リプレイ・ドロップ
雨宿町白楼夢~微睡みは降る時を知り~
メイン 見学
PC1:"鴉の愛し子"可知 充希(キャラシート)PL:今日日
PC2:"リープサンドッグ"若菜 美奈人(キャラシート)PL:DT
PC3:"エフェメライラ"加茂 由香里(キャラシート)PL:自動
PC4:"春待ち"ベル(キャラシート)PL:りっとく
GM:さささ
本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
目次
プリプレイ
GM:では、セッションを開始していきます。
GM:まずはPC紹介から!
GM:PC1の可知さんからお願いします。

キラキラ鱈メーカー3
キャラシート
可知 充希:はーい!
可知 充希:可知充希(かじ・みつき)!雨宿町で暮らす中学一年生です!
GM:やったー!
可知 充希:おうちはカフェ『宿り木』。パパのコーヒーとママのお料理が町の人に愛されてるよ。看板メニューはオムナポリ!
GM:おいしそう!
可知 充希:そんなお店の子だからか、それとも元々か。明るく人懐っこい性格で、いつでもニコニコの元気印です。
GM:かわいいね
可知 充希:それだけなら普通の女の子なんですが……実は、小さい頃から不思議なお友達が居るのです。
GM:ほほう
可知 充希:名前は『かーくん』と『すーちゃん』。伸縮自在でお喋り上手という不思議な二羽のカラス。
可知 充希:でもあたし以外の人は普通に鳴いてるようにしか聞こえないんだって。
GM:えーっ不思議ー
可知 充希:なんでかなぁと思ってたら、おうちに来た役所の人が二人は『遺産』なんだよって教えてくれました。
可知 充希:なんかレネゲイド?から生まれた不思議な力を持ってるものをそういうんだって。
GM:へーっ
可知 充希:そしてあたしもレネゲイドに覚醒したオーヴァードなんだって!
GM:ええーっ!
可知 充希:というのを知ったのが幼稚園の年長さんくらいのとき。それからは定期的に役所に通って検査と訓練を受けています。
GM:えらい
可知 充希:当人の認識は皆に内緒の習い事くらいな感じ。イリーガルの認定は受けてるけどあんまり任務とかはしてないです。
可知 充希:パパもママもかーくんもすーちゃんも心配するから……。
GM:愛されてる……
可知 充希:そういう感じで、小さい頃から遺産に適合しているけど自覚はそんなにない普通な元気っ子です。
可知 充希:戦いたい!とか守りたい!って感じはそんなにないけど、自分の知ってる範囲で何か起きてるなら頑張るぞ!そういう心持で臨みます。
GM:おおっ頑張ってほしい
可知 充希:性能的にはオートサポートメインのピュアノイマン。射撃特化の固定値型。
可知 充希:大体全部かーくんとすーちゃんのお陰です。とっても賢く強くえらいカラスなので。
可知 充希:長くなっちゃった。PC1として頑張ります、よろしくお願いします!
GM:えらいー
GM:よろしくお願いします! PCとしては初稼働ということで、活躍が楽しみです
GM:ではハンドアウト……共通もあるんですが、これは後で出そうと思うので
PC1
"鴉の愛し子"可知 充希
シナリオロイス:江宮詩絵(えみや・しえ。20歳くらい、まとめ髪の物静かな大学生。好意/不安)
あなたは雨宿町に住むオーヴァードだ。
あなたの知り合いの大学生、江宮詩絵はこの町の出身だが、大学入学を機に家族ごと町外に引っ越していた。
彼女の久しぶりの帰郷にたまたま行き会ったあなたは、宿泊先のホテル『往来館』のフロントで束の間の会話を楽しんでいた……はずだった。
その時、不意に空間が歪み、あなたは往来館の広間……パーティー会場の中に立っていた。
GM:知り合いのお姉さんとお話してたら……大変!

江宮 詩絵:大変なの……?
可知 充希:しえおねえちゃんが大変……じゃあお手伝いしなきゃ!
GM:お手伝いしてあげてほしい……何が起こったのかは不明ですが!
GM:ということでPC2の若菜くん!

キャラシート
若菜美奈人:はい!
若菜美奈人:若菜美奈人(わかな・みなと)。コードネームは“リープサンドッグ”。
若菜美奈人:雨宿町での事件増加を受けて応援として派遣された、チルドレン上がりのエージェントです。
GM:いつもお世話になっております!
若菜美奈人:元々戦闘要員として各地を転戦してたプロなのでブイブイ言わせるかと思ってたんですけど
若菜美奈人:今は……大体 事務とかいうやつが主要の敵のせいで 苦戦してます。
GM:すまないねえ、カヴァーがカヴァーで……
若菜美奈人:エリート意識も抜けてないしわりと人への要求も高く あたりの強いエージェントなのですが
若菜美奈人:事務やれるエージェントには尊敬の眼差しを抱いています。
GM:えらい
若菜美奈人:あと……皆さんはご存知ないかもしれませんが この世界には遺産と呼ばれるレネゲイドアイテムが存在し
若菜美奈人:その適合者でもあります。師匠の形見のコートがそう。
GM:ええっ遺産ですって
GM:すごいなー!
若菜美奈人:シンドロームはピュアブラックドッグ。架空の架空線を戦場に張る雷撃能力を扱います。
GM:かっこいい!!!
若菜美奈人:蛇王の外套でわざわざ《原初の赤:アームズリンク》を持ってきて
若菜美奈人:リミットの早期取得と混沌なる槍の効果発揮を狙っています。
若菜美奈人:あとは……死にながら攻撃すると いっぱい火力が出ます。
GM:死にながら
若菜美奈人:暴力は任せて下さい よろしくおねがいします!
GM:うおー暴力担当よろしくお願いします!
GM:ハンドアウトはこちら!
PC2
"リープサンドッグ"若菜 美奈人
シナリオロイス:高河ありさ(こうが・ありさ。20歳、ショートヘアの快活なホテル従業員。親近感/不安)
あなたは雨宿町に住む/滞在するオーヴァードだ。
あなたとホテル『往来館』従業員でUGNイリーガルのありさとは、ある程度顔見知りの仲だ。
ある日あなたがホテルの休憩時間にありさを訪ねると、彼女は父親の隠し事や謎の落書きなど、抱えている悩みをこぼす。
その時、不意に空間が歪み、あなたは往来館の広間……パーティー会場の中に立っていた。
若菜美奈人:ある程度顔を見知っています
GM:若菜くんをお招きしたのは、以前このホテルで活躍してもらったからという感じなんですけど

高河ありさ:はい、見知ってます!
若菜美奈人:そうですね このログに詳しいです(貼られているはず)
GM:そう、こちらのログです。
若菜美奈人:ほんとに貼られた たすかります
GM:ありさちゃんはここでわりとひどい目に遭いましたが、無事助かりました
若菜美奈人:助かってよかった
GM:今回も妙なことに巻き込まれそうなので、見てやってください。
若菜美奈人:しょうがないわね
GM:頼んだ!
GM:次、PC3の加茂さんー

キャラシート
加茂 由香里:はあい!
加茂 由香里:かも・ゆかり。コードは《エフェメライラ》。
加茂 由香里:UGN雨宿支部研究部に所属するエージェントであり、現役大学生です。
GM:こちらもお世話になっております!
加茂 由香里:所属の関係もあり、バイト先は古道具屋『長玄堂』。
加茂 由香里:穏やかで明朗な感じの21歳。
GM:わおわお
加茂 由香里:見た目よりはそんなに物静かってほどでもないかも
加茂 由香里:生まれつき盲目ですが、サイコメトリー能力と構造把握能力を持ち、日常生活の支障はかなり少なめ。
加茂 由香里:器物の性能と記憶を引き出す/読み取ることに長けたオーヴァードという感じです。
GM:サイコメトリー好き
加茂 由香里:サイコメトラーです
加茂 由香里:シンドロームはモルフェウス/ノイマン。
加茂 由香里:行動は支援だけで構成され、攻撃エフェクトはありません。
加茂 由香里:メジャーは基本的にメジャー放棄カバーか自己支援で攻撃します。
加茂 由香里:ミドルは《サイコメトリー》や《黄金錬成》などでがんばっていきます。
GM:強いんだよなあ
加茂 由香里:せっかくだし新しいアイテムも買いたい
GM:お買い物とかもがんばってほしい、今回はIA準拠としていきます。
加茂 由香里:わーい!楽しみです
加茂 由香里:以上!
GM:うおー、支援の要してください
GM:ハンドアウトはこちら
"エフェメライラ"加茂 由香里
シナリオロイス:高河早人(こうが・はやと。陰気なホテル支配人。ありさの義父。誠意/隔意)
あなたはUGN雨宿支部に所属するオーヴァードだ。
その日あなたは、ホテルの支配人である高河早人に何やら話があると呼び出されていた。
早人はUGNの保護下にあるオーヴァードだが、特別に従順というわけではない。
エージェントであるあなたに自ら接触を図るのは珍しいことだったが……。
その時、不意に空間が歪み、あなたは往来館の広間……パーティー会場の中に立っていた。
GM:これは話は支部経由がいいかなって感じですね。ありさのパパ。
加茂 由香里:お父さんのほうの高河さんですね!

高河 早人:……父です。
加茂 由香里:支部経由了解です
加茂 由香里:なんの用事なんだろ~
GM:何かお話があるようなので、聞いてあげてください。
GM:なんだろ……まあその前になんかあるみたいですが……
GM:がんばって!
加茂 由香里:はーい!
GM:ではトリはPC4のベルちゃん!

キャラシート
ベル:はーい!
ベル:クロッカスのお花のレネゲイドビーイング、”春待ち”ベルです!
GM:ベルちゃーん!
GM:ベルちゃんも二度目のいらっしゃい!
ベル:蒼天幕ではお世話になりました!
GM:こちらこそです
ベル:もとは園芸店に卸される予定のお花でして、生産者からの「人に愛され、喜ばれる花となれ」という願いを強く受けています。
ベル:そのため人の役に立って喜んでもらうことが大好き!
ベル:町を駆け回っては「お手伝いさん」としてあれこれ首を突っ込んでいます。
GM:えらい!
ベル:自己犠牲的という感じではなく、えらいねーって褒められたりかわいがられたりはとてもしたいタイプです。ほめてー
GM:よしよし
ベル:わあい
ベル:普段はアテナシ様のいるお山でお世話になっていますが、蒼天幕でUGNさんともつながりができまして
ベル:最近はそっちのお手伝いもしている想定です
GM:ありがたーい
GM:お山とは仲良くやっていきたいですからね
ベル:シンドロームはハヌ/オル、こう見えて射撃アタッカー
ベル:葉っぱと茎で生み出された筒から、花びらを高速射出して相手を切り裂きます。
GM:カッター!
ベル:ただ本人はあまり戦うのは好きではないです。愛される行為ではないので……
GM:もちもち
ベル:妖精の手もあるのでお手伝いいっぱいできるといいな!よろしくお願いします!
GM:お手伝いしてー! よろしくお願いします!
GM:ではハンドアウト
PC4
"春待ち"ベル
シナリオロイス:FHセル『ティアーズ』(10年前に町に存在し、現在新生して再度侵入しつつあるセル。執着/脅威)
あなたは雨宿町に住むするレネゲイドビーイングだ。
現在、あなたはFHセル『ティアーズ』の関係者が町に侵入していないか捜索する任務に就いている。
そしてその一環として、外部からの人間が来やすい宿泊施設……ホテル『往来館』を軽くパトロールしていた、のだが……。
その時、不意に空間が歪み、あなたたちは往来館の広間……パーティー会場の中に立っていた。
GM:ちょっとお話したんですけど、これはアテナシさんから依頼を受けつつ
GM:オープニングで支部長とちょっと会って、こっちからもお願いねって言われたみたいな
GM:そういう感じを考えてます。
ベル:双方から頼りにされてる……ふふん!としています わーい

八千代 路夜:よろしくね。ほんとに人手が足りなくて……。
ベル:お任せなのですよー!(おててぶんぶん)
GM:がんばえー
GM:そういう感じで、ちょっとふわっとしたロイスになりますがお願いします。
ベル:はーい!よろしくお願いします!
GM:あといつものやつ!
GM:今回は独自ステージのため、PCたちは事前に以下の情報を共有しています。
GM:なお、独自ステージといっても通常ステージと地続きのため、PCの行き来は特に制限とかありません。
GM:情報も今回の人は、最後以外は大体知ってるんじゃないかといういつものやつです。
★雨宿町とUGN雨宿支部について 自動開示
山あいに存在する小さな地方の町。面積も人口もさほどではない。
UGN雨宿支部は町役場とその周辺の業者や商店をカヴァーとし、地道な活動を行っている。
これまでFHなど他組織との交戦経験はかなり少なかったが、現在FHセル『ティアーズ』が近辺で活動中。
また、記憶処理は出来事を夢のように思わせるような、穏やかな緩和的措置が執られている。
★雨宿町のあやし=RBについて 自動開示
この町には古くからレネゲイドビーイングが発生し、時には怪異、時には隣人として共存をしてきた。
一般的なRBとやや異なる点としては『オリジンの形質に近い存在』になりがちなところ。
レネゲイドそのものとしての自覚が無ではないがやや薄く、憑依した先に同調しやすい。
そういったまとまりや行き先のない彼らを屋敷で後見しているのが、山の主を自称するアテナシという古代種RBである。
★雨宿町の土地と共振について 自動開示
この土地には、強力なレネゲイドの気配(ワーディングなど)に反応し、精神感応が起こることがある。
具体的には記憶や思念がその場の任意の人間に伝わりやすくなる。これを共振と言う。
※演出的には、主にオリジナルエフェクト使用後や衝動判定後、シーン途中に半マスターシーンが挿入されます。
※また特殊な例として、『明確な意志をもって共振を起こした場合、上記とは別の現象が起こる』ケースがあります。
GM:ここまではおさらい的なやつとして。
★FHセル『ティアーズ』について 自動開示
ここ最近(『緋連雀』参照)町に侵入を図っているFHの一勢力。
過去に町にあった同名のセルを母体としている(『蒼天幕』参照)ようだが、内実はほぼ入れ替わっているようだ。
旧セルリーダーの名は"ダスタード"。セルリーダーの名は"ファディダディ"、カヴァーは劇団『蒼涙座』、というのが判明している情報。
雨宿町を狙い、戦力を逐次投入してきているようだが、理由は不明のまま。
GM:これが若干更新された情報です。知っておいて損はないぞ。
GM:ということで、マスターシーンとトレーラーを流し開始していこうと思います。
マスターシーン1 かつて
【????】
GM:豪奢な、まださほど古びてもいない洋館の広間、ひとりの女性が立ち尽くしている。
GM:そこは、物好きな資産家が鄙びた町に作った別荘だった。
????:「……まさか、こんなことになるなんて、ね」
????:「でも、大丈夫」
????:「私、必ず戻ってきてよ」
????:「そうすれば、この家はまたいつかの賑わいを取り戻すの。そうでしょう?」
????:そっと手を伸ばす。返事は何もないことを知っているが。
????:それでも、心残りというものは、そういうものだから。
????:「ねえ、約束よ。私、きっと帰ってきて、あなたの」
????:「……を、……から。そうしたらまた」
GM:それは、何度も何度も、そこだけを繰り返し読み込まれた記憶。
GM:刻み込まれ、宿った魂が飲み込んで、そのものとした思い出。
GM:だから、忘れない。もう二度と。
某県雫原市・雨宿町。
昔ながらの町並みと、新興の住宅地とが入り交じる町。
この町には古くから、『あやし』と呼ばれるレネゲイドビーイングが多く住まっていた。
山際に聳える『化生岩』の活性によるあやしたちの増加。
町役場や業者を隠れ蓑とするUGN雨宿支部は、今日も何かと忙しい。
町の片隅にある、時が止まったような小さなホテル。
それでも人は行き来して、しばしの踊り場となる、そんな場所だった。
……本当に時よ止まれと、願ったのは果たして何者か。
止まった時のあわいに埋もれた、かつての想いはどこに消えたのか。
いらっしゃいませ。こちらはホテル『往来館』……あ、いいえ。
申し訳ございません。どうしたのかしら。十六夜家主催のパーティー会場となっております。
皆さまもうお集まりで、賑やかにご歓談されていらっしゃいます。
さあさ、どうぞ広間へ!
煌めくシャンデリアの灯の下、輝く一夜限りの宴。
浮世の憂さを忘れ、ただただ賑やかに踊り続けるの。
私は、それをただ静かに、見て……?
いいえ。
これは、そう。百年前の物語。
今はとっくに終わってしまったはずの、夢。
ダブルクロス The 3rd Edition『リプレイ・ドロップ 雨宿町白楼夢~微睡みは降る時を知り~』
過去を裏切って進むことはできない。たったひとりだけでは。
だから、どうか、とお願いします。
この夢から、助けて。
オープニング1 可知 充希
GM:登場侵蝕をお願いします。
可知 充希:可知 充希の侵蝕を1D10(→ 10)増加(34 → 44)
GM:スタートダッシュ
【数年前 雨宿町・カフェ『止まり木』】
GM:それは、ある暑い夏の日のことだった。
GM:外の日差しは強く、冷房の効いた店内にはそこそこ客が入っていたことを、あなたは覚えている。
可知 充希:目に優しい緑色のソファと同じ緑色のクッションが付いた背の高い椅子で挟んだテーブル席は満杯。
可知 充希:といっても、二人だったり一人だったりのお客さんが多かったから、ぎゅうぎゅうってほどでもない。
可知 充希:うちのお店の一番のお客さんはおしゃべりしたいお母さんたちと、長めにゆっくりしたい大学生さんだから。
可知 充希:いっぺんに3人以上入るのは、大体おやすみの日にお昼を食べにくるご家族連れくらいなのだ。
可知 充希:おひとり様でも贅沢にテーブル席を占領できちゃうところも多分この店のウリってヤツなんだろうなぁ。
可知 充希:で、それなのにカウンターを選ぶお客さんってどういう人?って言うと、パパがコーヒー淹れてるところを見たい人とか。
可知 充希:おやすみだから朝からカウンターで宿題をしてるあたしとお話ししてくれる人、ってわけ。
GM:からんからん、とドアベルの音が鳴る。
江宮 詩絵:開いたドアの向こうには、近くの高校の制服を着た少女が立っていた。
江宮 詩絵:「……こんにちは」
江宮 詩絵:髪の長い、大人しそうな少女は、あなたの方を見て少し笑う。
可知 充希:「しえおねえちゃん!」
可知 充希:ぱぁっと顔を輝かせながらブンブンと手を振る。
可知 充希:「こんにちは!いらっしゃい!」
江宮 詩絵:小さく手を振り返す。
江宮 詩絵:「ちょっと、お勉強しに来たの」
江宮 詩絵:言いながら、あなたのいるカウンターの方へ。
江宮 詩絵:受験生らしく、少し疲れた顔をしていた。
可知 充希:「おねえちゃんも宿題?」
可知 充希:自分の前に広げてる算数のノートをつんつんと鉛筆でつつく。
江宮 詩絵:「うーん、宿題よりもっと大変」
江宮 詩絵:「自分でできるだけ勉強しないといけないから……」
江宮 詩絵:あまり明るい顔はしていない。
可知 充希:「えぇっ!?宿題じゃないのに勉強するの……?」
可知 充希:そ、そんな……とショックを受けた顔をしている。年相応に勉強嫌いなので。
江宮 詩絵:「そうだよー。充希ちゃんもそのうちしないといけないかも」
可知 充希:「あたしも!?」
江宮 詩絵:「……あ、でも、そうか」
江宮 詩絵:「何か他にしたいことがあるなら、しなくてもいい、のかな?」
江宮 詩絵:少し考えている。
江宮 詩絵:「私、お母さんに言われて受験だけはしないといけないからね。大変!」
可知 充希:「したいこと……うーん……」 ちょっと考え込んで見せて。
可知 充希:「……うん? あれ? おねえちゃんはしたいことないの?」
江宮 詩絵:「えっ」少し驚く。
可知 充希:「したいことあったら勉強しなくてもいいんでしょ?」
江宮 詩絵:「わ、わからなくて……それでまず勉強してるところもあるんだけど……」
江宮 詩絵:語尾がだいぶ弱くなる。
GM:あなたは、この顔見知りの少女が家について話す時、なんとなくいつも戸惑った様子だったのを、覚えているかもしれない。
GM:いろいろと、強制をされている、そういう空気だった。後から思い返せば、かもしれないが。
可知 充希:「……そっかぁ」 なんとなくそうだったような気をしたりしつつ。
可知 充希:「わかんないのもわかるかも。あたしも思いつかなかったもん」
可知 充希:「遊びたい!とか、パフェ食べたい!とか、そういう意味のしたいこと、じゃないもんね」
江宮 詩絵:「そうそう。だから難しくて……」
江宮 詩絵:「でも充希ちゃんがわからないのは、まだ当たり前かもね」
江宮 詩絵:「たくさんいろんなことして、そのうち見つけるんだと思うな」にこりと笑う。
可知 充希:「いろんなことかぁ……」
可知 充希:「……なら、おねえちゃんもいろんなことしてみたら?」
江宮 詩絵:「……えっ?」
可知 充希:「勉強もね、大事なんだろうなぁって思うけど」 ママも先生もそう言ってるし。
可知 充希:「いろんなことしたら見つかるなら、多分勉強以外もした方が見つかるよ!」
江宮 詩絵:「……」
江宮 詩絵:少し、寂しそうに笑って、彼女は答えた。
江宮 詩絵:「うん、そう。きっとそうね」
江宮 詩絵:「ありがとう、充希ちゃん」
可知 充希:なんでだろう。ありがとうって言ってくれたから、うれしいお返事のはずなのに。
可知 充希:おねえちゃんがちょっぴり寂しそうな気がして、あんまり喜べなかったんだ。
【現在 雨宿町・路上】
GM:そんな思い出から、数年が経ち。
GM:今年も猛暑が続き、じりじりと焦げ付くような日差しが周囲を照らしていた。
GM:交通量のわりに、なぜかなかなか青にならないと不評な交差点で、あなたは信号待ちをしていた。
可知 充希:「あぁ、つぅ、いぃ…………」
可知 充希:ランドセルから持ち替えた鞄をわざと背中に背負い、まだ真新しい半袖シャツに腕を通し。
可知 充希:夏服だからネクタイしなくていいのは嬉しいんだけど、この暑さだと焼け石に水。
可知 充希:真っ黒じゃない分かーくん達よりはマシなのかなぁなんて現実逃避をしながらぼーっと信号を眺めている。
GM:ではその時。
GM:あなたの耳に、どさりと道に荷物か何かを置くような音が聞こえた。

GM:見ると、すぐ横に一人の若い女性がいて、信号待ちの間に大きな旅行カバンを地面に下ろしている。
GM:どこか儚げな風情のその人は、ハンカチで汗を拭い、大きく息を吐いた。
江宮 詩絵:「……」そのまま、視線を横にずらして、あなたに気づく。
江宮 詩絵:「……あれ」
江宮 詩絵:「も、もしかして、充希ちゃん?」
可知 充希:「……」 目の前の綺麗なお姉さんに見覚えが無くてちょっぴり首を傾げて。
可知 充希:傾げているうちにふわふわ~っと昔のしえおねえちゃんの姿が浮かんできて。
可知 充希:茹り気味の頭がゆっくりと二人を並べて、見比べて、重ねてみて……。
可知 充希:「…………あーっ!しえおねえちゃん!?」
江宮 詩絵:「ふふ、そうよ」穏やかで、どこか寂しげな笑みは昔の通り。
江宮 詩絵:大学に進学したところで引っ越して、しばらくは会っていなかった知り合いだ。
可知 充希:「ええーっ!すっごいおねえさんになってる!」
江宮 詩絵:「あはは、恥ずかしいなあ。普通よ?」
江宮 詩絵:「充希ちゃんこそ大きくなったね!」
可知 充希:「ふふん、中学生だからね!」
可知 充希:ベストの胸元に入っている校章を指さしつつ胸を張ってみせる。
江宮 詩絵:「えーっ、もうそんなに」
江宮 詩絵:「……あ、信号、青」
江宮 詩絵:鞄を持って歩き出す。
可知 充希:「おねえちゃん、いつの間に帰ってきてたの?」
可知 充希:「あ、でもカバン持ってるんだし今日?」
江宮 詩絵:「ついさっき着いたの。泊りがけでちょっと寄ろうと思って」
可知 充希:その横にならんで歩きつつどんどん話しかける。
江宮 詩絵:あなたに歩調を合わせ、応える。
可知 充希:「そうなんだ!じゃあばったり会えてラッキーだったねぇ」
江宮 詩絵:「そうね! ほら、あのホテルあるでしょ。『往来館』」
江宮 詩絵:建物の陰から覗く、瀟洒な白い洋館を指さす。
江宮 詩絵:「あそこに泊まる予定なの。……あ」
江宮 詩絵:「せっかくだし、ちょっと充希ちゃんも来て涼む? ラウンジで飲み物とか出るはずだし」
可知 充希:「えっ、良いの!?」
江宮 詩絵:「ふふ、お姉さんですから、そこは気にしないで」
可知 充希:「やったー!おねえちゃんバンザイ!」
可知 充希:言葉通りバンザイしつつ、ふっと何かに気付いたような顔をして。
可知 充希:「……あれ、そういえば。寄ろうと思ってってことはこの後もどこか行くの?」
江宮 詩絵:「ん、うーん……」
江宮 詩絵:「どうしようかな、ちょっとふらっとしようかな、とか思ったりも……するけど……」
江宮 詩絵:どこか迷っているよな口調。
江宮 詩絵:「まずは、ここでお友達に会ってから決めようかなって」
可知 充希:「そっか。じゃあ時間があったらだけど、あたしんちにも寄ってってよ!」
可知 充希:「パパがね、新しいコーヒーミル買ったんだよ。ママもクッキーのレシピリニューアルしたし」
可知 充希:「カウンターの椅子は前のままだからちょっと古くなっちゃったけど……」
江宮 詩絵:「もちろん、寄らせてもらいたいな」
江宮 詩絵:「……なんだか、もう帰ってきてよかったなあって、そういう感じがしてる」
江宮 詩絵:言いながら、あなたたちは洋館の入口へとたどり着く。
可知 充希:「ふふー。あたしも!」 ニコニコといつも以上の笑みを顔中に浮かべて。
可知 充希:「おねえちゃんが帰ってきてくれてうれしいよ!」
可知 充希:「中学の話とか色々したいし、おねえちゃんの大学の話も聞きたいなぁ」
可知 充希:時間が今から足りないよ、と気の早いことを言っている。
江宮 詩絵:「うんうん」
江宮 詩絵:古びた木の扉に手をかけ、片手で少し重たそうに開ける。
GM:中から、冷房の涼しい空気が流れだしてくる……が。
GM:その時、眩暈のような感覚があなたたちを襲う。
GM:空間が歪んで、全身がどこか違う場所へと引き込まれるような。
GM:そうして、気が付くと目の前にはシャンデリアの飾られた豪華な広間があって。
GM:周囲には古風な礼服を身にまとった人々が、楽しそうにさざめいていた。
GM:あなたは、自分がここに『招待』されたのだと、なんとなく理解をしていた。
GM:シーンカット。ロイス取得のみできます。
可知 充希:おねえちゃんに○大好き!/疑問で取ります
GM:かわいい……
可知 充希:疑問は何で寂しそうだったんだろう……?という気持ち
GM:了解です!
オープニング2 若菜 美奈人
GM:登場侵蝕をお願いします。
若菜美奈人:若菜美奈人の侵蝕を1D10(→ 1)増加(46 → 47)
GM:おちついてる
若菜美奈人:おちつき太郎
【雨宿町・ホテル『往来館』 ロビー】
GM:雨宿町の宿泊施設のひとつであるこのホテルは、あなたたちUGNエージェントが目を光らせているポイントのひとつだった。
GM:その日もあなたは、表の仕事のついでに何か変事はないかとホテルに足を運んだ。
GM:落ち着いた、レトロな内装は清潔で、シャンデリアや柱時計、調度品の幾つかは実際に昔使われていたものを飾っているらしい。
GM:従業員とは既に顔見知りの仲だ。特に、イリーガルである高河ありさはあなたによく話しかけてきた。
高河ありさ:「こんにちは、若菜さん。お仕事お疲れ様です」

【高河ありさ・ホテル『往来館』従業員】あるいは【"クー・クー"UGNイリーガル】
高河ありさ:慣れた様子で礼をする。クラシックな制服に身を包んだ、小柄なショートカットの女性。
高河ありさ:以前の事件であなたとは縁があった。
若菜美奈人:「……定時の見回りだ」作業着のブルゾンは着ていない。スーツ姿。
若菜美奈人:上着も着ていない。暑いので。
高河ありさ:「外、暑くありませんでしたか? お水お出ししますね」
高河ありさ:目の前のテーブルに、透明な水のグラスが置かれる。
若菜美奈人:「いや……」言いかけるが。「……どうも」
高河ありさ:にこにことしている。
高河ありさ:「あ、でも特に大きなことはありませんでしたよ」
高河ありさ:「ここ、旅行のシーズンは逆に人が減りますし」
若菜美奈人:「……観光の開発は急務だな」
若菜美奈人:「だが……あまりうまくはいっていないな……」
高河ありさ:「あるのかなあ、観光資源……」首を捻っている。
高河ありさ:「お客さんがいないから従業員も休みを取っていて、今日は私と父だけなんです」
高河ありさ:「あっそう! それなのにあの人、どういうわけだか表になかなか出てこないんですよ」
高河ありさ:「UGNから何か言ってもらえたりしません? まったく」
若菜美奈人:「UGNはそういう部署ではないが……」
若菜美奈人:「だがそれは……」
若菜美奈人:「また企んでいるんじゃないのか」
高河ありさ:「えっ」
若菜美奈人:「なんらかの……搭載を……」
高河ありさ:「や、やめてくださいよう」膝を手で押さえる。
高河ありさ:「最近はそういう怪しいことしてないです!」
高河ありさ:「してないかな……してない……はずです!」
若菜美奈人:「……していたらすぐに報告してくれ」
若菜美奈人:「制圧する」
高河ありさ:「制圧」
若菜美奈人:「……対処」
高河ありさ:「あ、あのう、ホテルの外でお願いしますね……?」
GM:要するに、ホテルは表向きはやや忙しく、おおよそ平穏らしい。そういうことのようだった。
若菜美奈人:「平穏のようで何よりだ」水を一気に飲み干す。
高河ありさ:「そう何度も事件なんて起こり……結構起こってますけど……起こりません!」
高河ありさ:「平和なホテルを目指してるんですよ、本当に」
若菜美奈人:「起きる時は……立て続けに起きるからな」
若菜美奈人:「それはもう……そういうものだ」
高河ありさ:「いやああ」
高河ありさ:大げさに怖がる風をする。
若菜美奈人:「……」
若菜美奈人:「……そうさせないために」
若菜美奈人:「我々がある」
高河ありさ:「……!」
高河ありさ:「そう、そうです。とても頼りにしてますから」
高河ありさ:「私だって、そうなればできるだけご協力しますからね!」
高河ありさ:腰に手を当て、白いエプロンの胸を張る。
若菜美奈人:「宿泊客の避難だのだけしてくれ」
高河ありさ:「……はあい。でも今はほんとにオフシーズンですよ……と」
高河ありさ:「そうだ、本当に小さなことなんですけど、もう一個」
高河ありさ:「落書きを見つけたんです」
高河ありさ:なんとなく重要そうな口調をする。
若菜美奈人:「UGNはそういう部署ではないが……」
若菜美奈人:「いやに重要そうな物言いをする」
高河ありさ:「ええっ、だって、何か因縁があったら怖いでしょう」
高河ありさ:長いスカートをひらひらとさせながら、壁際へと近づく。
高河ありさ:「ここ、本当はすぐに直さないといけないんですけど、壁紙が剥がれていて」
高河ありさ:破れた下には、『私はいつか帰ってくる』と記されていた。
若菜美奈人:「……落書きを見つけたというのは」
若菜美奈人:「落書きをされた、ではないのか」
高河ありさ:「この間、間違えて壁紙を破っちゃったんです」
若菜美奈人:「壁紙の下からなら……概ねそれは、建設時の作業員の悪戯だろう」
若菜美奈人:「貼れば気づかないからな」
高河ありさ:「いたずらかあー」しげしげと壁を見ている。
高河ありさ:「ホラーみたいって思っていたんですが……」
高河ありさ:「そう、お父さん、この件を話しても上の空なんですよ!」
高河ありさ:「やっぱりUGNからなんとか言ってあげてくれませんか?」
若菜美奈人:「UGNはそういう部署ではない」
若菜美奈人:「家庭の問題は……家庭で解決しろ」
若菜美奈人:「解決しなければ……家庭裁判所などを利用することだ」
高河ありさ:「何も言い返せません……!」
若菜美奈人:「……だが」
若菜美奈人:「気になることを連絡するのは……」
若菜美奈人:「望ましい行いだとは思うが」
若菜美奈人:「得てしてそういう所に……事件の糸口はある」
高河ありさ:「やっぱりあるんですか、事件……!」
若菜美奈人:「仮定の話だが……」
高河ありさ:「何かあったら宿泊客の避難、ですね……。といっても……」
高河ありさ:宿泊客の名簿らしき帳簿をはらりとめくる。
高河ありさ:「今日到着するのは……」
GM:その時、音を立ててホテルの正面扉が開いた。
GM:すると、眩暈のような感覚があなたたちを襲う。
GM:空間が歪んで、全身がどこか違う場所へと引き込まれるような。
GM:そうして、気が付くと目の前にはシャンデリアの飾られた豪華な広間があって。
GM:周囲には古風な礼服を身にまとった人々が、楽しそうにさざめいていた。
GM:あなたは、自分がここに『招待』されたのだと、なんとなく理解をしていた。
GM:シーンカット。ロイス取得のみできます。
若菜美奈人:住民/高河ありさ/尽力:○/厭気/ロイス
GM:尽力してあげてください
オープニング3 加茂 由香里
GM:登場侵蝕をお願いします。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1D10(→ 8)増加(35 → 43)
加茂 由香里:アゲアゲ
GM:大きめ
【雨宿町・ホテル『往来館』 支配人室】
GM:あなたは、支部からの指示でこのホテルを訪れていた。
GM:支配人である高河早人は支部に登録されているオーヴァードだが、何やらUGNの人員に話があるのだという。
GM:わざわざ向こうから呼びつけてきた理由は不明だが、ともあれエージェントであるあなたは支配人室に通された。
GM:狭い部屋には、様々な書類の類や、PC関係、あるいは工具類が並んでいるようだった。少し、油の匂いがする。
高河 早人:「……お越しいただき、ありがとうございます」

【高河早人・ホテル『往来館』支配人】
加茂 由香里:煙り濁るような眼、物静かな印象の若い女。
加茂 由香里:「いえいえ」
高河 早人:接客業にしてはどこか陰気な雰囲気の男性が、あなたにゆっくりとお辞儀をする。
加茂 由香里:その視線は一点から動くことはない。足取りは確かで、杖も差していない。
加茂 由香里:ゆるやかに礼を返す。
高河 早人:「まずはお茶をどうぞ」上等な茶器で紅茶を出してくれる。
加茂 由香里:(油…工具、機具かしら。この匂い)
加茂 由香里:《構造看破》《成分分析》。室内を把握しながら、男のほうに頭を向ける。
加茂 由香里:「お茶まで。ありがとうございます」
加茂 由香里:「住民だと、なかなか地元のホテルに訪れる機会はないものですから」
加茂 由香里:「お仕事とはいえ、楽しみだったんです」
高河 早人:「……そうですね……」どこか奥歯に物が挟まったような喋り方。
高河 早人:「…………」
高河 早人:「……ええと」
高河 早人:「どこから話せばいいのか……」
加茂 由香里:カップに口をつけている。
高河 早人:呼び出したわりに、彼の口は重い。
加茂 由香里:あたたかな温度、馥郁たる香り。喉を伝う柔らかな水の感触。
加茂 由香里:「おいしいです」微笑み、また顔を上げる。
高河 早人:「……」しばらく気まずく沈黙した後、ややあってこんなことを言い出した。
高河 早人:「加茂さんには」
高河 早人:「………」
加茂 由香里:「はい?」
高河 早人:「何か、人に言えない秘密はありますか」
高河 早人:「……ああ、いえ。ここで話してほしいというわけではないです」
高河 早人:「聞いただけで……」
加茂 由香里:突然言われて、首を傾げる。
加茂 由香里:(……)
加茂 由香里:(……これ、世間話としてお話してくれてるのかな?)
加茂 由香里:こほん。
加茂 由香里:「まあ、そうですね。誰しも秘密はあるものでしょうし…」
加茂 由香里:「私もないではないです。それに」
加茂 由香里:「自分だけにしかない事柄なら、こういう体だと、やっぱりある気はしますね」
高河 早人:「………」
高河 早人:「失礼しました。急に。どうも、どう話せばいいものか考えあぐねていまして」
加茂 由香里:「ふふ。そうなのかもとちょっと思っていました」
加茂 由香里:「お話できると嬉しいですけれど、大丈夫ですよ」
加茂 由香里:「お茶もとても美味しくて」笑う。
高河 早人:「……茶は、ありさが選んでいまして。頼りになります」
高河 早人:「……本当に」
加茂 由香里:「あら、そうなんですか」
加茂 由香里:「お茶のお話も聞いてみたいですね。ありささんともお会いしたことはないので」
高河 早人:「ええ、私はメンテナンスと経理が主な仕事ですよ」
高河 早人:「ああ、もし良ければ話してあげてください」
高河 早人:「あの子は、友達が町の外に出ていきがちなので」
高河 早人:「………」
高河 早人:そこで、あなたに向き合う。
加茂 由香里:「ええ、ぜひ…あら?」
加茂 由香里:視線に気づく。
高河 早人:「話が……私にも秘密が、あります」
高河 早人:「迷いましたが、やはりしっかりとお伝えしなければならないと思い」
高河 早人:「こうして……」
GM:その時、表の扉が軋む音がして。
GM:眩暈のような感覚があなたたちを襲う。
GM:空間が歪んで、全身がどこか違う場所へと引き込まれるような。
GM:そうして、気が付くと目の前にはシャンデリアの飾られた豪華な広間があって。
GM:周囲には古風な礼服を身にまとった人々が、楽しそうにさざめいていた。
GM:あなたは、自分がここに『招待』されたのだと、なんとなく理解をしていた。
GM:シーンカット。ロイス取得のみできます。
加茂 由香里:はあい!
加茂 由香里:高河早人 〇誠意/隔意 でいこうかな。
加茂 由香里:お話があとちょっとで聞けたのに~!
GM:ざんねん
オープニング4 ベル
GM:登場侵蝕をお願いします。
ベル:1d10+39
DoubleCross : (1D10+39) → 10[10]+39 → 49
GM:あわわ
ベル:張り切っちゃった
【雨宿町・路上】
GM:ある日あなたは、一人で町中を歩いていた。パトロールをするためだ。
GM:山のRBの主は、あなたにこう告げていた。

アテナシ:「近頃は、何やら物騒なことをする連中が増えたと言うであろう」
アテナシ:「嘆かわしい。こちらに害が出ぬよう、出かけがてら、あちこち見てはきてくれぬか」
アテナシ:「安心せよ。我はここで見守っておるからの。先日の新作体験会の動画と共に」
GM:そしてあなたは今、むっとするような暑気の中を歩いている。
ベル:大きな帽子とバッグに付けたリボンがゆらゆら揺れる。
ベル:暑いのは、苦手だ。もともとクロッカスは冬を耐えたのち春に咲く花であり、夏など専門外なのである。
ベル:それでも小さな花は、今日も元気を失っていなかった。
ベル:「ふふん、アテナシおじいさまじきじきに頼られちゃったのです」
ベル:「これは張り切っちゃうのですよ!」ふすふす!
GM:では、そんなあなたに声をかけた人影がある。
八千代 路夜:「……あら」
八千代 路夜:落ち着いた雰囲気の髪の長い女性だ。
八千代 路夜:「こんにちは、お花さん。こんな暑い日にどうしたの?」

【八千代路夜・地域親交課課長】あるいは【"リーチパーチ"UGN雨宿支部・支部長】
ベル:「支部長さん! こんにちはなのです」
ベル:「お山の方で指令を受けて、パトロール強化中なのですよ」ふす!
八千代 路夜:「あらあら、日差しには気を付けてね」
八千代 路夜:それから、パトロールと聞いて少し考えるようにする。
八千代 路夜:「大丈夫な範囲でいいのだけど、何か気になることはあった?」
GM:町は、ひとまず平穏のようだ。
ベル:「今のところ問題ありません! なのです」ぴしっ
八千代 路夜:「そう、お疲れ様」あなたを微笑まし気に見て。
八千代 路夜:「もし何か変わったこと、気になることがあったら、支部の方にも教えてもらっていいかしら?」
八千代 路夜:「もちろん、お山の方に怒られないような形で大丈夫」
八千代 路夜:「この暑さで人手も少なくて、なかなか困ってるのよ」
ベル:「りょーかいなのです!」
ベル:「おじいさまは、お山が平和であってほしいって、ぼくにパトロールを頼んだのです」
ベル:「支部長さんは今、町が平和であってほしいって、ぼくにお願いをしてくれたのです」
ベル:「ぼくはどっちも平和であってほしいので、かんぺきなのですよ!」
八千代 路夜:「本当に助かるわ。働き者のお花さん」にこにこしながら。
八千代 路夜:「……そうね、この辺だと、あのホテルは見たかしら?」
ベル:褒められてぱやぱやしている。
八千代 路夜:少し離れたところにある建物を示す。
ベル:「ホテル?」ベルにはあまり縁のない場所だ
八千代 路夜:「そう。あそこは人が集まるから、重要な場所なのよ」
八千代 路夜:「……特に今、外からの人には警戒しなきゃ、だしね」
ベル:「!」ぴしっと背筋を正す
ベル:「次のパトロール先は……ホテル!」むん!
八千代 路夜:「本当はこんな話したくないんだけど……」
八千代 路夜:「でもね、ベルさんは前に会っているから。『外から来た』人と」
八千代 路夜:「岩屋戸さんは今は協力をしてくれているけど、また別の人が来るかもしれないからね」
ベル:こくこく頷く。
ベル:「ぼくは……あんまり、ふぁるすはーつ?とか、よく分からないのですけど」
ベル:「雨宿町に対してひどいことしたり、誰かを悲しませたりするようなひとは」
ベル:「ぼくとしても、めっ!てしたいのです」
八千代 路夜:「頼もしい。……よろしくね」
八千代 路夜:「それじゃあ、ホテルをお願いします。帰りに支部に来てくれれば」
八千代 路夜:「冷たい飲み物くらいはごちそうしますからね」
ベル:「わーい!」ぱやや
ベル:「行ってくるのです! 支部長さんもおつかれさまなのですよー!」
ベル:支部長に手を振り、ホテルへてってこ向かいます
八千代 路夜:「はあい」ひらひらと手を振り、職場へと帰っていく。
GM:ホテル『往来館』は歩いてすぐたどり着けた。
GM:周囲は木陰でひんやりとして、古い木の扉がある。
GM:……その前に、人影がふたつ。
GM:話しながら、扉を開けようとしているようだ。
ベル:お客さんかな、と思いながら歩いているうち、片方に見覚えがあることに気付く。
ベル:町にあるすてきなカフェの女の子で、名前は――
ベル:「充希ちゃーん!」てててっと足を速める。
GM:大きな扉が開いた。
GM:その時、眩暈のような感覚があなたを襲う。
GM:空間が歪んで、全身がどこか違う場所へと引き込まれるような。
GM:そうして、気が付くと目の前にはシャンデリアの飾られた豪華な広間があって。
GM:周囲には古風な礼服を身にまとった人々が、楽しそうにさざめいていた。
GM:あなたは、自分がここに『招待』されたのだと、なんとなく理解をしていた。
GM:シーンカット。ロイス取得のみできます。
ベル:シナリオロイスであるティアーズに 関心/〇威嚇 で取得します がおー!
GM:がおー!
ミドル1 合流
GM:全員登場。登場侵蝕をお願いします。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1D10(→ 7)増加(43 → 50)
若菜美奈人:若菜美奈人の侵蝕を1D10(→ 7)増加(47 → 54)
ベル:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 2[2]+49 → 51
可知 充希:可知 充希の侵蝕を1D10(→ 4)増加(44 → 48)
GM:まあまあ
【????・雨宿町 十六夜邸・広間】
GM:大規模な集まりではないが、広間にはその大きさに相応しい人数と、華やかな空気があった。
GM:十六夜家の当主はこの別荘がことに気に入りで、普段の不便も気にせず休暇をここで過ごす。
GM:だけではなく、この夜のような祝宴を開くこともあった。
GM:ことに、今日は特別な夜だった。
GM:あなたたちは、その特別な夜の招待客として、広間に集まり、夢うつつのような気分で立っていた。

当主・十六夜 成恒:「ようこそ、皆様。十六夜家の婚約記念パーティーへ」
当主・十六夜 成恒:当主がグラスを掲げる。
当主・十六夜 成恒:「凪。挨拶を」

長女・十六夜 凪:大人しそうな様子の長女が進み出る。
長女・十六夜 凪:「……は、はい。本日はお越しいただき……」

次女・十六夜 奈美:「ふふ、お姉さまったらすっかり緊張して」
次女・十六夜 奈美:今少し若い次女が、いたずらっぽく笑う。
長女・十六夜 凪:「奈美!」
次女・十六夜 奈美:「胸を張っていらっしゃいよ。今日の主役なんだから」

婚約者・柱谷 邦夫:「そうだよ、凪さん」
婚約者・柱谷 邦夫:堂々とした態度で、礼服姿の若い青年が手を取った。
婚約者・柱谷 邦夫:「しっかりと皆さんにお祝いしてもらわないと」
長女・十六夜 凪:「……ええ」
GM:時計の鐘が鳴る。乾杯の音頭。
GM:飲み干されたシャンパンを、メイドが注いで回る。
GM:……華やかな屋敷の、賑やかな一夜。幸福の絶頂。
当主・十六夜 成恒:「ようこそ、皆様。十六夜家の婚約記念パーティーへ」
当主・十六夜 成恒:当主がグラスを掲げる。
当主・十六夜 成恒:「凪。挨拶を」
長女・十六夜 凪:「……は、はい。本日はお越しいただき……」
次女・十六夜 奈美:「ふふ、お姉さまったらすっかり緊張して」
長女・十六夜 凪:「奈美!」
GM:…………
GM:……………………
GM:………………………………
????:「……さん」
高河ありさ:「皆さん!」
高河ありさ:「皆さん、どうかしっかりしてください!」
GM:聞き覚えのある声がして、あなたたちはふと我に返った。
GM:目の前には髪の短いメイドがひとり立っている。
GM:瞬間、あなたたちは広間から弾かれるように、屋敷の別の一室にいた。
GM:周囲には蛍のような光が飛び、いくつかがあなたたちの中に吸い込まれる。
GM:そうして、あなたたちは気づく。自分たちが誰であるかを、「ほぼ」全て。
加茂 由香里:「……まあ。ここは……」同じ闇の視界のまま、瞼をゆるく閉じて開く。
加茂 由香里:人の気配が複数。
ベル:「ふえっ」まるい瞳をぱちぱち瞬かせて、きょろきょろとあたりを見渡す「……あれっ?」
若菜美奈人:とっさに取り出した細身の杭を仕舞う。
若菜美奈人:パチン、と静電気が弾けた。
若菜美奈人:「……どういうことだ?」
可知 充希:「え、え?」 ベルちゃんと同じく辺りを見回していると、背中に背負ったままだったカバンがもぞもぞと動き出す。
加茂 由香里:電気の音に目を細める。「あ、少し安心しました」
可知 充希:ジ、ジ、と勝手に――正確には器用にも内側からジッパーが動いていき……
かーくん:「くわぁ!」
すーちゃん:「かぁ、かー!」
加茂 由香里:「知っている声が幾らか…と、…?」鳥の声にさすがに驚く。
可知 充希:「わっ!かーくんにすーちゃん!?」
ベル:「充希ちゃん! と、由香里さん! ……と……?」知らない人もいる
可知 充希:「ダメだよぉ勝手に出てきちゃ……んえ? 異常事態?」
若菜美奈人:「チッ」舌打ちして、《ワーディング》を貼る。
加茂 由香里:「あ、やっぱりその舌打ち、若菜くんですね」
GM:周囲はあなたたちだけで、反応した非オーヴァードはいないようだ。
可知 充希:知らない場所に居るし、かーくん達は勝手に出てくるし、その上緊急事態だ!なんて騒いでるしでてんやわんやしている。
加茂 由香里:「《ワーディング》もありがとうございます」
ベル:「あ、じゃあお兄さんもUGNの人なのです?」
ベル:「……あれっ、充希ちゃんも!?」ただのカフェの女の子ではないのか!
若菜美奈人:「そこで判断するな……そいつは?」唯一の知らない相手を見る。
加茂 由香里:「ああ、ベルさんですね。あやしの子です」
可知 充希:「そういうベルちゃんこそ!」 こっちもびっくりしている。
若菜美奈人:「可知よりも小さい気配の……そうか」
加茂 由香里:「先日の魔鏡の事件でお世話になったんですよ」
加茂 由香里:「そちらの鴉の子ははじめましてかな」微笑む。
若菜美奈人:周囲を見渡して、《ワーディング》を解く。
可知 充希:「あ、はじめまして!可知 充希です!」
可知 充希:「こっちはかーくんとすーちゃんです!」
すーちゃん:「かぁ」
ベル:「はい! ぼくはあやし、お花のベルなのです。雨宿町が誇るお手伝いさんとはぼくのことなのですよ!」
かーくん:「かぁ」
若菜美奈人:「この状況に至る直前までの状況」
加茂 由香里:「……鴉だ」
若菜美奈人:「把握してるものは?」
かーくん:それぞれ左右の方に乗ってひょいとお辞儀をしている。
高河ありさ:「あ、私、イリーガルの高河ありさです」ぺこりとお辞儀。
ベル:かーくんとすーちゃんにぺこりしている。
すーちゃん:なお見分けられるような特徴は特にない。
加茂 由香里:「あ…高河さん、ということは娘さんですか」
加茂 由香里:「私、さっきまでお父さんのほうの高河さんといたんですよ」
高河ありさ:「えっ、お父さんもUGNの方を呼んでたんですか?」目を丸くする。
ベル:「ぼくはホテルの前で充希ちゃんを見つけて、声をかけようとしたらなんか……ふわーって」手をふわふわさせている
高河ありさ:「なんででしょう……普段そんなことしないのに……?」
加茂 由香里:「ええ。往来館にお呼びいただいて…」
可知 充希:「あたしはしえおねえちゃんと往来館に入ったとこだったよ」
若菜美奈人:「……入った」
可知 充希:「あ、しえおねえちゃんは昔近所に住んでたおねえちゃんで……。そっか、ベルちゃんも後ろに居たんだ」
若菜美奈人:「こちらは逆だ。誰か客が入ってきた」
ベル:「なのです」こくこく
可知 充希:「それ、あたしたちかも」
高河ありさ:「そうですね、ドアが開いた瞬間……」
加茂 由香里:「ああ。私のほうも扉が開いたんだった…ような…」
若菜美奈人:「あるいは、往来館とその敷地周辺を領域とするか、か」
加茂 由香里:《構造看破》《成分分析》。場の情報を読み取る。視界の代わり程度ではあるが。
GM:では、加茂さんはこの部屋の間取りや家具にどこか覚えがあることがわかります。
GM:家具は一部ですが、先ほど通された往来館のものによく似ているような。
加茂 由香里:「……ん。ここも、往来館ではある、のかしら」
若菜美奈人:「……その後、十六夜家の祝賀だと称する高河早人を見た」
可知 充希:「えっ、そうなの?」 中に入ったことはほぼ無いから内装をあまり知らない。
高河ありさ:「……そういう感じ、しますよね……」きょろきょろとする。
加茂 由香里:「間取りや、置いてあるものは同じなのではないかと」
若菜美奈人:「それから他にも数名。同じか?他の人物に心当たりのある者は?」
高河ありさ:「あそこのキャビネットとか、今も飾りとして使っているものです」
可知 充希:「あっ、さっきなぎさんって呼ばれてた人、しえおねえちゃんだよ!」
可知 充希:「なんでなぎさんって呼ばれてるんだろ……」 そしてなんでおかしいと思えなかったんだろう。
可知 充希:みつきがうーんと首を傾げると、横の二羽も一緒に傾げている。
加茂 由香里:「可知さんのお知り合いの方なんですね」
若菜美奈人:「名字は」
可知 充希:「えっ。……なんだっけ?」 しえおねえちゃんとしか呼んでなかった。
すーちゃん:「かぁ」
可知 充希:「あ、そっかそれそれ!江宮さん!」
若菜美奈人:「すーちゃんに頼らず覚えろ」見分けがつくらしい。
加茂 由香里:「お話している…」
若菜美奈人:「エミヤシエ……」ガラケーで調べる。通じてるのかな。
GM:通信は途絶していますね。
若菜美奈人:「……チッ」
ベル:「ぼくには鳴いてるようにしか聞こえないのです」ふしぎ鴉ちゃん
可知 充希:「だってすーちゃんの方が記憶力良いんだもん……」 しょぼん。
すーちゃん:「かぁ」 心なしか誇らしげ。
若菜美奈人:「普段からそちらに頼るようだと……お前自身の記憶能力が衰える」
若菜美奈人:「極力自分で考えろ」
加茂 由香里:「先生みたいなこと言ってますね」
高河ありさ:「あの、その件なんですが……」挙手する。
高河ありさ:「私、なんだかいろいろ、忘れているみたいなんです」
可知 充希:「いっつも頼ってるわけじゃないよぅ。テストのときとか絶対教えてくれないもん」
若菜美奈人:「忘れている?」
可知 充希:「色々?」
高河ありさ:「さっき宿泊客の名簿を見たばかりなのに、どなたがそうだったのか思い出せなくて、名前も」
高河ありさ:「皆さんは、どうですか? 大丈夫ですか?」
加茂 由香里:「記憶の欠落…あるいは認識阻害ですか」首を傾げ。
ベル:「うーん、みんなのことは覚えてたし……あれ」
ベル:かばんをごそごそ。
若菜美奈人:「……」黙って記憶を手繰っている。
ベル:「……ぼく、なんでこんなにお菓子持ってるのです?」
加茂 由香里:「あら」
加茂 由香里:「貰ったんじゃないですか?」
可知 充希:「わ、すごい! おやつ何日分だろ」
ベル:「もらった……そう、もらったのです。お手伝いのお礼にって、いつも……」
若菜美奈人:「……いや」
ベル:「いつも……??」
若菜美奈人:「レネゲイドビーイングの記憶なぞ信用性に足らない可能性を差し引いても……」
若菜美奈人:「こちらも抜け、の心当たりがある。この様子では……」
可知 充希:「えっ!?」
若菜美奈人:「全員に何がしかの欠落がある可能性もあるな」
可知 充希:「ベルちゃんレネゲイドビーイングだったの!?」 そっちにビックリしている。
ベル:「そうなのです! クロッカスのお花なのですよ」えっへんと謎のドヤ
加茂 由香里:「若菜くん、どうしちゃったんですか。来たばっかりの人みたいな言い方を」
若菜美奈人:「植物性の起源か……」
若菜美奈人:「……あやし」渋々言い直す。
ベル:「あやしの方がかわいいので好きなのです」
加茂 由香里:「言えなくはないんですね」ほっとしている。記憶のあれそれではなく性格の問題だったようだ。
若菜美奈人:「そんなことよりだ」
若菜美奈人:「由香里。可知。お前たちは心当たりはないのか?」
可知 充希:「そんなことじゃないよ、みなとおにいさん!ビックリなことだよ!」
加茂 由香里:「まあ、なんでしょう」
可知 充希:ぺしぺしとおにいさんの腕辺りを叩きつつ主張していたが、そう言われるとふむと考え込む。
可知 充希:「うーん……思い出せないこと、思い出せないこと……」
若菜美奈人:「普段から鴉どもに覚えさせているから……」
可知 充希:「ちがうもん!ちゃんと勉強してるもん!」
若菜美奈人:「何が思い出せないのか思い出せないのか?」
可知 充希:「……あっ」
可知 充希:「かーくんとすーちゃんにいつ会ったのか思い出せないかも」 鴉と言われて気が付いた。
加茂 由香里:「ええと、可知さん…そうだ、遺産との適合で登録されていましたっけ」
可知 充希:「うん。かーくんとすーちゃんが遺産なんだって」
若菜美奈人:「それは……」
若菜美奈人:「まだ記憶がままならない時期からの適合だからだと思うが……」
可知 充希:「え、そうなのかな?」 実際そうだが分かっていない。
可知 充希:「でも、かーくんとすーちゃんに会った日って大事な日のハズだし……」
若菜美奈人:「我々の記憶の一部が総じて欠落しているとして」
可知 充希:「というか、あたしばっかになっちゃったけど、ゆかりおねえさんは?」
加茂 由香里:「鳥ですし、空から来たのでは」と窓の外のほうへと頭を向けている。
加茂 由香里:「……」
GM:窓の外は、闇夜のように暗い。
若菜美奈人:「……思い当たらないのか?」
加茂 由香里:そこに何かあったとして、当然見える訳もない。
加茂 由香里:訳もないのに、なぜそちらを向いたのか。
加茂 由香里:「ああ……たぶん、思い当たりました」
若菜美奈人:「言いたいか?」
加茂 由香里:「でも、そんなに問題になることではなさそうです」
若菜美奈人:「そうか。問題は何が欠けているかではない。各々方向性も違うようだしな」
若菜美奈人:「問題は……先程の光景と照らし合わせた場合だ」
若菜美奈人:「可知。分かるな」
可知 充希:「あ、えっと……」
可知 充希:「……ちょっとならいいけど、全部忘れちゃうかもってこと?」
可知 充希:しえおねえちゃんが別の名前で呼ばれてたのに気づけなかったことを思い出して。
かーくん:「かぁ」
高河ありさ:「そ、そんな。じゃあお父さんは……!」
若菜美奈人:「……加えて。そこを埋めるように、別の役割が補完される可能性があることだ」
可知 充希:「あ、かーくんたちは平気だったんだ」 だから異常事態だーって騒いでたんだなぁと納得している。
ベル:「確かに、お芝居を繰り返してるみたいだったのです、さっきは」
ベル:「……無理やりやらされるお芝居はよくないのです」
高河ありさ:「お父さん、最初に声をかけても気が付いてくれなかったんですよね……」しょんぼり。
若菜美奈人:「"スキュアーズ"高河早人はオーヴァードだ」
若菜美奈人:「我々も例外ではなくああなる可能性がある」
加茂 由香里:「そうですね。呑まれる何か要因があるのかも」
加茂 由香里:「これって、この部屋から移動はできるんでしょうか?」
加茂 由香里:ありささんに尋ねる。
高河ありさ:「私もこうなったのは初めてで、わかりません。でも」
高河ありさ:「広間もここも往来館なら、間取りは同じはず。やってみる価値はあると思います」
若菜美奈人:「……その前にだ」
若菜美奈人:「……若菜美奈人」
若菜美奈人:「コードは“リープサンドッグ”。カヴァーは雨宿町役場地域振興課交通担当」
若菜美奈人:「シンドロームはブラックドッグ。前衛」
若菜美奈人:「……宣言しておけ」
若菜美奈人:「自己定義が崩れていないことを確認した方がいい」
加茂 由香里:「ああ、そういえば自己紹介をしてなかったですね」
加茂 由香里:「加茂由香里といいます。コードは“エフェメライラ”、研究部の所属です」
可知 充希:「研究者さんなんだ」 確かに似合いそう……という顔。
加茂 由香里:「ほとんどアルバイトみたいなものですが」笑う。「ええっと、シンドロームも言うべきかしら」
若菜美奈人:「何が出来るかを把握させておけ」
加茂 由香里:「モルフェウスとノイマン。調べ物が得意です。目があまり良くないので、なにかあれば声を掛けますね」
加茂 由香里:「ベルさんもお願いしていい?」
ベル:「はーい!」ぴょこ!
ベル:「名前はベル、コードっていうのは”春待ち”、普段はお山に住んでるのです」
高河ありさ:「まあ、それはようこそ」
ベル:「こないだからUGNさんの方にもお友達が増えて、いろいろお手伝いしてるのですよ!」
可知 充希:「お山の子だったんだねぇ」 確かに町でよく見るけど、どこに住んでるかは知らなかった。
ベル:「シンドローム?は、えーと……ハヌマーンとオルクスっておじいさまが確か言ってて」
ベル:「花びらでえいってするのと、お手伝いができるのです! よろしくお願いしますのです」ぺこっ
可知 充希:「よろしくー。……えっと、あたしも?」 みなとおにいさんにお伺いの視線。
若菜美奈人:「何故除外されると思っているんだ?」
加茂 由香里:「聞きたいです」
ベル:「充希ちゃんのお話聞きたいのです!」
可知 充希:「だって、自己紹介はもうしてたから……」 むぅと少しだけむくれて見せた後。
可知 充希:「えっと、こほん!さっきも言ったけど、あたしは可知充希!」
可知 充希:「カフェ『止まり木』の看板娘で、今は中学一年生だよ」 ほら、と夏服を見せるように一回りしてみせて。
加茂 由香里:「あっ、オムナポリの」
高河ありさ:「クッキーセットがおいしいんですよね」
ベル:「夏の桃ゼリーもおいしかったのです!」
可知 充希:「そう! 実はあれ、あたしがオムライスとナポリタンどっちも食べたい!ってワガママ言ったのが生まれた理由なんだよ」
可知 充希:おうちを次々と褒めてもらってふふんと自慢げ。
可知 充希:「で、能力はノイマン!でもあたしが何かするっていうより、かーくんとすーちゃんがいろいろお手伝いしてくれる感じ」
可知 充希:「二人ともすっごく頭いいんだよ。こないだ技術の授業聞いてからはExcelも使えるようになったし」
かーくん:「かぁ」 任せろの意。
すーちゃん:「かぁ」 あれくらい余裕の意。
若菜美奈人:「……感覚・精神補助の遺産だ」加茂さんに小さく補足する。
加茂 由香里:ありがとうございます、と礼を付け加える。
可知 充希:「それで、ええと……おねえちゃんも往来館もなんだか大変みたいだし、がんばります!」
可知 充希:ピッと片手を挙げて選手宣誓のようになりつつ自己紹介を終える。
高河ありさ:「あ、ええと。私は"クー・クー"高河ありさ。普段はこちらのホテルの従業員……なんですけど」付け加えるように。
高河ありさ:「今はこんな風なので……どうすればいいか、と悩んでいます」
高河ありさ:明らかにホテルの時よりも豪奢な館内を見回して。
若菜美奈人:「知らないうちに使い込んだものだな」
高河ありさ:「うーん、私がやるなら壁紙はやっぱり白系で……」ぶつぶつ。
高河ありさ:「それで皆さん、UGNの関係者の方みたいですし、どうか事態の解決にご協力願えませんか」
高河ありさ:「どうすればいいのかはまだわかりませんが、元のホテルに戻らないと」
若菜美奈人:「それが仕事だ……お前たちはどうする?」子供2人に聞く。
可知 充希:「さっきも言ったけど、おねえちゃんが大変になってるから」
可知 充希:「元に戻ってもらえるようにがんばる!がんばりたい!」
ベル:「ぼくも当然お手伝いするのですよ!」
ベル:「ひとりじゃないから大丈夫なのです!」えいえいお!
加茂 由香里:「心強いです。これって、ほとんど閉じ込められているようなものですしね」
若菜美奈人:「……そうか。なら……」
若菜美奈人:「我々の指示には従って動け」
ベル:「はーい!」ぴよ!
加茂 由香里:「危険がないようにと言っているのだと思います」
可知 充希:「はーい!」 ぴしっ。敬礼。
高河ありさ:「ありがたいです。もちろん、言う通りに!」
可知 充希:「かーくんたちもみなとおにいさんの言うこと聞いてね」
かーくん:ぷいとそっぽを向く。
すーちゃん:ついっと上を向く。
若菜美奈人:「おい」
可知 充希:「ご、ごめんね。こんな風だけど、多分ちゃんと聞いてくれるから……」
GM:では、ここで。
GM:共通ハンドアウトを改めてお渡しします。
【共通ハンドアウト】
あなたたちは、資産家である十六夜家の祝宴に招かれた招待客だ。
今夜は十六夜家令嬢である凪の婚約記念パーティーが執り行われている。そういう記憶を持っている。
……だが同時に、あなたたちは知っている。ここは現実の世界ではない。
あなたたちはどうやらホテル『往来館』の過去の中に紛れ込んでいる。脱出を図らねばならない。
GM:また、NPCカードがひとつあります。
NPCカード
????
シーン1回、判定前に使用。PCひとりの判定ダイスを+2個する。
GM:詳細は不明ですが、別に使用してデメリットなどがあるものではありません。
GM:正体不明の誰か/何かから助けがある、そういう感じの効果です。
加茂 由香里:やったー!
加茂 由香里:誰かさんありがとー
GM:そして最後に、あなたたちはそれぞれ『記憶の欠片』をひとつ失った状態でいます。
GM:PCとして活動するのに問題やペナルティはありませんが、今は万全な状態ではありません。
GM:後のシーンで行う判定を通して巻き込まれた全員がこれを取り戻すことで、脱出が可能になります。
加茂 由香里:おお~!
若菜美奈人:なるほどね
可知 充希:頑張って思い出して脱出するぞ~!
ベル:脱出には記憶回収が不可欠!了解です
GM:ではシーンカット。ロイス取得と購入判定ができます。
GM:購入はまあ、ホテル内でどうにかしたんでしょう。
加茂 由香里:はーい!
若菜美奈人:なるほどね
可知 充希:頑張って家探ししたんだ
加茂 由香里:ロイスは保留にしておこうかな。
ベル:充希ちゃんに 〇親愛/植物なので鳥さんがちょっとこわい でロイス取ります
加茂 由香里:購入は高性能医療キットにしておこう
ベル:ぼでまチャレンジ
若菜美奈人:-教導対象/可知充希/有為/憤懣:○/ロイス
可知 充希:ベルちゃんに○かわいい/ビックリ!、みなとおにいさんに○尊敬/ちょっとおこりんぼで取っておきます
可知 充希:ゆかりおねえさんとはもうちょっと話してから取ろう
ベル:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 9[2,8,9] → 9 → 失敗
ベル:だめ!
加茂 由香里:3DX+2+0@10>=9 調達
DoubleCross : (3DX10+2>=9) → 8[1,3,8]+2 → 10 → 成功
加茂 由香里:買えた。持ちます
GM:ナイス
可知 充希:あ、あたし支援射撃あるから欲しい人は言ってね
若菜美奈人:-同僚/加茂由香里/連帯感:○/不安/ロイス
加茂 由香里:わーい!
加茂 由香里:がんばりましょうね~
GM:そうか、買い物にも使えるんだ……
可知 充希:自分でも治療キット狙っとこ
若菜美奈人:脅してる……
可知 充希:2dx>=9
DoubleCross : (2DX10>=9) → 9[5,9] → 9 → 成功
可知 充希:あたしの支援射撃はちがうもん!
ベル:みんなお買い物上手!
可知 充希:なんか公式はそれやってるらしいけど!
GM:公式!
若菜美奈人:ボディアーマー狙うか
若菜美奈人:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 9[9]+1 → 10 → 失敗
若菜美奈人:フ……
若菜美奈人:無理です
GM:ちょっとたりない
GM:以上かな
若菜美奈人:おわり!
GM:はーい
ミドル2 情報収集
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
ベル:1d10+51
DoubleCross : (1D10+51) → 9[9]+51 → 60
ベル:わあ
GM:ダイボが
可知 充希:可知 充希の侵蝕を1D10(→ 10)増加(48 → 58)
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1D10(→ 3)増加(50 → 53)
可知 充希:あたしもごりっと上がった
若菜美奈人:若菜美奈人の侵蝕を1D10(→ 1)増加(54 → 55)
GM:明暗
若菜美奈人:平常
GM:では、情報収集のシーンです。
GM:現在調べられる項目は以下の通り。
★往来館について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉6
★往来館の現状について〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉8
★高河ありさと早人について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉7 ※若菜美奈人のみ6
GM:侵蝕1d10降り足しで再チャレンジもできます。
GM:後から出る項目もあるかも?
GM:NPCカードも忘れずどうぞ。
可知 充希:あたし噂話行きたいから往来館行きたいな
可知 充希:噂話じゃなくても噂話にするけど
若菜美奈人:UGNだけとくい
加茂 由香里:どれでも~
ベル:どれでも!
若菜美奈人:まあ低いやつやるのがいいかな 下げてくれてるし
加茂 由香里:わりと得意めだから 往来館の現状についてか待機かがいいのかな
若菜美奈人:待ちがいいかもですね
加茂 由香里:まっとこ~
若菜美奈人:★高河ありさと早人について いきます コネ:UGN幹部も使用
ベル:じゃあ現状チャレンジいきますー
若菜美奈人:3dx+3>=6
DoubleCross : (3DX10+3>=6) → 6[3,6,6]+3 → 9 → 成功
可知 充希:こっちは往来館行こう
GM:ばっちり
ベル:3dx+1>=8
DoubleCross : (3DX10+1>=8) → 7[4,5,7]+1 → 8 → 成功
可知 充希:2dx+4>=6
DoubleCross : (2DX10+4>=6) → 6[2,6]+4 → 10 → 成功
GM:ぴったり
GM:どっきり
ベル:みんなえらい!
加茂 由香里:しゃっきり!
GM:ということで、全部開示ですね。
★往来館について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉6
かつて十六夜家という資産家の別荘として建てられた百年ほど前の洋風建築。
現在は綺麗に改装され、往時の面影を残したホテル『往来館』として運営されている。
権利的には高河ありさが相続しているが、養父の早人が代理人として管理を行っている。
→★十六夜家について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉8 が調査可能になりました。
★往来館の現状について〈知識:レネゲイド〉〈情報:UGN〉8
現在往来館は《Eロイス:虚実崩壊》により閉鎖され、過去の物語を繰り返している。
登場人物はあなたたちや高河父娘のような生身の人間と、単なる幻影とが入り混じっているようだ。
ホテルの外に出ることは現状不可能。また、巻き込まれた人間には総じて記憶の欠落が見られる。
正確な状況を思い出して脱出するために、周囲に漂う『記憶の欠片』を全て取り戻す必要があるだろう。
→★高河ありさの記憶の欠片〈RC〉〈情報:噂話〉8 が調査可能になりました。
→★高河早人の記憶の欠片〈RC〉〈情報:噂話〉7 が調査可能になりました。
→★任意のPCの記憶の欠片〈RC〉〈意志〉7 が調査可能になりました。
GM:上ふたつは、次以降のシーンで調査可能ですね。
★高河ありさと早人について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉7 ※若菜美奈人のみ6
ホテル『往来館』を経営する父娘。ありさは養子で、元は早人の親しい友人の娘だった。
ありさはUGNイリーガルとして積極的に町の治安維持に協力している。脚は兵器内蔵の義足。
早人は娘ほどUGNに協力的ではないが、反発しているというほどでもない。義足の保守は彼が行っている。
親子関係はほどほどに良好だが、ありさは早人が秘密主義であることに少し不満があるらしい。
GM:記憶の欠片については情報収集が終わった後にお話をするので
GM:現在、一個項目が調査可能です。
★十六夜家について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉8
加茂 由香里:じゃあそれをいこうかな。〈情報:UGN〉で。
加茂 由香里:判定前に『0146:鵞鳥と孔雀』/《サイコメトリー》。情報判定ダイス+3。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1増加(53 → 54)
加茂 由香里:6DX+3+0@10>=8 情報:UGN
DoubleCross : (6DX10+3>=8) → 7[1,3,4,4,5,7]+3 → 10 → 成功
GM:ぐっじょぶ!
GM:では開示します。
★十六夜家について〈情報:噂話〉〈情報:UGN〉8
百年ほど前にこの館を建てた資産家。最盛期の夏、長女の婚約パーティーが開催されていた。
当主・成恒(なりつね)、長女・凪、次女・奈美、使用人数人が一時的にこの館で暮らしていたらしい。
また、長女の婚約者である柱谷邦夫をはじめ、招待客が何組か一時的に滞在をしていた。
記録では婚約パーティーのしばらく後、館は売りに出され一家は別の場所にある本宅で暮らすことになった。
江宮詩絵は長女の子孫に当たり、離散後また雨宿町に戻ってきていたらしい。
GM:さて、ここで記憶の欠片について。
GM:NPCは次のシーンからですが、PCの記憶の欠片はここから取り戻すことが可能です。
GM:1シーンにPCひとり分だけ、登場している任意のPCの『記憶の欠片』を取り戻すことができます。
GM:これは情報収集とは別に行うことができます。
加茂 由香里:おお!
ベル:わいわい!
GM:最初にPCを指名してから〈意志〉〈RC〉で難易度は7。PC全員が挑戦可能です。
GM:振り直しは登場侵蝕振り足しで可能。
可知 充希:別枠なんだ
GM:成功で、先にお願いしてた失った記憶を取り戻すロールをやってもらおうと思います。
GM:つまり1シーンひとりずつロール機会があるよ!ということ
若菜美奈人:この人の記憶を取り戻すぞ、を
若菜美奈人:みんなで判定するんだ
GM:そうそう
GM:ということで、希望者を指名して判定をお願いします。
加茂 由香里:ふんふん!
加茂 由香里:じゃあ希望しちゃおっかな~
GM:ナイス希望者!
GM:では〈意志〉〈RC〉目標値7どうぞー
加茂 由香里:じゃあ普通に自分からやろうかな
加茂 由香里:【思い出の一品】カスタマイズ:ブランケットを使い達成値+2。
加茂 由香里:3DX+2+0@10>=7 意思
DoubleCross : (3DX10+2>=7) → 8[3,7,8]+2 → 10 → 成功
GM:あっ自ら
加茂 由香里:オッシャッ
ベル:強い意志!
若菜美奈人:つよいぜ
可知 充希:つよつよ
GM:成功です! では、これで忘れていた記憶の欠片を一つ取り戻すことができました。
GM:PCの分は残り3つ!
加茂 由香里:一足先に待ってるぜ
GM:ということで、共有とロールしていきましょう。
【????・雨宿町 十六夜邸・一室】
GM:あなたたちはまず、現状について調査をすることにした。
GM:洋館の中や、元のホテルにつながるかも知れない場所など、取っ掛かりは様々だ。
高河ありさ:「皆さん、わかったこと、ありますか?」
加茂 由香里:やはり一度外の方を見て、窓際に座る。
高河ありさ:「そうだ、若菜さんに確認していただきたいんですけど」
若菜美奈人:「何だ?」
高河ありさ:「私の記憶、どこまでちゃんとしているのかって」
高河ありさ:「ええと、お父さんと私は実の親子ってわけじゃなくて……とか」
高河ありさ:特にこだわっていることはないようだ。
若菜美奈人:「脚は流石に覚えているな?」
高河ありさ:「覚えてますよう。これがないと戦えないですし」
高河ありさ:「お父さんが手入れしてくれてるの。最近はちゃんと見張ってます」
若菜美奈人:「見張っていないとあらぬ武器を仕込むからな」
加茂 由香里:「高河さん、そんなことを…?」
高河ありさ:「そんな……そう……そうかもしれないけど……」
加茂 由香里:「だからお部屋から機械用の油の香りがしたんですね」
ベル:「お父さんが脚に武器を……???」
高河ありさ:「お父さん、あんまりいろいろ話してくれないから。それだけは困ってます」
若菜美奈人:「エネルギー弾と防御機構は確認したな」
高河ありさ:「つ、強いんですよ」
高河ありさ:「にしても、若菜さんにはそんな話ばっかりしちゃってますね……」少し恥ずかしそう。
可知 充希:「エネルギー弾!?かっこいい……」 キラキラとした眼差し。
加茂 由香里:「たしか機械式の義足なんでしたね」
若菜美奈人:「チッ」しまったという顔をしている。
加茂 由香里:「足音が硬質な感じ」楽しそうにしている。
高河ありさ:「そう、これ、よく出来てていつも助かってます」くるりと回る。
高河ありさ:「ないと車椅子だから……」
ベル:「見た目は全然、機械とか武器とか分からないのです。言われても分からないのです」すごーい
高河ありさ:「ふふ、お父さんはすごいの」
可知 充希:「ね。あたしも今まで全然気づかなかった」 ちょいちょいお店で会ってたのに。
若菜美奈人:「……とにかく」
若菜美奈人:「齟齬は無いように思えるがな」
高河ありさ:「よかった! じゃあやっぱり普段の記憶は大丈夫みたいですね」
可知 充希:「じゃあさっき言ってた実の親子じゃないって話も……」
可知 充希:「あ、えっとね。かーくんやすーちゃんがよく町で噂を聞いてるんだけど」
可知 充希:「往来館について何か覚えてることある?って聞いたら、ありささんとおとうさんが義理の親子だって噂を聞いたって言ってたの」
若菜美奈人:「街のさがない噂を軽々に流す……」
加茂 由香里:「すごいお友達ですね、ほんとうに」羽搏きを感じるほうを見上げる。
高河ありさ:「全然隠してないから大丈夫ですよ!」
可知 充希:「軽々じゃないもん!かーくんもすーちゃんもイヤな噂のことは言わないようにしてくれてるもん!」
かーくん:「がぁっ!」 そうだそうだの意。
すーちゃん:「ぐあぁっ!」 なんでもケチつけに来るな!の意。
加茂 由香里:「ふふ、抗議されてますね」
ベル:「ぴゃ」鳴き声にびびって由香里さんの後ろに隠れる
加茂 由香里:「あっ。大丈夫ですよー」
若菜美奈人:「……」イライラしている。
加茂 由香里:「かーくん、すーちゃん、あまり怖がらせないであげてくださいな」笑う。
ベル:「み、充希ちゃんのお友達だから大丈夫なのです……」そろりそろり
可知 充希:「う、ごめんね。ほら、かーくんとすーちゃんも」
かーくん:「かぁ……」 ごめんね?というように小首を傾げている。
すーちゃん:「くぅ……」 小さく頭を下げている。
ベル:「あ、こちらこそお話の途中でごめんなさいなのです……充希ちゃんどうぞ」ぺここ
可知 充希:「あ、そうだった。ええっとね」
可知 充希:「往来館って、昔はいざよいさんって人の別荘だったんだって話も教えてくれたよ」
若菜美奈人:「……十六夜」
可知 充希:「百年くらいまえに建てられて、ホテルになるときに改装したんだっけ?」
若菜美奈人:「先程出ていた家だな」
かーくん:「かぁ」 そういう感じ、と頷いている。
高河ありさ:「そう、そうです。私が小さい時なんですけど」
高河ありさ:「お父さんがホテルを開く前は、もっと古かったんですよね」
加茂 由香里:「ここは、いまは高河さんの所有なんですか?」
高河ありさ:「一応、私が相続してるんですけど、管理はお父さんに任せちゃってます」
高河ありさ:「私、接客してる方が好きだから」
加茂 由香里:「お父さんのほうは、むしろ中のお仕事がお好きそうでしたものね」
すーちゃん:「かぁ」 リサーチ通りでしょと得意そう。
若菜美奈人:「……どちらも高河だろ」
若菜美奈人:「区別できるように言え」
可知 充希:「分担制なんだねぇ」 うちみたいだなぁとちょっと親近感。
加茂 由香里:「あっ。揚げ足取り」「高河さんと、ありささんで分けます」
加茂 由香里:「あと、私もそれに関係して、ちょっと見つけたものがあったんですよ」
加茂 由香里:一冊の古い本を取り出す。
加茂 由香里:「さっき本棚があったので、ちょっと調べていたんですが、いろいろ面白いことになってたんです」
加茂 由香里:「各時代の本が混在していて。こんなときでなかったらもっと楽しかったんですけれど」
加茂 由香里:十六夜家にまつわる、ここ百年程の歴史を簡単にまとめてある。きちんと装丁が施された家族史といった風情。
加茂 由香里:「ちょっと特殊な読み方をしたので、文字情報とは違うことを言うかも」ページを捲っていない。表紙に触れるだけで、すぐに本をみんなの前に置く。
若菜美奈人:「何が“見えた”?」
加茂 由香里:「やはりあの名前の方々が、過去に長女の婚約パーティーをしていたと」
加茂 由香里:「それから少し後に、離れた本宅で暮らすことになって、ここも売り払ったようですね。それから、ありささんのご家族が購入されたのかな」
加茂 由香里:「だから、さっきのパーティーは、ほんとうに過去の再演ということなのでしょう」
高河ありさ:「……私、来歴についてはあまり知らなかったです」
若菜美奈人:「実際にあった事象を、役に当てはめてなぞらせているのか」
高河ありさ:「十六夜家の名前は、そういえば聞いたかも……?」
可知 充希:「じゃああのおにいさんとなみさんは本物の昔の人なのかな?」
可知 充希:「町で見かけたことも無い人だったし……」
加茂 由香里:「婚約者の男性の方などは…どうなんでしょうね」
加茂 由香里:「ああ、ただ」
加茂 由香里:「十六夜家のご子孫の中に、江宮さんという姓がありました」
加茂 由香里:「えみやしえさん、でしたよね。可知さんが一緒にいたという人」
可知 充希:「そう! え、じゃあ」
可知 充希:「おねえちゃんがいざよいさんの子孫、ってこと?」
加茂 由香里:「可能性は高い気がします」
若菜美奈人:「それは……」
若菜美奈人:「十六夜凪の直系か?」
加茂 由香里:「そのようです」
ベル:「十六夜さんの子孫だから、十六夜凪さんの役をやらされてるってことなのです?」
ベル:「じゃあ、ありささんのお父さんも、何かそういうの……が、あるのです?」
可知 充希:「いざよい……「かぁ」そう、なりつねさんの何かが?」 すーちゃんの助け舟を借りつつ。
高河ありさ:「どうなのかしら……? お父さんは元々他所から来た人だし……」
若菜美奈人:「そちらまでは分からんが……江宮シエは、単純な巻き込まれた宿泊客と見るのは難しくなると思うが」
若菜美奈人:「事象の中心点である可能性もある」
高河ありさ:「江宮……江宮詩絵……」考え込んでいる。「うーん、覚えているような、ないような」
若菜美奈人:「あるいはそれが欠落なのだろうな」
ベル:「そうなのです、しえさんはぼくたちと同じ『今』にいるひとなのです」
可知 充希:「あっ、そういえば!」
ベル:「この『過去』でお芝居をやらされてるからには、きっと何か理由があると思うのです……」
可知 充希:「おねえちゃんね、ともだちに会いに行くつもりだって言ってたの」
若菜美奈人:「……宿泊客の中にそれが?」
可知 充希:「そうかもだし、ありさおねえちゃんに会いに行くのだったのかも」
高河ありさ:「友達……」うーんうーんと考えている。
高河ありさ:「覚えてない、ですけど、この状況だと絶対に違うとは言えないですね」
加茂 由香里:「やはりこの記憶の欠落が困りものですね」
高河ありさ:「……本当にそうなら、思い出したいなあ」
ベル:「思い出さないと、ここの出口も分からないままで困っちゃうのです」
ベル:「今ここは、いっぱい……こう……つよいレネゲイドでぎゅって閉じ込められてるから」『感じた』ことを伝えるためわやわや腕を動かす
ベル:「散らばった思い出を拾わないと、道が分かんなくなっちゃうのです」
ベル:「ぼくたちも、ありささんのお父さんやしえさんもなのです」
加茂 由香里:「ああ、やっぱりこれ、レネゲイドによる封鎖なんですね」
若菜美奈人:「……それもこの能力規模は……」
ベル:全く理論的な説明ではない。が、ベルは誰かが言ったようにレネゲイドビーイングだ。
可知 充希:「おねえちゃんたちにも思い出してほしいよね……」
ベル:自分が接していて、なおかつ強大な力であるレネゲイドならば、分かるものもある。
可知 充希:なぎさんのままじゃ、おねえちゃんって呼べなくなっちゃう。
ベル:「そう! だからみんなに思い出してもらって、みんなで帰るのですよ!」充希ちゃんを見て
加茂 由香里:「こういうのは、あやしの方のほうが感覚が精緻ですから。助かります」
若菜美奈人:「……散らばった思い出を拾わないと、道が分からない」
若菜美奈人:「記憶の欠落の充足が、脱出の要件だと感覚的に理解している」
ベル:「『今』のひとじゃないひと……えと……ふわーってしてるひと? 夢みたいなひともいるみたいなので」
ベル:「みんながみんなじゃないみたいなのですけど……」
若菜美奈人:「役割を持たされる中には、生身の人間でなくレネゲイドで構成された似姿も含まれる」
可知 充希:「二人の言い方、なんかこう……温度差がすごいね」
加茂 由香里:「ふふ」
加茂 由香里:「吹き替え映画みたい」両方が左右から流れるモードで、たまに音を流している。
可知 充希:ふわふわとかちかちでバラバラだぁという顔。
ベル:「んむ……ぼくはあんまり説明が得意じゃないのです」
ベル:「でも一生懸命伝えようとしたら、聞いてくれるひとたちがいるって知ってるので」
ベル:にぱ、と美奈人さんを見ます。
若菜美奈人:嫌そうな顔をして。「問題は……その方策だな」
若菜美奈人:「“拾う”。具体的な手段に思い当たるか?」
加茂 由香里:「……最初にありささんが声をかけてくれたときって、何が起きてたんでしょうか?」
高河ありさ:「え、ええと。私はただ声をかけなきゃーって」
高河ありさ:「そうしたら、周りの光みたいなものがすーっと皆さんに入ってきて」
GM:ここにもいくらか、光が飛んでいる。
加茂 由香里:「まあ。それって、ここにもまだあるんでしょうか」
可知 充希:「ずっとふよふよしてるよね、ホタルみたいなやつ」
ベル:「あるのですよー」このあたりー!と声を出す
若菜美奈人:「解析できるか?」
可知 充希:実はちょっと嬉しかったりする。暗いのはかーくんもすーちゃんも自分も苦手だから。
若菜美奈人:「いや……しろ」
加茂 由香里:「ああ、なるほど」
加茂 由香里:「触れるのかな」
加茂 由香里:手をすっと前に出す。熱の無い、質量も無い光。
若菜美奈人:「光なら粒子性を持つ」
加茂 由香里:手繰るように伸ばした指が、その光のひとつに触れた。
加茂 由香里:「……あ」
加茂 由香里:熱の無い、質量も無い。
加茂 由香里:だがそれが、輝いて、やわらかに丸くて。夜だという外の闇の中で、ぼんやりと光っている、
加茂 由香里:(月みたい)
加茂 由香里:(……そう、そうだ、月は…こんな風景だ)
加茂 由香里:触れたそれ自体は、おそらく、自身の記憶ではなかった。
加茂 由香里:誰かの見た、どこかの月だった。
加茂 由香里:……それだけで十分だった。指輪のように、もうひとつ別の光が絡まる。
加茂 由香里:「うん」
加茂 由香里:「解析できました。……思い出せた」
加茂 由香里:「私、空をたまに見るんです」ぽつりと言う。
加茂 由香里:「私がというか…共振現象で、人の記憶の風景を、ときどき覗き見るといいますか…」
加茂 由香里:「それだけ、一般的な人の視覚で見られて、ちょっと面白いんですよね」
若菜美奈人:「……それを」
若菜美奈人:「忘れていた?」
加茂 由香里:「見えたものを、忘れてて」
加茂 由香里:「もともと私の視界ではないから、あれなんですけど」
加茂 由香里:「綺麗で。好き」
若菜美奈人:「元々由香里のものでなかろうが……受け取った時点で自分のものだ」
若菜美奈人:「……」言ってから、自分でそこはかとない自分自身への違和感を反芻している。
ベル:「えへへ」
ベル:「由香里さんが嬉しそうなお顔をしててぼくも嬉しいのです」
可知 充希:「分かる! ね、ね、ゆかりおねえさん」
可知 充希:「かーくんたちとも共振したら、きっとすっごいきれいな空が見られるよ!」
可知 充希:「あ、でも自由にできるものじゃないんだっけ……」
若菜美奈人:「能動的に起こそうとするな」
加茂 由香里:「……まあ。飛んで見る空は、きっとすごく、いいでしょうね」笑う。
加茂 由香里:「見てみたいですね。素敵なホテルも楽しいけれど」
加茂 由香里:「思い出したら、空の下を歩きたくなってしまいました」
高河ありさ:「そうですねえ、ホテルは、閉じこもる場所ではないですしね」
ベル:「それじゃあますます、頑張って出口を探さないとなのですね!」
若菜美奈人:「……だが、取り戻しただけでは」
若菜美奈人:「そいつが弾き出されるわけではないのか」
可知 充希:「そっか。確かにゆかりおねえさんだけ帰っちゃうかもしれなかったんだ」
若菜美奈人:「個人に依拠するものではないようだな」
加茂 由香里:「他の人のも思い出せたら、少しは変化が起きるかもしれませんが」
若菜美奈人:「取り戻すことが悪いことにはならないだろうからな」
可知 充希:「じゃああたしたちもあの光触ってみる?」
加茂 由香里:わずかに若菜くんのほうを向く。(……あまり言いたくなさそうだったけど)
加茂 由香里:(大丈夫そうなのかな、この感じ)
若菜美奈人:「……お前が加茂由香里並みに受信能力があればそうしていいがな」
加茂 由香里:「ふふ!そう言ってもらうと悪い気はしないですね」
ベル:(由香里さんと美奈人さん、仲良しなのです)
若菜美奈人:「空間自体の把握も並行するべきだろう。移動するぞ」
可知 充希:「はーい……」 かーくんとすーちゃんだって物知り度なら負けないのに……とちょっぴり不満げ。
ベル:「……充希ちゃん」こそこそ小声
可知 充希:「どしたの、ベルちゃん?」
ベル:「美奈人さん、きっと充希ちゃんたちのすごさを分かってないのです」
ベル:「このあとかっこいいところ見せて、褒めてもらうのですよ!」名案ー!!
可知 充希:「……なるほど!」 確かにかーくんとすーちゃんのすごいとこ、あんまり見せたことなかったかも!
可知 充希:「名案だよベルちゃん!」
若菜美奈人:「……聞こえているぞと」
ベル:どやふふーん!としてます。あと友達が褒められたらうれしいので。
若菜美奈人:「言ったほうがいいのか……?」隣に問いかけるように。
加茂 由香里:「そこは知らないふりをしてあげて、あとで褒めてあげるのがいいんじゃないですか?」
若菜美奈人:「それは由香里がやれ。俺の仕事ではない」
加茂 由香里:「たまにはいいと思いますけど…」
GM:シーンカット。ロイス取得と購入判定が可能です。
ベル:ロイス保留でぼでまチャレ!
ベル:(3+1)dx+1>=12
DoubleCross : (4DX10+1>=12) → 6[1,2,3,6]+1 → 7 → 失敗
ベル:エンッ
加茂 由香里:若菜美奈人 〇信頼/食傷
加茂 由香里:これでいこう 食傷は「この人またこういうこと言っとるな」の念です
若菜美奈人:なるほどね
GM:ww
可知 充希:ゆかりおねえさんにも取っちゃお ○やさしい!/心配で
若菜美奈人:RB/ベル/有為:○/厭気/ロイス
加茂 由香里:アンマテチャレを開始しとこう
加茂 由香里:???さんのカード使いたいです
GM:はーい! ダイス+2個
GM:何かふわっとした気配が、あなたの判定を助けてくれます。
加茂 由香里:ありがとう 誰か…!
可知 充希:あ、じゃあこっちも
可知 充希:お手伝いするよ!:支援射撃LV7
可知 充希:自分以外の判定のD+7、侵蝕値+2
加茂 由香里:鳥さん!
可知 充希:可知 充希の侵蝕を2増加(58 → 60)
GM:たかい
加茂 由香里:すごすぎる
若菜美奈人:つよ
加茂 由香里:12DX+2+0@10>=35 調達
DoubleCross : (12DX10+2>=35) → 10[2,2,3,3,3,4,5,5,7,7,9,10]+8[8]+2 → 20 → 失敗
可知 充希:高い!
GM:あーっ15も足りない~
ベル:回ってる!
加茂 由香里:これならいけるか
GM:なにっ
加茂 由香里:15点払って買います
GM:なんだとーーー!!!
GM:どうぞ……
ベル:おかねもちー!!
若菜美奈人:やば
加茂 由香里:加茂 由香里の財産点を15減少(31 → 16)
加茂 由香里:半分くらいになってしまったが
GM:十分多いんだよなあ
若菜美奈人:さすがは加茂様ですね
若菜美奈人:荷物お持ちしましょうか……?
加茂 由香里:急に腰が低くなったな
加茂 由香里:以上です
GM:あと判定どうぞー
若菜美奈人:ぼでまチャレ!
若菜美奈人:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 2[2]+1 → 3 → 失敗
可知 充希:あたしもー
若菜美奈人:全然ダメ
可知 充希:2dx>=12
DoubleCross : (2DX10>=12) → 7[7,7] → 7 → 失敗
可知 充希:あたしもダメ
若菜美奈人:おわりです
GM:はーい
可知 充希:おしまい!
マスターシーン2 かつてのそれから
【百年前・雨宿町 十六夜邸・書斎】
GM:ある雨の日のこと。知識の詰まった……というよりは、半分見栄で作られた書肆の間。
長女・十六夜 凪:「お父様、それ、本当なの?」
当主・十六夜 成恒:「ああ、もう決めたことだ。この館は売り払う」
当主・十六夜 成恒:「柱谷からの支援も打ち切られた。事業は縮小しなければならん」
長女・十六夜 凪:「……じゃあ」
当主・十六夜 成恒:陰鬱な顔で頷く。
当主・十六夜 成恒:「すまない、凪……。婚約の話も、なかったことに、と」
長女・十六夜 凪:「じゃあ」
長女・十六夜 凪:「私、結婚しなくていいのね」
長女・十六夜 凪:不安げだった顔に微かな光がす、と差した。
当主・十六夜 成恒:「凪?」
長女・十六夜 凪:「ここを出るのは嫌。でも、想ってもいない方と一緒にならなくて済むんだ」
長女・十六夜 凪:「うれしい」
当主・十六夜 成恒:「お前……」
GM:軋む音を立てて、扉が開いた。
次女・十六夜 奈美:「……姉さん、ずっと嫌そうだったものね」
次女・十六夜 奈美:「私は、ここを出られるのは嬉しい。いいえ、そもそも、ずっと家を出たかったの」
次女・十六夜 奈美:「ちょうど良いわ。私、仕事の当てがあるの。そちらで働くことにする」
次女・十六夜 奈美:「新しい女という感じでしょう?」
当主・十六夜 成恒:「奈美まで……」
次女・十六夜 奈美:「お父様、お認めなさいな」
次女・十六夜 奈美:「娘を縛り付けて、見栄を張って、思い通りにしようとして」
次女・十六夜 奈美:「十六夜家の幸福なんて、とうの昔にもう、バラバラになっていたのよ」
当主・十六夜 成恒:「…………」
GM:父親は、低い声で謝罪をした。
GM:ひっそりと、廊下でそれを聞いていた影がひとつ。
メイド:「…………」
メイド:「ご主人様、お嬢様方……」
GM:しばらく後に、瀟洒な別荘は売りに出され、家族は町を去った。
GM:その後、この家族の幸福がどのような形になったのかは、町の記録には記されていない。
????:(……そんなのは、嫌だ)
GM:誰かが、あるいは、何かがそう思ったことも、誰も覚えてはいない。
ミドル3 記憶の欠片
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1D10(→ 3)増加(54 → 57)
可知 充希:可知 充希の侵蝕を1D10(→ 3)増加(60 → 63)
ベル:1d10+60
DoubleCross : (1D10+60) → 7[7]+60 → 67
若菜美奈人:若菜美奈人の侵蝕を1D10(→ 4)増加(55 → 59)
GM:一番高かった若菜くんがずっと落ち着いてる
GM:このシーンでは、『記憶の欠片』を集めて状況やNPCの事情などについて理解していきます。
GM:ほぼ情報収集ですが、技能や演出がちょっと変わるかなーという感じ。
加茂 由香里:なるほど
GM:項目は以下の通りです。
★高河ありさの記憶の欠片〈RC〉〈情報:噂話〉8
★高河早人の記憶の欠片〈RC〉〈情報:噂話〉8
GM:また、ここでもPCひとりが『記憶の欠片』を取り戻すための判定が可能です。
GM:これは情報収集とは別に行うことができます。
GM:これはまた開示した後にしましょうかね
GM:では項目を選んで判定をどうぞ!
加茂 由香里:ふんふん
可知 充希:誰がどこ行く?あたし記憶の欠片行こうかなと思ってるけど
加茂 由香里:シナリオロイスだし、自分の記憶は復活しているので、とくになければお父さんの方行こうかな?
加茂 由香里:みつきおく
ベル:父娘はベルまだあんまり知らないので
ベル:知り合いの人の方がいいかな?
可知 充希:残りのメンツの中だと割と軽そうだし
若菜美奈人:ふんふん
加茂 由香里:じゃあ私は早人パパでいこうかな~
若菜美奈人:結局ここで判定しても
若菜美奈人:PCの取り戻し判定は全員できるということ?
GM:あ、そうですね
ベル:別枠だー
GM:別枠!
加茂 由香里:はーい!
可知 充希:じゃあとりあえず大人組に情報収集してもらいますか
可知 充希:新しく情報出るかもだし
加茂 由香里:シナロやしね
ベル:おにいさんおねえさんぱわー!
若菜美奈人:見せてやりますよ 社会1の力を
GM:いけー
可知 充希:そんなみなとおにいちゃんに!
加茂 由香里:この羽搏きは!
可知 充希:お手伝いするよ!:支援射撃LV8
可知 充希:自分以外の判定のD+8、侵蝕値+2
ベル:ダイス8個!!!
若菜美奈人:クッ……お世話になります
可知 充希:勝手に宣言したけど良ければ受け取ってください
GM:あっまって
GM:LV7かな?
可知 充希:ホントだ 100%のときの使っちゃった
加茂 由香里:若菜くん七人分の社会力ってこと?
GM:すごいな
ベル:これはもう社会人ですよ
可知 充希:かーくんとすーちゃんは賢いので
若菜美奈人:侵蝕が上がればもっといけるもん
GM:あとNPCカードも忘れずにね。購入にも使えます。
可知 充希:可知 充希の侵蝕を2増加(63 → 65)
若菜美奈人:てか……普通にRCのほうがいいな
加茂 由香里:私はさっき借りたから他の子が使ってるのみたいので素でいっちゃお~
加茂 由香里:高河早人さんの記憶の欠片を〈情報:噂話〉で。
加茂 由香里:3DX+3+0@10>=8 情報:噂話
DoubleCross : (3DX10+3>=8) → 8[5,6,8]+3 → 11 → 成功
若菜美奈人:高河ありさの記憶の欠片を〈RC〉で。
若菜美奈人:9dx+1>=8
DoubleCross : (9DX10+1>=8) → 9[1,2,3,3,4,5,5,7,9]+1 → 10 → 成功
GM:二人とも成功!
加茂 由香里:やったね
GM:ではまず開示します。
★高河ありさの記憶の欠片〈RC〉〈情報:噂話〉8
彼女は宿泊客についての記憶を取り戻した。
当時ホテルの宿泊客は江宮詩絵と、「月路詠子」という次女・奈美の役を割り当てられた女性だけだった。
彼女はありさと詩絵と3人幼馴染で、久しぶりに雨宿町に帰省したところらしい。
協力してこの現象を乗り越えることができるかもしれない。
→次以降のシーンで月路詠子と会話をすることが可能です。
★月路詠子の記憶の欠片〈RC〉〈情報:UGN〉〈情報:FH〉9 が次シーンから調査可能になりました。
→★誰かの記憶の欠片をひとつ取り戻しました。
GM:誰かの記憶は、現状では「この館にいるNPCのうち誰かのものである」ということしかわかりません。
加茂 由香里:知らない人だ!
★誰かの記憶の欠片 自動開示
猫と犬は両方好き。どっち派とか決める必要はないと思っているが、なかなか言い出しづらい。
★高河早人の記憶の欠片〈RC〉〈情報:噂話〉8
彼はホテルの現状についての記憶を取り戻した。
ホテル『往来館』は現在、買収の誘いを受けており、その話し合いの直前にホテルの閉鎖が起きたようだ。
また、早人は買収について、なぜか非常に悩み迷っているようだ。
何か理由があるのかもしれないが、まだ彼の記憶は欠けたままでいる。
→★高河早人の記憶の欠片2〈RC〉〈情報:噂話〉10 が次シーンから調査可能になりました。
→誰かの記憶の欠片をひとつ取り戻しました。
★誰かの記憶の欠片 自動開示
家族はとても大事。家族も自分を大事にしてくれる。でも、時々苦しくなる。
GM:ここまでが情報です。調べられるのは次以降。
GM:ということで、PCの記憶の欠片判定をやっていきましょう。
GM:最初にPCを指名してから〈意志〉〈RC〉で難易度は7。PC全員が挑戦可能です。
可知 充希:じゃああたしが行きます!
GM:はーい! どうぞ
可知 充希:NPCカードの?さんも使ってRC判定!
可知 充希:9dx+2>=7
DoubleCross : (9DX10+2>=7) → 9[1,1,5,6,6,7,7,9,9]+2 → 11 → 成功
GM:ばっちり! 記憶の欠片を取り戻しました。
可知 充希:これがピュアノイパワーです
GM:ロールはシーンの後半でやっていきましょう
可知 充希:はーい
加茂 由香里:やったー!
若菜美奈人:ひゅう!
【???? 雨宿町・十六夜邸 一室】
GM:十六夜邸の一室、どこか覚えのある……支配人室と同じ場所の部屋。
GM:書斎のような部屋では、机の横に男性が一人立っていた。
当主・十六夜 成恒:「………」
当主・十六夜 成恒:反応は鈍い。あなたたちを認識はしているようだ。
GM:周囲には、やはり光がふわふわと浮いている。
加茂 由香里:「高河さん…?」
当主・十六夜 成恒:「ようこそ、十六夜邸へ……」
加茂 由香里:「すっかり十六夜さんになっちゃってますね」
可知 充希:「光に触ってもらったら思い出してくれないかな?」
可知 充希:「あ、でもどう触ってもらおう」 触っちゃって良いのかな。
高河 ありさ:「もう、お父さんてば……!」
加茂 由香里:「高河さんもたしか、シンドロームは私と同じだったはずですしね」
可知 充希:光の方を誘導できないかと思って手で仰いでみる。
若菜美奈人:「身体機能を麻痺させるか?」
高河 ありさ:「ええっ」
かーくん:羽ばたいて加勢している。
加茂 由香里:「攻撃では…?それは」
ベル:「お父さんが、由香里さんみたいに、光をふわーってできるかもなら」
ベル:「由香里さんがそのお手伝いをしたりとか……?」やり方はわからない
高河 ありさ:「お願いします、できればさっきみたいに……」
加茂 由香里:「…そうですね」少し考えて。
加茂 由香里:「じゃあ、ベルさん、ちょっとお花って降らせられますか?」
ベル:「わ! お任せなのです! どのあたりに降らすのです?」
加茂 由香里:「高河さんのほうに降らせてみてください」
ベル:「はーい!」よいこのおへんじ
ベル:きゅるん、と手の中に葉と茎でできたクラッカーのような筒が生まれる。
ベル:それを高河父に向け……
ベル:「えいっ」ぷわっ、とピンク色の花びらが柔らかく飛び出し、光たちと共にふわふわと彼に降り注ぐ。
加茂 由香里:『0148:水鳥と亀』/《水晶の剣》。 シナリオ間、ベルさんのストライクチップの攻撃力を+6。
GM:了解です。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を4増加(57 → 61)
加茂 由香里:その花たちは光を浴びて咲いた記憶を蘇らせる。
加茂 由香里:光を集めて、高河早人のもとへと降って、ひらりと触れた。
当主・十六夜 成恒:「………!」少しだけはっと目を見開き。
高河 早人:「……こ、これは……?」
高河 早人:目に光が戻る。
若菜美奈人:「……名前は」
高河 早人:不可解そうにあなたたちを見つめ。
若菜美奈人:「言えるか?」
高河 早人:「……高河早人です。私は一体……」
高河 早人:「UGNの方がどうして?」
加茂 由香里:「よかった……」
GM:同時に、あなたたちにも薄く彼の記憶を見て取ることができるかもしれない。
GM:あるいは、彼の悩みの一端を。
高河 早人:「……そうだ。加茂さん」
高河 早人:「私はあなたに、相談を……ホテルを、売らねばならないかもしれなくて」
高河 ありさ:「ええっ?!」
高河 早人:「しかし、なぜUGNの方に……?」
加茂 由香里:「……それは」
高河 早人:まだ記憶が万全ではないようだ。首を捻っている。
加茂 由香里:「たしかに、なぜ私になのか…記憶の一部がまだ戻っていないのかしら」
可知 充希:「というか、え、え?往来館、なくなっちゃうの?」
加茂 由香里:「それこそ、私たちよりもありささんにお話すべきことですものね」
高河 ありさ:「そ、そうよ。お父さん、思い出したらちゃんと話をして!」
高河 早人:「……いや」
若菜美奈人:「……」
高河 早人:「私は、なくさないために、あなたたちに声をかけようとしたんだ。確か……」
高河 早人:「それ以上は、わかりません」
若菜美奈人:「取り込まれる前に取り戻すのと……」
若菜美奈人:「取り込まれた後で取り戻すのだと、戻り具合が異なるんだろうな」
加茂 由香里:「なるほど」ゆるく瞬き。
高河 早人:「よくわかりませんが、助けていただいたのはわかります」
加茂 由香里:「ええ、なくさないために…頼ってもらえたことも、わかりました」微笑む。
高河 早人:「すまない、ありさ。確かに私は、後でお前に話すべきことがあるようだ。思い出せれば……」
高河 ありさ:「早く思い出してください! 私もまだ忘れてることがあるのに!」
若菜美奈人:「そもそも……そうであるのならば」
若菜美奈人:「お互い全部戻ってから話すべきだと思うが?」
若菜美奈人:「お前の欠落がそれ絡みでない保証がない」
高河 ありさ:「それはそう……」光を捕まえようとするが、上手くいかない。
高河 ありさ:「……難しいです」
可知 充希:「なにを忘れたのかも思い出せないのが一番大変だよね」
可知 充希:「思い出そうとしても何を思い出せばいいのかわかんないだもん」 自分も割とその状況なので。
ベル:「ありささんにも光がふわーってなればいいのですけど……」花を控えめに降らせている。
加茂 由香里:「引っかかりのない状況、というわけですもんね」
若菜美奈人:「由香里。お前は何をした?」
若菜美奈人:「シンドロームが同一だとそれは容易化したのか?」
加茂 由香里:「そうですね。比較的…共振。共鳴かな…そういうのは通りやすいと思います」
加茂 由香里:「必要なら、私も補助はできるかと…」
可知 充希:「シンドロームが一緒……あ、じゃああたしは!?」
可知 充希:「あたしもゆかりおねえさんと同じノイマンだよ!」 言いながら挙手。
加茂 由香里:「私とは半分一緒ですね」にこにこしている。
加茂 由香里:「ありささんは、確か」
若菜美奈人:「ノイマンに共振共鳴の要素はない」
高河 ありさ:「ブラックドッグにハヌマーン、です」義足をかちりと鳴らす。
ベル:「あ! ハヌマーンがおそろいなのです!」元気に挙手
加茂 由香里:「ブラックドッグもおそろいがいますね」
ベル:若菜さんを期待の眼差しで見つめる。
高河 ありさ:「おそろいはうれしいですね」ベルちゃんをなでなでしながら。
可知 充希:「ノイマンだと共振できないんだ……」 してみたかったのでしょんぼり。
若菜美奈人:「共振は無理だな」
ベル:撫でられたので喜んだ。えへー。
若菜美奈人:「出力が違いすぎる」
可知 充希:「みなとおにいさんが強すぎるからあぶないってこと?」
若菜美奈人:「ああ。調整しようにも……相互の周波の違いを常時観測出来なければ危険なだけだ」
若菜美奈人:「……」
若菜美奈人:「ノイマンは共振共鳴の要素はない」
若菜美奈人:「出来るとすれば……高度な分析と理解による伝達だ」
若菜美奈人:「シンドロームを問わん」
加茂 由香里:「それは」くすりと笑う。「とっても得意な人たちがいる」
若菜美奈人:「チッ」
可知 充希:「……あたしだ!」 一瞬誰だろ?の顔をしていた。
ベル:「かーくんとすーちゃんもいるのです!」
かーくん:「かぁ」 そうだそうだの意。
すーちゃん:「かぁ」 任せなさいの意。
可知 充希:「ええと、つまり……ゆかりおねえさんがどう思いだしたのかを聞いてみて」
可知 充希:「どういう感じだったのかな~っていうのを考えてまねっこする感じ?」
若菜美奈人:「真似をするではなく……」
若菜美奈人:「真似をさせるだ」
若菜美奈人:「分かるように伝わらなければ不可能だぞ」
可知 充希:「ええと……が、がんばる!」
ベル:「がんばれー!」ふれっふれっ
加茂 由香里:「頑張ってください」
加茂 由香里:「なにを思い出すかは…なにを忘れたかを知らなくては」
加茂 由香里:「忘れたことの形がわかると、ちょっと寂しくなります」
可知 充希:「さびしく」 復唱。
加茂 由香里:「自分の中の、そういう感情を思い出して。思い出してもらって。その場所を探ってみて」
可知 充希:「さびしいこと……さびしかったこと……」
可知 充希:むむ、と思考を巡らせる。あたしにとってさびしいこと。
可知 充希:夕やけの中でともだちとバイバイするとき。夏やすみに遊びに行ったおばあちゃんのおうちから帰るとき。
可知 充希:だいすきだった服がちっちゃくなって着れなかったとき。三町めのきれいな桜がぜんぶ散っちゃったとき。
可知 充希:それから、おねえちゃんがひっこしちゃったとき。
可知 充希:あのころのあたしはまだ子供用のケータイも持ってなくて、だからお手紙を書くしかなくて。
可知 充希:最初の2か月か3か月くらいは続いてたけど、そのうち送ることも届くこともなくなっちゃって。
可知 充希:ずっとさびしい訳じゃないんだけど、でもたまに思い出す度にもう会えないのかな、お話しできないのかなって。
可知 充希:会いに行けないのも、お手紙がずっと続かないのも、しかたのないことなんだと思うけど。
可知 充希:その「しかたない」でおねえちゃんが遠くの人になっちゃうのが、すごくさびしかったんだ。
可知 充希:だから、バッタリ会えたのがすごくうれしくて、絶対たくさんお話ししたくて。
可知 充希:これからもずっとお話ししたいから、そのために……。
可知 充希:「…………あーーっ!!」
可知 充希:急に大声を上げたかと思うと、背中にしょいっぱなしのカバンの外ポケットに手を突っ込む。
可知 充希:取り出したのは子供用のスマートフォン。ケースはお気に入りのアニメのコラボ商品。
可知 充希:「おねえちゃんとLINE交換してもらおうと思ってたんだった!」
可知 充希:「中学入ったときにスマホ買ってもらって、LINEならお手紙よりお手軽にいろいろ話せるんだなぁってなって」
可知 充希:「これならおねえちゃんともずっとお話しできるかなって思ってたの!」
可知 充希:「もちろんお話もしたいけど、ぜったい時間足りなくなっちゃうから、続きの分LINEで話そ!って」
可知 充希:「そう言うつもりだったの!」 一度思い出した途端、なんで忘れてのか分からなくなってビックリしている。
若菜美奈人:「……おい」
若菜美奈人:「今の流れは……」
若菜美奈人:「高河ありさのを取り戻すための流れだったろうが」
若菜美奈人:「なんでお前が取り戻してる」
可知 充希:「……あれ? なんでだろ」 そう言えばそうだった。
加茂 由香里:「ふふ。でもこれで、『思い出し方』がわかったんじゃないでしょうか」
可知 充希:「あ、うん! ええっとね」
可知 充希:「まずね、さびしい感じのすることをたくさん思い浮かべて」
可知 充希:「その中の、なんか気になるな~ってところをもっともっと考えて」
可知 充希:「そしたらなんか、急にピン!って感じで思い出せたよ!」
高河 ありさ:「な、なるほど……!」
若菜美奈人:「記憶に紐づいた感情自体が失われていないなら」
若菜美奈人:「感情側から列記して改めて紐づけして絞り込むということか?」
高河 ありさ:「なるほど……?」
可知 充希:「ええっと、多分そう!」 あまり自信はないがそれはそれとして断言。
高河 ありさ:「さびしいこと、ですか。私、ホテルのお客様のことを覚えてないのはちょっとさびしいですけど」
高河 ありさ:胸に手を当てる。
高河 ありさ:「それだけじゃなくて、さっきからずっと気になっていて……江宮詩絵さん」
高河 ありさ:「その名前もやっぱり、忘れてしまっているような気がして……とてもさみしい」
高河 ありさ:「こうですか? 若菜さん」
若菜美奈人:「……ああ。あるべき情動が分かれば……」
若菜美奈人:杭を取り出す。虚空でひゅんと振る。
若菜美奈人:ある一点の光と、高河ありさとを繋ぐ線が生まれ。
若菜美奈人:瞬間、ぱちんと両者が引き合うように接触する。
若菜美奈人:「そこに収まるのはそいつだ」
高河 ありさ:「!」
高河 ありさ:一瞬震えると、ゆっくり首を横に振る。
高河 ありさ:「……いいえ」
高河 ありさ:ふわふわと、光が集まってくる。
高河 ありさ:「詩絵ちゃんと、あとひとり、いたの」
高河 ありさ:「今年、たまたま、せっかくだから3人でまた集まろうって……」
高河 ありさ:「……忘れてた。詩絵ちゃんと……詠子ちゃん」
高河 ありさ:「あの、奈美さんをさせられている子も、私の友達なんです!」
GM:あなたたちにも、小さな子供が3人、仲良く遊んでいる風景が見えるかもしれない。
若菜美奈人:「なるほど。それが宿泊客……」
加茂 由香里:見えた。いまの、大人の顔立ちすら見えぬ三人の姿かたちが、その笑顔が。
加茂 由香里:「ああ、これは…失くしてしまったら寂しいですね」
可知 充希:「じゃあ、おねえちゃんの言ってたともだちってやっぱりありささんだったんだ!」
高河 ありさ:「そう! そうだったみたい」
可知 充希:「良かったあ……。忘れちゃうのもさびしいけど、忘れられちゃうのもきっとさびしいもん」
可知 充希:「おねえちゃんが思い出したときにありささんが忘れたままだったら、おねえちゃん泣いちゃったかも」
可知 充希:おねえちゃん、さびしそうな顔をよくするから。もっとさびしくなっちゃわなくて良かった。
高河 ありさ:「……うん。皆さんのおかげで、思い出せてよかった」
若菜美奈人:「……ある程度。失われていたことに寂寥を覚えるものに共通するのかもしれんな」
加茂 由香里:「そうですね」
加茂 由香里:「少なくとも、今のところは」見えない窓にちらりと頭を向けて言う。
可知 充希:「ベルちゃんのもさびしいもんね。せっかくもらったおかしなのに」
可知 充希:「だれがくれたのか思い出せないの、さびしい気がする」
ベル:「うん……でも、ぼく」かばんをぎゅっとして
ベル:「今、思い出せないことそのものは、あまりさびしいわけではなくて」
ベル:「さびしくないことが、なんだかさびしい……のです」
ベル:「美奈人さんのもそうなのです?」
若菜美奈人:「覚えていないな」
ベル:「じゃあ、これからもみんなでがんばるのです」
ベル:「ありささんのお友達さんにも、お話を聞きに行けるかもなのですし!」
若菜美奈人:「ふん……可知」
可知 充希:「はいっ」 元気なお返事。
若菜美奈人:「お前の手柄だ」
可知 充希:「……えっ」
可知 充希:「わ、わ!みなとおにいさんにほめられた!」
若菜美奈人:「次はその詠子とかいう女を探すぞ」
可知 充希:「かーくんすーちゃん聞いた!?みなとおにいさんがほめてくれたよ!」
若菜美奈人:ツカツカと先に行く。
かーくん:「かぁ」 聞いてたよの意。
ベル:「やったー!!」充希ちゃんのおててを取りるんるん
すーちゃん:「く、かぁ」 良かったわねぇの意。
加茂 由香里:「ちゃんと褒めてる……」こっそり笑いつつ着いていきます。
可知 充希:「やったー!」 ベルちゃんのおててをブンブンと振りつつ、かーくんとすーちゃんをもう片方の手で抱えている。
すーちゃん:嬉しいとすぐ抱き着いてくるので慣れている。
かーくん:慣れているので大人しく腕に収まっている。
高河 早人:「……私はしばらく、ここで待たせてもらっています。お気をつけて」
高河 ありさ:「お父さんも、また忘れないでくださいね! まったく」
加茂 由香里:「高河さんもお気をつけて」
高河 早人:「……ああ。早く、思い出すようにするよ」
高河 早人:深く頷き、あなたたちを見送った。
GM:そうして、あなたたちの背に、小さな星屑のような光がふたつ。
GM:だれにも吸い込まれず、ただちかちかと飛んでついていった。
GM:シーンカット。ロイス取得と購入判定が可能です。
可知 充希:ロイスは一杯!購入はボデマを狙います
可知 充希:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 10[6,8,10]+6[6] → 16 → 成功
GM:すごい
可知 充希:買えちゃった
加茂 由香里:可知 充希 〇連帯感/寂寥
可知 充希:要る人居る?
加茂 由香里:取得しときます!
若菜美奈人:ロイス埋まりんちゅ
ベル:由香里さんに 〇ぽかぽか/心配 で取ります
加茂 由香里:ボデマ、カバーする可知さん若菜くんあたりかな
GM:かわいい
加茂 由香里:若菜くんは
加茂 由香里:あれか
加茂 由香里:着てたか
若菜美奈人:外套ある
加茂 由香里:可知さんそのまま着てていいのでは~
可知 充希:じゃあ着ておこう
若菜美奈人:可知充希へのロイスを有為:○/憤懣に反転しておきます
GM:おおー
加茂 由香里:認められてる!
ベル:きゃー!
可知 充希:ポジティブだ~!
加茂 由香里:私もボデマ買っとこうかな
ベル:ぼでまちゃれで!
ベル:(3+1)dx>=12
DoubleCross : (4DX10>=12) → 7[3,6,6,7] → 7 → 失敗
加茂 由香里:2DX+0+0@10>=12 射撃
DoubleCross : (2DX10>=12) → 10[10,10]+9[8,9] → 19 → 成功
ベル:おかいものができない
GM:出目すっご
加茂 由香里:買えた~
ベル:10,10!?
若菜美奈人:すご
加茂 由香里:ふふん ほんとだ
可知 充希:8以上しか出てない
加茂 由香里:縁起がいいから着ておこう
若菜美奈人:まだ全員分は行き渡ってないか じゃあボデマねらお
若菜美奈人:1dx+1>=12
DoubleCross : (1DX10+1>=12) → 9[9]+1 → 10 → 失敗
若菜美奈人:ダメでした
GM:ざんねん
ベル:おしい
加茂 由香里:がんばってた
ミドル4 記憶の欠片2
GM:登場侵蝕の前に、説明!
GM:このシーンと次のシーンでは、以下の情報をどちらかひとつだけ調べられます。
GM:別に分岐があるわけではなく、知りたい順でいいよの感じです。
★月路詠子の記憶の欠片〈RC〉〈情報:UGN〉〈情報:FH〉9
★高河早人の記憶の欠片2〈RC〉〈情報:噂話〉10
GM:項目は以上で、シーン内では調べられる項目は増えません。
GM:あと、PCの記憶の欠片も前同様に調べられます。
GM:ので、出るかお休みするかなどは考えつつどうぞ。
GM:では、まず登場する人は登場侵蝕をお願いします。
加茂 由香里:でちゃお~。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1D10(→ 2)増加(61 → 63)
若菜美奈人:若菜美奈人の侵蝕を1D10(→ 2)増加(59 → 61)
ベル:1d10+67
DoubleCross : (1D10+67) → 10[10]+67 → 77
ベル:お前!
加茂 由香里:ベルちゃん!
可知 充希:可知 充希の侵蝕を1D10(→ 3)増加(65 → 68)
GM:ベルちゃ!
加茂 由香里:心が揺れている…!
可知 充希:出目が……
若菜美奈人:落ち着きのない奴らめ……
GM:では、まずどちらを調べるか指定してください。
加茂 由香里:月路詠子さん楽しそうかなと思うけどどうかな~?
若菜美奈人:知りたきね
可知 充希:賛成!
ベル:意義なーし!
GM:オッケー、では調べる人はどうぞ!
若菜美奈人:UGNあるしやってみちゃおかな
加茂 由香里:いっちゃえ~
若菜美奈人:コネつかってUGNします
若菜美奈人:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 8[4,4,7,8]+3 → 11 → 成功
GM:ばっちり!
加茂 由香里:優秀エージェント
可知 充希:流石!
GM:では、開示はロール中のいいタイミングで行おうと思います。
GM:まずは対面だ!
GM:そして危なく忘れるところでした。
GM:PCの記憶の欠片を取り戻さないとならなかった。
GM:最初にPCを指名してから〈意志〉〈RC〉で難易度は7。PC全員が挑戦可能です。
GM:誰の記憶を取り戻しますか?
ベル:はーい、ベルいきます!
若菜美奈人:がんばれ~
加茂 由香里:がんばー!
GM:いけー
ベル:思い出の一品(かわいいかばん)で意志+1
可知 充希:がんば!
加茂 由香里:あれなら???さんも使ってもいいと思うしね
可知 充希:あ、そうじゃん
GM:いいぞ
ベル:じゃあせっかくなので誰かさんも呼んじゃお
ベル:(2+1+2)dx+2>=7 意志
DoubleCross : (5DX10+2>=7) → 8[2,6,7,7,8]+2 → 10 → 成功
ベル:ぶい!
GM:おおーばっちり
若菜美奈人:ひゅう!
加茂 由香里:ばっちし
可知 充希:お見事
GM:では、PCの記憶の欠片は残り1つ! 若菜くんの分だけ!
GM:これは次シーンでやってきましょうね。
GM:ということで、改めてロールへ。
【???? 雨宿町・十六夜邸 一室】
GM:綺麗に整えられた、誰かの私室らしき部屋。
GM:その中に立っていた、ふわふわとした長い髪の女性は、あなたたちを見ると駆け寄ってきた。
月路 詠子:「……あなたたち、どうして?」
月路 詠子:「無事なの? 一体今何が起きて……」
月路 詠子:どうやら、今はある程度正気に戻っているようだった。
加茂 由香里:「……その様子だと、ご自分のことを思い出している‥‥で合っていますか?」
月路 詠子:「……全部じゃないわ。たくさん、わからないことがある……でも」
月路 詠子:「ありさ、ね?」
高河 ありさ:「! 詠子ちゃん」
月路 詠子:「あなたのことは覚えてる。他は……どうかしら」
可知 充希:「しえおねえちゃんのことは?」
可知 充希:「あ、えと、江宮詩絵さんっていうおねえちゃんなんだけど……」
月路 詠子:「詩絵もいたわね。今はどこにいるのか……」こくりと頷く。
可知 充希:「良かった……」 思い出してくれていたのでほっとしている。
月路 詠子:「私もついさっきまで、ずっとあの次女の役をしていたの」
月路 詠子:「他に無事な人がいて、よかった」ふわっと笑みをこぼす。
加茂 由香里:「良かったです。あとはあの男性だけですか…」
月路 詠子:「あの人は、知らないわ」
高河 ありさ:「詠子ちゃんもそうなの?」
月路 詠子:「ええ。ホテルのお客さんじゃないのなら、何も。思い出せないだけかもしれないけど……」
月路 詠子:眉間を押さえる。やはり、記憶に欠落があるようだ。
若菜美奈人:「……こちらもか」
加茂 由香里:「一般の方には、さっきのやり方でいいかはわからないですね」
可知 充希:「どうしよ。あたしのやり方の方が安全そう?」
若菜美奈人:(一般かどうかは怪しいがな)
加茂 由香里:「どうします?」若菜くんのほうを向く。
若菜美奈人:「それで出てくればいいが」
加茂 由香里:「余計に混乱させることにもなりかねませんか…」
ベル:「せっかくありささんとお友達なのですし、お話はいっぱいした方がいいと思うのです」
ベル:「さっき言ってた、とっかかり?が、見つかるかも」
加茂 由香里:「あ、それはいいかも」
可知 充希:「ええと、よみこさん?何か思い出せないこととかなんとなくさびしいこととかない?」
月路 詠子:「思い出せないこと……は……」
月路 詠子:「実を言うと、ここ何年かのことを全然思い出せないのよね」
若菜美奈人:「広いな……」
月路 詠子:「ありさと詩絵と、会う約束したのは思い出したけど……」
GM:よく見ると、周囲にはほかの場所よりもたくさんの光が浮いている。
GM:逆に、きっかけさえあればこれらは彼女の下に返ると推察される。
月路 詠子:「さびしいこと……は……まあ、何も思い出せないのはさびしいかな……」
月路 詠子:「……帰る場所も、あるはずなのに」
月路 詠子:「そうよ。待ってる人がいて……」
若菜美奈人:「……それは」《ワーディング》を貼る。「こちらのか?」
月路 詠子:「え?」瞬きをする。
月路 詠子:何か変化がある様子はない。
月路 詠子:「びっくりした。唐突にそんなもの」
月路 詠子:驚く様子もない。
加茂 由香里:「……」
加茂 由香里:(これは)
ベル:「あれっ」詠子さんとありささんを見比べている。オーヴァードとはありささんは言ってなかったので
月路 詠子:「まあ、こんな中で普通にしているのだから、オーヴァードだとは思ってた」
高河 ありさ:「……えっ?」
若菜美奈人:「これは把握している事実でいいんだな?」高河ありさに聞く。
高河 ありさ:「い、いえ。私……それは知らなくて」
高河 ありさ:「そうなの!?」
可知 充希:「ありささんも知らなかったんだ」
月路 詠子:「ええ、わりとずっと前からそうよ?」
若菜美奈人:「……なるほど。コードは覚えているか?」
可知 充希:(……しえおねえちゃんのおともだち、オーヴァードばっかり……) あたしも含めて。
月路 詠子:「……」首を横に振る。
加茂 由香里:「…失念していました。すみません」若菜くんに小声で言う。
月路 詠子:「聞くけど、あなたたち、どちら側?」
可知 充希:「でも、ずっと前からならお役所に名前とかのってるんじゃない?」
加茂 由香里:こうである以上、悪い方の想定もできてしまう。
月路 詠子:「黙ってたから、ないと思うな」
若菜美奈人:「……」懐の得物に構えている。
ベル:「どちら側?」きょとんとしている
若菜美奈人:「……普通は、どちらかの側である場合は」
若菜美奈人:「自分たちの側か聞くものだがな」
月路 詠子:「だって、私どちらなのか覚えてないんだもの」
月路 詠子:「……これ、お互いのためにも私がちゃんと思い出した方がいいんじゃないかしら」
若菜美奈人:「欠落している部分を強く想起しながら」
若菜美奈人:「周囲のそれに触れろ。おそらく全てお前のものだ」
若菜美奈人:言いながら、構えている。思い出したあとへの準備。
月路 詠子:「そう、簡単なのにひとりじゃ気づけないものね」
若菜美奈人:3人を目で制す。
月路 詠子:目を閉じる。
高河 ありさ:「…………」見守っている。
GM:月路詠子の記憶の欠片を開示します。
GM:少し長いので、半分ずつ。
★月路詠子の記憶の欠片〈RC〉〈情報:UGN〉〈情報:FH〉9
彼女は自分についての記憶を取り戻した。
月路詠子のまたの名は、FHセル『ティアーズ』の現セルリーダー"ファディダディ"。
そして、十六夜家の次女である奈美の子孫。子供のころは雨宿町に住んでいた。
往来館へは友人に会うため、そして洋館を自分が買い戻し、セルの拠点とするために訪れていた。
とはいえ、あくまで真っ当な取引であると認識しており、閉鎖された現状は彼女にとっても不本意であるらしい。
少なくともこの場ではあなたたちに協力的であるようだ。
※"ファディダディ"は本シナリオ内で討伐することはできません。ご了承ください。
→★誰かの記憶の欠片をひとつ取り戻しました。
GM:ぶっちゃけると、この人はこのシナリオ内では完全に味方NPCとして行動します。
GM:ホテル閉鎖に関しては、黒幕とかは疑わなくて大丈夫。
GM:逆に、詳細について調べたり、捕らえたりすることは不可能です。ご協力ください。
★誰かの記憶の欠片 自動開示
言われて進んだ大学だけど、今はゼミが楽しい。本当はこのまま進学したいと思っている。
GM:これも開示。
月路 詠子:「…………」
GM:光が吸い込まれると共に、あなたたちはその一片を見るだろう。
GM:目の前の女性は、見た目よりもずっと、強力な勢力の長であると。
GM:そして、現状あなたたちに強い敵意を持っているわけではないことも。
月路 詠子:「あらやだ」
月路 詠子:目を開けて呟く。
ベル:「!!!」ぎゅっと片手で鞄のベルトを握り、もう片手でとっさにペンダントを掴む。
月路 詠子:「ずいぶんとんでもないことを忘れてたものね。怖いわあ」
加茂 由香里:若菜くんの警戒を察知し、伸ばしていた手が彷徨うように止まる。
高河 ありさ:「……詠子、ちゃん?」
若菜美奈人:「わざわざ黙っていた時点で、そちらだろうとは思っていたが」
若菜美奈人:「……だろうとまでは思っていたがな」
加茂 由香里:「……これはずいぶんと…壮大ですね」
月路 詠子:「待ってね。大丈夫よ。私、別にUGNが嫌いでこっちにいるわけでもないから」手を挙げる。
可知 充希:「え、え」 どうしようとわたわた皆とよみこさんを見比べている。
月路 詠子:「むしろ好きなくらい。本当よ」
若菜美奈人:「こちらはそちらが嫌いでこちらにいるとは考えないのか?」
月路 詠子:「そんなのは、人それぞれでしょう?」
月路 詠子:「いろいろご迷惑をかけたのは本当。みんな元気にしてるかしら?」
若菜美奈人:「……知ってどうする」警戒の色を一切隠していない。
加茂 由香里:「迷惑……」迷い、口を開く。「この事態は、あなたによるものではないんですね?"ファディダディ"」
月路 詠子:「困ったなあ。そんなにバチバチしたいわけじゃないのに……」
月路 詠子:「ええ、当然。そうでなきゃ、あんな格好悪いところは見せないもの」
月路 詠子:「気を付けた方がいい。ここ、かなり奇妙なことになってるわよ」
可知 充希:「……えと、ベルちゃん?大丈夫?」
可知 充希:よみこさんとの会話は大人組に任せ、ベルちゃんにひそひそと耳打ちをしに行く。
ベル:「……ぼく……」きゅっと充希ちゃんに身を寄せて
ベル:「あんまり……大丈夫じゃないのです。だって、っていうことは、あのひとは」
ベル:「令美さんに、鏡を渡したひとだから……」
月路 詠子:「……シシィは……やっぱりあれ、ちょっとやりすぎたかな……」
月路 詠子:「でもしょうがないじゃない、会いたかったんだもの」
月路 詠子:「"ダスタード"に」
ベル:「……”シシィ”さんと”ダスタード”さんは、それでもよかったかもしれないのです」
ベル:「でも、でもっ、令美さんとおじさんは」
ベル:「『今』のふたりは、とってもとっても、たいへんだったのですよ!!」
月路 詠子:「……ごめんってば」
月路 詠子:「でも私、ちゃんと考えたんだけどなあ」
月路 詠子:「あなたたちと気が合いそうな人から行ってもらってたの」
若菜美奈人:「今も考えて話すべきだと思うがな」
若菜美奈人:「お前はその様子では……現状脱出の糸口を掴めていない」
月路 詠子:「ばれちゃった?」
若菜美奈人:「俺がそれを良しとし維持を意図するのであれば」
若菜美奈人:「お前がこの場の打開策を考えるべきだとは?」
月路 詠子:「適材適所……まあいいわ。でも、あなたたちももう掴めてるんじゃないの?」
月路 詠子:「この光……記憶の欠片とでも言うのかな。これがキーね」
月路 詠子:「でも、多分私のものは全部は揃ってないみたい」
月路 詠子:「本当に小さな欠片が、どこかにあるはずなの」
可知 充希:「かけらが……」 さっきの部屋にたくさん浮かんでいた光を思い出して。
可知 充希:「皆がぜんぶ思い出さないと帰れない、んだよね?」
月路 詠子:「きっとそうね」
月路 詠子:「それも含めて、全部が整うまで私はあなたたちに何もするつもりはない」
加茂 由香里:(……困ったな。ただでさえ特殊な状況なのに、セルリーダーだなんて)
若菜美奈人:「揃うのを阻止すれば」
若菜美奈人:「お前をここから出さずに済む」
月路 詠子:「あら、あなたは出たくないの?」
月路 詠子:「そこの子たちも、このままはあんまりかわいそうよ」
若菜美奈人:「……」
若菜美奈人:自分一人なら迷わずそうしている。だが。
加茂 由香里:(ベルさんは魔鏡の事件に直接関係してる。…あやしは外部からの感情に素直だから)
加茂 由香里:(悪感情を、暴走させる可能性もある)
ベル:「……ぼくは、」一歩前に出て
ベル:「ぼくは、あなたのこと、……怖いし、まだ怒ってるのです」
ベル:「でも、今ここで、あなたがぼくたちをやっつけるつもりがないことも」
ベル:「出るためには、みんなで頑張らないといけないことも」
ベル:「……それは、分かるのですよ。分かっていたいのです」
月路 詠子:「いい子ね」
若菜美奈人:「……お前が大人になる必要はない」
若菜美奈人:「信用するな。心を開くな。それでいい」
加茂 由香里:息を吐く。(呼び方は頑なに変えないくせに、このあたり、私よりよほどですね…)
ベル:「……ぼくには、そっちの方がむずかしいのです。あんまりやったことがないから」
ベル:「だけど、みんなと同じように、ぼくにも、ここから出なきゃいけない理由があるから」
ベル:ひらひらと、光が舞う。先ほど自身で出した花弁のように、ゆるやかに回りながら、小さなあやしの元に集っていく。
ベル:それは無力な一輪の花が、これまでに紡いできた愛。
ベル:なくしたことすら気付けなかった、そのことをこそ苦しく思った欠片。
ベル:ここからどうしても出なくてはならない――そう考えた時、根幹にあったもの。
ベル:鞄を開けて、中からひとつ、菓子を取り出す。
ベル:「これは後藤おじいちゃんが、窓拭きのお礼にくれたもの」大きめの麩菓子。
ベル:「これは高橋おばあちゃんが、お庭の植え替えのお礼にくれたもの」色とりどりの個包装のゼリー。
ベル:「これは咲ちゃんと叶ちゃんが、学校の帰りにくれたもの」少し溶けた小さなチョコレート。
ベル:「これはモカちゃんのお散歩してた多田さんご夫婦が、いつも遊んでくれてありがとうってくれたもの」棒付きのキャンディ。
ベル:「……これは令美さんが、ベルちゃんに似てるからってくれたもの」桃色と翡翠色の、金平糖の小瓶。
ベル:「ぼく、ここに来てから、すごくかばんが重たかったのですよ。なんでこんなに色々、お菓子ばっかり入ってるんだろうって思ってたのです」
ベル:「重たくて当然だったのです。ここにあるのはぼくの全部。ぼくがぼくである証」
ベル:「ぼくがみんなを大好きで、みんながぼくを大好きでいてくれる、そのことがお菓子の形にぎゅってなったもの」
ベル:「ぼくにこれをくれたみんなに、二度と会えなくなったりお手伝いできなくなるのは、とっても嫌なのです」
ベル:「だからぼくは……まだ怒ってるし、怖いし、どきどきするけど」
ベル:「頑張りたいし、頑張れるのです。咲き方を思い出したから」
ベル:「でも!」
ベル:「怒ってるのは! 怒ってるので!! よろしくお願いするのですよ!!」むん!!
月路 詠子:「うん、それは仕方がないものね。素敵なお話、ありがと」
加茂 由香里:「ああ……」苦く笑う。「余計な心配をしてしまっていました」
月路 詠子:申し訳なさそうにして、それでも心からそう言っているようだった。
加茂 由香里:「ベルさんは、セルへの悪感情に駆られてしまうのではないかと」誰にともなく呟く。
ベル:「ご心配おかけしましたのです」きゅっと由香里さんのおててを握って
ベル:「……ぼくだけだったら、がおー!ってなってたかもしれないのです」
ベル:「ぼくに、ぼくでいて大丈夫だよって、言ってくれるひとがいるから、ぼくは大丈夫なのですよ、由香里さん」
若菜美奈人:「……」そちらをちらりと見て。
加茂 由香里:「ふふ。人を愛する、強いお花でしたね、ベルさん」
ベル:にこー!になりました。
可知 充希:「えと、それで」
若菜美奈人:「……FHと交渉はしない」遮るように。
可知 充希:「うぅ……まだなんにも言ってないのに……」
若菜美奈人:「……だが」
若菜美奈人:「今仕掛ける訳では無い」聞こえるように言う。
若菜美奈人:「領域内での死者は」
若菜美奈人:「どちらの結果になるか不明瞭だ」
月路 詠子:「有能なエージェントさんがいてよかった」
月路 詠子:これも、馬鹿にしている様子でもない。
若菜美奈人:牽制の意図もある。こちらのメンバーを失わせれば……
若菜美奈人:自分の脱出が危うくなる可能性を強調している。
可知 充希:「……じゃあ、とにかくまずは帰ろう!ってことで良いんだよね?」
可知 充希:遮らないでそう言ってくれればいいのに……とちょっと拗ねている。
可知 充希:「ベルちゃんもよみこさんも、もちろんあたしたちも。皆帰りたいのはいっしょのはずだもん」
加茂 由香里:「あはは、そうですね。みんなで無事に帰るのが一番の目的」
月路 詠子:「ええ、もちろん」
ベル:こくこく強めに頷く。
若菜美奈人:(共感を覚えさせられるのが)
若菜美奈人:(一番危険なんだがな)
高河 ありさ:「…………」
高河 ありさ:「ねえ、詠子ちゃん」おそるおそる。
月路 詠子:「なあに? ごめんね、ちゃんと楽しくお話しできなくて」
高河 ありさ:「どっちが、本当だったの? 私たちに会いに来たのと、ホテルを買うのと」
月路 詠子:「それは……」
月路 詠子:「両方。でも、欠けている部分はきっとこの辺絡みね」
月路 詠子:「探してきてくれない? 私が、本当のところどういう人間だったのか」
高河 ありさ:「私……」
高河 ありさ:「……わかった。でも、会えてよかったとは言いたいから」
高河 ありさ:「それだけね」
高河 ありさ:くるりと、スカートを翻して後ろを向く。
GM:小さな記憶の欠片は、またあなたたちについていく。
GM:それは、月路詠子のものとはどうやら違うようだったが……。
GM:シーンカット。ロイス取得と購入判定が可能です。
GM:あと、ベルちゃんはシナリオロイスの対象を詠子に変更することも可能です。
ベル:お!じゃあ変更します
可知 充希:購入どうしようかな
加茂 由香里:ベル 〇感服/心配 で取得。これで満タン
ベル:詠子さんに お話したい/〇ぼくは怒っています 若菜さんに 〇やさしい/ちょっぴりトゲが生えてる で取得、ロイスいっぱい
ベル:購入は相変わらずぼでまチャレで
ベル:(3+1)dx>=12
DoubleCross : (4DX10>=12) → 7[2,6,7,7] → 7 → 失敗
ベル:はい
可知 充希:あたしももっぺんチャレンジしよ
可知 充希:3dx>=12
DoubleCross : (3DX10>=12) → 9[5,6,9] → 9 → 失敗
GM:ざんねん
可知 充希:無理~
加茂 由香里:ボデマチャレよう
加茂 由香里:3DX+2+0@10>=12 調達
DoubleCross : (3DX10+2>=12) → 10[6,8,10]+3[3]+2 → 15 → 成功
加茂 由香里:オッシャ
加茂 由香里:ベルさんにあげる~
若菜美奈人:揃ったわね
ベル:わーい!ありがたくいただきます!
若菜美奈人:じゃあ強化素材でも狙おうかな~
GM:ボデマ―ズめ……
若菜美奈人:2dx+1>=15
DoubleCross : (2DX10+1>=15) → 8[2,8]+1 → 9 → 失敗
若菜美奈人:(ヾノ・∀・`)ムリムリ
GM:かわいい
ミドル5 記憶の欠片3
GM:残ったこちらの情報を調べられます。
★高河早人の記憶の欠片2〈RC〉〈情報:噂話〉10
GM:登場する人は登場侵蝕をお願いします。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1D10(→ 3)増加(63 → 66)
若菜美奈人:若菜美奈人の侵蝕を1D10(→ 5)増加(61 → 66)
可知 充希:可知 充希の侵蝕を1D10(→ 6)増加(68 → 74)
ベル:1d10+77
DoubleCross : (1D10+77) → 4[4]+77 → 81
GM:ほどほど
GM:では、まず上の項目を調べる人はどうぞー
加茂 由香里:いってみようかな?
若菜美奈人:GOGO
ベル:ぜひぜひ
可知 充希:どうぞどうぞ
加茂 由香里:『0146:鵞鳥と孔雀』/《サイコメトリー》。情報判定ダイス+3。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1増加(66 → 67)
加茂 由香里:7DX+3+0@10>=10 情報:噂話
DoubleCross : (7DX10+3>=10) → 9[3,4,5,6,6,6,9]+3 → 12 → 成功
GM:がっつり!
加茂 由香里:おしおし
ベル:さすが!
GM:ではこちらも開示します。
若菜美奈人:やった
GM:これも長いので、半分ずつ。
★高河早人の記憶の欠片2〈RC〉〈情報:噂話〉10
彼は自分の過去についての記憶を取り戻した。
10年前、ありさは実の両親と自分の脚の自由を土砂災害時の事故で失っている。
その際に覚醒したため一命は取り留めたものの、危険な状態にあった。
救助を行ったのは早人と、その場に居合わせたFHセル『ティアーズ』の当時のセルリーダー"ダスタード"。
早人はありさを救うために、FHの伝手で治療と義足の製作を行った。
ダスタードからの要求は口止めと「貸しをひとつ作った」事実のみ。
しかし、早人はその借りを重く受け止め悩み続けていた。
現『ティアーズ』からのホテルの買収提案に揺れていたのはこのためだろう。
ただし、彼は最終的にUGNに相談を持ち掛けている。FHについての情報を打ち明けようとしていたようだ。
→★何かの記憶の欠片〈意志〉〈RC〉〈知識:古道具〉〈情報:噂話〉累計15 が次シーンから調査可能になりました。
→★誰かの記憶の欠片をひとつ取り戻しました。
GM:次シーンで調べられる項目がひとつ。それからまた欠片がひとつ出てきました。
★誰かの記憶の欠片 自動開示
戻りたい。昔の、何も考えず友達と笑っていた頃に。
この記憶はふたつ……二人分のものがある。
ひとつは未だ不明。もうひとつは、月路詠子のものだろう。
GM:項目はここまでですが、最後に若菜くんの記憶の欠片も取り戻してもらいましょう。
若菜美奈人:やるぜやるぜ
GM:〈意志〉〈RC〉で難易度は7。PC全員が挑戦可能です。
加茂 由香里:がんばーーっ
若菜美奈人:まず自分でやってみよ
若菜美奈人:意志でいきます 思い出の一品+ブランケットで判定
若菜美奈人:3dx+3>=7
DoubleCross : (3DX10+3>=7) → 4[2,2,4]+3 → 7 → 成功
若菜美奈人:ギリギリだ
GM:ぴったり!
加茂 由香里:おめでとう!
GM:では、若菜くんも滞りなく抜けた記憶を取り戻すことができました!
GM:これでPC分は全部。NPCのものはまだ残っているようです。がんばって!
GM:ではロールに移っていきましょう。
【???? 雨宿町・十六夜邸 一室】
GM:あなたたちは、再び書斎に戻り、高河早人を訪ねた。
GM:彼の周囲には、先ほどとはまた別の光がふわふわと漂っている。
高河 早人:「……お疲れ様です」
高河 早人:「どうやら、私の記憶が戻ってきたようなのですが……」
高河 早人:「……」
高河 早人:「やはり、手伝いが欲しいと思い、待っていました」
加茂 由香里:「まあ」
ベル:「お手伝いならおまかせなのですよ!」ふんすふんす
若菜美奈人:「手伝い?」
高河 早人:「このままではおそらく、私はまた記憶を抱え込んでしまうから」
高河 早人:「他の方々に、証人になってほしいと……」
高河 早人:「ありさと、話さなければなりませんから」
加茂 由香里:「私を呼んでくださったことも、それについてですか?」
加茂 由香里:彼の娘が選んだという紅茶の香りと味を思い出す。
高河 早人:「そうです」
高河 早人:「気が変わらないうちに、と思いましてね」薄く笑う。
可知 充希:「せっかく思い出したのに、言いたくないようなことだったの?」
高河 早人:「……それを、最後に確かめてもらいたい」
GM:記憶の欠片は、あなたたちの下にそのまま漂っていく。
GM:……それは、ある一人の男の苦悩と後悔の記憶。
GM:豪雨に押し流された過去の記憶。
GM:そこにはあなたたちも知る、あるFHセルが関わっていた。
高河 ありさ:「……!」
加茂 由香里:「……時田さん」調査部の長。幻視した顔が現在の彼とどれだけ違うのかは分からないが。
ベル:「おじさんだ!」
可知 充希:「ピカピカの社長さん?」 UGNの人なのは知っているが、過去については知らない。
加茂 由香里:「そうです」
若菜美奈人:「チッ」舌打ちして。
若菜美奈人:「それは……絞れなかったのか」
若菜美奈人:「渡す先を」高河ありさを見て。
高河 早人:「……その時、傍には彼らしかいなかった」
高河 早人:「……助けてくれる相手は、他に誰もいなかったんだ」
加茂 由香里:「ピカピカの……時田さんは、もともとFHセルのリーダーだったんです。今は街を守ってくださってます」安心させるように言う。
高河 ありさ:「じゃ、じゃあ、私、FHに足とか……?」
可知 充希:「ええーっ!?セルのリーダー!?」 ゆかりおねえさんの言葉に驚いて。
可知 充希:「……でもちょっと似合うかも」 ときたさんの顔を思い出しつつ失礼なことを言う。
加茂 由香里:「そんな悪めの顔なんですか」
ベル:「おじさんは自分を悪く見せたがるのです。いいひとなのに」がおーのポーズ
可知 充希:「パパが前にうらやましいな~って言ってたよ。あれくらいコワモテになりたかったって」
加茂 由香里:「さっきの記憶では、けっこうかっこよくなかったですか…?」
若菜美奈人:「月路詠子はそのポジションが似合うように見えたか?」
若菜美奈人:「そうでないのならその予断は捨てろ」
高河 早人:「すまない、ありさ」
高河 早人:「お前にはこれは、伝えられなかった。だから何も言えず……」
高河 ありさ:「それでホテルの話まで秘密にしてたの!?」
加茂 由香里:「…というか、高河さん、ティアーズの上の挿げ替えの件はご存じなのかな」
高河 ありさ:「こ、このお父さん……」
若菜美奈人:「市井の技術者としてはやりすぎだと思ってはいたがな」
高河 早人:「存じています。今回も時田さんに相談しようとしたところ、不在で」
高河 早人:「代わりにエージェントの方に来ていただきました」
高河 早人:「信頼できそうな方を、と」
若菜美奈人:「だそうだが?」
加茂 由香里:「それは嬉しいですね」微笑む。
加茂 由香里:「時田さんは、現在のティアーズにはあまり良い印象がないかとは思いますね」
高河 早人:「そうかもしれませんね……」
高河 早人:「では、これで全部、お話できたと思います。ありさとはこれからですが……」
ベル:「なのです、おじさん困ってたのです」ぷんぷこ
高河 早人:「私は、やはりFHにおもねることはできなかった」
高河 早人:「買収を断ろうと、その前にエージェントの方に立ち会ってもらおうと、そう……」
若菜美奈人:「……ここに拠点としての優位性があるとも思い難いが」
若菜美奈人:「何かあるのか……?」
高河 ありさ:「……詠子ちゃん、ここが好きだったんです」
高河 ありさ:「思い当たる理由は、それくらいしかないかも」
高河 ありさ:「みんなでかくれんぼしたりして……」
可知 充希:「……おともだちなんだもんね」
可知 充希:「ね、それならやっぱり、なんとかならないかなぁ」
若菜美奈人:「……何故FHくんだりに身をやつしているかは知らんが」
可知 充希:「ありささんとゆっくりお話ししたりさ、往来館の記念パスみたいなのあげるとか」
可知 充希:「そういうのでこう……がまん?なっとく?してもらえないかなぁ」
若菜美奈人:「無理だな」
若菜美奈人:「そもそもそれは……所属を隠しても出来ていたことだ」
可知 充希:「……確かに、わざわざFHだよ~って言っちゃわない方が出来そうかも」
若菜美奈人:「セルとしてしか実行し得ないことを企図していた」
若菜美奈人:「そこに釈明の余地はない。少なくともそこには」
加茂 由香里:「…こちらからは、買収を断ろうと考えてもらえたこと。それをお話しいただいたこと、有難く思います」高河さんに。
高河 早人:「……もう、疲れていたのかもしれませんね。抱え込むのに」
高河 早人:「それに、やはりここを手放すことは……苦しい」
高河 早人:天井を見上げて、仄かな明かりを見る。
加茂 由香里:「少なくとも、あなたにとって、あの日ありささんを助けてくれたのは…UGNではなかった」
加茂 由香里:「でも、いま頼って頂けるほどには」
加茂 由香里:「そういう信頼を得ることができたということですね」
加茂 由香里:とはいえ、自分は初めて来たのだが。力になったのは彼のほうだろう。
高河 早人:「……私は、どうしても日常を捨てることはできませんからね」
高河 早人:「何度も助けていただいた。それは確かですから。あの時も」
高河 早人:目線をその相手の方へ。
若菜美奈人:「……それが仕事だ」
高河 ありさ:「いつも、お仕事お疲れ様です」
若菜美奈人:「……では、後は二人か?」
若菜美奈人:「江宮詩絵と月路詠子。奴らの記憶さえ得られれば……」
若菜美奈人:「ここを脱出することになるのか?それとも他の条件が必要なのか……」
加茂 由香里:「はい……ん?」
可知 充希:「あれ、みなとおにいさんは?」
ベル:「そうなのです、美奈人さんもちゃんと数えないとだめなのです」
若菜美奈人:「先程思い出した」
ベル:「いつのまに!?!?」
加茂 由香里:「………」
加茂 由香里:「言いたいかと先に訊いてもらって、私が訊くことはできないですね」笑う。
若菜美奈人:「……」
可知 充希:「ええ、でもあたしは聞きたいよ!」
可知 充希:「あたしもゆかりおねえさんもベルちゃんも話したもん!一人だけないしょとかズルっこだよ!」
高河 ありさ:「もうっ、みんな報告・連絡・相談! してください!」若干やけになっている。
若菜美奈人:「内容を話せとは言っていない」
可知 充希:「自己紹介のとき言ってたじゃん!ええと「かぁ!」そう、自己を定義するためにどうこうって」
可知 充希:「みなとおにいさんの自己、聞きたいな~知りたいな~」
若菜美奈人:「自分の記憶で覚えろそれくらい」
可知 充希:「ちがうの。かーくんとすーちゃんも『ちゃんと話せー!』って怒ってるの」
かーくん:「か、かぁ!」 秘密主義反対!過度の秘匿反対!の意。
すーちゃん:「かぁっ!」 自分だけだんまりなんて許さないわよ!の意。
若菜美奈人:「チッ……」
若菜美奈人:「……昔に死んだやつのことを忘れていた。今は思い出した」
若菜美奈人:「十分か?」
可知 充希:「あっ……ご、ごめんなさい……」 さっきまでの勢いが一気に消えて目に見えてシュンとなる。
かーくん:「かぁ……」 そうとは……ごめん……の意。
すーちゃん:「くぅ……」 騒いでごめん……の意。
若菜美奈人:「こうなる……」
加茂 由香里:「それは、思い出せてよかった」
加茂 由香里:「ね」近くに舞う光に触れる。なんとなくある気がしたので。
若菜美奈人:「……」沈黙。首肯している。
高河 ありさ:「……良かったのなら、良かった。私も、いろいろ知れて良かったですし」
高河 ありさ:「知らなきゃ、怒ったり悲しんだりもできないですしね」
高河 ありさ:「もちろん、喜んだりも」
高河 ありさ:「ねっ!」父親を見る。
高河 早人:肩身が狭そうでもあり、肩の荷が下りたようでもあった。
GM:シーンカット。ロイス取得と購入判定が可能です。
加茂 由香里:ロイスはそのまま~
ベル:ロイスいっぱい!
若菜美奈人:ロイスいっぱいです
可知 充希:あたしもいっぱい
加茂 由香里:ブルゲチャレるか
加茂 由香里:4DX+2+0@10>=20 調達
DoubleCross : (4DX10+2>=20) → 9[3,6,7,9]+2 → 11 → 失敗
ベル:ブルゲちゃれ!
ベル:(3+2)dx>=20
DoubleCross : (5DX10>=20) → 8[4,5,7,7,8] → 8 → 失敗
ベル:おわり!
可知 充希:あたしもブルゲチャレンジ!
可知 充希:3dx>=20
DoubleCross : (3DX10>=20) → 6[1,3,6] → 6 → 失敗
可知 充希:だめ~
若菜美奈人:強化素材ねらいます
若菜美奈人:2dx+1>=15
DoubleCross : (2DX10+1>=15) → 1[1,1]+1 → 0 (ファンブル) → 失敗
GM:あっ
若菜美奈人:ファンブルしました
GM:ざんねん
GM:ダブルクロスでよかった
マスターシーン3 十年前
【10年前・雨宿町近郊 路上】
GM:雨が、降っていた。
GM:記録的な豪雨の年だった。
GM:雨の中、他所に遊びに出かけていたある家族とその友人は、山沿いの道路で土砂崩れに巻き込まれた。
GM:運転をしていたのは、既にオーヴァードだった高河早人。助手席の幼いありさはどうやら息がある。
GM:彼らを救助したのは、偶然そこで同じく事故に遭った、旅芸人の一座だった。
高河 早人:「……後ろの二人は」

ダスタード:「…………」まだ若い座長は、ゆっくりと首を振る。
ダスタード:「そっちの子は、ショックで覚醒をしてる。まあ大丈夫だろう」
ダスタード:「……脚は、まずいかもしれんな」
ダスタード:「あんたもオーヴァードで助かったな。応急手当はしとけよ」
高河 早人:「……どうして」頭を抱え、雨の中に膝をつく。
GM:(なあ、高河。実はこの家を改装して、ホテルにしようと思ってるんだ)
GM:(自分たちだけで暮らすにはもったいないだろ。で、君も誘いたい)
GM:(なあに、接客はこっちでやるさ。技術と数字に明るい人がいてくれると助かるんだよ)
GM:(ありさも君に懐いてるし、たまに面倒を見てもらって……どうかな)
高河 早人:「どうして、こんな……。彼らがこんな目に遭わないといけない……!」
高河 早人:「私なら、何回死んだって平気なのに……」
ダスタード:「少なくとも、今あんたが死んだら、その子はどうなるともわからんぞ」
高河 早人:「……!」
ダスタード:「FHセル『ティアーズ』、リーダー"ダスタード"」
ダスタード:「普段ならうちで預かると言えるんだが、今はな。こっちも先が見えねえな」
ダスタード:事故現場で途方に暮れている部下たちを眺める。
ダスタード:幸い、巻き込まれたのは彼らだけのようだった。
高河 早人:「……助けてください。この子だけでも、助けてくれるならなんだって構わない」
高河 早人:雨と泥に濡れた道路に、額を擦りつけた。
高河 早人:「FHだっていい。今ここで助けてくれないなら、どんな聖人だって同じことだろう……!」
ダスタード:「……うちに」低い声。
ダスタード:「これ以上借りを作るってのがどういうことか、わかってるんだろうな?」
ダスタード:「あんただけじゃない、その子にとってだ」
ダスタード:「今のなら着せる恩もうちのひとつで済むが、ここからは他所に頼ることになる」
高河 早人:「それでも、生きて、できる限り幸せでいてもらわないと困るんだ!」
GM:人付き合いの苦手な彼にとって、数少ない友人とその家族。
GM:一緒に仕事をしようとまで言ってくれた恩人。物おじせずに後をついてきてくれた子供。
GM:(これがね、おとうさんで、おかあさんで、早人おじちゃんも描いたの)
GM:(あらあら、この子、高河さんのこと大好きだから)
GM:(だいすき!)
高河 早人:光の中で笑っていてほしかった人々が、どこかに消え去ってしまうのなら。
高河 早人:足掻いてでも希望をひとつ、残したかった。
高河 早人:「あなたたちの力を借ります。この子を、治してあげてください」
高河 早人:「借りは、必ず返します」
高河 早人:そう、口にしてしまった。
ダスタード:「……そうかよ。忘れんな。取りに来るぞ」
ダスタード:「お前さんがうちと繋がったことも、UGNには黙ってな」
高河 早人:何度も頷いた。
ダスタード:「おい誰か、……の病院の……を……」
高河 早人:意識が遠くなる。雨が、降り続けている。
高河 早人:倒れた子供の小さな手を握り損ねながら、彼ももう一度眠った。
GM:それから、そのセルはやがてUGNに吸収され、貸し借りの話は結局、有耶無耶になった。
GM:高河早人も、秘密と後ろめたさを抱えながらも、実直に友人の残したホテルを細々と経営し続ける。
GM:力を借りたのは、最初の義足だけ。
GM:あとは参考にして、娘の成長に合わせて新しいものを贈った。
GM:彼女を守るためなら、なんでもした。
GM:ありさには、何も知らずに光の中にいてほしかった。ずっと。
GM:UGNは、彼らをあの時救ってはくれなかった。だが、責める気持ちがあるわけでもない。
GM:ただ、逃げ隠れるようにして、この10年を生きてきた。ありさと二人で生きてこられた。
GM:穏やかで、幸せで、だから、忘れかけていたのだ。
GM:『ティアーズ』セルの名で、再び買収の誘いが来るまでは。
ミドル6 対話
GM:全員登場推奨。登場侵蝕ですが……そうだな。
GM:1d3と1d10を選べるものとします。
可知 充希:ありがたいやつ!
ベル:助かる!
可知 充希:1d3にします
可知 充希:可知 充希の侵蝕を1D3(→ 3)増加(74 → 77)
ベル:1d3で!
ベル:1d3+81
DoubleCross : (1D3+81) → 1[1]+81 → 82
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1D10(→ 7)増加(67 → 74)
若菜美奈人:若菜美奈人の侵蝕を1D10(→ 4)増加(66 → 70)
加茂 由香里:なんとなく1d10にしたら普通に上がった
加茂 由香里:まあいい
GM:ほどよくなってきた
若菜美奈人:水晶もあるのに!
【???? 雨宿町・十六夜邸 一室】
GM:屋敷の中の部屋は、相変わらず静かで、幻影のような人の姿も見えない。
GM:あなたたちは探索の結果、一室にたどり着いた。
加茂 由香里:杖もなく、変わらずたしかな歩みでそこに踏み入る。
加茂 由香里:「ここは…個人用のお部屋でしょうか?」
可知 充希:「みたいだねぇ」 きょろきょろと部屋の中を見渡して。
加茂 由香里:《構造看破》《成分分析》。配置された家具からそう判断している。
かーくん:「かぁ」 パタパタと飛び上がった机の上で何かを見つけたようで、充希達を呼ぶように一声鳴く。
加茂 由香里:「いまのは…かーくんとすーちゃん、どちらですか?」
可知 充希:「かーくんだよ!写真立て見つけたんだって」
加茂 由香里:「わあ、ありがとうございます」声でどちらの鳥か判断しようと試みている。
加茂 由香里:「どんな写真でしたか?」
可知 充希:「えっとね……」 かーくんが器用にくちばしで摘まみ上げたのを受け取って。
可知 充希:「……女の子かな?三人並んで立ってるんだけど」
可知 充希:「顔のとこが見えなくなっちゃってる」
加茂 由香里:「ふむ」
可知 充希:「裏は……あ、日付と名前があるよ!」
加茂 由香里:可知さんに近寄って、写真の端っこに触れながら聞く。
可知 充希:「『1918年8月18日、友人たちと。十六夜凪』だって!」
加茂 由香里:「……ああ、長女の方」
加茂 由香里:「江宮さんのご先祖の方でしたか」
可知 充希:「そうそう、おねえちゃんのご先祖さまで、今おねえちゃんがこう……」
可知 充希:「なってる?やってる?人」
加茂 由香里:「私は、見えないので。どれほど面影があるかわからないけど…」
加茂 由香里:「ちゃんと会ってみたいですね」
加茂 由香里:「江宮詩絵さん」
可知 充希:「あたしも会ってみてほしいなぁ」
可知 充希:「おねえちゃんもゆかりおねえさんもすっごく優しいし美人さんだし」
加茂 由香里:「まあ」くすくす笑う。
可知 充希:「なんだっけ?ふんいき?が似てる気がする!並んだらにあいそう!」
加茂 由香里:「そうなんですか。たぶん、年も近いですね」
加茂 由香里:「大学が同じだったりするかもしれません。人数も多いのでわかりませんが」
可知 充希:「あ、そっか!ゆかりおねえさんも大学生なんだ!」
加茂 由香里:「そうですよ。年は若菜くんと同じです。ありささんとも同じくらいかな?」
可知 充希:「みなとおにいさんも!」 頭の中でおねえちゃんとゆかりおねえさんとみなとおにいさんとありささんがイコールで結ばれていく。
加茂 由香里:「若菜くんはしっかりしてるから、もうちょっと上に感じますよね」
可知 充希:「確かに……。さいしょ会ったときね、支部長さんと同い年くらいかな~って思ったの」
加茂 由香里:「ふふ。それはちょっとわかる……」
加茂 由香里:少し考えるようにして。
加茂 由香里:「うちの街以外だと、こういう、FHとのいざこざはもっと多いらしいんですよね」
加茂 由香里:「代わりに、あやしの皆さんとのつながりが少ない」
加茂 由香里:「だから、今回みたいなことは…ほんとうに珍しいことだと思います」
可知 充希:「そうなんだってね。なんか、ぜんぜん想像できないけど」
可知 充希:この街にとって、あやしの存在はオーヴァードでなくても身近に感じうるものだから。
加茂 由香里:「実のところ、私もあんまり想像できていないんですよね」笑う。
可知 充希:「……ね、ゆかりおねえさん」
加茂 由香里:「うん?」
可知 充希:「FHって、いっこじゃなくてたくさんあって、いろんなセルがあるんだよね」
加茂 由香里:「はい」
加茂 由香里:「とはいえ、直接会ったことはないのですが」
可知 充希:「なら、すーっごくわるいとこも、逆にあんまりわるくないとこもあるのかな」
加茂 由香里:「そうですね。かなり幅があると聞きます」
加茂 由香里:「たぶん、こうして想像している以上に」
加茂 由香里:「そこがまた…難しいですよね?」
可知 充希:「うん」 ちょっぴり考え込むような顔をして。
可知 充希:「あたしね。よみこさんのこと、あんまりわるい人じゃないんじゃないかなぁって思うの」
可知 充希:「だって、おねえちゃんのおともだちだもん」
加茂 由香里:じっと聞いている。
可知 充希:「でも、それってそう思いたいだけなのかなぁ」
可知 充希:「『おねえちゃんのおともだちだからわるい人じゃないと良いな』が、『わるい人じゃないんじゃないかな』になって」
可知 充希:「『わるい人じゃないと思う』になっちゃってるだけなのかな」
加茂 由香里:目を伏せる。「……可知さんがそう思うことが、どういう結果になるかは分かりません」
加茂 由香里:「私も、こうは言ってますけど、FHとちゃんと遭遇するのなんてはじめてですし」
加茂 由香里:「ベルさんみたいに、実際に何かあったわけでもないですしね」
加茂 由香里:「ただ……」
可知 充希:小さく頷きながら聞いている。
加茂 由香里:「そう思いたいだけ、って、きっとそんなに無力じゃない気がするんですよね」
加茂 由香里:「だって、ほら、この町の共振だってそうですし」
加茂 由香里:「誰かがそう思っただけの、記憶でしょう?」
加茂 由香里:「ここの光だってそうですし」
加茂 由香里:手を伸ばして、かーくんかすーちゃんか分からない鳥に触れようとしてみる。
すーちゃん:大人しく触れられている。羽はとてもサラサラだ。
加茂 由香里:『0148:水鳥と亀』/《水晶の剣》。シナリオ間、選択武器の攻撃力を+6。
加茂 由香里:対象は可知さんの《天空の隼》。
GM:どうぞ!
加茂 由香里:この鳥の声だって、自分には鳴き声にしか聞こえない。
加茂 由香里:「この館に宿る思い出だって、きっと誰かの『そう思ったこと』ですよ」
可知 充希:「……なら」
可知 充希:「あたしがわるい人じゃないかもって思って、そのはずだよ!ってよみこさんともお話ししたら」
可知 充希:「ちょっぴりくらい、ホントにそうなってくれるかな?」
加茂 由香里:「全部叶うとはもちろん言えませんが」笑う。「…そうですね。少なくとも」
加茂 由香里:「私はそのために、力を尽くします」
可知 充希:「……うん!」 嬉しそうににっこり笑って。
可知 充希:「あたしもがんばる!」
すーちゃん:「かぁ」
かーくん:「かあぁ」
可知 充希:「かーくんたちもがんばってくれるって!」
加茂 由香里:「じゃあ、仲間ですね」羽根を撫でる。
すーちゃん:「くぅ」 悪くないわねの意。大人しく撫でられている。
かーくん:「かぁ!」 おれも!の意。ちょこちょこと由香里さんの下に寄っていく。
可知 充希:「えへへ。ゆかりおねえさんもかーくんもすーちゃんも仲間なら、なんだかだいじょぶな気がしてくるね」
可知 充希:気がしてくるなんて、ただの充希の気持ちだけで、本当に大丈夫かは分からないけど。
可知 充希:気持ちが無力じゃないのなら、きっとこの『気がする』だって立派な力になってくれる。
可知 充希:そう信じながら。そしてそうでありますようにと願いながら。また満面の笑みを浮かべて見せた。
【???? 雨宿町・十六夜邸 一室】
GM:屋敷の中の部屋は、相変わらず静かで、幻影のような人の姿も見えない。
GM:あなたたちは探索の結果、一室にたどり着いた。
ベル:「ここは……」きょろきょろ
ベル:「ごはん作るところなのです?」
若菜美奈人:いくつもの部屋を経て、厨房にたどり着いていた。
若菜美奈人:「そのようだな」
若菜美奈人:つくやいなや家探しを始める。これまでもそうだったが。
若菜美奈人:冷蔵庫や食料庫を開けている。「チッ……」
若菜美奈人:「空か」
ベル:「美奈人さんもしかして」
ベル:「おなかすいてるのです?」きゅぴぴん。名探偵顔
若菜美奈人:「補給できるならしておくべきだろう」
若菜美奈人:「ここからどれだけかかるかも分からん」
ベル:「お菓子ならあるのですよ!」
ベル:かばんをがさごそして麩菓子を取り出します。
若菜美奈人:「……なるほど。そういう話だったな……」
若菜美奈人:「なら摂っておけ。いや……」
若菜美奈人:「摂れるタイプのレネゲイドビーイングなのか……?」
ベル:「食べられるけど、えーと、ひっす?じゃないのです。ぼくはお水があれば元気でいられるので」
ベル:「でも、お菓子は好きなのです。みんなが、ぼくにお礼がしたいな、喜んでほしいな、って思ってくれたものだから」
若菜美奈人:「水で足りるのか……」信じられない物を見たかのような顔をしている。
ベル:「……思い出せてよかったのですよ」ぽつり
若菜美奈人:「……そうか」
ベル:「美奈人さんも思い出せてよかったのです」
ベル:「充希ちゃんはしょんぼりしちゃってたですけど……」
若菜美奈人:「そうなると思ってそういう言い方をしたからな」
若菜美奈人:「あれ以上余計な詮索が起きないことになる」
ベル:「お話したくないことなら仕方がないのです」
ベル:「じゃあ別のお話をするのですよ!」
ベル:「美奈人さんの好きな食べ物は何なのです?」わくわくの顔
若菜美奈人:「何でも食うが……」
若菜美奈人:「だが……そうだな」
若菜美奈人:ふわふわと思い出す。
若菜美奈人:「オムナポリ?」
ベル:「充希ちゃんちの看板メニュー!」
ベル:「どっちも食べられてお得って充希ちゃんが言ってたのです」
若菜美奈人:「ああ。オムライスとナポリタンが両方食べられるからな」
ベル:「ふふー」うれしそうに
ベル:「美奈人さんが充希ちゃんちのお店を好きなの、ぼくもうれしいです」
ベル:「あ! あとさっき充希ちゃんのこと褒めてくれたのも!」
ベル:「実はかっこいいところ見せて褒めてもらおう作戦だったのですよ!」ふふん!
若菜美奈人:「必要であればそうするだけだ」
ベル:「じゃあいっぱい褒めるといいのです」
ベル:「褒められるともっとがんばろー!ってなるのです」
若菜美奈人:「だがあまり言い過ぎれば……」
若菜美奈人:「成長が止まるだろう」
ベル:「む……」
ベル:「……お水を取りすぎると根っこが枯れちゃうことがあるのです」
ベル:「そういうこと?」
若菜美奈人:「そういうことだ。浴びせれば浴びせるほどいいというものではない」
若菜美奈人:「晴れが続いても、雨が続いても問題だろう」
若菜美奈人:「それと同じだ」
ベル:「分かってきたのですよ!」
ベル:「美奈人さんが、充希ちゃんに、おっきくきれいに咲いてほしいって思ってることが!」
若菜美奈人:「……枯れるよりはな」
ベル:「ふふー」うれしい
若菜美奈人:「……食わないのか」麩菓子を見る。
ベル:「あ、じゃあ、はんぶんこなのです」ぽしゃっと折って若菜さんに
若菜美奈人:「……いいのか」
若菜美奈人:「お前への感謝の証だろう」
ベル:「いいのです! あのね、ぼくがお菓子を好きなのは」
ベル:「そこにいつも笑顔があるからなのです」
ベル:「笑顔でぼくにくれること。ぼくに、笑顔になってほしいって思ってくれること」
ベル:「だから、一緒に食べた美奈人さんが、笑顔でうれしいなーってなってくれたら」
ベル:「ぼくもとってもうれしい! のですよ」
若菜美奈人:「……そうか」
若菜美奈人:受け取って、一口でかじる。
若菜美奈人:「旨いな」特に表情を変えずに。
ベル:ふたりぶんくらいの満面の笑みを浮かべて自分も食べます。
ベル:表情に出ないとか、言葉で距離を取るとか。
ベル:そういうひともいる。そして、そういうひとほど、とっても優しかったりするのだ。
ベル:ちいさな花が枯れるのを厭うひとが、嫌なひとのはずないのだから。
GM:ロイス取得と購入判定が可能です。
若菜美奈人:ロイスはいっぱい
可知 充希:ゆかりおねえさんのロイス感情を○だいすき!/心配に変更しておきます
若菜美奈人:強化素材を狙います ファンブルにめげない
加茂 由香里:エヘヘヘ
ベル:ロイスいっぱい!ブルゲちゃれ
若菜美奈人:2dx+1>=15
DoubleCross : (2DX10+1>=15) → 9[1,9]+1 → 10 → 失敗
ベル:だいすきかわいい
若菜美奈人:だめでした
加茂 由香里:ロイスはそのまま!
ベル:(3+2)dx>=20
DoubleCross : (5DX10>=20) → 6[1,2,3,4,6] → 6 → 失敗
ベル:はい
可知 充希:あたしも強化素材狙ってみよ
加茂 由香里:ぶるげ
加茂 由香里:4DX+2+0@10>=20 調達
DoubleCross : (4DX10+2>=20) → 7[1,4,5,7]+2 → 9 → 失敗
可知 充希:3dx>=15
DoubleCross : (3DX10>=15) → 5[2,2,5] → 5 → 失敗
可知 充希:ダメダメでした 終わり!
GM:ざんねん
ミドル7 記憶の欠片4
GM:ほぼ情報収集です。登場する人は登場侵蝕をお願いします。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1D10(→ 5)増加(74 → 79)
可知 充希:可知 充希の侵蝕を1D10(→ 1)増加(77 → 78)
ベル:1d10+82
DoubleCross : (1D10+82) → 10[10]+82 → 92
ベル:ベル???
GM:ベルちゃ!
ベル:こいつしょっちゅう10出してないか
可知 充希:よりによって一番高い子が……
加茂 由香里:まもらねば
若菜美奈人:若菜美奈人の侵蝕を1D10(→ 1)増加(70 → 71)
可知 充希:カバーするからね
若菜美奈人:フ……
GM:若菜くんは落ち着き払ってる
ベル:みつきちゃ~~(ぎゅむっ)
GM:では、現在項目はひとつ。
★何かの記憶の欠片〈意志〉〈RC〉〈知識:古道具〉〈情報:噂話〉累計15
GM:何かとか誰かとかふわふわしている件についてはすまない。
GM:これは複数人で15達成すれば大丈夫。
加茂 由香里:やったあ
加茂 由香里:私さっきの高河さんの判定したから後でいいや
可知 充希:じゃああたし行こっかな 判定してないし
GM:どぞどぞ
可知 充希:意志で判定!
若菜美奈人:GOGO
可知 充希:7dx+1>=15
DoubleCross : (7DX10+1>=15) → 10[1,4,5,6,7,9,10]+1[1]+1 → 12 → 失敗
可知 充希:あと3!
ベル:高い!
GM:あーっかなりいった
加茂 由香里:すごい!
GM:財産点使うのもできますが
GM:もちろん他の人がやってもよい
可知 充希:お小遣いでちょうど足りる
ベル:せっかくだからちっちゃいものくらぶで振ってもいいですか
GM:おっどうぞ
加茂 由香里:おお!
可知 充希:ごーごー!
加茂 由香里:ゴーゴー
ベル:意志でいきます
ベル:思い出の一品で+1
若菜美奈人:やりな~
ベル:(2+2)dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 6[1,1,6,6]+2 → 8
ベル:ぶい!
加茂 由香里:オッ
GM:合計20! ばっちり成功です
加茂 由香里:やったーー!
若菜美奈人:やったね
可知 充希:えへん
加茂 由香里:ちいさきものたち…!
GM:じゃあ開示するねー
GM:またちょっと長いので少しずつ
★何かの記憶の欠片〈意志〉〈RC〉〈知識:古道具〉〈情報:噂話〉累計15
かつて十六夜邸と呼ばれていた現往来館は、およそ百年前に幸福の極致にあった、ように見えた。
館に浮かぶ記憶の中に、「長女・凪に毎日ねじを巻いてもらえた」という喜びの記憶がある。
この現象の中心であるジャームは館そのものではなく、入り口の間に置いてあった古い柱時計だ。
凪は去る時に「必ず帰ってきて、また動かしてあげる」と告げていたらしい。
その子孫であり、面影のある江宮詩絵が長じてホテルに戻った瞬間、時計は暴走を始め、輝かしい過去を再演し始めた。
館に縁があり、「過去に強くこだわる者」を役柄に縛り付けて。
この記憶の欠片を失くした時計は現在、柱谷邦夫の姿をしている。凪を演じたままの江宮詩絵と結ばれるために。
彼は、記憶の欠片をひとつ確保している。これが最後のひとつ。取り返せば脱出が可能だ。
→★江宮詩絵について〈情報:噂話〉10 が調査可能になりました。
→★往来館のその後について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉9 が調査可能になりました。
→★誰かの記憶の欠片をひとつ取り戻しました。
★誰かの記憶の欠片 自動開示
私は、生まれた町に帰省した大学生。
そこには小さなホテルがあって、昔ご先祖様が住んでいたらしい。ちょっと不思議。
久しぶりに幼馴染の友達ふたりと会えるのが、とても嬉しい。相談だってできるかもしれない。
GM:ということで、2項目増えました。
★江宮詩絵について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉10
★往来館のその後について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉9
GM:調べる人どうぞー
加茂 由香里:じゃあ…ええと 往来館のその後についてやろうかな?
加茂 由香里:詩絵さんでもいいけど
若菜美奈人:数値的には詩絵さん行ってもらったほうがいいかな?
加茂 由香里:りょりょです
若菜美奈人:私がその後やりますね UGN幹部使って振ります
加茂 由香里:『0146:鵞鳥と孔雀』/《サイコメトリー》。情報判定ダイス+3。
加茂 由香里:加茂 由香里の侵蝕を1増加(79 → 80)
若菜美奈人:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 7[2,2,4,7]+3 → 10 → 成功
加茂 由香里:〈情報:噂話〉で。
加茂 由香里:7DX+3+0@10>=10 情報:噂話
DoubleCross : (7DX10+3>=10) → 8[1,2,4,7,8,8,8]+3 → 11 → 成功
GM:いい感じ!
可知 充希:お見事!
GM:あっ見落としてた。二人とも成功じゃん!
GM:ばっちりです。開示します。
★江宮詩絵について〈情報:噂話〉10
十六夜凪の子孫にあたる、ごく普通の大人しい大学生。非オーヴァード。
両親は古風な考え方の持ち主で、進学先や卒業後の就職先、結婚まで勧められ、断り切れずにいるらしい。
彼女の境遇はかつての長女・凪のものと近いため、他の者よりも強くジャームと同調をしてしまっているようだ。
記憶の欠片を全て彼女に返すことで、《Eロイス:心の爆弾》を解除することができるだろう。
→★誰かの記憶の欠片をひとつ取り戻しました。
★誰かの記憶の欠片 自動開示
私は、江宮詩絵。
→トリガーイベント発生。次のシーンで江宮詩絵との会話を行います。
これ以降、『誰かの記憶の欠片』は全て、「江宮詩絵の記憶の欠片」となります。
★往来館のその後について〈情報:UGN〉〈情報:噂話〉9
館は何人かの手を点々としていたが、その数人目が現在まで続く所有者……高河ありさの祖母。
彼女は、かつて十六夜邸でメイドをしていた女性だった。
縁により資産と懐かしい館を手に入れた彼女は、かつての主人たちを再び雨宿町に呼んだ。
輝かしい時代は終わった、それでも、形は変わってもまた取り戻せる、と示すため。
凪と奈美はそれを機に町に戻り、それぞれの家族と平和に暮らしたようだ。
その子孫が、詩絵、ありさ、詠子。
一般人、UGN、FHと現在の道は違えていても、仲の良い幼馴染であったことは確かなようだ。