名もなき鳥の風切羽は
ゆち式男子メーカー
PC1:"頭無し"日寺 創(キャラシート)PL:鮪アケパロス
妙子式おんなのこ
PC2:"エレクトリッガー"鳴神ミサキ(キャラシート)PL:かあねりあん
Lobotomy キャラクターmaker(ver.バトル)
PC3-1:"緋の砂"円城 鋼(キャラシート)PL:しんごろ
PC3-2:"アンサラー"真崎 朱音(キャラシート)PL:サムトー
PC4:"日出掌"依包 緋鶴(キャラシート)PL:粘土
GM:さささ
メイン 見学
目次
プリプレイ
GM:ではセッションを開始します。
GM:まずはPC紹介から。
GM:PC1の日寺創くんからお願いします。
日寺創:はーい!
日寺創:「こんにちわ、僕は日寺創!コードネームは頭無し《アケファロス》。第四支部でエージェントをしているよ」
日寺創:「えっと、今日ここにいるみんなは初めて会う人達だよね。合ってると良いけど。」
日寺創:「僕で頼りになるかは分からないけど、力になれたらうれしいな。」
日寺創:元々一般人だったのですが騙され拉致され実験体に。その後覚醒してブイブイ言わせるも半年ほど前に大けがを負った高校生です。
日寺創:怪我の影響で奇妙な隣人に色々サポートしてもらわないと生活できなくなりました。大変だ。
日寺創:異能は自己の白紙化を介した変身です。強いかはともかく、適合性はやたら高い。
日寺創:エウテルペではネイムレスにその情報を流されてしまい、事件が発生しました。
GM:縁があったのだ……
日寺創:ゆるせないぜ
日寺創:データ的には赫い剣で武器を作り、伸縮腕、怒涛の大蛇で当てる。基本的なスタイル
日寺創:オルクスで妖精の手も使う。これでダイス事故も怖くない!
日寺創:特記事項としてはブレインハックやデビルストリングスで人の嫌がることがすごい出来ます
GM:いやー
GM:うちけさないでー
日寺創:くっくっく、ジャミングもこわくないぜ
日寺創:以上!よろしくお願いします!
GM:おのれー よろしくお願いします!
GM:ということで、日寺くんのハンドアウトは以下の通りです。
PC1:日寺創
シナリオロイス:謎の少女
あなたがある夜、ちょっとした外出をしていると、突然《ワーディング》の気配を感じた。
影響で道路では複数の自動車が事故を起こし、怪我人も出ているようだ。
そんな中、あなたは事故を見て楽しそうにしている少女を見かける。
少女の肩には一羽のカラスが止まっており、彼女は自らを"ネイムレス"と名乗った。
GM:事故現場に行き会ってもらいます。
日寺創:事故現場だって!?大変じゃないか
GM:そしてどうやら情報を流したっぽい奴もいるぜ……。
日寺創:つかまえなきゃ・・・
GM:ということで、やり取りをしていろいろ気にしたり、通報したりしてほしいです。
日寺創:はーい!
GM:では次はPC2の鳴神ミサキちゃん。
鳴神ミサキ:イエース!
鳴神ミサキ:鳴神(なるかみ)ミサキ、中学生!
鳴神ミサキ:第十支部所属の、電気体質と物体形成能力を持ったUGNチルドレン!
鳴神ミサキ:体質制御の訓練が長引いて中学生になるまで学校に通えず、
鳴神ミサキ:学校に行ったり、友達に会ったりするのが楽しみな女の子です。
鳴神ミサキ:ちなみに成績は良くない。天真爛漫な性格とわがままボディが売り!
GM:きゃー
鳴神ミサキ:カ~ズくーん(猫撫で声)
鳴神ミサキ:性能は射撃。達成値30オーバーの固定値型で、160点では《水晶の剣》で火力アップ。
鳴神ミサキ:侵蝕率100からは《ポルターガイスト》でリミッター解除、《水晶の剣》ごと倍プッシュします。
鳴神ミサキ:カバーリングとバディムーヴ、お小遣いで味方のフォローもこなします。
GM:強いのに器用……
鳴神ミサキ:“ネイムレス”とは『雨傘は穴だらけ』にて間接的ながら対峙。激おこしました(執着/●憤懣)
GM:おこだよ
鳴神ミサキ:ゆるさない……(よみがえる当時の記憶)
鳴神ミサキ:正義の怒りをぶつけろミサキ!よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします!
GM:ハンドアウトはこちら!
PC2:鳴神ミサキ
シナリオロイス:阿久津数馬
チルドレンであるあなたは、ある日第10支部長・阿久津数馬に呼び出される。
業務中というのにゲームに興じていた様子の支部長は、あなたに一通のメールを見せる。
そこには要警戒対象ジャームである"ネイムレス"からの挑戦状と思しき内容が記されていた。
あなたはこの件について対応を指示される。"ネイムレス"を今回こそ討伐せよと。
GM:因縁の相手にぶち当てられました
鳴神ミサキ:挑戦状!ふてぇやろうだぜ……
GM:やっつけちゃえ!
鳴神ミサキ:ぼくが行ってやっつける!がんばるよー!
GM:がんばれー!
鳴神ミサキ:イェイイェイ!よろしくお願いします!
GM:よろしくお願いします。
GM:では次はPC3の一角、円城鋼くんどうぞ!
円城 鋼:は!
円城 鋼:「第10支部所属、"緋の砂"。円城鋼、という」
円城 鋼:「……すまない。こういう時にどう挨拶すればいいのか、俺はよく知らないんだ」
円城 鋼:「決して、君を嫌っているとか、機嫌が悪いとか、そういうことじゃない。安心してくれ」
円城 鋼:「……いや、言葉を並べるよりも行動か。ともあれ、よろしく頼む」
円城 鋼:射手座のゾディアックウェポンを持つ、白兵型チルドレンです。
円城 鋼:良くも悪くもチルドレンらしい、角ばった物言いとド直球の行動をします。
円城 鋼:モルフェウスシンドロームの発症者だというのに武器の錬成も強化もできませんが、無限に零れる灰でカバーしたり遠距離攻撃したりするぜ!
GM:ゾディポンはつよいぞ
円城 鋼:つよいぞ。(侵蝕も凄いぞ)
円城 鋼:"ネイムレス"とは直接の繋がりは、今のところありません。ありません、が。
円城 鋼:この目で見てきた、なんとか防げた不幸の元凶であると知ったなら。討つことに躊躇は無いでしょう。
GM:熱いぜ……
円城 鋼:追記:第10支部に事務員として最近入った女の子と、なんだか仲良くしているらしいですよ。
GM:あらあらー
円城 鋼:自己紹介はこんな感じで!よろしくお願いします!
GM:はい、よろしくお願いします!
GM:ハンドアウトはPC3共通なので、まとめて。
GM:ではPC3のもう一角、真崎朱音さんお願いします。
真崎朱音:はいはい、おれですね
真崎朱音:「どうですこの性能、是非採用のご検討を……導入費用? それはまた後で……」
真崎朱音:真崎 朱音(マサキ アカネ)です。 今年で20歳、個人事業主として武器製作をやってます
真崎朱音:若くして覚醒して以来剣士として才能を発揮し、前線でブイブイいわせてたのですが
真崎朱音:高校入学を転機として突然、技術者にジョブチェンジ。
真崎朱音:オーヴァード向け汎用武装の開発を目標とし、試作品をUGN等の組織に売り込んでいます。目指せ制式採用!
真崎朱音:なお肝心の開発品は汎用武装の癖に使い手への要求スペックが高すぎる、よく故障する、コスパが最悪と評価は芳しくなく
真崎朱音:運用テストと広告で行っている傭兵業が主たる収入となっております。次はどんな機能を付けようかな!
GM:がんばれ……!
真崎朱音:なお傭兵業は副業と自称していますが、精神性は剣士よりであり
真崎朱音:強いやつとか技較べは大好きです。競争心が強い!
GM:競えー
真崎朱音:性能は固定値白兵型。今回皆サポート充実させてるなか、フリーランスらしい自バフのみ盛り合わせで
真崎朱音:皆のカバーや支援を受けながら、セレリティとラストアクションで自由気ままに1R3回攻撃しようと思います。
GM:こわいよ!
真崎朱音:今回は(チラッ)なんか凄い剣とか持ってる人が(チラッ)居たりとかするみたいですが(チラッ)
GM:めっちゃ見てる
真崎朱音:負けずに営業していくぜ!よろしくお願いします。
GM:よろしくお願いします!
GM:ではPC3ふたりのハンドアウトはこちら。
PC3:円城鋼・真崎朱音
シナリオロイス:
ローズ・ハリソン
あなたたちはそれぞれの知り合い、上屋戸すみれ・夜宮アイネから紹介を受け、第9地区でバー"スクラッチパッチ"を営んでいるローズから話を聞くことになる。
彼女は近辺の、あまり強力でないオーヴァードたちの相談役だ。
今回は第10支部のチルドレンとフリーランスであるあなたたちに頼みがあるのだという。
客の間に妙なゲームが流行っており、様子がおかしくなる者もいる。あなたたちの周囲も警戒してもらえないか、と。
GM:そういうわけで、知り合いから紹介を持ちかけられました。
真崎朱音:夜宮さんからの紹介なら受けざるを得ない
GM:"スクラッチパッチ"は以前出したバーですね。
GM:そこのマスターからのお願いだ。マスターは美人です。
真崎朱音:妙なゲームねえ。フラガラッハにも課金要素とか付けたら採算取れるかな……
GM:コインいっこいれる
真崎朱音:やったー!美人!美人は好き。
円城 鋼:うん。UGNの一員として、見過ごせない事案でもある。
円城 鋼:あとゲーム……ゲームか……(支部長室でゲームに興じる某上司を思い出しながら)
GM:知り合いともちょっとはお話できるのでなんかしてもいいです!
真崎朱音:やだ、相方がイケメン……10支部の男子みんな格好良いのかしら
真崎朱音:はーい!
円城 鋼:わーい!
円城 鋼:頑張ろう…!
GM:という感じで頑張ってください!
真崎朱音:頑張る!
GM:ではPC4の依包緋鶴さん、どうぞ!
依包緋鶴:よろしくお願いします
依包緋鶴:よりかね ひづる、第10支部エージェントにして阿久津ガーディアンサービスの社員です。
依包緋鶴:支部長の元で出来る女秘書兼ボディガードみたいな面をしたり、"楽園の十三人"の一人"ネイムレス"を追ったりしています。
依包緋鶴:外見は烏羽色の髪、灰色のスーツ、黒い眼鏡。サイバーアップした非常に長い四肢による194センチの巨体。
依包緋鶴:崩落戦時に守れなかった前CEOに心酔しており、息子の阿久津支部長を支えていきたいと思っています。
依包緋鶴:それとネイムレスの手駒として利用されていた、行き場のないチルドレンたちのセル"ヘイズ"の保護も頑張ってました。
GM:がんばってます……!
依包緋鶴:コードネームは日出掌(ブライトハンド)。その名の通り、機械義肢が熱を放ちながら白く光ります。
依包緋鶴:シンドロームはブラックドッグ・ノイマンのクロスブリード。
依包緋鶴:データ的にはDロイスの実験体で伸ばした精神で、《コントロールソート》と《生き字引》をぶん回します。
依包緋鶴:それからカバーリングしたり、《マグネットムーブ》で敵味方を動かしたり、《ラストアクション》で殴り返したりもできます。
GM:各方面につよい……
依包緋鶴:この度は阿久津の尖兵としても頑張りたいところですね。
依包緋鶴:あちらにもこちらにも見知った顔がありますし。以上です。
GM:顔が広いのだ……よろしくお願いします!
GM:ハンドアウトはこちらです。
PC4:依包緋鶴
シナリオロイス:
阿久津秀平
あなたは支部の人事業務に関連して、人材派遣会社『阿久津フューチャースタッフ』事務所を訪れていた。
すると不意に遠くで《ワーディング》の気配が起こり、窓の外で交通事故の音が響き渡る。
社長である阿久津秀平はあなたに「近頃近所でこういうことがよくある」と不審げな顔で言う。
そして、「個人的な依頼として、第10支部にこの件を知らせてくれないか」と頼んできた。
GM:こいつも過去の再登場なんですけど、秀平くんです。
依包緋鶴:ワークスでもカバーでも引っ張りだこですね私。休暇にも事件と遭遇するし。
GM:たいへんだよね
依包緋鶴:秀平様もお久しぶりで、手助けできれば何よりです。
GM:まあ、顔見知りの悪い奴じゃない社長が不審を覚えたので、ちょっと支部に言っといてよって流れ
GM:なんか似たような事態も起こってるみたいですし、気にしてあげてください。
依包緋鶴:悪い方じゃないけど胡散臭い方~
GM:うさんくさいよー
依包緋鶴:それでは張り切っていきましょう
GM:ゴーゴー!
GM:ということで、PC紹介とハンドアウトは以上です。
GM:では、マスターシーンとトレーラーを流して開始していきます。
マスターシーン1 対戦ゲームをしよう
GM:白い病室。
GM:医療機器に紛れて、PCやモニター、ゲーム機が置かれている、そんな部屋。
GM:ベッドの上とその脇に、二人の幼い少年が腰掛けて、携帯ゲームで遊んでいる。
?????:「あーっ、また負けたあ」
?????:「バーカ、言ったろ」
?????:「僕は強いんだぞ。勝てるわけないだろって」得意げに言う。
?????:「百回に一回くらいは勝てるかもしれないじゃん」
?????:「ズルすれば勝てるかな……チートとか」
?????:「あのな。そんなので勝って嬉しいか? 正々堂々とやれ」
?????:「うーん……」
?????:不服げに引き下がる。
GM:少年たちの家には稀に『神童』と呼ばれる早熟な子供が生まれる。そういう家系だった。
GM:要はオーヴァード、特にノイマンシンドロームの罹患者である。
GM:ベッド脇の黒髪の少年はその一人で、将来を嘱望されている、そういう子供だった。
GM:ベッドの上の痩せた少年は……何者でもなかった。ただ病弱で、なかなか外出もできない、それだけの子供だった。
?????:「強くなりたいなあ」
GM:だから、時折そんな言葉も口にした。
?????:「……パパが」
?????:「強いとか弱いとかっていうのは本当はないんだって、言ってた」
?????:「どういう意味?」
?????:「知らん。ただ、お前には力と知恵があるから、守るべき者を守ってやれ、と」
?????:「正義の味方? かっこいいじゃん」
?????:「強い弱いがないなら、お前だって僕と大して変わらないことになる」
?????:ぽすん、とベッドの上に腰掛けた。
?????:「そうかなあ……。うーん、でも」
?????:「僕は、弱い……じゃないなら、勝ちたくて勝てなくて、悔しい気持ちの人」
?????:「そういう人の味方になりたいな」
?????:「それならよくわかるから」
?????:「……そっか」
?????:「あー、なんかテンション下がっちゃったな。面白い話しようよ」わざと明るい声を上げる。
?????:「知ってる? ここの街の地下って、昔の軍の施設とかが眠ってるんだって!」
?????:「お前、そういう怪しげなサイトとか好きだよな……」
?????:「絶対嘘だろ、それ」
?????:時計を見る。
?????:「……そろそろ時間だ。また、ゲームしような。次はお前が勝つかもわからん」
?????:立ち上がる。面会時間は長くはないし、病弱な少年は疲労しているのが明らかだった。
?????:「うん。遊びに来るの、待ってるよ」
?????:「数馬くん」
GM:その少年の葬儀がしめやかに執り行われたのは、それからしばらく後のことだった。
GM:さらにその数年後、阿久津数馬という名の少年は、N市UGN第10支部長の地位を得ることになる。
GM:もう一人の少年の名は、ゆっくりと忘れられていった。そのはずだった。
「最重要警戒対象ジャームの討伐が任務だ」
「楽園の十三人のひとり、"ネイムレス"」
何か大きな不幸が起こったというわけではない。ただ、予感がある。
小さな予感が連鎖していく。
「あたしたちの力は小さいから、どうしても協力がいるの」
「今の、ちゃんとできてました? それっぽかった?」
小さな予感は連鎖していき、やがては大きなうねりに変わる。
さあ、その前に子供たち。
「あんまり思い出したくない話だけど、話すね」
「後ろ暗いところはございませんが、どうしても恨みは買うもので」
「私、そのままでもちゃんと役に立てるから」
ゲームの決着をつけよう。
先にコントローラーを置くのはどちらか。
「僕は"ネイムレス"」
「ああ、君の名前なんか別にいいよ。調べればすぐわかるし」
ダブルクロス The 3rd Edtition『名もなき鳥の風切羽は』
エンドクレジットを記すには、名前が必要だ。
黒いカラスを、引きずり下ろせ。
オープニング1 日寺 創
GM:登場侵蝕をお願いします。
日寺創:1d10+34
DoubleCross : (1D10+34) → 9[9]+34 → 43
日寺創:おお
日寺創:テンション上がってるな
GM:ぴょん
N市 第10地区・市街地
GM:ある、月の綺麗な晩。あなたはたまたまN市第10地区を通りがかった。
GM:ビジネス街であり、高層ビルが建ち並ぶこの地域は、労働のピーク時間が過ぎてもそこそこ人通りがある。
GM:車も行き交い、街並みにはさほど不審はないように思えた。
日寺創:「~♪」
日寺創:本屋に寄った帰り道、今日も日寺創は
日寺創:世界の真実が書いてあるオカルト誌『ムー民』を購入し上機嫌に歩いていた。
GM:では、あなたが帰って世界の真実をゆっくりと読むその前に。
GM:辺りに、胸がざわめくような気配が漂う。
GM:《ワーディング》だ。
GM:周囲の人々が次々に力を失っていくのが見える。
GM:次の瞬間。
GM:少し先の道路で、複数の車が衝突し、事故を起こした。
GM:《ワーディング》の影響でそれに気づく者はあなた以外にいない。
日寺創:「…!テロか。色々確認する前にまずは救助しなくちゃ!」
日寺創:端末で素早く支部に応援を要請し、事故現場へ向かいます
GM:事故をおこした車は、破損はしているものの、中の人命は無事のように見える。
GM:本当に偶然にぶつかった、それだけのようだ。ただ。
謎の少女:「……あはは!」
謎の少女:「いい感じ。ちょっと範囲が狭いかな? でもいけるよね」
GM:あなたの耳に、少女の声が聞こえた。それは、どこか特異な声だった。
GM:非常に甘い響きの声。単純な音としてだけではなく、心理を操作されているような。
GM:気をつけていなければすぐに相手に親しみを持ってしまいそうな、そんな声だった。
日寺創:「…!ワーディングの中意識を保っている!?。それにこの感じ…只者じゃないぞ」
日寺創:奇妙な隣人からのアラームが聞こえる
GM:声の方には、少女がひとり。星辰館高校の制服を着て、肩にカラスを乗せている。
GM:《ワーディング》の中で動けるのであれば、オーヴァードであることは間違いない。
日寺創:気を抜いてはいけない。心理的に作用する何かがある
謎の少女:「あ、別の人がいた。ごめんね、すぐ終わるから」
謎の少女:あなたに気づいた様子でそう言う。
日寺創:「すぐ終わるだって。君はいったい何をしているんだ!」
日寺創:素早く救助を行った創は少女のもとへ走る。
謎の少女:「テスト行動だから、別にこれ以上大事にはしないよ」
謎の少女:「調べても多分、今の《ワーディング》以外に何も見つからない」
謎の少女:「僕は"ネイムレス"」
謎の少女:「ああ、君の名前なんか別にいいよ。調べればすぐわかるし」
GM:その名前を、あなたは知っている。要警戒対象であるジャームとして。
謎の少女:「……ん?」
謎の少女:少女は、あなたの顔を見てどこか不思議そうな顔になる。
日寺創:「え…ひょっとして知り合いだった?」
謎の少女:「えっと、どっかで……えー……」
日寺創:自分の記憶には覚えがないが
日寺創:そもそも記憶を信頼していないのだ
謎の少女:「あ、あー!」
謎の少女:「知ってる。"ジョーカー"。あと、頭が無い人!」
GM:少女の口調からあなたはなんとなく、
GM:直接の知り合いというわけではなさそうだ、という感じを受けるかもしれない。
GM:ただ、なぜか彼女はあなたについての情報を持っている。
日寺創:「誰かから僕の噂でも聞いたのかな。ならあまり暴れずに捕まってほしいんだけど」
日寺創:「どこの誰から聞いたかは知らないけど」
謎の少女:「僕はなんでも知ってるの」
謎の少女:「だから、ねえ」
謎の少女:あなたを恐れている様子はあまりないようだ。
謎の少女:「一度聞いてみたかったんだ。ねえ、どんな感じ?」
日寺創:「僕が怖くないとしてもだ。君ね、言って良い冗談と悪い冗談があるんだぞ。"ネイムレス"はそんな気軽に出していい名前じゃない。」
日寺創:創はむすっとした表情で続ける
日寺創:「FHに機密を流して事件を幾つも発生させ」
日寺創:「ジャームを使ったり、むやみにジャーム化させるようなことをしたり」
日寺創:「ついこの間だって大きな事件を起こした極悪人だぞ」
謎の少女:きょとんとした顔をして。
謎の少女:「あはは!」
謎の少女:「極悪人なんだ。面白ーい」
謎の少女:「でも僕の名前なんだから仕方ないでしょ」
謎の少女:「僕が聞きたかったのはね」
謎の少女:「『自分じゃない自分』で生きていくって、どんな感じ?」
日寺創:「……それは、誰でも知ってる情報じゃないはずだろ。」
謎の少女:「うん。言ったでしょ」
謎の少女:「僕はネイムレス」
謎の少女:「僕は、なんでも知ってるの」
謎の少女:甘い声でくすくすと笑って。
日寺創:「違和感があろうとも、僕は僕だよ。頭無し《アケファロス》日寺創。僕はそう自分を定義している」
謎の少女:「ふうん……」
日寺創:「受け入れて、納得して。色々あっても背負わなきゃ。」
日寺創:「背負えないものだとしても」
日寺創:「僕は日寺創なんだよ」
謎の少女:「……参考にする」
謎の少女:「あ、でもあんまり長居はできないや。もっとその辺聞きたかったけど」
謎の少女:「君の仲間が来ちゃうよね」
日寺創:「"ネイムレス"、ね。その姿。声。ちゃんと覚えたよ。」
謎の少女:「ふふ、そうして?」
謎の少女:「ありがとう、日寺創くん。じゃあね!」
謎の少女:《瞬間退場》
日寺創:「じゃあ『またね』、”ネイムレス”。…名の無い敵」
謎の少女:少女とカラスは共に闇に紛れるように去る。
GM:去り際に、あなたは見た。
GM:カラスの首には何か機械のついた首輪がつけられていた。
GM:また、《ワーディング》が解除されたのは二人が去って少し後で、
GM:発生源は彼女ではないのではないか、そう推測された。
日寺創:「一筋縄じゃいかなそうだな。カラクリがいくつか働いているのか?」
日寺創:「でも、関係ないよね。他人を唆して事件を起こす。」
日寺創:「そんなやつは、認められない…!」
日寺創:口を強く結び、決意を胸に刻む
GM:そうして、あなたたちが状況の処理を終えてしばらく後、
GM:あなたには『第10支部に一時出向し、ネイムレス案件に対処せよ』との指示が下った。
GM:やはり、事態はこれ一件で終わるものではなかったらしい。
GM:ロイス取得のみ可能です。
日寺創:"ネイムレス" 好敵手/〇敵意 でロイス取得します!
GM:敵だぜー
オープニング2 依包 緋鶴
GM:登場侵蝕をお願いします。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:39->47)
GM:みんな上がるなあ
N市 第10地区・『阿久津フューチャースタッフ』事務所
GM:清潔な雰囲気が漂うオフィスの一画。応接室にあなたは通されていた。
GM:ここ、人材派遣会社『阿久津フューチャースタッフ』は、オーヴァードの派遣業務も行っている。
GM:社長である阿久津秀平が第10支部支部長・阿久津数馬の親戚であることもあり、UGNとは良好な関係を築いていた。
GM:あなたは人事の業務関連でここを訪れ、そちらの話はつい今し方円満に終わったところだった。
阿久津秀平:「お疲れ様です。いや、いつもお世話になっておりまして」
阿久津秀平:眼鏡をかけた、うさんくさいくらいにこやかな青年だ。
依包緋鶴:「こちらこそ。お互い満足のゆく話にまとまって何よりです」
阿久津秀平:「深いご縁がありますのでね、今後とも上手くやっていければ幸い」
依包緋鶴:同じく眼鏡を掛けた女がにこやかに返す。この方とお話するのももう慣れたものだ。
阿久津秀平:「数馬くんは、いかがです。元気にしていますか」
阿久津秀平:彼は何かと年少の支部長を気にかけていて、当の支部長は少しうっとうしがっている。
依包緋鶴:「この頃幾つか難事を乗り越えて、一段二段と頼もしくなったところかと」
阿久津秀平:「ええ、本社の方もそれはそれは大事だったようで」
阿久津秀平:「こちらも駆り出されては大忙しといったところで……なかなか顔も出せませんでしたが」
阿久津秀平:「……子供と思っていましたが、成長は早いな」
依包緋鶴:「ええ、本当に」
依包緋鶴:「我々もより一層お応え甲斐ができましたので、頑張らないといけません」
阿久津秀平:「よろしくお願いしますよ。これは個人的にね」
阿久津秀平:ビジネス時と特に変わらない顔をしているので、やはりうさんくさい。
依包緋鶴:「その内余裕が出来たら是非秀平様も見にいらしてください」
依包緋鶴:「きっと励みになるでしょう。数馬様が会いたいと思ってらっしゃるかは別として」
依包緋鶴:無論、彼の部下は盤石だ。親しき者も多くいる。
阿久津秀平:「ありがた迷惑と思われに行きましょうか」
依包緋鶴:しかし、絆と言うものは様々な形で力となるものだ。
依包緋鶴:例えば、肉親の情であるとか。いたずらに特別視すべきものでもないが。
GM:そうやって、あなたたちが雑談を交わしていると。
GM:ふと、覚えのある妙な感覚がした。かなり弱いものだが。
GM:遠くで《ワーディング》が使われている、そういう感覚だ。
依包緋鶴:「……ワーディング反応ですか」
阿久津秀平:「……おや」
阿久津秀平:「またか」
GM:それに合わせ、離れたところで大きなものが何かにぶつかる音がした。
GM:おそらくは、自動車事故。
依包緋鶴:「また、ですか?」《タッピング&オンエア》話しながら、立ち上がりながら。UGN緊急回線に接続。
GM:そして、その辺りで《ワーディング》の気配は消え失せる。数分もかかっていないだろう。
依包緋鶴:支部への情報送受信と、通信傍受を開始する。
阿久津秀平:「ええ、ここしばらくで数回、今のような弱いワーディング反応が」
依包緋鶴:「ハラスメントであるとして、心当たりは」
阿久津秀平:「何度か調べましたが、それ以上のことは起こっておらず」
阿久津秀平:「まあ、それは……」
阿久津秀平:「後ろ暗いところはございませんが、どうしても恨みは買うもので」
阿久津秀平:「ない、とは申し上げにくいところではありますね」
依包緋鶴:「またそういう物言いを……」
阿久津秀平:「ただ、うちが標的なのかというと少々怪しいところでもありまして」
阿久津秀平:「スタッフの者が外出中に遭遇したこともあるのですよね」
阿久津秀平:「そろそろ支部の方にお伝えすべきかと思っていたところで」
依包緋鶴:「ふむ……」正体不明、目的不明、被害寡少の散発案件。
依包緋鶴:「一先ず、これより様子を見に行くつもりではありますが」
阿久津秀平:「ああ、あと、そうだ」思い出したように。
阿久津秀平:「先のスタッフの話です。カラスを見た、と」
依包緋鶴:「……なるほど」
阿久津秀平:「先日の『スタンバイNシティ』の件、"カゲワズライ"があなたとお会いしたと」
阿久津秀平:「彼から聞きました。あそこにもカラスがいたとね」
依包緋鶴:烏。そう珍しいものではない。オーヴァードが扱うにしても。いや、だからこそか。
GM:"カゲワズライ"鼎良臣は過去にあなたと顔見知りの何でも屋だ。
GM:阿久津フューチャースタッフとの関わりも多少あったらしい。
依包緋鶴:しかし、幾つものひっかかりを無視できぬ段差へと変えるには十分。
依包緋鶴:「頼れる御仁でした」
依包緋鶴:「それでもなお、案件をあの場で終息させるには至らず」
依包緋鶴:「今回もその続きであることは、十分にあり得ます」
阿久津秀平:「……危惧が同じであれば、私も無縁な話ではございませんのでね」
阿久津秀平:「以前の改装代金が相当かかりました。迷惑を被っています」
阿久津秀平:「そういうことで、こちら支部の方で精査していただければ助かります」
阿久津秀平:「情報や人員の提供などはお任せくださいませ」
依包緋鶴:「承りました。これで何処かに編まれた巣を暴ければよいのですが」
阿久津秀平:「駆除も業務ですね。お互いお疲れ様です」
依包緋鶴:「年末に向けての掻き入れ時です。お互いに上手くやりましょう」
依包緋鶴:一礼済ませ、事務所を後にする。支部と社への連絡を行い、状況を精査。
依包緋鶴:過去数件の被害状況、件のカラスの目撃情報、地区内外における"標的"の暗躍についての整理。
依包緋鶴:この街に潜む恐るべき影、その一つ。どうやら色濃くなっているらしい。
依包緋鶴:「……ならば正体を捉えてみせましょう」
依包緋鶴:この手で、今度こそ。明るみへと引きずり出してみせると。誓いを新たにした。
GM:ロイス取得のみ可能です。
依包緋鶴:標的:ネイムレス/P執着:N怒り〇 で取得
オープニング3 鳴神ミサキ
GM:登場侵蝕をお願いします。
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:37->38)
GM:ちまっ
N市 UGN第10支部・支部長室
GM:あなたはここ、阿久津数馬支部長が仕事を行う支部長室に呼ばれていた。
GM:入り口のドアが威圧的にあなたの前にある。
鳴神ミサキ:そんな威圧感もお構いなしに。
鳴神ミサキ:金髪メッシュに星辰館のブレザーを着た少女が、扉をゴンゴンと叩く。
阿久津数馬:「……入れ!」
鳴神ミサキ:「(ちょーっと不機嫌そうかな?)」
GM:心なしか、いつもよりは少し遠くで支部長の声がした。
鳴神ミサキ:「はーい! “エレクトリッガー”鳴神ミサキ! はいりまーす」
鳴神ミサキ:ノックや返事の勢いとは裏腹に、静かに扉を開けてするりと部屋に入り込む。
GM:では、あなたが中に入ると……そこには支部長の姿がない。
鳴神ミサキ:「あれ。声はしたのに……」
GM:机椅子はいつも通りに、忙しそうに書類は積もっているものの、
GM:普段は大きな椅子に座っているはずの少年の姿がない。
GM:代わりに。
阿久津数馬:「あっ、あっ、この……っ! またしても!」
GM:奥にある、休憩室的なスペースから声が聞こえてきている。
GM:なんだか、取り込み中のようだが。
阿久津数馬:「鳴神! こっちに来てくれ!」
鳴神ミサキ:「はーい。なになに? どうしたの?」
阿久津数馬:「はー!!!? それはハメだろ????」
鳴神ミサキ:休憩室的なスペースに入るや否や。
GM:あなたがそちらに近づくと……支部長はあからさまにゲームに興じていた。
GM:黒髪の不機嫌そうな顔をした、スーツ姿の少年。
鳴神ミサキ:「カ~ズくーん」
GM:とはいえ、休憩中、というわけではなさそうだ。周囲にはエージェントが数名立っている。
阿久津数馬:「これには事情が……あっ」
阿久津数馬:「あーーーー!!!! マジか、やられた!」
鳴神ミサキ:周囲を固めるエージェントに軽く挨拶をして、しゅばっと上がり込む。
GM:画面の中には、大きくK.O.の文字。
鳴神ミサキ:「お仕事中にゲームなんかしてていいの~?」年下の上司に肉薄し、ここぞとばかり、むにっと抱きついたりする。
阿久津数馬:「……あそこで1フレーム……いやしかし……どっちにしろ……」
阿久津数馬:「うえ」
阿久津数馬:「バカ、は、離れろよ! 支部長だぞ!」
阿久津数馬:少し顔を赤くしてじたばたしている。
鳴神ミサキ:「だってゲームしてるじゃん。職務はなれてるじゃーん」けらけらと笑う。
阿久津数馬:「僕はあのチート野郎になんとか一泡吹かせないといけないんだ!」
阿久津数馬:「折原! なんかわかったか!」
折原文緒:「……いえ、探知は無理ですね、これ」
鳴神ミサキ:「なーに? オンライン対戦でチーターとマッチング? ……じゃない?」
折原文緒:ゲーム機に触れていたエージェントが答える。
鳴神ミサキ:押忍、と折原さんに挨拶。
折原文緒:「こんにちは、ミサキちゃん」
阿久津数馬:「オンライン対戦でチーターとマッチング、までは合っているが」
阿久津数馬:「……相手はあのネイムレスだ。おそらくは」
鳴神ミサキ:「……!」
鳴神ミサキ:カズくんを抱き締める力が、ほんの少し強くなる。
阿久津数馬:「ぐっ」
鳴神ミサキ:「どういう、こと?」
阿久津数馬:「お前な! 離れろよ!!」
鳴神ミサキ:「ハーイ」パッと手を離す。が、顔は笑っていない。
阿久津数馬:「先日、奴からふざけたメールが来た」
阿久津数馬:「要は『そろそろ負けを認めたらどうか』だと」
阿久津数馬:「負けってなんだよ、こっちが勝ってるわ!」
阿久津数馬:「……こほん」
阿久津数馬:「正確には『奴を名乗る者』ではあるが、ともかくそういう内容だった」
阿久津数馬:「で、それと関係があるのかどうか知らんが、さっきのゲームのオンライン対戦のIDも一緒についてた」
鳴神ミサキ:「ゲームの対戦くらいならまあ、平和だね。でも、ぼくを呼んだのは……」
鳴神ミサキ:「それじゃ済まないってことでいいんだよね」
阿久津数馬:「罠かもしれんが、何か手掛かりはないか、と警戒態勢を取っていたんだが。何もなくてな」
阿久津数馬:「ああ、そうだ」
阿久津数馬:「近頃、近辺で妙なワーディングの気配がある」
阿久津数馬:「そちらにもネイムレスが関わっているらしい。どうも動きが派手だ」
阿久津数馬:「戦闘能力があり、ブラックドッグ能力者で電子的に奴を追える可能性があり」
阿久津数馬:「……以前に奴と接触した機会がある。そういう条件でお前を呼んだ」
鳴神ミサキ:「………」
鳴神ミサキ:心の内に雲が渦巻く。あの感覚が、また。
鳴神ミサキ:「……ぼくを、見込んでくれた。そう思っていいのかな」
阿久津数馬:「見込まない部下に、僕は重い任務なんぞ任せないぞ」
阿久津数馬:「依包と第4の出向エージェントを配備している。一緒に動いてくれ」
鳴神ミサキ:「………」
鳴神ミサキ:短い沈黙の間に、心に掛かった雲を払う。今はもう、そのくらいの切り替えは出来る。
鳴神ミサキ:「“エレクトリッガー”。 対“ネイムレス”、拝命します。……大丈夫!」
鳴神ミサキ:「きっと、カズくんの期待にこたえて見せるから!」
阿久津数馬:「ああ」
阿久津数馬:「頼んだ。鳴神。奴を追え」
阿久津数馬:「最重要警戒対象ジャームの討伐が任務だ」
阿久津数馬:「『楽園の十三人』のひとり、"ネイムレス"」
阿久津数馬:「今度こそ、だ。奴の尻尾を掴め」
鳴神ミサキ:「うん」
鳴神ミサキ:「必ず」
折原文緒:「……支部長ー」
阿久津数馬:「なんだ。何かわかったか?」
折原文緒:「いえ、あの、画面でまた対戦リクエストが来てるんですけど……」
阿久津数馬:「はあー!!? なんだあいつ!!」
鳴神ミサキ:「……よっぽど好かれてるのかな、カズくんは」
阿久津数馬:「……こんな好かれ方が嬉しいわけないだろ! 明らかに挙動おかしいし……」
鳴神ミサキ:「でもでも、正攻法でチーターを負かしたら、悔しがるだろうな~」と発破をかけつつ。
阿久津数馬:「む、それはそうだが……!」
鳴神ミサキ:「じゃあ、ぼくは依包サンたちと合流するから」小さく手を振って、休憩スペースを辞す。
鳴神ミサキ:そして。
鳴神ミサキ:「カズくん」背を向けたまま。
阿久津数馬:「なんだ」
鳴神ミサキ:「ヤツの言い分を認める気はないけど。確かにぼくたちは、ヤツの言う通り、『負け』続けてる」
鳴神ミサキ:“ネイムレス”が何かをして、誰かが涙を流すたび、ぼくたちは負けている。
阿久津数馬:「…………」
鳴神ミサキ:日常を守れても。誰かを守れても。何かが失われ、傷つくたびに、負けている。
鳴神ミサキ:「だから」
鳴神ミサキ:「もう、これ以上は、させないよ」
阿久津数馬:「……当然だ」
鳴神ミサキ:「カズくんも、がんばれ」
鳴神ミサキ:行ってきます、と小さく告げて。少女は主の部屋を後にした。
GM:ロイス取得のみ可能です。
鳴神ミサキ:カズくんに ●尽力/フクザツな気持ち で取得します。
GM:フクザツだ……
オープニング4 円城鋼・真崎朱音
GM:登場侵蝕をお願いします。
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:36->43)
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:32->42)
GM:あがるなあ
GM:あなたたちは、それぞれの知人に依頼を受け、一軒のバーに向かっていた。
GM:名前は『スクラッチパッチ』。なんとなく、あまり強力ではない民間のオーヴァードの溜まり場となっている、そういう店だ。
GM:なんでも、バーのマスターであるローズという女性が、『ある程度強い人に頼みたいことがある』という話だが……。
N市第9地区・繁華街
夜宮アイネ:「急に声をかけちゃって、ごめんね。真崎さん」
GM:あなたの横には以前の事件で知り合った女性、夜宮アイネが歩いている。
真崎朱音:「いえいえ、お気になさらず。フットワークの軽さが売りですから」
真崎朱音:楽器ケースを右肩に担いだ、中肉中背の男。ニコニコと笑って隣を歩く。
夜宮アイネ:「助かっちゃった。ミサキちゃんも、と思ったんだけど、忙しそうだったし」
夜宮アイネ:「あと、もう一人第10支部の人も来るみたいなの」
真崎朱音:「UGNは今、色々バタバタしてるみたいだねえ」
夜宮アイネ:「そうなの? まあ、事件も多いみたいだし……」
真崎朱音:「あっそうなんだ?誰だろ、依包さんやヨシ君達なら話は早いんだが……」
夜宮アイネ:「私も詳しくは知らないんだ。あ、でも」
夜宮アイネ:「すみれさん、『第10支部の子』って言ってたな……」
夜宮アイネ:「まだ若いのに、ミサキちゃんたちも大変だよね」
夜宮アイネ:「……おかげで、街や私たちは守ってもらえてるんだけど」
真崎朱音:「だねえ。今は特に忙しいし……」
真崎朱音:「たとえ表向き何もなくたって、気を張ってなきゃならない人たちだからね」
夜宮アイネ:「私たちも何かできればいいんだけどな……」
真崎朱音:「感謝するのは大事だけど、重荷に思うこたないんじゃない?」
真崎朱音:「夜宮さんが元気に暮らしてるだけで喜ぶよ、あの人達は」
夜宮アイネ:「ふふ。私は元気だよ」
真崎朱音:「気になるなら暇なときにでも、ミサキちゃん呼んでお茶でもしなよ。ソレが多分一番だ」
夜宮アイネ:「そうだね。いろいろお話とかしちゃおうっと」
夜宮アイネ:「今日はまあ、真崎さんにお願い、と」
真崎朱音:「はいはい、任されましたよ。美人のお願いならいつでも大歓迎」
真崎朱音:「なんならお茶会にも呼んでほしいけど。ひとまず」
真崎朱音:担いだケースをポン、と軽く叩き。
真崎朱音:「しっかりお仕事こなすとしましょう」
夜宮アイネ:「あ、お店あそこ」一軒の建物を指す。
夜宮アイネ:昼間はカフェ営業をしていることもあるようだが、今日は定休日だ。
GM:その前に、人影がふたつ。
上屋戸すみれ:「それにしても久しぶりね」
GM:あなたの横には、以前の事件で知り合った和装の女性が立っている。
上屋戸すみれ:「UGNも忙しいのじゃないの?」
円城 鋼:ああ、と小さく頷く。
円城 鋼:「上の方は、ここ数か月色々と難しい案件を抱えていて。俺たちは俺たちで、色々な事件を駆けまわって」
円城 鋼:「……でも、こうして。あなたに会える時間を作れるくらいには、なんとか」
上屋戸すみれ:「そう。身体にだけは気をつけてね」心配そうに言う。
上屋戸すみれ:「でも、今日は来て貰えてよかった」
上屋戸すみれ:「普段お世話になってる人のお願いだから、聞いてあげたかったのよね」
円城 鋼:─体を張るのが本分だから、その心配に、素直に「はい」とは頷けないのだけれど。それでも。
円城 鋼:「……俺はチルドレンだから。基本的には、上から命令を受けていないと、動くことは許されない」
円城 鋼:「でも、例外はあっていいと思う。……例えば、そう」
円城 鋼:「すみれさんが、誰かを手伝ってあげてほしい、言ってくれた場合とか」
円城 鋼:どこか、僅かに嬉しそうな色を、声に混ぜて。
上屋戸すみれ:「ふふ、本当によく言うこと」
上屋戸すみれ:「でも、これも多分お仕事の方には繋がると思うのよね」
上屋戸すみれ:「大事になるようだったらUGNの人に届けてほしいっていう話だから」
上屋戸すみれ:「第9には知り合いがいるから、他の支部にも念のため、って話だったわ」
円城 鋼:「それなら尚更、問題ない。……もうひとつの例外の方は、完全にその、私的なものになるわけだし」
上屋戸すみれ:「もうひとつの例外?」
上屋戸すみれ:「私的……円城くんが?」少し声音に面白そうな色が混じる。
円城 鋼:「そう、例外。……その辺りの話は、始めると長くなると思う」
円城 鋼:─たった数日のことではあるけれど。星々を巡る戦いの話は、さらりと済ませられるものではないから。
円城 鋼:「だから、また話に来るよ」
上屋戸すみれ:「ええ、ぜひ聞きたい」
上屋戸すみれ:「私、少し嬉しいのよ。円城くんみたいな子が私的な話なんてことをするの」
円城 鋼:「……うん。俺も、こんな話をすみれさんに出来ることが」
円城 鋼:「すみれさんが、俺の話を聞いて嬉しいと思ってくれるのが、嬉しい」
円城 鋼:「……だからその代わりに、というわけではないけれど」
円城 鋼:「何でも言ってくれ。俺に出来ることなら何でもするし、出来なかったら─」
円城 鋼:「その時は、俺には、頼りになる仲間たちがいる」
上屋戸すみれ:「ええ、とても頼りにしてる」
円城 鋼:ああ、と。頷く声は、やはり硬くて角ばってはいるけれど。
円城 鋼:その奥底に籠る熱も、やはり、相変わらずで。
上屋戸すみれ:その様子に目を細めてから、立ち止まる。
上屋戸すみれ:「ああ、ここがそう。時々お茶を飲みに来るの。バーが本業なのだけど」
上屋戸すみれ:『スクラッチパッチ』という店の、『定休日』と書かれたドアに手をかける。
GM:では、そこに。
夜宮アイネ:「あ、いたいた。タイミングちょうど!」
上屋戸すみれ:「……あら」
上屋戸すみれ:夜宮さんと真崎さん、二人を見やる。
真崎朱音:「おっと、夜宮さんのお友達? そんじゃそちらのお二人が」
上屋戸すみれ:「上屋戸すみれと申します。こちらのお店の常連客です」
円城 鋼:「……鋼。円城鋼、と言う。あなたたちは─」
真崎朱音:「これはご丁寧に。真崎製作所代表、真崎朱音です。はじめまして!」
上屋戸すみれ:「今回はマスターの依頼で、彼を紹介しに参りました」円城くんを示す。
真崎朱音:「ああ、同じかな。おれはこちらの夜宮さんの紹介で」
夜宮アイネ:「うん、私も同じ。夜宮アイネです。よろしくね」
真崎朱音:ニコニコと笑顔を返して初見の二人に視線を向ける。
円城 鋼:「ああ、よろしく。……真崎、真崎」
円城 鋼:告げられた名のうち、片方を2度繰り返す。何かを思い出すように、一瞬目を閉じて。
真崎朱音:「……っと、まあ。ご挨拶はともかく、店先で話してもあれだし積もる話は……」
真崎朱音:「ん、なんだい? おれに何か?」
円城 鋼:「……失礼だけど。うちの……ああ、第10の鳴神が言うところの、「フラガラッハの真崎朱音」。"アンサラー"、だろうか」
真崎朱音:「ああそっか、第十の子だっけ。そうそう、おれがアンサラーです。この……」
真崎朱音:「……おおっと、いかんいかん!流石に町中でホイホイは出せん!」
真崎朱音:「ともあれ知ってるなら話が早いや。ミサキちゃんも元気なら何より」
円城 鋼:「……うん。実は話を聞いていて、少しだけ楽しみにしていたんだけれど。後に取っておいた方が良さそうだ」
真崎朱音:「楽しみ……!」
円城 鋼:「……あなたの剣も俺の剣も、抜かずに済めばそれが一番なのだけれど。そうなるかどうかは─」
円城 鋼:ぱあ、と明るくなった青年の顔を、少し不思議なものを見る目で見つめてから、その視線を。
円城 鋼:「これから先次第、だろうか」
円城 鋼:まだ閉ざされたままの、バーの扉に─。
真崎朱音:「ま、そのへんは中でゆっくり話すとしようか」
真崎朱音:「ひとまず仕事仲間だ、よろしく頼むぜ」
円城 鋼:「ああ。よろしく、頼む」
真崎朱音:右手をすっと差し出して握手を促す。
円城 鋼:その手を、常人よりもかなり高い体温を宿す手で、しっかりと握り返す。
円城 鋼:「─では、真崎さん」
円城 鋼:小さく、首肯ひとつ。
真崎朱音:「……ん、ああ」
真崎朱音:握り返した際の手の感触と、その足運びを見て。
真崎朱音:「(……かなりやる、な)」
真崎朱音:安堵と歓喜の笑みを小さく浮かべ。
真崎朱音:「そんじゃ、行きますか。お邪魔しまーす!」
真崎朱音:閉じたバーの扉を開く。 ──さてさて、剣は不要か、否か。
GM:ロイス取得のみ可能です。
円城 鋼:真崎さんに「■信頼/脅威」にて!シナリオロイスはミドルで取得しましょう。
真崎朱音:円城鋼 ○P連帯感/N脅威
真崎朱音:以上!
円城 鋼:こちらも以上で!
ミドル1 【ネイムレスについて】
GM:日寺くん、ミサキちゃん、依包さんのみ登場。
GM:登場侵蝕をお願いします。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:47->52)
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:38->47)
日寺創:43+1d10
DoubleCross : (43+1D10) → 43+9[9] → 52
鳴神ミサキ:うおーっ
GM:なんか高いな……!
日寺創:うおーーーー
依包緋鶴:たいへん
GM:がんばって……
N市 UGN第10支部・会議室
GM:様々な形でネイムレス、あるいは彼?が関係していると思しきワーディングの多発に関わったあなたたちは
GM:ここ、第10支部の会議室でチームとして顔を合わせることになった。
GM:綺麗に片付いた部屋で、一通りの備品は揃っている。
折原文緒:「えーと、今回のチームですが、外部から招聘したメンバーがひとり」
折原文緒:戦闘向きでないエージェントなので、こういった役目には張り切る方だ。
折原文緒:「第4からいらした日寺さんです。よろしく」
日寺創:「初めまして、かな。第四支部エージェント。頭無し《アケファロス》日寺創です。」
依包緋鶴:「エージェント、"ブライトハンド"。依包緋鶴と申します。よろしく」
鳴神ミサキ:「はーい! 第十のチルドレン、“エレクトリッガー”鳴神ミサキだよ!」勢いよく手を挙げながら。ぽよん。
日寺創:「ネイムレス案件の対応の為第10支部に一時出向しました。こちらこそよろしくお願いします!」なにか、揺れた?
依包緋鶴:「日馬氏とはお仕事でお世話になっております」小さく手を上げてやわらかく微笑む。
鳴神ミサキ:「ぼくは、第四の人と会うのは初めてかな」
日寺創:「支部長と懇意にされている方もいましたか。心強いです。」ちょっと気まずいけど
日寺創:「第四は良いところですよ。個性豊かな仲間沢山いて」
日寺創:「今度遊びに来てよ!」
依包緋鶴:「設備も中々充実していて、過ごしやすい場所でしたね」
鳴神ミサキ:「へぇ~。大学とか病院ってイメージだったけど、意外!」
依包緋鶴:「ミサキちゃんぐらいの子だと特に、向こうの方が楽しめそうかも」
鳴神ミサキ:ほうほう、と自分の端末にメモを入れている。『だいよんいいとこいろいろじゅうじつ』
日寺創:「女の子も結構いるみたいだしね。」人間とは限らないけど
依包緋鶴:「さて、今回は日寺くんが現場に居合わせてくれたわけですね」
折原文緒:「そう、ワーディング現場ですね」
日寺創:「うん、"ネイムレス"とワーディング現場で鉢合わせしちゃったんだ」
日寺創:表情を引き締め、本題に入る
依包緋鶴:「"ネイムレス"を自称する、烏を連れた星辰館の制服を着た少女……」
鳴神ミサキ:「カラス、ね」
日寺創:「そうそう、カラスには機械が取り付けられていたね。」
日寺創:「兎に角怪しいところが多い子だった。」
折原文緒:「なんていうか、怪しすぎる感じしますね」
鳴神ミサキ:「依包サン。それって、スタバの時の……」報告書には目を通している。“ネイムレス”関連なら尚更だ。
依包緋鶴:「烏ないし動物の使役、通信端末を介した他者の操作」
依包緋鶴:「これらは現在判明しているネイムレスの能力に当てはまります。が……」
依包緋鶴:「向こうはこれらを見せびらかしているように感じますね。そう、怪しすぎるということです」
鳴神ミサキ:「……確かに。名乗るだけなら誰にだってできる」
鳴神ミサキ:「そういう意味で言えば、支部長の所に来たメールも同じだね」
依包緋鶴:「密かに企みを進めたければ、通信遮断の能力も行使するでしょう」
日寺創:「うーん、たぶん本物だと思うよ。あの子は。少なくとも本物と繋がってはいると思う」
鳴神ミサキ:「どうして?」
日寺創:「意図的に調べなきゃわからないような僕の秘密も知っていた」
日寺創:「そこらへんのOVが入手できない程度の機密、だと思う」
鳴神ミサキ:「……それは、日寺サンが確信できるくらいの話なんだね」
日寺創:「そういうこと、第四だしね、割と変わったところもあるんだよ。僕も」
日寺創:笑顔を作る
依包緋鶴:「………」
依包緋鶴:「その内容を詮索するつもりはないですが。秘密を教える……なるほど」
依包緋鶴:「今回はミサキちゃんたちがネイムレスと遭遇した時と近いパターンという事になりますかね」
鳴神ミサキ:「ぼくの時は、自分のミスの後始末をさせようとした……って感じだったんだけどね」
折原文緒:「なんていうか、あんまり計画性みたいなのが感じられないんだよね、あいつ」
依包緋鶴:「ネイムレスは情報を流すことで、他者を駒にしようと働きかけます」
依包緋鶴:「今回の対象はFHセルなどではなく、私たちに対してである……とか」
折原文緒:「……怖いなあ」
依包緋鶴:「向こうの狙いを早急に突き止める必要があるでしょう。イニシアチブを勝ち取らねば」
日寺創:「他人を駒にするなんて、許せないよね。唆された側はたまったものじゃない」
鳴神ミサキ:「……そうだね。オモチャにされるのも、まっぴらだ」
鳴神ミサキ:そうされてしまった男の末路が脳裏を過ぎる。
鳴神ミサキ:……いや。今は。
鳴神ミサキ:「うん。情報戦で出遅れたくはない。さっそく、動いていこう!」
GM:では、ここで情報収集判定を行うことができます。
GM:現在調査可能な項目は2つ。
【謎の少女について】〈情報:噂話〉6 日寺創のみ5
【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6
GM:各々好きなところを調べるといいです。
依包緋鶴:【ネイムレスについて】を私が調べてしまおうかな
GM:どうぞ!
依包緋鶴:《生き字引》で判定。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+1した(侵蝕率:52->53)
依包緋鶴:10dx+5>=6
DoubleCross : (10R10+5[10]>=6) → 10[1,3,3,3,5,5,6,8,8,10]+8[8]+5 → 23 → 成功
GM:たっか
鳴神ミサキ:さっすがー!
日寺創:優秀過ぎる
日寺創:謎の少女について調べます。コネなし技能なしなので社会1で判定!
日寺創:1dx>=5
DoubleCross : (1R10[10]>=5) → 2[2] → 2 → 失敗
鳴神ミサキ:《バディムーヴ》
依包緋鶴:ミサキちゃん!
GM:きた……
日寺創:ミサキちゃん~!
鳴神ミサキ:成功しな!
日寺創:ありがと!
依包緋鶴:これが私たちの力(UGNチルドレンのエンブレム)ですよ
GM:はい、では両方とも成功!
依包緋鶴:イエーイ
GM:順番に開示していきます。
【謎の少女について】
魅力的な声が特徴的な少女。名前は四方谷律。
病弱で長い入院をしていたが、最近健康を取り戻し星辰館高校に復学した。
それまではさほど目立つ声をしてはいなかったらしい。
また、UGNにはオーヴァードとしてのデータがない。
【ネイムレスについて】
N市各地の事件に情報提供で関わっていると見られるオーヴァード。
既にジャーム化しており、合成音声で喋り、他人や動物を操ることができる。
目立った活動は第10地区に偏っているが、理由は不明。
言わば
?????:言わば謎の暗躍者ってポジションだね。かっこいいと思わない?
?????:簡単に僕のことがわかると思ったら大間違いだよ、UGN。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
?????:→【ネイムレスについて】〈情報:ウェブ〉6が調査可能になりました。
依包緋鶴:こちとら23出してるんですよ!
鳴神ミサキ:いくつあるのさ!
日寺創:!?
GM:→【ネイムレスについて2】〈情報:UGN〉6が調査可能になりました。
GM:おわかりかと思いますが、全部開ける必要は全くありません。
日寺創:厄介だぜ
GM:開けたいやつを開けな!
日寺創:お、おのれ~!
日寺創:なんてやつだ
依包緋鶴:ラストアクションしても2個しか開けられない……
GM:なんでここでラスアクするの!?
日寺創:斬新な空け方ですね…
鳴神ミサキ:真崎サンでも一度に3個しか開けられない……くっ
鳴神ミサキ:では、ひとつだけ色が違う【ネイムレスについて2】行ってみましょう
GM:ゴー
鳴神ミサキ:情報:UGNにコネを乗せて、目標値は6
鳴神ミサキ:(1+2)dx+3>=6
DoubleCross : (3R10+3[10]>=6) → 10[1,6,10]+7[7]+3 → 20 → 成功
GM:たっか
依包緋鶴:偉い
鳴神ミサキ:どうだーっ
GM:では開示!
日寺創:!?
日寺創:第十は皆優秀だ…!
【ネイムレスについて2】
ブラックドッグ/オルクスの能力者で、特に情報収集・操作に優れる。
ウェブを通しての情報は全て改竄されていると考えていいだろう。
直接ネイムレスについて当たるのは得策ではない。別のルートを探らねば。
折原文緒:「調査に関してなんだけど、皆さんどうだった……?」
折原文緒:「私の方はさっぱりで」
依包緋鶴:「そうですね。ネイムレスについては手詰まりといったところでしょうか」
折原文緒:「ですよねー」
日寺創:「流石手ごわいというわけか」
鳴神ミサキ:「ネットやUGNのデータベース頼みだとムリムリって感じだね」
折原文緒:「ウェブ経由でいろいろ探っても、明らかにダミーが出てくるし……」
依包緋鶴:「向こうが用意する盤上に居る内はどうにもなりませんね」
依包緋鶴:「外や差し手を通じて踏み込みたいところですが……日寺くんはどうです?」
日寺創:「うん。僕は、僕の会った”ネイムレス”を名乗る女の子について調べていたけど」
日寺創:「その子についての情報は見つかったね。四方谷律って名前なんだって」
折原文緒:「声がなんだか変わってたって話ですっけ」
日寺創:「しばらく入院していたみたいだけど、最近学校に通えるようになったらしいよ」
日寺創:「そうそう。それも覚醒がキッカケかなって思うんだけど、UGNにはオーヴァードとしてのデータがないんだよね。」
依包緋鶴:「ミサキさんも一緒に調べにいってくれてましたね」
依包緋鶴:「彼女自身が持つ特徴などは見受けられましたか?」
鳴神ミサキ:「うん。病院を退院する前後で、声、が変わったみたい」
鳴神ミサキ:「印象に残る声になった……って言えば良いのかな、コレ」
日寺創:「実際聞いた感じだけど、気を抜いたらすきになっちゃいそうな声だったね」
鳴神ミサキ:「そんなに」
日寺創:「そういう心理的に作用する何かがあるんだろうな。これは、確信できる」
依包緋鶴:「ふむ……」
依包緋鶴:「彼女の正体については確定し難いところですが」
依包緋鶴:「表の顔が分かったのであれば、接触することも足跡を辿ることも可能でしょう」
依包緋鶴:「非常に良いですね。二人とも偉いですよ」
鳴神ミサキ:「へへへ」
日寺創:「いえいえ。これも、噂話についてミサキちゃんが手伝ってくれたお陰ですよ!」
鳴神ミサキ:「やだなー日寺サン! ホメても電気しかでないぜっ」
日寺創:「シビれること言うね~!あはははは!」
依包緋鶴:「引き続きバリバリ活躍していきましょう。ここからは足も沢山動かしますよ」
鳴神ミサキ:「そうだね。ネットがダメなら直接あたってくだけろの精神だ」
鳴神ミサキ:「……あ、くだけちゃダメか」
日寺創:「はーい、バシバシ頑張ろうね!」
日寺創:「砕けたら拾ってあげるから大丈夫!」
依包緋鶴:「打ち砕くのは向こうの陰謀、ということで」
GM:では、その時。
GM:知覚で判定をお願いします。目標値は6
鳴神ミサキ:ち、知覚!
日寺創:3dx+1>=6
DoubleCross : (3R10+1[10]>=6) → 9[3,7,9]+1 → 10 → 成功
GM:あ、全員ね。
依包緋鶴:1dx>=6
DoubleCross : (1R10[10]>=6) → 8[8] → 8 → 成功
鳴神ミサキ:ふふ、ぼくの【感覚】は4、知覚技能は0だぜ
依包緋鶴:ヨシ!
鳴神ミサキ:4dx>=6
DoubleCross : (4R10[10]>=6) → 6[1,1,5,6] → 6 → 成功
GM:成功してるじゃーん
日寺創:第十優秀だな…
GM:ということで、あなたたちはふと、会議室の窓の外。
GM:窓ガラスの向こうに一羽のカラスを見つける。
GM:カラスの首には変わった首輪がつけられている。
GM:日寺さんはその首輪に見覚えがあるでしょう。
日寺創:「…!あそこのカラス、"ネイムレス"のカラスです」
日寺創:カラスに気付いた創は表情を変え、現状に対応
依包緋鶴:「……ふむ」《タッピング&オンエア》警備班に通達を送る。
GM:その声に気づいたのかどうか。カラスはくるりと向きを変えて飛び去る。
GM:《瞬間退場》
鳴神ミサキ:反応するや否や、手の中に小さな弾体を形成……したところで。
鳴神ミサキ:「あっ、逃げた……!」
日寺創:「この~!にげるなーー!」やいのやいの
GM:しかし、飛び去った方向はわかります。また。
依包緋鶴:「鼠一匹通さない、という表現もありますが。鳥はなんとも難しいところがありますね」
折原文緒:「……巡回班から連絡!」
折原文緒:「また例のワーディング現象が起こったみたい。場所は……」
鳴神ミサキ:「……前にこっちに連絡してきた時も、見ていたような口ぶりだったんだよな」
折原文緒:「今のカラスの飛んでいった方……よね、これ」
折原文緒:「ともかく、交差点です」
日寺創:「あのカラスがワーディング現象を引き起こしてる…?」
日寺創:「いや、誘われているのか」
折原文緒:「わからないけど、調べる必要がありそう、というのと」
折原文緒:「もしカラスを捕まえられたらお願いします、って研究班が」
折原文緒:「向かってみてもらえる?」
鳴神ミサキ:「行こう。カラスもそうだし……」
鳴神ミサキ:「なにか痕跡でも見つかれば、それは消し去れない『生』の情報だ」
日寺創:「そうだね。…なんだかむかっ腹が立ってくるよ。”ネイムレス”め、ゲームじゃないんだぞ」
依包緋鶴:「誘われているにしても、事件に対応するのが私たちの仕事ですね」
依包緋鶴:ぐっと一息に、灰のスーツを纏った長身がそそり立つ。
依包緋鶴:「ミサキちゃん、日寺くん。行きますよ」
鳴神ミサキ:「……ヤツにとっては遊びでゲーム、ってのがタチの悪い所さ」依包サンの後を追う。
日寺創:「ええ、どちらにしてもやる事は変わりませんしね。頼りにしてるよ、ミサキちゃん!」
GM:ロイス取得と購入が可能です。
依包緋鶴:後輩:鳴神ミサキ/P好意〇:N心配 で取得
依包緋鶴:1dx+1>=15 購入はアームドスーツ
DoubleCross : (1R10+1[10]>=15) → 1[1]+1 → 2 → ファンブル
日寺創:おお…
依包緋鶴:備品を着ようとしたら破けちゃった。以上です
鳴神ミサキ:悲しみ
GM:備品ー!
日寺創:鳴神ミサキ P友好/心配 でロイス取得
日寺創:依包緋鶴 P信頼/疎外感でロイス取得
日寺創:ボデマチャレンジ!
日寺創:1dx>=12
DoubleCross : (1R10[10]>=12) → 4[4] → 4 → 失敗
鳴神ミサキ:悲しみPart2
日寺創:ダイス一個だから…
鳴神ミサキ:えーと、まずは《水晶の剣》を2回使います。侵蝕4×2で8増加
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+8した(侵蝕率:47->55)
GM:どうぞ!
依包緋鶴:ムキムキのビリビリになりました
鳴神ミサキ:対象はぼくのチョーカー(必中の弓)と依包サンのアームバンカー。攻撃力を+6!
依包緋鶴:アームドスーツも破けるパワー
鳴神ミサキ:そ……そんな……ぼくのせい……?
日寺創:超強い支援だ!
GM:つよいなー
日寺創:支援の力が強すぎたんだ
鳴神ミサキ:気を取り直してロイス、依包サンに ●信頼/食傷 で取得。日寺サンはまだ様子見!
鳴神ミサキ:お買い物は照準器。目標値15
鳴神ミサキ:1dx+3>=15
DoubleCross : (1R10+3[10]>=15) → 5[5]+3 → 8 → 失敗
鳴神ミサキ:むむむ。ちょっと通いな!失敗!
鳴神ミサキ:こちら、処理は以上です。
GM:全員かな。はーい
ミドル2 カラスを追え
GM:円城くんと真崎さんのみ登場可能です。
GM:登場侵蝕をお願いします。
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:43->53)
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:42->50)
GM:たかいんだよ
円城 鋼:我々テンション上がりすぎでは?
GM:女子が多いから……
N市 第9地区・バー『スクラッチパッチ』店内
GM:あなた方は定休日の店内に案内された。
GM:中は落ち着いた雰囲気のカフェバーで、特に特徴があるわけではない。
GM:
壁に貼られた古い集合写真だけが、どことなく浮いているようにも見えた。
ローズ:「今日はわざわざ来てくれてありがとうね」
ローズ:活発な雰囲気の、金髪の女性。日本語は流暢だ。
ローズ:このバーのマスターであるローズ・ハリソン。
円城 鋼:「いや、大事な人の頼みだから。それに……人助けに繋がるというなら。断る理由は、何も」
真崎朱音:「いえいえ、友人の紹介ですし。仕事ですから」
円城 鋼:と、言いながら。見慣れない、バーという場所をきょろきょろと、興味を隠し切れずに目線が巡っている。
ローズ:「嬉しいなあー」
真崎朱音:「あっ、俺も人助けのため、って言ったほうが格好良かったかね?」
ローズ:「あっはは、別にいいよいいよ。傭兵さんでしょ」
ローズ:「むしろ、お仕事になるかどうかわかんない、小さい案件かもしれないんだけど」
円城 鋼:「……傭兵。傭兵?」
真崎朱音:「ああ、副業というか、稼ぎ的には本業というか。そういうこともやってるのよ、おれ」
円城 鋼:─はて。仲間は確か、この人はある種の技術者だと言っていたような気がする。
真崎朱音:「ともあれ、仕事になるかどうかも……っていうと、犠牲者が出たとかそういうことではない?」
ローズ:「器用なんだ。いいなー……と」
円城 鋼:「ああ、なるほど。……任務よりもカヴァーの方が心地良いという気持ちは、なんとなく─」
円城 鋼:「……ああいや、うん。本題だな、本題」
ローズ:「そうだね、明確に誰かに被害が出たって話じゃないの」
ローズ:「ただ、ちょっと変なものが流行ってるみたいで……これ」
ローズ:自分の携帯端末(薔薇柄でデコってある)を差し出す。
真崎朱音:「(あらかわいい)」
円城 鋼:「(……こういうのが流行りなのか)」
GM:画面には、デフォルメされたカラスがはばたく、何かのアプリのメニューが表示されていた。
ローズ:「まあ、普通のパズルゲームかな。ちょっと中毒性があるくらいの」
ローズ:「……ちょっと、でもないかな」
真崎朱音:「あ、アプリの方か。パズルゲームねえ」
円城 鋼:「……阿久津支部長が、仕事の合間にやっているようなやつか……?」
ローズ:「お店でね、これが流行りだしてから画面と見つめっこしてるような人が増えて」
真崎朱音:「そんなはまり込んじゃうの? テトリスとかも凄い上級者は居るらしいけど」
ローズ:「声をかけたら我に返ったりするんだけど」
ローズ:「なんだか人が変わったような反応をする人もいてね」
ローズ:「あげく、しばらく姿を見せなくなっちゃったり……」
ローズ:「あたしも試してみたけど、今のところそこまでおかしいことにはなってない」
真崎朱音:「……ふうむ。確かにそれだけだと事件、ってほどじゃないが」
ローズ:「そう。なんとなくおかしいな、というくらいで」
ローズ:「ただ、このゲーム、ネットで調べたらそれほど人気ってわけでもないんだよね」
ローズ:「あたしの近辺でだけ、妙に流行ってるの」
円城 鋼:「……この街で、そして一部の者の間でだけ流行している?」
ローズ:「そう。それが気になって」
真崎朱音:「モバイルゲームだよね? 普通にダウンロードして遊べる感じ?」
ローズ:「ええとね、あんまりメジャーなストアではなかったな」
ローズ:「でも、流通自体は普通、みたい」
真崎朱音:「……念の為、詳しく分かるまでもうプレイはしないほうが良いな」
ローズ:「うん……ハイスコアがもうちょいだったんだけどなー」
円城 鋼:「……ローズさん自身も、それなりに熱中していたんだな……」
真崎朱音:「ちょっとちょっと。やめられなくなってたりしないよね?」
ローズ:「そこまでじゃないよ!」
ローズ:「あのね。あたし、とにかく来なくなった人が心配で」
ローズ:「……昔もね、ちょっとそういうことがあって……先代の頃なんだけど」
ローズ:「何かに巻き込まれてたら、助けてあげてほしいんだ」
真崎朱音:「なるほど。じゃ、ひとまずその人達の名簿とか貰えます?」
真崎朱音:「名前と連絡先、分かるなら住所とかも」
真崎朱音:「とりあえず訪ねてみて何もなきゃそれでよし。 何かあったら……まあ臨機応変で」
円城 鋼:「……分かった。一介のチルドレンに、何が出来ると約束することもできないけれど」
ローズ:「ええとね、住所まで控えてる人は多くはないけど、ちょっと待ってね」
円城 鋼:「UGNの、日常の盾のひとりとして。異変は、見過ごせない」
ローズ:「ほんとに、助かる。すみれさんやアイネちゃんから聞いてるでしょ?」
ローズ:「あたしたちの力は小さいから、どうしても協力がいるの」
ローズ:言いながら、携帯端末を操作して、アドレス帳を……。
ローズ:そこで、動きが止まる。
円城 鋼:「……ローズさん?」
GM:画面では、相変わらずカラスが羽ばたいている。
ローズ:「…………」
真崎朱音:「そこは適材適所ってことで。上手く行ったら何か一杯……っと?」
GM:あなたたちは一瞬、感じるかもしれない。
GM:確かに、ぱちりとレネゲイドの弾ける感覚がした。
ローズ:「……あれ」
ローズ:「"アンサラー"? なんだ、タイミング悪いなあ」
ローズ:その声は、携帯端末から聞こえる合成音声。
ローズ:本人の声ではない。
真崎朱音:「……はぁっ、たく」
ローズ:「こういうとこがちょっと困りものだよね。いい案だとは思ったんだけど……」
GM:真崎さんは知っているはずだ。
GM:円城くんも、上から話は聞いているだろう。
GM:その声はネイムレスの使う合成音声。
真崎朱音:「烏なんてありふれてるし、それだけでお前なんて思いたくなかったんだがな」
ローズ:「そう言わないでよ。わりと気に入ってるんだ。トレードマーク」
円城 鋼:「……連想はして然るべきだったかもしれない」
ローズ:言いながら、入り口の方に歩き始める。
真崎朱音:「もっとわかりやすい記号だと嬉しいんだがね、"ネイムレス"」
円城 鋼:腰を下ろしていたスツールから、音を立てず地に足をつける。
真崎朱音:「待てよ。好きにさせると思うか?」
ローズ:「個性的ですーって顔して目立ってるの、ちょっと恥ずかしいじゃん」
ローズ:「さあ。僕は好きにする」
ローズ:「せっかく一人捕まえたんだから、ちゃんと使わなきゃ」
ローズ:「止めてみる? 別にいいけど。どうせ端末だしね」
GM:では、ここで判定。
円城 鋼:イェア!
GM:真崎さんはご存知の通り、ネイムレスは電子機器を介して人を操っていると推察されています。
真崎朱音:むむっ!
真崎朱音:見ました!
GM:つまり、端末を取り上げれば以前と同じく、相手を解放させることができる。
GM:ということで、肉体で判定を行ってください。まずは真崎さんから。目標値は6。
真崎朱音:白兵じゃなくて肉体か!振ります
真崎朱音:2DX+0+0@10>=6 肉体
DoubleCross : (2R10+0+0[10]>=6) → 2[1,2] → 2 → 失敗
GM:白兵だとダメージありそうだしね。
円城 鋼:ぎゃー!?
真崎朱音:よ、弱い!
円城 鋼:バディムーブでも…届かない!
GM:おっと。では、次に円城くん。同じく肉体6で。
GM:その前に。
円城 鋼:むっ
上屋戸すみれ:《援護の風》ダイスを2個増加。
円城 鋼:すっすみれさーん!
真崎朱音:きゃー!すみれさん!
円城 鋼:では参ります!ダイス+2で…
円城 鋼:6dx10>=6
DoubleCross : (6R10[10]>=6) → 10[3,3,5,9,9,10]+7[7] → 17 → 成功
GM:うわ
円城 鋼:わあい。
真崎朱音:流石!
GM:そこまでやれとは言ってない
真崎朱音:「毎度ながら勝手なことを言う」
ローズ:きゅっ、と端末を握り込む。
真崎朱音:返答しながらネイムレスの視界外、指文字で円城にサインを送る。
真崎朱音:『ねらえ たんまつ』
真崎朱音:「大事な依頼人だ。返してもらう」
真崎朱音:「──ぜっ!」蹴り上げた椅子を飛ばし、扉への移動を妨害する
ローズ:「うわっ」
ローズ:「ひどいなあ、大事な依頼人に当たったらどうするの?」
真崎朱音:自らは逆から接近し、掴みかかる。 かわして逃げた先には──
真崎朱音:「当てねえよ、それにこれで」
真崎朱音:「もう、詰めろまでかかってる」
ローズ:「……おっと」
円城 鋼:─示されたふたつの単語、それのみで何をすべきかは理解できた。何故なら。
円城 鋼:「ああ。悪いが、この手のやり口は」
円城 鋼:供されたコーヒー、そこに添えられていたスプーンを投擲。─形を為さぬ錬成の力を注がれたそれは、中空で灰の塊と化して、"着弾"することなく霧散するが。
円城 鋼:「2度目だ」
円城 鋼:本来の質量以上に広がり舞い散る灰をかき分けるように、踏み込みひとつで接近。ローズの体が手にした端末を、手刀で叩き落す。
上屋戸すみれ:ふわり、と風が吹き、灰を飛ばすのを援護する。
ローズ:「っ!」
GM:かしゃん、と端末が床に落ちた。
円城 鋼:「……すまない。店を汚した」
ローズ:「…………」
ローズ:「けほっ」
ローズ:「あ、あれ? あたし……?」
真崎朱音:「ローズさん、大丈夫? 意識ははっきりしてるかな」
ローズ:声は肉声に戻っている。
ローズ:「う、うん。なんか……今おかしなことしてたよね。あたし」
夜宮アイネ:《真偽感知》
夜宮アイネ:「……大丈夫みたい。今はちゃんとローズさんかな」
円城 鋼:「……あなたが危惧しているよりも、事態は数段悪い方に進んでいるらしい、ということ……だと、思う」
真崎朱音:「夜宮さんが言うなら大丈夫か。 ……やれやれ、こうなるとはねえ」
円城 鋼:"風"が吹き込んできた方へ、目礼を示しながら。物言いは、淡々と。
上屋戸すみれ:ほっとした顔で微笑んでいる。
ローズ:「びっくりした。ああなっちゃうのか……」
真崎朱音:「ありがと、皆。助かりました。……おれ一人だと逃げられてたかもなあ」
真崎朱音:「あー、記憶はちゃんと残ってる感じ?」
ローズ:「半分半分、かな……。頭の中で声が聞こえたんだ」
ローズ:「『まずはテストから』。で、外に行くようにって」
ローズ:「外の……あれは第10の方かな」
真崎朱音:「テスト、ね。まーた『遊び』を始める気か、あんにゃろう」
円城 鋼:「……こうなった以上。一度、支部に……第10支部に話をするべきだと、思う」
ローズ:「やっぱり、お願いしてよかったな……ありがとうね、みんな」
ローズ:「そうしてもらえると嬉しい」
真崎朱音:「だね。円城君、連絡頼む。おれも手伝う、無視できねえ相手だ」
円城 鋼:「すまない、真崎さん。……こちらの因縁に巻き込む形に……」
円城 鋼:なってしまった、と言いかけて。
真崎朱音:「ローズさんも一度UGNで保護してもらったほうが良いな。エフェクト食らったから色々診てもらったほうが良さそうだし」
円城 鋼:「……いや、違うな。真崎さんも因縁はあるようだし、何より。こういう時には」
円城 鋼:「ありがとう。……こう伝えるべきだ」
ローズ:「そうするわー。やっぱりこういう時は頼らないとね」
円城 鋼:表情を変えないまま、そう言葉を紡いで。自分の端末を取り出し、規定通りの連絡文を支部に送信。
真崎朱音:「ははっ。うんうん、こちらこそ。手を貸すし、借りさせてもらうぜ」
円城 鋼:「ああ。……では、行こう。遠い距離ではないけれど、用心は必要だ」
ローズ:「二人も一応一緒に行きましょうか。目撃者だしね」
真崎朱音:「ああ。たたっ斬るのはおれでやるから、護衛は任せたぜ」
ローズ:と、ドアを開ける。
ローズ:「ひゃっ」
GM:外には、カラスが何羽か。地面に降りて、あなたたちをじっと見ている。
GM:首には揃いの首輪。
真崎朱音:「下がって」
GM:ドアが開いてすぐ、ばさばさと飛び上がる。
カラス:《瞬間退場》
真崎朱音:展開した機械剣を構え、烏に向ける。
カラス:そのまますぐに逃げて行くが、追える速度ではあるようだ。
円城 鋼:「っ、あれは……」
上屋戸すみれ:「……ローズさんは私たちが支部に連れて行くから」
真崎朱音:「ネイムレスだな。どうする?」
上屋戸すみれ:「二人、追った方がいいわ……!」
真崎朱音:「……任せて大丈夫ですか?」
円城 鋼:「……向こうからも、迎えを出してもらうよう頼んでおく。すまないけれど─」
夜宮アイネ:「大丈夫。私たちだってオーヴァードだもん」
夜宮アイネ:「なんとかするから、ね」
円城 鋼:「すみれさんの言う通り。……今だからこそ、あれの手がかりを逃すわけには、いかない」
真崎朱音:「了解。頼らせてもらうよ。でも、無茶はしないようにな」
真崎朱音:「んじゃ行くか。円城君」
円城 鋼:「ああ、真崎さん。……それじゃあ」
円城 鋼:「行ってきます」
円城 鋼:3人の女性……とりわけ、特定のひとりに向けて、そう告げて。
上屋戸すみれ:「はい、行ってらっしゃい」
夜宮アイネ:「気をつけてね」
ローズ:「頑張って!」
円城 鋼:─そうして、ふたり。黒い風切羽を追って、走りだす。
GM:ロイス取得と購入が可能です。
円城 鋼:シナリオロイスとして、ローズ・ハリソンに「■尽力/憐憫」で!
円城 鋼:購入は自前でボディアーマーチャレンジ。
円城 鋼:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 3[2,3] → 3 → 失敗
円城 鋼:失敗!以上で。
真崎朱音:ロイス ローズ・ハリソン ○庇護/不安
真崎朱音:購入はアームドスーツ!
真崎朱音:1DX+6+0@10>=15 調達
DoubleCross : (1R10+6+0[10]>=15) → 10[10]+2[2]+6 → 18 → 成功
GM:おおー
真崎朱音:素で成功しおった。
円城 鋼:すげえ!
真崎朱音:ウェポンケースに入れておきます。以上!
ミドル3 出会いの交差点
GM:全員登場推奨。
GM:登場侵蝕をお願いします。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:53->59)
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:53->59)
GM:おそろい
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:55->64)
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:50->51)
円城 鋼:イェーイ
GM:こっちは極端
鳴神ミサキ:うおーーー
真崎朱音:ナイス倹約
日寺創:1d10+52
DoubleCross : (1D10+52) → 3[3]+52 → 55
GM:こっちも倹約
N市第10地区・市街地 交差点
GM:広い交差点には、人の気配はない。幸い、今回は事故の類いは起きていないようだ。
GM:いや、人の気配がひとつだけ。
謎の少女:「……今回はなんか範囲が広いし、強いなあ。結構いい出物だったかも?」
謎の少女:「ふふ、いい報告ができそうー」
謎の少女:携帯端末に何やらメモをしている。
GM:周辺にはカラスが何羽も飛んでいる。
GM:全て例の首輪つきだ。
依包緋鶴:かつん、かつん。硬い靴音を立てながら近づく女と、もう二人。
依包緋鶴:「日寺くん、彼女が?」
日寺創:「ええ、依包さん。彼女です。」
謎の少女:「あ、やっぱり来ちゃったか」あなたたちの気配に振り返る。
日寺創:「彼女が、”ネイムレス”だ。」
謎の少女:「ふふふ」
謎の少女:「そう。僕がネイムレス。よろしくね」
謎の少女:その声は、合成音声ではない。
謎の少女:彼女自身のものと思われる、甘い声だ。
鳴神ミサキ:「四方谷律が、“ネイムレス”?」
謎の少女:「!」
謎の少女:「ちょっと、なんでその名前知ってるの!」
謎の少女:「やだー。あんまり好きじゃないんだ、それ。呼ばないで?」
鳴神ミサキ:「呼び方を変えてあげるギリはないよ、いまんとこ」
謎の少女:「そっちでつけてくれた名前なのにー」
鳴神ミサキ:「きみが“ネイムレス”だと確定したら、そう呼んであげる」
日寺創:「君が名乗らないからだろ。もう名前は割れてるんだ、四方谷さん」
謎の少女:「……ムカつくなあ」膨れた顔をする。
円城 鋼:─そんな風に。年相応と呼んで差し支えない表情を浮かべた少女に向けて。
円城 鋼:「─飛べ」
円城 鋼:短い言葉と共に。熱を帯びた灰の"斬撃"が飛ぶ。
謎の少女:「……む」
謎の少女:「だめ」
謎の少女:その言葉か、音そのものの力か。
謎の少女:灰は彼女に届かず落ちる。
鳴神ミサキ:「! いまのは……」
円城 鋼:「……真崎さん!」
真崎朱音:呼びかけに応えるように、戦場に風を切る高い音が響く。
円城 鋼:そこまでは、織り込み済みだ。道路にこぼれた灰を踏み締めながら駆け抜け、自分は、見慣れた仲間たち…と、見知らぬ少年の傍へ。
謎の少女:「……っ」
真崎朱音:空の一点が黒く陰る。 影は見る間に大きく、大きく──
真崎朱音:影の炎を放つ鋼の機械刃が、少女へ向けて飛翔する
謎の少女:「やだ、だめ!」
謎の少女:声が、真崎さんの動きを一瞬、ほんの一瞬鈍くした。
謎の少女:同時に跳びすさる。
真崎朱音:「ふむ、これも通らない。質量の問題ではないか」
真崎朱音:「どういう技かね、それ。ああ、言わないでいい。自分で解くさ」
依包緋鶴:「チルドレン、"緋の砂"、円城鋼。イリーガル、"アンサラー"、真崎朱音」淡々と端的に紹介する。
依包緋鶴:「両者とも私がネイムレスと交戦した際に同行していました。偶然ならば奇縁ですね」
鳴神ミサキ:「やっぱり、はがねちゃん! ……それに」
真崎朱音:ざっ、と背後に飛び退る。
鳴神ミサキ:「真崎サンだ!」やったー、と小さく跳ねる。ゆさゆさ。
円城 鋼:「……円城と呼べと言っているだろう。ああ、そういうわけで」
真崎朱音:「どもども、久しぶりと久しぶり!それにはじめましてかな」
円城 鋼:「……あれは無力化、拘束すべき対象と判断して仕掛けた。方針に相違はないだろうか」
真崎朱音:「こっちも匿名希望の悪戯小僧を追っかけてきたところでね。協力してもらえる?」
円城 鋼:手にした射手座の大剣から、さらさらと灰を零しながら。烏を従えた少女に視線。
謎の少女:「ううーん、この人数はちょっと予想外……」じり、と後ずさる。
カラス:彼女を守るように、カラスが飛び回る。
日寺創:「勿論、実力者揃いみたいだしね。頼もしいよ。」
鳴神ミサキ:「そっちにも“ネイムレス”が出たんだ……」
依包緋鶴:「同じく。彼女は肉声を以てネイムレスを名乗る要注意人物です」円城くんに。
依包緋鶴:「こうして対面していただいた以上、丁重に誠意で以て対応させていただきましょう」
謎の少女:「……しょうがないか」
真崎朱音:「……ふうん?ネイムレス。あの子が?」
真崎朱音:「マジかどうかは置いといて。スルーはできないな、そりゃ」
日寺創:「どうだい、ここまでメンツが揃えば君もただじゃいられないだろう」
日寺創:「降参するなら今のうちだよ」
謎の少女:「ふふ」
真崎朱音:「即サレしたって文句は言わないぜ?」
謎の少女:「今のうちなんてものはないの」
円城 鋼:「……何がおかしい?」
謎の少女:「だって最後のゲームだもん」
謎の少女:「ネイムレスからの伝言は、それだけ」
謎の少女:「じゃあね!」
謎の少女:《瞬間退場》
鳴神ミサキ:「やっぱりちがうんじゃないか……って、ちょっと!」
鳴神ミサキ:「また逃げたー!」
謎の少女:あなたたちの隙を突くように、ふいと姿を消す。
カラス:後にはカラスたちが残って、あなたたちを敵意の篭もった目で見つめている。
真崎朱音:「追いかけるのは難しそうだな。それに」
日寺創:「お、おのれ~!」また逃げられ若干苛立つ
円城 鋼:「しかも置き土産付きだ。……こうして敵意を向けられてみると、不気味なものだな……」
真崎朱音:「こいつらの方がてがかりになりそうだ」
依包緋鶴:「……第2目標へ移行します」ため息ひとつ、つきながら。
鳴神ミサキ:「支部の研究班から、カラスを捕まえてってお願いされてるの」小声ではがねちゃんと真崎サンに。
円城 鋼:「了解。……EXレネゲイド、あるいはジャームと思われる野生動物の確保を優先。鳴神、追いかけて走り出したい気持ちはあるだろうが─」
真崎朱音:「成程、了解。丁寧に確保と行こう」
日寺創:「本丸には届かなかったけど油断せず素早く、遂行しよう。協力お願いできますか?」
円城 鋼:目的を教えてくれたミサキに、小さく頷きながら。
鳴神ミサキ:「わかってる。こっちが先!」
真崎朱音:「もちろん。真崎製作所代表、真崎朱音。 助太刀させてもらいますよっと」
円城 鋼:「……改めて言う必要も、なかったな」
円城 鋼:変わらない表情は、僅かに笑みのカタチのようにも見えた。
真崎朱音:機械剣を構え直し、流体金属の鎧を身に纏う。
GM:ミドル戦闘開始です。
GM:まずはエンゲージから。
[カラス1-4]
|
5m
|
[日寺・鳴神・円城・真崎・依包]
GM:カラスの行動値は全て8です。
■セットアップ■
依包緋鶴:なし
カラス:全てなし
鳴神ミサキ:なし!
真崎朱音:<螺旋の悪魔>+<原初の黄:ソードマスター> コンボ:Stand by
日寺創:なし!
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+6した(侵蝕率:59->65)
真崎朱音:ウロボロスエフェクトを使用した攻撃のダメージ+21、決闘者の剣による攻撃の命中達成値+15、暴走!
■イニシアチブ■
GM:手番通り進みます。行動値11の依包さんから。
依包緋鶴:マイナーで戦闘移動。カラスたちとエンゲージ。
依包緋鶴:メジャーでコンボ【鉄拳】《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》でカラスを対象にアームバンカーによる攻撃。
GM:判定どうぞ
依包緋鶴:9dx7
DoubleCross : (9R10[7]) → 10[1,2,3,5,5,7,7,9,9]+10[1,2,5,8]+5[5] → 25
カラス:ドッジ
カラス:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[2,2,8,9,10]+4[4] → 14
カラス:回ったけどだめ。ダメージを
依包緋鶴:21+3d10 装甲有効、ダメージで硬直
DoubleCross : (21+3D10) → 21+22[8,7,7] → 43
カラス:高い! 耐えられずまず一羽落ちます。
GM:カラスは残り3羽
依包緋鶴:「さて、損壊は軽微に済ませたいところですが」
依包緋鶴:2m近くの直立した長身が、一瞬で前傾姿勢に推移。弾かれたように距離を詰めて
依包緋鶴:強靭な鉄の両手が正確に掴み取り、繊細で有無を言わせぬ手つきで首をへし折る。
カラス:飛び上がりかわそうとするが、まるで間に合わない!
依包緋鶴:「とりあえず一つ、ですね」
カラス:ぐぎ、と嫌な音がして、そのまま動きが止まる。
GM:では次、行動値9のミサキちゃん。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+4した(侵蝕率:59->63)
鳴神ミサキ:イエース!
鳴神ミサキ:マイナーなし、メジャーで《アタックプログラム》! 対象はカラス2号!
カラス:クエーッ
GM:判定をどうぞ
鳴神ミサキ:ええい、かわいい鳴き声を……
鳴神ミサキ:命中判定!
鳴神ミサキ:5dx+4+13+10
DoubleCross : (5R10+4+13+10[10]) → 8[1,1,1,4,8]+27 → 35
カラス:ドッジ!
カラス:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[2,6,7,9,10]+3[3] → 13
カラス:回りはするが!
カラス:ダメージどうぞ
鳴神ミサキ:いえーいダメージロール!
鳴神ミサキ:(4+1)d10+15 装甲有効
DoubleCross : (5D10+15) → 15[8,2,1,1,3]+15 → 30
鳴神ミサキ:あ!水晶の剣乗せ忘れ!
鳴神ミサキ:36ですね。
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2した(侵蝕率:64->66)
カラス:ぐえー
カラス:それはやっぱりだめ。落ちます。
GM:残りカラス2羽。
鳴神ミサキ:「依包サンやるなぁ……。ぼくもなるべくデリケートに、と」
鳴神ミサキ:重ね合わせた両手の中に銀砂が集まり、極小の弾体──まさに弾丸──を形成。
鳴神ミサキ:そのまま、両手と弾丸がおびただしい電流を帯びる。
鳴神ミサキ:「“うなりを上げろ、銀の銃弾”!」
鳴神ミサキ:言い終わるか、終わらないかのうちに、轟砲一閃。
鳴神ミサキ:加減して……それでも実に500m/sの初速で撃ち出された銀弾が、カラスのうちの一羽に吸い込まれる。
カラス:「グゲーッ!」
カラス:命中した一羽は、そのまま耐えきれずに地面へと落ちていく。
GM:では次は行動値8の真崎さん。
真崎朱音:はい!
真崎朱音:一応マイナーで暴走解除
真崎朱音:メジャーアクション、<シャドーテンタクルス>。 コンボ:Execution
真崎朱音:対象はカラス3!
GM:判定どうぞ!
真崎朱音:では判定、ダイス5,固定値22。
真崎朱音:5DX+22+0@10 (侵食上昇1、侵蝕60~)
DoubleCross : (5R10+22+0[10]) → 7[3,4,4,6,7]+22 → 29
カラス:ドッジ
カラス:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 10[4,5,6,8,10]+7[7] → 17
真崎朱音:あ、29か
カラス:だからまわるんだよなあ
真崎朱音:あっと、オートアクションでアームドスーツ装備!
真崎朱音:行動値-2して6、白兵攻撃力+3、装甲10
鳴神ミサキ:ついでに《バディムーヴ》! 達成値+3!
GM:どうぞ!
真崎朱音:わーい、ありがとう!
真崎朱音:ではダメージ、ダイス4、固定値がアームドスーツ込で35
真崎朱音:4d10+35 (アームドスーツ)
DoubleCross : (4D10+35) → 26[5,8,6,7]+35 → 61
真崎朱音:61点、装甲有効
カラス:たかくない??
カラス:装甲とかいう以前に死にます。だめです
GM:カラス残り1羽!
真崎朱音:「さあて、それじゃ続きましょうか」
真崎朱音:少年の握った刃を思い返す。あの業物の前で無様は晒せない。
真崎朱音:左腕に握った機械剣を投擲。ブースターから影の炎を吐き出し、飛翔する。
カラス:懸命に舞い上がるが、遅い!
真崎朱音:狙うは鴉──ではない。その身が作り出す影に、刃が突き立つ。
カラス:「!?」
真崎朱音:「機巧刀争術、奥伝ノ弐拾参──」
真崎朱音:黒羽根がその動きを止める
真崎朱音:刃にまとわせた暴食の蛇のレネゲイドが、影を通して鴉のレネゲイドを喰らい尽くす。
真崎朱音:「薄緑、ってね」
カラス:「ゲギャ……!」
カラス:外傷は一切ない。ただ、静かに落ちていく。
真崎朱音:再び手元に戻した刃を握り直し、構える。あと一つ。
依包緋鶴:「さすがのお手並みですね……向こうも動きそうです。皆さん気を付けて」
真崎朱音:「了解、そちらも気をつけて!」
GM:ではやっとカラスの手番です。
カラス:マイナーはなし。
カラス:《黒の鉄槌》《コンセントレイト:バロール》
カラス:対象は……
カラス:1d4 PC番号順
DoubleCross : (1D4) → 1
カラス:日寺くんだ!
日寺創:うわー!
カラス:判定!
日寺創:名前呼びを根に持ってたの!?
カラス:カー!
カラス:8dx7+4
DoubleCross : (8R10+4[7]) → 10[1,2,5,7,8,9,9,10]+10[1,1,2,5,10]+2[2]+4 → 26
日寺創:回避ー!
日寺創:4dx+1
DoubleCross : (4R10+1[10]) → 7[2,5,5,7]+1 → 8
円城 鋼:ダメージロール前に、《砂の結界》でカバーリング!
カラス:おのれー
円城 鋼:(侵蝕53に)
カラス:ではダメージ
カラス:3d10+10 装甲有効
DoubleCross : (3D10+10) → 17[8,2,7]+10 → 27
円城 鋼:サンダーストームでさらに-5、19点被弾、HP10
カラス:かたかった……
カラス:では演出
カラス:舞い上がったカラスは、羽を大きく広げる。
カラス:黒く空間を歪ませる重力波が放たれる。
カラス:狙うは、日寺創。
日寺創:「…ッ!」避けようとするが、間に合わない。
日寺創:奇妙な隣人からも痛みを覚悟するようなメッセージをうける
円城 鋼:その体躯に見合わぬ、強大な重力波。不可視、不可触、防ぎようのないそれを、しかし。
円城 鋼:日寺創の足元にも散らばった、仄かに熱を保つ灰。それが、瞬きひとつの間に2倍、4倍、8倍と倍々に量を増やして。
円城 鋼:壁となって舞い上がり、到達する歪みを全て受け止め、砕け散る。
円城 鋼:「……無事か。よし」
円城 鋼:ぶすぶすと、体中から煙と肉の焼けるにおいを漂わせながら。物言いは、あくまで冷たく、硬く。しかして、視線は熱く。
カラス:悔しげにその様子を見ている。
日寺創:「円城くん、ありがとう!」助けに心から感謝
GM:では行動値7の日寺くんどうぞ!
日寺創:はい!
日寺創:マイナー:赫い剣 侵蝕+3 HP−2 攻撃力10の武器を生成
日寺創:コンボ カラスKILL!
日寺創:メジャー 伸縮腕+貪欲な拳+コンセEX 侵蝕+7
GM:判定どうぞ!
日寺創:6dx8+4
DoubleCross : (6R10+4[8]) → 10[1,1,5,7,8,9]+10[3,8]+6[6]+4 → 30
日寺創:え~やるじゃん
カラス:ドッジ!
カラス:5dx
DoubleCross : (5R10[10]) → 8[2,4,7,7,8] → 8
カラス:こいつ諦めたな
カラス:ダメージをどうぞ!
日寺創:4d10+10
DoubleCross : (4D10+10) → 19[2,9,1,7]+10 → 29
日寺創:これが友情の力だ!
日寺創:結構ギリギリで倒せ無さそう
カラス:うっわ、ギリギリで死んだ
カラス:HP27でした……よわいの
日寺創:本当にギリギリだった
GM:残りエネミーゼロ。
GM:あなたたちの勝利です。
GM:演出をどうぞ。
日寺創:はい!
日寺創:「ミサキちゃんも依包さんも強いな、真崎さんもあの武器なんだか羨ましいぞ」
日寺創:「…円城くんにも、助けてもらった。」
日寺創:拳を一瞬強く握りしめ、腕に巻き付くような赫い剣を形成
日寺創:「僕もやられてばかりじゃいられないよね。…白々さん、真似させてもらうね。」
日寺創:全力で剣を振りぬくと同時に、創は剣を力強く握りしめる
日寺創:赫い剣は伸縮し、同時に刃を鋸状に変え
日寺創:蛇のような予測困難な軌道でカラスに襲い掛かる───!
日寺創:「カラスKILL!」
カラス:「グエーッ!」
カラス:その軌道に、カラスがついていけるはずもなく。
カラス:あっけなく刃を受け、最後の一羽が落ちる。
戦闘終了!
GM:地面にはカラスの死体が転がる。戦闘能力からして、ジャーム化していると見ていいだろう。
GM:研究班への手土産としては申し分なさそうだ。
GM:また先ほどの少女の姿は影も形も見えない。
真崎朱音:「終わりかね?新手は……なさそうか」
鳴神ミサキ:「処理班を呼ぶね。カラスも回収してもらわなきゃ」
依包緋鶴:「よろしくお願いします……お2人はカラスを追ってきたわけですが、そちらも何かネイムレス絡みで?」
円城 鋼:「彼女の痕跡を辿るのは……難しい、な。……一度、支部に帰還するべきだと思う」
円城 鋼:3人のことも気になるから、と小さな声で付け加えながら。烏が舞っていた空を見上げる。
日寺創:「だね。一度支部に帰還したほうが良いと思う。円城くんも、怪我しちゃったし」
真崎朱音:「ああ、ちょっとね。おれは友人……夜宮さんからの依頼で、円城君は」
円城 鋼:「同じく。……すみれさんからの、頼まれ事だ。支部の仕事に繋がるかもしれないと言われていたが、その通りになった」
鳴神ミサキ:「(おねえさん!)」ピクリと反応するが、話の腰を折らないよう、うずうずするに留める。
真崎朱音:「変なゲームが流行ってるって相談だったんだけど、どうもあの野郎の仕業だったらしくてね」
依包緋鶴:「なるほど。すみれさんの……」
依包緋鶴:「ゲーム。嫌な符号ですね」
円城 鋼:「……この後も続くのならば。出来れば、状態を万全にして後に備えたい」
円城 鋼:怪我をしたという指摘に、強がることなく、そう主張する。
真崎朱音:「ん、そうだな。詳しい話は支部で、ってことで」
依包緋鶴:「ええ、お互いの情報交換をしながら戻るとしましょう」
日寺創:「だね。情報を合わせれば、見えないものも見えてくるかもしれない。」
日寺創:「円城くん、ありがとう。守ってくれて」
真崎朱音:「オッケー。改めてよろしく皆さん。ミサキちゃんに依包さんはまた頼りにさせてもらうぜ」
円城 鋼:「気にしないでくれ。……それが俺の、チルドレンの役目だ。……ああ、改めて」
鳴神ミサキ:「うん、こちらこそ。真崎サンがいてくれれば百人力!」
鳴神ミサキ:「はがねちゃんもゾディアックウェポンの持ち主だし。頼りになる人たちが来てくれたなぁ」
円城 鋼:日寺くんに向き直って、硬く、尚且つ秘めた熱を感じさせる声色で。
真崎朱音:「……!」
円城 鋼:「"緋の砂(クリムゾン・アッシュ)"、円城鋼。……よろしく、頼む」
依包緋鶴:「今回も高く買わせていただきましょう。真崎さんの剣の腕をね」くすりと微笑む。
円城 鋼:真崎朱音が、そうしてくれたように。今度は自分が、日寺創に右手を差し出す。
真崎朱音:ビクリ、とミサキの言葉に反応し、円城の方を二度見、三度見。
日寺創:「うん!こちらこそよろしくね。"頭無し(アケファロス)"、日寺創だよ」
日寺創:右手を取り、頬を緩めながら握手をする
円城 鋼:握手を交わして、ああ、と頷きながら。
真崎朱音:「おっとと。ええ、高く買われたらしっかりやらせてもらいますとも」
円城 鋼:「……?」
円城 鋼:"ビジネストーク"の最中、こちらをちらりと見た真崎さんを、不思議なものを見るような目で─。
真崎朱音:「……はっはっは」
真崎朱音:笑いながら目を背け、またチラリと見直す。 予想以上の"業物"へ。
GM:さて、こうして共闘したあなたたちだが、支部からもさらに指示が飛んだ。
GM:円城鋼・真崎朱音二名もネイムレス対策のチームに合流せよ、とのことだ。
GM:まずは支部へと帰投し、様々な調査を行う必要があるだろう。
GM:まだ、カラスの闇は明けてはいない。
GM:ロイス取得と購入が可能です。
依包緋鶴:ロイスあと2つか……
依包緋鶴:保留してアームドスーツ購入
依包緋鶴:2dx+1>=15
DoubleCross : (2R10+1[10]>=15) → 8[8,8]+1 → 9 → 失敗
依包緋鶴:失敗して以上
真崎朱音:ロイスどうしよう、ひとまず購入
日寺創:ロイスは保留で
真崎朱音:アームドスーツ狙いましょうか
日寺創:アームドスーツ購入
日寺創:2dx>=15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 4[3,4] → 4 → 失敗
真崎朱音:2DX+6+0@10>=15 調達 アームドスーツ
DoubleCross : (2R10+6+0[10]>=15) → 7[6,7]+6 → 13 → 失敗
鳴神ミサキ:《バディムーヴ》
真崎朱音:2足りない!頼めますか!
円城 鋼:おっ、では真崎さんにバディムーブ。
真崎朱音:ありがとう!
鳴神ミサキ:被った!
GM:なかよしさんめ
円城 鋼:おっと、ではミサキちゃんに頼みます!
鳴神ミサキ:押忍!ではこちらの分を適用で。
日寺創:やっぱりバディムーつよいなぁ
真崎朱音:では購入成功、依包さんに渡します
依包緋鶴:バディムーブは強い
依包緋鶴:なっ……
鳴神ミサキ:真崎サンのフラガラッハに《水晶の剣》。攻撃力を+6!
真崎朱音:それから装備していたアームドスーツを再びウェポンケースに戻しておきます。行動値8、装甲0に
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+4した(侵蝕率:66->70)
真崎朱音:やったー、ありがとう!フラガラッハが光る!
依包緋鶴:真崎さんから装備は買わないとかからかった直後に……!
依包緋鶴:ありがたくいただいて装備します
鳴神ミサキ:贈与なら問題ないというわけ
円城 鋼:タダより高いものはない。
依包緋鶴:悔しい
真崎朱音:美女にプレゼントですよ
依包緋鶴:むむむ……
円城 鋼:こちらはUGNボディアーマー狙い。イヤーッ!!
円城 鋼:2dx>=12
DoubleCross : (2R10[10]>=12) → 8[4,8] → 8 → 失敗
真崎朱音:ロイスは私も保留で以上かな
円城 鋼:グワーッ!!
円城 鋼:こちら、以上です。
鳴神ミサキ:うーーん、ロイスは保留!
鳴神ミサキ:お買い物!再び照準器!
円城 鋼:そして狙うべきは応急手当キットだと気付いた。
鳴神ミサキ:(2+2)dx+3>=15
DoubleCross : (4R10+3[10]>=15) → 7[2,3,6,7]+3 → 10 → 失敗
鳴神ミサキ:あ!はがねちゃーん!
真崎朱音:あっ怪我してるの忘れてた!
GM:怪我人!
円城 鋼:あっ、ではミサキちゃんにバディム!+3してください!
鳴神ミサキ:あ!ちょっとまって!
真崎朱音:ごめんよ、次の調達で狙うね……
鳴神ミサキ:情報収集の式でダイス振ってましたので、やりなおし!
GM:どうぞ!
円城 鋼:おおっと。
鳴神ミサキ:2dx+3>=15
DoubleCross : (2R10+3[10]>=15) → 8[7,8]+3 → 11 → 失敗
GM:上がった
円城 鋼:伸びたァーッ!?
鳴神ミサキ:いけるぞー!
日寺創:すごい!
円城 鋼:そしてやはりバディムーヴ!+3で14にまで持っていく!
GM:なかよしさんめ……
鳴神ミサキ:財産1点出して購入!チョーカー(必中の弓)に適用!
鳴神ミサキ:イエーイ(ハイタッチ)
GM:全員終わったかなー
円城 鋼:イエーイ!
依包緋鶴:owari-
日寺創:イェイ
円城 鋼:は、完了のようです!
鳴神ミサキ:こちら処理は以上です!
GM:ではカット!
ミドル4 計画は割れたが
GM:シーンプレイヤーというものを忘れていたわけですが。
GM:円城くんにしましょう。登場したい方はどうぞ!
依包緋鶴:忘れ去られし存在
GM:登場侵蝕をお願いします。
真崎朱音:出ましょう
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:63->71)
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:66->68)
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:53->56)
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:70->78)
日寺創:日寺創の侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:65->75)
鳴神ミサキ:グワーッ!
円城 鋼:ミサキちゃん!?日寺くん!?
GM:なんで両極端なの?
真崎朱音:全体的に跳ねる!
日寺創:グワーッ!
依包緋鶴:けっこう上がっていく
GM:このシーンは情報収集シーンです。
GM:現在調査可能な項目は以下の通り。
【謎のアプリについて】〈情報:噂話〉6
【四方谷律について】〈情報:噂話〉7
【カラスについて】〈情報:UGN〉7
GM:後から開くところもあったりするので考えて開けていきましょう。
真崎朱音:ふむふむ
日寺創:ふむふむ
円城 鋼:まず、こちらでアプリを狙いましょうか。
依包緋鶴:いったん待機しておこうかな
鳴神ミサキ:ではこちらでカラスを。
日寺創:四方谷さんを調べようかなと
真崎朱音:では待ちましょう 新しく出たりどこかダメだったらカバーに入ります
鳴神ミサキ:情報:UGN、コネも入れて目標値は7
GM:どうぞ!
鳴神ミサキ:(2+2)dx+3>=7 とああーっ
DoubleCross : (4R10+3[10]>=7) → 9[2,2,8,9]+3 → 12 → 成功
鳴神ミサキ:ヨシ!
GM:大成功
真崎朱音:えらい!
円城 鋼:では、情報:噂話にて!コネも起動!俺には…友達がいる…!
円城 鋼:4dx+1>=6
DoubleCross : (4R10+1[10]>=6) → 10[1,3,8,10]+9[9]+1 → 20 → 成功
GM:大々成功
真崎朱音:めっちゃ噂好きだった
円城 鋼:友達の間でも流行ってるなこれ?
真崎朱音:やばいじゃん!
GM:人気じゃん
日寺創:大人気だ
日寺創:【四方谷律について】 情報、噂話。目標値は7 コネなしです
鳴神ミサキ:感染拡大!
日寺創:2dx>=7
DoubleCross : (2R10[10]>=7) → 9[9,9] → 9 → 成功
GM:こちらも成功!
日寺創:うおー
真崎朱音:出目強い!
鳴神ミサキ:やったー!
依包緋鶴:優秀~
GM:順調だ……!
GM:では開示していきます。
【謎のアプリについて】
N市内、特に第9・第10地区周辺で広まっている、一見ただのパズルゲームアプリ。
微弱なレネゲイドを含む情報因子を発生させ、精神や衝動に影響を及ぼす力を持っている。
一般人には影響を与えず、ある程度強力なオーヴァードであれば意志で抵抗が可能。
ただ、力の弱いオーヴァードが継続して使用すると、いずれ取り込まれ操作されてしまうようだ。
【四方谷律について】
覚醒はごく最近で、UGNにも捕捉されていなかった。
バー『スクラッチパッチ』にも昼間に出入りしており、アプリを広めた張本人。
過去の入院先は第10地区にある小規模な診療所『扇坂クリニック』。
声に限らず、入院前と入院後でかなり印象が異なっていると同級生は語る。
→【扇坂クリニックについて】〈情報:UGN〉8が調査可能になりました。
【カラスについて】
戦ったジャーム化カラスを調査すると、首輪に特殊な機能を持つ機器が装着されていた。
ひとつは特定のオーヴァードの因子によりカラスを操作する機能。
もうひとつは微弱なレネゲイドの影響を強化させるためのアンテナとしての機能。
これはあなたたちが調査しているアプリの因子と同じものであることがわかった。
→【ネイムレスの計画について】〈情報:UGN〉8が調査可能になりました。
依包緋鶴:さて、どちらから行くかな(起立)
GM:ということで、2個また開きました。
【扇坂クリニックについて】〈情報:UGN〉8
【ネイムレスの計画について】〈情報:UGN〉8
真崎朱音:どっちもUGNで8か どちら行きます?
依包緋鶴:ここは【ネイムレスの計画について】で。
依包緋鶴:《生き字引》で判定。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+1した(侵蝕率:71->72)
真崎朱音:では【扇坂クリニックについて】判定します
真崎朱音:コネ:UGN幹部を使用して侵食ボーナス込みでダイス4つ
真崎朱音:4DX+0+0@10>=8 情報(UGN)
DoubleCross : (4R10+0+0[10]>=8) → 10[2,5,9,10]+7[7] → 17 → 成功
GM:たかい
真崎朱音:やったぜ!
依包緋鶴:10dx+5>=8
DoubleCross : (10R10+5[10]>=8) → 10[2,2,3,4,5,7,8,9,9,10]+5[5]+5 → 20 → 成功
GM:なんも危なげないのどういうこと……?
日寺創:みんなすっごーい!
鳴神ミサキ:安定して突破!
GM:すごい!
依包緋鶴:ばっちりです
GM:バディムの飛ぶ隙もなかった
GM:では開示!
【扇坂クリニックについて】
第10地区の一画にある診療所で、評判は良くも悪くもない。
実態は、以前壊滅したFHセル『アネモネ』の残党による研究施設でもある。
入院は長期の患者のみを受け付けており、数は多くない。
その暗号化されたリストを入手することができた。精査すれば何かわかるかもしれない。
依包緋鶴:ここでアネモネか~
【ネイムレスの計画について】
アプリに仕込まれた命令は『指定の時刻・場所で《ワーディング》を行うこと』のみ。
また、カラスの首輪の装置も、《ワーディング》の効果範囲・強度を強化し、一般人を気絶させる効果に変質させる効果がある。
ネイムレスの計画は「ひとまずは」『弱いオーヴァードの《ワーディング》のみを用いて、市街地の大量の一般人の意識を奪う』ことと推察される。
それによる交通・工業・医療事故の誘発、隙をついたFHの攻撃、オーヴァードの存在の露見など、様々な二次被害が予測される。
アプリにより操作されている人間・首輪を持つカラス両方を探して計画を防ぐ必要がある。
N市 UGN第10支部・会議室
GM:あなたたちは支部に着くとすぐに、ネイムレス対策チームとして様々な情報を得、交換した。
GM:そして、現在はそれぞれの調査結果について報告を行っているところだ。
真崎朱音:「……で、結局あのアプリってどんなもんだったの?」
真崎朱音:「それなりに普及してる割に大きな騒ぎにはなってないし、無差別になにかって感じはしないけど」
円城 鋼:「ああ、それについては俺から。……情報源が学校の友人というのは、あまり愉快なことではないが」
阿久津数馬:「頼む、円城」
真崎朱音:「うわちゃ、学生にも広まってんのか……内容は?」
円城 鋼:ああ、と阿久津支部長と真崎さんにひとつ頷いて。
円城 鋼:「内容は、何の変哲もないパズルゲーム。それなりに面白いというのも、ローズさんが言った通りらしい」
円城 鋼:「しかし……何がそうさせているのかは、詳細な解析待ちになるのだろうけれど」
円城 鋼:そう、前置きを一つ置いて。
円城 鋼:「オーヴァードではない者が遊ぶ分には、問題はない。俺たちのような、一定の訓練を受けたり、修練を積んだオーヴァードも大丈夫」
円城 鋼:「けれど、そうではないオーヴァード……例えば、そう。あの店に集う、誰かの庇護や互助を必要とする者には」
円城 鋼:一瞬、目を閉じて。あの店で視界に入った、そこだけが少し色褪せたような集合写真を思い出してから。
円城 鋼:「精神や、衝動への影響。それも、良くない方向のそれを引き起こすもの、らしい」
真崎朱音:「……なるほど。狙いは、”弱いオーヴァード”か」
真崎朱音:「盲点だったなそいつは。考えてみりゃ、オーヴァードってだけで一般人には十分すぎる脅威だ」
円城 鋼:「ああ。最終的には、遠隔操作端末めいた存在にされてしまうのでは、というのが、簡易解析の結果だった」
阿久津数馬:「……厄介で、不快なことをするな……」
円城 鋼:「……ただ、派手に宣伝したような形跡もない。広まっているのも、それなり、という範囲だった。丁度、第9支部と第10支部の管轄区域くらいか」
円城 鋼:「これが、誰かが仕組んだことなら。……もう一手二手、更に仕込みがあって然るべきだと、思う」
真崎朱音:「遠隔操作。さして訓練を受けてないオーヴァードなら、できることは限られてる」
依包緋鶴:「広さについてはマンパワーの限界ですかね。実際に動いている人間は少なさそうです」
真崎朱音:「ああ、関わってる人間は少ない。その分をカバーしてるのが、おそらく」
鳴神ミサキ:「……首輪の付いたカラスってわけだね」
真崎朱音:「そっちの解析はどうなってる?流石にまだ結果が出るには早いかな」
鳴神ミサキ:「ううん、研究班から第一報が上がってるよ。ちょっと待ってね……」
鳴神ミサキ:スマホをついついっと操作して、支部のサーバから報告書を呼び出す。
鳴神ミサキ:「えーっと。カラスの方はふつうのジャームだね。……ふつうっていうのもヘンだけど……」
鳴神ミサキ:「大事なのは首輪の方」
日寺創:「首輪、ね。あの機械に何かあるのかい?」
鳴神ミサキ:「うん。研究班の所見では、機能はふたつ」
鳴神ミサキ:「ひとつは、カラスを操作する機能。“特定のオーヴァードの因子”がいるみたい」
鳴神ミサキ:「これは……まあ、“ネイムレス”のことだね、きっと」
真崎朱音:「十中八九そうだろうな。となると重要なのはもう一つの方か」
日寺創:「う~ん、あんまり怖くない機能だと良いけど…」
鳴神ミサキ:「そうだね。ええと……なになに……」がんばって報告書を読み解いている。
円城 鋼:「……鳴神の表情からすると、これも、愉快な話ではなさそうだ」
依包緋鶴:僅かに微笑ましそうに眺めている。
円城 鋼:ころころとよく表情を変える仲間を、こちらは無表情で見つめながら。
鳴神ミサキ:「“微弱なレネゲイドの影響を強化するためのアンテナ”……」
真崎朱音:「つまり……ブースターか?」
鳴神ミサキ:「そういうことかなぁ。影響……えいきょう……」
鳴神ミサキ:「……ワーディング?」
依包緋鶴:「そういうことになりますね」
阿久津数馬:「アプリと組んで用いられているということは、そこに絡んでくるんだろうな」
鳴神ミサキ:「あ、それ!」
鳴神ミサキ:「アプリがオーヴァードを操るのにも関係あるんじゃないかって、書いてある」
依包緋鶴:「その内容について、解析が進みました」
円城 鋼:「……同じ因子が、仕込まれている?」
阿久津数馬:「報告を頼む、依包」
依包緋鶴:「製造者と利用者が同じ、というわけですね」
依包緋鶴:「その内容はシンプルで、故に弱いオーヴァードでも達成可能なものです」
真崎朱音:「……具体的には?」
依包緋鶴:「指定の時刻・場所で《ワーディング》を行使する」
真崎朱音:「……そう来るかあ」
依包緋鶴:「つまりは共通規格ですからね。真崎さんの商品とは正反対」
真崎朱音:にわかに表情が曇る。 一連の報告から予想していたことではあるが。
真崎朱音:「いやいや、俺のフラガラッハだってウチの製作所内では共通させてんですよー?……ってのは置いといて」
真崎朱音:「オーヴァードっつっても能力は十人十色、ましてや楽に乗っ取れるような相手なら大したことはできない」
真崎朱音:「だが、オーヴァードなら誰でも持ってるワーディング。考えてみりゃ、一般人にとってはこれが一番脅威だもんな」
日寺創:「ええ。僕が遭遇した時みたいに事故が起こりますよね。それだけで、人の生活は大きく脅かされる」
真崎朱音:「武器を振るうより炎や光で暴れるより、何の前触れもなく意識を奪われるのが一番危ねえ」
依包緋鶴:「なおかつ、そこに絞っての補正を加えるのが首輪の役目であるようで」
円城 鋼:「……俺たちが受けた訓えとは、正反対の使い方をしている。いや、させられている」
鳴神ミサキ:「ほせい?」
依包緋鶴:「首輪の影響を受けた《ワーディング》は出力・範囲・そして一般人へ与える衝撃が強化されています」
依包緋鶴:「広範囲に最低限の労力で大量の一般人の意識を奪い、様々な二次被害を起こしてこちらの対応力を削る」
依包緋鶴:「つまり、洗練されたテロの手口と言えるでしょう」
阿久津数馬:「……この地区は人口も交通量も、大規模な施設も多い」
阿久津数馬:「実行されれば被害は甚大だ」
真崎朱音:「大規模な事故になれば隠蔽するのも一苦労でしょ」
阿久津数馬:「……この間みたいなピンポイントな襲撃とは話が違う……!」
鳴神ミサキ:「こっちのマンパワーにも限りがあるからね」
真崎朱音:「それに、対応に追われれば他のFHなり面倒な連中が動き出しそうだ。 ネイムレスの性格考えると、きっちり連携はしてなさそうだが」
阿久津数馬:「その通りだ。隠匿が破られれば、市内だけの問題ではない……!」
阿久津数馬:そのまま少し考え込んでいる。
円城 鋼:「そうさせないための俺たち、そうさせないためのUGNだろう、阿久津支部長。……そう、言い切りたいが」
真崎朱音:「そうなるよな。わかった以上、勝手やらせるわけにゃいかねえ」
円城 鋼:「鳴神の言うことも確かだ。……対処に回れるオーヴァードは、市の人口に比して何%くらいいるのだろうな」
円城 鋼:思えば、今まで考えたこともなかった、と。つられて、考え込むような仕草。
鳴神ミサキ:「他の街より多いのは確かみたいだけどねぇ」
真崎朱音:「……ひとまずそのへんの、人手のいる対応策に関しては支部の支援に頼らせてもらって良いかね」
阿久津数馬:「そこは、今考えているところだ。もちろん、支部は動く」
真崎朱音:「お任せします。おれたちの相手は本丸の方だ。今回の場合、”ネイムレス”」
真崎朱音:「あるいは、ネイムレスを名乗るあの女の子か」
依包緋鶴:「既存のインフラをハックして大規模に流通されていたならば、それはそれで足跡を追いやすかったですが」
依包緋鶴:「人を使っているならば、根源を探りやすいですね。日寺くんたちはその後どうです?」
日寺創:「僕はあの子と関りが多いので、調べさせてもらいました。」
日寺創:「あの厄介なカラスを操っていた"ネイムレス"を名乗る女の子…四方谷さん」
日寺創:「結果二点、重要なことが分かりました。」
真崎朱音:「”ネイムレス”を調べる時みたいにがっつり秘匿されるかと思ったんだが、案外調べがついたんだよなあ」
日寺創:「何故か、あの子に関しては妨害の類はないんだよね。助かるというか気味が悪いというか」
日寺創:「一点目、どうやらあの子は『スクラッチパッチ』にも出入りしていたらしいんだ。勿論お昼にだからね。」鞄から資料を取り出す
日寺創:「案外身近なところで活動していたから驚いたけど、ここから先がもっと驚くところなんだ」
真崎朱音:「んで、スクラッチパッチではアプリが広まっていた。まあ広め始めたのは彼女ってことだろうな」
日寺創:「その通り!…彼女があのアプリを広めていたんだ。」
円城 鋼:「……それが事実なら、ここまでの話から。疑問がひとつ、出てくる」
真崎朱音:「ん、っていうと?」
円城 鋼:「あのアプリを、あの店に。スクラッチパッチに持ち込んだのは、本当に"彼女"なのか」
日寺創:「‥‥…円城くんは本当に鋭いな。」
日寺創:「二点目の内容がまさにそれでね。あの子は入院前と、その後では声以外も雰囲気がまるで違ったらしい」
円城 鋼:「……入院?」
鳴神ミサキ:「さっきの戦いの前にチラッと出た話だね。声以外もか……」
鳴神ミサキ:「カノジョ、長く入院していて、最近退院したみたいなんだ」
日寺創:「入院先は第10地区にある診療所『扇坂クリニック』って…知ってる人いるかな。」
円城 鋼:なるほど、と頷いてから。首をゆっくり横に振る。
真崎朱音:「その『扇坂クリニック』なあ」
真崎朱音:「先に日寺君から情報もらって調べたけど、黒だったぜ」
真崎朱音:バサッ、と報告書を放り投げる
依包緋鶴:「……『アネモネ』ですか。久々に見る名ですね」
鳴神ミサキ:「前に報告書で見た名前だな……」
真崎朱音:「そう、アネモネ。前に第十地区で悪事働いたんだっけ?」
依包緋鶴:「主に生命工学を扱っていた研究型セルです」
真崎朱音:「もう壊滅したって話だけど、生き残りが居たらしいな」
真崎朱音:「そいつらが運営してるのが扇坂クリニック。表向きはただの診療所なんだけどな」
依包緋鶴:「露見した内容としてはオーヴァードのクローン技術研究がありましたが……さて今回は何をしているのやら」
日寺創:「生体工学の研究セルか。確かにカラスに仕掛けた機械とも関わりがありそうだね。」
円城 鋼:「……残党とはいえ、放置できない類のセルか」
真崎朱音:「入院は長期患者だけ受け入れてます、だってよ」
真崎朱音:「長期間懐でなーにやってんだかな。どうせロクなことじゃなさそうだけどよ」
鳴神ミサキ:「カノジョのことも踏まえると、入院患者でなんかしてる……ってことなのかな」
真崎朱音:「で、こっからは支部の情報班にお願い。こっそり入手してきた内部資料があんだけど」
日寺創:「流石真崎さん!どんな内容なんですか?」
真崎朱音:「それがわかんねえ、ってのが頼みたいことなんだよねー」
鳴神ミサキ:「??」
真崎朱音:「露骨に厳重に保管してあったから絶対重要だとは思うんだが、暗号化されてるっぽくてなあ」
真崎朱音:「こっちでは読み取れなかった。ノイマンとかモルフェウスとか、こういう情報抜く専門家にお願いできない?」
円城 鋼:「……これか。列は……品番……?」
真崎朱音:「病院の"備品リスト"だってよ」
円城 鋼:真崎さんが先ほど放り投げた報告書の中から、それらしいものがコピーされた一枚を見ながら。
円城 鋼:「……確かに、ロクなものではなさそうだ」
円城 鋼:表情も口調も変わらないまま、声色に僅かに嫌悪感を滲ませて。
真崎朱音:「苦手なりに多少”影”から読もうとはしてみたんだがねえ」
真崎朱音:「言うとおりの備品じゃねえのはわかった。多分、患者にまつわる資料」
阿久津数馬:「……わかった。コピーして詳しい者に投げよう」
真崎朱音:「頼みます。 ……ひとまず現時点でわかったのはそんなとこか?」
日寺創:「度し難いな…患者は病気を治してもらいに来たのに。”この”扱いだなんて」
阿久津数馬:「よくわかった。必要なのは人員、調査はまだ不明点がある、そして計画は未だ進行中、と」静かに言う。
真崎朱音:「今後の方針は? 阿久津支部長」
阿久津数馬:「まず、支部からは手の空いたエージェントや広範囲知覚に優れた者を最大限派遣する」
阿久津数馬:「が、現状、以前のミミクリーズセルの襲撃の事後処理に追われている者も多い。人数が足りない」
阿久津数馬:「そこで、だ」
阿久津数馬:「まず、お前たちにはこのままネイムレスに関する調査を進めてもらう。その合間に」
阿久津数馬:「多方面に協力を取りつけてもらいたい」
阿久津数馬:「いくらか心当たりはある。お前らの方でも知己はいるだろう」
阿久津数馬:「そうだな……まずは、秀平のところに行くといい。『阿久津フューチャースタッフ』だ」
阿久津数馬:「あいつ、あんなだがやり手だからな。まあ嫌とは言わないだろ」
依包緋鶴:「おや、秀平様に」
真崎朱音:「なるほど。足りない数はよそから借りてくる、と」
依包緋鶴:「支部長から何か言伝でもあればきっとお喜びになると思いますが」
阿久津数馬:「……羊羹は別に好きじゃないから持ってこないでいい、とかか?」
阿久津数馬:「いや」
阿久津数馬:「お前らの力が必要だ。協力を頼む。これは支部長としてだけではなく」
阿久津数馬:「……世話になった子供が、ちゃんとビジネスをできるようになった、それを見せたい」
阿久津数馬:「とでも言っとけ。あいつ絶対喜ぶから」
依包緋鶴:「ありがとうございます。必ずお伝えして参りますね」
円城 鋼:「……奥方も、息災だといいんだが」
円城 鋼:ぽつりと、そんなことを零しながら。
阿久津数馬:「元気だぞ。最近前より愛想がマシになった」
円城 鋼:「ともあれ。方針、了解した。……知己。これまでの繋がりが力になる、というのは、うん」
円城 鋼:「悪くない気分だ」
真崎朱音:「こっちからもフリーランス仲間とか、イリーガルに声だけかけてみましょうか」
阿久津数馬:「頼む。非常に助かる」
阿久津数馬:「取り急ぎ、折原、左文字、陶、小田切は別働隊として、地区内でカラスを探させる。他も確保でき次第」
真崎朱音:「急な連絡だからどれだけ集まるか分かりませんが。報酬は第十支部持ちでお願いしますね」
阿久津数馬:「わかってる。今回に関してそこはケチらん」
日寺創:「阿久津支部長、初めて会いましたけどなんだか大人っぽいな。僕より…」
真崎朱音:「(たまにおれより大人な気がする)」
鳴神ミサキ:「お仕事してる時はちゃんとこうだよ。ゲームしてる時はそうでもないけど」
阿久津数馬:「一言余計だぞ! 鳴神!」
日寺創:「ゲームか…意外と年相応なところもあるんですね!」
真崎朱音:「(あ、こういうとこは年相応)」
鳴神ミサキ:ぺろりと舌を見せて、はーい、と返事をする。
日寺創:「僕も伝手を探してみます。こういうのはこれでも、なれているので!」アサヒさん呼べないかな、それは難しいか
GM:さて、こうしてあなたたちは調査と交渉に駆け回ることとなる。
GM:第10支部緊急協力要請が始まる。
GM:ロイス取得と購入が可能です。
真崎朱音:ロイスはまだ保留で良いかな
円城 鋼:ロイス…うごご…!(枠が9つくらいほしい)
依包緋鶴:ロイス保留。購入は応急手当キット
依包緋鶴:2dx+1>=8
DoubleCross : (2R10+1[10]>=8) → 9[3,9]+1 → 10 → 成功
円城 鋼:自分も一旦保留で!
依包緋鶴:円城くんに渡して以上です
鳴神ミサキ:ロイス……(保留する音)
円城 鋼:ありがたい!早速使います。
円城 鋼:2d10+10
DoubleCross : (2D10+10) → 13[4,9]+10 → 23
真崎朱音:まだ全快じゃないか、もう一個誰か買います?
円城 鋼:23/29まで回復!ではまず,自前で調達してみます。
円城 鋼:2dx>=8
DoubleCross : (2R10[10]>=8) → 6[2,6] → 6 → 失敗
鳴神ミサキ:《バディムーヴ》
真崎朱音:ナイス!
円城 鋼:わあい!達成値9に、成功して使用!
鳴神ミサキ:はい、はがねちゃん!
日寺創:きゃーミサキさーん!
円城 鋼:はがねちゃん……(なんとも言えない表情で受け取る)
円城 鋼:では使用!
円城 鋼:2d10+23
DoubleCross : (2D10+23) → 7[4,3]+23 → 30
円城 鋼:ほぼぴったりで全快!ありがとうございます。
真崎朱音:よし、回復済みましたかね
日寺創:アームドスーツ
日寺創:2dx>=15
DoubleCross : (2R10[10]>=15) → 10[7,10]+7[7] → 17 → 成功
円城 鋼:こちらのバディムーヴも残ってるので、必要そうなところに投げていきます。
日寺創:うおー
真崎朱音:ナイス!
鳴神ミサキ:つよーい
真崎朱音:強化素材狙いましょう
円城 鋼:おおー!
真崎朱音:2DX+6+0@10>=15 調達
DoubleCross : (2R10+6+0[10]>=15) → 9[4,9]+6 → 15 → 成功
鳴神ミサキ:みんなつよーい
真崎朱音:行けるやん!自身のフラガラッハならぬ決闘者の剣に使用
鳴神ミサキ:依包サン用の強化素材、行ってみましょうか
真崎朱音:電飾が豪華になりました。以上!
円城 鋼:強化するのそこぉ!?
鳴神ミサキ:そこかぁ……
真崎朱音:大事。
鳴神ミサキ:2dx+3>=15
DoubleCross : (2R10+3[10]>=15) → 7[4,7]+3 → 10 → 失敗
円城 鋼:バディムーヴで+3!
鳴神ミサキ:やったー!ありがとはがねちゃん!(むにっ)
円城 鋼:……!(離れてくれ、と必死のジェスチャー)
真崎朱音:彼女いるから!
鳴神ミサキ:はっはっは
鳴神ミサキ:というわけで財産2点出して購入。依包サン、どうぞ~
依包緋鶴:ありがとう、ミサキちゃん
依包緋鶴:アームバンカーの攻撃力が1上がります。キラーン
鳴神ミサキ:DXアームバンカーに
真崎朱音:全員終わりかな?
鳴神ミサキ:おしまい!
日寺創:おしまい!
円城 鋼:イエス!
GM:あいよ!
ミドル5 第10支部緊急協力要請
GM:まず説明から。
GM:このシーンでは、ネイムレスの首輪をつけたカラスを追うため、あちこちに協力を取り付けてもらいます。
GM:人海戦術というわけですね。
GM:協力要請は交渉での判定となります。行動順は自由。
GM:各判定に成功することで得られる協力値(初期値4)が合計20になり、情報を全開示した時点でクライマックスに突入可能です。
GM:また、その中でこのシーンのみの達成値ボーナス(全員に適用)が得られたり、情報収集ができることもあります。
GM:一巡したら再度登場侵蝕ダイス1d5を振って、同シーン内で続けて行動することになります。
GM:手番をパスして侵蝕を上げずにいることもできます。
GM:支援に関しては、全て可能です(一巡=1ラウンド換算)。
GM:イージーエフェクトを使用したい場合は、使い方をアピールしてもらえればボーナスをゲットできるかも?
GM:まだちょっとあるのですが、まずここまでで質問はありますか?
真崎朱音:交渉での判定に財産Pは使えますか?
GM:使えます!
真崎朱音:なるほど!
真崎朱音:あとは、バディムーブがR一回なのですが
真崎朱音:これはどのタイミングで回数回復する感じになるでしょうか
GM:これは、パス含めて5人が行動した後ですね
真崎朱音:順番が一巡したら1R、ということですね
GM:そういうこと!
真崎朱音:ありがとうございます!私はオッケーです
依包緋鶴:こちら問題なく
日寺創:問題ナッシング!
円城 鋼:あ、登場侵蝕は1d5とのことですが、これは2巡目以降でしょうか。それとも、1巡目から5面ダイス?
GM:一巡目から、判定時に1d5侵蝕上昇という形ですね
円城 鋼:は、了解です!こちらはこれで大丈夫!
鳴神ミサキ:なーるほど。
日寺創:ありがたや~
鳴神ミサキ:こちらもOK!あとは都度都度カクニンの構え!
GM:ゆっくりやっていきましょう……ゆっくりね……
GM:と、あとは残りの説明!
GM:なお、各判定に成功すると判定者とNPCによる会話イベントが起きます。
GM:判定成功時に新しく項目が開いた場合は、別のPCが連続して成功することで同時にイベントに登場することができます。
これは手番関係なく誰でも可。
日寺創:うおー
円城 鋼:おおー。
依包緋鶴:いいね~
GM:だいたい2名でイベントに登場する感じを考えてます。
GM:シナリオロイスと会いたかったり、特に話したいことなどがあったりしたら気をつけるといいでしょう。
GM:現時点の協力は以下の通りです。
【第10支部集結】折原文緒・小田切頼・左文字勇人・陶妙算
協力値4
現時点の協力値:4
真崎朱音:ははあ
日寺創:ははー
真崎朱音:よりよりー、折原さーん
依包緋鶴:よりよりー
鳴神ミサキ:なるほど、人数換算
鳴神ミサキ:よりよりー!
円城 鋼:人海戦術…!
日寺創:よりちゃーん!
日寺創:おっ
真崎朱音:わっ!
日寺創:背景が…変わった!
依包緋鶴:格好良いマップ!
円城 鋼:オァーッ!!
鳴神ミサキ:き、緊急要請MAP!
真崎朱音:これはスクショ不可避
GM:ということで、他に質問がなければまず項目を開示します。
円城 鋼:イエッサ!
依包緋鶴:お願いします!
鳴神ミサキ:ゴーゴー!
日寺創:おっけー!
真崎朱音:オッケー!
GM:現在判定可能な項目は以下の通りです。
【阿久津の縁の下】〈交渉〉6 依包緋鶴のみ5
GM:まずは一個のみ!
依包緋鶴:なるほどね
依包緋鶴:ここは私にお任せを!
真崎朱音:お願いします!
GM:どうぞ! まずは侵蝕から
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+4(1d5->4)した(侵蝕率:72->76)
依包緋鶴:2dx>=5 【阿久津の縁の下】行きますよ~
DoubleCross : (2R10[10]>=5) → 8[3,8] → 8 → 成功
GM:ばっちり!
真崎朱音:さすが!
円城 鋼:ワオ!
鳴神ミサキ:おみごと!
GM:では、以下の結果が出ました。
依包緋鶴:やりました!
【阿久津の縁の下】阿久津秀平・阿久津凜
『阿久津フューチャースタッフ』の協力が得られました。
協力値2+交渉判定達成値+1ボーナス
現時点の協力値:6 交渉ボーナス+1
真崎朱音:あっ助かる!固定値!
円城 鋼:わあい!
GM:これはこのシーンの間、全員にプラスされるボーナスです。
鳴神ミサキ:ヤッター!
日寺創:縁の下の力持ち!
依包緋鶴:人材を円滑に動かすための阿久津フューチャースタッフですからね
真崎朱音:さすが秀平さん
GM:他の開示項目はイベント終わった後に出します。
阿久津の縁の下
N市 第10地区・『阿久津フューチャースタッフ』事務所
GM:あなたは支部長の指示通り、ここ『阿久津フューチャースタッフ』に依頼を行うことにした。
GM:相変わらずうさんくさい笑顔の社長が出迎えてくれる。
阿久津秀平:「なるほど、お話の方はよくわかりました」
阿久津秀平:「依包さんと数馬くんたっての依頼とあれば、断るわけには参りませんね」
阿久津秀平:「こちらのスタッフを出来る限り派遣するように致しましょう」
依包緋鶴:「そこに私の名前まで並べられるのは少々心苦しいですが、何よりです」
阿久津秀平:「いやいや、何かとご縁のある身ですのでね。こういう商売ですから」
阿久津秀平:「人との縁は何より大事なものです。親類ならばなおさらだ」
依包緋鶴:「ええ、全く」
依包緋鶴:「数馬様はこの事態に至って、まず初めに遣わされたのがここですからね」
阿久津秀平:「それはそれは、頼られたものだ」
阿久津秀平:「これはさらに張り切らないといけませんね。ねえ、凜さん」
阿久津凜:「……秀くん」
阿久津凜:「話し合いの時に、こちらを見るのは……失礼」
GM:同席している秀平の妻でスタッフの凜だ。コードネームは"メリュジーヌ"。
阿久津秀平:「怒られてしまいました」特に堪えた様子はない。
依包緋鶴:「相変わらず仲のよろしいようで何よりです」
依包緋鶴:「立派な方になっても、それはそれで支え甲斐があるというものですね」
阿久津凜:「仲は……悪くはない。普通。支え甲斐はともかく」
阿久津秀平:「ええ、大変円満な家庭で、素晴らしい妻です!」
阿久津凜:「秀くん!!」
依包緋鶴:「ふふ、本当に仲のよろしい……」
依包緋鶴:「このまま眺めていたいところですが、お邪魔しても悪いですしね」
依包緋鶴:「私も次の場に向かいます秀平様……」
依包緋鶴:「……凜様、とお呼びするべきでしょうね、ふむ」
阿久津凜:「……様は、別に……」
依包緋鶴:「何しろ私は阿久津の家に仕える身ですから。ふふ」
阿久津秀平:「まあまあ。こちらもまずはビジネスを」
阿久津秀平:「阿久津フューチャースタッフ、一丸となって協力致しますよ」
依包緋鶴:「ええ、共にこの街を守りましょう」
依包緋鶴:「本当に、心強い味方を得られて何よりでした」
依包緋鶴:深々と二人に礼をして、事務所を後にする。
依包緋鶴:数日前と同じように、数日前より力強く。
GM:では、これより以下の項目が開示されます。
【ツギハギの力を】〈交渉〉6 円城鋼・真崎朱音のみ5
【機竜・再起】〈交渉〉6 鳴神ミサキのみ5
【他支部の救援1】〈交渉〉7 日寺創のみ6
【破風の窓辺に】〈交渉〉7 日寺創・鳴神ミサキ・円城鋼のみ6
【探偵事務所営業中】〈交渉〉7
【我らイリーガル】〈交渉〉7 真崎朱音のみ6
円城 鋼:それでは、自分が登場して判定を!
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+1(1d5->1)した(侵蝕率:56->57)
円城 鋼:やすい。
円城 鋼:項目は【ツギハギの力を】。交渉判定、入ります!
円城 鋼:2dx+1>=6
DoubleCross : (2R10+1[10]>=6) → 7[1,7]+1 → 8 → 成功
真崎朱音:頼みます!
真崎朱音:やった!
円城 鋼:(ぐっ)
GM:おおー、成功!
鳴神ミサキ:すばらしーい!
依包緋鶴:えらい!
日寺創:かっこいい!
GM:では、以下の結果が得られます。
【ツギハギの力を】ローズ・ハリソン・三枝雛子
バー『スクラッチパッチ』の協力が得られました。
協力値2+交渉判定達成値+1ボーナス
→【他支部の救援2】〈交渉〉7が協力要請可能になりました。
現時点の協力値:8 交渉ボーナス+2
円城 鋼:ヤッター!!
真崎朱音:ドンドン固定値が増える!
GM:これはここで開くとまとめてイベントができてお得という噂
真崎朱音:ここは私が行きましょうか
円城 鋼:うす、お願いします!
GM:侵蝕上昇と判定をどうぞー
真崎朱音:ではまず侵食!
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+3(1d5->3)した(侵蝕率:68->71)
真崎朱音:で、改めて交渉判定。 固定値+2入れて
真崎朱音:2DX+2+0@10>=7 交渉
DoubleCross : (2R10+2+0[10]>=7) → 10[5,10]+9[9]+2 → 21 → 成功
GM:!?
真崎朱音:めちゃめちゃ成功した。
円城 鋼:ナイスー!
GM:そんなに固定値が……?
真崎朱音:これは向こうが乗り気でしたね
GM:とはいえ成功です!
【他支部の救援2】緒環伸・野宮あえか
『N市UGN第9支部』の協力が得られました。
協力値2
現時点の協力値:10 交渉ボーナス+2
ツギハギの力を+他支部の救援2
N市 第9地区・バー『スクラッチパッチ』
GM:UGNで検査を受けたローズは、これ以上の悪影響はないと見られ店に戻っていた。
GM:(携帯端末は没収された)
GM:あなたたちは、そこを再度訪ね、協力を要請した。
ローズ:「……そういう話だったの!?」
ローズ:「あたしもお客さんも、そんな規模のテロに巻き込まれて……」
真崎朱音:「そういう話です。なんで、あのアプリが危険だってことを皆に広めてもらえませんか?」
ローズ:「もちろん! あとなんだっけ、カラスを探すんだよね?」
ローズ:「あたしたち、戦闘はちょっと不向きだけど、人数はそこそこいるから」
真崎朱音:「見つけてくれるだけで十分です。処理はこっち……っていうか、UGNにまかせて良いんだよな?」
円城 鋼:ああ、と頷いて。
円城 鋼:「それは、俺たちも理解している。だから、無理はしないでほしい。……それに」
円城 鋼:「戦うことだけが、戦う術ではないと。……そうだろう」
円城 鋼:真崎さんの問いかけに頷く。肯定の意志と、そして。
円城 鋼:─技術者。戦う術を創り出す人。その在り方を、尊ぶ意思を込めて。
ローズ:「ふふ、いいこと言うねえ。かっこいいじゃない。ねえ雛子ちゃん」
真崎朱音:「そゆこと。戦場で剣振り回すヤツだけじゃ、戦いは成り立たないからね」
三枝雛子:「……はいっ」横にいた若い女性が大きく頷く。
三枝雛子:「あ、申し遅れてた!」
三枝雛子:「あの、私、第9の職員の三枝雛子ですっ! ローズさんにはお世話になってるから、今回も」
三枝雛子:「耳がいいのと脚が速いのだけが取り柄で、だから来ました!」
真崎朱音:「あ、こりゃどうも。真崎朱音です。 第九の方ですか」
三枝雛子:「……戦うことだけが、戦う術じゃない、って。あの、嬉しいです。それなら」
三枝雛子:「私、そのままでもちゃんと役に立てるから」
三枝雛子:うんうん、と大きく頷く。何か悩みを払ってでももらったように。
真崎朱音:「ヘルプを聞いてくださって大助かりですよ、こっちは」
円城 鋼:「……うん。剣を振るだけが能の俺には、自分で言っていて耳が痛い話だけれど」
真崎朱音:「君はそれで認められてんだから、反省するこたないって」
円城 鋼:「頼らせてもらう。……誰かの力を借りることなら、第9支部は、とてもいいお手本だと思うから」
三枝雛子:「あ、でもヘルプは私だけじゃないんですよ。そろそろ来るはずなんだけど」
GM:その時、外で足音と、何か言い合うような声がして。
真崎朱音:「あっ、まだ来てくれるんだ、助かる。第九の人?」
真崎朱音:「おっと、噂をすればかな」
ローズ:「そうそう、第9の昔馴染みの……」
野宮あえか:「ほら緒環さん! もう皆さんいらっしゃってるじゃないですか!」
野宮あえか:キイとドアが開いた瞬間に声がして、髪を結った女性が入ってくる。
野宮あえか:「昔よく通ってたって言うわりになんで迷うんですか! もう!」
緒環 伸:「いや、あれは迷ったんじゃなくて近道を……」
緒環 伸:続いて、にやけた顔をしたスーツの青年がひとり。
野宮あえか:「結果遅い道は近道とは言いません!」
緒環 伸:「ほら、もう皆さんいらっしゃってるし、ちゃんと挨拶したら?」
真崎朱音:「や、どうもどうも。お二人がヘルプでよろしかったかな」
野宮あえか:「うー! すみません、第9のエージェント、野宮あえかです」深々と頭を下げる。
真崎朱音:「はじめまして、真崎製作所の真崎朱音です。今回はフリーランスとしてよろしくお願いします」
緒環 伸:「同じく、緒環伸です。よろしくね、第10さんと、そっちはフリーの人か」
真崎朱音:「できれば次は商談でお会いできると嬉しいな」頭を下げつつ二人に名刺を渡す。
円城 鋼:「第10支部のチルドレン、円城。円城、鋼だ。……野宮さんと、緒環さん。そして、三枝さん」
緒環 伸:「どうも。悪かったね。先にこっちが話を聞いてたのに、なかなか人を割けなくて」
緒環 伸:「昔馴染みの縁だし、十三人にはちょっと逆恨みもあるし、っていうのでとりあえず僕らが来ました」
円城 鋼:「そちらは常に人手不足だと聞いている。……その中で、力を割いてもらうことがどれほど助かるか、例え様もない」
野宮あえか:「そう言ってもらえるとありがたいです……!」
真崎朱音:「ああ、そりゃ良い。個人的な理由はモチベ維持にも大事だよな、おれも似たようなとこだし」
真崎朱音:「代わりと言っちゃなんだけど、そちらも手が足りなくなったときはご一報を。お安くしときますよ」
円城 鋼:「モチベーション。……モチベーションか」
円城 鋼:─個人として、"13人"のひとりにどう相対するか。話を聞かされた後である今も、明確なイメージは湧かないけれど。
円城 鋼:「……未来が来ないのは。嫌だな」
円城 鋼:それだけは、確かなことで。
真崎朱音:「欲しい未来があるなら、なおさらだよなあ」
真崎朱音:「おれもこいつを売り込むまでは死ねないし。円城君も、そういうのある?」
円城 鋼:「…………」
円城 鋼:「……とても素敵な女性と、一緒に出掛けて、遊んで、笑って」
円城 鋼:「映画よりもロマンチックな恋をする」
円城 鋼:「そう約束したから。それを叶えたい、な」
円城 鋼:表情は変わらない。口調も、声色も、硬いまま。
円城 鋼:けれど、瞳には。炎とも熱とも違う、暖かさがあって。
真崎朱音:「……なるほどねえ。そりゃあ大事だ、間違いなく」
緒環 伸:「いいね、いい未来だ。僕もまあ、しばらくは死ねないし」一人で笑っている。
真崎朱音:「第十の子は男前揃いで困るぜ。負けてらんねえなあ」
ローズ:「ほんとにね、なんかびっくりしちゃった」
円城 鋼:「……む」
円城 鋼:今更ながら。これは、人前で堂々と話すことではないのでは。そう、思い至って。
円城 鋼:「……第10支部の皆には。特に、鳴神には。今言ったことは、内緒で頼む」
真崎朱音:「ミサキちゃんには話したほうがくっつかれずに済むんじゃねえの?」
円城 鋼:むう、と。にっちもさっちもいかなくなった、そんな気持ちで、呻き声めいた何かを絞り出す。
円城 鋼:「……考えて、みる」
真崎朱音:「んじゃ、少年のデートコースと日程の確保、頑張るとしますか」
ローズ:「あっはは」闊達に笑って。
ローズ:「ねえ、みんな。あたし、ネイムレスって奴のこと、だいぶ頭にきてるんだよね」
ローズ:「あたしたちを使いやすいコマかなんかと思って、ひどいことをさせて」
ローズ:「『みんなで力を合わせれば、できないことはない』。先代のよく言ってた言葉。これって、そういう意味じゃないでしょ?」
ローズ:壁の写真をちらりと見る。
ローズ:「ほんとの意味を見せてやろうよ。みんなでさ」
ローズ:「で、その後はよろしくね。円城くんと真崎さん!」
真崎朱音:「ああ、任せてくれ。あいつを許せないのは同じだからね、おれも」
真崎朱音:「皆の分もまとめて叩きつけてやるとも」
円城 鋼:「ああ。……継ぎ接ぎだらけ、綻びだらけの、寄せ集め」
円城 鋼:「……それでも、集まったなら。強くもなれるし、綺麗にもなれる」
円城 鋼:「……それは、うん。とても、素敵だ」
ローズ:「そうね。ツギハギの力は、きっと素晴らしいものだと、あたしは信じてる」
ローズ:名前の通り、大輪の薔薇のように、華やかに笑った。
GM:現時点の協力値:10 交渉ボーナス+2
GM:残りの項目は現時点では以下の通りです。
【機竜・再起】〈交渉〉6 鳴神ミサキのみ5
【他支部の救援1】〈交渉〉7 日寺創のみ6
【破風の窓辺に】〈交渉〉7 日寺創・鳴神ミサキ・円城鋼のみ6
【探偵事務所営業中】〈交渉〉7
【我らイリーガル】〈交渉〉7 真崎朱音のみ6
GM:手番は日寺くん、ミサキちゃん、真崎さんが残ってるかな。
真崎朱音:ですね!
日寺創:はーい!
鳴神ミサキ:イエース!
GM:お好きな順でお好きなところからどうぞ!
日寺創:では、他支部の救援1を僕が行きましょうか
真崎朱音:あ、じゃあお願いします!
鳴神ミサキ:ゴーゴー!
GM:どうぞー
日寺創:1d5+75
DoubleCross : (1D5+75) → 4[4]+75 → 79
日寺創:うおー(高め)
GM:がんばって
日寺創:判定前にオリジン:ヒューマンを使用!
GM:おおっ
日寺創:これで現在侵蝕は81だ~!技能値も+1!
日寺創:3dx+3
DoubleCross : (3R10+3[10]) → 8[5,7,8]+3 → 11
真崎朱音:えらい
GM:おおー成功!
GM:では、成果は以下!
日寺創:よかった~
【他支部の救援1】明智伊作・芝石花
『N市UGN第4支部』の協力が得られました。
協力値2
現時点の協力値:12 交渉ボーナス+2
他支部の救援1
GM:第4支部所属のエージェントであるあなたは、支部に連絡を取り、協力を取りつけた。
GM:多数とは言えないものの、顔なじみの人員がある程度配備されることになる。
GM:その中の一人、やけにガラの悪いエージェントとあなたは、途中で一旦合流することとなった。
N市 第10地区・公園
明智伊作:「よう、お疲れ。遠くでいろいろやってんな」
日寺創:「明智さんだー、こんにちわ!」
日寺創:元気よく挨拶、年上には礼儀正しくだ
明智伊作:黒眼鏡の、控えめに言ってチンピラに見える男性。
明智伊作:「とりあえずエージェントは俺と芝さんが来てる」
明智伊作:「芝さんはもう索敵の方に行ってっから、俺もすぐ追うわ」
日寺創:「えっ、すごい頼れる大人たちが来てくれた…」
日寺創:「兎に角人手が欲しかったから嬉しいよ」
明智伊作:「手なら何本もあるぞ」笑う。
明智伊作:「しかしまあ、お前さんも大変だよな」
日寺創:「明智さんの手なら数以上の価値があるよ」
日寺創:「ん?」
明智伊作:「他所でたまたま巻き込まれたからって、こっちまで来て……」
明智伊作:「言ってもまあ、どうせ真面目にやってんだろうけどさ」
日寺創:「そうかな?そうかも…僕がやらなきゃって思ったから、考えてなかったや」
明智伊作:「あー、そういうとこ。まっすぐ野郎め」言いながらも、愉快そうにしている。
日寺創:「明智さんが気を遣ってくれるから僕も好きに動けてるからね」
日寺創:「いつも感謝してる」
明智伊作:「気は遣ってねえよ、別に……」居心地悪そうに。
日寺創:「まったくも~意地っ張りなんだからさ」
日寺創:はははと笑顔になる創
明智伊作:「はあー? 誰が意地張ってるってんだ……まあいいけどよ」
明智伊作:「こっちはこっちでやるこたやるから、お前さんも頑張ってきな」
日寺創:「明智さんに言われたら」
日寺創:「へまは出来ないよね!」
日寺創:「…大丈夫、必ず勝つし、皆を帰すから」
明智伊作:「プレッシャーかけてやんよ」カカカ、と笑って背を向け、手を振る。
明智伊作:「あー、あとあれだ。よく買ってる雑誌」
明智伊作:「あれ、なんか占い特集みたいなのあったら……今度貸してくれ」
明智伊作:「んじゃな」
日寺創:「帰ったら、探すことにするよ。じゃあね」
GM:現時点の協力値:12 交渉ボーナス+2
GM:残り項目
【機竜・再起】〈交渉〉6 鳴神ミサキのみ5
【破風の窓辺に】〈交渉〉7 日寺創・鳴神ミサキ・円城鋼のみ6
【探偵事務所営業中】〈交渉〉7
【我らイリーガル】〈交渉〉7 真崎朱音のみ6
GM:ミサキちゃんと真崎さんが手番残ってますね
鳴神ミサキ:先手いただいても?
真崎朱音:さて、じゃあ私行こうかな?
鳴神ミサキ:おっ
真崎朱音:あ、ではお願いします!
真崎朱音:どうぞ
GM:どぞー
鳴神ミサキ:はぁい、それでは【機竜・再起】をば。
鳴神ミサキ:2dx+2>=5
DoubleCross : (2R10+2[10]>=5) → 9[8,9]+2 → 11 → 成功
GM:あ、侵蝕も
鳴神ミサキ:あ、そうだった。
GM:成功だ!
真崎朱音:1d5!
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+1(1d5->1)した(侵蝕率:78->79)
真崎朱音:えらい
GM:省エネ!
鳴神ミサキ:よきかなよきかな。
GM:では開示!
【機竜・再起】四型機竜・メカワイバーン
『メカワイバーン』が再起動しました。
協力値1
現時点の協力値:13 交渉ボーナス+2
機竜・再起
GM:あなたは阿久津支部長に連れられ、支部管轄のある開発施設にいた。
GM:あなたの目の前には銀色に輝く飛竜の形をした機械が静かに佇んでいる。
鳴神ミサキ:「これがメカワイバーン?」
阿久津数馬:「ああ。正式開発名は『機動飛竜兵器DX4』」
阿久津数馬:「とりあえず現在は休眠状態だが……」
阿久津数馬:「空からカラスを探すのなら、こいつが使えるかもしれん」
阿久津数馬:「そうだな?」
UGN職員:「はい、これまではセキュリティと隠密に難があり、市街地には適しませんでしたが」
UGN職員:「ちょうど外付けの装備により問題が解決したところです」
鳴神ミサキ:「装備? 確かに、あの銀色の竜が飛んでたら目立つけど……」
阿久津数馬:「……視覚の迷彩に加え、認識と記憶に作用する特殊な隠密機構、だったな」
阿久津数馬:「"ハイエイタス"」
鳴神ミサキ:「………」
阿久津数馬:「鳴神。お前たちが解決し、報告した事態が」
阿久津数馬:「今回技術として不完全ながら再現され、実装化した」
鳴神ミサキ:「そっか……」
鳴神ミサキ:「ちゃんと繋がって、受け継がれてるんだ」
鳴神ミサキ:「……なくならないんだね」
阿久津数馬:「……ああ」
鳴神ミサキ:「一緒にひとあわ吹かせられるってわけだ」左腕をそっと押さえて。
鳴神ミサキ:「……ハロー、メカワイバーン。ぼくがわかるかな~?」
阿久津数馬:「そういうことだ。こいつもある意味ネイムレスの被害者だからな」
メカワイバーン:「…………」
メカワイバーン:ガゴン、と首が持ち上がる。
阿久津数馬:「……自律回路も順調か」
UGN職員:「はい、先日のような事態は防げるでしょう」
メカワイバーン:目に赤い光が宿る。
メカワイバーン:じっとその目は、あなたの方を見つめている。
鳴神ミサキ:「先日のような……っていうと、“ヘイズ”の子に盗まれたっていうアレね」
阿久津数馬:「そうだ。あの時もネイムレスの教唆だった」
UGN職員:「メカワイバーン、起動確認」
UGN職員:「反応、動作問題なし」
UGN職員:「レネゲイド状態順調。いつでも発進できます」
鳴神ミサキ:「おお……」メカワイバーンと見つめ合う。
鳴神ミサキ:「……ねえ、メカワイバーン」
鳴神ミサキ:「もしかしたら、きみも覚えてるかもしれないね」
鳴神ミサキ:「きみにちょっかいを出させた、“ネイムレス”ってヤツがいま、人を操って街をひっかきまわしてるんだ」
メカワイバーン:「…………」
鳴神ミサキ:「カズくんやぼくたちは、それを止めようとしてる。でも、手が足りない」
メカワイバーン:「GR……」低い、うなり声のような駆動音。
鳴神ミサキ:「みんなであっちこっち回っていろんな人の手を借りても、まだ足りないんだ」
鳴神ミサキ:「……きみが、誰かの力となるために生まれてきたことは、ぼくも聞いた」
鳴神ミサキ:「それはきみの本分かもしれない。当たり前かもしれない。……でも、ここは、頭を下げてお願いする」
鳴神ミサキ:ぺこりと頭を下げ、ゆっくりと上げて。
鳴神ミサキ:「ぼくたちは“ネイムレス”を止めたい。これ以上、あいつの好きにさせたくない」
鳴神ミサキ:「だからどうか、きみも力を貸してね」
鳴神ミサキ:「──ぼくらのメカワイバーン」
鳴神ミサキ:ヤー、と拳を突き出して。ふにゃっと笑った。
GM:あなたの声が、その自律回路に何かを与えたのかどうか。それはわからない。
GM:だが。
メカワイバーン:「GRRR……」唸りながら上を仰ぐ。
GM:天井が、音を立てて開いていく。外の光が差し込む。
メカワイバーン:「SYAAAAAAAAAAAAAA!!!」
メカワイバーン:機械音の叫びは、しかしその声に応えるように響いた。
UGN職員:「四型機竜・メカワイバーン」
UGN職員:「出撃します!」
メカワイバーン:鋼の翼を羽ばたかせたその姿は、確かに徐々に奇妙に薄れながら、飛び上がる。
メカワイバーン:外へ。必要とする誰かのために。あるいは、己のために。
【エンディングテーマ】
『眠れメカワイバーン』
夜空に星が瞬くように
街はいつしか輝き始め
冷えた夜風に揺られながら
鋼の心で 何を思う
ああ メカワイバーン
灰色の揺り籠の中で
お前の その翼は
夢を行き 羽ばたくだろう
今はおやすみ
メカ メカワイバーン
ルルル……
GM:現時点の協力値:13 交渉ボーナス+2
GM:残り項目
【破風の窓辺に】〈交渉〉7 日寺創・鳴神ミサキ・円城鋼のみ6
【探偵事務所営業中】〈交渉〉7
【我らイリーガル】〈交渉〉7 真崎朱音のみ6
真崎朱音:残ったのは私かな
真崎朱音:まずは登場しましょう
GM:ですね
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+1(1d5->1)した(侵蝕率:71->72)
真崎朱音:安いぞ
GM:ちいさい
依包緋鶴:おやすい
円城 鋼:ナイス。
真崎朱音:製品とは違う
日寺創:燃費良い
鳴神ミサキ:いいぞー
真崎朱音:さて、【我らイリーガル】行きましょうか!
GM:ゴー!
真崎朱音:2DX+2+0@10>=6 交渉
DoubleCross : (2R10+2+0[10]>=6) → 9[1,9]+2 → 11 → 成功
真崎朱音:オッケー!
GM:あぶなげないな……
日寺創:優秀~
依包緋鶴:流石ですね
真崎朱音:いや~それほどでも
GM:では以下の通り!
【我らイリーガル】設楽祐介・遠藤篤美
『UGNイリーガル』の協力が得られました。
協力値2
現時点の協力値:15 交渉ボーナス+2
我らイリーガル
GM:何かと顔の広いあなたは、現在手が空いているというイリーガルに声をかけに行くことにした。
GM:取り急ぎ二名、あなたの話を聞いてくれる者が見つかった。どちらも高校生だ。
遠藤篤美:「……そう。それで僕らは、そのカラスを探せばいいということかな」
遠藤篤美:三つ編みに眼鏡の、昔ながらの文学少女という趣の女子。
真崎朱音:「そういうこと! 確保や撃破も、可能ならやってくれるとありがたいけど」
設楽祐介:「面倒なことになってるんですね……」
設楽祐介:「あっちに敵意があるなら、撃破はいけます」やはり眼鏡の少年。ヴァイオリンケースを抱えている。
真崎朱音:「頼もしいね。ただ、とにかく大事なのは見逃さないことだ。見つけてマークさえしてしまえば対応はできる」
遠藤篤美:「索敵、追跡、可能なら撃破」
遠藤篤美:「鳥は得意な方かな、影さえ落ちてれば」
真崎朱音:「無理に倒そうと頑張りすぎて、手間取ったり動ける手を制約されるとまずいからね」
真崎朱音:「おっお仲間かな? ともかく頼もしい。それと、こういう状況だから」
設楽祐介:「ふんふん」
真崎朱音:「他にも動けるツテがあればドンドン紹介してほしいな。フリーなりイリーガルなり、頼めそうな相手なら誰でも」
設楽祐介:「ほんとに人海戦術なんですね!?」
真崎朱音:「そのとおり。金は大丈夫、全部第十支部が持ってくれます!」
設楽祐介:「わかりました……九条とか、こういう時に動いてくれればいいんだけど……」
設楽祐介:「うわあ、太っ腹」
真崎朱音:「いやー、公的機関のお力ってこういうとき凄いよね!予算気にせずスカウトできるって気持ち良い!」
遠藤篤美:「僕は友達は少ないけど、その分走り回るとしようか」
遠藤篤美:「人間は貨幣を重視するよね。システムとして興味深いな」
真崎朱音:「ああ、二人も何か必要なものあったらどうぞ。こっちから第十に伝えて、用意できるものは融通してもらってくるよ」
遠藤篤美:「……本……」
設楽祐介:「遠藤さん、そういう意味じゃないからね!?」
設楽祐介:「今読むわけじゃないでしょ!」
設楽祐介:「すいません、彼女、レネビなので……」
真崎朱音:「ああ、大丈夫大丈夫。まあ、報酬で頼むぶんには行けるかな……?」
設楽祐介:「いけちゃうんだ……?」
遠藤篤美:「冗談から駒とはこのことだね」
真崎朱音:「おれは雇われの方だから確約はできんけども。 UGNの図書館とか、珍しい本置いてそうじゃない?」
真崎朱音:「悪用されるようなものじゃなくてちゃんと功績あげれば、貸してもらえたりはするかも」
設楽祐介:「瓢箪……ああ、すごくいろいろありそうですけど」
遠藤篤美:「それはいいや。いいモチベーションになるよ」
真崎朱音:「そうそう。街を守る為ー、ってのもそりゃ格好良いけどもさ」
真崎朱音:「目の前に飴が見えてるほうがやる気湧いてくるもんじゃん?」
遠藤篤美:「報酬につられるのは、人も僕らも変わりはない」
設楽祐介:「はあ……まあ、俺はカラス相手だろうが演奏できればいいんですけど……」
設楽祐介:「とにかく、頑張って人を集めてカラスを探して、ですね」
真崎朱音:「無欲だなあ。いや、演奏するの自体が欲か?ま、なんか必要なものとかあったらまた言ってちょうだいな」
遠藤篤美:「我らイリーガル、全身全霊を込めて、なんて言えばいいかな?」軽く笑う。
真崎朱音:「まあおれに教えられるのは剣の鍛え方と、ナンパのコツぐらいだけどねー。聞く?」
遠藤篤美:「あなたは乗せるのが上手いね。わかったよ」
設楽祐介:「いや、急ぎましょうよ!」
遠藤篤美:「……ナンパ、興味深いのに……」
設楽祐介:「俺は別にそういうことするのは……咎めるので……その」
真崎朱音:「やだこの子、純真すぎて口説くの罪悪感……」
設楽祐介:「一歳とかですからね、彼女!」
真崎朱音:「あっ、モテてんのね。じゃあ良いか。釈迦に説法だったわ……」
真崎朱音:「まあいいや、とにかくやるぞ!我らイリーガル、えいえいおー!」
設楽祐介:「モテ……て……?」考え込んでいる。
遠藤篤美:「えいえいおー」
設楽祐介:「あっ」
設楽祐介:「え、えいえいおー!」
真崎朱音:「おしっ! ……まあおれはフリーランスなんだけどな!」
設楽祐介:「今の団結なんだったんですか!?」
遠藤篤美:「さ、行くよ。設楽くん。急がないと」
設楽祐介:「釈然としねえー!」
GM:現時点の協力値:15 交渉ボーナス+2
GM:残り項目
【破風の窓辺に】〈交渉〉7 日寺創・鳴神ミサキ・円城鋼のみ6
【探偵事務所営業中】〈交渉〉7
GM:順番は一巡してますね。全員動けます。
日寺創:OK!
円城 鋼:では、二巡目は自分から!まず登場!
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+2(1d5->2)した(侵蝕率:57->59)
円城 鋼:オゥ……スロウリィ……
GM:ほんとに上がらない
日寺創:エコだ…
依包緋鶴:鉄人
円城 鋼:そして判定は【破風の窓辺に】、目標6で交渉!
円城 鋼:2dx+2>=6
DoubleCross : (2R10+2[10]>=6) → 9[7,9]+2 → 11 → 成功
日寺創:優秀~!
円城 鋼:突破!
真崎朱音:皆ほんとに外さないね
GM:なんで普通に10超えるかな
GM:成功!
GM:では成果は以下の通り。
鳴神ミサキ:すばらしーい!
【破風の窓辺に】涼暮御幸・阿嘉橋コウ
『星辰館高校・破風の会』の協力が得られました。
協力値2+交渉判定達成値+1ボーナス
現時点の協力値:17 交渉ボーナス+3
→【四方谷律について2】〈情報:UGN〉8が調査可能になりました。
日寺創:1d5+81
DoubleCross : (1D5+81) → 3[3]+81 → 84
GM:まずまず
日寺創:それじゃあ、いくよ。コネ使用、ダイス+2に修正固定値+2、技能+1
日寺創:5dx+3>=8
DoubleCross : (5R10+3[10]>=8) → 10[3,6,6,10,10]+7[1,7]+3 → 20 → 成功
GM:高!?
日寺創:やるじゃん
真崎朱音:つよい
GM:10二個も出てるし……
鳴神ミサキ:めっちゃよくわかる
円城 鋼:おお…!
GM:では、情報を開示します。
【四方谷律について2】
扇坂クリニックの被検体であり、非オーヴァードであった本体は既に死亡している。
現在の彼女はクローン再生され、その時にオーヴァードとして覚醒、本体の記憶を不完全にコピーした個体。
ハヌマーン/ソラリスで己の声を使って戦闘を行う。所持エフェクトは《サイレンの魔女》など。
ネイムレスを名乗ってはいるが、ダミーにすぎない。コードネームは"リングテイル"。
日寺創:え‥‥
日寺創:悲しすぎない?
円城 鋼:オアー……
日寺創:創そんな子にOPであんなこと言ったの!?
真崎朱音:複製体……
鳴神ミサキ:悲しい物語ってレベルじゃなかった
破風の窓辺に
N市 星辰館高校・第一生徒会室
GM:市内に存在するマンモス校。その第一生徒会はオーヴァードの管理の役割を持っている。
GM:通称『破風の会』。
GM:出会った少女の足跡を探してあなたは破風の会書記・阿嘉橋コウに接触をした。
阿嘉橋コウ:「わあ、そんなことになってたんだ……!」
阿嘉橋コウ:「確かに最近、カラスがたくさん飛んでるなあって」
円城 鋼:「ああ、なっているんだ。……生徒会は、『破風の会』は色々と忙しいことは、理解しているつもりだけれど」
円城 鋼:─何と言うべきか。相変わらずの毒気のなさに、何だか力が抜けるような感覚を覚えながら。
日寺創:「そういう事なんだ。日常の小さな変化も”異変”に繋がっているんだよね」ムー民にそう書いてある
円城 鋼:「それでも、少しでも手がかりが欲しい。」
阿嘉橋コウ:「うんうん」小柄でふわふわした雰囲気の少年。
阿嘉橋コウ:「会長は今ちょっとお留守だけど、支部のお仕事は優先だから」
阿嘉橋コウ:「これもきっとこちらで受けることになると思う」
日寺創:「いや~コウくんが居てくれて助かったよ!」
阿嘉橋コウ:「えへへ……」くすぐったそうにする。
円城 鋼:「ありがとう、感謝する。……それで、早速なんだが。アプリやカラスへの警戒とは別に、もうひとつ」
円城 鋼:「……知りたいことがあるんだろう、日寺」
円城 鋼:じっ…と、日寺くんの目を見ながら。
日寺創:「円城君…そうだね。それを聞かなきゃ」
日寺創:「カラスを操る女の子…四方谷律さんについての情報を、知りたい。」
阿嘉橋コウ:「四方谷さん……えーっと」
日寺創:「『破風の会』なら、分かると思うんだけど」
阿嘉橋コウ:「ちょっと待ってね。何か資料があったと思うんだ。あと人にも聞いてみる」
阿嘉橋コウ:「資料があったってことは……あの」
阿嘉橋コウ:「その人はオーヴァードの疑いがあって、しかもそれを隠してる、ってことなんだけど」
阿嘉橋コウ:「僕らが思ってたより、大変なことになってるんだね……」
阿嘉橋コウ:……しばらく後。
阿嘉橋コウ:ファイルが一点。それから、携帯端末画面のいくらかのメッセージ履歴。
阿嘉橋コウ:彼は、四方谷律についてかなり衝撃的な情報をもたらした。
阿嘉橋コウ:「……複製体、って」
阿嘉橋コウ:「前に通っていた四方谷さんと、今の四方谷さんは別の……」
円城 鋼:「……それなら、人が変わったようだというのも納得はいく。……いく、が」
日寺創:「別の体で、記憶も不安定…」
円城 鋼:「"前"の。……入院以前の彼女は─」
円城 鋼:提示された資料に、視線を落とす。
日寺創:「…今の彼女が前の彼女と別人か」
日寺創:「それは、それを決めることができるのは、彼女だけじゃないかな」
日寺創:「僕はそうだと思うけど」
阿嘉橋コウ:「……あ」
阿嘉橋コウ:「そうか……そうなのかも」
日寺創:「生まれた時から誰かの複製で、繋がりも由来もないなんて、悲しすぎるだろ」
阿嘉橋コウ:「僕も、寝る前の僕と朝起きた僕が同じかって言われたら不安になっちゃうもんねえ」
日寺創:日寺の声色は普段とは違い、重たく鋭い
日寺創:「そうそう!だから…僕は、彼女を別人とか、当人とかそういう目では見ない。見たくない」
日寺創:「自分が誰かって決めるのはあの子なんだから」
円城 鋼:「……そう、だな。生きているなら、在り方を決めるのは自分自身、か」
阿嘉橋コウ:「……日寺くんはすごいなあ」目をぱちぱちしている。
日寺創:「…そういう事について考える機会が人よりあっただけだよ」
円城 鋼:「……日寺」
日寺創:「円城君?なんだい」
円城 鋼:やはり、じっと視線を注ぎながら。言うべきかどうか迷っている、そんな声色で。
円城 鋼:「こうして日寺と共に戦うにあたって。取り急ぎ、君についての資料を読ませてもらった」
日寺創:「…随分恥ずかしい資料見られちゃったね」
円城 鋼:「チルドレンが閲覧できる範囲だ、クリティカルで個人的な部分は省かれているもの……だと、思う」
円城 鋼:フォローなのかそうでないのか、自分でもわからない一言を挟んでから。
円城 鋼:「……俺は君のことを。もっと不安定で、あやふやで、見えない道を何とか歩いているような。そんな人だと、勝手に思っていたけれど」
円城 鋼:「強いな。日寺は」
円城 鋼:端的に、こうして接して。改めて感じたことを、言葉にする。
日寺創:「‥‥」
日寺創:円城の言葉を聞き、一瞬茫然とした後
日寺創:「ふふふ」
日寺創:「本当に強いのは、他人の強さを認められる人だよ。」
日寺創:「それこそ円城君みたいな、さ。」
円城 鋼:「…………」
日寺創:「僕は、ただそうすべきだと思ったからして、考える機会があるから考えるだけ」
日寺創:「でも、認めてもらえるのはうれしい」
円城 鋼:こちらも、一瞬ぽかんと。呆気にとられたような顔をして。
円城 鋼:「……ありがとう。それと、やっぱり。君は、強い」
円城 鋼:─彼女が何者なのか決めるのは、彼女自身だと。相対した時間は永くはないであろう相手を、信じることが出来るのだから。
日寺創:「…そんなに褒められたら、もう円城君の前ではかっこ悪い所見せられないな」
日寺創:「君はまっすぐだけど、ずるい…友達だ!」
円城 鋼:「お互いに、な。……期待しているとも、”頭無し(アケファロス)"」
円城 鋼:「……いや。うん、こういう時は……」
円城 鋼:「……頑張ろう、創。彼女を"名無し"ではなくせるのは」
円城 鋼:「君と、俺たちと、皆の力によって、だろうから」
日寺創:「円城君は、やっぱりカッコいいね…皆で一緒に、戦って、助けよう」
現時点の協力値:17 交渉ボーナス+3
残り項目
【探偵事務所営業中】〈交渉〉7
真崎朱音:では私が行きますか
GM:どうぞ!
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+4(1d5->4)した(侵蝕率:72->76)
真崎朱音:まあまあ。では【探偵事務所営業中】に交渉!
GM:ゴー!
真崎朱音:2DX+2+0@10>=7 【探偵事務所営業中】 交渉
DoubleCross : (2R10+2+0[10]>=7) → 4[3,4]+2 → 6 → 失敗
真崎朱音:あ、1足りねえ!
鳴神ミサキ:《バディムーヴ》
真崎朱音:わーい、ありがとう!
日寺創:キャーミサキちゃーん!
GM:ナイス!
依包緋鶴:偉い!
日寺創:ナイスバディムー
GM:では9になって成功ですね。
GM:成果は以下の通り!
【探偵事務所営業中】望月棗・乃木田侑一郞
『望月棗の探偵事務所』の協力が得られました。
協力値2+情報判定達成値+1ボーナス
現時点の協力値:19 交渉ボーナス+3 情報ボーナス+1
→【セル『アネモネ』の研究について】〈情報:UGN〉8が調査可能になりました。
真崎朱音:あ、ここで!
GM:さあ誰が行く!
依包緋鶴:それでは私が
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+1(1d5->1)した(侵蝕率:76->77)
真崎朱音:ナイス
GM:せつやく
日寺創:侵蝕も優秀
鳴神ミサキ:よしよし
依包緋鶴:《生き字引》で判定。情報判定達成値が1乗って……
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+1した(侵蝕率:77->78)
依包緋鶴:10dx+6>=8
DoubleCross : (10R10+6[10]>=8) → 9[1,3,3,4,4,5,6,7,9,9]+6 → 15 → 成功
GM:ばっちり!
鳴神ミサキ:あぶなげなーい!
真崎朱音:流石です
日寺創:流石依包さん!
GM:では開示します。
【セル『アネモネ』の研究について】
小さいながらも生命工学の分野を得意としていたセル。
扇坂クリニックでは重病患者のクローン再生とオーヴァード覚醒を研究していた。
入院患者リストのうち、多くは死亡、少数が複製体として退院したと思われる。
唯一入院を続けている患者の名前が判明した。『阿久津翔』という名の少年だ。
→【阿久津翔について】〈情報:UGN〉9が調査可能になりました。
GM:開示した情報項目は、イベント後に調べられます。
探偵事務所営業中
N市第10地区 『望月棗の探偵事務所』
GM:第十地区内の高級住宅街。瀟洒な造りの、大きくはないが真新しい事務所。
GM:あなたたちは応接間に通され、二人の人物と向かい合っている。
GM:ひとつは協力要請のため。もうひとつは、『アネモネ』について情報を得るためだ。
乃木田侑一郞:「はい、お話はよくわかりました」
乃木田侑一郞:色素の薄いスーツ姿の青年。どことなく年齢と雰囲気が一致していない。
乃木田侑一郞:「お返事は先生にお伝えして、また改めてになります。よろしくお願いします」
真崎朱音:「よろしくおねがいします。……それで、もう一つの件について、ですが」
乃木田侑一郞:『アネモネ』の複製体、コードネームはノトス。
依包緋鶴:「ええ、ありがとうございます。久しぶりに会うのがこういう事態なのは残念ですが」
乃木田侑一郞:「…………」
依包緋鶴:「乃木田さんたちに是非、頼みたいことですからね」
乃木田侑一郞:「今の、ちゃんとできてました? それっぽかった?」少しそわそわしている。
乃木田優香:「そうね、でもちゃんと話は聞かないとね」
乃木田優香:横に座る女性。こちらは元研究員だ。
真崎朱音:「ん?ああ、大丈夫じゃない?できてるできてる」
真崎朱音:「おっとと」
乃木田優香:「ええ、伺っています。なんでもどうぞ」
依包緋鶴:「ふふ、ばっちりですよ……というわけでこちらが件のリストになります」
真崎朱音:ゆるくなった雰囲気に思わず釣られ、口を塞ぐ。
乃木田優香:「はい」受け取る。
依包緋鶴:「扇坂クリニック……アネモネ残党の暗号資料となります」
乃木田優香:「…………」少し険しい顔でざっと目を通す。
真崎朱音:「話しづらいこともあるかと思いますが、今はとにかく情報が足りない」
乃木田優香:「……ええ」
真崎朱音:「"ネイムレス"はUGNに対して、周到な情報封鎖をしかけてる。情報班も頑張ってるが、苦戦してます」
乃木田侑一郞:「大丈夫? 母さん」心配そうに。
乃木田優香:「大丈夫。そうね」
乃木田優香:「あんまり思い出したくない話だけど、話すね」
真崎朱音:「少しでも分かることがあれば協力して欲しい。……おれも無理強いする立場じゃないし、しませんけどね」
乃木田優香:「これは、私があのセルに居た時と同じ形式の暗号を使ってるみたい」
乃木田優香:「こちらの施設のことは知らなかった。あそこ、秘密主義だから」
真崎朱音:「(……善意の協力を頼むってのも、我ながらずるいやり方だな)」
依包緋鶴:「では……内容を読み解くことは可能であると」
乃木田優香:「要は入院患者のリストね。ここの型番を組み替えると名前になる。これが退院済みのマーク」
真崎朱音:「すぐに出せますか?」
乃木田優香:「大丈夫そう。といってもほとんどもう退院済みかな」
乃木田優香:「……本人が退院したケースは、かなり少ないけど」
乃木田優香:「一人、今も入院中の患者がいて、まだ若い男の子」
真崎朱音:「複製体。日寺君と円城君が調べてたヤツか」
依包緋鶴:「そう……ですか」貌に憂いを滲ませて、手は自然と腹に沿っていた。
乃木田優香:「名前は……A、K、U……」
乃木田優香:「……?」
依包緋鶴:「ネイムレスを名乗っていた四方屋律さんも、その一人で……」
依包緋鶴:「何か?」
乃木田優香:「阿久津?」
真崎朱音:「あくつ……って」
乃木田優香:「ま、まあ、阿久津さんなんて時々はいるし……」
乃木田優香:「阿久津、翔。そういう名前の男の子が、あの病院にいるみたい」
依包緋鶴:「……その」
依包緋鶴:「阿久津、翔」
真崎朱音:「依包さん」
真崎朱音:「ただの偶然……ですか?」
真崎朱音:ネイムレスの活動区域は、第十地区に集中していた。
真崎朱音:もしもそれに意味が……あるいは、意思があったのだとしたら。
依包緋鶴:チクタクチクタクと、時計の針が鳴る音を感じる。
依包緋鶴:響く。鉄の躰に、心に空いた空洞に。
依包緋鶴:阿久津慎吾様から頂いた、懐中時計の音。己の支えにした、阿久津に仕えるという使命。
依包緋鶴:「……阿久津、翔は」
依包緋鶴:「確かに、居ました」
依包緋鶴:「前CEOの慎吾様より少し後に、つまり数年前にお亡くなりになったはずですが……」
真崎朱音:「……」
真崎朱音:パンッ、と手を叩く。
真崎朱音:「詳しいことは!」
真崎朱音:「戻ってから考えますか。まだわかってねえことだらけだし」
依包緋鶴:「わっ」
乃木田侑一郞:「わあ、びっくりした」
真崎朱音:「わかんねえことで悩んだり考えても仕方ねえや」
真崎朱音:「あ、びっくりさせた?ごめんごめん」
依包緋鶴:「ああ、いえ、その」
依包緋鶴:「……仰る通りですね。この場で泳がせておくべき情報ではないです」
依包緋鶴:「直ちに持ち帰り、共有しなければ」
真崎朱音:「ひとまず持ち帰って共有と、情報の精査からですね」
乃木田優香:「お役に立てた……のかな。また何かあったら頼ってください」
真崎朱音:「ありがとうございます。報酬の交渉は第十支部にどうぞ」
依包緋鶴:「大変助かりました。この後も頼りにしております」
乃木田侑一郞:「カラスの件も、ちゃんと先生に連絡したから」
乃木田侑一郞:「先輩たちと頑張る」
真崎朱音:「どうも。猫探しならぬカラス探しだが、探偵の調査能力、頼りにさせてもらいます」
乃木田侑一郞:「まだ助手だけどね!」嬉しそうにする。
真崎朱音:「じゃ、戻りますか依包さん」
依包緋鶴:「ええ、参りましょう」
依包緋鶴:「ところで、その……」事務所を後にして、歩きながら。少し言い淀む。
真崎朱音:「なにか?」
依包緋鶴:「……」
依包緋鶴:「先ほどのような、見苦しいところをもう見せないと」
依包緋鶴:「約束することは、難しいです」
真崎朱音:「……」
依包緋鶴:そう言えるほど、私は強くはない。不誠実なことも、告げたくない。
依包緋鶴:「ですが、誰の足を引っ張るつもりもありません」
依包緋鶴:「何があってもすぐに立ち直る心算ですので、そこは信用頂ければと」
依包緋鶴:「……どうでしょう?」
真崎朱音:「んー」
真崎朱音:「別に見苦しかったとは思ってない……って、おれが言っても仕方ないか」
真崎朱音:「依包さん自身がそう思ってんなら、周りが言ってそうそう変えられるもんでもないよなあ」
真崎朱音:「まあ、そうですねえ。あえて言うなら」
真崎朱音:「傷ついた刃をそのまま使うのは危ねえ。そういうときは鍛え直しだ」
真崎朱音:「熱、もらってきたらどうですか?」
真崎朱音:「そんでしばらく刃が使えなくなっても、おれは怒りませんよ」
依包緋鶴:「……はい。そうします」
依包緋鶴:「専門家の言葉ですからね。丁重に受け入れましょう」
真崎朱音:「売れてないのが困りものですけどねえ。腕について自虐するつもりはありませんが」
依包緋鶴:口元が緩やかに綻ぶ。温かなものに触れて、溶けるように。
依包緋鶴:「腕については、それはもう。全幅の信頼を向けておりますよ」
真崎朱音:「それはお互い様で。……ま、悩むにしろ選ぶにしろ。まずは伏せ札を全部開けるとしますか」
依包緋鶴:「ええ、私たちの反撃はこれからです」
依包緋鶴:この先に待ち受けるものが何であっても。この手で明らかにして、後は、そう。
依包緋鶴:皆で共に挑む。頼もしき、これまでに繋がった私たちの全員で。
GM:現時点の協力値:19 交渉ボーナス+3 情報ボーナス+1
GM:残り項目
【阿久津翔について】〈情報:UGN〉9
鳴神ミサキ:では、ぼくが判定にチャレンジ。
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+1(1d5->1)した(侵蝕率:79->80)
GM:省エネー
鳴神ミサキ:わおわお
鳴神ミサキ:では、いくぞー!
GM:ゴー!
鳴神ミサキ:情報:UGN、コネを入れてどん。
鳴神ミサキ:(3+2)dx+3+1>=9
DoubleCross : (5R10+3+1[10]>=9) → 9[1,1,2,9,9]+4 → 13 → 成功
円城 鋼:おおー…
GM:なんでみんなあっさり回す……!
GM:成功です!
鳴神ミサキ:やったぜ。
GM:まず情報を開示します。
【阿久津翔について】
阿久津数馬の親戚に当たる少年。記録では既に死亡しており、葬儀も行われている。
しかし、密葬であったこと、直前に急に転院していたことなど、不審な点が多い。
死因は多臓器不全とされている。FHと接触していたであろう両親も既に死亡済み。
現在入院している『阿久津翔』が本人なのか、複製体であるのかは不明。
→【??????】〈交渉〉9が協力要請可能になりました。
GM:これはイベントの後に判定が行えます。
鳴神ミサキ:なにかが……でた……
GM:イベントには侵蝕を払えば他の人も一名登場可能です。
円城 鋼:では、よければ同席…したい…!
GM:どうぞ!
円城 鋼:わーい!
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+2(1d5->2)した(侵蝕率:59->61)
円城 鋼:低燃費。
GM:円城くんようやくダイボ域
GM:では、イベント。
阿久津翔という少年
GM:阿久津翔、という名前を知ったあなたたちは、まずは同じく阿久津姓の人間を訪ねた。
GM:阿久津秀平は、『自分はそれほど詳しくはない』と前置きをした上で、ある程度の情報を渡した。
GM:その中には、メモリーカードがひとつ。
GM:あなたたちは、支部に戻り精査を行うことにした。
N市 UGN第10支部・会議室
GM:よく片付けられたオフィス風の一画。
GM:あなたたちはこの部屋で、情報をさらに調べることにした。
鳴神ミサキ:「このメモカは持っていて、でもそれほど詳しくない、ときた」
円城 鋼:「なんだか。訓練施設で、宿題を出された時のような気分だ」
円城 鋼:「……これをどう調べて、どう扱うかは、自分で考えなさい、と」
鳴神ミサキ:「だねぇ。秀平サンもこれの中身は知ってるだろうし」持ち主なら見ていないとは考えにくい。
鳴神ミサキ:「その上でそういうことなら……」
鳴神ミサキ:「カズくんに当たる前に、ぼくたちも中身を見ておいた方がいいね」
円城 鋼:「ああ。……意気込んだはいいが、俺はどうも、この手の情報の扱いには明るくない」
円城 鋼:だから頼む、と。あなたがメモリーカードを挿入した端末を扱うのを、じっ…と見つめている。
鳴神ミサキ:「パソコン、苦手?」にま、と笑って。
鳴神ミサキ:「ステラちゃんに教えてもらいなよ~」
円城 鋼:「……ステラの学習力が高すぎるだけだ、と思いたい」
円城 鋼:「…………いや待て鳴神。俺はまだ、ステラを君に紹介した覚えはないぞ。いつの間に……!」
鳴神ミサキ:「ステラちゃんの詰めてる部屋によく入ってくの、見かけたからね~」
鳴神ミサキ:チルドレンの間ではそれなりに噂になっている。
円城 鋼:「……そ、それよりも今は情報。情報だ、鳴神」
鳴神ミサキ:「おアツいぜ」けけけ、と笑ってキーボードを叩き始める。
円城 鋼:穴が会ったら頭から突っ込みたい。そんな気持ちで、それでもやはり、端末から目を離さずに。
鳴神ミサキ:念のためにネットワーク接続を切り、メモリーカードのドライブにアクセス。
鳴神ミサキ:ロックは掛かっていますか?
GM:かかっていません。いくらかのデータと、提供者のメッセージらしきテキスト。
GM:それに、写真らしき画像データがひとつ。
GM:すぐに読み出せるでしょう。
鳴神ミサキ:「ふぅん。こういう時はReadmeから見るのがテッパンだけど……」
円城 鋼:「……秀平さんから、だろうか」
鳴神ミサキ:「多分ね。よし、それじゃこっちから行こう」
鳴神ミサキ:メモ帳でファイルを開く。
GM:そこには、簡潔なあなたたちへのメッセージが記されていた。
阿久津秀平:『取り急ぎ、こちらで用意できましたデータはこの程度です』
阿久津秀平:『申し上げた通り、私は病床の彼のことはあまり知らず……知らない振りをしていましたから』
阿久津秀平:『ですが、数馬くんは彼とはある程度親しい仲でした』
阿久津秀平:『彼について調べる限り、数馬くんはきっと傷つくでしょう』
阿久津秀平:『どうか、あなたたちの支部長をよろしくお願いいたします』
鳴神ミサキ:「……これで全部かな。隠しデータとかもなさそう」プロパティを開いてあれやこれやと確認する。
鳴神ミサキ:「カズくんが傷つく、か」
円城 鋼:「……うん」 神妙な顔で、小さく頷いて。
円城 鋼:「俺は依包さんほど、秀平さんの人となりを知っているわけではないが。それでも」
円城 鋼:「あの人らしいと、思う」
円城 鋼:阿久津秀平氏から"仕事"を依頼されたとあるフリーランスが、依頼主のことを語る口調は。決して、ビジネスライクに徹するのみではなかった。
円城 鋼:─ふと、そんなことを思い出しながら。感情の乏しい表情に、僅かな悦びと、戸惑いと、不安。
鳴神ミサキ:「そうだね。思いやってくれてるのが、ちゃんと伝わってくる。……それでも」
鳴神ミサキ:「それでも……」
鳴神ミサキ:「阿久津翔、に辿り着いたなら、ぼくたちは『この先』を見なきゃ」
円城 鋼:「……ああ。そのために、あの人はこれを、俺たちに託してくれたのだから」
円城 鋼:再び、小さな頷きを、ひとつ。
鳴神ミサキ:「うん……。知らないまま、わからないまま戦って、叩き壊すこともできなくはないんだろうけど」
鳴神ミサキ:「ぼくたちはカズくんを信じてるし、カズくんもぼくたちを信じてくれてる」
鳴神ミサキ:「それを裏切るのは、ヤだからね」
鳴神ミサキ:カズくんは、ヤツの尻尾を掴めと言ったから。
鳴神ミサキ:掴んで太陽の下に引きずり出すのだって、ぼくたちの仕事だ。
円城 鋼:「そうだな。……支部長のことを、面と向かってそう呼んだことは、ないけれど」
円城 鋼:「友達を裏切ったら。俺たちは、俺たちでなくなってしまう」
鳴神ミサキ:「そうそう! ……一人なら潰れちゃうかもしれないことだって」
鳴神ミサキ:「ぼくたちは一人じゃないからね」
円城 鋼:「……うん。今の言い回しは、なかなか鳴神っぽくできたんじゃないかと思う。どうだろう」
鳴神ミサキ:「なかなかのミサキポイントだったよ。やるね、はがねちゃん」
円城 鋼:「……だから、はがねちゃんはやめてくれと」
円城 鋼:─そんな風に、いつも通りの軽口を叩きながら。
鳴神ミサキ:核心に繋がるであろう、画像を開く。
GM:それは、何の変哲もない写真だ。
GM:白い病室らしき部屋で、二人の子供が並んで写っている。
GM:一人、黒髪の少年は、今より幼いが阿久津数馬であることはすぐにわかる。
GM:もう一人、ベッドに腰掛けたままの少年は、あなたたちに見覚えはないだろう。
GM:少し癖っ毛で、痩せて顔色の白い、それでもごく当たり前の少年。
GM:しかし、このカードに入っていた以上、これだけは明らかだ。
GM:彼が阿久津翔だ。
鳴神ミサキ:「えーっと……」メモリーカード内のデータを開く。
鳴神ミサキ:「これは死亡診断書かな。……多臓器不全」
鳴神ミサキ:「依包さんから先に聞いてた通り、お葬式もちゃんとやってるね」次々とファイルを開いて確認していく。
円城 鋼:「こちらは……レセプトか?入院……いや、転院日が……死亡の、直前」
鳴神ミサキ:「……あれ?」
鳴神ミサキ:「あ、はがねちゃんなんか気付いた?」
円城 鋼:「ああ。……まるで、治療のためではなくて。そこで死ぬために転院したように見えるな、と」
円城 鋼:呼び名への反応を忘れるほど、じっ…と画面を食い入るように見つめている。
鳴神ミサキ:「それほど重篤なのに……か」
鳴神ミサキ:「しかも、転院先が大学病院とかじゃなくって扇坂クリニック、と」
円城 鋼:「……阿久津翔が、重体の子供が、自分だけで転院が出来るわけがない。手配をしたのはご両親なのだろうが……」
円城 鋼:仲間がスクロールさせる画面。流れていく文字を、必死に拾ってゆく。
鳴神ミサキ:「ご両親のデータはこっちかな。もう亡くなってるけど……」
鳴神ミサキ:「……FHと接触の疑い?」
鳴神ミサキ:ここ、とデータの一部を指す。
円城 鋼:「……ご両親が、"ホワイトハンド"本部と交渉して。それが芳しくなかった、その後……?」
円城 鋼:その少し上にあった文字列と併せて、であれば。
円城 鋼:「……鳴神。流れが、見えるか」
鳴神ミサキ:「えっと、すこし整理しよう」
鳴神ミサキ:「まず、翔くんは入院してたけど良くならなかった。UGNの医療部門にも掛け合ったけど……」
鳴神ミサキ:「断られたのか、治らなかったのか。とにかく、ダメだった」
円城 鋼:「そして、阿久津翔には。阿久津翔の両親には、頼るものがもうなかった」
円城 鋼:「……ただひとつの、例外を除いては」
鳴神ミサキ:「FH、『アネモネ』セル」
鳴神ミサキ:「翔くんは転院してすぐに亡くなった。お葬式もやった。けど」
円城 鋼:「『阿久津翔』は、いまも生きている」
鳴神ミサキ:「それは、真崎サンが持ってきたリストが証明しているね」
鳴神ミサキ:「でも、『アネモネ』のヤツらが扇坂クリニックでしていたことを考えると……」
円城 鋼:「……死を偽装された本人なのか。死者から作られた複製体なのか。もっと別の、おぞましい何かなのか」
円城 鋼:「……阿久津支部長を傷つける何かは、きっと。この闇の先にある」
鳴神ミサキ:うん、と頷いて、役割を終えたデータを閉じる。
鳴神ミサキ:「あと、少しかな。引きずり出そう」
円城 鋼:「ああ。……やり方はそれぞれ、違うけれど」
円城 鋼:「暗闇を照らすのならば。俺たちの得意分野だ」
円城 鋼:そうだろう、と。雷光を纏う少女へ。
鳴神ミサキ:そうだとも、と。熱を帯びる少年へ。
GM:現時点の協力値:19 交渉ボーナス+3 情報ボーナス+1 情報全開示
GM:残り項目
【??????】〈交渉〉9
依包緋鶴:それでは判定致しましょう
GM:どうぞ!
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+5(1d5->5)した(侵蝕率:78->83)
日寺創:がんばれ~!
GM:あがった
依包緋鶴:ヘヴィ
依包緋鶴:ダイスボーナスはいただいていく
依包緋鶴:3dx+3>=9
DoubleCross : (3R10+3[10]>=9) → 10[3,3,10]+2[2]+3 → 15 → 成功
GM:ばっちり!
依包緋鶴:意地を見せました
日寺創:さすが依包さん!
真崎朱音:流石です
GM:では、今回は以下の成果が得られました。
日寺創:では僕も入場…
GM:あ、まってまって
GM:まず開示
日寺創:あ、はい
【決意の風切羽】阿久津数馬
第10支部長・阿久津数馬の協力が得られました。
協力値1
現時点の協力値:20 交渉ボーナス+3 情報ボーナス+1
GM:協力値が20に到達し、情報を全開示しました。
GM:これにより、トリガーイベントが発生します。
GM:今回はトリガーイベントなので、既に侵蝕を振った依包さん以外何人でも登場可能です。
GM:あ、依包さんは当然登場。
依包緋鶴:ふふん
円城 鋼:では登場!
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+3(1d5->3)した(侵蝕率:61->64)
円城 鋼:よしよし。
日寺創:1d5+84
DoubleCross : (1D5+84) → 5[5]+84 → 89
日寺創:!?
依包緋鶴:急に上がる
円城 鋼:日寺くん!?
日寺創:きっとテンションが上がってる
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+1(1d5->1)した(侵蝕率:80->81)
真崎朱音:出ましょう。
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+3(1d5->3)した(侵蝕率:76->79)
鳴神ミサキ:安定して低いな!
日寺創:ミサキちゃんは低燃費!
依包緋鶴:良いこと
GM:盛り上がってきたぜ
決意の風切羽
N市 UGN第10支部・支部長室
GM:調査と協力要請をある程度終えたあなたたちは、再び支部に集合した。
GM:現状、このままではまだ人手が足りていないという状況だ。
GM:しかも、情報には謎が多い。
GM:そんなあなたたちを阿久津支部長は出迎えた。
依包緋鶴:「支部長。"ネイムレス"対策特別班、全員帰還しました」
阿久津数馬:「ああ、いろいろとご苦労」
阿久津数馬:机の上にタブレットを置き、眺めていたところだったらしい。
阿久津数馬:そこには地図と、様々なマーカーがある。
真崎朱音:「そいつは?」
阿久津数馬:「ひとつ、進捗があった」
日寺創:「進捗、ですか。」
阿久津数馬:「カラスを追っている者からデータを得て、ワーディングの効果範囲をある程度割り出した」
阿久津数馬:「まだ推測に過ぎないが、ひとつ妙なことがわかったんだ」
円城 鋼:「……妙、というと?」
阿久津数馬:地図を見せる。大小の円が第10地区内に並んでいる。
阿久津数馬:その中に、明らかに円が重なって色の濃い箇所がある。
依包緋鶴:「なるほど。集中的にワーディングを行っていると。確かこの地点には……」
阿久津数馬:「『扇坂クリニック』という病院がある」
真崎朱音:「……」
阿久津数馬:「ネイムレスの潜伏地とまでは断言できんが」
鳴神ミサキ:「出たか……」
阿久津数馬:「狙いか何かが……」
阿久津数馬:「どうした?」
鳴神ミサキ:「……あ。あ。えーと……」
円城 鋼:「…………」 阿久津支部長以外の4人。とりわけ。
真崎朱音:一度、仲間たちに視線を送る。とりわけ、第十支部の面々に。
円城 鋼:依包緋鶴と、鳴神ミサキ。その2人に、順番に視線を注ぐ。
依包緋鶴:「……」視線を受けて、手をそっと上げて。ミサキちゃんを制する。
阿久津数馬:「なんだ。報告があるなら……」
鳴神ミサキ:こくりと頷く。
真崎朱音:「こちらの調査もいくらか進展しましてね。多少の結果は出せたところです」
日寺創:「必ずしも、明るい内容とは限らないけど」
依包緋鶴:「扇坂クリニックの資料を解析したところ、入院患者リストの内容を明らかにすることができました」
真崎朱音:言葉をつないだ日寺にすっと視線を贈り、小さく目で礼をする。
阿久津数馬:「ああ、そちらでももう調査をしてたか」
阿久津数馬:「僕を誰だと思ってるんだ。暗い報告なんて聞き慣れてる」
依包緋鶴:貴方が、貴方であるからこそ。言い難いものもある。
依包緋鶴:「現在でも入院を続けている患者が一名居りまして、秀平様の協力もあってその調査も一通り済ませてきました」
阿久津数馬:「秀平? なんでだ? 顧客だったのか?」
真崎朱音:「結論から言えば、扇坂クリニックはFHの研究施設でした」
真崎朱音:「正確に言えば残党ですがね。アネモネセルの」
阿久津数馬:「……なるほど、アネモネか」
真崎朱音:「残っているただ一人の長期入院患者の名前は……」
真崎朱音:依包に一度、瞳で問いかける。 自分が口にしようか、と
依包緋鶴:「……」僅かに首を横に振り、眼を瞑ったまま息を吸う。
依包緋鶴:「数年前に亡くなったはずの、阿久津翔様です」
阿久津数馬:「……え?」
阿久津数馬:目を瞬かせる。
阿久津数馬:「何……いや、懐かしい名前だが」
依包緋鶴:「葬儀の直前に、ご両親の働きかけで扇坂クリニックへ転院させられていました」
阿久津数馬:「葬儀……そう、僕は葬式に出た」
阿久津数馬:「パパの後だった。覚えてる……」
阿久津数馬:「それが、生きてて、まだ入院してる……? FHの施設で?」
阿久津数馬:椅子の背にもたれる。
依包緋鶴:「"ネイムレス"を名乗り、アプリを広めた四方谷律はアネモネの複製体と判明しています」
依包緋鶴:「……現在の翔様が何者であるにせよ、アネモネの手が入っていることに疑念を挟む余地はありません」
阿久津数馬:「……で、あのワーディングか……」タブレットをちらりと見る。
阿久津数馬:「……顔は、見せてもらえなかったんだ」
阿久津数馬:「おかしいと思った。パパみたいな死に方ならともかく」
阿久津数馬:「……もっとちゃんと考えればよかった」
阿久津数馬:「……友達だったのに……!」
真崎朱音:遺体の偽装。ノイマンであるこの少年なら、小さな違和感に気づかれかねない、と。
真崎朱音:「阿久津支部長。1つ、質問なんですがね」
阿久津数馬:「……なんだ」弱々しい声。
真崎朱音:「討伐命令が出されたジャームが、エージェントの身内であった場合」
真崎朱音:「UGNではそのエージェントを、どう扱います?」
阿久津数馬:「……それは」
真崎朱音:「討伐任務への参加を許可するのか、しないのか」
阿久津数馬:「場合による。戦意をなくしたり、自棄になっていれば取り下げる」
阿久津数馬:「反対に、けりをつけようとする意志を重視することもあるだろう」
真崎朱音:「その規則」
真崎朱音:「支部長にも適用されると考えて良いんですかね」
阿久津数馬:「…………」
阿久津数馬:「僕は」
阿久津数馬:「自棄になっているように見えたか」
真崎朱音:「そこまでは。ただ、感情を力にできる人種と、感情で拳が鈍る人種ってのはある」
真崎朱音:「相手が相手だ。流石に支部の力を借りない、ってわけにはいかんでしょうが」
阿久津数馬:「僕は……」
真崎朱音:「例えばネイムレスの相手を他の支部に委託する、その代わり、その支部の担当地区を一時的に阿久津支部長が担当する」
阿久津数馬:「……お前」
阿久津数馬:「ずいぶんダイナミックな案を出すんだな……」
真崎朱音:「色々手段はあるでしょう。 そうしろ、と言うわけではないですが」
真崎朱音:「こうしなきゃ、とか。そういう風に考える必要はないと思うんですよね」
阿久津数馬:「……参考には、する」
円城 鋼:「……阿久津支部長。もし、迷っているなら。俺からは、ひとつだけ」
円城 鋼:ぽつりと、半ば自分に言い聞かせるように。
阿久津数馬:「なんだ、円城」
円城 鋼:「迷うなら、やりたいことをやればいい。俺は、そうした」
阿久津数馬:「やりたいこと、か」
円城 鋼:「……チルドレンとしては、あまり褒められた考え方ではないけれど」
円城 鋼:「チルドレン。支部長。UGN。……オーヴァード。そう呼ばれる以前に、俺たちは」
円城 鋼:「意思のある人間だ、阿久津支部長」
阿久津数馬:「僕の……僕のやりたいことは……」
阿久津数馬:まだ混乱しているようで、少し首を振る。
鳴神ミサキ:「カズくん」ゆっくりと近寄って。
鳴神ミサキ:彼の頬にそっと触れる。
阿久津数馬:「ひゃ」
鳴神ミサキ:「ぼくが命令を受けたとき、ぼく、言ったよね」
鳴神ミサキ:「ぼくたちは、『負け』続けてるって」
鳴神ミサキ:「こうも言った」
鳴神ミサキ:「もう、これ以上はさせないって」
阿久津数馬:「……言った」
阿久津数馬:「当然だ、と僕は答えた。覚えている」
鳴神ミサキ:「いまも、同じ気持ち? それとも、揺らいじゃった?」
阿久津数馬:「…………」
阿久津数馬:「当然だ。当然」
鳴神ミサキ:「カズくん」
阿久津数馬:「僕は、日常を脅かす全ての者に屈してはいけない」
鳴神ミサキ:今度は、その細い体をぎゅっと抱き締めて。
鳴神ミサキ:「だいじょうぶ? 無理してない?」
阿久津数馬:「……っ」
阿久津数馬:「だって」驚くことすらせずに。
阿久津数馬:「そうしたら、僕は……僕の日常だと思っていたものが」
阿久津数馬:「そうでなかったなら、じゃあ、僕は……!」
阿久津数馬:「僕は、でも」
阿久津数馬:身を離す。
鳴神ミサキ:「およ」離される。
阿久津数馬:「それでも、鳴神」代わりに、目を真っ直ぐに見つめながら。
阿久津数馬:「僕は今も、同じ気持ちだ」
阿久津数馬:「お前と、同じ」泣きそうな声で、それでも。
鳴神ミサキ:そう言い切る彼の瞳をじっと見つめ。
鳴神ミサキ:「……ぼくが、カズくんのつらいとこを少しでも肩代わりできたらなって思うけど」
鳴神ミサキ:「それはカズくんのものだから、ぼくにはどうすることもできない」
鳴神ミサキ:「でもね」
鳴神ミサキ:「一緒に悲しんだり、一緒に悩んだり、一緒に怒ったり、……一緒に笑ったり」
鳴神ミサキ:「ぼくたちは、そうやって共有することはできると思う。……それが」
鳴神ミサキ:「それこそが、ぼくたちの戦い方でしょう?」
阿久津数馬:「……ああ」
阿久津数馬:「そう、だな」
鳴神ミサキ:「でもって、同じ気持ちだって、さっき教えてくれたね」
阿久津数馬:「うん」
鳴神ミサキ:「なら、ぼくたちがそれを果たす。阿久津数馬の名のもとに」
阿久津数馬:「……うん」
鳴神ミサキ:「悲しくても、悩んでも、怒っても、……笑うときも。ぼくたちが、一緒だから」
鳴神ミサキ:「忘れないでね」
阿久津数馬:珍しく、本当に珍しく。
阿久津数馬:今にも泣きそうな顔で、へにゃりと笑って見せた。
鳴神ミサキ:対して、ふにゃっと、いつもの笑みを見せ。
鳴神ミサキ:去り際、すれ違いざまに。
鳴神ミサキ:「(秀平サンから預かったものがあるの。全部終わったら、渡すから)」
鳴神ミサキ:「(待ってて、ね?)」
鳴神ミサキ:そう囁いて、仲間たちのもとへ。
阿久津数馬:「……?」小さく頷く。
日寺創:「ふふふ。阿久津君とミサキちゃんは本当に仲良しだね」
日寺創:悪戯っ気を含んだ表情で創は声をかける。
阿久津数馬:「……仲良しか? あれ」
日寺創:「大事な友達にしか見えなかったけどなぁ‥違う?」
阿久津数馬:「……友達、か」
阿久津数馬:「友達と思ってた奴は実は生きてて、敵かもしれん」
阿久津数馬:「……代わりに僕には、周りに人が増えた」
阿久津数馬:「お前みたいに、他所から来てくれる奴もいるしな」
日寺創:「あはは。僕も含めてもらえるなんて。本当嬉しいな。」
日寺創:「…阿久津君はさ、彼…友達のお葬式の違和感に気付けなくて自分を責めていたよね?」
阿久津数馬:「……ああ」
日寺創:「それは、決して責められるようなことじゃない。」
阿久津数馬:「そうなのか?」
阿久津数馬:「僕は当時からオーヴァードだった。今程度には注意深ければ、と思うばかりだが」
日寺創:居心地の悪そうに、しかし意を決心して。
日寺創:「……友達がいなくなって、冷静でいられる人なんていないよ。大事な相手程ね。」
日寺創:「ノイマンの、利発な君でも取り乱すくらい大切な相手だったって、証拠じゃないかな」
阿久津数馬:「……ゲームを」
阿久津数馬:「一緒にやってくれたんだ。僕は強いから、向こうはなかなか勝てないのに」
阿久津数馬:「それでも、何回も」
日寺創:「…気持ちの強い子なんだね」
阿久津数馬:「負けん気が強いんだ、あいつ」
日寺創:「負けん気が強すぎだよ」
阿久津数馬:「……本当に」
阿久津数馬:「……本当に……」
阿久津数馬:「くそっ」机を軽く叩く。
日寺創:「阿久津君…」
阿久津数馬:「いろいろ考えてたら、少し腹が立ってきた」
阿久津数馬:「……お前たちのおかげで、少しは怒れるようになってきた」
日寺創:「ふふふ、なんだか阿久津君らしくなってきたね」
阿久津数馬:「確かに、お前の言う通りだ。あいつは僕の大事な友達だった」
阿久津数馬:「けど……それとはまた別に」
阿久津数馬:「今度は敵対しなきゃならないなら、僕は……」
阿久津数馬:ぐ、と手を握る。
日寺創:「友達がいなくなったら冷静でいられないのは当然…戦うとなれば、猶更。」
日寺創:真剣な表情で支部長を見る
日寺創:「それでもね。それでも君が彼と戦うことを選ぶのなら」
日寺創:「あの子の"ゲーム"を終わらせる為に、僕らを導いてくれ。」
阿久津数馬:「…………」まだ、大きく頷くことはできないが。
阿久津数馬:ぐ、と唇を噛む。目に光は戻る。
日寺創:「僕らは第十支部"ネイムレス"対策特別班で。…支部長は君だから。決めるのは阿久津君だ。」
日寺創:「昔から変わった君の、判断なら正しいと思うよ。それが君の答えだからね」
依包緋鶴:「……数馬様」
阿久津数馬:「……なんだ、依包」
依包緋鶴:「4年前は、何処も誰もが精いっぱいで」
依包緋鶴:「相手はそれに付け込んだのだから、仕方のないことです」
阿久津数馬:「……わかっては、いる」
依包緋鶴:「……だからといって、納得することなどできませんよね」
阿久津数馬:「僕は、僕にも何かできる程度の力があるとうぬぼれていたいから」
阿久津数馬:「時々、こういうことになる」
阿久津数馬:「わかってはいるんだ。でも……」
阿久津数馬:首を振る。
依包緋鶴:奪われて、無力に苛まれて。それはこの私と同じだから。
依包緋鶴:「悔悟は」
依包緋鶴:かつて上屋戸邸にて、死者への想いを強めて歪める刀と相対した時に。
依包緋鶴:彼に支えられた言葉を、そのままに返す。
依包緋鶴:「今、取り返さねばなりません」
阿久津数馬:「…………!」
阿久津数馬:目を見開く。
阿久津数馬:自分の言葉がそのままに返ってきたことに、ぽかんとした様子で。
依包緋鶴:その想いは、私と同じだから。貴方を信じられるのです。
阿久津数馬:「依包」
依包緋鶴:「ええ」
阿久津数馬:両手を差し出す。
阿久津数馬:そこに手を置けと言う顔で。
依包緋鶴:僅かに逡巡して、己の義腕に入力を施す。
依包緋鶴:神経通らぬ鉄の腕。肉の器を簡単に壊してしまう戦闘用義肢を、ゆっくりと委ねる。
阿久津数馬:その硬い手をそっと握る。
阿久津数馬:「あの時も、今も」
阿久津数馬:「お前が傍にいてくれてよかったと思っている」
阿久津数馬:「そうだな。僕は……取り返さなきゃならない。相手がどうなっていようとも」
阿久津数馬:「お前たちがいるから、きっとできる」
依包緋鶴:「……っ」誤作動を起こさぬよう、律しながら顔を歪める。
阿久津数馬:そっと手を放す。負担をかけないように。
依包緋鶴:自ら選んだ鉄の身を、今ほど嘆いたことはない。
依包緋鶴:それでも、だから出来ることはあるのだから。
依包緋鶴:「では、数馬様」
依包緋鶴:「腹を据えたのであれば、私共に」
依包緋鶴:「貴方の代理人(エージェント)に、檄を与えてください」
阿久津数馬:「……ああ」
依包緋鶴:貴方の熱を、共有させてくださいと。改めて懇願する。
阿久津数馬:口を開きかけた、その時。
GM:机の上のタブレットに、通信の着信マークが出る。
GM:アカウント名は不明だが、アイコンはカラスのマーク。
阿久津数馬:「!」
阿久津数馬:「……奴、か」
阿久津数馬:「頼む、少し……一人で話させてくれ」
阿久津数馬:「周りにはいろ。僕に何かあれば容赦なく殴れ」
阿久津数馬:「……僕が揺れたら、その時も」
依包緋鶴:「最速で打ち抜きます。どうかさせないでくださいね」
阿久津数馬:「痛そうだからな……」
鳴神ミサキ:「電気ショックもあるよー」バチリ、と体表を紫電が走る。
真崎朱音:「請けおった。好きにやりな」
阿久津数馬:言いながら、画面をタップする。
円城 鋼:「熱いのが好みであれば言ってくれ」
円城 鋼:釣られて、真顔で冗談めいた言葉を漏らす。
日寺創:「僕まで入っちゃったら大変なことになりそうだね」
日寺創:軽く、苦笑しつつ
阿久津数馬:「……お手柔らかに頼む……」
?????:『やあ』
?????:『この間は遊んでくれてありがとう。楽しかったよ』
阿久津数馬:「……まず名乗れ」
ネイムレス:『僕はネイムレス。知ってるでしょ?』
阿久津数馬:「お前は……」
阿久津数馬:《プロファイリング》
阿久津数馬:「いや、お前は」
阿久津数馬:「阿久津翔。そうだな」
阿久津数馬:「声が違っててもわかる。もっと早く気づくべきだった」
阿久津数馬:「話し方も、文面も、ゲームの時の癖も、全部昔のままだ」
ネイムレス:『…………』合成音声は、はい、ともいいえ、とも言わず。
ネイムレス:『ねえ、数馬くん。僕のとこに来てよ』
阿久津数馬:「……何?」
ネイムレス:『ちょっと遊びに、とかじゃないよ。僕と組もう』
ネイムレス:『どうせ君ら失敗するし、そしたら支部長も良くて引責辞任だよ』
ネイムレス:『その前に、全部捨てて僕のとこに来てよ』
阿久津数馬:「……は」声が、震えた。
阿久津数馬:「話にならんな」強く、力を込めて。
阿久津数馬:「これまでの僕を見ていて、よくそういう提案を出せる」
阿久津数馬:「プレゼンはもっと練ってからにしろ」
ネイムレス:『うん、見てた。数馬くんは、街が大事なんだよね』
ネイムレス:『……今回僕が使った技術のデータを、全部他所のセルに流す』
阿久津数馬:「な」
ネイムレス:『僕は基本、数馬くんと遊んでいられればいいんだけど、他はそうでもないでしょ?』
ネイムレス:『ワーディングなんてみんな使える。きっともっと大変なことになるだろうね』
ネイムレス:『僕、一応結構顔が広いんだよ。知ってるでしょ?』
阿久津数馬:「……僕が、そちらに行けば……?」
ネイムレス:『もちろん、止めてあげる』
阿久津数馬:ゆっくりと顔を上げる。
阿久津数馬:あなたたちの顔を見回す。
阿久津数馬:安心しろ、と言うように。
阿久津数馬:「即答はできない。ただ、せめて顔を合わせて話せないのか?」
ネイムレス:『来てくれるの!?』一瞬、無機質な合成音声が、跳ねるように感情を見せた、ように聞こえた。
阿久津数馬:「場所は」
ネイムレス:『もう知ってるくせに』
ネイムレス:『君たちが握ってる、その場所だよ。なんか余計なことまで知られてたけど』
阿久津数馬:「……扇坂クリニック」
ネイムレス:『まあ、数馬くんが来てくれるならなんでもいいや』
ネイムレス:『これは、僕の最後のゲームだから』
ネイムレス:『そこで待ってる。じゃあね』
GM:ふつり、と一方的に、通信は切られた。
阿久津数馬:「…………」ふう、と息を吐く。
阿久津数馬:「勝手なことばっかり言う。だが場所は確定できた」
真崎朱音:「……多分、さっきの提案。本気でしたね、あいつ」
阿久津数馬:「ああ」
円城 鋼:「まるで、友人を遊びに誘うような言い方だった」
阿久津数馬:「……そこにも思惑があるのかどうか、何もわからんが」
阿久津数馬:「僕は、向かわないつもりだ」まっすぐに、皆を見て。
阿久津数馬:「やるべきことが……いや。やりたいことがある」
阿久津数馬:「街を守る。空から指揮をして、カラスを一網打尽にする」
阿久津数馬:「代わりに、お前らがクリニックに向かえ。戦闘は避けられないだろうが」
鳴神ミサキ:「そのためのぼくたちだよ」
鳴神ミサキ:“ネイムレス”対策特別班ですから、と胸を張る。
阿久津数馬:「ああ」
円城 鋼:「……避けられないであろうものが、もうひとつある」
円城 鋼:「"リングテイル"四方屋律」
円城 鋼:"名無し"ではなかった彼女の名を口にする。
真崎朱音:「ネイムレスを名乗っていたあの子か。 ……操られているのか、本人の意思なのか」
真崎朱音:「いずれにせよ、激突は避けられんだろうな」
日寺創:「四方谷さん…あの子はきっと今、凄い不安定な状態だと思う」
日寺創:自分もそうだったから
日寺創:「だから、できれば良いんだ。あの子を助けたい…止めてあげたいと僕は思う」
日寺創:「奪われているから奪おうとしているのだとしたら」
日寺創:「それを止められるのはきっと、何かを与えることだと思うから。」
日寺創:「騙された先でも助けてくれる人はいるって…教えてあげたい」
鳴神ミサキ:「さっきはがねちゃんが言ったでしょ。『やりたいことをやればいい』って」
鳴神ミサキ:「ぼくたちは戦闘要員だけど、壊すばかりじゃないよ。それだけじゃ守れないものがあるって、知ってるから」
真崎朱音:「そうそ。やりたいことやる、それが一番だ」
円城 鋼:「誰かを助けたいと願う者がいるなら。俺たちは、その願いを助けたい」
円城 鋼:「俺が背負う星は。そのための、力だ」
依包緋鶴:「顔を見て、語らって。名前を知って、居所も分かったのです」
依包緋鶴:「あとは手を伸ばすだけ。一緒に参りましょう」
真崎朱音:「話したいことがあるなら好きにやってきな。邪魔するヤツの方は、まあなんとかするさ」
鳴神ミサキ:「ぼくたちはチーム! だからね」ひひひ、と笑う。
真崎朱音:「プレイヤー気取りだろうと、盤面で語らう邪魔はさせんさ」
日寺創:「…僕も偶に言われるけど、みんなもあれだな」
日寺創:「…お人好し。大好きだよ、みんな!」
真崎朱音:「うーん、そういうのは女子に言われたほうが嬉しいんだがなあ!」
真崎朱音:「……ま、こういうのも悪くねえか」
阿久津数馬:「……指令を出す前に」
阿久津数馬:「これは個人的な依頼に近いものだが、どうしても気にかかることがある」
依包緋鶴:「なんなりと」
阿久津数馬:「ひとつは、今ネイムレスは……阿久津翔はどういう状態なのか、確かめてもらいたい」
阿久津数馬:「元の本人が……ジャーム化したのか。それとも四方谷律と同じく複製された存在なのか」
阿久津数馬:「それから、もうひとつ。これは杞憂で終わればいいが」
真崎朱音:「悪い予測ですか?」
阿久津数馬:「本当に奴の計画は、街を機能停止させることが主目的なのか」
阿久津数馬:「どうも気にかかる。奴は、こちらを誘い込んでいるようにも見えるんだ」
阿久津数馬:「僕を誘ったのも、どこまで本気なのか……」
阿久津数馬:「多分、これは実際に深入りせねばわからないことだと思う」
真崎朱音:「……確かに。なんだろうな、奴の計画にしては」
真崎朱音:「遊び気分、みたいなのが少ないような……」
阿久津数馬:「『最後のゲーム』と言ったんだったな」
阿久津数馬:「……どのようなものであれ、それを止めてくれ」
円城 鋼:「……分かった。止めて、そして」
円城 鋼:「見届けたものを、阿久津数馬。君に、全て伝える」
阿久津数馬:「頼んだ。僕は、お前らを信じる」
鳴神ミサキ:「なら、こたえないとね」
真崎朱音:「お任せを。依頼と信頼にははきっちり応えてみせましょう」
真崎朱音:「なにせおれが居れば百人力、だそうだから。なあ、ミサキちゃん!」
鳴神ミサキ:「そうだとも。もちろんぼくもね。そして、百人力がここには五人、いるわけさ」
依包緋鶴:「数馬様もどうかご無事で……悔いの無きようにいってらしてくださいね」
日寺創:「ミサキちゃんからそう言ってもらえると僕もうれしいなぁ!」
日寺創:「…阿久津君の思い、受け取ったよ。」
日寺創:「君の友達にこれ以上の悪事は侵させない。」
日寺創:「その信頼に応えるよ」
阿久津数馬:一度目を閉じ、そして開ける。
阿久津数馬:「ネイムレス対策特別班に指令を」
阿久津数馬:「任務は緊急警戒対象であるジャーム"ネイムレス"の処分、あるいは凍結のための捕縛」
阿久津数馬:「詳細は現場の判断に任せる」
阿久津数馬:「『楽園の十三人』のその一画、今度こそ」
阿久津数馬:「止めろ。お前たちの手で!」
GM:このシーンは長かったので、なんとロイス購入タイムが3回も用意されています。
真崎朱音:すごい!
日寺創:すご~い!
鳴神ミサキ:やったー!
依包緋鶴:すごいねえ
GM:たくさんロイスを取るんだよー(7個までです)
円城 鋼:わあい。
依包緋鶴:友人:真崎朱音/P信頼〇:N恥辱 で6枠目を取得。残りは保留
真崎朱音:ロイス 依包緋鶴 ○P信頼/N不安
真崎朱音:七枠目保留
真崎朱音:友人!
円城 鋼:ロイス、日寺創に「■連帯感/不快感」にて取得、7枠目保留!
真崎朱音:さて、円城君のボデマは他の人に任せて
真崎朱音:万一のときのために対空ミサイルを買っておきますか
真崎朱音:じゃ、ミサイルでも打ち込んでやるか。購入
真崎朱音:2DX+6+0@10>=18 調達
DoubleCross : (2R10+6+0[10]>=18) → 9[8,9]+6 → 15 → 失敗
依包緋鶴:真崎えもん……
真崎朱音:お、3!
円城 鋼:お、では!
真崎朱音:頼む!
円城 鋼:バディムーヴで+3!
依包緋鶴:3dx+1>=18 調達1R目は対空ミサイル
DoubleCross : (3R10+1[10]>=18) → 6[1,4,6]+1 → 7 → 失敗
真崎朱音:ありがとう!ちょうど購入成功!
日寺創:うおー
真崎朱音:まずはミサキちゃんに渡しておきます
鳴神ミサキ:わぁい!91式携帯地対空誘導弾,
依包緋鶴:セーフ
鳴神ミサキ:またの名をSAM-2!
真崎朱音:凄い物騒な名前ついてる
真崎朱音:ガチじゃん!
円城 鋼:なんてものを調達したんや
真崎朱音:バディムーブの回数がややこしいから1順ずつやってきます
真崎朱音:か
日寺創:ガチだ~!
依包緋鶴:ですね
GM:ゆっくりおやり
日寺創:ロイス ネイムレス を四方谷律 〇好敵手/懐旧 に変更
日寺創:自己紹介じゃネイムレスだったけど正体割れてたからね
真崎朱音:認識……
GM:了解です
日寺創:ロイス取得 円城 鋼 〇連帯感/(かっこ悪い所見せたくないので)心配
円城 鋼:っと、調達はまず自前でボデマチャレンジ!
円城 鋼:3dx>=12
DoubleCross : (3R10[10]>=12) → 6[1,1,6] → 6 → 失敗
円城 鋼:失敗、1巡目は以上!
日寺創:調達!ウェポンケース!
日寺創:3dx>=18
DoubleCross : (3R10[10]>=18) → 7[5,5,7] → 7 → 失敗
日寺創:やっぱり買うには高いよね
真崎朱音:流石に厳しい
依包緋鶴:オーダーメイド品なんだろうな
鳴神ミサキ:お買い物1回目、UGNボディアーマー
鳴神ミサキ:3dx+3>=12
DoubleCross : (3R10+3[10]>=12) → 9[3,6,9]+3 → 12 → 成功
真崎朱音:えらい!
依包緋鶴:えらい!
円城 鋼:有能!
鳴神ミサキ:一発!はがねちゃんに着せてあげよう
真崎朱音:これで購入一巡目は終わりましたね
依包緋鶴:世界は二巡目
円城 鋼:ありがとう、ありがとう!
日寺創:有能~
依包緋鶴:3dx+1>=18 調達2R目も対空ミサイル
DoubleCross : (3R10+1[10]>=18) → 5[1,3,5]+1 → 6 → 失敗
依包緋鶴:ますます遠のく
真崎朱音:じゃ、ミサイルでも打ち込んでやるか(二度目)
真崎朱音:2DX+6+0@10>=18 調達
DoubleCross : (2R10+6+0[10]>=18) → 4[3,4]+6 → 10 → 失敗
真崎朱音:んー、バディムもらえますか!
鳴神ミサキ:《バディムーヴ》どうぞー!
真崎朱音:ありがとうございます!財産点5点さらに突っ込んで購入
真崎朱音:真崎朱音の財産点を-5した(財産点:10->5)
鳴神ミサキ:ぼくもミサイルを買いに行きます
依包緋鶴:ひぃっ
真崎朱音:あ、ミサキちゃん
真崎朱音:これで多分ミサイルは足りたと思います
日寺創:ミサイルがいっぱいある…
鳴神ミサキ:あ、そうだ!
鳴神ミサキ:良かったー
真崎朱音:今私が買ったやつは依包さんに渡します
依包緋鶴:今日はミサイルパーティよ
依包緋鶴:ギャーッ真崎さん好みに改造されてしまう
真崎朱音:フラガラッハ(ミサイルの姿)どうぞ
依包緋鶴:ありがとうございます……
鳴神ミサキ:ではシルバーハンマーかな。
鳴神ミサキ:3dx+3>=20
DoubleCross : (3R10+3[10]>=20) → 6[2,4,6]+3 → 9 → 失敗
鳴神ミサキ:ちょっと遠いな!失敗しておきましょう
日寺創:ウェポンケースチャレンジ
日寺創:3dx>=18
DoubleCross : (3R10[10]>=18) → 9[6,7,9] → 9 → 失敗
真崎朱音:バデム込でもこれは遠いか
円城 鋼:財産点込みでもキツそうですね…。
日寺創:まだ二回目だから…
円城 鋼:こちらもワンチャンウェポンケースチャレンジ。
円城 鋼:3dx>=18
DoubleCross : (3R10[10]>=18) → 5[1,2,5] → 5 → 失敗
円城 鋼:買い物は駄目駄目だ!
真崎朱音:二巡目終わり!3巡目行きましょう
依包緋鶴:3dx+1>=18 ウェポンケース
DoubleCross : (3R10+1[10]>=18) → 9[4,7,9]+1 → 10 → 失敗
真崎朱音:手配師を使用してシルバーハンマー狙います!
真崎朱音:5DX+6+0@10>=20 調達
DoubleCross : (5R10+6+0[10]>=20) → 9[1,2,2,9,9]+6 → 15 → 失敗
真崎朱音:財産5点投げてピッタリ!
鳴神ミサキ:買い物上手すぎる!
真崎朱音:真崎朱音の財産点を-5した(財産点:5->0)
円城 鋼:ヒュー!
依包緋鶴:さすが
円城 鋼:しかもぴったりだ。
日寺創:流石~!
鳴神ミサキ:では3回目もシルバーハンマー
鳴神ミサキ:3dx+3>=20
DoubleCross : (3R10+3[10]>=20) → 9[4,4,9]+3 → 12 → 失敗
鳴神ミサキ:はがねちゃん!ぼくにパワーを!
円城 鋼:受け取れ…!(支部の在庫ちょろまかしパワー)(事務員の手助けつき)
円城 鋼:ミサキちゃんにバディムーヴ!
鳴神ミサキ:やったー!ここに財産5点で成功!
日寺創:これがバディムー!友情の力!
鳴神ミサキ:で、このおクスリは……
GM:どんどん成功しとる
真崎朱音:私は持ってるから円城君かな?
円城 鋼:いただけるならありがたい!(フレイムタンで下がる攻撃力の補填用)
鳴神ミサキ:どうぞ!
円城 鋼:わあい!
円城 鋼:そしてこちらはラストも、ワンチャン狙いのウェポンケースチャレンジ。
円城 鋼:3dx>=18
DoubleCross : (3R10[10]>=18) → 5[2,2,5] → 5 → 失敗
円城 鋼:ほんと調達は駄目だった!
日寺創:ありがとう円城君
日寺創:三度目のウェポンケースチャレンジ!
日寺創:3dx>=18
DoubleCross : (3R10[10]>=18) → 10[2,3,10]+7[7] → 17 → 失敗
真崎朱音:お、これなら!
日寺創:うおー
真崎朱音:ミサキちゃん!
鳴神ミサキ:《バディムーヴ》!どうぞ!
円城 鋼:おお…!
真崎朱音:やったぜ!
日寺創:これで20!ウェポンケース入手しました!
GM:やりおる……
鳴神ミサキ:で、最後にロイス。
日寺創:ありがとありがと!
真崎朱音:ウェポンケースアームドスーツ仲間ができた
日寺創:仲間だぜ
鳴神ミサキ:“ネイムレス”対策特別班に ●連帯感/みんなお人好し で取得!これで6枠。
依包緋鶴:武装が充実
鳴神ミサキ:ロイス・ファイナル・枠は空けておきます!
鳴神ミサキ:こちら、処理は以上!
真崎朱音:私も以上!
円城 鋼:こちらも完了!
依包緋鶴:以上!
日寺創:以上!
マスターシーン 最後のゲームをしよう
GM:白い病室。以前は医療機器が並べられていたが、今はほぼ片付けられている。
GM:主の『病気が治って』必要がなくなったからだ。
GM:代わりにいくらかの日用品があるが、年頃の少女の部屋にしては殺風景だった。
リングテイル:「…………」
リングテイル:鏡を見つめる。黒髪の少女がそこにいる。
リングテイル:「……やっぱりなんか、変な感じがする」
リングテイル:呟いた声には甘い響きが宿る。それだけは自分のものという気がした。
ネイムレス:『調子はどう? "リングテイル"』合成音声の通信が聞こえる。隣の部屋からのものだ。
リングテイル:「わかんない。その名前もあんまり自分って感じがしない」
ネイムレス:『つけられたばっかりだもんね! じゃあ"四方谷律"は?』
リングテイル:「そう呼ばれてたのは少し覚えてるけど、もっとうーん、って感じ」
リングテイル:「まずは元の暮らしに溶け込め、って言われたのも、よくわかんない」
リングテイル:「わたし、誰なんだろう……」
リングテイル:ベッドの上で、膝を抱える。複製体として再生されたばかりの彼女は、まだ不安定だった。
ネイムレス:『それならさ』
リングテイル:だから。
ネイムレス:『いっそ、名無しになってみる?』
リングテイル:その機械じみた声は、力を得た彼女自身の声より、よほど甘やかに聞こえた。
リングテイル:「なあに、それ」
ネイムレス:『僕の代わりに外で動いて……UGNの人たちをごまかしてほしいんだ』
ネイムレス:『面白いものも見られると思うよ。街とか人がぶっ壊れたり』
ネイムレス:『僕はね、弱い者の味方。勝てない人たちを助けてあげるの』
ネイムレス:『そのために必要なことなんだ』
リングテイル:「……へえ」
リングテイル:「いいよ。やることもないし。付き合ってあげる」
ネイムレス:『やったね!』
ネイムレス:『よし、じゃあ、今日から君は"ネイムレス"』
ネイムレス:『僕とお揃い。よろしくね』
リングテイル:「うん。よろしく」
リングテイル:携帯端末の画面に指先を触れる。彼女が頼れる者は、この姿も名もない相手だけだった。
リングテイル:「僕はネイムレス」
リングテイル:「これでいい?」
ネイムレス:『上出来!』
GM:ふたつの声は笑った。まるで、いたずらを仕掛ける前の子供のように。
ネイムレス:『じゃあ、さっそくだけど結構難しいお仕事』
ネイムレス:『UGNにバレないけど、ちょっとバレるくらいに動いてほしいんだよね』
ネイムレス:『頼むよ。僕の『最後のゲーム』だから』
リングテイル:「……最後」
GM:現在。
N市 第10地区・扇坂クリニック前
GM:広い道路、けたたましく鳴くカラスに囲まれながら、彼女は呟く。
リングテイル:「やってみる。だって君は」
リングテイル:「僕に、初めてやるべきことを教えてくれたんだから」
クライマックス 名もなき鳥は歌を歌い
GM:全員登場。侵蝕を上げてください。
GM:今度は1d10!
日寺創:1d10+89
DoubleCross : (1D10+89) → 1[1]+89 → 90
GM:ここにきて!
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+9(1d10->9)した(侵蝕率:83->92)
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:81->89)
GM:こっちは高い
日寺創:頑張った…
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+7(1d10->7)した(侵蝕率:79->86)
鳴神ミサキ:うおーっ
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+8(1d10->8)した(侵蝕率:64->72)
円城 鋼:ぬぅーッ!
GM:上がった
GM:指令を受けたあなたたちは、扇坂クリニックに向かっていた。
GM:大通りから少し脇の道端に、その病院はある。
GM:しかし、静かなはずの道には異変がひとつ。
カラス:「…………」
GM:カラスの数が、多い。
GM:皆、首輪をつけている。
GM:そして、あなたたちはその中に一人の少女を見つける。
リングテイル:「……あ、来た」
リングテイル:「阿久津数馬は? いる?」
依包緋鶴:「いいえ、ここには居りません。他に行くべきところがありましたので」
リングテイル:「……やっぱり」
真崎朱音:「行きたいところ、でもあったねえ」
円城 鋼:「ああ。それを為すと、彼自身がそう決めたことを為しに行った」
リングテイル:「あの子、五分五分だって言ってたけど。そんなわけないじゃんね」カラスに声をかける。
リングテイル:「でも、僕はここを守らなきゃならないから」
リングテイル:「阿久津数馬がいないなら、通さない。そういう門番役」
日寺創:「そっか。そこを譲る気はないんだね。”リングテイル”」
リングテイル:「……日寺くん」あなたを名前で呼ぶ。
リングテイル:「君に言われたこと、ちょっと難しかった」
リングテイル:「わたしはわたし、そう考えるのには、まだいろいろ足りないみたい」
リングテイル:「だから、ネイムレスにもらった役割は、果たすよ」
日寺創:「…君がそう思うのなら」
日寺創:「僕はその言葉に、応える。」
リングテイル:「『ゲームには、対戦相手が必要なんだ』」
リングテイル:「『じゃないと、楽しくないじゃない?』」
リングテイル:「こういうことかな」首を傾げている。
鳴神ミサキ:「……よくない影響ばかり受けちゃって、まあ」
鳴神ミサキ:「命が懸かったら、それはもうゲームじゃ済まない」
鳴神ミサキ:「……取り返しは、つかないんだ。それを誰も、彼にも、きみにも、教えてくれなかったんだな」
日寺創:「"ネイムレス"はゲームが好きみたいだけど。」
日寺創:「優秀なエージェント。君流に言えばプレイヤーかな。」
日寺創:「その条件は何だと思う?」”リングテイル”の言葉に少しむすっとしている
リングテイル:「? えっと、強いこと?」言いながらも自信はなさげだ。
日寺創:「あははは…それはそれで、正しいな」
日寺創:「これは僕なりの考えだけど、本当単純でね。」
日寺創:「『みんなに勇気を与えられれば良い』」
リングテイル:「勇気……?」
リングテイル:怪訝そうな顔をしている。
リングテイル:「みんなに、なのか。チーム戦なんだね」
日寺創:「誰よりも前線で戦うんだ、逃げる時も仲間を逃がしてからってね。」
日寺創:「これさえできていれば…」
日寺創:「弱くても ヘラヘラしてても 泣き虫でも」
日寺創:「…紛いものの自己しか持たない、勇気はおろか心無き"頭無し《アケファロス》"でも構わない」
日寺創:「少なくとも、前線で戦う人間…プレイヤーにとってはこれが答えだ。」
リングテイル:「……君は」
リングテイル:「それが、君の定義する君なんだ」
日寺創:「うん、そう在りたいと思っているよ。」
日寺創:「そしてその中には勿論…助けたい人を助ける、というのも含まれている」
日寺創:「僕と同様、自己を喪失した君や…あるいは”彼”のようなね」
リングテイル:「……君を僕が定義しようか」
日寺創:「戦うことになるとしても、それは覚えて欲しいなぁって。」
日寺創:「?どんなふうに?」
リングテイル:「変な奴。お節介。余計なこと言いの……優しい奴」
リングテイル:「最初に会ったのが君なら、もっと違ってたかも」
リングテイル:「でも、『僕はネイムレス』」
リングテイル:「戦うのは絶対。そう言われてるから」
日寺創:「…どうなっても知らないぞ」
リングテイル:「そっちこそ」軽く舌を出す。
日寺創:「負けないし、僕が勝つからな…このエージェント、"頭無し《アケファロス》"が。」
日寺創:血液の刃を形成し、切っ先を彼女に向け宣言する
リングテイル:「勝つのは……ネイムレスだよ!」奇妙に甘い声で相対する。
真崎朱音:「日寺君」
真崎朱音:「まだ、与える気はあるかい?」
真崎朱音:「彼女に教えたいと思ってるか?」
日寺創:「…あたりまえさ」
日寺創:「このままでいいなんて、思ってない!」
真崎朱音:「オーケー。依頼1つ追加だ。お代は第4につけとくぜ」
真崎朱音:抜き払った機械剣を左手に構え、その身に鎧を纏う。
真崎朱音:「それと個人的な感想を1つ」
真崎朱音:「本物も偽物も俺にはわからんが」
真崎朱音:「格好いいぜ、お前さん」
日寺創:「えっ…。真崎さんったらもう、褒めても何も出ないんだからね!」
円城 鋼:「ならば。……ヒーローに、俺からひとつだけアドバイスを」
円城 鋼:「手を伸ばせ。伸ばし続けろ。何を言われようとも、諦めるな。そうすれば、きっとその手は」
円城 鋼:己の胸元に輝く、耐熱合金製のペンダント。"折り畳まれ"たそれを、ぐっと握り込む。
円城 鋼:「星々すらも、掴めるだろう。……これは、例え話や比喩じゃない」
円城 鋼:ペンダントの内側から、質量が展開されてゆく。柄が、鍔が、鉄塊のような刀身が。
円城 鋼:「─星を掴んだ男からの、心からのエールだ」
円城 鋼:さらさらと、無限に灰を零しながら赤熱する大剣が。その手にあった。
日寺創:「すごい応援をもらっちゃったな…。無論、手を伸ばすよ」
日寺創:「でも今のでもっと伸ばせるようになった…!」
鳴神ミサキ:「いいじゃんいいじゃん」
鳴神ミサキ:「『無い』なら、足りないなら。これから足していくことはできる。それがひとの形を作ることだってある」
鳴神ミサキ:「ぼくもこれで『足りない』ヤツだったから、経験談というやつさ」
鳴神ミサキ:助けたいんでしょ、と日寺サンの肩をパシンと叩く。
鳴神ミサキ:「だから、そこは知っとこうよ。どうなっても知らないなんて、きみが一番、思ってないでしょ」
鳴神ミサキ:パリパリと音を上げ、少女から紫電が迸る。臨戦態勢に入った合図だ。
日寺創:「ふふふ。ミサキちゃんはなんでもお見通しだな…」
依包緋鶴:「では皆さん。遊戯盤を畳むと致しましょう」
依包緋鶴:硬い靴音立てながら、前に出て。構える。
依包緋鶴:「話をするには、不要な距離ですから」
GM:戦闘開始です。
GM:まずエンゲージは以下の通り。
[カラス1-3]-2m-[カラス4・リングテイル・カラス5]-2m-[カラス6-8]
|
5m
|
[日寺・鳴神・円城・真崎・依包]
GM:カラス1-8は全て同じデータです。
GM:そして衝動判定。カラスたちから、不吉な空気の漂うワーディングの気配!
GM:意志で目標値9の判定をお願いします。
GM:侵蝕も上げてください。
真崎朱音:6DX+2+0@10>=9 意思
DoubleCross : (6R10+2+0[10]>=9) → 9[3,3,3,4,6,9]+2 → 11 → 成功
真崎朱音:成功!侵食を上げます
鳴神ミサキ:3dx+4+2>=9
DoubleCross : (3R10+4+2[10]>=9) → 9[5,5,9]+6 → 15 → 成功
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+16(2d10->7,9)した(侵蝕率:86->102)
真崎朱音:えらい上がっちゃった
依包緋鶴:11dx+5>=9
DoubleCross : (11R10+5[10]>=9) → 9[3,4,4,5,5,5,6,7,8,9,9]+5 → 14 → 成功
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2(2d10->1,1)した(侵蝕率:89->91)
日寺創:3dx>=9
DoubleCross : (3R10[10]>=9) → 9[4,9,9] → 9 → 成功
日寺創:いい
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+12(2d10->2,10)した(侵蝕率:92->104)
鳴神ミサキ:全然上がらないw
GM:ミサキちゃんすごいな
依包緋鶴:すごい!
円城 鋼:うす!DB込みでダイス2個、スティールマインドで+2個、技能4、思い出の一品で+1の…
円城 鋼:4dx+4+1
DoubleCross : (4R10+4+1[10]) → 8[1,4,7,8]+5 → 13
日寺創:すご~!
円城 鋼:成功、そして
日寺創:円城君もよかった~!
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+4(2d10->3,1)した(侵蝕率:72->76)
日寺創:2d10+90
DoubleCross : (2D10+90) → 8[6,2]+90 → 98
円城 鋼:よし!
GM:円城くんもだいぶ低い
GM:では戦闘に移行します。
■セットアップ■
GM:宣言あればどうぞ!
依包緋鶴:なし
鳴神ミサキ:なし!
真崎朱音:<螺旋の悪魔>+<原初の黄:ソードマスター> コンボ:Stand by
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+6した(侵蝕率:102->108)
円城 鋼:こちらは無し!
真崎朱音:ウロボロスのエフェクトを使用した攻撃のダメージ+24、決闘者の剣による攻撃の命中達成値+18、暴走を受けます
リングテイル:《限界突破》《援護の風》の使用回数をラウンド2回に。
カラス:なし
日寺創:なし!
■イニシアチブ■
GM:では行動値通り9の依包さんからどうぞ。
依包緋鶴:《マグネットムーブ》でリングテイルをこちらのエンゲージに引き寄せます。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+3した(侵蝕率:104->107)
鳴神ミサキ:おいでおいで~
リングテイル:ぬっ
真崎朱音:距離はいらないからね
日寺創:おいで~
リングテイル:引き寄せられます。
依包緋鶴:マグネットパワーON!
日寺創:きなはれきなはれ
依包緋鶴:マイナーで《ポルターガイスト》対空ミサイルを破壊してシーン中攻撃力+15。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+4した(侵蝕率:107->111)
依包緋鶴:メジャーでコンボ【鉄拳】《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》でリングテイルへ、アームバンカーによる攻撃。
GM:判定どうぞ
依包緋鶴:12dx7
DoubleCross : (12R10[7]) → 10[2,2,3,3,4,4,5,6,6,7,8,9]+10[1,3,9]+10[7]+4[4] → 34
リングテイル:ドッジ
真崎朱音:良い出目!
リングテイル:4dx=>34
DoubleCross : (4R10[10]>=34) → 8[4,6,8,8] → 8 → 失敗
リングテイル:ダメージを
依包緋鶴:40+4d10 装甲有効、当たれば硬直
DoubleCross : (40+4D10) → 40+18[4,3,7,4] → 58
カラス:《子羊の歌》そのダメージを自分に適用
カラス:カラス1が代わりにそれを引き受けます。
鳴神ミサキ:なっばっ
依包緋鶴:カラス!
真崎朱音:げーっ!厄介なエフェクトを!
カラス:そしてそのダメージは落ちる!
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+4した(侵蝕率:111->115)
日寺創:厄介だぜ!
円城 鋼:け、献身的!
カラス:カラス残り7体です。
依包緋鶴:「それではまずは、露払いを」素早く踏み込みながら、義腕を大きく振りかぶる。
リングテイル:「……!」
依包緋鶴:バリバリとたっぷりと充電した雷光が腕から迸り、周囲のカラスが近づけぬように遠ざけんとする。
カラス:そこに、一羽のカラスが雷光をものともせず、盲目的な速度で突っ込んでくる!
依包緋鶴:「ふむ」
依包緋鶴:俊敏な動作でカラスを叩き落とし、雷電で装置を焼き切る。
リングテイル:「……こいつらは、そういうユニットだから」
リングテイル:「って、あの子が言ってた。僕を最初に守るんだって」
依包緋鶴:「子どもを叱る。散らかした物を片付ける」
依包緋鶴:「それにやりたい事の段取りをつけるのも、大人の仕事ですかね。真崎さん」
真崎朱音:「そう言われちゃあ、仕事しなきゃですねえ」
真崎朱音:「報酬は前払いで受け取ってますから」
GM:では次は9で同値でしたね、ごめんねミサキちゃん。
鳴神ミサキ:だいじょうぶ!
鳴神ミサキ:ここは……決断的待機かな!
GM:ほほう
GM:よろしいでしょう。では8の真崎さん!
真崎朱音:ここはおれも待機しましょう。力を溜めます
GM:みんな待つなー!
GM:ではさらに7の日寺くん!
日寺創:はーい!
日寺創:マイナー コンボ『歌え"ランディシ"』
日寺創:赫い剣lv1+オリジン:ヒューマンlv1
日寺創:HPを−2し、全達成値を+1!使用後侵蝕100を越えてレベルが上がるので即+2になります
日寺創:メジャー コンボ:『疑似領域』
日寺創:コンセ:EX+貪欲なる拳+ブレインハック+伸縮腕+怒涛の大蛇!
日寺創:合計侵蝕+21
日寺創:シーン憎悪を行います。
GM:こわ……判定をどうぞ
日寺創:10dx7+6
DoubleCross : (10R10+6[7]) → 10[1,2,3,4,6,8,9,9,10,10]+10[3,3,4,5,7]+2[2]+6 → 28
鳴神ミサキ:《バディムーヴ》
鳴神ミサキ:その達成値に+3!
日寺創:28+3!これで31です
GM:ぐぬぬ、あ、対象は敵全体ですね?
日寺創:勿論!
リングテイル:ではドッジ!
リングテイル:4dx=>28
DoubleCross : (4R10[10]>=28) → 10[5,8,9,10]+3[3] → 13 → 失敗
リングテイル:まわった
リングテイル:しかし無理
カラス:《魔人の盾》を使用してガード!
日寺創:ぐぬー!
真崎朱音:げ、かなり硬いぞ!
GM:あ、ちょっとまってね
真崎朱音:あ、はい!
GM:憎悪の対象を聞いてなかった
日寺創:憎悪対象は"自分自身"で…
真崎朱音:あっ待って
日寺創:はい
日寺創:憎悪対象を"リングテイル"に変更!
GM:了解です!
GM:こちらのリアクションは上記通り
GM:ダメージをどうぞ
日寺創:オートでアームドスーツ装着!
日寺創:4d10+13
DoubleCross : (4D10+13) → 19[10,2,2,5]+13 → 32
日寺創:ボーダーかな
カラス:まず、カラス2が《子羊の歌》リングテイルのダメージを自分に適用、死亡。
カラス:カラス3-8はまだ生きています
日寺創:カラスー!
日寺創:まぁガードされたらそうか
GM:そして生き残ったエネミー全員にはリングテイルへの憎悪が付与されました。
日寺創:四面楚歌
鳴神ミサキ:パリ、と日寺創の肉体が電気を帯び、わずかな高揚感をもたらす。
鳴神ミサキ:先のタッチの瞬間に送り込んでいた生体電流。それは、空気中に残留していた依包緋鶴の雷光をも引き寄せて。
鳴神ミサキ:彼の肉体と異能を活性化。出力を増す!
日寺創:「"リングテイル"、君が僕らの前に立ちふさがるなら」
日寺創:「僕も全力を出そう」
日寺創:「…恨みっこなしだよ!」
日寺創:左手の人差し指をこめかみに当て、呟く。
日寺創:「疑似領域」
日寺創:「『大渦《Maelstrom》』」
日寺創:耳を切り裂くような音が響き
日寺創:創の頭から青い割れたガラスのようなものが舞い、吹き飛ぶ
日寺創:生成された目には見えない領域によりカラス達の目からは光が消え我を失っていく。
日寺創:それは、"リングテイル"自身ですら例外ではなく…
リングテイル:「……!!」
リングテイル:一羽のカラスが足下に落ちていくが、それも目に入らない。
日寺創:『大渦《Maelstrom》』パーソナリティの表出する領域にあって
日寺創:与えるのではなく相手の感覚の、心の、在り様の、制限(かたち)を消失させる
日寺創:一種の『空洞』を作り出す領域──────!
カラス:光の消えた目で、一斉にリングテイルを見た。
リングテイル:見られた少女は、呆然とした様子で立ち尽くしている。
リングテイル:自分自身の心に空いた穴だけを、見つめている。
日寺創:「”リングテイル”、君は僕たちが止めて見せる。」
日寺創:「だから…いや、ごめんね」
リングテイル:「僕……は……」
リングテイル:「…………わたしは……」
GM:では次、6でリングテイルの手番です。
リングテイル:マイナー亡し。
リングテイル:なし
リングテイル:メジャー
リングテイル:コンボ『誰も寝てはならぬ』《援護の風》《ウィンドブレス》《サイレンの魔女》《増加の触媒》《キリングパフューム》
リングテイル:対象は自分とカラスを含めシーン全体。
リングテイル:リアクション不可。カバーリングはガード値を無視します。
リングテイル:では判定。
リングテイル:12dx+16
DoubleCross : (12R10+16[10]) → 10[1,2,4,4,4,5,5,5,5,7,8,10]+3[3]+16 → 29
リングテイル:よしよし
真崎朱音:くっ……リアクションができない!
リングテイル:できないねー
円城 鋼:リアクション…不可…!
日寺創:リアクションができないよ~!
カラス:カー(リアクション不可)
依包緋鶴:だがカバーリングはできる……
GM:やってみるがよい……(できます)
鳴神ミサキ:うおおお!《砂の結界》!
鳴神ミサキ:日寺くんをカバーします。
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2した(侵蝕率:91->93)
円城 鋼:《砂の結界》!真崎さんをカバー!
真崎朱音:助かる!ありがとう!
依包緋鶴:カバーする相手がリングテイルちゃんしか居ない……大人しく受けておきます
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+2した(侵蝕率:76->78)
リングテイル:ではダメージ!
リングテイル:3d10+30 装甲無視
DoubleCross : (3D10+30) → 25[10,5,10]+30 → 55
リングテイル:なんだこの出目
真崎朱音:ひええ
円城 鋼:殺意殺意~
鳴神ミサキ:うーん殺意
鳴神ミサキ:死!リザレクト!
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:93->95)
リングテイル:自分も受けるんですよねこれ……まだ立ってるけど……
依包緋鶴:幼子:リングテイル/P尽力:N〇脅威 でロイスを取得。タイタス昇華して立ち上がります
円城 鋼:55の2倍、110受けてサンダーストームで5点軽減!戦闘不能、《リザレクト》!
依包緋鶴:HP12
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+4(1d10->4)した(侵蝕率:78->82)
円城 鋼:よし、まだいける。
カラス:全部落ちます……
鳴神ミサキ:カラス……安らかに……
日寺創:バイバイ…
円城 鋼:眠れメカカラス……
リングテイル:穴の開いた心を見つめる。いや、それは……ずっとそこにあったのかもしれない。
リングテイル:複製体として生を受けて、自己を確立し損ねて。あるのはただ、衝動だけだった。
リングテイル:(『面白いものも見られると思うよ。街とか人がぶっ壊れたり』)
リングテイル:「……そう。わたしは」
リングテイル:すう、と息を吸う。オペラの一幕、美しい歌声が流れていく。
リングテイル:その声には心を揺さぶるような化学成分が含まれており、普段ならば親しみに変わるものだが。
リングテイル:薬は過ぎれば毒となる。体内で心を引き裂くような痛みを与えるような声に。
リングテイル:「わたしは、壊したくて仕方がなかった、ずっと」
リングテイル:「わたしも、含めて、全部」
カラス:カラスが、ぼとぼとと黒い雨のように降る。
依包緋鶴:「いっ、がぁ……!」四肢を制御する生体電流が暴走して、千切れるような痛みが走る。
依包緋鶴:四肢に感覚は通っていない。精神で統御している以上、乱れれば自分の肉体を傷つける。
依包緋鶴:「……本当に、いけない子ですね」彼我の立ち位置を整理して、自分の姿勢を取り戻す。
真崎朱音:真崎朱音には悪癖がある。剣士と出会うとまず、相手の実力を値踏みしてしまう。
真崎朱音:円城鋼と初めて出会ったとき、強いと感じた。同時に、「戦えばおれが勝つ」とも。
真崎朱音:例えあの"剣匠卿"が相手だろうと、自分が負けるとは認めない男である。 だが円城を見て感じた印象は、もう1つ。
真崎朱音:『集団戦なら、おれよりも強い』
円城 鋼:─真崎朱音の見立ては、的を得ている。ひとりのチルドレンとして見れば、円城鋼の能力は、そう高いものではない。
円城 鋼:例えば。鳴神ミサキと戦ったのならば、よくて判定負けに持ち込むのが精々だろうと自身が認識している。
円城 鋼:─けれど。
円城 鋼:「……!」
円城 鋼:アスファルトに大剣を叩きつける。舞い上がった灰が、熱が、歌声を歪めて吸い込んでゆく。
円城 鋼:庇えるのは、ひとりぶん。灰が受けたダメージは、自分自身に熱となって跳ね返ってくる。
円城 鋼:燃える。肉が、血が。それでも尚、視線は、ふたつの光を見つめている。
円城 鋼:─こと、仲間を信じるという点においてならば。自分は誰にも負けないと、そんな自信に満ちた視線が。
円城 鋼:第10支部の仲間たちを、見つめていた。
日寺創:「やっぱりまずいな…これは」
日寺創:『疑似領域』は、確かに戦場を一時的に混乱に巻き込むが、その負荷はジャームの大規模エフェクトに比肩する
日寺創:今の彼は、攻撃に対して無力な状態であり
日寺創:"リングテイル"の衝動に抗えなかっただろう。
日寺創:彼がひとりで、そしてここに電光を纏う、優秀なチルドレンがいなければ、の話だが。
鳴神ミサキ:白銀の砂粒が飛び、電流をまとって、日寺創の前に薄い網を作る。
鳴神ミサキ:隙間だらけで、音に対しては無力にしか見えないそれが、裏腹に響き渡る音を絡め取って遮断。
鳴神ミサキ:コントロール元であるミサキにフィードバックし、甘い毒で肉体を焼く。
鳴神ミサキ:「(でも、まだまだ。ぼくは倒れない)」
鳴神ミサキ:熱のこもった視線が見ているから。同じように焼かれながらも立っている、頼もしい人が傍にいるから。
GM:では次は5の円城くんですが
リングテイル:《加速する刻》
鳴神ミサキ:か……加速!
リングテイル:メインプロセスを行います。
リングテイル:マイナーはなし。
真崎朱音:ギャーッス!来い!
リングテイル:コンボ『夜の女王のアリア』《援護の風》《ウィンドブレス》《サイレンの魔女》《増加の触媒》対象はPC全員。
リングテイル:判定!
リングテイル:12dx+16
DoubleCross : (12R10+16[10]) → 9[2,3,4,5,5,6,7,7,9,9,9,9]+16 → 25
真崎朱音:今度はリアクションできる!(おれはできない)
リングテイル:ぬぬ リアクションどうぞ
真崎朱音:暴走リア不です
依包緋鶴:5dx>=25 ドッジ
DoubleCross : (5R10[10]>=25) → 6[1,2,3,3,6] → 6 → 失敗
日寺創:7dx+1>=25
DoubleCross : (7R10+1[10]>=25) → 8[1,2,3,3,4,7,8]+1 → 9 → 失敗
日寺創:ドッジ失敗!
円城 鋼:自分はガード、そして《砂の結界》で依包さんをカバーリング!
依包緋鶴:円城くん……!
鳴神ミサキ:《砂の結界》で日寺くんをカバー。自分の分はドッジ!
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2した(侵蝕率:95->97)
鳴神ミサキ:5dx+1>=25
DoubleCross : (5R10+1[10]>=25) → 8[3,5,7,7,8]+1 → 9 → 失敗
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+2した(侵蝕率:82->84)
真崎朱音:リアクション終わり!ダメージどうぞ
リングテイル:ではダメージ
リングテイル:3d10+30 装甲無視
DoubleCross : (3D10+30) → 13[7,5,1]+30 → 43
日寺創:ミサキちゃーん!
リングテイル:さあどうだ!
真崎朱音:倒れます。ローズさんのロイスをタイタス化して復活、HP12
円城 鋼:ガードとサンダーストームで減らしても死!リザレクト!
真崎朱音:真崎朱音に16のダメージ!(HP:28->12)
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+1(1d10->1)した(侵蝕率:84->85)
依包緋鶴:円城くん、タフガイ
日寺創:つよ…
円城 鋼:いやあのね、わざとじゃないんです…。
GM:ええっ……
真崎朱音:これはガーディアン
鳴神ミサキ:タフねぇ……
日寺創:タフすぎる
GM:わかるよ<わざとじゃない
鳴神ミサキ:こちらは21回くらい死!リザレクト!
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+10(1d10->10)した(侵蝕率:97->107)
GM:ここで!
鳴神ミサキ:お前!
円城 鋼:両!極!端!
日寺創:ミ、ミサキちゃーん
依包緋鶴:ついに跳んだ
真崎朱音:まあこれでポルター行ける!
リングテイル:歌声はまだ、続いている。
リングテイル:先ほどより目に理性の戻った顔で、ただ一心に歌っている。
リングテイル:聴衆は、あまりの甘美さに耳を塞いで苦しむばかりの歌を。
真崎朱音:「円城君、こっちはもう良い。 頼んだぜ」
円城 鋼:「ああ。……あの人を無事に連れ帰らないと」
円城 鋼:「支部長が、泣くからな」
真崎朱音:「そういうこと」
円城 鋼:熱く脆い灰の壁。真崎朱音の前で崩れ落ちるそれを、再構築する場所は、彼の眼前ではなく。
円城 鋼:機械の四肢から紫電を漏らす、鋼鉄の代理人を。歌声から包み隠すように。
真崎朱音:灰の守護が消え、その身を魔の響きが焼く。流体金属の装甲も、音の前には意味をなさない
依包緋鶴:灰の壁から伝わる熱に、ほうと息を吐く。
真崎朱音:「ガハッ……効くなあ、おい。次はもっとこっちの改良もやっておくかあ」
依包緋鶴:「……前の焼き直しですね。円城くん」
円城 鋼:「……変わることは大事だけれど」
円城 鋼:「良かったと思ったことは。繰り返したり、やり返したりしてもいいだろう」
円城 鋼:熱で揺らめく空気の向こう。共に鋼のようなふたり。
依包緋鶴:「ええ、全く」漏電は止まり、静かで動じぬ構えがそこに。
円城 鋼:小さな笑みを、漏らしながら、頷いた。
鳴神ミサキ:他方、こちらは。
鳴神ミサキ:網の形成とコントロールを続ける。そして焼かれる。
鳴神ミサキ:自分の身を守る余裕まではない。それでも、網の内側には一音たりとも通さない。
日寺創:「ミサキちゃん、ありがとうね。守ってくれて」
日寺創:「君のお陰で僕はもう大丈夫だから。」
日寺創:「…あの子を止めてあげて」
リングテイル:「…………」
リングテイル:「守ったり、励ましたり」
リングテイル:「それがチーム戦てこと?」
リングテイル:「……勇気、って、何」
リングテイル:「わたしは…………」
リングテイル:そっと心臓のあたりを押さえる。
GM:では次、円城くんの手番です。
真崎朱音:頼むぜ!
円城 鋼:は!マイナーなし!メジャーで
円城 鋼:■緋剣・斬鉄 《コンセントレイト/炎神の怒り/煉獄魔神》
円城 鋼:攻撃力17+1d10の白兵攻撃、射程:至近、対象:単体
円城 鋼:"リングテイル"に白兵攻撃!
GM:判定をどうぞ!
円城 鋼:10dx7+1
DoubleCross : (10R10+1[7]) → 10[3,5,6,6,6,7,7,8,10,10]+10[3,6,7,7,7]+10[5,5,7]+1[1]+1 → 32
リングテイル:ドッジ!
円城 鋼:割と回った!
リングテイル:4dx=>32
DoubleCross : (4R10[10]>=32) → 10[3,4,7,10]+4[4] → 14 → 失敗
リングテイル:まわるのにー
リングテイル:ダメージどうぞ
円城 鋼:4d10+17+1d10
DoubleCross : (4D10+17+1D10) → 25[1,8,10,6]+17+3[3] → 45
円城 鋼:装甲有効、45点!
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+10した(侵蝕率:85->95)
リングテイル:まだなんとか生きています。
円城 鋼:では軽く演出!
GM:どうぞ!
円城 鋼:「……済まないが。その問いに応える言葉を、俺は知らない」
円城 鋼:「例え機械で操られていたのだとしても。あのカラスたちと君も、「チーム」ではあったんだろう」
円城 鋼:高熱を帯びる身体を、無理矢理に動かして。灰を零し続ける大剣を─。
円城 鋼:「─何が違うのか。俺たちにあって君たちにないもの。君たちにあって、俺たちにないもの」
円城 鋼:横一文字に振り抜く。切っ先が、僅かに"リングテイル"の体を掠めて。
円城 鋼:「それを見出すのは、他ならない。君自身だ、"リングテイル"」
円城 鋼:直後。空間に滞留した灰の粒子が、爆発的・瞬間的に発火。
円城 鋼:少女の心身を、焦がした。
リングテイル:「っあ、ああっ」
リングテイル:悲鳴すらもどこか奇妙に美しい響きを持った声。
リングテイル:「わたし……わたしが……?」
GM:では待機組のお時間です。
真崎朱音:おれからですね。
GM:その通りなのです。
鳴神ミサキ:ゴーゴー!
真崎朱音:では、マイナーアクションで一応暴走を解除。
真崎朱音:メジャーアクション、<シャドーテンタクルス>。 コンボ:Execution
真崎朱音:対象はリングテイル。対応はありますか?
リングテイル:特になし。判定をどうぞ。
真崎朱音:では判定。命中ダイス7、固定値25
真崎朱音:7DX+25+0@10 (侵食上昇1、侵蝕100~)
DoubleCross : (7R10+25+0[10]) → 10[2,2,2,3,7,7,10]+4[4]+25 → 39
リングテイル:ぐぬぬ、ドッジ
真崎朱音:円城君、もらえるかな
リングテイル:なにっ
円城 鋼:おっと、では!
日寺創:円城君、この状況で一体何を使うって言うんだい!?
円城 鋼:バディムーヴ!達成値+3だ!
真崎朱音:ありがとう。達成値42!
リングテイル:なんだってー
リングテイル:しかしドッジ!
リングテイル:4dx=>42
DoubleCross : (4R10[10]>=42) → 5[1,1,5,5] → 5 → 失敗
リングテイル:ぜんぜん!!
リングテイル:ダメージどうぞ
真崎朱音:オートアクションでアームドスーツを装備、行動値-2して6に、装甲10、白兵攻撃力+3
真崎朱音:そしてダメージ。固定値は強化素材、アームドスーツ、水晶の剣足して47、ダイスは5つ
真崎朱音:5d10+47 (アームドスーツ、強化素材)
DoubleCross : (5D10+47) → 23[7,2,8,4,2]+47 → 70
リングテイル:そ、それは耐えられない!
真崎朱音:装甲有効、70点!
リングテイル:一度倒れ、《蘇生復活》で立ち上がります。HP1。
真崎朱音:了解。
真崎朱音:「やっぱり君は、あいつとは違う」
真崎朱音:「迷うことができるなら、まだ別の道を探せる」
真崎朱音:「……それでも君がここに立っているのは、選んだからだよな」
リングテイル:「……選んだ?」
リングテイル:「わからない。わたしは、まだ自分が誰なのかもよく……」
リングテイル:ゆるく首を振る。
真崎朱音:「選んだんじゃないのか?他に選択肢がなかったとしても」
リングテイル:「……わたしが?」目を瞬かせる。
真崎朱音:「ヤツに力を貸すと決めたのは、君だろう」
リングテイル:「……そう」
リングテイル:「わたしが、選んだ」
真崎朱音:「その選択は、君のものだ。その上で」
真崎朱音:「断たせてもらう」
リングテイル:「わたしが、選べたんだ……」息を吐き。
真崎朱音:峰のブースターから影の炎が奔り出す。その推進力を体捌きで制御し、流水の自在、紫電の疾さ、鋼の強さを両立させる。
リングテイル:「いいよ。来て」
真崎朱音:「応」
真崎朱音:ただ疾く。ただ重く。ただ鋭く。最も単純で、純粋な技。その銘を──
真崎朱音:「機巧刀争術、奥伝ノ壱」
真崎朱音:無音の一閃。
真崎朱音:「兜割り」
リングテイル:「────」
真崎朱音:絡繰仕掛けの刃が、道を阻む好敵手を打ちすえる。
リングテイル:声が、止んだ。
リングテイル:打ちすえられ、地面にがくりと膝をつき、それから、なんとか立ち上がる。
リングテイル:「ま、まだ」
リングテイル:「もうちょっとだけ」
リングテイル:「わたしをこの道にいさせて!」
真崎朱音:「良い気迫だ。ああ、それでこそだぜ」
真崎朱音:刃を構え、向け直す。目の前の少女に、敬意を込めて
GM:では、ミサキちゃんの手番です。
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+1した(侵蝕率:108->109)
鳴神ミサキ:イエース!
鳴神ミサキ:残りHP1だけど……この鳴神アイズ・ミサキドラゴン、容赦せん!
鳴神ミサキ:コンボ『神鳴る音』!
鳴神ミサキ:マイナーで《ポルターガイスト》。対空ミサイルを破壊して攻撃力+15。
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+4した(侵蝕率:107->111)
鳴神ミサキ:メジャーで《アタックプログラム》。対象は“リングテイル”!
鳴神ミサキ:命中判定!
GM:判定どうぞ!
鳴神ミサキ:7dx+4+13+12+1
DoubleCross : (7R10+4+13+12+1[10]) → 8[1,3,3,4,5,5,8]+30 → 38
リングテイル:ひー ドッジ
リングテイル:4dx=>38
DoubleCross : (4R10[10]>=38) → 8[1,4,7,8] → 8 → 失敗
リングテイル:だめですね。ダメージどうぞ。
鳴神ミサキ:ダメージロール!
鳴神ミサキ:(4+1)d10+23+15 装甲有効
DoubleCross : (5D10+23+15) → 15[4,3,1,6,1]+23+15 → 53
リングテイル:HP1って言ったじゃん!
リングテイル:とてもだめです。復活エフェクトなし。
鳴神ミサキ:53回倒れましょ♡
リングテイル:HPは114でした。
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2した(侵蝕率:111->113)
鳴神ミサキ:声を張り上げる、彼女を見つめ。
鳴神ミサキ:「……前に、言ってたよね」
鳴神ミサキ:「ぼくがきみを『四方谷律』って呼んだとき。そう呼ばないでって。あんまり好きじゃないって」
リングテイル:「…………」
鳴神ミサキ:「それじゃあ、きみはなんて呼ばれたい?」
リングテイル:「……わたしは、わからなかった」
リングテイル:「どの名前も、自分から離れてるみたいで」
リングテイル:「"ネイムレス"だけはそんな私のものだって思ってた」
リングテイル:「今は……わたしは……」
鳴神ミサキ:「しっくりこなくなったかな」
リングテイル:「不思議なんだけど」
リングテイル:「前ほど嫌じゃない。四方谷律の名前」
リングテイル:「……わたしじゃないわたしのものだと思ってた、けど」ふらつきながら言う。
鳴神ミサキ:「そっかぁ」わずかに笑みを浮かべて。
鳴神ミサキ:「きみが四方谷律になるのか、それとも別の名前を名乗るのか」
鳴神ミサキ:「ゆっくり考えて決めてね。名無しなんかじゃない、大事なだいじな、きみだけの名前なんだから」
リングテイル:「……わたし」目を閉じる。
リングテイル:「選べるんだ」
鳴神ミサキ:「そうだとも。そして……」
鳴神ミサキ:「そのための時間は、ぼくたちが作ってあげる」
鳴神ミサキ:手の中には、どこから取り出したのか、携行用のミサイルランチャー。
鳴神ミサキ:銘は『ハンドアロー』。空飛ぶ鳥に追いすがって撃ち落とす、科学の結晶たる弓矢。
リングテイル:「……最後。門番は倒れなきゃいけないから」
リングテイル:「お願い」
鳴神ミサキ:うん、と。誓う言葉とともに。
鳴神ミサキ:手の中の矢が砕け散り、無数の欠片となって宙に浮かぶ。
鳴神ミサキ:そのひとつひとつが雷の矢に変じ──
鳴神ミサキ:雷雨のごとく、門を穿つ!
リングテイル:その矢を、全身で受けて、ゆっくりと倒れていく。
リングテイル:とさ、と道に伏し、そして。
リングテイル:「ふふ、は、あはは……」力ない声で、それでも笑う。
リングテイル:「ステージクリア、だよ。ね、ネイムレス」
戦闘終了。
GM:そう言った視線の先には。
カラス:「…………」一羽のカラス。
ネイムレス:『そうだね。門番ご苦労様』合成音声が響いた。
リングテイル:「……どうするの。通すの? 阿久津数馬は来てないよ」
ネイムレス:『まあ、プランBってやつ。勝っちゃったんだからしょうがないよね』
リングテイル:「そう……」
ネイムレス:『君も"ネイムレス"からはお役御免だ』
リングテイル:[
リングテイル:「…………ねえ」
リングテイル:「わたしは、君とチーム戦ができてた?」
リングテイル:「一緒に遊べてた?」
ネイムレス:『……?』
ネイムレス:『自陣のコマ相手にそんなこと考えたことないな』
リングテイル:「…………うん」
ネイムレス:『さて、UGN諸君!』あなたたちに首を巡らす。
ネイムレス:『見事門番を撃破、おめでとう!』
ネイムレス:『さっそくだけど、中に案内するよ。勝者の特権だよ』ばさばさと羽をばたつかせる。
日寺創:「…おめでとうって、仲間が倒されたんだぞ」
鳴神ミサキ:「仲間じゃないんだ。ヤツにとっては」
依包緋鶴:「……これも焼き直し、ですね」
依包緋鶴:「彼はもう、変われないのだから」
ネイムレス:『好き勝手言うなあ』
真崎朱音:「言われるようなことしてるからだろ」
ネイムレス:『数馬くんがいないのはちょっと約束が違うけど、僕は寛大なので』
ネイムレス:『とりあえずは許してあげよう』
円城 鋼:「何を言われようと、変えるつもりもないのだろう。……それならそれで」
円城 鋼:「俺たちのやり方を貫くまで、だ」
真崎朱音:「好きに言ってろ。 ……今度こそ、最後の勝負だ」
ネイムレス:『そう、最後のゲームだ』
ネイムレス:『いらっしゃい! 招待状はこの僕だ。中に来ればまあ、すぐわかるから』
ネイムレス:『お茶とかは出せないけど、ゆっくりしていって』
ネイムレス:ばさり、と羽ばたく。
ネイムレス:《瞬間退場》
ネイムレス:そのまま、クリニックのドアに吸い込まれるように飛んでいく。
リングテイル:「…………」
日寺創:「…四方谷さん、立てるかな。」
リングテイル:「……ありがと」
リングテイル:傷は負っているが、すぐに危険という様子ではない。
日寺創:手を差し伸べる
リングテイル:少し迷ってから手を取り、立ち上がる。
リングテイル:「……仲間じゃないって、ほんとはわかってたけど」
リングテイル:「結構きついね」
日寺創:「君は強いな。」
リングテイル:「強くは、ないよ」
日寺創:「ちゃんと、確かめて。傷ついても受け止めて」
リングテイル:「…………」
リングテイル:「強いのは、君の方」
日寺創:「…みんなに支えてもらってるだけだよ」
リングテイル:「……うん」眩しげに目を細め。
リングテイル:「教えたいことがあるんだ」ぐるりとあなたたちを見回す。
真崎朱音:「聞かせてくれ」
円城 鋼:剣を手にしたまま、頷く。
リングテイル:「わたしもちゃんとは知らないけど、ネイムレスには別の目的がある」
リングテイル:「あなたたちは多分、その目的に必要なんだと思う。阿久津数馬の代わりに」
リングテイル:「ただ……それがどんなものかは多分、あの子のところに行かないとわからない、と思う」
依包緋鶴:頷く。現在見えている行動原理だけでは、彼が何者であろうと楽園の13人に名を連ねるとは思い難い。
鳴神ミサキ:「カズくんじゃなくてもいい……?」首を傾げる。
リングテイル:「行けば、わかる。あそこはそういう部屋。レネゲイドに満ちてる」
リングテイル:「説明がしづらいけど……あなたたちなら、ロックを解除できると思うんだ」
リングテイル:「わたしは……できなかった。友達だと思ってたから、踏み込めなかった」
リングテイル:「でも、敵ならできるはず」
リングテイル:「……あの子のロックを解いてあげて」
依包緋鶴:「最善を尽くします。お友達の頼みですからね」
真崎朱音:「できないってのも、やらないのを選んだ、ってことだろ」
真崎朱音:「それも選択だ。間違いとは限らない」
真崎朱音:「頼まれたのは、覚えておく」
鳴神ミサキ:「ぼくたちの役目は、ヤツの目的がなんであれ、それを食い止めること」
鳴神ミサキ:「……きみの分まで、ぼくたちがやるよ」
円城 鋼:「……ああ。頼まれたこと、任されたことは、やるべきことだ」
円城 鋼:「やるべきことと、やりたいことが一致している。それは、とても」
円城 鋼:「─幸福なことだと、思う」
リングテイル:「……ふふ」
リングテイル:「ありがとう。わたし、今」
リングテイル:「ちゃんとやりたいことを、自分で選べた!」
日寺創:「君が、きっと初めて自分から言ったことを」
日寺創:「初めて自分で選んだことを」
日寺創:「必ず、成し遂げて見せるよ。もう僕ら、友達だろ。」
クライマックス2 名もなき鳥の風切羽は
GM:全員登場。登場侵蝕をどうぞ。
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:109->114)
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:115->118)
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+5(1d10->5)した(侵蝕率:113->118)
日寺創:1d10+124
DoubleCross : (1D10+124) → 5[5]+124 → 129
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+3(1d10->3)した(侵蝕率:95->98)
円城 鋼:あっ丁度カバーで100になる!
GM:あなたたちは、扇坂クリニックの中へと踏み込んだ。
GM:言った通り、行くべき場所はすぐにわかった。最奥の部屋だ。
GM:『阿久津翔』とネームプレートがかかった、ひっそりと隠されるようにしてある部屋。
GM:中は──
GM:そこは、白い病室だった。周囲には医療機器や情報機器が雑多に置かれ、唸りを上げている。
GM:中央にはベッドがあり、痩せた少年が上半身だけを起こしている。
GM:阿久津数馬とは同年代のはずだが、あの写真と同じくらいの、明らかに幼い容姿をしている。病のせいか、ジャーム化のせいか。
GM:すぐにわかるだろう。彼が阿久津翔=ネイムレスだと。
ネイムレス:『……やあ』
ネイムレス:『いらっしゃい。狭い部屋ですが』
ネイムレス:合成音声は、彼の首の装置から出ている。
依包緋鶴:「……はじめまして。ネイムレス。阿久津翔様」
ネイムレス:『はじめましては変だよね。何回も会ってるじゃん』
鳴神ミサキ:「ぼくもこうして会うのははじめましてになるね。いつぞやは、どーも」
ネイムレス:『あの時はお世話になりまして』わざとらしく頭を下げる。
円城 鋼:「……そうだな。直接、間接、個々で接し方は違うが。俺たちは、君と関わり続けてきた」
真崎朱音:「そこそこ長い付き合いになっちまったからな」
真崎朱音:「決着を付けに来た」
日寺創:「僕も初めまして、だな。…ここまで長かったよ。」
ネイムレス:『…………あ』
ネイムレス:『君ら! 君らさあ』日寺くんと真崎さんに。
ネイムレス:『なんでいるかなあ! 僕、数馬くんと遊んでたんだよ』
ネイムレス:『第10の人はわかるけど、予定外の人が来るからいろいろ困ってるんだけど』
真崎朱音:「"駒"以外はお呼びじゃないってか」
ネイムレス:『将棋してるのにオセロのコマが来たら困るじゃん?』
日寺創:「あくまで主役は阿久津"支部長"ってわけか」
真崎朱音:「生憎だな。おれたちは」
ネイムレス:『そ。来なかったけどー』
真崎朱音:「全員人間で、全員がプレイヤーなんだよ」
日寺創:「そういう事。”駒”なんて人間はいないよ」
ネイムレス:『……ここは僕の遊び場だよ』
ネイムレス:『僕のルールに従ってもらうし、勝つのは僕』
ネイムレス:『来ちゃったものは仕方ないけど、特例だと思ってね』
ネイムレス:そう言うと、左手をゆるゆると持ち上げる。
ネイムレス:《Eロイス:暴食の胃袋》使用。
GM:ネイムレスが一度戦闘不能になるまで攻撃の判定ダイスが-2個。
GM:クリンナッププロセスに1d10のダメージが入ります。
ネイムレス:持ち上げた手が、ぱちんと光になって砕けた。
ネイムレス:周囲に細かな燐光を放つ粒子が舞う。
ネイムレス:それは、彼のレネゲイド因子だ。部屋中に満ちていく。
GM:あなたたちは先ほどのリングテイルの言葉を思い出すことができる。
GM:(「行けば、わかる。あそこはそういう部屋。レネゲイドに満ちてる」)
GM:(「説明がしづらいけど……あなたたちなら、ロックを解除できると思うんだ」)
GM:あなたたちは、この粒子に上手く触れることで、何かわかるかもしれない。
GM:〈RC〉または任意の〈情報〉で判定をお願いします。目標値は7。
GM:誰か一人が成功すれば情報が開示されます。
依包緋鶴:12dx+1 RC
DoubleCross : (12R10+1[10]) → 10[2,2,2,2,3,3,4,4,4,8,9,10]+1[1]+1 → 12
真崎朱音:7DX+0+0@10>=7 RC
DoubleCross : (7R10+0+0[10]>=7) → 10[2,5,6,6,7,9,10]+7[7] → 17 → 成功
円城 鋼:4dx+1>=7 情報:UGN!
DoubleCross : (4R10+1[10]>=7) → 7[1,6,6,7]+1 → 8 → 成功
鳴神ミサキ:(4+2)dx+3>=7 情報:UGN
DoubleCross : (6R10+3[10]>=7) → 10[4,5,6,7,9,10]+3[3]+3 → 16 → 成功
GM:っていきなりみんな成功してるんじゃないよ。
日寺創:3dx+1>=7
DoubleCross : (3R10+1[10]>=7) → 3[2,2,3]+1 → 4 → 失敗
円城 鋼:(てへ)
日寺創:あら~
GM:あっ日寺くん!
鳴神ミサキ:あっ
日寺創:情報弱者だった
GM:まあ、一人で大丈夫。では、以下の内容がわかります。
【ネイムレスについて3】
彼の本体は戦闘に耐えうるものではない。回避と妨害がやっとだろう。
体力もほぼないのと同じ、ただジャームとしての妄執で生命を繋いでいる。
その妄執を断つことができなければ、ネイムレスと決着をつけることはできない。
ネイムレスとその真の計画について解き明かし、力を削ぐ必要がある。
GM:今のこの部屋の中は、ネイムレスの力に満ちている。
GM:しかし、同時にそこからこうして情報を引き出すこともできるのだ。
GM:具体的には、データとしてネイムレスはHP1、《イベイジョン》により回避達成値12の状態です。
GM:ただし、《Eロイス:不滅の妄執》を所持しており、そのままでは完全に倒すことができません。
GM:この場にはネイムレスのレネゲイドが満ちており、あなたたちはそれにアクセスすることでメジャーアクションで情報収集判定を行うことができます。
GM:情報開示に伴い、ネイムレスのデータに変更が起きていきます。
GM:現在調べられる情報項目は以下の通りです。
【ネイムレスについて4】〈RC〉〈情報:任意〉12
GM:ネイムレスは当然妨害を行ってきますが、HPを0にする度にネイムレスを拘束状態にできます。
GM:(その都度復活は行われます)
GM:拘束状態のネイムレスはオートアクションの使用が不可能となり、情報収集判定の目標値が5下がります。
GM:ネイムレスの手番が回ってくるごとに拘束状態は一旦解除されますので注意してください。
GM:ここまでで質問があればどうぞ!
円城 鋼:つまりこのクライマックスでやるメジャーアクションは、「ネイムレスを攻撃する」か「情報収集を行う」かというわけですね。
GM:そうです!
GM:もちろん全力移動とかもできますが
GM:あんまり意味はないと思う……。
真崎朱音:なるほど
円城 鋼:了解です、こちらは問題なく!
日寺創:OK、問題ありません
鳴神ミサキ:こちらもOK!
依包緋鶴:OK!
真崎朱音:あ、コネは使えないですかね?
真崎朱音:状況的にコネはなしかな
GM:コネは……使えるものとします。
GM:代わりに財産点はなし。
真崎朱音:やった!ありがとうございます
GM:あ、あとイージーエフェクトは状況に即していればボーナスが得られます。
真崎朱音:イージー!
円城 鋼:依包さんとミサキちゃんのイージーはかなりいい感じなのでは…!
GM:判定時にアピールしてみてね。
鳴神ミサキ:ワオワオ!
依包緋鶴:いくぞ!
真崎朱音:やります!
円城 鋼:うおー!
ネイムレス:『じゃ、はじめよっか』
ネイムレス:ぱちぱちと、粒子は光を宿して飛び回る。
ネイムレス:『僕のこと、倒しに来たんでしょ?』
円城 鋼:「─そうだ。倒して、君を止める。それが、俺たちが受けた命令で」
円城 鋼:「─君の、俺たちの友達の頼みだ」
ネイムレス:『……数馬くん』
ネイムレス:『つまんないな。一人で大人になっちゃって』
円城 鋼:引きずるように携えていた射手座の大剣を、真正面に─距離も定かではない"ネイムレス"に向けて構え直す。
円城 鋼:大人になれなかった。変われなかった。もう変われない少年に。
円城 鋼:「……UGN第10支部、チルドレン。"緋の砂(クリムゾン・アッシュ)"円城鋼」
円城 鋼:─ごう、と。赤熱した灰が、舞い上がる。
真崎朱音:機械剣を展開する。 繋いできた想いが、胸の内に燻る怒りを決意へと変える。
真崎朱音:「"アンサラー"として、"ハイエイタス"鞠谷草太より繋がれた縁──そして」
真崎朱音:「おれ自身の意思で、お前を止める」
真崎朱音:「真崎朱音だ。──いくぜ」
鳴神ミサキ:──こうして会ってみると、思ったより、心が乱れることはなかった。
鳴神ミサキ:あの時の怒りはどこへ行ったのか。なくなってしまったのか。
鳴神ミサキ:「第十支部チルドレン、“エレクトリッガー”鳴神ミサキ」
鳴神ミサキ:「真崎サンと同じ、記憶消失事件からの縁だね」
鳴神ミサキ:……違う。きっと、形を変えたのだ。
鳴神ミサキ:壊すだけでは守れないなにかを、守れる戦士になるために。
鳴神ミサキ:「きみを……壊したいと思っていた。ぼくは、あの時から、ずっと……」
鳴神ミサキ:「でも、もう、そうじゃない」
鳴神ミサキ:「きみを止めるよ。……もう、誰にも涙を流させない」
鳴神ミサキ:「きみがなにを企もうとも。それは全部、ぼくたちが払って見せる!」
日寺創:"ネイムレス"の持ち上げた手が、光になって砕けた様子が頭に浮かぶ
日寺創:「‥‥‥」
日寺創:「僕は、正直言うとこの力や体質自体はそこまで好きではなかったんだけどね。」
日寺創:「ちょっと自由過ぎるというか。流石に手に負えない気がするし」
日寺創:「でも、これだから…。」
日寺創:「僕だからできる事もある。君を見て、なんで僕がここに来たのか分かった気がする。」
日寺創:「誰にもなりたくない『名無し《君》』を」
日寺創:「一度は誰でもなくなった『頭無し《僕》』が引きづり下ろす。」
日寺創:「今日で"ネイムレス"は終わりだ。」
日寺創:「友達の…四方谷さんの分の恨みもあるしな。」
日寺創:血液の刃を形成する。いつもと同じ動作。いつもと同じように。
日寺創:「今の僕は"愚者(ジョーカー)"じゃない。ただの…」
日寺創:「第四支部エージェント、頭無し《アケファロス》日寺創」
依包緋鶴:「"ハーフムーン"、"スカラベ"、"エルスター"」
依包緋鶴:少年が用いてきたことばを、これまでずっと追いかけてきた名前を、呟く。
依包緋鶴:「ネイムレスの名を気に入ったのは、大切な友達から受け取ったものだからでしょうか」
依包緋鶴:「……数馬様は、貴方との縁が断たれた事を後悔していました」
依包緋鶴:「だけど、"ネイムレス"をやってきた貴方とは。もう一緒にいるわけにはいかないんですよ」
依包緋鶴:「……なので」
依包緋鶴:鉄の足が硬い音を鳴らす。鋼の腕が展開し、構える。
依包緋鶴:「この小さな世界を壊して、貴方の方を連れてゆきます」
依包緋鶴:「第10支部エージェント、日照掌(ブライトハンド)」
依包緋鶴:「阿久津ガーディアンサービス、SP。依包緋鶴」
依包緋鶴:「私たちの、この手で」
ネイムレス:『…………っ』
ネイムレス:『あはははははは』機械音が奇妙な笑い声を上げる。
ネイムレス:『すごいや、ボスラッシュみたい。かっこいい!』
ネイムレス:その様子は、動じていないようにも見え、また、どこか頼りなげにも見える。
ネイムレス:『そしたら、僕の方も「名乗らなきゃ」ね』
ネイムレス:『でも、知ってるでしょ?』
ネイムレス:『僕はネイムレス』
ネイムレス:『「楽園の十三人」だとかの一人らしいけど、知らない』
ネイムレス:『僕はネイムレス。これから先もずっと』
ネイムレス:『さあ』
ネイムレス:『僕を止めてごらん』
ネイムレス:ゆらりと、誘うような仕草で右手を振った。
依包緋鶴:「さて、どうでしょうね。私たちが貴方の何を知っているでしょう」
依包緋鶴:「ですが、情報通の貴方は。私たちが何者か、とっくに知っているのでしょう?」
依包緋鶴:にこりと、仲間たちに微笑みかける。
鳴神ミサキ:返すように、ふ、と口元が笑って。
鳴神ミサキ:「ぼくたちは“ネイムレス”対策特別班」
鳴神ミサキ:「阿久津数馬の名のもとに」
鳴神ミサキ:「“ネイムレス”……阿久津、翔」
鳴神ミサキ:「きみの計画を、ここで破壊する」
鳴神ミサキ:「──お望み通り。これで『最後』にしよう」
GM:戦闘を開始します。
GM:まずエンゲージ。
[ネイムレス]
|
3m
|
[日寺・鳴神・円城・真崎・依包]
GM:こういう配置になっています。
GM:また、情報収集判定はエンゲージに関係なく行えます。
■セットアップ■
GM:まず
ネイムレス:《Eロイス:ありえざる存在:タブレット》《Eロイス:あり得ざる存在:甘い芳香》《奈落の法則》《Eロイス:楔の呪い》
ネイムレス:PCたちのエンゲージ対象に全ての判定のC値を+1、行動値を-4、ロイスの復活以外の使用を禁止。
ネイムレス:さらに
ネイムレス:《Eロイス:唯我独尊》《カームダウン》
ネイムレス:シーン全体に全ての判定のダイス数-2個。
真崎朱音:なんてこと言うの!
日寺創:おおおお‥‥
鳴神ミサキ:これで合計-4個かしら
依包緋鶴:情報収集に専念しますね
GM:戦闘ダイスが-4個、全ての判定のダイスが-2個ですね
円城 鋼:おのれー
鳴神ミサキ:ぐぇーっ
日寺創:お、おのれ~!
真崎朱音:セットアップ、使っておこう。<螺旋の悪魔>+<原初の黄:ソードマスター> コンボ:Stand by
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+6した(侵蝕率:114->120)
依包緋鶴:こちらなし
真崎朱音:ウロボロスのエフェクトを使用した攻撃のダメージ+24、決闘者の剣による攻撃の命中達成値+18、暴走を受けます
円城 鋼:こちらはセットアップなし!
鳴神ミサキ:なし!
日寺創:なし!
GM:了解!
GM:あなたたちの周囲のレネゲイドが、不意にばちばちと攻撃的な色を帯び始める。
GM:身体が重く感じるかもしれない。頭が回らなく思うかもしれない。
GM:視界が覚束なくなる者もいるだろう。これが。
ネイムレス:『これが僕の世界』
ネイムレス:『小さい? 嘘だろ』
ネイムレス:『こんなに大きくて広い……情報の海は他にないよ』
■イニシアチブ■
GM:では、行動値の変化により最速は6のネイムレス。
ネイムレス:ではマイナーなし
ネイムレス:コンボ『マインスイーパ』《アニマルテイマー》《拘束する大地》《惑いの一撃》《要の陣形》《コンセントレイト:オルクス》
ネイムレス:命中でラウンド間判定ダイス-3個。この攻撃のドッジダイスを-4個。
ネイムレス:対象は依包さん、日寺くん、真崎さん。
ネイムレス:カバーリングは可能です。
ネイムレス:判定!
ネイムレス:8dx7+4
DoubleCross : (8R10+4[7]) → 10[1,1,2,3,5,7,9,10]+10[2,6,7]+10[10]+10[8]+10[7]+2[2]+4 → 56
ネイムレス:まわった……
真崎朱音:あ、これダメージはないのかな?
ネイムレス:ダメージはないですね。
ネイムレス:与えられない
真崎朱音:とりあえず暴走してるのでリア不です
依包緋鶴:ダイスマイナスでドッジ不可
日寺創:ダイスマイナスでドッジ不可ですね
日寺創:依包さんか真崎くんにカバーしたいです。
真崎朱音:カバーお願いします!すまない!
鳴神ミサキ:ダイスペナルティでドッジ不可。《砂の結界》で依包サンをカバーします。
日寺創:それでは真崎さんをメジャー放棄カバー!
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2した(侵蝕率:118->120)
ネイムレス:ダメージは発生しないので、
ネイムレス:ミサキちゃん・日寺くん、依包さんにダイスペナルティかな
ネイムレス:ただしミサキちゃんには必中の弓の効果でペナルティ無効……
鳴神ミサキ:イエーイ。
ネイムレス:おのれ……
真崎朱音:あ、依包さんはミサキちゃんがかばってます!
依包緋鶴:いや、私はカバーリング受けてるので無傷です~
ネイムレス:失礼!
ネイムレス:ミサキ(無効)・日寺ですね。敬称略
ネイムレス:膨れ上がった害意持つレネゲイドの塊は、あなたたちに襲いかかる。
ネイムレス:外傷を与えるものではない。ただ、『足を引っ張る』ためだけのもの。
ネイムレス:『……こっちもすぐにやられるわけにはいかないからねえ』
ネイムレス:『まずはテスト! がんばって解いてみて!』
依包緋鶴:「……ミサキちゃん、お願いします!」
鳴神ミサキ:「はーいご指名! うけたまわりっ」
鳴神ミサキ:依包緋鶴に迫るレネゲイドの塊が弾け、霧散する。
鳴神ミサキ:遮ったのは、白銀の盾。
鳴神ミサキ:以前作り上げたような壁よりも、ずっと精巧で美しい形をしたそれは、
鳴神ミサキ: 少女の中で変わったなにかを証明するように、悠然とたたずんでいる。
依包緋鶴:「……ふふ、綺麗」
依包緋鶴:「全速力で探ります。直近の対処はお任せしますね」
鳴神ミサキ:「アイ・アイ。おまかせ!」
日寺創:妨害情報を視認し、優先順位を決める。
日寺創:今動けないとまずいのは…
日寺創:「真崎さん、ここは任せて!」
真崎朱音:「……!すまん、頼む!」
日寺創:「ッ!」攻撃を身に受け、体がぐっと重くなる
日寺創:同時に理解した
日寺創:「これを受けたのが僕でよかった…!」
GM:では行動値順だと5の依包さんまたはミサキちゃん。
鳴神ミサキ:イエース!
GM:どぞ!
鳴神ミサキ:相手のHP1だけど……この鳴神アイズ・ミサキドラゴン、容赦せん!
GM:なにっ
鳴神ミサキ:コンボ『神鳴る音』ファイヤー!
鳴神ミサキ:マイナーで《ポルターガイスト》。チョーカー(必中の弓)を指定して攻撃力+23、エピックで破壊キャンセル。
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+4した(侵蝕率:120->124)
GM:ゲーッ
ネイムレス:ふーむ……何もなし
GM:判定どうぞ
鳴神ミサキ:メジャーで《アタックプログラム》! 対象は“ネイムレス”!
鳴神ミサキ:命中判定!
鳴神ミサキ:(7-2)dx+4+13+12+1 Eロイスのダイスペナルティ(2個)
DoubleCross : (5R10+4+13+12+1[10]) → 10[1,2,5,6,10]+8[8]+30 → 48
鳴神ミサキ:あ。C値上げてませんね
GM:そうだぞ
鳴神ミサキ:(7-2)dx11+4+13+12+1 こうだ!
DoubleCross : (5R10+4+13+12+1[11]) → 7[5,6,7,7,7]+30 → 37
GM:十分すぎるという……
鳴神ミサキ:振れれば十分!それがぼく!
ネイムレス:うーーーん、これは
ネイムレス:無理だわ!
GM:命中!
鳴神ミサキ:ふふっ
鳴神ミサキ:ダメージロール!
鳴神ミサキ:(4+1)d10+23+23 装甲ガード有効
DoubleCross : (5D10+23+23) → 29[9,5,4,6,5]+23+23 → 75
ネイムレス:高くない?
ネイムレス:病人だよ??
鳴神ミサキ:75回反省して♡
ネイムレス:HP1につき戦闘不能、Eロイス効果で即復活。
ネイムレス:拘束状態になり、《Eロイス:暴食の胃袋》の効果が解除されます。
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2した(侵蝕率:124->126)
鳴神ミサキ:「確かにね。きみの言う通り、ネットの海は広い」
鳴神ミサキ:「だけど……」
鳴神ミサキ:「いま、ここにあるのは現実だ。触ることも、包むことも、壊すこともできる現実だ」
鳴神ミサキ:「その重みを、きみに届けるよ」
鳴神ミサキ:バチリという音を上げ、ミサキの姿が消える。
鳴神ミサキ:降り立った先は、“ネイムレス”……阿久津翔の眼前。
鳴神ミサキ:体質制御デバイスのリミッターを解除し、生体電流による肉体的ブーストを最大限に引き上げた。
鳴神ミサキ:そして。
鳴神ミサキ:「はい、キャッチあ~んどホールド!」
ネイムレス:『……え?』
鳴神ミサキ:がしりと。華奢な肉体を掴んで抱き寄せる。
ネイムレス:妨害をする間も……隙もなかった。精度の高い動き。
ネイムレス:『なんだよ……っ!』
鳴神ミサキ:「ヘイ少年。この温度は知ってるかい?」
ネイムレス:『放せ! 生あったかくて気持ち悪い!』
鳴神ミサキ:「あっ、ひっどーい」
ネイムレス:『僕の嫌いなやつだ』
鳴神ミサキ:「……この温かさがあるから、そこに帰ろうって、そう思えるんだ」
鳴神ミサキ:「きみは、それをなくしちゃったんだな……」
ネイムレス:『……そんなのは、知らない』
ネイムレス:『僕は……』ちらり、と。
ネイムレス:壁の時計を見る。
GM:では次は5の依包さん。
依包緋鶴:マイナーで《ポルターガイスト》インプラントミサイルを破壊してシーン中攻撃力+12。
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+4した(侵蝕率:118->122)
依包緋鶴:メジャーでコンボ【接続】《コンセントレイト:ノイマン》《生き字引》思い出の一品(ブランケット)を使って情報収集。
依包緋鶴:イージーエフェクト《タッピング&オンエア》と《電子使い》によって室内の情報機器にアクセスしようと思いますがどうでしょう?
GM:おお、いいと思います。ボーナスを差し上げます。
GM:じゃあダイス+2個!
依包緋鶴:わあい!
依包緋鶴:14dx8+5
DoubleCross : (14R10+5[8]) → 10[1,1,2,2,3,4,6,7,7,8,8,9,10,10]+10[5,6,7,8,8]+10[6,10]+5[5]+5 → 40
依包緋鶴:難易度12で成功ですね
GM:今拘束状態なので7ですね
GM:オーバーキル!
依包緋鶴:なるほど
GM:どちらにせよ成功! 開示します。
【ネイムレスについて4】
本名は阿久津翔。存命のままの本人が、FHの元で複製体の臓器を使って生き延びていた。
ただし治療の過程での覚醒と同時にジャーム化、強力な情報を操る能力を得たが、病は治らなかった。
移植と治療を繰り返すも身体機能は衰え続けており、やがて死ぬこともできずに身動きできぬ状態になるだろう。
今回の事件は彼が最後の一花として企てたもの。そして、さらには別の目的も存在するようだ。
GM:→【ネイムレスの真の計画について】〈RC〉〈情報:任意〉13が調査可能になりました。
GM:→《奈落の法則》が次ラウンドから使用不可となりました。
依包緋鶴:「では、今のうちに」
依包緋鶴:室内で唸りを上げる情報機器に近づき、黒い鉄腕を静かに添える。
依包緋鶴:「……そう」アクセスしながら、蔓延するレネゲイドを通じて情報疎通を行うネットワークを構築する。
依包緋鶴:「貴方は、ずっと一人で……」
ネイムレス:『ちょっとー、同情とかするのやめてよ』
ネイムレス:『僕は僕で楽しくやってるの。邪魔してるのは君たち!』
ネイムレス:動きを止められたまま、不満げな顔になる。
GM:あなたたちの周囲のレネゲイドは、未だ敵意を持って皆を取り囲んでいる。
GM:しかし、少し動揺したように、その拘束が緩んだのを感じたかもしれない。
GM:では、次は行動値3の日寺くんが行動済み。
GM:2の真崎さんの手番ですが、割り込みが入ります。
真崎朱音:ぬわーっ
ネイムレス:《鼓舞の雷》自身をこのタイミングで行動させます。
円城 鋼:ぬぅーッ!
ネイムレス:手番発生につき、拘束が解除。オート妨害と情報目標値が元に戻ります。
依包緋鶴:バリバリー!
鳴神ミサキ:なにーっ!
ネイムレス:おねえちゃんバイバイ!
鳴神ミサキ:照れてるのかな? かわいいねぇ~
日寺創:おわー!
ネイムレス:で、マイナーはなし。
ネイムレス:コンボ:『マインスイーパ』《アニマルテイマー》《拘束する大地》《惑いの一撃》《要の陣形》《コンセントレイト:オルクス》
ネイムレス:命中でラウンド間判定ダイス-3個。この攻撃のドッジダイスを-4個。
ネイムレス:対象は未行動の真崎さんと円城くん。
ネイムレス:ダメージは発生しません。
ネイムレス:判定いくぜ
ネイムレス:10dx7+4
DoubleCross : (10R10+4[7]) → 10[1,2,2,4,4,5,6,7,10,10]+10[1,3,8]+4[4]+4 → 28
真崎朱音:まだ暴走してる!リア不!
ネイムレス:リアクションどうぞ
円城 鋼:Cr+1につき敗北確定!
依包緋鶴:《マグネットフォース》で真崎さんをカバーリング
依包緋鶴:依包緋鶴の侵蝕率を+2した(侵蝕率:122->124)
鳴神ミサキ:《砂の結界》で円城くんをカバー!
真崎朱音:すまん、ありがとう!
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2(1d10->2)した(侵蝕率:126->128)
ネイムレス:では、ダメージ発生なしのため、依包さんとミサキちゃん(無効)にラウンド間ダイスペナ。
依包緋鶴:ぐあー
鳴神ミサキ:ふふっ
ネイムレス:おのれーー
円城 鋼:ありがたい…!
GM:では、ネイムレスの動きを止めていたミサキさんは、異変に気づく。
GM:その姿が一瞬、光る粒子の塊になり、するりと腕からすり抜けた。
ネイムレス:『ごめんね、お姉ちゃん』
鳴神ミサキ:「あっ……この!」
ネイムレス:『それじゃ僕を止めるには足りない』
ネイムレス:そしてその足の一本が、また光になって砕け、周囲を飛び回る。
ネイムレス:鳥の形のその光は、まっすぐに真崎さん、円城くんを狙って飛びかかる!
真崎朱音:「ちっ……!」
GM:当たれば、また力を削いでくるのは間違いない。
依包緋鶴:その矛先に、素早く身体を滑り込ませる。
円城 鋼:「っ……!」
円城 鋼:どろりと、何かが身体に絡みついているような感覚。それが振りほどけず、避けることは適わない。─が。
鳴神ミサキ:バチリ。円城鋼の肉体に走った電流が、それを弾き飛ばす。
鳴神ミサキ:「ごめんね、翔くん」
鳴神ミサキ:「ぼくの見る先にいる限り。それがぼくの見る先である限り」
鳴神ミサキ:「好きにはさせない、ぜ!」
依包緋鶴:弧を描くように打ち振るわれた義肢から、影の炎が吹き出て光を飲み込む。
依包緋鶴:「良い製品です、アンサラー」
依包緋鶴:「貴方の扱い方も、改めて見せて頂きたく」
真崎朱音:「毎度どうも。使い手を選ぶもんで、ありがたいですよ」
真崎朱音:「もうちょっとだけ耐えてくれ。 存分に見せてやりましょう!」
ネイムレス:『……ナイスカット、と言いたいところだけど』
ネイムレス:「僕のルールなんだから、僕に従ってもらわなきゃ、困る』
ネイムレス:不満げな顔はますます強くなる。
GM:では次、行動値2の真崎さん!
真崎朱音:はい!
真崎朱音:一応マイナーで暴走解除。
真崎朱音:メジャーアクションで<セレリティ>。 コンボ:機巧刀争術
真崎朱音:即座に二回メジャーアクションを行います
GM:きた……
真崎朱音:一回目、<シャドーテンタクルス>。攻撃対象はネイムレス。 コンボ:Execution
真崎朱音:対応は!
ネイムレス:《ジャミング》全ての判定ダイスを-5個。
真崎朱音:これ食らったら命中ダイスがなくなる!
ネイムレス:なくなれーー
日寺創:ほいさ!オート コンボ 『還せ、アケファロス』 デビルストリングを使います!
ネイムレス:ぐわっ 打ち消されます
真崎朱音:サンキュー、日寺君!
ネイムレス:判定をどうぞ……
日寺創:やったー!
真崎朱音:命中判定、ダイスはカームダウンの効果を受けて5、固定値25、C11!
真崎朱音:5DX+25+0@11 (侵食上昇1、侵蝕100~)
DoubleCross : (5R10+25+0[11]) → 7[2,4,6,6,7]+25 → 32
真崎朱音:ちょっとまってね!
日寺創:日寺創の現在侵蝕135(+6)
真崎朱音:ひとまず達成値32!対応は!
ネイムレス:《スモールワールド》達成値を-20
ネイムレス:これで12になってイベイジョンと同値回避ができるはず!
真崎朱音:当然来るよな!円城君!
円城 鋼:押忍!では。
円城 鋼:バディムーヴ!真崎さんの達成値を+3の上乗せ!
ネイムレス:ぐえーっ
真崎朱音:ありがとよ!これで届く!
日寺創:これがチームの力!
ネイムレス:命中です。ダメージを
真崎朱音:固定値47、ダメージダイス2!
真崎朱音:2d10+47 (アームドスーツ、強化素材)
DoubleCross : (2D10+47) → 13[7,6]+47 → 60
真崎朱音:60点、装甲有効!
ネイムレス:だから病人なんだってば
ネイムレス:HP1のため戦闘不能、Eロイス効果で復活、拘束状態に!
真崎朱音:続けて二度目のメジャーアクション!
ネイムレス:お、おのれ
真崎朱音:情報判定を行います。 用心への貸しを使用して情報:噂話で判定!
ネイムレス:妨害できません。判定どうぞ。
真崎朱音:ダイスは2つ減らされて、ダイスボーナスと要人への貸し込で5,固定値1! 目標値は13が拘束で5下がって8!
真崎朱音:5DX+1+0@10>=8 情報(噂話)
DoubleCross : (5R10+1+0[10]>=8) → 7[2,3,5,5,7]+1 → 8 → 成功
日寺創:丁度!
真崎朱音:固定値が……仕事した!
ネイムレス:うわーー
円城 鋼:うおー!!
鳴神ミサキ:やったー!
真崎朱音:やっぱり最後は固定値だよ!
GM:では、情報を開示してから演出にいきましょうか。
真崎朱音:お願いします!
【ネイムレスの真の計画について】
彼の真の目的は『情報体であるレネゲイドビーイングとしてウェブと同一化し再生する』こと。
それが叶った暁には彼は完全に自由なものとなり、これまで蓄えてきたデータは全てFH側に流出するだろう。
各セルによる情報共有・連携は
オーガンに繋がる脅威であり、彼はその連絡役となり得る存在だ。
また、ウェブは完全にUGNの制御下を外れ、レネゲイドの秘匿すら危うくなる。
今回のワーディング事件は彼のレネゲイド因子を広範囲に散布・強化し、その計画のベースを作ること。
→ネイムレスの拘束状態は常時継続します。
→【ネイムレスの真の計画について2】〈RC〉〈情報:任意〉14(拘束状態9)が調査可能になりました。
GM:この情報が開示されたことにより、攻撃の必要なく拘束状態は持続することになります。
GM:情報目標値は下がった状態となります。
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+5した(侵蝕率:120->125)
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+1した(侵蝕率:125->126)
真崎朱音:この空間。相手は不死。剣の技だけでどうにかなる状況ではない。
真崎朱音:『尋常の剣技』であるならば。 尋常ならざる機巧剣の技こそが真崎朱音の真骨頂
真崎朱音:もはや境界もあやふやな世界に、刃を突き立てる。
真崎朱音:「フラガラッハ、最大稼働──演算、開始」
ネイムレス:「……っ!」
真崎朱音:突き立てた刃と、レネゲイドを通して。ネイムレス、阿久津翔の世界──情報の海へと、"ハッキング"を仕掛ける。
真崎朱音:相手はジャームであり、この世界の主。情報の王だ。 勝ち目など、ない
真崎朱音:「男が勝負を挑んでるんだぜ」
真崎朱音:そんな不利を一切表さず、笑みをたたえて語りかける。
真崎朱音:「逃げるのかよ。 『戦えば、お前が勝てるのに?』」
真崎朱音:あまりにも安い挑発だ。 だが、これまでの接触で感じ取ったことがある。
真崎朱音:間違いかもしれない。おれの勘違いかも。でも、こいつは
真崎朱音:勝ちたいんじゃないか、と。
ネイムレス:「…………!」
ネイムレス:手応えは薄かったろう。だが、まだ確かに肉体はある。その残った存在感で、睨みつける。
ネイムレス:そして、粒子が剣を渦のように取り巻き、抵抗を試みた。
ネイムレス:『……そうだよ! 僕の勝ちだ!』
ネイムレス:『勝ちになるはずなんだ!』
真崎朱音:そのとおりだ。アンサラーとフラガラッハでは勝てはしない。だが、真崎朱音と──
真崎朱音:“ネイムレス”対策特別班は、負けない。
日寺創:「ゲームは終わるまで勝負は分からない、だろ」
日寺創:あふれ出ている粒子、"ネイムレス"の勝利への執着
日寺創:それは確かに日寺創の目に映っている
日寺創:
日寺創:ノノノノノノノノノノノノノノノ
日寺創:イ勝イイイイイイイイイイイイイ
日寺創:ズズズズズズズズズズズズズズズ
日寺創:ののののののののののののののの
日寺創:濁濁濁濁濁濁濁濁濁濁濁い濁濁濁
日寺創:流流流ち流流た流流流流流流流流
日寺創:
日寺創:そうだよな。勝ちたいよな。でも
日寺創:
日寺創:「─────」
日寺創:"ネイムレス"の攻撃を受け思い通りに体が動かない中
日寺創:日寺創が左手で指鉄砲を形作ると
日寺創:血液は螺旋状の軌道を描いていき、指先へと集まる。
日寺創:その血は白紙化の呪いを彼に与える呪い
日寺創:しかし、この瞬間だけに限れば
日寺創:"ネイムレス"の執着すら虚無に還す、銀の弾丸である───!
日寺創:
日寺創:『還せ、アケファロス』
日寺創:
日寺創:言葉と共に呪いは濃縮し血は消失
日寺創: 純粋な、呪い となったそれは
日寺創: ガ ラスが割 れるような
日寺創: 音 を立て虫 喰いの様
日寺創: に ノイ ズを消し
日寺創: て い
日寺創: く
日寺創:
日寺創:一瞬、ネイムレスと視線が合い。創は唇だけで笑みを結んだ。
日寺創:─────まだ、“ネイムレス”対策特別班《ウチ》には次があると
ネイムレス:『…………あの時』
ネイムレス:『アフターケアまでしておくんだったな……!』
円城 鋼:「後悔先に立たず、だ。……それでも、この盤面はまだ、君の物だが」
円城 鋼:精緻に構築されたゲーム盤。それはまるで、精密機械のようで。─だからこそ。
円城 鋼:─零れ落ちた、灰のひとかけら。針の先よりも尚小さい、それを"錬成"した者以外には知覚できない粒。
円城 鋼:粒子の奔流の中、紛れ込んだひとつの異物が。
円城 鋼:「─全てが君の意のままになると、思うな」
円城 鋼:まさしく、埃の一粒が致命的な故障を引き起こすように。発火した灰が、僅かに世界を乱れさせる。
円城 鋼:─光よりも尚速き剣(フラガラッハ)には、それだけで、十分だ。
ネイムレス:『……デリケートなんだよ、僕。あんまりいじめないでよ』世界の軋みを感じながら。
ネイムレス:『灰かぶり姫は、えんどう豆の上では眠れないの』
真崎朱音:軋んでいく世界から、抜き取る。情報を。思いを。
真崎朱音:ほんの一欠片、しかし確かに触れる。ネイムレスの願い、目指す先に。
真崎朱音:「……なんだよ」
真崎朱音:「今度は目指す先、あんじゃねえか」
真崎朱音:「ああ。だから最後のゲーム、か」
ネイムレス:『…………』刺さったままの剣を見て。また時計を見て。
ネイムレス:『……ま、これはこのままにしといてあげる。抜くの面倒だし』
ネイムレス:『最後のゲームだよ。僕の、こっち側での』
ネイムレス:『光栄に思いなよ、君たちが踏み台だ』
真崎朱音:「そうは行くかよ」
真崎朱音:目的は見えた。近づいてはいる。だが、まだ足りない。
真崎朱音:「(こいつを繋ぎとめてるものは……なんだ)」
真崎朱音:真崎朱音に8のダメージ!(HP:12->4)
GM:では行動値1の円城くん。
円城 鋼:はあい!やれることは情報収集…!
GM:目標値は9!
円城 鋼:マイナーなし、コネ込みで情報:UGN!コネ分はダイスデバフと打ち消し合い!
円城 鋼:4dx+1>=9
DoubleCross : (4R10+1[10]>=9) → 4[2,2,3,4]+1 → 5 → 失敗
円城 鋼:オウフ
真崎朱音:日寺君頼むー!
日寺創:オート:コンボ 『廻せ、オシリス』 妖精の手使用!侵蝕+5(140)
日寺創:もう一回回せるよ!
円城 鋼:わあい!
円城 鋼:1dx+10+1
DoubleCross : (1R10+10+1[10]) → 8[8]+11 → 19
ネイムレス:ぐぬぬぬ 妨害できません。
依包緋鶴:C値上がってるから達成値は11止まりですね(成功)
円城 鋼:ヤッター!ありがとう日寺くん…!
円城 鋼:そうだった。<Cr上昇
GM:そうでした。指摘ありがとうございます。
GM:では情報開示します。
【ネイムレスの真の計画について2】
彼の計画の要は、自身の因子に満ちた大規模ワーディングの中で戦闘不能となること。
その瞬間、街の地下を移動する『
鉱床』の力を利用し、存在を変換・固着する。
彼はそのとどめの相手として、また今後の物理的相棒として阿久津数馬を選ぼうとしていた。
しかしどちらも、あなたたちの行動で回避されている。もう彼に後はない。
ただし、このまま放置すればネイムレスは必ず同様の計画を繰り返すだろう。
→【阿久津翔について】〈RC〉〈情報:任意〉15(拘束状態10)が調査可能になりました。
→《Eロイス:楔の呪い》の効果が解除されました。
ネイムレス:『……そろそろだ。指定の時間』
ネイムレス:あなたたちの前の空間にホログラムのようにノイズ混じりの地図が浮かぶ。
ネイムレス:それは第10地区を中心としたもので、あちこちにマーカーが置かれている。
ネイムレス:……黒のマーカーが、数を増している。カラスだ、と想像がつくだろう。
ネイムレス:『ごめんね。やっぱり勝ち逃げさせてほしいなあ』
日寺創:この状況は、不味い。誰に、どういう過程でも良いから状況を良くしようと因子による働き掛けを小言で行う。
日寺創:「廻せ、オシリス。"指一本"」
日寺創:左の第5基節骨・中節骨・末節骨‥‥小指の骨を因子に変換。この状況じゃ、まだ足りない。
日寺創:「…廻せ、オシリス。"腕一本"」第四支部の頼れる先輩を思う。彼にも恥じぬように
日寺創:左腕は、ネイムレスと同様に消失。大量の不可視の因子になる。
日寺創:見えるものには青い糸となったそれは、静かに円城へと向かう。
日寺創:しかし、円城のもとへ向かったのはごく一部、他は消失した。
日寺創:「(?………とにかく頑張って、円城君!)」
円城 鋼:─それがあのカラスたちだと。そこまでは、想像できた。だが。
円城 鋼:その先を想像する、想定する、仮定して対処する頭脳を、自分は持ち合わせていない。
円城 鋼:─思い出せ。真崎朱音は、その刃を以ってこの世界に介入した。ならば、自分なら─。
円城 鋼:「─阿久津翔」
円城 鋼:その瞬間。考えるよりも先に、その名を呼びながら。
円城 鋼:およそ3mの距離を、たった一歩の跳躍で詰めて。
円城 鋼:「歯を食いしばれ」
円城 鋼:高熱を─発火する灰を帯びた拳を、少年の頬に叩き込む。
ネイムレス:「……っ!!」
円城 鋼:インパクトの瞬間。何かが砕けるように、少年の思考が、空間に─自分たちの思考に、拡散してゆくのを感じる。
円城 鋼:「……君のやりたいことは、大体理解した。だから、もう一度言う」
円城 鋼:「俺たちは、君を止める。……阿久津数馬から、"対策"を任された者として、必ず」
円城 鋼:拳のみならず、全身から燻る煙を立ち上がらせながら。僅かに、笑みのカタチに唇を曲げて。
ネイムレス:『な……んだよ』頬を押さえながら。
ネイムレス:『止めるって言ったって、もう遅い!』
ネイムレス:『カラスはどんどん増えてる。君たちは後手後手だ』
ネイムレス:『鉱床の位置と時間は、トラップマスターくんが確かめてくれた』
ネイムレス:『あとはアンテナをそこに配置すれば……』
ネイムレス:時間が、来る、そのはずだった。
GM:しかし。
ネイムレス:『……え?』
GM:目の前の地図に、青い色をしたマーカーが増えていく。
GM:カラスを駆逐するほどではないが、確かに存在感を増していく。
GM:例えば。
【鋼鉄の刑事魂】高井戸庵
警察の協力が得られました。
【He's a freelance】鼎良臣
フリーランスの協力が得られました。
GM:そして。
GM:あなたたちの救援要請は、さらなる人を呼び、事態を確実に解決している。
GM:ワーディングの元たるオーヴァードを保護しつつ、増幅器であるカラスを叩いていく。
GM:例えワーディングが起こっても、もうごく小規模な、即対処できる程度のものでしかないだろう。
GM:あなたたちは孤独ではない。誰かが外で戦っている。
GM:ネイムレスの目論見は、潰えかけている。
GM:あとは。
円城 鋼:「言ったはずだ、"ネイムレス"」
円城 鋼:「"俺たち"、と」
ネイムレス:『………………』
■クリンナップ■
GM:下がった行動値が元に戻ります。
円城 鋼:こちらは無し!
日寺創:なし!
真崎朱音:なし!
鳴神ミサキ:なし!
依包緋鶴:なし!
■セットアップ■
ネイムレス:《カームダウン》
ネイムレス:シーン全体に全ての判定のダイス数-2個。
依包緋鶴:なし
鳴神ミサキ:なし!
円城 鋼:これは継続してくる…!
円城 鋼:こちらはなし!
日寺創:なし
真崎朱音:<螺旋の悪魔>+<原初の黄:ソードマスター> コンボ:Stand by
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+6した(侵蝕率:126->132)
真崎朱音:ウロボロスのエフェクトを使用した攻撃のダメージ+24、決闘者の剣による攻撃の命中達成値+18、暴走を受けます
GM:現時点では、全ての判定ダイス-2個のみミサキちゃんを除く全員にかかっています。
■イニシアチブ■
GM:では、行動値11の依包さんどうぞ。
真崎朱音:あ、アームドスーツで9ですね
真崎朱音:ミサキちゃんと同じ
依包緋鶴:でも私からやっていきます
真崎朱音:頼みます
鳴神ミサキ:ゴーゴー!
GM:大変すまない
依包緋鶴:メジャーでコンボ【接続】《コンセントレイト:ノイマン》《生き字引》思い出の一品(ブランケット)を使って情報収集。
ネイムレス:妨害できません。どうぞ
依包緋鶴:イージーエフェクト《タッピング&オンエア》と《電子使い》も使って【阿久津翔について】難易度10
GM:先ほどと同じボーナスでどうぞ
依包緋鶴:14dx7+5
DoubleCross : (14R10+5[7]) → 10[1,1,1,2,3,5,6,7,7,9,9,9,10,10]+10[1,1,2,3,5,8,9]+10[8,8]+2[1,2]+5 → 37
GM:たかい……
日寺創:おおおお!
真崎朱音:流石!
鳴神ミサキ:バッチリガッツリ!
依包緋鶴:明かせ明かせ!
円城 鋼:うおー!!
GM:まず演出をどうぞ!
依包緋鶴:わたしたちは孤独ではない。みんなが外で戦っている。
依包緋鶴:ネイムレスの目論見は、潰えかけている。
依包緋鶴:あとは、そう。
依包緋鶴:「教えて貰いますよ、と言っても答えてはくれないでしょうから」
依包緋鶴:手を翳す。ミサキちゃんから与えられた雷電が迸り、白光が部屋を包むレネゲイドを染め上げる。
依包緋鶴:「引き出させてもらいますよ──阿久津翔を!」
GM:あなたがそこに読み取ったのは。
GM:恐るべき企みの真実などではなく。
GM:世界の秘密などでもなく。
GM:ただ。
【阿久津翔について】
阿久津翔:ずっと我慢してたんだよ。なんで勝てないんだよ。
阿久津翔:友達と会えなくなっても、病気が治らなくても、身体を何度切り刻まれても。
阿久津翔:僕の身体にはもう、元の中身なんて残ってない。外に出ることもできない。
阿久津翔:なら、最後に目一杯遊んだっていいし、身体なんか捨てたっていいじゃないか。
阿久津翔:数馬くんに会いたい。ずっと会いたかった。支部長だから会えないなら、やめちゃえばいいんだ。
阿久津翔:なんだよ。
阿久津翔:見るなよ。やめろよ。
阿久津翔:知るのは僕だけでいいんだ。
阿久津翔:僕のことなんか知らなくていい。
阿久津翔:僕はネイムレス、知ってるでしょ。
阿久津翔:名前なんていらない。数馬くんがくれたこの名前だけでいい。
阿久津翔:やめろやめろやめろやめろやめろやめろ。
阿久津翔:やめろ。
→《Eロイス:不滅の妄執》の効果が解除されました。
→ネイムレスの拘束状態が解除されました。
GM:そんな、泣き虫の子供の愚痴のような言葉だけだった。
GM:その子供が、己の衝動のままに、人を唆し、街を破壊しようとしていたのだと、あなたは理解できるだろう。
依包緋鶴:いいえ。
依包緋鶴:レネゲイドを介して接続されたこの身に、わたしたちに。確かに伝わってくる言葉は。
依包緋鶴:それは確かな真実なのでしょう。あなたの。ネイムレスの。
依包緋鶴:ですが、わたしたちが頼まれたのは。それだけではないから。
依包緋鶴:"ネイムレス"対策特別班、それだけでない私たちは、
依包緋鶴:支部長ではない阿久津数馬に、託されたのだから。
依包緋鶴:「それでもあなたは、阿久津翔なんですよ」
依包緋鶴:「一人にはなれない。そして、させるわけには行かない」
依包緋鶴:例え貴方が誰であろうと、止めなければならない。
依包緋鶴:最大限に稼働させて、白煙を吐き出す腕を床に垂らして。仲間に視線を向ける。
依包緋鶴:「……よろしくお願いします」
ネイムレス:『……は』
ネイムレス:するり、と身体が剣をすり抜ける。
ネイムレス:『ふざけるなよ』
ネイムレス:『ふざけるなよ、ふざけるなよ!』
ネイムレス:『僕はネイムレス!』
ネイムレス:『お前なんかに、もう入ってこさせない!』
GM:次の手番は行動値9のミサキちゃんですが、割り込み。
ネイムレス:《加速する刻》自身をこのタイミングで行動させます。
ネイムレス:マイナーなし。
ネイムレス:コンボ:『ソリティア』《アニマルテイマー》《雨粒の矢》《シングインザレイン》《惑いの一撃》
ネイムレス:PC全員を対象に攻撃。ドッジダイス-4個。
ネイムレス:判定。
ネイムレス:10dx+4
DoubleCross : (10R10+4[10]) → 10[2,3,4,4,5,5,6,7,9,10]+5[5]+4 → 19
ネイムレス:リアクションをどうぞ。
真崎朱音:暴走でリアクション不能。
依包緋鶴:アームバンカーでガード。
円城 鋼:自身はガード。真崎さんを《砂の結界》でカバーリングしましょう。
円城 鋼:※上記カバーリング宣言、一旦取り下げ。
GM:了解
円城 鋼:ではこちらのリアクション、自分はガード、《砂の結界》で依包さんをカバーリング!
鳴神ミサキ:自分の分はガード(ペナルティでドッジ不可)。《砂の結界》で日寺くんをカバーします。
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+2した(侵蝕率:98->100)
鳴神ミサキ:鳴神ミサキの侵蝕率を+2した(侵蝕率:128->130)
GM:日寺くんは一応ドッジするといいかもしれない。
日寺創:はい!
日寺創:ドッジ、ダイス合計8に−合計6、技能1
ネイムレス:《ジャミング》全ての判定ダイスを-5個。
日寺創:こ、こいつ!
日寺創:ダイス無し!ドッジ失敗です
GM:了解!
ネイムレス:ではダメージ
ネイムレス:2d10+22
DoubleCross : (2D10+22) → 9[3,6]+22 → 31
ネイムレス:軽いなー
ネイムレス:装甲有効です
鳴神ミサキ:軽いけど……そのダメージは死! ですが……
円城 鋼:ミサキちゃんに《砂塵の城壁》!カバーリングによる2倍ダメージをゼロに!
ネイムレス:ゲーッ
鳴神ミサキ:ありがとうはがねちゃん!
円城 鋼:こちらはカバーリング2倍ダメージで戦闘不能!"ネイムレス"阿久津翔に「遺志/■隔意」でロイスを取得、タイタス化昇華!HP14へ!
円城 鋼:円城 鋼の侵蝕率を+6(1d10->6)した(侵蝕率:100->106)
円城 鋼:(《砂塵の城壁》による侵蝕上昇)
真崎朱音:戦闘不能になります。そして
真崎朱音:<原初の黒:ラストアクション> コンボ:Competitive game
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+7した(侵蝕率:132->139)
GM:来た……
真崎朱音:即座におれのメインプロセスを行います。
GM:どうぞ!
真崎朱音:マイナー、暴走を解除
真崎朱音:メジャーアクション、<シャドーテンタクルス> コンボ:Execution
真崎朱音:対象は阿久津翔
ネイムレス:妨害なし。判定をどうぞ。
真崎朱音:6DX+25+0@10 (侵食上昇1、侵蝕100~)
DoubleCross : (6R10+25+0[10]) → 8[1,2,4,7,8,8]+25 → 33
真崎朱音:33。
ネイムレス:《電磁反応装甲》2枚
ネイムレス:40ダメージ軽減。ダメージゼロ。
ネイムレス:ただし、これで打ち止めです。
真崎朱音:あ、まだ命中です!
GM:あw
真崎朱音:ダメージはこれから
GM:大変申し訳ない。
ネイムレス:ドッジ、イベイジョン12で命中。
真崎朱音:ダメージ。固定値47、ダイス4
真崎朱音:4d10+47 (アームドスーツ、強化素材)
DoubleCross : (4D10+47) → 23[5,10,3,5]+47 → 70
真崎朱音:70点、装甲有効
真崎朱音:真崎朱音の侵蝕率を+1した(侵蝕率:139->140)
ネイムレス:先ほどの通り、《電磁反応装甲》は2枚
ネイムレス:40ダメージ軽減して30通ります。
ネイムレス:HP1のため、戦闘不能。復活エフェクトはなし。
GM:戦闘終了。あなたたちの勝利です。
真崎朱音:あらためて、戦闘不能。ロイスによる復活はしません
GM:了解です。
ネイムレス:ぱちぱちと、周囲の粒子が稲妻のような光を立てて凝る。
ネイムレス:怒っている。お気に入りの秘密基地に踏み込まれた子供のように。
ネイムレス:だが、子供は当たり前の子供ではなく、基地も真っ当なものではない。
ネイムレス:『……僕が』
ネイムレス:『僕が勝たなきゃダメなんだ!!!』
ネイムレス:雹のように固まった光が、あなたたちを貫く。
ネイムレス:その都度、あなたたちは見るだろう。
ネイムレス:誰かが苦しんでいる様を見て、わくわくしていた子供を。
ネイムレス:誰かを破滅に追いやって、楽しんでいた子供を。
ネイムレス:彼の名は、阿久津翔。だが、もうそこには戻れない。
円城 鋼:─赤熱する灰の嵐が、吹き荒れる。"名無し"の子供が、舞台裏で嗤う幻像を焼き尽くしながら。
円城 鋼:─焼いて、焼いて、全てを灰にして。それでもなお、残ったものがあって。残った者がいるとしたら。
円城 鋼:それは─。
円城 鋼:「……真崎さん」
円城 鋼:「頼む」
円城 鋼:己の肉体すら灰と化しながらも、残ったそれを。
円城 鋼:それに相対する男を、見つめている。
真崎朱音:もう戻れない彼の前に、一人の男が立っている。
真崎朱音:鋼の修羅が、その身を血に染めて、立っている。
真崎朱音:限界を超え鉄塊と化した機械の刃を、振り上げて。
真崎朱音:「おい」
真崎朱音:血反吐を吐きながら口を開く。
真崎朱音:「何ボケっとしてんだ。まだ、勝負の途中だろうが」
真崎朱音:言葉に怒りが混じる。
真崎朱音:「何度も言っただろうが。何度も、何度も、何度も」
真崎朱音:「おれたちは駒じゃない」
真崎朱音:「お前の、対戦相手なんだよ……!」
真崎朱音:ロイス 阿久津翔 P:好敵手 ○N:こっちを、見ろ
ネイムレス:その時、子供は。
真崎朱音:勝ちたい、勝ちたい、勝ちたい。
真崎朱音:許せない。その道を否定する。それでも、
真崎朱音:その気持ちだけは、痛すぎるほど分かるから。
ネイムレス:少し驚いたような顔をして。
真崎朱音:「勝ちたいなら……!」
ネイムレス:初めて。
真崎朱音:振り上げた刃を、咆哮と共に振り下ろす。
真崎朱音:「打って、きやがれぇっ!」
ネイムレス:あなたの目を、正面から見た。
真崎朱音:おれも、勝ちたいと。思いを込めて。
ネイムレス:その思いの籠もった一撃に、倒れ伏す。
真崎朱音:鉄くずがその身を打ちすえる。同時。
ネイムレス:ぱちぱちと粒子が盾のように形を作るが、簡単に裂かれ、そして。
ネイムレス:弱々しい一撃が、あなたの元に届く。
ネイムレス:ぱちり、と光弾が弾ける。
真崎朱音:「……はっ」
真崎朱音:「良いの、撃つじゃねえか……畜生」
真崎朱音:「引き分け、かよ」
真崎朱音:最後の糸が切れたように、倒れ伏す。
ネイムレス:『……お前こそな、とか言えばいいの? はは』倒れたまま。
真崎朱音:「……なあ」
ネイムレス:『……バカみたいだ』
真崎朱音:「どうしてUGNが、ジャームを凍結処分するか、知ってるか」
ネイムレス:『…………』
ネイムレス:無言。
真崎朱音:こんな言葉は、気休めにもならない。それどころか、余計に彼を苦しめるだけかもしれない。
真崎朱音:いいや、そもそも。伝わりもしないだろう。けれど。
真崎朱音:「いつか、治すためなんだよ」
真崎朱音:「いつになるかなんて分かんねえ。そもそもそんな未来、来るのかどうか」
真崎朱音:「それでも、いつか」
ネイムレス:『…………』
真崎朱音:「いつか、また、お前が出てきたらよ」
真崎朱音:そのときにはとうに。自分の命はないかもしれない。でも。
真崎朱音:「次は、勝つ。覚えとけ」
真崎朱音:必ずその日まで繋いでみせると。
真崎朱音:意味もなく、保証もない、約束をしたくなった。
ネイムレス:『……勝つのは僕の方だし』合成音声が、途切れ途切れに言う。
ネイムレス:『前の時みたいに忘れたりなんかするもんか、アンサラー』
鳴神ミサキ:駆け寄って、真崎サンを抱え起こす。
鳴神ミサキ:勝敗は決した。ゲームセットだ。
鳴神ミサキ:相討ちとなった少年を見る。
鳴神ミサキ:……彼がここに来る前に出会えていたら、なにかが変わっただろうか。
鳴神ミサキ:そう考えてしまう自分がいる。
鳴神ミサキ:これは、同情だ。出会えた所で、彼を蝕む病がどうにかなるわけではない。
鳴神ミサキ:そして。
鳴神ミサキ:ぼくたちは、絆を寄る辺に、日常の脅威に立ち向かう戦士だ。
鳴神ミサキ:いま、現実の彼が絆を弄ぶ限り。その温度を拒絶する限り。脅威である限り。
鳴神ミサキ:ぼくたちは。
鳴神ミサキ:ぼくたちは──
鳴神ミサキ:ロイスを取得します。
鳴神ミサキ:“ネイムレス”……改め、翔くんに 執着/●フクザツな気持ち。
鳴神ミサキ:──そして、そう、いつか。そうでなくなった未来が来たならば。
鳴神ミサキ:つ、と一筋の雫が頬を伝って。体表を駆け巡る電流で蒸発し、空気に溶け込んで消えた。
日寺創:「阿久津君…四方谷さん。約束、ちゃんと果たしたよ。」
日寺創:「君も、もう散々盗みはしただろ」
日寺創:「みんなの未来を…ハッピーエンドを返してもらう」
日寺創:「願わくば」
日寺創:「君の分も」
日寺創:"頭無し《アケファロス》"は笑みを浮かべ、”名無し”では無くなった彼を見る。
日寺創:未来は分からないけど、今この時の思いは真実だと信じて
GM:部屋に満ちていたレネゲイドの気配は、今は絶えた。
GM:少年は、意識を失い倒れている。
GM:名もなき鳥の風切羽は、捥がれ、空を舞い。
GM:遠いいつか、もしかするとまた――――。
バックトラック
GM:はい、バックトラックの時間です。
依包緋鶴:わあい
GM:今回のEロイス!
円城 鋼:バクトラターイム!
真崎朱音:うおーっ帰る!
《Eロイス:暴食の胃袋》
《Eロイス:ありえざる存在》×2
《Eロイス:唯我独尊》
《Eロイス:楔の呪い》×2(2個計算)
《Eロイス:不滅の妄執》
計9個分
日寺創:帰るぞ帰るぞ
GM:実はいっぱいあった
真崎朱音:いっぱい
依包緋鶴:たくさん!
鳴神ミサキ:いっぱい食べなきゃ
GM:振りたければ振ってください!
円城 鋼:7つ相当!
依包緋鶴:おいしく食べて帰るぞ。振ります!
依包緋鶴:130-9d10
DoubleCross : (130-9D10) → 130-35[2,6,9,1,2,2,6,2,5] → 95
真崎朱音:私は全部振ります。 バックトラックのEロイスは振り得。
真崎朱音:140-9d10
DoubleCross : (140-9D10) → 140-53[5,5,1,9,1,8,9,6,9] → 87
鳴神ミサキ:振ります!
鳴神ミサキ:130-9d10
DoubleCross : (130-9D10) → 130-47[3,6,3,9,9,10,2,3,2] → 83
日寺創:140-9d10
DoubleCross : (140-9D10) → 140-55[3,9,1,8,10,6,10,6,2] → 85
真崎朱音:よし、帰還確定。素振りで5つ!
依包緋鶴:95-5d10 よしよし。等倍で
DoubleCross : (95-5D10) → 95-24[5,5,6,6,2] → 71
日寺創:ありがたい…
円城 鋼:こちらはEロイス分振らずで!106%から残りロイス5つで等倍振り。
円城 鋼:106-5d10
DoubleCross : (106-5D10) → 106-24[5,1,8,2,8] → 82
真崎朱音:87-5d10
DoubleCross : (87-5D10) → 87-34[9,5,9,10,1] → 53
円城 鋼:良い数値。
日寺創:86-6d10
DoubleCross : (86-6D10) → 86-40[9,8,10,4,4,5] → 46
真崎朱音:帰りました! 3点!
日寺創:えぇ~
円城 鋼:82%の5点!
GM:がっくり下がる
鳴神ミサキ:83-6d10 ロイス6本、等倍で。
DoubleCross : (83-6D10) → 83-39[10,3,3,9,5,9] → 44
鳴神ミサキ:3点!
日寺創:3点帰還!
依包緋鶴:あっ私丁度71なので5点!
真崎朱音:低すぎて困るよりはよしよし!
真崎朱音:3点!
円城 鋼:ヤッターみんな無事!!
真崎朱音:ただいま!
GM:帰還おめでとうございます!
真崎朱音:おかえり!
依包緋鶴:みんなおめでとうございます!
日寺創:ただいまー!
GM:よかったぜー
日寺創:おかえりなさい!
鳴神ミサキ:よかった~!
GM:では簡単に経験点の計算を。
真崎朱音:ありがとうございます!
GM:経験点はいつもの5点、シナリオ5点にEロイス9点です。
GM:これに侵蝕分を加えたものが今回の経験点になります。
依包緋鶴:24点!
鳴神ミサキ:22点いただきます!もぐもぐ!
日寺創:22点!
真崎朱音:22点!
日寺創:いただきます!
円城 鋼:24点!(いただきます)
GM:ではGMは38点かな。いただきます!
依包緋鶴:めしあがれ!
日寺創:どうぞどうぞ!
GM:ありがたく……みなさんもどうぞ!
真崎朱音:いただきます!むしゃぁ
GM:あなたたちの活躍で、ネイムレスは討伐された。
GM:彼は第4支部に護送の後、凍結処分とされた。
GM:小さな事故や被害はあったが、大規模な事件は起こらなかった。
GM:そう、あなたたちは防いだのだ。日常の崩壊を。
エンディング1 "ネイムレス"対策特別班
N市 UGN第10支部・支部長室
GM:ネイムレスを打倒し、無事帰還したあなたたちは、治療ののち支部長室に呼び出されていた。
GM:オフィスのようなかっちりした雰囲気の調度。
GM:大きな机と椅子。
GM:そこに見合わない、小柄な少年があなたたちを迎える。
阿久津数馬:「よく来た」
阿久津数馬:「成果については聞いている」
阿久津数馬:「……ご苦労だった」
阿久津数馬:手短な言葉は、少年の内心を物語っているかのようだった。
円城 鋼:「書面でも、概要は知ってもらっているだろうが。……改めて」
円城 鋼:「対策班メンバーに、人的被害なし。扇坂クリニックおよび周辺道路の軽微な破損の他、物的被害なし」
円城 鋼:「……"ネイムレス"については─」
阿久津数馬:「…………」
真崎朱音:「拘束。第4支部に送られ、凍結処分」
阿久津数馬:「…………ああ」
鳴神ミサキ:「……これで、よかったんだよね?」
阿久津数馬:「当然だ」
阿久津数馬:「日寺。お前のおかげで連絡がスムーズにいった。助かったぞ」
阿久津数馬:言いながら。
阿久津数馬:顔は完全に晴れているわけではない。
日寺創:「あはは、保存庫管理人も、だいぶ驚いていましたけどね」
阿久津数馬:「そうだろうな……。まあ、今後はまたあちらに戻ってもらう」
阿久津数馬:「出張ご苦労だったな」
日寺創:「ありがとうございます。めでたい、と言いたいですが。」
日寺創:「…なんでだろう。だいぶ寂しいな」
日寺創:制服をかっちりと着つつもどこか寂し気な雰囲気
真崎朱音:「そう言うなって。UGN同士ならまた一緒に仕事もあるだろうよ」
真崎朱音:「まあ、仕事は少ないほうが良いんだろうが。そうでなくても、会おうと思えば会えるだろうさ」
日寺創:「…ありがとう。真崎さんの工房にもお邪魔したいよ。」
日寺創:「絶対楽しいに決まってるもん!」
真崎朱音:「おいでおいでー。むちゃくちゃ散らかってるし油臭いけどな!」
鳴神ミサキ:「依包サンも興味あるんじゃない? 真崎サンの仕事場」
依包緋鶴:「そうですね。仕事で窺わせていただくこともあるでしょう」
依包緋鶴:「技術力については疑いようもなく、たっぷり見せて頂きましたから」
依包緋鶴:「クリニックに残っていた情報機器や資料は無事に確保。他支部とも連携しながら随時解析を進めております」
円城 鋼:「仕事や任務でなら、これから顔を合わせることもある。……人手不足なのは、どの支部も変わらないし、それに」
円城 鋼:「同じ生きてさえいるなら。誰とであろうと、またいつか会える」
円城 鋼:「……だから、その」
円城 鋼:「……彼女と、また会える日も。きっとそう遠くはないと、思う」
円城 鋼:朗らかに笑う日寺創に、向ける言葉を探しながら、そう告げる。
真崎朱音:「彼女……といえば。どういう扱いになるんですかね、あの子」
日寺創:「"リングテイル"…四方谷さんは、拘留って聞いてるね。」
日寺創:「これまでネイムレスに関わった人たちと同様に」
阿久津数馬:「ああ、現在重要参考人として聴取をしている」
真崎朱音:「まあ、流石にお咎めなしとはいかねえか」
阿久津数馬:「……協力的な態度ではいるが、ワーディング現象を監督してたのは確かだ」
阿久津数馬:「何より、衝動に対して非常に無防備な状態にある」
阿久津数馬:「ある程度教育や監視は必要だろうな」
鳴神ミサキ:「……だいじょうぶでしょ。カノジョだって選んだんだから」
鳴神ミサキ:「『ヘイズ』の子たちみたいにさ、面会くらいならすぐできるようになるよ」
鳴神ミサキ:ね、と日寺さんの肩を叩く。
日寺創:「…ありがとう。ミサキちゃん、円城君。」
阿久津数馬:「……僕の立場から断言はできん、が」
阿久津数馬:「奴の情操に対して何か好影響があると認められれば」
阿久津数馬:「そういうこともあるかもしれんな」
日寺創:「僕も彼女に協力したいけど、よろしいですか?」
日寺創:「まだあの子はいっぱいいっぱいだ。余裕のないのはみんな同じだけど、特に。」
阿久津数馬:「出張中なのにお前、また抱え込むのか? まあいいが」
日寺創:「えっへっへ」
日寺創:「抱え込むのは、慣れてますから。」
阿久津数馬:「そうしたいならしろ。きちんと書類を提出してな」
日寺創:「書類か…一番の難敵だな。《ランディシ》に協力してもらおう」
依包緋鶴:「係の者には私からも口添えしておきますね」
依包緋鶴:「私も通い慣れておりますので」
阿久津数馬:「そうだろうな……」
日寺創:「ありがとう、依包さん。流石正義の化身!」
依包緋鶴:「日寺さんも格好良かったですので。そこは信頼ですよ」くすりと微笑む。
阿久津数馬:「……あいつのおかげで、うちの拘留施設はパンパンだ」
阿久津数馬:「面倒ばっかり、残していって」
鳴神ミサキ:「そうでもないよ。もし、あの子が直接手を下すようなタイプだったら……」
鳴神ミサキ:「拘留施設はもっとガラガラだっただろうから。こう言っていいのか分からないけど……」
阿久津数馬:「……まあ、そうか」
鳴神ミサキ:「ああだったから、助けられた子がいるって。そう思った方がいいよ、きっと」
阿久津数馬:「…………」
阿久津数馬:「勝ちたくて、勝てなくて、悔しい気持ちの人」
阿久津数馬:「そういう人の味方になりたい」
阿久津数馬:「昔、あいつはそんなことを言っていた」
真崎朱音:「……」
阿久津数馬:「コマと見なしてはいたようだが……味方のつもりではあったのかな、あれでも」
鳴神ミサキ:「ゲームでは……自分の陣営のコト、味方って呼ぶしね」
阿久津数馬:「別段、美化するつもりは全くないが」
阿久津数馬:「そういう奴だったんだ、とは。わかった」
依包緋鶴:「そして、これ以上は増えません」
阿久津数馬:「ああ」
阿久津数馬:「……そうだ」
依包緋鶴:「……準備の方も済んだ様子ですので、そろそろ」
阿久津数馬:「うむ」
阿久津数馬:「まずは、これは阿久津数馬個人として」
阿久津数馬:「日寺、鳴神、円城、真崎、依包」
阿久津数馬:「……あいつを、止めてくれて。ありがとう」
阿久津数馬:静かに頭を下げる。珍しいことに。
阿久津数馬:「僕は、あいつのところに行かなかった。街を選んだ」
日寺創:「阿久津、君…」
阿久津数馬:「後悔はしていない。そちらに行けたのは、お前らがいてくれたおかげだからな」
阿久津数馬:「見届けてくれて、ありがとう」
阿久津数馬:「…………」
阿久津数馬:それから、これは支部長として、口には出せなかった。
阿久津数馬:また、あいつに機会を与えてくれて、ありがとう、と。
阿久津数馬:姿勢を戻す。
阿久津数馬:「個人的な言葉は、以上だ」
日寺創:「…友達が」
日寺創:「友達が、間違った道を行くなら止めるものだし」
日寺創:「困っていたら、助けたいものだよ」
日寺創:「だから、僕に関して言えば当たり前のことをしただけだ」”彼”の事も含めて
阿久津数馬:「……そうか」
日寺創:「そういう事さ、カズ君」
真崎朱音:「……おれは依頼を受けただけだし、やりたいことやっただけですけどね」
真崎朱音:「阿久津数馬からの感謝は、ありがたく頂戴します」
真崎朱音:「こちらからも感謝を。ありがとう。お疲れさまでした、阿久津支部長」
阿久津数馬:「ああ。受け取る」
円城 鋼:「……俺は、チルドレンだ。命令であるなら、それを実行したことへの礼は分不相応だと思うけれど」
円城 鋼:「……うん。有難く、受け取っておく。そして、俺からも個人的に、ひとつ」
阿久津数馬:「なんだ?」
円城 鋼:─自分たちは、彼に代わって。一時の困難を打ち払って、そして。ある意味、先延ばしにした。だから。
円城 鋼:─いつか、巡り巡って、奇跡が起こって。君が、彼と対面する日が来るまで。そして、その日が来ても。
円城 鋼:「……頑張れ、阿久津数馬。俺たちは……俺は」
円城 鋼:「君を、応援している」
円城 鋼:それだけだ、と。まっすぐ向けた視線に、少しだけ恥ずかし気な色を滲ませて。
阿久津数馬:「……!」
阿久津数馬:「う、受け取る」こちらも少しばかり照れて。
鳴神ミサキ:「それはぼくもだよ」にまにまと笑って。
鳴神ミサキ:「ぼくはカズくんに命じられて参加したけど、そうじゃなくても……」
鳴神ミサキ:「今回助けてくれた人たちみたいに、カズくんの助けになろうとしたと思う。押しかけてでもね」
鳴神ミサキ:「だから、カズくんに後悔がないなら……それ以上は、きっとないよ」
阿久津数馬:「……うん」
阿久津数馬:「そうだとしても、鳴神」
阿久津数馬:「僕がお前を選んで指令を出した、そのことは間違っていなかった、そう思う」
鳴神ミサキ:「……うれしい」えへへ、とはにかむ。
依包緋鶴:「数馬様の命であればこそ、後顧の憂いなく全力で向かえました」
依包緋鶴:「これからもお傍に仕えさせて頂ければ幸いです」顔色一つ変えずに、お辞儀を返す。
阿久津数馬:「ああ、そうしてくれ。依包」
阿久津数馬:「……お前の手が。必要だ」一度だけ握った感触を思い出しながら。
依包緋鶴:「……ええ」重ねた手のひらを、少しだけ握り込む。
阿久津数馬:「……さて」
阿久津数馬:「では、これからは支部長として」声を凜と張る。
阿久津数馬:「お前たち五人により、"ネイムレス"は打倒された」
阿久津数馬:「街および住民の被害は軽微。利用されたオーヴァードもその後は問題なし」
阿久津数馬:「街は守られた」
阿久津数馬:「事態はひとつの解決を迎えたと判断する。事後の処理は多いが」
阿久津数馬:「日寺、鳴神、円城、真崎、依包、以上五名」
阿久津数馬:「僕直々に健闘を称えると共に」
阿久津数馬:「ここに、"ネイムレス"対策特別班を解散する!」
阿久津数馬:「総員、ご苦労だった。日常の業務に戻るよう」
依包緋鶴:「……ふむ」
円城 鋼:ああ、と。普段の業務連絡じように、頷いて。
鳴神ミサキ:「はー、もう解散かぁ」
鳴神ミサキ:「あっという間だったんだねぇ。何日かいっしょにいたような気分だ」
円城 鋼:「では報告書の作成があるので失礼す……む」
日寺創:「みんな、本当にありがとうね…」
円城 鋼:何か考えている様子の依包さんを、じっ…と見る。
依包緋鶴:「失礼、皆様少しよろしいでしょうか」
真崎朱音:「日常の業務……こっから宣伝? 困ったことに現物が今……」
阿久津数馬:「む?」
鳴神ミサキ:「んー?」
真崎朱音:「っと、はいはい?」
依包緋鶴:「いえ、フラガラッハは別に……」
日寺創:「え?」
真崎朱音:「かなしい!」
依包緋鶴:「少々私の趣味に付き合っていただければと、ね」
依包緋鶴:「剣は別に趣味ではないので……」
円城 鋼:「……なるほど?」
依包緋鶴:す、と懐からカメラを取り出して。ミサキちゃんと円城くんに視線を向ける。
鳴神ミサキ:「……あ、写真?」
真崎朱音:「おお、なるほど」
依包緋鶴:「日寺くんも支部に戻りますので、これがラストチャンスというわけですね」
阿久津数馬:「記念撮影か」
円城 鋼:「……うん。なら、阿久津支部長。"ネイムレス"対策班の解散は、5分だけ先延ばしだ」
日寺創:「…!依包さん、ありがとう!」
円城 鋼:「そのくらいなら、構わないだろう?」
阿久津数馬:「別に構わんが」
鳴神ミサキ:「いいねー! 撮ろう撮ろう!」
真崎朱音:「格好良く撮ってくださいなー」
依包緋鶴:「それではそちらに並んで……」
依包緋鶴:ガシュウ、と右肩が音を立てて、袖からするすると義肢が抜け出る。
鳴神ミサキ:「いこいこ! ほら、真崎サンも元気出して」
鳴神ミサキ:「ギャー腕が!?」
阿久津数馬:「おおっ」
日寺創:「カッコいい…!流石依包さん!」
円城 鋼:「……何度見ても、慣れないなこれは……」
依包緋鶴:「ううん、男の子と女の子の反応……」
円城 鋼:などと神妙に頷きながら、指示された場所にすっと立つ。
阿久津数馬:「だろ、かっこいいよな!」わくわくしている。
依包緋鶴:「良し、ここにセットして。遠隔操作も良好」
日寺創:「カズくんもほら、こっち来て来て!」
真崎朱音:「はいはいー、並ぶ並ぶ!」
阿久津数馬:「わかったわかった。急かすな」
阿久津数馬:皆の方へ。
円城 鋼:「……今更だが。6人横並びというのは、少し厳しくないか?」
真崎朱音:髪を整え、カメラに向かってニカリと笑う。
依包緋鶴:真崎さんの左隣に立って、寄り添うように立つ。
依包緋鶴:「中身抜けてますので、ちょっと隠してくださいね」
真崎朱音:「わお。約得」
真崎朱音:「はいはい、お任せを」
鳴神ミサキ:「ぼくと、カズくんと、はがねちゃんが前に立つ?」
依包緋鶴:「分かってらっしゃる通り、背丈の都合ですので」
阿久津数馬:「来年は僕が後ろだからな!!」
円城 鋼:なるほど、などと言いながら。位置を変えて、少し腰を落として。
日寺創:「…僕を越えられるかな?楽しみだね、来年!」
鳴神ミサキ:「牛乳いっぱい飲もうねぇ」などと言いながら。
鳴神ミサキ:きゅっと、カズくんの腕にしがみつく。
真崎朱音:「んじゃ、来年に期待を込めつつ。皆笑ってー」
阿久津数馬:「ひゃっ」
依包緋鶴:「それでは行きます」
鳴神ミサキ:「ほら、笑って笑って!」
阿久津数馬:驚きながらも、なんとか笑顔を作る。
円城 鋼:「うん」
日寺創:「素敵な笑顔で─────!」
円城 鋼:レンズを見つめる顔は、やっぱり無表情で。けれど、精一杯。
円城 鋼:─この結末に相応しい、笑顔を。
依包緋鶴:かちりと鋼の指が鳴り、シャッター音が響き渡る。
依包緋鶴:未来は未だ不透明、立ち塞がる壁は果てしなく険しく。
依包緋鶴:だけどこの一瞬の、勝ち取った笑顔を切り取って。
エンディング2 依包緋鶴
N市 UGN第10支部・支部長室
GM:対策特別班は解散となったが、あなたたちの業務は終わらない。
GM:事後処理に、今回の作戦に関する経理。
GM:その中には、こんな来訪も含まれていた。
阿久津秀平:「いやいや、支部の方まで伺うのは実に久しぶりで」
阿久津秀平:うさんくさい笑顔の眼鏡の青年。
阿久津秀平:『阿久津フューチャースタッフ』社長の阿久津秀平だ。
依包緋鶴:「というわけで支部長。秀平様をこちらまでお通ししました」
阿久津数馬:「あー」少し居心地悪そうに。
阿久津数馬:「今回はお前の協力もあり、その、助かった」
阿久津秀平:「おや」
阿久津秀平:「お聞きになりました? 珍しく数馬くんが私に感謝を」
依包緋鶴:「数馬様が苦手を克服しようと努力する様」
依包緋鶴:「大変素晴らしいですね」
阿久津数馬:「うるさいなー! そういうこと言うから言ってないんだろ!」
阿久津数馬:「苦手……とかではない! 別に。助かってはいる!」
阿久津秀平:「ははは、別に苦手でもなんでも、すくすく育ってくれれば」
阿久津秀平:「あ、こちらお土産です」
依包緋鶴:「これはこれは、ご丁寧にどうも」
阿久津秀平:「羊羹はやめて、チョコレートの詰め合わせを」
依包緋鶴:「チョコレートですよ支部長」
阿久津数馬:「秀平が学んだ……!」
阿久津秀平:「直接伝言をもらってまで押し付ける趣味はありませんのでねえ」
阿久津秀平:「和菓子は、弊社にいらした時にどうぞ」
依包緋鶴:「つまり本当に言ってこなかったのですね」
阿久津数馬:「だってなんか……毎回嬉しそうに押し付けてくるから……」
依包緋鶴:「そうそう意地を張るものではありませんね。意地でしたか?」
依包緋鶴:「なるほど言いづらかったと。優しい方ですね」
阿久津秀平:「優しいですねえ、数馬くんは」
阿久津数馬:「がー!」
阿久津数馬:「と、ともかくだ」
阿久津数馬:「今回の人材派遣の請求だとかそういうのだろ。置いてけ」
依包緋鶴:机にチョコレートを置く。
阿久津秀平:「ええ、書類の類いはこちらに。チョコレートはあちらですから、お茶の時にでもどうぞ」
阿久津数馬:「チョコはいいから……」
依包緋鶴:「いつもの場所にしまっておくので、他の子と遊ぶ時にでもお食べくださいね」
阿久津数馬:「わかった」
阿久津数馬:「……お前、親戚だからって一切値引きをしようとしないよな」請求書を見ながら。
阿久津数馬:「まあ、そういうところがむしろ安心するが」
阿久津秀平:「ええまあ、ビジネスですのでね」
阿久津秀平:「縁は大事ですが、会計はクリーンに、がモットーです」
依包緋鶴:「長続きさせるには大切なことですね。疵は少なく見栄え良く」
阿久津数馬:「……そこは見習う」
依包緋鶴:目の通った書類をまとめてゆく。然るべきところに送るためだ。
依包緋鶴:「さて。都合よくお2人が揃いましたので、一つ報告をしてもよろしいでしょうか」
阿久津数馬:「なんだ」
阿久津秀平:「おやおや」
依包緋鶴:「阿久津数馬と阿久津秀平へ」
依包緋鶴:「阿久津翔についての報告です」
阿久津秀平:「……ああ。わかりました」
阿久津数馬:「話せ」
依包緋鶴:「……」
依包緋鶴:「彼は、報告の通りに変わり果てていましたが」
依包緋鶴:「阿久津翔でなくなった事はなく、故にこそ本気でしたよ」
阿久津数馬:「……ああ」
阿久津数馬:「それは、なんとなく感じていた。実際に相対してもそうだったか」
阿久津秀平:「……私は、彼はさほどかわいがってもあげられませんで」
阿久津秀平:「そう、見ない振りをしていた。だから」
阿久津秀平:「複雑な気分、と申し上げましょうか。それを突きつけられるようで」
依包緋鶴:「私の仕事は貴方を慰めることではありませんから」
依包緋鶴:「向いていないので、担当者にお願いしますね」
阿久津数馬:「担当者?」
依包緋鶴:「甘えられる相手なり、甘やかすことの上手い方なりですかね」
阿久津数馬:「あー……」
阿久津秀平:「やれやれ、退勤後に家でゆっくり話でもしますか」
阿久津数馬:「ほら、そういうこと言うからこういうことを言う……」
依包緋鶴:「数馬様はあまり御覧になりたくないですか?」
阿久津数馬:「だってなんか……むずむずするというか」
依包緋鶴:「なるほど、気恥ずかしい」
阿久津数馬:「それだ」
依包緋鶴:「私は幸せそうな分には構わないので、どうぞごゆっくりと」
阿久津秀平:「隠す方が照れくさいですからねえ、私は」
依包緋鶴:「日の沈んでからが長い季節です。ゆったり家庭でお過ごしください」
阿久津秀平:「ええ、手料理でも食べながらね」
依包緋鶴:「……阿久津翔は、一人になって、傷つけられて、立ち上がれぬまま」
依包緋鶴:「それでも、数馬様を諦めなかった。変わらず、変われず、かつてのひと時に浸り続けた」
阿久津数馬:「…………」
依包緋鶴:「貴方方のかつては、確かにそこに根付いていて」
依包緋鶴:「だから掴み取れたものがあると、私たちは心から信じております」
依包緋鶴:「だから、私はこれからも阿久津様方をお支えしたいと思います」
阿久津数馬:「……阿久津の家は、厳しくて」
阿久津数馬:「翔みたいなそこから外れてしまった奴は、どうしても苦労することになる」
阿久津数馬:「僕だって、やっと立ってる」
阿久津数馬:「けど、お前みたいな人間がそうして支えてくれるなら……もうちょっとやっていける」
阿久津数馬:「そう思うぞ、依包」
阿久津秀平:「ありがとうございます、依包さん」
阿久津秀平:「私はまあ、こうしてやっていけておりますので。数馬くんをよろしく」
依包緋鶴:「……光栄です。差し出がましいことをしましたが」
依包緋鶴:「よろしくないと思いましたら、容赦なく矯正してゆきますので」
依包緋鶴:「これからを、よろしくお願いいたします」
阿久津数馬:「鬼コーチみたいなこと言うな……」
阿久津数馬:「ああ、よろしく頼む」
阿久津数馬:「……翔で思い出した。お前、情報提供もしてくれたよな」
阿久津数馬:「ずいぶん詳しかったみたいだが、何か疑ってでもいたのか?」
阿久津秀平:「ああ、いえ。詳しくはありませんよ」
阿久津秀平:「後半、FHとの絡みは今回教えてもらった話からの推測ですし」
阿久津秀平:「……ただ。過去の話に関しては、まあ。おかしいな、と思ってはいました」
阿久津秀平:「おかしいと思い、少し調べて、危険を感じて、逃げたんです」
阿久津秀平:「……私は、彼のことを見ない振りをしていた。ずっと」
阿久津秀平:「今回、ようやく話が繋がって、古い情報を渡すことができた」
阿久津秀平:「……あの時、もっといろいろできていれば、と思います。それは申し訳ない」
阿久津秀平:「だから、数馬くん。依包さん」
阿久津秀平:「私の分まで翔くんを見てくれて、ありがとうございました」
阿久津数馬:「……僕が」
阿久津数馬:「もっと大人だったら、その話を聞けただろうか」
阿久津数馬:「でも、もっと大人だったら、翔と一緒にいられなかった」
阿久津数馬:「難しいな、依包」
依包緋鶴:「ええ、難しいです」
依包緋鶴:「私も、数馬様も。出来ないことばかりですよ」
依包緋鶴:「だから、誰もが一人ではない」
依包緋鶴:「……託していただき、ありがとうございました」
阿久津数馬:「ああ。それは……お互い様だ」
依包緋鶴:「お二人のご期待に応えられたのならば、私の勝利ではあるのだと」
依包緋鶴:「そう、思えます」
依包緋鶴:瞳を閉じて、言葉を受け止める。
依包緋鶴:受け取ったものを、ゆっくりと噛みしめる。
依包緋鶴:視線、言葉、感謝の思い。胸元で鳴り続ける時計の音。
依包緋鶴:確かに受け取った、なにもかもを。
依包緋鶴:こうしてここにあるものは、形なくとも意味があるのだと信じて。
エンディング3 円城 鋼・真崎朱音
GM:様々な人々の活躍のおかげで、無事ワーディング事件は解決を迎えた。
GM:端末とされた人々も後遺症はなく、状況からすぐに解放。
GM:ここ、バー『スクラッチパッチ』では、皆の健闘を称えるための慰労会が行われていた。
N市 第9地区・バー『スクラッチパッチ』
ローズ:「はあい、狭いけどみんなごめんねー」
GM:店内には常連が詰めかけている。皆、今回駆け回ってカラスを探した者たちだ。
ローズ:「堅苦しいのはあれだから、さくっと始めちゃお」
ローズ:「今回はお疲れ様でした。あたしたちはやった!」
ローズ:「乾杯!」
常連:「乾杯!」
真崎朱音:「かんぱーい!」
円城 鋼:「乾杯」
三枝雛子:「乾杯っ」
上屋戸すみれ:「乾杯」
夜宮アイネ:「かんぱーい」
緒環 伸:「乾杯!」
野宮あえか:「乾杯」
GM:店は賑やかに盛り上がっている。
GM:その席のひとつに、あなたたちはいた。
円城 鋼:「……そうだ、真崎さん。こんな場所でアレだけど、これを」
真崎朱音:「ん、なになに?」
円城 鋼:賑やかな店内の中で、少しだけ居心地悪そうに……言い換えれば、どう振舞えばいいのかわからないという風に戸惑っていたが。
真崎朱音:オレンジジュース入りのグラスが氷をカランと鳴らす。
円城 鋼:ふと思い出したように、懐から。宛名も、差出人も記されていない茶封筒を取り出して。真崎さんの前に置く。
円城 鋼:「うちの経理から。今回の経費の精算、らしい。……聞きかじったけれど、随分その……」
円城 鋼:「派手に、やったんだな」
円城 鋼:そう言って、ジンジャーエールをストローで少しずつ飲んでいる。
真崎朱音:「あー……今回はまあ、かなりなあ。ブレードは大したことなかったんだが、演算装置の方がね」
真崎朱音:「回路焼け付きまくって、まるごと交換になったわ」
円城 鋼:むう、と小さく唸る。
円城 鋼:「やっぱり、機械に熱はあまり良くなかったか……」
真崎朱音:封筒を開いて額を確かめる。 幸い想定の範囲内である。安くはない。
真崎朱音:「ああ、そっちの問題じゃないからだいじょぶだいじょぶ!」
真崎朱音:「なにせ精密機械だからね、無理させると自分の出す熱でダメージ受けるわけよ」
真崎朱音:「つっても、金で換えが利く部品だ。 結果に比べりゃ安いもんさ」
円城 鋼:「それなら、いいんだが。……いや、あの後改めて阿久津支部長と、真崎さんの剣……フラガラッハの話をしたんだが」
真崎朱音:「支部長と?……ほう」
円城 鋼:「……その時に、阿久津支部長がぼそっと。『ゾディアックウェポンとフラガラッハ……アリだな……』と」
円城 鋼:「あれは……新しい玩具を見つけた子供のような目だった……」
真崎朱音:「……なるほどね?」
真崎朱音:勝算を感じ取り、ニヤリと笑う。
真崎朱音:「ふっ……どうやら……今回のプレゼンの結果」
真崎朱音:「確かめるまでもなく決まっちまったかな……!」
真崎朱音:懐からにゅっと取り出すプレゼン資料。
円城 鋼:「…………」何とも言えない、曖昧な表情。
真崎朱音:「今度の改良でインストールする技能記録を、外付けの選択式にしてね」
真崎朱音:「これで初心者の方でも安心!汎用じゃない汎用武装からはおさらばよ!」
真崎朱音:場の雰囲気もあり興奮した口調で語る。
真崎朱音:「更に副次効果として、本体の演算装置の記録容量を減らせたからその分価格も二割減!」
真崎朱音:「要約すると、使いやすくなった上に安くなった!これは……完璧では……?」
真崎朱音:ちらっちらっと隣の少年へと、鬱陶しい視線を送る。
円城 鋼:「……うん。真崎さんは、商売が……作った剣が売れるのが好きなのだと、思っていたけど」
円城 鋼:その視線を、なんとか受け流し─つまりは、見なかったことにしながら。
円城 鋼:「あなたは、何かを創るのが好きなんだな」
真崎朱音:「ん……」
円城 鋼:それでも、その情熱は。眩しいもの、尊いものであると、そう感じたままに。
真崎朱音:「そうだなあ。作ってる理由考えたら、最終的には売れてくれなきゃ困るんだが」
真崎朱音:「そうだな、楽しいよ。創る……ってのもそうだし、色々試行錯誤する過程ってのかな」
円城 鋼:「ああ、それは─」
円城 鋼:─日常も、戦いも。分からないこと、できないことだらけで。だから。
円城 鋼:「─うん。まだ自分には、出来ることがあると。そう思えるのは、嬉しいことだ」
真崎朱音:「ああ、それも大きい。けどおれの場合、一番は」
真崎朱音:「試行錯誤の中で、『誰か』と競いあうのが好きなんだ」
真崎朱音:グラスを少し傾ける。
真崎朱音:「おれの方が強い、おれの方が巧い……子供みたいな意地の張り合いだけどさ」
真崎朱音:「勝つのは気持ち良いし、負けたら悔しい。買っても負けても次は勝つ、次も勝つ」
真崎朱音:「そうやって誰かと競いながら、遠い先を目指すのが楽しくてなあ」
真崎朱音:「円城君の言ってた、出来ることを探すの?もちろん大事だし、おれも好きだけど」
真崎朱音:「一人で探すのは、寂しくなっちまうからさ。 ……だからこういうの、作り始めちまったわけで」
真崎朱音:苦笑しながら、獲物を収めたケースを軽く叩く。
円城 鋼:─不思議な人だ。自分よりも大人で、依包さんとも対等にやり取りができる人で。
円城 鋼:─なのに、どこか子供っぽくて。それでいて、理路整然とものを語る。
円城 鋼:「……真崎さん、あなたは」
円城 鋼:「格好良いな」
円城 鋼:─だから、そんな風に。もう一度、感じたままのことを、口にする。
真崎朱音:「はは。円城君にそう言われると照れるな」
真崎朱音:「おれから見りゃ、君も相当だぜ。そうやって素直に人を認めるとか、褒めるってのは結構大変だ」
真崎朱音:「大事にしなよ。自分のそういうとこと、そういう君の側に来る友達は」
真崎朱音:「なんて。ちょっとお兄さんめいてみた」
真崎朱音:少し気恥ずかしくなって、軽口に逃げる。やはりこういうのは難しい。大したものだ、この少年は。
GM:その時、あなたたちの方に声がかけられる。
ローズ:「こんばんは。楽しんでる?」
真崎朱音:「おっ、ローズさん。どうもどうも。美味しく飲ませていただいてますよ」
ローズ:店員のためアルコールは入っていないが、場の雰囲気で少しテンションが上がっているようだ。
円城 鋼:「ローズさん。……うん。傍から見て、そうとは思えないかもしれないけれど。楽しませて、もらっている」
ローズ:「よかった! 円城くんはお酒は成人してからね」
円城 鋼:隣の青年と交わしていた会話の恥ずかしさを誤魔化すように、淡々とした声色ではあるけれど。
ローズ:「今回はね、二人にはめっちゃくちゃお世話になったから、お礼をね」
円城 鋼:「お礼」
ローズ:「UGNさんの方にはいろいろ伝えたけど、あたしが直に言わないとって思ってねー」
真崎朱音:「世話になたのはこっちもなんだけどなあ。 おれ達だけじゃ手が足りなかったし」
ローズ:「そこなんだよね」
ローズ:「まずひとつは、いろいろ調べて事件を解決してくれたことにお礼」
ローズ:「もうひとつはね。あたしたちに頼ってくれたことにお礼」
ローズ:「あたしたちは……弱い、とはあんまり言いたくないけど」
ローズ:「力は小さいから。普段はどうしても守ってもらうことになるでしょ」
ローズ:「そういうあたしたちに、できることがあるよって言って頼りにしてくれたこと」
ローズ:「それがね、みんな嬉しいんだ。あたしも」
円城 鋼:「……恥ずかしい話だけど。今回の事件がなかったら、きっと」
円城 鋼:「守ることと、助け合うことの違いに。俺は、気付けないままだったと思う」
ローズ:「……なかなかね、守られる側としてはできることは少ないから」
ローズ:「けど、言ったでしょ。『みんなで力を合わせれば』」
ローズ:「『できないことはない』って」
ローズ:「今回はそれの一番いい例ってわけ」
真崎朱音:「なるほど。……そんじゃ、そうだな」
真崎朱音:「これからも贔屓にさせてもらいますから、美味い飯と酒、頼めます?」
ローズ:「もちろん! ここ、別にお客さんを限ってるわけじゃないからね」
真崎朱音:「お恥ずかしいことに料理は苦手でさ。一人飯は寂しいし」
ローズ:「あっはは、料理なら任せて。結婚してから旦那を5kg太らせたんだよ」
真崎朱音:「そりゃありがたい、頼りになります」
真崎朱音:「色々忸怩たる思いっていうか、あると思いますけどね」
真崎朱音:「戦い方は人それぞれだ。 剣で守った分、いろんなやり方で守ってもらいますよ」
真崎朱音:「フリーランスはがめついもんで。たかれるチャンスは逃しません」
ローズ:「そうしたいな。……あたしの戦いは、誰かの居場所を作ることだから」
ローズ:「真崎さんも来てくれるなら、こんなに嬉しいことはないな」
真崎朱音:「へへ、寄らせてもらいますとも。太らない程度に!」
円城 鋼:「……是非とも自制心を強く持ってくれ、真崎さん」
円城 鋼:卓上。何度目かのおかわりを経た、空っぽの自分の皿に視線を落として。
真崎朱音:「……実感した。気をつけるわ。おれのキャラで太ったら三枚目が過ぎる」
円城 鋼:うん、と。しみじみとした口調で頷いて。
円城 鋼:「……そうだ、ローズさん。お礼を受け取った身で、更にこんなことを言っていいのかわからないけれど」
円城 鋼:「ひとつだけ、お願いがある」
ローズ:「ん? なになに?」
円城 鋼:ああ、とか。うん、とか。……言葉を探すように小さく唸ったあと。
円城 鋼:「……ひょっとしたら、近いうちに。俺の友達が、友達の友達を連れて、ここに来るかもしれない」
ローズ:「ほうほう」
円城 鋼:「その「友達の友達」は、ローズさんにとって……ここの皆にとって、見覚えのある女の子だと思う」
ローズ:「…………」少し瞬きして。
円城 鋼:「……色々と難しいことはあるかも、しれないけれど」
円城 鋼:「どうか、以前と同じように。……スクラッチパッチの仲間として、迎え入れてほしい」
ローズ:「……このお店ね、先代がいるって言ったでしょ」
ローズ:「一度なくなって、またあたしが立て直したの」
ローズ:「その時のお客さんは、もうどこにもいない人もいるし、まだ来てくれてる人もいる」
ローズ:ちらりと店内を見て。
ローズ:「人は、出入りするものだから。場所はいつまでもあるの」
ローズ:「あたしはそこを守るし、来てくれる人は大歓迎!」
ローズ:「そういうことにしましょ。オッケー?」
円城 鋼:「……うん、オッケーだ」
円城 鋼:僅かに不安げだった表情が、いつもの鉄面皮に戻る。
円城 鋼:頬にほんの少しだけ朱が差しているのは。店内の熱気に当てられてか、まだ続く気恥ずかしさか、それとも悦びか。
真崎朱音:「うん。良いな。おれもオッケー。ありがとな、円城君」
ローズ:「じゃ、あたしも今日は大忙しだ。楽しんでいってね!」
ローズ:手を振って、カウンターへと戻って行く。
真崎朱音:「はいはーい、お疲れ様!」
真崎朱音:ひらひらと手をふり返し、空になったグラスにジュースを注ぐ。
円城 鋼:ありがとう、と。小さな、けれど大きく見える背中に礼の言葉を述べてから。
円城 鋼:「さて、では俺はもう一皿おかわり……と、いきたいところだけれど」
円城 鋼:空になった皿、ほとんど中身の残っていないグラス。店内の喧騒と、暖かくて美味しい食事。
円城 鋼:それら全てを、名残惜しそうに、もう一度見回して。
円城 鋼:「すまない、真崎さん。……まだ、今回の報告書が書きかけで。支部に戻って、続きをしなきゃならない」
真崎朱音:「ありゃま」
円城 鋼:「だから、最後にこれを」
真崎朱音:「事後処理か、大変だな。おつかれさん……お?」
円城 鋼:懐から取り出して、真崎さんの前に置いたのは。宛名が「真崎製作所 御中」、差出人がとある企業─。
円城 鋼:UGNが、物資調達の際に使うカバー企業の名となっている封筒。
円城 鋼:「阿久津支部長から預かっていた。真崎さんに直接渡すように、と」
真崎朱音:「支部長から……」
円城 鋼:「……うん、確かに渡したぞ。それじゃあ、真崎さん」
円城 鋼:最後に、ぐっと。首から下げた、弓矢を模したペンダントを握って。真崎さんの目を、じっと見つめて。
円城 鋼:「また」
真崎朱音:「ああ。また、な」
円城 鋼:そう、短く硬く、けれど熱く告げて。少年は、喧騒からするりと抜けてゆく。
円城 鋼:……扉を開いてから、もう一度。店内を、とても─とても嬉しそうに、眺めてから。
円城 鋼:からん、と。ドアベルの軽やかな音だけを、残して。
真崎朱音:「……最初から変わらずずーっと、まっすぐ見てくるんだもんなあ」
真崎朱音:「若いというか、熱いというか」
真崎朱音:小柄な背中を見送って、手元の封筒に視線を落とす。
真崎朱音:慣れた手付きで開き、中身を取り出し、広げる。
通知文書:『真崎製作所 代表 真崎朱音様
通知文書: 平素は当社業務に多大なご理解・ご協力を賜り、まことにありがとうございます。
真崎朱音:あれ、なんだろうなこれ
真崎朱音:この丁寧さ、凄い見覚えがある気がする
通知文書: さて、過日ご提案いただきました御社からの物資購入については、
通知文書: 諸要素を検討した結果、見送ることとなりました。
通知文書: ご期待に沿えず申し訳ございません。今後の御社のますますのご発展を、心よりお祈り申し上げます。
通知文書: ─20XX年XX月XX日 阿久津物流 総務課』
真崎朱音:おれの名を知っているかい? フラガラッハの真崎朱音。またの名をアンサラー。
真崎朱音:回答なんて、
真崎朱音:「知ってたわぁ……」
真崎朱音:何がまずかった?故障率が高すぎることか?整備難易度が高すぎることか?
真崎朱音:それとも本体価格が下がっただけで、システム全体で言えば結局高価なことがバレたのか?
真崎朱音:「専用パーツ多すぎなんだよ……皆うちの規格で統一してくれよぉ……」
通知文書:─さて、そんな型通りの通知文書に。
通知文書:もう一枚。ビジネス向けの格安A4再生用紙ではない、上等な便箋がついていることに、キミは気付くだろうか。
真崎朱音:「……ん?」
真崎朱音:見慣れた死刑宣告に、見慣れないものが付いている。
真崎朱音:「なんだこれ。がんばったで賞……?」
????:『突然のお手紙、失礼します。物資納入の件、お話を伺いました。
????: UGNとしての購入は適いませんでしたが、それとは別に、個人として一振り購入を希望します。
????: 実戦用ではなく訓練用、更に言えば、半ば個人的な贈答品としてですが、ご検討いただけないでしょうか。
????: もし可能であれば、相手方の体格に合わせたカスタマイズ等もお願いしたく思います。
????: 必要なデータは揃っていますので、いつでも提供可能です。それでは、ご連絡、お待ちしております。
????:
????: ─春日 雪』
真崎朱音:「………」
真崎朱音:「? ?? ???」
真崎朱音:「(春日?FHの……いや、この名前は確か第九?)」
真崎朱音:「(いや、この際のへんは良い。いや良くない?なんだ?何が起きてる?)」
真崎朱音:「う……」
真崎朱音:「売れた……?」
真崎朱音:数十秒、脳内で試行錯誤を繰り返し、ようやく現状を認識する。
真崎朱音:「……ふっ」
真崎朱音:「知ってたわぁ……!」
真崎朱音:オレンジジュースを一気に飲み干す。
真崎朱音:「ローズサーン!お酒頂戴!」
ローズ:「はーい! ただいま!」遠くから声がする。
真崎朱音:便箋を丁寧に折りたたみ、封筒に収める。
真崎朱音:道は長い。 製品としてはまだまだ未完成も良いところ。
真崎朱音:それでも、今日ぐらいは祝っていいだろう。
真崎朱音:「──まずは1つ。繋がったぜ、皆」
真崎朱音:「また会おう」
真崎朱音:勝手な話だ。彼らはもう居ない。これは自分の自己満足
真崎朱音:それでもいつか、また競いたい。 勝ちたい、共に走りたいと。願った気持ちは嘘じゃない
真崎朱音:「さあて、帰ったら調整を始めるとして」
真崎朱音:「今日は飲むぞぉ!」
真崎朱音:いつか、また。必ず。
真崎朱音:自分勝手な約束を胸に、創り続けよう。
エンディング4 鳴神ミサキ
N市 UGN第10支部・支部長室
GM:あなたはここ、支部長室にまたも呼び出されていた。
GM:とはいえ、大きな用事ではない。今回の件の事後処理にまつわるものだ。
GM:目の前の大きな机と椅子のところには、小柄な少年支部長が座っている。
阿久津数馬:「……という感じで、お前に関しては事務的な処理はもう片付いた」
阿久津数馬:「あとはいつも通り、待機しつつ次の任務を待て」
鳴神ミサキ:「はぁい。……カズくんは、なかなかヒマにならないねぇ」
鳴神ミサキ:「楽園の十三人のみなさん、みんなやっつけないといけないから……」
阿久津数馬:「それは、僕だけの仕事ではないがな」
阿久津数馬:「十三支部、UGN以外の所属の者」
阿久津数馬:「やるべき者が、成すべきことを成すだろう」
鳴神ミサキ:「……そっか。ぼくもそのひとりに選んでもらえたの」
鳴神ミサキ:「くりかえしになるけど、うれしかったよ」ふにゃっと。いつもの笑み。
阿久津数馬:「僕は信頼しない者に大きな仕事は任せないぞ」
鳴神ミサキ:「んもう。そんなに持ち上げられたら照れちゃう……」
阿久津数馬:「あのな……」
阿久津数馬:「…………」
鳴神ミサキ:「なーんて! えへへー」
阿久津数馬:「今回ばかりは、持ち上げる。大いに照れろ」
阿久津数馬:「お前は見事に成し遂げた。よくやった。"エレクトリッガー"」
鳴神ミサキ:「……ど、どしたの? カズくん」
阿久津数馬:「な、なんだよ。別にいいだろ」
阿久津数馬:「ほめられるのが嫌いならやらんが!」
鳴神ミサキ:「や、うれしいよ! うれしいけど……」
鳴神ミサキ:「今日のカズくんは、なーんか、やわらかい感じ」
阿久津数馬:「…………」口をへの字にして、首を傾げる。
鳴神ミサキ:「……ありがと。でも、ぼくひとりじゃない」
鳴神ミサキ:「五人で。もっと多くの人たちと。メカワイバーンも……」
鳴神ミサキ:「それに、カズくんも」
阿久津数馬:「……ああ」
阿久津数馬:「多くの力に、助けられた」
鳴神ミサキ:「みんなで掴んだんだからね。ホメはもらうけど、カズくんも」
阿久津数馬:「僕も、やると決めたことをやり遂げられた」
鳴神ミサキ:「……がんばったね」
阿久津数馬:「……!」
阿久津数馬:「ば、な、そっ……」
阿久津数馬:もごもご言ってから。
阿久津数馬:「ああ、頑張ったんだよ、僕は!」
阿久津数馬:そっぽを向く。
鳴神ミサキ:むふ、と笑い。
鳴神ミサキ:「そんなカズくんに、ごほうびをあげる」
阿久津数馬:「ごほうび?」
鳴神ミサキ:ぴょんとデスクを飛び越えて。降り立つ先は、彼の傍。
阿久津数馬:目をぱちぱちとする。
鳴神ミサキ:その無防備な背中から、がばりと。
鳴神ミサキ:……そして、むにっと。
鳴神ミサキ:抱き締めて、離さない。
阿久津数馬:「うわっ」
阿久津数馬:「わ」
阿久津数馬:「な、鳴神っ!?」
鳴神ミサキ:「……これはね」
鳴神ミサキ:「ぼくの帰りたい場所のひとつ。その温度なの」
阿久津数馬:「……その、それは、温かいが……」
鳴神ミサキ:「ただいまって、カズくんに言いたい」
鳴神ミサキ:「おかえりって、カズくんに言いたい」
阿久津数馬:「…………」
阿久津数馬:「目が」
鳴神ミサキ:「……ぼくの温度が、カズくんの帰りたい場所になればいいなって」
阿久津数馬:「合わせられない、が」ぶすっとした声で。
鳴神ミサキ:「……ん?」
阿久津数馬:「今は、これでいい」
鳴神ミサキ:「ふふ、そうだね。……それじゃあ」
鳴神ミサキ:「ごほうび。パート2」
阿久津数馬:「まだあるのか!?」
鳴神ミサキ:「あるんだな、これが。はい」
鳴神ミサキ:肩越しに回した手の中には、どこから取り出したのか。
鳴神ミサキ:一枚の写真が入った小さなフォトフレーム。
阿久津数馬:「……これ」
鳴神ミサキ:そこには、二人の男の子が写っている。
阿久津数馬:息を呑む。
鳴神ミサキ:「大っぴらに飾っておけるか、わかんないけど」
鳴神ミサキ:事件に関する正式な報告書は、預かったメモリーカードも添えて提出済みだ。
鳴神ミサキ:とは言え、彼がそれらを目にするのはもう少し後のことになるだろう。
鳴神ミサキ:だから先に、これだけ。
阿久津数馬:「……秀平が、撮ったやつだ。珍しく一緒に見舞いに行って」
鳴神ミサキ:「うん」
阿久津数馬:「あいつも、調子がよくて、たくさん遊んで」
阿久津数馬:「……その後、三ヶ月くらいで、急に……」
鳴神ミサキ:「うん……」
阿久津数馬:「…………」指で写真をなぞる。
鳴神ミサキ:「この子はさ……」
鳴神ミサキ:「カズくんに挑戦状を送りつけてきてオンゲーで対戦して。最後にカズくんに来てほしいって言って」
鳴神ミサキ:「それに、計画がうまく行ったら、そのあともカズくんと一緒にやってくつもりだった」
阿久津数馬:「……うん」
鳴神ミサキ:「“ネイムレス”って名前もそう。カズくんがくれた名前だけでいいって」
鳴神ミサキ:「……カズくんのこと、本当に大好きだったんだね」
阿久津数馬:「あんな杜撰な名前をよくも……」
阿久津数馬:「…………」
阿久津数馬:「鳴神。目は見るなよ」
阿久津数馬:「僕はこれから独り言を言う」
阿久津数馬:「聞きたければ聞け」
鳴神ミサキ:うん、と吐息のような声でこたえて。
阿久津数馬:「……僕は」
阿久津数馬:「あんなクソチート戦法でも、あいつと対戦した時、少し楽しかった」
阿久津数馬:「あっちも、あれは計画には大して関係ないやつだったと思ってる」
阿久津数馬:「単に遊びたくて、ちょっかいをかけてきたんだ」
鳴神ミサキ:そうだね、と唇が動く。
阿久津数馬:「だから、今回あいつが凍結処分で済んで」
阿久津数馬:「…………」
阿久津数馬:「よかった、と思ってしまった」
鳴神ミサキ:きゅ、と腕が少し締まる。それは無言の肯定。
阿久津数馬:「……それだけだが。独り言は終わりだ」
鳴神ミサキ:「……これ、話したの、ぼくだけ?」
阿久津数馬:「独り言だぞ。誰にも話すもんか」
鳴神ミサキ:「そっかぁ」
鳴神ミサキ:「じゃあ、大事に秘めておく。ここにね」むに、と。
阿久津数馬:「……ああ」
阿久津数馬:少し居心地悪そうに、動けずにいる。
鳴神ミサキ:カズくんが悪かったわけじゃない。
鳴神ミサキ:あの子とて、最初からそうだったわけじゃない。
鳴神ミサキ:それでも。
鳴神ミサキ:結果、どれほどの血と涙が流れただろうか。
鳴神ミサキ:どれほどの絆が、どれほどの温度が失われただろうか。
鳴神ミサキ:そう思うと。
鳴神ミサキ:「(なんだか、やるせないな……)」
鳴神ミサキ:それを押し隠すように、ぎゅうと抱き締め。
鳴神ミサキ:「なんだかなぁ。ちょっとヤキモチ焼いちゃうかも」
阿久津数馬:「や、ヤキモチ?」
鳴神ミサキ:「二人は双方向じゃん? ぼくだってさ」
鳴神ミサキ:「こ~んなに、カズくんのこと大好きだもん」
阿久津数馬:「……お前な……」
阿久津数馬:「僕が」
阿久津数馬:「……その」
阿久津数馬:「独り言だぞ。そんなもの、聞かせる相手がそういると思うか?」
鳴神ミサキ:「!」
阿久津数馬:「お前は喋らない。きっとしまっておく」
阿久津数馬:「……こういうことはむやみにからかったりもしない」
阿久津数馬:「僕は知ってる」
鳴神ミサキ:「……それじゃあ、ぼくのこと。今日、もうひとつ知って行って」
阿久津数馬:「なんだ」
鳴神ミサキ:「ぼくだって、誰彼かまわずくっつくわけじゃないんだよ。ここまでするのは、世界に二人だけ」
阿久津数馬:「……二人」
鳴神ミサキ:「ふふ。それにね」
鳴神ミサキ:「ライクとラヴの区別くらい、つくんだぜ?」
阿久津数馬:「……なっ」
阿久津数馬:「ぼ、僕にそれなんて答えろっていうんだよ……」
鳴神ミサキ:「いまは、いいよ。ただ、この温度を忘れずにいて」
阿久津数馬:「忘れられるか、こんなの」
阿久津数馬:「お前はやりくちがな……!」
阿久津数馬:はー、と息を吐く。
鳴神ミサキ:けらけらと笑う声。
阿久津数馬:「僕は、どうしたってまだ子供で」
阿久津数馬:「わからないことだらけだ。何もかも」
阿久津数馬:「今だって、めちゃくちゃ混乱してる」
阿久津数馬:「だから、言う通りすぐに何も答えることはできない、が」
阿久津数馬:「温度をもらったことは、ずっと覚えてるし、いつか」
阿久津数馬:「いつかまた、目を見て話す」
鳴神ミサキ:「……それは、楽しみだな」
鳴神ミサキ:「うん、待ってる。そのいつかまで、いまを繋げるために」
鳴神ミサキ:「ぼくは戦うよ。ぼくは、誰かの好きを、誰かの夢を、誰かの明日を守る」
阿久津数馬:「……そうしてくれ。僕は」
阿久津数馬:「そんなお前を頼もしく思ってる。これはほんとだぞ」
阿久津数馬:「さっきは、すまなかった」珍しく素直に謝る。
鳴神ミサキ:「なにが?」
阿久津数馬:「お前からすれば、酷い弱音だったろ。……独り言だが」
鳴神ミサキ:「ううん。そういうの聞かせてくれるの、ぼくはとってもうれしい」
阿久津数馬:「……そっか」
鳴神ミサキ:「……よかったね、カズくん」
阿久津数馬:「よかったのかどうか、わからんが」
阿久津数馬:「ひとつ、片付いた。それは確かだな」
阿久津数馬:「……ところで、その、そろそろ離れちゃダメか……?」
鳴神ミサキ:むふー、と吐息がかかる。まるで、しょうがないな~と言わんばかりに。
阿久津数馬:「あわわわ」
鳴神ミサキ:「はい、ミサキ堪能コース終了のお時間でーす」パッと手を離す。体は、まだ近いまま。
阿久津数馬:「あー、手厚い歓迎だった」
阿久津数馬:ほっと、胸をなで下ろす。まだ背に温度は残っている。
阿久津数馬:「……くっついてたら、その」
阿久津数馬:「ゲーム、できないしな」時計を指す。
鳴神ミサキ:「ほう」
阿久津数馬:ちょうど休憩の時間らしい。
阿久津数馬:「なんかお前の好きそうなやつやろう。対戦でも協力でもいいが」
鳴神ミサキ:「いいよ、やろうか。……あとそうだ。依包サンが、確か戸棚にチョコがあるって」
阿久津数馬:「ああ、秀平のやつ。お前も食べろ。美味いぞ」
阿久津数馬:「……僕は、きっとゲームをする度にあいつのことを思い出すが」
阿久津数馬:「同時に、お前たちのことも思い出す。絶対にだ」
鳴神ミサキ:「ふっふっふ。……なら、寂しくはないね」
阿久津数馬:「ああ。楽しく遊べるのが嬉しい」
鳴神ミサキ:「ゲームは、楽しくないとね」
阿久津数馬:「僕は、これからもコントローラーをずっと握っている。好きだからな」
阿久津数馬:「行こう」
鳴神ミサキ:「うん!」
GM:そうして、二人……子供というほど子供ではなく、でもまだ大人でもない、
GM:そんな二人は歩き出す。
GM:束の間の休息の間、支部長室には賑やかな笑い声が響くことだろう。
エンディング5 日寺 創
N市 UGN第10支部・面会室
GM:あなたはここ、重要参考人収監施設の面会室にいる。
GM:ぶ厚いアクリルの壁の向こうには、一人の少女。
リングテイル:「…………」
日寺創:「や。」
日寺創:日寺創はいつも通り、柔和な笑みを浮かべている。
リングテイル:「来て、くれたんだ」
リングテイル:少し疲れてはいるようだが、元気ではあるようだ。
日寺創:「つれないな…来ないと思ったのかい?」
リングテイル:むしろ、目には少し力が増しているようにも見える。
リングテイル:「そ、そういう意味じゃなくて」
リングテイル:「来てくれて嬉しいですってこと!」
日寺創:「わぁ…!」笑顔
リングテイル:つられて少し笑う。
日寺創:「嬉しいよ!…ッて痛」握手をしようとしアクリル板に手をぶつける。
リングテイル:「……いろいろ聞かれたけど、悪くはされてないよ……」
リングテイル:「えっ、ええっ、そこぶつけちゃうの……?」
リングテイル:「大丈夫?」手を伸ばそうとして、アクリル板に手を阻まれる。
リングテイル:「あう……」
日寺創:「…あはは、お揃いだね」
リングテイル:「お揃いかあ……」少し不服げ。
リングテイル:「あの」
日寺創:「おっ、どうしたんだい?」
リングテイル:「そうだ、あのね。いろいろ……謝らなきゃならないなって」
リングテイル:「事件のことはもちろんだよ」
リングテイル:「それだけじゃなくて、初めて会った時のこと」
日寺創:「…あの時の事か。」
リングテイル:「わたしね、君のこと、ちょっと知ってたの。データだけ」
リングテイル:「ネイムレスが、教えてくれて。今回こんな話があったんだよーって」
リングテイル:「それを、よく覚えてた。わたしと似てる感じの人なのかなって思ってたから」
リングテイル:「だから、あれは本当に知りたくて聞いたの」
リングテイル:「『自分じゃない自分』で生きていくって、どんな感じ?」
リングテイル:「……でも、君は私が考えてたより、ずっと強かったみたい」
日寺創:「…弱そうだと思ってた?」悪戯気に
リングテイル:「だからそういう意味じゃなくて!」
リングテイル:「強くて格好良かったの!」
日寺創:「……!」驚くような顔をして
日寺創:「そっか。…君は、そう映ったんだね。」
リングテイル:「うん」こりと素直に頷く。
リングテイル:「でも、後から考えたら、なんだか嫌味みたいだなあって」
リングテイル:「だからごめんなさいしなきゃって、そう思ってたの」
日寺創:「よろしい!許すよ、君の事」へにゃッとした顔で彼女に応える
リングテイル:「ほんとに?」
リングテイル:「……よかった」
リングテイル:こちらもふにゃりと顔を崩す。
日寺創:「君がそうではないのは知ってるけど」
日寺創:「…初対面の人に揶揄われてるかもってこと言われるのも、僕はあるからね」
日寺創:「厳密には、『初対面だと僕が思ってる人』かもしれないな」
リングテイル:うんうん、と素直に聞いている。
リングテイル:「……覚えてない人?」
日寺創:「僕が事故…この体質になったときに、治療…今の僕の為に記憶探索者が一名昏倒して…」
日寺創:「今は意識は戻ってるけど」
日寺創:「だから、記憶探索者を一人潰した~とか、言われたんだよね」
リングテイル:「……そんなこと言うんだ」
日寺創:「ひょっとしたらその前から知ってて、僕の事を良くは思ってなかったのかもしれない」
日寺創:「そう、勿論僕の為に怒ってくれる人もいたけど」
日寺創:「…きっと、その友達であろう人の事も、僕は知らなかったんだよな」
日寺創:「…それが本当に気持ち悪かった」
リングテイル:「…………」
リングテイル:「わたしも」
リングテイル:「学校に行くと、知らない子が話しかけてきて」
リングテイル:「友達だったみたいだけど、わからなくて」
リングテイル:「わかる振りをして話をしなきゃいけなかった」
リングテイル:「そういうこと?」
日寺創:「そうだね。…うん、それが、辛くて。」
リングテイル:「……うん」
日寺創:「情けなくて。居心地が悪くてさ」
リングテイル:「うん」
日寺創:「…みんなを守るエージェントになれれば」
日寺創:「自分にも価値があるかなって思えたんだよね」
リングテイル:「……わたしは、そこが多分、違ったの」
日寺創:「違うな。みんなを守ろうとしなきゃ」
日寺創:「もし友達だったかもしれない人を失ったときに、一生後悔する」
日寺創:「…え?」
リングテイル:「みんなを壊しちゃえばって、思ってた」
リングテイル:「だから、日寺くんは、強いよ」
リングテイル:「強くてかっこいい」
リングテイル:以前よりも強くなった目で、そうまっすぐに言う。
日寺創:「困ったな。そんなこと言われたら…」
日寺創:「その」
日寺創:「調子乗っちゃうかもよ?」
リングテイル:「調子に乗るとどうなるの?」
日寺創:「…そうだな。」
日寺創:「調子に乗せてくれた人の為に」
日寺創:「いろいろ頑張っちゃうかもしれない」
リングテイル:「わあ」
リングテイル:「……あの」
リングテイル:「じゃあね、あのね」
リングテイル:「……また来てくれる?」
日寺創:「勿論!」
リングテイル:「もしここを出られたら、その時は」
リングテイル:「また、外で会ってくれる?」
日寺創:「ふふふ」
日寺創:「もし、その為の準備をしてるって聞いたら、どうする?」
日寺創:君に誰かから指をさされるなんてことはない為に
リングテイル:「!!」
日寺創:「…どうだろ、明日が楽しみになるかな」
リングテイル:「す、すごい……!」
リングテイル:「どうしよう、眠れないかも!」
日寺創:「わぁ」
日寺創:「想像以上…!」
リングテイル:「……わたし」
リングテイル:「学校に行って、四方谷さんって呼ばれるのが嫌だったけど」
リングテイル:「今はきっと平気。また行きたい」
リングテイル:「わたしね、もうきっと、誰になんて呼ばれても平気なんだ」
リングテイル:「わたしはわたしだって、思ったの」
リングテイル:にこり、と落ち着いた笑み。
日寺創:「…良かった。君はもう、名無しじゃないんだね」
リングテイル:「うん。四方谷律も、リングテイルも、もしかしたら名乗るかもしれない別の名前も」
リングテイル:「全部わたしにする」
リングテイル:「ネイムレスとは、さよならするの」
日寺創:「そっか。」
リングテイル:「……でも」
リングテイル:「あの子のことは、ずっと覚えてる」
リングテイル:「わたしがしてしまったことも」
日寺創:「‥‥‥」
日寺創:「…人間なんてその場その場の選択や、記憶のパッチワークみたいなものだと思うんだよね」
リングテイル:「パッチワーク……」
日寺創:「四方谷律も、リングテイルも、あの”ネイムレス”との記憶を含めて」
日寺創:「欠片になって、君を形作っている」
日寺創:「空白を埋めて」
リングテイル:ぎゅ、と胸を押さえる。
リングテイル:「うん」
日寺創:「僕から、もし君へこの事件で求めることがあるとすれば」
日寺創:「その空白の中に、埋めてほしいものがあるんだ」
リングテイル:頷き、じっとあなたを見ている。
日寺創:『みんなで力を合わせれば、できないことはない』
日寺創:「…今回の件だけじゃない。色々なところで戦ってる人がいる」
日寺創:「その中には優秀な人もいれば、そうでない人もいて。」
日寺創:「僕や、君みたいに自分の足場もできていない人もいる。」
リングテイル:こくこくと頭を縦に振る。
日寺創:「そんな時に誰かの手を取る『みんな』に」
日寺創:「君がなってくれたら、嬉しいと思う」
リングテイル:「『みんなで力を合わせれば、できないことはない』」復唱する。
リングテイル:「……四方谷律。リングテイル。……みんな」
リングテイル:「わたし、なんにでもなれるんだね」
日寺創:「勿論さ!」
日寺創:「ふふふー」
日寺創:「その調子でいてくれれれば・・・」
日寺創:「僕が外へ出た時に、一緒に行く場所でも安心だね。」
リングテイル:「わあ!」
リングテイル:「連れてって! どこでもいいよ。行ったところがあるところでも」
リングテイル:「きっと今なら、違う風に見られる」
日寺創:「ふふふ。楽しみにしてくれよ?」
日寺創:「そのお店の名前は…」
日寺創:『スクラッチパッチ』
リングテイル:「!」
リングテイル:「わ、わたし、あそこで悪いことしたよ……?」
日寺創:「そうだね、…悪いことをした。」
リングテイル:「大丈夫かな、怒られちゃう……あ、でも、謝らないと……」
日寺創:「連絡はもうしたよ。来てもいいって」
リングテイル:「えええ」
リングテイル:「で、でも行く! ちゃんとごめんなさいって、みんなに言うの」
リングテイル:「何回でも言う。……あのお店は」
リングテイル:「本当は、すごく好きだったの……」
日寺創:「…懸念はあったけど。今の君なら大丈夫だと思う」
日寺創:「好きだってことも、伝えてくれたらきっと喜ぶよ。」
日寺創:「今も、好きでしょ?」
リングテイル:「……うん」ぐす、と軽く目元を拭きながら。
リングテイル:「窓際の席からね、並木道が見えるの」
リングテイル:「わたしのお気に入りの席。ローズさんが、よく案内してくれて」
リングテイル:「また、あそこに座っていいなら、行きたい」
日寺創:「行きたい、か。」
日寺創:「なら、行こうよ。君にはもう」
日寺創:「確たる自分《名前》があって」
日寺創:「行きたい先へ、飛び立つこともできる」
日寺創:「…僕がその風切羽になれていたら、嬉しいな。」
GM:情報項目が1つ調査可能になりました。
→【ネイムレスについて5】自動成功
【ネイムレスについて】
N市で活動した、『楽園の十三人』に数えられるオーヴァードの一人。
病床から動けぬ身で、ウェブを通して様々な教唆や工作活動を行う。
本名は阿久津翔。ネイムレスを名乗る以前には、他に様々なその場限りの名を持っていた。
エルスター。
ハーフムーン。
スカラベ。
ビフレスト。
ネペレー。
プルヴォワール。
ワキヤン、等々。
『アネモネ』で名付けられたコードネームは"キノスラ"。
それら全てが空に架かるもの、すなわち架空の存在を意味する。
彼にとって友人と、彼にもらった名以外の自分は全て、架空の……遠い、覚束ないものであったのかもしれない。
ともあれ、彼は今、空を駆けることもなく眠り続けている。
いつか、滅びの未来ではないその先を夢見て。
GM:情報項目は全て開示されました。
GM:これをもって本セッションを完結とします。