PC1:岸辺 千秋(きしべ・ちあき)キャラシート)PL:自動
PC2:八王子 芙美(はちおうじ・ふみ)キャラシート)PL:さささ
PC3:"五光"村雨 士門(むらさめ・しもん)キャラシート)PL:ゆげたろ
PC4:"プロフェット・エイト"虹咲 奏(にじさき・かなで)キャラシート)PL:優水
GM:カムリ(甲)・めかぶ(乙)



メイン 見学


目次



マスターシーン1




GM(乙):——そして、終わりの日がやってくる。


GM(乙)
【1980年、昭環時代 N市】



GM(乙):二足の巨きな影が、虹のかかる月を眺めていた。

GM(乙):无号(むごう)という。
GM(乙):戦時中に立案された旧日本軍の超人兵士の、これがその果てだ。
GM(乙):辺りには、砂の海が広がっている。それらは人と瓦礫があまりにも巨視的な力ですりつぶされたものだ。
GM(乙):どのような症例(シンドローム)も、発症(エフェクト)も、彼らには通じることはない。
GM(乙):神に通じることは、決して。
GM(乙):『壱型 全拘束 終局 最終防止術式:崩壊』
GM(乙):『弐型 全拘束 歪曲 最終防止術式:汚染』
GM(乙):『参型 全拘束 壊滅 最終防止術式:消失』
GM(乙):掠れた電子の音声だけが、影から響く。
GM(乙):ずん。ずずん。
GM(乙):巨影は歩む。

GM(乙):全てを刻み、
GM(乙):潰し、
GM(乙):呑み込みながら、
GM(乙):ただ終わりに向かって歩んでいる。


GM(乙):『最終 防衛圏 突破 時空連続体 破断』


GM(乙):虹の輝きがひときわ強くなり、そして月が割れた。
GM(乙):砕けた菓子の欠片が落ちるように、月の片割れが引力に捉えられて、夜空を滑り落ちるのがみえる。
GM(乙):それを遠くから眺める、一人の女性がいる。

GM(乙):「これが。こんなものが、歴史の終わりだなんてね」

GM(乙):そう言って、彼女は煙草に火を灯した。
GM(乙):眼鏡に束の間月が照って、消える。

GM(乙):砂の海は、さらさらと揺れた。
GM(乙):その中に、白い骨のような欠片がある。血のように濡れた赤い砂粒がある。
GM(乙):どこまでも、砂漠の果てに拡がっている。

GM(乙):ずん。ずずん。
GM(乙):ずん。ずずん。

GM(乙):巨大な影の足が、まだ海になっていないN市の端を捉えた。
GM(乙):その伸びる陰影の底に、まだ何もわかっていないような子供が目を輝かせて、
GM(乙):一人のUGNがその子を守ろうと、武器を携えながら飛び出して、

GM(乙):そして、



GM(乙):Double Cross 3rd Edition
GM(乙):——『十三未来:N次戦線』


プリプレイ


GM(乙):では、セッションを初めていきましょう!
GM(甲):ましょう!よろしくお願いします!
岸辺千秋:おねがいしまーす
八王子芙美:お願いします!
虹咲奏:よろしくお願いします!
村雨士門:よろしくお願いします!
GM(乙):まずは自己紹介から!
GM(乙):PC番号順に、キャラシートのURLを貼って、自己紹介をお願いします。

GM(乙):まずはPC1の岸辺さんから!
岸辺千秋:はーい
岸辺千秋http://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYt_u6kQMM
岸辺千秋:岸辺千秋(きしべ・ちあき)。40歳。星辰館大学 人文学部国史学科郷土史コースの講師です! N市で生まれ育ち、市の郷土史を研究しています。
GM(乙):アラフォーだぜ
岸辺千秋:徹夜などはできないお年頃です
岸辺千秋:好奇心旺盛な夢想家、とはいえ小市民の枠程度ではある、という研究者っぽい気性です。気難しそうに見えますが、街には興味津々ですし、年下にでも臆さず教わるタイプのため、どんどんみんなとお話ししたいですね。
GM(乙):いっぱい話して!
GM(甲):良いですね...好きです
岸辺千秋:性能はバロール/オルクスのRC範囲攻撃。あとは時間凍結と時の棺で全体のコントロールもしていけたらって感じかな。自分の認識と記憶から街の破壊を再現し、それをもって攻撃します。
GM(乙):かっこいいねえ
岸辺千秋:ふしぎな力が沸いてどーする!?って感じですが がんばりますよー
GM(乙):どっきリンリン!
GM(甲):すげえスタイリッシュ!よろしくお願いします!
岸辺千秋:お願いします
GM(乙):では、そんな岸辺さんのハンドアウトを確認しましょう

PC1
シナリオロイス:何某環 推奨感情:好奇心/猜疑心
キミはN市で生まれ育ち、街を愛する一人の男だ。
何某環はキミと同じ大学に勤めている准教授で、キミとは気の置けない仲を築いている。
この所、キミは何某環に呆れられていることがある。
それは、先日からN市で噂されている「軍人の呪い」の調査だ。
なんでも、近頃街の各所で軍人の幽霊が目撃されており、それに呼ばれた人間は、地獄に連れていかれて帰ってこれなくなってしまうのだという。
キミがその噂をどう思っているかに関わらず、何某環は、キミに妙に真剣な様子で「深く関わらない方が良い」と忠告してくる。
キミは、余計に興味を惹かれてしまうのだった。


GM(乙):シナリオロイスの何某環さんなんですけど
岸辺千秋:なにがしさん
GM(乙):直前まで名前が「何某たまき」でして、公開ギリギリに名前を感じにしたので
GM(乙):ツイッターで公開当時、変換がゴッチャになってました 申し訳ない
GM(乙):感じ→漢字
岸辺千秋:はあーい どっちでもかわいいですね
GM(乙):キミに世話焼きヒロインをしてくるので
GM(乙):「軍人の呪い」というやつに興味深々でいてくれると助かります
岸辺千秋:はあーい
GM(乙):よろしくね~
岸辺千秋:よろしくです!

GM(乙):では、次!
GM(乙):PC2の八王子さん、自己紹介をお願いします~
八王子芙美:はい!
八王子芙美https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYlrK3jgMM
八王子芙美:八王子芙美(はちおうじ・ふみ)。星辰館高校の一年生。女子!
八王子芙美:小柄でセミロングヘア、冬は制服の上に兄のお下がりのぶかぶかモッズコート、というスタイルです。
八王子芙美:崩落戦で大変だった時期の少し後にN市に越してきました。
GM(乙):4年くらい前ですね
八王子芙美:そうなのです。さすがに少しは落ち着いた頃かな。
八王子芙美:でも、この街なんかおかしくないですか! 治安悪いし!
八王子芙美:みんななんか内緒にしてるでしょ! 知ってるんだから!
八王子芙美:とずっと拗ね続けている子です。前の学校の友達と離れたのが未だにさみしいとも言う。
GM(乙):変なこと考えてんじゃねーよ……
GM(甲):知りすぎてしまったようだな
八王子芙美:街が変なんですー
八王子芙美:とはいえ普通の子ですんで、仲良くしてくれたらそこまでは怒らないと思う。
八王子芙美:シンドロームはエグザイル/バロール……になるらしい。
GM(乙):まだ未覚醒!
八王子芙美:透明の何か分身的なものがカバーリング+ダメージ減少+自動触手での攻撃を行う予定だよ。
GM(甲):うにゃうにゃしてる!
八王子芙美:そう、未覚醒……
GM(乙):基本的にはカバーリングキャラですよね
八王子芙美:そうですね!
八王子芙美:万が一覚醒したら、Dロイスはなしなのでちょっと安定感があるんじゃないかなーという感じ
GM(乙):ガンガン攻撃を弾いていってくださいね!
八王子芙美:はあい! 以上!
GM(乙):最強のDロイス:なしだ
GM(乙):は~い!
GM(甲):よろしくだぜ
八王子芙美:よろしくお願いします!
GM(乙):設定がとっても可愛いので頑張ってほしい
GM(乙):では、そんな八王子さんのハンドアウトはこちら!

PC2
シナリオロイス:八王子信彦 推奨感情:親愛/不安
キミはN市に引っ越してきて、街を嫌う一人の少女だ。
最近、特にキミの苛立ちの理由になっているのが、実兄の八王子信彦である。
こっそり深夜に出掛けたりとか、なにやら悟ったような顔でキミに物申してきたりとか、とにかく、なんだかうざったいのである。
そんな近頃、キミの周囲では「軍人の呪い」の噂で持ち切りだ。軍人の幽霊とか、地獄に連れていかれるだとか。
今回も兄の信彦は、妙に真剣な様子で「深く関わらない方が良い」と忠告してきた。
キミがそれにどう答えたに関わらず、その数日後、信彦は姿を消してしまう。
絶対に兄は何かを知り、隠していた。キミは怒り、兄の秘密を探ることにした。


GM(乙):お兄さんの様子が変です
八王子芙美:にー!(兄のこと)
GM(乙):か…かわいい
八王子芙美:何やってんのにー!
八王子芙美:秘密を探らないと……
GM(乙):兄にイライラして、あたしがいないとだめね!的に兄の正体を突き止めようとしてくれると助かります
八王子芙美:ばっちりやります
GM(乙):ちなみにお兄さん、フリーターとのことですけど
GM(乙):一応、どういう方なのか確認させてもらっていいですか?
八王子芙美:はいはい! とはいえ詳細詰めていたわけではなくて
八王子芙美:お仕事はわりといろいろやってるんじゃないかなあ、引っ越し業者とかコンビニとか
GM(乙):は~、なるほど
八王子芙美:普通に気のいい兄ちゃんかなと
GM(乙):一人称は「おれ」でいいですか
八王子芙美:ばっちりです
GM(乙):やった!ではそういうお兄さんになります
八王子芙美:やったー
GM(乙):他になにか質問事項とかなければ以上だよ~
八王子芙美:大丈夫かな! よろしくお願いします!
GM(乙):はーい!よろしくお願いします!
GM(乙):では次にいってみよう!

GM(乙):PC3の村雨くん、自己紹介をお願いします~
村雨士門:任された。
村雨士門https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYr4efmQMM
村雨士門:名前は村雨士門(むらさめ・しもん)。元FH実験体で現在はUGNイリーガルの少年。
GM(乙):外見が…メチャ好み……
村雨士門:様々な因縁に決着をつけて前線から退きました。
GM(甲):ハアハア 村雨先輩
村雨士門:現在はN市内の時計店ラミーのオーナー兼店主として生活中。
村雨士門:副業として師匠が残した人脈やら伝を利用して情報屋・探偵の真似事もしています。
村雨士門:シンドロームはブラックドッグ/ノイマンで戦闘スタイルはアームブレードヴァリポンマン。
村雨士門:演出的には体の各所に仕込んだ戦輪を自身の周囲に展開、対象を切り刻むといった感じ。
GM(乙):少年とは思えない頼りがいのありそうさ
村雨士門:ご縁があってそこそこ歴戦といっていい経験をさせて貰いました。
GM(乙):大ベテラン!
村雨士門:覚醒枠との同卓も3回目!ベテラン!
GM(乙):それはすごいな~ 本当に導き先輩枠だ
GM(乙):めちゃくちゃ頼られまくってください!
村雨士門:はい!
GM(乙):では、そんな村雨くんのハンドアウトを確認しましょう

PC3
シナリオロイス:村雨七戸 推奨感情:懐旧/拒絶
キミは時計店「ラミー」のオーナー兼店主を勤めるUGNイリーガルだ。
キミは今、気になる噂がある。街で流れる「軍人の呪い」の噂だ。
表側の世界では幽霊騒ぎであるそれは、街の裏側を生きる人間には別の情報として知られている。
間違いなく、それはオーヴァードが引き起こしている怪現象だ。
同時に、こんな情報もある。UGNは既にその現象に関する調査を行い、…失敗したと。
そんな折。とある夜、キミは噂通り街を行き交う軍人の幽霊を見る。
軍服に身を包んだ幽霊たち。その中に、一人の女性がいた。それは間違いなく、亡くなったはずのキミの師匠・村雨七戸だった。
君は誘われるように、彼らの後を追うのだった。


GM(乙):シナリオロイスの村雨七戸さんは、先日、亡くなったはずですが
GM(乙):なんか幽霊的な感じでキミの前に現れます
村雨士門:はい、俺が殺しました。
GM(乙):そうなのだ 
GM(乙):なんだそりゃ~ってしてくれると大変助かります
村雨士門:流石に放っておくわけにもいかねぇよな、オーケー。
GM(乙):カッコいい……
GM(乙):では、他に質問などなければ以上だよ~
村雨士門:現状は把握できた、後は実地でどうにかするさ。
GM(甲):先輩パワーで頑張っちゃってください。よろしくお願いします
GM(乙):よろしくお願いします!
村雨士門:あぁ、よろしく頼む。
GM(乙):キュン…

GM(乙):では、次にいってみましょう!
GM(乙):PC4の虹咲さん、自己紹介をお願いします~
虹咲奏http://ysui.sakura.ne.jp/DX2016/charaseet/nijisaki/200.html
虹咲奏:第一支部の長、虹咲奏です。
GM(乙):キャ~!
虹咲奏:基本的に前線に出ることはないものの一度前線に出るとその圧倒的な防御力と攻撃誘導で敵を無力化します。
虹咲奏:落ち着いた物腰で、28歳とは思えない貫禄を発していますが
虹咲奏:7年前に恋人を喰い殺した事件と、それ以降ついて回る飢餓衝動が
虹咲奏:彼に重い経験となってのし掛かっているせいではないでしょうか。
GM(乙):重い過去を背負っているんだなあ
GM(甲):虹咲さん、徹底してハードモードですよね
虹咲奏:能力としては、高い知覚能力でもって状況を読みつつ
虹咲奏:(ふんだんに積まれたイージー)
GM(乙):イージー盛り盛り構成、好き
虹咲奏:重篤なダイスデバフとショウタイムによる攻撃誘導で攻撃を捌いていきます。
GM(乙):ヒィ~
虹咲奏:範囲攻撃に入ることが多いので行動放棄カバーを使っていく感じです
GM(甲):出た!ショウタイム!
虹咲奏:そんな感じ!みんな頑張ってくれ!
虹咲奏:守るからな!
GM(甲):今回ダメコン役が二人もいるんですよね...固いよこのPT!よろしくお願いします!
GM(乙):怖いよ~
GM(乙):よろしくお願いします~
GM(乙):俺のことも守ってくれ~~!では、そんな虹咲さんのハンドアウトを確認しましょう!

PC4
シナリオロイス:”ケイヴマン”辰巳十三 推奨感情:連帯感/脅威
キミはN市UGN第1支部の支部長を勤めるオーヴァードだ。
キミは第13支部の支部長・辰巳十三とともに、とある任務に赴いていた。
それは「軍人の呪い」の真相でもある──軍人の幽霊たちが誘うのは、1980年のN市を模した異世界であり、
キミたちはその異世界の調査を行なっているのだった。
現実世界とは異なる歴史を歩んだその異世界で、キミは強敵と戦い、敗北する。
しかし、次の瞬間、キミはその戦いのことを全て忘れ、一人、また異世界にいた。
困惑することも許されないキミの脳裏に、確かに刻みつけられた言葉があった。
「『怪獣映画”ケイヴマン”』を調べろ」。
まずは、そこから始める必要がある。


GM(乙):先に謝罪します
GM(乙):シナリオロイスの辰巳支部長ですが、
GM(乙):諸々の諸事情により、セッションに登場する可能性が低いです
虹咲奏:諸々の諸事情!
GM(乙):メイン最終話との…並行になってる進行とかで………
GM(甲):GM柱が腹を斬ってお詫びいたします
GM(乙):もしあれだったら…別の人にロイス取っても全く構いませんので………
虹咲奏:了解のすけ!
GM(乙):すみません…
GM(乙):そして更に申し訳ないですが、OPで負けイベントを体験してもらいます
虹咲奏:うおお俺は負けるぞ
GM(乙):そういう感じ!
GM(甲):すげえ気合の入れ方だ
GM(乙):今回潜入してもらう「1980年のN市を模した異世界」ですが、設定としては
GM(乙):大正の文化が残ってるような…レトロっぽい感じなので
GM(乙):外套とか、下駄とか…
GM(乙):そういうコスプレチャンスでもあります
虹咲奏:ほうほうほう
虹咲奏:いいですね
GM(乙):どんどんやっちゃってね!
GM(乙):質問がなければ、以上だよ~
虹咲奏:大丈夫!やってみようじゃないか
GM(乙):かっこいいなあ
GM(甲):その意気!よろしくお願いします!
GM(乙):は~い!では、よろしくお願いします!

GM(乙):では、自己紹介が終了したので、最後にトレーラーを貼って、
GM(乙):うおおやるぞ~という気持ちになり、セッションを開始していきます

岸辺千秋:うおおやるぞ~
■トレーラー■

「全ての歴史は嘘である!」——ロバート・ウォルポール(1676~1745)

 そして、終わりの日は繰り返す。
 旧い怪獣映画のように、あるいはほどける環状線のように。
 示されるは十三岐の未来。そして、
 幾度の/逝く旅の四十年を廻って、やってくる”彼ら”。
 
 奈落を砕いて、さかさまに振ったとしよう。
 闇から出てくる、影の牙や、焔や、雷。
 そういったものを裂く。
 獣と楽園のはざまで踊る境界を踏み越えて、
 風切羽さえも振り切って、
 明日また、会えますようにと。願う。
 ただ願う。
 
 明かされるは1980年、
 もう一つの”昭環”年代なりしN市。
 不明の怪獣映画「ケイヴマン」。
 怪人魔境”ムラサメ”セル。
 少女と佇む無形の影。
 魔剣簒奪者”ガーネット・バーネット”。
 そして、N回目の試行。
 十三岐に紡ぐ、重層超人戦線。

 「——頼むぜ。主人公のみんな」

 歴史を変えることは難しい。
 もしきみが、そうあろうとしないのならば。
 
 Double Cross the 3rd edition「十三未来:N次戦線」
 
 ——ダブルクロス。それは、裏切りを意味する言葉。


GM(甲):ワオワオ!
GM(乙):うおおやるぞ~!
GM(乙):よろしくお願いします!
虹咲奏:よろしくおねがいします!
八王子芙美:よろしくお願いします!
岸辺千秋:よろしくお願いします~!
村雨士門:よろしくお願いします!
GM(甲):よろしくお願いします!楽しんで行きましょう!


オープニング1 村雨 士門


GM(乙):では早速、村雨くんのOPから初めていきましょう
村雨士門:おっと、了解。
GM(乙):ハンドアウトの内容の通り、最初にキミの経営する時計店で、モブ情報屋と
GM(乙):「軍人の呪い」という噂についてお話ししてもらい、そのあと謎の幽霊的な光景を目撃してもらって
GM(乙):なんだあれは~!!となってシーン終了になります
GM(乙):大丈夫だったら侵蝕率を上げてシーンに登場してね~
村雨士門:38+1d10 侵蝕アゲ
DoubleCross : (38+1D10) → 38+10[10] → 48

GM(乙):い、いきなり
村雨士門:ゲェーッ
GM(甲):テンションが!

GM(乙):N市第九地区、時計店「ラミー」。戦前よりこの街に根付く、“時”を売る由緒正しい店だ。
GM(乙):そして同時にここは、キミの師だった、FHエージェント“マスターエッジ”村雨七戸——そのセーフハウスでもあった。
GM(乙):彼女が亡くなり、キミが経営を引き継いだ今。店内には一人の客がいた。
GM(乙):馴染の客で、情報屋でもある。修理を注文していた時計を引き取りがてら、いつも世間話をキミにするのだった。
情報屋:「いやあね、村雨さん。『軍人の呪い』って、ご存知ですか?」ニヤニヤと笑みを浮かべる。中年の男だ。
GM(乙):キミはそれを知っていてもいいし、知らなくても構わない。表向きは、学生に流行っている怪談話だ。
村雨士門:「随分とまぁ、胡乱極まる言葉だな」
情報屋:「胡乱すぎるくらいがちょうどいいんですよ、人が覚えやすいから」くつくつと笑う。
村雨士門:「と言うと、だ。アンタの飯の種にでも繋がるのか?」
情報屋:「さすが村雨さん、話が早い」
村雨士門:コトリ、と男の前にマグカップを置く。淹れ立ての珈琲だ。
情報屋:「いやぁね、これはただの世間話です。『軍人の呪い』…まあつまり、巷で話題の怪談話ですけど」
情報屋:「夜中に軍隊の行進を見かけただとか、それについていったら地獄に落ちるだとか…ああ、すいませんねえ」
村雨士門:熱い珈琲を一口啜り、手元の時計を玩びながら耳を傾ける。
情報屋:すぐさま珈琲を口に運ぶ。遠慮がないのだ。
情報屋:「まあ、そんな怪談を信じる奴ぁ、この業界にはいないでしょう?」
村雨士門:「──そうだな」
情報屋:ヒヒ、と笑みを深くする。
情報屋:「そうです! 十中八九、そりゃオーヴァードが能力を引き起こしてる」
情報屋:「今度はなんでしょうねえ、夢見た世界でも再現してんのか、従者を生み出して暴れてるのか」
村雨士門:「オルクスか、ソラリスか、モルフェウスという可能性もあるな」
情報屋:「そうそう。そんな調子で」
情報屋:「おたくらにかかっちゃ、怪談話なんてこの世には存在しなくなっちまうんだ」
情報屋:「んで、ですよ。おかしいと思いません?」
村雨士門:「おかしい、と言えば最初からおかしい」
情報屋:「はは、まあその通りだ」
村雨士門:「もしもこれがオーヴァードの仕業だっていうなら、一体誰がこの噂を流したんだろうな」
情報屋:「誰だと思います? 村雨さんは」
村雨士門:「目撃した人間がたまたまオーヴァードだった、とは考えにくい」
村雨士門:「それなら、詳細な報告が上がっていてもおかしくない」
情報屋:ニヤリと笑みを浮かべて、キミの話に耳を傾ける。
村雨士門:「であれば、自ずと選択肢は絞り込まれる」
村雨士門:「──なんてな」
情報屋:「ヒィッヒィッヒ」笑い声を上げる。つまり、キミと同意見なのだ。
情報屋:「そうそう!そうなんですよ。詳細な報告はなし、首謀者が噂でもまき散らしてるのかという現状」
情報屋:「日常の守護者たるUGNサマは何をしてるのか…ってねえ? 思いません?」
村雨士門:「考えられるとしたらだ」
村雨士門:「1、本当にただの噂話でしかない」
村雨士門:「2、既にUGNが解決済み」
村雨士門:「3、既に動いちゃいるが──どうしようもない厄ネタである」
村雨士門:「俺としちゃ2がありがたいがね」
情報屋:「そりゃぁ気が合わなくて残念だ」珈琲に舌鼓をうっている。
村雨士門:「あるいは、だ」
村雨士門:「──まだ"事件"は起こっていない」
情報屋:「ほう?」
村雨士門:「これから、もっと悪い知らせが来るってことさ」
情報屋:「成程ねえ…、だったら余計に、私のネタを村雨さんに伝えなくちゃあいけませんね」
情報屋:「UGNサマ、とっくのとうに負けちまったらしいですよ」
村雨士門:「──あぁ、それは」
村雨士門:最悪だな、と続けてキャスケットを目深に被りなおし目元を隠す。
情報屋:くぐもった笑い声をあげながら、珈琲を飲み干す。
情報屋:「ま、そんな噂話が流れてるってことで……」
情報屋:「まあ、これもただの世間話。信じるか信じないかは、村雨さんにお任せしますよ」
情報屋:言って、立ち上がる。
GM(乙):そうして、男は店から出ていきます。
村雨士門:「──ふん」
村雨士門:「あぁ、くそっ、本当に嫌な話だ」
村雨士門:椅子から乱暴に立ち上がり、壁にかけてあったコートを羽織って外に出る。
GM(乙):外はすでに日が暮れている。
村雨士門:ドアにかけてあったプレートをCLOSEに。
GM(乙):その時。
村雨士門:「──逢魔が時」
村雨士門:「如何にもなタイミングだよな」
GM(乙):君は見るだろう。
GM(乙):ぼうと、鬼火のように。青白い揺らめきが視界の端を通った。
GM(乙):2020年の瀬に似つかわしくない、古めかしい服装の人影である。
GM(乙):教科書に載っているような、古い日本軍の制服を着こんだ男達、そして一人の女。
GM(乙):鬼火のようなその人影は、キミに気付く様子もなく、街に現れ、何処かへ行こうとしている。
村雨士門:ひたり、ひたりと足音が聞こえた気がした。
村雨士門:未来が自分に追いついたような、過去が自分を置いていってしまうような気がした。
GM(乙):そう、その女の顔に、キミはどうしようもなく見覚えがあった。
村雨士門:まるで熱に浮かされたように、フラフラと足が前に出る。
村雨七戸:「——から、」「——そう」「——で、」女は数字と記号の書かれた絵札のようなものを弄んでいる。トランプだ。
村雨士門:俺が斬った。
村雨士門:俺が殺した。
村雨士門:僕が愛した人。
村雨七戸:鋼色の短い髪。シャム猫のような青く細まった瞳。不敵な笑みを湛えた口元。きみは、きっと忘れていない。
村雨士門:僕が、選ばなかった未来。
村雨七戸:女はきみに気づく様子はない。軍服の集団にトランプのマジックを披露しているようだ。カードが手元に現れては消える。
村雨七戸:昔彼女がきみに見せたクリアカードと同じ手つき。間違いない。
村雨士門:在りし日の姿が重なり、視界が歪む。
村雨士門:けれど──あぁ、けれどだ。
村雨士門:彼女はもういない。
村雨士門:だから、これはきっとあの日の続きだ。
村雨士門:「──いってくるよ、七戸」
GM(甲):かち。こち。かち。こち。彼女の託したパテック・カラトラバ——きみの腕時計の音だけが、静かに街に響く。
村雨士門:彼女との絆は確かにこの胸にある。だから──。
村雨士門:確かな決意を持って、足を一歩踏み出した。
GM(乙):かち。こち。かち。こち。
GM(乙):キミは街の奥へと、その亡霊達を追いかけてゆく。
GM(乙):────時計の針を、逆回りに。回す時がきた。

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):シナリオロイスの村雨七戸さんには
GM(乙):初期ロイスで取得してもらっているので、何か感情変更があれば宣言してね
村雨士門:今は、まだ。大丈夫です!
GM(乙):了解です!


オープニング2 虹咲 奏


GM(乙):では、続いてPC4の虹咲さんのOPになります!
虹咲奏:はい!
GM(乙):やはりハンドアウトの内容通りですね、いきなり負けイベントになります
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:33->40)
GM(乙):謎の異世界で、敵が大暴れしているので、なんだこりゃ~~となってもらい
GM(乙):そこからイベントが色々あって、なぜか世界がリセットされている…なぜだろう…となりシーン終了です
虹咲奏:なぜだろう……
GM(乙):最初にちょっと多めに地の文挟むので、好きにロールを挟んでくださいね
虹咲奏:はーい

GM(乙):キミは、UGN第13支部の支部長・辰巳十三とともに、その異空間の調査任務を行っていました。
GM(乙):そこは、「昭環(しょうわ)」と言われる、現実とは異なる歴史を辿った異空間であること、
GM(乙):「裏」のN市とはまた異なるものらしいことは、キミは既に理解している。
GM(乙):そして今。その空間は、二体の巨大な兵器によって、蹂躙され、壊滅されようとしており、
GM(乙):キミ達───二人の支部長を筆頭にしたUGNの調査メンバー達は、その破壊を防ぐため、二体の巨大な兵器に立ち向かっていました。
虹咲奏:虹の翼を広げ、破壊から調査メンバーを護る。
无号・壱号:片方の巨影が腕を振るうと、空間から大量の剣が精製され、雪崩のように襲い掛かる。
GM(乙):キミの広げた虹の翼に、息をつく暇もなく、精製された剣が降り注ぐ。
虹咲奏:その多くを受け止める。起源の鱗で覆われた翼は、簡単には刃を通さない。
八王子信彦:「虹咲、支部長…!」調査メンバーの一人が、キミに護られながら声をかけてくる。
八王子信彦:「ご無事ですか…!?」
虹咲奏:「私のことは構うな。充分対応可能だ」
虹咲奏:「お前たちは敵性存在の無力化に集中しろ」
八王子信彦:「……っ」愛刀を握りしめ、悔しそうに唇を噛む。
八王子信彦:「事態は非常に深刻です。もう一体の敵が…障壁を展開していて、おれ達の攻撃がまったく届かない…」
虹咲奏:「……障壁を何らかの形で無効化する必要があるな」
无号・弐号:片方の巨影が両手を広げ、目には見えぬ巨大な障壁を展開させ、調査メンバーの攻撃を防ぎ続けている。
GM(乙):調査メンバー達が、巨影に向かって総攻撃を放っている。火炎、光線、電撃、あるいは武器の電磁投射。
GM(乙):通常のジャームならその攻撃の余波だけで消滅するような規模だが——有効ではない。
八王子信彦:「支部長は……まだ、勝算があると思ってるんですか」
虹咲奏:(防御型がもう一人ぐらいいれば……鞘町……いや、無い物ねだりをしても仕方がない)
虹咲奏:「………」
虹咲奏:「わかった。お前たちは離脱しろ」
虹咲奏:「ここは、私が抑える」
八王子信彦:「な…っ」
八王子信彦:「んな訳にはいかない! あんたがいなくちゃ、支部は成り立たないんだから…!」
虹咲奏:「なに」
虹咲奏:「無事で戻るさ」
虹咲奏:「この肉体はそう簡単に滅びはしない」
虹咲奏:そう言って、片側の顔で微笑む。
八王子信彦:「……っ!」大柄な体に似合わず、困り切った表情で支部長を見る。
八王子信彦:「支部長、くそ……! ふざけんな…!」
八王子信彦:「何でこんな時に…おれは何もできないで……、くそ……!」
虹咲奏:「お前にはやれることがある」
虹咲奏:「ここから生きて帰れ」
虹咲奏:「そして……報せるんだ」
八王子信彦:「報せ……」
八王子信彦:「支部の皆に……この状況を……」瞬きする。「……おれが……」
八王子信彦:「………ッ! ぜってえ…ぜってえ死なないでくださいよ!」
虹咲奏:「ああ、約束しよう」
八王子信彦:「すぐ援軍引っ張ってきますから!」
虹咲奏:「お前もだ。八王子」
虹咲奏:「生きろよ」
八王子信彦:一瞬、泣きそうに顔を歪めて。
八王子信彦:「はい!」
八王子信彦:それでも大声を上げ、愛刀を握りしめて身を翻す。
GM(乙):大柄な体躯の少年は、キミの翼から脱け出し、戦場を離れていく。
虹咲奏:「……さあ」
虹咲奏:「ここからは、ひとつの余波も通さん」
GM(乙):二体の巨大な影が。キミの前に君臨している。
虹咲奏:《天使の外套》。その姿が、大きな竜に変わる。
虹咲奏:虹の翼を持つ、始祖の竜。それが、2体の影の前に立ちはだかる。
虹咲奏:「来い」
无号・弐号:『──────────!!』叫び声が大地に轟く。
无号・壱号:『──────────!!』唸り声が空のように響く。
GM(乙):始祖の竜が、そして、まるで怪獣のような、あるいは特撮の巨大ロボットのような、冗談じみた巨躯が、
GM(乙):その異世界で、衝突した。

GM(乙):ここで、キミに判定を行ってもらいます。
GM(乙):〈知覚〉での対決です。
虹咲奏:はい!
GM(乙):敵が先に判定し、その達成値より高い達成値を出せば、キミは勝利し、戦闘に勝つことができます。
GM(乙):先に判定しますね
???:15dx+50 〈知覚〉
DoubleCross : (15R10+50[10]) → 10[1,1,1,2,3,5,5,6,6,7,8,8,10,10,10]+8[6,6,8]+50 → 68

虹咲奏:勝たせる気のない知覚
虹咲奏:やってやんよ!
虹咲奏:3dx
DoubleCross : (3R10[10]) → 9[4,5,9] → 9

虹咲奏:はい
GM(乙):残念…
GM(乙):では、キミは敗北してしまいます。
GM(乙):そしてここで、キミにイベントが起こります。
GM(乙):虹咲さんに、トリガーハンドアウトを配布します。
虹咲奏:ワオ
虹咲奏:いただきます
GM(乙):秘話タイム!

GM(乙):配布終了!

GM(乙):二体の巨躯と戦いを繰り広げるキミだったが、しかし、
GM(乙):それは突然終わりを迎える。
GM(乙):キミが最後に認識したのは、赤黒い触手が、きみの腹を貫いて、なおも獲物を探すかのように——
GM(乙):うぞうぞとうごめいている。
GM(乙):そんな光景だった。



GM(乙):1980年代 昭環時代 N市

GM(乙):そして、キミは目覚める。
GM(乙):建物や景観全体がやや古めかしい雰囲気を纏っていたりする、まるでタイムスリップしたかのような時代性を感じさせる街並み。
GM(乙):カレーの食品サンプルに「辛味入り汁かけ飯」と書いてあったり、ラジオ店の看板が「ラヂオ」になっていたり。
GM(乙):正月に遊ぶような凧まで上がっているし、歩く人々の格好もモンペやゲートルのような、いわゆる「戦時の装い」が多い。
GM(乙):行き交う人々が、地面に座り込んだキミを、不思議そうに振り返っている。
虹咲奏:頭を押さえ、首を振るとゆっくりと立ち上がる。
GM(乙):先ほどまでの戦いの様子はない。UGN調査メンバー達の姿もない。
少女:「…だいじょうぶ? どうかしたの?」年端も行かぬ少女が、心配そうにキミに話しかけてくる。
虹咲奏:「ああ、大丈夫だ。……心配ない」
虹咲奏:そう答えはするものの、思考は混乱の極みにある。
虹咲奏:ここは……そう。確か、調査に来ていたのだった。
GM(乙):そう、キミは、ここに調査に来た。
虹咲奏:何故こんなところで目覚めたのか。調査隊はどこへ消えたのか。
GM(乙):キミは、先ほどまでの戦いを、すっかり忘れている。それすらも、分からない。
少女:「おじさん、ひとり? お友達はいないの?」
虹咲奏:ふと、自分の装いに気づく。
虹咲奏:和装の上に羽織られたインバネスコート。度の入っていない四角メガネ。そして、頭に乗せられたホンブルグ・ハット。
虹咲奏:「……ひとりだ。友人は……友人とは、待ち合わせをしていてね」
少女:「まちあわせ……」瞬きする。
虹咲奏:「だから、心配いらないよ。ありがとう」
虹咲奏:そう言って、軽く少女の頭を撫でる。
少女:「そっか…やっ」撫でられてはにかむ。「えへへ…」
虹咲奏:微笑んで、
虹咲奏:「私のことはいいから、親御さんのところに戻りなさい」
少女:「わ……先生みたいなこと言うのね」
少女:「はぁい、おじさん。ばいばい!」
虹咲奏:「ああ。じゃあな」
虹咲奏:手を振って少女を見送る。
虹咲奏:さて。
虹咲奏:(……この異世界の調査。それが必要だ。なぜ、こんな所で意識を失っていたのか)
虹咲奏:光を。匂いを。感情を。見通す目を細めて。
虹咲奏:(調査を、開始する)
虹咲奏:己に、ひっそりと告げた。

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):シナリオロイスは辰巳十三さん……なのですが、諸事情などもあるので
GM(乙):別のキャラにロイスを取得してもいいですよ!
虹咲奏:じゃあどうしようかな
虹咲奏:調査隊の八王子くんに取りましょう
GM(乙):わ~い どうぞどうぞ
GM(乙):感情はどうします?
虹咲奏:部下/八王子信彦/有為:○/心配/ロイス
虹咲奏:これで!
GM(乙):は~い!ありがとうございます!
GM(乙):では、このシーンはこれで終了!


オープニング3 八王子 芙美


GM(乙):次のシーン。八王子さんのOPです。
GM(乙):放課後、同級生と「軍人の呪い」という噂話についてキャッキャしてもらったあと
GM(乙):お兄さんと遭遇して、ワイワイギャーギャーしてもらうというプランでございます
八王子芙美:プラン了解です
GM(乙):たすかる
GM(乙):では、侵蝕率を上げてシーンに登場してね!
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:33->41)
八王子芙美:しんしょくりつってなんか知らないけど高いです
GM(乙):あ、いや1
GM(乙):あっいや、GM・ミス!
GM(乙):覚醒してないから侵蝕率を上げちゃだめじゃん
GM(乙):なかったことにしてください
八王子芙美:なかった!
八王子芙美:しんしょくりつってなんだろ……
八王子芙美:わからない……
GM(乙):しんしょくりつってなんだろうね…
GM(乙):きのせい…

GM(乙):N市。星辰館学校。
GM(乙):昨日と同じ今日、今日と同じ明日。キミはいつものように学校に通い、勉強し、放課後を迎えました。
GM(乙):同級生とかしましく話しながら、通学路を歩いているところです。
クラスメイト:「あーー、そうだ聞いてよ、こないだ廊下走ってたら、先輩とぶつかっちゃったの!」
八王子芙美:制服の上に、明らかにオーバーサイズのモッズコート。いつも不機嫌そうな顔。
クラスメイト:「しかもね!それがね!誰だったと思う!?」
八王子芙美:「えー、誰? 会長とか?」
クラスメイト:「うわっ………」人並みに制服を着崩した、キミの友人。
クラスメイト:「普通に正解言うのやめてくれる…? スベッたみたいになるじゃん」
八王子芙美:「え、ほんとにそうだったの?」
クラスメイト:「そうなの! ほんとに生徒会長! 死ぬほどびっくりした」
八王子芙美:「そりゃびっくりするよ……」
八王子芙美:「怪我とかさせてないよね? ファンが怒るよ?」
八王子芙美:友人との、他愛ない会話。
クラスメイト:「いやなんかねー、会長、やたら忙しそうな顔してて」
クラスメイト:「こっちに特に何も言わずどっか行っちゃった」
八王子芙美:別に、つまらないとかそういうわけではないけど、なんだかいつも苛立ちがある。
クラスメイト:「時々いるよね。そういう人。うちの学校~。早退する人とかさ~」
八王子芙美:「へー。きんきゅーじたいとかだったのかな」
八王子芙美:学生の緊急事態ってなんだろうな、と思う。
クラスメイト:「なんか青春っぽくてよくない?」
クラスメイト:「そういう、きんきゅーじたいみたいなの。私もほしいな~」
八王子芙美:「……なんか」
クラスメイト:「ん?」
八王子芙美:「なんか怪しいと思わん?」
クラスメイト:「へあ?」きょとんとしている。
八王子芙美:「え、だって多いでしょ、そういうの。今日もうちのクラス、二人くらいいなくて」
八王子芙美:「何してるのか知らないけど……悪いこととかしてたりしないかな」
八王子芙美:しごく真面目な顔で。
クラスメイト:「ん~、ん~~?」首を傾げる。
八王子芙美:「……でも会長が悪いことしてるのはやだな……」
クラスメイト:「フツーに風邪とかなんじゃないの?」
クラスメイト:「そうだよ~、あの会長が悪いことしてるわけないって!」バシバシとキミの腕を叩く。
八王子芙美:「いや絶対怪しいってば! 会長はともかくさあ」
クラスメイト:「え~、じゃあ芙美的には、あれはどうなの」
八王子芙美:いつからか、自分はこの街や、学校について、なんだか疑わしいな、と思っていて。
八王子芙美:そう言っても、誰にも信じてもらえない。
八王子芙美:「あれ?」
クラスメイト:「『軍人の呪い』」最近流行している怪談話だ。
八王子芙美:「むっ」
クラスメイト:「あれ、信じてる派?」
八王子芙美:「あれ、あれも怪しいよね! 絶対!」
八王子芙美:「信じてるとか信じてないっていうより」
八王子芙美:「ああいう噂が立つこと自体がなんか……変!」
八王子芙美:「小学校の時、そんなんなかったよ」
クラスメイト:「あー、転校生なんだよね、芙美って」
クラスメイト:「普通じゃないの? この街って、基本なんか怪談話流行ってるじゃん」
八王子芙美:「基本がまずおかしくない?」
クラスメイト:「え~、そんなこと考えたこともない~」
クラスメイト:「考えすぎだよ~、芙美はさ~」
八王子芙美:「むー!」
八王子芙美:「そうなのかなあ……」肩を落とす。
八王子芙美:(……私も、普通に暮らせればって思うよ、それは)
八王子芙美:(この街が普通に好きになれたらって……でも)
八王子芙美:(それにしては、なんか……毎日ずっと、ざわざわするんだもん)
八王子芙美:「なんでみんなわかんないのかなー」
クラスメイト:「芙美、めっちゃ文句つけるよね。工事多すぎとか。不慮の事故多すぎとか」
八王子芙美:その辺の塀に軽くキックをする。
八王子芙美:「多いよ! ガス漏れとかも多いし」
クラスメイト:「うわ、反抗期」
八王子芙美:「子供じゃないもん! ほんとに……」
GM(乙):そんな風に話すキミ達に、後ろから、大きな声がかかる。
八王子芙美:「私じゃなくて街がおかしいのっ!」
八王子信彦:「おい芙美~~~ッ!」
八王子芙美:「ぴゃっ」
クラスメイト:「え?何?誰?」
クラスメイト:「彼氏?」
八王子芙美:「にーじゃん!」
クラスメイト:「にー?」
八王子芙美:「あ、えっと、にー……兄」
八王子芙美:「フリーターだからこんな時間でもぶらぶらしてる」
GM(乙):大柄な青年が、ブンブン手を振りながら、キミ達に近寄ってくる。
八王子芙美:「ていうか、いきなり友達といる時に声かけないでくれます?」
八王子芙美:腰に手を当てる。
クラスメイト:「兄か! は~ん……」
八王子芙美:「何がはーんだよ!」
八王子信彦:「だってお前、妹が壁を蹴り飛ばしてたら一言いいたくもなるだろ」
八王子信彦:「あ、こんにちは」
クラスメイト:「こんにちは~」
八王子芙美:「だ、だって……」
八王子芙美:「……ごめん」塀に。
八王子信彦:「よし、えらいぞ芙美!」ワシャワシャと頭を撫でる。
八王子芙美:「びゃー!!!」
八王子芙美:「やめ!!」
八王子芙美:「今ちょうど子供じゃないって話をしてたんだよ!」
八王子芙美:「説得力絶無じゃん!!」
クラスメイト:「芙美ちゃ~ん、あたしどうせこっち曲がるから行くね~」面白そうにキミを見る。
クラスメイト:「お邪魔なところ悪いけれども~」
八王子芙美:「お邪魔じゃないー!!」
八王子信彦:「うちの妹がホントお世話になってます~」
クラスメイト:「いえいえ~、お世話しております~」
八王子芙美:「うああああ」
八王子芙美:「私別に誰にもお世話されてないしっ!」
八王子芙美:「また明日ね!!」
クラスメイト:「はいはい、また明日ね~」ケラケラと笑いながら、クラスメイトは手を振って去っていきます。
八王子信彦:「何?いま帰り? 鞄持とうか?」
八王子芙美:「にーはいつ彼氏になったんですか!」
八王子信彦:「彼氏? いやおれ彼女募集中だけど」
八王子芙美:「やだよ私、ベッドに靴下脱ぎ散らかしてほっといてる人彼氏にすんの」
八王子芙美:「お母さんがこないだ怒ってたよ」
八王子芙美:「募集中ならそういうの気をつけなさい」
八王子信彦:「え?マジで? 母さんにフォローしてくれた?」
八王子芙美:「しないよ! ちゃんと怒られて!」
八王子信彦:「参ったな~」
GM(乙):言いながら、キミ達は自宅への道を歩き始める。
八王子芙美:「私だって参ったよ、友達とせっかく楽しくお話してたのに」
八王子信彦:「へー。何話してたの?」
八王子芙美:「なんか怪談話多いよねこの辺、とか」
八王子芙美:「変じゃない?って言ったら普通でしょって言われた」
八王子信彦:「…………」ちょっとの間がある。
八王子芙美:「変だよねえ、軍人の呪いーとかそういうの」
八王子信彦:「芙美」少し、低い調子に声音が変わる。
八王子芙美:「ん」
八王子芙美:おや、と思う。普段は聞かない声だ。
八王子信彦:「別に変じゃないだろ。あんま、そういうのに興味持つんじゃねえって」珍しく真剣な顔だ。
八王子芙美:「にーまでそういうこと言うの!?」
八王子信彦:「んんっ…? いや、マジでよ…」
八王子芙美:「興味とかいうより、だって、おかしいんだもん!」
八王子芙美:「ほら、前は聞いてくれてたじゃん。事故多いよねーとか」
八王子信彦:「おかし……おかしい? 何が?」
八王子芙美:「怪談だって、普通こんなにいっぱいない!」
八王子芙美:少し、泣きそうになる。
八王子信彦:「………あー…。そうだな」頭の後ろをかく。
八王子信彦:「前は……よ、思ってた頃もあったけどさ。なんつーか…その、大したことじゃないなって思ったんだよ」
八王子芙美:誰かが「そうだね、おかしいね」って言ってくれれば、少しは気が楽になるのに。
八王子芙美:それだけでいいのに。
八王子信彦:「だからその…お前も、変なことに興味持つと…危ないかもしれないから……」
八王子芙美:「……大したことじゃないのに、危ないの?」
GM(乙):キミは、最近この信彦が、深夜に出かけていたり、会話の妙なタイミングで口ごもったり、
GM(乙):なんだか不審な様子であることに、勘付いていて構いません。
八王子信彦:「んん~~?」口ごもる。
GM(乙):兄は昔から嘘が苦手だ。
八王子芙美:「……にーだってなんかこそこそ夜に出歩いてたりして」
八王子芙美:「あれだって危なくないの?」
八王子信彦:「んっ……」
八王子信彦:「で…出歩いてねーよ。出歩いてたとしても危なくない!」
八王子芙美:「じゃあ私だって危なくない! はい論破!」
八王子信彦:「なんにも論破になってないだろ!お前はだめ!」
八王子信彦:「芙美はそういうの気にしなくていいんだよ!」
八王子芙美:「なんで! 子供だから? 学生だから? 女の子だから?」
八王子信彦:「なんでって……」キミの勢いに気圧されている。
八王子芙美:「それとも他になんかあるの?」
八王子信彦:「………」目を逸らす。右を見て、空を見て、左を見る。
八王子信彦:「なんも」「……ねーよ」
八王子芙美:(「……にーは、なんか知ってるの?」)
八王子芙美:そう言おうとして、声にならなくなる。
八王子芙美:(どうしよう)
八王子芙美:(ほんとににーまで何か……普通と違う何かを知ってたら)
八王子芙美:(怖い)
八王子芙美:「…………」
八王子信彦:「………とにかくさ」
八王子信彦:「芙美は、普通に過ごしてればいいんだって」
八王子芙美:「……その普通が変なんだってば」靴を軽く蹴って。
八王子信彦:「あづっ…」
八王子芙美:「……普通にしてます。学校にも行くし、ちゃんとテスト勉強もするし」
八王子芙美:「……にーもね」
八王子芙美:「普通にしてて」
八王子芙美:「あと、そろそろ定職見つけてね。バイトでいいから」
八王子信彦:「………」
八王子信彦:「……ンムッ」
八王子信彦:「いやそれは……その……なんつーか………」「…………」
八王子信彦:「ああ、そうだな。分かったよ」ぼりぼりと頭の後ろをかく。
八王子芙美:「わかってね!」
八王子芙美:まだ苛立ちは晴れてはいないが、兄らしい仕草に少しだけ和む。
八王子芙美:(……そう。普通にしていられればきっと、どんなに……)
八王子信彦:「分かった分かった……」そこで、ふと上着のポケットに視線をやる。携帯に着信があったようだ。
八王子信彦:「あ、ワリ。先帰ってて」
八王子芙美:「え?」
八王子信彦:「ちょっと………」携帯端末の画面を見ている。「急用」
八王子芙美:「あ、うん……わかったけど」
八王子信彦:「悪いな! 今日やっぱ夕飯いらないかも! 母さんに言っといて!」
八王子芙美:「えー? またお母さん怒るよ?」
八王子信彦:手だけ振ってそれに返事し、何かの着信に答えながら、慌ただしく去っていく。
八王子芙美:「別に怒られるのはにーだからいいけどさ……」
八王子芙美:「…………」その背中を見送る。
八王子芙美:(……バイトかな)
八王子芙美:「遅くならないようにねー!」
八王子芙美:一言だけ声をかけて。
八王子芙美:(やだなあ。なんか……なんか、いろいろ。変なことが重なって)
八王子芙美:(越してきてから、ずっと、ずっとだよ)
八王子芙美:(私……)
八王子芙美:(この街が、嫌い)
八王子芙美:くるり、と背を向けて家に向かう。
GM(乙):そしてキミは帰宅し、家族と話し、夕飯を食べて、自由に過ごし、眠りについた。
GM(乙):昨日と同じ今日。今日と同じ明日。
GM(乙):日常は続く。しかし、兄は帰ってこない。
GM(乙):いつまで経っても、兄は、帰ってこなかった。

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):シナリオロイスの八王子信彦は初期ロイスで取得してもらってますが
GM(乙):感情変更などがあれば宣言してね~
八王子芙美:オッケーです。親愛/○不安のままで。
GM(乙):は~い!ありがとうございます!
GM(乙):では、このシーンは以上!


オープニング4 岸辺千秋


GM(乙):では、岸辺さんのオープニングです。
GM(乙):大学で、学生とちょっと軍人の呪いについてワチャってもらい
GM(乙):すぐにシナリオロイスの何某環がやってくるんで、イチャイチャしてください
岸辺千秋:はあーい
GM(乙):シチュエーションは、大学の授業で博物館見学に来たところがいいかな~と思ってましたが
GM(乙):他にこういうのがいい~みたいなのあります?
岸辺千秋:とくには!GMに合わせますよー
GM(乙):じゃあプラン通りでいきましょう!
GM(甲):ましょう!
GM(乙):侵蝕率を上げる必要もないので、このままやっていきますね~
岸辺千秋:いぇすいぇす

GM(乙):その日、キミは人文学部国史学科の授業の一環で、学生たちを連れてフィールドワークに出ていました。
GM(乙):要は博物館の見学だ。学芸員から研修を受け、自由見学の時間となり、学生たちは思い思いに過ごしている。
GM(乙):通常展示は、『N市の歴史』。街の歴史が、様々な史料によって解説されている。
岸辺千秋:展示内容は通いすぎて把握してしまっているが、それでも真新しいものがないか、あるいは誤謬がないか見ている。
岸辺千秋:自分たち以外の客は少ない。郷土史なんて流行ったことのない学問だ。
学生:「……せんせ、せんせーーー」そんなキミに、女子学生のグループが歩み寄り、話しかけてくる。
岸辺千秋:「なんだね」とくに愛想は良くも悪くもない。
学生:「あのね、『軍人の呪い』!」「新しい噂が増えたの。知ってる?」
岸辺千秋:「なんだと!」
学生:「あははは、やっぱ食いついた」「言ったとおりじゃん」クスクス笑う。
GM(乙):『軍人の呪い』は近頃学生に流行している怪談話です。
岸辺千秋:「君たち、そういうのはどこから仕入れてくるんだ?私は全然知らなかったぞ……」
岸辺千秋:「若者の情報力?SNSか…?」ぶつぶつ。
学生:「えー、なんかツイッターとか…」「先輩の彼女の家族の職場の人がとか」「そうそう」
岸辺千秋:「そうなのか……」
学生:「あ、でね、聞いて聞いて」
岸辺千秋:「そ、それでだ、新しい噂について教えてくれ!」
学生:「そうそう、それそれ!」学生たちは、キミの様子に嬉しそうにしている。
学生:「なんかね、夜中の4時44分に、軍人が新聞の内容を書き換えちゃうんだって」
岸辺千秋:「書き換える?どうやってだ?」
学生:「え?」「知らない」
学生:「幽霊の呪いで…なんか…変わっちゃうんじゃないの?」
岸辺千秋:「その《なんか》は分からないのか」ちょっとがっくり。
学生:「がっかりしないでよー! あ、あとね、家族写真に知らない人がいるって噂もあるんだよ」
学生:「あたし昨日、帰ってから家の写真見ちゃった。誰か写ってないかなって」「どだった?」「なんもなかったー」
岸辺千秋:「ほう……それは怪談らしいな。戦時中の実在の人物だったりするのかもしれない」
学生:「こわくない?ヤバくない?」キミにわらわらと群がる。
学生:「だよねだよね!」
岸辺千秋:わらわら揉まれている。
学生:「あ、あと、これ先生に聞かないと分かんないやつがあって」
岸辺千秋:(しかしこう、内容を調べようとか)
岸辺千秋:(そういうのは…と)
岸辺千秋:「おや、なんだい」
学生:「あのね、呪いのビデオテープっていうのがあって、逆再生すると呪いの声が聞こえてくるんだって」
学生:「でもあたし達、ビデオテープって見たことなくて」「先生は見たことある?」
岸辺千秋:「………」
岸辺千秋:「………待て」
学生:「ん?」
岸辺千秋:「そうか………もうそういう時代か」遠い目
学生:「え~っ、なになに~」「時代ってなに~~」わらわらわら。
岸辺千秋:「いや。ジェネレーションギャップをだな、君たちMDは知ってるか…」
学生:「えむ…?」「何の略?」
岸辺千秋:「ビデオテープってのはDVDの昔のやつ、MDはCDみたいなもので…言ってて虚しくなってきたな」
GM(乙):そんな調子でキミ達が話していると、近付いてくる一人の女がいる。
岸辺千秋:「そういうのがあったのだ…おや」
何某環:「岸部先生。ちょっと...いい?」
岸辺千秋:「どうした。うるさかったか?すまない」
GM(乙):キミと同じ大学に努める何某・環(なにがし・たまき)です。妙齢の女だ。
何某環:「一応、これは大学で所定の手続きを経て決められた授業なのよ」
岸辺千秋:「……はい」猫背を心持ち直す。
何某環:「...また、学生たちとくだらない話をしていたの?」肩を竦める。
岸辺千秋:「くだらなくはないぞ。ああいうところにこそだ」
学生:「わ、わわ……」「あ、あたし達展示を見てきま~~す」蜘蛛の子を散らすように逃げている。
岸辺千秋:「私たちでは手に入らないような情報を彼らは容易に手に入れる」
何某環:「所詮この街によくある怪談話でしょう。歴史の総体のなかでは、なんら意味を持たないわ」胸ポケットを探りながら。
岸辺千秋:「それを受け取れる機会など、学生との会話でくらいしかないんだよ」
岸辺千秋:「君は総体にこだわりすぎる。視野が広いのはいいことだがね」
何某環:「...」煙草が切れたことに気づいたようだ。「じゃあ」機嫌悪げに岸辺さんを睨みつける。
岸辺千秋:「もう少し近寄って手元も見るべきだ」
岸辺千秋:「なんだね?」
何某環:「その、”手元”。見せてくれても、良いんじゃないの——この街の面白い話でもしてみたらどう?」
何某環:「今、退屈しているの。学生たちのおしゃべりに付き合う時間があるなら」
何某環:「貴女の知っているこの街の面白い話の一つや二つくらい、教えてくれてもいいでしょう。岸辺教授?」
岸辺千秋:「嫌味か?教授ではない、今はまだ」
何某環:「知ってるわよ。でも、貴方ならなるでしょう」
何某環:当然のようにつぶやく。
岸辺千秋:「……」頭をかく。「私をそうも評価する癖になあ」
岸辺千秋:「ま、いいが」
岸辺千秋:顎に手をやる。「興味深い話というと、この街の大規模事故発生率かな」
何某環:「...そうね。特に第七地区の工業地帯は事故が多いと良く聞くけれど」
岸辺千秋:「多いのは今に始まったことじゃないが、地区でこれほど大きな差が出ているのは近年だ。私が興味があるのが第十地区でね」
岸辺千秋:「工業地帯でもなくビル群なのに、明らかに起こりえないだろう事故がいくつもある。先日だとスタンバイNシティだな。君も知っているかもしれないが」
何某環:「知らないわ。興味なかったもの」眼鏡を掛け直しながら言う。
岸辺千秋:「……君の興味は本当によく分からんな…」
何某環:「...でも、少しだけなら聞いてあげても構わないわ。貴方の語り口は、ちょっと気に入っているの」
岸辺千秋:よくわからないが、気に入られていることはわかる。
岸辺千秋:単純な人間だな、私は、と思う。気に入られると嬉しいので、そう、話したくもなってしまう。
岸辺千秋:「工業地帯ならまだしも、ああいうオフィスビルで起こるものじゃあないんだよ」
岸辺千秋:「そもそもあれだけの規模の破壊を起こす装置なんてあそこにないはずなんだ。火災にしてもちょっと……いや、いや、これは表に出てない噂なんだが」べらべらと調子に乗って語り始める。
何某環:「...あなた、ひょっとして。街で起こったそんなつまらない事件の大部分を把握しているの?」
何某環:肩を竦める。
岸辺千秋:「趣味だよ。ゴシップ雑誌が流行ってるのとそう変わらない」
岸辺千秋:「というか、君はじゃあ何に興味があるんだ?」
何某環:「呆れた。そんなだからいつまでも准教授どまりなのよ——自分の研究に専心すれば、とっくに教授レベルのポテンシャルなのに」
岸辺千秋:「専心するだけじゃあ人生は退屈だろう」
岸辺千秋:「私はスペシャリストにもなりたいが、それ以前に好きでやっているのだから」
岸辺千秋:「君は違うのか?こんな斜陽の学問で何がしたい?」
何某環:「...寄り道ばかりなのね、あなたは。川の本流じゃなくて、”岸辺”に価値を見出すタイプ」
何某環:「ああ。私?」
何某環:「そうね...比較学史は、知っているわよね。歴史を巨視的にとらえて、その中のかかわりを見出す学問だけど」
岸辺千秋:「ああ。君はあまり話してくれないがな。興味はあるぞ」
何某環:「解る訳ないもの。貴方だけじゃなくて、誰にも話したことないわ」口をとがらせる。
何某環:「...特に、第二次世界大戦。あれ以来、世界の形は徹底的に変わってしまった」
何某環:「他にも、第一次世界大戦。ルネサンス。百年戦争。アミアンの和約——そういった、”変わってしまった世界”を」
何某環:「私は、思い出して”何がどうやって繋がっているのか”を記憶に留めているの」
何某環:「...私だけが、歴史の本当の顔を知っている気分になれるのよ。それは凄くロマンチックだわ」
何某環:ここまでを一口で言い切って、息を吐く。
岸辺千秋:「……驚いたな。君が自分の研究や興味を共有したがらないわけが、いままでずっと不思議だった」
岸辺千秋:「世界の歴史を独占したいとは」笑う。「大学なんて場所は君には窮屈だろうにな」
何某環:「......そりゃ、ねえ」足を組み替える。
何某環:「誰もが貴方みたいに、子供でいられるわけじゃないわ」
岸辺千秋:「いきなり人を貶すな…」
何某環:「勘違いしないで。褒めてるのよ」そう言って、ため息を吐く。
何某環:「...貴方はこんな街で一生を終える器ではないわ。決して”軍人の呪い”なんてくだらない噂にかまけてないで」
何某環:「次のシンポジウムに向けて、ちゃんと自分の研究をして。これは同僚からのアドバイス」
岸辺千秋:「君がそこまで評価してくれる理由は本当に分からんがな。もちろんそれも怠らないさ」
岸辺千秋:「子供のように好きなことを極められる身分なのだから」
岸辺千秋:「叶う限りはなんだってやってやるさ」
何某環:「......子供のように、ね」
何某環:「貴方、真冬のプールとかにも、中に奇麗な石があったら入っちゃうタイプでしょう」
何某環:突拍子もないことを言う。
岸辺千秋:「さすがに風邪をひくぞ」
何某環:「そう言える程度には常識人で良かったわ。いえ...うちの付属の星辰館高校のプールなんだけど」
岸辺千秋:「そろそろ体調のリカバリがかなり難しくなってきたからな…うむ」
何某環:「......最近、あまり良い噂を聞かないそうだから。せいぜい気を付けることね」
岸辺千秋:「うむ?」
岸辺千秋:「ああ、ありがとう」
GM(乙):岸辺さんはピンとくるものがあるかもしれません。
岸辺千秋:なんだろう
GM(乙):『軍人の呪い』。そのひとつ、「幽霊についていくと地獄に落ちる」。
GM(乙):その発生場所と噂されているスポットがいくつかあるようです。もしかしたら、
GM(乙):星辰館高校のプールも、その一つなのかもしれません。
GM(乙):環はそこまでは言いませんが、キミに忠告をしているようだ。
何某環:「...そろそろ行くわ。別のクラスの引率の担当だもの」そう言って、反対方向に歩いていきます。
何某環:「...フィールドワークで星辰館高校まで行くこともあるでしょう」
岸辺千秋:「心配してくれていると思っておくよ。さすがに私も若くない」そういって見送る。
岸辺千秋:若くはないが。興味は尽きない。
岸辺千秋:だって、そうだろう。
岸辺千秋:この街で起きることを知らずして、何が私の研究だ。

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):シナリオロイスの何某環にロイスの取得をお願いします。
岸辺千秋:何某環 P好奇心/○N辟易
岸辺千秋:これでいこう!
GM(乙):ほほう!辟易とはね
GM(乙):了解です。では、このシーンはこれで以上!


ミドル1


GM(乙):次のシーン。八王子さんのみ登場です。
八王子芙美:はい!
GM(乙):まだ未覚醒なので侵蝕率の上昇はなし!
八王子芙美:しんしょくりつ……謎の言葉
GM(甲):なんだろう(ボンヤリ)
GM(乙):さきほど岸辺さんのOPで登場した、「高校のプールになんかある」という噂をキミも掴み、
GM(乙):どうなってんだ~と調査に行くと色々巻き起こるというシーンになります。
GM(乙):OPの後半みたいな感じだと思ってください
八王子芙美:友達に噂を聞いたんでしょうね。了解!
GM(乙):じゃあやってくぜ!
八王子芙美:おう!

GM(乙):『軍人の呪い』の噂曰く、軍人の幽霊が星辰館高校のプールに現れ、そこから地獄へ連れ去ってしまうらしい。
GM(乙):そんな噂を掴んだキミは、というわけで、夜の高校に潜入していました。
GM(乙):しんと静まり返った校内。キミは一人、プールへ続く廊下を歩いています。
八王子芙美:少し辺りを警戒しながら歩いている。
GM(乙):ちなみに、先日から兄は帰ってこない。キミの焦燥感を駆り立てる理由のひとつかもしれない。
八王子芙美:幽霊が出るといけないし、もしかしたら悪い人がいるかもしれないので。
八王子芙美:(……にー、大丈夫かな……)歩きながら考える。
八王子芙美:(こんなことしてるより、もっと……ビラ配りとかした方がいいのかもしれない、けど)
八王子芙美:(なんか気になるんだもん。にーも何かこのこと知ってたのかもしれないし)
八王子芙美:(もしかして繋がってたら……なんてのは、考えすぎかなあ?)
八王子芙美:(悪の組織がカムフラージュでなんかしてたりとかそういう……さすがに子供っぽすぎって言われるかも)
八王子芙美:ふう、と白い息を吐く。
GM(乙):キミは夜のプールへ続くドアを開ける。
GM(乙):冷えた空気が漂っている。季節柄、誰も使わないため落ち葉などのゴミがプールの底に溜まっている。
GM(乙):校内のプールをいくつか巡って、これが最後だ。校舎の隅にある、一番小さくて、汚くて、
GM(乙):怖そうな雰囲気の場所。
八王子芙美:(……プールも、何回立ち入り禁止になってたこと、あったっけ。ここかは忘れたけど)
八王子芙美:(うちの学校、やっぱりそういうスポット多すぎると思う……!)
GM(乙):そこで。
GM(乙):───ちゃぽん。ちゃぽん。
GM(乙):キミは、水音を聞きます。
八王子芙美:「ひゃ」
GM(乙):当然、プールにはゴミが溜まっており、水も張られていない。
八王子芙美:ごくり、と唾を飲み込む。
八王子芙美:(え、音だけ……?)
八王子芙美:(音の幽霊とか、そういうのってあるの?)
GM(乙):ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん。なおも音は続いている。
八王子芙美:暗い周囲を見回す。
GM(乙):そこで、ぼうと、鬼火のように。青白い揺らめきが視界の端を通った。
八王子芙美:(や、やだやだ。本当になんか……)
八王子芙美:「!」
GM(乙):揺らめきは、やがて人の輪郭をとる。
GM(乙):それは古い日本軍の制服を着こんだ男達だ。みんな揃って軍帽を深く被り、銃や日本刀を構えている。
GM(乙):表情は見えない。彼らが、何もないはずのプールへ、飛び込んでいく。
GM(乙):ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん。
八王子芙美:(……軍人の)
八王子芙美:(呪い……)
GM(乙):そのたびに水が跳ねる音がする。
八王子芙美:(幽霊だから、水の幽霊に飛び込んで……?)首を捻る。
八王子芙美:(ていうか、地獄に連れてかれちゃうんだっけ)
八王子芙美:(……ここ、まずいんじゃ……)
GM(乙):ここで、〈知覚〉で判定してください。難易度は6。
八王子芙美:知覚!
八王子芙美:2dx+1=>6
DoubleCross : (2R10+1[10]>=6) → 9[5,9]+1 → 10 → 成功

八王子芙美:よしゃ
GM(乙):めっちゃ成功!
GM(乙):10出したしサービスしちゃお
八王子芙美:やったー
GM(乙):ではここで、キミは軍人の幽霊達が、何もないプールへと消えていく中で、とある一人の青年の声を聴く。
八王子信彦:「─────!」「─────……!」
八王子芙美:「え」
八王子信彦:何か叫んでいるようだ。何もないはずのプールの中から聞こえてくる。
八王子芙美:「えっちょ、にー!?」
八王子芙美:思わず、声を上げていた。
八王子信彦:「………」「……芙美!?」
八王子芙美:「そこに、いるの? なんで?」
八王子信彦:「おいおい、おれもそろそろやばいな、幻聴かよ……」
八王子芙美:「やばくないよ! いるよ! 芙美!」
八王子信彦:「ピンチの時に聞こえるのが妹の声……」
八王子芙美:「わ、私の方が幻聴かな……でも」
八王子芙美:「にー、ピンチなんだね。わかんないけど」
八王子芙美:何が起きているのかはさっぱりわからない。
八王子信彦:「そうだよ、ピンチだ。けっこうな大ピンチ」声はキミにだけ届く。
八王子芙美:でも、ようやく何かが掴めそうだ、という予感だけがあった。
八王子芙美:「じゃあ」
八王子芙美:「私が助けに行く!」
八王子信彦:「は!?」
八王子芙美:少し引けていた腰を伸ばす。
八王子信彦:「おいおい、幻聴もいよいよだな…! そんなのできるわけないだろって」
八王子信彦:「まさか妹が、どこからここに来るっていうんだよ」
八王子芙美:「できるわけないとかは」
八王子芙美:「やってから言えっ!」
八王子芙美:「えっと、行き方……は」
GM(乙):何もないはずのプールの中に、次々と軍人の幽霊達が溶けて、消えていく。
八王子芙美:その幽霊たちを見て。
GM(乙):何かを目指しているようだ。
八王子芙美:「……あそこから行けるかも」
八王子芙美:「あ、でも地獄なのかな……」
八王子信彦:「いやいやいや、待て待て、幻聴の芙美」
八王子信彦:「来るとしても、そうだぞ、地獄だ、来ていいことない!」
八王子芙美:「そんなとこににーはいるんでしょ!」
八王子信彦:「ここでお前が来ちゃったら、おれは何のためにこんなことを…」
八王子信彦:「………」
八王子芙美:「あのね、私この街嫌いだよ。でも」
八王子芙美:「本物の地獄よりひどいことはない、とは思う」
八王子信彦:「…………そうだな」
八王子芙美:「帰ってきて、ほんとのこと聞かせて」
八王子芙美:「だから」
八王子芙美:プールの方に近づく。
八王子信彦:「芙美、おれは………」
八王子信彦:「っぐぁ!」悲鳴が上がる。「くそっ……!」
八王子芙美:「! にー!」
八王子芙美:「今行く! 大丈夫、私」
八王子芙美:「潜水はわりと得意、だから!」
八王子芙美:自分に言い聞かせるようにして、息を大きく吸って。
八王子芙美:(……にーを助けたい、これは絶対の絶対ほんと)
八王子芙美:(それと、なんだか。少しほっとしてる)
八王子芙美:(ほら。やっぱりなんか隠してた)
八王子芙美:(私は、それを)
八王子芙美:とん、と踏み切って。
八王子芙美:(確かめに行くんだ!)
八王子芙美:何もないはずのプールの中へ。
GM(乙):何もないはずのプールに、キミは飛び込む。
GM(乙):底に衝突する痛みはなく、ちゃぽんと水の中に飛び込む感覚があり、
GM(乙):そしてキミは、浮遊感に襲われた。



GM(乙):【1980年代 昭環時代 N市】


GM(乙):そして、キミは地面に落ちる。
GM(乙):そこは、知らない街だった。建物や景観全体がやや古めかしい雰囲気を纏っており、まるでタイムスリップしたかのような時代性を感じさせる。
八王子芙美:「……?」
GM(乙):すぐそこに崖があるが、落下防止のフェンスはない。落ちたら危ないことだけはすぐに分かる。
八王子芙美:「わわっ」転びかけた体勢を、慌てて立て直す。
GM(乙):そして、どうやら落ち着いて周囲を観察していられる状況でもない。
軍人:「この、政府に仇名すオーヴァードが!」軍人が叫び、銃を発射する。
八王子芙美:「え、え、え、え」
GM(乙):キミの近くにあった古めかしい車に着弾。
八王子芙美:「何? ここ映画村とか……?」
軍人:「相手は一人だ!かかれ!」軍人の手から、炎や氷が発射されている。
八王子芙美:「……じゃ、ない、よね。それなら崖とか放置しないし、それに」
八王子芙美:「せ」
八王子芙美:「世界観がよくわかんないもん!!」
軍人:「貴様……いつからここにいた!」軍人の一人がキミを見つける。「オーヴァードの仲間か!」
軍人:「街の者ではないな? 異邦の恰好をしている」
八王子芙美:「な、なんかよくわかりません!」
八王子芙美:「おーばーどって何!」
軍人:「オーヴァードを知らない等、この街の者であるはずがない!」
八王子芙美:「さっきのは特撮とかじゃないみたいだし……」
軍人:「異邦人は処刑する!」日本刀を構える。「子供であろうと容赦はせん!」
八王子芙美:「この街って一体どこなんですか!」
軍人:「愚問!」
軍人:「N市に他ならない!」
八王子芙美:「ひゃ」刃が本物であることはわかる。
八王子芙美:「え」
八王子芙美:「わ、私が住んでるのもそこ!」
八王子芙美:「こんなとこがあったのは知らなかったけど……」
軍人:「五月蠅い! とにかく異邦人は処刑だっ!」日本刀を掲げ、キミに斬りかかろうとする。
八王子芙美:「おーばーどとかは知らないけど、異邦人じゃきゃー!!」
八王子信彦:軍人に斬りかかられる直前、キミを猫のように掴んで抱きかかえる。
八王子芙美:「わ」
八王子芙美:「え、わ、あれ?」
八王子芙美:「にーだ!」
八王子信彦:「……ああっ」
八王子信彦:同時、片手に持つ赤い剣で軍人に斬りかかり、胸を一突きにする。
八王子芙美:「ほ、ほんとにいたあ……」
八王子芙美:「え」見覚えのない剣。
軍人:「グアァッ!」
八王子信彦:「にーだよ!」
八王子芙美:「えっ、何それ、何! 知らない!」
八王子信彦:「お前こそなんでここにいるんだよ!」
八王子芙美:「あっ、怪我して……でも襲ってきた人だし……?」混乱!
八王子芙美:「プールに飛び込んだら来た!」
八王子芙美:「にーを助けに、と」
八王子芙美:「何があるか確かめに来たの」
八王子信彦:「なっ……! じゃあさっきの声ってマジで芙美だったわけ…!?」
八王子芙美:「そうだよ! めっちゃ話してたくせに!」
八王子信彦:「マジでピンチの時に現れる幻聴かと思ったんだよ……」
八王子信彦:「確かめに、な……それはいいけど」
八王子芙美:「おりますー!」
八王子信彦:「タイミング悪すぎ!」
八王子信彦:「分かった分かった! 分かったから!」
GM(乙):言いながら、軍人達の間を駆け抜け、その間に片手の剣が踊るように軍人達を斬りつける。
八王子芙美:「あの人たちと……えーと、戦ってる?の?」全くよくわからないが。
GM(乙):喋りながら、手だけ別の意志を持って動いているようだ。
八王子信彦:「ああ…そうだよ」顔をしかめる。
八王子芙美:「! おーばーどってにーのこと?」
GM(乙):そこまでして、ようやくキミは気付く。
八王子芙美:「偽名か!」
八王子信彦:「ちょ……ちょっとややこしくなるから、その説明はちょっと待ってて……」
八王子信彦:「今おれマジで頑張ってるんだってっ」敵の剣を避ける。
八王子芙美:「わ、わかるけど……ごめん……!」
GM(乙):兄の服(なんか時代錯誤な服を着ている)が、赤く汚れている。
GM(乙):血で汚れている。
八王子芙美:「……にーも、怪我してる、の?」
八王子信彦:「とにかく、お前をどっかに避難させないと……」
八王子信彦:「………大丈夫だよ」
八王子信彦:「オーヴァードっていうのは、不死身なんだ……」
八王子芙美:「大丈夫じゃないよ! 前に包丁でちょっと指切ったって痛かったんだよ!」
八王子芙美:「……ふじみ?」
八王子信彦:「ああ、詳しい話は後にするとして……」
八王子芙美:(おーばーど、というのは、えっと、にーの偽名かなんかではない?)
軍人:「────かかれっ!!」背後から、氷の槍が迫る。
八王子芙美:(不死身、の人)
八王子芙美:(にーも?)
八王子信彦:「……!」刀が踊り、それを迎撃する。が。
GM(乙):キミを抱きかかえていた信彦の手が離れ、キミは地面に投げ落とされます。
八王子芙美:「わぶっ」
軍人:複数人による連携攻撃、同時に幾本もの武器が信彦に迫り、その身体を穿つ。
八王子信彦:「…………っ!」
八王子芙美:「え」
八王子芙美:「あ」
八王子芙美:「だ、だめっ!」
八王子信彦:胸から血が噴き出て、芙美の身体にかかる。
八王子芙美:「だめ、だめだめだめだめ!」
八王子芙美:「やだ!」
八王子信彦:「だ、大丈夫だ……」
八王子芙美:「不死身、だから?」
八王子芙美:「でも、絶対痛い、でしょ」
八王子芙美:目を見開く。
八王子信彦:「……そこは全部、おれに言わせてくれよ」笑い声がする。背中だけがキミから見える。
八王子信彦:「痛くないって…」しかし、その身体が膝から崩れる。
八王子芙美:「知らない……」
八王子芙美:知らない。
八王子芙美:自分は、何も知らない。
軍人:次の軍勢が、キミも穿とうと、槍や刀を構えてキミに迫る。
八王子芙美:何も知らなくて、兄の痛みも何もかも、わからなくて。
八王子芙美:そんなのは。
八王子芙美:「……許せるわけが、ない」
八王子芙美:私は、ちっぽけなただの女子高生だけど。
八王子芙美:世界の何もかもを知る権利がある、そのはずなのに。
八王子芙美:瞬間、世界が時間を止めた、気がした。
八王子芙美:手伝おうか、と誰かが言ったような、自分が動いたような。
八王子芙美:ゆっくりと武器が迫る中、透明の何かが、自分からごそりと剥がれ落ちたような。
八王子芙美:(……手伝ってくれるの?)
八王子芙美:(そう)
八王子芙美:(それなら)
八王子芙美:(まずは、守って)
八王子芙美:刃が届くまで、あと。
八王子芙美:(さあ、数えて)
八王子芙美:(ひい)
八王子芙美:(ふう)
八王子芙美:(みい)
八王子芙美:時間が、動き出す。
八王子芙美:見えない何かがその瞬間、鎌首をもたげて振り回したのがわかった。
軍人:「がっ……!」キミに迫っていた槍や剣が、透明な何かに突如軌道を無理やり替えられたように、突如跳ね上げられる。
八王子芙美:そうなるのは、わかっていたような。それでも驚きがあるような。
八王子芙美:不思議な気分で目覚めたような。
八王子芙美:「……ありがと!」
八王子信彦:「……! まさか…」
八王子信彦:「覚醒した……?」
八王子芙美:それが自分の一部である、というのはわかっているが、まだどこか認められず、話しかける。
八王子芙美:「えっと……そう、あなたは」
八王子芙美:「……ひいくん!」そして、名前をつける。
八王子芙美:「がんばって、やっちゃえ! ひいくん!」
軍人:「コイツもオーヴァードか…! やはり反政府勢力が仲間を増やして────」「ぐぁっ!」
八王子芙美:(覚醒……おーばーど? 私が?)
軍人:顔の見えない軍人達は、次々にキミが生み出した透明な何かに攻撃を捌かれる!
八王子芙美:「え、じゃあ私も不死身なの……?」
八王子芙美:攻撃の衝撃は、自分の身体に来るようだ、ということはわかった。まだ怪我はしていないが。
八王子信彦:「ゲホッ……」ふらつきながら、立ち上がる。「そこか? まあそこか…」
八王子芙美:「にー! 大丈夫! 今ひいくんが頑張ってるからね!」
八王子芙美:走り寄って支えようとする。
八王子信彦:「そうだな」走り寄ってきた頭を、ワシャワシャと撫でる。
八王子芙美:「びゃー」
八王子芙美:「あ、あのね。ちょっと作戦!」
八王子信彦:「何?」
八王子芙美:「今人多いし、多分他にも追っ手?みたいなの来るかもしれないよね」
八王子信彦:「そうだな。逃げねえと」
八王子芙美:「んでね、おーばーどって不死身なんだよね」
八王子芙美:すっと指を差す。崖の方を。
八王子信彦:「おう。そうだぞ」
八王子信彦:「……?」
八王子芙美:「逃げ道」
八王子信彦:「は?」
八王子芙美:「落ちたら逃げられると思う!」
八王子芙美:「あと、私が追っ手だったら、自分が不死身でも」
八王子芙美:「ぶっちゃけ落ちたくないと思う!」
八王子信彦:「逃げ道って……」
八王子信彦:「……おれも落ちたくないけど!?」
八王子芙美:「私だってやだよう!」
八王子芙美:「でも、ひいくんがクッションになってくれるかもって思って」
八王子芙美:「剣とか火とかはそういうの無理でしょ?」
八王子信彦:「あー……」尚も敵を追い払う、キミの”ひいくん”を見る。「ああ。なるほど…」
八王子信彦:「芙美、お前なー……」
八王子信彦:「……すごいな」
八王子信彦:ワシャワシャと頭を撫でる。
八王子芙美:「ふふーん」撫でられる。
八王子信彦:「本当にやるつもりだな? 怖くないな?」
八王子芙美:「……怖い!」
八王子芙美:「けど、にーが痛かった分」
八王子芙美:「私もひいくんも頑張らなきゃいけないの!」
八王子芙美:胸を張る。
八王子芙美:「ひいくん、こっちこっち。もうひと頑張りしてー」
八王子信彦:「……おお」瞬きして。「えらいな、お前……」
八王子芙美:透明の何かを呼び寄せる。
八王子信彦:「じゃあ、おれも頑張らないとな」
八王子信彦:キミを抱きかかえる。
八王子芙美:本当は声になんか出さなくてもいいとはわかっていたが。
八王子芙美:「ひゃい」
八王子芙美:「なんかこういうのばっか!」
GM(乙):透明な何かが呼び寄せられて、軍勢達は再びキミに迫る。更に、追手が増え続けている。
八王子信彦:「よし、芙美!今から言うこと覚えろ」
八王子芙美:「覚える」
八王子信彦:「UGNって名乗ってるメンバーを探せ。特に虹咲さんって男の人」
八王子信彦:「めちゃくちゃ頼れるからめちゃくちゃ頼れ」
八王子芙美:「ゆー……UGN」
八王子芙美:「虹咲さんね」
八王子芙美:頭に刻み込む。
八王子信彦:「よし、オッケーだな。最後にひとつ」
八王子芙美:つまり、きっと色々なことを知っている人で。
八王子信彦:「こいつらは、崖の底までついてくるんだよ」
八王子芙美:(……色々、教われる人だ)
八王子芙美:「えっ」
八王子信彦:「だから、ここは兄貴に」
八王子信彦:キミを、崖へ放り投げる。
八王子芙美:「まっ」
八王子信彦:「任せとけ!」
八王子芙美:「やっ」
GM(乙):キミの身体は浮遊感に襲われる。
八王子芙美:手を伸ばし、兄を呼ぼうとしたところで。
GM(乙):へらりと兄が笑い、そして戦場へ突っ込んでいくのが視界の端に見えた。
八王子芙美:(……でも、私は)
八王子芙美:その姿を目に焼き付けながら。
八王子芙美:(私にできることを、やんなきゃいけない)
八王子芙美:透明の大きな存在が、自分よりすぐ下にいるのを確かめて。
八王子芙美:(怖いよ。でも)
八王子芙美:「いくよ」
八王子芙美:着地まであと。
八王子芙美:(ひい)
八王子芙美:(ふう)
八王子芙美:…………
GM(乙):そしてキミは、「普通」の日々から、既に変貌した世界へと飛び込んだ。

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスの取得・感情変更のみあれば宣言してね
八王子芙美:ロイス……! なぜかわかる気がします
GM(乙):さすがですよ、芙美……!
八王子芙美:今回は保留で。にーも今の状況では不安の方が強い
八王子芙美:以上!
GM(乙):了解です。はぐれちゃったしね
GM(乙):では、このシーンはこれで以上!


ミドル2


GM(乙):次のシーン。岸辺さんのみ登場します。
GM(乙):八王子さんに対比するような感じの覚醒シーンを予定しています
岸辺千秋:はあい!
GM(乙):やっていこう!

GM(乙):『軍人の呪い』の噂曰く、軍人の幽霊が星辰館高校のプールに現れ、そこから地獄へ連れ去ってしまうらしい。
GM(乙):そんな噂を掴んだキミは、というわけで、夜の高校に潜入していました。
GM(乙):しんしんと静まり返った校内。キミは一人、プールへ続く廊下を歩いています。
岸辺千秋:「これ、見つかったら犯罪者になるのかな……」
岸辺千秋:くたくたの背広を羽織り、歩いている。
岸辺千秋:プールの薬剤特有の匂いが鼻につく。
GM(乙):校内のプールをいくつか巡って、これが最後の場所になります。校舎の隅にある、一番小さくて、汚くて、怖そうな雰囲気の場所。
岸辺千秋:(階段なら、ここだよな!)
岸辺千秋:勇気を出して入る。
GM(乙):キミは夜のプールへ続くドアを開ける。
GM(乙):冷えた空気が漂っている。季節柄、誰も使わないため落ち葉などのゴミがプールの底に溜まっている。
GM(乙):一見、何もない様子だ。
GM(乙):しかし、しばらくそこに居れば、自然とその音は聞こえてくる。
岸辺千秋:寒い。年々、寒さに弱くなっている気がする。滑らないように気を付けていると、音に。
岸辺千秋:「……?」
GM(乙):ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん。水が跳ねる音がする。
GM(乙):何もないはずの、ゴミだらけのプールから。
岸辺千秋:「ひっ」一瞬転びそうになる。
岸辺千秋:「なんだ……!?」踏ん張る。
GM(乙):更に、ぼうと、鬼火のように。青白い揺らめきが視界の端を通った。
岸辺千秋:「だ、だれだ……返事してくれ……いや、しなくていい……」
軍人:「……愚問……」「子供がひとり………」男達の怒声。
岸辺千秋:(思った以上に「本当」の怪談じゃないか!!!)
GM(乙):揺らめきは、やがて軍人達の外見を形どる。
GM(乙):それは古い日本軍の制服を着こんだ男達だ。みんな揃って軍帽を深く被り、銃や日本刀を構えている。
GM(乙):表情は見えない。彼らが、何もないはずのプールへ、飛び込んでいく。
GM(乙):ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん。そのたびに、水音が続く。
岸辺千秋:腰をぬかしかけ、実際ぬかし、それから立ち上がる。
岸辺千秋:「旧日本軍とこの街の関係は:
岸辺千秋:「私の研究において一大テーマと言っていい」
岸辺千秋:自分を奮い立たせるように。
岸辺千秋:一瞬、頭を何某環の呆れ顔がよぎる。
岸辺千秋:(しょうがないだろ、いまさら性格を変えられる歳でもない)
岸辺千秋:(この街は、私一人では知り切れないほどの謎に満ちている)
岸辺千秋:背広の上着を脱いで小脇に抱える。
岸辺千秋:(君が欲したように。私だって、人生を費やすほどに)
岸辺千秋:(それを知りたいんだ)
岸辺千秋:(私は、それを)
岸辺千秋:ほとんど落下に近い、不器用で滑稽な飛び込み。
岸辺千秋:(知りに行くんだ!)
岸辺千秋:何かがあるであろう、プールの中へ。
八王子芙美:「プールに飛び込んだら来た!」
岸辺千秋:はじめて泳ぐ子供のように、沈んだ。
GM(乙):少女の声を聞いた気がした。
GM(乙):何もないはずのプールに、キミは飛び込む。
GM(乙):底に衝突する痛みはなく、ちゃぽんと水の中に飛び込む感覚があり、
GM(乙):そしてキミは、浮遊感に襲われた。


GM(乙):  
GM(乙):【1980年代 昭環時代 N市】


GM(乙):そして、キミは辿り着いた。
GM(乙):そこは、知らない街だった。建物や景観全体がやや古めかしい雰囲気を纏っており、まるでタイムスリップしたかのような時代性を感じさせる。
GM(乙):すぐそこに崖があるが、落下防止のフェンスはない。落ちたら危ないことだけはすぐに分かる。
岸辺千秋:(……夢?)
GM(乙):キミが見かけた軍人達が、茫然とするキミを追い抜いてまっしぐらにどこかへ駆けている。何かを追っている様子だ。
岸辺千秋:(いや、こんな夢は見たことがない。死後?冗談じゃない。誰だ、こいつらは)
何某環:「......あなた」呆然とした声が聞こえる。
岸辺千秋:「は!?」
岸辺千秋:「何某!?夢か!」
何某環:「......夢だと、信じたいわ。本当に底抜けの阿呆ね」声音は冷たい。
岸辺千秋:「その言い方は夢じゃないっぽいな」なんとか立ち上がる。「夢ならもっと都合がいいはずだ」
何某環:「...一応、確認しておくわ」加えていた煙草をすぱっと吐き出す。
何某環:「”どこから”来たの?」
岸辺千秋:「……プールだよ」
岸辺千秋:「分かってて聞いてるだろ…」
何某環:「呆れた。もっと賢いと思ってたのに」煙草をじゅっと地面に捨てる。足でにじり消した。
何某環:「そこまで解ってるなら。私の”警告”にも、勘付いてたんじゃないの?」
岸辺千秋:「勝手に期待して勝手に失望するなよ」
岸辺千秋:「そりゃあ、警告されてたのはわかるが」
岸辺千秋:「だからって私が聞く筋合いもないだろ?」節々が痛むのを気にせず、無理やり笑う。
何某環:「.....度し難いわ」
岸辺千秋:「ところで、君は知ってそうだな」
岸辺千秋:「ここはどこだ」「いや、いつだ、なのか?」
何某環:「...”いつ”、ね」岸辺さんの近くに歩み寄る。
何某環:「.....一本付き合いなさい。その年で悪い遊びの一つも知らないとは言わせないわよ」煙草を一本、指に摘まんで向ける。
岸辺千秋:「……禁煙してたんだが」嫌そうに受け取る。
何某環:「ふふ。ニコチンたっぷりの海外製よ——その時は私も付き合ってあげるわ」寂しそうに笑う。
岸辺千秋:かつて自分が吸っていたものより上等な味だ。「聞きたいことが山ほどある」
何某環:赤いパッケージに、黄色の竜が書かれた銘柄だ。中国製の者なのかもしれない。
岸辺千秋:「いつだ、なぜ君がいる、なぜこうなっている、君がそんな顔をする理由が分からん」
岸辺千秋:「たっぷり説明してもらうぞ、何某。分かられたくないじゃ済ませられない」
何某環:「わたしが答えられるのは一つだけよ、岸辺先生。...火は持ってないわよね?」けだるげな顔で、琥珀色のオイルライターを点ける。
岸辺千秋:「あるか!だいたい水に潜ったばかりだぞ」
何某環:「じゃあこれ」自分の煙草に火を点けて、それを種火にしろと言わんばかりに、岸辺さんの方へ。
何某環:「少し強い銘柄だから。むせないようにね」
岸辺千秋:「……」女性相手なので迷って、口から離す。
何某環:肩を竦めて火を移す。
岸辺千秋:指先の彼女の唇を掠めるように、火を頂く。
岸辺千秋:吸って、久々の感覚に噎せる。「また吸い始めたら君のせいだからな」
岸辺千秋:「……いや、本当に強いぞ、これ」
何某環:「......ここが、”いつ”か。ね」岸辺さんの耳元をすり抜けるように煙をふかす。
何某環:「嗜みよ」
何某環:そう言ってため息をつく。
何某環:「......ここは、1980年のN市よ。本来なら、そうなるはずでなかった歴史を辿った——ね」
岸辺千秋:「……私はSFは嫌いなんだがな」
何某環:「奇遇ね。私もよ。でも、これが現実」
何某環:そうして、眼鏡を取る。
岸辺千秋:「教えてくれ、准教授」
岸辺千秋:「この現実に、私たちは何をすればいい」
何某環:「......」上を向く。
何某環:「今からでも、”これを忘れてくれ。そうしたら帰してやる”って言ったら...あなたは、そうできる?」
何某環:岸辺の問いには答えないままだ。
岸辺千秋:「そういう聞き方をするなら、分かってるんだろう」
岸辺千秋:「しないよ。それができる人間は、こんなバカな真似をしない」
岸辺千秋:「君の選択肢は、このバカを見捨てるか、このバカに付き合ってやるかしかないんだ」
何某環:「そうね」煙草を落として、乱暴にもみ消す。「岸辺千秋は、そういう人間よ。最初から分かっていた」
何某環:そうして、隣の岸辺の肩に手を当てる
何某環:「だから、私は」
岸辺千秋:「おう」動揺する。
何某環:ぞりっ。
何某環:凄まじい速度の手刀。岸辺さんの肩口を、心臓にかけて貫いている。
何某環:「馬鹿を見捨てることにしたわ」
岸辺千秋:「が……はっ!?」
何某環:胸倉をつかんで、引き寄せる。
何某環:「............ぶざま、ね」
岸辺千秋:視界が霞む。見知らぬ景色に、知っている煙草の薫り。
岸辺千秋:(そんなの、いまさらだろうに)
何某環:今までにないほどに、顔を歪めている。
岸辺千秋:(そんな顔をして言うことだろうか……)
何某環:「.....そうよ。これが、正しい歴史」呟きながら、岸辺さんを引きずって、崖へ。歩いていく。
岸辺千秋:体から力が抜けていく。冷たくなっていく。
何某環:「なんで、こんな所に来たの...!貴方には、どんな未来だって、あったはずなのに。どんなことだって、知れたはずなのに...!」
岸辺千秋:(だから、知りに来たんだろ)
岸辺千秋:(殺した側が言うことかよ……)
何某環:「......お休みなさい。貴方にあげたやつ、最後の一本なのよ」岸辺さんを吊っている、手が離れる。
岸辺千秋:不鮮明な風景。何某の体越しに、見えるものがあった。
岸辺千秋:(思い出した……)
岸辺千秋:(ここに昔、神社があった)
岸辺千秋:女の黒髪越しに、鳥居が見えた。
岸辺千秋:追憶する。追想する。追懐する。
岸辺千秋:その赤は、記憶のそれより塗りたての朱。
岸辺千秋:これがくすんだ頃を知っている。
岸辺千秋:あれは、おばあちゃんが生きていたころだろうか。気まぐれの散歩に連れて行ってもらった。
岸辺千秋:ちっぽけな神社だったけれど、木登りにいい木があって、そこから見下ろした視界で、おばあちゃんが笑っていた。そんな、ささやかなことを思い出す。
岸辺千秋:(工事の際の事故で壊されたという……だが)
岸辺千秋:(なぜ再建されなかったのだろう。どんな事故だったのだろう)
岸辺千秋:(なにも知らない、ままだ)
岸辺千秋:思い出のひとひらを、掴み取る。
何某環:「死になさい、何も知らないままに.......!」
岸辺千秋:どんな未来だって、あった。どんなことだって、知れた。
岸辺千秋:そうだ。いつだって、そうであるはずだ。
岸辺千秋:なにも知らない。これだけ学んでも、この世界の形を、掴むことができない。それは寂しくて、それは胸が躍って。だから。
岸辺千秋:「違う……!」
岸辺千秋:ぼこり、土が隆起する。
何某環:「!」
岸辺千秋:鳥居から崖にかけて、崩れ落ちた風景の逆再生。
岸辺千秋:瓦礫が舞い、鳥居が宙を貫き、木々が縮む。
岸辺千秋:そして。明らかに自然に行われたものではない。
岸辺千秋:巨大な斬撃、光速の銃撃。その痕跡もまた、逆回しに行われる。
岸辺千秋:「……なんだ、これは」
岸辺千秋:かつてここで行われた戦闘の痕跡。正確には、その戦闘で壊された痕跡が。
岸辺千秋:再現され、すべてを壊していく。
岸辺千秋:「これが、真実だというのか」
岸辺千秋:「これが、この街の……」
岸辺千秋:手を伸ばす。
岸辺千秋:掴み取ろうとした手は、届かずに。
何某環:呟きながら、その余波を片手で防ぐも。それと同時に、ポケットから赤い煙草の箱が転がり落ちる。
何某環:それは岸辺さんの元へと、共に落下してゆく。
岸辺千秋:自分でも理解しがたい笑みが浮かぶ。
岸辺千秋:そのまま、深く、深く、真実の底へと、墜ちていく。
何某環:「——」殺した側の相手が、泣きそうな顔をしている。足元の煙草を消したのは、土煙か、涙か。
GM(乙):キミの愛した街で行われた、超人達の争いが、キミの意図せぬままに展開していく。
GM(乙):そしてキミは、何も知らない日々から、既に変貌した世界を、知ることになった。

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスの取得・感情変更があれば宣言してね
岸辺千秋:これまでの人生 P肯定/○N猜疑心
GM(乙):初期ロイスが…!
GM(甲):うわーー!ロイス反転!
岸辺千秋:何某環 P好奇心/○N辟易・恐怖 かなあ
岸辺千秋:そら猜疑心なるでしょ!
GM(乙):殺されたからね!
GM(乙):また変えたくなったら変えるとよろしいですわ
GM(乙):では、このシーンはこれで以上!
岸辺千秋:変えさせておくんなまし~
岸辺千秋:はあい


ミドル3


GM(乙):ミドル3シーン目から再開です。
GM(乙):シーンプレイヤーは村雨くん。あと虹咲さんだけ登場可能。二人の合流シーンになります。
GM(乙):村雨くんが例のプールから異世界入りして、虹咲さんと合流、
GM(乙):最終的にやっぱり崖の底に行ってもらいます。
GM(乙):村雨くんのOPの続きみたいな感じで、プールに辿り着いたところからやっていきたいんですけど
GM(乙):大丈夫ですかね?
村雨士門:オーケーです!
虹咲奏:はーい
GM(乙):はーい!では侵蝕率を上げてシーンに登場してね
GM(乙):虹咲さんはあとでもいいよ!
村雨士門:50+1d10 侵蝕あげ~
DoubleCross : (50+1D10) → 50+3[3] → 53


GM(乙):キミが殺したはずの師匠・村雨七戸と、軍人達の亡霊を追ったキミは、
GM(乙):そのまま星辰館高校のプールまで辿り着いていました。
GM(乙):校舎の隅にある小さなプール。冷えた空気が漂っており、季節柄、誰も使わないため落ち葉などのゴミがプールの底に溜まっている。
村雨士門:「(単独での潜入・戦闘。昔は随分と数こなした気がするが…久々だな)」
村雨士門:思えば、ここ暫くはいつも隣や後ろに誰かが居た気がする。
村雨士門:頼れる同僚や、導くべき後輩、気の置けない友人。
GM(乙):そこで、キミはとある現象に気付く。
村雨士門:「(──こう言う時は組織のバックアップの手厚さを感じるな、と)…なんだ?」
GM(乙):ちゃぽん、ちゃぽん、ちゃぽん。水が張られてないはずのプールから、水の跳ねる音。
GM(乙):やがて、ぼうと、鬼火のように。青白い揺らめきが視界の端を通り、
GM(乙):キミが追いかけていた軍人らしき亡霊と、似たような姿の者たちが再び現れて、プールの中へと溶けてゆく。
村雨士門:「(鏡面、僅かな揺らぎを感じる…空間を繋ぐ門、か?)」
GM(乙):では、ここでキミは〈RC〉で判定を行ってください。それで調べることができる。
村雨士門:9dx RC
DoubleCross : (9R10[10]) → 9[3,4,4,5,6,6,8,8,9] → 9

GM(乙):おお、良い出目!優秀!
GM(乙):では、その達成値であれば、キミは2つのことに気付くことができる。
GM(乙):1つ。オルクスのイージーエフェクト《不可視の領域》により隠蔽されているが、これは異空間へ続くゲートになっている。
GM(乙):キミの予想は完全に当たっているようです。
GM(乙):更にもう1つ。この異空間を作り出したのは、特定のシンドロームではなく、何かジャーム等の、超常の力によるようだ。
GM(乙):データ的に言うと、Eロイスを使用して作られた異空間です。
村雨士門:「(不可視の領域…オルクス、か?)」
村雨士門:「(いや、違うな。特定のシンドロームやエフェクトではない…もっと別の何かだ)」
村雨士門:「(判断材料が少ない。ここで幾ら思考しても、憶測の域を出ないか)」
村雨士門:「…こう言う時、白萩はノータイムで飛び込むんだろうなぁ」とある後輩の事を思い出し、ククッと喉の奥で笑う。
村雨士門:「──行くか」状況を把握する。精神・肉体いずれも問題なし。感覚も正常。武装、戦闘行動に支障はない。
村雨士門:ほんの少し助走をつけて、プールへと身を躍らせる。
GM(乙):何もないはずのプールに、キミは飛び込む。
GM(乙):底に衝突する痛みはなく、ちゃぽんと水の中に飛び込む感覚があり、
GM(乙):そしてキミは、浮遊感に襲われた。



GM(乙):【1980年代 昭環時代 N市】


GM(乙):そして、キミは異空間に潜入した。
GM(乙):そこは、架空の街を再現しているようだった。建物や景観全体がやや古めかしい雰囲気を纏っており、まるでタイムスリップしたかのような時代性を感じさせる。
GM(乙):すぐそこに崖があるが、落下防止のフェンスはない。落ちたら危ないことだけはすぐに分かる。
村雨士門:全身で衝撃を殺し、音もなく着地をする。
村雨士門:空中に居た時間はそれほど長くはないだろうが、目聡い人間なら知覚していてもおかしくはない。
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:40->47)
虹咲奏:足音が聞こえる。
村雨士門:「(足音、1人、急いでいる気配はない)」
虹咲奏:見れば、あちら側から和装の男性が歩いて来ている。
虹咲奏:武器などは一切持っていない。敵意は感じない。
村雨士門:くるりと振り返り、男の姿を視界に捉える。
虹咲奏:そして男は君の前に立つ。
虹咲奏:「君はここの世界の者ではないな」
虹咲奏:「落ちてくるのが見えた。イリーガルか?」
村雨士門:「まず確認なんだが、本物か?」目の前の男、その姿を知らない者の方が少ない。
村雨士門:特に、あの街で、UGNとして活動していたことがある人間であれば。
虹咲奏:「本物だ。私も2020年のN市からやってきた」
虹咲奏:「UGN、N市第一支部。支部長の虹咲奏だ」
村雨士門:「知ってるさ。"プロフェット・エイト"」
村雨士門:「会えて光栄だ。…こんな状況でなければ、だがね」
虹咲奏:「そうか、ありがたい」表情を緩める。
村雨士門:「UGNイリーガル、村雨士門。個人的な理由でここに来た」
村雨士門:UGNの依頼ではない、と暗に言っている。
虹咲奏:「『軍人の呪い』……か。誘われてやってきたか」
虹咲奏:「ここは、君が思っている以上に厄介なところだ」
虹咲奏:「協力者が必要だろう」
村雨士門:「お互いに?」
虹咲奏:「そう言うことだ」
虹咲奏:「私は、剣を持たないからな」
村雨士門:「了解だ。村雨士門は現時刻から"プロフェット・エイト"指揮下に入る」
村雨士門:「好きに振るってくれ」
虹咲奏:「よろしく頼む、村雨」
虹咲奏:「お前の前も、背も、私が守ろう」
村雨士門:「こちらこそ、虹咲支部長」
GM(乙):では、そこで。キミ達は、視界の遠くで起こっている出来事に気付きます。
村雨士門:「……なんか、ストレートに格好良くてズルいな」
虹咲奏:「……そうか?………ん」
虹咲奏:《真昼の星》。
虹咲奏:その光景をとらえる。
GM(乙):景観の神社が突然、音を立てて崩れ、地面が隆起する。
GM(乙):同時に男が崖から落下していく。
村雨士門:「──どうする?」
虹咲奏:「行ってみるべきだな」
虹咲奏:「どんな変化も。状況を切り開く手がかりだ」
村雨士門:「オーケー、ボス。では、行こう」
虹咲奏:肯いて、崖を降りていく。
村雨士門:「着地は任せますよ、っと」続いて崖へと飛び込む。
GM(乙):そして、既に変貌した世界の住人であるところのキミ達は、いつも通りの日常に踏み出した。
GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスの感情変更や取得があれば宣言してね
虹咲奏:ロイスは変更なし!
村雨士門:ここではまだ、かな。
GM(乙):では、このシーンはこれで以上だよ!


ミドル4


GM(乙):次のシーン。全員合流の後、イベントが起きて、簡易戦闘とかあります。
GM(乙):崖の下に落ちた順番に、八王子さん→岸辺さん→虹咲さん・村雨くんコンビの順番で登場しましょうか
GM(乙):シーンプレイヤーは八王子さん!侵蝕率を上げてシーンに登場してね。
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:33->41)
八王子芙美:謎の数値がやっと明らかになった
村雨士門:53+1d10
DoubleCross : (53+1D10) → 53+3[3] → 56

虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:47->54)
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:32->41)

GM(乙):下に下に落ち続け、ついにキミは底に辿り着いた。
GM(乙):古く薄汚れた壁に、蔦が絡まる。簡易照明が照らしているものの、日光はあまり届かず、薄暗い。
八王子芙美:「ったた」どさ、と落ちる。何かがクッションになってくれたような感じもする。
八王子芙美:「ありがと、ひいくん……」辺りを見て。
GM(乙):とにかく広い空間らしい。大きな建物のようなものがそびえ立っていることだけ分かるが、薄暗いためよく分からない。
八王子芙美:(なんか、思ってたのと雰囲気違うなあ……? 人工っぽい)
GM(乙):そうですね、人の出入りがあるらしき空間です。地上に戻る道もどこかにあるかもしれません。
八王子芙美:(ふむ)立ち上がって、腰に手を当てる。
八王子芙美:(一旦逃げたけど、にーが上で頑張ってるんだもん。なんとかしなきゃ)
岸辺千秋:ドサドサドサ!近くから、大仰な音。
八王子芙美:「ぎゃっ」
八王子芙美:思わず飛び退く。
岸辺千秋:「ぐ……!!」呻き声とともに、血まみれの中年の男が落下した。
八王子芙美:「なに! にーも結局来たりは……」
岸辺千秋:「ぐわ!!」飛び起きる。自分を見る。「生きてる!?」
八王子芙美:「……してない、か」少し肩を落とす。
八王子芙美:「うわわ」
岸辺千秋:「なぜ……」八王子さんに気づく。「人!?」
八王子芙美:「お、おじさん大丈夫? 怪我してる?」おそるおそる。
八王子芙美:「人です。あの、あ、これ、血はね! えーっと」
岸辺千秋:「し、しているが、……君も血が…大丈夫か」
八王子芙美:自分の服の血に気づく。
八王子芙美:「返り血で……って言うと私がヤバい子みたいじゃん!」
八王子芙美:「怪我ではないから平気、です」
岸辺千秋:「返り血!?私のは自分の血だぞ!」慌てる。
岸辺千秋:「そうか……」
八王子芙美:「やっぱり怪我じゃん!」
岸辺千秋:「私は怪我をしたのだが、なぜか、治っていて」
八王子芙美:「……あ」
八王子芙美:先ほどの兄の様子。不死身だと言っていた話。
岸辺千秋:皮膚がみるみるうちに再生していくのがわかる。腕のあたりを見せる。
八王子芙美:自分だって、クッションがあったにしても少しは怪我をしていておかしくないのに。
八王子芙美:「おーばーど?」
岸辺千秋:「オーバード…?」
八王子芙美:「おじさん、なんか変なことなかった? 変な力がわーって出てきたり、みたいな」
八王子芙美:「私もね、さっきそういうのがあって」
岸辺千秋:「ああ、あったな。そうだ、いきなり大地が持ち上がって、神社が……あれは私がやったのか」
岸辺千秋:「君も?」
八王子芙美:「全然詳しいことはわかんないんだけど、そういうことが起こる、のはわかった」
八王子芙美:「うん。ここにね」透明の何かを示す。気配は感じるだろう。
岸辺千秋:「ふむ……」眼鏡をはずし、目を凝らす。
八王子芙美:「この子が急に出てきて助けてくれたの」
岸辺千秋:「ふむ、なにかいる気がする。見えないが」
八王子芙美:「いい子だよ、きっと……」言ってから、不機嫌そうになる。
八王子芙美:「……にーが……兄がいろいろ知ってるはずなんだけど、別れちゃって」
岸辺千秋:眼鏡をかけなおす。「おや、同行者が。というか、君」
岸辺千秋:思い出す。プールに沈むときに聞こえた声。
岸辺千秋:「君も、ここの人間じゃないんだな?」
八王子芙美:「いろいろ聞こうと思ってたのにもー!」苛立たしげに地面を蹴る。
八王子芙美:「あ」
八王子芙美:「そっか、そう! おじさんも?」
八王子芙美:「学校のプールに飛び込んだらここに来たんだ」
岸辺千秋:「そうだ!そうか、君、星辰館の子か。そこだ、私も」
岸辺千秋:「ふん、ふん。分かってきたな」
GM(乙):そんな風に話す、キミ達の元に。更にやってくる者達がいる。
虹咲奏:翼を広げ、落ちてくる者が一人。
八王子芙美:「え」風の音に上を見る。
岸辺千秋:「わーーっ!?」のけぞる。
八王子芙美:「は、ね?」
八王子芙美:「!」格好はこちらの世界のものに見える。「追っ手、かも!」
岸辺千秋:「な、なるほど!?」
虹咲奏:空気抵抗で勢いを殺し、さらに上から来る者の着地場所にするための翼
八王子芙美:とはいえ逃げる場所もよくわからない。ひいくんを引き寄せ、警戒しながら見ている。
村雨士門:「(…照明…人工物か?)」落下しながらも観察と思考は止めない。
岸辺千秋:この子だけでも逃がせるだろうか?よろよろと立ち上がろうとして転ぶ。
虹咲奏:やがて、地の底にたどり着く。
八王子芙美:「おじさん大丈夫!」
虹咲奏:「村雨、この翼に」
村雨士門:着地の心配はしていない、広げられた翼を目印に。
岸辺千秋:「うお」バランス。「大丈夫だ……なんだか体が前より軽いような」
岸辺千秋:「これがオーバードとやらなのか…」
八王子芙美:「……いろんな種類がいるのかな、おーばーど」
村雨士門:「──っと。流石に頼りになる」軽やかに降り立つ。
岸辺千秋:「少なくとも私にはその子は出せんぞ……あるいは、彼らもか?」伺う。
虹咲奏:「あそこに二人、いる。一人はさっき落ちて行った男だ」
八王子芙美:「わ……」
虹咲奏:「───君たち!」
八王子芙美:「私に何があってさっきから、攻撃してくるのっ!」
八王子芙美:きっとにらみつけて、威嚇するように言う。
虹咲奏:「君たちは2020年のN市から来た者か!?」
八王子芙美:「……え?」
岸辺千秋:「はい、はい、…え?」
虹咲奏:「攻撃?……そうか、攻撃を受けたのか」
八王子芙美:「え、何それ。今違うの?」きょとん。
岸辺千秋:「……そうですが……」驚いて素直に。
村雨士門:周囲の気配を探る。すくなくとも、現段階で差し迫った危険はないと判断する。
岸辺千秋:「風景の感じは80年代という感じだったが……いや、何某が言っていたな、異世界だと」
虹咲奏:「ここは1980年代。別の歴史を辿ったN市だ」
八王子芙美:「タイムスリップ……?」
虹咲奏:「異世界。その認識で正しい。我々も、2020年から来た者だ」
八王子芙美:「いせかい……」
八王子芙美:「えっ、じゃあ」
八王子芙美:「さっきの軍人みたいな人とは別?」
八王子芙美:上を見上げる。
虹咲奏:「……軍人?」
虹咲奏:「この世界の者か?ならば別だろうな」
八王子芙美:「そう。えーと、私がここに来たらに……兄が襲われてて」
八王子芙美:「一緒に逃げようと思ったら、はぐれちゃって」
八王子芙美:「上にはもう人はいなかった? にーも?」
八王子芙美:「あ、えっと」
八王子芙美:「あの、赤い刀を持ってる、私よりちょっと年上の男子」
虹咲奏:「赤い刀………?」
虹咲奏:「それは、もしかして八王子か?」
八王子芙美:「そうですっ!」
八王子芙美:駆け寄る。
村雨士門:「虹咲さん、知り合いか?」
虹咲奏:「そうか、では君は八王子の妹か」
八王子芙美:「そう! 八王子芙美です」
虹咲奏:「八王子は調査隊のメンバーだ」
八王子芙美:「もしかして、にーが言ってた……UGN?」
八王子芙美:「虹咲!」
虹咲奏:「ああ。UGNの虹咲だ」
八王子芙美:「おじさん、ごめん! この人追っ手じゃなさそう!」振り返る。
岸辺千秋:「…?よくわからんが、よかった…?」
岸辺千秋:「ユージーエヌ?」
八王子芙美:「あっちのおじさんも、怪我してたんだけどすぐ治っちゃって」
虹咲奏:「……覚醒したて、か」
岸辺千秋:「ああ、岸辺千秋という、事情はそこの、八王子くんとだいたい同じだ」
村雨士門:「…みたいですね」
虹咲奏:「君たちも、『軍人の呪い』の噂を追って来たのか?」
岸辺千秋:何某もユージーエヌとやらだったのだろうか?と思う。組織だかグループだか、あるいは国のような言い方だ。
岸辺千秋:「ああ、そうだ」
八王子芙美:「……それもあるけど、にーの声が聞こえたから」
虹咲奏:「……十一支部に打診しておくべきだったな……」
岸辺千秋:「む、私が行ったときは君らしき声がしたぞ。君が先だったのか」
八王子芙美:「あ、そうなんだ」
八王子芙美:「あのプールがこの異世界に繋がってて、軍人たちが出入りしてて、うちらも順番にこっちに来た、のかな?」
虹咲奏:「……来てしまったからには仕方がない。私はこの世界の調査に来ている」
八王子芙美:「調べられるものなんだ……」
岸辺千秋:「ユージーエヌとやらがその調査組織なのかね」
虹咲奏:「入り口の一つ、だったのだろうな。早急にこの異界の調査を完遂し、N市と行き来ができないようにしなければ……」
八王子芙美:「!」
八王子芙美:「そういうのがお仕事なの?」
虹咲奏:「調査も行うが、それは多くある任務の一つに過ぎない」
虹咲奏:「我々は」
虹咲奏:「日常を守る、盾だ」
八王子芙美:(あれ)
八王子芙美:(もしかして、これは)
虹咲奏:「このような異常な出来事から、一般人を守るために存在する」
八王子芙美:「あ」
八王子芙美:「あなたたちが隠してたの!?」
岸辺千秋:「なにっ」
八王子芙美:街に残る違和感。何かがあるような気配。でも何も見つからなくて。
八王子芙美:もし何かがあったのだとしたら、それはきっと既にカムフラージュされていて。
岸辺千秋:「そりゃあこの街は異常だが……!」
虹咲奏:目を細める。《七色の直感》。
八王子芙美:(にーがいたところが、そういうことをしてたとしたら。全部繋がるよね)
村雨士門:「…ある日突然、実は貴方の知らないところで──世界は大きく変貌していたとか言われたらどうする?」
八王子芙美:(『一般人』の私を遠ざけようとしてたのも、全部)
虹咲奏:芙美ちゃんの感情を読み取る。
岸辺千秋:村雨君を見る。
八王子芙美:「……少し、驚く」
岸辺千秋:「……それは」
八王子芙美:でも、きっと少しだ。
岸辺千秋:「驚く。そして、納得、するだろうな」
八王子芙美:「それ!」
岸辺千秋:「おお」
村雨士門:「そうだな、そう受け入れてくれる奴もいる」
八王子芙美:「わかる! 絶対この……あの? 元の街、変だもんね!」
虹咲奏:「だが、大多数の者はそうではない」
岸辺千秋:「そうなんだよ!前から私もおかしいと思っていたんだ!」
岸辺千秋:「まあ、まともに取り合ってくれるものなどそうはいなかったがな」
八王子芙美:「おじさん話が通じる!」
八王子芙美:「……そう。それも、わかる」
村雨士門:「斬っても焼いても死なない、不死身の化物が、すぐ隣に居たら」
村雨士門:「怖がる人間の方が大半だと、俺は思うがね」
八王子芙美:「私は……」最初に見たのが、兄だったから。
八王子芙美:怖がっている暇なんてなかった。
岸辺千秋:「……」自分の体を見る。何某の与えた傷はもうほとんどない。
八王子芙美:でも、それはきっとレアケースなのだろうということもわかる。
虹咲奏:「街は───いや、世界は大混乱に陥る。真実が明るみに出れば」
岸辺千秋:「……そうだな」
虹咲奏:「差別、迫害も横行するだろう。その片鱗はすでに起こっている」
虹咲奏:「一般の者も、変わってしまった者も、無事ではいられない」
八王子芙美:「…………」
岸辺千秋:「事情はわかってきた」
岸辺千秋:「ああ、あと、あなたたちを責めているわけではないからな、一応」
GM(乙):では、ここでイベントが起こります。
八王子芙美:ひとまず口を閉ざす。まだ完全に飲み込めてはいないが。
GM(乙):会話をしながら、だんだんと目が薄暗がりに慣れてきたキミ達、特に虹咲支部長は、とあることに気付くでしょう。
虹咲奏:「………───」
GM(乙):空間にそびえ立つ、建物のような巨大なもの。
GM(乙):それが一体、なんなのか。
虹咲奏:「これは……」
GM(乙):怪獣のような、あるいは特撮の巨大ロボットのような、冗談じみた巨躯。
GM(乙):それが二体。うずくまるような姿勢で、鎮座している。
虹咲奏:脳のどこかがチリチリする。
岸辺千秋:見えてくる。「なんだ…!?ガンダムか……?」
虹咲奏:「これは、何だ……?」
八王子芙美:「ガンダムってこんくらいの大きさなの?」ぽかんとしてる。
村雨士門:「……特撮映画に出てきそうではあるな」
岸辺千秋:「実物大だとこれくらいじゃなかったか…?いや、そういうことじゃないが」茫然。
虹咲奏:「特撮……」
村雨士門:「……虹咲さん、何か知ってるのか?」
村雨士門:少し反応が妙な気がする。
岸辺千秋:「これもユージーエヌの何かかね?」
虹咲奏:「いや………わからない。ただ、何か引っかかる……」
GM(乙):そんな風に話すキミ達の元に、現れる者がいる。
虹咲奏:「UGNのものではないだろう」
八王子芙美:「ロボ?は持ってないんだ……さすがにそうだよね」
村雨七戸:——かつ。こつ。かつ。こつ。固い軍靴の足音。
村雨士門:「──ッ」
村雨七戸:「——なんだァ? 修学旅行か? アンタら」
村雨七戸:「観光名所に来るにしちゃあ、ちょっと突っ込みすぎじゃあないか」
村雨士門:「そう見えるか?なら、土産屋の場所でも教えてくれよ」
八王子芙美:(?)
岸辺千秋:「……誰だ?」とりあえず虹咲さんと村雨くんを見る。
村雨七戸:「...随分なれなれしいな。誰だアンタ」
虹咲奏:「…村雨?」
八王子芙美:「知り合い?」
GM(乙):女は村雨くんのことは知らない様子だ。そういう風に嘘をついてる風でもない。
村雨七戸:「......アンタみたいな子供なんて知らないぜ。あたしのファンか?」
村雨士門:「…虹咲さん。少なくとも元の時代では、"超えて"たぜ」
村雨士門:踏み越えた者。すなわち、ジャームであると。
虹咲奏:「……討伐したのか」
村雨士門:「……あぁ、俺が殺した」
虹咲奏:「そうか」
八王子芙美:(!)
八王子芙美:(えっ今さらっと、えっ)
岸辺千秋:(殺し…??)
八王子芙美:(「そうか」じゃないよ虹咲さん!)
村雨士門:「村雨七戸、"マスターエッジ"」
八王子芙美:(UGN、そういうのもアリなの……? にーも……?)
村雨七戸:「...気に入らねェな。何だってアタシのことを知っていやがる」ぎろりと村雨くんを睨む。
八王子芙美:赤い刀を思い出す。ぎゅっと手を握り締める。
岸辺千秋:(やっぱり何某もユージーエヌだったのか?殺し屋とかだったのか?)
岸辺千秋:(いや、なにより)
岸辺千秋:(私が見た、私がやったというあの異様な破壊は……もしかすると)
村雨士門:「そりゃ知ってるさ。お前は俺の知っている七戸じゃないのかも、しれないがね」
村雨七戸:「......不愉快だ。そこのガキと、オッサン二人。引率するならしっかりしやがれー—まあ、もう関係ねェ」
村雨七戸:「殺す。ここを見られたからには、お前たちの三途の川の橋渡しをするのは」
村雨七戸:「”セブンブリッジ”、このアタシだ」
村雨七戸:ざりざりざりざりっ。猟犬じみた、大地を極限まで這うような姿勢。
村雨七戸:コートの左側が破れ、機械化された肩甲骨ががばりと開く。
虹咲奏:「村雨。やれるか」
八王子芙美:(こ、この人もなんか……そういう人だ!)
村雨士門:「──やるさ」
虹咲奏:「わかった」
虹咲奏:ばさり。
虹咲奏:広げられる、虹の翼。
虹咲奏:きし、と牙が鳴る。
村雨七戸:虹咲さんの翼に対比するように...鋼の羽のように配置された、八枚の戦輪が展開される。村雨士門の使う武器と同じものだ。
村雨七戸:「——自律電電破断機構、”セブンブリッジ”、起動。暴れろ」
GM(乙):同時に、強烈な《ワーディング》が展開される。
GM(乙):セブンブリッジからではない。その後ろにそびえる、二体の巨躯が。
GM(乙):静かに目を開いた。

GM(乙):簡易戦闘を開始します!
GM(乙):通常のミドル戦闘ではありません。先にルールを説明しますね。
岸辺千秋:ほほーう
八王子芙美:おー
GM(乙):今、キミたちの前に、セブンブリッジが操る无号壱号・弐号が起動し、攻撃をしかけようとしています。
GM(乙):この戦闘では、彼らを倒すことはできます。
GM(乙):まちがえた
GM(乙):この戦闘では、彼らを倒すことはできません。できないよ。
八王子芙美:できなかった
岸辺千秋:できぬ!
GM(乙):このシーンでは、彼らから逃げ切るための迎撃判定をしてもらいます。
GM(甲):できないったらできないんだからね!勘違いしないでよねッ!
GM(乙):判定は、イニシアチブの行動値順に処理をします。
GM(乙):まず、相手の戦力ポイントは150です。これを0にすれば逃げ切れます。
GM(乙):迎撃判定は「攻撃」「防御」のどちらか1つの判定を行えます。
GM(乙):「攻撃」:メインプロセスを使って攻撃判定→ダメージ算出した数字
GM(乙):「防御」:リアクションを実施→ガード値・装甲値・その他HP軽減エフェクトを合計した数字
GM(乙):これらの数字の分だけ、相手の戦力ポイントを減らすことが出来ます。
GM(乙):PCの手番が終わっても相手の戦力ポイントが0にならなかった場合、
GM(乙):PC全員は相手の残り戦力ポイントのHPダメージを受けます。このダメージは軽減することはできません。
GM(乙):みんなが得意技で合計150の戦力ポイントを削っていこうね!
GM(乙):何か質問はありますか?
虹咲奏:大丈夫!
八王子芙美:はい!まず《自動触手》は防御時に使用可能でしょうか
岸辺千秋:えーと、敵はドッジとかリアクションはしないであってますよね?
GM(乙):ドッジとかリアクションはしません!そのままダメージが反映されます
岸辺千秋:了解です!
GM(乙):《自動触手》は使用していいですよ!
八王子芙美:ダメージ分戦力ポイント減少ってことですよね
GM(乙):そうですね
八王子芙美:ありがとうございます! 了解です
GM(乙):じゃあやってくよ~!
GM(乙):セットアップのエフェクトを使用したい場合は、各手番時にセットアップエフェクト使用→メインプロセス実行、で処理しますね
GM(乙):ではまずは行動値11の村雨くんから!
GM(乙):「攻撃」か「防御」かどちらかを選択して判定してね
村雨士門:はい、こちらは「攻撃」を選択します!
GM(乙):はい!メインプロセス行ってね
村雨士門:メジャーで≪コンセントレイト:ノイマン≫≪マルチウェポン≫≪ヴァリアブルウェポン≫≪コントロールソート≫を使用。
村雨士門:9dx7+1 命中判定
DoubleCross : (9R10+1[7]) → 10[1,4,4,4,5,6,9,9,10]+10[2,5,7]+1[1]+1 → 22

GM(乙):こちらのリアクションはなし。そのままダメージ算出をお願いします
村雨士門:27+3d10 ダメージ
DoubleCross : (27+3D10) → 27+12[4,3,5] → 39

GM(乙):=150-39
GM(乙):でない
GM(甲):111!
GM(乙):だそうです!
GM(甲):そろばん三級の僕が言うので間違いないです
村雨士門:侵蝕→66
GM(乙):では、次は岸辺さんか虹咲さんの手番です。どちらかから行きます?
岸辺千秋:やってみていいですか?
虹咲奏:岸辺さんどうぞ!
岸辺千秋:わーい
岸辺千秋:選択は「攻撃」。セットアップエフェクトも使いますね。
GM(乙):は~い
岸辺千秋:まず【得意領域】でダイスを+5
岸辺千秋:「追想:任意の地点n」【コンセ】【黒の鉄槌】。
岸辺千秋:9dx7+4
DoubleCross : (9R10+4[7]) → 10[3,3,4,5,7,7,8,10,10]+10[1,1,2,4,10]+10[8]+1[1]+4 → 35

GM(乙):良い出目ですね!そのままダメージ処理してね
岸辺千秋:4D10+12
DoubleCross : (4D10+12) → 20[1,2,9,8]+12 → 32

岸辺千秋:こうかな
GM(乙):そうそう!
GM(乙):残り79!
GM(乙):では次は虹咲さん。
虹咲奏:はーい
虹咲奏:「防御」します。
虹咲奏:使用エフェクトは《竜麟》。これを使用することで《衝撃相殺》の効果も発揮されます。
虹咲奏:しめて、45!
GM(乙):ヒエ~ッ
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+3した(侵蝕率:54->57)
GM(乙):残り34だと……!?
GM(乙):最後は八王子さんです。クソ~~ッファンブルしろ~~っ
岸辺千秋:あ、侵蝕を侵蝕してない します
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+6した(侵蝕率:41->47)
八王子芙美:「防御」を選択。
八王子芙美:《魔人の盾》《自動触手》を使用します。侵蝕6上昇。
GM(乙):ダイスを振らないだと~~!?
八王子芙美:で、ガード値+30と18ダメージで戦力ポイント48のはず。
GM(乙):ギャ~~ッ
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+6した(侵蝕率:41->47)
GM(乙):そうですね……!
GM(乙):戦力ポイント-14!
岸辺千秋:人類の盾じゃん
八王子芙美:しんしょくも上げたよ
GM(乙):キミ達は敵から逃げられます。村雨七戸が使用しているエレベーターを奪い、地上に上がることができる。

GM(乙):"セブンブリッジ"村雨七戸、そして无号壱号・弐号────2体の巨躯が起動。
GM(乙):キミ達に襲い掛かる。
村雨士門:虹咲支部長へ向けて後ろ手にハンドサイン。
村雨士門:"女は抑える"
虹咲奏:それを認める。
虹咲奏:「芙美。岸辺」
村雨士門:四肢を地に着け、四足獣のような構え。くしくも目の前の女と同じような。
虹咲奏:「走るぞ」
岸辺千秋:「……ああ!」
八王子芙美:「うん」
村雨士門:「よぉ、村雨七戸。どっちが速いか勝負しようぜ」
村雨七戸:「...戦力配分は恐らく攻撃5:防御5。アタッカーはガキとオッサン、ディフェンダーもガキとオッサン」
村雨七戸:「そんで、アタシを抑えるのはアンタだけか。舐められたモンだな」
村雨七戸:八枚の戦輪を展開する。「良いぜ。アタシは最強無敵のー—」
村雨士門:「──ハッ」
村雨士門:「"マスターエッジ"、知ってるよ」
村雨士門:「僕が一番、この世界で、誰よりも、知ってるよ」
村雨七戸:「......気に入らねえな。マジで気に入らねえ」舌打ちをする。次の瞬間、
村雨士門:牙を剥き、瞬間。
村雨士門:両者の姿が掻き消え、鋼と鋼が火花を散らした。
GM(乙):その向こうで。
无号・壱号:「─────!!」雄叫び。同時に、空間から意味不明な物量の剣が出現。
虹咲奏:「私の翼に!」
无号・壱号:次の瞬間には、それらが地面を駆けるキミたちに向かって、すさまじい速度で投射される。
八王子芙美:「ひいくん!」叫ぶ。
岸辺千秋:その右翼に隠れる。十年ぶりくらいの全力疾走。
八王子芙美:「行くよ。守って」自分は翼に隠れながら、透明の力を呼び寄せる。
虹咲奏:翼に当たった剣の尽くは、傷一つつけられず地に落ちてゆく。
八王子芙美:「ひい、ふう、みい」
岸辺千秋:(考えろ、考えろ)
岸辺千秋:ここはどこだ。鳥居があそこにあったということは、防空壕があったはずだ。
岸辺千秋:眼前の風景と、自分の記憶と、頭の中の古地図を重ね合わせる。
无号・壱号:「────……ッッ」虹咲支部長に弾かれた瞬間。真横からも剣が出現。
无号・壱号:翼の下に居る者を狙うように、一斉投射される。
八王子芙美:剣が、大きく薙ぎ払われる。
岸辺千秋:「……すごいな…!」
八王子芙美:何かの気配が、あり得ない動きを起こしたとその場にいる者にはわかるだろう。
八王子芙美:「よしよし、いい感じ……!」
岸辺千秋:「私も、負けてはいられない」
岸辺千秋:記憶と認識を手繰り寄せる。さっきのように。おそらくは、それが導火線だ。
无号・弐号:「─────……!」もう一体の巨躯が、キミ達の前に躍り出て。
虹咲奏:(……なるほど、防御型か)
岸辺千秋:手を伸ばす。
岸辺千秋:ここから先蘇るのは、もはや記憶も認識も超えた過去。
无号・弐号:キミ達の行く手を塞ぐように、不可視の障壁を展開せんとする。
岸辺千秋:戦火。砲撃。硝煙。
岸辺千秋:戦時中のかつての凄惨な銃撃が、それによって崩れおちた民家の跡が、逆回しに再生されていく。
岸辺千秋:瓦礫と銃弾が舞い、そしてそれを、空間ごと「押し出す」。
岸辺千秋:「壊れてくれ!!!」
无号・弐号:「………!!」軍用機の爆撃を浴びたように姿勢が崩れ、地面から隆起しては消えていく民家の波に呑まれる。
虹咲奏:「今だ。村雨!!」
GM(乙):キミ達の前に、七戸が利用していただろう古びたエレベーターがある。
八王子芙美:「ひいくんもこっち!」呼ばずともすぐに呼び寄せられると、わかっていて声をかける。
村雨士門:超高速の剣戟。繰り出された八つの刃を掻い潜り、村雨七戸の懐に飛び込む。
村雨七戸:「——オマエ、何でアタシの太刀筋を」目を見開く。
村雨士門:「内緒」
村雨士門:切り伏せる代わりに、ほんの一瞬。その体を抱きしめ、離れる。
村雨士門:「──またね」
村雨七戸:「ばッ!? ふ、ふざけんな......ッ!」動揺によって、わずか追撃の手が緩まる。
村雨士門:そのままエレベーターへと走り抜ける。
GM(乙):村雨くんが乗り込んだとたんに、エレベーターは上昇。みるみるうちに、地上へと帰っていく。
岸辺千秋:ぜえ、はあ、息を吐く。「こんなに走ったのはいつぶりだ…」
八王子芙美:「ひいくんヘーイ」空中に向けてハイタッチめいた動作。
岸辺千秋:「その、オーバードのなにかで、疲れにくくはなっている気はするが」
八王子芙美:「……鱗? あるの?」手を見て少し首を傾げる。
GM(乙):ここで虹咲さんは思い出すことがあります。UGNの拠点として利用していた長屋がある。
GM(乙):ひとまずそこに行って、態勢を整えるのが良いでしょう。
虹咲奏:「……そうだ」
虹咲奏:「UGNが拠点として使用していた場所がある。まずはそこに行こう」
村雨士門:「……助かる、正直ギリギリだ」
八王子芙美:「……UGNのこと、まだちゃんと飲み込めてないけど」
八王子芙美:「他にできることもないなら行く」
岸辺千秋:「とにかく疲れた…」座っている。
岸辺千秋:「そうだ、聞かせても貰いたいしな」
岸辺千秋:「オーバードのことも、ユージーエヌのことも。ご教授願えるか、おふたりさん」
GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスの取得・感情変更のみ可能。購入判定は次のシーンからね!
虹咲奏:はぁーいとりあえず保留かな
岸辺千秋:八王子芙美 ○P親近感/N隔意 これをとっておく
村雨士門:こちらも取り合えず落ち着いて、状況確認できてからかな。
八王子芙美:虹咲さんに○興味/不信感、岸辺さんに○親近感/不信感で取得します。
GM(乙):は~い ではこのシーンはこれで以上です!


ミドル5


GM(乙):次のシーン。全員登場。
GM(乙):先ほど虹咲支部長に言ってもらった、UGNの拠点にて、改めてそれぞれの事情などお話ししてもらい、
GM(乙):パーティを結成するシーンになります。
GM(乙):その上で、このシーンで挑戦してほしい情報収集項目が3つあります。
GM(乙):ちょっとロールしてから情報収集してもいいし、先に情報収集済ませてもいいんですが、
GM(乙):皆さんのやりやすい方法はどちらでしょうか?
虹咲奏:各事情についてはある程度かくしかしたいので
虹咲奏:情報収集してからでも大丈夫かな
GM(乙):じゃあ情報収集やっつけちゃいましょうか
八王子芙美:あいあい
村雨士門:了解!
GM(乙):では、皆さん侵蝕率を上げてシーンに登場してね
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:57->66)
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:47->49)
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:47->52)
村雨士門:66+1d10 侵蝕ポイッ
DoubleCross : (66+1D10) → 66+3[3] → 69


GM(乙):先に情報収集項目を貼るね!

・軍人の呪いについて(表) 〈情報:噂話〉難易度6
・軍人の呪いについて(裏) 〈情報:UGN、裏社会〉難易度8

※任意項目
・无号計画について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度6


GM(乙):最後の任意項目は開示してもしなくても問題ありません。好きなのを選んで挑戦してね
虹咲奏:私は情報クソザコなので
虹咲奏:UGNでダイス3こ
虹咲奏:軍人の呪い(裏)とりあえず振ってみても良いでしょうか
八王子芙美:お願いします
虹咲奏:3dx+1>=8
DoubleCross : (3R10+1[10]>=8) → 7[1,4,7]+1 → 8 → 成功

八王子芙美:わーわー
岸辺千秋:さすが!
GM(乙):ばっちり!
虹咲奏:やったー
村雨士門:流石支部長。
岸辺千秋:私、表の方やっていいですかね
岸辺千秋:あ、うーん
八王子芙美:私もやれますが、どうしましょ
岸辺千秋:芙美ちゃん表やってもらうか
八王子芙美:やったあ やってみます
GM(乙):やってみて~
八王子芙美:軍人の呪いについて(表) 情報:噂話でコネ使用。
八王子芙美:4dx+2=>6
DoubleCross : (4R10+2[10]>=6) → 10[7,9,9,10]+3[3]+2 → 15 → 成功

八王子芙美:すごい知ってた
GM(乙):す、すごい
岸辺千秋:めっちゃくわしい!
GM(乙):めちゃくちゃ知ってる
八王子芙美:友よ……
村雨士門:めちゃくちゃしってる…
岸辺千秋:その友人オーバードじゃない?
GM(乙):他2人はどうします?
岸辺千秋:ふってみていいですかね
村雨士門:どうぞどうぞ
岸辺千秋:无号計画について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度6
岸辺千秋:3DX+0+0@10>=6 情報 素振りでね
DoubleCross : (3R10+0+0[10]>=6) → 8[3,4,8] → 8 → 成功

岸辺千秋:しちゃった
GM(甲):全てを理解してやがる
八王子芙美:すごい
GM(乙):おお、問題ありませんね
GM(乙):では、全部成功!えらいえら~い
GM(乙):順番に開示していくよ!

・軍人の呪いについて(表) 〈情報:噂話〉難易度6
N市で噂になっている怪現象。
街の各所で軍人や着物姿の少女といった幽霊が目撃され、それについていくと地獄に落とされるという。
また、最近では、「新聞記事に別世界の記事が載っていた」や「撮った写真に死んだ家族の霊が
写っていた」といった怪現象も囁かれ、軍人の呪いが強まっていると評判になっている。
ただの与太話で済ますには目撃情報が多すぎる事から、呪いは本当だと信じる市民が多いようだ。



・軍人の呪いについて(裏) 〈情報:UGN、裏社会〉難易度8
N市市民の間で噂になっている怪現象。
"アローン"というオーヴァードによる能力によるものと推測される。
"アローン"は、N市を覆うように異空間を作り上げ、現実世界と異空間を行き来しているようだ。
異空間は「旧日本軍が勝利した」という正史とは異なる歴史を歩んだN市を模しており、
「昭環時代(しょうわじだい)」と名付けられている。
更に、アローンは何らかの能力を利用して「昭環時代」の歴史を現実世界の歴史に
上書きしようとしており、既に一般市民に目撃されるまで侵蝕が進んでいる。



・无号計画について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度6
戦時中の旧日本陸軍が行っていた、『"神"を作る』ことを目論んだ研究。
レネゲイドの起源は無機物──"神"にあるという仮説のもと、その再現と軍事利用を目的とし
人工的にレネゲイドの起源である"神"を作り上げるというもの。
N市地下には旧日本陸軍の研究施設が存在し、『无号計画』によって作り出された"神"達が
収容されていた。



GM(乙):情報収集項目は以上!また、次のシーンから、本格的な調査が開始可能になり、
GM(乙):昭環時代についてや、今まで出会った人たちについて、詳しく調査することができます。
岸辺千秋:わーい
GM(乙):とりあえず、このシーンでは、今回分かったことについて共有していきましょう!

虹咲奏:一通り、レネゲイド、オーヴァード、UGN。そしてFHやジャームについての説明を終え───
GM(乙):長屋には少しふるぼけたブラウン管や、埃のつもったガス製のキッチン、年季の入った黒ジコ電話などが置かれている。
GM(乙):昔ながらの障子を開けば、縁側からは夕日が差し込み、昭環年代の街並みが木柵の向こうに見えるだろう。
GM(乙):キミ達は、そこで情報の共有を行っていました。
岸辺千秋:不審がられないようにと渡された服は着流し、なぜか円い眼鏡(度が奇跡的に合っている)。
岸辺千秋:「なんかこれ、休日の波平みたいじゃないか…?」
村雨士門:「いやまぁ…確かに服はズタボロだったけどさぁ…用意が良すぎない?」
八王子芙美:「髪はあるじゃん」
虹咲奏:「そうでもない。よく似合っている」
八王子芙美:可愛らしい椿の柄の着物に、白いエプロンをかけている。
岸辺千秋:「あ、ありがとう……?」
村雨士門:落ち着いた色合いの、書生服と呼ぶのだろうか。それに身を包み、肩から無造作にコートを掛けている。
八王子芙美:どこぞの女給か女中か、という雰囲気だ。
岸辺千秋:(でも虹咲さんのような格好いいコートとかも憧れはあったが…いや似合わないか)
八王子芙美:「私はこっちで調べるとかはまだわかんないけど、元の方で聞いたことならいくつかあるよ」
八王子芙美:「さっきの『軍人の呪い』の話」
岸辺千秋:「ああ、若者の間で流行っていると聞いた。詳しそうだな」
虹咲奏:「聞こう」
八王子芙美:「軍人とかの幽霊についていくと地獄に落ちるぞ、っていうのは、多分あのプールみたいなとこのことだと思うんだけど」
八王子芙美:「最近変な話が増えたって。新聞記事がおかしいとか、心霊写真が増えたとか」
岸辺千秋:「あ、それは私も学生から聞いたな…」
八王子芙美:「そう、なんかいろんなところで広まってるみたい」
八王子芙美:「こういうのもUGNの仕事なの?」
八王子芙美:「えーと、こういうのをなかったことにする、とか」
岸辺千秋:「情報統制かね?」
虹咲奏:「……ああ。情報操作はUGNで行っている。が、今回は手が回っていないようだ」
八王子芙美:「そうだよね。新聞に載ってるんだもん」
虹咲奏:「それほどに、現実に干渉する力が強いのだろう」
村雨士門:「範囲の広さもあるしな」
八王子芙美:「……でも、できはするんだ。意味わかんないな……」
虹咲奏:「そうしなければ、一般人を危険に巻き込む」
虹咲奏:「今回のようにな」
八王子芙美:「うーん……」そう言われると複雑な気持ちになる。
村雨士門:「まぁそう言うことに特化した能力者も居るって話」
八王子芙美:「でも、あれでしょ? 呪いっていうのもなんか……そのレネゲイドで説明できるんだよね」
虹咲奏:「その通り」
虹咲奏:「これは、とあるオーヴァードの能力によるものだ」
八王子芙美:(なんか、聞いてるとそれこそ陰謀論みたいなんだけど)
虹咲奏:「”アローン”。そう呼ばれている。彼がこの異空間をN市を覆うように作り上げた」
八王子芙美:(現実みたいなんだよなー……)
岸辺千秋:「ふむ」勝手にひっぱり出した資料を読み漁りながら聞いている。
虹咲奏:「この世界は、『旧日本軍が勝利した』という歴史を歩んだN市」
虹咲奏:「昭環時代、と呼称される」
岸辺千秋:「……比較歴史学の箱庭のようだな」
虹咲奏:「そして、”アローン”は、この世界を現実に上書きしようとしている」
虹咲奏:「その結果が、『軍人の呪い』というわけだ」
虹咲奏:「……このままでは、我々の世界の歴史が変わってしまう、ということだな」
八王子芙美:「思ったより規模がおっきい……」
岸辺千秋:「そうなれば、我々はどうなるんだ」
岸辺千秋:「上書きされたことで消えるのか?」
八王子芙美:(秘密犯罪組織が悪さしてる、くらいのこと考えてたのになー)
虹咲奏:「その能力がどのようなものであるかにもよるな」
村雨士門:「──可能性は高いと思うよ」
八王子芙美:(秘密組織はむしろ人を守ってて? 知らない方が幸せ?)
八王子芙美:(うーん……)
村雨士門:「あぁ、虹咲さん」
村雨士門:「一応俺がここに来る時に調べて分かったことなんだけどね」
村雨士門:「隠蔽自体は《不可視の領域》だと思う」
村雨士門:「ただ空間を作り出したのは…」
村雨士門:言葉を切る。
村雨士門:言わずともわかるだろうという信用。
村雨士門:「現状でも岸辺さん、八王子、俺が侵入出来てる以上あまり時間はないと思う」
八王子芙美:きょとんとして、岸辺さんの方を見る。もちろんわからないからだ。
虹咲奏:「ジャームによるもの、か」
岸辺千秋:八王子くんを見返す。「私もわからん」
岸辺千秋:「ジャーム…?]
八王子芙美:「わかんないよね……」
岸辺千秋:「まあ、こういうときは一旦聞き流すのがいい」
八王子芙美:「メモだけ取っとくやつか……」
岸辺千秋:「そうそう。君、成績よさそうだな」
八王子芙美:「えー、文系は。数学苦手」
虹咲奏:「ジャームは、オーヴァードが変化し、元に戻れなくなった怪物だと認識してもらって構わない」
八王子芙美:「え」
虹咲奏:「それらは、己の衝動のままに動き、理性を持たず、強大な力を持つ」
岸辺千秋:「そんなこともあるのか…!?」
八王子芙美:「そ、そんな風なのあるの……」自分の手を見、兄を思う。
村雨士門:「そして、そうなった場合は基本的に"日常"へと戻ることは出来ない」
八王子芙美:「……!」
村雨士門:「つまり──」俺が言いましょうか、と目で問いかける。
岸辺千秋:八王子さんの様子を見る。兄のことを思うと、それは。
虹咲奏:頷く。
村雨士門:「──殺すしか、ない」
八王子芙美:「さっき言ってたあれは、そういうこと?」地下での言葉を思い出す。
八王子芙美:「今回も、そのジャームが悪さをしてるってこと?」
虹咲奏:「そうだ」
八王子芙美:「私たちも、そうなっちゃうかもしれないってことだよね!」
虹咲奏:「ああ」
岸辺千秋:「……ならないこともできる、ということだよな?」
岸辺千秋:資料をあさる手が止まっている。
虹咲奏:「大切なものへの絆が、我々を日常へと繋ぎ止める」
八王子芙美:(……知らないことが多すぎる)
八王子芙美:(やっと隠されてたことが少しわかったのに)
八王子芙美:「大切な……」
八王子芙美:「卒アルとか?」
虹咲奏:「それは、正の感情でも負の感情でも構わない。絆を、縁を、手繰り寄せて我々はレネゲイドを鎮め、日常に戻るんだ」
虹咲奏:「もちろん、それも一つだろう。芙美、お前の場合なら兄の───信彦のこともそうではないか?」
岸辺千秋:「孤独ではないという実感、のようなものか」
八王子芙美:「にーは……それは、そう。連れて帰らなきゃって思ってるよ」渋々だが、認めざるを得ない。
岸辺千秋:「なにとも繋がらずに生きることはできない。一般社会と変わらないな」
八王子芙美:「アローン、だっけ」
八王子芙美:「さっきの奴はジャームなんじゃないかって話」
虹咲奏:「だが、何とも繋がらない───繋がれなくなった者がジャームだ」
虹咲奏:「……そうだな。恐らく、”アローン”はジャームと化している」
八王子芙美:「そしたら、そいつは大切なものとか、大切に思う気持ちをなくしちゃったってこと?」
岸辺千秋:「ゆえにaloneか」
虹咲奏:「そうだ。何かを好きと思う気持ちも、何かを嫌いと思う気持ちも」
虹咲奏:「ただ、あるのは衝動のみだ」
虹咲奏:「お前たちも」
八王子芙美:そうして、殺されるのを待つのみの……。
虹咲奏:「───いずれ、レネゲイドの衝動がいかなるものか、知る時が来る」
岸辺千秋:(おそらく私は彼女より、実感が薄い)
虹咲奏:「それは、時に、己の全てを呑み込む」
虹咲奏:「そして、ジャームはそこから戻れなくなった者たちだ」
八王子芙美:「…………」
八王子芙美:「かわいそう」
岸辺千秋:(私は、だれかがそうだったわけではないのだから)
村雨士門:「絆はさ、大切に思っているものだからこそ──失った時の絶望も大きいんだ」
岸辺千秋:「……かわいそう、か」
八王子芙美:「殺すとか、その辺は何が正しいのかとか、まだわかんない。実感がない」
八王子芙美:「でも、一人でしかいらんないのは……」
八王子芙美:兄を思う。友人を思う。大嫌いな街を思う。
八王子芙美:「すごく、かわいそうだな」
虹咲奏:「……お前の、その実感を大切に持っていなさい、芙美」
虹咲奏:「それは、必ずお前を日常につなぎとめる、絆となる」
虹咲奏:否定も、肯定もしない。
八王子芙美:「……なんか、先生みたいだよね。虹咲さん。岸辺さんが先生なのに……」
岸辺千秋:「……私も、ひとりきりで崖に落ちたときは寂しかったぞ」冗談めかして言う。
八王子芙美:「でも、私がいたでしょ?」
岸辺千秋:「……こら!うすうす私もそう思っていたが…!!」
虹咲奏:「……私は」
虹咲奏:私は。
虹咲奏:「ただ、皆に未来を歩いて欲しいだけさ」
岸辺千秋:「ふ、良き師だな、虹咲さん」
八王子芙美:「未来なー。それもあんまり実感が湧かない」当たり前にあるような気がしていたので。
岸辺千秋:「大学のセンセイなんて、たいていは自分の研究にしか興味がない。そういう意味では、あなたはきっと先生なんだろうな。彼女や、私にも」
岸辺千秋:「……正直なところ、私にも実感はない」
村雨士門:未来。虹咲支部長や自分は、この世界の先を知っている。
岸辺千秋:「ただこの街のことが知りたいだけで、大事な人間などここにはいない」
岸辺千秋:「だが、そうだ、落ちた先に君たちがいた」
岸辺千秋:「おかげで、寂しくはなくなった」
岸辺千秋:「だから、そうだな。君たちと無事にすべてが済むような、そんなレベルの未来を私も望むとしよう」
岸辺千秋:「難しいことは少しずつかみ砕いていくよ」
岸辺千秋:手元の資料を軽く見せる。
岸辺千秋:「旧日本軍の独自データなんて話もあるんだろう?今は聞きはしないが」
岸辺千秋:「こういう話も、後でしっかり教えてほしいね」
虹咲奏:(───あの、大きなロボット……)
虹咲奏:(………そうだ。引っかかっていた。ロボット…特撮……怪獣……)
虹咲奏:(………『ケイヴマン』。)
虹咲奏:(調べなければ、ならない)
岸辺千秋:「……無事にすべてが終わっても、もう私たちはただの人間じゃないのなら」
岸辺千秋:「なんだって知ったって、誰にも悪いことはない」
岸辺千秋:「教えてくれ、ともに知ってくれ」
岸辺千秋:「……会ったばかりの人間に、頼りすぎかな」

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスのあれこれと、購入判定ができるよ~
虹咲奏:芙美ちゃんにとっておこうかな
虹咲奏:部下の妹/八王子芙美/庇護:○/不安/ロイス
岸辺千秋:ロイス……保留かな
八王子芙美:うーーん、保留かな
村雨士門:まだ、保留、かな!
GM(乙):購入判定もできるぞ~!
八王子芙美:購入は……戦闘用着ぐるみにチャレンジ
岸辺千秋:着ぐるみふみちゃん
八王子芙美:2dx+5=>14
DoubleCross : (2R10+5[10]>=14) → 10[9,10]+2[2]+5 → 17 → 成功

八王子芙美:!?
村雨士門:おぉ!
岸辺千秋:着ぐるみふみちゃん!
八王子芙美:買えちゃったので……装備!
八王子芙美:以上です
虹咲奏:私も着ぐるみ
虹咲奏:1dx+1>=14
DoubleCross : (1R10+1[10]>=14) → 8[8]+1 → 9 → 失敗

虹咲奏:失敗して以上!
GM(乙):ざんねん!
岸辺千秋:情報巡回ソフト買っとくかな
岸辺千秋:3DX+1+0@10>=5
DoubleCross : (3R10+1+0[10]>=5) → 8[5,7,8]+1 → 9 → 成功

岸辺千秋:情報用に一応 わーい
GM(乙):せいこうだ~
村雨士門:ボデマかなぁ~
村雨士門:2dx+1>=12 ボデマ太郎
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 9[6,9]+1 → 10 → 失敗

村雨士門:うーん、惜しいな
GM(乙):財産つかいます?
村雨士門:いや、これからリサーチもあるので見送りで!
村雨士門:以上!
GM(乙):はーい!
GM(乙):では、改めてこのシーンは以上です!


ミドル6


GM(乙):では次のシーン!ミドル6シーン目からの再開です。
GM(乙):情報収集シーン。シーンプレイヤーは八王子さん。全員登場推奨です
GM(乙):出たい人は侵蝕率を上げてシーンに登場してね!
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:52->62)
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:49->58)
八王子芙美:がお
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:66->68)
村雨士門:69+1d10 侵蝕~
DoubleCross : (69+1D10) → 69+5[5] → 74


GM(乙):じゃあ、最初に情報収集項目を出しますね

・「昭環時代 N市」について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度8/10
・八王子信彦について 〈情報:噂話、UGN〉難易度9
・ "セブンブリッジ"村雨七戸について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度10
・怪獣映画"ケイヴマン"について 〈情報:噂話〉難易度6


GM(乙):いま調べられる項目はこちら。好きなの選んで調べてね
虹咲奏:ケイヴマンを調べずんば
岸辺千秋:じゃあ私は「昭環時代 N市」について かねえ
八王子芙美:八王子信彦について!
虹咲奏:1dx>=6 えいやっ
DoubleCross : (1R10[10]>=6) → 2[2] → 2 → 失敗

岸辺千秋:「昭環時代 N市」について 〈情報:UGN〉難易度8 で。コネ噂好きの友人(学生)使うか
虹咲奏:クソザコですみません……
八王子芙美:あるあるです
GM(乙):しょうがない~
GM(甲):ドンマイ!
八王子芙美:八王子信彦について、情報:噂話でコネ使用。
八王子芙美:4dx+2=>9
DoubleCross : (4R10+2[10]>=9) → 8[2,3,7,8]+2 → 10 → 成功

八王子芙美:よっしゃ
岸辺千秋:ん、私の情報は8と10でそれぞれ結果が違うのかな
岸辺千秋:6DX+3+0@10>=8 情報(噂話) とりあえずこう
DoubleCross : (6R10+3+0[10]>=8) → 6[1,1,2,3,6,6]+3 → 9 → 成功

虹咲奏:達成値が高ければ両方開くやつかな
GM(乙):そうですね、8と10で出る結果がちがいます
岸辺千秋:ムッ
岸辺千秋:財産1払っていい?
GM(乙):いいよ!
八王子芙美:わおわおー
村雨士門:"セブンブリッジ"村雨七戸についてを<情報:UGN>で、コネを使用。
岸辺千秋:わーい。じゃあ10あけちゃおう。財産は4になった
村雨士門:4dx+3>=10
DoubleCross : (4R10+3[10]>=10) → 9[3,4,6,9]+3 → 12 → 成功

GM(乙):おお、優秀
村雨士門:オーケー、成功だ。
GM(乙):では、3つ開示ですね。今回わかった項目について開示していきます!

・「昭環時代 N市」について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度8/10
難易度8
“アローン”の能力で作られた箱庭空間。
この街の市民は、アローンの能力によって再現されたレネゲイドビーイングであり、
意図的にUGN勢力は再現されておらず、この世界にはUGNは存在しないようだ。
また、アローンの従者である軍人たちが常に街を監視しており、
「オーヴァードの存在は開示されているが、人間兵器のように扱われており、
覚醒したものは全て政府の監視下に置かれる」という設定のもと、
元の世界から来たオーヴァードたちを、政府に逆らう犯罪者として扱っているようだ。
また、この空間を司る神として、无号計画により作り出された兵器が3体設置されている。

難易度10
“アローン”の正体は何某環である。
彼女の何某環という名前は偽名で、本名は不明。
その正体は『无号計画』に参加していた研究者。"ディセント"開発者として知られる。
旧日本軍の勝利する未来を実現するため、自らが開発した“神”に、昭環時代という異空間と
従者となるレネゲイドビーイングを造らせた。
データ的にはEロイス《愚者の契約》が大量に使用されています。



・八王子信彦について 〈情報:噂話、UGN〉難易度9
八王子さんの実兄。UGNイリーガルとして活動している。
並行世界の調査メンバーとして、虹咲支部長とともに昭環世界へ潜入していた。
現在、調査メンバー達はこの空間の軍部から犯罪者として認定されており、
逃亡を続けているため、調査任務が妨害されている状況にある。
また、調査メンバー達は、虹咲支部長と同様、この街に来てから現在まで、
『无号計画』および『アローン』の調査に関する記憶を全て失っているようだ。
その代わり、全員が調査中に発した辰巳支部長の「怪獣映画"ケイヴマン"を調べろ」という言葉を記憶しており、
強く意識している。



・ "セブンブリッジ"村雨七戸について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度10
村雨士門の師匠であるFHエージェント。並行世界を行き来することができる能力を持ち、
運命を操ることができる。先の戦いで、村雨士門により討伐された。
昭環時代に居るのは、その能力を見込んだ"アローン"により再現されたレネゲイドビーイングである。
能力と性格は再現されているものの、記憶は再現されておらず、"アローン"の従順な部下として
行動しているようだ。
現在は无号計画の"神"達の警備隊のリーダーとして、同じく"アローン"の従者である
軍人達を率いている。



GM(乙):現在判明している項目は以上!すべての項目が開くまで、情報収集シーンが続きます。
GM(乙):今シーンでは、今回判明した項目について共有する描写を行いましょう。
GM(乙):場所は引き続き長屋でいいかしら? 何か希望のエモ・シチュエーションがあれば優先します
八王子芙美:カフェ的なところに行きたい気持ちもあります
岸辺千秋:お茶しませんか
八王子芙美:《シークレットトーク》あるので
八王子芙美:お話はばっちり
岸辺千秋:通じ合った
八王子芙美:やったー
虹咲奏:昭環カフェー
GM(乙):じゃあカッフェーに行きましょう!
村雨士門:はーい!

GM(乙):街角のとあるカフェ。ステンドグラス越しに陽光が淡く差し込む、モダンな店内。
GM(乙):キミ達はそこで各々が調査した情報について、共有を行っていました。
岸辺千秋:濃くまずいコーヒーをまずそうに飲み、団子をかじっている。
八王子芙美:《シークレットトーク》
八王子芙美:会話はこれでオーヴァード以外には聞こえないはず。
八王子芙美:膝の上に透明の『ひいくん』を乗せている。
八王子芙美:「ひいくん越しに話せば、多分聞こえないと思うんだ」
岸辺千秋:自分でまとめたノート(この時代で手に入れた)をめくる。「そういうこともできるのか」
八王子芙美:全員の前に、何か伝声管のようなものがするすると伸びる、のを感じるかもしれない。
岸辺千秋:「すごいな、ひいくん……」
村雨士門:無糖のカフェラテをストローを使って飲んでいる。
八王子芙美:「すごいって」つつく。
八王子芙美:目の前にはミルクティーのカップ。
村雨士門:「応用の効く能力は貴重だ、大切にするといい」
虹咲奏:「《シークレットトーク》として分類されるエフェクトの一種だな」
八王子芙美:「名前ついてるんだ……」
虹咲奏:「この空間では非常に有効な能力だ。助かる」
岸辺千秋:「……ここにいる連中は」
岸辺千秋:「被造物、というべきか。存在していても、模造なのだろうな、おそらく」
岸辺千秋:村雨さんを見やる。「あの女性もそうかね?」
村雨士門:「ん──まぁ、そうだな。能力や性格は再現されてるみたいだが」
村雨士門:「記憶は、無いんだろうな」
岸辺千秋:「死んだはずだと言っていたものな」
八王子芙美:「…………」殺した、という言い方と、一瞬だけ抱き締めていたあの姿を思い出す。
村雨士門:「あぁ、俺が斬ったからな。それは、間違いない」
虹咲奏:「死者の再現、か。関わりのある者からすると良い気分ではないだろうな」
虹咲奏:「………」眼鏡の奥で目を細める。
村雨士門:「全くだ、嫌になる。一方通行の想いほど辛いってのは、聞いた事はあったけどさ」
岸辺千秋:「君は見た目に反して、ひどくこう、成熟した物言いをするな……」芙美ちゃんを一瞬だけ見た。
村雨士門:「まさか自分がそんな体験するとはね」
虹咲奏:「珍しいことではない。特にオーヴァードにはな」
八王子芙美:「そうなの?」
村雨士門:「あぁ…そう言えば自分達の能力について話してなかったか。俺はノイマンシンドロームに属するオーヴァードでね」
村雨士門:「超高速思考と演算能力。それから俺の場合は、他人の戦闘経験を脳にブチ込まれてるんだ」
八王子芙美:シンドロームについては多少は教わった。全部覚えられてはいないが。
村雨士門:実験でな、と続ける。
八王子芙美:「……それ、きつくないの?」
虹咲奏:紅茶を一口飲む。
虹咲奏:茶請けはない。
村雨士門:「どうかな、俺の場合はご覧の通りだが…他の連中は全員どうにかなってたよ」
村雨士門:「それにくらべりゃ、マシだろうさ」
八王子芙美:「そういうことをする人たちも、いるんだな……」噛み締めるように。
岸辺千秋:しかめつらでコーヒーを飲む。
虹咲奏:「幼い頃から過酷な環境に身を置いた者も多い。それによって傷を負った者も」
村雨士門:「オーヴァードに覚醒する切欠は様々だ。俺の場合は実験の素体として、そういうことさ」
八王子芙美:知らなかった。知りたかった。じゃあ知れてよかったのか? わからない。
岸辺千秋:虹咲さんもあるいは、と思う。人の事情なので踏み込まないが、彼もひどく達観して見える。こういう仕事だからかもしれないが。
虹咲奏:「……出来れば、そういった者たちが過去の軛から解放されて、未来に生きる手助けができればと思ってはいるがね」
岸辺千秋:「ここは過去の軛そのもののような処だがね」苦笑い。
虹咲奏:「それでも、私は、我々は慈善事業家ではない。その境界は見極めねばならない」
虹咲奏:「……そうだな。この空間について……あるいは”アローン”について。何かわかったことはあるか」
岸辺千秋:軽く片手をあげる。
虹咲奏:頷いて促す。
岸辺千秋:「私の理解が正しいかはわからないので、何かあれば指摘してほしい」
虹咲奏:「ああ、それでいい」
岸辺千秋:「……そうだな。ここの空間の仕組みは、おそらく以前話し合った通りだから省く。前に話していないことがあって、それを話すよ」
岸辺千秋:「私の同行者のことだ。ここが異空間だと教え、私を殺した女がいる」
岸辺千秋:傷はもう痛まない。そういう体になった。
岸辺千秋:「おそらく彼女がアローンなのだろう」
岸辺千秋:「何某環と名乗っていた女だが、本名ではないんだろうな。比較歴史学者として、私の前に現れた」
岸辺千秋:「彼女は……これがよくわからんが、『ディセント』なるものを作っていたと」
虹咲奏:「”ディセント”」
虹咲奏:「現在のUGNの最優先討伐目標……『楽園の十三人』のうちのひとりだ」
虹咲奏:「无号計画によって作られた『神』でもある」
岸辺千秋:「ああ、神。それもだ」
村雨士門:「随分とまぁ…大物だな。それこそ支部長クラスが複数か、専門の討伐部隊の運用が必要なレベルだ」
岸辺千秋:「例えなのかは知らんが、神を作って、神に世界を作らせるとか、なんとか」
八王子芙美:「規模が大きいよー!」
岸辺千秋:「例えじゃなかったのか…」
虹咲奏:「完璧な存在。関わったものはそう言っていた」
虹咲奏:「無機物とレネゲイドの融合。その果てに生み出されたもの」
虹咲奏:「原初のレネゲイドの再現を目指して作られた」
虹咲奏:「それが真に神であるかはともかく、そう呼ばれるだけの力を持っていると言うことだろう」
岸辺千秋:以前に彼女と話したいくつかからの推論からなるものだが、神だのなんだのは比喩かと思っていた。思えばそんな冗談を言う人間ではない。人間、か今はわからないが。
岸辺千秋:「ここじゃオーバ……オーヴァードは捕らえられるものらしいな。人間兵器、そういう風に使われるものとしてしかみなされていない」
岸辺千秋:「おそらく計画に邪魔なのだろう」
岸辺千秋:「……だから、君の兄も。君も追われたのだろうな」
八王子芙美:「……多分そう」
八王子芙美:「捕まったって話はないみたいだから、今も逃げてるんだと思うんだけど」
虹咲奏:「八王子……信彦の行方まではわからないか」
八王子芙美:「うん。多分、調査とかそれどころじゃないとは思うな」
八王子芙美:「……虹咲さんは、なんか記憶がおかしくなってるって話してたよね」
八王子芙美:「にーもそうなのかな……」
虹咲奏:「……そうだな。大きな空白がある」
虹咲奏:「ただ、ひとつだけ」
虹咲奏:「『怪獣映画”ケイヴマン”を調べろ』」
八王子芙美:「怪獣?」
虹咲奏:「そう、辰巳支部長から言われたことだけは覚えている」
岸辺千秋:「怪獣映画?」素っ頓狂な声。
虹咲奏:「怪獣映画だ」
八王子芙美:「にーもそれ、覚えてるかな?」
虹咲奏:「…………恐らくは」
村雨士門:「怪獣映画、か」七戸が好きだったなと、少し思い出す。
岸辺千秋:「そんなもの見たことないが……B級カルト映画?」
八王子芙美:「なら、それ。調べよう」
八王子芙美:ぎゅっと、ぬいぐるみを抱くようにひいくんを抱いて。
虹咲奏:「ああ」
岸辺千秋:「調べることだけは得意だ」姿勢を正す。
八王子芙美:「にーに繋がるかもしれないもんね」
虹咲奏:「芙美」
八王子芙美:「何?」
虹咲奏:「お前たち兄妹二人は、必ず無事で帰す」
虹咲奏:「巻き込んでしまったからな。そのぐらいはさせてくれ」
八王子芙美:「……私が」ぶすっとした声。
八王子芙美:「勝手に飛び込んできて、それでなんか悪いことになったりしたら、いたたまれないから」
八王子芙美:「私もちゃんとやる」
八王子芙美:「無事で帰されます」
岸辺千秋:「勝手に飛び込んできた更なるバカもここにいるぞ」笑う。
八王子芙美:「それじゃ私がまずバカみたいじゃん!」
村雨士門:「自信満々に言うことかなーそれ」
虹咲奏:穏やかに笑う。

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスのあれこれ・購入判定ができるよ!
虹咲奏:購入しようかなー
八王子芙美:村雨くんに○連帯感/不安で取得します。
村雨士門:ロイス取得 虹咲奏 ◎尊敬/嫉妬
岸辺千秋:村雨士門 ○P同情/N隔意
虹咲奏:着ぐるみ
虹咲奏:1dx+1>=14
DoubleCross : (1R10+1[10]>=14) → 7[7]+1 → 8 → 失敗

虹咲奏:うむ
岸辺千秋:虹咲奏 ○P尊敬/N畏敬
岸辺千秋:きぐるみかなでさん見たかった
八王子芙美:では虹咲さんの着ぐるみを……
岸辺千秋:私はアルティメイド服を狙います
八王子芙美:2dx+5=>14
DoubleCross : (2R10+5[10]>=14) → 8[2,8]+5 → 13 → 失敗

八王子芙美:あっ
八王子芙美:財産点1払って購入。残り9
岸辺千秋:4DX+1+0@10>=20 調達
DoubleCross : (4R10+1+0[10]>=20) → 8[4,5,6,8]+1 → 9 → 失敗

岸辺千秋:くっ
八王子芙美:虹咲さんどうぞー
虹咲奏:わーい
虹咲奏:そうびします
岸辺千秋:かわいい
八王子芙美:おそろいー
虹咲奏:ぬくぬく
村雨士門:購入、今度こそボデマを買ってみせますよ
村雨士門:2dx+1>=12 ボデマ二郎
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 10[2,10]+4[4]+1 → 15 → 成功

村雨士門:よし。
八王子芙美:すごーい
GM(乙):バッチリ!
GM(甲):いいよいいよ~
GM(乙):じゃあこれで諸々の処理が終わったので、このシーンは終了です!
虹咲奏:はーい!
村雨士門:はい!
GM(乙):次のシーン!


ミドル7


GM(乙):シーンプレイヤーは岸辺さん。引き続き情報収集シーンです。
岸辺千秋:はーい
GM(乙):現状、残るは ・怪獣映画"ケイヴマン"について 〈情報:噂話〉難易度6 これだけ
GM(乙):ほかに出たい人が出てね~
八王子芙美:でまーす
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:62->66)
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:58->68)
八王子芙美:ごえー
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:68->75)
村雨士門:出ようかな!
GM(乙):たくさんお喋りして!
村雨士門:74+1d10 侵蝕アゲ~
DoubleCross : (74+1D10) → 74+7[7] → 81



・怪獣映画"ケイヴマン"について 〈情報:噂話〉難易度6


GM(乙):こちらの調査シーンになります。調べたい人が調べてね
岸辺千秋:虹咲さんからやってみてほしいです
岸辺千秋:なんとなく
虹咲奏:がんばります
GM(乙):虹咲さん二回目だからそしたらサービスしちゃおっかな……
虹咲奏:おおっ
八王子芙美:わおわお
GM(乙):難易度-2していいですよ!二回目なので
GM(甲):おお!
岸辺千秋:サービスサービス
虹咲奏:やったー!
虹咲奏:1dx>=4
DoubleCross : (1R10[10]>=4) → 5[5] → 5 → 成功

虹咲奏:や、やった…!
八王子芙美:やったー
GM(乙):お~!ばっちり!
村雨士門:ヒューッ!
岸辺千秋:きゃー!
GM(乙):よかった~!じゃあ、さっそく情報を開示しますね

・怪獣映画"ケイヴマン"について 〈情報:噂話〉難易度6
昭環時代で大流行している怪獣映画シリーズ。
人間の手で生み出された二体の巨大怪獣"ケイヴマン"が日本に襲来するという内容で、
現在、最新作の映像記録が発売されたばかりである。
虹咲奏や八王子信彦が拠点にしていた長屋にもその映像記録が置かれており、
中身を確認することができる。


GM(乙):また、この情報を開示したことで、次のシーンがトリガーシーンになり、
GM(乙):みんなでケイヴマンの映画を見ることができます。
虹咲奏:おー
岸辺千秋:わーい
八王子芙美:みようねー
村雨士門:ふむふむ
GM(乙):このシーンは引き続きお喋りタイムです。長屋に戻ります?
虹咲奏:長屋に戻りましょうか?
岸辺千秋:さんせい
八王子芙美:戻る道すがら?
八王子芙美:戻ってもいいです
GM(乙):じゃあ戻りながらお話してください~
GM(乙):戻りながら? 戻って

GM(乙):カフェで合流した後、キミ達は拠点の長屋に戻ってきた。
GM(乙):とりあえず、今後の活動拠点となる場所だ。生活物資や食料があるかどうか、
GM(乙):確認することにしたのかもしれない。
岸辺千秋:「八王子くん、八王子くーん」うろついている。
八王子芙美:「2回も呼ばなくてもいるってば……」ひょこりと顔を出す。
八王子芙美:「岸辺さん、ちょっとうちのお父さんぽい」
岸辺千秋:「ああ、よかった。こっちは食糧庫を見てきたぞ」
岸辺千秋:「え……」
岸辺千秋:「ああ……そうか‥‥君くらいの娘がいてもおかしくない…のか…」
八王子芙美:「台所にもいろいろあったよ」
岸辺千秋:一人でガーンとなっている。
八王子芙美:「お父さんのがちょっと上かなあ。でもおじさんの歳、よくわかんないしなあ」
岸辺千秋:「40だ」
岸辺千秋:「君のお父さんは……」聞きたくないが気になる…
八王子芙美:「んふふ」
岸辺千秋:「笑うな!怖くなる!」
八王子芙美:「じゃあ黙ってよっと」
岸辺千秋:「や、やめろっ!そういうところで切られるのが一番つらいんだ…!」
八王子芙美:「45だっけ。ちょっと上だね」
岸辺千秋:「…………」
岸辺千秋:「…………なるほど、なるほど」
岸辺千秋:「ありがとう」
岸辺千秋:よろめいて椅子に座る。「……歳をとるのは早いなあ…」
八王子芙美:「大人、みんなそういうこと言う」
八王子芙美:「……大人の人は」
岸辺千秋:「……実際、時間の流れが変わってくるんだよ……精神的には成熟なんかできやしないのに」
岸辺千秋:「うん?」
八王子芙美:「いろんな話……世界がどうとか、UGNがどうとか」
八王子芙美:「そういうの聞いても、納得できるものなの」
八王子芙美:少し目を伏せる。
岸辺千秋:少女を見上げる。出会ってからずっと、不機嫌そうな。いや。真剣な顔の。
岸辺千秋:「私を大人の代表にしていいかはわからんが」
岸辺千秋:「たぶんずっと、できないだろうな」
八王子芙美:「できないの?」
岸辺千秋:零れたような声で。
岸辺千秋:「だって、そうだろう。どういう理由が来たって、君や、私は疑って、迷って、ここへ来た」
八王子芙美:自分よりずっといろんなことを受け入れて、調査にも乗り気で、と思っていたが。
岸辺千秋:「それを簡単に納得してしまうのは……悔しいじゃないか」
八王子芙美:「あっ」
八王子芙美:「それ! 悔しい!」
岸辺千秋:「だろ!?」
八王子芙美:「やっぱりそうだよね!」
八王子芙美:虹咲さんの言うことはもっともだと思う。ずっと日常が守られてきたことはきっと大事なことなんだと。
八王子芙美:でも、それはそれとして。
八王子芙美:「私、自分がいろんなこと知らなかったのが、悔しいし」
八王子芙美:「守られるばっかで、何もできてなかったのも悔しいし」
八王子芙美:「今こうしてたくさん悩んで、ぐるぐるしてるのも、悔しい!」
八王子芙美:他にもいろいろ……と指を折る。
岸辺千秋:「うん」目を細める。「大人になっても、悔しいよ」
岸辺千秋:「私の40年がなんだったんだって、そういう気になっている。ずっと」
八王子芙美:「大人になったら解決するのかって思ってたんだ。虹咲さんみたいな」
八王子芙美:「……でも、そう。岸辺さんがそうなら」
八王子芙美:「虹咲さんにも悔しいことがたくさんあるのかな……」
岸辺千秋:「……あるんじゃないかな。ああいう人に会ったことがないからわからんが」
岸辺千秋:「悔しいから、守ろうとしているんじゃないのかね」
岸辺千秋:「むしろ、悔しいことばかり増えていく気がするよ」
八王子芙美:「……16年でもぐちゃぐちゃなのに。40年は大変そう」
岸辺千秋:「しかもだよ?」
八王子芙美:「?」
岸辺千秋:「私が研究していたのがN市の郷土史だって話、したっけな。大学からずっとフィールドワークだの資料だのをあさって」
岸辺千秋:「その正体がこれだって、わかるわけがないだろう!」
八王子芙美:「ちょっと聞いた」
八王子芙美:「……そりゃそうだよねえ……」
八王子芙美:「それは怒っていいよ」
岸辺千秋:「だから私が平気そうだって思うなら、それはたぶん意地と」
岸辺千秋:「だろ?あと、たぶん私は、君ほど現実味がないんだな」
岸辺千秋:「危機だろうと聞いても、知人が大悪党でも、ほとんど死にかけても。実感があまりない」
岸辺千秋:「そもそも、大きな世界の話が、この歳になってもいまいち実感がないんだよ。恥ずかしいけどね」
八王子芙美:「現実味……」
八王子芙美:「それはですね、先生」
八王子芙美:「私だってないよ」
岸辺千秋:息を吐いて笑う。「だよなあ」
八王子芙美:「私にはにーがいたから、追っかけてきて」
八王子芙美:「ずっとわかんなかったことを知れるとも思ったけど……」
八王子芙美:「実際に話を聞いたら、もうよくわかんなくなっちゃった」
岸辺千秋:「本当にそうだ。私の同行者なんか、私を刺してきたし」肩をすくめる。
八王子芙美:「それ、さらっと言うよね……」
岸辺千秋:「でも。……死にかけたときに、鳥居を見て」
岸辺千秋:「生き返ったから現実味がないんだよ」笑う。
岸辺千秋:「小さいころ、行っていた神社だと気づいてね。死んだおばあちゃんとの風景のことを思い出した」
八王子芙美:「…………」
岸辺千秋:「それで、もうひとつ思い出してね。私が研究をしようと思ったことを」
岸辺千秋:「おばあちゃんが死んだときに、その家がブルドーザーだか何だかで壊されるのを見たんだ」
岸辺千秋:「悔しかったなってことを思い出した」
八王子芙美:「うわあ」少しつらそうに顔をしかめる。
岸辺千秋:「生きていたことが、知っていたことが、無駄になるようで。否定されたようで」
岸辺千秋:「……君の悔しさとどれくらい同じか、違うか、わからんが」
岸辺千秋:「ざまあみろと言ってやりたい」にやりと。
岸辺千秋:「君だって、怒りたいだろ?」
八王子芙美:「……岸辺さんは」
八王子芙美:「言葉にするのがすごく、上手なんだね。先生だから?」
岸辺千秋:「……そうか?だとしたら、そうだからかもしれんな」
八王子芙美:「でも、私……うーん」
八王子芙美:もやもやと、まとまりそうで、まとまらない何かが。
岸辺千秋:「たぶん君のと私のは違うだろう。ゆっくりでいいさ」
八王子芙美:衝動の話。悔しさの話。ひいくんがいて、自分がいて。怒りたいという話。
八王子芙美:「うん、ゆっくり」
八王子芙美:ぐるぐる、渦を巻いて、まだ自分の中にあるけれど。
岸辺千秋:「40年生きてもまだわからないことばかりなのだから」
八王子芙美:(苛立ってる。怒ってる。悔しい。何に?)
八王子芙美:(何かを壊したいけど、壊したくない)
岸辺千秋:「いくらでも費やす暇はあるだろう、いくらでも学ぶこともあるだろうさ」
八王子芙美:「……そうか」
八王子芙美:「そのいくらでも、が。日常っていうやつなのかな」
八王子芙美:「虹咲さんたちは、それを守ってたのかも」
岸辺千秋:「なるほど」驚いて。
八王子芙美:「いいか悪いかはまだわかんないよ」
八王子芙美:「でも、私は岸辺さんと話して、いろいろ考えたいと思ったし」
八王子芙美:「学びたい、と思った。そのための時間がほしいな」
岸辺千秋:「……君も、言葉にするのが上手だな、八王子くん」
岸辺千秋:「ああ、作りにいこう」
岸辺千秋:「学びに行こう、真相を」
八王子芙美:「岸辺さんのまねっこだよ」肩を竦める。
八王子芙美:「……いい先生かもね、岸辺さん」
八王子芙美:「岸辺せんせー?」冗談ぽく呼んでみる。
岸辺千秋:「……ふ、高校教諭の資格も持っているぞ」
岸辺千秋:「まあ、だが、きっとぼくたちは」
岸辺千秋:「同門の徒、というやつかもしれんがな」
八王子芙美:「!」
八王子芙美:「仲間だ!」
八王子芙美:手を差し上げる。ハイタッチの構え。
岸辺千秋:手をあげて、ハイタッチ。
八王子芙美:「いえい!」
八王子芙美:「こんな授業なら、わりといいと思うな、私!」
岸辺千秋:「良い先生もいるしな」向こうをちらりと。
岸辺千秋:「映像授業が始まりそうだ」


GM(乙):キミ達は拠点の長屋に戻ってきた。
GM(乙):怪獣映画"ケイヴマン"の映像記録を探しているのかもしれない。
GM(乙):市街への潜入用の、様々な衣装や小道具や乱雑に詰め込まれた一室で、
GM(乙):キミたちは捜索にあたっていました。
虹咲奏:ビデオラックを探している。
虹咲奏:「そっちはどうだ?」
村雨士門:「うーん、これですかね」ゴソゴソと押入れの中から引っ張り出してくる。
虹咲奏:「どれどれ」
村雨士門:「ビデオデッキ、今じゃほとんど見ませんからね」
虹咲奏:「そうだな……ビデオデッキの存在を知らない世代の方が多いだろう」
村雨士門:「まぁ俺も、師匠が物好きな奴だったから知ってるってだけですしね」
虹咲奏:「なるほど、それでか」
村雨士門:「それで、どうするんです?」
村雨士門:声に硬質な響きが混じる。エージェントとして戦う際に見せる表情。
村雨士門:「最終的な目標について」
虹咲奏:「……この異空間の調査が元々の目的だった」
虹咲奏:「それはまだ、果たされていない」
虹咲奏:「ただ、何らかの事態が進行しているならば───」
虹咲奏:「それを防ぎ、帰還する」
村雨士門:「孤立無援・覚醒したてのオーヴァードが2人。あまりにもイレギュラーな状況」
村雨士門:「虹咲支部長、貴方が優秀な人なのは知ってる。信頼もしている」
村雨士門:「けれど、最悪の場合どうするかだけは知っておきたい」
村雨士門:「何を切り捨てるか」
虹咲奏:「最悪の、場合」
虹咲奏:「お前の言うそれは、何だ?」
村雨士門:「目的が達せられない状況は十分に考えられる」
村雨士門:「その場合、俺は貴方だけでも元の世界に戻るべきだと思う」
虹咲奏:「………」
虹咲奏:「私ならば、私を切り捨てる」
虹咲奏:「お前たちの命は、何より優先されるべきだ」
村雨士門:「それは責任の放棄ですよ。貴方は、貴方が思っている以上に必要とされている」
虹咲奏:「それでも」
虹咲奏:「お前たちを護れない私では、必要とされるだけの価値はないだろう」
村雨士門:「貴方の翼は、沢山の人を救える。例え俺達を護れなかったとしても、だ」
虹咲奏:生きて良いと思っている、今は。
虹咲奏:それでも、何のために生きるかといえば、それは。
虹咲奏:「そうだ。だから」
虹咲奏:「お前たちも、護る」
虹咲奏:「必ずだ」
村雨士門:暫し目を伏せる。
村雨士門:「───はぁ」
村雨士門:「そういう貴方だからこそ、俺は無事に帰って欲しいんですけどね」
虹咲奏:「ありがたく受け取っておく」
村雨士門:「大人の余裕かなー、悔しいくらい格好いいですよ」
虹咲奏:「余裕など」
虹咲奏:「私は、持ち合わせていないよ。ずっと、ね」
村雨士門:「それは──」
村雨士門:いつから、とは聞かない。
虹咲奏:「あるがままに、あるだけだ」
虹咲奏:「私も、お前たちも」
虹咲奏:大人だとか。子供だとか。そんなことは最初から気にしていない。
虹咲奏:誰もが対等だ。ここでは。
村雨士門:人との繋がりも、経験も、失った物も、得た物も。
村雨士門:全てが自分を形作る物であるからこそ。
村雨士門:対等であろうとするのだ。
村雨士門:「取り合えず、出来ることから始めますか」
虹咲奏:「ああ───………」
虹咲奏:「見つかった」
虹咲奏:「”ケイヴマン”だ」
村雨士門:「まずは第一歩、ですね」
村雨士門:ビデオデッキを手に笑う。
虹咲奏:「二人を呼んだら、上映会と行こう」

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスのあれこれ・購入判定が可能だよ!虹咲村雨コンビもこっちで宣言してね
岸辺千秋:これまでの人生 ○P肯定/N猜疑心 戻します
GM(乙):もどった~
虹咲奏:村雨くんに
虹咲奏:一時の部下/村雨士門/敬意:○/危うさ/ロイス
GM(甲):良いロイスだ!
八王子芙美:岸辺さんを○親近感/不安に変更。虹咲さんを○興味/隔意に変更。
岸辺千秋:八王子芙美 ○P仲間/N隔意かなあ
岸辺千秋:変更
虹咲奏:大人しく応急手当を買います
虹咲奏:1dx+1>=8
DoubleCross : (1R10+1[10]>=8) → 9[9]+1 → 10 → 成功

虹咲奏:買えたー
岸辺千秋:おめでとー!
GM(乙):よかった~!
村雨士門:やったー!
岸辺千秋:メイド狙いおじさんやるね
岸辺千秋:4DX+1+0@10>=20 調達
DoubleCross : (4R10+1+0[10]>=20) → 10[6,8,9,10]+5[5]+1 → 16 → 失敗

岸辺千秋:おお
GM(乙):どうするんだいおじさん!
GM(乙):有り金をはたくのかい!
岸辺千秋:買うか~(ノリ)
岸辺千秋:じゃあ全財産でメイド服を買います
GM(甲):言い方!
GM(乙):は~い!
八王子芙美:そろそろ……あれを試すか……
岸辺千秋:こんな40年を生きてきたよ
八王子芙美:手配師使用してクリスタルシールドを狙います
岸辺千秋:普通の女子高生が…手配師だと
八王子芙美:5dx+5=>25 手配師
DoubleCross : (5R10+5[10]>=25) → 6[3,4,5,5,6]+5 → 11 → 失敗

八王子芙美:たりん! 以上!
GM(乙):つかえない手配師だったようだわ
GM(乙):村雨くんはどうします?
村雨士門:うーん
村雨士門:特殊プラスチックシールド…かな
村雨士門:いや、ワンチャンでジュラルミンシールド
村雨士門:3dx+1>=12 ジュラルミンシールド
DoubleCross : (3R10+1[10]>=12) → 10[2,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

村雨士門:オーケー。
GM(乙):買えてる!プロ!
岸辺千秋:えらいすごい
村雨士門:八王子さんに渡そう。
八王子芙美:うわっうれしい
八王子芙美:ありがとうございます! 硬くなった!
岸辺千秋:できる男…
岸辺千秋:人がメイド服買ってる横でよお…
村雨士門:出来る男ですからね。
八王子芙美:あ、装備しました。以上!
GM(乙):は~い、ではこのシーンはこれで以上!


ミドル8


GM(乙):次のシーン。トリガーシーンです。
GM(乙):シーンプレイヤーは虹咲さん。全員登場推奨。
GM(乙):ケイヴマンを見るシーンです。
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:75->84)
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:66->69)
村雨士門:81+1d10 侵蝕~
DoubleCross : (81+1D10) → 81+4[4] → 85

八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:68->71)
GM(乙):では、順次イベントが起こっていくよ~

GM(乙):長屋。虹咲さんと村雨くんが見つけたビデオデッキを再生することになりました。
GM(乙):暗くした室内に映写機を設置し、ビデオを再生する。
GM(乙):チープな画面から始まる、現代に生きるキミ達にはもしかしたら物足りないかもしれない、
GM(乙):至って大衆向けの、特撮映画が始まる。
GM(乙):何も無ければそのまま見終わります。
虹咲奏:普通に見終わった…
岸辺千秋:怖い
GM(乙):オーヴァードのキミ達は、〈RC〉判定で難易度12に成功すれば、
GM(乙):映像から違和感を感じることができる。
村雨士門:「(懐かしいな、こういうの…。七戸と一緒に見た気がする)」1人だけ感慨深く見ている。
八王子芙美:ビデオって話だけは聞いたことあるなあ,と思いながら見ている。
虹咲奏:真剣な表情で見ている。
岸辺千秋:ビデオテープそのものが懐かしい、と思う。
虹咲奏:RC判定!
虹咲奏:2dx+1>=12
DoubleCross : (2R10+1[10]>=12) → 7[5,7]+1 → 8 → 失敗

岸辺千秋:8DX+4+0@10>=12 RC(アルティメイド適用)
DoubleCross : (8R10+4+0[10]>=12) → 10[1,1,3,5,8,9,10,10]+7[3,7]+4 → 21 → 成功

虹咲奏:頑張ったと思う
八王子芙美:3dx+2=>12
DoubleCross : (3R10+2[10]>=12) → 4[1,1,4]+2 → 6 → 失敗

虹咲奏:うわっすごい
八王子芙美:ぐに
岸辺千秋:私が作った映画かもしれないな
八王子芙美:お前だったのか
村雨士門:11dx=>12
DoubleCross : (11R10[10]>=12) → 10[2,3,3,4,5,7,8,8,9,9,10]+4[4] → 14 → 成功

八王子芙美:おおー
GM(乙):おお~
GM(乙):じゃあ岸辺さんと村雨くんが気付く!
GM(甲):やるねえ
村雨士門:素の能力値の高さによるダイスの暴力。
虹咲奏:やる〜
岸辺千秋:メイドのおかげです

GM(乙):映像から、レネゲイド能力で巧妙に隠蔽された声が、逆回しに聞こえる。
GM(乙):映像を逆再生した上で、《シークレットトーク》を使用すれば、明瞭にその声が聞こえるでしょう。
岸辺千秋:ぼんやり見ていたが、眉をひそめる。
岸辺千秋:「ノイズか、これ?」
村雨士門:「…いや、これは」
虹咲奏:「?」
八王子芙美:「なになに?」
虹咲奏:何も違和感なく見ている。
岸辺千秋:「変な音がする、気がする。なんかホラーとかであるよな」
岸辺千秋:「逆再生か」
村雨士門:「多分、そうだと思う」
八王子芙美:「えっこれ呪いのビデオなの?」
村雨士門:「けど、エフェクトか何かで隠蔽されてる感じ」
八王子芙美:「呪い……じゃなくて、レネゲイド!」
虹咲奏:「……ふむ」
虹咲奏:「先ずは逆再生すればいいだろう」
岸辺千秋:「巻き戻しか。懐かしいなあ」デッキを操作する。
虹咲奏:「エフェクトでの隠蔽は、レネゲイドでの秘密会話と同じ方法で聞き取れるはずだ」
八王子芙美:「!」
八王子芙美:《シークレットトーク》
八王子芙美:「ひいくんよろしく!」
八王子芙美:伝声管のようなものが、テレビとそれぞれの手元に伸びていく。
GM(乙):映像が逆再生され、倒された怪獣が復活するような、トンチキな映像とともに。
???:「……だいな………れ……っきらな……」ザザッ、ザザ。ザザ。
???:「…くょし……れくて………」ザザ、ザザザ。
GM(乙):その声が少しずつ明瞭に聞こえ始める。
”ケイヴマン":「あー、どもども。オレの声は聞こえてるかい?」
”ケイヴマン":「一番良いのは虹咲サンなんだけど......まあ良いか」
八王子芙美:「……誰?」怪訝な顔。
岸辺千秋:「子供か?」
”ケイヴマン":「オレは、辰巳十三」
村雨士門:「……これ」虹咲さんを見る
”ケイヴマン":「N市UGNの、第十三支部長だ」ザザザ、ザザザッ。
虹咲奏:「ああ」
虹咲奏:「辰巳支部長」
八王子芙美:「UGNの……」
八王子芙美:この街には、十三の支部があると聞いた。
八王子芙美:多すぎると思う。
”ケイヴマン":「────…悪いんだけど、時間がない。早速本題に入らせてもらう」
”ケイヴマン":「思い出してくれ、主人公諸君」
”ケイヴマン":「オレたちは、”アローン”の企みを止めるためにここまで来たんだ——みんなならきっと、忘れてないだろ?」
”ケイヴマン":「12回目の儀式が、もう始まろうとしている。これを聞いてるってことは……」ザザッ、ザザザッ。
”ケイヴマン":「………」ザザ、ザザザザッ。大きな雑音が入り、声が聞こえなくなる。
岸辺千秋:「……これは」
虹咲奏:「………」
虹咲奏:トリガーハンドアウトを開示します。
GM(乙):はい!
GM(乙):では、GMから内容を貼りますね。
虹咲奏:お願いします!
GM(乙):虹咲さんのトリガーハンドアウトを公開します。

トリガーハンドアウト:虹咲奏
キミはUGN第1地区支部長であり、先日より第13地区の辰巳十三とともに
「昭環時代 N市」を調査するため潜入を行っている。
調査の結果、キミ達はこの空間の主が行っている「儀式」の内容を知った。
それは、この空間に設置している"神"──无号計画により造り出した兵器達に、
空間の破壊と再生を繰り返させるというものである。
この儀式が成功するたびに、少しずつこの空間が現実世界へ侵蝕していき、13回儀式が成功すると、
「昭環時代 N市」における「旧日本軍が戦争に勝利した」という歴史が、
完全に現実世界に上書きされる。
「儀式」が行われるごとにキミ達の記憶は修正されてしまうため、
セッション開始時点のキミは、これらの調査内容を完全に忘れてしまっている。

また、キミ達は既に何度か「儀式」を体験し、その攻略法も掴みつつあるものの、
12回目の儀式の阻止に失敗してしまった。
"神"は13回目の儀式を行い、世界の歴史を塗り替えようとしている。
辰巳支部長は対抗策として、怪獣映画『ケイヴマン』のフィルムに、
この儀式の仕組みに気付くための痕跡を残した。
キミは、何らかの手段でその痕跡に気付き、仲間たちにこの情報を伝える必要がある。

※このハンドアウトを開示するためには、シナリオ中、怪獣映画『ケイヴマン』のフィルムの中に
 仕込まれた辰巳支部長の伝言の内容を知る必要があります。


GM(乙):キミ達は、雑音が入りまじる中、このハンドアウトに記されたことと同様の伝言を、辰巳支部長から聞くことができます。
GM(乙):なお、次のシーンから、「事件の真相について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度11」が調査できるようになり、
GM(乙):13回目儀式の対策を練ることができるようになります。

岸辺千秋:「……あいつ、私のことを言えないくらい子どもの思想だ……」額を抑える。
虹咲奏:「辰巳支部長………感謝する」
虹咲奏:「猶予は、もうあまりないな」
村雨士門:「……仮にこれが成功した場合、未来はどうなるんだろうな」
八王子芙美:大嫌いだった、いつもの街を思う。
八王子芙美:いくらでもあるはずの時間を思う。
八王子芙美:(やっぱり、みんな隠してる。大事なこと。でも)
八王子芙美:(いくら嫌いな街でも、こんな風に造り変えられるのは、もっとムカつく)
岸辺千秋:この街を情報を探すために駆けたとき、今と同じいくつもの痕跡があった。
岸辺千秋:造られた人影は生きているようにしか見えなかった。
岸辺千秋:ブルドーザー。鳥居。長屋。
岸辺千秋:ぼくの街。
岸辺千秋:「……悔しいよ」
岸辺千秋:「過去も、未来もグチャグチャだ」
八王子芙美:「……それ」
八王子芙美:「それ!」
八王子芙美:「あったことも、これからあることも、全部ないことになっちゃう」
八王子芙美:「そういうことだよね」
虹咲奏:「そうだ」
虹咲奏:「『昭環』が全てを塗りつぶす」
村雨士門:「誰か1人のための現在なんて、俺はごめんだね」
八王子芙美:「うんうん」
岸辺千秋:「12回も、あなたがたはやっていてくれたのか」
村雨士門:僕1人の為に世界を滅ぼそうとした人を知っているから、そう思えた。
岸辺千秋:「果てしない時間だ……ありがとう」頭を下げる。
虹咲奏:「……私に、実感はないが」
虹咲奏:「…………ありがとう。もう1回だ」
虹咲奏:「もう1回、それで進むことができる」
八王子芙美:「ね。絆、って。別に悪い気持ちでもいいんだったよね?」虹咲さんに。
八王子芙美:「私、ずっと、本当のこの街が嫌いだった。今も整理がつかなくて、怒ってる」
八王子芙美:「でも、普通が変なこの街を、もっと悪くなる前に守りたいとも今は思ってるの」
虹咲奏:「………」最初の言葉に頷いて。その言葉を聞く。
八王子芙美:「変な話だけど。私は大嫌いなこの街を、他の奴の好きにはさせない」
八王子芙美:「だからもう1回、私もやる」
八王子芙美:「日常を守るの、一度くらいやってみてもいいと思うから」
虹咲奏:「……信彦はいい妹を持ったな」

GM(乙):では、ここでシーンを終了します。
GM(乙):ロイスのみしましょうか トリガーシーンなので
虹咲奏:とりま保留で
岸辺千秋:保留ー
八王子芙美:固定ロイス・N市への感情を○守護/苛立ち に変更します。
村雨士門:ほりゅ!


ミドル9


GM(乙):次のシーン!情報収集シーンになります。

・事件の真相について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度11


GM(乙):項目はこれだけ。シーンプレイヤーは村雨くんにしようかな
GM(乙):出たい人は出てね~
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:69->76)
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:71->75)
村雨士門:85+1d10 侵蝕ぽよ~
DoubleCross : (85+1D10) → 85+1[1] → 86

虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:84->87)

GM(乙):・事件の真相について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度11  挑戦してね!
八王子芙美:固定値がないんだよな
村雨士門:いってみますか
八王子芙美:お願いします!
村雨士門:情報:UGN、コネ使用で。
村雨士門:5dx+3>=15 情報:UGN
DoubleCross : (5R10+3[10]>=15) → 8[3,4,5,6,8]+3 → 11 → 失敗

村雨士門:げー!ごめん!
八王子芙美:いや
八王子芙美:11のはず!
虹咲奏:難易度11なので
岸辺千秋:ジャストよお
村雨士門:あ、11だわ
GM(乙):11ですよ!
虹咲奏:成功!
GM(甲):ぴったり成功してるよッッ!
八王子芙美:ばっちりじゃん!!
GM(乙):ワッ ワッ
村雨士門:コピペをミスってた(テヘペロのポーズ
GM(乙):えへへ
GM(乙):では、情報を開示しますね。

・事件の真相について 〈情報:UGN、裏社会〉難易度11
「儀式」とは、空間に設置された无号計画の兵器達を本当の神に見立て、
世界の破壊と再生を13回繰り返すものである。この儀式が実行されると、兵器達は全能の力を手にする。
これにより、"アローン"はUGNの調査メンバーの記憶から「儀式」に関するものを消去しつつ、
彼らを『犯罪者』として認定することで、調査を妨害し続けていた。
UGNの調査隊は「儀式」を繰り返す中で、“神”の対抗手段を掴み始めている。
辰巳支部長は、その攻撃能力を"アローン"に危険視され、この空間から放逐されており、
再びこの空間を訪れることはできなくなってしまった。
現時点の戦力で“神”を攻略するためには、UGN調査メンバーの八王子信彦、そして“セブンブリッジ”村雨七戸に
協力を求める必要がある。


岸辺千秋:ここでにーと七戸さん…!
八王子芙美:まじでー!
GM(乙):データ的には、无号計画の神3体の内、1体がEロイス《愚者の契約》を7個所有しておりまして
GM(乙):それを6個使用し、空間と市民、軍人等の創造を行いました。その後、残る二体が所有するEロイス《尽きせぬ力》を6個ずつ交互に使い
GM(乙):《愚者の契約》を復活させ、何度も空間の破壊と再生を行っています。
GM(乙):最後の《愚者の契約》を使用すると、完全に歴史の上書きが実行されます。
GM(乙):また、次のシーンから、八王子信彦と村雨七戸に協力を取り付けることで、
GM(乙):“神”が持つ一部エフェクトを対処するNPCカードを手に入れることができるようになります。
GM(乙):彼らから協力を取り付けるには、それぞれ特定の判定に成功する必要があります。
GM(乙):なお、この情報を開示したことで、後で岸辺さんにトリガーイベントが発生します。
岸辺千秋:ぼくになにが
GM(乙):ふふふふ
GM(乙):このセッションの情報収集はこれで以上!質問がなければ描写にうつりましょう
岸辺千秋:ないです(怖い)
八王子芙美:なし!
虹咲奏:大丈夫です
村雨士門:だいじょぶ!
GM(乙):じゃあ次のシーンの続きで、引き続き長屋での描写になりますね

GM(乙):長屋。キミ達は今回の事件について、その全貌を掴むことができました。
村雨士門:現在の状況を把握し分析する。彼我の戦力差を認識し試算する。知りえた情報から相手の思考を、行動の意図を理解する。
村雨士門:思い出の品に手をあて、目を閉じる。
村雨士門:かち。こち。かち。こち。
村雨士門:きっかり10秒、目を開く。
村雨士門:「──足りない」
岸辺千秋:「……何がだね?」
村雨士門:「おおよそ事件の真相は理解出来た。解決への道筋は見えた」
村雨士門:「──けれど、現状の戦力では"神"に届き得る一手が足りない」
岸辺千秋:「まあ、二人はそもそも歩きたてという感じだしな……」
村雨士門:「いや、岸辺さんと八王子の能力を足してもだ」
村雨士門:2人とも闘う意志は見せた、だから闘える人間として扱っている。
虹咲奏:「───信彦か」
岸辺千秋:「そうか、君の『にー』!」
八王子芙美:「えっ」
村雨士門:「──うん。それが、1つ」
八王子芙美:(……にーが戻ってきてくれたら、とは思ってたけど。そうか)
八王子芙美:(味方で一緒に戦えたら……それは嬉しいなあ)
岸辺千秋:「もう一つは?」
村雨士門:「──“セブンブリッジ”村雨七戸」
岸辺千秋:「待て、それはあの時の人か!?」
村雨士門:「そうだよ」
岸辺千秋:「味方に…?殺しに来たぞ!?」
八王子芙美:「……村雨くんは」
八王子芙美:「できるって思ってるんだ? 味方に」
村雨士門:「…わかんないよ」
村雨士門:「けど、出来なきゃ終わりだ」
八王子芙美:「そっか。その人なら、できると思ってる……のか」
村雨士門:悔しそうな、あるいは泣くのを堪えてるような顔をしている。
虹咲奏:「ならば、やるしかあるまい」
岸辺千秋:「……君は大丈夫かね」
八王子芙美:「強い人なんだね」
八王子芙美:その顔を見ながら。
八王子芙美:それくらいの顔をするような相手を殺したとは、どういうことなのか、考えながら。
村雨士門:「強いよ、僕の知ってる世界で一番強い人だ」
岸辺千秋:この街に、こんな、想像もつかない人生が山ほどあると思うと、眩暈がしそうだ。
村雨士門:「大丈夫か、大丈夫じゃないかで言うと……正直あんまり大丈夫じゃないよ」
岸辺千秋:「はじめて君の弱音を聞いた気がするな」少し笑う。
村雨士門:「僕だって、格好つけてるだけで強い人間じゃないから」
村雨士門:「けど、虹咲さんの言うとおりだよ。やるしかない」
岸辺千秋:「格好つけられるのも強さな気がするがね、なかなかできることじゃない」
岸辺千秋:「ああ、でも、私もやるよ。きっと」
岸辺千秋:「ここで何もしないことより、悔しいことにはならないと思う」
八王子芙美:「それそれ」
八王子芙美:「せんせーは毎回いいことを言う」
岸辺千秋:「名言カレンダーみたいに言うな…」
八王子芙美:「そんな、めくってもめくってもいいことしか言わないのはつまんないよ」
八王子芙美:「せんせーはカレンダーじゃなくて人だからね」
岸辺千秋:「おお……」ぽかんとする。
村雨士門:「なんて言うか2人も随分とタフだねぇ」クスクスと笑う。
村雨士門:「──多分、これは僕にしか出来ないこと」
村雨士門:「そして、きっと2人にしか出来ないことがある」
村雨士門:「今この場所に居るってことは、そういうことだよ」多分ね、と最後に付け加え。
八王子芙美:「村雨くんにタフって言われるのはなんか……もったいないお言葉ーって感じ」
八王子芙美:「でも、やるしかないんだよね」
岸辺千秋:「君も十分さ。僕ら、一人でここまで来たんだからな」ふにゃりと笑う。
岸辺千秋:「一人でないならなおさら頑丈な盾になれそうだ」
岸辺千秋:「だろ、虹咲支部長?」
虹咲奏:「盾は私と芙美で十分だ」
虹咲奏:「岸辺は剣となってくれ」
虹咲奏:「何、曲げられた条理を正しにいくだけだ」
虹咲奏:「条理を曲げるよりはよほど簡単だろうさ」

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスの変更と、購入判定ができるよ!購入判定はここが最後!
岸辺千秋:村雨君のPを連帯感に変更。
村雨士門:ロイス取得 岸辺千秋 ◎憧憬/憤懣
村雨士門:ロイス取得 八王子芙美 ◎感服/恥辱
虹咲奏:ロイスは保留、購入はどうしようかな
岸辺千秋:購入は…
八王子芙美:今回はロイス保留
岸辺千秋:なんかほしいのあったら試しますが 自分はもういいかなあ
八王子芙美:自分も何かあったらお手伝いをします
虹咲奏:リアクティブアーマー試すだけやってもらえますか
虹咲奏:自分も試すだけはするんで…
虹咲奏:リアクティブアーマー
虹咲奏:1dx+1>=24
DoubleCross : (1R10+1[10]>=24) → 3[3]+1 → 4 → 失敗

岸辺千秋:はあい!
岸辺千秋:4DX+1+0@10>=24 調達
DoubleCross : (4R10+1+0[10]>=24) → 7[3,4,4,7]+1 → 8 → 失敗

八王子芙美:じゃあリアクティブアーマー
八王子芙美:3dx+5=>24
DoubleCross : (3R10+5[10]>=24) → 8[4,7,8]+5 → 13 → 失敗

八王子芙美:ん
八王子芙美:足りないや だめ! 以上!
虹咲奏:みんなありがとう…
GM(乙):士門ちゃんもおつかいができるわよ!
村雨士門:リアクティブアーマーチャレンジ!
村雨士門:3dx+1=>24 リアクティブアーマーチャレンジ
DoubleCross : (3R10+1[10]>=24) → 8[2,7,8]+1 → 9 → 失敗

村雨士門:さすがにむりでした
GM(乙):ざんねん~
GM(乙):では、このシーンはこれで以上だよ!


ミドル10


GM(乙):次のシーン。八王子信彦に協力を取り付けに行くシーンになります。
GM(乙):シーンプレイヤーは八王子芙美ちゃん。出たい人も出てね~
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:87->94)
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:75->85)
八王子芙美:あわ
GM(乙):あわわわ

GM(乙):キミ達は八王子信彦の行方を捜索し、そして、彼の行方を掴みました。
GM(乙):軍人達との戦闘と逃亡を続け、街の郊外まで逃げ込んでいるものの、
GM(乙):ついに追い詰められているようです。
GM(乙):今回のシーンでの判定は、合流時にやってもらった簡易戦闘と同じものです。
GM(乙):軍人達が3d10のダメージを信彦に与えようとしているので、「攻撃」か「防御」かどちらかを選択し、
GM(乙):そのダメージポイントを0にすると、判定に成功します。
GM(乙):3d10
DoubleCross : (3D10) → 28[10,10,8] → 28

GM(乙):すごい出目でちゃった
八王子芙美:にー
GM(乙):というわけで、28の戦力ポイントを二人で削ってね!
虹咲奏:はぁーい
八王子芙美:はい!
GM(乙):行動値7の虹咲さんから処理していきましょう。
虹咲奏:じゃあ、「防御」します。
虹咲奏:《竜麟》を使用。《衝撃相殺》と合わせて55点。
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+3した(侵蝕率:94->97)
GM(乙):ギャ~~ッ
GM(乙):そ……そんな……良い出目でたのに……
八王子芙美:つよーい
虹咲奏:フハハハハハ
GM(乙):クソ~~~~ッc GM(乙):では、問題なく判定は成功! 描写を行っていきましょう。

GM(乙):郊外。深い森が続く中で、八王子信彦は軍帽を深く被った軍人達に囲まれていた。
八王子信彦:「くそ……またピンチかよ……」荒い息を吐き、木に寄りかかるようにしている。刀を握る力が残っていない。
軍人:「我々の手を煩わせおって……。政府に反するオーヴァードは、万死に値する!」
軍人:日本刀を掲げる。機関銃を向ける。「成敗してくれるわ!」
八王子信彦:「……ッ!」反撃しようとするが、その体力が残っておらず。ついに死を覚悟する。
虹咲奏:───虹の光が舞った。
虹咲奏:舞い散る羽根が、特殊な光で軍人たちの感覚を狂わせる。
軍人:「なッ……!? これは……羽根!?」「何奴!?」
虹咲奏:「待たせたな、信彦」
八王子信彦:「……!」
虹咲奏:その片腕を鮮やかな翼に変えて。
虹咲奏:盾の男が、そこに居た。
八王子信彦:「虹咲支部長……!」瞠目して、その姿を見る。
八王子芙美:「にー!」その後ろから、ひょこりと顔を出す。
八王子信彦:「ふっ、芙美!」
八王子芙美:「大丈夫!? 怪我! 怪我してる!」ぱたぱたと駆け寄る。
八王子信彦:「よ、良かったお前、合流できたのか…いやでもこんなところに」グルグルしている。
八王子芙美:「……これ以上やったら、私だって容赦しないからねっ!」軍人たちに。
虹咲奏:「話は後だ!離脱するぞ!」
虹咲奏:「芙美、撃退は頼む!」
八王子芙美:「はい!」
軍人:「クソッ…声を頼りに敵を倒せ!」「御意!」軍人達がキミ達を探し反撃しようとしている!
八王子芙美:(ひい、ふう、みい)目を開いて、閉じて。
虹咲奏:信彦を片方の背に乗せる。
八王子信彦:「おわっ」乗せられる。
八王子芙美:そこには透明の巨体が確かにいて、何か……首を振り回している。
軍人:「逆賊に鉄槌を下さん! かかれっ……ギャーッ!」
虹咲奏:「今のうちだ」
八王子芙美:「やりかえしてやんなさい!」
軍人:"ひいくん”によって、軍人達は次々と倒されていく!透明な存在の攻撃に、軍勢は大混乱だ!
GM(乙):キミ達はそのまま逃走することができます。
八王子芙美:虹咲さんの後ろにつき、逃走。
八王子芙美:ひいくんともあまり離れることはできない。暴れながらこちらに来させる。
八王子信彦:「……すいません、支部長。助けてもらっちゃって…」
GM(乙):軍人達の追手からは逃れることができたようだ。落ち着いて話すこともできるでしょう。
虹咲奏:「何を謝る。お前は今、私の部下だ」
八王子芙美:「あっ」
八王子芙美:「にー、大丈夫? 大切なもののこととか、忘れちゃったりしてない?」心配そうに。
八王子信彦:「うす」ボソボソ言う。照れているようだ。
八王子信彦:「大切なもの……? なんだそりゃ」芙美を見る。
八王子芙美:「絆ーとかそういうやつ……」
八王子芙美:少し不機嫌そうに。照れている。
八王子信彦:「絆………」瞬き。「…支部長、こいつに何教えたんですか?」
虹咲奏:「オーヴァードについての基本的な情報だが……」
虹咲奏:?という顔で
八王子信彦:「いや、妹がこんなこと言うの初めて聞いたんで」
八王子信彦:「あっあと降ろしてもらってもいいすか…? 歩くんで……」
八王子芙美:「うっさいうっさい、心配してるのにうっさい」蹴る真似だけする。
虹咲奏:「平気か?」
虹咲奏:と、言いつつ下ろします。
八王子信彦:「平気っす! 妹の前でこの姿勢はこう…兄の威厳が…」
八王子信彦:「分かった分かったって」下ろされて、妹の頭をワシャワシャと撫でる。
八王子芙美:「にー、威厳なんてあったんだ……わっ」
八王子信彦:「支部長の前でそういうのやめろお前!」
八王子芙美:「…………」
八王子芙美:「…………った」
八王子芙美:肩が少し震えた。
八王子信彦:「…………?」
八王子芙美:「よかった」
八王子芙美:「よかったよう」
八王子芙美:「にーが大丈夫だった……」
八王子信彦:「…………」
八王子芙美:ぐしぐしと目を拭う。
八王子芙美:「にっ、虹咲さん。ありがと」
八王子芙美:「ありがとう……ございます」
八王子信彦:「……ありがとうございます。ほんとに」妹の隣でペコッとする。
虹咲奏:「……無事に会えて、良かったな」微笑む。
八王子芙美:「うん」
八王子信彦:「うす」
八王子芙美:「でも、後はちゃんと帰らなきゃ」
虹咲奏:「信彦。お前の力が必要だ」
八王子芙美:きゅっと兄の汚れた袖を掴む。
虹咲奏:「お前たちを無事に帰すためにも」
八王子信彦:「…っていうと……」
虹咲奏:「”神”の力を抑えなければならない」
八王子信彦:「………支部長。おれ、思い出したんです。"神"に、敗北したときのこと」
八王子信彦:「おれは…もう完全に負けるって諦めてて、んで支部長にお前だけでも生きろって言われて」
八王子信彦:「……んで、おれは間に合わなくて、だから、まだここにいるんですよね」
虹咲奏:「……次は間に合う」
虹咲奏:「間に合わせる。その為に私がここに来た」
虹咲奏:「それにな、信彦」
八王子信彦:「はい」虹咲支部長を見る。
虹咲奏:「私はお前を帰そうとはしたが」
虹咲奏:「『お前だけでも生きろ』と言った覚えはない」
虹咲奏:「私も、生き残るからな」
八王子信彦:「………!」嬉しそうに笑う。
八王子芙美:「…………」
八王子芙美:「虹咲さんは、かっこいい……?」
八王子信彦:「当たり前だろーーお前! 天下の第一支部長だぞ!」
虹咲奏:「な、なんだ突然」
八王子芙美:「天下なんだ……!」
八王子信彦:「つーか支部長、こいつ大丈夫です? 迷惑かけてないですか?」芙美ちゃんを指さす。
虹咲奏:「助けられているよ」
八王子芙美:「ほんとに!」自分で驚く。
八王子芙美:「よかった、私素人みたいな感じだから」
八王子芙美:「足引っ張ってたらかっこ悪いなあって思ってた」
虹咲奏:「本当に、だ」
八王子芙美:「かけてないって」兄に。
八王子信彦:「そうか~?」妹に。「いいか芙美、虹咲支部長はなー、もうめちゃくちゃ強くて頼れて」
八王子信彦:「"プロフェット・エイト"っつったらその辺のオーヴァードがビビりちらすくらい有名なんだぞ」
八王子芙美:「あっコードネームだ。かっこいいよね」
八王子芙美:「ビビるのはなんか……わかってきた」
八王子信彦:「はははは」なぜか得意げにしている。
八王子芙美:「そうだ。にーもあるの? コードネーム」
八王子芙美:「秘密組織っぽいよね」
八王子信彦:「あるぜ、"ガーネット・バーネット"」腰に差した日本刀が赤く光る。
八王子信彦:「かっこいいだろ」
八王子芙美:「わっ、なんかヒップホップっぽい」
八王子信彦:「褒めてんのか?それ」
八王子芙美:韻を踏んでいるなあという感想を意味する。
虹咲奏:「ひっぷほっぷ」
虹咲奏:あんまりくわしくない。
八王子芙美:「みんな持ってるのかな。村雨くんも?」
八王子信彦:「村雨くん?」
虹咲奏:「村雨は“五光”だな」
八王子芙美:「英語縛りじゃないんだ……へえー」
八王子信彦:「え、うちのチームにそんな奴いました?」 きょとんとしている。
虹咲奏:「ああ、チームでなくてな。ここで合流したイリーガルだ」
八王子芙美:「すごく頼りになる感じの子だよ」
八王子芙美:「……私もちょっと考えてみようかな。コードネーム」少し真面目な顔で。
八王子芙美:「別にUGNに入りますーとかじゃないけど。たしなみとしてね?」
八王子信彦:「何か色々あった感じ? 拠点戻りがてら教えてください…」言いながら、芙美を見る。
八王子信彦:「たしなみね? そうかそうか」またワシャワシャと頭を撫でた。
GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスの取得のみ可能だよ~
虹咲奏:ほりゅう!
八王子芙美:八王子信彦への感情を○親愛/不安に変更します。
八王子芙美:安心したからね
GM(乙):よかった~
GM(乙):また、キミたちはNPCカードを獲得しました。

NPCカード:八王子信彦

『秘剣・吾亦紅』
无号・弐号の《刹那の勝機》を無効化する。


GM(乙):大事につかってね!
GM(乙):では、このシーンはこれで以上だよ!


ミドル11


GM(乙):では、次のシーン! 村雨七戸に会いに行くシーンだよ。
GM(乙):シーンプレイヤーは村雨くん。他に出たい人がいれば、侵蝕率を上げてね
村雨士門:86+1d10 侵蝕あげぽよ
DoubleCross : (86+1D10) → 86+3[3] → 89

GM(乙):ぽよよ~
GM(乙):じゃあ先に判定の説明しちゃいますね

GM(乙):この【1980年代 昭環時代 N市】にも、時計店「ラミー」はあった。村雨七戸はそこにいるという。
GM(乙):彼女に協力を取り付けるためには、〈意志〉もしくは〈交渉〉で、難易度10の判定に成功する必要があります。
GM(乙):また、村雨七戸へロイスを取得している人物が判定に挑戦する場合、難易度が-3されます。
村雨士門:オーケー、了解だ。
GM(乙):がんばってね!
GM(甲):頼むぜ!
村雨士門:よし、判定行きます。
村雨士門:あ、使用するのは意志で。
GM(乙):ファイトよ!
GM(乙):はーい
村雨士門:11dx+2>=7 意志判定
DoubleCross : (11R10+2[10]>=7) → 10[1,2,2,3,3,3,4,5,5,8,10]+9[9]+2 → 21 → 成功

GM(乙):うわすっげ
GM(甲):完全に口説き落とされてしまった
GM(乙):では、キミは協力を取り付けることに成功する。とはいえ、
GM(乙):その描写はやっていきましょう!

GM(甲):【1980年、昭環年代 N市】...時計店、「ラミー」。かつての時代、きみが居た場所。
GM(甲):そして今は、彼女がいる場所だ。
村雨士門:「……かわらない、って言うのもちょっと違うか」
村雨七戸:「......アンタは。この間の」
村雨士門:ほんの少しだけ緊張している。協力を取り付けられるか、それだけではない。
村雨士門:「よぉ、村雨七戸」
村雨士門:「アンタを、口説きに来たぜ」
村雨士門:飄々とした態度で、不敵な笑みで、不遜な台詞で、泰然と。
村雨七戸:「......惜しいな。後三年成長してりゃ、絶対放っとかねえよ」肩を竦める。
村雨七戸:「殺し合いに来たってわけじゃあなさそうだな。話位は聞いてやってもいい」
村雨七戸:「座れよ。オレンジジュースで良いか?」
村雨士門:「……。あぁ、貰うよ」
村雨七戸:二つ分のグラスを取り、机に置く。
村雨七戸:「アンタ、名前は?」
村雨士門:「……村雨」
村雨七戸:「ハァ?」
村雨士門:「僕の名前は、村雨士門」
村雨七戸:「——」眉をひそめる。
村雨七戸:「......実はだな。アタシも、村雨って言うんだ。どういうことだ?」
村雨七戸:「アンタはアタシの太刀筋を見切った。この店も知っていたし、おまけにアタシの本名まで知っていやがる」
村雨士門:「知ってるよ、言ったじゃない。村雨七戸を口説きに来たってさ」
村雨士門:「そうだな…少し、長い話になるよ」
村雨七戸:「...気に入らねえな。知らねー奴に知らねーことを好き勝手されてるのは、我慢ならねえ」ソファにふんぞりかえる。
村雨士門:「僕だけが知ってるのはフェアじゃないからね」
村雨七戸:「...」そっぽを向く。
村雨七戸:「面白い話じゃあなかったら、張り倒すからな」
村雨士門:「どうかな、僕にとっては大切な思い出だけど。他の人が聞いて面白いかは保証しないよ」
村雨士門:「…ここではない時、ここではない場所で、貴女に救われて、貴女に憧れた、そんな子供の話さ」
村雨士門:向き合って、思う。やっぱり自分は、村雨七戸がどうしようもなく好きなんだと。
村雨士門:とつとつと、今までの話を語りだす。
村雨士門:それは、村雨士門にとっての宝物であり、人生の大半。
村雨士門:苦しいことも、辛いこともあったけれど、それでも、貴女と出会えて、幸せだったんだと。
村雨七戸:「......」かち。こち。かち。こち。途方もない午後が、ラミーを浸していた。
村雨士門:かみ締めるように、自らに語りかけるように、壊れ物を扱うような繊細さで言葉を選んで。
村雨七戸:「——そっか。頑張ったんだな、アンタ」
村雨七戸:吐き出すように、呟く。
村雨士門:「……そう、だよ」
村雨士門:「あぁ、そうだよ。頑張ったんだ、必死で」
村雨士門:「けどさ、けど、やっと会えたのに七戸は、もう遠くに行ってて」
村雨士門:「俺は、僕は、手を掴みたかったのに、一度は掴んだのに」
村雨士門:「僕は、その手を、振り解いたんだ」
村雨七戸:「もう良い」時計の針を止めるように、村雨くんの手を握る。
村雨士門:暖かな感触にビクリ、と震える。
村雨七戸:「......もしもアタシがとち狂った時に止めて貰えるなら、多分それはアンタが一番だろ」
村雨七戸:「解るよ。アタシは多分そう言う奴だ」
村雨七戸:「その時計、アタシのだろ?」
村雨七戸:「それがアンタの手元にあるってことは、あっちのアタシは最高の気分で死んだってことだ」
GM(甲):パテック・カラトラバRef.5396。”マスターエッジ”であった、村雨七戸の遺品だ。
村雨士門:「それは、ズルいよ。僕を置いていったのに、最高の気分だなんてさ」
村雨七戸:「あっちのアタシに言ってくれよ。アタシは別に、誰か一人のために世界をぶっ壊そうだなんて無茶はしねえ」
村雨士門:「もう言えないから辛いんじゃないか」泣き笑いのような表情で。
村雨七戸:「......泣くなよ。アンタが泣いてると、なんだかこっちまで辛くなる」
村雨士門:「貴女は、この世界が作り物だと気付いているんだね」
村雨士門:村雨士門の知る、村雨七戸であれば、気付いている。
村雨七戸:「......」溶けた氷のもやが掛かった、オレンジジュースを啜る。
村雨七戸:「確信したのは、アンタが来てからだけどな」
村雨士門:「貴女は、貴女には、僕の記憶が無い」
村雨七戸:うなずく。
村雨七戸:「...アタシは、どうすりゃいい? どうしたら、作り物のアタシが...アンタの人生に責任を取れる?」
村雨士門:「貴女は、僕が愛した村雨七戸じゃないのかもしれないけれど」
村雨士門:「それでも、僕は、貴女を、もう一度殺したくない」
村雨七戸:「...そうだな。アタシも、アンタに...」目を見て、言う。「...士門にやらせたくは、ないな」
村雨士門:「だから、力を貸してほしい。僕は、貴女が残してくれた世界を、こんな形で終わらせたくない」
村雨七戸:「...知らねーことを、知らねーままにして、アホに舐められっぱなしなのは我慢ならねえ」
村雨七戸:「なあ。アンタの知ってる”セブンブリッジ”なら、こんな時に何て言うと思う?」
村雨七戸:立ち上がる。
村雨七戸:「例えば...『アタシは、最強無敵のセブンブリッジだから』とでも、言っちまうか?」にやりと笑う。
村雨士門:「…そうだね、きっと」
村雨士門:泣きそうになる。
村雨士門:じくじくと胸は痛むし、さっきから心臓が痛い。くるしい。
村雨士門:嬉しくて、悲しくて、どうしようもなくて。
村雨士門:立ち上がる。
村雨士門:「行こう、世界を終わらせにさ」
村雨士門:「(これが、村雨七戸を、愛した人を選ぶことの出来なかった、僕の責任だから)」
GM(乙):NPCカードを入手します。

NPCカード:"セブンブリッジ"村雨七戸

『トータル・リコール』
无号・壱号の《ラストアクション》を無効化する。


GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスの取得、感情変更などありますか?
村雨士門:ロイス変更 村雨七戸 ◎慕情/悔悟
GM(乙):まあ…………
GM(甲):ウウ~~~~~~ン..................


ミドル11-2


GM(乙):イントロデュース・シーン!
GM(乙):通常通り侵蝕率を上げてシーンに登場し、会話を楽しむことができます。
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:76->80)
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:97->105)

岸辺千秋:それぞれが思い思いの時間を、あるいは会うべき人と会う中で。
岸辺千秋:自前の資料をめくりながら、長屋の台所傍の食卓に座っている。
岸辺千秋:見つけ出した日本酒をとっくりと猪口に入れて、ランプをつけて。
虹咲奏:「おや」
岸辺千秋:「……」ギクッと振り返り。「ああ、虹咲さんか」
岸辺千秋:「えーと、呑むかな。猪口はふたつあるんだけど」困ったように。
虹咲奏:「酒か……ふむ」
虹咲奏:「あまり呑むことはないが、折角だ。御相伴に預かるとしようか」
岸辺千秋:「よかった。勝手に引っ張り出したからね、支部長が一緒なら大丈夫だろう」
岸辺千秋:注ぐ。温めた燗。
岸辺千秋:手渡す。
虹咲奏:受け取る。
岸辺千秋:「……不快にさせる言い方をしたら済まないが。飲み物は大丈夫なのか」
岸辺千秋:「あなたがものを食べるのを、出会ってから見ていないから」
岸辺千秋:じっと見る。
虹咲奏:「…ああ、よく見ているな」
岸辺千秋:「……当たっていたか?」
虹咲奏:「飲み物は問題ない。お陰でこういう時を楽しむことができる」
岸辺千秋:「そうか。それならよかった。これはいい酒だ」
岸辺千秋:「それも、レネゲイドの関係なのか」
虹咲奏:「…………ああ」
虹咲奏:香りを嗅ぎ、口に含み、ゆっくりと嚥下する。
岸辺千秋:「言いたくないことなら済まない。酔いどれの戯言だと聞き流していいさ」
岸辺千秋:とくに感銘もなく。ぐい、と呑む。
虹咲奏:「あまり人に聞かせることでもないからな」
岸辺千秋:「私はそういう話も聞きたくなってしまうからな……入り込みすぎなんだろうな。おかげでここまで来てしまった」
岸辺千秋:「ずっと、そうなのか」
虹咲奏:「7年……いや、もう8年になるか」
虹咲奏:「まともな食事ができなくなってからは」
岸辺千秋:黙って聞く。
虹咲奏:「………」
虹咲奏:「……………」
虹咲奏:「あっ」
虹咲奏:「もしかして、続きを待っていたか」
岸辺千秋:「ん!?」
岸辺千秋:「え、そうだと思ってたが、違ったか!?すまない」
岸辺千秋:慌てる。
岸辺千秋:「……な、なんというか」
岸辺千秋:「もしかしてけっこう若いのか、虹咲さん」
虹咲奏:「……28だが」
岸辺千秋:「え………」
岸辺千秋:「え……すまない、30代かと思ってた」
岸辺千秋:立ち上がりかけ、うろうろと座る。
虹咲奏:「うん……よく言われるな」
岸辺千秋:「………あなたも村雨君のことは癒えないじゃないか」
虹咲奏:「私は歳のことはあまり気にしていない」
虹咲奏:「歳若くとも、それぞれが自立した個だからな」
虹咲奏:「それを尊重したい」
岸辺千秋:「おお……」ぽかんとして。
岸辺千秋:「そうだな…」
岸辺千秋:「でも、私は」
岸辺千秋:「やはり年若い人間の未来を見てしまうような気がするよ」困ったように。
虹咲奏:「それは………そうだな」
虹咲奏:「いや」
虹咲奏:「皆の未来だ」
虹咲奏:「あなたも、芙美も、信彦も、村雨も」
虹咲奏:「…………私も」
虹咲奏:「皆の未来のために、私は盾となる」
岸辺千秋:目を細める。「よかった、あなた自身も含まれていたか」
岸辺千秋:「どうも、あなたも村雨くんも、自己犠牲的なのではないかと思えてね」
虹咲奏:「……今でも、躊躇いはある」
虹咲奏:「赦されぬ罪を犯した」
虹咲奏:「それはずっと抱えていくしかないものだ」
虹咲奏:「それでも」
虹咲奏:「ハッピーエンドを迎えろと……そう言ってくれた者がいてな」
虹咲奏:「人に、そう望まれることもあると知った」
岸辺千秋:「ふ」笑いだす。「そりゃあそうだろう」
岸辺千秋:「あなたがそれほど人の幸福を望んでいて、自分が望まれないなんて変な話だ」
虹咲奏:「………?」
虹咲奏:「そうだろうか………?」
岸辺千秋:「そうだろうよ」
虹咲奏:「そうなのか………」
岸辺千秋:「おお、やっと今年上ぶれている気がする…!」
虹咲奏:「ふっ」思わず、笑いが溢れる。
岸辺千秋:けらけら笑いだす。おおむね酒のせいだろう。
岸辺千秋:「大学に通ったことがあるか、虹咲さん」
虹咲奏:「………いや、ない」
岸辺千秋:なのでこれも酔いの延長の、軽やかさで言った。
岸辺千秋:「忙しいだろうが、通えばいいのに」
岸辺千秋:「仕事をしながらでも、いくつになっても、大学生にはなれる」
虹咲奏:「……囚われていたからな」
虹咲奏:「自由がなかった」
虹咲奏:「……今は、そうだな。手一杯だ」
岸辺千秋:眉を顰める。すぐ和らげる。
岸辺千秋:「いつでもいいさ」
虹咲奏:「……大学か」
岸辺千秋:「おじいさんの学生がいる。私の生徒だ」
岸辺千秋:「還暦を過ぎてから、自分の街のことを知りたいとわざわざ勉強して大学に入った。そういう人もいる。お節介だろうが、そういう選択肢もあっていいのだと」
岸辺千秋:「……歳より臭いな、まあいいか」さらに次いで飲み干す。
岸辺千秋:「いや、別に、大学でなくてもいいが。バンドでも生け花でもいいのだが」
岸辺千秋:「なんというか……こう!」
岸辺千秋:「あなたの人生をだな…こう……」
虹咲奏:「……うん。うん」
虹咲奏:「悪く、ないな」
岸辺千秋:「わかるかね…」目がやや据わり始めている。
虹咲奏:「そういう選択肢があるのだと」
虹咲奏:「……うん」
虹咲奏:穏やかに微笑んでいる。
岸辺千秋:「あのなあ、私はあなたたちに助けてもらってすごく有難かったわけだ」ろれつがあいまいになっている。
岸辺千秋:「だからあなたたちもだね、そういう、いい目に合うべきだと」
岸辺千秋:「日常を、あなたも、こう……」
虹咲奏:「ああ………ありがとう」
虹咲奏:「年が明けたら……何か考えてみよう」
岸辺千秋:「高卒の資格も通信でとれる」
岸辺千秋:「そのあたりなら私も多少は教えられる」
岸辺千秋:「あなたがそうやって笑っていることで」
岸辺千秋:「きっとあなたに助けられた人も、嬉しくなるだろうさ」
虹咲奏:「その時は、是非。世話にならせてくれ」
岸辺千秋:「……はは」へらりと緩む。
岸辺千秋:「ぼくでよければ、いくらでも」
岸辺千秋:そこでくたり、と。
岸辺千秋:突っ伏して、それから、ぐうぐうと。
虹咲奏:「………おや」
岸辺千秋:うるさい寝息が聞こえ始める・
虹咲奏:「………毛布を取ってくるか」
虹咲奏:「ありがとう、岸辺。また、少し」ほんの、少し。
虹咲奏:「自分のために生きる方法が、見えた気がするよ」
虹咲奏:そうして、毛布を取りに部屋を出る。
GM(乙):食卓の灯りが消えて、柔らかに暗くなった。

GM(乙):ロイスの取得、感情変更などありますか?
虹咲奏:ロイスを岸辺さんに。
岸辺千秋:虹咲奏 ○P信頼/N不安 に変更します
虹咲奏:先輩/岸辺千秋/ぬくもり:○/おひとよし/ロイス
虹咲奏:以上!
岸辺千秋:センパイですって…
GM(乙):まあ……


ミドル12


GM(乙):ミドル最後のシーン。岸辺さんだけ登場できます。
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:80->81)

GM(乙):一人で過ごすキミに、キミを殺した女がやってきます。
GM(乙):シチュエーションについては、何か要望があればそれにするんですけど
GM(乙):ご希望のエモ・シチュエーションはありますか?
岸辺千秋:んー、なんだろ。どっか違う神社はどうでしょう
岸辺千秋:あの時と違う神社
GM(乙):大丈夫かい!GM(甲)!
GM(乙):このシーンの進行はキミに任せたからね!
GM(甲):大丈夫です.............
GM(乙):じゃあやっていくよ 地の文だけ簡単にやっちゃいますね

GM(乙):仲間を集め、皆が戦いへの準備を進める時。
GM(乙):キミは市内にあるとある神社を訪れていました。しんと静まり返っており、キミのほかには誰も人はいない。
岸辺千秋:この神社は今もある。ここ一帯の中では、むしろまったく変わらない場所と言っていい。
岸辺千秋:古地図と見比べつつ歩いている。
何某環:「......呆れた。本当に危機感がないのね」
岸辺千秋:「っ」振り返る。
岸辺千秋:「お、おまえ…!!」
何某環:夜に溶け込むような、喪服じみた装い。煙草の火だけが、眼鏡に映り返る。
岸辺千秋:「おまえ、よくもまあ平然と…!!」
何某環:「......ふふ。あなたも流石に、殺されたら怒るのね?」
岸辺千秋:「……そりゃあ」殺されたことにか、一瞬わからなくなったが。「とりあえず怒っている」
何某環:「あは。気分が良いわ...あなたはいつも、子供みたいで、キラキラしたものばかりを追いかけていて...本当に」
何某環:「憎らしいわ...........」
岸辺千秋:ぽかんとする。
岸辺千秋:「憎たらしい?」
岸辺千秋:「むしろ好かれているくらいに思っていたんだが……」
何某環:「バッ...貴方、いきなり何をッ!」だん!と足を踏み鳴らす。
何某環:「恥を知りなさい!恥を!」
岸辺千秋:「ワッ」
岸辺千秋:「いきなり怒るな!怖い!」
何某環:「ああ~~~~~ッ......そういう所よ!本当に、調子が狂う......!」
岸辺千秋:「知らん!おまえこそなんなんだ、そもそも何某…ですらないんだろ、たぶん!?」
何某環:「.....最低限のことは、知っているようね」こめかみに青筋を立てながら、煙草をもう一本喫う。
岸辺千秋:「ああ、フィールドワークをした経験だけは誰にも負けんからな」
岸辺千秋:「調べたぞ。いろいろとな」
何某環:「その革靴も、ぼろぼろに擦り切れちゃって。うちの大学で貴方より歩いてる人、いないわよ」
何某環:「憎たらしいわ」
岸辺千秋:「文脈が分からん……」
岸辺千秋:「なにが憎い。おまえは神だって作れるんだろう?」
岸辺千秋:「箱庭でなんでも眺められる奴が、なんだってこのバカにわざわざ怒る」
何某環:「そうよ。”ディセント”は失敗作だったけど——ここならきっと、ずっと残るわ。もう失敗なんてしない」
何某環:「じゃあなんで怒るの、ですって?解らない?岸辺」もう「先生」、はない。
何某環:「貴方は、全く思い通りにならないからよ.......!!」
何某環:そう言って煙草をもみ消す。
岸辺千秋:「はあ……??」
岸辺千秋:「なんか、知るたびに思うんだが」
岸辺千秋:「君は私よりよほど子どもじゃないか?」
何某環:「——」ぽかんとする。
岸辺千秋:「思い通りになる他人なんているか」
岸辺千秋:「そんなものが他人か?」
岸辺千秋:「私は君じゃない、君の思い通りにはならない。それは当然だろう」
岸辺千秋:「他の誰だって君の思い通りにならない」
何某環:「......嘘よ。歴史はいつだって、誰かの思い通りになっている」
何某環:「私は、がっかりしたの。レネゲイドのことを知ってから、これまでの歴史を洗い出してみて!」
何某環:激高しながら、岸辺さんに近づく。
岸辺千秋:「……それは、分かるがね」
何某環:「全部...全部、遺産だったり、エフェクトだったり、オーヴァードどもの戦争じゃない!」
何某環:「あたしの研究には、何の意味もない!この歴史に、主人公なんていない......!!」
岸辺千秋:一瞬、黙る。
岸辺千秋:理解ができたからだ。
何某環:「貴方だって、がっかりしたでしょう?そうなんでしょう?」畳みかける。
何某環:「歴史なんて、無意味なのよ。これまでの人生に、何の意味もない」
何某環:「だったら、あたしが滅茶苦茶したって...見たいものを見たって、良いじゃない......」声が、途切れるように弱くなる。
岸辺千秋:「……がっかりはしたよ」
何某環:「だったら!」
岸辺千秋:「だが、私の研究が無意味でも」
岸辺千秋:「この街はここにある」
何某環:顔が歪む。唯一の寄りどころを失ったような、そんな顔。
岸辺千秋:「この街に生きたいくつもの人生が、いくつもの歴史が、ここにあることは変わらなかった」
岸辺千秋:「だれもが主人公だといえば、君は馬鹿らしいと笑うだろうが」
何某環:「あなたは...」言いかけて、気付く。擦り切れた革靴。彼はずっとこの街を見ていた。
岸辺千秋:「それでもそんな主観の……君すらも含めた主観だらけの混ぜこぜで、成り立ってきたものだ。この街も、この世界も」
岸辺千秋:「君の人生が無意味かは分からない」
岸辺千秋:「ぼくの人生だってわからない」
岸辺千秋:「でも、どうしたって」
岸辺千秋:「どうしたって、この街はあって、この世界も、この自分も、すべて、あるのに」
岸辺千秋:「否定することはできない」
岸辺千秋:「だって生きてきたんだから」
岸辺千秋:「私が見て、感じて、知ったものを、否定なんかできないよ」
何某環:「......嘘よ。だって、誰も、私の本当の名前を憶えていない.......」かすれるような声で、名前を呼ぶ。
岸辺千秋:「教えてくれなかったくせにな」笑う。
岸辺千秋:「今からでも教えてくれよ。そうしたら覚えているかもしれないぜ」
何某環:「...教えたら」へたり、と座り込む。
何某環:「わたしの、仲間になってくれる?」
岸辺千秋:「なんでそうなる」今度は苦笑。
岸辺千秋:「普通に話したいって言ってるだけだ」
岸辺千秋:「たぶん仲間にはなれない。分かってるくせに」
岸辺千秋:「これはぼくの我が儘だよ」
岸辺千秋:座る。同じ高さに。
岸辺千秋:「君の人生も忘れたくはなくなった。拾いたくなった」
何某環:「だって、解らないの。旧日本軍でも、これまでの人生でも...あなたみたいな呑気なヒトは...いなかったわ」煙草を取ろうとして。切らしていることに気づく。
何某環:「何であなたは、そうまでして、物事を知ろうとすることが出来るの?」
岸辺千秋:ポケットに手を入れる。あの時、落ちたものを、投げる。
岸辺千秋:失くしてはいない。
岸辺千秋:「悔しいだろ」
岸辺千秋:「失くすのも、忘れるのも、落っことすのも」
岸辺千秋:「負けたくないんだ、この世界に」
何某環:「...憎たらしい」煙草の箱を、拾う。
何某環:少女のような自分の内面に、けりをつけたくて。無理して吸い始めたのは、いつのことだろうか。
岸辺千秋:「……負けず嫌いついでにもうひとつ」
何某環:「何よ。私もう、泣きそうなのよ」
岸辺千秋:にやりと笑う。「ぼくは禁煙はできたままだ」
岸辺千秋:「君のせいなんて、ぼくにはなにひとつないからな」
何某環:「......」立ち上がる。無くしたものを、見つけるように。
何某環:「岸辺千秋。私を止めてみなさい」
岸辺千秋:「一対何でもいいんだよな?」
何某環:「勿論よ。負けたくない、と貴方は言ったわね」
何某環:「私も本気で行くわ。だって、こんな楽しい世界、壊すにはもったいないもの」
岸辺千秋:「は、楽しいのは同意だよ」立ち上がる。
岸辺千秋:「ああ。私も壊させやしない」
岸辺千秋:「ぼくの街をな」
何某環:「.....くたばっても。骨くらいは見付けてあげるわよ。じゃあね——岸部先生」
何某環:「それがいやだったら、私を見付けてごらんなさいな」
何某環:そう言って、昭環の街並みに——環の名を持つ女は、消えて行く。
GM(乙):神社の、玉砂利が敷かれた参道の先に、異なる歴史を歩んだ街並みが広がる。
GM(乙):昭環時代。しかして、そこはN市と名付けられているのだった。

GM(乙):シーンを終了します。
GM(乙):ロイスの取得・感情変更があれば宣言してね
岸辺千秋:変えよう
岸辺千秋:何某環 P誠意/○N敵愾心
岸辺千秋:かな…負けないので
GM(乙):頑張ってください
GM(乙):では、あらためてこのシーンは以上!
岸辺千秋:はーい!
GM(甲):オツカレサマでした


クライマックス


GM(乙):クライマックスシーン!全員登場をお願いします。
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:105->107)
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:81->86)
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:85->86)
八王子芙美:せんせーとおそろい
村雨士門:89+1d10 侵蝕
DoubleCross : (89+1D10) → 89+8[8] → 97


GM(乙):そして、「儀式」の日は訪れる。
GM(乙):環が无号・壱号と无号・弐号を起動させ、この異空間を破壊し、再生しようとしている。
GM(乙):それを食い止めるため、キミ達は彼らの居る場所へ向かっていました。
GM(乙):夜空に虹のかかる月が浮かんでいる。
岸辺千秋:「バカみたいに綺麗な空だな……」見上げながら歩いている。
虹咲奏:その月を、あるいは虹を。目を細めて睨んでいる。
八王子信彦:「軍人達の姿はないすね。こっち誘導します」キミ達を先導している。
岸辺千秋:「ああ、ありがとう」自分と同年代の父親で息子がこのくらい…とおののきながらついていく。
八王子芙美:「……綺麗、なんだよね。街とかも雰囲気あったし」
村雨士門:この景色を目に焼き付けるように眺め、歩く。
村雨七戸:「”ムラサメ”セルの警備はアタシがどうとでも出来る。ビビんなよ、士門」
八王子芙美:「でも、これで元の世界が上書きされちゃうのはなんか……違うな」
村雨士門:「ん…?あぁ、そうだね。大丈夫だよ、七戸」
岸辺千秋:「相当なロマンチストの世界だよな」
岸辺千秋:「……ああ、私もそう思う。八王子くん」
八王子芙美:「思うよねー!」
岸辺千秋:「なあ!」
八王子芙美:「テーマパークに住むのは、やっぱりちょっとっていうか……」
八王子芙美:「家も別に広くはないけど、自分の部屋で寝たい」
村雨七戸:「ハハ。お二人さん、中々良いこと言うね」弱く笑う。
岸辺千秋:「以前あった時とは違うな、しおらしいというか……村雨くんのお母さんだっけか」
村雨七戸:「んー...どうだろうな。少なくとも、”そっち”の世界では、もう少し親密な関係だったらしいけど」村雨くんに目配せする。
村雨士門:「まぁ親代わりでもあり、姉みたいなものでもあり、師匠でありってとこかな」
八王子芙美:「複雑……」
岸辺千秋:「わからん……」
八王子芙美:(でも多分、大好きだったんだろうな)それだけ、薄く感じる。
村雨士門:「まぁ村雨士門にとっては、世界で一番大切な人だよ」
八王子芙美:「村雨くん、大人……」
村雨七戸:「......」恥ずかしそうに頭を掻く。「やっぱり、あたし...口説かれてるよなあ?」
岸辺千秋:「あなたがその気なのはいろいろとまずくないか…?」
村雨七戸:「アタシの話は良いんだよ!それよか、アンタだアンタ」岸辺さんを指さす。
岸辺千秋:「はい?」
村雨士門:「(三年後ならオッケーみたいなこと言ってたことは黙っていてやろう)」
村雨七戸:「”アローン”とはどういう関係なんだ?アタシは顔も見たことねえけど」
八王子信彦:「なんかしたんすか?」岸辺さんに振り向く。
岸辺千秋:「いや、何も…してないと思うが…?」
村雨七戸:「アホ。聞いた話によると、アンタ一回見逃されたんだろ? そんな奴が”何もしてない”はないだろ」
村雨七戸:「なあ、支部長サン。アンタの方がよっぽど大人の機微が解りそうだ」
虹咲奏:「む」
岸辺千秋:虹咲さんを助けを求める顔で見る。
虹咲奏:「……むむ」
虹咲奏:「私も詳しい話を彼から聞いているわけではないが……」
岸辺千秋:「こういうときはなんかそれっぽい顔で適当に流してくれよ!」
虹咲奏:「適当に…………」
虹咲奏:「…………」
虹咲奏:黙りこくる。このまま流すつもりのようだ。
八王子信彦:「支部長の対応はいつも完璧っすよ!」
村雨七戸:「完璧でコレか!?」
村雨士門:「う~ん、このぐだぐだ感」
虹咲奏:威厳のある表情
岸辺千秋:「ほら、この表情を見てくれ。完璧だろう」
村雨七戸:「あー、八王子ちゃんだっけ。アンタはこーいう大人になんなよ」
八王子芙美:「なりませんー」
八王子信彦:惚れ惚れしています
八王子芙美:「にーみたいにもならんし」
村雨七戸:「いやー、良い心がけだ。アンタの方が絶対しっかりしてるぜ」
村雨七戸:「芙美ちゃんって呼んでも良いか?」
八王子芙美:「え、いいけど……」
村雨七戸:「良かった!アタシアンタみたいなカワイイ子大好きなんだよ~」襲ってきた時とは打って変わって、緩んだ表情だ。
八王子芙美:(あっ、なんか警報を感じる)
八王子芙美:とことこと虹咲さんの後ろに下がる。
八王子芙美:「ありがとうございます……」警戒!
岸辺千秋:「……あ、私じゃなくて虹咲さんのほうか!わかるが‥‥!」
虹咲奏:「む」
村雨士門:にこにこしながら眺めている。
虹咲奏:とりあえず守るような位置取り。
岸辺千秋:「村雨くんも!たぶん君がいちばんしっかりしているぞ」
村雨士門:「そうだな。多分だけど、岸辺さんは思ったことをそのまま言って相手の地雷を踏み抜くタイプだと思うよ」
岸辺千秋:「………」ガーンという顔になる。
岸辺千秋:「なぜわかる?」
虹咲奏:(なるほど、地雷………)
村雨士門:「いや、なんか、そのままじゃない?」
岸辺千秋:「……そうか……」
岸辺千秋:「きっと、アローン……何某にもそうだったんだろうな、たぶん。よくわからんが…」
岸辺千秋:「えらく怒られたからな」
八王子芙美:「……怒られる程度で済んだの、すごくない?」
岸辺千秋:「言われてみればそうだな……」
八王子芙美:「殺されちゃったっておかしくなかったのに」
村雨士門:「まぁでも多分、何某さんは岸辺さんのことが大好きなんだと思うよ」
岸辺千秋:「たしかに」頷く。「たしかに…」
岸辺千秋:「ん?」
村雨士門:「そうでもなければ、わざわざ自分で会いに行く必要ないでしょ」
八王子芙美:「そうだよねえ……」
岸辺千秋:「……好かれているとは思っていたが。否定されたぞ」
八王子芙美:「せんせー、あのね」
八王子芙美:「最近思ったんだけど、気持ちには裏表があって」
八王子芙美:「裏側はきっと好きだよ、それ」
岸辺千秋:「……ふむ」考える。
岸辺千秋:「君もそうだったのか?」
八王子芙美:「うーん、そこもね。複雑。けど」
八王子芙美:「嫌いの裏にいろいろあるのは、ちょっとわかってきた」
岸辺千秋:「わかってきたなら、よかった」笑う。
岸辺千秋:「きっと、何某もそうだろうし、私も、それから」
岸辺千秋:「ここにいる誰しも、わからないことだらけだろうが」
岸辺千秋:「君がひとつわかったことで、これはきっと大きな一歩だ」
岸辺千秋:「教えてやらなくちゃな、あいつにも」
八王子信彦:「じゃあ、先生の講義開始だな」振り返る。
八王子信彦:「着いたぜ」

GM(乙):それは空間の端に位置する場所だ。
GM(乙):虹のかかる月の下に、さらさらとした砂の海が広がっており、果ては見えない。
GM(乙):その中に、白い骨のような欠片がある。血のように濡れた赤い砂粒がある。
GM(乙):どこまでも、砂漠の果てに拡がっている。
GM(乙):一人の女性と、その両側に控える二体の巨大な兵器が、キミ達を待ち受けていた。
何某環:「いらっしゃい。私に負けに来たのね、岸辺」
何某環:「良い心がけだわ。もう、手加減はしない——貴方をボコボコにしてやる」
无号・壱号:『壱型 全拘束 終局 最終防止術式:崩壊』起動。
无号・弐号:『弐型 全拘束 歪曲 最終防止術式:汚染』起動。
GM(乙):二体の巨大な兵器が唸りをあげ、"神"として動き始める。強烈な《ワーディング》が発せられ、
GM(乙):キミ達のレネゲイドを活性化させる!
GM(乙):衝動判定です。難易度は9。
虹咲奏:リーダーズマークを使用。精神の達成値+5。
虹咲奏:2dx+6>=9
DoubleCross : (2R10+6[10]>=9) → 8[1,8]+6 → 14 → 成功

虹咲奏:よしよし
GM(乙):すごい~
GM(甲):偉い!
八王子芙美:4dx+6=>9 思い出の一品(ブランケット)使用
DoubleCross : (4R10+6[10]>=9) → 10[6,6,9,10]+5[5]+6 → 21 → 成功

八王子芙美:!?
岸辺千秋:6DX+1+0@10>=9 意思
DoubleCross : (6R10+1+0[10]>=9) → 10[1,4,4,9,9,10]+10[10]+5[5]+1 → 26 → 成功

GM(乙):なにきみたち!
村雨士門:11dx+2>=9 衝動判定
DoubleCross : (11R10+2[10]>=9) → 10[3,3,4,5,5,6,8,9,9,10,10]+9[2,9]+2 → 21 → 成功

八王子芙美:ちょw
GM(乙):なに~~!?
岸辺千秋:ごめん何某…
虹咲奏:こわっ
GM(甲):憎らしいわ...
GM(乙):侵蝕率も2d10上げてね~
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+9(2d10->1,8)した(侵蝕率:107->116)
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+13(2d10->8,5)した(侵蝕率:86->99)
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+8(2d10->5,3)した(侵蝕率:86->94)
村雨士門:97+2d10
DoubleCross : (97+2D10) → 97+3[2,1] → 100


GM(乙):では、クライマックス戦闘を開始します。
GM(乙):エネミーは无号・壱号、无号・弐号、何某環の3体。
GM(乙):エンゲージは敵がまとめて1つ、キミたちPCのエンゲージが1つ。
GM(乙):10m離れてます。
GM(乙):エネミーを全員倒したら戦闘終了!

GM(乙):というわけで、さっさく戦闘を開始していきましょう!
GM(乙):1ラウンド目!

GM(乙):セットアップ!
八王子芙美:《虚無の城壁》。ラウンド間ガード値+9。侵蝕2上昇。
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+2した(侵蝕率:94->96)
虹咲奏:《ショウタイム》を无号・壱号に。
岸辺千秋:【得意領域】。ダイスを5個増やします
村雨士門:なし。
虹咲奏:対象が虹咲さんを対象に含まない攻撃を行う場合判定ダイス-8
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+4した(侵蝕率:116->120)
何某環:《得意領域》。ラウンド中の〈RC〉ダイスが増える。

GM(乙):では、イニシアチブ!
GM(乙):行動値11の村雨くんからと見せかけて
何某環:《鼓舞の雷》。割り込んで行動します。
何某環:マイナーで《堕落の爪》。この攻撃によって1点でもHPダメージを受けた場合、侵蝕率が5点上昇する。
GM(乙):あ、すいません!
何某環:あとイニシアチブで《フルインストール》も使用します。
何某環:また、ラウンド間の判定ダイスが9個増えました。ごめんね!
岸辺千秋:増やしすぎよ
八王子芙美:ぐえー
何某環:メジャーで《コンセントレイト:オルクス》《茨の縛め》《要の陣形》《細胞侵蝕》。
虹咲奏:あっ
虹咲奏:《フラッシュゲイズ》使います
何某環:ダメージで硬直 命中で重圧+邪毒5、当たると侵蝕率5点上昇。
何某環:なに~~っ
虹咲奏:あと《魔獣の咆哮》も
何某環:なに~~~~っっっ?!
岸辺千秋:ふふーん
虹咲奏:ダイス-15個おねがいします
何某環:ふざけるな~~~!!
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+5した(侵蝕率:120->125)
村雨士門:ダイス-15個(白目
何某環:対象は虹咲さん以外の3人。本来は20個ダイスがありましたが、15個減らされたので…
何某環:5dx7+13
DoubleCross : (5R10+13[7]) → 10[2,5,5,8,10]+5[2,5]+13 → 28

何某環:クソ~~ッ 虹咲~~~!!!
GM(乙):リアクションをどうぞ!
岸辺千秋:ドッジしまーす
岸辺千秋:3DX+4+0@10>=28 回避
DoubleCross : (3R10+4+0[10]>=28) → 10[2,8,10]+10[10]+3[3]+4 → 27 → 失敗

虹咲奏:うわああ
岸辺千秋:惜しい!!
何某環:あたしの攻撃をそんなに食らいたかったのね!
岸辺千秋:そうなのかな…
村雨士門:ふむ
村雨士門:≪勝利の女神≫を使用。
何某環:岸辺~~~っっ!
村雨士門:岸辺さんのリアクションの達成値に+18
岸辺千秋:惚れるしかない
岸辺千秋:というわけで…その…避けますね
虹咲奏:やったー!
村雨士門:自分のリアクションしますね。
村雨士門:5dx>=28
DoubleCross : (5R10[10]>=28) → 8[1,3,7,8,8] → 8 → 失敗

何某環:キィィィ~~ッ
村雨士門:侵蝕→104
八王子芙美:《崩れずの群れ》《魔人の盾》で村雨くんをカバーします。ガード値+30。侵蝕6上昇。
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+6した(侵蝕率:96->102)
村雨士門:助かる!
GM(乙):では、ダメージ出しますね。
何某環:3d10+10
DoubleCross : (3D10+10) → 24[8,8,8]+10 → 34

何某環:装甲有効です
八王子芙美:あっすいません、
八王子芙美:同時に《自動触手》。相手に18点のダメージ。侵蝕2上昇。
八王子芙美:忘れてた
何某環:なに~~~~っっっ!!
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+2した(侵蝕率:102->104)
何某環:小娘が~~~!!
八王子芙美:で、ダメージ計算!
八王子芙美:装甲12+ガード6+魔人の盾30で48かな
何某環:岸辺~~~!!
八王子芙美:芙美ですーー!
何某環:しかし八王子さんは重圧+邪毒5が付与され、更に侵蝕率5上昇します!
虹咲奏:侵蝕率はダメージ時のみでは
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+5した(侵蝕率:104->109)
八王子芙美:おっと
GM(乙):あっそうだ!ごめんなさい
八王子芙美:じゃあ戻します。104ですね
GM(乙):ですね!失礼しました
GM(乙):では処理が済んだので、演出していきましょう!

何某環:「これは...私の、私だけの、未来なんだ」
何某環:煙草の煙を吐く。煙の靄が空間にかかり、それが一瞬「何かの形」をとって現れるように見えた。
何某環:同時に、凄まじい速度の「何か」が——きみたちにめがけて襲い掛かる!
虹咲奏:ざん。
虹咲奏:それを切り裂くように、翼を振り下ろす。
虹咲奏:起源の鱗が。虹の光が。
虹咲奏:その力を大幅に減衰させる───
何某環:「!厄介な——」吐き捨てる。
虹咲奏:「お前の妄執ほどではないさ」
何某環:「それでも——それでもッ!わたしにはもう、これしかないのよッ!」起源の鱗を物量で潜り抜け、更に膨大な「何か」が——背後の面々を狙って迫る。
岸辺千秋:あれから何度も試した。
岸辺千秋:これはきっと、自分の認識が必要なのだろう。
岸辺千秋:辿る。現在の地図なら、ここは。黒煙と熱、壁面が一瞬だけ過ぎり、消える。
岸辺千秋:(そしてこれはきっと、壊れること、失われることの再現だ)
岸辺千秋:1997年、大規模な火災事故があったビル。おそらくはそのはずだ。
岸辺千秋:「フィールドワークは誰よりもしてきたと、言っただろう!」
何某環:「その結果が准教授どまりじゃ世話ないのよ!いい加減砕けろ、岸辺千秋......ッ!!」焼け焦げた壁面に、無常にもそれを飽和する攻撃が迫るが。
村雨士門:この戦いは、ただ打ち倒すだけでは足りない。
村雨士門:だから、村雨士門の役割はきっと斬り開くこと。
村雨士門:起源の鱗を、広げられた翼を蹴って空中へ。
村雨士門:「──平行基軸世界、第一電位から第三電位まで接続──承認。兵装起動、速射駆動(ラピッドファイア)」
村雨士門:放たれた戦輪が、次々と何かを切り裂いていく。
村雨士門:無防備な姿勢。空中での回避行動は、不可能。けれど──。
八王子芙美:空中で戦況を斬り開く村雨君を見て、そうして、守らなきゃ、と思った。その時。
八王子芙美:覚醒の時と同じように、時が止まったような感覚を覚える。
八王子芙美:今だよ、ひいくん、と呼ぼうとして、そうして気づく。
八王子芙美:(……この力は、私のもので)
八王子芙美:(私は、私の意志で戦っていて、これは誰かのためとか強制とかではなくて)
八王子芙美:(私が、何かを守りたいと思う時に振るう力だ)仲間たちを見る。
八王子芙美:多分、ひいくんには心とかはなくて、自分にそのまま繋がっている。でも。
八王子芙美:「それでも、一緒にいてくれて、私は嬉しいよ」
八王子芙美:「行こう、ひいくん」
八王子芙美:その姿は、今はなんとなく、自分にだけはわかる。大きな爬虫類の形を見上げる。
八王子芙美:十三の長い首を持った、不格好なヒドラが立ちはだかっている。
八王子芙美:(さあ)カウントダウン。最初の十は軽く済ませて。
八王子芙美:(ひい)彼は、
八王子芙美:(ふう)誰?
八王子芙美:(みい)……私。
八王子芙美:(私は、"カウントスリー"八王子芙美)
八王子芙美:時が、元に戻る。
八王子芙美:自分の力が、自分の意志で首を伸ばし、硬い鱗でその攻撃を止め。
八王子芙美:逆に、反撃を加える。鋭い牙で。
何某環:「...!!」リソースは、すべて攻撃に割いている。防げはしない。誰が、彼か、彼女なのか。出所不明の攻撃が撃ち込まれた。
GM(乙):八王子さんにだけ感じられる透明な存在と、何某環が操る透明な存在がぶつかり合う!

GM(乙):次の手番。行動値11の村雨くんの手番です。
岸辺千秋:ん、すいませんその前に
GM(乙):なにかイニシアチブで使うエフェクトがあれば言ってね~
岸辺千秋:【時間凍結】メインプロセスを行います。HPも減ります
GM(乙):なに~~っ
岸辺千秋:岸辺千秋に20のダメージ!(HP:26->6)
GM(乙):では、岸辺さんのメインプロセス!どう行動します?
岸辺千秋:マイナーはなしで。
岸辺千秋:メジャーで「追憶:任意の地点n」【コンセ】【黒の鉄槌】【破砕の顎】
GM(乙):対象は誰かしら?
岸辺千秋:対象範囲は何某さんたちのところ。
GM(乙):はーい!命中判定をどうぞ!
岸辺千秋: 14dx7+4
岸辺千秋:14dx7+4
DoubleCross : (14R10+4[7]) → 10[2,3,5,6,7,7,8,8,8,8,9,9,9,10]+10[1,3,4,5,7,7,7,8,9,10]+10[1,1,2,3,4,8]+10[9]+4[4]+4 → 48

岸辺千秋:こう
GM(乙):キャ~~ッ
GM(甲):ヒエ~~~ッ
何某環:7dx>=48 ドッジ
DoubleCross : (7R10[10]>=48) → 9[2,3,3,4,5,7,9] → 9 → 失敗

岸辺千秋:お!よし!
无号・壱号:《イベイジョン》《幸運の守護》で、ドッジ固定値24。ドッジ失敗。
无号・弐号:《マグネットフォース》。環をカバーリングします。
GM(乙):ダメージどうぞ!
岸辺千秋:5D10+24
DoubleCross : (5D10+24) → 35[9,5,2,10,9]+24 → 59

岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+9した(侵蝕率:99->108)
岸辺千秋:おお!
无号・壱号:けっこう削れた 悲しい まだ生きてます
岸辺千秋:げー
无号・弐号:《電磁反応装甲》×5。ダメージ100減らす。
岸辺千秋:???
无号・弐号:まだ生きてる!
GM(乙):では、演出をどうぞ!

岸辺千秋:引き寄せる。時間、空間。
岸辺千秋:この付近は戦時中、軍の研究所があったらしい。それが何の研究所なのか、どれだけ調べてもわからなかった。だが、今なら恐らくわかる。そして証明できてしまう。
岸辺千秋:追憶する。
岸辺千秋:岸辺が、街が、思い出す。
岸辺千秋:がらがらと崩れる建物の逆再生。なぜか銃撃はなく、圧縮された氷炎の塊や、人とは思えぬほどの威力の殴打が現れては消える。その衝撃で、
岸辺千秋:自分も飛ばされそうになりながら。
岸辺千秋:(私が知らない戦いが、ここであった)
岸辺千秋:(知らない誰かが傷ついた)
岸辺千秋:それは例えば、今ここにいる誰かのように。
岸辺千秋:建物が元の姿を取り戻す、その前に、夢のように消えて。破壊だけが残される。
岸辺千秋:その破壊が、何某環とその夢の結晶を破壊する。
何某環:「そう。それが、貴方の——岸辺千秋の見た、夢なのね」
何某環:迫り来る破壊を、かつて存在した幾度もの戦線を、睨む。
何某環:「——『守って』、弐号」
何某環:「私の夢を、終わらせないで」
无号・弐号:「────ォ……──────……!」巨大な影が轟かす地鳴りのような声に、確かに人の声色がある。
无号・弐号:すべてを呑み込まんとする"神"の原型が、超人達の破壊の光景をも無にしようと、不可視の障壁を展開する。
无号・壱号:「──────────………!」超人達が発した破壊の残滓を喜ぶような声を上げながら、その波の中に居る。
GM(乙):ここでない街の破壊が逆再生される中、女と神はまだ倒れない。

GM(乙):次は行動値7の虹咲さんの手番だよ~
GM(乙):あっちがう 失礼しました
GM(乙):行動値11の村雨くんの手番!
村雨士門:はいな!
村雨士門:マイナーで10m移動して、相手のエンゲージに侵入。

壱号[5] 何某[6] 弐号[6]
村雨[11]

  (10m)


虹咲[7]  八王子[5] 岸辺[5]


村雨士門:メジャーでコンボ:こいこい【四光】≪コンセントレイト:ノイマン≫≪マルチウェポン≫≪ヴァリアブルウェポン≫≪コントロールソート≫
GM(乙):対象は誰になるかしら~?
村雨士門:では壱号かな。
GM(乙):はーい!命中判定をどうぞ!
村雨士門:判定行きます。
村雨士門:12dx7 命中判定
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[1,1,2,2,3,6,6,7,8,8,9,10]+10[1,1,4,8,8]+2[2,2] → 22

村雨士門:ん、足りない
无号・壱号:《イベイジョン》《幸運の守護》でドッジ固定24です。
GM(乙):これで通します?
村雨士門:岸辺さんのロイスをタイタスにして昇華。達成値に+1dします。これでダメだったら諦めよう。
GM(乙):何~ッ
村雨士門:22+1d10
DoubleCross : (22+1D10) → 22+6[6] → 28

GM(乙):何~ッ
村雨士門:オーケー、当たりだ。
无号・弐号:《マグネットフォース》で壱号をカバーリングします。
GM(乙):ダメージどうぞ!
村雨士門:36+3d10 ダメージ
DoubleCross : (36+3D10) → 36+22[10,9,3] → 58

村雨士門:装甲は有効。
GM(乙):ちょっとまってね
村雨士門:使用武器はアームブレード四本だからガードするならガード値-20でダメージ算出してね。
无号・弐号:ならばこれだ~っ
无号・弐号:《刹那の勝機》を使用し、そのダメージを無効化します。
虹咲奏:にー!
GM(乙):ハハハハ!何もできまい~~ッ!
八王子芙美:NPCカード八王子信彦を使用!
GM(甲):フハハハ!勝ったな!
八王子芙美:さらに無効化します!
GM(甲):ゲエ~~~ッ!獣の槍ィ~~~~ッ!!!
八王子芙美:にー! やってやんなさい!!
GM(乙):ギャ~~~ッ
GM(乙):では《刹那の勝機》は無効化!
无号・弐号:クソ~~ッ オートで《ひらめきの盾》《電磁障壁》使用します。
无号・弐号:4d10 《電磁障壁》の効果でガード値4d10
DoubleCross : (4D10) → 21[7,3,1,10] → 21

无号・弐号:《ひらめきの盾》は×3突っ込んで
无号・弐号:51ダメージ減らす!
村雨士門:よかったね、ガード値1は残ったよ。
无号・弐号:カバーリングしているため、受けるダメージは2倍になってるので
无号・弐号:ハァ~~ッハァ~~ッ
无号・弐号:死ぬ!
无号・弐号:倒れます。
GM(乙):演出どうぞ!

村雨士門:何某環は戦闘者ではない。彼女が産み出した神は、人を見てはいない。
村雨士門:だからこそ、岸辺千秋の泡沫のような破壊を利用して、容易に頭上が取れた。
村雨士門:空中を舞う瓦礫を足場に、全身に力を溜める。
村雨士門:四足獣のように、あるいは──自らが導き、自らの使命を見つけた彼のように。
村雨士門:燐光が舞う。バチバチと、小鳥の囀りのような音が鳴り響く。
村雨士門:音を置き去りにして、少年が宙を駆ける。
无号・壱号:「─────ォ……ァァァ………」破壊の波の中にいる巨大な神が、キミの眼下にいる。
村雨士門:両腕の先から延ばされた刃が、"神"へと迫る。
无号・弐号:その瞬間、もう一体の神がキミの前に出現し。
无号・弐号:「ァァァアアアア─────オォオオオオオ──────────」地響きのような唸りを上げて、空気を歪ます程の障壁を展開せんとする。
村雨士門:「──ハッ、釣れたな」牙を剥いて笑う。
无号・弐号:弐号の胸元にある機構が軋みをあげて展開し、可動域限界まで障壁を出力する。
村雨士門:「足元がお留守だぜ、神様」
八王子信彦:「ッおおおおおら
八王子信彦:ァーーーーーッ!」足元から。
八王子信彦:村雨くんに注がれる視線をかいくぐり、泥臭く神の巨体を這い上がる者がいる。
何某環:「ッーー!”ガーネット・バーネット”...!!」
八王子信彦:潜入用に着込んだ黒い外套がたなびき、片手に握る紅い刀が彼を導くように煌めいた。
虹咲奏:「信彦!!」
八王子芙美:「にー!」その声に不安はなく。
八王子芙美:やっちゃえ、と手を突き上げた。
八王子信彦:「秘剣ッ……」あるいは彼自身の能力か。「吾亦紅!」
八王子信彦:紅い刀がいっそう煌めいて、弐号の胸元にある機構の核を両断する。
无号・弐号:「────────────────────」障壁が無効化。無防備な機体が、村雨くんの前に晒される。
八王子信彦:「あとはッ………」巨体から滑り落ちる。道を譲るように。
八王子信彦:「やっちまえ!」
村雨士門:「──任せな」
村雨士門:分割された刃を骨子に、雷光を纏わせて作り出した巨大な戦輪を手に。
村雨士門:「──大戦輪:七萩(ななつはぎ)」
村雨士門:放たれた刃が、産み出された神を、両断した。
无号・弐号:ぴ   し    り
无号・弐号:旧日本軍によって生み出された巨大な体躯が、その機構が、
无号・弐号:戦輪によってあっけなく両断され、次の瞬間には戦輪から迸る雷光がその体内を焼き、
无号・弐号:大きな爆発を起こしながら大地に倒れ伏す。
何某環:「.......今まで、十二回も頑張ったものね」倒れ伏す弐号を見ながら、静かに呟く
村雨士門:「ナイスアシストだ、八王子。格好良かったぜ」落ちてきた帽子を片手でキャッチして被りなおす。
村雨士門:侵蝕→114
八王子信彦:「そりゃどうも……」
八王子信彦:「……本当に年下?」
村雨士門:「そ、年下」
八王子信彦:「まあ……褒められたなら、いいか。いいな!」
GM(乙):无号・弐号が戦闘不能になりました。

壱号[5] 何某[6]
村雨[11]

  (10m)


虹咲[7] 八王子[5] 岸辺[5]



GM(乙):次は行動値7の虹咲さんの手番です。
虹咲奏:待機します!
GM(乙):は~い
GM(乙):何かロールされますか?
虹咲奏:いいえ!
GM(乙):了解です!

GM(乙):では次は行動値6の何某環の手番!
GM(乙):ちょっとまってね
GM(乙):《コンセントレイト:オルクス》《形なき剣》《要の陣形》《伸縮腕3》《踊る髪》《スタンボルト》《ブレインハック》。
虹咲奏:えっと
虹咲奏:《再起の咆哮》使用します。
虹咲奏:《魔獣の咆哮》の使用回数回復して再使用。
虹咲奏:ダイス-7お願いします。
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+4した(侵蝕率:125->129)
GM(乙):キャ~~~ッ
何某環:対象は虹咲さん以外の3人。1点でもダメージが通ったら 硬直、放心。また、《ブレインハック》の効果で、任意の対象に憎悪付与。
何某環:《ブレインハック》の対象は岸辺さん!
岸辺千秋:お、おまえ
岸辺千秋:それでいいのか!?
何某環:ダイス減らされたけど負けないぞ!命中判定します。
虹咲奏:すみません、《魔獣の咆哮》の直前に
虹咲奏:《ビーストロア》使ってたことにして良いでしょうか。
何某環:なっ、何~~~!
GM(乙):いいですよ!
虹咲奏:ダイスを更に-5。計-12です。
虹咲奏:ありがとうございます!
何某環:キャ~~~~ッ
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+3した(侵蝕率:129->132)
何某環:でもまだ振るダイスあるもん…
何某環:5dx7+13
DoubleCross : (5R10+13[7]) → 10[3,7,9,9,9]+10[2,5,6,10]+10[9]+3[3]+13 → 46

虹咲奏:高いじゃん…
何某環:よ…よし!ダイス!偉いぞ!
GM(乙):リアクションをどうぞ!
岸辺千秋:ドッジ…
岸辺千秋:4DX+4+0@10>=46 回避
DoubleCross : (4R10+4+0[10]>=46) → 9[1,2,9,9]+4 → 13 → 失敗

岸辺千秋:それはそう
何某環:岸辺!ついに私の攻撃を受ける気になったのね
八王子芙美:《崩れずの群れ》で岸辺さんをカバーします。侵蝕2上昇。
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+2した(侵蝕率:104->106)
何某環:こ……小娘がぁ~~~!!
八王子芙美:あ、しまった
八王子芙美:その前にロイス取得! 環さんに憤懣/○憤懣で取得しタイタス昇華。
村雨士門:5dx ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]) → 8[3,4,6,8,8] → 8

岸辺千秋:かわいい
八王子芙美:不利な効果を打ち消してからカバーします。
GM(乙):はあい!
村雨士門:俺は受けるよ、ダメージ。やったね
岸辺千秋:やったねではない
GM(乙):じゃあダメージ出しますね~
何某環:5d10+9
DoubleCross : (5D10+9) → 16[2,4,4,3,3]+9 → 25

何某環:1点でもダメージが通ったら 硬直、放心。また、命中した場合、《ブレインハック》の効果で、岸辺さん対象に憎悪付与。
八王子芙美:装甲12+ガード6+虚無の城壁12で30
何某環:装甲は有効です。
八王子芙美:憎悪だけいただいておきますねーー
何某環:ムキィ~~~ッ
村雨士門:装甲で8点軽減してダメージは17、残りHP16
村雨士門:硬直と放心と憎悪ね、貰います。
何某環:大事に使ってね!
GM(乙):では演出どうぞ!

何某環:「无号・弐号。現時点をもって、貴方を无号計画より除任するわ...せめてゆっくり、おやすみなさい」
何某環:倒れた弐号へ向かって、そう呟いてから。
何某環:「......後は、わたしと。”参号”でやるわ」眼鏡を外し、黒いシャツのボタンを一つ開ける。瞳が赤く光る。
何某環:「...おかしいと思わなかった?なぜ、十二回も貴方たちが敗北したのか」
虹咲奏:「…………」
何某環:「私が設置した神は、三体。その最後の個体が——」
何某環:ずるり、と。空間を突き破るように、触手が現れる。
何某環:かつて虹咲さんを貫いたそれと、同じものだ。
何某環:「行きなさい、参号。折角同化させてあげたんだから、貴方もちょっとは頑張って——」
何某環:触手の海。胎児のへその緒じみた攻撃が、君たちに迫る。
虹咲奏:じっと、それを。何某環を見る。
虹咲奏:《七色の直感》
虹咲奏:”アローン”。何某環の感情を見据え、
虹咲奏:翼を開く。
GM(乙):何某環の感情を読み取ると、キミは同時に彼女のおかれている容態をも感じることができる。
GM(乙):参号、と彼女が呼称した存在────"神"と呼称された兵器が、彼女と共生しているようだ。
何某環:「......!」広がっているのは、自身の人生への虚無と後悔。そして”未来”への僅かな希望。それらを読み取って構わない。
虹咲奏:「お前も、私たち以上に擦り減っているな」
虹咲奏:羽が、舞う。
虹咲奏:「夢見た未来は、これでなければならないのか?」
虹咲奏:「まだ、この先に、ある。世界は───”未来”は」
虹咲奏:「諦めるのは、早いな。何某かは、知らないが」
何某環:「知ったような口を...! これ”しか”残ってないのよ! それなのに、貴方たちは!」黒髪をぐしゃりと潰しながら、翼をすんでのところで掻い潜る。
虹咲奏:「”神”と同化したからか」
虹咲奏:「私も、取り返しがつかないと思っていた」
虹咲奏:「─── だが」
虹咲奏:もう一度、翼を重ねて。
虹咲奏:「取り返しがつかないことがあっても、未来へは、行くことができる」
虹咲奏:静かに、告げた。

GM(乙):次は行動値5の八王子さん、岸辺さん、无号・壱号。
八王子芙美:待機します!
GM(乙):PC優先なので、八王子さんか岸辺さんのどちらかから行動してね
GM(乙):じゃあ岸辺さん!
岸辺千秋:なら私か。
岸辺千秋:マイナーは何もしなくていいね。
岸辺千秋:「追想:任意の地点n」【コンセ】【黒の鉄槌】
岸辺千秋:対象は壱号さんと何某さん。
GM(乙):命中判定どうぞ~!
岸辺千秋:16dx7+4
DoubleCross : (16R10+4[7]) → 10[1,1,1,3,3,5,6,7,7,7,7,8,8,8,9,10]+10[2,3,5,5,6,6,7,7,9]+10[5,7,10]+6[4,6]+4 → 40

GM(乙):あ、これ単体攻撃じゃないですか?
岸辺千秋:そうだったです
岸辺千秋:ごめん!対象変更
GM(乙):えらんでね~
岸辺千秋:対象は壱号にします
GM(乙):は~い!
无号・壱号:当たるからガード!
GM(乙):ダメージ出してね!
岸辺千秋:5D10+14
DoubleCross : (5D10+14) → 43[10,8,9,7,9]+14 → 57

GM(乙):すごくない?
岸辺千秋:すごい
岸辺千秋:環が私のこと好きだから?
GM(甲):そんなわけないでしょバカ岸辺
无号・壱号:まだ生きてます…なんとか…
GM(乙):あっいやちがうわ
无号・壱号:これは 死ぬ!
岸辺千秋:おお…
无号・壱号:《蘇生復活》で復活します。HP1で復活。
GM(乙):演出どうぞ~
岸辺千秋:「……お前は神になりたかったのか?」眉をひそめる。
何某環:「神が居るって、信じたかったのよ」ため息を吐く。
岸辺千秋:手繰り寄せる。空間。時間。
岸辺千秋:「だが、それに価値を与えられて満足するのか。准教授」
何某環:「”マシ”なのよ。そっちの方が。自分が、その”神”の価値に関わってた方が」
何某環:「むかつくでしょ。自分が信じた全部が、レネゲイドのせいだったなんて」
岸辺千秋:「ああ、まったく腹が立つ」
岸辺千秋:「地図の情報も、現実の半分も描いちゃいないなんてな」
何某環:「だったら、どうして」岸辺を見る。
何某環:「......」
岸辺千秋:「だが、それで残り半分が無駄になったとは思えなかった」
岸辺千秋:「レネゲイドの力で、それが私の知らない世界を作っていても」
岸辺千秋:「私の時間が嘘だったと。そう思うか。ほかの誰でもないお前が、私のことをあれだけ認めていたのに?」
岸辺千秋:「この街の歴史はまだ余地がある。でも、嘘ではない」
何某環:「......あなたは、何も見逃さない人なのね」失われてはいない。かつてなりたいと思っていた、今もなりたいと思っている、そんなあなたに。
何某環:嘘ではないと、そう——あと少し、早く。言って貰えたら。そんな未来も、あったのだろうか。
岸辺千秋:「今、君を見逃さないでいられているか」
岸辺千秋:「君の造った神を、ぼくは壊す、それでも」
何某環:「...ぜんぜん、ダメね。まだ、足りないわ」ポケットから、紅い煙草の空箱を取り出す。
岸辺千秋:「ぼくはぼくの知っている、何某環も、見つけておきたい」
岸辺千秋:「思い出させてやる」追想する。
岸辺千秋:古びた壁、塗料の香り、崩れる石、それは。
岸辺千秋:星辰館大学旧校舎。かつて学び、再建されるまで。
岸辺千秋:よく知っていて、おそらくは何某も知っているはずの、出会っただろう、その時の。
何某環:「......ああ。ここに、居たんだ」
岸辺千秋:恐ろしいことに、それがなぜ建て直され、あまつさえ生徒数を倍以上に増やしたのかも知らない。
岸辺千秋:(きっと、村雨くんや、かつての虹咲さんのような、そういう子どもたちのために)
岸辺千秋:「居たさ。いや」
岸辺千秋:人ならざるほどの破壊を繰り返して、目の前の女を見る。
岸辺千秋:「今もいる、ぼくはここに!」
岸辺千秋:「話してくれよ。何某。ぼくと何も話さないまま諦めるなんて」
岸辺千秋:「それこそボコボコの負けじゃないか!」旧時計塔の、巨大な時計が降る。
岸辺千秋:時を逆回しに回す時計が、神を圧し潰して、消える。
何某環:「——」ぐしゃり、と。煙草の空き箱を握りしめる。過去の後悔を、虚無を、追壊するように。
无号・壱号:「……ッッッ!!」女を守るように手を広げた神が、時計塔に押しつぶされる。
何某環:「壱号...!あなた、まで...ッ!」顔をこれ以上なく歪めるが。
何某環:「........貴方にだけは」それでも。
何某環:「岸辺千秋にだけは!」
何某環:三つのロイスを昇華します
GM(甲):ヒーロー:いないと思っていた 〇P:憧憬/N:反発
教授:意味がないと思っていた P:野望/〇N:諦念
これまでの人生:全てきっと、失われた 〇P:否定/N:猜疑心

GM(乙):何某環のロイスが3つタイタス化されます。
何某環:そして、岸辺千秋をSロイス指定します。
何某環:ヒーロー:岸辺千秋 〇失われてなどいない/ボコボコにしてやる
岸辺千秋:自分を殺した時も、こんな顔をしていたなと思う。
岸辺千秋:神が死ぬ時と同じ顔で見ていられるほど、それほどに。
岸辺千秋:「拾い集めてやる」
岸辺千秋:「ぼくひとりの腕じゃないぜ、ここにあるのは」
岸辺千秋:「それに」汚れた靴を示す。「駆けずり回るのは得意だからな」
无号・壱号:時計塔が破壊され、"神"のなれの果てが再び身を起こす。
无号・壱号:装甲が剥がれ、その身体の原型となったヒトの表皮や臓器が露わになる。
无号・壱号:かつて旧日本軍がヒトに対して行った、"神"をつくる計画の、そのなれの果てが、キミ達を見下ろす。
何某環:「......ごめんなさい。私にもう一度だけ、力を貸して」
无号・壱号:「…………………」女と同じ、赤い瞳がぎらりと光った。

GM(乙):行動値5、无号・壱号の手番です。
无号・壱号:《オリジン:ヒューマン》。エフェクト使用した判定の達成値を+6。
无号・壱号:《ワールドデストラクション》《コンバットシステム》《マルチターゲット》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《神機妙算》。
无号・壱号:あ、すいません、上がマイナーで下がメジャーね!
无号・壱号:対象は虹咲さん・八王子さん・岸辺さん。
无号・壱号:11dx+30
DoubleCross : (11R10+30[10]) → 10[1,3,3,4,5,6,8,10,10,10,10]+8[1,3,5,8]+30 → 48

无号・壱号:暴走している相手に命中した場合、侵蝕率+3d10
虹咲奏:《竜鱗》《衝撃相殺》
虹咲奏:が、リアクション!
GM(乙):は~い
虹咲奏:まった、
GM(乙):はい~
虹咲奏:《ミスディレクション》使います。
GM(乙):了解です。
虹咲奏:あ、判定前だった……ごめんなさい!
GM(乙):大丈夫ですよ~
虹咲奏:じゃあ、ありがとうございます、リアクション一旦取り消しでミスディレします。
GM(乙):了解です!では対象は単体になるので
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+5した(侵蝕率:132->137)
无号・壱号:じゃあ改めて、対象は……岸辺さん!
岸辺千秋:好かれてるなあ
虹咲奏:あ、そうすると
虹咲奏:ダイスが減りますね
虹咲奏:よく考えたら
八王子芙美:きゃー
GM(乙):振り直すぜ
虹咲奏:-8!
GM(甲):お、重い
岸辺千秋:フフン
无号・壱号:3dx+20
DoubleCross : (3R10+30[10]) → 10[2,3,10]+7[7]+30 → 47

村雨士門:しかもマルチターゲットの効果も消える
八王子芙美:固定値ーー
GM(乙):47!
虹咲奏:カバー頼んだ!
岸辺千秋:まずドッジしますねえ
岸辺千秋:4DX+4+0@10 回避
DoubleCross : (4R10+4+0[10]) → 7[2,3,4,7]+4 → 11

岸辺千秋:おねがい芙美ちゃん
八王子芙美:ではそこにメジャー放棄カバーをします。
GM(乙):では達成値、修正入り37。
GM(乙):ダメージ出しますね!
八王子芙美:こい!
无号・壱号:4d10+51 装甲有効です
DoubleCross : (4D10+51) → 27[6,10,7,4]+51 → 78

无号・壱号:78ダメージよ!
八王子芙美:えーと、装甲12+ガード6+虚無の城壁12で30で、ちょっとまってね
八王子芙美:ワンチャン!
八王子芙美:《デモンズウェブ》。ダメージを-6d10します。侵蝕2上昇。
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+2した(侵蝕率:106->108)
八王子芙美:6d10+30
DoubleCross : (6D10+30) → 41[6,10,5,7,9,4]+30 → 71

八王子芙美:7ダメージかな
GM(乙):カバーしたからダメージ2倍入るよ~
八王子芙美:そうじゃん!
虹咲奏:倍した後に減衰かな
虹咲奏:ガード引いて、倍して、
虹咲奏:その後デモンズウェブの計算?
八王子芙美:まず71ダメージで、装甲ガード引いて41、で倍?
虹咲奏:あれ?
虹咲奏:対象単体だから倍にならないのでは?
GM(乙):あ、そうじゃん!
GM(乙):失礼しました
八王子芙美:そうだった
八王子芙美:じゃあ7ダメージ受けてHP21!
八王子芙美:げんき!
GM(乙):固いのう
岸辺千秋:さすがよ
GM(乙):じゃあちょっと演出の前に
无号・壱号:《分割思考》。行動値-10して未行動になります。
GM(乙):で、次の手番も无号・壱号になりますので
GM(乙):先に処理しちゃいます。演出はまとめてやりましょう。
八王子芙美:はい!
无号・壱号:で、マイナーなし。
无号・壱号:メジャー。《ワールドデストラクション》《コンバットシステム》《マルチターゲット》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《神機妙算》。
无号・壱号:同じく対象は虹咲さん・岸辺さん・八王子さん。
虹咲奏:《ミスディレクション》
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+5した(侵蝕率:137->142)
无号・壱号:choice[岸辺,八王子,虹咲]
DoubleCross : (CHOICE[岸辺,八王子,虹咲]) → 虹咲

无号・壱号:じゃあ虹咲さんに攻撃しますね。
虹咲奏:おいで
无号・壱号:11dx+20
DoubleCross : (11R10+20[10]) → 10[2,2,3,5,6,7,7,8,10,10,10]+7[3,5,7]+20 → 37

无号・壱号:リアクションどうぞ!
虹咲奏:《竜鱗》
虹咲奏:《衝撃相殺》も乗ります。
GM(乙):固いよ~~
GM(乙):ダメージ出しますね
无号・壱号:4d10+51 装甲有効!
DoubleCross : (4D10+51) → 20[9,3,1,7]+51 → 71

虹咲奏:装甲12+50で62 それに更に15
虹咲奏:無傷です。
GM(乙):ウエ~~ン
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+3した(侵蝕率:142->145)
GM(乙):じゃあまとめて演出していきますね

无号・壱号:「──────────オォ……オォオオォオオオ………!」雄叫びをあげる。
无号・壱号:領域展開。12回破壊し続けた街の構造物が、空間に出現し、同時に次々と割れ弾け、君達を襲う剣と化す。
虹咲奏:虹の妨害。
虹咲奏:舞う翼が剣を落とし、狂わせた感覚がその勢いをも殺す。
无号・壱号:「────────……!」赤い瞳が爛々と君を見下ろす。
八王子芙美:さらにその前に、透明の何かが立ちはだかる。
八王子芙美:大きな水蛇の形に、剣が止まる。
虹咲奏:「私たちの盾は、そう簡単には破れん」
虹咲奏:「試してみるか」
八王子芙美:「そうそう。それに」
八王子芙美:「12回、頑張ってきたんだもんね」虹咲さんに。
八王子芙美:「1回くらいは私にもなんかさせてよ」
虹咲奏:「そうだ───12回。お前たちと同じ回数、繰り返してきた」
虹咲奏:「一歩たりとも遅れがあると思うな!」
八王子芙美:本当は、12回どころじゃなく、ずっとずっと、街を守ってきたのだと、知っている。
八王子芙美:自分が今守ったのは命だけじゃない。13回目の先の未来だ。
无号・壱号:「アァ──────………ガ────……」神の残骸が、剣を桜吹雪のようにまき散らす。

GM(乙):では、最後に待機してた虹咲さんの手番です
虹咲奏:どうしよう。
虹咲奏:じゃあ、せっかくなので。
虹咲奏:《天使の外套》
GM(乙):オォッ
GM(甲):おっイージーエフェクト!
虹咲奏:その姿が塗り替えられる。巨大な口を備えた単眼の竜。
虹咲奏:虹の翼を持つ、異形の始祖鳥だ。
虹咲奏:「さあ───終わらせるぞ」
八王子信彦:「支部長!」嬉しそうにそれを見上げる。
虹咲奏:「13回目は、我ら、盾が阻む!!」
无号・壱号:「──────────……………!」巨大な体躯が、竜の前に立ちはだかる。
何某環:「いいわ。私たちの无号と、貴方の起源種。どちらが本物のレネゲイドの”起源”か、決着を付けましょう」薄く微笑む。
虹咲奏:「くだらんな」
虹咲奏:大きな口が、にやりと、笑んだ。

GM(乙):クリンナップ!
GM(乙):村雨くんの放心が解除されますね
村雨士門:なし!放心が回復かな
GM(乙):それだけかな!

GM(乙):では2ラウンド目をやっていこう!
GM(乙):セットアップ!
虹咲奏:《ショウタイム》今度は何某さんに
岸辺千秋:【得意領域】。ダイスを6個増やします
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+4した(侵蝕率:145->149)
八王子芙美:《虚無の城壁》。ラウンド間ガード値+12。侵蝕2上昇。
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+2した(侵蝕率:108->110)
GM(乙):キャ~~ッ
虹咲奏:虹咲さんを含まない攻撃でダイス-8 もう直ぐ9
村雨士門:なし!
岸辺千秋:あ、侵蝕なんですけど前のもしてないわ
GM(乙):こっそり上げといて~
岸辺千秋:ちょっと待ってね。たぶん自分の手版をしてない。こそ
何某環:この……でかい竜が~~~!
岸辺千秋:八王子芙美の侵蝕率を+6した(侵蝕率:110->116)
岸辺千秋:あまちがえたごめん!!
八王子芙美:ぴゃー
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+6した(侵蝕率:108->114)
虹咲奏:もどした!
八王子芙美:あるあるです
岸辺千秋:ありがとう 守ってくれた女の子にひどい仕打ちですよこれは
GM(乙):あるあるよね
GM(乙):ではイニシアチブ!

GM(乙):行動値11の村雨くんからと見せかけて
无号・壱号:《ブリッツクリーク》。何某さんを即時行動させます。
何某環:私の番ね
GM(乙):そうよ
何某環:オートで《アナザーセルフ》フルインストールの使用回数を一回回復し、そのまま《フルインストール》使用。
何某環:ではいきます。マイナーなし
何某環:《コンセントレイト:オルクス》《形なき剣》《要の陣形》《伸縮腕3》《踊る髪》《スタンボルト》
何某環:choice[村雨,岸辺,八王子]
DoubleCross : (CHOICE[村雨,岸辺,八王子]) → 村雨

何某環:じゃあ対象は虹咲さん、八王子さん、岸辺さん
虹咲奏:《魔獣の咆哮》《フラッシュゲイズ》ダイス-15
何某環:ギィ~~ッ
虹咲奏:虹咲奏の侵蝕率を+5した(侵蝕率:149->154)
何某環:タイタス化したロイス『ヒーロー』を昇華し、判定ダイス+10します。
何某環:タイタス化したロイス『教授』を昇華し、C値-1します。
虹咲奏:岸辺さん!
岸辺千秋:ありがと!
岸辺千秋:「追懐:任意の地点n」【時の棺】 判定を強制失敗させます
岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+10した(侵蝕率:114->124)
GM(乙):では、攻撃は失敗します。

何某環:この世界に主人公などいない。そう思っていた。
何某環:いるとすれば、たった一人、自分だけ。アローン。
何某環:けれど。もし一人ではないのなら。他の誰かが、そこにいるのなら。
何某環:「——参号。『抉って』」
虹咲奏:それは、大きな圧力で潰される。
虹咲奏:質量ではない。光の操作と、起源の獸の存在。その圧力だ。
何某環:「うっとうしい...!十二回も、じゃまして...!」触腕の軌道を修正。狙いを絞って、三人を貫く攻撃へ。
虹咲奏:「……その諦めの悪さを!もっと別の方向に向けろ!!」
虹咲奏:「なぜ、私たちの世界を諦める!!!」
岸辺千秋:虹色の光に先導され、見つける。
岸辺千秋:12回。ここで破壊が繰り返された。いや。それ以上の数ほど、自分が生まれるよりさらに前から、何もかもがこの街では崩れ、壊れ、死んできた。
岸辺千秋:(それを拾い集められる、思い出せる力。日常を守れる力でも、未来を切り開ける力でもない、これこそが、私の)
岸辺千秋:(私の世界の、私の力だ)
岸辺千秋:そして。それが街の破壊を再現する力なら。
岸辺千秋:かつてこの街を12回壊した、それを再現できぬ道理はない。
岸辺千秋:狙って、手繰り寄せる感覚に、体を捩じられるような疲弊を覚えながら。かつて同じ神が同じように壊した、それを《押し戻す》。
岸辺千秋:「いけるか!!!」
GM(乙):空間そのものが蹂躙され、圧縮され、子供の玩具のようにぞんざいに壊された。
GM(乙):そんなおまじないを繰り返した12回分のエネルギーが、何某を襲った。
何某環:「が、ふっ......!」己が繰り返してきた十二度の破壊のフィードバックに、膝を着く。
何某環:「......とことんまで、いけ好かない男ね」

GM(乙):では、改めて行動値11の村雨くんの手番です。
何某環:割り込んでイニシアチブで行動します。
何某環:《マグネットムーブ》。岸辺さんをこちらのエンゲージまで引き寄せます。
岸辺千秋:うわ~~~
岸辺千秋:ひきよせられます。
何某環:ごめんね!村雨くんが攻撃しやすくしたから
何某環:憎悪してもらいな!
村雨士門:八王子芙美のロイスをタイタスに、昇華してバステを打ち消します。
何某環:何~っ
村雨士門:マイナーなし。
村雨士門:メジャーで≪コンセントレイト:ノイマン≫≪マルチウェポン≫≪ヴァリアブルウェポン≫≪コントロールソート≫
村雨士門:対象は壱号。
村雨士門:何も無ければ判定に行きますぜ。
无号・壱号:いいよ~
村雨士門:12dx7 命中判定
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[1,2,2,5,6,6,7,7,8,9,9,10]+10[1,3,5,7,8,9]+6[4,4,6] → 26

村雨士門:丁度超えたな。
无号・壱号:固定値24!ンモ~~ッ
无号・壱号:ガードします。ダメージどうぞ!
村雨士門:削り殺す。
村雨士門:3d10+36 ダメージ
DoubleCross : (3D10+36) → 23[8,8,7]+36 → 59

无号・壱号:ンギ~~ッ
GM(甲):ヒエ~ッ
无号・壱号:倒れます!
无号・壱号:《ラストアクション》!
无号・壱号:これで倒れてたまるか~~!!最後にボコボコにしたるわ~~!
无号・壱号:即座にメインプロセス!
无号・壱号:マイナーなし。
无号・壱号:メジャー、《コンバットシステム》《マルチターゲット》《マルチウェポン》《ヴァリアブルウェポン》《神機妙算》。
无号・壱号:対象は岸辺さんと村雨くん。
GM(乙):妨害エフェクトありますか?
虹咲奏:なしで!
无号・壱号:じゃあ判定するね
无号・壱号:11dx+30
DoubleCross : (11R10+30[10]) → 10[1,4,4,5,5,7,9,10,10,10,10]+10[2,3,5,10]+6[6]+30 → 56

无号・壱号:まわった~わーい リアクションどうぞ~
村雨士門:5dx ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]) → 7[2,3,6,7,7] → 7

村雨士門:よし!食らってやるぞ!!
GM(乙):岸辺さんも対象よ~
岸辺千秋:あ、そうだ
岸辺千秋:4DX+4+0@10 回避
DoubleCross : (4R10+4+0[10]) → 7[1,3,3,7]+4 → 11

岸辺千秋:よよよ…
八王子芙美:では、《崩れずの群れ》《命のカーテン》で岸辺せんせーをカバーします。侵蝕6上昇。
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+6した(侵蝕率:110->116)
岸辺千秋:さすが八王子くん!
八王子芙美:えへん
无号・壱号:ダメージ!
虹咲奏:今回は芙美ちゃんは対象じゃないからダメージは等倍!やったぜ
无号・壱号:6d10+51 装甲有効
DoubleCross : (6D10+51) → 26[9,1,8,1,1,6]+51 → 77

八王子芙美:《デモンズウェブ》。ダメージを-6d10します。侵蝕2上昇。
八王子芙美:八王子芙美の侵蝕率を+2した(侵蝕率:116->118)
村雨士門:うおー!!こちらは消し飛ぶ!!やったー!!!
八王子芙美:装甲12+ガード6+虚無の城壁12で
八王子芙美:6d10+30
DoubleCross : (6D10+30) → 29[6,1,9,1,4,8]+30 → 59

八王子芙美:えーと、18ダメージかな?
GM(乙):ですね
八王子芙美:HP3でまだ生きてます
GM(乙):どうなるかな~?
村雨士門:かったっ
GM(乙):クソ~~~~ッッ
GM(乙):では演出しますね
GM(乙):いやちがうか
GM(乙):更にエフェクト使う人いますか?
村雨士門:はい!
GM(乙):は~い
村雨士門:"トータル・リコール" ≪ラストアクション≫
村雨士門:"マスターエッジ" ≪コンセントレイト:ノイマン≫≪マルチウェポン≫≪ヴァリアブルウェポン≫≪コントロールソート≫
村雨士門:マイナーなしで上記がメジャー、判定行きますね。
GM(乙):はいはい!
村雨士門:12dx7 命中判定
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[2,2,2,3,4,4,5,5,9,9,9,10]+4[1,3,3,4] → 14

村雨士門:対象は環さんで
何某環:ウオ~~ッ
村雨士門:“SECOND・DEAL”≪勝利の女神≫
村雨士門:達成値に+18
何某環:何~~~ッ
村雨士門:達成値31です。
村雨士門:32だわ、テヘペロ
何某環:16dx+13>=32 ドッジ!
DoubleCross : (16R10+13[10]>=32) → 10[1,2,3,3,3,4,4,5,6,6,6,7,7,7,10,10]+8[2,8]+13 → 31 → 失敗

何某環:エ~~ッ
村雨士門:あっぶね~~~~~~~~~
GM(乙):では攻撃は命中!
村雨士門:56+4d10 ダメージ
DoubleCross : (56+4D10) → 56+18[2,7,8,1] → 74

GM(乙):まだどうにか生きてる!

无号・壱号:「………──────────」両手を掲げる。地面に散った剣が、再びゆらりゆらりと舞い上がる。
无号・壱号:春風に吹かれたように軽々と舞い上がり、段々と量を増して渦巻いて、それは破壊の欠片でできた尖塔となる。
无号・壱号:残りのエネルギー全てを込めた攻撃。圧倒的な破壊の残滓がそのまま刀となり、
无号・壱号:村雨くんと岸辺さんを圧し潰そうとする!
八王子芙美:岸辺さんの前には、透明の壁がそびえ立つ……いや。幾つもの大蛇の首が彼を庇っている。
岸辺千秋:「八王子くん……」茫然と。「それに、『ひーくん』」
虹咲奏:羽根は、飛ばさない。
虹咲奏:その目を、見たからだ。心を、見たからだ。
虹咲奏:「───行け」
村雨士門:圧倒的な質量を持った範囲攻撃。避けることも、防ぐことも叶わない。だから、思い出の品を握り締め、目を瞑る。
村雨士門:かち。こち。かち。こち。
村雨士門:きっかり4秒、目を開く。
村雨士門:「阻むのが盾なら、切り拓くのは刃だ」「──やろうか」
村雨士門:今必要なのは村雨士門と言う名の人間ではない。
村雨士門:かつて村雨士門が討った村雨七戸。彼女の驚異的な出力の正体。
村雨士門:それは、無限に広がる未来の自身より電力を徴収する、暴虐の炉心であった。
村雨士門:同じ"漂流者"──"変性意識連続体"である村雨士門にならば、再現することは不可能ではない。
村雨士門:しかし、出力が違う。例え膨大な力を得たとしても、それを自在に扱うスペックが足りない。
村雨士門:だからこそ、逆の事をする。
村雨士門:村雨士門を炉心として、"神"を打倒し得る存在を作り出す。
村雨士門:自身の連続性を客観視できる特殊自我。
村雨士門:「時間」と呼ばれる主観を捉えることが出来る変容した受容体。
村雨士門:故に、その自我の歪みを自身のエフェクトに反映させることができる。
村雨士門:それはロイスと呼ばれる、自己認識を世界に投影する力であるからだ。
村雨士門:ロイス取得 "マスターエッジ"◎渇望/嫌悪
村雨士門:それは、ありえた未来。
村雨士門:それは、ありえざる結末。
村雨士門:それは、今の村雨士門が到達することのなかった形。
村雨士門:己の全てをかけて鍛え上げた刃の具現。
村雨士門:その銘は村雨。
村雨士門:あるいは──。
"マスターエッジ"https://character-sheets.appspot.com/dx3/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFwsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYnMf5qAMM
"マスターエッジ":『最強無敵の"マスターエッジ"
"マスターエッジ":"神"を断つ刃である。
"マスターエッジ":无号・壱号の巨躯が両断される。
无号・壱号:「───────ァァァアアアアァァァアアアア───!」"神"たる存在が悲鳴を上げる。
村雨七戸:「......何だよ」笑う。
村雨七戸:「アンタ、本当に。私のコト...大好きじゃねえか」その銘は村雨。鋼の滴り。
无号・壱号:しかし、断たれた身体の、その赤い瞳がキミを見る。
无号・壱号:「………──────────」それは恐らく生存本能だ。"神"とされる前、その原型となったヒトの。
"マスターエッジ":静かに赤い瞳を見つめる。
"マスターエッジ":「──平行基軸世界、第一電位から第十一電位まで接続──承認。炉心臨界起動」
无号・壱号:ヒトであった時の力、平凡なサイコキネシスで、割れた装甲の欠片をキミに浴びせようとする。
"マスターエッジ":「超高圧電導開始、生体延長通信──レディ。半自立型戦闘兵装"四光・改"、全能力解放」
"マスターエッジ":「十一の門よ、開け」
"マスターエッジ":──光が奔る。
无号・壱号:「──────────ッッ!!」
"マスターエッジ":視認すら許さぬ斬撃の豪雨、防御すら叶わぬ鈍色の暴風。
"マスターエッジ":"マスターエッジ"を中心として展開される万物を斬り裂く絶対殺戮圏。
"マスターエッジ":これこそが、刃を統べる者。
"マスターエッジ":「──道は拓いた。未来を頼む」
无号・壱号:巨躯が刃の嵐に呑まれる。
何某環:触手を展開する間もなく、鈍色の雨に斬り尽くされる。
GM(乙):巨躯が崩れ降ち、後には女一人だけが残った。

GM(乙):次は行動値7の虹咲さんの手番になるのですが…
GM(乙):そのほかにイニシアチブで行動する方はいますか?
岸辺千秋:あ、アルティメイド服を脱ぎ捨てて行動値を8に戻します
GM(乙):は~い
岸辺千秋:字面の酷さには芽を摘むってね
GM(乙):では行動値8の岸辺さんの手番です
GM(乙):ぎゅっ
岸辺千秋:マイナーで【縮地】。エンゲージを離脱。虹咲さんと八王子くんのところへ戻る。


  何某[6] 村雨[11]

    (10m)


虹咲[7] 八王子[5] 岸辺[5]



岸辺千秋:メジャーで「追憶:lost and fouNd」【コンセ】【黒の鉄槌】【破砕の顎】
岸辺千秋:対象は何某さん。
GM(乙):命中判定どうぞ!
岸辺千秋:13dx7+4
DoubleCross : (13R10+4[7]) → 10[1,1,2,2,4,5,5,5,7,9,10,10,10]+6[1,2,2,5,6]+4 → 20

何某環:ム~~ッ
GM(乙):これで通しますか?
岸辺千秋:そしてヒーロー P憧憬/○N反発これを反転と変更。
岸辺千秋:ヒーローたち ○P憧憬/N悔悟。そしてタイタス化し、色ロイスとしての効果(黄)でリアクションをさせません。
何某環:岸辺~~~!
GM(乙):では、そのままダメージどうぞ!
岸辺千秋:ので、ダメージ出します。
岸辺千秋:3D10+28
DoubleCross : (3D10+28) → 14[1,3,10]+28 → 42

何某環:残りダメージ21。
何某環:倒れます。
何某環:復活エフェクトはありません。
GM(乙):戦闘終了です。

岸辺千秋:神を造り、神を飼う女の前に向かいに立つ。
岸辺千秋:「これが君一人のものならば、私一人の思い出で終わらせる」
岸辺千秋:「これがみんなの意思だなんて、とても、言えないからな。神様に皆が勝つように、君にぼくが勝つんだ」そして。
岸辺千秋:引き寄せる。時間、空間。
岸辺千秋:追憶する。追想する。追懐する。
岸辺千秋: 
岸辺千秋:父に連れられて怪獣映画を見に行った映画館。
岸辺千秋:はじめての彼女が手袋をくれたカフェ。
岸辺千秋:大学の歓迎コンパで飲みつぶれて吐いた道路。
岸辺千秋:院に入って、研究の道に進もうと決めた日の丘。
岸辺千秋:どれも、いまはもうない。気がつけば壊されて、なくなっていたから。
岸辺千秋:そして。
岸辺千秋:思い出すのは。
岸辺千秋:ひとつの民家が壊れるだけの、衝撃。
岸辺千秋:縁側には、誰もいない。人を再現することはできない。
岸辺千秋:風鈴の音も聞こえない。ブラウン管の光も漏れない。
岸辺千秋:ただ、壊されて、失われるだけの。
岸辺千秋:「違う」
岸辺千秋:「私はヒーローじゃない。でも、誰かが忘れてきたことを、覚えていることはできる」
岸辺千秋:「ぼくは君の神様より傲慢さ」
岸辺千秋:「いくらでも知っていける」
岸辺千秋:「いくらでも証明できる」
岸辺千秋:「いくらでも繋いでいける」
岸辺千秋:「いくらでも拾い集められる、そういう人間に、なりたいと、ぼくは!」
岸辺千秋:失われたものを忘れずにいられるように———《lost and foundロスタンドファウンド》に。
岸辺千秋: 
岸辺千秋:手を伸ばす。誰かが造った家を、誰かが造った機械が壊す、そんな日常の風景のように。
岸辺千秋:衝撃が降り注ぐ。
何某環:「なによ——むかつくわね。『自分がこの街を一番好きだ』って顔、しちゃって」降り注ぐ街の記憶の欠片を見ている。
何某環:これが日常。憶えられ、想いだされ、そして懐旧される。そんな、普通で普通な毎日を、彼は——ずっと、拾って、集めて。
何某環:昨日と同じ今日。今日と同じ明日。そう思っていた。けれど違った。今、目の前の男に教えられたのだ。
何某環:世界は確かに、変貌していた。
何某環:「私の、負けよ。私の夢の負けよ」呟く。
岸辺千秋:「やった」子供のように笑う。
何某環:「......私のことも、覚えていてくれる?」
岸辺千秋:「当たり前だろ。いなくなるみたいなことを言うんだな」
岸辺千秋:「いなくなっても、覚えているが。それができない奴じゃないって知ってるだろ?」
何某環:「......馬鹿ね。本当に、子供みたい」静かに、わらって。十三回目の未来に向かうように、手を伸ばす。
何某環:環状線を巡り続けた魂は、やっと。未来へと向かう岸辺に手を掛けたのだ。
何某環:「大丈夫よ、いなくならないわ。あなたも、私も、この街も」
岸辺千秋:「ああ。なにひとつ失われていないと。証明してやるさ」
何某環:これまでの人生:全てきっと、失われた 〇P:否定/N:猜疑心 このタイタスを昇華せず、倒れます。

GM(乙):ぐ にゃ  り
GM(乙):空間が歪み、本来の意味で、崩壊を始める。
GM(乙):子供の夢を詰め込んだ、行き止まりを繰り返す秘密基地は、こうして崩壊し、
GM(乙):そしてキミ達は、街へと帰るのだった。
GM(乙):また、日常が始まる。
GM(乙):シーンを終了します。


バックトラック


GM(乙):バックトラック!
岸辺千秋:イェーー
GM(乙):今回のEロイスはこちら!
Eロイス
【无号・参号機】《愚者の契約》*7個
【无号・壱号】【无号・弐号】《尽きせぬ力》*12個

GM(乙):合計19個です。振りたい人は振ってね
虹咲奏:ふりまーす
岸辺千秋:たくさん!ふらないわけなし
虹咲奏:154-19d10
DoubleCross : (154-19D10) → 154-101[6,6,10,8,3,3,6,3,1,3,6,9,4,9,2,5,6,6,5] → 53

八王子芙美:ふります!
八王子芙美:118-19d10
DoubleCross : (118-19D10) → 118-111[5,10,7,4,7,1,3,4,5,6,2,8,10,7,2,3,10,10,7] → 7

虹咲奏:めっちゃへった
八王子芙美:!?
"マスターエッジ":振ります。
虹咲奏:倍振り
虹咲奏:53-12d10
DoubleCross : (53-12D10) → 53-64[4,3,3,2,7,4,9,10,2,10,2,8] → -11

"マスターエッジ":143-19d10
DoubleCross : (143-19D10) → 143-95[9,10,1,5,1,3,5,8,1,7,4,4,10,4,1,7,3,9,3] → 48

八王子芙美:この場合倍の方がましなやつだ
八王子芙美:7-12d10
DoubleCross : (7-12D10) → 7-57[4,9,1,10,8,4,4,7,1,3,4,2] → -50

岸辺千秋:岸辺千秋の侵蝕率を+8した(侵蝕率:124->132)
八王子芙美:wwww
GM(乙):村雨くん、どっかのタイミングで名前戻してねw
GM(乙):一般人に戻っちゃった
岸辺千秋:また最後の侵蝕足してなかったアホなのでたしてから
村雨士門:大丈夫です。戻ってきたので名前も戻りました
岸辺千秋:132-19d10
DoubleCross : (132-19D10) → 132-93[10,1,7,4,4,1,9,6,1,10,2,6,6,3,3,5,5,6,4] → 39

虹咲奏:3点です
村雨士門:ラスアク後の蘇生に虹咲支部長のロイスを使ってるので、倍振りで6個
村雨士門:48-6d10
DoubleCross : (48-6D10) → 48-30[2,3,10,5,7,3] → 18

岸辺千秋:39-6d10
DoubleCross : (39-6D10) → 39-45[6,9,7,6,9,8] → -6

GM(乙):一般人に戻っちゃった
岸辺千秋:私も一般人だったみたい
GM(乙):じゃあ虹咲さん3点、他3人は2天
GM(乙):2点
岸辺千秋:わーい!
GM(乙):ですね!おかえりなさい!
岸辺千秋:ただいま~
八王子芙美:ただいまーー
虹咲奏:ん、みんな倍振りでは?
八王子芙美:あっ自分も3点かな
虹咲奏:倍振りは3点固定よ
村雨士門:ふふっ 倍振りなので3点ですね!
GM(乙):あ、倍振りか
GM(乙):ごめんねえ
GM(乙):もうだめだ
GM(甲):おかえり!みんなよく頑張った!
八王子芙美:大丈夫よ!
岸辺千秋:だめじゃないが(過激派)
岸辺千秋:わーい
八王子芙美:お疲れ様でした! よかったねー!!
虹咲奏:ただいまよー
八王子芙美:ただいま!
村雨士門:やったー!
GM(甲):GM(乙)もめちゃくちゃ頑張ってるよ~
村雨士門:ただいま世界!おかえり未来!
GM(乙):経験点配布はEDまで終わってからやるね~
八王子芙美:あいさー
岸辺千秋:はあい!
虹咲奏:はーい
村雨士門:はい!


マスターシーン


GM(乙):昭環年代が崩壊した後。
GM(乙):彼女の頭上には、本物のN市の空が広がっている。
何某環:(......”セブンブリッジ”は。あの村雨士門の、大切な人だったのだろうか)
何某環:追憶する。追想する。追懐する。
何某環:岸辺千秋の言う通り、何一つ失われてはいないとするのなら。
何某環:彼女を呼び出し、思い出をほじくり返した自分が、やるべきことは。
何某環:────ライターに火を点け、煙草をくわえる。それが、己の中の最後の”神”を作動させる合図だった。

无号・参号:《愚者の契約》を使用し、何某環の願いを叶えます。
何某環:村雨七戸を帰還させてください。
无号・参号:ではその願いを叶え、村雨七戸を生存させます。
无号・参号:代償として、无号の神達は跡形もなく消失します。

何某環:「ばいばい、わたしの神様」
GM(乙):真新しいヒールを皮肉げに見下ろして、女はひとりぼっちで一歩を踏み出した。
GM(乙):シーン終了。


エンディング1 虹咲 奏


GM(乙):虹咲支部長のエンディング。
GM(乙):八王子兄妹とワイワイとしてもらいます~。
GM(乙):場所は第一支部がいいですかね
虹咲奏:あっはい!
GM(乙):もしよければ、虹咲さんに場所の描写をしていただいた方がいいかな~と思ってたんですけど
GM(乙):大丈夫でしょうか…?
虹咲奏:はいはい
虹咲奏:大丈夫ですよー!
GM(乙):わ~い!じゃあぜひお願いしたいです!
GM(乙):じゃあやっていこうねえ

GM(乙):N市 UGN第一支部。
虹咲奏:応接室
虹咲奏:ゆったりとしたソファに、一通りのティーセット。
虹咲奏:寛げるスペースの多い第一支部においても、とりわけ落ち着いて話のできる部屋だ。
虹咲奏:主に事件の対応に来たイリーガルとの接触に用いられるが
虹咲奏:今日は……
虹咲奏:「二人とも、今回はご苦労だった」
八王子信彦:「うす!ホンットにお世話になりました!」ペコッと頭を下げる。
八王子芙美:「……お疲れ様でしたっ」
八王子芙美:いつもの少し不機嫌な顔で、ソファに腰掛けている。
虹咲奏:「お前たちがいてくれたからあの難局を乗り切ることができた」
虹咲奏:「本当にありがとう」
虹咲奏:君たちの前には、君たちがリクエストしたお茶が入っている。
八王子芙美:「……なんか、改めて言われるとむずむずするな……」居心地が悪そうな顔。
八王子信彦:「ばかやろおまえ、もっと素直な対応をだな…」妹を肘でぐいぐいする。
八王子芙美:「しーりーまーせーんー」
虹咲奏:「ふふ」
虹咲奏:「仲が良い」
八王子芙美:「良くないです」
八王子芙美:「良くないもん!」
八王子信彦:「良いだろ! 良いよな?」
八王子芙美:「ないですー」
八王子芙美:「……別に悪くもないけど」
虹咲奏:「そうかそうか」
八王子信彦:「すいません、思春期で…。あっそんで、もう芙美は一通り研修とかも受けたんで」
虹咲奏:「ああ。イリーガルとしての登録もいつでも可能だな」
八王子信彦:「これから……」芙美を見る。「どうすんだよ? イリーガルになんの?」
八王子芙美:「……考え中」
八王子芙美:「UGN、最初思ったより悪の組織とかじゃないってことはわかった」
八王子芙美:「支部もなんか……意外と雰囲気いいし」周りを見る。
八王子芙美:「でも、もうちょっと考えたい、です。私なりに、ちゃんと」
虹咲奏:地下だが、大きな画面に綺麗な映像が流され続けている。調光の関係もあり、閉塞感はない。
八王子芙美:まっすぐに虹咲さんを見る。
虹咲奏:「それがいいだろう。望むなら、今まで通りの生活を続けても構わない」
虹咲奏:「そして、イリーガルにならなくとも」
虹咲奏:「探究の道は拓かれている」
虹咲奏:視線を正面から受け止める。
八王子芙美:「……探究、か」
八王子芙美:「なんか岸辺せんせーみたい」少し笑う。
虹咲奏:「お前は岸辺となかなか意気投合してるようだったじゃないか」
八王子芙美:「あのせんせー、なんか面白いんだもん」
虹咲奏:「そうだな………それには同意だ」
八王子芙美:ミルクティーをゆっくり飲む。
八王子信彦:「支部長も、なんか話したんですか? 岸辺先生と」
虹咲奏:「ああ、少し……うん。大学に行ってみてはどうか、と勧められた」
八王子信彦:「へえ! 大学!」目を丸くする。
八王子信彦:手にあるのはアールグレイだ(それしか知らないからそれを言った)。
虹咲奏:「とうに諦めていたのだがね。いくつになってからも行けるのだと」
八王子芙美:「はー……」
虹咲奏:「来年を無事に迎えて……一区切りがついたら、少し勉強してみようかと思っているよ」
八王子芙美:「……あっ、そしたら」
八王子芙美:「虹咲さん、私と同じ年度とかになるのかも」
虹咲奏:「なるほど、芙美と同級生か」
八王子信彦:「ブッ」小さく紅茶を噴く。
虹咲奏:「それは………ふふ。面白いな」
八王子芙美:「えー、やっぱり星辰館? 一緒の講義取ろうよー」
八王子信彦:「っな……し…信じられねえ…!」
八王子信彦:「芙美と支部長が…同級生って……」
八王子芙美:「別にいいじゃん」腰に手を当てる。
虹咲奏:「学ぶもの同士、常に対等だ」
八王子信彦:「……何か学びたいことあるんですか? やっぱ街の歴史とか?」
八王子芙美:「岸辺せんせーのとこだ」
虹咲奏:「…………学びたいこと…………」
虹咲奏:「そういえば、考えてなかったな……」腕組みをして
八王子信彦:「はは、じゃあ考えとかねえと」
八王子芙美:「私も特に進路決めてないよ。一緒一緒」
八王子芙美:「決めてないってことは」
八王子芙美:「これからなんでもできるっていうこと、とか」
八王子芙美:「そういう感じのやつ」
虹咲奏:「……ああ、そうだな」
八王子信彦:「何それ。良い事言うな」
虹咲奏:「我々の目の前にはあらゆる可能性が開かれている」
八王子信彦:「何せ、生きてますからね。今回も、どうにか」
八王子芙美:「あっ、虹咲さんの言い方の方がかっこいい」
八王子信彦:「そりゃそうだ」
八王子芙美:「どうにかじゃなく生きててほしいー」
虹咲奏:「言い換えただけだよ」
虹咲奏:「……」
虹咲奏:目を細める。
虹咲奏:「………生きて、いるんだな」
虹咲奏:「私は」
八王子信彦:「………」「そうすよ」
八王子芙美:「そうだよ」
八王子信彦:「支部長は、生きてます。んで、おれ達が後ろにいて」
八王子信彦:「あんたに守られて生きてる」
八王子芙美:「……ずっと守ってばっかりじゃ大変そうだから」
八王子芙美:「今回は、私がちょっと手伝ってあげたんだよ」
虹咲奏:「………」償いきれないと思っていたし、思っている。
虹咲奏:それでも、今ここに、生きてることは。
虹咲奏:例えばこの二人がこうして一緒にいること
虹咲奏:そういうことに、繋がっているのだと。
虹咲奏:「………ありがとう」
虹咲奏:生きて、いられる。
虹咲奏:少しだけ、自分が生きることを。許すことができる。
虹咲奏:自分が、何を喰らっていたとしても。
虹咲奏:「本当に……ありがとう」
八王子芙美:少しぽかんとしている。
八王子芙美:大人にこんな風に礼を言われたことがないので。
八王子信彦:「そっ、そんなにメチャクチャお礼を言われるほどのことじゃ………」瞬きして。
八王子芙美:兄と少し顔を見合わせる。
八王子信彦:「………芙美、返事、返事」ぐいぐい。
八王子芙美:「……変なの」
八王子芙美:「でも……うーんと」
八王子芙美:「虹咲さんが嬉しいなら、私も嬉しいよ」
八王子芙美:「ねー、にー」
八王子信彦:「いやお前、何様だよ……」困ったように、少し視線を巡らせた後。
八王子信彦:「……まあでも。確かに。なんか言えるタイミングだから言っちゃいますけど」
八王子信彦:「おれだけじゃないですからね、支部長のこと慕ってるやつ」
八王子芙美:「お子様なので。社交辞令とかは気にしないの」べっ、と舌を出す。
八王子芙美:「だから、全部ほんとのこと言ってるよ、私は」
虹咲奏:「………ん、……」
虹咲奏:眦を下げて、はにかむように笑う。
虹咲奏:「……幸せ者だな、私は」
八王子信彦:「どんどん噛みしめちゃってください」冗談めかして言って笑う。
虹咲奏:「ああ………私も、お前たちのことを頼りにしている」
虹咲奏:「いてくれて嬉しいよ」
八王子信彦:「うす! 何せここは、N市っすからね」にかっと笑う。
八王子信彦:「毎日、世界を救っていきましょう!」
八王子芙美:「毎日は多いよ!!」
八王子信彦:「いやマジですげーんだって! マジで!」
八王子芙美:「ええー、そのレベルなの!?」
虹咲奏:「大袈裟ではないんだな、これが……」
虹咲奏:「毎日、世界を守っているよ」
虹咲奏:「それが、私たち、UGNだからな」
GM(乙):シーンを終了します。


エンディング2 村雨 士門


GM(乙):次のエンディング。村雨くんのエンディングです。
GM(乙):時計店「ラミー」に七戸さんが会いに来ます。
GM(乙):最初の時計店の描写だけこちらで行いますね
村雨士門:はい。

GM(乙):N市第九地区、時計店「ラミー」。戦前よりこの街に根付く、“時”を売る由緒正しい店。
GM(乙):そして同時にここは、キミの師だった、FHエージェント“マスターエッジ”村雨七戸──そのセーフハウスでもあった。
GM(乙):あの昭環時代から帰還したキミは、今日もこの店に居る。
村雨士門:ジャンルを問わず集められた映画のテープやDVDが揃った小型のシアター。
村雨士門:派手さは無いが質の良い調度品が並んだカフェスペース。
村雨士門:壁にはコートと共にオレンジのキャスケット帽が無造作に掛けられている。
村雨士門:「さて、珈琲豆はどこにあるのか……あぁ、そっちか」
村雨士門:少々不慣れな様子で珈琲を淹れる準備をしている。
村雨七戸:からん、ころん。ドアベルの開く音。
村雨七戸:「邪魔するぜ」
村雨士門:声のした方へと目を向ける。
村雨七戸:「よう。幽霊でも見たような面してるな」
村雨士門:「幽霊と言うか、実際幽霊みたいなもんじゃないのか?」
村雨士門:「……アンタが村雨七戸か。始めまして…では、ないんだよな」
村雨七戸:「ところがどっこい、脚もある。一緒にダンスしてやってもいいぜ」にやりと笑う。
村雨士門:「あー…そうか、そういう関係なのか?」
村雨士門:幽霊でも見たような顔と言うより、まるで初対面の人間を見たような顔をしている。
村雨七戸:「バーカ。冗談に決まってるだろ」どっかりとソファに腰かける。
村雨士門:「ん、そうか」
村雨七戸:「......っつーか、随分他人行儀だな。昭環時代でのこと覚えてねえのか?まさかな、ハハ」
村雨士門:「いや、覚えてはいるぞ」
村雨士門:「ただ、なんと言うか、そうだな。記憶はあるんだ」
村雨七戸:「......?」
村雨士門:「なんというか…そう、それを俺が経験したものだと認識が出来てない」
村雨士門:「まるで、他人の記憶が無理やり脳にブチ込まれたような感覚でな」
村雨士門:「アンタのことも、UGNの連中のことも覚えちゃいるんだ」
村雨士門:ロイス変更 村雨七戸 懐旧/◎忘却
村雨七戸:「それは......”映画を見てる”ようなモン、ってこと......なのか?」呆然とした様子で訊く。
村雨士門:「あぁ、いい表現だな。そうだな、そういう感じだ」
村雨士門:少し困ったように笑う。
村雨七戸:「いや、違うだろ......そうじゃねえ。なんでそんなことになってる? オイ。ふざけやがって」
村雨士門:「そうは言ってもな。アンタも俺と過ごした記憶は無い訳だろ?」
村雨七戸:「......まあな。そういう意味じゃ、お互い様か」
村雨七戸:勝手に口説きに来やがったくせに、と呟く。
村雨士門:「まぁ。そういうこと」
村雨士門:「と言っても全部忘れた訳じゃないよ。多分俺は…アンタの事が好きだったんだろうな、とは思うし」
村雨七戸:「今は。生活する分には。問題はねえのか」
村雨七戸:「......新しく会った奴の思い出も、そう...映画を見てるヤツみたいになっちまうのか?」
村雨士門:「あー、そうだな。例えば物がしまっている場所とか、人の名前とかは記憶としてはあるよ」
村雨士門:「だから、そうそう見抜けないとは思うけどね」
村雨七戸:「”漂流者”のフィードバックか。神をブッ殺すためとはいえ、随分な無茶をしたな」
村雨七戸:「あるいは、それほど...その時のアンタが、未来をつかみ取りたかったのか」
村雨士門:「どうかな…。多分村雨士門は、ただ寂しかったんじゃないかな」
村雨七戸:「寂しかった」
村雨士門:「だってそうだろ?好きだった相手がさ、自分との記憶を持ってなくて」
村雨士門:「それでも、亡くした相手そのものじゃなくても、どうしても惹かれてしまって」
村雨士門:「アンタは、村雨士門が好きだった村雨七戸とは別人だろ?」
村雨七戸:頷く。能力と人格が再現された、リメイク映画のようなものだ。
村雨士門:「だったらさ、やっぱり悲しいじゃないか」
村雨士門:「だからまぁ、これでいいのさ」
村雨七戸:「......喉が渇いたな。何か飲みモン頼めるか」ため息を吐く。
村雨士門:さて、村雨七戸は何が好きだったのかと考え。
村雨士門:冷蔵庫から一本の瓶を取り出す。
村雨士門:林檎ジュース。村雨士門が好きだった物。
村雨士門:グラスを二つとって、村雨七戸の正面に座る。
村雨士門:これが、今の2人の距離。
村雨士門:手を伸ばしても、僅かに届くことは無い近さ。
村雨士門:「……アンタも俺も、お互いを覚えてないんだ」
村雨士門:グラスにジュースを注いで、彼女の前に。
村雨七戸:受け取る。一気に飲み干す。
村雨士門:「おい、とっておきを出したんだからもっと味わってくれよ」
村雨士門:「ま、いいけどな」と笑って自分のグラスにも。
村雨七戸:「うるせえ」そっぽを向く。
村雨士門:「なぁ、村雨七戸」
村雨七戸:「...なんだよ、村雨士門」
村雨士門:「これから知っていけばいいさ。お互いすぐ死ぬような輩じゃねぇんだ」
村雨士門:「幸いにして、未来は続いてる」
村雨士門:「これから先も、ずっと」
村雨士門:「だから、これから思い出を作っていこう」
村雨七戸:「良いのか?」瓶からジュースを取って、もう一度自分のグラスに注ぐ。
村雨士門:「いいさ」
村雨士門:「それとも、嫌か?」
村雨七戸:「アンタがアタシにこだわる理由は、もうないだろ。アタシがアンタを縛る理由になるのは、嫌だよ」
村雨七戸:そう言いながら、不安げな猫のような瞳で、村雨くんをちらりと見る。
村雨士門:「なんだよ、案外臆病なんだな」
村雨士門:「一緒に居よう、村雨…いや、七戸」
村雨士門:「僕と一緒に居て欲しい」
村雨士門:ほんのすこしだけ、不安そうな表情を浮かべて。それでもはっきりと。
村雨七戸:「あ、の、なあ.......」顔を、上に。その次は意味もなく左右を見渡して、最後に下に。
村雨七戸:「情けねえ.......」は~~っ、と。ため息を吐く。
村雨七戸:「何が情けねえって」
村雨七戸:「こんなガキの言うことに乗せられてる自分が、一番情けねえよ.....」恥ずかしそうに、見つめて。
村雨士門:「安心して、きっと夢中にさせてみせるから」
村雨士門:グラスを近づける。
村雨七戸:「ハ。そういうセリフはな、後二、三年してから言ってみやがれ」こつりとグラスを近づける。届いた。
村雨士門:これが、今の2人の距離。
村雨士門:お互いが手を伸ばせば触れ合える、そんな近さ。
村雨士門:この距離がこれからどうなるのかは──。
村雨士門:今は秘密。
GM(乙):シーンを終了します。


エンディング3 八王子 芙美


GM(乙):次は八王子さんのエンディングです。
GM(乙):にーと会話してもらうんですけど、ご希望のシチュエーションはありますか?
GM(乙):GMが考えてたのは、深夜に何かの任務から帰ってきたにーを芙美ちゃんが待ち受けてる、みたいなシチュエーションでした
八王子芙美:おお
八王子芙美:えーっとですね、
八王子芙美:一緒に道を歩きたいかも
GM(乙):はいはい
GM(乙):街をね!
八王子芙美:高台の道とかを
八王子芙美:時間はいつでもいいので、街を見たい
GM(乙):じゃあ休日の昼にしましょう~
八王子芙美:はい!

GM(乙):とある休日。キミは兄の信彦とともに、市の外れにある、とある公園に向かっていました。
GM(乙):山の中腹にある公園で、街を見下ろせる展望台が有名だ。
八王子信彦:「は~……。登山だなこりゃ」
八王子信彦:「ていうか寒くね?」
八王子芙美:いつもの、オーバーサイズのモッズコートを着て歩いているが……。
八王子芙美:「待って……待って……くしゅん」
八王子芙美:「寒いー! 寒波ー!」
八王子芙美:「にーは足が速いしー!」
八王子信彦:大股に先を歩いていたが、くるりと振り向く。
八王子信彦:「いや~、足が長くて悪い悪い」
八王子芙美:「うっさいうっさい」蹴ってやりたいが、いかんせん少し前にいる。
八王子芙美:「三年になるまでには伸びるもん。モデルくらいになるもん」
八王子信彦:「もう成長期終わりだろー」けらけらと笑う。
八王子芙美:それでもなんとか近づく。
八王子芙美:「にーはそういうことばっかり言う!」
八王子芙美:「あー」
八王子芙美:「じゃあどうしよっかなー」
八王子信彦:「んー?」
八王子芙美:「言い忘れてたことがあったんだけど、言うのやめよっかなー」
八王子信彦:「えーなんだよー」
八王子信彦:「言えよー。そういうのずるいだろ」
八王子芙美:「ふーん」鞄からペットボトルのお茶を出して、一口。
八王子芙美:「ぷは」
八王子芙美:「……こないだ、あっちで神様と戦った時」
八王子芙美:「にー、かっこよかったよって」
八王子信彦:「…………」
八王子芙美:「言われたかったら妹を虐げるのをやめなさーい」
八王子信彦:「………ん~~~」
八王子信彦:「ちょっと聞こえなかったな~」
八王子芙美:「はー?」
八王子信彦:「もう一回言ってくれないと聞こえないな~」
八王子芙美:「にーが嘘ド下手クソなのは知ってるんだからね!」
八王子芙美:「いろいろ隠そうとしてたけど、かえって怪しかったんだからね!」
八王子芙美:「戦ってるにーはかっこよかったです!」
八王子信彦:「ブッ……はぁ!? 怪しくなかっただろ!どう見ても完璧!」
八王子信彦:「戦ってないにーもかっこいい!」
八王子芙美:「そんなこと言ったら、私がただにーのこと好きな人みたいになるでしょ!」
八王子信彦:「えっ、おお……」
八王子芙美:「にーはすぐ調子に乗るから、そこまでは言いませんー」
八王子芙美:腕を組む。
八王子信彦:「………」楽しそうにその様子を見て目を細める。
八王子信彦:「はいはい。じゃあとりあえず、虐げるのはやめますよ」
八王子芙美:「やった。着いたら自販機で甘い紅茶買って」
八王子信彦:「まだそのお茶残ってるだろ!」
八王子芙美:「体力使ったから甘いのが飲みたいのー」
八王子信彦:「お前………」
GM(乙):そんな調子で話していると、すぐに展望台に辿り着く。
八王子芙美:「着いた着いたー」広々としたスペースに嬉しそうにする。
八王子芙美:自販機のことはちょっと忘れた。
GM(乙):冬の昼らしい、透き通るような空気の中、大都会・N市の遠景が見える。
八王子信彦:「はいはい、じゃあそこいろよ。甘い紅茶ね」
八王子芙美:冷たい風に髪を揺らして、景色を見ている。
八王子信彦:小走りに自販機に向かっていく。
八王子芙美:「あ、忘れてた。やったね」
八王子芙美:(……私の住んでる街)
八王子芙美:(私の……)
八王子芙美:見下ろす。十三の地区に分かたれた、大きな街。
八王子芙美:他の歴史に上書きされるところだったという。今は、その片鱗もない。
八王子芙美:数年を暮らした街。好きになれなかった街。それでも思い出はあって、例えば、今回みたいな大事件も。
八王子芙美:(……絆、か。この街にもあるのかな)
八王子芙美:思う。自分が結んだ数々の絆を。
八王子芙美:友人。普通に友達だが、でも、何か隠してはいないかと疑っていた。
八王子芙美:八王子信彦。親愛なる唯一の兄。いなくなると不安だから、ちゃんといてほしい。
八王子芙美:虹咲奏。UGNのやっていることには興味がある。敬意を持って高い壁を仰ぐような気持ちもある。
八王子芙美:岸辺千秋。自分と近いところがある、大人にしては、やっぱりちょっと不安もあるかも。
八王子芙美:村雨士門。とても頼りになる仲間。こちらは反対に大人びすぎていて心配だけれど。
八王子芙美:……何某環。ずっと腹を立てていた気もする。けど、もうそれも消えてしまった。
八王子芙美:気持ちにはいつも裏表があって、簡単にひとつとは言えない。
八王子芙美:N市。
八王子芙美:隠れていたものが見つかって、それでもまだ不可解なことはたくさんある、危険な街。
八王子芙美:毎日世界を救わなきゃならないくらいに。
八王子芙美:ロイス感情を変更します。
八王子芙美:PN反転して、守護/○苛立ちに。
八王子芙美:だから、八王子芙美は笑ってこう思う。
八王子芙美:(私、この街が嫌い)
八王子芙美:(すぐに好きになれるとか、そういうのじゃない)
八王子芙美:(でも)
八王子芙美:ずっと隠してきた秘密も、隠されていた真実も、なくなってしまったものも、今ここにあるものも。
八王子芙美:守ってきた人たちも、壊そうとする人たちも、きっと大勢いて。
八王子芙美:気持ちにはいつも裏表があって、簡単にひとつとは言えない。
八王子芙美:ネガティブで蓋をしたポジティブも、きっと確かにここに……心の中にあるのだ。
八王子芙美:「でも、守るよ。きっと」
八王子芙美:N市へのロイスをSロイスに指定します。
八王子芙美:苛立ちを抱えたままで、ずっと。
八王子信彦:「芙美」ふいに、君の頬に、あたたかいミルクティーの缶が押し当てられる。
八王子芙美:「あっつ!」
八王子芙美:「びっくりしたあ……浸ってたのに!」
八王子信彦:「ははは」けらけらと笑う。
八王子信彦:「ボーッとしてたの間違いじゃなくて?」
八王子芙美:兄にはいろいろな話がある。まだ怒ってないとは言えない。
八王子芙美:「してませんー」
八王子芙美:でも、まずはここから。
八王子芙美:「あのねえ、にー」
八王子信彦:「ん?」言いながら、缶コーヒーのプルタブを開けている。
八王子芙美:「ご報告」
八王子信彦:「なんですか、芙美さん」
八王子芙美:「私ね、イリーガルになろうかと思うんだ」
八王子芙美:「ここのこと、私、好きじゃないよ」
八王子芙美:「でも、だったら私が動かなきゃダメでしょ」
八王子信彦:「……避難訓練が多すぎって話したよな」
八王子芙美:「うん」
八王子信彦:「ガス漏れも多すぎ。道路工事も多すぎ。ふいの停電も多すぎ」
八王子芙美:「お父さんの本社のビルも急に工事してた」
八王子信彦:「あったあった。……じゃあさ、芙美」
八王子信彦:「どうする? 今度、同じ話を別の友達にされたら」
八王子信彦:「なんて言うわけ?」
八王子芙美:「何それ怪しいねって言う。そう言ってあげる」
八王子芙美:「それで、話を聞いてあげる」
八王子芙美:「……多分、それでいい人は多いはずなの」
八王子芙美:「私もそうだったから」
八王子芙美:「聞いてくれるだけでいいんだよ」
八王子芙美:「そうじゃない人は……そうだなあ」
八王子信彦:「うん」目を細めて、街を見下ろす。
八王子芙美:「にーよりは上手く撒いて見せるよ」
八王子芙美:「……何かを隠すのが必要なことがあるのは、わかった」
八王子芙美:「だから、私が間に立って、どっちも守りたい」
八王子信彦:「そっか」手を伸ばして、頭を撫でた。「……芙美」
八王子信彦:「ありがとな。来てくれて」
八王子信彦:「うまく撒けなくても、良い事もあるもんだ」
八王子芙美:「にーは……」
八王子芙美:大人しく撫でられている。
八王子信彦:「んあ?」
八王子芙美:「にーは、ありがとう」
八王子芙美:「ずっといてくれて」
八王子芙美:「私を守ろうとしてくれて」
八王子信彦:「……じゃあ、次は芙美の番だ」
八王子信彦:「守るんだろ?全部」
八王子芙美:「……うん」
八王子芙美:遠い街並みを見る。十三の地区。十三の支部。そして、傍らには十三の首を持った歪な透明のヒドラ。
八王子芙美:「守るよ。だって大変なんでしょ?」
八王子芙美:「毎日世界を救わなきゃ!」
八王子芙美:屈託のない顔で笑う。
八王子信彦:「そう、毎日ヒーローだ」こちらも笑う。おなじような目尻の形になる。
八王子芙美:笑ったまま、思う。
八王子芙美:昨日と同じ今日も、今日と同じ明日も、きっとない。
八王子芙美:世界はとっくに変貌していて、自分は出遅れたような気すらしていて。でも。
八王子芙美:それでも、未来に向けて歩き出す、その瞬間まで、あと。
八王子芙美:(ひい)
八王子芙美:(ふう)
八王子芙美:(みい)
八王子芙美:"カウントスリー"八王子芙美は、確かに一歩を踏み出した。
GM(乙):シーンを終了します。


エンディング4 再会、そして


GM(乙):つぎは合同エンディングです。

GM(乙):その日、遺産管理局との打ち合わせを終えた虹咲支部長は、そのままN市博物館にて
GM(乙):他の面々と合流しました。
虹咲奏:「……まさかこんなところでまた会うことになるとは……」
岸辺千秋:「虹咲さん、休むということを知らんのか……?」
八王子芙美:「虹咲さ……えーと、支部長!」
村雨士門:「ドーモ」片手を挙げて軽く挨拶。
虹咲奏:「何、まだまだやることは山積みだからな」
虹咲奏:「ともあれみんな元気そうで何よりだ」
岸辺千秋:「そうなんだろうが……心配になるぞ。八王子くん、見張っててくれよ」
岸辺千秋:「イリーガル、になったんだろ」
八王子芙美:「えっそれは正規の人に言ってほしい……」
村雨士門:「あぁ、それでか。呼び方変わってるの」
虹咲奏:「芙美にそんな役割を押し付けるのはな……」
岸辺千秋:「正規の人をほとんど知らないんだよ」がっくし。
八王子芙美:「そうだよ! いろんなこと知れてすごく楽しい」
八王子芙美:「ふふふ、私はちょっと知り合いが増えた」嬉しそうにしている。
岸辺千秋:「私のことも勧誘してくれてもよかったんだぞ。先を越された」
虹咲奏:「イリーガルはあくまで協力者だ。有事の時以外に拘束するわけにはいかない」
虹咲奏:「もしイリーガル登録する気になったらいつでも言ってくれ」
村雨士門:「岸辺さんはなぁ。イリーガル、どうかなぁ~」
八王子芙美:「そうだよ、書類の書き間違えやすいところ教えてあげるからね、せんせー」
岸辺千秋:「ふむ……じゃあ、今度学会が終わったときにでも……と、どうした村雨くん」
村雨士門:「任務そっちのけでフィールドワークしそうじゃない」
岸辺千秋:「……」
村雨士門:「気になった方へふらふら」
岸辺千秋:「……でも書類仕事はけっこう得意だぞ」
岸辺千秋:「八王子くんよりうまい」
虹咲奏:「書類は機密事項も多いからな……」
八王子芙美:「なっ」
村雨士門:「うわっ、大人気ない」
八王子芙美:「当たり前じゃん! 大人が高校生より書類下手でどうすんの」
村雨士門:「八王子、さんに張り合ってどうするのさ」
岸辺千秋:「ぐっ……」
岸辺千秋:「それはそうだが、年の功くらい張り合いたいだろう…!」
八王子芙美:「勝ち確したいの……?」
虹咲奏:「まあフリーランスだとしても」
岸辺千秋:「したいかと言われればしたいな」
虹咲奏:「何かあったときに協力してもらえればこちらは十分すぎるほど助かる」
岸辺千秋:「ああ。協力したいと思っているよ」
村雨士門:「イリーガル登録してなくても、協力者ってのは結構いるからね」
岸辺千秋:「そうなのか。村雨君もそうだったかね」
八王子芙美:「あ、お店やってるんだっけ?」
村雨士門:「ん、一応そういうことになってたかな」
八王子芙美:(…………)
八王子芙美:「自分のことなんだから、言い切ろうよ……」
岸辺千秋:「ふらふらは君のほうだったりするか」笑う。
村雨士門:「そうかも」クックと笑う。
虹咲奏:「しかし、今日は揃って博物館見学か?」
虹咲奏:「何か面白いものは見れたか」
岸辺千秋:「どうかな。私はもうだいたいの代物は把握しているが……」
八王子芙美:「昔の地図とかあったよね」
村雨士門:「あー…僕、俺は色々手続きがあってさっき来たとこ」
村雨士門:七戸の戸籍だのなんだのがねー、と。
岸辺千秋:「彼女、結局どうなったんだい」
村雨士門:「とりあえずはうちで預かってるよ、借りてきた猫みたいな感じで」
八王子芙美:「にゃー」
八王子芙美:少し面白そうにする。
村雨士門:「まぁ暫くは行動監視とか諸々付くけど、事情が事情だからね」
岸辺千秋:「猫というには怖かったが…」
村雨士門:「あれでも、結構可愛いんだよ」
岸辺千秋:「……おお」
八王子芙美:目をぱちくりする。
八王子芙美:「でも、そうか。監視か……いろいろ大変なんだね」
八王子芙美:「大丈夫? それでちょっと疲れてたりする?」
村雨士門:「好きだった人のためにする苦労は、そう悪いもんじゃないよ」
虹咲奏:村雨くんを見る。
八王子芙美:(……?)
八王子芙美:「……ね」村雨くんの袖を引き、小声で。
村雨士門:「……八王子さんは、いい人だね」
八王子芙美:「ほんとに大丈夫? 休んだりとか……」
八王子芙美:「……いい人っていうか、うーん」
村雨士門:「…一応、大丈夫。色々大変ではあるけどさ、今結構楽しいんだよ」
八王子芙美:「そうなの?」
村雨士門:「そうなの」
村雨士門:口元に人差し指を当ててウィンク。
八王子芙美:「君、ほんとにそういうとこ……」
村雨士門:「性根は変わらないからね~」
八王子芙美:「まあいいや。大丈夫なら」肩を竦める。
岸辺千秋:「しかし、村雨くんの時計屋に行こうと思っていたのだが、巨大な猫に噛まれないだろうな」
村雨士門:まぁ虹咲支部長は気付いちゃうのかな~と、彼の能力を思い出す。
村雨士門:「……あー」
村雨士門:「夜は結構噛んでくるよ」
村雨士門:チェシャ猫のように笑った。
岸辺千秋:「げほっ」咳き込む。
八王子芙美:「…………」一瞬きょとんとして。
八王子芙美:「えっ? あの?」
村雨士門:「ふはっ。冗談冗談」
岸辺千秋:「君、明るくなったか?」
虹咲奏:「………なんというか」
虹咲奏:「進んでいる………」
八王子芙美:「そういう冗談……は……!」
八王子芙美:わかるけどわからない、という感じの反応。
村雨士門:「はいはい、僕のほうはいいから」
虹咲奏:そうか、そういうところも割と若いうちにやるのだなあという顔をしている
村雨士門:本当のところどうなのかは、まぁ人前で話すことでもないよね。
八王子芙美:「よくないよー。そういうのはね、お姉さんが注意しちゃうから」
八王子芙美:「今後ともずっとね」
八王子芙美:「いーい?」
村雨士門:「がうがう」
岸辺千秋:「……あ、お姉さんって八王子くんのことか……見えなかった」小声で。
八王子芙美:「がうー!」振り返る。
虹咲奏:「あまり気にするな、芙美」
岸辺千秋:「げほげほ!」わざとらしく。
虹咲奏:「お前は十分私たちと対等にやれてるのだからな」
八王子芙美:「あ、へへ。嬉しい」
岸辺千秋:「また虹咲さんが格好いいことを言う……」
村雨士門:「虹咲さん"は"いつも格好いいかなぁ」
虹咲奏:「さて。それでは私はそろそろ支部に戻るとするよ」
岸辺千秋:「私も負けんぞ」
虹咲奏:「皆はまだ見ていくのか?」
岸辺千秋:「私は、ちょっとフィールドワークに」
村雨士門:「いや、僕もそろそろ帰るよ」
八王子芙美:「私も一旦家に戻ろっかな」
虹咲奏:「……そうか」
虹咲奏:「いつでも遊びに来てくれ。第一支部は皆に門戸を開いている」
虹咲奏:「ではまた、な」
虹咲奏:手を軽く上げて、去っていく。
村雨士門:「何かあったらいつでもどうぞ。時計店ラミーは皆様の来訪を待ってたり待ってなかったりするよ」
村雨士門:年相応の様子で手を振り、小走りで帰っていく。
八王子芙美:「……待っててよう」それに一言呟いて。
八王子芙美:「じゃ、私も。またね、せんせー」
八王子芙美:数歩踏み出し。
八王子芙美:「あ、ここはわりと好き。結構楽しかった!」振り返って手を振る。
八王子芙美:そうしてそのまま、足音が遠ざかる。
岸辺千秋:「ああ」全員に、手を振る。
岸辺千秋:「行くところが、山ほどあるな」
岸辺千秋:「……だが、そうだな。私も行くか」
GM(乙):そして、君たちはあるべき場所に、それぞれの日常へと帰っていく。
GM(乙):シーンを終了します。


エンディング5 岸辺 千秋


GM(乙):岸辺さんのエンディングです。

GM(乙):それは、いつかの日の過去の話。星辰館大学での一幕。
何某環:うろうろと何かを探している、眼鏡をかけた女性がいる。
岸辺千秋:「君、きみー」声をかける、頼りなさそうな男。
岸辺千秋:「あれ、聞こえてるか。君!」
何某環:「......何か御用ですか」チャイニーズマフィアじみた黒ずくめの服。じっと岸辺さんをねめつけている。
岸辺千秋:(そんな睨まなくても)
岸辺千秋:「ああ、何か探しているようだったから」
岸辺千秋:「教えてもらえたら手伝いたいなと…」
何某環:「.....煙草」ぼそっと口にする。
岸辺千秋:「ふむ。銘柄は?」
何某環:「海外製の、”環竜”って銘柄です。紅いパッケージで、ドラゴンの模様が入ってます」
岸辺千秋:「へえ。わかった、この辺りでなら、見つけよう」
何某環:「......無理でしょ。もう無くしてから一時間も経ってる」
岸辺千秋:「ぼくはこういうの得意なんだ、物を見つけるのは」
岸辺千秋:誇らしげに言う。
何某環:「へえ」興味を持つように眉を動かす。
何某環:「......じゃあ、頼もうかしら。どうせ見つからないと思うけど」
岸辺千秋:「でも探してたんだろう」
岸辺千秋:「少しだけ待っててくれ」
何某環:「......」でも探してたんだろう、なんて。大真面目に言う人を、初めて見た。
岸辺千秋:ベンチの下、自販機の裏、木の茂み。そのあたりを、駆けまわって探していく。
岸辺千秋:駆けまわるにしては、どんくさそうな動きだったが。
岸辺千秋:それから。
岸辺千秋:「あったぞ」くたびれたシャツから木の葉を払いながら、自慢げに煙草の箱を掲げる。
岸辺千秋:「ほら、得意なんだ」笑って手渡す。
何某環:「.....信じられない。大の大人が、白昼堂々走り回って.....あまつさえ、見付けるなんて」呆然としながら煙草の箱を受け取る。
岸辺千秋:「別に今日に限ったことじゃないさ。フィールドワークばかりだからな」
何某環:「......ここまでしてくれなくて、良かったのに」
岸辺千秋:「べつに君のためだけじゃない」
岸辺千秋:「失くしものが見つからないまま落ちてるの、嫌いなんだよ」
岸辺千秋:「だからこれはぼくの満足のためでもある」
何某環:「あの煙草、好きで喫ってるんじゃなかったのよ。格好良かったから何となく買ってただけ」ため息を吐く。
何某環:「なのに......参ったわね。あなた、名前は?」
岸辺千秋:「格好良かったから…?」ぽかん、と。
岸辺千秋:「はあ、うん、」
岸辺千秋:「ぼくは岸辺千秋。君は」
何某環:「何某環。誰だか解らない何某に、金環日食の環」手慣れた様子で説明する。
何某環:「...格好いいじゃない? 海外製の煙草って。何か、私だけの秘密を抱えてる感じがするの」
何某環:「誰にも見付けられない、私だけの」
岸辺千秋:「じゃあ、残念だったな。ぼくが見つけてしまった」
何某環:そっぽを向く。
岸辺千秋:「まあ、また何か落としたら呼んでくれよ」
岸辺千秋:「絶対見つけてみせるからな。落とし物を見つけて、そんなにいやそうな顔をされると」
岸辺千秋:「いつかは見つけてくれてありがとうと言ってもらいたくなる」
岸辺千秋:「じゃあな」
何某環:「いやよ。もうあなたに拾ってもらうものなんて、何一つないわ」忘れた何かを思い出すように、ゆっくりと岸辺さんの方を向く。
岸辺千秋:「うん、どうした?」
何某環:「......だって、もしも」
何某環:「その落し物が、自分の探してるものじゃないって解った時」
何某環:「貴方だって、諦めるはずよ」
何某環:「それは途方もない人生の無駄だもの」
岸辺千秋:「えらくネガティブなことを言うな……」
岸辺千秋:「ううん、」
岸辺千秋:「でも、やはり探すんじゃないのか?」
岸辺千秋:「君が言うのは仮定の話だろう」
何某環:「......そう。貴方はあきらめない人なのね」少女のように笑う。
岸辺千秋:「そんないいものかね」
岸辺千秋:「ああ、笑うこともあるんじゃないか」
何某環:「え?」ふっと気づく。
岸辺千秋:「次に何か見つけたら、笑ってくれよ。何某。これは仮定じゃない」
何某環:「私、笑ってたの」
岸辺千秋:「ああ。今度は証明しよう」
岸辺千秋:「たぶんきっとぼくは君にとって欲しい言葉を見つけられた」
岸辺千秋:「そういうことを、また次、起こしてやるさ」

GM(乙):そして、世界は時を刻む。
GM(乙):現在。
GM(乙):日常の裏側を知ることになったキミは、一人、N市に居るのだった。
岸辺千秋:皆と別れ、すり切れた革靴で歩いていく。
岸辺千秋:しばらく行っていなかったが、この街で、「行っていなかった」程度で迷うことはない。
岸辺千秋:途中で店に寄る。昔からある弁当屋で、当時の店主はもういない。代わりに息子が継いだと聞いた。
岸辺千秋:日替わり弁当を買う。唐揚げ弁当。昔あったかはさすがに思い出せない。
岸辺千秋:さらに東へ少し歩いて、公園へ向かう。
岸辺千秋:もともと祖父母が住んでいた家は、いまは公園になった。
岸辺千秋:とはいっても、安全性の名目で遊具もほとんど撤去され、滑り台とブランコくらいしかない。
岸辺千秋:古びたベンチに座り、弁当を開ける。
岸辺千秋:鳥が飛んでいる。時計の音が聞こえる。幼い兄妹が、通り過ぎていく。
岸辺千秋:当たり前でない、当たり前の風景の中で。おいしくもまずくもない、弁当を食べる。
岸辺千秋:「思い出した、ここの卵焼き、相変わらず死ぬほど甘いな……」
岸辺千秋:「あと、この量の唐揚げはそろそろきつい」
岸辺千秋:ぼやきながら、食べ終わる。
岸辺千秋:晴れた空を見上げる。ペットボトルのお茶を飲む。
岸辺千秋:まだやることがたくさんある。明日の講義の資料を作りたいし、あの世界で見たものと実際の1980年代の地図との検証もしておきたい。
岸辺千秋:UGNのことももっと知っておきたいから、虹咲さんに紹介してもらった職員とも会う機会を設けたい。虹咲さんともまた会って、今度は寝ないで呑みに行きたい。そんな暇が取れるのは、もう少し先かもしれないが。
岸辺千秋:村雨くんの時計屋に自分の時計を見てもらいたいし、八王子くんには、どんな言葉が見つけられたのか、聞きたい。
岸辺千秋:さっき便箋を買ったので、手紙も書きたい。知っていたのに知らなかった、何某環に。
岸辺千秋:「したいことが、することが山ほどあるな……」
岸辺千秋:立ち上がる。少し胃にしつこかったが、元気が出た。
岸辺千秋:したいことも、することも、どんどん増えていくばかりだ。この街で起きることは増えづつけ、出会いもいくらでもあって、そのどれもが、どうしたって残っている。
岸辺千秋:誰もがそうで、そんな誰しものたくさんを積み重ねて、そんな街を知るにも果てがない。
岸辺千秋:「まあ、なんだってやってやるさ」
岸辺千秋:「私の街は、終わらないんだから」
岸辺千秋:「私たちの人生は、ここにあるんだから」
岸辺千秋:「これまでも、これからも!」
岸辺千秋: 
岸辺千秋:これまでの人生 ○P肯定/N猜疑心 を変更。
岸辺千秋:これまでの人生と、これからの未来 ○P肯定/N猜疑心 
岸辺千秋: 



GM(乙):───世界は大きく変貌していた。
GM(乙):だが、人々の知らないところで、
GM(乙):日常の裏側に生きる者達が、世界を変わらないように見せかけていた。
GM(乙):明日と同じ今日。今日と同じ昨日。繰り返し時を刻むように。

GM(乙):だから、本当は。
GM(乙):昨日とは異なる今日。今日とは異なる明日。
GM(乙):変わらないものなど何もない。

GM(乙):日常の裏側に生きる者がいる。
GM(乙):無限の未来を予言する虹色の竜が、
GM(乙):最高位の勝利を体現する時空の漂流者が。

GM(乙):日常に潜む真実に気付く者がいる。
GM(乙):合図を3つ数えれば、失ったはずの場所が君を待つ。


GM(乙):──彼らは人と超人の狭間に立ち、世界を護り、救おうとする。
GM(乙):これは、そんな者達の物語。
GM(乙):とある街で生きる者達の、あるいは誰にでも起こりうる物語。



GM(乙): Double Cross the 3rd edition「十三未来:N次戦線」
GM(乙):     end.




GM(乙):経験点を配布します。
GM(乙):まずはEロイスとDロイス。
GM(乙)
【何某環】
Dロイス:《奇妙な隣人》
【无号・壱号】
Eロイス:《尽きせぬ力》*6
【无号・弐号】
Eロイス:《尽きせぬ力》*6
【无号・参号】
Eロイス:《愚者の契約》*7

GM(乙):計20点。
GM(乙):・セッションに最後まで参加した 1点
GM(乙):・シナリオの目的を達成した  10点(お年玉だよ!)
GM(乙)
・最終侵蝕率       岸辺さん   3点
             八王子さん  3点
             村雨くん   3点
             虹咲さん   3点

GM(乙):・よいロールをした
・他のプレイヤーを助けような発言や行動を行った
・セッションの進行を助けた
・場所の手配、提供、連絡や参加者のスケジュール調整などを行った
計4点

GM(乙):※EDでのSロイス化は経験点には反映させません。あしからず!
GM(乙):【合計】
岸辺さん   38点
八王子さん  38点
村雨くん   38点
虹咲さん   38点

GM={(38+38+38+38)÷3}+1=51


GM(乙):以上で配布終了、全行程終了です。
GM(乙):皆様おつかれさまでした!よいお年を!
虹咲奏:お疲れ様でした!良いお年をー!
GM(甲):皆さまお疲れさまでした~!ラストゲーム終了!よいお年を!!!
岸辺千秋:GMたちも良いお年を、良い未来を!
村雨士門:お疲れ様でした!ありがとうございました!
八王子芙美:お疲れ様でした。とてもたのしかった。よいお年を!


スペシャルサンクス

シナリオ・設定協力…里村さん、ロケット商会さん
辰巳支部長ゲスト出演許可…ロケット商会さん
エネミーデータ、戦闘ギミック協力…白金さん、DTさん