンディさん」
花鶏 純:「ふんふん……理想が高い」
ウェンディ:「あっ」みんなの会話を聞きながら、もじもじとしている。
御凪 涼:「おや、どうしたの」
花鶏 純:「ん、なんかお話あった?」
御凪 涼:「聞きたいな」
ウェンディ:「ええと、そう。話すのが苦手って聞いて、すこし、心の中にある気持ちに気付いたの」
ウェンディ:「みんなは、これから、わたしの持ち主かもしれないひとのところに行くでしょう?」
御凪 涼:「うん、うん」
花鶏 純:「そうなるねえ」
ウェンディ:「でも、もしかしたら、違うかもしれないし…そうなったら、がっかりしてしまうし」
ウェンディ:「それに…、もう、いない方なのでしょう?」両手を胸の前で合わせる。
花鶏 純:「そうね、昨年だったかなあ。亡くなったの」
ウェンディ:「…こんなに待ち遠しいなのに、なんだか、その人のところに行くのが、こわくなってしまったの」
神領 此執:「……失望するのが怖い、ってやつ?」
ウェンディ:「この気持ちは、失望するのが怖い、ってことなのかしら?」
ウェンディ:「ねえ、みんな。わたし、ここで待っていてもいいかしら」
御凪 涼:「……」考えている。
神領 此執:「……んー……」
御凪 涼:「まず、ね、怖いと思うのは…それはそうだと思う」
御凪 涼:「わからないことがわかるってことは、後戻りのできないこと、だから」
ウェンディ:「うん」頷く。
御凪 涼:「だから…えっと。待っていても、来ても、どちらでもいいと思うんだけど、その上で」
御凪 涼:また少し迷って。
御凪 涼:「怖くても、大丈夫だから」
御凪 涼:「…なにが大丈夫なのか上手く言えないけど」
ウェンディ:「……うん」
花鶏 純:(やっぱり、話してるなあ、とは思うんだけどね)
花鶏 純:(ちゃんとしっかり、自分で選んでコーディネートしてる)
御凪 涼:「大丈夫かな、純さん」
花鶏 純:(……クローゼットの中身が大きすぎて大変、ってとこか……)
御凪 涼:「ここにいても、彼女」
花鶏 純:「っと」
神領 此執:「……ぶっちゃけ俺は反対なんだけど、まあこの辺の決定権は任せますよ」
御凪 涼:「うん。ありがとう」
花鶏 純:「ここに居てもらう分には構わないよ。お店の子に話しておくし」
花鶏 純:「この子は悪さとかしないだろうしね」ねー、とウェンディちゃんに声をかける。
ウェンディ:「しないわ! お洋服を見てるもの」頬をりんご色に染める。
御凪 涼:「私より詳しそうだな、もう…」とぼんやり言う。
花鶏 純:「ただ、そうだなー」
花鶏 純:「もし、怖くなくなったら。知りたいって思うようになったら」
花鶏 純:「ちゃんと自分で、目の前のドアを開けようね」
花鶏 純:「その間の待ち時間、ここで過ごしていいよ」
ウェンディ:「……うん」
ウェンディ:「もうすこし、自分の心と、お話するわ」
ウェンディ:「ドアを開けれるように」

GM:シーンを終了します。ロイスと購入判定ができるよ!
花鶏 純:涼くんに○誠意/心配 で取得します。
御凪 涼:そーだな まず此折くんに 〇共感/心配
神領 此折:ロイス
花鶏 純 ○いつもお世話になってます/期待が重い…
御凪 涼 ○不思議な人/わからない

神領 此折:これで取って
御凪 涼:純さんに 〇感謝/隔意
花鶏 純:神領くんにもかな。埋まっちゃった。 ○いい子たち/不安
御凪 涼:購入か~
神領 此折:購入どうしようかな…
御凪 涼:ボデマそういや私の分かうね
御凪 涼:自分で
御凪 涼:4DX+3+0@10>=12 調達
DoubleCross : (4DX10+3>=12) → 8[3,6,7,8]+3 → 11 → 失敗

御凪 涼:財産1はらってかいます
GM:はーい
神領 此折:何を買おう…
神領 此折:セットアップ空いてるしブルゲ狙ってみようかな
花鶏 純:こいつはなんと武器強化系を全部自前で持っているので……リアクティブアーマーくらいかなあ
御凪 涼:服やさんってすごい
神領 此折:1dx+4
DoubleCross : (1DX10+4) → 3[3]+4 → 7

神領 此折:無理
花鶏 純:あ、じゃあブルゲにします
GM:おや…?
GM:達成値をあとのせできるエフェクトがあるらしいが…?
花鶏 純:あっ
御凪 涼:雫したら買えるとはおもうけどそこまででもない?
神領 此折:あっ
神領 此折:そこまででもないですね
御凪 涼:おっけ!
神領 此折:のんびり狙ってても平気です
御凪 涼:やっぱお金があると余裕がある
花鶏 純:じゃあ自分ものんびりブルゲします
花鶏 純:まあまだやるか
花鶏 純:コンボ『アンドラッド』《ブーメランアスピス》使用。侵蝕+1で達成値+4
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1(→ 1)増加 (64 → 65)
花鶏 純:2dx+7>=20
DoubleCross : (2DX10+7>=20) → 4[3,4]+7 → 11 → 失敗

花鶏 純:んー足りない
花鶏 純:では以上!
GM:では、このシーンは以上!

GM:ところでここで 説明し忘れトピックスがあったことに気付いたので
御凪 涼:おお
GM:いま説明します

★雨宿町の土地と共振について 自動開示
この土地には、強力なレネゲイドの気配(ワーディングなど)に反応し、精神感応が起こることがある。
具体的には記憶や思念がその場の任意の人間に伝わりやすくなる。これを共振と言う。
※演出的には、主にオリジナルエフェクト使用後/衝動判定後、シーン途中に半マスターシーンが挿入されます。


御凪 涼:あっしんせつ
花鶏 純:そうなんだ!
神領 此折:親切!
GM:メインGMのいつものやつにならおうとして 見逃してました
GM:エヘヘ 見といてね!
花鶏 純:お世話になっております


ミドル3


GM:では気を取り直して次のシーン!FS判定があります。全員登場推奨。
GM:出る人は侵蝕率を上げて登場してね
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (65 → 73)
花鶏 純:あがる!!
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (51 → 59)
GM:花鶏さんは細かい上昇も多いからなあ
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (54 → 64)
神領 此折:ぎえ
GM:ありゃりゃ
GM:では、このシーンは、仙入美代子の自宅に赴いて、彼女から父親のコレクションについて
GM:詳しく情報を聞き出すという内容になります。
GM:まずは状況描写と、判定の説明からやっていきましょう。


【雨宿町・旧市街・仙入宅】

GM:キミたちは、仙入美代子の自宅前に到着したところです。
GM:歴史ある家々が並ぶ町並みのひとつ。入り口には、手入れされた花が飾られている。

GM:これからキミ達には、仙入美代子から、仙入家のコレクションについて情報を聞き出してもらいます。
GM:ただし、花鶏さんが突然そんなインタビューをするのも、
GM:見ず知らずの涼さんと神領くんが同行しているのも、わりと不自然です。
GM:なので、不審に思われないよう、信用を得ながら交渉を進める必要があります。

GM:というわけで、今回の判定内容はこちらです。

『仙入美代子から話を聞こう』 終了条件:5ラウンド経過 判定:【社会】
難易度:6 最大達成値:30 完了値:9
支援判定:〈芸術:服飾〉 経験点:5点


※判定に際し、イージーエフェクトを補佐的に使用する提案があればボーナスが発生するかも。


GM:では、さっそくラウンド進行に入っていきますよ~
御凪 涼:はーい
GM:セットアップの時に、ハプニングチャートを振ります。今回はオリジナルのハプニングチャートを使用しますね。

『仙入美代子から話を聞こう』専用ハプニングチャート
D100 効果
01~10 穏やかな時間が過ぎる。修正は特にない。
11~20 流暢なトークで場を回すことができる。ラウンド中、判定の難易度-1。
21〜30 渾身のジョークが滑り、会話が途切れる。ラウンド中の達成値-2。
31~40 なんと仙入家に雷獣が迷い込んでいた。捕獲に急ぐ。ラウンド中、進行判定に失敗したキャラクターは1d10のHPダメージを受ける。
41~50 話を聞きたいという猛烈な熱意が湧き上がる。ラウンド中のダイスを+1dする。
51~60 素性を怪しまれ、頑張って誤魔化す。ラウンド中、進行判定に失敗したキャラクターは侵蝕率が+3される。
61〜70 涼さんが舞う。ラウンド中、行う判定はすべてクリティカル値-1される。
71~80 《松虫》によるいたずらが巻き起こり、それどころじゃなくなる。ラウンド中の難易度+3。
81〜90 雑談が盛り上がりすぎる。〈意志〉で難易度7の判定に挑戦し、失敗したキャラクターの進行判定を難易度+2する。
91~100 順当な進行。このラウンド中に進行判定に成功したキャラクターは進行値を+1得る。


御凪 涼:61〜70
御凪 涼:私の舞ってすげえ
GM:舞ってください
御凪 涼:はーい
花鶏 純:それどころじゃなくなる
GM:せっかくなのでPCに振ってもらおうかな
GM:1ラウンド目だからPC1の涼さんに振ってもらおう
御凪 涼:おお
GM:涼さん、1d100を振ってください~
御凪 涼:1d100
DoubleCross : (1D100) → 20

御凪 涼:ころころ
花鶏 純:おっ
GM:11~20 流暢なトークで場を回すことができる。ラウンド中、判定の難易度-1。
花鶏 純:やったー!
GM:難易度が5に下がりました
御凪 涼:流暢!
御凪 涼:ペラペーラ
神領 此折:おお
GM:では、改めてセットアップ。なにか行動する人は宣言をどうぞ!
御凪 涼:ないよ~
花鶏 純:なし!
神領 此折:ないです
GM:はーい! ではセットアップは以上。
GM:では、最初は行動値11の神領くんの手番です。
神領 此折:はーい
GM:判定は【社会】、難易度は5です。
神領 此折:では特にないなら進行判定します
神領 此折:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 5[4,5] → 5

神領 此折:ほっ
GM:はい、では成功ですね! 進行値+1になります。
GM:特に進行イベントは起こらず。引き続き判定をやっていきましょう。
GM:次は行動値8の花鶏さん。
花鶏 純:はーい
GM:判定は【社会】、支援判定は〈芸術:服飾〉。難易度は5です。
花鶏 純:ここは普通に判定をしようかと思います。
花鶏 純:判定前に、コンボ『アンドラッド』《ブーメランアスピス》使用。侵蝕+1で達成値+4
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1(→ 1)増加 (73 → 74)
花鶏 純:2dx+4>=5
DoubleCross : (2DX10+4>=5) → 7[3,7]+4 → 11 → 成功

花鶏 純:よっし
GM:おお!いいですね 進行値+2になりました
花鶏 純:やったー
GM:進行値3に到達したので、ここで進行イベントが発生します。
花鶏 純:おっ
GM
どうやら信用を得られたようだ。調査を円滑に進めるために、まずは世間話をして話を盛り上げよう。
以降の判定を〈交渉〉〈知識:服飾〉〈知識:舞踊〉に変更する。

御凪 涼:おお!
花鶏 純:やったー
GM:この辺で、みんなでどうにか素性をごまかす演出でもいれましょうか
御凪 涼:がんばってごまかすか
花鶏 純:はーい
GM:見学室で相談してもいいよ
GM:相談もまとまった! やっていきます!

GM:呼び鈴を鳴らし。
GM:やがて、自宅のドアから顔を覗かせた仙入美代子は、不思議そうな顔でキミ達を見つめる。
仙入 美代子:「あら、純ちゃん! マルちゃんは見つかっ……」言葉を切り、ぱちぱちと瞬き。
花鶏 純:「こんにちはー。いきなり押し掛けちゃってごめんなさいね」
仙入 美代子:「…?」首を傾げる。花鶏さんの横に知らない人達がいるため。
花鶏 純:「えっと、ちょっと紹介したい人たちがいてー」
御凪 涼:「こんにちは」
神領 此折:「…こんにちは」
御凪 涼:紫檀の香りを纏った、上等な和服姿の男。
仙入 美代子:「まあ、こんにちは」
花鶏 純:「あのね、前にお父さんがアンティークものがお好きだったって聞いたことあったでしょ」
花鶏 純:「その辺に興味があるんだって、ふたりとも」ね、と二人に視線をやる。
仙入 美代子:「ああ、話した話した」花鶏さんに頷いてから、二人をまた見る。
御凪 涼:「純さんが、あなたのお家はそういうのに詳しい、と」
神領 此折:「……お話、聞かせてくれますか、あの、代わりと言っては何ですが」
神領 此折:「猫を探すの、手伝うので……」
仙入 美代子:「あら、まあ!」その言葉に、とても嬉しそうに目をほころばす。
花鶏 純:「そうそう、そっちの話にも乗り気みたい」
御凪 涼:「あの丸い猫ね」うなずいている。
仙入 美代子:「それは、とっても嬉しいわ。ありがとう」神領くんの顔を覗いて微笑みます。
仙入 美代子:「じゃあ、せっかくだし、お茶でも飲みながらお話しましょ」そう言って家に招いてくれます。
仙入 美代子:「それにしても、純ちゃんったら顔が広いのね」くすくす笑う。
花鶏 純:「ありがとうー。お邪魔します」
花鶏 純:「まあ、それは商売柄ねえ?」
花鶏 純:言いながら、和装の男性とフードの少年を見る。
花鶏 純:(商売は、見た感じあんまり関係ないかな、これ)
御凪 涼:ふたりに静かにてくてく着いていきます。
花鶏 純:言いながら上がらせてもらおう。
神領 此折:「いつもお世話になってます」と合わせながら上がらせてもらいます

GM:では、判定に戻ります。
御凪 涼:ウス!
GM:行動値5の涼さんから。判定は〈交渉〉〈知識:服飾〉〈知識:舞踊〉、難易度は5です。
御凪 涼:あ、イージーボーナスあるんでしたね
GM:なにか提案していただければ、発生するかも!
御凪 涼:《虹の香り》で安心させるような香りを発生させたいです。
GM:ほほう
御凪 涼:温かい紅茶とか、野生の花とか。
GM:了解です。じゃあ、ダイス+1個していいよ!
御凪 涼:わーい
御凪 涼:では〈知識:舞踊〉。
御凪 涼:4DX+2+0@10 知識:舞踊
DoubleCross : (4DX10+2) → 7[5,6,6,7]+2 → 9

GM:財産P使ってもイイヨ
花鶏 純:雫も使うといい感じかも
御凪 涼:あ、じゃあ1はらって10にして
御凪 涼:《夢の雫》。達成値+10もする
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を3増加 (59 → 62)
御凪 涼:これで20かな?
GM:ですね!
GM:進行値が+3され、現在進行値6になりました。
GM:進行イベントが発生します。

・仙入家のコレクションについて
仙入美代子の父親が収集していたコレクションは、彼が亡くなった後、仙入美代子によって整理された。
そして、骨董品店に売られた中に、《ウェンディ》本体であるオルゴールが含まれていたことがわかる。
父親はこのオルゴールを特に気に入っており、繊細な部品が壊れることがないよう、
棚に飾ってなるべく触れないようにしていたという。仙入美代子も売却する際に初めて触れたようだ。

GM:仙入美代子から、以上の情報を聞き出せます。


GM:さらに詳しく話を聞いてみよう。以降の判定を〈情報:噂話〉、難易度を8に変更する。
GM:また、1ラウンド目はこれで終了。
GM:仙入から情報を聞き出す描写を入れましょうか
御凪 涼:わーい!

GM:キミ達は客室に通されます。何かを飾っていたらしき棚はあるが、中身はほとんど片付けられている。
GM:上品なインテリアですが、そこにいただろう人がいなくなったことを感じられる。そんな室内。
御凪 涼:《虹の香り》で暖かな煙のような香りを、ほんのわずかに起こす。
御凪 涼:だれかがいた体温の痕跡に似た香りが通る。
仙入 美代子:「お待たせしちゃった。どうぞ、お茶を…」お盆に紅茶を載せ、みんなに配ろうとして。
仙入 美代子:「…」瞬きして、ふっと棚の方を見る。
仙入 美代子:「…あら、なにかしら。久しぶりに、こんなに人が来たからかな…」
花鶏 純:「しばらく、ひとりとマルちゃんだけだったんだものねえ」
仙入 美代子:「うん、そうなの。ふしぎね、ここにお父さんがいたことを思い出しちゃった」
仙入 美代子:微笑みながら、紅茶のカップを配る。
花鶏 純:紅茶を受け取る。
神領 此折:紅茶のカップを両手で受け取り、テーブルに置く
仙入 美代子:「ふふふ、私と違って、ようやく趣味が合う人に出会えたって、喜んでいるのかも」
御凪 涼:(…亡くなった人を思い出させて、よかったのかな)とぼんやりとした思考が、その言葉に少し澄む。
御凪 涼:「……オルゴールを」
仙入 美代子:「オルゴール」おだやかに繰り返します。
御凪 涼:「このあたりの骨董屋に、かつてあったらしいもので…」
御凪 涼:「とてもたいせつにされていた、ドイツ製の。それを、私は探していて」
御凪 涼:「あなたの…あるいはあなたのお父様なら、ご存じかと思った」
仙入 美代子:「ああ」ぴんときたようにする。「もしかして、あれかな」
御凪 涼:「あれ?」
仙入 美代子:「うん」立ち上がると、がらんとした棚から、唯一のこされていた厚い写真アルバムを持ってきます。
仙入 美代子:「お父さんがいなくなったし、コレクションなんて私には扱いきれないから、だいたい処分してしまったんだけど」
仙入 美代子:「写真には残しておいたの」ぺらぺらとアルバムをめくる。「…ああ、あったあった」
GM:仙入美代子は、一枚の写真を指さす。それは、いくつもの小さな宝石で飾られた、豪奢な宝石箱のようだった。
GM:側面にはぜんまいがあり、木箱の中には、オルゴールの歯車とともに、少女の人形が据えられている。
GM:ぜんまいを回して音を鳴らせば、少女の人形がくるくると回転する仕組みになっているようだ。
GM:少女の人形は、長い金髪をしていて、ウェンディ本人を連想させる外見をしている。
仙入 美代子:「これじゃない?」
御凪 涼:(あ。……居た)
神領 此折:(……そっくりだ)
御凪 涼:「うん。きっと、そうだと思う」
御凪 涼:「…ね」二人に。
花鶏 純:「綺麗なものねえ」
花鶏 純:「そうね、そう思うな」
神領 此折:「…これが、音を鳴らすんですか」
神領 此折:「…見てみたいかも」
仙入 美代子:「ええ」頷く。「鳴ってるところ、聴いたことないんだけどね」
仙入 美代子:「お父さんも、結局鳴らさなかったんじゃないかな…」
御凪 涼:「……」
御凪 涼:「うっかりにでも、壊したくなかったのかな」
花鶏 純:「それくらい、大事にしてたってことかあ」
御凪 涼:出会ったとき、ウェンディが鳴らした旋律が、頭の中でゆっくりと鳴っている。
神領 此折:「なるほど……」
仙入 美代子:「そう、そう。万が一のことでもあって、壊したら大変だからって」
仙入 美代子:「棚において、それっきり。触りもしないで眺めていたの」
仙入 美代子:「せっかくのオルゴールなのにね」
GM:ここで、キミ達は不思議に思っていいです。
GM:仙入美代子が語る、父親のオルゴールの扱いは、「大切に鳴らしてくれた」というウェンディの話と矛盾している。
GM:もう少し、詳細に話を聞く必要がありそうだ。
御凪 涼:(……あれ)彼女の話を思い出す。
花鶏 純:(大事にする、その形にはいろいろあっていいと思うけど)
花鶏 純:(なんか、おかしい、ような?)
花鶏 純:涼さんの方をちらりと見る。
御凪 涼:横目で伺い、頷く。

GM:では、2ラウンド目。現在の進行値は6/9です。
GM:まずはハプニングチャートから!PC2の花鶏さんに1d100を振ってもらおう。
花鶏 純:1d100
DoubleCross : (1D100) → 44

GM:41~50 話を聞きたいという猛烈な熱意が湧き上がる。ラウンド中のダイスを+1dする。
御凪 涼:うおおお!
花鶏 純:やったー!
GM:うおおお!!
神領 此折:うおー!
花鶏 純:熱意だぜ
GM:やる気十分!!では、がんばっていきましょう!
GM:まずはセットアップ!なにかありますか?
花鶏 純:ないです
神領 此折:ないです
御凪 涼:ナイヨー
GM:はーい
GM:では再び、行動値11の神領くんから。
GM:進行判定は〈情報:噂話〉、支援判定は〈芸術:服飾〉、難易度8です。
神領 此折:はーい
GM:ダイス+1dがあるぞ
神領 此折:とりあえず進行判定を
神領 此折:3dx 
DoubleCross : (3DX10) → 9[1,6,9] → 9

GM:おっ、いいですね!進行値+1。
GM:7になり、またイベントが発生するぞ!
花鶏 純:財産点入れてもいいかも?
GM:おっ いいですよ
神領 此折:お、
神領 此折:じゃあ入れます
神領 此折:+1して10に
GM:はーい では進行値+2して、8/9!良い調子!
GM:発生する進行イベントはこちら。
GM:何か思い当たることがあったようだ。相手の様子を注意深く見ながら、話を引き出してみよう。
以降の判定を〈知覚〉、難易度を11に変更する。

花鶏 純:なんだと
御凪 涼:おお
神領 此折:ひえっ
GM:とりあえずこのまま判定やっちゃいましょうか
GM:行動値8の花鶏さんどうぞ!
GM:進行判定〈知覚〉、難易度11。ダイス+1dのボーナスです。
花鶏 純:はーい、11なら全力でやりましょうか
GM:おお イージー提案なんかあればボーナスつけるかも
花鶏 純:そうだなあ、《写真記憶》で
花鶏 純:いつもの美代子さんのことを知っていれば、違いに気づけるかも
GM:あっ、良いですね。なにか様子が変わったかどうか、じっくり見れそう
GM:じゃあ
GM:ダイスをさらに+1dしてください!
花鶏 純:よし! そしたらアスピスはなしで振りましょう!
花鶏 純:5dx+1>=11
DoubleCross : (5DX10+1>=11) → 8[1,2,3,4,8]+1 → 9 → 失敗

花鶏 純:財産点もありますが……お願いしてもいいでしょうか
御凪 涼:はーい!
GM:何!
御凪 涼:《夢の雫》。達成値+10してねー
花鶏 純:やったー!
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を3増加 (62 → 65)
花鶏 純:19になりました
GM:強いんだよなあ
花鶏 純:ありがとうねえ
GM:では、無事に判定成功。そして、進行値+2!
GM:進行値が9に到達したので、FS判定完了です!
花鶏 純:やったね!
御凪 涼:やったー!
神領 此折:わーい!
GM:また、最後の進行イベントとして、以下の話を聞くことができます。
GM:・オルゴールについて2
晩年、病気で臥せっていた父親は、「あのオルゴールはマルチネスに任せた」と語っていたようだ。
実際、飼い猫マルチネスがオルゴールのそばにいる姿がよく見られたという。


GM:では、いま判明した情報を聞く、最後の描写をやっていきましょう。
GM:「どういうこっちゃ~」っていうのは次のシーンでじっくり話してもらう予定なんで
GM:とりあえず聞くところだけやろうね
御凪 涼:はーい!
花鶏 純:はい!

仙入 美代子:「あと、オルゴールのことで、お話するようなことはあったかなあ…」
仙入 美代子:考えるように天井を見上げる。
花鶏 純:じっとその様子を見ている。《写真記憶》。普段と何か違うことがないか。
仙入 美代子:「……あ」思い出したように呟く。
神領 此折:「どうかされました?」
仙入 美代子:「あ、いえ…ごめんなさい。たいしたことじゃないの」
仙入 美代子:花鶏さんは、仙入がちらりと棚の方を見たことに気付きます。
花鶏 純:「……何か気になることがあるんじゃない?」
花鶏 純:紅茶を一口。
仙入 美代子:「…ふふ。やだ、ばれちゃった」目を伏せて穏やかに微笑む。
花鶏 純:「言ってみてよ。何か役立つかもしれないし、そうじゃなくても、スッキリはするかもよ」
花鶏 純:「心残りって、結構しんどいでしょ」
仙入 美代子:「うん……。そうかも」目を伏せる。
仙入 美代子:「みなさん、うちのお父さんの話を聞きに来てくれたんだしね」
仙入 美代子:「…お父さん。最期の方は、ずっと寝たきりだったんだけど」
仙入 美代子:「よく言っていたの。『オルゴールのことは、マルチネスに任せた』って」
仙入 美代子:「それでマルちゃんたら、もちろんだ、みたいな顔してるんだもの…へんよね」ふふ、と笑う。
花鶏 純:「マルちゃん?」意外な名前に、伊達眼鏡の奥の目を瞬かせる。
御凪 涼:「あの丸い猫?」
仙入 美代子:「そう、マルちゃん。いまいない、マルちゃん」
神領 此折:「…探していた猫ですか」
仙入 美代子:「うん。あの子がね」
仙入 美代子:「そう言われてみたら確かに、よくオルゴールのまわりをうろうろしていた気がするなぁって思って…」
花鶏 純:「……どういうことだろ。涼くん、何か聞いてる?」
御凪 涼:「ふむ…いや」
御凪 涼:「猫はよく知らなさそうだったな」
御凪 涼:チラシを見たときのウェンディのようすを思い出して。
花鶏 純:「なるほどねえ」
神領 此折:「……とにかく」
神領 此折:「最初に言った通り、猫を探しにいかないといけませんね」
仙入 美代子:「マルちゃん、あのオルゴールのこと、気に入っていたのかしら…」呟くように言ってから。
仙入 美代子:「あら、ありがとう。私も、人に頼ってばかりじゃいられないわ」
花鶏 純:「……ちょっとは元気出た?」
神領 此折:「……家族がいないのは、寂しいですからね」これはついさっき此執が言っていたことだ
仙入 美代子:「うん。ふふ。思い出話を聞いてもらうのも、いいわね」
花鶏 純:事情があるとはいえ、多少のごまかしをしたのは事実。だから。
花鶏 純:「そうでなくちゃね!」
御凪 涼:「聞けたなら、よかった」
御凪 涼:「どんな話でも。そうやって分けてもらえて、少しでも元気になってくれるならね」微笑む。
花鶏 純:(誰かの日常を守る、ということは)
花鶏 純:(いつか、楽しくしていた時の記憶、その顔、表情)
花鶏 純:(それを少しでも、取り戻してあげること。そうだよね)
花鶏 純:いつものように、明るく笑う。
神領 此折:「……お話、ありがとうございました」
仙入 美代子:「どういたしまして。こちらこそ、聞いてくれて、ありがとうね」
御凪 涼:踊るように軽やかに、軽く礼をする。
神領 此折:ぺこり、と堅苦しく礼をする
神領 此折:お話してもらったぶんは、ちゃんとマルチネスさんを彼女のもとに帰してから示したい

GM:シーンを終了します。ロイスおよび購入判定ができるぞ
花鶏 純:ロイス埋まっちゃったのでなし!
神領 此折:ロイスは無し
御凪 涼:ロイスは保留で
御凪 涼:購入はどうしよっかな~
御凪 涼:覚悟のさらし試すだけしとくか
御凪 涼:5DX+3+0@10>=30 調達
DoubleCross : (5DX10+3>=30) → 10[1,4,4,10,10]+7[5,7]+3 → 20 → 失敗

GM:す すご
花鶏 純:うわすごい
神領 此折:結構できている
御凪 涼:んー これラウンド別扱いだったらセルフで買えるのか
花鶏 純:雫だ
GM:ラウンド別扱いでイイヨ
御凪 涼:んじゃ買うか せっかくだし
御凪 涼:《夢の雫》。達成値+10
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を3増加 (65 → 68)
御凪 涼:買って、これは重ね着できるのでボデマと同時に。
御凪 涼:私は以上で!
御凪 涼:あ、あとブルゲを神領くんに渡す!
御凪 涼:使う時使ってね
花鶏 純:あー、じゃあハードコートかな
神領 此折:いただきます
神領 此折:使うとき使います
花鶏 純:2dx+3>=9
DoubleCross : (2DX10+3>=9) → 8[5,8]+3 → 11 → 成功

花鶏 純:よし、じゃあウェポンケースに入れておきます
花鶏 純:以上!
御凪 涼:わーい
神領 此折:何買おう…
御凪 涼:車?
神領 此折:…そうだ
GM:おすすめのアイテム・スポーツカーは難易度30です
御凪 涼:未成年
花鶏 純:目の前で買われた記憶
神領 此折:応急買っておきます、マルチネスさんがけがをしていてはいけないので…
GM:え えらすぎる
御凪 涼:な なんていいこ
花鶏 純:いいこ
花鶏 純:たたえよう
GM:すばらしい
御凪 涼:反省しよう 車をすすめたアホどもは
GM:すみませんでした
御凪 涼:すみませんでした
花鶏 純:そうだぞ
神領 此折:2dx+4
DoubleCross : (2DX10+4) → 10[4,10]+8[8]+4 → 22

御凪 涼:たっか
神領 此折:買えた
花鶏 純:真心にダイスが応えた
御凪 涼:もうアクアウィターエだよ
GM:こ これが熱意
GM:本当にすみませんでした
神領 此折:持っておきます、これで手当てできるかな
GM:はたしてどうなるかしら
GM:では、このシーンはこれで以上!


ミドル4


GM:次のシーン!なんと…ミドル最後のシーンです!
御凪 涼:なんだって!?
神領 此折:なんと
花鶏 純:おお
GM:いろいろ話し合ってもらうシーンです。全員登場推奨。
GM:出る人は侵蝕率を上げて登場してね
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (74 → 80)
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (68 → 76)
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (64 → 65)
神領 此折:うわあ急に落ち着くな
GM:おやおや
GM:ではですね。
GM:これまで調べたこと、仙入美代子から聞き出した情報をもとに、
GM:「ウェンディが言っている『わたしを大切に奏でてくれたひと』とは誰なのか?」を皆さんに話し合ってもらい、
GM:そして、ウェンディにどう告げるのか? を、考えてもらうシーンになります。
御凪 涼:おお…!
GM:いまシナリオに登場していない人物ということはないです。
GM:みなさんの答えが決まったら、クライマックスに突入するイベントが起きるぞ。
GM:また、詳しくはシーン中にアナウンスしますが、ウェンディに告げる内容によって、シナリオの展開が変化します。


【雨宿町・五位公園】

GM:仙入美代子たちから話を聞いたキミ達は、ウェンディに会う前に、ひとまず情報をまとめることにしました。
GM:紅葉が敷かれた小さな公園は、人気も少ない。穏やかな日差しが降り注いでいる。
御凪 涼:さくさくと下駄が紅葉を砕く。それを追う視線につれて黒髪が降りて、表情は見えない。
花鶏 純:「えーと、つまり……」陽気に、羽織っていたストールを脱いで手に持つ。
花鶏 純:「つまり、あれね。ちょっと整理とかしたい」
御凪 涼:「うん。私も」
御凪 涼:「思っていたのと違うのかな、って気がしていた」
御凪 涼:「……美代子さんのお父様ではなさそうだよね」
神領 此折:「……マルチネスさんがオルゴールを鳴らしていた……?でも猫って聞いたけれど…」
花鶏 純:「お父さんは、大事にしまっていたんだもんねえ」
花鶏 純:「そしたら、そう。猫のマルちゃん」
御凪 涼:「動物でも、器用に動けはしそうだけれど」
御凪 涼:「ほら、雷獣たちも器用だし…」
御凪 涼:と言って、何が可笑しいのかくすくす笑う。
花鶏 純:「あれはまあ、あやしだしねえ」
花鶏 純:「……調べ物の手伝いしてくれるくらい、器用?」くすりと笑う。
御凪 涼:「人から見たら違う長さでも」
御凪 涼:「なんだってできたっておかしくない手かな、って」
御凪 涼:「そういう感じ」
花鶏 純:GM、《究極鑑定》を使用して、仙入家にレネゲイドの気配があったか調べられますか?
GM:いいですよ!
GM:では、遡って調べていたことにしましょう。
花鶏 純:ありがたや
GM:仙入家にレネゲイドの気配は一切ありませんでした。
花鶏 純:了解です。
花鶏 純:「……マルちゃんがRBだかAオーヴァードだかになってたら、多少は痕跡があると思うんだよね」
御凪 涼:「そうだね」
花鶏 純:「あたしがざっと見た感じでは、そういうのはなかった」
花鶏 純:「つまり、ナチュラルに猫のまんまで動かしてたってことになるよね」
神領 此折:「……猫のまま、オルゴールを……」
GM:状況から見るに、どうもそうとしか考えられない。
御凪 涼:「音の鳴るもので、理屈がわかっていたら」
GM:キミ達はそう判断していいです。
御凪 涼:「そのように動かすことはできるんじゃない?」
花鶏 純:「そういうことになる」
花鶏 純:「マルちゃんがどういう風に思って動かしてたのかってのは、まあお喋りできないからわかんないよねえ」
御凪 涼:「……そうなんだよね」
御凪 涼:「お喋りができない」
御凪 涼:「…あの。純さん、此折くん、此執くん」
花鶏 純:「うん」
神領 此折:「はい」
花鶏 純:律儀に全部呼ばれた名前に、目を細める。
御凪 涼:「彼女は、自分を奏でた相手を、自分に近い、人のかたちだと思っていて」
御凪 涼:「それで、同じ人の言葉で、最近得た言葉で、話したいと言っていて」
御凪 涼:「……そうではないんだということは」
御凪 涼:思い出す。怖いといった声色。りんご色の頬。
花鶏 純:「……うん」
御凪 涼:「彼女にとって、まだ、かんたんに受け止められないこと、だろうか」
御凪 涼:だろうか、という疑問符に、やや確信の色がある。その上で。
花鶏 純:「……言葉が通じない。どういう意図だったのかもこちらにはよくわからない、というのを突きつけちゃうのは」
花鶏 純:「苦しいかもしれないね」
花鶏 純:「言葉が通じて、時間と余裕があるならね。ほら、涼くんは苦手でも、ゆっくり喋るでしょう」
花鶏 純:「それもできないのは、しんどいよね」
御凪 涼:「うん」
御凪 涼:「二人は、どうかな?」
神領 此折:「……先ほどの彼女は、真相を知るのを恐れていたようでした」
御凪 涼:じっと聞いている。
神領 此折:「それなりの準備ができているならまだしも、しっかり考えている途中の彼女にその事実をそのまま伝えると、拒絶されてしまうのではないか」
神領 此折:「そう、思います」
御凪 涼:「うん」
神領 此折:「……ここからは少し代わりますね」
御凪 涼:「ありがとう」
神領 此折:そういって少し目を閉じて
神領 此執:「はーい代わりました」
御凪 涼:「久しぶり。そうでもないかな」くすりと笑う。
神領 此執:近くのベンチにとん、と座りそのままくつろぐ
花鶏 純:「はい、いらっしゃい」
御凪 涼:「話は共有はできているかな?」
神領 此執:「ああ、その辺はいつも問題ないです、大体同じもの見てますよ」
御凪 涼:「じゃあ、よかった。きみの言葉を聞いても?」
神領 此執:「で、俺の意見をささっと言ってしまうのであれば」
神領 此執:「言ってもいいと思います、ただし条件付き」
御凪 涼:「ふむ」
神領 此執:「マルチネスはウェンディさんと会話ができない分、それ以外でちゃんと因果関係と、あと旦那さんがちゃんと任せたことを示すこと」
神領 此執:「鳴らさないくらい大事なものを、預けた意味まで、ちゃんと言ってあげた方がいいと思います」
御凪 涼:「そうだね」目を細める。
花鶏 純:「なるほどねえ、二人とも優しいんだ」
御凪 涼:「彼女が覚えていないときも、違ったかたちで、大事にしていてくれた人がいたことも」
御凪 涼:「…それも、聞いてしまうと、私も伝えたくなってしまうな」苦笑い。
花鶏 純:「難しいよねえ。彼女がどこまで受け止められるか、というところを、心配するか、任せてしまうか」
御凪 涼:「うん…」
神領 此執:「俺はいつも身近に任せている例があるので、そろそろ戻しまーす」
御凪 涼:「ふふ」
花鶏 純:「信頼関係だ」
神領 此折:す、と広げていた足を閉じる
御凪 涼:「来てくれてありがとうね、此執くん」
神領 此折:「…雑なんですよ」
GM:なお、ウェンディに包み隠さず真相を伝えることを決意した場合、
GM:彼女はやはり動揺して暴走を起こすため、それを抑える判定イベントが発生します。
GM:展開としては、クライマックス2が行われる感じですね。
御凪 涼:「…彼女と」
御凪 涼:「会って、手伝いたいな、と思ったのは。彼女が伝えたいと話していたからだ」
御凪 涼:「いまの自分ならば、言えるからと」
御凪 涼:「……私は、舞踊ばかりしていて。それで、いつも伝えたくて」
御凪 涼:「それで。まあ、難しいなって、いつも思うから。だからかな…」
花鶏 純:「…………」じっと聞いている。
御凪 涼:「彼女がだれかに、それを伝えることができたなら、そしてそれが受け止められたなら」
御凪 涼:「どんなに嬉しいだろう、と思ったんだ」
花鶏 純:「ああ、それは……少し、わかるかな」
神領 此折:「……」
花鶏 純:「わかるっていうのは、全部わかるって意味じゃないよ」
御凪 涼:「うん」困ったように、嬉しそうに笑う。
花鶏 純:「あたしの中に似たものがあって、それを思い出したって意味ね」
花鶏 純:「初めて髪を染めて外に出て、友達と会って」
花鶏 純:「似合うねって言われた時の感じだ」
花鶏 純:「…………」少し、考える。
御凪 涼:「伝えたいことがたくさんあるんだ」
御凪 涼:「見えるものも、聞こえるものも、触れるものも、思うものも、あって」
御凪 涼:「いろんな伝え方があって、それでも足りないほど」
御凪 涼:「……これは、ちょっと自分のことすぎるな。……違う」
花鶏 純:考えながら、じっと話を聞く。
御凪 涼:いつものように苦しい。言葉を話すのは苦しい。
神領 此折:足を閉じてじっと話を聞いている
花鶏 純:『話すのが苦手』な相手の、案外長い言葉を。
御凪 涼:だが、溢れそうで、止まることができず、そしてそれは言葉にすべきだと思った。
御凪 涼:なぜなら、彼女がそうしたいと思った、その方法だから。
御凪 涼:「……私は、彼女に伝えてほしいよ」
御凪 涼:「踊りでも、髪を変えるのでも、話すのでも、なんだって」
御凪 涼:「彼女が伝えたいと思ったことを、伝えてほしい」
花鶏 純:「ふーん」面白そうに笑う。
花鶏 純:「今みたいに?」
御凪 涼:「……」
御凪 涼:「ああ」拍子抜けしたような声。
御凪 涼:「そうか…」
御凪 涼:「伝えられてたかな」
花鶏 純:「あたしは伝わったと思ったけどなあー」
花鶏 純:ねえ、と神領くんに。
神領 此折:「はい、十分に」
花鶏 純:「……あたしはさあ、さっきウェンディちゃんに言ってたんだよね」
花鶏 純:「『怖くなくなったら、ちゃんと自分でドアを開けようね』って」
花鶏 純:「それが今なのかはわかんない。正直」
御凪 涼:「うん」
花鶏 純:「でも、んー、それをさ。開けてもいいよ、ってことは教えてあげたいよね」
御凪 涼:「……うん。いつでもね」
花鶏 純:「ここはさ、雨宿りの町なんだって。八千代が言うんだけど」支部長の名を挙げる。
神領 此折:「鍵を開けるにしろ開けないにしろ、鍵だけは渡しておきたい、みたいな感じですかね」
花鶏 純:「そう。ずーっと凌いでるだけじゃ、やっぱりしんどいのよ」
花鶏 純:「雨が止んでるのに気が付かなかったりするのも。だから、そこは伝えたいな」
御凪 涼:「……ああ」
花鶏 純:「オルゴールの上で回ってるのは綺麗だよ。でも、人型になって喜んでたんなら」
花鶏 純:「ちゃんと歩ける脚があるってことだもんね」
神領 此折:「……わかりました」
神領 此折:「……本当は、俺も、まだ怖いけれど」
神領 此折:「真実を言う側がそれを恐れていたら、いつまでたっても扉は開かないままなので」
神領 此折:「……頑張り、ます、言葉も、尽くせるように」
御凪 涼:「うん」
花鶏 純:「オッケー!」
御凪 涼:「こんな状況なのに、不思議だな」
御凪 涼:「どうなるかは分からないし、それは怖いのに、きみたちと」
御凪 涼:「言葉をたくさん探って、彼女に伝えられるのが」
御凪 涼:「私、すごく楽しみだよ」
花鶏 純:「ふふ」
花鶏 純:「涼くんはやっぱり、衣装持ちで、準備に時間はかかるけど」
花鶏 純:「コーディネートのセンスはばっちりじゃない?」
花鶏 純:自分とは趣味の違う和装の男を、つくづく眺めて笑顔になる。
御凪 涼:「服か。…今度、選んでみようかな。相談できる人は、たくさんいるから」
御凪 涼:「此折くんも…」
御凪 涼:「その髪の毛、きらきらしてて」
御凪 涼:「…そういうの、なんだっけ」
神領 此折:「……」一瞬、深くフードをかぶりなおそうとして、やめる
御凪 涼:「隠さないでいいっていうのも、違うんだっけ…」
御凪 涼:「私はいいなと思った、うん」
御凪 涼:「純さんも、好きそう。きらきらしてるから」
花鶏 純:「好みがバレてる」
神領 此折:「……そうですか」フードにかけていた手を離す
神領 此折:元々、実験の副産物のようなものだ、光るし感覚は通るしで面倒が多いから隠していた
花鶏 純:「出したくて出してるならアリ。隠したくて隠してるならそれもアリ、かな。あたし的には」
花鶏 純:「神領くんらしさ、みたいなのがね。見えると嬉しいわけ」
神領 此折:日も落ちかけている、最も目立つ時間帯はすぐそこだ
神領 此折:「俺らしさ、ですか」
花鶏 純:「どういう風に見せたいか、かなー」
御凪 涼:「表現だ」
神領 此折:「……深い意味はないですよ」
神領 此折:フードを取って、仕舞っていた髪をずるずると引き出す
神領 此折:薄く光る青の髪は、腰の下くらいまで長さがある
花鶏 純:「綺麗だねえ」目を細める。
神領 此折:「…感覚が通ってて、巻き込まれると痛いし」
神領 此折:「暗がりで奇襲するとき、目立つので」
御凪 涼:「それはそうかも」
御凪 涼:「蛍みたいだ」
花鶏 純:「オーヴァードの子はどうしてもね、いろいろなものと付き合っていかなきゃならないけど」
花鶏 純:「隠さなきゃならないのもそうだしね。でも」
花鶏 純:「それが綺麗だっていう価値観もあるんだよ。覚えといて」
神領 此折:「……覚えておきます、悪い気はしなかったので」
御凪 涼:「見せてもらえてよかった」
花鶏 純:「うん。あなたの見た目は綺麗なの」
花鶏 純:ほんの少し、いつもよりは真剣な声を出して、すぐ元に戻す。
神領 此折:いそいそとしまう、冬の風が寒い
花鶏 純:「あとねー、パーカー、こないだの新作をちょっと着てもらいたいな……!」
花鶏 純:「あ、後でね。全部終わったら……うわー絶対似合う」うずうずしている。
御凪 涼:その様子を見ながら。
御凪 涼:そして、光の温度や、風の震えや、枯葉の香りが、その視界と溶けていく。
御凪 涼:伝えたい世界のたくさん。
御凪 涼:(……せっかく、こんなにも素敵なものばかりあって、知ってしまえば)
御凪 涼:(伝えたくなる。届かなくても、伝えたいと願ってしまう)
御凪 涼:(生まれるっていうのは、きっと、そういうことなんだ)
御凪 涼:ウェンディ、とここにいない、生まれたての命の名前を呼んで。
御凪 涼:それは声にならず、言葉になった。

GM:そこで。
GM:紅葉を踏みしめる、ふさふさという音と共に、ひょっこりと一匹の猫が姿を現す。
マルチネス:「ぶにゃん」ふてぶてしい顔をして、太った猫だ。
マルチネス:キミ達のそばを、ぼすぼすと横切っていく。
御凪 涼:「……あれ」
花鶏 純:「……あ、あれ」
花鶏 純:「マルちゃん?」
御凪 涼:「この、丸い猫…」
花鶏 純:「ちょっとちょっと、どこ行ってたのマルちゃんー」追いかけようとする。
神領 此折:「…マルチネスさん?」
神領 此折:ばっとベンチから立ち、追いかける
GM:では、そうやって追いかけようとしたところで。
GM:それより先に動く、別のものがいる。
松虫:《猫の道》。木の上から、キミ達の前に、赤い帽子を被りおもちゃの剣を握った小さなあやしが躍り出る。
松虫:「わーっはっはっはっはー!」
松虫:同時に《アニマルテイマー》を使用。マルチネスを配下につけます。
松虫:「なーんだお前ら!」ぼすっとマルチネスの背中に乗る。
マルチネス:「ぶに」不機嫌そうな顔になる。
御凪 涼:「あっ、きみは…」
神領 此折:「ああっマルチネスさん違うんです…ってお前は!」
花鶏 純:「ちょ、その子は探してる人がいるんだけど!」
神領 此折:弁明をしようとあたふたしてから上を見上げる
松虫:「へん! へへん!」
松虫:「そうか、お前ら、こいつを渡してほしいんだなー!」
御凪 涼:「……マルチネスくんは返してくれない?」
松虫:「いいぜー」おもちゃの剣をぺしぺしと振る。「ただし!」
花鶏 純:「……ただし?」
神領 此折:「ええ、そうです、マルチネスさんにはおうちが……ただし?」
松虫:「お前ら全員がおれっちの手下になって、一生おれっちの言う事を聞くっていうなら、返してやるよー!」
御凪 涼:「……」
花鶏 純:ふー、とため息をひとつ。
花鶏 純:「あのね。取引きはもうちょっとバランス良く条件を出しなさい」
御凪 涼:「……きみが言いたいのは、むしろ…」
神領 此折:「……それは致しかねます」
御凪 涼:「手下になってほしい、ではなくって」
御凪 涼:「友達になってほしい、とか、遊んでほしい…なんじゃないか?」
松虫:「…………」ぺしぺし振っていた、おもちゃの剣の動きが止まる。
花鶏 純:「そーよ。それくらいなら少しは応えられんのに」
神領 此折:「…それであれば、考えてはおきますが」
御凪 涼:(……また断定するような言い方をしてしまった)
神領 此折:「あんなに引っ張って見たがっていたフードの中も、その条件であれば可能です」
松虫:「……っっっ」「う………うるさいうるさいうるさい!!」
松虫:「な…なんだよ!!みんなしておれっちのことバカにしてんだろ! わかってんだから…わかってんだからな!!」
松虫:「みんな、適当なこと言って…、どうせ、みんな、おれっちのことなんか、見てないんだ…」
松虫:「おれっちのことなんか、だれも相手してねーーんだ!」
GM:《松虫》から、レネゲイドの励起が感じられる。
GM:感情が湧き上がり、彼の心がキミ達にまで干渉を始める。
GM:──共振現象が、起きる。

GM:シーンを終了します。
GM:展開が展開なので、ロイスだけ!購入判定はなしだぞ
神領 此折:ロイス変更なしで!
御凪 涼:じつは此執くんのほうにはまだ取ってなかったので、取ります。
御凪 涼:此折くん 〇共感/心配→〇誠意/心配。
花鶏 純:ロイスは変更なしかな。
御凪 涼:此執くんには〇誠意/脅威。
御凪 涼:ウェンディも変更しようかな。
御凪 涼:〇祈り/隔意、で。
御凪 涼:以上!
花鶏 純:あっ
花鶏 純:松虫くんへのロイスを 子供/○子供!!!
花鶏 純:変更します。以上です。
GM:ww かわいい
GM:では、このシーンはこれで以上。次回はクライマックス!

クライマックス


GM:クライマックスシーン。全員侵蝕率を上げて登場してね。
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (65 → 72)
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (76 → 81)
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (80 → 83)
GM:では、前シーンの続きから。衝動判定および《共振》現象の演出からやっていきましょう!

GM:──共振現象が、起きる。
GM:松虫の発する強烈なワーディングが、キミ達のレネゲイドまでも活性化させ。
GM:同時に、彼の爆発した感情がキミ達に干渉し始める…共振現象が発生する。

GM:衝動判定です。難易度8。
GM:その後、判定の結果に関わらず、PCは《松虫》から発生する共振を受けます。
GM:とりあえず通常どおりの衝動判定をどうぞ!その後演出があるよ。
神領 此折:はーい
御凪 涼:5DX+2+0@10 意思
DoubleCross : (5DX10+2) → 10[3,3,5,9,10]+6[6]+2 → 18

神領 此折:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 8[4,8] → 8

GM:たっか
御凪 涼:たかいな・・・
神領 此折:精神1技能無しで抜けた…
花鶏 純:6dx+3>=8 思い出の一品(ブランケット)
DoubleCross : (6DX10+3>=8) → 10[1,2,4,4,8,10]+6[6]+3 → 19 → 成功

花鶏 純:たか
GM:たっか
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を2d10(→ 15)増加 (81 → 96)
神領 此折:2d10
DoubleCross : (2D10) → 5[3,2] → 5

花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を2d10(→ 8)増加 (83 → 91)
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を5増加 (72 → 77)
GM:上がった人と上がらなかった人の差がヤバい

GM:では、共振現象の演出が発生します。

松虫:…こんな姿をしている限り。
松虫:自由に、人と話すことはできない。
松虫:人の姿をとれるほどのちからは持たず。それでも、人の姿をしているものに憧れて。
松虫:誰にも素直になれないまま、誰彼構わず気をひくための戯れを重ねていくうちに、
松虫:歯止めがつかなくなってしまった思い。
松虫:こっちを見てほしい。自分を認められたい。誰かにとっての、特別な存在になりたい。

GM:あなたの心の中に、いろいろな人の後ろ姿が湧きあがり、あなたを取り残して去っていく。
GM:それが、松虫の心をむしばんでいる光景だ。
GM:誰も、自分を大切にしてくれない。さみしい、さみしいのだと。

GM:松虫は、うまく周囲と絆を結べないまま能力を使い続けた結果、妄想の衝動に呑まれはじめている。
GM:とはいえ、まだ取り返しのつかない領域までは陥っていない。キミ達ならば連れ戻せるだろう。
GM:そのためには、彼の暴走する力を止めて、正気に戻してやる必要がある。

GM:というわけで、戦闘に入っていきます。
GM:エンゲージはこんな感じ。

    [松虫(6)]
     |
    5m
     |
[神領(11)、花鶏(8)、涼(5)]


GM:松虫の行動値は6、キミ達との距離は5m。エネミーは松虫だけ。
GM:彼を倒すと戦闘終了です。
GM:大丈夫そうなら戦闘に入るわよ~
GM:大丈夫かな?なんかあったら都度聞いてね。
花鶏 純:大丈夫です!
御凪 涼:はーい!
御凪 涼:おけでっす!
神領 此折:大丈夫です
GM:ウッス!
GM:では、やっていきましょう。戦闘開始!

GM:1ラウンド目。
GM:セットアップ!
松虫:《ワイルドグロース》《完全獣化》《進化の末脚》を使用。行動値が6から15に上昇。
御凪 涼:は、はやい
花鶏 純:なし!
御凪 涼:《限界突破》。対象は《夢の雫》、これをラウンド二回使用可にします。
松虫:また、《完全獣化》時に《至上の毛並み》が発動します。
松虫:つやつやになります。
神領 此折:ブルーゲイル使います
神領 此折:つやつやだ
御凪 涼:最高
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を3増加 (96 → 99)
神領 此折:行動値5上げて16、コスト5
花鶏 純:つやつやはすごいなあ
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (77 → 85)
神領 此折:ミス
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を5増加 (77 → 82)
GM:はーい 演出したい人いますか?
御凪 涼:私はまとめてでだいじょぶ
花鶏 純:なにもしてない
神領 此折:自分もまとめてでOKです
GM:りょ!

GM:ではイニシアチブ!
GM:最速は行動値16の神領くんになりますが…他にこのタイミングでエフェクトを使う人はいますか?
御凪 涼:ででんでんででん
GM:おおっ
御凪 涼:いまーす
GM:きたか!
御凪 涼:《スピードフォース》。割り込んでメインプロセスを行います。
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を4増加 (99 → 103)
GM:はーい
御凪 涼:で、そのままメインプロセス。
御凪 涼:マイナーは無し。
御凪 涼:メジャーでコンボ『逃げ水』《ポイズンフォッグ》《戦乙女の導き》《狂戦士》
御凪 涼:PC全員の次のメジャーアクションダイス+10、C値-1、攻撃力+5。
GM:凶悪すぎ
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を11増加 (103 → 114)
GM:では、あわせて演出をどうぞ!

御凪 涼:松虫の心のうちが染み入るように伝わる。
御凪 涼:彼が伝えたいわけではないだろうが。それでもわかる。
御凪 涼:はじめに盗まれた扇を広げる。紫檀の香りが広がり、枯葉のそれと混じる。
御凪 涼:「私がすることは、それでも同じだ」
御凪 涼:「きみと一緒に遊びたいよ」
御凪 涼:くるりと旋回。
松虫:「うそだ…信じないぞ…」マルチネスに乗ったまま、敵意をみなぎらせる。
御凪 涼:オルゴールの上の人形のように、落葉の大地を、重力を感じさせない足取りで舞う。
御凪 涼:そこから生まれる透明の蝶の群れ。
御凪 涼:振動と幻視が生んだ、どこにもいない蝶が舞う。
御凪 涼:風はこんなに心地よいと、教えるように。
松虫:「みんな、おれっちを無視するんだ…!」
松虫:風が毛並みを撫でる。それにぎゅっと目をつむって、拒否をする。

GM:では、行動値16の神領くんの手番。
神領 此折:はーい
神領 此折:…ほかに行動のある人いましたっけ?
GM:エネミーはないよ!
花鶏 純:大丈夫です
神領 此折:了解です、では
神領 此折:マイナー「六〇式連動型神剣起動」(骨の剣L5+死招きの爪L3+光芒の疾走)武器作成+移動、コスト7
神領 此折:松虫に接敵

[松虫(6)、神領(11)]
     |
    5m
     |
[花鶏(8)、涼(5)]


神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を7増加 (82 → 89)
神領 此折:メジャー「白兵戦闘開始」(光の舞踏+コンセントレイト:Hi)白兵攻撃、C値-3、コスト4
GM:涼さんの支援でメジャーアクションダイス+10、C値-1、攻撃力+5になっているよ
御凪 涼:ウス!
神領 此折:ha-i
神領 此折:16dx6+4
DoubleCross : (16DX6+4) → 10[2,2,3,3,4,5,6,7,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,3,4,5,5,6,6,7,7,8]+10[5,7,7,9,9]+10[3,6,7,7]+10[4,4,9]+5[5]+4 → 59

花鶏 純:たっかい
GM:マジかよ
御凪 涼:やべー
松虫:ド……ドッジするぞ!!
松虫:16dx>=59
DoubleCross : (16DX10>=59) → 10[1,1,3,3,3,5,5,5,6,7,7,8,9,10,10,10]+9[3,7,9] → 19 → 失敗

松虫:無理だよ~~~~
花鶏 純:たかいよ
神領 此折:やるではないですか
御凪 涼:がんばってる
GM:そのままダメージどうぞ!
神領 此折:6d10+15+11+5 色々有効
DoubleCross : (6D10+15+11+5) → 40[6,3,9,8,9,5]+15+11+5 → 71

松虫:ギャーーッ
御凪 涼:並みの猫ならもう倒れているぞ
花鶏 純:おらおらー
松虫:えぐい削られ方した ま まだ生きてます!
御凪 涼:すごい猫じゃん
神領 此折:すごい
花鶏 純:つよい
松虫:すごいのだ
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を4増加 (89 → 93)
GM:では、演出してね

神領 此折:「見てないだなんて………」と脳裏に浮かんだ光景にポツリ、と零し
神領 此執:『……どうする?いつも通りのアレ行っとく?』
神領 此折:「……いや、ここは」
神領 此折:日の沈みかけた公園で、さっき取ったばかりのフードをもう一回取る
神領 此折:ついでにいつも通り、よりは実出力を控えめにして
神領 此折:「六〇式連動型神剣『山姥切』」
神領 此折:「……松虫さん」
松虫:「……!」びくっと顔を上げる。
神領 此折:薄暗く街灯もまだついてない街中では、光る髪も、手が変じた光線のような剣もよく目立つ
神領 此折:「追いかけっこしましょう、死ぬ気で」
松虫:「コーリ…、なんだよそれ、おれっちを捕まえるってことかよ!」
松虫:「やっぱり、コーリはおれっちの敵なんじゃねーか!」
神領 此折:「ええ、本気で参ります」
神領 此折:「……無視されてるなんて思わないくらい、あなたのことしか見えないくらい、本気で」
神領 此折:眼に、嘘は、無い
松虫:「なんだよそれ、どういうことなんだよ…!」妄想の衝動にのまれたまま、眼と眼がかち合う。
神領 此折:「あなたと、本気で、遊びますっ!!」いうが早いや、姿は既にそこにはない
松虫:「あそ…遊ぶなんて…」
松虫:「いきなり言われたって、信じられねーよ…!」マルチネスの毛をひっつかんで、俊敏に動き始める。
マルチネス:「ぶにっ」松虫の力によって、迅速な動きが可能になり、動揺している。

GM:では、次は行動値15の松虫の手番。
松虫:マイナーアクションで《アバターフォーム》を使用。〈RC〉判定の達成値が増えます。
松虫:走り回る体に、帽子と同じ赤い色のマントが宿る。
松虫:メジャーアクション。《雨粒の矢》《アニマルテイマー》《火炎袋》《魔獣の本能》を使用。
松虫:シーン選択で全てのPCを対象に攻撃。
松虫:20dx+10 HPを3点消費
DoubleCross : (20DX10+10) → 10[1,1,1,2,3,4,4,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,10,10,10]+9[3,8,9]+10 → 29

松虫:おっっっ いいぞ
GM:PCの皆さんはリアクションをどうぞ!
花鶏 純:うーーん、まずウェポンケースからハードコートを取り出し装備します
花鶏 純:行動値2下がって装甲+2
御凪 涼:ドッジ!
御凪 涼:4DX+0@10 回避
DoubleCross : (4DX10) → 9[4,5,5,9] → 9

神領 此折:ドッジしてみますか
御凪 涼:さすがに無理か
花鶏 純:で、ブーメランアスピスを使用してガードかな……
神領 此折:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 8[7,8] → 8

神領 此折:無理
松虫:ではダメージいくぞい
松虫:3d10+21 装甲ガード値有効!
DoubleCross : (3D10+21) → 17[10,6,1]+21 → 38

松虫:諸々有効38ダメージです。
神領 此執:死にます
神領 此折:リザレクト
御凪 涼:ぬーっ!death!
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (93 → 98)
花鶏 純:む、装甲ガード合わせて18で、20ダメージ
花鶏 純:HP8で生きてます
神領 此折:HP
花鶏 純:やったー
神領 此折:5
GM:みんな固いな~~!
御凪 涼:うーん、うーん、此折くんのロイスをタイタスにして昇華
GM:いやリザレクトか…はいはい!
御凪 涼:君ならきっと…的な期待のあれです
松虫:まかせて
御凪 涼:hp11
御凪 涼:はよ抱きしめられな
松虫:にゃに~っ まずは演出をしてからだ!

マルチネス:「ぶにゃにゃにゃにゃにゃっ!?」手足をどたばたさせながら、公園中を縦横無尽に走っている。
松虫:「うわーーーんっ」その上で、振り回すおもちゃの剣が、本物の剣に変わる。
松虫:「お前らなんか、お前らなんか、だいっきらいだーーー!」剣を掲げると、同時。
松虫:天から、因子で構成された大量の妖精の剣が雨のように降り落ちて、キミ達を攻撃する!
花鶏 純:ぱん、と大きく音がして、雨の日に咲く花が開いた。
花鶏 純:赤い雨傘が、剣のいくらかを弾いて落とす。
花鶏 純:それでも、全てではない。その身に多少の攻撃は食らって、顔をしかめた。
御凪 涼:透明な蝶が剣に裂かれる。大気に溶けて消える。
御凪 涼:その切っ先を避けも受け止めもできず喰らう。
花鶏 純:「もう、いっくら刺しても、黒ひげは飛び出してきませんっての」
花鶏 純:雨の雫を払うように、傘を振る。
御凪 涼:「傘だ。…この町らしいな」笑う。
神領 此折:常人からしたら青い閃光が明滅しているようにしか見えない疾走の中で、剣の雨を抜ける
神領 此折:これくらいの損傷、任務に支障は無い、それだけのはずなのに
神領 此折:どうしてこんなにも、楽しいのだろうか
松虫:「お、おまえら」
松虫:「なんで、なんで笑ってんだよ……!」
松虫:神領くんの気配を感じて、不規則な急カーブを繰り返しながら叫ぶ。


[松虫(6)、神領(11)]
     |
    5m
     |
[花鶏(6)、涼(5)]


GM:では、次は行動値6になった花鶏さんの手番!
花鶏 純:はあい!
花鶏 純:マイナー、コンボ『パールアンドガール』ホローポイント弾使用。射撃攻撃の攻撃力+3。
花鶏 純:メジャー、コンボ『ノットバットカット』《マルチウェポン》《トゥルースサイト》
花鶏 純:対象は松虫。侵蝕3上昇。
花鶏 純:判定直前にコンボ『アンドラッド』《ブーメランアスピス》
GM:こわすぎ 命中判定をどうぞ!
花鶏 純:達成値+4。侵蝕1上昇。
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1(→ 1)増加 (91 → 92)
花鶏 純:あと支援も乗ってー
花鶏 純:17dx9+14
DoubleCross : (17DX9+14) → 10[2,3,3,3,4,4,4,4,5,6,6,6,7,9,9,10,10]+8[2,3,3,8]+14 → 32

花鶏 純:うむ
松虫:よけれる!!
花鶏 純:よけるな!
松虫:ドッジします。
松虫:16dx>=32
DoubleCross : (16DX10>=32) → 10[1,1,3,3,3,3,3,3,4,5,5,6,7,8,8,10]+10[10]+4[4] → 24 → 失敗

花鶏 純:こわーーー
松虫:クッソーーーーーーーーーッ
GM:ダメージどうぞ!
花鶏 純:うおー
花鶏 純:4d10+17+3+5
DoubleCross : (4D10+17+3+5) → 19[5,4,4,6]+17+3+5 → 44

GM:ギャーーーッッ
花鶏 純:ど、どうだ……
松虫:さすがに………無理!戦闘不能になります。
花鶏 純:よ、よかった!
松虫:《魔獣の証》で復活。
花鶏 純:ギャー
御凪 涼:にゃに
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を3増加 (92 → 95)
神領 此折:おわー
松虫:まだたたかうぞ!
花鶏 純:ぬー!
GM:では、花鶏さんはこのまま演出をどうぞ!

花鶏 純:……この町に来てから、そこそこ経つが。不便なところはたくさん。
花鶏 純:都会まで遠いし、ちょっと奇抜な格好をすれば目立つ。ヒール靴が道に合わない。
花鶏 純:好きなところも、たくさん。ひとつは……わかってしまうこと。
花鶏 純:『取り返しがつくか、そうでないのか』。毎回ではなくとも、伝わること。
花鶏 純:「あなたは、まだ大丈夫。きっと」微笑んだまま、言う。
花鶏 純:そのまま、右手で手早く取り出したペンを動かし、傘にきらきらと輝く絵を描く。
花鶏 純:大きな丸い目玉模様。
花鶏 純:傘は蛇の目傘。誰かを迎えに行くための。
花鶏 純:「……見てるよ。見てる」
花鶏 純:「あなたの帽子も、マントも、よく似合ってる。毛並みも素敵。ほんとだよ」
花鶏 純:赤い雨傘が飛ぶ。傷つけるためではなく、目を眩ませ、体勢を崩し、捕獲するために。
花鶏 純:「……あとは、そう。マルちゃんは返してもらわないとだけどね」
松虫:「……っ」傘か、言葉か。どちらもか。それらに動揺して、隙が生まれる。
花鶏 純:生まれた隙を突くように、閉じた黒い傘がもう一本低く飛ぶ。マルチネスの足を引っかけようとする。
花鶏 純:「じゃないと……あたしの友達が、笑顔になれないんだわ」
マルチネス:「ぶしゅっ」黒い傘に引っ掛けられた足がもたつき、ばたばたと動きを止めます。
松虫:「うわっ……うわっわわわ!」
花鶏 純:黒い折りたたみ傘は、もう居ない、「取り返しがつかなかった」人を送る傘。
花鶏 純:だから開かない。今は、必要がないからだ。
花鶏 純:「あたしたちが笑ってるのはね。あなたも笑ってほしいから」
松虫:「笑う…?」
花鶏 純:「そ。美人に一番大事なもの」
花鶏 純:「ね、靴はどうかなあ?」松虫に、提案でもするように語りかける。
松虫:「く、靴? な…なんの話だよ!」
花鶏 純:「似合うやつ、作ってあげる。帽子とマントとお揃いで」
花鶏 純:「そしたら、追いかけっこもきっともっと楽しいでしょ?」
松虫:「楽しい…? 追っかけっこは…敵を捕まえたいからやるものだろ…」
松虫:「遊ぶとか、笑うとか、楽しいとか…!」
松虫:「なんでだよ、なんでそんなに…」「おれっちを見てるんだよ…!」

GM:涼さんはスピードフォースを使用したので、
GM:このラウンドの手番は以上!
GM:クリンナップ!特になにもおこらないぞ

GM:ということで2ラウンド目。
GM:セットアップ!
花鶏 純:なし!
松虫:引き続き《進化の末脚》を使用。行動値が6から15に上昇。
御凪 涼:今回はなしでいいかな。
神領 此折:なし(イニシアチブは11に戻っています)
GM:はーい。
GM:では、イニシアチブ!
GM:行動値15の松虫が最速で動きます。
松虫:マイナーなし。
松虫:メジャーはさっきと同じ!メジャーアクションで《雨粒の矢》《アニマルテイマー》《火炎袋》《魔獣の本能》を使用。
松虫:シーン選択で全てのPCを対象に攻撃。
松虫:20dx+10 HPを3点消費
DoubleCross : (20DX10+10) → 10[1,2,2,2,3,4,4,5,5,5,6,7,7,7,7,7,8,9,9,10]+7[7]+10 → 27

松虫:ヨッシャッ
GM:リアクションどうぞ!
御凪 涼:ドッジ…するか一応!
御凪 涼:4DX+0@10 回避
DoubleCross : (4DX10) → 9[6,8,9,9] → 9

御凪 涼:うむ むり
花鶏 純:んーーーガードかな……
神領 此折:ドッジ
花鶏 純:ブーメランアスピスでガードします
神領 此折:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 10[3,7,10]+9[9] → 19

花鶏 純:あっ
御凪 涼:あ
GM:ほほう
神領 此折:おっと…?
御凪 涼:これは…やっとくか
御凪 涼:《夢の雫》。達成値+12
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を3増加 (114 → 117)
神領 此折:+12で31、ドッジ成功です
神領 此折:ありがとうございます……
花鶏 純:やったねー
松虫:キーーーッ
松虫:ではダメージ!
松虫:3d10+21 諸々有効!
DoubleCross : (3D10+21) → 20[10,8,2]+21 → 41

松虫:さっきよりでかい 41ダメージです
御凪 涼:死ぬわね
花鶏 純:装甲ガード18で、23ダメージ、まあそうですよね。倒れてリザレクト
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (95 → 100)
GM:じょ 上手~
御凪 涼:此執くんのロイスも同じく、任せたぜのタイタス昇華
花鶏 純:ちょうど100!
花鶏 純:HP5でふっかつします
御凪 涼:このラウンドはおそらくこれでもうすべてすることなし!
御凪 涼:がんばって~
神領 此折:頑張ります…
GM:では演出!

松虫:「し、信じないぞ。いまだけちょっと優しいこと言って、油断させるつもりなんだろ」
松虫:「この猫を返したら、おれっちを捕まえちゃうんだ。分かってるぞ」
松虫:言いながら、再び妖精の剣を雨のように降らせる!
松虫:「ほら!! もう、おれっちのこと嫌いになっただろ!!」
御凪 涼:避けられない。だが、たぶん。透明な蝶の群れが、此折さんの光る長い髪の上に、傘のように。
神領 此折:「……!!」雨に降られるのは慣れっこだった自分の上に、何かが遮るように
神領 此執:『…傘だなあ』
御凪 涼:「友達になりたい人を、傷つけてしまうと、自分も悲しいよ」
花鶏 純:手放した傘を引き戻そうとするが、間に合わない。今度は、濡れるように剣に打たれる。
御凪 涼:「……大丈夫」
花鶏 純:(でも、まあ。他の誰かが傘に入れたなら、いっか)
花鶏 純:横目で二人を見て笑う。
御凪 涼:ひとりぶんしか助けられる傘ではないが。
御凪 涼:それでも透明の傘が雨を受け止めた。
御凪 涼:「遊び疲れるまで」
御凪 涼:「まだまだいけるよね」
御凪 涼:皆に向けて、まだ笑う。

GM:では、行動値11の神領くんの手番です。
神領 此折:はーい
神領 此折:マイナー無し
神領 此折:メジャー「白兵戦闘開始」(光の舞踏+コンセントレイト:Hi)白兵攻撃、C値-3、コスト4
神領 此折:対象は松虫さん
松虫:来いだぜ
神領 此折:8dx7+4
DoubleCross : (8DX7+4) → 10[2,2,3,4,5,7,8,8]+6[3,6,6]+4 → 20

松虫:ほほーーー
松虫:いくぜ ドッジを
神領 此折:(冷や汗)
松虫:16dx>=20
DoubleCross : (16DX10>=20) → 10[1,1,1,2,3,4,5,5,7,7,8,8,8,9,9,10]+2[2] → 12 → 失敗

松虫:えーーーー!?
御凪 涼:が がんばりおる
花鶏 純:よかったーー
神領 此折:危ない
松虫:いままで20とか出てたジャン!
花鶏 純:よかったよかった
GM:でも失敗です。ダメージどうぞ!
神領 此折:3d10+15+11
DoubleCross : (3D10+15+11) → 15[8,6,1]+15+11 → 41

神領 此折:色々有効です
松虫:ミャン!
松虫:こっちの残りHPは27でした。
松虫:一撃死!戦闘不能!
松虫:復活ももうありません。
御凪 涼:ウス!
GM:戦闘終了になります。
花鶏 純:わーー
御凪 涼:此折くんの腕に抱かれろ…
GM:神領くんは侵蝕率を上げて、演出してね
神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を4増加 (98 → 102)
神領 此折:(ここでDロイス戦闘用人格の効果でD+5、ATK+5されます)

神領 此折:地面を、砂場を、噴水の縁を
神領 此折:街灯を支える細い棒を、ブランコの支えを、滑り台の手すりを、踏み越えて走る
神領 此折:…ここに来てから、温かさに何度も驚かされた
神領 此折:朝起きて訓練して場合により任務をして帰るだけの日々とは、まるで違う世界で
神領 此折:…場違いなんじゃないかなと思うことも何度もあったし、取りこぼさなくて済んだはずのものを考えるのは今でもすごく怖い
神領 此折:でも
神領 此折:…前方3歩、この瞬間、この角度ならいける
神領 此折:シーソーの台を傾けないレベルの高速で駆け上がり
神領 此折:上がっていた方の台を蹴る形で松虫に飛び込む
マルチネス:「にゃぶにゃにゃっ」紅葉の上を走り抜けていたが。
松虫:「ふあっ…!?」飛び込んでくるキミをみて、びっくりと目を丸くする。
神領 此折:そのまま抱き込むような形で両者を捕まえ
神領 此折:「……捕まえました」
マルチネス:「ぶにゃん」
松虫:「………」びっくりとしたまま、縮こまる。
神領 此折:紺碧の夜空に、ただ海色の髪と金の目が瞬いていた
松虫:「……コーリ」
神領 此折:「なんです?」そのままマルチネスさんの頭を撫でている
松虫:赤い帽子と一緒に耳が動く。猫を姿をしたあやしが、もぞもぞとキミを見上げる。
松虫:「おまえ、おれっちの、敵じゃないの…?」
神領 此折:「………いえ、別に」
神領 此折:捕まえたのであればもう剣は不要なので仕舞った
神領 此折:「あっ撫でたりした方がいいですか」
松虫:「………!?」
松虫:「ばか! ばかコーリ!!」
松虫:おもちゃの剣でぺしぺしと神領くんを叩きます。
神領 此折:「あっ何か間違えたかもしれません」
松虫:「そういう話してねーだろ!」 赤いマントも消えて、暴走がおさまったことがわかる。
松虫:「コーリの言うこと、わかりづれーからやだ! 撫でるなら撫でろ!」
神領 此折:「…はい」
神領 此折:撫でます。
松虫:「………」
松虫:大人しく撫でられます。
神領 此折:「…その、どこがいいとかは……」
松虫:「…」もごもごしている。「あごも撫でろ!」
神領 此折:「はいただいま」
神領 此折:言われた通りに律儀に顎を撫でる
GM:つやつやふわふわした毛並みがキミの指先をくすぐる。
松虫:「へへへ」ごろごろと喉を鳴らす。「悪い気分じゃねーな」
松虫:「……」
松虫:「………あのさ」
神領 此折:「なんでしょう」
松虫:「その猫は、返してやってもいいぞ……」マルチネスのことらしい。
松虫:「……また鬼ごっこしてくれんなら……」もごもごと言う。
神領 此折:「………」
神領 此折:「ええ、勿論です」
神領 此折:「鬼ごっこでも、他の遊びでも、なんでも」
神領 此折:「とはいえ、あまりレパートリーは多くないので、そのあたりは松虫さんに教わることになるかもしれませんが」
松虫:「…! ……そっか!そっかそっかそっかーー」
松虫:「しょーがねえなー。おれっちが教えてやるか! へへへへ」
マルチネス:「ぶに」
御凪 涼:此折くんたちの様子をにこにこと見守り、丸い猫へとしゃがむ。
花鶏 純:「マルちゃーん、大丈夫だった?」
御凪 涼:「たくさん走っていたね」
マルチネス:「ぶ」面倒くさそうにその場で丸くなる。
花鶏 純:「運動になってたならいいんだけど」
花鶏 純:ねー、と背中をもしゃもしゃしてやる。
マルチネス:「んにゃぶ」
御凪 涼:「…」ふと思い立ち。
御凪 涼:《空の楽器》。音を鳴らす。
御凪 涼:それは一度聞いた、オルゴールの歌。
花鶏 純:「……これって」
御凪 涼:ウェンディと名乗った少女が、この公園で奏でてくれた音だ。
マルチネス:「……」ぴくりと、太った体が反応する。顔を上げる。
御凪 涼:「聞かせてもらったんだ。彼女から」
花鶏 純:《写真記憶》。鮮明に、あのオルゴールのことを思い浮かべる。
マルチネス:「ぶにゃにゃん」
花鶏 純:くるくると回っていた少女のことも。
マルチネス:「にゃおん」
花鶏 純:「……マルちゃん、オルゴールのこと、任されてたんだって?」
マルチネス:「ぶに」ふてぶてしい顔だ。そうだぞ、という顔にも見えなくもない。
花鶏 純:言葉が通じるわけではない。向こうもこちらも、わかっているのかいないのか。
花鶏 純:(……ウェンディちゃんは、この感じをどう思うのかな)
御凪 涼:「歌ってるのかな。…ふふ」
御凪 涼:「きみが任されたあの子は、元気だよ」
神領 此折:「…マルチネスさんも、無事なようで何よりです」
花鶏 純:「うん、仙入さんとこに無事帰してあげられそう」
神領 此折:「手当て用の道具、マルチネスさん用に持ってきてたんですけど、大丈夫みたいですね」
御凪 涼:「…いつのまに」
花鶏 純:「えらいなあー、準備がいい」
花鶏 純:「ね、マルちゃん」
花鶏 純:目線を合わせるようにして問いかける。
マルチネス:「にゃぶ」
花鶏 純:「あの子のこと、あの音のこと、大切だった?」
マルチネス:「ぶい」
花鶏 純:答えを聞いて、何がわかるでもない、とは思う。
花鶏 純:「そっかあー」
御凪 涼:「どんなかたちでも」
御凪 涼:「どんなに違うかたちの相手でも」
御凪 涼:「きっと、思えることがあって…通じることもあるのかもしれないと」
御凪 涼:「思うことがときおり、あるけれど」
御凪 涼:「今はとても、そう思うよ」
花鶏 純:「んふふ」
御凪 涼:此折くんと松虫くんを見て、微笑む。
花鶏 純:「あたしもそう思っとこ」
御凪 涼:「…たぶん、このあともそうだと信じる」
花鶏 純:「……人と人だって、難しい時は難しいもんね。でも」
花鶏 純:「あたしは今、涼くんの言ってることよーくわかるから」
御凪 涼:「ありがとう。私もわかるよ、純さん」
花鶏 純:「そういうことはあるんだって、そう思う。うん!」
花鶏 純:「あはは」
花鶏 純:「奇跡だね!」

GM:シーンを終了します。


クライマックス2


GM:引き続き、クライマックス2に移行します。
GM:侵蝕率はそのままで結構です。
GM:では、皆さんはウェンディに判明したことを伝えるとは思いますが、
GM:シチュエーションのご希望などはありますか?
御凪 涼:どうしようかな
花鶏 純:そうですねー、お店で待たせてはいたけど
GM:特になければいまキミ達がいる公園に、ウェンディがそのままやってきます
御凪 涼:私はそれでいいと思う!
花鶏 純:そうですね、よさそう
GM:松虫やは一旦支部に引き渡されたことにしましょう
神領 此折:自分も大丈夫です
GM:はーい じゃあ引き続き公園で! ウェンディがやってくるところからスタートです
GM:あとはみんな頑張ってね! 流れによっては判定イベントが起こる可能性もあります


【雨宿町・五位公園】

GM:騒動を聞きつけてやって来た支部員に、松虫は引き渡されていきました。
GM:そうして静寂を取り戻した園内に、ひとりの少女がやってくる。
ウェンディ:「…あっ、いた!」レースがあしらわれた服装の、金髪の少女だ。
ウェンディ:「ごめんなさい。わたし、お店で待っているって言ったのに」キミ達のもとに近付いてきます。
御凪 涼:「やあ。…来てくれたってことは」
御凪 涼:「いっぱい考えて、ちょっと見つかった?」
ウェンディ:「うん」頷く。「あのね。聞いてくれる?」
神領 此折:「ええ」ぽすん、とタイヤの上に座っている、フードはまだ被っていない
御凪 涼:「ああ」少女を正面から見て、穏やかに。
花鶏 純:「聞かせて」
花鶏 純:畳んだ傘を鞄にしまい込む。
ウェンディ:「…わたしをたいせつにしてくれた人が、もういなくなってしまっていたら…」
ウェンディ:「すごく、がっかりするし、悲しいわ」
ウェンディ:「でもね。気付いたの!」
御凪 涼:「うん」
ウェンディ:「それでも、わたしが、たいせつにされていたことは、いなくならないでしょう?」
ウェンディ:「そう思っていればね、大丈夫じゃないかなって…」
御凪 涼:「うん」頷く。
ウェンディ:「どうしよう、うまく言えなくなってしまったわ」頬を染めて、両手でおさえる。
ウェンディ:「すごく良いことをひらめいた気がしていたのに。気持ちを言葉にするって難しいのね」
御凪 涼:「わかるよ」困ったように笑う。「私も、いつもそうだ」
御凪 涼:「…あのね、ウェンディ」
ウェンディ:「うん、なあに?」
御凪 涼:「きみをたいせつに思っていた気持ちが、いろんなところにあって」
御凪 涼:「きみが昔いたところは、とても暖かいところで」
御凪 涼:「私たち、それを見てきたんだ」
ウェンディ:「まあ!」頬を両手でおさえたまま、パッと嬉しそうにわらう。
ウェンディ:「あの人の居場所が、わかったのね!」
ウェンディ:「じゃあ……、えっと」
御凪 涼:考える。どう伝えればいいかを。
ウェンディ:もじもじと手をこすり合わせる。「どんな人なのかも、わかったのね」
花鶏 純:どこからどう言えばいいか、と思いながら、その会話を聞いている。
ウェンディ:「大丈夫よ。わたし、その人がもういないのだとしても、受け止めるわ」
御凪 涼:「……きみをたいせつに思っていた気持ちが、たくさんあった、と言ったよね」
ウェンディ:「うん」
御凪 涼:「……まず。亡くなられた仙入さんは、きみのことをとてもきれいだと、たいせつに飾っていた」
御凪 涼:「写真も、娘さんから見せてもらったよ。ね」純さんたちに。
花鶏 純:(なんだろな。こういう時にちゃんと黙らずに話すところ。それがすごいなあと思うわけだけど)涼さんを見ながら。
花鶏 純:「うん、綺麗なオルゴールで、びっくりしちゃった」
花鶏 純:「あなたによく似た子がいたから、すぐにわかった」
ウェンディ:「うん、うん」嬉しそうにしながら、何度も頷く。
神領 此折:「とてもそっくりで、きれいでした」
ウェンディ:「…ひとに、きれいって言ってもらえると、こんなに嬉しいのね!」
御凪 涼:「きっと彼はずっとそう思っていたんだろうな…」
御凪 涼:きらきらした少女の目を見る。
御凪 涼:「彼は、きみに傷ついてほしくなかった。だから、彼はきみに触らないで、きみが損なわれないように、大事にした」
ウェンディ:「まあ……」「……?」
御凪 涼:「亡くなるときも…きみのことを頼むほど」
ウェンディ:「でも、それじゃ、わたしのゼンマイを回すことはできないわ」
御凪 涼:「ああ」
御凪 涼:《空の楽器》。オルゴールの音を鳴らす。
マルチネス:「ぶに」
花鶏 純:「……やっぱり、綺麗な音」
花鶏 純:「大事にするって、いろいろだからねえ」
ウェンディ:「ふふ、これね、わたしの音よ」くすくすと笑い、目を伏せる。
花鶏 純:「触らずに、鳴らさずに眺めていたかった人もいるし」
神領 此折:「音を鳴らして、壊してしまったらどうしようと思ってしまう気持ちも、わかります」
花鶏 純:「……鳴るところまで含めて、っていうのも、やっぱり大事だよね」
ウェンディ:「ねえ、わかったわ!」くるくると、音に合わせて踊るようにして、明るく笑う。
ウェンディ:「いなくなってしまった仙入さんが、わたしのことを頼んだ相手!」
ウェンディ:「ねえ、そのひとこそ、わたしが探している相手なんじゃない?」
御凪 涼:「私たちも、そうじゃないかなって話していたんだ」
ウェンディ:「当てちゃった」ぴょんぴょんと飛んで喜ぶ。
花鶏 純:「……うん。ウェンディちゃんの音を鳴らしていた相手」
御凪 涼:「ただ、…きっとこれは当てられないかも」
花鶏 純:「ウェンディちゃんが大事にしてた『大事』の相手、ね」
ウェンディ:「…?」花鶏さんに首をかしげる。
神領 此折:手当キットを買うついでに獣医さんに貰ったちゅーるでマルチネスさんを引き寄せ
神領 此折:そのまま抱き上げ
マルチネス:「にゅぶぶ」抱き上げられます
神領 此折:ウェンディさんに見せる
マルチネス:「にゅぶ」鼻をひくひくと動かしている。
御凪 涼:「たぶん、きみが猫を見たことがなかったのは」
神領 此折:「おっと、食べていいですよ」ちゅーるはそのまま差し上げる
花鶏 純:「あはは、無抵抗だ」
マルチネス:むちゃむちゃとにゅーるを食べている。
御凪 涼:「そのときのきみに、猫も人も、いのちは等しかったからじゃないのかな」
御凪 涼:「この子は、仙入さんの家族で」
ウェンディ:不思議そうに、涼さんを見て、マルチネスを見る。
御凪 涼:「……仙入さんの娘さんが、あのポスターを作って、たいせつに探していた子で」
御凪 涼:「それで」
ウェンディ:「うん」
ウェンディ:きょとんとした顔で頷く。
御凪 涼:「きみを奏でていた子だと思う」
花鶏 純:「うん」肯定するように頷く。
神領 此折:「…はい」
ウェンディ:「………?」きょとんとした顔で、瞬きをする。
ウェンディ:「この猫?」
花鶏 純:「この子もね、きっと、あなたを大切にしていた子のひとり……人じゃないけど」
マルチネス:「ぶにに」ふてぶてしい顔で、口を動かしながらウェンディを見上げる。
御凪 涼:「私たちは、違う動物の言葉がわかるオーヴァードではないけれど」
御凪 涼:「でも、心を察することは、できるから。……そのように考えたし」
御凪 涼:「それに、きみの」
御凪 涼:「たいせつにされていた、嬉しかったって、私に…私たちに、教えてくれた言葉が」
御凪 涼:「そう言ったきみが、なにより……」
ウェンディ:「………」笑みは消えて、茫然とマルチネスを見つめている。
ウェンディ:「涼…」
ウェンディ:「……」涼さんを見る。「……わたし」
御凪 涼:「きみはたいせつにされて、きみはそれを覚えていた」
御凪 涼:「それをきみが伝えたいと思った」
御凪 涼:「……私ね、それがずっと嬉しいし」
御凪 涼:「きみに、できれば、その気持ちをずっと信じていてほしいよ」
御凪 涼:「……また、いっぱい考えなくちゃいけなくなっちゃったけど」
ウェンディ:「……………」口をはぐはぐと動かす。
御凪 涼:「うん」待つ。
ウェンディ:「……そんなこと、言われたって、わたし…。どうしよう、そうなのねって、なれないわ」
御凪 涼:「うん。そうだと思う」
ウェンディ:「びっくり、してるのかしら。これが、がっかりなのかしら?」
御凪 涼:「ゆっくり考えて。考えるのがつらいなら、休んでも」
ウェンディ:「ううん…、…あのね」
マルチネス:「ぶにゅ」
ウェンディ:「……」マルチネスを見る。「むずかしい、むずかしいわ」
ウェンディ:「心のなかに、ある、この気持ちが…、たいせつにされていたことが……」
ウェンディ:「………ああ」顔を両手で覆う。「ああ………!」
花鶏 純:「……ウェンディちゃん」
花鶏 純:何かあれば、と一歩踏み出す。
GM:では、そこで。
GM:キミ達は、少女自身のレネゲイドが動揺によって揺らぎはじめ、
GM:この土地が持つ力に作用され、強烈な共振現象が発生しようとしていることに気付きます。
GM:少女を中心に、強烈なレネゲイドが満ちていく。
花鶏 純:「……まずい感じがする」
御凪 涼:「……これは、《共振》の…」
神領 此折:「……これは…!ウェンディさん!!」マルチネスさんを比較的安全な滑り台の上で降ろし、声をかける
マルチネス:「ぶにっ」
花鶏 純:「支部の方に連絡……の前に、対応しなきゃかな……!」
御凪 涼:(わかってほしい、伝えたい、そういう気持ちだ)
御凪 涼:(……きっと。そう願う力なんじゃないか…)
GM:オリジナルステージ限定エフェクト《産土の共振》が使用されます。

オリジナルステージ限定エフェクト《産土の共振》。
タイミング:オート
対象:シーン(選択) 射程:視界
対象に目標値8の意志判定を行わせる。失敗した者は侵蝕率+1d10。

GM:対象はシーンに登場しているオーヴァード全員。ウェンディを起点とする共振現象が巻き起こります。


GM:PCの皆さんは意志で判定してみてね
花鶏 純:7dx+3>=8 思い出の一品(ブランケット)
DoubleCross : (7DX10+3>=8) → 10[4,5,6,6,6,9,10]+8[8]+3 → 21 → 成功

GM:ヤバ
花鶏 純:ヘーイ
御凪 涼:6DX+2+0@10 意思
DoubleCross : (6DX10+2) → 9[1,2,2,3,7,9]+2 → 11

神領 此折:はーい
神領 此折:8dx 戦闘用人格はあらゆる判定に使える
DoubleCross : (8DX10) → 9[2,2,2,4,8,8,9,9] → 9

GM:おお!皆さんバッチリ! では、侵蝕率の上昇はなし。
GM:では、キミ達は自身の暴走を抑えることに成功し。
GM:そのまま、共振現象に呑まれます。

GM:ウェンディが器物であった頃の記憶が、彼女を構成するレネゲイドの暴走と、
GM:この土地が持つ力の作用によって詳細すぎるほどに掘り起こされ、キミ達にまで干渉する。

GM:それは、まだ彼女が人の姿をしていなかった頃の、いつかの光景。
GM:窓の向こうで、雨音がなっていた。
GM:棚の中で息をひそめる彼女に、近付いてくるものがいる。
マルチネス:「にゃおん」
GM:ふてぶてしい顔つきの猫が近付いて、まるい手を伸ばし、器用にぜんまいを巻いてみせる。
GM:上部に据え付けられた少女の人形が、くるくると踊り出し。
GM:星のしずくがこぼれるように、きらきらと。やさしいメロディを紡ぎ出す。
マルチネス:「ぶにゃにゃん」その傍らで丸くなり、寝言にも聞こえる声をもらす。

GM:…それは、まだ彼女が人の姿をしていなかった頃の、いつかの光景。
GM:生き物の輪郭を曖昧にしかとらえられない、器物であった頃の、彼女には。

GM:ただ。
GM:優しい感触と、あたたかいまなざし。ともに音色を口ずさんだこと。
GM:ふたりきりで、穏やかな時間を過ごしたこと。
GM:これが、たいせつにされているということなのだと。
GM:そんな言葉は知らないけれど、そういう気持ちを、気持ちのままに、受け取って。
GM:それだけが、刻まれていく。

GM:人の姿をとった彼女は、自らの記憶を明確に思い出し、明確に理解してしまいました。
GM:混乱に陥った結果、自らを構成するレネゲイドをうまく制御できなくなっており、
GM:このままでは、暴走状態に陥ったウェンディとの戦闘が発生してしまうでしょう。
GM:しかしウェンディは、どうにか暴走を抑えたいという意志を抱いています。
GM:キミ達が彼女をうまく手助けできれば、ウェンディは強い意志のもと、自らのレネゲイドを制御しきることができるでしょう。

GM:ということで、ここから判定に移ります。
御凪 涼:はい…!
花鶏 純:うおー
御凪 涼:手助けさせてくれ~!!!
GM:これからウェンディは、〈意志〉で難易度24の判定に挑みます。失敗した場合、そのままキミ達との戦闘が発生します。
GM:通常であれば、ウェンディの意志判定は3dx+1。
GM:この判定の前に、キミ達はひとりにつき1回、メインプロセスを行うことができます。
GM:メインプロセスでは、通常通りエフェクトが使用できるほか、ウェンディに対する支援判定を行うことができます。
GM:支援判定は、〈RC〉もしくは〈交渉〉で難易度8。成功した場合、ウェンディの判定ダイスが+2個されます。
GM:説明は以上!なにか質問があればどうぞ!
御凪 涼:オートエフェクトも可能ですか?
GM:使用可能ですよ!
御凪 涼:おっけです!
GM:では、判定に移っていきましょう。
GM:行動値順に処理していきましょうか。まずは神領くんから
GM:メインプロセスで何をするか宣言してみてね
神領 此折:はーい
神領 此折:素のままRC判定します
神領 此折:特にエフェクトは持ってません
神領 此折:9dx+1 RC
DoubleCross : (9DX10+1) → 10[1,2,4,6,7,8,10,10,10]+7[2,3,7]+1 → 18

花鶏 純:やった!
御凪 涼:おおお!
GM:十分なのじゃが~!?
神領 此折:戦闘用人格……やはりすごいのでは……
花鶏 純:えらい!
GM:じゃあバッチリ成功!判定ダイス+2個されます。
GM:では、次は花鶏さん、行動をお願いします。
花鶏 純:はあい。RCで支援判定をしたいと思います。
花鶏 純:判定直前に使用するアイテムって複数使えましたっけ?
GM:使っていいことにしていいよ!
花鶏 純:やった! じゃあ使用させていただきます
花鶏 純:コンボ『ルックバック』《トゥルースサイト》使用。ダイス3個増加。
花鶏 純:コンボ『アンドラッド』《ブーメランアスピス》使用。侵蝕+1で達成値+4
花鶏 純:花鶏 純の侵蝕率を1(→ 1)増加 (100 → 101)
花鶏 純:10dx+5>=8
DoubleCross : (10DX10+5>=8) → 9[1,1,2,3,3,4,4,5,9,9]+5 → 14 → 成功

花鶏 純:思ったよりいかなかった
GM:十分なのじゃが~~~!?
花鶏 純:へへ
GM:花鶏さんも支援判定成功! さらにダイス+2個されました。
御凪 涼:うおお
花鶏 純:やったー!
GM:では、最後は涼さんの手番だよ!
GM:エフェクトか支援判定ができるよ
御凪 涼:はーい!
御凪 涼:エフェクトを使います
御凪 涼:《戦乙女の導き》《狂戦士》。
御凪 涼:対象はウェンディに。
GM:効果はどうなるかしら?
御凪 涼:次のメジャーアクションダイス+10、C値-1、攻撃力+5。
ウェンディ:攻撃も…できる!
御凪 涼:攻撃はしないけど、うけとってね~
御凪 涼:しないで
ウェンディ:はい!
GM:では、支援判定によりダイスを+4個、涼さんの支援もあわせまして
GM:ウェンディの〈意志〉判定。目標値は24です。
御凪 涼:御凪 涼の侵蝕率を7増加 (117 → 124)
ウェンディ:17dx9+1>=24
DoubleCross : (17DX9+1>=24) → 10[1,1,2,3,4,5,6,6,6,9,9,9,10,10,10,10,10]+10[1,5,5,5,6,8,9,10]+10[5,10]+2[2]+1 → 33 → 成功

GM:おお!
御凪 涼:うおお
花鶏 純:やったー!!!
御凪 涼:雫すらいらねえ!
御凪 涼:はー
GM:超バッチリ成功!
神領 此折:いえい!
GM:ウェンディとの戦闘は回避。また、彼女の暴走を止めることができます!
花鶏 純:よかったーー

ウェンディ:少女の体が、彼女の起源を遡り、旋律のかたちへと分解され始めている。
ウェンディ:(だめ、でも、だめ)
ウェンディ:(わたしが、わたしであるこころを、失ってはいけない)
ウェンディ:それは分かる。ただ、動揺と混乱が、彼女の意志を乱している。
神領 此折:「ウェンディさん………」言いたいことはあれど、既に松虫さんに本気を出した後だ、一日の情報量の多さに目を回しかけて
神領 此執:「……ったく、キャパオーバーならそう言えって」
神領 此執:「ウェンディー!聞こえてるかー!」
神領 此執:「俺らには痛いほど聞こえてるぞー!」
ウェンディ:「………っ」顔を覆っていた両手から、目元が覗く。
神領 此執:「ちゃんとここにいるだろ、俺達もお前も」
ウェンディ:「…いる」「いるわ」
ウェンディ:「わたしは、いなくなってしまった人では、なくて」
ウェンディ:「ひとの姿に、なったの!」
神領 此執:「おう!」
ウェンディ:「あなたと、お話、できるのよ!」
神領 此執:「そうだ!」
ウェンディ:「……ふふ。……わたし」
ウェンディ:「どんな服を着てるのかって、どんな顔なのかって、わたしもどんな顔をして会おうかしらって」
ウェンディ:「たくさん」「たくさん、考えていたのよ…!」
花鶏 純:「……それで、あんなにたくさん試着してたの?」くすりと笑って。
ウェンディ:「う」
花鶏 純:「どれもよく似合ってたけど、やっぱり今季のおすすめを推したいかなあ」
花鶏 純:「また、見に来て」
ウェンディ:「…うん」じわっと涙があふれる。「うん……」
花鶏 純:「あなたが選んだその姿で」
花鶏 純:「たくさん、いろんな素敵なものを見て、飾って」
花鶏 純:「その間も、たくさん考えて」
花鶏 純:「ドアの向こうのこと。怖いことも、嬉しいことも、全部」
花鶏 純:「あなたは開けに来たんだから。偉かったね」
ウェンディ:「……うん」頷く。「そうよ」
ウェンディ:「わたし、決めたんだもの」
ウェンディ:「ドアの向こうが、さみしい光景だったって、悲しい光景だったって」
ウェンディ:「それを、ちゃんと見ることにするって…」
ウェンディ:「だから、あなたたちを探しに来たんだもの…」
御凪 涼:ほどけていく旋律が二重の音になる。
御凪 涼:《空の楽器》。二重奏が流れる。
御凪 涼:「ウェンディ、きみが」
御凪 涼:「伝えたいって思ったことで、私にも。新しく伝えたいことができたよ」
御凪 涼:ほどけていく手を取る。
ウェンディ:呆けたような顔で、涼さんを見つめる。
ウェンディ:旋律に耳を澄ましている。「…それは、なあに?」
御凪 涼:「きっとこれからも、さみしさや悲しみはずっとある。生きていくのなら。それでも」
御凪 涼:「それでもね」
ウェンディ:「ええ」
御凪 涼:「生まれてきてくれて、生きてくれて」
御凪 涼:「ありがとう。そしてこれからも」
御凪 涼:「きみの生きる道に、たくさんの幸せを祈ってる」
御凪 涼:ウェンディへのロイスを 〇祝福/隔意に変更。
ウェンディ:「……涼」
御凪 涼:「うん」
ウェンディ:手を取られたまま。「あなたの手のひらは、つめたいのね」
御凪 涼:「よく言われる。だからきっと」
御凪 涼:「きみの手はあたたかいんだね」
ウェンディ:「うん。だって、わたし」
ウェンディ:「あたたかい手のひらに撫ぜられる感覚のうれしさを、知って、生まれたんだもの」
御凪 涼:「……ん」
ウェンディ:微笑む。「……あなたと同じことを、きっと、彼も思ってくれていたんだわ」
御凪 涼:「そうだ。きみはたいせつにされて生まれた」
ウェンディ:「そうでしょう、そうでしょう!」
御凪 涼:「そうだ。きみは、それを見つけられたんだ」
ウェンディ:「涼!」
御凪 涼:微笑む。あたたかいてのひらを握る。
御凪 涼:「なあに」
ウェンディ:「あのね、わたし、あなたに、…他の人にも、とにかくね、言いたくて、言いたくて」
ウェンディ:「しかたがないことがあるの!」
御凪 涼:「聞かせて」
御凪 涼:「きみが世界に奏でる音を、言葉にして。教えてほしいな」
ウェンディ:「うんっ」つないだ涼さんの手のひらを引く。踊るように。
ウェンディ:「わたしと、話してくれて、ありがとう!」
ウェンディ:「わたしを、大切にしたいと思ってくれて、ありがとう!」
ウェンディ:「うれしいの! いま、こうして話せることが、楽しくてたまらないの!」
御凪 涼:「……ああ」
御凪 涼:舞を覚えたころの自分を思い出した。どうしても、彼女は自分と重ねてしまう。
御凪 涼:けれど自分ではない。溶けあうことはなく。だからこそ。
御凪 涼:伝えることができる。
御凪 涼:「どうか、これからも話してね。きみが見て感じたすべてを」
御凪 涼:「私に、一番に聞かせてくれて、ありがとう」
ウェンディ:「うふふ」花のように笑う。あるいは星のように。
ウェンディ:「こういうとき、なんて言えばいいのかも、知ってるのよ」
ウェンディ:「どういたしまして!」
御凪 涼:「……私より先に言われてしまったな」
御凪 涼:「どういたしまして。ウェンディ」

GM:旋律はやむ。少女は自分の足で紅葉の上を歩む。
マルチネス:「ぶにゃん」わかっているのかわかっていないのか、鳴き声をあげた。

GM:シーンを終了します。


バックトラック


GM:バックトラック!
御凪 涼:うおお
御凪 涼:ヌオー
GM:今回のEロイスはありません!自力で帰りな!
御凪 涼:怖いので二倍にするか
神領 此折:振ります
花鶏 純:ロイス6個一倍!
花鶏 純:101-6d10
DoubleCross : (101-6D10) → 101-23[5,2,2,6,6,2] → 78

神領 此折:BTD1つ減らし等倍
花鶏 純:よし
神領 此折:5d10
DoubleCross : (5D10) → 34[10,8,3,6,7] → 34

神領 此折:神領 此折/此執の侵蝕率を34減少 (102 → 68)
GM:めっっっっちゃかえってきてる
御凪 涼:124-8d10
DoubleCross : (124-8D10) → 124-43[4,3,2,6,8,7,5,8] → 81

神領 此折:戻りました
御凪 涼:たーだいま!
花鶏 純:もどり!
GM:全員帰還成功ですね!おかえりなさい!
GM:経験点配布は全ED終了後に行いますね。
GM:ともあれ、みなさまお疲れ様でした!
御凪 涼:はあい!
御凪 涼:おつかれさまでした!
花鶏 純:お疲れ様でした!
神領 此折:お疲れ様でした!!


エンディング1 花鶏 純


GM:エンディング。
GM:まずは花鶏さんのEDからです。
GM:飼い猫マルチネスを仙入美代子のもとに届けた後、二人でよかったねーってしてるシーンになります。
花鶏 純:はい!


【雨宿町・旧市街・仙入宅】

GM:キミは、仙入美代子の自宅の客間にふたたび招かれている。
GM:目の前には紅茶、丸い皿に盛られたクッキー。
仙入 美代子:「ほんとうに…。本当にありがとう、純ちゃん」今日はずっとそればかり言っている。
花鶏 純:「あっはは、もう、何回目かなー」
花鶏 純:口紅をティッシュで軽く押さえて、紅茶のカップに口をつける。
マルチネス:「ぶにゃ」のすのすと部屋を横切っていく。
花鶏 純:一口飲んで、ほう、と息を吐いて。
花鶏 純:「でも、ほんと無事で見つかってよかった!」
仙入 美代子:「ええ!」ぱっと笑う。「どこも怪我してなかったし…。早く見つかったし!」
花鶏 純:(傘で転ばせかけてたことは内緒にしとこ……)
仙入 美代子:「ふふ。マルちゃんたら、こっちの心配なんかどこ吹く風って感じなんだもの」
仙入 美代子:紅茶のカップを口に運びながら、苦笑している。
花鶏 純:「ほんとにねえ……」マルチネスの方を見る。
マルチネス:「にゃぷ」毛づくろいしている。
仙入 美代子:「ほんと、何しに出て行ったのかしら」
花鶏 純:「……探しに行ったりとか、してたりね」
花鶏 純:「いつの間にかなくなっちゃってた、大事なもの」
仙入 美代子:「ん?」純さんを見る。
花鶏 純:「いや、ただの想像ー」
仙入 美代子:「なあに、突然。ロマンチックね」くすくす笑う。
仙入 美代子:「でもね、そう」
仙入 美代子:「この間、うちに来てくれた時も話したじゃない。オルゴールのこと」
花鶏 純:「うん。二人とも喜んでたよ」
仙入 美代子:「あら、良かった」目を細める。
仙入 美代子:「あれから、また、いろいろ思い出しちゃった」
花鶏 純:「思い出かあ……」
仙入 美代子:「うん。お父さんとマルちゃんが、ふたりで話してる光景」
花鶏 純:「お父さん、だいぶマルちゃんと仲良かったんだね」
花鶏 純:(話してる、かあ)
花鶏 純:それは、きっとあくまで人の言葉と猫の鳴き声だったのだろう、と思う。
花鶏 純:(それでも、やっぱり「話してる」っていう……そういう光景だったんだろうなあ)
仙入 美代子:「そうなの。お父さん、家にいること多かったし。マルちゃん、室内飼いだし……」
仙入 美代子:「……それに。ふふ」自分で先に笑う。「自分でも、へんなこと言うなあって思うんだけど」
花鶏 純:紅茶を飲みながら聞いている。
仙入 美代子:「男同士じゃない?」
仙入 美代子:「私の知らないところで、なにか通じ合ってたのかなあ、なんて、ね」
花鶏 純:「……ああ」くすっと笑う。
仙入 美代子:「考えちゃいました」くすくすと笑う。
花鶏 純:「気の置けない友人、みたいなね」
花鶏 純:「いいなあーそういうの」
仙入 美代子:「ね、いいよね」
花鶏 純:「……仙入さんはさあ」
仙入 美代子:「うん?」クッキーをつまみながら、純さんを見ます。
花鶏 純:「マルちゃんと話が通じたかもーとか、何言ってるかわかるかもって思ったこと、ある?」
仙入 美代子:「ううん」考えるように、目線が上を向く。
花鶏 純:カップをゆらゆらと揺らす。琥珀色の水面が揺れる。
仙入 美代子:「一人暮らししてるとね、話し相手がいないから」
仙入 美代子:「ついついマルちゃんに、今日こんなことがあったのとか、話してしまうのよ」
花鶏 純:「うんうん」
仙入 美代子:「そうすると、妙にタイミング良く、にゃあんて相槌うってくれたりして」
仙入 美代子:「そういう時に、ちょっと思うかな」
仙入 美代子:「私が、勝手に喜んでるだけかもだけど」
マルチネス:「にゃぷ」げふっと鳴く。
仙入 美代子:「ほら、こういうの」面白そうに言う。
花鶏 純:「かわいいやつー」
花鶏 純:「んー、でも、勝手に喜んでるだけだとしても、いいよね」
花鶏 純:「なんか、なんだろ。『嬉しい』はあるわけだし」
仙入 美代子:「……うん」目を細める。
花鶏 純:「究極、人同士だってさ、話すの難しいわけじゃない?」
花鶏 純:(たとえば)
花鶏 純:(あなたは知らない。この町のたくさんの人が知らない)
花鶏 純:(目の前にいるただの服屋の主が、厳密には人と違う力を持っていて、戦える、そういう存在だと)
花鶏 純:(知らなくたって、でも、友達にはなれる。話はできるんだもんね)
花鶏 純:(できてほしいよ)
花鶏 純:「いろいろ思い込みとかしながらさ、会話してて」
花鶏 純:「だから、人と猫だってまあ、そういうゆるゆるでいいんじゃないかなーとか。思いました」
花鶏 純:「これからも、仲良くやっててね」
仙入 美代子:「そうね…」「うん、そうね」マルチネスを見ながら、柔らかく目を細めてから。
花鶏 純:マルチネスにひらひらと手を振る。
仙入 美代子:「…あら、それって、私とマルちゃんの話かしら? それとも」
仙入 美代子:「私と純ちゃんの話?」
仙入 美代子:ふふふ、と照れくさそうにお茶目に笑う。
花鶏 純:「ん?」瞬きをして。
花鶏 純:「両方に決まってんじゃない」
仙入 美代子:「だと思った」
花鶏 純:に、と笑顔を見せる。
仙入 美代子:柔らかい、少女のような顔をする。
花鶏 純:(あたしはずっと、装うことが好きで、そういう風にやっていくことが生きることだと思ってる)
花鶏 純:(他の人だって、多かれ少なかれ、そんなものだと思ってる。それはいいことだとも)
花鶏 純:(でも、そうだなあ……)
花鶏 純:ふと、カップを置いて、指をフレームのように形作る。
花鶏 純:仙入美代子の顔を、真ん中に置いて。
仙入 美代子:「?」きょとんとしている。
花鶏 純:「ふふー」いたずらをするように笑って。
花鶏 純:「やっぱり、素の笑顔っていうのはね」
花鶏 純:「美人の一番の条件!って思ったわけ」
花鶏 純:《写真記憶》
花鶏 純:覚えた。
花鶏 純:今回の形のない報酬はなんだかんだとあって、その中でも。
花鶏 純:(あたしの一番、嬉しかったもの、かな)
花鶏 純:友人に笑いかけて、クッキーを一枚。
花鶏 純:さくりと甘い味がした。


マスターシーン


GM:それは、いつかの光景。
GM:まだ、仙入家の棚に、たくさんのコレクションが詰め込まれていた頃の光景。
GM:窓辺の向こうでは雨音がなり。すこし暗い部屋で、色とりどりの骨董品が息をひそめている。
GM:清潔なシーツが敷かれたベッドには、年老いた男性が寝そべっていた。
GM:「………」皺だらけの細い手を伸ばし、横で眠る太った猫を撫でる。
マルチネス:「ぶにゃおん」ふてぶてしい顔をしている。
GM:「…おまえ、あのオルゴールが気に入ったんだろ」
GM:「時々ね。おまえが、あれを、じっと見ているような気がしたんだ」
GM:「………」考えるように、しばらく、猫を撫で続けたあと。
GM:「あれは、とくに気に入っているものだから」
GM:「ぼくがいなくなったあと」
GM:「おまえが、あのこを守ってくれるかい?」
マルチネス:「にゃぶぶ」
GM:「ふふ」
GM:「任せたよ、マルチネス」細い指先が、白と茶の毛並みを整える。
GM:それは、いつかの光景。
GM:彼らだけが知っている、雨の降った窓辺の光景。

GM:マスターシーン終了。


エンディング2 神領 此折/此執


GM:次は、神領くんのEDです。
GM:支部で雑談しつつ、最後にピョイと松虫がやってくる感じでやりましょうか
神領 此折:はーい


【雨宿町町役場・会議室】あるいは【UGN雨宿支部・会議室】

GM:表も裏も、この町の中核部であるその場所で。
GM:キミは馴染の支部員と、今回の顛末について話していました。
石神井 寅彦:「はい、おつかれ」ペットボトルのお茶を差し出す。
神領 此折:「………という感じです、最後に機能停止したのは反省の余地ありかと……ありがとうございます」
神領 此折:お茶は受け取る
石神井 寅彦:「いえいえ」話を聞きながら笑っている。
神領 此折:「……最初に怒られたのは」
石神井 寅彦:「ん」
神領 此折:「ちゃんと向き合って話をしてください、という意味だと勝手に解釈してしまいましたが」
神領 此折:「……どうだったでしょうか」
神領 此折:揃えた足のつま先が上がっている
石神井 寅彦:「えー」斜め横のパイプ椅子に腰かけながら、人好きのする笑みを浮かべる。
石神井 寅彦:「おれねー、こっち来てから、新しく友達ができたんだけど」
神領 此折:「はい」
石神井 寅彦:「普段は人の姿をしてるんだけど、本当は人じゃなくて、雷獣なんだよね」
石神井 寅彦:「でも、普通に友達として喋ってるし。そこで特に気にしたことはないのね」
石神井 寅彦:「だから、なんだろ。そういうやつ? 見た目にとらわれる必要はないっつーかさ」
神領 此折:「猫だからと見た目を気にせず、友人として付き合ったらいい、と?」自信ない
石神井 寅彦:「いい、っつーかー」
石神井 寅彦:神領くんの頭をぐしゃぐしゃにする。
神領 此折:「わっ」青い光が絡みつく
石神井 寅彦:「友達って、誰かに言われてなるもんじゃねーしー」
石神井 寅彦:「此折くんは、松虫くんと遊んでみて、楽しかった?」
神領 此折:「…それは……」
神領 此折:「楽しかったです」
神領 此折:「それだけは確かに言えます
石神井 寅彦:「おー! 超いいじゃん」
石神井 寅彦:もっと頭をぐしゃぐしゃにする。
神領 此折:「わぷ」
神領 此折:もはや発光する鳥の巣のようになった頭は撫でられるがままだ
石神井 寅彦:「此折くん、頑張ったじゃん。松虫くんと向き合ったんだね」
神領 此折:「……ありがとうございます、頑張りました……」
石神井 寅彦:「ふふ」鳥の巣になった頭を、とりあえず戻してやりながら笑う。
石神井 寅彦:「もうそれ、友達だと思うよ」
石神井 寅彦:「おれ的には。此折くんは、いや?」
神領 此折:「…いいえ」
神領 此折:「また、できれば遊びに行きたいです」
神領 此折:「……一緒に遊ぶのって、楽しいんですね」
石神井 寅彦:「うん。楽しいんだよね」微笑む。
石神井 寅彦:「よかった。いっぱい、色んなことしなよ。せっかくだしさ」
神領 此折:「…はい」
石神井 寅彦:「うん。それに、あっちからガンガン来ると思うしね」頭から手を放し、パイプ椅子にもたれながら言う。
石神井 寅彦:「聞いた? 神領くんの新しい仕事」
神領 此折:「?」
神領 此折:こてん、と首を傾げる
石神井 寅彦:「えーとねー。松虫くんは、また暴走を起こさないよう、周囲でケアしていくことになりましてー」
石神井 寅彦:「此折くんが、その指導役です」ニヤニヤと笑う。
神領 此折:「……つまり」
石神井 寅彦:「うん」
神領 此折:「適度にいたずらしないよう言いながら、遊んでいいと…………?」
神領 此折:そんな内容の任務が信じられないかの口ぶりで
石神井 寅彦:「ふふ! そうよ。難しいこと並べてるけど。要は、たくさん一緒に遊んでやりなって事だよ」
神領 此折:「……!!」
神領 此折:「いいん……ですか……?」
神領 此折:つま先がピコピコ動いている
石神井 寅彦:「あはは。いいんだよー」
石神井 寅彦:それを目で追って笑う。
GM:そんな風に話しているとですね。
GM:ドアから、ぱーんとキミに向かって飛びついてくる存在がいます。
松虫:「おらーーっ! コーーーリ!!」《猫の道》。キミの顔に飛びついてくる。
神領 此折:「みぎゃん」
神領 此折:びたん、という音がして顔に激突する
松虫:「わはは!何してんだよ!」おもちゃの剣をぶんぶん振り回す。
松虫:「いま暇か? おれっちに付き合え!」
神領 此折:「……すみません石神井さん、お仕事に」
神領 此折:という顔は、友人と遊ぶ口実ができて喜ぶ子供のそれだ
松虫:「うししし」こちらも似たようなものだ。
石神井 寅彦:「はい、行ってらっしゃい」けらけら笑いながら、見送る。
神領 此折:「よし行きましょう松虫さん」
神領 此折:「一通り遊び終わったら、紹介したい人もいるんです」
松虫:「お? なんだなんだ?」頭につかまったまま、不思議そうな声。
松虫:「その人って、コーリのともだちか?」
神領 此折:「……多分そう、きっとそう」
神領 此折:「……もう少し踏み込んでいるのかもしれないけど意識はしてないや」
神領 此折:「まあとにかく、帰るときのお楽しみです」
松虫:「そうか? なんだかわかんねーけど、楽しみだ!」能天気な声がしている。
神領 此執:『お、俺のこと言ってくれるのか?』
神領 此折:『ええ、はい、言わないのもどうかと思ったので』
神領 此執:『おーうじゃあ待ってる、スタミナ俺用に残しといて』
神領 此折:『善処します』

神領 此折:松虫さんへの感情を
神領 此折:〇友情/不安に変更し
神領 此折:これをSロイスに


エンディング3 アトリエ・アトリ


GM:合同ED。


【UGN雨宿支部・装備部】あるいは【雨宿町・ブティック『アトリエ・アトリ』】

GM:商店街に佇む、モダンな外見の洋服店。
GM:流行に沿った品揃えが評判を呼び、地域の女子高生たちからも人気を集めるその店に、キミ達は集合していました。
御凪 涼:「純さん、和服も着るんだね」
花鶏 純:「よくは着ないけど、ここって結構古着の着物とか売ってるじゃない」
花鶏 純:「それ見てたら好きになっちゃった」
花鶏 純:黒基調のモダンな銘仙に、レースの半襟と手袋。
花鶏 純:普段とは違う和装を気取っている。
花鶏 純:「いやー、それにしても」
花鶏 純:「二人とも似合うー! 着せ替えした甲斐があったー!」
花鶏 純:嬉しそうに手をバタバタさせている。
神領 此折:「……そうですか?」
御凪 涼:「……な、なんだか不思議な気分だ…」
神領 此折:いつも着ている、紺色のパーカーではなく
神領 此折:薄いオレンジ色と白のフードが付いたポンチョ、先っちょには猫耳付き
神領 此折:を着て、いや、服に着せられながらぼんやりと座っている
花鶏 純:「そういう明るい色も似合う似合う」
御凪 涼:「此折くん、なんだか猫みたいだね」
御凪 涼:フードの耳を摘まんでいる。
神領 此折:「…これなら遊ぶときに何か言ってもらえるかな」
神領 此折:「それにしても驚きです、たまたまこんな新作があったなんて……」
花鶏 純:「『おれっちの真似するんじゃねー!』とか?」
花鶏 純:くすくす笑う。
神領 此折:「ありそう」
御凪 涼:「照れてしまいそうだよね」
花鶏 純:「あたしもびっくりしちゃった。ちょうどいい柄なんだもん」
御凪 涼:「きっと、でも喜んでくれるんだろうな」
神領 此折:「……はい、そうだと、嬉しい、です」
花鶏 純:「ね!」
御凪 涼:「うん」
神領 此折:「そういう涼さんも……新鮮な格好ですね」
御凪 涼:微笑み返すその長い髪は揺れることはない。長い三つ編みに結われ、薄い肩に流れている。
御凪 涼:象牙色のケーブルニットと幅広のボトムは、動きやすいようにと花鶏さんが選んでくれたもの。
御凪 涼:体格を包んで中性的な印象のかたちから、痩せた手足が伸びている。
御凪 涼:「…洋服自体をほとんど着たことがなかったんだけど」
御凪 涼:「もっと窮屈なのかと思っていたな」
花鶏 純:「いやー、絵になるよね……」腕を組んで頷く。
御凪 涼:「純さんと交代みたいな気分だな」
花鶏 純:「それはもちろん、物によるよー」
花鶏 純:「異文化交流!」
御凪 涼:「ふふ」
花鶏 純:手袋に透けた指を立てる。
御凪 涼:「此折くんも今度和服を着てみる?」
神領 此折:「…和服をですか」
花鶏 純:「そうそう、最初は着付けとか人手がいるかもだけど」
御凪 涼:「ツツリくん……支部の、呉服屋の子に言ったら喜びそうだな」
神領 此折:動きにくくはないかなと考えつつも、おそらくそれを着て戦うものではないのだろうなと思う
花鶏 純:「意外と背筋が伸びるっていうかねー」
花鶏 純:「あ、旧市街の方のお店かな。老舗の」
花鶏 純:知ってる知ってる、と頷く。
神領 此折:「……いっぱいあるんですね」
花鶏 純:「さすがに立派なお店はもう少ないけどねえ」
御凪 涼:「うん。あの子はシャツと袴を着ているんだよね」
御凪 涼:「私にとっては、和装の方が舞いやすいし、動きやすいけれど」
御凪 涼:「たまには面白いね」ニットの袖を指で握りながら。
御凪 涼:「松虫くんの靴も仕立てるんでしょう?」
花鶏 純:「そうそう!」
花鶏 純:すぐのところから小さなころんとしたものを取り出す。
花鶏 純:「まだ試作品なんだけどね」
神領 此折:「おお」
花鶏 純:小さな、猫用の赤い靴。
花鶏 純:「あ、そうだ。ちょうどいいや」
花鶏 純:「やっぱり試してみないとサイズ感とかわかんないじゃない」
神領 此折:つんつんと指で突いたり中の感触を確かめたりしてみる
花鶏 純:「履き心地とかね。これ持っていってもらって、感想聞かせてくれない?」
花鶏 純:神領くんに差し出す。
神領 此折:「おっと」
神領 此折:それを受け取る
花鶏 純:小さな、手のひらに簡単に乗ってしまうくらいのサイズの靴だ。
神領 此折:指で中を突いたりしてはいるが、やはり本人に直接聞いた方がいいだろう
神領 此折:「わかりました、渡してきます」
花鶏 純:「うんうん。改良して最高の靴にしたげる」
御凪 涼:「…そういえば、ウェンディも新しい服をほしがっていたな」
花鶏 純:「やだー、いろいろ選びたーい」
御凪 涼:「あと…鞄が欲しいって言ってたんだけど、私は鞄を持ったことが無いから」
花鶏 純:「秋冬ものだよね。もこもこのモヘアのニットとか似合いそうじゃない? 絶対」
御凪 涼:「ぜんぜんわからなかったんだよね。純さん、良かったら見てあげて」
花鶏 純:「鞄かー、はいはい」
花鶏 純:「あーっ、春なら絶対バスケット持たせるのに」
神領 此折:「欲しいものがいっぱいあるんですね」
御凪 涼:「あるみたい。鞄もね、入れたいものがたくさんあるんだって」
花鶏 純:ああでもない、こうでもないとメモを取っている。
神領 此折:「……本当に楽しんでいるんだ、人間の体を」
御凪 涼:「うん。それを見てると、よかったなって思うよ」
花鶏 純:「じゃあ、もっと満喫させてあげなきゃじゃない」
花鶏 純:商店街の別の鞄屋への地図を描きながら。
御凪 涼:「私は、正直なところ、あまりそれを教えるのに向いてはない気がするが…」
花鶏 純:「そうなの?」
神領 此折:「そうでしょうか
御凪 涼:そう返されるとおもっておらず、きょとんとする。
御凪 涼:「…え、だって」
御凪 涼:「私、食べることも着ることも、そこまで拘りはないし」
花鶏 純:「こだわりがあるのは? 舞?」
御凪 涼:「かなあ」
花鶏 純:「じゃあいいじゃない」
御凪 涼:「いいの?」
花鶏 純:「身体がなきゃできないでしょ、それ」
花鶏 純:「服を着るのとおんなじ」
御凪 涼:「……そうだね」ふ、と息を吐くように笑う。それから、ニットに包まれた腕を持ち上げる。
御凪 涼:「不思議なんだよ」
御凪 涼:「舞っていると、肉体というのはなんて重いんだろうと思う」
御凪 涼:「もっと軽く、もっと自由に舞いたいのに、と」
御凪 涼:「それを知っているのに出来ないと思う。なのに」
御凪 涼:「この身体がなければ舞うことはできないから」
御凪 涼:「だから、この窮屈さや重さすら」
御凪 涼:「……きっとそれすらも舞で、私にとっては意味があるんだ」
花鶏 純:赤い紅を差した唇を綻ばせる。
御凪 涼:空気を含んで、重たいニットの袖を降ろす。重たい。そして暖かい服だ。
花鶏 純:「そういう話、ウェンディちゃんも喜ぶんじゃない?」
神領 此折:「……それを言えるのなら」
神領 此折:「多分、大丈夫だと思います」
花鶏 純:「ね!」
御凪 涼:「そうなのかな…?」首を傾げる。
花鶏 純:「あれよね。この着物も窮屈だったり、邪魔なとこもあるけど」袂を揺らす。
花鶏 純:「でも、好き。あたしはこれが着たいから着るの」
花鶏 純:「そのために頑張って生きてるわけ」にっと笑う。
花鶏 純:「ウェンディちゃんも服が欲しいなら、そういうのきっとわかるよ」
御凪 涼:その笑みを見る。あ、と思う。まだ思考のかたちのない気持ち。
御凪 涼:「……うん。少し、分かった気がする」
御凪 涼:「うまく言えないけれど、たぶん」
御凪 涼:「…うん」言葉に出来ず、頷く。
花鶏 純:「ふふ、やったね神領くん」
神領 此折:「……はい」
花鶏 純:嬉しそうに、小さく指先で拍手。
神領 此折:「何か見つけてくれたようなので」
神領 此折:「それは、とても、よかったと思います」
御凪 涼:「…たぶん、いつか言葉にできると思う」
御凪 涼:「だから、そのときには聞いてほしいな」
花鶏 純:「もちろんですとも」
神領 此折:「はい」
花鶏 純:「ゆっくり、ぴったり似合う服を選んでてね」
花鶏 純:試着室は静かで、きっと急かされることもない。
花鶏 純:いつか、素敵なシルエットを見せてくれるだろう、と思う。
御凪 涼:「ああ。きっと選べると思う。だって、ここの扉は、いつだって開けられて」
御凪 涼:「いつだって来ることができる。ここはそういう町だし、そういう店でしょう?」
神領 此折:「………そういう、町」
花鶏 純:「ふふ、そうだねえ。いつだって軒下も店もお貸ししてるし」
花鶏 純:神領くんの肩をぽん、と叩いて。
花鶏 純:「なんなら、傘だってね!」
神領 此折:実感は、まだ完全に湧いていないが
神領 此折:「……今度、借りてみます」
神領 此折:こういう事が言える町は、きっと得難いのだと、そう思った

GM:ここは某県雫原市・雨宿町。
GM:昔ながらの町並みと、新興の住宅地とが入り交じる町。
GM:この町には古くから、『あやし』と呼ばれるレネゲイドビーイングが多く住まって。
GM:そして、今日も明日も。
GM:さまざまな人が訪れて、立ち止まって、歩んで、生きている。


エンディング4 御凪 涼


GM:涼さんの個別EDです。


【雨宿町・いわとび中央公園】

GM:旧市街と新興の住宅地のちょうど合間くらいに位置する、近隣の中では比較的広い公園。
GM:散歩コースにしている住民も多く、平日や休日に関わらず、多くの人が集まっている。
GM:キミはウェンディに連れられて、そんな場所に訪れていました。
御凪 涼:「こっちには、そういえばあまり来たことがなかったな」
ウェンディ:「そうなの?」じっと涼さんを見つめる。
ウェンディ:花柄があしらわれたポシェットの肩ひもを握って、楽しそうに歩いている。
御凪 涼:「どうして今日はここに?」
ウェンディ:「涼といっしょに、ここに来たら楽しい気がしたの!」
ウェンディ:「いろんなところに行ってみたくて、支部の人に教えてもらっているのよ」
御凪 涼:「なるほど」瞠目。「もう私より詳しいかもね」
御凪 涼:「……というか、たぶん服は私より詳しいな、もう」
御凪 涼:「純さんにいろいろ教えてもらったんでしょう?」
ウェンディ:「教えてもらったわ! すっごく楽しかった!」
御凪 涼:「ほう」
ウェンディ:今日の服装も、花鶏さんのブティックでそろえたものだ。刺繍襟のブラウスに、柄のスカートが揺れる。
御凪 涼:「紅葉もそろそろ終わりだしね」
御凪 涼:「……早いなあ」
ウェンディ:「秋が終わると、冬がくるんでしょう?」
御凪 涼:「うん。雪が降ったり…雪は見たことある?」
ウェンディ:「窓が白くなっている光景を、見たことがある気がするわ」
御凪 涼:「それだよ。触ったことはないかな。冷たい」
ウェンディ:「どれくらい冷たいの?」
御凪 涼:「どれくらい……私の手よりも冷たい」
御凪 涼:「氷だからね」
ウェンディ:「まあ、涼の手よりよっぽど冷たいなんて、よっぽどね」くすくす笑う。
御凪 涼:枯葉を踏む。それが柔らかになる頃を考える。
御凪 涼:「ずっと外にいると、風邪を引いたりする」
御凪 涼:「私がきみくらいの見た目のころ、ずっと外で舞っていて、風邪を引いたっけな…」
ウェンディ:丸いラインを描く靴が、枯葉を踏みしめる。
ウェンディ:「かわいそう」涼さんを見上げます。
ウェンディ:「風邪になってしまうって、気付けないものなの?」
御凪 涼:「…ん?うん」
ウェンディ:「そうなのね。わたしも気をつけなくちゃ」
御凪 涼:「舞っていると楽しくって、そういうのまで気づけない」
御凪 涼:「今よりもっと、舞うことがわからなかったから、余計かな」
ウェンディ:ふむふむと聞いている。「ねえ、涼」
御凪 涼:「うん?」
ウェンディ:「涼が舞うときに、音があるでしょう」
御凪 涼:「うん」 《空の楽器》で鳴らす音のことか、と思う。
ウェンディ:「どんな音色でも、いいの? あれは、涼が自分で作った音色なの?」
御凪 涼:「…いや。あれはね」
御凪 涼:秋の風が吹いた。たとえば今の音。
御凪 涼:足元で砕ける落ち葉。遠くの赤子の鳴き声。
御凪 涼:鼓膜の奥の振動。血液が流れるざわめき。
御凪 涼:無数の音が飛び込んでくる。
御凪 涼:「すべて、どこかにあった音で」
御凪 涼:「私は、そのどれも…どれだって、素敵に思えて、覚えていたくて」
御凪 涼:「覚えようとなんとか、自分の中で鳴らして、仕舞うんだ」
御凪 涼:「きみの鞄の中みたいに。そして取り出す……その音だ」
御凪 涼:「作ったものはひとつもない。ぜんぶ、在った音だ」
ウェンディ:「そうだわ。かばんに、ここで見つけた素敵なものを入れようと思ってたの」ポシェットに目を落として。
ウェンディ:「ふふ」笑う。
御凪 涼:「たくさんあって、困らない?」笑い返す。
ウェンディ:「まだ、困っていないわ!」
ウェンディ:「それに、たくさん素敵なものがあるなんて、それこそ素敵なことじゃない!」
御凪 涼:「…うん。そうだ」
御凪 涼:「素敵なものばかりなんだ」
ウェンディ:「わたしたち、おんなじね」嬉しそうに笑う。
御凪 涼:扇を広げる。紫檀の香りが秋の香りに混ざる。二重奏みたいに。
御凪 涼:「うん。ときどきおなじで、ときどき違って」
御凪 涼:「どっちも素敵だ」
御凪 涼:「ウェンディ。きっと、きみの見る素敵な世界と、私のそれは違う」
御凪 涼:違う、という言葉を、寂しそうではなく、穏やかに言う。
ウェンディ:涼さんを見る。
御凪 涼:「だからこそ、私ときみは伝えあうんだ」
御凪 涼:「話したいし、聞きたいし」
御凪 涼:「歌いたいし、舞いたいんだ」
御凪 涼:「……と、今。例えば、私は伝えたくなった」
御凪 涼:言ってから、困ったように笑う。
ウェンディ:「まあ、わたしね、誰かに伝えたい伝えたいって、ずっと思ってたけど」
ウェンディ:「誰かが気持ちを伝えてくれるのを聞くのも、とっても嬉しいことなのね」
御凪 涼:「ああ。どちらも、とても嬉しい」
ウェンディ:「それにね、涼。わたし、知っているのよ」
御凪 涼:ん、と続きを促す。少女の声が風を揺らす。
ウェンディ:ポシェットを開き、その中をごそごそと漁る。
ウェンディ:「これはね、この間見つけたお花! 押し花にしたの」押し花のしおりを見せる。
御凪 涼:「わ」名前はわからない。だが知っている花だ。
ウェンディ:「それにね、あと、これは可愛いから買ったの。どきどきしたの」うさぎのキーホルダーを見せる。
御凪 涼:「うさぎだ」うさぎはピンクではないが、こういううさぎはピンクだ。
ウェンディ:「うふふ。これも、わたしの世界を伝えることで……」まだあさる。
ウェンディ:「……あった!」
御凪 涼:なんだろう。
ウェンディ:「手、だして」
御凪 涼:素直に手を出す。
ウェンディ:そこに、いちご柄の包み紙に包まれたキャンディを置きます。
御凪 涼:「飴玉だ」
ウェンディ:「これはね、とっても美味しいなって思ったもので」
ウェンディ:「わたしが、みんなにプレゼントしたいなって思ったもの」
ウェンディ:「わたしの素敵なものを、誰かに贈ることができるって、とっても素敵じゃない?」嬉しそうに頬をりんご色に染める。
御凪 涼:「…ああ」
御凪 涼:たぶん、私はこれを彼女と同じように、とっても美味しいとは思わないだろう。だが、だからこそ嬉しかった。
御凪 涼:私にとってはただの甘さでも、それに彼女が意味を見出した。そのことが。
御凪 涼:「ありがとう。私に贈ってくれて」
ウェンディ:「うん!」
御凪 涼:「…私からも、贈る…っていうと、もう、だいたい予想されてしまいそうだけど」苦笑い。
御凪 涼:「でも、やっぱりそれしか思いつかないな」
御凪 涼:広げた扇が風を受け止める。人の身の重さを、自由さを教える風。
ウェンディ:「ふふふふ」嬉しそうに笑う。
ウェンディ:「でもね、涼」
御凪 涼:「うん?」
ウェンディ:「ここで見ているだけじゃ、足りなくなってしまったわ」手を伸ばす。
御凪 涼:その手を取る。
ウェンディ:「キャンディを一緒に食べるみたいに」
ウェンディ:「一緒に、わたしも、あなたの世界を感じたいの!」
ウェンディ:あたたかい手のひらに、冷たい手のひらが重ねられる。
御凪 涼:風が吹いた。一瞬、なにもかもが軽くなった。「ああ」
御凪 涼:「じゃあ、聞かせて。たいせつにされてきた、きみの歌を」
御凪 涼:「それを私に分けて、一緒に踊っても?」
ウェンディ:「うん!」
御凪 涼:ふたりぶんの体がくるりと旋回する。
ウェンディ:きらきらとした音色が空気を響かす。《空の楽器》。
御凪 涼:音に乗って、身体はどこまでも自由に跳ね回る。
御凪 涼:ひとりが足を一歩前へだせば、一歩下がればいい。
御凪 涼:ひとりぶんより、それは難しいことだけれど。
御凪 涼:その窮屈さと、重さは、ひどく暖かくて、きらきらと。
御凪 涼:その最中。たとえば私は、いま唇を開く。
御凪 涼:それは空気を震わせて、音色を抜けて。
御凪 涼:きっとうまくは形にならない、その言葉が、それでも彼女に伝わるのなら。
御凪 涼:それはとても幸せなことで、だから、私は声にする。
御凪 涼:声が空気を震わせるまで、あと、ほんの刹那。


GM:リプレイ・ドロップ 雨宿町探路〜雨音はいつかの調べ〜
GM:Fine.