リプレイ・ドロップ
雨宿町残光~小夜時雨が降りやむ前に~


メイン 見学



PC1:"穢霊破りシンコペーション・ステップ"神領 此折/此執(じんりょう こおり/ことり)キャラシート)PL:ミハエル
PC2:"桶屋"サヤ()キャラシート)PL:中村
PC3:"影追い"石神井 寅彦(しゃくじい・とらひこ)キャラシート)PL:めかぶ
GM:自動

目次




プリプレイ


GM:それではセッションを始めていきたいと思います~
サヤ:宜しくおねがいします!
石神井寅彦:よろしくお願いします~
神領此折:よろしくお願いします!
GM:自己紹介から。PC1の神領くんからお願いします!
神領此折:はーい
神領此折キャラシート
神領此折:「神領此折です、本日はよろしくお願いします」
神領此折:"穢霊破り(シンコペーション・ステップ)"神領此折です、情緒の薄いUGNチルドレンです
神領此折:悪いFHセルに純粋培養で育てられ、そのまま妖刀を埋め込む実験にかけられ死にそうになりましたが
神領此折:同じ実験にかけられていた別の実験体と融合することかろうじて死は回避しました、以来ずっと彼の中には神領此執というもう一人の意識があります
GM:ほうほう
神領此折:(これがDロイス戦闘用人格です)
神領此折:その後ある日とある些細な要因で研究所の壁を破壊して脱走し
神領此折:雨宿町を歩いていたところを警察に職質され
神領此折:なんやかんやでUGNにいつくことになりました
GM:職質した警官の人、えらい。
神領此折:恩人…
神領此折:身体は一つですが挙動は淡泊な真面目っ子と好奇心旺盛な自由人のコンビみたいな感じです
GM:たすかるな…
神領此折:ちなみに犬と猫であれば犬派でしたが最近猫もいいなと思うようになりました
神領此折:性能
神領此折:エンジェルハイロゥ/エグザイルのクロスブリードです
神領此折:死招きの爪で素手変化させて光の舞踏で殴りかかります
GM:すばやい白兵
神領此折:あと異世界の因子を持ってきているので何かエフェクトがあったらコピーもできます
GM:おお~
神領此折:そんな感じです、今回はよろしくお願いします!
GM:はい、よろしくお願いします!
GM:ではハンドアウトを配ります

PC1:神領此折/此執
シナリオロイス:夜光(やこう)
推奨感情:興味/警戒
あなたはUGN雨宿町支部に所属するオーヴァードだ。あなたはある氷雨の夜、とある廃墟にて少女と出会う。
夜光と名乗ったその少女は、羽根をいくつも生やしていた。
そしてしばらくののち。あなたはチルドレンとしての調査任務で、同じ廃墟……神野島科学館跡を訪れることとなり。
過去の幻を投影するというそのプラネタリウムで、あなたは再び、彼女と出会うのだった。


GM:なんか明らかに只人ではない少女とミーツしてもらう感じです
神領此折:羽根……通常の服が着にくそう……
神領此折:ミーツします
GM:なに着てるんだろうな…
GM:はい、ありがとうございます!
GM:ではPC2サヤさん(キャラシもはってねって言い忘れていました)
サヤ:は^い
サヤキャラシート
サヤ:雨宿町生まれ雨宿町育ち、悪そうなやつは大体怖い。
GM:怖かった
サヤ:そんな感じの生まれたてレネゲイドビーイング、サヤです。
サヤ:レネビ仲間には"桶屋"って呼ばれたりしてます。
GM:儲かっていこうね
サヤ:儲ける!
サヤ:自分にとって都合のいい未来を呼び寄せる術を心得ており、それを乱数調整と自分では思っています。
サヤ:どこか浮世離れした雰囲気を持ってますが、意外と人懐っこくてテンションの高い子です
サヤ:アヤカシ様をオヤジーって呼んだり、町のおばあちゃんとだいたい友達だったり、涼さんに舞と称してアルプス一万尺を披露したりする
GM:あれは舞ではなかったよ
サヤ:シンドロームはピュアノイマン。
サヤ:性能的にはプレディクション+即席武器で地味に痛い攻撃をしたり
サヤ:クライマックスではそれにピュアノイフェイタルヒットを乗せたり
サヤ:常勝の天才レベル7でシーン1回の全体支援をしたり
サヤ:ミドルでは精神6の生き字引で地味に情報判定を頑張るような、そんな子です。
サヤ:宜しくおねがいします
GM:つよいことかいてある
GM:はい!ではサヤさんのハンドアウトはこれ

PC2:サヤ
シナリオロイス:樋高秀介(ひだか・しゅうすけ)
推奨感情:誠意/隔意
あなたは雨宿町に生まれたレネゲイドビーイングであり、《あやし》と呼ばれる存在だ。
ある日、町の図書館に足を運んだあなたは、とある本に落丁があることに気づく。よく読み聞かせなどを行っている図書館職員・樋高秀介にそれを教えると、彼はどこか不自然な様子を見せる。
「その本は、わざとそのままにしているんだ。二年前にも、別の人に教えてもらったんだけどね」
そして、彼が語り始める二年前の物語は、後にあなたが関わる事件へと結びついていく。


GM:図書館にいって 本みつけて オッサンと話す感じです
サヤ:わいわい!楽しみな導入!
GM:やさしくしてあげてね!
サヤ:お話のレネビなのでお話はすごく興味があります。優しく聞き出す!
GM:やったー
GM:よろしくね~。では最後!
GM:PC3の石神井さんどうぞ!
石神井寅彦:はーい
石神井寅彦キャラシート
石神井寅彦:石神井寅彦(しゃくじい・とらひこ)です。コードネームは《影追い》。
石神井寅彦:25歳・男、小洒落た風貌のUGNエージェント。
石神井寅彦:エージェントをしてない時は口八丁のイカサマ占い師をしています。
GM:ピアスとかつけてる!ワルなのでは!?
石神井寅彦:ワルだぜ
石神井寅彦:香りと影を通じて相手の心に入り込むことができ、特に非オーヴァードに強い効果を放ちます。
石神井寅彦:こいつに近付くと無条件に「なんだか懐かしい香りがするなあ」ってなって、そのままなんとなく心を許しちゃう…みたいな。
石神井寅彦:その人がどんな香りを感じるか、石神井自身は基本的に分からない(意識的に能力を使えば分かるけど、基本は踏み込まない)ので、
石神井寅彦:せっかくなので、ぜひ「○○の香りがする…」みたいな演出に活かしたりしてね。
石神井寅彦:本人からは香水の香りがします。ある程度慣れればそれにも気づくんじゃないかな?
GM:あ、助かる
GM:へ~ セクシー
石神井寅彦:えへん オーヴァードPCに関しては、自分のRC能力に照らし合わせてなんかやってみると楽しいかもです。
石神井寅彦:シンドロームはウロボロス/ソラリスのRC単体攻撃型。
石神井寅彦:《止まらずの舌》やイージー《シャドウダイバー》といった心踏み込み系エフェクトのほか、
石神井寅彦:《奇跡の雫》《記憶探索者》といったロイス防御手段もあるので、パーティの生存に貢献できれば幸いです。
石神井寅彦:とにかく人の話を聞くのが大好きというキャラなので、どうぞ遠慮せず話してくれたら嬉しいです!
石神井寅彦:以上です。どうぞよろしくお願いします!
GM:めちゃ復活させよるーっ!
GM:はあい、ありがとうございます!
GM:ではハンドアウト~

PC3:石神井寅彦
シナリオロイス:樋高梢(ひだか・こずえ)
推奨感情:庇護/不安
あなたはUGN雨宿町支部に所属するオーヴァードであり、占い師だ。あなたは近頃とある中学生の相談に乗っている。
樋高梢というその少女は、親しい人には話せない悩みを抱えているのだというが、まだ具体的な内容は聞けていない。
そんなある日、彼女はあなたにひとつの噂話を教える。
神野島科学館跡のプラネタリウムに行けば、天使が悩みを消し去ってくれるのだと。


GM:悩める中二女子です
石神井寅彦:まあ…………
石神井寅彦:占いとか好きなのかな 好きそう
GM:いいね
石神井寅彦:仲良くなって悩みを聞き出せるように頑張りたいと思います~
GM:ぜひお兄さんしてあげてくださいね
石神井寅彦:はーい
GM:ではトレーラー…の前に
GM:雨宿町の簡単な情報項目を開示しておきますね

★雨宿町のあやし=RBについて 自動開示
この町には古くからレネゲイドビーイングが発生し、時には怪異、時には隣人として共存をしてきた。
一般的なRBとやや異なる点としては『オリジンの形質に近い存在』になりがちなところ。
レネゲイドそのものとしての自覚が無ではないがやや薄く、憑依した先に同調しやすい。
そういったまとまりや行き先のない彼らを屋敷で後見しているのが、山の主を自称するアテナシという古代種RBである。



★雨宿町の土地と共振について 自動開示
この土地には、強力なレネゲイドの気配(ワーディングなど)に反応し、精神感応が起こることがある。
具体的には記憶や思念がその場の任意の人間に伝わりやすくなる。これを共振と言う。
※演出的には、主にオリジナルエフェクト使用後、シーン途中に半マスターシーンが挿入されます。
※また特殊な例として、『明確な意志をもって共振を起こした場合、上記とは別の現象が起こる』ケースがあります。


石神井寅彦:オヤジ~
石神井寅彦:共振~
神領此折:助かります…!
GM:皆さんご存じかと思われますが、こういう感じのことが起きるようよ!
石神井寅彦:なんてことだぜ!
GM:ではトレーラー。音が鳴ります。

某県雫原市・雨宿町。
昔ながらの町並みと、新興の住宅地とが入り交じる町。
この町には古くから、『あやし』と呼ばれるレネゲイドビーイングが多く住まっていた。
山際に聳える『化生岩』の活性によるあやしたちの増加。
町役場や業者を隠れ蓑とするUGN雨宿支部は、今日も何かと忙しい。


神野島科学館跡。
そこの壊れたプラネタリウムには、この世のどこにもない星空が映るらしい。
そしてその下では、人はときおり、見えないものを見るのだとか。
映しだされるのは、悪い思い出。悲しい物語。恐れる心。
どうして人は、それを忘れられないんだろう。
どうして、形にして残したりなんてするんだろう。
だから、だったら、ぼく/わたしは。


ダブルクロス The 3rd Edition『雨宿町残光~小夜時雨が降りやむ前に~』


人には思い出を裏切ることはできない。
だけど、それができたなら。


GM:では、皆さんよろしくお願いします!
石神井寅彦:よろしくお願いします~!
神領此折:よろしくお願いします!
サヤ:おねがいしまーす!!


オープニング1 神領 此折/此執


GM:このOPでは 氷雨のなか外出していて雨をしのぐかーと廃墟に来たら
GM:変な奴がおり、少し話して 雨がやんで帰るか…としていただいて軽くヒキ、というかんじのOPです
GM:シナリオロイスと話してもらうというだけですね。
神領此折:おしゃべりですね
GM:侵蝕をあげて登場してねって言い忘れてた
神領此折:上げます
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (34 → 36)


GM:それは冬の冷たい雨が降る日のこと。
GM:氷のかけらのような雨粒は勢いを増し、雨を凌ぐための屋根を探すのも一苦労だ。
神領此折:傘も持たずにやってきたのは失敗だった。
神領此折:支部の同僚がが火急で必要だと言っていた諸々の品をコンビニで買いそろえ、帰ろうとした矢先のこの雨
神領此折:フード越しでもお構い無しに降ってきており、髪も氷雨を含み重く、感じる冷たさはより深い
GM:そのさなか、人の気配のない、古びた建物が現れる。

【雨宿町・神野島科学館跡】

神領此折:「………」
神領此執:『あ、いい感じの建物』
GM:こどもが立ち入るには不安が残る建築だが、OVであるあなたが雨を凌ぐには不足はない。
 :その奥に、淡い光が瞬いて見えた。
神領此折:「光…」
神領此執:『此折、ここの軒下借りね?髪絞らないとさすがに堪えるだろ』
神領此執:『というか俺が限界、普通に』
神領此折:端末を開き天気を確認すれば、この時間も3時間後も雲表記、通り雨だろうか
神領此折:「…お邪魔します」
神領此折:小声でそう建物に向け、小走りで入っていく
神領此折:土道が石に代わり、頭を刺す雨の気配がなくなり
GM:暗く埃っぽい室内。さまざまな展示物が撤去された痕跡。それらがあなたを迎える。
神領此折:室内に入る前に、一応髪は絞った
神領此折:濡れたポニーテールを乾かすためにフードから出しておく、人の気配が無いなら気にすることも無い
GM:そしてその中を、小さな光と、羽根の擦れる音。
夜光:「……」
夜光:少女。それも、数多の黒い羽を生やし、燐光を纏った。
神領此執:『……人がいたんだが?』
夜光:「?」首を傾げる。
神領此折:薄く青く光る髪から、ポタリと雫が一滴落ちる
夜光:「光ってる」その髪を見て。「おそろい」燐光が揺れる。
神領此折:「…あの、すみません」
夜光:「うん?」
神領此折:「あなたがいるの、知らなくて、勝手に入ってしまったので」
神領此折:「だから、すみません」
夜光:「…ああ。大丈夫だよ。人と会うの、うれしい」
神領此折:「…そうですか」
夜光:「きみ、おそろいだし」髪の毛を見る。「はじめてみた」
神領此折:「ああ、これですか」
神領此折:ぺたり、と触る、まだ乾ききってないのか湿った感触がある
神領此折:「人間誰でも、こうなるというわけではないですからね」
夜光:「そうなの。じゃあ…きみ」
夜光:「きみ…えっと、なんて、呼ぶ?」
夜光:「なんていうんだっけ。そう。名前、かな」
神領此折:放免堂、実験、このような髪は残ったが死体になってないだけ幸運だと思うくらいの思い出であったことは確かだ
神領此折:「…神領此折」
神領此折:「です」
夜光:「じんりょうこおり」
夜光:「うん。うん」頷いて。「きれいだね」
神領此折:「ありがとうございます」
神領此折:「あなたは?」
夜光:「ぼく。……ぼくか」
夜光:なぜか驚き、しばらく考え込み。
夜光:「じゃあ、夜光…にしよう」
神領此折:「夜光さん」
夜光:「夜の光。きみもだね」くるりと回る。光が零れる。
夜光:「此折は、ぼくに何をお願いしに来たの?」
神領此折:「お願い?」
夜光:確信しているように言う。「それで、来たんじゃないの?」
神領此執:『あ、ここ貸してほしいってことちゃんと言ったか?』
神領此執:それじゃないのと思いついたかのように
神領此折:「……雨が止むまで、ここを貸してほしい、とかそういう話ですかね?」
夜光:一瞬、不思議そうにしてから。「いいよ」
夜光:「そんなお願いされたのは…はじめてだな。それでいいんだ…」頷いて。
夜光:ふわり、と身を翻す。
神領此折:ほっと息を吐く、白い塊となって出てくる
神領此折:そういう話だったようだ
神領此折:「ありがとうございます」
神領此折:と身をひるがえしてもなお、きらきらと輝く少女に頭を下げて
夜光:「ごゆっくりどうぞ」
夜光:それだけ言って、去って行ってしまう。
神領此折:去っていったのを確認して、パーカーをエントランスの程よい高さの台に掛ける
神領此折:軽く絞ったとは言え、まだ乾いていない、着ていたら体温を奪っていくだけだ
神領此折:最も、少女の前でそんなことをするわけにもいかなかったので、今こうしているわけだが
神領此執:『変わった奴だったな』
神領此執:『また会えるかな』
神領此折:「…会いたいんですか?」
神領此執:『そうだけど』
神領此折:「理由は」
神領此執:『ない』
神領此折:「知ってました」
神領此折:乾かすのに邪魔だと結んでいたゴムを解いて、館内の硝子の窓から外を見る
神領此折:…もう少しかかりそうだ

GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です。
神領此折:夜光 〇興味/心配
神領此折:これで取得します
GM:心配、優しい。
GM:ありがとうございます―


オープニング2 サヤ


サヤ:サヤの侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (38 → 47)
サヤ:ぎゃん!
GM:あら
GM:ではサヤさんのOPは図書館で。手に取った童話の本に落丁を発見し、職員にあるよーと教えてもらえれば
GM:おじさんと会話をしていただくかんじです
サヤ:果たして対おばあちゃんスキルを活かせるのか…!
GM:どういう本かは…いちおう想定としては童話の短編集かな。
GM:おばあちゃんみたいなオッサンならワンチャン
GM:がんばっていこう
サヤ:はーい

【雫原市立図書館 雨宿分館】

GM:ここは雨宿町に建つ図書館。
GM:ものがたりを起源にもつあなたは、今日、そこを訪れていた。
サヤ:ゆるゆると子供用のスペースに居座って本を見ています
サヤ:ジャンルは童話、児童小説など子供向けの物が多い。興味のあるものを片っ端…から集めたら前に怒られたので今は五冊ぐらい一緒に持ってきている
サヤ:ふーんふーん、と誰にも聞こえない程度に鼻歌を歌いながら童話を読んでいます
GM:あなたが手に取った本はひとりの童話作家の短編集。
GM:そこにおさめられた、「光の鳥と影の鳥」という短編。
GM:光を食べる黒い鳥と、光でできた金色の鳥の物語だ。
GM:二羽の鳥は出会い、仲良くなって、そして…
サヤ:頭の中の黒い鳥と金の鳥が仲良く飛んでいる情景を浮かべる
サヤ:大人のように細やかなイメージは浮かべられないけれど、その景色はサヤの心を動かすには十分だった。
サヤ:じっと噛みしめるようにその本を読み勧めます
GM:黒い鳥はある日、気づいてしまう。自分が光を食べるたび、金の鳥が元気をなくしていくことに。
サヤ:「そんな…!」
サヤ:「そんな残酷なことって…あるかよ……!!」
サヤ:思わず声を出してしまう。慌てて両手で口をふさぎ辺りを見る
 :職員の男が不思議そうに見て、すぐ気にしない様子で作業を続けている。
GM:…そして。
GM:その物語は、そこで途切れていた。
サヤ:「……!」
GM:正確には、そこから先のページが抜け落ち、物語の最後。
サヤ:(そんな…!!)
GM:「二羽は星になって、寄り添って夜空で今も輝いています。」
サヤ:二度目の衝撃なので今度は心の声に抑え込んだ。《完全演技》の力だ
GM:この一文だけで、次のお話に移っている。
サヤ:「え、えー……」
サヤ:最後のページを開いたまま本を床に置き
サヤ:腕を組んでじっくりと考えてみます。
サヤ:(えっと、どういうこと?これ?)
サヤ:(えっと…黒ちゃんが自分のせいで金ちゃんの元気がなくなってることに気がついて…)
サヤ:(次の瞬間に二人は仲良く夜空の星になって………)
サヤ:(え????)
サヤ:生まれたてなので落丁・乱丁などの印刷ミスを知らないサヤは
サヤ:唐突な展開で物語を締めくくった作者の気持ちを真剣に考えています。
サヤ:しかし
サヤ:(??????)
サヤ:全然わからない。なんにもわわからない。
樋高秀介:さきほどの職員が、いよいよ不思議そうにあなたを見ている。
樋高秀介:「きみ、なにか困ったことでも…?」
サヤ:なんとなくその方向を振り向き視線が合う
樋高秀介:眼鏡をかけた中年の男が、困ったように笑う。
サヤ:「うん、すごく困ってるの」
樋高秀介:胸のプレートに樋高(ひだか)と書かれている。「どうしたの」
サヤ:「だってさー、これ見てよお兄さん」
樋高秀介:しゃがみ、本を見ます。
サヤ:光の鳥と影の鳥のページを樋高さんに見せる
サヤ:「黒ちゃんと金ちゃんがさ」
サヤ:「ページを捲ったらいきなりお星さまになっちゃったんだよ」
樋高秀介:瞠目し、表紙を確認します。
樋高秀介:「……ああ」
サヤ:真剣な顔で本に視線を落としている。
サヤ:「どういうことなのかな。これ。」
樋高秀介:「……ごめんね。これは、落丁って言って」
サヤ:「二人?二匹?二羽…?の間に何があったのか、すごく気になっちゃって……」
サヤ:「落丁?」
サヤ:初めた聞いた言葉、不思議そうに樋高さんを見つめる
樋高秀介:「本を作った人が、そこのページを挟むことをうっかり忘れたまま出しちゃったんだね」
樋高秀介:下のノンブルを示す。「数字が飛んでいるだろう?ここを忘れているんだ」
サヤ:「………へー」大声で驚きそうになるところを《完全演技》で我慢しクールな子供を演じる
サヤ:「そんなことってあるんだー」
サヤ:「じゃあさじゃあさ、他の図書館には黒ちゃんと金ちゃんがどうなったのかわかる本もあるってこと?」
樋高秀介:「ああ。気になるなら、市のべつの図書館から借りてこれる」
サヤ:「やったっ」
樋高秀介:「……ほんとうは、取り換えないといけないんだけどね」
樋高秀介:「謝ったのは、これ、私は前にも言われたことがあるからなんだ」
サヤ:子犬のように嬉しそうに跳ねる。艶やかな髪を揺らす。
サヤ:「そうなの?」
樋高秀介:それを微笑ましそうに眺めて。
樋高秀介:「うん。……それを教えてくれた子が、それきり亡くなってしまってね」
樋高秀介:「なんとなく、それで残していて‥‥いや、何を話しているんだろうな」
サヤ:「……」
サヤ:その言葉を聞いて、なんとなく本の持ち方を変える。さっきよりも大事に、落とさないように。
サヤ:「じゃあ、これは」
サヤ:「お兄さんの『お話』が混じってる本でもあるんだ。」
樋高秀介:不思議そうに、きょとんとして。
樋高秀介:「……」
樋高秀介:「……なるほど。そうかもしれない」
サヤ:「お兄さんがよかったら」
サヤ:「聞かせてほしいな。俺、本のお話も好きだけど。人から教えてもらえるお話も好きなんだ。」
樋高秀介:驚く。「…あまり楽しいお話ではないけどね」
樋高秀介:「あと、私はお兄さんって歳でもない」笑う。
サヤ:「そうなの?全然若く見えるけどなー」
サヤ:普段はあやしに囲まれ町に降りたらおばあちゃんたちにお世話になってるので年齢感覚がバグっている。
樋高秀介:「…じゃあ、また今度」
サヤ:「わかった。」
樋高秀介:「乱丁のないほうも、取り寄せておくから。そのときにお話ししよう」
樋高秀介:「…おっと。名前を訊いていなかったな」
サヤ:「サヤだよ。桶屋サヤ」
サヤ:無邪気な子供の笑顔
樋高秀介:私は樋高秀介だよ、と名札を見せ。「サヤさんだね。覚えたよ」
樋高秀介:桶屋なんて苗字がいただろうか、と思いながら。
サヤ:その裏に何かあやしげなものを潜ませて。名前を口にして
サヤ:「ん、俺も覚えた!」
サヤ:「秀兄ちゃんだね!よろしく!」
樋高秀介:「…そ、それは恥ずかしいな…!」
サヤ:そのあやしさは幻だったかのように消えた
サヤ:「えー、じゃあ秀介さん?」
サヤ:「この町同じ名字の人が多いから名前で呼ぶの癖になっちゃって」
樋高秀介:「はは…まあお兄さんじゃないならいいか」
樋高秀介:「じゃあ、サヤさん。またいつでもおいで」
サヤ:「はーい、お兄さんも約束忘れちゃダメだからねー」
サヤ:ピョンと持ってきた本を抱えながら跳ねるように立ち上がり
サヤ:それぞれ元あった場所に戻しにいきます。
サヤ:楽しそうな軽い足取り図書館を歩き回る姿は図書館には不釣り合いでありながらどこか馴染んでいて
サヤ:まるでお話の中に紛れるようにしてその姿はいつの間にか見えなくなっていた

GM:シーン終了。ロイスのみ取得可能です。
サヤ:図書館のお兄さん/樋高秀介/好意○/不安
サヤ:以上です
GM:お兄さん…
GM:はあい、ありがとうございます!


オープニング3 石神井寅彦


GM:では次、石神井さんのOP
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (31 → 32)
石神井寅彦:省エネ
GM:格差
GM:では石神井さんのOPでは、悩み相談に来てはいるがなかなか話せていない中学生とお話をしてもらい
GM:不穏な噂らしきものを聞いて、もしやR案件かなあ?としてもらう感じです。
石神井寅彦:はーい
GM:場所は…
GM:ご自宅を公開してもいいと聞いています よろしおすでしょうか
石神井寅彦:占い師の仕事してるなら自宅ですね いいですよ~
GM:照れる(?)
GM:ではやっていきましょう
石神井寅彦:どんどん照れて
石神井寅彦:はーい


石神井寅彦:雨宿町、駅近くの変哲ないマンション。の一室。
石神井寅彦:この町で副業…つまり占い師の仕事を行うにあたり、どこか別の場所を借りるのも手間だったので、
石神井寅彦:そのまま自宅に客を呼んでいる。
石神井寅彦:占いと言っても、予知能力だとか、特に役立てられる異能力があるわけでない。こちらの口八丁を相手に信じさせるため、
石神井寅彦:それっぽいレイアウトだの照明だの、客に会わせてそれらしいものをこしらえるのだけど、
石神井寅彦:今回の客については、もうすっかり、そういうものはしなくなっていた。
樋高梢:小柄な少女。髪をみつあみにし、町の中学のセーラーを着ている。
石神井寅彦:テレビの前のソファに座らせている。
樋高梢:「……」
樋高梢:「なんか」
石神井寅彦:「……」副業中なのでこっちも私服姿。雑にパーカーと太めのパンツ。
石神井寅彦:「なに?」ソファから離れたところにあるテーブルの椅子に座っている。
樋高梢:「ごめんなさい。あんま…パッと言えなくて」
石神井寅彦:「いいよ。別に」
樋高梢:「いや…ううん…」
石神井寅彦:「今日、お客さんほかにいないから。時間潰してって大丈夫だし」
石神井寅彦:「なんすか」笑う。
樋高梢:「なんでも」
樋高梢:「…いや。話したいとは思ってる、んですけど」
石神井寅彦:「うん」
樋高梢:「そんな、なんか、たいしたことじゃないし」
石神井寅彦:「わかってくれなかったらイヤだし?」
樋高梢:「そう」
石神井寅彦:「はは」笑う。「そうだねえ」
石神井寅彦:あなたの名刺を友達に教えてもらったからと、そう言って訪れた彼女は、
石神井寅彦:結局こんな感じで、抱えているというそれを話してくれない。
樋高梢:ムスッとしたような顔で髪を触る。古びた紙のような、懐かしい香りがする。
石神井寅彦:「誰かには言いたいんでしょ?」
樋高梢:「うん」
石神井寅彦:「でも言いたくないんでしょ」
樋高梢:「そう」
樋高梢:「あのね…えっと、これも変だけど…なんですけど」
石神井寅彦:「タメ語でいいですよ」笑って。「ん?」
樋高梢:「絶対言いたくない人がいて、だからよく知らない人にしようと思ったのに」
樋高梢:「なんか…」
石神井寅彦:「うん」
樋高梢:「石神井さん、その人に似てて。似てる…?思い出して」
樋高梢:「あーー…あの。嫌いな人とかじゃないの」
石神井寅彦:「雰囲気?」
樋高梢:「そう。なんだろう。顔、全然似てないんだけど」
樋高梢:はじめて少し笑う。
石神井寅彦:「ふうん」それを見て目を細める。
石神井寅彦:「どっちがかっこいい?」
樋高梢:「それは石神井さん」即答。
石神井寅彦:「マジで? やった」笑う。
石神井寅彦:「でもそりゃ、言いづらいね」
樋高梢:「なんでかなあ」
石神井寅彦:「なんでだろうねえ」頬杖をつく。
石神井寅彦:《虹の香り》。意図的に、香りを手繰る。
石神井寅彦:いま彼女がどんな香りを感じているか、なんとなく察することって可能ですか?
GM:そうだな。じゃあちょっと言わせましょうか。
樋高梢:「そういう香水ってあるのかな」
石神井寅彦:「ああ」「香りで思い出すって、よく言うよね」
樋高梢:「紙の匂い。お父さんと同じ…」
樋高梢:そこまで言って。「うわっ」
石神井寅彦:「ハハ」
樋高梢:「キモい。あー…!もー…!」
石神井寅彦:「馬鹿にしませんけど」
樋高梢:「なんか…もう中二なのになんか…キモいでしょ」
石神井寅彦:「えー、かわいいじゃん」
石神井寅彦:「お父さんも嬉しいんじゃないの?」
樋高梢:「かも…」
樋高梢:はあ、と息を吐く。
石神井寅彦:「……梢ちゃんさ」
樋高梢:「はい」
石神井寅彦:「じゃあさ、手紙にするのは?」
石神井寅彦:「別におれ読まなくてもいいし」
石神井寅彦:「ここで書いて、それからどうするか決めるとかでもさ。いいし」
樋高梢:「……」
樋高梢:「そう、だね。それは、やってみてない…」
石神井寅彦:「うん」
樋高梢:こくりと頷き。
石神井寅彦:「今度でいいよ」穏やかに言う。
石神井寅彦:「かわいいレターセットがいいでしょ、どうせならさ」
石神井寅彦:「選んでからおいで」
樋高梢:むず痒そうに聞く。そして。
樋高梢:「……あのさ」言ってから、迷う。何かを言いかけ、変える。
石神井寅彦:「ん?」惜しかったなあと思う。
樋高梢:「悩みを誰にも言わないで、消してくれる天使がいるんだって」
石神井寅彦:「なにそれ」
石神井寅彦:「学校で流行ってんの?」
樋高梢:「…石神井さんの名刺もらうときに、友達が」
石神井寅彦:「消してもらえたって?」
樋高梢:「ん。…それで、迷って、なんかでも、あそこ廃墟だし…科学館跡にいるんだって」
樋高梢:「なんかキモいし行きたくないから、石神井さんにしたの」
石神井寅彦:「えっ、コワ」
石神井寅彦:「幽霊じゃん」
樋高梢:「でしょ。…それに、なんか。都合良いなって」
石神井寅彦:「うん。こっち選んでくれてありがとうございます」笑って言う。
樋高梢:「勝手にそんなんしてくるの…ご都合主義って感じ。だから。うん」
樋高梢:「書くかも…」
樋高梢:そういって立ち上がる。
石神井寅彦:「書くなら、ここで書いてね」座ったまま声をかける。
石神井寅彦:「梢ちゃんさあ」
樋高梢:「……ん」
石神井寅彦:「あなたは、自分の悩み、消したいわけじゃないんでしょ」
樋高梢:困った顔をする。「……わかんない」
樋高梢:「でも、天使にもきっと」
樋高梢:「言えないと思う」なんでか、までは言わず。
石神井寅彦:「そっか」目を細める。
石神井寅彦:「おれは天使じゃないんで」
樋高梢:「見えないし」笑う。
石神井寅彦:「でしょ」笑う。「なに言っても、怒ったり裁いたりしないからね」
石神井寅彦:「またね。帰り、気を付けて」手を振る。
樋高梢:ムスッとした顔を、作るようにして。頭を下げた。
石神井寅彦:それを見送る。紙の匂いがする職業ってなんだろうなあと思う。
石神井寅彦:(…悩みを消してくれる天使ねえ)
石神井寅彦:(一応報告した方がいいかな)
石神井寅彦:首をかしげ、じゃあ着替えなきゃな、と自分の服を見た。


GM:シーン終了。ロイス取得のみ可能です。
石神井寅彦:シナリオロイスの樋高梢チャンに取得します~
GM:ワアイ
石神井寅彦:ちょっとまってね
石神井寅彦:庇護:〇/心当たり これで!
GM:ほほ~
GM:ありがとうございます


ミドル1


GM:シーンプレイヤーは石神井さん。全員登場して合流しよう。
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を1D10(→ 6)増加 (32 → 38)
石神井寅彦:みんなおいで~
GM:おいでやす
サヤ:サヤの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (47 → 55)
サヤ:ゾロ目!
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (36 → 42)
GM:このシーンでは支部で気になる案件に呼ばれたみんなが顔合わせして、こういうことがあるんだよーと説明を受けます。
GM:よっしゃ調べたるで、となってシーンを〆ていこう。
石神井寅彦:は~い
GM:支部の人は後半説明のために出すので、顔合わせは好きにゆったりやっちゃってね。
GM:それではいきましょう


【雨宿町町役場・地域親交課】あるいは【UGN雨宿支部】

GM:UGN雨宿支部。あなたたちはこの一室に、とある案件の調査のために呼ばれた。
石神井寅彦:会議室の一室。石油ストーブの前にパイプ椅子を持ってきて、あったまっている。
石神井寅彦:こっちの仕事なので、スーツ姿。
神領此折:こつんこつん、と控えめにドアが叩かれて
神領此折:「…どうも」と、数泊置いてドアを開ける音と一緒に控えめに入ってくる少年
石神井寅彦:「あ、此折くんー」振り返る。
石神井寅彦:「おいでおいで」呼ぶ。
神領此折:おいでと入る許可をもらったのを確認して、とことこと体をドアから出し開いていたパイプ椅子に座る
石神井寅彦:「外、寒かったでしょ」
神領此折:「……いえ」
神領此折:この前の雨の日よりは、平気だった、防寒具が防寒具の仕事をしていたので
サヤ:「えー、寒かったよー」
サヤ:「俺、冬は初めてだけどこんな寒いなんて思わなかったもん」
石神井寅彦:「あら」そっちの声の方を見る。知らない子。
サヤ:なんか、いつの間にか見慣れない少年がいる
神領此折:「……?こんにちは……」
石神井寅彦:「こんにちは」
神領此折:はて、入室したときに彼はいたかなと思いつつも挨拶をする
サヤ:「あ、ごめん。挨拶忘れてた、こんにちわー」
石神井寅彦:「ふふ。あやしさん?」
サヤ:「お兄さん、正解。おやまの方からお手伝いに来ましたー」
神領此折:「ああ、なるほど」
サヤ:「"桶屋"のサヤだよ。よろしくね」
石神井寅彦:「あら、当てちゃった」笑う。「そっか、よろしくね」
神領此折:「"穢霊破り"神領此折です、よろしくお願いします」
神領此折:もう一回ぺこりと頭を下げる
サヤ:その名前を聞いて眼を瞠ります
サヤ:「なんか、物騒な渾名だけど。」
サヤ:「俺、悪いあやしじゃないからね…!!」
サヤ:「ダメだからね!俺のこと破ろうとしたり…!なんかしたりしたら!」
石神井寅彦:「はは」けらけら笑う。「怯えさせてんの」
神領此折:「仕事でなければ…やらないので……」
石神井寅彦:「おれは"影追い"、石神井寅彦です。寅彦くんでいいよ」
サヤ:「寅彦くん」
神領此執:『自分らで言うのもなんだけど物騒だよなこれ』
神領此折:「俺は石神井さんと呼んでます、一応」
サヤ:「ふーん、じゃあ、寅彦にいにと寅彦おじちゃんどっちがいい?」
石神井寅彦:「別に、ふたりも寅彦くんでいいのに」神領くんに笑って言う。
サヤ:「この前会った男の人にお兄さんって呼んだら嫌がられちゃって」
サヤ:「寅彦くんぐらいだとどっちのほうがいいのかなー」
石神井寅彦:「えー?」「おれまだおじちゃんはヤだな」
石神井寅彦:「にいにも恥ずかしいなー」
サヤ:「気難しい年頃!」
石神井寅彦:「すみません」笑う。
サヤ:「人間ってそういう時期があるらしいからねー、仕方ないよ」
サヤ:何故が慰めるように寅彦さんの肩を叩きます
サヤ:「じゃあ、ご要望どおり寅彦くんで」
石神井寅彦:「ハハ、おとなだなー」へらへら笑う。
石神井寅彦:「ありがと。あなたは? なんて呼ばれたいとかあるの」
サヤ:「なんでもいいよー。山本のおばあちゃんにはサヤちゃんって呼ばれたり、守屋のおばあちゃんにはさあくんって呼ばれたりもしてるし」
石神井寅彦:「おばあちゃんキラーだ」
石神井寅彦:「じゃあおれはサヤちゃんって呼ぼ。此折くんは?」
神領此折:「…サヤさんで」
サヤ:「「あはは、よろしくね。此折くん」
サヤ:「あ、そうだ。」
石神井寅彦:「んー?」
サヤ:「一個どうでもいいこと聞いてもいい?」
サヤ:寅彦さんの方を見ながら
石神井寅彦:「なに? いいよ」
サヤ:「寅彦くんってここらへんにおばあちゃん住んでる?」
サヤ:「どっかで聞いたこと有る気がするんだけど。
石神井寅彦:「ハハ」くすくす笑う。「おばあちゃんはいないけど」
石神井寅彦:「よくサヤちゃんとこたつで火サス見てるって知り合いはいるかも」
サヤ:「じゃあ、おじいちゃんかな……?いや、違った」
サヤ:「おじいちゃん……『みたいな』人だった…!!」
石神井寅彦:「ふっ」噴き出すようにして笑う。
サヤ:「あれ?違った?涼さんじゃなくて?」
石神井寅彦:「いや、合ってる合ってる」
サヤ:不安げな顔をしてからほっとした表情を見せる。
神領此折:「御凪さん……?」
サヤ:「よかったー。」
神領此折:おじいさんみたいだったっけ
石神井寅彦:「ほら、あのひとよく携帯なくしたりしてるから」
石神井寅彦:神領くんの顔色を察して言う。
サヤ:「お肉とか食べたがらないしねー」
神領此折:「ああ……」確かにあの時も公園で暇そうにしていたとウェンディさんが言っていた
サヤ:「よかった。此折くんも納得してくれた。これで涼さんは満場一致でおじいちゃんみたいな人だ」
サヤ:安心したように笑ってから
サヤ:「え。あれ?これってもしかして悪口みたいなのになるのかな?」
石神井寅彦:「ふふっ…」その様子にウケる。
サヤ:また不安げな顔を見せる。子供のように表情がコロコロ変わる
石神井寅彦:「そうねえ。涼さん困っちゃうかも」
神領此折:「どうでしょう……やはり困ってしまいますかね…?」
石神井寅彦:「困らせてみちゃう?」
サヤ:「え…わ…!それは俺も困っちゃうな…!」
石神井寅彦:「はは、ヤなんだ」
サヤ:「人を困らせたり怒らせたりしたら悪いあやしって思われちゃうもん」
サヤ:「だから、今度涼さんに会ったらおじいちゃんみたいって言ってごめんなさいって謝るから」
サヤ:「それまでナイショにしてて…!お願い…!」
石神井寅彦:「別に、言わなきゃバレないのに」笑いながら言う。
神領此折:「そ、そういうことなら……」悪いことをしていても友人になったあやしがいる手前、無下にはできない
サヤ:「いい子でいたいから、悪いことしたら謝りたいの」
サヤ:「わーい!ありがと!」
石神井寅彦:「マジメだねえ」石油ストーブに手を翳している。
サヤ:此折くんの手を握ってピョンと跳ねます。艶やかな髪が優しげに揺れる。
GM:そこでコンコン、とノックの音。
サヤ:「だからオヤジにお仕事任されたんだよー」
石神井寅彦:「あー、そりゃ信頼できそうだ…」
サヤ:ノックの音を聞いて口をふさぐ
神領此折:桃色の飛び跳ねるそれをぼーっと見つめた後、ノックの音で我に返り
神領此折:「どうぞ」
神領此折:と先ほど入ってきた銀の扉に声をかける
加茂由香里:ドアが空く。くすりと笑う声。
【加茂由香里・古道具屋『長玄堂』アルバイト/大学生】あるいは【"エフェメライラ"・UGN雨宿支部研究部員】
石神井寅彦:「あたたまってまーす」加茂さんに声をかけます。「なんか手伝いいる?」
加茂由香里:「全員お揃いですね」《構造看破》で空間と人数を把握する。盲目の目が方向を感知する。
加茂由香里:「あったまっていってください」
加茂由香里:「お手伝いは…調査をお願いしたいという話です」
神領此折:「調査」ほわほわとストーブの上で湯気を立てる薬缶越しに加茂さんの顔を見る
石神井寅彦:「今は大丈夫ね。ここ空いてますよ」椅子を示します。
加茂由香里:「皆さんだと…閉鎖前は訪れていないですよね。神野島科学館という科学館がむかしあったんです」
サヤ:「今回はどんなお話なの?」
加茂由香里:失礼します、とお辞儀して椅子に座ります。
加茂由香里:「その科学館の…廃墟のお話でしょうか」
サヤ:「へー」
神領此折:「科学館……廃墟……」
石神井寅彦:「なんかご存知?」神領くんに。
サヤ:興味深そうにその青い目を深く輝かせる
神領此折:「そういえば、この前少し雨を凌ぎに入ったような」
加茂由香里:「旧市街のほうなら、そうかもしれませんね。取り潰されていないので」
加茂由香里:「土地税のあれそれだとかなんとか…? そこはよくわかりませんが」こほん。
神領此折:「あ、そうです、コンビニから信号抜けて人通りの少ない道の方の」
神領此折:「それで、そこがどうかなさったんですか?」
加茂由香里:「ああ。じゃあそこです。…だれか会いませんでしたか?」
サヤ:話を聞きながら頭の中でなんとなく地図を作っている
石神井寅彦:「幽霊とか」笑って言う。
神領此折:「…会いましたね」
加茂由香里:おや、という顔。
サヤ:「幽霊に!?」
神領此折:「なんだか生きるのに難儀しそうな人に」
石神井寅彦:「生きてはいたんだ?」
サヤ:「どんな人なの…?」
神領此折:「羽根がいっぱい生えていて光ってました、顔色も悪そうには見えなかったです」
神領此折:「管理人さんかなと思ってここを少し貸してくださいと言ったら去って行ったのでそれきりだったのですが…」
加茂由香里:「ふむ…」
石神井寅彦:「羽根が生えて光ってるとこ、スルーしたの? 大物だなあ」
サヤ:「幽霊じゃなければ俺たちのお仲間だねえ」
神領此折:「?」研究所では特に珍しくも無かったので何とも思っていなかった
石神井寅彦:「噂があるんだよね」加茂さんに。
加茂由香里:「ご存じで。そう、主に子供が知っているみたいで」
加茂由香里:「内容もちょっと人次第だったりするんですが…おおむね、天使がいるとか」
サヤ:「羽が光ってるならたしかに天使かもしれない…!」
神領此折:「天使」
加茂由香里:「そのあやし…あやしかな。その人がそうなのかもしれませんね」
石神井寅彦:「その天使が、悩みを消してくれるんだって、噂になってるんだって」
神領此折:「悩みを消す……?」
加茂由香里:「それがどういうことか、それが誰か…もふくめて、そこの調査をお願いしようと思っていたんです」
神領此執:『……?あ、もしかしてあれそういうことか…?』
石神井寅彦:「うん。知り合いがそう言ってました」
石神井寅彦:「今回はお山のご協力も頂いてるんだねえ」
加茂由香里:「あやしの可能性がそれなりにあるので、そのあたりもあるのかもしれません」
石神井寅彦:「此折くんさ」
神領此折:「はい」
石神井寅彦:「その人に、会ったんでしょ。ジャームぽかったなとか、怖いなーとか、そういうのは思わなかったの?」
神領此折:「いえ、特にそんな感じはしませんでしたね」
神領此折:「むしろ此執がまた会ってみたいって言ってたので」
神領此折:「俺も彼も悪い感じはしなかったな、という結論になりました」
石神井寅彦:「へえ、此執ちゃんが……」「あ」
石神井寅彦:「そこ、あとで説明するね。サヤちゃんに」
サヤ:「此執って人と一緒にいただけじゃないの?」
神領此折:「そうでした、あと此執、何か気づいていたようなのでそれも後に回します」
石神井寅彦:「ちょっと複雑なのよ」サヤさんを見る。
サヤ:「へー」興味深そうに神領さんの方を見る
石神井寅彦:「てかその天使ちゃん?なんか名前とかないのかな」
神領此折:「あ」
石神井寅彦:「お?」
神領此折:「夜光さんだって言ってました、とりあえずこれで、と言ってたので間に合わせのお名前かもしれませんが」
石神井寅彦:「夜光さん」瞬き。「…なんかやっぱ、言動が生まれたてのあやしっぽいね」
石神井寅彦:こないだは記憶喪失の子だったけど、と、言わずに思う。
サヤ:「じゃあ、俺と同じだね。」
サヤ:仲良くなれたりするかなーと気楽に言葉を紡ぐ
石神井寅彦:「生まれたて?」
サヤ:「生まれたて」両手の人差し指で自分を指す
石神井寅彦:「初めての冬っつってたもんね」笑う。
サヤ:「でももうすぐ半年?だから俺のほうが先輩かなー。そしたら色々教えてあげないとね」
石神井寅彦:「ふふ。仲良くなるの得意?」
神領此折:「ああ…」そういえば、この前会った彼は今日は暖かくしているだろうかと思いながら
サヤ:「んー、わかんないけど」 「寅彦くんと此折くんが俺と仲良くしたいなーって思ってくれてるなら」
サヤ:「もしかしたら、得意かもしれない」
石神井寅彦:「おれはしたいなー。此折くんはどうかな?」
神領此執:『…素直に答えておけよ?』
神領此折:「……どうしたいか、と考えるのは苦手ですが」
神領此折:「そうですね……一緒に任務をこなすのに支障がないくらいにはしたいです」
サヤ:「……難しい年頃?」
神領此折:「たぶん……」
石神井寅彦:「ばーか、そこは一緒に遊べるようになりたいくらい言えよー」
石神井寅彦:「難しい年頃なんですよー」
サヤ:「人間は仕方ないなー」と楽しげに笑う
加茂由香里:くすくすと笑っている。
サヤ:「あ、ねえねえ。由香里ちゃん」
加茂由香里:「あら」まばたき。「はい?」
サヤ:「俺も此折くんみたいに最近あった面白いこと話してもいい?」
加茂由香里:「ええ。この調査はまだそこまで優先度が高くもないですし」
加茂由香里:「面白いお話、ぜひ、みなさんにしてあげて。私も聞きたいです」
石神井寅彦:「なになに?」
サヤ:「えっとね。さっき言ったお兄ちゃんって呼んだら困らせちゃった人の話なんだけどー」
サヤ:「その人、図書館のお兄さ……おじちゃんでね。俺、そこで本を読んでたんだけど。」
神領此折:足をそろえて手は膝の上に置きその話を聞く
石神井寅彦:「たしかにおじちゃんにお兄さんつったら困るなあ」へらっと笑う。
石神井寅彦:「本読んで、どしたの?」
サヤ:「やっぱりそうなんだ…あ、でねでね」
サヤ:「二人の鳥の話なんだけど、その鳥が一緒にいると片方が死んじゃうかも知れないってわかったところで」
サヤ:「いきなり二人がお星さまになって終わっちゃったの」
石神井寅彦:「?」首を傾げる。「変な話」
サヤ:「だよねー!そう思うよね!」「でね!俺もちょっと意味がわかんなくて、どういうお話なのかなって考えてたら」
石神井寅彦:「おー、えらい。うん」
サヤ:「その人がそういうのは『落丁』って言って」
サヤ:「途中で本のページが抜けてたりする間違いなんだって教えてくれたんだ」
サヤ:覚えたての知識をドヤ顔でみんなに披露します
神領此折:「なるほど落丁……」新しいことを知った
サヤ:「ふふん」
石神井寅彦:「え、じゃあ、なに? 本のページ、途中で抜けてたってこと?」
サヤ:「そーそー、寅彦くんも知らなかった?落丁」
サヤ:「俺ほんとビックリしちゃって。今度からちゃんと下の方にある数字も意識しなきゃなーって思っちゃった」
石神井寅彦:「えー、すごいじゃん。珍しい体験してるなあ」
サヤ:「ホントは返さなきゃいけないのにとってあるらしいから」
石神井寅彦:「あ。そうだよね。普通、そういう本って図書館に置いちゃダメなんじゃないの?」
サヤ:「めちゃくちゃレア体験だよー」なんか褒められた気持ちになったのですごく嬉しそうな口調
石神井寅彦:「自慢しとけ自慢しとけ」笑っている。
サヤ:「いっぱいする!っていうかしすぎてオヤジの耳にたこが住んじゃったらしいよ!」
神領此折:「直されてもなくてそのまま図書館に置いてあるページの抜けた本……」妙だなあとぼんやりしながら楽しそうに話すサヤさんを見ている
サヤ:「というのが、最近あった面白い話です!おしまい!」
石神井寅彦:「アハハ、面白かった」拍手する。
神領此折:「ありがとうございました」ぺこり
サヤ:「ご静聴有難うございましたー」
石神井寅彦:「しかし、あれだねえ」首を傾げる。
加茂由香里:「へえ…確かに珍しいお話でした」にこにこしている。
サヤ:嬉しそうに両手を上げて拍手に答える
石神井寅彦:「その鳥、最後は二匹ともお星さまになっちゃうんだね」
石神井寅彦:「ハッピーエンドなのかなあそれ」
サヤ:「だからね。今度図書館に行って」
サヤ:「無くなったお話を教えてもらうんだ。」
石神井寅彦:「ああ、その…お兄さんって言っちゃったおじさんに?」
サヤ:「うん、樋高のおじちゃんに」
石神井寅彦:「樋高」
石神井寅彦:呟く。「図書館に務めてる樋高のおじちゃん?」
サヤ:「そうだよ?」
サヤ:「あ、もしかして知り合い?寅彦くんは秀介お兄ちゃんって呼んだ方がいいと思う?」
石神井寅彦:「いや、知り合いじゃないよ。あと樋高のおじちゃんのが良いよ絶対」笑う。
石神井寅彦:自分のお客さんのプライバシーなので、この場で追及するのはやめる。
石神井寅彦:「あとやっぱ、サヤちゃんさ」
サヤ:「なあに?」
石神井寅彦:「人と仲良くするの上手だって。さっきから、いろんな人の名前出てくるもん」
石神井寅彦:「そこの此折さんにも教えてやってよ、仲良くなり方」
サヤ:「えへへ。そうかな。」
神領此執:『教われ、俺も教わるがお前はもっと教われ』
神領此折:「お願いします」深々と頭を下げる
サヤ:「お願いされてしまった…!」
サヤ:どん、と胸を叩く
サヤ:「よしわかった!任せなさい!」
石神井寅彦:「よっ、サヤ先生」
加茂由香里:くすくすと笑う。「事件のほうもお願いしますね?」
サヤ:「俺が今からどんどん寅彦くんと此折くんと由香里ちゃんと仲良くなっていくから!」
サヤ:「事件の調査を進めながら仲良くなっていくから!」訂正する
サヤ:「此折くんはどんどんそのやり方を盗んでいってください!」
神領此折:「了解しました」
石神井寅彦:「あと2人追加をお願いするかも」
石神井寅彦:「此執ちゃんと、夜光ちゃん」
サヤ:「……」
石神井寅彦:「難易度高いかな?」
サヤ:「寅彦くん、意外と人にお仕事押し付けるタイプだね?」
神領此折:「此執は俺よりは楽かと」
石神井寅彦:「いいじゃん、サヤ先生ならできるってー」
神領此執:『おいおい』
サヤ:「まあ、出来てしまうのだけどね…!」
サヤ:「多分…!おそらく…!きっと…!」
石神井寅彦:「あははは、できるできる。大丈夫だよ」
サヤ:なんやかんや人に頼られるのが嫌いじゃないので声が弾んでいる
加茂由香里:それを聞きながら、ふと「あっ」と言う。
加茂由香里:「…ああ。そうか。サヤさんもだし…皆さん二年前にはまだうちに赴任していないんだ」ふと呟く。
神領此折:「どうかされました?」くりんとそちらを向く
石神井寅彦:「なになに、意味深」
加茂由香里:「科学館跡なんですけど、二年前。事故…でもないんですが」
加茂由香里:「女の子がそこで亡くなっていて。まったく警察でも、R案件でもないんですが…夏祭りの件と言い、関係する場合もありますので」
サヤ:両手を合わせながらその話を聞いている
神領此折:「亡くなって……」
石神井寅彦:「………此折くん」
石神井寅彦:「一応聞いておきたいんだけど」
神領此折:「はい」
石神井寅彦:「夜光ちゃん、女の子っぽい見た目だった?」
神領此折:「…見た目は中性的でしたが声の高さからして、彼女、と呼ぶ方が適切なようには」
石神井寅彦:「そっか」首を傾げる。
神領此折:「?」なんだろうと思いつつも調査の準備をする
サヤ:「要するに、そのへんも含めて調べたほうがいいってことだよね。」
サヤ:「えっと、がんばりますので。改めてよろしくね!みんな!」
石神井寅彦:「お、先生。手慣れてんなー」
神領此折:「はい、よろしくお願いします」
石神井寅彦:「うん。よろしくね」
サヤ:「先生をからかう子は減点です。」
石神井寅彦:「えー、厳しいなー」
サヤ:なんとなく重い空気を感じたので《完全演技》で明るく振る舞う
サヤ:「俺に先生をお願いしたのは寅彦くんなのでー」

GM:シーンエンド。ロイス取得と購入ができます。
GM:あと今回、ミドル戦闘はないので、いちおうご参考に。
神領此折:はーい
石神井寅彦:は~い
神領此折:ロイス
石神井寅彦:神領くんにロイス取ろ サヤさんはもうちょっと話してから取るねえ
神領此折: 
石神井寅彦 〇協力/何か掴んでる?
サヤ 〇協力/耳で盗めるかな

神領此折:これ取ります
サヤ:ボデマー
サヤ:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 10[10,10]+8[5,8] → 18 → 成功

サヤ:しちゃったな。乱数調整
サヤ:裏でネームレスシティのことを聞くのが調整だったのだ
サヤ:ロイスはとりあえず保留で以上
石神井寅彦:神領此折&此執/誠意:〇/心配/ロイス これで!
石神井寅彦:ボデマ
石神井寅彦:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 7[3,4,7] → 7 → 失敗

石神井寅彦:だめした 以上!
神領此折:ボデマしますか
神領此折:1dx+2
DoubleCross : (1DX10+2) → 6[6]+2 → 8

神領此折:無理
神領此折:以上で
GM:はーい!


ミドル2


GM:ではミドル2。
GM:シーンプレイヤーはサヤさん。情報収集なのでみんなきてほしいな~
神領此折:来ます
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を1D10(→ 1)増加 (38 → 39)
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を1d10(→ 6)増加 (42 → 48)
石神井寅彦:低推移、こわすぎ
石神井寅彦:絶対後でなんかある
サヤ:サヤの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (55 → 63)
サヤ:ぎゃんぎゃん!!
GM:では情報項目を提示していくよー

★夜光について 〈情報:UGN〉6
★神野島科学館跡について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉7
★樋高秀介/樋高梢について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉7


GM:えいっ この三つです
サヤ:わおわお!
神領此折:3つ!
石神井寅彦:神領くんに夜光さんお願いした方がよさそうだな
石神井寅彦:サヤさんどっち行きたいですか?
サヤ:僕らのどっちが科学館行きます?
石神井寅彦:うーん 梢チャンのこと知ってるの石神井だけだから
石神井寅彦:樋高親子やっていいですか?
サヤ:どうぞどうぞ、じゃあ科学の館を調べます
神領此折:では夜光さんは引き受けます
石神井寅彦:はーい
石神井寅彦:では★樋高秀介/樋高梢について、〈情報:噂話〉。コネ使います
石神井寅彦:5dx+1>=7
DoubleCross : (5DX10+1>=7) → 8[3,3,7,8,8]+1 → 9 → 成功

石神井寅彦:やったワイ
GM:ワイ
サヤ:思い出の逸品(オヤジにもらった竹とんぼ)を使用し
サヤ:神野島科学館跡について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉7
サヤ:《生き字引》で判定します
サヤ:侵蝕が64に
サヤ:6dx+2>=7
DoubleCross : (6DX10+2>=7) → 9[1,3,3,6,6,9]+2 → 11 → 成功

サヤ:やったね
石神井寅彦:さすが~
神領此執:流石先生
神領此折:では次夜光さんについてを情報:UGNで
神領此折:1dx+2
DoubleCross : (1DX10+2) → 2[2]+2 → 4

神領此折:財産点2点入れます
石神井寅彦:お金持ち!
GM:この世は金
神領此折:残り4点
GM:みんなクリアね えらいぜ
GM:では順番にはっていきます

★夜光について
近頃、神野島科学館跡で目撃されるようになったあやし。
発生源は科学館のプラネタリウムに設置されている映写機。シンドロームはエンジェルハイロウ/オルクス。
発生してから数年ほど経過しているが、当初は《ヒューマンズネイバー》すら不全であり、自身の肉体を保てないほどの脆弱な存在だった。しかし、プラネタリウムを自身の『領域』とし過ごすうちに、レネゲイドビーイングとしての存在が強固になっていった。
領域内に投影したものを取り込む、あるいは増幅させる能力を持つ。


GM:つぎ!

★神野島科学館跡について
雨宿町旧市街はずれに存在し、五年前に取り潰された科学館の廃墟。建物は手入れされないまま残されている。
二年前に「貝原美由記」という市外の少女の遺体が発見されたため、大人たちは子供の出入りを禁じたがっている。
近頃、「プラネタリウムの天使」の噂がもちあがっており、科学館跡のプラネタリウムに行けば天使に会えるという。
ただし、その天使については「怖いお化けを見せてくる」「嫌なことを忘れさせてくれる」など、伝わっている内容が異なる。


GM:追記として、この貝原については次の情報収集で調べられますが、本当に事件性はないです。
GM:思考のノイズになるかもしれないので、それだけ断言しときますねっ
GM:そしてつぎ。
石神井寅彦:はーい

★樋高秀介/樋高梢について
樋高秀介は図書館の職員。雨宿町で生まれ育った。一人娘が生まれてすぐに妻が亡くなり、男手一つで娘を育ててきた。二年前に貝原美由記に最後に会った人物であり、彼女を引き留められなかったことを強く後悔している。
樋高梢は雫原市立第三中学校の二年生。樋高秀介の娘。石神井寅彦に悩んでいることを相談しに来たが、内容をまだ言えていない。
→樋高秀介に二年前の話を聞きに行くイベントが発生します。


GM:以上。


【 町役場近辺・喫茶『オペラ』】

GM:住宅街の一角、少し裏道に入ったあたり。
GM:レトロというよりは古くさい内装。ステンドグラスのある小さな喫茶店。
GM:あなたたちは実際に科学館跡へ赴く前、下調べを行ってここに集まった。
サヤ:「俺、このお店はいるのは初めてなんだけど」
サヤ:「何かオススメってある?」
神領此折:「俺も初めてですね…」と言いながらも目はふわふわ猫のラテアートに吸い寄せられている
サヤ:「猫ちゃん可愛い」
サヤ:「こういうのって飲んじゃうのが勿体なくならない?可愛すぎてさー」
神領此折:「そ、それはそうかもしれないです……」
石神井寅彦:「ケーキなんでもおいしいよ、まんまオペラって名前のケーキもあるし…でもちょっと大人っぽいかな」首を傾げる。
サヤ:「大人っぽい……」
神領此執:『ケーキ、あ、俺アップルパイ食べたい、それ頼んで』
サヤ:「なら、逆に子供っぽいのって何かな」
石神井寅彦:「アップルパイとか?」
神領此折:ふむ、と言う通りにそれを頼むことに決めたのでメニューをサヤさんに渡す
サヤ:「じゃあ、それもらっちゃおー」
サヤ:「子供じゃなきゃ、頼めない。大人が頼むのはちょっと恥ずかしい…せっかく子供なんだから、そういうのを食べないとね…!」
神領此折:「そういうものですか」
サヤ:「柴田のおばあちゃんもいっつも若さを楽しみなさいって言ってるよ」
石神井寅彦:「子供っぽくねー考えしてんなー」
石神井寅彦:笑いながら店員さんを呼ぶ。
サヤ:「子供っぽいことをしようとするのが…逆に子供っぽくない…?そんな…ごめんね…柴田のおばあちゃん…」
石神井寅彦:「此折くんは猫ちゃんラテアート?」
神領此折:「………」むむむ、と顔が崩れてしまうときのことと葛藤して
神領此折:「……それでお願いします…あとアップルパイを…」
石神井寅彦:「はは、はい」笑う。
サヤ:「おそろいだ。仲良しポイント1点ゲット!」
神領此折:「…此執のリクエストです、本当に彼とは仲良くできるかもしれないですね」
サヤ:カラン、と此折くんのとこに運ばれたお冷のグラスを鳴らします
石神井寅彦:「アップルパイ2つ、猫のラテアートと、あとえーと」
サヤ:「んー、でも結局此折くんとも同じもの食べるんだから」
石神井寅彦:「ん? 変える?」
サヤ:「それはそれで仲良しって感じしない?」
神領此折:「…それもそうですね」
サヤ:「そうやって俺達の仲を引き裂こうとしても」
神領此折:「いえ、変えなくて大丈夫です」
サヤ:「先生ひっかかりませんよー」
サヤ:楽しげに笑う
石神井寅彦:「ハハ、こりゃ参りました」
石神井寅彦:「えーと、じゃあココアください。アイスのやつ」注文します。
GM:注文を受け、やがてそれらが運ばれてくる。
GM:客はあなたたちのほかにはいない。もともと閑古鳥が鳴きっぱなしの店だ。
サヤ:「え…わ…!すご…!」
サヤ:「なにこれ、すごく甘くて香ばしくて…いい匂い…!」
神領此折:(近くで見ると本当に彼そっくりだ…)と思いつつラテアートを写真に収める
サヤ:嬉しそうにフォークを手に取り
サヤ:フォークの先がアップパイの生地に触れる
サヤ:サクリ
サヤ:「え…え…えー……!!」
石神井寅彦:「ハハ」微笑ましそうに見ている。「どうですか、サヤちゃんさん」
サヤ:「まだ食べてないのに…フォークを入れただけでなんか幸せ…!」
石神井寅彦:「ふふっ、じゃあ食べたらもっと幸せになっちゃうじゃん」
サヤ:「だってフォークを刺しただけで生地がサクサクで、中がしっとりしてるのがわかっちゃうもん!」
サヤ:「なっちゃう…なっちゃうかもしれない…」
サヤ:「俺が幸せ過ぎてポーっとしちゃったら、ちゃんと二人が呼び戻してね?」
石神井寅彦:「えー、おれ戻せないかも」
神領此折:「が、頑張ります」写真を収めたスマホをしまう、あとで彼に見せよう
石神井寅彦:「じゃあ此折くんにまかせた」
サヤ:「信じてるよ、此折くん…!」
神領此折:「任されました」
石神井寅彦:自分は氷に満ちたアイスココアをひとくち飲む。「つめて」
サヤ:恐る恐る…だけどそれ以上の期待と幸福の予感を感じながらパイを口元へと運ぶ
サヤ:はむり
サヤ:軽く歯を立てるだけど、生地が雪のように口の中で解けていく。
サヤ:そしてパイの焦げ目の微か苦味が、その奥にあるりんごの甘味を優しく引き立てる
サヤ:サクリ、サクリ
サヤ:口の中で甘みパイを咀嚼するたびにわずかに味が変わり、暖かな幸福感が口から全身へと広がっていく
サヤ:「……ほあ……」
石神井寅彦:「此折くん」サヤさんの様子に笑いながら、神領くんに視線を移す。
サヤ:「ふわああ……」
神領此折:「はい」
石神井寅彦:「戻してあげて」
神領此折:「はい」
サヤ:少しでもその幸福感を逃さないようにかいつの間にか口元を両手で抑えている
神領此折:席を立ちサヤさんの方に回り込み、顔を耳元に、手を肩にぽんぽんと置いて
神領此折:「サヤさーん?」
サヤ:「……!」
石神井寅彦:(介護…?) 見守ってみる。
サヤ:もぐもぐ…ごくん…
サヤ:「た、だいま?」
サヤ:「いっぱい幸せになってしまいました。」
神領此折:「おかえりなさい」フードで表情はうかがえないが、おそらくポーカーフェイスだ
神領此折:戻ってきたことを確認して自分も座り直す
石神井寅彦:面白そうにその様子を見ている。
サヤ:「いや、だって、これほんとに美味しいんだもん…!」
サヤ:「寅彦くんも食べてみてよ。」
神領此折:「それは何よりです…店員さんも喜ぶでしょう」
石神井寅彦:「えーいいの?じゃあひとくちください」
サヤ:「冷たいココアを飲んだ体にあったかさが染み渡るよー?」
石神井寅彦:「あはは、いま寒いのバレてる」身を乗り出す。
サヤ:「あーんしてねー」
石神井寅彦:「あ、そういう距離感なの? はい」あーんする。
サヤ:一口大にカットしたパイを寅彦さんの口元に運びます
神領此折:2人がやり取りしている間に自分もアップルパイを一口
石神井寅彦:あーんされます。
神領此執:『ん、うま、このリンゴなんだけどなんかちょっとぴりっとした感じいいよな』
神領此執:『スパイスって言うんだっけ』
石神井寅彦:「うま」
サヤ:「でしょー?」自分の手柄のように嬉しそうだ
石神井寅彦:口元についたパイの欠片を指で拭う。
サヤ:「じゃあ、三人同じ釜のパイを食べて仲良しになったところで」
石神井寅彦:「ハハ、同じ釜のパイ」
サヤ:「お仕事の話を…しよう…!パイもちゃんと温かい内に食べながら…!」
石神井寅彦:「ふっ」笑う。「さすがサヤ先生。ちゃんと幸せから戻ってきてる」
神領此折:「情報ですね」
石神井寅彦:「此折くん、夜光ちゃんについて改めて調べてたよね。なにか分かりました?」
神領此折:「はい」といってメッセンジャーバッグから書類の束を出す
神領此折:「調査結果をお伺いしつつまとめてもらいました」
神領此折:赤いペンで囲んだところを指しながら話す
神領此折:「どうやら科学館の映写機を核としたあやし、らしいです」
石神井寅彦:書類の束を覗き込む。
神領此折:「少し前まではヒューマンズネイバーも保てないくらいの存在でしたが」
神領此折:「プラネタリウムで長く過ごしているうちに中を掌握したようで」
サヤ:「生まれて数年ってことは、俺より先輩なのかー」
神領此折:「投映したものを取り込んだり、増幅させたり、と色々力を付けていったようです」
石神井寅彦:「エンジェルハイロゥと…オルクスシンドロームかあ」
石神井寅彦:「この子が噂の『悩みを消す天使』、でいいのかな」首を傾げる。
神領此折:「あ、それについてなんですけど」ちら、とサヤさんを見る、情報はあるが段取りはどうしたものかと言った感じだ
石神井寅彦:「ん? サヤちゃんも何か分かったの?」
サヤ:こくりと頷いてその視線に応える
サヤ:「えっとね。」
サヤ:「科学館の天使って、二人いるんだって」
サヤ:「二人いるっていうか、噂が二つある?」
石神井寅彦:「違う内容が出回っちゃってるんだ」
サヤ:「寅彦くんが気にしてた、『悩みを消す天使』と
サヤ:「『怖いお化けを見せてくる天使』?」
石神井寅彦:「悩みを消してくれるのは嬉しいけど、怖いオバケを見せてくるのは嬉しくないね」
サヤ:「エンジェルハイロゥとオルクスシンドロームなら、怖いおばけを見せてくるっていうのに説得力があるんじゃないかな。」
サヤ:「えっと光と、空間?に干渉する感じになるんだよね?それだと
石神井寅彦:「そうね」頷く。
神領此折:「そうですね、映写機であったことや空間を掌握していたという情報とも一致します」
石神井寅彦:「あとは…まあ、こういう風に」
サヤ:「?」
石神井寅彦:「同じとこから出てる噂なのに、妙なブレがあるときは、だいたい」
石神井寅彦:「皆、体験してるものは一緒なのに」「それを見てどう思うかはバラバラ、みたいな」
神領此折:「…ですね」
サヤ:「このアップルパイを食べても」
サヤ:「美味し~って思える人と」
サヤ:「普通~って感じの人がいるみたいに?」
石神井寅彦:「そ」目を細める。「超美味しいのにね」
神領此折:「此執が、夜光さんに場所を貸してもらうとき、何か願いを言ってくれと言う素振りだったと」
サヤ:「ね~」美味しそうに頬を綻ばせている
石神井寅彦:ふふ、とサヤさんを見て笑う。
神領此執:『うまいぞ』
石神井寅彦:「あ、そだ。此執ちゃん」
石神井寅彦:「タイミングいいか? 紹介しちゃう?」
神領此折:「あ、そうですね」
サヤ:「あ、やっと教えてくれるの?」
サヤ:なんとなく姿勢を正す
神領此折:「えっと、俺一人の人間としてここにはいるんですけど、実際に中で考えたりしているのは実は二人なんです」
サヤ:「ふむ?」
石神井寅彦:アイスココアを口に運ぶ。冷たい。
サヤ:「アップルパイがパイ生地と林檎の二つで出来ているように?」
サヤ:アップルパイを口に運ぶ。あったかい。美味しい
神領此折:「そんな感じです、で、あんまり表に出てこない方…パイの林檎の方を此執って呼んでるんですけど……」
神領此折:「まあ出てきてもらった方が早いですね」
サヤ:「りんごちゃん…!」
石神井寅彦:「出てきてもらえる?」
神領此執:ぱくり、とパイを一口口に運んだ辺りから、それまでの抑揚のない雰囲気が緩む
神領此執:「きました、このアップルパイうまいっすね」
石神井寅彦:「うまいっすよねー」笑う。
サヤ:「美味しいよねー」
神領此執:フォークを皿の上に置く、それまで毎回縦に揃ってたフォークは、今は斜め向きだ
神領此執:「どうもー、神領此執です、ややこしいから普段は裏にいます」
サヤ:どこがとは言えないけど、たしかに何かが変わったような気がする。それが表面の部分なのか、深いところにあるものなのかは、わからない。
サヤ:「始めまして、サヤです。」
サヤ:「会えて嬉しいよ。」
サヤ:「でも、大丈夫?そうやって入れ替わって疲れたりしない?」
神領此執:「別に?」それまで遠慮がちで手を付けていなかったラテも、飲み始める
神領此執:「こうしているのも此折の自主性のためだし」
神領此執:「こいつ放っておくと全部俺に任せて何も言わないから」
サヤ:(猫ちゃんが…!)
神領此折:『ちょっとラテ』
サヤ:「あはは、此執くんの方がお兄ちゃんみたいだね」
サヤ:《完全演技》で猫ちゃんがいなくなった動揺を隠している
石神井寅彦:「……あ、みんな猫ちゃんスルーなんだ…」
神領此執:「うーん、でも此折に慎重さが足りないって怒られることもままあるしな……どっちがどっちとは決めてねえ」
石神井寅彦:後方でひとりごちている。
神領此執:「今此折からクレームが飛びました」
石神井寅彦:「ふっ」噴き出す。「そりゃ良かった」
神領此執:(ちなみに番号で言ったら多分此折が上)
石神井寅彦:「そいえばさ、此執ちゃん」
神領此執:「はいはい」
石神井寅彦:「夜光ちゃんになにか思うとこでもあったの?」
石神井寅彦:「此折くんがそんなこと言ってたよ」
神領此執:「あ、それ、今まとめて言おうとしてたんです」
神領此執:「なんか悪い奴じゃなさそうだし面白そうだったから」
神領此執:「また会いてえなあって」
神領此執:「そんだけです」
石神井寅彦:「ううん、大事なことですよ」
石神井寅彦:「さっきの話だけど…、プラネタリウムの天使が夜光ちゃんで、いろんな噂の原因になってるとして」
サヤ:なんとはなしに二人の会話を眺めている
石神井寅彦:「悪い噂もあるけど、本人が悪い奴じゃなさそうってのは、えーと」「……大事なことじゃない?」
神領此執:「あっそっかなるほど」
神領此執:「確かに大事ですね、それ」
石神井寅彦:「なんかフワッとした言い方になっちゃった」苦笑する。「うん。ありがと」
石神井寅彦:「なによサヤちゃん」視線を受け止める。
サヤ:「別にーちょっと羨ましかっただけー」
石神井寅彦:「なに、仲間はずれにしないよ」
サヤ:「だって寅彦くん俺には色々押し付けるくせに此執くんには優しいダモン」
サヤ:ちょっと拗ねたように唇を尖らせる
神領此執:「ははは、まあこの辺は武器を収めるかどうかにかかってくるからなあ」
石神井寅彦:「あ、そこ?」笑う。「ごめんね。サヤちゃんならできるかなあと思っちゃったの」
神領此執:「機嫌損ねちまった、詫びにこれやるよ」
神領此執:ぱぱぱ、と先ほど店の紙ナプキンで折った鶴を卓上に置く
サヤ:「そう言ってもらえるのは嬉しいけどね」とほほえみながら、此執くんの方を見る
サヤ:「かわいい!」
神領此執:「だろ?」
サヤ:「えー、此執くんすごいなあ。ありがとう…!」両手で大事そうに視線の高さにまで掲げる
サヤ:「ねねえ、ワガママで悪いんだけど、もう一個作ってもらってもいい?」
サヤ:「多分、これね、此折くんも喜ぶよ」
神領此執:「お、いいぜ」もう一回ぱっぱと作って渡す、手際がいい
神領此執:「此折が?」
神領此折:『俺が』
サヤ:「だってさっきの猫ちゃんも好きそうだったし」
サヤ:「これも絶対可愛くて好きだよー」
神領此執:「あー、かもな、持たせておく」おそらく違うところに思い入れがあるとわかった上で自分のアップルパイの皿の横にそれを置く
サヤ:「ふふ、ありがとー」
サヤ:無邪気に喜ぶ
石神井寅彦:「はは。動物好きだと思われてる」
石神井寅彦:ナプキンで作られた、二匹の鳥を見る。
サヤ:「あ、色々脱線しちゃった」
神領此執:「ちょっと面白いのでこのままいきましょ、んで石神井さん、ここからどうしましょ、情報とかあります?」
サヤ:「そうそう、それ!」
石神井寅彦:「あ。うん。んっとね」
石神井寅彦:「サヤちゃん、あなたが会った樋高のおじちゃん」
石神井寅彦:「おれらも一緒に会いに行く必要が出てきたかも」
サヤ:「そうなの?」
サヤ:「えっと…」
サヤ:「おじちゃん、悪い人じゃないよ?」
神領此執:「それ関連で何か情報があった感じですかね、その言い方だと」
石神井寅彦:「大丈夫ですよ」笑う。「話を聞きたいことがあるの」
石神井寅彦:「うん。ほら、由香里ちゃんが言ってたでしょ。二年前に、科学館で亡くなった女の子がいるって」
サヤ:二人の言葉にほっとして胸を撫で下ろす
石神井寅彦:「その女の子…貝原美由記さんに最後に会ったのが、樋高のおじちゃん…樋高秀介さんなんだって」
サヤ:「樋高のおじちゃんが」
サヤ:「『「貝原美由記』さんに」
神領此執:「最終発見者ですかあ」
石神井寅彦:「うん。…単純に、夜光ちゃんの起源に、貝原さんが関わってる可能性は高いし」
石神井寅彦:「そうじゃなくても、樋高さんに、心残りがあるかもしれないから」
サヤ:「うん」
石神井寅彦:「そうしたら、この町じゃ…やっぱり、何か事件に繋がる可能性だって高いでしょ」
石神井寅彦:「あとは、まあ」
石神井寅彦:「もっと単純に、ちょっと心配しちゃうもんね。そんなこと聞いたら」
サヤ:「さっき話した落丁のあった本も」
サヤ:「樋高のおじちゃんの個人的な思い入れがあるんだって言ってた。」
石神井寅彦:「思い入れ?」
石神井寅彦:「そっか」サヤさんを見る。「気になるね」
神領此執:「確かに」
サヤ:「うん。その時おじちゃんやっぱり、悲しそうな顔してたよ」
石神井寅彦:「心残りかもしれないね」「…サヤちゃん」
石神井寅彦:「おれ達も、一緒に会いに行って、一緒に話聞いていい?」
サヤ:「うん、寅彦くんがおじちゃんを心配してくれてるなら、俺も、皆におじちゃんにあってほしいな」
神領此執:「ページのねえ本と、2年前の遺体、そして最終発見者」
神領此執:「俺もそこまで要素がそろっていたら確かに気になりますね」
石神井寅彦:「会いに行きたいな。人の話聞くの、性分だし」
サヤ:「損な性分だねえ」
石神井寅彦:「ハハ、そう思う?」
サヤ:「ちょっとだけ、ね」
神領此執:「まあまあそう思います、っと」
石神井寅彦:「えー、なに、ひでえの」
サヤ:その表示にはどこか子供らしからぬ色があった
サヤ:「あ、ねえねえ此執くん」
神領此執:「それじゃあこれ食べ終わったら樋高さんのとこに…っとなんです?」
サヤ:「此執くんが奥にいるときにも、たまには此折くんを通して話しかけてもいい?」
神領此執:「ん、まあいいですよ、できる限り交代回数はお互い減らそうとしているので、伝言調になりますけど」
サヤ:「やった。ありがと。」
サヤ:「それじゃ、改めてよろしくね。此執くん」
サヤ:「それと、寅彦『さん』」
神領此執:「ほい、よろしくっと」
サヤ:石神井さんをじっと見つめて
石神井寅彦:「ん?」瞬き。「え、なに?」
サヤ:両手を合わせる
サヤ:「ごちそうさまでした!」
石神井寅彦:「……」「ふっ」
石神井寅彦:「ばか、そんなんしなくても出すよ」
サヤ:「流石大人!かっこいい!」
石神井寅彦:「子供は調子いいなー」

GM:ロイス取得と購入ができます。
神領此折:ロイスは無し
神領此折:購入はボデマ
神領此折:1dx+2
DoubleCross : (1DX10+2) → 1[1]+2 → 0 (ファンブル)

サヤ:ボデマ
石神井寅彦:ファッファンブル
サヤ:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 6[3,6] → 6 → 失敗

神領此折:ボデマ工場が爆発した…以上です
GM:無のボデマ
石神井寅彦:ボデマ!
石神井寅彦:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 8[3,7,8] → 8 → 失敗

石神井寅彦:だめ
石神井寅彦:サヤさんにロイス取ります 庇護:〇/不安
石神井寅彦:以上!
サヤ:神領此折/信頼○/寂寥
サヤ:石神井寅彦/親近感○/不安
サヤ:以上です
GM:ありがとうございます!


ミドル3


GM:ミドル3。シーンプレイヤーはサヤさんにしておこう。
GM:出る人は侵蝕をおあげなさ~い
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (48 → 55)
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (39 → 42)
石神井寅彦:逆になんなの
GM:怖がってる
サヤ:サヤの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (64 → 72)
サヤ:でかいでかい
GM:格差社会!
GM:図書館で秀介に話を聞きに行くシーンです。


【雫原市立図書館 雨宿分館】

GM:あなたたちはサヤさんが出会い、貝原という少女に関わったという樋高秀介に話を聞きにここへやってきた。
樋高秀介:「おや、サヤさんだね。本も取り寄せてあるよ」
サヤ:「わーい、ありがとー!」
サヤ:「今日は友だちも連れてきちゃったんだけど大丈夫?」
神領此折:「こんにちは」その後ろからひょこりと顔を出す
樋高秀介:「もちろん、ここは公共の施設だからね」
樋高秀介:「こんにちは」
サヤ:「やった。こっちは此折くんでね。」
サヤ:「こっちは寅彦にいに!」
石神井寅彦:「にいに…」最後尾にいた。
樋高秀介:「…? お兄さんかな?」
石神井寅彦:「普段は地域振興課にいまして」名刺を取り出す。役場のカヴァー用のもの。
樋高秀介:「おお。最近は若い人も多いですよね。有難いことだ」受け取ります。
樋高秀介:「此方は用意が無くて申し訳ない」
石神井寅彦:「いえいえ、気になさらず」へらっと笑う。「こっちこそ、うちのが、お世話になったみたいで」
樋高秀介:桶屋と名乗られたサヤさんとは姓が違うが、珍しい話ではない。図書館によくいるし、片親なのかもしれない。自分と同じに。
樋高秀介:「いえいえ。今日は本をお探しで?」
石神井寅彦:「いやー、すいません。ふたりの保護者役として一緒に来たもんで」
サヤ:「うん。それも楽しみにしてたんだけど」
サヤ:ちらっと寅彦さんを見上げる
石神井寅彦:「話、聞きたいんだよね」サヤちゃんを見返す。
樋高秀介:「…ああ。あの本の、かな」
樋高秀介:本を二冊手にしている。同じ童話集。落丁のものと、正しいもの。
神領此折:「……!本が2冊…」
樋高秀介:「こっちが落丁のほうでね。うちの蔵書だ」
サヤ:「最初はそういうお話なのかと思ってビックリしちゃった。」
石神井寅彦:「おれも話はじめに聞いたとき、びっくりしちゃった」
樋高秀介:「はは、そうだね。彼女は…貝原さんは、むかし正しいほうを読んだと言っていたから」
樋高秀介:「初めてこっちから読んだら驚くか」
樋高秀介:「お兄さんと…此折くんだったかな。二人は知っているかもしれないが、科学館で亡くなった子がいたろう」
神領此折:「…はい、聞いたことがあります」
石神井寅彦:「ええ」目を細める。
樋高秀介:「その子が亡くなる前日だった」
樋高秀介:「こんな雨の日にね。急に来たんだ。凍えていて、空腹だと言って。ひざ掛けを貸して、お茶を淹れて…」
樋高秀介:「たまたまサンドイッチを買っていたから、渡して…」記憶をたどるように遠くを見る。
樋高秀介:「申し訳なさそうに食べていてね。それ以外、何も話してはくれなかった。聞く勇気もなかった」
サヤ:じっと、樋高さんの目を見つめながら彼の言葉を聞いている
樋高秀介:「家出少女というのかな。いろいろと事情があって、大人にも頼れなかったのだそうだ。亡くなってから知ったことさ」
石神井寅彦:「…彼女が、あなたに教えてくれたのは」
石神井寅彦:「絵本の落丁のことだけ?」
樋高秀介:「ああ。それ以外、ほとんど会話すらしていない」苦笑する。
サヤ:「でも、ずっと覚えてたんだ。」
樋高秀介:「どうにかできたかもしれないと思う」
神領此折:じっと本を見比べる、一人、いや二人で当てもなく町をさまよっていた時、不安だったのは確かだ
樋高秀介:「警察なり、それこそ市役所なりね。連絡するか迷っているうちに、彼女はいなくなってしまった」
樋高秀介:「どうにか助けてあげられたのかもしれない」
サヤ:「そっか…」
サヤ:「あのね。」
樋高秀介:「うん?」
サヤ:「こんなこと聞いて、失礼だなって思われちゃうかもしれないけど。」
サヤ:「もし、もう一度貝原さんに会えるなら。」
サヤ:「秀介さんは、どんな言葉をかけてあげたい?」
樋高秀介:「……」サヤさんを見返す。
樋高秀介:「……山ほどある。きっと、たくさん話しておけばよかった。…でも」
樋高秀介:「そうだな」
サヤ:少し怖がっているような瞳の色、だけどまっすぐに樋高さんを見つめている
樋高秀介:「困っているのなら力になりたい、と。そう話したかったな」
サヤ:「ふふ、やっぱりそうなんだ。」
樋高秀介:「…やっぱり?」
サヤ:小さな手で、樋高さんの手を握る。
樋高秀介:握られる。
サヤ:小さな手であるのに、何故か包み込まれるような感覚があった
サヤ:「だって、俺は秀介さんに助けてもらっちゃったもん。」
サヤ:「貝原さんに比べたら、小さくて、ちっぽけなことだけど。」
サヤ:「俺はすっごく嬉しかったよ」
樋高秀介:「…本のことか」くしゃりと笑う。「それは…良かった」
樋高秀介:「良かったよ」
石神井寅彦:「……」サヤさんの頭をわしゃわしゃ撫でる。
サヤ:「わ。なになに…!」
サヤ:両目を瞑りながら、どこか嬉しそうな声を出す
石神井寅彦:「ひっひ」答えず、へらへら笑う。
石神井寅彦:「樋高さん、…まあ、月並みな言葉ですけど」
石神井寅彦:「その貝原さん。亡くなった原因は…なんつうか」少し言葉に迷う。
石神井寅彦:「事故とか事件とかじゃなくて…、運命的なものだったって聞きましたよ」
樋高秀介:「ええ。…そもそも、あまりきちんと暮らせていなかったようで、心身もだいぶ弱っていたそうで」
樋高秀介:「結局、ご遺体も無縁仏として納められたと聞いた」
石神井寅彦:「そっか」複雑そうな顔をする。
樋高秀介:「…ふ。でも、皆さんに聞いてもらったのは…少し」
樋高秀介:「嬉しかったというのも妙だが。良かった。忘れたくなくてね」
神領此折:「忘れたくない…」
サヤ:「大丈夫だよ。俺も絶対忘れないから。」
石神井寅彦:「……」「…それで、本をそのままに?」
樋高秀介:「はは。そうです」
樋高秀介:「これを直してしまったら、あの日のこともなかったことになるようで」
樋高秀介:「そんな理由です」
神領此折:「……」
神領此折:「これ、読んでみてもいいですか?」
樋高秀介:「ああ。ぜひに。あのお話は、明るい話じゃないが……」
樋高秀介:「そう」
樋高秀介:「あの日、あの子はページを示してこう言ったんだ」
樋高秀介:「この本は前にも読んだことがあるけど、こっちのほうがいい、と。この物語は、悲しい話だから」
樋高秀介:「ただ星になって、その間はなにも起きないなら、二羽はこちらのほうが幸せだろうと」
樋高秀介:本を此折くんに渡す。
神領此折:丁寧に受け取る、他の館のものだからか妙に緊張した
神領此折:本来の、落丁の無い方を取って目次を探し、それらしい題名を見つけページをそちらに送る
サヤ:「あー此折くんずるい!俺にも読ませてよー」
GM:『光の鳥と影の鳥』
GM:光を食べる黒い鳥がいた。ある日、金色の鳥と仲良くなる。
GM:だが、その鳥は光でできていたので、光を食べていくとどんどん元気がなくなってしまう。
GM:ある日、黒い鳥はそれに気づいて、食べるのをやめ、やがて餓えて死んでしまう。
GM:金色の鳥はそれを悲しんで、黒い鳥を連れて月へと飛んでいく。
GM:月に、また一緒にいられるようにお願いするために。
GM:だれかが願いを叶えたのか、偶然か。
GM:飛んでいくうちに二羽は星になって、寄り添って夜空で今も輝いている。
GM:それは、そんな物語だった。
神領此折:頁を送ると次の話のタイトルが出てきたので、ここで話は終わりなのだろうと思い本を閉じる
サヤ:《完全演技》で涙を抑え込んでいる
石神井寅彦:ふたりの後ろから内容を覗き見ている。
石神井寅彦:「なんていうか」しげしげと眺める。
神領此折:ちらりとサヤさんの顔色を覗きこむがいつも通りの顔だったことを認め、本を樋高さんに返す
サヤ:「二人は、お星さまにならないと一緒に居られなかったんだ…
石神井寅彦:「世知辛い話だなあ」
樋高秀介:「本当にね」受け取る。
樋高秀介:「……だからかな」
サヤ:「?」
サヤ:樋高さんを見つめる
神領此折:「ページが抜けている方が良かった、と」
樋高秀介:「ああ」
樋高秀介:「…彼女は亡くなるとき、プラネタリウムにいたのも」
樋高秀介:「これを読んだからなのか、とか、いろいろ考えたがね」
樋高秀介:「……こういうことも。言えてよかった。彼女のためにもだし、僕のためにも」
サヤ:「ううん、こっちこそありがと。」
サヤ:「本も出し、秀介さんのお話も聞けて嬉しかった。」
石神井寅彦:「…そんなに気にしちゃうのは」
石神井寅彦:「自分が誰かのお父さんだから?」
樋高秀介:「…鋭いな。そうかもしれない」
樋高秀介:「娘がいてね。当時の貝原さんと、年が近いはずだ」
樋高秀介:「…誕生日だったんだよ。その日に」
石神井寅彦:「娘さんの?」
樋高秀介:「そう」苦笑する。「最初は事件の疑いもあって、あのころは帰るのも遅くなって、苦労を掛けたな…」
石神井寅彦:(父子家庭だもんね)言わずに思う。
石神井寅彦:本の匂い。…紙の匂い。
石神井寅彦:「ハハハ。可愛い娘さんなんだ」
樋高秀介:「そりゃあ勿論」
石神井寅彦:「お、だいたいこういう流れだと、待ち受けを見せられちゃうんだよね」
石神井寅彦:サヤさんと神領くんに言って笑う。
樋高秀介:「はは。撮られるの、嫌がるものでね…反抗期かなあ」笑う。
神領此執:『確かに』
サヤ:「難しい年頃だねえ」
樋高秀介:「もしどこかで会ったら、よろしく頼むよ」
サヤ:「そういう時は」
神領此折:「よろしくされました」
サヤ:「お父様にはお世話になってますって言えばいいんだっけ?」
樋高秀介:「…それはちょっと違う気がするな…」
神領此折:「本を見せてもらったお礼分ですが、それくらいは」
サヤ:「秀介さんも難しい年頃…!」
石神井寅彦:「ハハハ…」苦笑している。
石神井寅彦:頑張りますと思うだけ思い、言うのはやめた。

GM:シーン終了。
GM:ロイスのあれそれと購入ができます。
サヤ:わいわい
石神井寅彦:わおわお
神領此折:ロイスは保留で
石神井寅彦:こちらもロイスは保留!
石神井寅彦:ボディーアーマー買います
サヤ:図書館のお兄さん/樋高秀介/好意○/罪悪感に変更
石神井寅彦:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 4[3,3,4] → 4 → 失敗

石神井寅彦:ウム 以上です
サヤ:ボデマチャレンジ
GM:罪悪感っ
神領此折:ボデマします
サヤ:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 9[2,9] → 9 → 失敗

サヤ:ダメ
神領此折:1dx+2
DoubleCross : (1DX10+2) → 2[2]+2 → 4

神領此折:無理、以上で
GM:はあーい!


ミドル4


GM:ミドル4。フリートーク。
GM:登場する人は0d10。
GM:あるいは無を上げてね。
石神井寅彦:0d10
DoubleCross : (0D10) → 0

サヤ:0
石神井寅彦:ほう…ここが侵蝕率0で登場できる世界か
サヤ:こんな異聞帯を…私達は…


石神井寅彦:事前にできるだけの調査を終えて、じゃあ実際に科学館跡に行ってみようということになって。
石神井寅彦:その道中。
石神井寅彦:「サヤちゃんさんさー」隣を歩くサヤさんに聞きます。
サヤ:「どうしたの、にいに?」
石神井寅彦:「それまだ続けんの」笑う。
石神井寅彦:「サヤちゃんて。なにを起源とするあやしなの?」
サヤ:「えー、それ聞いちゃう?」
石神井寅彦:「聞いちゃった。ダメだった?」
サヤ:少し気恥ずかしそうにはにかむ
石神井寅彦:その様子に、首を傾げます。
サヤ:多分、普通の人にとっては実家のお母さんのことを聞かれるような、子供の頃の話を聞かれるような
サヤ:そんな恥ずかしさを感じているのだと思われる
サヤ:「えーっとね。」
石神井寅彦:「うん。知りたいなー」
サヤ:「えーっとね。」
石神井寅彦:「ハハ。どしたの」
サヤ:「実はね、俺も、自分がどこからきたのかはよくわかってないんだ。」
サヤ:「ただ、この町には色んなお話が昔から伝わってて」
サヤ:「俺は、そんなお話の中の一つから生まれたってことだけは覚えてる。」
サヤ:どこか、"あやし"らしい表情でそう語り
サヤ:「こういうのね、なんか恥ずかしいんだ。自分のことよくわかってないみたいで。」
サヤ:「他の兄さんや姉さんたちは結構はっきりしてるのにさ」
石神井寅彦:「そういうもの?」サヤさんを見やる。
サヤ:「そういうもの」
サヤ:ホントは、恥ずかしいのと、少し寂しいのが混じっているのかもしれない。
サヤ:自分が何から生まれたのかはわからないあやふやさ。それはどこか孤独を感じさせられて
サヤ:その小さな孤独は、お山の”あやし”たちが紛らせてくれるけど。でも確かに在り続けている
石神井寅彦:「そっか…確かに」ひとりごとのように言う。
サヤ:「変かなー?そんな風に感じちゃうのって?」
石神井寅彦:「ん? ううん」
石神井寅彦:「確かにさ。自分が一番知ってるはずの、自分のこと、分かんないんだもんね」
石神井寅彦:「恥ずかしいっつうか…やりづらいっつうか」
石神井寅彦:「自分だけなんだかなーって」「寂しいっつうか?」
サヤ:「オヤジは優しいし、おばあちゃんたちだって、涼さんだって遊んでくれてるのに?」
石神井寅彦:「それとこれとは別でしょ」笑う。
石神井寅彦:「そうしてたら、自分のこと分かるわけじゃないじゃん」
サヤ:その言葉に驚いたように、一瞬眼を丸くして
サヤ:「へー、そうなんだ。」
サヤ:寅彦さんの手を握り、体重を預けるようにして体を傾ける
サヤ:子供のように、駒のように寅彦さんの体を軸にして廻る
サヤ:「寂しくないのに、寂しいってこともあるんだ。」
サヤ:「もしかして、俺も難しい年頃なのかな?」
サヤ:どこか楽しげにそう言った
石神井寅彦:「んー?」されるがまま。穏やかに笑っている。
石神井寅彦:「そうね。寂しくないから、寂しいってこともあるよ」
石神井寅彦:楽しげに笑う姿を見る。子供に見える。
石神井寅彦:「いいじゃん、難しい年頃。子供らしいよ」
サヤ:「あはは、ありがと。」
サヤ:「でも、寅彦くん。」
石神井寅彦:「ん?」
サヤ:「これ、内緒だよ?」
サヤ:しー、っと細く白い人差し指を寅彦さんの唇に当てる
サヤ:「オヤジにも言ったこと無いんだから。こんなこと」
石神井寅彦:顔に触れられるのを避けようとして、迷ってる間に済まされる。
石神井寅彦:なので、その華奢な指先を自分の手で取る。
サヤ:「自分でもわかってない、俺のこと。」
サヤ:「寅彦くんになら、わかってもらってもいいかなって思ったから言ったんだからね。」
石神井寅彦:「…じゃあ、サヤちゃん」
サヤ:「なぁに?」
石神井寅彦:「ありがと」顔を覗き込む。「うん」
石神井寅彦:「……分かられてもいいかなって、思ってくれたの、嬉しかったから」
石神井寅彦:サヤさんと自分の小指を絡める。
石神井寅彦:「内緒にしますよって約束」
サヤ:「あ、これ知ってる。指切りげんまんってやつ。」
石神井寅彦:「そ」笑う。絡めた指先を揺らす。
サヤ:嬉しそうに二人の指先を見つめている
石神井寅彦:「……あなたがこっそり教えてくれたこと、誰にも言わないし。言ってくれて嬉しいのも、ぜんぶホントだけどね」
サヤ:「?」
石神井寅彦:困ったように笑う。「アテナシ様じゃなくて、初対面のおれでいいのかなあ」
サヤ:「だって、寅彦くん、人の話を聞いちゃう性分なんでしょ?」
石神井寅彦:「そうねえ」
サヤ:「それに、秀介さんにも、優しくしてくれた。」
サヤ:「俺もね。」
サヤ:「色んなお話を、聞くのが、読むのが、大好きなんだ。」
サヤ:「でもね。」
石神井寅彦:「うん」表情を眺めながら、相槌をうつ。
サヤ:「そのせいで、人を傷つけちゃうこともあるんだ。」
サヤ:「今日の話だって、あれは、秀介さんの……傷だった。」
石神井寅彦:「うん」目を細める。
サヤ:「話を聞く前から、俺はそうだってわかってたのに。」
サヤ:「あの人から、お話を聞くのを我慢できなかった。聞かせてってせがんじゃった。」
サヤ:「そうしたら、秀介さんだって、俺だって辛くなるってわかってるのに。」
サヤ:「……寅彦くんはさ、怖くないの?」
サヤ:「人のお話をさせて、其の人の古傷から血が流れることが」
サヤ:「その痛みが、自分にも伝わってくることが、さ」
石神井寅彦:「んー」
石神井寅彦:「そうねえ」励ますように、サヤちゃんの頭を撫でる。
サヤ:「ん……」
石神井寅彦:「さっきだって、樋高さんが言ってたでしょ」微笑む。
石神井寅彦:「なんだかんださ。みんな、自分が怪我してること、知ってほしいんだよ」
サヤ:「ふふ」
石神井寅彦:「誰にも言いづらいけど、誰かに言いたいことって、誰だってあると思うし…」
サヤ:「そういう風に言ってくれて」
サヤ:「こうやって優しく撫でてくれてるから」
サヤ:「寅彦にいにに、話したの」
石神井寅彦:「はは」ワシャワシャ撫でる。
サヤ:「人を見る目あるでしょ?」
石神井寅彦:「参りました」へらへら笑う。「…あのね、サヤちゃん」
サヤ:「なあに?」
石神井寅彦:「痛いなあって話を聞いてくれた人が、一緒に痛がってくれたら、おれは嬉しいよ」
石神井寅彦:「でも、それが嫌になったら、いつでもおいでね」
石神井寅彦:「サヤちゃんの傷になっちゃったら、よくないし」
サヤ:「寅彦にいにもね。」
石神井寅彦:「ははは」
石神井寅彦:「言われると思った」笑う。
サヤ:「いつか、にいにのお話も聞きたいな。」
石神井寅彦:「んー」
石神井寅彦:「大人になったらね」困ったように笑って、それだけ言った。


ミドル5


GM:ミドル5。シーンプレイヤーは神領くん。
GM:出る人は侵蝕をあげよう!
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (55 → 60)
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を1D10(→ 3)増加 (42 → 45)
石神井寅彦:お前ーーッ
サヤ:サヤの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (72 → 80)
サヤ:にゃ、にゃが!!
GM:格差がやばすぎるが
GM:このシーンは科学館跡のプラネタリウムで夜光と会うシーンです。
石神井寅彦:やっちん!
GM:着いたところから描写してはじめていくぜ


【雨宿町・神野島科学館跡・プラネタリウム】

GM:すこし前、神領くんたちが雨を凌いだ廃墟。
GM:その埃っぽく、忘れ去られたような建築の中。
GM:張られたロープに頼りなく閉鎖されたプラネタリウムがある。
GM:あなたたちはそこに行き着いた。
石神井寅彦:「此折くんー」サヤさんと一緒にやって来る。
神領此折:「お待ちしてました」前に置いたパーカーの水の跡は既に無くなっている
サヤ:「おまたせしましたー」
石神井寅彦:「おはなししながらきましたー」
石神井寅彦:「で、どうですか?」辺りを見る。
神領此折:「そうでしたか」
石神井寅彦:「肝試しに来た学生とか、いないよね」
神領此折:すっと周りを見る、人の気配は薄い、水の跡はないが引っかけるために出したポールなどはそのままになっている
神領此折:「人の気配はないですね、やはり、プラネタリウムの先に行った方がいいのでしょうか」
サヤ:「前にあったのは、そこなんだよね?」
GM:プラネタリウムへのドアは、薄汚れているが崩れてはいない。
神領此折:「ええ、そうですね」
夜光:その向こうから、ふわりと燐光が零れてくる。あなたたちを誘うように。
神領此折:「…この光」
神領此折:「向こうにいるみたいです」
石神井寅彦:「噂をすれば」ドアの向こうを見やる。「ここで話しててもしょうがねえか」
サヤ:「そう、だね。」
石神井寅彦:「なに、怖いの?」サヤちゃんの様子を見る。
サヤ:「そりゃあ怖いよ…!だって怖いもの見せてくるかもしれないんでしょ?怖いものって…つまり…怖いじゃん…!!」
サヤ:「でも、ええっと。怖いけど。怖いだけじゃなくて。」
サヤ:「この先の人には、此折くんと 此執くん、どっちのほうが会いたいのかなって考えてて」
神領此折:「……ふむ」どうです?と聞いてみて
神領此執:「あ、じゃあ俺にしておく」
神領此執:応えるように雰囲気が変わる、別に隠し立てもする必要が無いのでフードもばさりと降ろした
サヤ:「いいの?」
神領此執:「いいのいいの、お互いやりたいと思ったら我慢するなってことにしてるから」
サヤ:と此執くんと、その奥にいる此折くん、二人に話しかけるように
石神井寅彦:フードが降り、こちらにも燐光が生まれる。それを見る。
サヤ:「わかりあってるんだ。」
石神井寅彦:「じゃあ、此執ちゃん知り合いだし。先頭お願いしていいですか?」
神領此執:「理解、とはちょっと違うのかもな、まあお互い快適に生きていくための工夫?」
神領此執:「っと、了解です、じゃ」
神領此執:つかつかと歩いて行ってドアを開ける
石神井寅彦:「おれたちは」サヤさんに手を差し出す。「後ろからついてこ」
サヤ:「うん!」
サヤ:ぎゅっと手を握り返す
GM:開けた先。そこは、もう使われていないプラネタリウムだ。映写機も天幕も、誰も手入れしない。
GM:それなのに、そこには夜があった。暗い天蓋に、光が舞っている。
夜光:そして黒い羽の、天使に似た異形の姿。
夜光:「……やあ、お客さんかな」
夜光:「ぼくになにをお願いする?」
石神井寅彦:「おお…」見事な羽根を見やる。
神領此執:「どーも、久しぶり?初めまして?まあどっちでもいっか」
夜光:「…じんりょうこおり。……じゃない?」まばたき。
神領此執:「まーそうでもあるしそうでもないとも言えるかな、紛らわしかったら神領此執って呼んでくれ」
サヤ:「おお…すごい、わかるんだ…:
夜光:「そう。きみも、ふたりなの」
神領此執:「そういうこと」
石神井寅彦:「夜光ちゃんも、ふたり?」
夜光:「じゃあ、それも。おんなじだ」
夜光:「……そう。ぼくはふたり。ひとりだけど」
夜光:「……願っているのは、わたしだから」
石神井寅彦:「…もうひとりは何してんの?」
夜光:「なにをしている。……そうね」
夜光:少女は映写機のそばに立つ。
夜光:「ぼくはこれだ。映写するだけのもの」
サヤ:怖いものの噂を思い出し、震えを止めるように《完全演技》をする
サヤ:けれど、寅彦さんの手を握る力はわずかに強くなる
夜光:「そして、映されるものが…ぼくが模倣する、そこにあった存在が」
夜光:「美由記」
石神井寅彦:サヤさんを一瞥。握り返す。
夜光:「きみたちとおなじ。ひとつの体のふたりさ」
サヤ:「貝原…美由記さん…」
神領此執:「今の夜光さんは、貝原さんを映写している、っていう感じか?」
石神井寅彦:「みたいね」此執ちゃんに。
夜光:「そう。夜光はただの映写機の、名前だから」
夜光:「それで、きみたちは」不思議そうに。
サヤ:「へえ…」
神領此執:「なるほどな」
夜光:「なにを消してほしいの?」
サヤ:「じゃあ、退屈な時間を消してもらえる?」
サヤ:「こうやって、夜光ちゃんとお話してれば」
サヤ:「それだけで消えちゃうと思うからさ」
夜光:「……ぼくは…」
夜光:「話せることなんてないよ。ぼくにできるのは」
夜光:「映して…それで、それが悲しいなら、消してあげることしか」
夜光:「知らない」
夜光:エネミーエフェクト《ミッドナイトシネマ》を使用します。
夜光:プラネタリウムの天蓋に星が灯る。そしてそこに幻影が立ち昇る。
GM:怖いおばけを見せて、悲しい思い出を消すという。
GM:それは両方とも正しい。彼女はだれかの記憶を投影し、自分のものとするあやしだ。
GM:自分のものであるならば、それはもう、その人からは消してしまえる。
夜光:可愛がっている犬に噛まれた。家族が見ているドラマをこっそり見たら叱られた。
夜光:今日はとても寒いのにお腹が空いて仕方ない。きれいな花を枯らしてしまった。
夜光:好きな女の子に嫌われた。自分のことをうまく好きになれない。
夜光:すりむいた膝が痛い。おじいちゃんが死んでしまった。
夜光:理科のテストの点数が悪かった。伝えたいことがあるのに、うまく言えなかった。
夜光:大きなことから、小さなこと。様々な、人のこころの傷口の記憶。
夜光:人から奪った記憶たちが瞬いては消える。
夜光:「話せることなんて、ぼくのことも」「わたしのこともないよ」
夜光:「ここには人の思い出しかないから」
石神井寅彦:(いま一瞬)(すげー最近、聞いたようなの…)天蓋を見上げながら、ちょっと顔をしかめる。
サヤ:「そうなの?」
サヤ:「夜光ちゃんは、そうやって色んな人の悲しい記憶に触れて」
サヤ:「夜光ちゃん自身も悲しいと思ったりしなかった?」
夜光:まずサヤさんに。「…?」
夜光:「これしかないから、わからない」
夜光:「これが悲しいと思っているのか、わからない」
夜光:「ずっとこうだから」
サヤ:「そうなんだ。」
サヤ:「俺は、見てるだけで、なんだかつらい気持ちになったよ。」
サヤ:「それなのに、こうやって人の悲しさに触れてあげられる夜光ちゃんは優しい子で」
サヤ:「そんな優しい子と仲良くなれたら、嬉しいなって。」「そう思ったよ」
神領此執:「なあなあ夜光、じゃあ俺からも一つ聞いていいか?」
石神井寅彦:「………」サヤさんを見やる。
夜光:「どうぞ」サヤさんの言葉を、いまだ呑み込めぬまま。首を傾げる。
神領此執:「あんたはどうして人の記憶を映してあげようと思ったんだ?」
夜光:「消したいから」
夜光:「言ってくれないとわからないし、傷口が見えないと治せないもの」
夜光:「だから映して、見て、そして触って、消すの」
神領此執:「消す?」
夜光:「そうしたら、もう辛くないでしょう?」
夜光:「ここにある悲しみは、ぜんぶわたしが貰ったの」
夜光:「もう思い出せないように」
夜光:ふわりと燐光が舞う。
石神井寅彦:「黒い鳥の反対だ」ひとりごちる。
石神井寅彦:「いや」燐光を見やる。「金色の鳥なのかな」
夜光:燐光が此執くんの肩に、ひらりと触れる。
夜光:揺らぐ。「……きみもふたりなら、おなじなら」
夜光:「……あるのかな」一瞬、景色が揺らぐ。
夜光:小さなロッカーから、たくさんの物が落ちてくる。それだけの風景が流れる。
夜光:「……?」
夜光:「これは、悲しい?」
神領此執:「あー」
神領此執:「確かに、此折は悲しいって言っていたな、これ」

神領此折:細い麻縄と、それに括り付けられた札に囲まれた刀
神領此折:周りに横たわっているのは、血を吹き出し、角や羽と言った異形を生やしながら倒れている人間、そうだったはずだ
神領此折:掠れるように何かを言っているようではあったが、その声は届かない
神領此折:それが日常だった、その流れの中で消費される命であることを承知していた
神領此折:だから自分の番が来たと言われたときも、特に何も思わなかった
神領此折:…結論から言うと、俺は、五〇六と振られた番号の肉体は、生き残った
神領此折:五一〇の肉体は消えたが、意識は俺の中で生きているようだった
神領此折:彼は生きている頃からの様子からして、外に興味もあったのだろう、俺はどうせ執着も無い命だ、好きに使ってくれと彼に言ったのだが
神領此執:『いや駄目だろそれ、寝覚め悪いし』
神領此折:……本当に変わったことを言う
神領此折:それからは成功した者として任務を受け、それを淡々とこなしていた
神領此折:時々外に出ようと五一〇は言っていたが、その段取りはあまりにも無理があり、何より俺にとって出る理由は無いから黙殺していた
神領此折:床の死体も、バラバラの異形も、任務で討伐したジャームも、俺の心をなにごともなく通り過ぎて行った
神領此折:通り過ぎていかなかったのは、本当に些細なことで
神領此折:任務前だっただろうか、いつものように自分に設置されたロッカーに行き、通信機と簡単な物を取り出そうとして
神領此折:確かに五〇六と番号の振ってあったそれの扉を開けたら、ざらざらと目の前に俺の入れたはずのない私物が落ちてきた
神領此折:「…………」
神領此折:沈黙、だけれども心の中で確かに
神領此折:『もういいです』
神領此折:と言った
神領此折:そこから先は早かった、出ていく理由は特になかったけれど、いる理由も特にない
神領此折:それを汲み取ったのだろう、あっという間に研究所の扉からは青空が差し込んでいて
神領此折:気が付けば俺の体は平原の星空を拝んでいた、そういう話だ

夜光:その投影を凝視する。
夜光:「ああ…」
夜光:「ふたりになったきみの思い出」
夜光:「……ぼくなら消してあげられるのに」
サヤ:言葉を紡ぐことも出来なかった。自分の想像力を遙かに越えた物語にただ圧倒された
石神井寅彦:困った顔をする。勝手に見てしまった。
神領此執:「ちょっちょっそれはタンマ!さすがに消されたら怒るって此折!」
夜光:「……どうして?」
夜光:「悲しいんでしょう?」
神領此執:「なんでって……だってその思い出も此折のものだろ?」
夜光:「でも、なかったら、此折は悲しいことがなくて…いいんじゃないの」
夜光:「わたしは…そう思う」
神領此執:なんて言おうか一通りわたわたとして
神領此折:すっと、所作が変わる、どうやら少し怒っているように見える
夜光:「あっ。此折だ」
神領此折:「悲しくても俺の思い出です、勝手に持っていかないでください」
夜光:「そうなの?」首を傾げる。「大切なの」
神領此折:「はい」「持ち物が少ないので」
神領此折:「せめて手元に残っているものは、大事にしないと」
神領此折:「それに」
神領此折:「まだそれが悲しい、って、必ずしも決まってない、です」
夜光:「…」少女の顔に、初めて表情らしいものが浮かぶ。困ったという風情。
神領此折:それを言い切って、恥ずかしがるようにフードをかぶり直す
夜光:「そっか…」
石神井寅彦:「…」此折くんの背中をポンと叩いて。「……えっとね」
石神井寅彦:夜光ちゃんに視線を向けます。
夜光:ぱたぱたと羽根を動かす。
石神井寅彦:「そもそもおれ達、まったく別の目的であなたに会いに来たんだよね」
夜光:「? そうなの。どんなお願い?」
石神井寅彦:「お願いじゃないよ」苦笑する。
石神井寅彦:「あなたみたいな能力をもつ人は、実は世界にいっぱいいて」
石神井寅彦:「実は、あなたが外に出れば、そういう人と一緒に暮らすこともできるの」
石神井寅彦:「そういうことをお話しに来ました」
夜光:困った色がより深くなる。燐光が迷うように舞う。
夜光:「考える、考えるけど」
夜光:「……困る。…ぼくが外に…」ゆらゆら。その姿が揺らぎ、薄れていく。
夜光:「そうしたら」
夜光:「美由記は、どうしたら」ぷつり。
夜光:《瞬間退場》を使用。
神領此折:「…………」
石神井寅彦:「あ、あー」「話の入り口だったのに…」
サヤ:「難しい年頃だからね」
サヤ:言いながら、此折くんに振り返る
神領此折:「……帰りましょう」
サヤ:「ごめんね。君のお話、勝手に覗き見ちゃった。
神領此折:「いえ、終わったことなので」
石神井寅彦:「………共振もさ」
石神井寅彦:「似てるよね。今のと」
石神井寅彦:話題を変えるように言って、笑う。「帰ろっか」
サヤ:「…うん!」
神領此折:「ですね」そそくさと去って、でもなんだかそのままなのも申し訳ないので前自分が出したものは片づけて
サヤ:そう言って行きでは石神井さんと繋いでいた手で
サヤ:今度は、神領さんと石神井さんの手を握る
サヤ:なんとなく繋がっていたいと思ったからだ。それはやはり寂しかったからかもしれない。
サヤ:「帰ろ帰ろ!怖いおばけが出る前にね!」
石神井寅彦:「はは」笑う。「支部に戻って再調査だ」

GM:シーン終了。ロイスうんぬん、購入が可能です。
神領此折:ロイスは保留、夜光との関係もニュアンスは若干変わるけど感情の変更は無いので
サヤ:先輩?/夜光/好奇心○/恐怖
サヤ:ボデマ
サヤ:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 8[4,7,8] → 8 → 失敗

神領此折:購入はボデマ
サヤ:ダメ
神領此折:2dx+2
DoubleCross : (2DX10+2) → 4[3,4]+2 → 6

神領此折:うーん無理
石神井寅彦:うーん
神領此折:以上で
石神井寅彦:ロイス…………
神領此折:あ、そうだ
神領此折:サヤさんにバデム使ったら財産1でボデマ手に入りそう…?
サヤ:は…!
GM:最強エンブレム!
神領此折:使っちゃいます…?
石神井寅彦:GMさま~ロイスを 夜光&貝原美由記で取得してもいいですか?
サヤ:使っちゃいましょう
GM:いいよ!
石神井寅彦:あざ!
石神井寅彦:夜光&貝原美由記/庇護:〇/脅威/ロイス これで取得します 満杯なり
神領此折:じゃあバディムーヴ使ってサヤさんの達成値に+3します
サヤ:わーい、財産1で購入!
サヤ:手伝ってくれた此折くんにあげます
サヤ:自分の分は持ってるので
神領此折:貰います!ありがとうございます…!
石神井寅彦:ボデマ購入!
石神井寅彦:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 9[3,6,9] → 9 → 失敗

石神井寅彦:だめでした~次回に期待
石神井寅彦:以上です!
GM:はあい!


ミドル6


GM:ではミドル6。情報収集と共有のシーン。
GM:シーンプレイヤーは石神井さん、出る人は登場ダイスをふろう!
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を1D10(→ 7)増加 (45 → 52)
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を1d10(→ 2)増加 (60 → 62)
サヤ:サヤの侵蝕率を1D10(→ 8)増加 (80 → 88)
サヤ:いや、おかしいおかしい!!
GM:サヤち!?
石神井寅彦:ヒエ…
GM:で、では情報項目を提示します

★貝原美由記について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉10
★「プラネタリウムの天使」について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉10
★おまけ判定 〈調達〉5



GM:おまけ判定はシナリオ進行には影響しませんが、開けると嬉しいおまけがあるよ。
石神井寅彦:えーっなんだろ メイド装備とかかな
石神井寅彦:PC3だし待機してるね お二人とも好きな方いって
GM:それはコスプレシーンを強制用意すればいけるかもしれんな 検討しよう(?)
サヤ:大人ー
サヤ:神領くんどっちいきます?
神領此折:ふむ
神領此折:興味から行くとプラネタリウムの天使かな
神領此折:そっちいきます
サヤ:じゃあ、貝原さん行きます。
サヤ:★貝原美由記について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉10
サヤ:《生き字引》思い出の一品も使います
サヤ:9dx+2>=10
DoubleCross : (9DX10+2>=10) → 9[1,3,3,4,5,6,8,9,9]+2 → 11 → 成功

サヤ:やったぜ
GM:おしおし
神領此折:じゃあプラネタリウムの天使で
神領此折:2dx+2
DoubleCross : (2DX10+2) → 7[6,7]+2 → 9

神領此折:財産点1点使います、残り2点
石神井寅彦:ふたりともさすがだぜ
GM:さすが!
サヤ:頼れる
GM:石神井さんはおまけ判定ができるよ。
石神井寅彦:わーい!じゃあ最後におまけ判定します~
石神井寅彦:3dx>=5
DoubleCross : (3DX10>=5) → 7[2,5,7] → 7 → 成功

GM:完璧ですねっ
石神井寅彦:宣言忘れてた 調達で素振りでした!はーい
GM:では全部公開していきますね~

★貝原美由記について
雫原市外で生まれ育った少女。家庭は貧しく、内向的な気性だったと証言されている。
窃盗癖に悩んでおり、それによって家庭や学校で問題を起こすことが多々あった。
周囲に打ち明けられず不和を深め、家出同然に失踪。あちこちを彷徨い、窃盗を繰り返して過ごす。最後の数日間は辿り着いた神野島科学館跡のプラネタリウムで寝泊まりをしており、そこで亡くなった。
彼女の願いは、「生まれ変わったら、誰も悲しませないような存在になりたい」ということ。他者の記憶を映写し、奪うことで、他者の悲しい思い出を抹消することが現在の彼女の目的である。


GM:ネクスト!

★「プラネタリウムの天使」について
「プラネタリウムの天使」の正体は夜光であり、貝原美由記である。
夜光は映写機から発生したあやしだが、UGNでは《オリジン:ヒューマン》に区別される性質を持つ。
その起源は二年前に亡くなった貝原美由記。彼女がプラネタリウムで亡くなる際の思念に、発生したてのあやしが感応されて個が生じた。
夜光は自身の領域に貝原の記憶や思念を投影し、増幅させることで成長したが、同時に貝原としての人格に呑まれつつある。
このまま放置すれば、やがて夜光は貝原美由記の複製に成りはて、ただ彼女の望みを叶えるだけのジャームとなるだろう。
→任意のタイミングでトリガーシーンに移行できます。


GM:情報はこんなかんじ。おまけはこれだよ。

★おまけ判定
支部で科学館跡を調査。岩石標本から【慰石の欠片】が発見されました。
アイテムカード【慰石の欠片】を入手。

ステージ限定アイテム『慰石の欠片』
種別:アイテム(使い捨て)
バックトラック時に使用。PC全員のダイスを+1d10する


石神井寅彦:やった~
GM:というわけでバクトラでこれを使ってね
石神井寅彦:はーい
サヤ:嬉しい~
神領此折:わあい

【雨宿町町役場・地域親交課】あるいは【UGN雨宿支部】
GM:夜光と接触したあなたたちは、彼女と貝原にまつわる調査を行った。
GM:現在はその報告に集まっている。
石神井寅彦:「ふたりともー」会議室に入って来る。
サヤ:此折くんと指遊びをやっています。
神領此折:「どうも」ぺこりと椅子の上から頭を下げる
石神井寅彦:「かわいいことしてる」笑う。
石神井寅彦:「あのね。調査部の人たちが、これ食べながら話せばって」
サヤ:「仲良しなので」
石神井寅彦:饅頭。渡す。
サヤ:「わー。ごちそうさまです。」
神領此折:「あ、ありがとうございます…」
石神井寅彦:「はい。あとこれも」
石神井寅彦:白い石の欠片。
神領此折:「これは……?」
石神井寅彦:「サヤちゃんのが知ってるかも」
サヤ:「もしかして、オヤジに会った?」
石神井寅彦:「ううん」へらっと笑う。「これは、調査部の人達が、科学館跡から出てきたってくれたの」
サヤ:「へー。」
サヤ:「色んな所に有るんだね。これ。」
サヤ:「でも、嬉しいな。」
サヤ:「なんだかオヤジが頑張れって言ってくれてるみたいで」
石神井寅彦:「そっか」目を細める。
石神井寅彦:「持ってると、侵蝕を一時的に抑えることがわかってんの」神領くんに言います。
神領此折:「なるほど……」
石神井寅彦:「お守りだと思って。持っててね」
神領此折:「わかりました」この街に来てから、省みられることが増えた気がするなと思いつつ、それを受け取る
サヤ:「なんか優しい感じがするんだよー」と言って
石神井寅彦:パイプ椅子に腰かける。冷たい。
サヤ:「あのね。」
石神井寅彦:「ん」サヤさんを見ます。
サヤ:「夜光ちゃん…貝原さんのことなんだけど。」
サヤ:「夜光ちゃんは、悲しい思い出を消せるって言ってたでしょ?」
石神井寅彦:「言ってたね」
サヤ:「それでね、なんとなく思ったんだけど。」
サヤ:「秀介さんの中にある、貝原さんの思い出は、悲しい思い出だよね。」
サヤ:「多分、きっと秀介さん以外にも、貝原さんの思い出を持ってる人が居て」
サヤ:「それはきっと少なからず悲しい色が塗られてる」
サヤ:「それをさ、夜光ちゃんが、もし消しちゃったとしたら」
サヤ:「夜光ちゃんは、どうなっちゃうのかな…」
サヤ:"あやし"の存在が、不確かであやふやなものであることをサヤは実感として知っている。
サヤ:そして、それをかき消えないように繋ぎ止めているものの一つが誰かの想いであることを、色んな人から教わった
石神井寅彦:「んー」
石神井寅彦:「これじゃ」手のひらに握る白い石…慰石の欠片をちいさく投げて、掴み直す。
石神井寅彦:「肩代わりできない領域まで、踏み込んじゃうかもね。たしかに」
サヤ:「やっぱり、そうなんだ。」
サヤ:>神領此折:「悲しくても俺の思い出です、勝手に持っていかないでください」
神領此折:「……」資料をめくる、書いてあったのは彼女のオリジンと、そこから予想できること
サヤ:不思議と、胸に残った言葉を脳裏に浮かべる
サヤ:「思い出って、大事なんだね。たとえどんなに悲しくても」
神領此折:「……」顔を上げる
神領此折:「少なくとも、俺にとってはそう、なんだと思います」
サヤ:「…かっこいいなあ」
サヤ:ぼそり、とそうつぶやく
サヤ:「貝原さんはね。ちょっとだけ、俺と似てるんだ。」
神領此折:「似ている?」
サヤ:「他の人も、自分も悲しませるかもしれないってわかっていても」
サヤ:「やめられない悪い癖があった。」
サヤ:「でも、貝原さんは俺より真面目だったから。」
サヤ:「きっと、そのことに本気で苦しんだんだ。」
サヤ:「だから、今度は『誰も悲しませないような存在になりたい』って願って」
サヤ:「そう願って、あの子達が生まれた。」
サヤ:「でも、ね。」
サヤ:「それは素敵で優しいことだと思うけど。」
サヤ:「忘れさせることでしか誰かを救えないと信じちゃうのは」
サヤ:「俺は、すごく悲しいことだと思うんだ。」
石神井寅彦:「そうだねえ」
石神井寅彦:資料には、貝原美由記の生前の人物像が記録されている。
サヤ:「だから、俺は出来るならあの子達を助けたい。」
サヤ:「えっと、最初のお仕事の話からはちょっとズレちゃったけど。そう思いました。」
石神井寅彦:「…記憶を忘れさせる、つまり、奪うって方法になっちゃうのはさ」
石神井寅彦:「そういうやり方しか知らないからなのかもね」
サヤ:「……」石神井さんの言う言葉をすぐに噛み砕けなかった
神領此折:「そういうやり方しか……」
サヤ:サヤは、生まれてすぐに”お山"で保護をされて、それからも色んなもの与えられて育った"あやし"だからだ
石神井寅彦:「いや。なんか結局、美由記ちゃん。人から盗んじゃってるのかなーって」困り笑いをする。
神領此折:「…なら、それ以外を知れば間に合いますかね」最近であった小さな友人のことを思い出しながら
石神井寅彦:「だと思いますよ?」此折くんを見て笑う。
サヤ:「奪うだけじゃ、いつか全部なくなっちゃうのにね」
神領此折:「……支部の人が、このままだと夜光さんも危ないと」
石神井寅彦:「うん」
サヤ:「そうなの?」
神領此折:さっと資料を出す
神領此折:「このままずっと進めば、夜光さんがいなくなって、貝原さんとそっくり同じになってしまった人が残ってしまうみたいで」
神領此折:「…俺のことも、忘れるのかな」
石神井寅彦:「……いまのは」
石神井寅彦:「いま、そう思ったのは、此折くん? それとも、此執ちゃん?」
神領此折:「…俺です」
石神井寅彦:「俺ですか」笑う。
石神井寅彦:「夜光ちゃんと仲良くなるの、まだできてないもんね」
神領此折:「仲良くしたいかどうかはわかりませんが」
神領此折:「このまま忘れられるのは…その…」
神領此折:「嫌です」
石神井寅彦:「はは。だからー、そこは仲良くしたいって言えよー」笑って言う。
サヤ:「俺は、夜光ちゃんたちと仲良くなりたいよ」
サヤ:「だって、やり方がちょっと危なかっしいだけで、きっと優しい子だもん」
サヤ:間違っている、とは言わない。彼女の純朴な願いから生まれたやり方を、間違っていると言いたくなかった
石神井寅彦:「そうねえ」
石神井寅彦:「美由記ちゃんの願いは切実で、奪う方法しか知らないだけだし」
石神井寅彦:「夜光ちゃんだって、美由記ちゃんの願いを叶えてあげなきゃってなっちゃってるんだろうね」
石神井寅彦:「……黒い鳥も金色の鳥もいたんだな」ひとり呟いて笑う。
サヤ:「あの子達が」
サヤ:「お星さまになっちゃう前に止めるには、どうすればいいかな」
石神井寅彦:「んー」
石神井寅彦:実力行使に出て有無を言わさず支部に連行するような案も頭にはちらついたが。
石神井寅彦:「…まずは、おれ達の性分を試してみるのがいいんじゃない?」
サヤ:「損な性分だ」
サヤ:くすり、と笑う
サヤ:「でも、あの子達の助けになれるなら、きっと悪いことじゃないよね。」
石神井寅彦:「うん。痛みに気付いてあげよっか」目を細める。
石神井寅彦:「…ってことで」神領くんを見ます。「良いですか? 此折さん」
神領此折:「……大丈夫です」
神領此折:慣れてないけれど、きっとそれを試みることには奪うこと以上に価値があると思うから
石神井寅彦:「うん」頷く。
石神井寅彦:「………にしても」
石神井寅彦:ゆるっと腰かけ直す。「奪った記憶って、戻せるのかなあ」
サヤ:「あー…」
石神井寅彦:「んんー…」眉を寄せる。
石神井寅彦:「…嫌な予感が当たらなきゃいいけど」ぼやく。
サヤ:「なんか難しいこと考えてる?」
サヤ:寅彦さんの顔を覗き込む
石神井寅彦:「うーん」サヤさんの顔を見返す。
石神井寅彦:「夜光ちゃんが、いろんな人から奪った記憶を見せてくれたでしょ」
石神井寅彦:「その中に、知り合いの女の子の記憶っぽいのがあって……」
サヤ:「それは、心配だね」
石神井寅彦:「うん…ただの気のせいかもしれないんだけどね。ちょっと気になっちゃった」
神領此折:「返せるものなのでしょうか…」
石神井寅彦:「返せると信じましょ。だめだったら」
石神井寅彦:「働きます。おれが」へらっと笑う。
サヤ:「あはは」
サヤ:「変なの、不安だらけのはずなのになんだか自信たっぷりに聞こえる」
サヤ:どこか安心したように、にこやかに微笑む
石神井寅彦:「あら、恥ずかし。かっこつけちゃった」
石神井寅彦:いつも浮かべている、へらっとした笑み。
サヤ:「しょうがないよ、かっこいいもん」
石神井寅彦:「ん」瞬きする。「ははは」
石神井寅彦:「それは返さないでもらっとこ」

GM:シーン終了。ロイス購入うんぬん!
神領此折:ロイス保留で
神領此折:購入どうしようかな
サヤ:ロイス保留
石神井寅彦:ロイス満杯!
サヤ:ブルーゲイル
石神井寅彦:引き続きボデマ購入にいどみます
石神井寅彦:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 7[3,6,7] → 7 → 失敗

石神井寅彦:ダメッした
サヤ:3dx>=20
DoubleCross : (3DX10>=20) → 10[1,2,10]+2[2] → 12 → 失敗

サヤ:ボデマだったら!!
石神井寅彦:悔しいね…
神領此折:石神井さん
石神井寅彦:神領くん!
神領此折:バデム要ります…?
石神井寅彦:ほしい!
神領此折:上げます!
GM:うおお +3のちから
石神井寅彦:やった!さらに財産2点を払って12点にします!
石神井寅彦:買います 装備!
サヤ:パワ!!!
神領此折:で、応急でも買おうかな
神領此折:夜光さんが怪我したら大変なので
神領此折:2dx+2
DoubleCross : (2DX10+2) → 2[1,2]+2 → 4

神領此折:無理だった、以上で
石神井寅彦:可愛い理由
GM:優しい…
GM:以上!


ミドル7


GM:つづいてはミドル7。
GM:フリートークなので0d10!かわりに購入もできない。
石神井寅彦:0d10
DoubleCross : (0D10) → 0

神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を0増加 (62 → 62)
サヤ:0d10+89
DoubleCross : (0D10+89) → 0[]+89 → 89



【新市街・おおた食堂】
GM:サヤさんの知人(おばあちゃん)が経営する小さな食堂。
GM:つねにテレビが流れ、競馬や俳句の番組が音楽のように優しくざわめく。
サヤ:机にベターっと体を寄せている
サヤ:「ふあー、やっぱりここ落ち着くー」
神領此折:何をたべようかと筆文字を紙に書いたようなメニューが貼ってある壁を見る
石神井寅彦:「はは。孫みたい」
サヤ:「大田のおばあちゃんはねー、料理の天才だから何を頼んでも美味しいよ」
サヤ:「よく言われるー」
サヤ:と嬉しそうな顔で寅彦さんに返す
石神井寅彦:「ふふ」それにこっちも笑う。
石神井寅彦:「此折くんって、量食べれるの?」
石神井寅彦:「あるよ。カツとか。唐揚げとか」指さす。
神領此折:「……ふむ」
サヤ:「俺的には餃子定食オススメだよ」
石神井寅彦:「そうなの? じゃあおれそれにしよっかな」
神領此折:「では餃子定食を、量は…学校で特に言及されないくらいの量は食べているかと…」
石神井寅彦:「あ、ちゃんと学校行ってんだ」ゆるゆる笑う。
サヤ:「学校かー、いいなー」
神領此折:「そもそも歩いているときに問題にされたのが学生のはずなのに昼の街中を歩いていたことだったので…」
石神井寅彦:「そりゃ問題だ…」「じゃあサヤちゃん、こっち餃子定食2つにします」
サヤ:「はーい」
サヤ:「おばあちゃーん!!餃子定食2つねー!」
石神井寅彦:「あなたはどうすんの?」
サヤ:「俺はね。大田のおばあちゃんのきまぐれ定食をもらえるの」
石神井寅彦:「あはは。特別メニュー」
サヤ:大田のおばあちゃんのきまぐれ定食:大田のおばあちゃんの昼飯の残りをいい感じにアレンジしてもらえる
サヤ:「何が出てくるかいっつも楽しみなんだ。」
GM:では、注文を受けたおばあちゃんがそれらを作ります。
GM:餃子定食と、筑前煮に竜田揚げらしきものがついた定食がやって来る。
サヤ:「やった!筑前煮だ!おばあちゃんの筑前煮大好きなんだ!」
神領此折:ありがとうございますとお盆を受け取り、自分の前に置いて
神領此折:いただきますと丁寧に手を合わせ食べ始める
サヤ:幸せそうに筑前煮を頬張っている
神領此折:餃子はもっちりした皮の上にカリカリの羽がついてとてもおいしい
サヤ:「やっぱり大田のおばあちゃん天才~。どう?餃子も美味しいでしょ?」
石神井寅彦:「あげる」此折くんのお皿に餃子をいくつか移す。
神領此折:こくり、とサヤさんの言葉にうなずき、石神井さんが乗せた餃子を意に介することなくいただいていく
石神井寅彦:「美味しいですよー」へらっと笑う。
神領此折:時々喉を通るお味噌汁も豆腐とわかめの歯ざわりのコントラストがいいアクセントになっている
神領此折:ひんやりとしたお新香もほどよく塩気とうまみがあってご飯が進む
石神井寅彦:餃子を箸で割る。肉汁が溢れてタレと混ざる。
サヤ:なんとなく嬉しそうに此折くんがご飯を食べてる様子を見ている
石神井寅彦:「はは」視線を移す。
神領此折:もくもくと定食を食べている、普通の男子高校生並みには食べるようだ
サヤ:「ふふ、気に入っていただけようで何よりです」
石神井寅彦:「真面目な話さ」
サヤ:視線を寅彦さんへと向ける
石神井寅彦:「学校に行く前は」言外に、セルに居た時のことを指す。
石神井寅彦:「こういう風にご飯食べることもなかった?」
神領此折:とん、と一度お味噌汁でご飯を流し込んで
神領此折:「糧食ならありましたが、それだけですね」
石神井寅彦:「なんか…あれ見て」
神領此折:「ゼリー状のパックかブロック状の携行食糧かくらいです」
石神井寅彦:「夜光ちゃんの見た目スルーしたのも分かるなーって」
石神井寅彦:「詳しく聞いても大丈夫なの? 触れない方がいい?」
神領此折:「…あなたがいいのであれば」
石神井寅彦:「損な性分だからねえ」サヤさんを見やる。
サヤ:「俺も聞きたいな」
サヤ:「此折くんと此執くんがよければ」
サヤ:「大田のおばあちゃんは奥でサスペンスドラマの再放送見てるしね。」
神領此折:「俺はいいですよ、此執も大丈夫だと」
神領此折:「どこから聞きますか?」
石神井寅彦:「此折くんと此執ちゃんが、話したいところからかな」
石神井寅彦:「誰かに聞いてほしいこと、ない?」
神領此折:「聞いてほしいこと……」
神領此折:むむむ、と考え込んでいる
サヤ:「難しかったら、俺はあの映像の後の話を聞きたいな」
サヤ:「どうやってこの街に来たのか、とか」
神領此折:「大体は、映像のとおりで」
神領此折:「映像の後は、適当に歩いていました」
神領此折:「どうせなら目新しいものがある方がいいって此執が言ったので、建物がある方に」
神領此折:「で、歩いていたら警察の人に見つかって」
神領此折:「何をしているんだと聞かれたので全部話したら」
サヤ:「また怖い人達が出てきた」
石神井寅彦:「ふ」笑う。
神領此折:「支部長とか支部の人がいっぱい出てきてそのまま支部まで連れてこられました」
石神井寅彦:「当時そこそこ話題になったらしいね…職質された子が脱走してきたチルドレンだったって…」
サヤ:「ふむふむ。もしかしてさー」
サヤ:「此折くんって、結構世間知らず?」
神領此折:「………そうですね」もしやここまでで伝わっていなかったのだろうか、という感じで首を傾げる
サヤ:「そっかそっか。火消しのところにもいるんだねー」
石神井寅彦:「なに、共感?」
サヤ:「そうだね。俺も知らないこととかわかんないこととかいっぱいあるし。」
石神井寅彦:「外出れて、楽しい?」
石神井寅彦:「…これは、ふたりに聞いてます」
石神井寅彦:笑って、付け足すように言う。
神領此執:『もちろん』
神領此折:「間髪入れずに此執がもちろんと言いました」
サヤ:「楽しいし、今は嬉しい」
石神井寅彦:「あ、三人だったな」また笑う。
神領此折:「俺は…まだよくわかりません」
石神井寅彦:「でも良かった。嬉しいの?」
サヤ:「だって、わかんないことだらけの子でも、人に優しく生きる場所があるって知れたんだもん」
サヤ:「"お山"以外にも、そういうところがあるのがすごく嬉しいの」
サヤ:「だって、なんか希望が見えた気がしない?」
石神井寅彦:「希望?」
神領此折:「希望」
サヤ:「夜光ちゃんも、きっと今のやり方が以外で優しく居られる場所があるはずだって」
サヤ:「そう思えたのです」
石神井寅彦:「そうね」目を細める。「お月様だ」
サヤ:「お月さま?」
石神井寅彦:「うん。黒い鳥が、願い叶えるために向かった場所」
サヤ:其の言葉を聞いて、にっと笑う
サヤ:「でも、今度はお星さまにはさせないよ。」
サヤ:「今度は、二人は自分の羽根で空を飛んでもらうんだ」
石神井寅彦:「ん。その調子」笑って頷く。
石神井寅彦:「……此折くんもさ」
神領此折:「はい」
石神井寅彦:「あの時の…ロッカーの光景、悲しいって言ってたでしょ」
神領此折:「そう…ですね…」
石神井寅彦:「でも、わかんないかも?」
神領此折:思えば、あれが初めて自分で何かを決めた瞬間だったのかもしれない
神領此折:「悲しい、って言っていいのかも、まだよくわかってませんが」
神領此折:「ああいうのは、嫌だなとは思います、それだけは本当です」
石神井寅彦:「うん」
石神井寅彦:「自分の持ち物、勝手にいじられそうになるの、嫌だよね」
神領此折:「…はい」
神領此折:「だから、思い出が無くなるのも、嫌だなあと」
石神井寅彦:「うん」「それ、ちゃんと言えたの、かっこよかったよ」
石神井寅彦:「あなただけのものだし。大事にしてね」
神領此折:「……はい」
神領此折:「大事に、します」
石神井寅彦:「うん。頑張って」
石神井寅彦:そう言ってから表情を崩す。「…やだな、これ、説教くさくなってない?」
神領此折:肯定するようにひじきの煮物を口に入れる、ふんわりと磯と醤油の香りと人参の甘味が口に広がる
サヤ:「ちょっとだけねー」
石神井寅彦:「うわー、はずかしい」
サヤ:目を細めて、少しおどけたような寅彦さんの姿を見つめている
サヤ:「寅彦くんも」
石神井寅彦:「ん」
サヤ:「なにか、自分のものを勝手にいじられて、嫌だなって思ったことあるの?」
石神井寅彦:「………」
石神井寅彦:苦笑する。「まあね」
サヤ:「詳しいことは、大人にならないと教えてもらえない。かな」
石神井寅彦:「ううん…」「…んん」
サヤ:ちょっとさみしげに微笑む
石神井寅彦:「そうね、って言ってもいいんだけど…」困り笑い。
石神井寅彦:「…嫌だなと思ったことも、自分のものだから」
サヤ:「ん…」
石神井寅彦:「それも、ちょっと、大切にしたいんだよね」
石神井寅彦:「ごめんね」
神領此折:「…その出来事も、石神井さんのもので」
神領此折:「それを抱えておきたいと石神井さんは思った」
神領此折:「そういうことですかね?」
サヤ:「あはは」
石神井寅彦:「……やめて、丁寧に解説しないで…」
石神井寅彦:「その通りなんだけど、恥ずかしいから…」
サヤ:「謝るぐらいなら、嘘をついて誤魔化したっていいのに。」
神領此折:「…俺としては、この上なくわかりやすかったので、やはり石神井さんはすごいなと思ったのですが」
サヤ:「そうしない寅彦にいにが、すごく好きだよ」
石神井寅彦:「このやろ」此折くんの皿にまた餃子を移す。
石神井寅彦:それから、サヤさんを見る。
石神井寅彦:「……サヤちゃんは」
サヤ:「なあに?」
石神井寅彦:「自分のこと、嫌いになったこと、あるの?」
サヤ:「…意地悪な質問だあ」
石神井寅彦:「商売柄が出ちゃったか。すみません」苦笑する。
サヤ:少しの間、考えるような素振りをして
サヤ:「俺の全部を、嫌いになったことはないよ。」
サヤ:「色んな人が俺に優しくしてくれるし。そんな俺を嫌うのはその人達に失礼なことだと思うから」
サヤ:「でも、ちょっとだけ」
サヤ:人の傷口をえぐるとわかっていても、その人のお話を求めてしまうところとか
サヤ:「嫌いな部分は、ある…かな」
サヤ:自分なりに一生懸命導き出した言葉で、寅彦さんの質問に答えます
石神井寅彦:「…誤魔化さないでいてくれて、ありがとう」
サヤ:「む…なんか仕返しされてる?」
石神井寅彦:「そうなっちゃったか」苦笑する。「ごめんなさい」
サヤ:「謝らないでよ。」
サヤ:「そうやって、自分のことを考えるの、意外と楽しいって思ってるんだから」
石神井寅彦:「あら」目を丸くして、笑う。「…そっか」
石神井寅彦:「それも、あなただけのことだもんね」
サヤ:それに
サヤ:揺れる水面を宥めてくれるような彼の言葉から
サヤ:彼自身のお話を覗こうとするもの、どこか楽しいのだから
サヤ:「えへへ、みんな食べ終わったね」
サヤ:「おばあちゃーん!お勘定おねがーい!」

GM:シーン終了。


マスターシーン


【雨宿町・神野島科学館跡・プラネタリウム】
GM:それはあなたたちが訪れるより前の、とある日。
樋高梢:少女が入ってくる。みつあみの髪、中学の制服。
樋高梢:鞄には買ったばかりのレターセットが入っている。月と星があしらわれたそれは、文房具屋でずっと迷って、ようやく買えたものだ。
夜光:「どうしたの。ぼくにお願い?」
夜光:燐光。黒い羽根の少女がふわりと現れる。
樋高梢:「…ちがうよ。確かめに来たの」
樋高梢:異形の姿に一瞬驚きつつ、言葉を続ける。
樋高梢:「わたし、あなたが誰かわかるよ。あなたは」
樋高梢:「貝原、って人でしょう」
夜光:「覚えているの。あの子の……、わたしのことを」
樋高梢:「会ったことはない。ないけど…そうなんだ。そっか」
樋高梢:「天使じゃなくて。貝原って人なんだ」
樋高梢:(手紙を書くなら。わたしはこの人に言わなくちゃいけない)
樋高梢:息を吸って。「お父さんに」
樋高梢:「わたしが電話をしなければ、あなたは。おばけになんか、ならなかったのかも」
GM:外の雨の音は、ここには届かない。
樋高梢:「あの日。わたしの誕生日。家にひとりで…だから、早く帰ってきて、って」
樋高梢:「それで…お父さんが遅れて帰ってきて、それからすぐに、警察だかに電話してて」
樋高梢:「私はそれが……それを」
樋高梢:「あのとき。知らない人なのに、そんなのより、私、誕生日なのにって」
樋高梢:「そう思ったんだよ。そんなこと、思ったんだ」
夜光:天使が少女を見つめる。告解を聞くように。
夜光:「それは。わたしのせいね」
樋高梢:「違う」
夜光:「どうして。わたしがいたから、あなたを傷つけた。そうでしょう」
樋高梢:「違う…違うよ」
樋高梢:「誰にも言いたくなかった、誰かに聞いてほしかった。……わたしがあの日、どうにかできたのかもって」
樋高梢:「そうじゃないんだよって言われたいけど、言われて信じられないことの方が、怖くて」
樋高梢:「……でも、わたし…」
樋高梢:「わたしさえ…」
樋高梢:言葉に迷う。迷って、黙り込む。
夜光:「わたしさえいなければ」
夜光:「あなたはそう思わずに済んだ。あなたは悲しくはならなかったんだよ」
夜光:ふわりと少女が手を伸ばす。
夜光:「映す必要も、ない」
夜光:「ごめんなさい」
樋高梢:「何」びくりと肩を揺らす。
夜光:「ごめんなさい。私が、消してあげるから…………」

樋高梢:光が舞う。星みたいだと思う。
樋高梢:「なに言っても、怒ったり裁いたりしないからね」。言われたことを思い出す。
樋高梢:言えばよかったな、と思う。こうして後悔を、したのだろうか。お父さんも。
樋高梢:そう思った記憶さえも、光になって吸い上げられて、なくなった。


ミドル8


GM:全員登場ですが、最初は神領くんにのみ登場してもらい、サヤさん石神井さんは途中で合流してもらう形となります。
GM:場面的にはそのままクライマックスに流れ込むかんじ。
石神井寅彦:後で合流組もいま振っちゃった方がいいかな?
GM:登場侵蝕はここで一気にやっちゃってもらおうかな。忘れそう
石神井寅彦:はいはい
サヤ:サヤの侵蝕率を1D10(→ 2)増加 (89 → 91)
GM:(GMが)
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を1D10(→ 4)増加 (52 → 56)
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (62 → 66)
サヤ:やっと低い出目が出た
GM:よかった
石神井寅彦:ここでジェネシフトしてもいいですか…?
GM:いいですよん
石神井寅彦:ありがとうございます
GM:メチャクチャ低いなw
神領此折:同じくジェネシフトしたいです…!
石神井寅彦:2d10+56
DoubleCross : (2D10+56) → 11[4,7]+56 → 67

GM:いいよ~♡
石神井寅彦:侵蝕67になりました
神領此折:5d10
DoubleCross : (5D10) → 19[4,3,5,5,2] → 19

GM:会話をゼロで2シーンやったもんなそういえば
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を17増加 (66 → 83)
石神井寅彦:神領くん、あと2上げなきゃじゃないかな?
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を2増加 (83 → 85)
神領此折:ほんとだ17になってた…
GM:センクス!
GM:ではやっていきましょう~

【雨宿町・神野島科学館跡・プラネタリウム】
GM:外は雨だった。あなたが彼女と出会った日と同じ、冷たい雨。
GM:あなたたちは彼女。あるいは彼女たちと会うために、そこへやってきた。
夜光:「お願いがないのに、たくさん来るね」
神領此執:相変わらず灯りの無い入口を雨の音で確かめ、ビニール傘を閉じる
神領此執:閉じた傘は適当に傘立てに突っ込んで
神領此執:「無かったら来ちゃダメか?」
夜光:「……どうなのかな。ぼくはそういう人に、会ったことがないし」
夜光:「わたしは」
夜光:「わたしのこと、忘れてほしいのにって思う」
神領此執:「うん」どかっとその辺のソファーに胡坐で座る
神領此執:「忘れてほしいって…迷惑かけるから?」
夜光:「そうだと思う」
夜光:「どうして、ひとりでいられないのかなって、思うよ」
夜光:「きみは思わないの」
神領此執:「んー」頭をかこうとしてフードがあったのでばさっと取る
神領此執:「いや俺は別に」
神領此執:「迷惑かけないでやるなんてこと絶対無理だし」
神領此執:「だったらなるようになるしかねーかなって」
夜光:不思議そうにする。そう話す少女が貝原であるとあなたは分かる。
夜光:「ふしぎ」
夜光:「あの記憶だって、悲しいのは此折で、きみは違う、みたいだし」
夜光:手を伸ばしてみる。「きみたちは、ふたり」
神領此執:「そだな」その手をぱし、と取る、それなりに冷たい
夜光:まばたき。「ふたりなら」
夜光:「……羨ましいな」
神領此執:「ん?」
夜光:「忘れてほしいの。この子にも」
夜光:「きみに夜光と名乗った、ぼくに、わたしのこと、忘れてほしい」
神領此執:「………おお?」と一瞬固まって
神領此折:『おそらく貝原さんは夜光さんにも自分のことを忘れてほしいのかと』
神領此執:「………おお」傍目でみると勝手に納得した
神領此執:「それもやっぱり迷惑かける、いや、既にかけてるからか?」
夜光:「そう。わたしの願いを、勝手に叶えてくれるの」
夜光:「わたしを映写して、生まれたせいで」
神領此折:『映写機として貝原さんの願いを映しているそれ自体が迷惑なんじゃないかという自責、ですかね』
夜光:「……きみたちは、話せるの。きみたちで」
神領此執:「ん、ああ、それはできるぞ」
神領此執:「俺の方からも聞いてみたいんだよな、だったら夜光に迷惑かどうか聞いてみればいいって言おうとしてたところだし」
夜光:「……できないんだ」
夜光:「できないんだよ、わたしたちは」
神領此執:「できないのか…」
夜光:「羨ましいの」自分に尋ねるように言う。
夜光:「ぼくは言う。ぼくはきみの願いを叶える、って」
夜光:「……やってみようか」
神領此執:「頼もう」なお完全に話を飲み込んではいない
夜光:燐光がまたたく。「ひとりとひとり、ぼくとわたしときみ、で」
夜光:一人合点したように呟く。
夜光:「大丈夫。ほんの少し」
夜光:「ほんの少しだ」
夜光:エネミーエフェクト《失われた隣人》を使用します。
神領此執:「ん?あれ、ちょっとまてよ」
神領此執:「これまずい奴?」
GM:これは〈意志〉対決にこちらが勝利することで、指定したキャラクターを認識できなくなるというものです。
GM:夜光が対決に勝利すると、あなたたちはそれぞれの人格で会話ができなくなる。
神領此折:『まずい奴ですね』
夜光:代わりに、ぼくたちがそれぞれお互いに会話ができるようになるのです。
夜光:やってみよう。
GM:とりあえず夜光が〈意志〉で振ってみましょうか。
神領此折:お願いします
夜光:3dx+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 7[4,4,7]+6 → 13

夜光:回ってない。まあいいでしょう。
GM:どうぞ。
神領此執:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 7[1,4,7] → 7

神領此執:無理
夜光:やったあ
GM:エフェクトの対象キャラクターは此執くん。認識対象は此折くん。
GM:これによって此折くん・此執くんはお互いを認識できず、会話も出来なくなります。解除条件については、PC全員が合流してからお話ししますね。
夜光:「…」
夜光:「きみたちをひとつにして、ぼくらをふたりに」
夜光:光が降る。投影された夜空が揺らぐ。
夜光:ぱちん、と光が弾けた。
夜光:そうして、あなたの隣人は。消えてしまう。
神領此折:『……此執?』と声をかけてみるも
神領此執:それは聞こえていない
神領此執:ただ、いつもそこにあるものが、ない
神領此折:『…………』そういうエフェクトか、と認識したら、もう下手に動くこともせず
神領此折:そのまま沈黙した
神領此執:「え、あ、此折」
神領此執:何より、自分が表にいた状態でこれが起こるのは一番避けたかった
神領此執:「…………」
神領此執:ぐるり、と夜光の方を向く、宵闇にぽっかりと金が二つ浮いている
夜光:「……そう……違うの」ひとりで呟いている。
夜光:いや、ふたりで。それは誰にも聞こえることはない。
夜光:あなたは良く知っているだろうが。
神領此執:「…………」す、と手を握りこんで、飛び出すまであと1秒を切ろうとしたところで
サヤ:不意に何かが崩れる音がした。
神領此執:音の方向はわかっている、飛び出しながら確認しようとしたところで
神領此執:「たまたま」初速を殺す位置に物が落ちてきて動きが止まる
サヤ:「此折くん、大丈夫?」
神領此執:「…此執、多分平気じゃねえ」
神領此執:ぶん、と手を振る、青白い光が夜の科学館を斬る
サヤ:「変わってたんだ。ごめんごめん」
サヤ:サヤは、極めて近い未来に限って自分や相手に都合のいい未来を呼び込む術を知っている。
サヤ:だから、今なにか彼にとって都合の良いことが起こったことということを確信しているが、それが何かはわからない。
サヤ:「もしかして、邪魔しちゃった?」
神領此執:「んー、わかんね」
サヤ:此執くんと此折くん、そして夜光に向けて言葉を投げる
神領此執:「でもどっちにしろ早めにそいつの首落とすかもしれん」
夜光:外の喧噪を気にしていない。先ほどと同じ様子だ。
石神井寅彦:「…こら、こらこらこら」
石神井寅彦:サヤさんに遅れてプラネタリウム内に入ってきます。
石神井寅彦:此執くんと夜光さんの間に入る。
石神井寅彦:「そんなこと言ったら、此折くんが悲しむでしょ」
神領此執:「そうだけど………」ちら、と夜光を見る、相変わらず気にしていなさそうだ
サヤ:「それに、此執くんも同じでしょ?」
神領此執:「同じ?」
サヤ:「夜光ちゃんを殺しちゃったら。」
サヤ:「きっと、此執くんも此折くんと同じ悲しみを背負っちゃうよ」
神領此執:「うーん……」それはそうかもしれない、と思い返しつつも
神領此執:「でも、あれどうやって取り返すんだ?」
神領此執:す、と手から伸びた剣で夜光を指す
石神井寅彦:苦笑しながら、その目の前でハンズアップしている。
石神井寅彦:後ろに夜光ちゃん。
石神井寅彦:「…それを考えて、見つけること自体がさ」
石神井寅彦:「盗むばかりじゃだめだよって教えてあげることが…、おれ達がここに来た理由じゃない?」
GM:現在、神領くんはレネゲイドの一部を奪われ、人格の疎通能力も奪われているという状態にあります。
石神井寅彦:「此折くんがいなくなったワケじゃないよ。大丈夫」
GM:これの状態を解除するためには、あなたたちが言葉などを通して此折くんと此執くんの意志を繋げる必要があります。

☆判定「夜幕を上げる」
GM:というわけで、ここでは《失われた隣人》の解除判定を行います。
GM:解除判定できるのはエフェクト対象である此執くん。意思で判定、 難易度は30です。
GM:ただし、判定できない人は支援ができます。
GM:できる支援判定はこれ。

【隣人の抵抗:神領此折が可能】
意志判定。難易度を達成値の数字だけ下げられる。
【仲間の手助け:サヤ・石神井寅彦が可能】
意志判定。達成値÷2(最大5)だけ支援補正値を掛けられる。


GM:また神領くんは現在の侵蝕にかかわらず、戦闘用人格の効果を受けてもいいです。
神領此執:了解ですー
GM:つまり四人で意志判定をがんばろうということです。
GM:質問はあるかた!てをあげてー
石神井寅彦:支援補正値…つまり…サヤ・寅の達成値÷2の数字を、 神領くんの判定の際、固定値にしてもらえるということ…!
GM:なんて優秀なエージェントなんだ
GM:そういうことです。
石神井寅彦:じっちゃんの名にかけて!
サヤ:じっちゃんの名前教えてもらえる!?
石神井寅彦:ヤッベ
神領此執:じっちゃんハンターだ
石神井寅彦:じゃあ先に支援判定を頑張ってみましょうか
GM:どうぞっ
石神井寅彦:はーい 支援で素振りで振りますね~
石神井寅彦:素振りじゃない 嘘
石神井寅彦:5dx+1 意志
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[3,5,9,9,9]+1 → 10

石神井寅彦:おお!やったよじっちゃん!
GM:自慢の孫よ
GM:サヤさんもどうぞ!
サヤ:ふぉっふぉっふぉ、流石じゃ寅彦
石神井寅彦:じっちゃん…!
サヤ:僕も同じく意思で!思い出の一品使用
サヤ:8dx+2
DoubleCross : (8DX10+2) → 10[2,3,4,5,5,5,7,10]+4[4]+2 → 16

サヤ:ふぉっふぉっふぉ
石神井寅彦:じっちゃんスゲー!!
神領此執:めちゃくちゃ出てる
GM:じっちゃん引退できるで
GM:てわけで補正値は10。
石神井寅彦:ちなみにGM
GM:ほいな!
石神井寅彦:ここで質問というか提案というかしたいのですが
GM:おおっ。なんでしょう!
石神井寅彦:こちらのイージーエフェクト《虹の香り》のフレーバーで、神領くん達しか知らない香りを発生させることで
石神井寅彦:なにかプラスの補正がはたらいたりしないでしょうか…?
GM:おじいちゃんそういうのに弱いんだよな
サヤ:めちゃいい…!
神領此執:おお……
GM:+2の補正値をあげましょう…
神領此執:ありがとうございます…!!
神領此執:あ、じゃあこちらからも
GM:おじいちゃん孫に弱いからそういうの泣いちゃう
神領此執:雑踏の王持ってるんですけど
GM:なんてことだ
GM:そんなものがあったら…
神領此執:これで+補正とかつきますかね…?
GM:相手を探し出すのにうってつけってわけですね。完璧な理論
GM:+2の補正をあげます
神領此執:ありがとうございます…!
神領此執:判定行っても…?
GM:いいですよっ!
神領此執:8dx+14
DoubleCross : (8DX10+14) → 7[1,1,1,3,3,5,6,7]+14 → 21

GM:おおっ
GM:おおー!
石神井寅彦:あと9足りない?
神領此執:ですね…
GM:ん、此折くんのほうの判定がないか
神領此折:お
神領此折:やります
神領此折:値は一緒でいいですかね?
GM:はい、大丈夫です!
神領此折:8dx+14
DoubleCross : (8DX10+14) → 9[4,4,5,6,7,7,9,9]+14 → 23

神領此折:どっこいどっこい……
サヤ:うおお…!
石神井寅彦:おお!
GM:そのぶんを下げるため
GM:計44.
GM:というわけで判定成功!
神領此執:やった…!

石神井寅彦:「…サヤちゃん、夜光ちゃん見ててくれる?」
サヤ:「わかった。」
サヤ:迷うことなくそう応える
石神井寅彦:うん、と頷いてから、また此執くんの顔をじっと見つめます。
神領此執:「……石神井さん?」困惑したようなそれはそれとして脇に置いておきたそうな顔で
石神井寅彦:「あのね。…占いとかって、だいたいそうなんだけど」
石神井寅彦:「『そういうもの』って思いこんだら、人間って、すごい簡単に、そうなっちゃうんだよ」
石神井寅彦:「『此折くんと話せない』、たぶんあなたは…そういう手品にかかっちゃってる」
石神井寅彦:苦笑する。此執くんの肩に、自分の手のひらを載せる。
神領此執:「手品ってことは……頑張ればどうにかなる奴ですかね?」
石神井寅彦:「そういうこと」笑う。
石神井寅彦:「『こんなもの、頑張ればすぐに取り返せちゃいますよ』って、夜光ちゃんに教えてあげましょう」
神領此執:「…!了解でっす!」
石神井寅彦:笑う。肩に置いた手のひらを離す……ただし、二人の影を見ると、手のひらは置かれたまま。
石神井寅彦:密やかに自分のレネゲイドを注ぐ。郷愁を誘う能力が、彼らしか知らない香りを、彼らだけに感じさせる。
石神井寅彦:《虹の香り》。
サヤ:「此折くんに伝えてよ」
神領此執:「んお?」
サヤ:「まだ全然仲良し授業が終わってないんだから早く戻ってきてねって。」
神領此執:「おお、そうだな、それも言ってやらねえと」
サヤ:「あと、大田のおばあちゃんがまた来てねって言ってたとも言っておいて!今度は唐揚げもオススメだって!」
神領此執:「おう!」
神領此執:それは培養槽の薬品の香り、生気のない、いずれ来るはずだった終わりの香り
神領此執:「……ったく」
神領此執:「こう言われてんだからさっさと出てこい!馬鹿此折!」
神領此執:普段なら言わなくても聞こえる、十分すぎるくらいの声を張り上げた
神領此折:『………』
神領此折:同じ体から発されているはずなのに、思わず耳をふさぎたくなるくらい大きな声が聞こえて
神領此折:再び、チャンネルが合うような感覚がした
神領此折:『聞こえてますが』
神領此執:「あ!?」
神領此執:「今聞こえた!いた!」
神領此執:石神井さんとサヤさんの方を向いてぴょん、と飛んでくる
GM:プラネタリウムの天蓋。不自然に揺らめいて、濁るように揺れていた星の光が。
石神井寅彦:「…っはは!」笑う。「いたか? いたでしょ?」
石神井寅彦:ガシガシと頭を撫でます。
GM:きら、きら、と弾けて、ふたりを隔てる壁を崩していく。
神領此執:「いた!!!!」
夜光:「…!」そこでようやく、肩を揺らし、反応する。
GM:きら、きら。
GM:弾けて、かちりと噛み合った。
石神井寅彦:「よしよし」目を細める。「…じゃあ、教えてあげられるね」
石神井寅彦:「盗む方法じゃ、本当は何も解決してあげられないよって」
神領此執:「おう!ありがとうな石神井さん、サヤさん!止めてくれて!」
サヤ:「止まれたのは、きっと此執くんがそれを望んでたからだよ」
サヤ:夜光さんから目を離さないまま、柔らかな口調でそう返す
神領此執:「でも、俺だけじゃ絶対後悔してたから、やっぱりありがとうな」
神領此執:と言って、そろっと申し訳なさそうに夜光を見る
夜光:「……ごめんなさい」どこか遠く視線を彷徨わせながら、言う。
夜光:「ごめんなさい。此執。此折。これを奪うことが、奪われることが」
夜光:「どんなことか…いまわかった」
夜光:「はじめて聞けたの。…あの子に…おなじもの、見れたの」
夜光:「…ごめんなさい」
夜光:再度言う。「なのに、ぼく」
神領此執:「ん、うう……確かにあんたが持ってったのをもっかい取りあげる感じになっちまったのは良くなかったよな……反射で手を上げちまって悪かった……なのに?」
夜光:「ぼくは、返せない。…ぼくの意志で」
夜光:「ここにある記憶、ぼくは返さない」
神領此執:「……そりゃ一体どうして」
夜光:「……それは」
夜光:「ぼくが美由紀を、失わないために」


GM:シーン終了。ロイスの変更取得のみ可能。
神領此折:ロイス
神領此折:夜光 〇興味/罪悪感 に変更
石神井寅彦:このままでいきます~以上です!
サヤ:ロイスはこのまま!チャンネルもこのまま!
神領此折:以上で
GM:はーい!

クライマックス

GM:クライマックス。
GM:全員登場です。ダイスをふってでてきてね
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を1d10(→ 9)増加 (85 → 94)
石神井寅彦:ジェネシフトもしていいですか?
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を1D10(→ 9)増加 (67 → 76)
GM:いいよー!
石神井寅彦:ありがとうございます!
石神井寅彦:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8

石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を8増加 (76 → 84)
サヤ:サヤの侵蝕率を1D10(→ 5)増加 (91 → 96)


GM:憔悴した様子で、夜光があなたたちを見る。
夜光:「きみたちは…記憶を戻してあげてほしいって、言うんでしょう」
夜光:「だけど、…それは、ぼくは選ばない。選ばないよ」
石神井寅彦:「そうすると、あなたが美由記ちゃんを失ってしまうから?」首を傾げる。
石神井寅彦:「…どうしてそう思うのか、もっと教えてほしいな。できる?」
夜光:苦しげに頷く。「そうだ。映した記憶は、ぜんぶ、ぼくの中に仕舞って」
夜光:「それを開けたら…出て行って。そこに美由記の記憶も、ある」
夜光:「ぼくはあの子を映して、あの子を知って、わたしになった」
夜光:「ぼくはもう、美由記には、なれなくなる!」
GM:天幕にいびつな星が不規則に明滅している。
GM:収縮し、拡大され。
GM:光に呑まれ、影に呑まれ。
GM:強力なワーディングの気配が降り注ぐ。
GM:それはあなたたちの中のレネゲイドを励起させ、おなじものを見せる。
GM:衝動判定です。意志で目標値9。
石神井寅彦:6dx+1>=9
DoubleCross : (6DX10+1>=9) → 10[1,3,4,5,7,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

神領此折:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 9[5,7,9] → 9

サヤ:思い出パワーを使い
サヤ:8dx+2>=9
DoubleCross : (8DX10+2>=9) → 10[1,2,5,5,6,9,9,10]+2[2]+2 → 14 → 成功

サヤ:パワ!!
神領此折:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[9,1] → 10

石神井寅彦:すごいのだ
GM:パワー…
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を2d10(→ 7)増加 (84 → 91)
サヤ:サヤの侵蝕率を2d10(→ 4)増加 (96 → 100)
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を10増加 (94 → 104)
石神井寅彦:みんな!
GM:おっけい。そして同時にステージ限定エフェクト。

オリジナルステージ限定エフェクト《産土の共振》。
タイミング:オート
対象:シーン(選択) 射程:視界
対象に目標値8の意志判定を行わせる。失敗した者は侵蝕率+1d10。
また、判定の結果に関わらず、対象にはそのシーンに登場済みの人物の精神に共振を受ける。

GM:シーン切り替わりなしにマスターシーンが挿入されます。対象になったキャラクターは内容を認識します。対象はPC全員。



GM:そのワーディングは、この土地のレネゲイドとやがて共振を起こす。
GM:あなたたちの心に投影されるのは、彼女が投影し、成り果てようとするその、最初の記憶。

GM:生まれたときには、ふたりきり。
GM:その子の光はもうすぐ消えて、ぼくはひとりになることがすぐにわかった。
GM:遠くを見る目が、天幕を見上げる。なにも映らない空を。
GM:「星が」かすれる声が言う。
GM:「星が見たいな」
GM:ぼくは自分が光を映せることを知っていた。だから、映した。
GM:ほんとうの星なんて見たことがない。弱弱しい光だったと思う。
GM:だけど、その子は笑った。
GM:消えてしまうんだな、とわかった。
GM:それは悲しいことだった。
GM:ぼくはその子を抱きしめた。そこで自分にからだがあることが分かった。
GM:その子の気持ちが流れこんで、わたしになっていく。生きている命はひとつになって。
GM:だけど、その子はいた。
GM:ぼくは覚えていたいのに、わたしは忘れてほしくて、
GM:笑ったはずなのに悲しかった。

夜光:「だめ、だめだ」
夜光:「ぼくは、美由記になって、あの子を忘れないの」
GM:彼女が記憶を開放したとき、貝原美由記の人格を維持することは困難になります。
GM:そのことをPCの皆さんは理解できます。
石神井寅彦:「…貝原美由記ちゃんの人格は、あくまで夜光ちゃんが作り出したもの」
石神井寅彦:「『いると思うからいる』…」首を傾げる。
夜光:こくりと頷く。
石神井寅彦:「…イヤなのね」
石神井寅彦:「いないって、気付いちゃうことが」
夜光:燐光が乱れ飛ぶ。
夜光:「此執と此折にも、ひどいことした」
夜光:「いなくならせたから」
神領此執:「確かにひでえと思ったけどさ……」
夜光:「……うん」
神領此執:「だからと言って許さない、ってわけじゃないっていうかそうだったから止まったというか……」
夜光:「……そうなの?」
神領此執:「ああ、まあともかくだ、それでお前にひどいことしようっていう気はねえよ」
夜光:「此折も?」
神領此執:「あいつは……うん、悔しいけど俺以上に気にしてなかったからな……」
神領此執:「ん、あ、代わる?」と言って少しして
神領此折:「……此執以上に気にしていない、というのは本当です」
神領此折:フードをかぶりなおそうとして、やめる
夜光:「なぜ」
神領此折:「だって、あなただってほしいじゃないですか」
神領此折:「もう一人が近くにいるなら、もっと知りたいし、お話したい、それは自然なことでしょう」
夜光:「……うん。うん」
神領此折:「……さっき、お話してたでしょう」
神領此折:「貝原さんとお話して、どうでしたか」
夜光:「美由記、わからずやで」
夜光:「なくなったらだめだって、聞いてくれない」
夜光:「きみはきみだって言うの」
石神井寅彦:「消えていいって言うんだ」
夜光:「そうなの」
石神井寅彦:「そっか」サヤさんに視線を向ける。
サヤ:その視線に少し悲しげな色を返す
サヤ:「俺はさー」
サヤ:「夜光くんの気持ち、わかるよ」
夜光:「そうなの。きみも、あやしだから?」
サヤ:「そ」
サヤ:『俺』になる前の俺はもっと曖昧な存在だったと思う。
サヤ:多くはないけど、決して少ない人達の間に伝わっている『おはなし』で
サヤ:それぞれの人の中に違う形で伝わっているのに
サヤ:それでもどこかで全部つながっていた。
サヤ:だけど、俺だけがこうして『俺』になって
サヤ:今では、その繋がりがホントにあったのかどうかも、わからない。
サヤ:「変わっちゃうと、二度と戻れないからね。」
サヤ:「それが、怖いのはわかる。」
サヤ:「でもね。」
サヤ:「夜光くんが、貝原さんの哀しみしか知ろうとしないのは、勿体ないよ。」
夜光:「……哀しみ」
夜光:「……うれしい、とか。たのしい」
サヤ:「うん。」
サヤ:「それに、君はこのままじゃ、貝原さんでも夜光くんでもなく」
サヤ:「昔、『貝原さんだったもの』なる。」
夜光:「じゃあ」
夜光:「じゃあ……」
夜光:頭を振る。
サヤ:「君が集めた悲しみも、君自身の悲しみも」
サヤ:「俺が覚えて、伝えていくよ」
サヤ:「だから、全部吐き出して!」
サヤ:「俺達と、友だちになってよ」
夜光:「……なら」顔を上げる。
光の鳥:光が舞って、鳥のかたちに。
影の鳥:影が伸びて、鳥のかたちに。
夜光:「聞いて。伝えさせて。ぼくの」
夜光:「わたしの、なくなっちゃえばいいと思ってた、悲しみも」
夜光:「ぜんぶ」
GM:二羽の鳥が舞い上がる。

GM:クライマックス戦闘を開始します。
GM:エネミーは夜光、光の鳥、影の鳥の三体。
GM:勝利条件は夜光の撃破です。エンゲージはこう。

夜光[18]・光の鳥[8]・影の鳥[4]
(5m)
神領[11]・サヤ[8]・石神井[6]


GM:では、セットアップから。
夜光:《力場の形成》。攻撃力を+10
神領此折:無しです
光の鳥:《得意領域》ダイスを+3。
影の鳥:《得意領域》ダイスを+3。
サヤ:《常勝の天才》自分以外の味方の攻撃力+32、侵蝕が106に
石神井寅彦:《扇動の香り》。このラウンド間、夜光ちゃんを攻撃するPC全員の命中判定ダイス+5個。
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を5増加 (91 → 96)
GM:では演出ある人はしちゃって!GM側はないよ。
石神井寅彦:はい…させていただきます…
GM:やったー!

石神井寅彦:二人の会話を聞きながら、足元の影を静かに動かす。
石神井寅彦:人型から小鳥の影法師が生まれて、天蓋を羽ばたく。輝く星々を巡り、見知った少女の記憶を見つけた。
石神井寅彦:小鳥の影がそれを啄んで、同化。彼女の願いと顛末を知る。
サヤ:「ごめん、寅彦さん」
石神井寅彦:「ん」考え事から我に返るように、パッとサヤさんの方を見ます。
サヤ:「また、寅彦さんに損な役目押し付けちゃった」
石神井寅彦:「…はは」笑う。「聞いてるだけって、今の状況じゃむしろズルかもしれないけどね」
石神井寅彦:「いいんだよ。どうにもならなくなったらどうにかするのが、大人の仕事なんで」
石神井寅彦:「おれに仕事させないように、サヤちゃんと此折くんで、頑張って」
石神井寅彦:小鳥が天蓋を羽ばたく。冷たい雨の香りが、プラネタリウムを満たして行く。

GM:ではイニシアチブ。行動値18の夜光の手番。
夜光:はい。エンハイのはやさ。
夜光:ではマイナーで《オリジン:ヒューマン》。達成値+6。
夜光:メジャーで「記憶の星」《光の手》《雨粒の矢》《滅びの光》
夜光:射程視界、シーン(選択)対象のRC攻撃。対象はPC全員です。
石神井寅彦:いやん
夜光:命中判定。
夜光:11dx+10
DoubleCross : (11DX10+10) → 10[2,6,6,6,6,8,9,10,10,10,10]+9[3,5,8,9]+10 → 29

石神井寅彦:避けてやる!
サヤ:つよ
サヤ:ドッジ
石神井寅彦:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 9[4,8,9] → 9

石神井寅彦:無理です
GM:ふはは
サヤ:4dx+1>=29
DoubleCross : (4DX10+1>=29) → 10[2,2,8,10]+6[6]+1 → 17 → 失敗

神領此折:10dx
DoubleCross : (10DX10) → 9[1,1,1,1,5,6,6,7,8,9] → 9

サヤ:くっ
GM:が、がんばりサヤさんじゃん
夜光:ひえーん ダメージ
夜光:3d10+29
DoubleCross : (3D10+29) → 14[9,3,2]+29 → 43

夜光:くらえーっ
石神井寅彦:消し飛びます リザレクト!
神領此折:死ぬ!
石神井寅彦:96+1d10
DoubleCross : (96+1D10) → 96+8[8] → 104

石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を8増加 (96 → 104)
石神井寅彦:HP8で復活
神領此折:放免堂セルのロイスタイタス化して復活します!
神領此折:HP12
サヤ:死んじゃうので
サヤ:うー…どのロイスも切りたくないが…!
サヤ:"御凪"のロイスを切って復活します
GM:こわくないもんね♡
GM:私はわかってるから…サヤさん…
GM:では演出。

夜光:冷たい雨の香り。降り注ぐのは光の粒。
夜光:肌に刺すような痛みは、悲しみの記憶を撒き散らした形だ。
夜光:「どうすればいい」
夜光:「どうしたら、外に出る自分、許せるのかな」
神領此折:「……自分を許せるのは、自分だけですよ」
神領此折:「ただ、ほんの少し背を押してもらいたいときに人の手を借りることがあるだけで」
夜光:自分の手を見る。少女の手のかたちを。鳥の影が、そこに降った光に触れた。

GM:では行動値11。神領くん!
神領此折:はーい
神領此折:マイナー
神領此折:「六〇式連動型神剣起動」(骨の剣L5+死招きの爪L3+光芒の疾走)武器作成+移動、コスト7
神領此折:夜光の場所にエンゲージしたいです
夜光:おいでー
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を7増加 (104 → 111)
神領此折:メジャー
神領此折:「白兵戦闘開始」(光の舞踏+コンセントレイト:Hi)白兵攻撃、C値-3、コスト4
神領此折:特になければ判定します
GM:なし!対象は夜光で大丈夫かな?判定どうぞ~
神領此折:13dx7+6 対象夜光さん
DoubleCross : (13DX7+6) → 10[1,1,2,2,3,3,4,5,6,6,7,9,9]+6[1,6,6]+6 → 22

神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を4増加 (111 → 115)
石神井寅彦:ダイス+5個しました?
神領此折:あっと
GM:お、追加振りしちゃえ!
神領此折:もう5個分振りたします…
神領此折:5dx7+6
DoubleCross : (5DX7+6) → 10[2,4,4,8,10]+10[8,10]+4[2,4]+6 → 30

石神井寅彦:あっやった
神領此折:のびた
GM:ギャン
GM:52!
石神井寅彦:30だよ!
GM:ちがった
石神井寅彦:高い方を採用すればいいのよ!
神領此折:30ですね
GM:たしざんを覚えたのがうれしかったからたしちゃった
夜光:そんな値も…ドッジすれば無意味ですよォ~っ!
夜光:ドッジ。《光の手》で感覚での判定してやるぜ
夜光:8dx
DoubleCross : (8DX10) → 9[1,4,5,5,6,8,9,9] → 9

夜光:くっ
光の鳥:《領域の盾》。夜光をカバーリング。
GM:ダメージをだすがいい少年。
神領此折:4d10+31+5 装甲・ガード有効
DoubleCross : (4D10+31+5) → 18[4,6,2,6]+31+5 → 54

石神井寅彦:ダメージ高いな…w
光の鳥:消滅します。
石神井寅彦:鳥さん!
神領此折:鳥さん……
神領此折:あ、そうだ
神領此折:常勝の天才忘れてた
神領此折:+32して76です…
GM:やばすぎる
GM:了解です!
GM:どのみち消えていた。演出もどうぞ~!

神領此折:「……あなたは」
神領此折:「許したいんですか、外に出たいんですか」
神領此折:つかつかと歩み寄る
夜光:ぱたり、と羽根が揺れる。
夜光:「でたい……のかな」
夜光:「見たい、から。いろんなもの。ほんとうの、星とか」
夜光:「…見たことないから」光をふくんだような髪を見て、そう言う。
神領此折:「……あなたの気が済むまで待ちましょうか、それくらいの用意はありますよ、俺も、此執も」
神領此折:束ねていた髪を手で持ち上げ、さらりと流す
神領此折:「それが終わったら、外の星を見に行きましょうか」
神領此折:「最も、俺も此執も星の名前に関してはあなたに頼むことになりそうですが」
神領此折:…ああ
神領此折:俺も、覚えておけばいいのか
神領此折:ロイス
神領此折:貝原美由記 〇記憶/罪悪感
神領此折:これを取得。

GM:続いては行動値8。サヤさんですね。
サヤ:マイナーなし
サヤ:メジャーで《プレディクション》《即席武器》侵蝕112
GM:コンセントレイトもなしに…!?
サヤ:10dx+1
DoubleCross : (10DX10+1) → 10[1,1,2,3,3,4,8,9,9,10]+2[2]+1 → 13

サヤ:対象は夜光くん、ドッジ不可です。
GM:ふふん…よ…よけ
GM:よけ…
夜光:られないよ~ ガードします。
影の鳥:あっ
影の鳥:《領域の盾》。夜光をカバーリング。
サヤ:鳥くん!!
サヤ:《フェイタルヒット》ダメージダイスを+6d10 侵蝕116
影の鳥:容赦ねえ!来な!
サヤ:2d10+6d10+15
DoubleCross : (2D10+6D10+15) → 8[2,6]+42[2,6,10,6,9,9]+15 → 65

石神井寅彦:ヤッバ
サヤ:ナイスフェイタル
影の鳥:消滅するトリ~
神領此折:めちゃくちゃ火力ある
GM:演出もどうぞ!

サヤ:「君の中の貝原さんは、君に外に出てほしいと言っている」
サヤ:「外の世界に触れてほしいと願っている。」
夜光:「そう。……そう言う」
夜光:「自分は外に、傷ついたのに。」
サヤ:「ふふ、自分勝手だよね。」
夜光:「そうなの」
サヤ:「じゃあ、さ。」
サヤ:「そう思ってることを、色んな思ってることをもっと伝えてあげようよ」
夜光:「……ああ」
夜光:「これが、悲しみじゃない気持ち」
夜光:首を傾げる。
サヤ:「きっとさ」
サヤ:「そうしたら、自分の思っている以上の何かが返ってくるから」
サヤ:「返ってくるって、信じれば。」
サヤ:「此執くんが此折くんを見つけられたみたいに。」
サヤ:「きっと、君も貝原さんを探し出せる」
GM:鳥の影と光が薄れていく。
GM:対照的に、星の光は確かに強まっていく。

GM:行動値5、石神井さん。
石神井寅彦:6だよお
石神井寅彦:お兄さんとのヒミツだぞ
GM:あっ!
GM:ひみつね…
GM:行動値6、石神井さん。
石神井寅彦:はーい!
石神井寅彦:ではマイナーはなし。
石神井寅彦:メジャーでコンボ『後ろ髪にめくばせ』:《コンセントレイト:ウロボロス》《飢えし影》《増加の触媒》《原初の白:イエーガーマイスター》。
石神井寅彦:夜光ちゃんにRC攻撃します。
夜光:きなっ
石神井寅彦:(4+3+6)dx7+4
DoubleCross : (13DX7+4) → 10[1,1,2,2,4,4,5,6,6,7,7,7,9]+10[2,3,5,9]+3[3]+4 → 27

石神井寅彦:あっ……
夜光:ドッジ。《光の手》で感覚での判定…!ワンチャンありますわ!
石神井寅彦:3! あと…+3を…ムーブする能力が…あれば!
神領此折:おっと
夜光:なんだって!?
神領此折:バディムーヴ宣言します…!
夜光:そんなものがあるというのですか!
夜光:あった
神領此折:+3どうぞ!
石神井寅彦:やった~!ちょうど達成値30になりました
夜光:ドッジで100だせば関係ない
夜光:8dx
DoubleCross : (8DX10) → 8[1,1,4,6,7,8,8,8] → 8

夜光:フン…
石神井寅彦:イエイ
GM:ではダメージどうぞ…
石神井寅彦:はーい
石神井寅彦:4d10+32+32 装甲有効
DoubleCross : (4D10+32+32) → 15[4,4,5,2]+32+32 → 79

夜光:ギャーッ
夜光:ハーッ なんとか生きていますけども
夜光:絶え絶えでございます
石神井寅彦:まあ…!お強い
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を13増加 (104 → 117)
GM:演出しちゃっていいわよ~

石神井寅彦:「……あのさ」
石神井寅彦:やんわりと会話に混ざる。夜光ちゃんの顔を覗き込みます。
石神井寅彦:「美由記ちゃんと話してもいい?」
夜光:「…それは、できる、と思う」
夜光:「できる。」
石神井寅彦:「ん」微笑む。「あのね」
夜光:「わたしと?」
石神井寅彦:「そう。あなたとお話したかったの」
石神井寅彦:「自分がいない方が皆のためって思ってる?」
夜光:「ええ」
石神井寅彦:「いるだけで、誰かを悲しませちゃうから」
夜光:「そう。いまも」
石神井寅彦:「…ううん」
石神井寅彦:「違うよ」
石神井寅彦:「あなたがいるから、悲しいんじゃない。夜光ちゃんが悲しいのは」
石神井寅彦:「あなたと一緒にいたいからで」
石神井寅彦:「あなたの幸せを願ってるから」
夜光:「……どうして」
夜光:「どうして。わたし、なにもできない」
夜光:「あの子にも、あなたたちにも。そんな…」
石神井寅彦:少女の顔を見つめる。「…別に、そんなん求めてないよ」
石神井寅彦:「何かを与えたりしなきゃって思わなくても、大丈夫だよ」
夜光:「……」
石神井寅彦:「あなたのこと、見てる人はちゃんと見てるから。…あなたに、雨宿りの場所を貸してくれただけの人だって」
石神井寅彦:「あなたが何もしなくても、びっくりするくらい優しかったでしょ?」
夜光:「うん。すごく、困った。だから逃げた」
石神井寅彦:「逃げちゃったか」笑う。
石神井寅彦:「お礼を言うといいよ、そういうときは」
夜光:「受け取れないのに?」
夜光:「受け取れなかったのに。」
石神井寅彦:「なに、何を受け取れないと思ったの?」
夜光:「優しさを。逃げずに…受け取れない」
石神井寅彦:「怖くなっちゃう?」
夜光:頷く。「怖い。怖いの」
石神井寅彦:「うん」瞳を見つめる。「……うん。怖いよね」
夜光:「覚えててくれて、気持ちをくれて、なのに。怖くて。受け取れないから、奪う。奪った」
石神井寅彦:「奪って、寂しくならなかったの?」
夜光:「あの子が私に溶けてから、気づいたの」
夜光:「ずっと寂しかったことに。ひとりじゃなくなってから」
石神井寅彦:「そっか」笑う。「うん。あなたは、もう、一人じゃなくて」
石神井寅彦:「だから、あなたが悲しいと、夜光ちゃんも悲しいんじゃないかな」
石神井寅彦:「…私がいなくなりゃ良いんだ、じゃなくてさ」
石神井寅彦:「もっと…、見つけられないかな。なんか」困り笑い。
夜光:「……」口を開いて、躊躇って閉じる。
石神井寅彦:「ん?」
夜光:「今から、お礼。言えるのかな。受け取れなくても」
夜光:「わたしは、あの子に」
石神井寅彦:「ああ…それは」自分では答えず、後ろを見る。
サヤ:「きっと、言えるよ」
サヤ:「だって、貝原さんは。」
サヤ:「わかってる。秀介さんが、君に何かを与えようとしてくれたことを」
サヤ:「夜光くんが、君に何かを与えてくれたことをわかってる。」
夜光:「返せるって、信じていいのかな」
サヤ:「返せるさ。きっと君も、きっとその優しさを人に分けてあげられるはずだよ」
夜光:「…うん」
石神井寅彦:目を細める。
夜光:「あの子を、よろしくね」
夜光:「きっとね、わたしとおなじくらい、わからずやなの」
夜光:「…星を見せてあげて」
石神井寅彦:「うん」
石神井寅彦:「…ちゃんと言えるじゃん」笑う。
夜光:「……こんなに、話したのは」
夜光:「生まれて、はじめて」
石神井寅彦:「そっか」
石神井寅彦:「あなたの気持ち聞けて、良かったです」
GM:ひとつの物語のページが、ぱたんと捲れた。

GM:クリンナップ。
GM:特にないと思われます。よね?
神領此折:ないですね
石神井寅彦:ないよ~!
サヤ:なし

GM:はい。では2R。
GM:セットアップがある人はしてね。
夜光:再度《力場の形成》。攻撃力を+10。
石神井寅彦:今回は…なし!
神領此折:無し
サヤ:なし!
GM:了解!
GM:では相変わらず爆速18の夜光の手番。
夜光:まだまだやれるぜ マイナーはないぜ
夜光:メジャーで「記憶の星」《光の手》《雨粒の矢》《滅びの光》
夜光:射程視界、シーン(選択)対象のRC攻撃。対象はPC全員。
夜光:うおりゃーー
夜光:11dx+10
DoubleCross : (11DX10+10) → 9[1,1,2,2,3,4,4,5,7,7,9]+10 → 19

夜光:しけとるわい
サヤ:ドッジ!!
石神井寅彦:おっっ!!ドッジ!!
GM:ドッジできるものはおるかのう
神領此折:ドッジ…!
サヤ:4dx+1>=19
DoubleCross : (4DX10+1>=19) → 5[1,4,4,5]+1 → 6 → 失敗

神領此折:10dx
DoubleCross : (10DX10) → 10[2,3,4,7,7,7,8,8,9,10]+3[3] → 13

サヤ:みゃ…!
石神井寅彦:4dx>=19
DoubleCross : (4DX10>=19) → 10[4,4,5,10]+9[9] → 19 → 成功

神領此折:惜しかったな……
石神井寅彦:あっ!!!
石神井寅彦:いけた!!
神領此折:石神井さん…!?
GM:なんてことだ
夜光:優しくされたからって力を弱めたわけじゃないんだからね
夜光:ダメージをだしてやるわ
夜光:2d10+29
DoubleCross : (2D10+29) → 9[4,5]+29 → 38

石神井寅彦:ではここでですね
GM:なんだァ~っ
石神井寅彦:神領くんが戦闘不能になると同時にコンボ『うつつに純情』:《奇跡の雫》使用します。
石神井寅彦:HPを10点まで回復して!
サヤ:頼れすぎ
GM:なんだとーーーー
神領此折:ありがとうございます……!!
神領此折:では同じタイミングで
石神井寅彦:石神井寅彦の侵蝕率を6増加 (117 → 123)
GM:なんだとっ!?まさか…
神領此折:異世界の因子L1、シーンで使われていたエフェクトをL1で取得、コスト5
石神井寅彦:おお!
GM:その『チカラ』どう使う!?
神領此折:これで奇跡の雫を取得、そのままサヤさんに使用!
GM:ということは…
神領此折:HP5点ですが回復お願いします…!
GM:誰も倒れていない!?
サヤ:復活!!
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を11増加 (115 → 126)
石神井寅彦:そうなるね すごい!
夜光:なんてことだ…

夜光:少女の目が閉じられて、天使の目が開いた。
夜光:光の雨は降り注いで止まない。
石神井寅彦:(…悲しい思い出の雨)天蓋から降り注ぐ光を見上げる。
夜光:そこには微量のレネゲイドが含まれ、少しずつ、自身を含めたすべてのいのちを削ってゆく。悲しみとは、そういうものだから。
石神井寅彦:(そんなの、こっちは…浴び慣れてるからいいとして)
サヤ:「いいよ、約束したもんね。」
サヤ:「全部受け止めてあげる」
サヤ:小さな悲しみも大きな悲しみも深い悲しみも
サヤ:全てを心に刻みこむように、その光をまっすぐに見据えたまま立ち尽くす
石神井寅彦:「……」サヤさんと、その隣に立つ神領くんを見やる。
神領此折:気が済むまで待つと言った、光の雨にそのまま打たれている
石神井寅彦:足元の影がひとりでに動いた。小鳥が羽ばたいて、ふたりの影に止まる。
石神井寅彦:(…傘くらいはあってもいいんじゃない?)
石神井寅彦:小鳥がぱっと傘になり、ふたりの影がそれを持つ。悲しみの雨粒をしのぐ感情に、形を与える。
GM:それは光の雨がどれほど勢いを増しても、消えない影だ。
夜光:俯いた目にそれを認める。
夜光:(……よかった)降らせているのに、そう思う。冷たい雨の香りの中。
サヤ:嬉しかった。
サヤ:傘の影の先に光の雨の中を舞うように飛んでいく二羽の鳥が見えた気がして
サヤ:夜光くんたちを守っていたあの鳥たちが、今度は俺たちを守ってくれたようで
サヤ:無性に、嬉しくなってしまった

GM:では次の手番。神領くん。
神領此折:はーい
神領此折:マイナー無し、メジャー
神領此折:「白兵戦闘開始」(光の舞踏+コンセントレイト:Hi)白兵攻撃、C値-3、コスト4
神領此折:対象夜光さん
神領此折:13dx7+6
DoubleCross : (13DX7+6) → 10[2,2,2,3,3,4,5,7,7,8,8,9,10]+10[1,2,3,4,6,9]+10[7]+10[8]+10[8]+2[2]+6 → 58

石神井寅彦:出目ヤバすぎ
サヤ:強さ…!
GM:はい
夜光:してみるぞ ドッジを
夜光:8dx
DoubleCross : (8DX10) → 10[1,2,5,6,8,9,9,10]+1[1] → 11

夜光:あっ。ちょっとがんばってた。
石神井寅彦:がんばってえらい
神領此折:ではダメージ
神領此折:6d10+31+5
DoubleCross : (6D10+31+5) → 44[2,9,8,9,10,6]+31+5 → 80

石神井寅彦:えぐい数値だ
夜光:残りHPは5。
夜光:とうぜん倒れる。
夜光:復活もありません。
石神井寅彦:おおっ
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を4増加 (126 → 130)
神領此折:oo
GM:あなたたちの勝利です!
石神井寅彦:やったね~~!
神領此折:やったあ
神領此折:演出入れても…?
GM:はい、お願いします!

神領此執:『…あ』
神領此執:『傘、もらってる』
神領此折:「………」ふい、と影の方を見る、確かに傘がある
神領此折:視線を夜光さんに向ける
神領此折:……若干濡れている
神領此折:よし、と近くを立ち、夜光さんの方に歩き
夜光:濡れた羽根が黒く輝いている。
神領此折:立つ位置を調整、影の傘がかかるようにするには……これでいいか
神領此折:「……傘を、もらいましたので」
神領此折:「お礼です、あの時、雨をしのぐ場所を貸してくれた」
夜光:ふつりと自分の影を見る。
夜光:傘を貰った、自分が居る。
夜光:「……ありがとう」
神領此折:「……」
神領此折:「こちらこそ、この前はありがとうございました」
神領此折:「お礼、言い忘れていたので」
夜光:「うん。…あのね。ぼくも、ひとつ」
神領此折:「はい」
夜光:「きみが来て。はじめて名前を聞かれたから」
夜光:「つけたんだ。夜光って…そうしたら、ぼくは夜光になって」
夜光:「美由記も、きみたちも、そう呼んだ」
夜光:「だから。名前を訊いてくれて、ありがとう」
夜光:「……お返しの、お返しかな」
神領此折:「………」はて、こういうときにはどういうんだっけ、と思い出し直して
神領此折:「どういたしました」
神領此折:抑揚の薄い声で、そう返した
夜光:「……そっか」
夜光:「そういえばよかったんだな」
夜光:天使のような少女が笑った。
夜光:「どういたしまして」
夜光:光が薄く、細くなっていく。
神領此折:ぺこり、と頭を下げて
神領此折:「……間違えてた」とつぶやいた声は、誰も知らない、降りやむ前の小夜時雨に預けた
GM:残光さえ消える、その前に。
夜光:「覚えていてくれて、ありがとう。」
夜光:「すごく、…嬉しい」
GM:その言葉が溶けて、夜だけが残った。

GM:クライマックス終了。


バックトラック


GM:では、バックトラック!
GM:Eロイスはなし。ただし石があるので、1d10追加で減らせるよ。
石神井寅彦:わーい つかいます
神領此折:減らします…
サヤ:やったー
神領此折:1d10
DoubleCross : (1D10) → 10

石神井寅彦:123-1d10
DoubleCross : (123-1D10) → 123-8[8] → 115

サヤ:116-1d10
DoubleCross : (116-1D10) → 116-3[3] → 113

サヤ:1倍ぶり
神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を10減少 (130 → 120)
サヤ:113-5d10
DoubleCross : (113-5D10) → 113-20[5,2,8,2,3] → 93

GM:振っていこう シェイク シェイク ブギーな胸騒ぎ
石神井寅彦:1倍振り!
サヤ:5点!
石神井寅彦:115-6d10
DoubleCross : (115-6D10) → 115-45[10,6,7,6,7,9] → 70

神領此折:うむむ
神領此折:倍振りだな
石神井寅彦:4点でした もどりすぎ
神領此折:残りロイス5、倍して10、戦闘用人格効果で-1で9
神領此折:9d10
DoubleCross : (9D10) → 56[7,6,6,6,9,2,3,8,9] → 56

神領此折:神領 此折/此執 の侵蝕率を56減少 (120 → 64)
神領此折:3点域、帰還です
GM:みんなおかえりーーー!
石神井寅彦:ただいま~!
サヤ:ただいまー!
神領此折:ただいまです…!


雨は降りやんで


GM:プラネタリウムで、光の雨が降りやんだ、そのあと。
GM:記憶の星は輝くのをやめ、その源のもとへと還ってゆく。
石神井寅彦:(……元の)
石神井寅彦:持ち主のもとに、帰っていくのだろう。
石神井寅彦:天使に記憶を奪われたところまではっきりと取り戻してしまうのなら、その火は消さなければならないだろうけど。
石神井寅彦:そっちの仕事はしかるべき人材に任せるとして、こっちにはこっちの仕事がある。
石神井寅彦:「夜光ちゃん」声をかけます。
夜光:遠い目をした少女が振り返る。
夜光:淡い燐光が瞬く。
石神井寅彦:「外に出る心の準備はできた?」
夜光:迷いながら、うなずく。
夜光:「でも、その理由の…深い景色が。遠いの」
夜光:「思い出せなくなりそうだ」
石神井寅彦:「ん。何でここにいるんだか、よく分かんなくなってきちゃった?」
夜光:「なっていく」
石神井寅彦:「うん」目を細める。
石神井寅彦:…この子が、貝原美由記ちゃんの思念を取り込んで、自我を確立したならば、
石神井寅彦:それを解放したいま、存在がひどく不安定な状態に…あえて言うなら、元の状態に戻りつつあるんだろう。
石神井寅彦:なので。
石神井寅彦:「手、貸して」
夜光:手を出す。少女の手のかたち。
石神井寅彦:まだ少女のかたちが保たれている。それを握る。
石神井寅彦:影が繋がった。とぷん、と、僅かに沈み込むような感覚が、たぶんふたりに訪れる。
石神井寅彦:【Dロイス:記憶探索者】の効果を夜光ちゃんに対して使用します。
GM:はい、お願いします。
石神井寅彦:貝原美由記さんのタイタスをロイスに戻します。
GM:では夜光は貝原美由記について蓄積した記憶を、失わず保持します。
夜光:「……ああ」
夜光:「美由記だ」
夜光:燐光がふたつ、くるりと回った。
石神井寅彦:「…うん」
夜光:「ここにいた理由。ある。ちゃんと」
石神井寅彦:笑って、手を離す。
石神井寅彦:「ここから出て行く理由もね」
石神井寅彦:「…雨が上がったから」
石神井寅彦:「綺麗な星が見えるんじゃないかな」
夜光:「……ええ。傘も貰ったから」
夜光:「また、降ってもだいじょうぶだよ」
石神井寅彦:「はは」笑う。
石神井寅彦:「全部、大事に持っていってね。あなたのものだから」
夜光:うなずく。
石神井寅彦:「ほら、此折くん達が待ってるよ。行っておいで」
夜光:「うん。ごめ……違うな」
夜光:「ありがとう」
夜光:そう言って、歩いていく。
石神井寅彦:「おれは何にもしてねーし」と、誤魔化すように呟いて。
石神井寅彦:外へ羽ばたいていく、少女の影を見守る。


エンディング1 サヤ


GM:それはいつもの、静かな図書館で。
樋高秀介:男は本を点検している。時計の音がかすかに鳴っていた。
サヤ:「あ、秀介さんだー」
サヤ:「おつかれさまー」
サヤ:本を大事そうに抱えた少年が声をかけます。
樋高秀介:「おや、サヤさん。こんにちは」
サヤ:「この前はお世話になりました」
サヤ:ペコリと頭を下げる
樋高秀介:「こちらこそ。聞いてくれてありがとうね」
樋高秀介:「今日はお友達やお兄さんは一緒じゃないのかい?」
サヤ:「むう」
サヤ:ちょっと拗ねたような顔をする。
樋高秀介:「あれっ。どうした」
サヤ:「秀介さん、お客さんが俺だけじゃ不満?」
樋高秀介:「なっ。そういうわけではないよ!」
樋高秀介:「難しい年頃だ…」
サヤ:「それ、にいににも言われちゃった」
樋高秀介:「にい……ああ、お兄さんか。はは」
サヤ:打って変わって嬉しそうに笑う。表情がコロコロと変わる
サヤ:「今日はねー。」
サヤ:「新しい友だちに見せてあげる本を探しに来たんだ。」
樋高秀介:「おお」
樋高秀介:「素敵だな。どんな本をお探しで?」
サヤ:「えっとね…」
サヤ:ちょっと考える素振りをして
サヤ:「優しいかったり、楽しかったりするお話。」
樋高秀介:「ふむ。読んでいて、明るい気持ちになれる本か」
サヤ:「そうそう。何かオススメある?」
サヤ:「俺もいっぱい探したんだけどねー」
サヤ:「なんか、これだー!っていうのが見つからなくて」
樋高秀介:そうだな、と少し考えて、子供向けの本からいくつか持ってきます。
樋高秀介:ひとつひとつが長くない、童話集が多い。
樋高秀介:「いろんな作家の話が入っているのだと、とっつきやすいかな」
サヤ:「おー。」
サヤ:「鳥さんの話みたいにいろんな話が入ってるやつ!」
樋高秀介:「そう、そう」
樋高秀介:「それから、あまり人気がないんだけど、このあたりの民話集とかも僕は好きだな」
樋高秀介:「サヤさんはおばあちゃんっ子みたいだから、そういう方からも聞けていそうだけど」
サヤ:「ふふーん」
サヤ:「おばあちゃんからお話を聞くのも大好きだけど。」
サヤ:「今度は俺がその子にお話を聞かせてあげるんだ。」
樋高秀介:「それは、いいな」
樋高秀介:「すごくいいと思う」
サヤ:「でしょー」
サヤ:どこか自慢気に言う
樋高秀介:「人から聞いた物語は、思い出も加わるしね。きみの言葉で言うなら」
サヤ:「俺、そんなこと言ったっけ?」
樋高秀介:「きみの『お話』が混じる」
樋高秀介:「そういうことだろう?」
サヤ:「…言ったかも!」
樋高秀介:「言った、言ったよ。覚えてるとも」
サヤ:「秀介さんはすごいなー。」
サヤ:「色んなことをちゃんと覚えてるんだ。」
樋高秀介:笑う。「まあ、そうだね。年の功ってほどではないが」
サヤ:「えへへ、この本もじっくり読ませてもらうね。」
サヤ:「ありがと!」
樋高秀介:「ああ。サヤさんもきっと、たくさん覚えていくだろう」
サヤ:その言葉を噛みしめるようにして
サヤ:一瞬だけ、目を瞑る。
サヤ:そして、思い出す。
サヤ:秀介さんの語ってくれた、彼の優しさと少女の悲しみの入り混じったお話を
サヤ:そして、作り出す。
サヤ:その時言えなかった彼の言葉を、受け入れることが出来るようになった彼女の心を
サヤ:《完全演技》
サヤ:再び目を開いた少年の顔には
サヤ:どこか悲しくて、懐かしい面影があった
サヤ:けれど、その中にはあの時には見えなかった優しさもあって
サヤ:「ありがとう」
樋高秀介:錯覚かもしれない、と。一度目を見開き、瞬きをする。
サヤ:その言葉が無数の本の香りに溶けていった時には
サヤ:少年はいつものような無邪気な子供の姿に戻っていて
サヤ:「へへー!嬉しかったから2回もお礼言っちゃった!」
樋高秀介:その余韻と言葉がに、目を細める。「うん」
樋高秀介:「どういたしまして」
サヤ:「またわかんないこととかあったら教えてね!」
サヤ:「ばいばい!」
サヤ:そう言って、いつものように子どもコーナーに向かっていきます

GM:いまから開く本のどこにも、ここにある物語のどこにも。
GM:あなたを生んだそれと似たものがあったとしても、あなたと同じ物語はない。
GM:あなたの知らない物語が、ページをめくる指の先に。


エンディング2 石神井 寅彦


GM:科学館跡の建物については、取り壊されることが決まったという。
GM:そして、この事件については、雨宿町支部での緩やかな記憶処理が行われた。
GM:その対象には、あなたが知っている少女も含まれていて。
GM:だから、彼女がどうしてプラネタリウムへ行ったのかを、彼女が話すことはもうない。
石神井寅彦:チェーンのコーヒーショップで買った、パフェみたいなドリンクがテーブルに二つ並んでいる。
樋高梢:「あっ。これ、ちょっと高いやつ」
石神井寅彦:「そんで期間限定のやつ」
樋高梢:「すご…ありがとうございます」
樋高梢:月と星の模様のレターセットが、テーブルの上にある。
石神井寅彦:「おれが飲みたかったから」私服姿。ゆるいサイズのセーターを着ていて、へらっと笑う。
樋高梢:「へー。石神井さんも甘いの好きなんだ」
石神井寅彦:「うん」頬杖。「…んで」
石神井寅彦:「書けそうですか?」
樋高梢:「…うん。たぶん」
樋高梢:「なんか……ほんとはこうして、みたいなプランあったけど」
樋高梢:「いろいろあって、えっと。でも」
樋高梢:「……伝えてもいいのかなって」
樋高梢:「そういうかんじ」
樋高梢:写真を撮って、太いストローを差して、ドリンクを少し飲む。「おいしい」
石神井寅彦:「そりゃ良かった」へらへら笑っている。
石神井寅彦:(…本当はこうして、の部分は)
石神井寅彦:(プラネタリウムのおばけはいなくなっちゃったからね)
石神井寅彦:「梢ちゃんが伝えたいって決められたことが、いちばん大事だと思うから」
石神井寅彦:「そう思えたんなら、こっちは深く聞きませんよ」
樋高梢:「はい。たぶん、あんまうまく喋れないと思うし」
樋高梢:「でも、あっ、そうだ。お父さんと誕生日でごはん行った話とかは」
樋高梢:「するかも」
石神井寅彦:「えー、何それ。最近の話?」
樋高梢:「最近。なんか…いや、ぜんぜん、普通に外食だけど」
樋高梢:「……なんか、いいことだったから話しました」
石神井寅彦:「そっか」笑う。
石神井寅彦:「お父さんから誘ってきてくれたの?」
樋高梢:言いながら少し恥ずかしくなったのか、むっとした感じを取り繕って言う。
樋高梢:「です」
石神井寅彦:「そりゃあ、嬉しいね。良かったね」
樋高梢:「逆に石神井さんの、最近のいいことないんですか」慌てて早口めに言う。
石神井寅彦:「んー?」へらっと笑って、その表情を見ている。
石神井寅彦:「梢ちゃんが手紙書くって決めてくれたの、嬉しいよ」
樋高梢:嬉しそうではあるが、それを出したくないような、不自然なむすくれた顔だ。
樋高梢:「むっ…」
石神井寅彦:「はは」
樋高梢:「そういうんじゃなくて~…、もー、いいですいいです」
石神井寅彦:頬杖をついたまま、ニヤニヤ笑っている。
樋高梢:またドリンクを飲む。クリームが暖かい部屋の中で崩れていく。
GM
GM:崩れたクリームも飲み切って、ペンと紙が擦れる音も消えて。
GM:星のシールで封がされた封筒が、かわりにテーブルの上に乗った。
石神井寅彦:「…うん。おつかれさまでした」
樋高梢:「こちらこそ、いっぱいいろいろ、ありがとうございました」
樋高梢:「なんか、ぜんぜん…そういうの、喋れなかったけど」
石神井寅彦:「いえいえ」封筒に目を落とす。「…そう言うってことは」
石神井寅彦:「その手紙、届ける先も決まってるんだ」
樋高梢:「ん」
樋高梢:「………そっか」
樋高梢:「そうだね。決めてたんだな、わたし」
石神井寅彦:「おれに読ませるとは言ってなかったね」
樋高梢:「……そういえば。」言って、笑う。「そうじゃんね」
石神井寅彦:「でしょ」笑う。
樋高梢:「なんかね。怒ったり裁いたりしない、って言ってくれたの」
樋高梢:「それが…なんか、勇気でたとこ、あります。たぶん」
石神井寅彦:「うん。大丈夫だからね」目を細める。
樋高梢:「たぶん。この宛先も、きっとしないこと、信じられたから」
樋高梢:「ありがとうございます」
石神井寅彦:「何もしてないよ」へらっと笑っている。
石神井寅彦:「…あなたが」
石神井寅彦:「お父さんに愛されてるのは、何にも恥ずかしいことでも、悪いことでもないから」
石神井寅彦:「ちゃんとそれ、届けてあげてね」
石神井寅彦:視線で手紙を示す。
樋高梢:「……はい」穏やかに手紙を見て。
樋高梢:「あれっ、お父さんにとは言ってない…?言ったっけ」
石神井寅彦:「ふふふ」悪戯っぽく笑う。
樋高梢:「合ってますけど!」
石神井寅彦:「あるんですよー、占い師には。第六感が」
樋高梢:「えー」
石神井寅彦:「信じられないとは思いますけどー」
樋高梢:「うそだー」
石神井寅彦:「えー? じゃあ、アドバイスしてあげっから」
樋高梢:「なにを?」
石神井寅彦:「家族運アップ方法」
樋高梢:うさんくさそうに見返す。
石神井寅彦:「何でここに来て信じられなくなってんのよ」ケラケラと笑う。
石神井寅彦:「いいからいいから。マジだから。あのね」
石神井寅彦:「あなたのお父さん、あなたの写真、待ち受けにしたがってるよ」
樋高梢:「はーー!?」
樋高梢:「言いそう」
石神井寅彦:「…あはは」
樋高梢:「……えー。思ってそう」ふ、と笑う。
樋高梢:「あっ。でもさ、石神井さんにも書くからね。手紙」
樋高梢:「報告とお礼…てきな。そこで待ち受けにさせてあげたら書きます」
石神井寅彦:「ふっ…はいはい。言っとくけど、絶対書くことになるからね」
樋高梢:「こわ」
石神井寅彦:「うるせ」笑う。
樋高梢:「結果をお楽しみにー。じゃ」封筒を抱えて、あなたの部屋を出て行く。振り返って。
樋高梢:「ほんとに。ありがとうございました」それだけ言う。
石神井寅彦:「いいえ。またなんかあったら、いつでも来てね」
石神井寅彦:テーブルに座ったまま、手を振って見送る。
樋高梢:去っていく足音が、やがて遠く消えていく。
石神井寅彦:テーブルに、空になったドリンクがふたつ並んでいる。
石神井寅彦:(……結局、何で悩んでたのか直接聞けたわけじゃないし)
石神井寅彦:だから、彼女に対して、自分は本当に何もしてない、と思う。
石神井寅彦:強いて言うなら、甘いドリンクを一緒に飲んだくらい。
石神井寅彦:自分で決めて、羽ばたいていくのをただ見送って。…まあそれで、文句もないので。
石神井寅彦:「損な性分かもねえ」
石神井寅彦:それだけ呟いて、ひとりで笑った。

GM:あなたのもとには、しばらくあとに手紙が届く。
GM:あなたの占いが当たったかどうか、それは手紙の送り主と、あなたしか知らない話だ。


エンディング3 比翼の舞


【雨宿町・五位公園】
GM:さほど大きくはない公園。寒空の下。
GM:神領くんと石神井さんは、たまたまとある「お披露目会」に誘われやってきました。
石神井寅彦:「寒くない?」神領くんにくっついてベンチに座ってます。
神領此折:「……少し」手にコーンポタージュの缶を持ちながら
御凪涼:「みんな、同じ任務をしていたんだね。仲良しになっている」紫檀の香り、和装の男。
御凪涼:サヤさんに舞を教えている(?)舞踊家だ。
神領此折:「そうですね」端的に答える、ひゅ、と風が吹いて揃えた足が少し震えている
サヤ:「羨ましいでしょー」
御凪涼:「む。たしかに…」
サヤ:そのとなりでぴょんぴょん跳ねながら自慢気なかおをしている
御凪涼:「まあ、でも、サヤくんの舞をいろんな人に見てもらえるのは、いいな」
サヤ:「あ、それアレってこと?」
サヤ:「自慢の弟子ってこと?」
御凪涼:「あれ?」
御凪涼:「……ふふ。そうかも」
御凪涼:「私の方が教わっている気もするけどね。いろいろと」
サヤ:「じゃあ自慢の師匠だ」
御凪涼:「それは嬉しい」
御凪涼:「今後も自慢してもらえるよう、精進します」
サヤ:「ふふ、すぐ追い抜かれちゃダメだよー?」
石神井寅彦:「此折くん…」
神領此折:「なんでしょう石神井さん」ベンチの脇にはちょこん、とコンビニの袋が置いてある
石神井寅彦:「おれ達はどうしてここにいるのかしら…」言いながら、それに気づく。
石神井寅彦:「なに、買い物帰りだったの?」
神領此折:「わかりません…買い物帰りに急に連行されて…」
神領此折:袋を片手で億劫そうに開ける、猫用嗜好品が数点入っている
神領此折:「何か暖かいの買っておけば…」
石神井寅彦:中身が目に入って、目を細める。
石神井寅彦:「あったかい話題に囲まれてる」ぼやく。
御凪涼:サヤさんに扇を渡している。「そうなんだ。いいことだ」嬉しそう。
石神井寅彦:「そうね。今日は朝からそういう事ばっかり」
サヤ:「じゃあ、今日は寅彦にいにのラッキーデイだね」
サヤ:「俺達にも会えたしー
御凪涼:「にい…に…?」
サヤ:「にいに!」
石神井寅彦:「もう慣れちゃったなそれ…」
神領此執:『御凪さんがなんかの衝撃を受けてる…』
サヤ:「あ…!!」そう言ってバツの悪そうな顔をする。
サヤ:「えっと、そうだった。」
サヤ:「あのね、涼さん。俺、涼さんにあやまんないといけないことがあるの」
御凪涼:「えっ。なんだろう…」
サヤ:「えっとね…」
サヤ:「寅彦にいにと涼さんの話をした時…」
サヤ:「おじいちゃんみたいな人って言っちゃってごめんなさい!」
御凪涼:「?」きょとんとしたあと。「ふ」笑う。
御凪涼:「なに。みんなそんな話してたの?」
御凪涼:「ふふ…寅彦くんとかはお兄さんなのに…」笑っている。
石神井寅彦:「普通にウケてる。珍し」
神領此折:「………」反応にきょとんとしている
石神井寅彦:神領くんと交代でコーンポタージュの缶を握り合ってます。
サヤ:「みゃー!ごめんー!怒らないでー!」
サヤ:ぎゅうと涼さんに抱きついて困ったような泣いちゃいそうな顔で涼さんを見上げています
御凪涼:「怒らないよ。いや。なんだか…ふふ。不思議で」サヤさんの髪を撫でる。「怒ってません」
サヤ:「ホント?じゃあじいじって呼んだほうがいい?」
御凪涼:「……いや……」
石神井寅彦:「呼んじゃえ呼んじゃえ」
御凪涼:「あっ」
石神井寅彦:「涼じいじ…ふっ」
石神井寅彦:言ってウケる。
御凪涼:神領くんの方向に助けを求める目。
神領此折:「さすがにそれは困っているかも……と此執が」
御凪涼:「此執くん、えらいな…」
御凪涼:「そうだ。舞も、此折くんと此執くん、ふたりとも見られるのかな」
神領此折:「あ、見られますよ」
神領此折:「今は」
サヤ:「やったー。後で感想教えてって言っておいてね!」
神領此執:『それも聞いてる』
サヤ:「えっと…それじゃ」
サヤ:「行けるかな?」
サヤ:チラリ、と涼さんに視線を送る
御凪涼:《空の楽器》で音を奏でます。「うん」微笑む。
サヤ:すう、と扇を空に掲げる。
サヤ:サヤの小さな手にも収まるはずのそれが
サヤ:まるで空を飛ぶ鳥の羽根のような優雅さと雄大さを帯びて
サヤ:「それでは、舞わせていただきます。」
サヤ:『光の鳥と影の鳥』
GM:それはいつかの童話から着想を得た、二人で踊るための舞。
GM:二羽の鳥の、出会った喜びと、喪失の悲しみ。そして望みを伝え、残すため。
GM:サヤさんが涼に話して、作った新しい舞踊だ。
石神井寅彦:二匹の鳥が寄り添うように舞い踊る。冬の日差しに照らされて、影も踊る。
石神井寅彦:…偶然にも、今朝からそういう話題が続いている。
石神井寅彦:ポストに、星と月で彩られた手紙が届いていた。
石神井寅彦:伝えられた思いが、二人の間で形を変え、残っていく。
石神井寅彦:小さい文字で、時々言葉足らずに綴られた内容は、悪い報告ではなかった。
石神井寅彦:「…せっかくだし」此折くんに言います。
石神井寅彦:「あの子も呼べば良かったね」
神領此折:「……そうですね、見せてあげたかった」
石神井寅彦:「…じゃあ、その気持ち」
石神井寅彦:「伝えてあげてください」
神領此折:「…はい」
神領此執:『なんだ』
神領此執:『言えるじゃねえか』
神領此折:「……」何かをごまかすように、コンビニの袋をぐい、と引き寄せた


エンディング4 神領 此折/此執


【雨宿町・天弓山ふもと】
GM:取り壊しが決定した科学館跡の、さらに山間を進んだ高台。
神領此折:携帯望遠鏡、星座早見盤、コンパス、その他防寒用品
神領此折:諸々をリュックに詰め、夜の山を登る
神領此折:夜の山自体は初めてではない、むしろ「仕事」で慣れていた
神領此折:開けた丘、決められていた集合地点、ランドマークは探すまでも無かったようだ
夜光:燐光を纏わず、羽根も仕舞った。《ヒューマンズネイバー》の制御がすこしだけうまくなっている。
夜光:「たくさん背負ってる」リュックを見て、言う。
夜光:「こんばんは」
神領此折:「何分初めてで」
神領此折:「こんばんは」
神領此折:その辺にリュックを降ろし、レジャーシートを広げる
神領此折:「どうぞ、地面では汚れます」
夜光:「なるほど…」お邪魔します。と言い、座る。
夜光:イージーエフェクト《真昼の星》で夜空を見ている。
神領此折:ふう、と一つ息をつく、夜の山に白い息が漏れる
夜光:「星、なにがあるか。知ってる?」
神領此折:星座早見盤で今日の日付に合わせ直し、コンパスであれこれと方位を見て
神領此折:「わからないのでこういうものに頼っています」
夜光:「おお…」星座盤をのぞきこむ。
夜光:「冬だから。冬の大三角形がある」
神領此折:蓄光塗料の光と空の星を見比べる
神領此折:「あれですかね」空を指さして尋ねる
夜光:「そう。シリウス、ベテルギウス、プロキオン」
神領此折:「となると、あのあたりにおおいぬ座とこいぬ座、オリオン座が…」
夜光:もとはプラネタリウムにはナレーションの音声テープがあった。それを聞いたことはないが。
神領此折:「…やはり、実際に見て、夜光さんに聞いて正解でしたね」
神領此折:オリオン座らしきものを見つけて、一息ついて
夜光:じっと空を見ている。「本当の空、雨だと見えないのね。星」
夜光:「外に出て、知ったよ」
神領此折:「ええ、そうですね」ふい、とそちらを見る、星見の邪魔になってはいけないからと隠していた髪の隙間から金の光を帯びた目が覗く
神領此折:「…外は、どうですか」
夜光:「お山は、いろんなあやしがいて…ふしぎ」
夜光:「ゲームも、このあいだ、はじめてした」
夜光:「難しかった」
神領此折:「ゲーム」
神領此折:「俺もしたことが無いんですよね、また夜光さんに教わることが増えたかもしれません…」
夜光:「そうなんだ。いっぱい置いてあるの。しにきたらいいよ」
夜光:「サヤ、ぼくよりじょうず」
神領此折:「おお」
神領此折:「サヤさんはやはりすごい……」
夜光:「此執もないの?」
神領此折:「ないですね」
神領此折:「此執は前々からやりたいと言っていたのですが…」
夜光:「教えられるようになるね」
神領此折:「お願いします」
夜光:「……あ。そうだ」
夜光:「ふたりにね、教えたい星、あるの」
神領此折:「…?」
夜光:「それ、のってないかも。シリウスの、ちょっとこっち…」
夜光:おおくま座の一部を指さします。
神領此折:「……」じっとそちらに顔を向ける
神領此折:「おおくま座のあたりですかね…?」
GM:その先には、ふたつの星が輝いている。シリウスほど明るくない、それでもはっきりと輝く。
GM:橙色と青色の星。
夜光:「名前ね、ないの。たしか。h3945って数字なの」
神領此折:「h3945」
夜光:「二重星って。いう。並んで、寄り添って、光る星」
神領此折:「……なるほど」
夜光:「教えたいなって思ったから、教えた」
神領此折:俺と此執であって、夜光さんと貝原さんでもある、か
神領此折:「……覚えておきます」手元のボールペンで、星座早見盤のその位置に点を打ち、名前をメモする
夜光:薄く微笑む。「…ん」
夜光:「二重星、いろんな季節に。たくさん、あるよ」
神領此折:「…おお」
夜光:「夏の、アルビレオとか。…まだ、ほんもの見たことないけど」
神領此折:「…また、天体観測します?ここで」
夜光:「わ」ぱちり、と抑えられない燐光がこぼれた。
夜光:「うれしい」
神領此折:「よかった」
神領此折:「いっぱい、星見ましょう」
神領此折:「星だけじゃなくて、見せたいものも、いっぱいありますが」
夜光:「おお」
神領此折:「今回のこと、舞にしてくれた人がいたので」
神領此折:「まずその舞と、あと松虫さんと、あと…」指折り数えていく
神領此折:「とにかくいっぱいです」
夜光:「いっぱいある」
夜光:「すてきなもの、たくさん、あるんだね」
神領此折:「……はい」
神領此折:「夜光さんも、これから、いっぱい見つかると思います」
夜光:「うん」
夜光:「そう思う。きっと、そうなるね」
神領此折:「はい」
神領此折:星の位置がずれていく、早見盤の位置を合わせていく
神領此折:……23時
神領此折:「……すっかり話し込んでしまいましたね」
夜光:「星、動いてる」頷く。
神領此折:「御山の前まで送りますか?」
夜光:「……? ゲームする?」
神領此折:「…いえ、警護のために……」
神領此折:「熊とかがいると、危ないので……」
夜光:「ぼくは大丈夫だよ」笑った。「此折も、気をつけないと」
夜光:「夜、子どもは危ないって習いました」
神領此折:「俺はまあ自衛できるので……と言いたいですがそうですね、危ないことに変わりはありませんか」
神領此折:「帰りましょうか」と言いながら諸々のものをリュックにしまい始める
夜光:「うん」
夜光:「また会いましょう、ができるのも。さいきん分かった」
夜光:くるりと回って、夜の星を見上げている。
神領此折:「ええ」
夜光:「じゃあ、また」
神領此折:くるりと回って立ったところからレジャーシートを回収していく
神領此折:それをしっかりリュックにしまって、口を閉じて、背負って
神領 此折/此執:「「また今度」」
神領此折:夜の山を下山していく、丘の上の光はもうない

GM:夜が過ぎていく。やがて朝になり、ときおり雨が降る。
GM:それでも空に、二重星は変わることなく。今も空で輝いている。


リプレイ・ドロップ『雨宿町残光~小夜時雨が降りやむ前に~』 了